JPH06137766A - 竪型熱処理炉におけるマッフル - Google Patents
竪型熱処理炉におけるマッフルInfo
- Publication number
- JPH06137766A JPH06137766A JP31150292A JP31150292A JPH06137766A JP H06137766 A JPH06137766 A JP H06137766A JP 31150292 A JP31150292 A JP 31150292A JP 31150292 A JP31150292 A JP 31150292A JP H06137766 A JPH06137766 A JP H06137766A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- muffle
- furnace
- bellows
- vertical heat
- heat treatment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
- Tunnel Furnaces (AREA)
- Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、繰り返しの使用によってもクラック
が発生せず、また継続使用期間が長い、竪型熱処理炉に
おけるマッフルを提供するものである。 【構成】本発明は、竪型熱処理炉の炉体の内部に装備さ
れるマッフルであって、該マッフルが上側のマッフルと
下側のマッフルとに２分割されており、該上側のマッフ
ルは炉頂へ固定し、また該下側のマッフルは炉底へ固定
するようになっていて、該上側のマッフルと該下側のマ
ッフルとがジャバラを介して接続されて成ることを特徴
としている。
が発生せず、また継続使用期間が長い、竪型熱処理炉に
おけるマッフルを提供するものである。 【構成】本発明は、竪型熱処理炉の炉体の内部に装備さ
れるマッフルであって、該マッフルが上側のマッフルと
下側のマッフルとに２分割されており、該上側のマッフ
ルは炉頂へ固定し、また該下側のマッフルは炉底へ固定
するようになっていて、該上側のマッフルと該下側のマ
ッフルとがジャバラを介して接続されて成ることを特徴
としている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は竪型熱処理炉におけるマ
ッフルに関する。金属ストリップを例えば焼鈍処理する
場合に竪型熱処理炉が利用される。該竪型熱処理炉は内
周面が断熱材で被覆された円筒状の炉体の内部に円筒状
のマッフルが装備されており、該炉体と該マッフルとの
間に加熱源が装着されていて、該マッフルの上端部及び
下端部にそれぞれシール装置が取付けられて成るもの
で、下端部のシール装置→マッフル→上端部のシール装
置の順で金属ストリップを連続搬送しつつ該マッフルの
内部で所定雰囲気下に熱処理するものである。本発明は
かかる竪型熱処理炉におけるマッフルの改良に関するも
のである。
ッフルに関する。金属ストリップを例えば焼鈍処理する
場合に竪型熱処理炉が利用される。該竪型熱処理炉は内
周面が断熱材で被覆された円筒状の炉体の内部に円筒状
のマッフルが装備されており、該炉体と該マッフルとの
間に加熱源が装着されていて、該マッフルの上端部及び
下端部にそれぞれシール装置が取付けられて成るもの
で、下端部のシール装置→マッフル→上端部のシール装
置の順で金属ストリップを連続搬送しつつ該マッフルの
内部で所定雰囲気下に熱処理するものである。本発明は
かかる竪型熱処理炉におけるマッフルの改良に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】従来、上記のような竪型熱処理炉におけ
るマッフルとして、一体構造の吊下げ式のものが使用さ
れている（特公平２−２０７３）。その性質上、マッフ
ルは熱間膨張と冷間収縮とを繰り返す。このような熱間
膨張と冷間収縮とを、また双方の差に相当する永久伸び
を、マッフルを湾曲させることなく吸収するために、従
来はマッフルの上端部を炉頂へ固定し、該マッフルを吊
下げているのである。
るマッフルとして、一体構造の吊下げ式のものが使用さ
れている（特公平２−２０７３）。その性質上、マッフ
ルは熱間膨張と冷間収縮とを繰り返す。このような熱間
膨張と冷間収縮とを、また双方の差に相当する永久伸び
を、マッフルを湾曲させることなく吸収するために、従
来はマッフルの上端部を炉頂へ固定し、該マッフルを吊
下げているのである。
【０００３】ところが、かかる従来のマッフルには、繰
り返しの使用によりその上部にクラックが発生し易く、
特にマッフルが長尺になるほどその上部にクラックが発
生し易いという欠点がある。マッフルは短尺な複数の耐
熱鋼製の筒状部材を溶接して製作するが、全体として所
定の強度を確保するため、その上部になるほど肉厚が厚
くなるように製作する。しかし、肉厚が厚い耐熱鋼製の
筒状部材相互を確実に均一溶接するのは誠に難しく、実
際には、製作した長尺なマッフルを繰り返して使用する
と、該マッフルの上部すなわち肉厚が厚い耐熱鋼製の筒
状部材相互を溶接した部分にクラックが発生し、マッフ
ルが長尺になるほどすなわち耐熱鋼製の筒状部材相互の
肉厚が厚くなるほどこれらの溶接部分にクラックが発生
するのである。
り返しの使用によりその上部にクラックが発生し易く、
特にマッフルが長尺になるほどその上部にクラックが発
生し易いという欠点がある。マッフルは短尺な複数の耐
熱鋼製の筒状部材を溶接して製作するが、全体として所
定の強度を確保するため、その上部になるほど肉厚が厚
くなるように製作する。しかし、肉厚が厚い耐熱鋼製の
筒状部材相互を確実に均一溶接するのは誠に難しく、実
際には、製作した長尺なマッフルを繰り返して使用する
と、該マッフルの上部すなわち肉厚が厚い耐熱鋼製の筒
状部材相互を溶接した部分にクラックが発生し、マッフ
ルが長尺になるほどすなわち耐熱鋼製の筒状部材相互の
肉厚が厚くなるほどこれらの溶接部分にクラックが発生
するのである。
【０００４】また従来のマッフルには、継続使用期間が
短いという欠点がある。繰り返しの使用によりマッフル
に蓄積した永久伸びが許容範囲を超えると、該マッフル
の下端部に取付けられているシール装置とその下方の装
置とが干渉し合うため、使用を中断し、該マッフルの中
間部を切断除去して、残った上部と下部とを溶接する誠
に厄介な作業を強いられるのである。
短いという欠点がある。繰り返しの使用によりマッフル
に蓄積した永久伸びが許容範囲を超えると、該マッフル
の下端部に取付けられているシール装置とその下方の装
置とが干渉し合うため、使用を中断し、該マッフルの中
間部を切断除去して、残った上部と下部とを溶接する誠
に厄介な作業を強いられるのである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来のマッフルでは、繰り返しの使用によ
りその上部にクラックが発生し易く、特にマッフルが長
尺になるほどその上部にクラックが発生し易い点であ
り、また継続使用期間が短い点である。
する課題は、従来のマッフルでは、繰り返しの使用によ
りその上部にクラックが発生し易く、特にマッフルが長
尺になるほどその上部にクラックが発生し易い点であ
り、また継続使用期間が短い点である。
【０００６】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、竪型
熱処理炉の炉体の内部に装備されるマッフルであって、
該マッフルが上側のマッフルと下側のマッフルとに２分
割されており、該上側のマッフルは炉頂へ固定し、また
該下側のマッフルは炉底へ固定するようになっていて、
該上側のマッフルと該下側のマッフルとがジャバラを介
して接続されて成ることを特徴とする竪型熱処理炉にお
けるマッフルに係る。
熱処理炉の炉体の内部に装備されるマッフルであって、
該マッフルが上側のマッフルと下側のマッフルとに２分
割されており、該上側のマッフルは炉頂へ固定し、また
該下側のマッフルは炉底へ固定するようになっていて、
該上側のマッフルと該下側のマッフルとがジャバラを介
して接続されて成ることを特徴とする竪型熱処理炉にお
けるマッフルに係る。
【０００７】本発明において肝要な点は、マッフルが上
側のマッフルと下側のマッフルとに２分割されており、
該上側のマッフルと該下側のマッフルとが通常は耐熱鋼
製の、例えばインコネル６００製のジャバラを介して接
続されている処にある。本発明のマッフルは、上側のマ
ッフルを炉頂へ固定し、また下側のマッフルを炉底へ固
定する、いわば兼用方式のものである。
側のマッフルと下側のマッフルとに２分割されており、
該上側のマッフルと該下側のマッフルとが通常は耐熱鋼
製の、例えばインコネル６００製のジャバラを介して接
続されている処にある。本発明のマッフルは、上側のマ
ッフルを炉頂へ固定し、また下側のマッフルを炉底へ固
定する、いわば兼用方式のものである。
【０００８】
【作用】本発明のマッフルは、これに加わる熱間膨張と
冷間収縮とを、また双方の差に相当する永久伸びを、上
側のマッフルと下側のマッフルとを接続しているジャバ
ラで吸収する。本発明のマッフルは全体としては長尺で
あっても、分割されたそれぞれのマッフルでは所定の強
度を確保するために必要な肉厚を従来の一体構造のもの
よりもはるかに薄くできる。分割されたそれぞれのマッ
フルは比較的肉厚が薄い短尺な複数の耐熱鋼製の筒状部
材を溶接して製作できるのである。比較的肉厚が薄い耐
熱鋼製の筒状部材相互は確実に均一溶接できるため、製
作した上側のマッフルと下側のマッフルとをジャバラで
接続した本発明のマッフルには繰り返しの使用によって
もクラックが発生しない。
冷間収縮とを、また双方の差に相当する永久伸びを、上
側のマッフルと下側のマッフルとを接続しているジャバ
ラで吸収する。本発明のマッフルは全体としては長尺で
あっても、分割されたそれぞれのマッフルでは所定の強
度を確保するために必要な肉厚を従来の一体構造のもの
よりもはるかに薄くできる。分割されたそれぞれのマッ
フルは比較的肉厚が薄い短尺な複数の耐熱鋼製の筒状部
材を溶接して製作できるのである。比較的肉厚が薄い耐
熱鋼製の筒状部材相互は確実に均一溶接できるため、製
作した上側のマッフルと下側のマッフルとをジャバラで
接続した本発明のマッフルには繰り返しの使用によって
もクラックが発生しない。
【０００９】また本発明のマッフルに発生して蓄積する
永久伸びは吊下げられている上側のマッフルについてだ
けであるため、マッフル全体としての継続使用期間を従
来の一体構造のものよりもほぼ２倍長くできる。
永久伸びは吊下げられている上側のマッフルについてだ
けであるため、マッフル全体としての継続使用期間を従
来の一体構造のものよりもほぼ２倍長くできる。
【００１０】
【実施例】図１は本発明の一実施例を略示する一部省略
の縦断面図である。円筒状の炉体１１は円筒状の炉殻１
２と炉殻１２に内張りされた断熱材１３とから成ってい
る。炉体１１の内部には円筒状のマッフル２１が装備さ
れており、マッフル２１は上側のマッフル２２と下側の
マッフル２３とに分割されていて、上側のマッフル２２
と下側のマッフル２３との間には耐熱鋼製のジャバラ３
１が溶接されている。上側のマッフル２２の上端部はフ
ランジを介して炉頂にボルト締めされており、下側のマ
ッフル２３の下端部はフランジを介して炉底にボルト締
めされている。図示を省略するが、炉体１１とマッフル
２１との間には加熱源が装着されており、また上側のマ
ッフル２２の上端部及び下側のマッフル２３の下端部に
はそれぞれシール装置が取付けられている。
の縦断面図である。円筒状の炉体１１は円筒状の炉殻１
２と炉殻１２に内張りされた断熱材１３とから成ってい
る。炉体１１の内部には円筒状のマッフル２１が装備さ
れており、マッフル２１は上側のマッフル２２と下側の
マッフル２３とに分割されていて、上側のマッフル２２
と下側のマッフル２３との間には耐熱鋼製のジャバラ３
１が溶接されている。上側のマッフル２２の上端部はフ
ランジを介して炉頂にボルト締めされており、下側のマ
ッフル２３の下端部はフランジを介して炉底にボルト締
めされている。図示を省略するが、炉体１１とマッフル
２１との間には加熱源が装着されており、また上側のマ
ッフル２２の上端部及び下側のマッフル２３の下端部に
はそれぞれシール装置が取付けられている。
【００１１】下端部のシール装置→マッフル２１（下側
のマッフル２３→耐熱鋼製のジャバラ３１→上側のマッ
フル２２）→上端部のシール装置の順で金属ストリップ
Ａを連続搬送しつつマッフル２１の内部で所定雰囲気下
に熱処理する。そして繰り返しの熱処理による上側のマ
ッフル２２及び下側のマッフル２３の熱間膨張と冷間収
縮とを、また上側のマッフル２２の永久伸びを、双方を
接続する耐熱鋼製のジャバラ３１で吸収する構成であ
る。
のマッフル２３→耐熱鋼製のジャバラ３１→上側のマッ
フル２２）→上端部のシール装置の順で金属ストリップ
Ａを連続搬送しつつマッフル２１の内部で所定雰囲気下
に熱処理する。そして繰り返しの熱処理による上側のマ
ッフル２２及び下側のマッフル２３の熱間膨張と冷間収
縮とを、また上側のマッフル２２の永久伸びを、双方を
接続する耐熱鋼製のジャバラ３１で吸収する構成であ
る。
【００１２】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、繰り返しの使用によってもクラックが発生せ
ず、また継続使用期間が長いという効果がある。
明には、繰り返しの使用によってもクラックが発生せ
ず、また継続使用期間が長いという効果がある。
【図１】本発明の一実施例を略示する一部省略の縦断面
図。
図。
１１・・・炉体、１２・・・炉殻、１３・・・断熱材、
２１・・・マッフル、２２・・・上側のマッフル、２３
・・・下側のマッフル、３１・・・ジャバラ、Ａ・・・
金属ストリップ
２１・・・マッフル、２２・・・上側のマッフル、２３
・・・下側のマッフル、３１・・・ジャバラ、Ａ・・・
金属ストリップ
Claims (1)
- 【請求項１】 竪型熱処理炉の炉体の内部に装備される
マッフルであって、該マッフルが上側のマッフルと下側
のマッフルとに２分割されており、該上側のマッフルは
炉頂へ固定し、また該下側のマッフルは炉底へ固定する
ようになっていて、該上側のマッフルと該下側のマッフ
ルとがジャバラを介して接続されて成ることを特徴とす
る竪型熱処理炉におけるマッフル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31150292A JPH06137766A (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 竪型熱処理炉におけるマッフル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31150292A JPH06137766A (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 竪型熱処理炉におけるマッフル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06137766A true JPH06137766A (ja) | 1994-05-20 |
Family
ID=18018011
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31150292A Pending JPH06137766A (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 竪型熱処理炉におけるマッフル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06137766A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1293741A1 (en) * | 2000-05-30 | 2003-03-19 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Heat treatment apparatus |
| JP2009526957A (ja) * | 2006-02-14 | 2009-07-23 | メシエ−ブガッティ | オーブン等のガス入口用の封止装置 |
-
1992
- 1992-10-27 JP JP31150292A patent/JPH06137766A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1293741A1 (en) * | 2000-05-30 | 2003-03-19 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Heat treatment apparatus |
| JP2009526957A (ja) * | 2006-02-14 | 2009-07-23 | メシエ−ブガッティ | オーブン等のガス入口用の封止装置 |
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