JPH0579399U - 炉壁材 - Google Patents

炉壁材

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JPH0579399U
JPH0579399U JP1532992U JP1532992U JPH0579399U JP H0579399 U JPH0579399 U JP H0579399U JP 1532992 U JP1532992 U JP 1532992U JP 1532992 U JP1532992 U JP 1532992U JP H0579399 U JPH0579399 U JP H0579399U
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至 谷口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 施工作業を容易に行うことができ、耐熱性,
耐磨耗性に優れるパネル状の炉壁材にあって、断熱性の
向上を図る。 【構成】 鉄板からなる基板12の上面に、一回り小さ
い断熱パネルからなる断熱材層13を、アンカー金具の
取付けと同時に取付ける。この断熱材層13は、シリカ
及びカルシアを主成分としたセラミックファイバーを圧
縮成形して構成され、低熱伝導率及び高強度を有してい
る。さらに、基板12に、断熱材層13の上面及び周囲
を覆う耐火材層14をプレス成形により一体的に設け
る。耐火材層14は、高アルミナ質のプラスチック耐火
物からなり、耐熱性及び耐磨耗性に優れている。かかる
炉壁材11は、ダクトのシェルの内壁に、基板12の露
出部分をシェルに溶接することにより内張りされる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えばセメントキルンのダクト等に内張りされるパネル状の炉壁材 に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば高温の排気ガスが流れるセメントキルンのダクトにあっては、金属製の シェルを保護するために、そのシェルの内面に、耐熱性及び耐磨耗性に優れた耐 火物製の炉壁材を内張りすることが行われる。この種の炉壁材として、近年では 、鉄板と耐火材とを一体化した図6に示すようなパネル状の炉壁材1が供されて いる。
【0003】 このものは、例えば一辺が250mmのほぼ正方形状の鉄板2の上面に、結合 性の向上のための複数個のアンカー金具(図示せず)を溶接し、その部分に、例 えばプラスチック耐火物からなるパネル状の耐火材層3をプレス成形により一体 的に設けて構成されている。また、耐火材層3は、鉄板2の一つの対角を構成す る角部を露出させるように設けられており、鉄板2にはその露出部に位置してア ンカー金具4が溶接により取付けられている。
【0004】 このように構成された炉壁材1は、ダクトのシェルの内面に、多数枚を辺部同 士が突合わされるように並べた状態で、鉄板2をシェルに溶接することにより内 張りされるようになっている。さらにこの後、各炉壁材1の角部における鉄板2 露出部分に、不定形耐火物が充填されることにより、ダクトの内面全体に、耐火 材がライニングされた状態とされるのである。
【0005】 これによれば、例えばシェルに直接アンカー金具を取付けて不定形耐火物のラ イニングを施すような場合に比べ、施工作業を短時間で極めて簡単に行うことが でき、また、補修作業なども容易となるといった利点を得ることができるもので ある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上述のように、鉄板2と耐火材層3とを予め一体化したパネル状の炉壁材1は 、施工作業が容易である等の優れた有用性を備えており、広く供されている。と ころが、耐火材層3は、熱伝導性が比較的高いという事情があり、特に排気ガス が高温となるような場合においては、鉄板2さらにはシェルが高温となってしま いがちであった。
【0007】 このため、この種のパネル状の炉壁材1にあっては、特にシェルの温度の低下 が要望される場合などに対応するために、断熱性をより向上させるといった改善 が求められているのである。
【0008】 従って、本考案の目的は、施工作業を容易に行うことのできるものであって、 断熱性の向上を図ることができる炉壁材を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案の炉壁材は、金属製の基板と、この基板の上面に設けられた断熱パネル からなる断熱材層と、この断熱材層の上面を覆うように設けられた耐火材からな る耐火材層とを具備する構成に特徴を有するものである。
【0010】
【作用】
本考案の炉壁材によれば、下面に金属製の基板が配置されているので、例えば ダクトのシェルの内壁に溶接やねじ止め等の方法により簡単に取付けることがで き、複数個を並べるように取付けることによって耐火材のライニングの施工作業 を容易に行うことができる。また、このとき、最上面に配置されている耐火材層 により、排気ガス等に対する十分な耐熱性及び耐磨耗性を得ることができる。
【0011】 そして、耐火材層と基板との間には断熱パネルからなる断熱材層が設けられて いるので、耐火材層が高温の排気ガスなどにより高温となっても、その熱が基板 に伝達されることが極力防止され、ひいてはシェルが高温となることが防止され る。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の一実施例について、図1乃至図5を参照して説明する。図1及 び図2は、本実施例に係る炉壁材11の全体構成を示している。この炉壁材11 は、全体としてほぼ正方形のパネル状をなし、基板12と、断熱材層13と、耐 火材層14とを備えて構成されている。
【0013】 このうち、基板12は、例えば厚さ3.2mmの鉄板からなり、図4に示すよ うに、左上及び右下の角部が切欠かれた正方形状に形成されている。この場合、 基板12の一辺の長さ寸法は、例えば250mmとされている。そして、図3に も示すように、この基板12の上面には、中央領域に位置して例えば9個のボル ト15が例えば溶接されて取付けられている。この場合、ボルト15は頭部がな く軸部のみのいわゆる全ねじボルトからなっている。
【0014】 そして、前記断熱材層13は、例えば厚みが13mm、一辺の長さが200m mと前記基板12よりも一回り小さいパネル状をなし、前記ボルト15に対応し た9個の透孔13a(図3参照)が形成されている。本実施例においては、この 断熱材層13を構成する断熱パネルとして、ニチアス株式会社製の「ルミボード 」を使用している。この「ルミボード」は、シリカ及びカルシアを主成分とした セラミックファイバーを圧縮成形して構成されたものであり、熱伝導率が例えば 300℃で0.133kcal/mh℃と低く、また、曲げ強度が例えば80k gf/cm2 と高いものとなっている。
【0015】 かかる断熱材層13は、図3に示すように、前記透孔13aに前記ボルト15 が挿通されるようにして前記基板12の上面に載置され、前記ボルト15の突出 した先端部にナット16が締付けられることにより該基板12に取付けられる。 また、このとき、ボルト15には、ナット16と断熱材層13との間に挟まれる ようにして、アンカー金具17が嵌挿されるようになっている。このアンカー金 具17は、両側部をV字形に開くように折曲げ、中央部にボルト挿通孔を形成し た金属帯板から構成されている。
【0016】 さらに、前記耐火材層14は、耐熱性及び耐磨耗性に優れた例えば高アルミナ 質のプラスチック耐火物(本実施例では、日本碍子株式会社製の「CORLIN E−RM」を使用)からなり、前記断熱材層13を取付けた基板12に対し、プ レス成形により一体的に設けられるようになっている。この際、前記アンカー金 具17により耐火材層14と基板12との結合性が高められ、また、アンカー金 具17がV字形となっていることにより、耐火材層14と断熱材層13とが分離 しないよう固定されるようになっている。
【0017】 この耐火材層14は、前記断熱材層13を含めた全体として、例えば厚みが4 0mm、一辺の長さが250mmの略正方形のパネル状をなし、図2に示すよう に、そのうち、一対角となる図で左上及び右下の角部が前記基板12よりも若干 大きく切欠かれ、また、もう一方の対角となる図で右上及び左下の角部もそれよ り小さく切欠かれた形状とされている。
【0018】 これにて、耐火材層14は、断熱材層13の上面及び周囲を覆うようにして基 板12に一体化され、以て、基板12の上面に断熱材層13及び耐火材層14を 一体に備えたパネル状の炉壁材11が構成されるのである。尚、このとき、基板 12は図2で右上及び左下の角部において露出され、この両露出部に、V字形の 棒状のアンカー金具18が溶接により取付けられるようになっている。
【0019】 以上のように構成された炉壁材11は、図5に示すように、例えば高温の排気 ガスが流れるセメントキルンのダクトにおける金属製のシェル(図示せず)の内 壁に、多数枚を辺部同士を突合わせるように並べた状態で、基板12の露出部分 をシェルに溶接することにより内張りされるようになっている。この後、各炉壁 材11の角部における基板12の露出部分に、例えばプラスチック耐火物等の充 填材19が充填されるようになっている。このとき、基板12の露出部分には、 予めアンカー金具18が溶接されているので、充填材19の大きな固着強度が保 たれるようになっている。これにより、ダクトの内面全体に、耐火材がライニン グされた状態とされるのである。
【0020】 上記構成によれば、金属製の基板12に耐火材層14を一体化したパネル状の 炉壁材11を、シェルの内壁に溶接により取付けるものであるから、例えばシェ ルに直接アンカー金具を取付けて不定形耐火物のライニングを施すような場合に 比べ、施工作業を短時間で極めて簡単に行うことができ、補修作業なども容易と なるといった利点を得ることができるものである。また、シェルの内面に配置さ れる耐火材層14によって、排気ガスに対する十分な耐熱性及び耐磨耗性を得る ことができる。
【0021】 そして、耐火材層14と基板12との間には断熱材層13が設けられているの で、熱伝導率の比較的高い耐火材層14が高温の排気ガスにより高温となっても 、その熱が基板12にまで伝達されることが極力防止され、ひいてはシェルが高 温となることが防止されるものである。
【0022】 さらに、耐火材層14は、断熱材層13の上面だけでなく周囲部をも覆うよう に設けられているから、例えば炉壁材11同士の間のいわば目地部が開いてここ を高熱が通過することがあっても、断熱材層13が直接高熱に晒されることを未 然に防止することができるものである。
【0023】 このように本実施例の炉壁材11によれば、施工作業を容易に行うことができ 、耐熱性,耐磨耗性に優れるといった従来のパネル状の炉壁材1の長所を維持し つつ、従来のものに比べて、断熱性を飛躍的に向上することができるという優れ た特長が付加されたのである。この結果、耐磨耗性が要求され、且つシェルの低 温化が要望されるダクト等に使用するに最適な、極めて有用性の高いものとなっ たのである。
【0024】 尚、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、例えばセメントキルンの ダクトに限らず、各種窯炉の炉壁の内張りなどにも使用することができ、また、 全体の形状や寸法,材質等も種々の変更が可能であるなど、要旨を逸脱しない範 囲内で適宜変更して実施し得るものである。
【0025】
【考案の効果】
以上の説明にて明らかなように、本考案の炉壁材によれば、金属製の基板と、 この基板の上面に設けられた断熱パネルからなる断熱材層と、この断熱材層の上 面を覆うように設けられた耐火材からなる耐火材層とを具備するので、施工作業 を容易に行うことのできるものであって、断熱性の向上を図ることができるとい う優れた実用的効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すもので、全体の縦断正
面図
【図2】全体の平面図
【図3】要部の拡大縦断正面図
【図4】基板の平面図
【図5】シェルへの施工状態を示す平面図
【図6】従来例を示す斜視図
【符号の説明】
図面中、11は炉壁材、12は基板、13は断熱材層、
13aは透孔、14は耐火材層、15はボルト、16は
ナット、17,18はアンカー金具、19は充填材を示
す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の基板と、この基板の上面に設け
    られた断熱パネルからなる断熱材層と、この断熱材層の
    上面を覆うように設けられた耐火材からなる耐火材層と
    を具備してなる炉壁材。
JP1992015329U 1992-03-24 1992-03-24 炉壁材 Expired - Lifetime JP2552583Y2 (ja)

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JPH0579399U true JPH0579399U (ja) 1993-10-29
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011127817A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Ihi Corp 流動層ボイラの炉壁構造
CN103528376A (zh) * 2013-11-06 2014-01-22 宁夏新航能源环境科技有限公司 一种节能耐火砖
JP2019090587A (ja) * 2017-11-16 2019-06-13 株式会社Insエンジニアリング 煙道の断熱パネルの取り付け構造

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JPS57122281A (en) * 1981-01-23 1982-07-30 Nisshin Steel Co Ltd Composite for lining furnace

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