JPH09166381A - マッフル熱処理炉 - Google Patents
マッフル熱処理炉Info
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- JPH09166381A JPH09166381A JP7347799A JP34779995A JPH09166381A JP H09166381 A JPH09166381 A JP H09166381A JP 7347799 A JP7347799 A JP 7347799A JP 34779995 A JP34779995 A JP 34779995A JP H09166381 A JPH09166381 A JP H09166381A
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- Japan
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- muffle
- heat treatment
- hearth
- treatment furnace
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 マッフルの熱膨張による焼成空間の歪みや変
形を効率よく防止することが可能なマッフル熱処理炉を
提供する。 【解決手段】 上部でマッフル3を支持してマッフル3
に実質的に自重が加わらないようにするとともに、マッ
フル3の開口した下端部に炉床5を当接させることによ
りマッフル3をシールし、かつ、前記支持部分よりも下
側の位置に応力吸収機構部6を設けることによりマッフ
ル3の熱膨張・収縮により生じる応力を吸収する。応力
吸収機構部6の構造をベローズ構造とする。また、上部
でマッフルを支持してマッフルに自重がかからないよう
にするとともに、炉床の、マッフルとの当接部に、マッ
フルの熱膨張・収縮を吸収することが可能な弾性材料か
らなるシール部材を配設し、マッフルの下端部に前記シ
ール部材を当接させることによりマッフルをシールす
る。
形を効率よく防止することが可能なマッフル熱処理炉を
提供する。 【解決手段】 上部でマッフル3を支持してマッフル3
に実質的に自重が加わらないようにするとともに、マッ
フル3の開口した下端部に炉床5を当接させることによ
りマッフル3をシールし、かつ、前記支持部分よりも下
側の位置に応力吸収機構部6を設けることによりマッフ
ル3の熱膨張・収縮により生じる応力を吸収する。応力
吸収機構部6の構造をベローズ構造とする。また、上部
でマッフルを支持してマッフルに自重がかからないよう
にするとともに、炉床の、マッフルとの当接部に、マッ
フルの熱膨張・収縮を吸収することが可能な弾性材料か
らなるシール部材を配設し、マッフルの下端部に前記シ
ール部材を当接させることによりマッフルをシールす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、熱処理炉に関
し、詳しくは、内部に被熱処理物を入れて均一に熱処理
するための筒状のマッフルを備えたマッフル熱処理炉に
関する。
し、詳しくは、内部に被熱処理物を入れて均一に熱処理
するための筒状のマッフルを備えたマッフル熱処理炉に
関する。
【0002】
【従来の技術】セラミック電子部品の製造工程などにお
いて用いられる熱処理炉の一つとして、例えば、図4及
び図5に示すような熱処理炉がある。この熱処理炉は、
内部にヒータを備えた断熱材ユニット21を配設してな
る炉体フレーム22と、内部に被熱処理物(図示せず)
を入れて均一に熱処理するための、略筒状で下端側が開
口したマッフル23と、マッフル23が載置されるマッ
フル支持ベース24と、マッフル23の下端側開口部と
対向するように配設された炉床25とを備えて構成され
ている。なお、マッフル23の上部には、雰囲気ガスを
供給するとともに、余剰の雰囲気ガスや燃焼ガス、分解
ガスなどを排気するための給排気部28が設けられてい
る。
いて用いられる熱処理炉の一つとして、例えば、図4及
び図5に示すような熱処理炉がある。この熱処理炉は、
内部にヒータを備えた断熱材ユニット21を配設してな
