JP2004169060A - 炉内メンテナンス用開口部のシール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シール板が熱風に曝されることによる変形、劣化をなくすことにより、シール部の寿命を延ばすことができ、炉内の雰囲気の悪化を抑制することができる炉内メンテナンス用開口部のシール構造を提供する。
【解決手段】炉体1の底部あるいは天井部に形成された炉内メンテナンス用開口部2とカバー3との間のシール構造を、シール板5とその先端が挿入されるシール溝6とからなる第1シール部4と、その内周位置に設けられた第2シール部8との二重構造とする。この第2シール部8は、シール板5を炉内の熱風から断熱する。なお、第2シール部8は上側のシール材9と溝内に収納された下側のシール材10とからなるものとする。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋼板の連続焼鈍炉のような加熱炉に設けられた炉内メンテナンス用開口部のシール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】実公昭61−18036号公報
【0003】
例えば鋼板の連続焼鈍炉では、炉体の底部と天井部に炉内ロールのメンテナンス時に使用するメンテナンス用開口部が形成されており、これらのメンテナンス用開口部はメンテナンスを行う場合のほかは耐火性のカバー(ボトムカバー、トップカバー)により封鎖されている。そしてメンテナンス用開口部を封鎖するカバーの周囲にはシール部を設け、炉内雰囲気(例えば900℃、無酸素雰囲気)のガス漏れを防止している。バッチ式の焼鈍炉のシール装置が特許文献1に示されている。
【0004】
図7は従来の典型的な炉内メンテナンス用開口部のシール構造を示すもので、1は炉体、2はその炉内メンテナンス用開口部、3は炉内メンテナンス用開口部2を封鎖するためのカバー(ボトムカバー)である。カバー3の周囲にはステンレスのような耐熱性金属からなるシール板5が垂設されている。一方、カバー2の周囲にはシール板5に対応させてシール溝6が設けられ、その内部には砂などのシール材7が充填されている。このため、カバー2で炉内メンテナンス用開口部を封鎖すると、図8に示すようにシール板5がシール溝6内に挿入されてシール材7によりシールされるようになっている。
【0005】
ところが炉体1とカバー3の端面との間には若干の隙間があるため、炉内の高温の熱風が流入し、シール板5が炉内の熱に曝されて変形、劣化するという問題があった。そしてシール板5が変形、劣化し穴明き、亀裂を生ずるに至ると、シールが不完全となって炉内の雰囲気を悪化させるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題点を解決し、シール板が熱風に曝されることによる変形、劣化をなくすことにより、炉内メンテナンス用カバーのシール部の寿命を延ばすことができ、炉内の雰囲気の悪化を抑制することができる炉内メンテナンス用開口部のシール構造を提供するためになされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためになされた本発明の炉内メンテナンス用開口部のシール構造は、炉体の底部あるいは天井部に形成された炉内メンテナンス用開口部のシール構造であって、この開口部を封鎖するカバーの周囲に、シール板とその先端が挿入されるシール溝とからなる第1シール部を設けるとともに、さらにその内周位置に、上記のシール板を炉内の熱風から断熱する第2シール部を設けたことを特徴とするものである。なお、第2シール部が上側のシール材と溝内に収納された下側のシール材とからなることが好ましく、上側のシール材の幅を下側のシール材の幅の1/3〜1/2とし、また上側のシール材の高さをカバー閉鎖状態における第2シール部全高の1/3〜1/2とすることが好ましい。
【0008】
本発明によれば、第1シール部の内周位置に第2シール部を設けたので、第1シール部のシール板が炉内の熱風に直接曝されることが防止される。この結果、シール板の変形、劣化をなくすことができ、シール部の寿命を延ばすことができるとともに、炉内の雰囲気の悪化を抑制することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、図を参照しながら説明する。
図1は本発明の要部の縦断面を示すもので、1は炉体、2は炉体1に形成された炉内メンテナンス用開口部、3はこの炉内メンテナンス用開口部2を封鎖する耐熱性のカバーである。このカバー3の周囲には、従来と同様に炉内メンテナンス用開口部2との間をシールする第1シール部4が設けられている。
【0010】
この第1シール部4は、炉体1側から下向きに突設されたシール板5と、カバー3の周囲に形成されたシール溝6とからなるものである。シール板5はステンレスなどの耐熱金属からなり、下部に膨らみを備えている。シール溝6の内部には砂などのシール材7が充填されており、カバー3を封鎖すると図6のようにシール板5がシール溝6の内部に挿入され、シール材7によるシールが行われるようになっている。
【0011】
