JP4102168B2 - 炉内メンテナンス用開口部のシール構造 - Google Patents

炉内メンテナンス用開口部のシール構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4102168B2
JP4102168B2 JP2002333076A JP2002333076A JP4102168B2 JP 4102168 B2 JP4102168 B2 JP 4102168B2 JP 2002333076 A JP2002333076 A JP 2002333076A JP 2002333076 A JP2002333076 A JP 2002333076A JP 4102168 B2 JP4102168 B2 JP 4102168B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
furnace
opening
cover
maintenance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002333076A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004169060A (ja
Inventor
英俊 寺島
賢二 竹脇
宣彦 今枝
恭久 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2002333076A priority Critical patent/JP4102168B2/ja
Publication of JP2004169060A publication Critical patent/JP2004169060A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4102168B2 publication Critical patent/JP4102168B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋼板の連続焼鈍炉のような加熱炉に設けられた炉内メンテナンス用開口部のシール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
実公昭61−18036号公報
【0003】
例えば鋼板の連続焼鈍炉では、炉体の底部と天井部に炉内ロールのメンテナンス時に使用するメンテナンス用開口部が形成されており、これらのメンテナンス用開口部はメンテナンスを行う場合のほかは耐火性のカバー(ボトムカバー、トップカバー)により封鎖されている。そしてメンテナンス用開口部を封鎖するカバーの周囲にはシール部を設け、炉内雰囲気(例えば900℃、無酸素雰囲気)のガス漏れを防止している。バッチ式の焼鈍炉のシール装置が特許文献1に示されている。
【0004】
図5は従来の典型的な炉内メンテナンス用開口部のシール構造を示すもので、1は炉体、2はその炉内メンテナンス用開口部、3は炉内メンテナンス用開口部2を封鎖するためのカバー(ボトムカバー)である。カバー3の周囲にはステンレスのような耐熱性金属からなるシール板5が垂設されている。一方、カバー2の周囲にはシール板5に対応させてシール溝6が設けられ、その内部には砂などのシール材7が充填されている。このため、カバー2で炉内メンテナンス用開口部を封鎖すると、図6に示すようにシール板5がシール溝6内に挿入されてシール材7によりシールされるようになっている。
【0005】
ところが炉体1とカバー3の端面との間には若干の隙間があるため、炉内の高温の熱風が流入し、シール板5が炉内の熱に曝されて変形、劣化するという問題があった。そしてシール板5が変形、劣化し穴明き、亀裂を生ずるに至ると、シールが不完全となって炉内の雰囲気を悪化させるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題点を解決し、シール板が熱風に曝されることによる変形、劣化をなくすことにより、炉内メンテナンス用カバーのシール部の寿命を延ばすことができ、炉内の雰囲気の悪化を抑制することができる炉内メンテナンス用開口部のシール構造を提供するためになされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためになされた本発明の炉内メンテナンス用開口部のシール構造は、炉体の底部あるいは天井部に形成された炉内メンテナンス用開口部のシール構造であって、この開口部を封鎖するカバーの周囲に、シール板とその先端が挿入されるシール溝とからなる第1シール部を設けるとともに、さらにその内周位置に、上記のシール板を炉内の熱風から断熱するための、セラミックファイバーブランケットをアルミナクロスで包んだシール材または耐火キャスタブルを使用したシール材からなる第2シール部を設けたことを特徴とするものである。なお、第2シール部が上側のシール材と溝内に収納された下側のシール材とからなることが好ましく、上側のシール材の幅を下側のシール材の幅の1/3〜1/2とし、また上側のシール材の高さをカバー閉鎖状態における第2シール部全高の1/3〜1/2とすることが好ましい。
【0008】