る炉体フレーム22と、内部に被熱処理物(図示せず)
を入れて均一に熱処理するための、略筒状で下端側が開
口したマッフル23と、マッフル23が載置されるマッ
フル支持ベース24と、マッフル23の下端側開口部と
対向するように配設された炉床25とを備えて構成され
ている。なお、マッフル23の上部には、雰囲気ガスを
供給するとともに、余剰の雰囲気ガスや燃焼ガス、分解
ガスなどを排気するための給排気部28が設けられてい
る。
【0003】なお、マッフル23が載置されるマッフル
支持ベース24の下面には、炉床25に形成された溝2
6に嵌入する環状突起27が形成されている。
支持ベース24の下面には、炉床25に形成された溝2
6に嵌入する環状突起27が形成されている。
【0004】上記のように構成された熱処理炉において
は、マッフル23が載置されるマッフル支持ベース24
の下面の環状突起27が炉床25の溝26に嵌入するこ
とにより、マッフル23がシールされ、内部が所定の雰
囲気に保たれるように構成されている。
は、マッフル23が載置されるマッフル支持ベース24
の下面の環状突起27が炉床25の溝26に嵌入するこ
とにより、マッフル23がシールされ、内部が所定の雰
囲気に保たれるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のマ
ッフル炉においては、マッフル23の下端側をマッフル
支持ベース24に当接させる(すなわち、マッフル23
の下部をマッフル支持ベース24で支持する)ようにし
ており、自重がマッフルに加わるため、マッフル23が
高温に加熱された場合の熱膨張を重力に逆らって上方に
逃すように構成したり、焼成空間の歪みや変形を補強板
(図示せず)などにより抑え込むように構成したりして
も、マッフルの変形や歪みを十分に抑え込むことは困難
であるのが実情である。
ッフル炉においては、マッフル23の下端側をマッフル
支持ベース24に当接させる(すなわち、マッフル23
の下部をマッフル支持ベース24で支持する)ようにし
ており、自重がマッフルに加わるため、マッフル23が
高温に加熱された場合の熱膨張を重力に逆らって上方に
逃すように構成したり、焼成空間の歪みや変形を補強板
(図示せず)などにより抑え込むように構成したりして
も、マッフルの変形や歪みを十分に抑え込むことは困難
であるのが実情である。
【0006】本願発明は、上記問題点を解決するもので
あり、マッフルの熱膨張による焼成空間の歪みや変形を
効率よく防止することが可能なマッフル熱処理炉を提供
することを目的とする。
あり、マッフルの熱膨張による焼成空間の歪みや変形を
効率よく防止することが可能なマッフル熱処理炉を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1のマッフル熱処理炉は、内部に被熱処理物
を入れて効率よく熱処理するために用いられる、下端側
が開口したマッフルを備えた熱処理炉であって、上部で
マッフルを支持することによりマッフルに実質的に自重
が加わらないようにするとともに、マッフルの開口した
下端部に炉床を当接させることによりマッフルをシール
し、かつ、前記支持部分よりも下側の位置に応力吸収機
構部を設けることによりマッフルの熱膨張・収縮により
生じる応力を吸収するようにしたことを特徴としてい
る。
に、請求項1のマッフル熱処理炉は、内部に被熱処理物
を入れて効率よく熱処理するために用いられる、下端側
が開口したマッフルを備えた熱処理炉であって、上部で
マッフルを支持することによりマッフルに実質的に自重
が加わらないようにするとともに、マッフルの開口した
下端部に炉床を当接させることによりマッフルをシール
し、かつ、前記支持部分よりも下側の位置に応力吸収機
構部を設けることによりマッフルの熱膨張・収縮により
生じる応力を吸収するようにしたことを特徴としてい
る。
【0008】請求項1のマッフル熱処理炉においては、
マッフルをその上部で支持してマッフルに自重がかから
ないようにするとともに、マッフルの下端部に炉床を当
接させてマッフルのシールを行い、かつ、支持部分より
も下側の位置に応力吸収機構部を設けてマッフルの熱膨
張・収縮により生じる応力を吸収するようにしているの
で、マッフルの熱膨張を下方向(重力方向)に向けるこ
とが可能になるとともに、応力吸収機構部により、マッ
フルの熱膨張・収縮により生じる応力を吸収することが
可能になる。したがって、マッフルに不所望の歪みや変
形が生じることを確実に抑制、防止することができるよ
うになる。なお、上記本願発明のマッフル熱処理炉にお
いては、マッフルの下端部に炉床を当接させることによ
りマッフルのシールを行うようにしているが、ここでマ
ッフルの下端部に当接する炉床とは、実際に炉の内面を
構成する部分(炉床本体)と同一の材料からなる部分で
ある場合に限らず、炉床本体の周囲にシール用に設けら
れた部分をも含む広い概念である。
マッフルをその上部で支持してマッフルに自重がかから
ないようにするとともに、マッフルの下端部に炉床を当
接させてマッフルのシールを行い、かつ、支持部分より
も下側の位置に応力吸収機構部を設けてマッフルの熱膨
張・収縮により生じる応力を吸収するようにしているの
で、マッフルの熱膨張を下方向(重力方向)に向けるこ
とが可能になるとともに、応力吸収機構部により、マッ
フルの熱膨張・収縮により生じる応力を吸収することが
可能になる。したがって、マッフルに不所望の歪みや変
形が生じることを確実に抑制、防止することができるよ
うになる。なお、上記本願発明のマッフル熱処理炉にお
いては、マッフルの下端部に炉床を当接させることによ
りマッフルのシールを行うようにしているが、ここでマ
ッフルの下端部に当接する炉床とは、実際に炉の内面を
構成する部分(炉床本体)と同一の材料からなる部分で
ある場合に限らず、炉床本体の周囲にシール用に設けら
れた部分をも含む広い概念である。
【0009】また、請求項2のマッフル熱処理炉は、前
記応力吸収機構部がベローズ構造を有していることを特
徴としている。
記応力吸収機構部がベローズ構造を有していることを特
徴としている。
【0010】応力吸収機構部をベローズ構造とすること
により、マッフルの熱膨張・収縮を確実に防止すること
が可能になり、本願発明をより実効あらしめることがで
きる。
により、マッフルの熱膨張・収縮を確実に防止すること
が可能になり、本願発明をより実効あらしめることがで
きる。
【0011】また、請求項3の発明のマッフル熱処理炉
は、内部に被熱処理物を入れて効率よく熱処理するため
に用いられる、下端側が開口したマッフルを備えた熱処
理炉であって、上部でマッフルを支持することによりマ
ッフルに実質的に自重が加わらないようにするととも
に、炉床の、マッフルとの当接部に、マッフルの熱膨張
・収縮を吸収することが可能な弾性材料からなるシール
部材を配設し、マッフルと炉床を係合させて、マッフル
の下端部に前記シール部材を当接させることによりマッ
フルをシールするようにしたことを特徴としている。
は、内部に被熱処理物を入れて効率よく熱処理するため
に用いられる、下端側が開口したマッフルを備えた熱処
理炉であって、上部でマッフルを支持することによりマ
ッフルに実質的に自重が加わらないようにするととも
に、炉床の、マッフルとの当接部に、マッフルの熱膨張
・収縮を吸収することが可能な弾性材料からなるシール
部材を配設し、マッフルと炉床を係合させて、マッフル
の下端部に前記シール部材を当接させることによりマッ
フルをシールするようにしたことを特徴としている。
【0012】請求項3のマッフル熱処理炉においては、
マッフルをその上部で支持してマッフルに自重がかから
ないようにするとともに、炉床の、マッフルとの当接部
に、マッフルの熱膨張・収縮を吸収することが可能な弾
性材料からなるシール部材を配設し、マッフルと炉床を
係合させて、マッフルの下端部に前記シール部材を当接
させることによりマッフルをシールするようにしている
ので、マッフルの熱膨張を下方向(重力方向)に向ける
ことが可能になるとともに、炉床に配設された弾性材料
からなるシール部材により、マッフルの熱膨張・収縮に
より生じる応力を吸収することが可能になる。したがっ
て、マッフルに応力吸収機構部を設けることなく、不所
望の歪みや変形が生じることを確実に抑制、防止するこ
とができるようになる。なお、請求項3の発明のマッフ
ル熱処理炉においては、「炉床の、マッフルとの当接部
に、マッフルの熱膨張・収縮を吸収することが可能な弾
性材料からなるシール部材を配設し、」とあるが、ここ
でいう「炉床の、マッフルとの当接部」とは、実際に炉
の内面を構成する部分(炉床本体)と同一の材料からな
る部分である場合に限らず、炉床本体の周囲にシール用
に設けられた部分をも含む広い概念である。
マッフルをその上部で支持してマッフルに自重がかから
ないようにするとともに、炉床の、マッフルとの当接部
に、マッフルの熱膨張・収縮を吸収することが可能な弾
性材料からなるシール部材を配設し、マッフルと炉床を
係合させて、マッフルの下端部に前記シール部材を当接
させることによりマッフルをシールするようにしている
ので、マッフルの熱膨張を下方向(重力方向)に向ける
ことが可能になるとともに、炉床に配設された弾性材料
からなるシール部材により、マッフルの熱膨張・収縮に
より生じる応力を吸収することが可能になる。したがっ
て、マッフルに応力吸収機構部を設けることなく、不所
望の歪みや変形が生じることを確実に抑制、防止するこ
とができるようになる。なお、請求項3の発明のマッフ
ル熱処理炉においては、「炉床の、マッフルとの当接部
に、マッフルの熱膨張・収縮を吸収することが可能な弾
性材料からなるシール部材を配設し、」とあるが、ここ
でいう「炉床の、マッフルとの当接部」とは、実際に炉
の内面を構成する部分(炉床本体)と同一の材料からな
る部分である場合に限らず、炉床本体の周囲にシール用
に設けられた部分をも含む広い概念である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を示
して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
図1は請求項1の発明の一実施の形態にかかるマッフル
熱処理炉の構造を示す断面図であり、図2はそこで用い
られているマッフルの構造を示す斜視図である。
して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
図1は請求項1の発明の一実施の形態にかかるマッフル
熱処理炉の構造を示す断面図であり、図2はそこで用い
られているマッフルの構造を示す斜視図である。
【0014】このマッフル熱処理炉は、図1及び図2に
示すように、内部にヒータを備えた断熱材ユニット1を
配設してなる炉体フレーム2と、内部に被熱処理物(図
示せず)を入れて均一に熱処理するためのマッフル3
と、マッフル3の下端側開口を封止する炉床5とを備え
て構成されている。
示すように、内部にヒータを備えた断熱材ユニット1を
配設してなる炉体フレーム2と、内部に被熱処理物(図
示せず)を入れて均一に熱処理するためのマッフル3
と、マッフル3の下端側開口を封止する炉床5とを備え
て構成されている。
【0015】マッフル3は円筒状であり、上面側にはマ
ッフル3を支持するための円形状のマッフル支持ベース
4が取り付けられている。また、マッフル3の下部に
は、ベローズ構造の応力吸収機構部6が設けられてお
り、その下側部分が、炉床5と当接してマッフル3の内
部をシールするためのマッフル側シール部7となってい
る。なお、マッフル3の上部には、雰囲気ガスを供給す
るとともに、余剰の雰囲気ガスや燃焼ガス、分解ガスな
どを排気するための給排気部11が設けられている。
ッフル3を支持するための円形状のマッフル支持ベース
4が取り付けられている。また、マッフル3の下部に
は、ベローズ構造の応力吸収機構部6が設けられてお
り、その下側部分が、炉床5と当接してマッフル3の内
部をシールするためのマッフル側シール部7となってい
る。なお、マッフル3の上部には、雰囲気ガスを供給す
るとともに、余剰の雰囲気ガスや燃焼ガス、分解ガスな
どを排気するための給排気部11が設けられている。
【0016】また、炉床5は、炉床本体8と、その外周
下部に形成された、マッフル3の下部のマッフル側シー
ル部7と当接する炉床側シール部9とを備えて構成され
ており、炉床側シール部9には、マッフル側シール部7
と嵌合する溝10が設けられている。なお、この炉床5
はマッフル3と離接することができるように昇降可能に
構成されている。
下部に形成された、マッフル3の下部のマッフル側シー
ル部7と当接する炉床側シール部9とを備えて構成され
ており、炉床側シール部9には、マッフル側シール部7
と嵌合する溝10が設けられている。なお、この炉床5
はマッフル3と離接することができるように昇降可能に
構成されている。
【0017】上記のように構成されたマッフル熱処理炉
においては、マッフル3をその上部のマッフル支持ベー
ス4で支持することにより、マッフル3に自重がかから
ないような態様でマッフル3が支持されるとともに、マ
ッフル3のマッフル側シール部7を炉床5の炉床側シー
ル部9の溝10に嵌入させることにより、マッフル3の
シールが行われる。また、マッフル支持ベース4より下
側の位置にベローズ構造の応力吸収機構部6が形成され
ているため、マッフル3の熱膨張・収縮により生じる応
力が、この応力吸収機構部6において吸収される。
においては、マッフル3をその上部のマッフル支持ベー
ス4で支持することにより、マッフル3に自重がかから
ないような態様でマッフル3が支持されるとともに、マ
ッフル3のマッフル側シール部7を炉床5の炉床側シー
ル部9の溝10に嵌入させることにより、マッフル3の
シールが行われる。また、マッフル支持ベース4より下
側の位置にベローズ構造の応力吸収機構部6が形成され
ているため、マッフル3の熱膨張・収縮により生じる応
力が、この応力吸収機構部6において吸収される。
【0018】したがって、このマッフル熱処理炉におい
ては、マッフル3の熱膨張を下方向(重力方向)に向け
るとともに、応力吸収機構部6によりマッフル3の熱膨
張・収縮によって生じる応力を吸収して、マッフル3に
不所望の歪みや変形が生じることを確実に抑制、防止す
ることができる。
ては、マッフル3の熱膨張を下方向(重力方向)に向け
るとともに、応力吸収機構部6によりマッフル3の熱膨
張・収縮によって生じる応力を吸収して、マッフル3に
不所望の歪みや変形が生じることを確実に抑制、防止す
ることができる。
【0019】なお、上記のマッフル炉において、マッフ
ル支持ベース4の形状は、加熱時に均一に熱膨張させる
見地から円形状であることが望ましい。また、マッフル
支持ベース4には、炉体フレーム2に固定するためにボ
ルト穴4a(図2)を設けておくことが望ましく、その
場合、ボルト穴4aを長穴としておくことにより、マッ
フル支持ベース4の円周方向への熱膨張に対応すること
が可能になる。
ル支持ベース4の形状は、加熱時に均一に熱膨張させる
見地から円形状であることが望ましい。また、マッフル
支持ベース4には、炉体フレーム2に固定するためにボ
ルト穴4a(図2)を設けておくことが望ましく、その
場合、ボルト穴4aを長穴としておくことにより、マッ
フル支持ベース4の円周方向への熱膨張に対応すること
が可能になる。
【0020】また、マッフル3は、熱膨張を考慮すれ
ば、その内部に円筒状の熱処理空間が形成されるような
形状、すなわち円筒状であることが好ましい。
ば、その内部に円筒状の熱処理空間が形成されるような
形状、すなわち円筒状であることが好ましい。
【0021】また、上記実施例では、応力吸収機構部6
として、ベローズ構造を採用した場合について説明した
が、その構造はこれに限られるものではなく、熱膨張・
収縮を効率よく吸収することが可能な種々の構造を採用
することができる。
として、ベローズ構造を採用した場合について説明した
が、その構造はこれに限られるものではなく、熱膨張・
収縮を効率よく吸収することが可能な種々の構造を採用
することができる。
【0022】また、上記の実施の形態においては、応力
吸収機構部6は、外気と接触する位置に配設されている
ため、応力吸収機構部6での放熱が促進され、その下側
のマッフル側シール部7は常温となる。その結果、炉床
側シール部9をシリコーンゴムなどの弾性体を用いて構
成することも可能になり、さらに高いシール効果を得る
ことが可能になる。
吸収機構部6は、外気と接触する位置に配設されている
ため、応力吸収機構部6での放熱が促進され、その下側
のマッフル側シール部7は常温となる。その結果、炉床
側シール部9をシリコーンゴムなどの弾性体を用いて構
成することも可能になり、さらに高いシール効果を得る
ことが可能になる。
【0023】また、図3は請求項3の一実施の形態にか
かるマッフル熱処理炉の構造を示す断面図である。
かるマッフル熱処理炉の構造を示す断面図である。
【0024】この実施の形態においては、直胴円筒状で
下端部が開口した、特に応力吸収機構部を設けていない
円筒状のマッフル3aが用いられており、また、炉床5
の炉床側シール部9の、マッフル3aの下端部であるマ
ッフル側シール部7と当接する部分には、マッフル3a
の熱膨張・収縮を吸収することができるように、シリコ
ーンゴムなどの弾性材料からなるパッキング(シール部
材)12が配設されている。なお、図3において、図1
及び図2と同一の符号を付した部分は、図1及び図2と
同一の部分を示している。
下端部が開口した、特に応力吸収機構部を設けていない
円筒状のマッフル3aが用いられており、また、炉床5
の炉床側シール部9の、マッフル3aの下端部であるマ
ッフル側シール部7と当接する部分には、マッフル3a
の熱膨張・収縮を吸収することができるように、シリコ
ーンゴムなどの弾性材料からなるパッキング(シール部
材)12が配設されている。なお、図3において、図1
及び図2と同一の符号を付した部分は、図1及び図2と
同一の部分を示している。
【0025】この実施の形態にかかるマッフル熱処理炉
においては、マッフル3aをその上部で支持してマッフ
ル3aに自重がかからないようにするとともに、炉床5
の、マッフル3aとの当接部に、マッフル3aの熱膨張
・収縮を吸収することが可能な弾性材料からなるパッキ
ング12を配設し、マッフル3aと炉床5を係合させ
て、マッフル3aの下端部にパッキング12を当接させ
ることによりマッフル3aをシールするようにしている
ので、マッフル3aの熱膨張を下方向(重力方向)に向
けることが可能になるとともに、炉床5に配設された弾
性材料からなるパッキング12により、マッフル3aの
熱膨張・収縮により生じる応力を吸収することが可能に
なる。したがって、マッフル3aに応力吸収機構部を設
けたりすることなく、不所望の歪みや変形が生じること
を確実に抑制、防止することができるようになる。
においては、マッフル3aをその上部で支持してマッフ
ル3aに自重がかからないようにするとともに、炉床5
の、マッフル3aとの当接部に、マッフル3aの熱膨張
・収縮を吸収することが可能な弾性材料からなるパッキ
ング12を配設し、マッフル3aと炉床5を係合させ
て、マッフル3aの下端部にパッキング12を当接させ
ることによりマッフル3aをシールするようにしている
ので、マッフル3aの熱膨張を下方向(重力方向)に向
けることが可能になるとともに、炉床5に配設された弾
性材料からなるパッキング12により、マッフル3aの
熱膨張・収縮により生じる応力を吸収することが可能に
なる。したがって、マッフル3aに応力吸収機構部を設
けたりすることなく、不所望の歪みや変形が生じること
を確実に抑制、防止することができるようになる。
【0026】なお、本願発明は、上記実施例に限定され
るものではなく、マッフルの具体的な構造、マッフルの
下端部を炉床に当接させることによりマッフルをシール
するための具体的なシール構造、応力吸収機構部の具体
的な構成、炉床に配設されるシール部材の構成材料やそ
の具体的な形状などに関し、発明の要旨の範囲内におい
て種々の応用、変形を加えることが可能である。
るものではなく、マッフルの具体的な構造、マッフルの
下端部を炉床に当接させることによりマッフルをシール
するための具体的なシール構造、応力吸収機構部の具体
的な構成、炉床に配設されるシール部材の構成材料やそ
の具体的な形状などに関し、発明の要旨の範囲内におい
て種々の応用、変形を加えることが可能である。
【0027】
【発明の効果】上述のように、請求項1のマッフル熱処
理炉は、上部でマッフルを支持してマッフルに実質的に
自重が加わらないようにし、かつ、マッフルの開口した
下端部に炉床を当接させることによりマッフルをシール
するとともに、マッフルに応力吸収機構部を設けて、そ
の熱膨張・収縮により生じる応力を吸収するようにして
いるので、マッフルの熱膨張を下方向(重力方向)に向
けることが可能になるとともに、応力吸収機構部によ
り、マッフルの熱膨張・収縮により生じる応力を吸収す
ることが可能になり、マッフルに不所望の歪みや変形が
生じることを確実に抑制、防止することができる。
理炉は、上部でマッフルを支持してマッフルに実質的に
自重が加わらないようにし、かつ、マッフルの開口した
下端部に炉床を当接させることによりマッフルをシール
するとともに、マッフルに応力吸収機構部を設けて、そ
の熱膨張・収縮により生じる応力を吸収するようにして
いるので、マッフルの熱膨張を下方向(重力方向)に向
けることが可能になるとともに、応力吸収機構部によ
り、マッフルの熱膨張・収縮により生じる応力を吸収す
ることが可能になり、マッフルに不所望の歪みや変形が
生じることを確実に抑制、防止することができる。
【0028】また、応力吸収機構部をベローズ構造とす
ることにより、マッフルの熱膨張・収縮を確実に防止す
ることが可能になり、本願発明をより実効あらしめるこ
とができる。
ることにより、マッフルの熱膨張・収縮を確実に防止す
ることが可能になり、本願発明をより実効あらしめるこ
とができる。
【0029】また、請求項3のマッフル熱処理炉は、上
部でマッフルを支持してマッフルに自重がかからないよ
うにするとともに、炉床の、マッフルとの当接部に、マ
ッフルの熱膨張・収縮を吸収することが可能な弾性材料
からなるシール部材を配設し、このシール部材をマッフ
ルの下端部に当接させることによりマッフルをシールす
るようにしているので、マッフルの熱膨張を下方向(重
力方向)に向けることが可能になるとともに、炉床に配
設された弾性材料からなるシール部材により、マッフル
の熱膨張・収縮により生じる応力を吸収することが可能
になり、マッフルに応力吸収機構部を設けることなく、
不所望の歪みや変形が生じることを確実に抑制、防止す
ることができる。
部でマッフルを支持してマッフルに自重がかからないよ
うにするとともに、炉床の、マッフルとの当接部に、マ
ッフルの熱膨張・収縮を吸収することが可能な弾性材料
からなるシール部材を配設し、このシール部材をマッフ
ルの下端部に当接させることによりマッフルをシールす
るようにしているので、マッフルの熱膨張を下方向(重
力方向)に向けることが可能になるとともに、炉床に配
設された弾性材料からなるシール部材により、マッフル
の熱膨張・収縮により生じる応力を吸収することが可能
になり、マッフルに応力吸収機構部を設けることなく、
不所望の歪みや変形が生じることを確実に抑制、防止す
ることができる。
【図1】請求項1記載の発明の一実施の形態にかかるマ
ッフル熱処理炉の構造を示す断面図である。
ッフル熱処理炉の構造を示す断面図である。
【図2】請求項1記載の発明の一実施の形態にかかるマ
ッフル熱処理炉において用いられているマッフルの斜視
図である。
ッフル熱処理炉において用いられているマッフルの斜視
図である。
【図3】請求項3記載の発明の一実施の形態にかかるマ
ッフル熱処理炉の構造を示す断面図である。
ッフル熱処理炉の構造を示す断面図である。
【図4】従来のマッフル熱処理炉の構造を示す断面図で
ある。
ある。
【図5】従来のマッフル熱処理炉において用いられてい
るマッフルの斜視図である。
るマッフルの斜視図である。
1 断熱材ユニット 2 炉体フレーム 3 マッフル 4 マッフル支持ベース 5 炉床 6 応力吸収機構部 7 マッフル側シール部 8 炉床本体 9 炉床側シール部 10 溝 11 給排気部 12 パッキング(シール部材)
Claims (3)
- 【請求項1】 内部に被熱処理物を入れて効率よく熱処
理するために用いられる、下端側が開口したマッフルを
備えた熱処理炉であって、 上部でマッフルを支持することによりマッフルに実質的
に自重が加わらないようにするとともに、 マッフルの開口した下端部に炉床を当接させることによ
りマッフルをシールし、かつ、 前記支持部分よりも下側の位置に応力吸収機構部を設け
ることによりマッフルの熱膨張・収縮により生じる応力
を吸収するようにしたことを特徴とするマッフル熱処理
炉。 - 【請求項2】 前記応力吸収機構部がベローズ構造を有
していることを特徴とする請求項1記載のマッフル熱処
理炉。 - 【請求項3】 内部に被熱処理物を入れて効率よく熱処
理するために用いられる、下端側が開口したマッフルを
備えた熱処理炉であって、 上部でマッフルを支持することによりマッフルに実質的
に自重が加わらないようにするとともに、 炉床の、マッフルとの当接部に、マッフルの熱膨張・収
縮を吸収することが可能な弾性材料からなるシール部材
を配設し、マッフルと炉床を係合させて、マッフルの下
端部に前記シール部材を当接させることによりマッフル
をシールするようにしたことを特徴とするマッフル熱処
理炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7347799A JPH09166381A (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | マッフル熱処理炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7347799A JPH09166381A (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | マッフル熱処理炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09166381A true JPH09166381A (ja) | 1997-06-24 |
Family
ID=18392666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7347799A Withdrawn JPH09166381A (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | マッフル熱処理炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09166381A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006125725A (ja) * | 2004-10-28 | 2006-05-18 | Kurosaki Harima Corp | 金属製マッフルとそれを使用した昇降式焼成炉 |
KR20070114490A (ko) * | 2006-05-29 | 2007-12-04 | 주식회사 포스코 | 수직소둔로 머플 하부의 국부변형 방지 구조 |
CN102032832A (zh) * | 2010-10-22 | 2011-04-27 | 浙江大学 | 一种柔性换热件及其加工方法 |
CN110079757A (zh) * | 2019-05-07 | 2019-08-02 | 河南天利热工装备股份有限公司 | 一种新型渗碳罐结构 |
-
1995
- 1995-12-14 JP JP7347799A patent/JPH09166381A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006125725A (ja) * | 2004-10-28 | 2006-05-18 | Kurosaki Harima Corp | 金属製マッフルとそれを使用した昇降式焼成炉 |
JP4695379B2 (ja) * | 2004-10-28 | 2011-06-08 | 黒崎播磨株式会社 | 昇降式焼成炉 |
KR20070114490A (ko) * | 2006-05-29 | 2007-12-04 | 주식회사 포스코 | 수직소둔로 머플 하부의 국부변형 방지 구조 |
CN102032832A (zh) * | 2010-10-22 | 2011-04-27 | 浙江大学 | 一种柔性换热件及其加工方法 |
CN110079757A (zh) * | 2019-05-07 | 2019-08-02 | 河南天利热工装备股份有限公司 | 一种新型渗碳罐结构 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030304 |