上記の構成は従来と同様であるが、本発明ではこの第1シール部4の内周位置に、上記のシール板5を炉内の熱風から断熱する第2シール部8を設けてある。この第2シール部8は、炉体1側に接着剤等で固定された上側のシール材9と、カバー3側の溝内に収納された下側のシール材10とからなるもので、下側のシール材10は前記シール溝6の内側の第2シール溝11内に収納されている。
【0012】
シール材9,10としては、断熱性、断熱性のほか弾性を有する材料を使用することが好ましく、1200℃以上の耐熱性を有するセラミックファイバーブランケットを使用することができる。セラミックファイバーブランケットは例えば図2に示すように、ボード状に成形したものを積層して使用する。この場合には柔軟性と保形性を得ることができ、シール材9,10の寿命とシール性を確保することができる。
【0013】
また図3に示すように、セラミックファイバーブブランケットをアルミナクロス等の耐熱性クロス12で包んだうえアルミナ糸等の耐熱性糸13で縛ったものを、シール材9,10として使用することもできる。このように耐熱性クロス12で包むことにより、セラミックファイバーがバラバラになることを防止でき、保形性を得ることもできる。
【0014】
さらに図4、図5に示すようにこれらをピン等の金物14で固定することもできるほか、セラミックファイバーブブランケットの代わりに耐火キャスタブルを使用することもできる。これらのシール材9,10はモルタルによって炉体1と第2シール溝11に固定されている。
【0015】
この第2シール部8は第1シール部4のシール板5を炉内の熱風から断熱するためのものであるから、図6のようにカバー3を封鎖した状態で上側のシール材9と下側のシール材10とは密着していなければならない。また上側のシール材9の幅を、下側のシール材10の幅tの1/3〜1/2とすることが好ましい。上側のシール材9の幅がこれより狭いと断熱効果が悪くなり、これより広いとシール材9が邪魔になってカバー3が閉まりにくくなるおそれがある。
【0016】
さらに上側のシール材10の高さを,カバー閉鎖状態における第2シール部8の全高hの1/3〜1/2とすることが好ましい。この範囲を外れると上側のシール材10が破損したり低寿命化し、安定した断熱効果が保てなくなる。
【0017】
このように構成された本発明の炉内メンテナンス用開口部のシール構造によれば、第1シール部4と第2シール部8とによって炉内メンテナンス用開口部2とカバー3との間は2重にシールされることとなる。このためシール板5より炉内寄りの位置に設けられた第2シール部8のシール材9、10により熱風が遮断され、シール板5が直接熱風に曝されることがない。これにより、従来のようにシール板5が変形、劣化することがない。
【0018】
なお、上記の実施形態は炉内メンテナンス用開口部3を炉体1の底部に設け、ボトムカバ−による封鎖を行うものであるが、炉内メンテナンス用開口部3を炉体1の天井部に設け、トップカバ−による封鎖を行う場合にも同様に適用することができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明は以上の説明から明らかなように、従来から設けられていたシール板より炉内寄りの位置に耐熱性と断熱性を備えた第2シール部を設けたので、シール板が炉内から漏出する熱風、高温に直接曝されることがなくなり、シール板の変形、劣化がなくなってシール部の寿命を延ばすことができるとともに、シール板の損傷に伴う炉内の雰囲気悪化を防止できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す要部の縦断面図である。
【図2】シール部材の例を示す斜視図である。
【図3】シール部材の例を示す斜視図である。
【図4】シール部材の例を示す斜視図である。
【図5】シール部材の例を示す斜視図である。
【図6】カバーを取り付けた状態を示す要部の縦断面図である。
【図7】従来の典型的なシール構造を示す要部の縦断面図である。
【図8】従来の典型的なシール構造の問題点を示す要部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 炉体
2 炉内メンテナンス用開口部
3 カバー
4 第1シール部
5 シール板
6 シール溝
7 シール材
8 第2シール部
9 上側のシール材
10 下側のシール材
11 第2シール溝
12 耐熱性クロス
13 耐熱性糸
14 ピン等の金物

Claims (3)

  1. 炉体の底部あるいは天井部に形成された炉内メンテナンス用開口部のシール構造であって、この開口部を封鎖するカバーの周囲に、シール板とその先端が挿入されるシール溝とからなる第1シール部を設けるとともに、さらにその内周位置に、上記のシール板を炉内の熱風から断熱する第2シール部を設けたことを特徴とする炉内メンテナンス用開口部のシール構造。
  2. 第2シール部が、上側のシール材と溝内に収納された下側のシール材とからなる請求項1記載の炉内メンテナンス用開口部のシール構造。
  3. 上側のシール材の幅を下側のシール材の幅の1/3〜1/2とし、また上側のシール材の高さをカバー閉鎖状態における第2シール部全高の1/3〜1/2とした請求項2記載の炉内メンテナンス用開口部のシール構造。
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