本発明によれば、第1シール部の内周位置に第2シール部を設けたので、第1シール部のシール板が炉内の熱風に直接曝されることが防止される。この結果、シール板の変形、劣化をなくすことができ、シール部の寿命を延ばすことができるとともに、炉内の雰囲気の悪化を抑制することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、図を参照しながら説明する。
図1は本発明の要部の縦断面を示すもので、1は炉体、2は炉体1に形成された炉内メンテナンス用開口部、3はこの炉内メンテナンス用開口部2を封鎖する耐熱性のカバーである。このカバー3の周囲には、従来と同様に炉内メンテナンス用開口部2との間をシールする第1シール部4が設けられている。
【0010】
この第1シール部4は、炉体1側から下向きに突設されたシール板5と、カバー3の周囲に形成されたシール溝6とからなるものである。シール板5はステンレスなどの耐熱金属からなり、下部に膨らみを備えている。シール溝6の内部には砂などのシール材7が充填されており、カバー3を封鎖すると図4のようにシール板5がシール溝6の内部に挿入され、シール材7によるシールが行われるようになっている。
【0011】
上記の構成は従来と同様であるが、本発明ではこの第1シール部4の内周位置に、上記のシール板5を炉内の熱風から断熱する第2シール部8を設けてある。この第2シール部8は、炉体1側に接着剤等で固定された上側のシール材9と、カバー3側の溝内に収納された下側のシール材10とからなるもので、下側のシール材10は前記シール溝6の内側の第2シール溝11内に収納されている。
【0012】
シール材9,10としては、断熱性、断熱性のほか弾性を有する材料を使用することが好ましく、1200℃以上の耐熱性を有するセラミックファイバーブランケットを使用することができる。セラミックファイバーブランケットは例えば図2に示すように、アルミナクロス等の耐熱性クロス12で包んだうえアルミナ糸等の耐熱性糸13で縛ったものを、シール材9,10として使用する。このように耐熱性クロス12で包むことにより、セラミックファイバーがバラバラになることを防止でき、柔軟性と保形性を得ることができ、シール材9,10の寿命とシール性を確保することができる。
【0013】
【0014】
さらに図3に示すようにこれらをピン等の金物14で固定することもできるほか、セラミックファイバーブブランケットの代わりに耐火キャスタブルを使用することもできる。これらのシール材9,10はモルタルによって炉体1と第2シール溝11に固定されている。
【0015】
この第2シール部8は第1シール部4のシール板5を炉内の熱風から断熱するためのものであるから、図4のようにカバー3を封鎖した状態で上側のシール材9と下側のシール材10とは密着していなければならない。また上側のシール材9の幅を、下側のシール材10の幅tの1/3〜1/2とすることが好ましい。上側のシール材9の幅がこれより狭いと断熱効果が悪くなり、これより広いとシール材9が邪魔になってカバー3が閉まりにくくなるおそれがある。
【0016】
さらに上側のシール材10の高さを,カバー閉鎖状態における第2シール部8の全高hの1/3〜1/2とすることが好ましい。この範囲を外れると上側のシール材10が破損したり低寿命化し、安定した断熱効果が保てなくなる。
【0017】
このように構成された本発明の炉内メンテナンス用開口部のシール構造によれば、第1シール部4と第2シール部8とによって炉内メンテナンス用開口部2とカバー3との間は2重にシールされることとなる。このためシール板5より炉内寄りの位置に設けられた第2シール部8のシール材9、10により熱風が遮断され、シール板5が直接熱風に曝されることがない。これにより、従来のようにシール板5が変形、劣化することがない。
【0018】
なお、上記の実施形態は炉内メンテナンス用開口部3を炉体1の底部に設け、ボトムカバ−による封鎖を行うものであるが、炉内メンテナンス用開口部3を炉体1の天井部に設け、トップカバ−による封鎖を行う場合にも同様に適用することができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明は以上の説明から明らかなように、従来から設けられていたシール板より炉内寄りの位置に耐熱性と断熱性を備えた第2シール部を設けたので、シール板が炉内から漏出する熱風、高温に直接曝されることがなくなり、シール板の変形、劣化がなくなってシール部の寿命を延ばすことができるとともに、シール板の損傷に伴う炉内の雰囲気悪化を防止できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す要部の縦断面図である。
【図2】シール部材の例を示す斜視図である。
【図3】シール部材の例を示す斜視図である。
【図4】カバーを取り付けた状態を示す要部の縦断面図である。
【図5】従来の典型的なシール構造を示す要部の縦断面図である。
【図6】従来の典型的なシール構造の問題点を示す要部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 炉体
2 炉内メンテナンス用開口部
3 カバー
4 第1シール部
5 シール板
6 シール溝
7 シール材
8 第2シール部
9 上側のシール材
10 下側のシール材
11 第2シール溝
12 耐熱性クロス
13 耐熱性糸
14 ピン等の金物

Claims (3)

  1. 炉体の底部あるいは天井部に形成された炉内メンテナンス用開口部のシール構造であって、この開口部を封鎖するカバーの周囲に、シール板とその先端が挿入されるシール溝とからなる第1シール部を設けるとともに、さらにその内周位置に、上記のシール板を炉内の熱風から断熱するための、セラミックファイバーブランケットをアルミナクロスで包んだシール材または耐火キャスタブルを使用したシール材からなる第2シール部を設けたことを特徴とする炉内メンテナンス用開口部のシール構造。
  2. 第2シール部が、上側のシール材と溝内に収納された下側のシール材とからなる請求項1記載の炉内メンテナンス用開口部のシール構造。
  3. 上側のシール材の幅を下側のシール材の幅の1/3〜1/2とし、また上側のシール材の高さをカバー閉鎖状態における第2シール部全高の1/3〜1/2とした請求項2記載の炉内メンテナンス用開口部のシール構造。
JP2002333076A 2002-11-18 2002-11-18 炉内メンテナンス用開口部のシール構造 Expired - Fee Related JP4102168B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002333076A JP4102168B2 (ja) 2002-11-18 2002-11-18 炉内メンテナンス用開口部のシール構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002333076A JP4102168B2 (ja) 2002-11-18 2002-11-18 炉内メンテナンス用開口部のシール構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004169060A JP2004169060A (ja) 2004-06-17
JP4102168B2 true JP4102168B2 (ja) 2008-06-18

Family

ID=32697888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002333076A Expired - Fee Related JP4102168B2 (ja) 2002-11-18 2002-11-18 炉内メンテナンス用開口部のシール構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4102168B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5567812B2 (ja) * 2009-10-09 2014-08-06 光洋サーモシステム株式会社 熱処理装置
KR101948767B1 (ko) * 2018-02-14 2019-02-15 주식회사 페니엘엔지니어링 보열 장치 및 이를 위한 실링 구조물

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004169060A (ja) 2004-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS58173184A (ja) 上側加熱式のコ−クス炉の炉団用の下部構造
JP4102168B2 (ja) 炉内メンテナンス用開口部のシール構造
US10415883B2 (en) Refractory protection layer for metallurgical furnace
JP4370454B2 (ja) アーチ状屋根及びこれを用いた溶解炉
CN218915872U (zh) 高温隧道窑之软密封装置
JPH0792341B2 (ja) カセツト炉用のカセツト壁
RU2504573C2 (ru) Стеновая защита оголовка нагревательной стенки между двумя отверстиями печных камер коксовой батареи
JP2001219265A (ja) 溶湯容器用蓋のシール装置
US4170856A (en) Metal encased refractory brick
US4259159A (en) Method and apparatus for sealing the chambers of coke ovens
US4261154A (en) Method and an external plating arrangement for sealing off the cold end of a refractory brick
US3073067A (en) Metal cased refractory brick
JP2000256716A (ja) 炉体の耐火物保持構造
US3301546A (en) Furnace construction
JP2740344B2 (ja) 溶融金属保持容器
JPH07117346B2 (ja) 高温焼成炉の台車シール装置
JPH108061A (ja) コークス炉の炉蓋
JP4154511B2 (ja) ガスタービンの燃焼器壁構造
JPH0579399U (ja) 炉壁材
CN214199686U (zh) 一种箱式电炉的炉膛密封结构
US3230682A (en) Basic refractory brick unit
JPS6031064Y2 (ja) 高炉炉壁の保護壁れんが積み構造
JPS5934880Y2 (ja) セラミツクフアイバ−製カ−ブタイル
JPH10288467A (ja) 断熱層の表面を覆う耐熱被覆材及びこれを用いた断熱壁の構築方法
JPH0429356Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080311

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080321

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4102168

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120328

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140328

Year of fee payment: 6

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees