JP2004162421A - 連動式引吊戸装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】連動式引吊戸装置において、引戸下部のガイド機構を組み付ける手間を少なくし、且つ開口部でのバリアフリー化の妨げにならず、開閉時の引戸の横振れ発生を防止して開閉操作性を良好にする。
【解決手段】ガイド機構Gは、上下にレール体をスライド可能に重ねて一側のレール体に対し他側のレール体を伸縮自在に連結したスライドレールR3を用い、そのスライドレールR3のインナーレール31を床面F上の引戸収容位置Dに固着し、アウターレール30の戸先側前端にガイドローラ45を上向きに取り付ける一方、前扉Aの下框部13にガイド溝19を長さ方向に設けるとともに、ガイド溝19にガイドローラ45を転動自在に係合し、ガイドローラ位置を、前扉Aのスライド動作に応じて開閉方向前後に移動可能に構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】ガイド機構Gは、上下にレール体をスライド可能に重ねて一側のレール体に対し他側のレール体を伸縮自在に連結したスライドレールR3を用い、そのスライドレールR3のインナーレール31を床面F上の引戸収容位置Dに固着し、アウターレール30の戸先側前端にガイドローラ45を上向きに取り付ける一方、前扉Aの下框部13にガイド溝19を長さ方向に設けるとともに、ガイド溝19にガイドローラ45を転動自在に係合し、ガイドローラ位置を、前扉Aのスライド動作に応じて開閉方向前後に移動可能に構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前扉と後扉とからなる引戸を摺動可能に吊持し、開閉時は、引戸の下部をガイド機構で案内しながら前扉を開閉方向にスライドさせると、遅れて連動する後扉を摺動させて開口部を開閉する連動式引吊戸装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の連動式引吊戸装置は、たとえば図12に示すように、引戸を後扉aと前扉bの2体に分けて構成し、両扉a・bの上框部の戸尻側と戸先側に吊車体1を搭載し、それら吊車体1の戸車1aを戸枠eの上部に固着したガイドレール2に転動自在に係合して両扉a・bを吊持し、開時は、引戸収容位置dにおいて壁wの横に重ねて配列した構造になっている。
【0003】
このような従来の連動式引吊戸装置には、両扉a・bの下框部にチャンネル部材3・4を凹設して長さ方向にガイド溝3a・4aを形成する一方、それらガイド溝3a・4aにガイドローラ5・6を転動自在に嵌め込んで、引戸の下部側を案内するガイド機構gを備えている。このガイド機構gにおいて、壁wに対し奥側の後扉aを案内するガイドローラ5は、引戸収容位置dの戸先側で床面f上に立設し、手前側の前扉bを案内するガイドローラ6は、後扉aの戸先側に固着したアングルプレート7の曲げ板片7a上に立設している。
【0004】
そして、開閉時は、壁wに対し前扉bを開閉方向にスライドさせると、続いて後扉aが連動して摺動することにより、開口部を開閉するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のような従来の連動式引吊戸装置では、開閉時、引戸の上部側は、ガイドレール2に対し長さ方向左右の2点で戸車1aを移動させて案内するが、下部側は、ガイド溝3a・4aに対し、それぞれ片側の1点でのみガイドローラ5・6を係合して案内する構造である。したがって、閉止時、両扉a・bを順次引き出してスライドさせるときに、図13中鎖線で示すように、引戸の下部側が、最も戸尻側で固定のガイドローラ5を基点として大きく横振れを起し、その結果、引戸開閉の操作性が極めて悪いという問題があった。
【0006】
そこで、従来、他の連動式吊戸装置の中に、図示省略するが、前後扉の下框部に、それぞれ戸車を枢支する一方、開口部下方の床面上には、前後扉用の走行路(敷居部)上にガイドレールを敷設し、これらガイドレールの凹溝に戸車を係合し、開閉時に、引戸の下部側が横振れしないように案内する構造にしたものがある。
【0007】
しかし、この従来の連動式引吊戸装置では、敷居部上に複数のレール用の長溝を凹設し、そこにガイドレールをいちいち敷設する必要があり、それだけガイド機構全体の構築に著しく手間を要し、しかも、床面上にガイドレールが突出し、その段差が車椅子等の通行の障害になってバリアフリー化の妨げにもなるという課題があった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、連動式引吊戸装置において、引戸下部のガイド機構を組み付ける手間を少なくし、且つ開口部でのバリアフリー化の妨げにならず、開閉時の引戸の横振れ発生を防止して開閉操作性を良好にすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】したがって、請求項1に記載の発明は、上述した目的を達成すべく、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前扉Aと後扉Bとからなる引戸10を摺動可能に吊持し、引戸収容位置Dに配置する一方、開閉時は、前記引戸10の下部側をガイド機構Gで案内しながら前記前扉Aを開閉方向にスライドさせると、遅れて連動する前記後扉Bを摺動させて開口部Sを開閉する連動式引吊戸装置において、前記ガイド機構Gは、上下にレール体をスライド可能に重ねて一側のレール体に対し他側のレール体を伸縮自在に連結してなるスライドレールR3を用い、該スライドレールR3の一側レール体を床面F上の前記引戸収容位置Dに固着し、他側レール体の戸先側前端にガイドローラ45を上向きに取り付ける一方、前記前扉Aの下框部13にガイド溝19を長さ方向に設けるとともに、そのガイド溝19に前記ガイドローラ45を転動自在に係合し、ガイドローラ位置を、前記前扉Aのスライド動作に応じて開閉方向前後に移動可能に構成してなることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前扉Aと後扉Bとからなる引戸10を摺動可能に吊持し、引戸収容位置Dに配置する一方、開閉時は、前記引戸10の下部側をガイド機構Gで案内しながら前記前扉Aを開閉方向にスライドさせると、遅れて連動する前記後扉Bを摺動させて開口部Sを開閉する連動式引吊戸装置において、前記ガイド機構Gは、上下にレール体をスライド可能に重ねて一側のレール体に対し他側のレール体を伸縮自在に連結してなるスライドレールR3を用い、該スライドレールR3の一側レール体を前記前扉Aの下框部13に固着し、他側レール体の戸尻側後端にガイドローラ45を下向きに取り付ける一方、床面F上の前記引戸収容位置Dに断面溝状の長尺なガイドケース50を開閉方向に固着するとともに、そのガイドケース50内に前記ガイドローラ45を転動自在に係合し、ガイドローラ位置を、前記前扉Aのスライド動作に応じて開閉方向前後に移動可能に構成してなることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
【0012】
図1は、本発明の一例である連動式引吊戸装置を引戸の開状態において示す縦断面図、図2は斜視図、図3は正面図である。図示例の連動式吊戸装置で開閉する引戸10は、一方の前扉(外扉)Aと、前扉A内に収納する他方の後扉(内扉)Bの2体に分けて構成する収納式の引戸である。
【0013】
前扉Aは、取っ手gを取り付けた正面と背面側の板面部11・11と、横細長な上下の框部12・13と、縦細長な前側面部14とを有する一方、後側面部を開放して扉出入部を形成した全体に薄箱状に組み立ててなる。特に下框部13は、両板面部11・11の下縁に取り付けた金属製のガイドフレームにより形成する。ガイドフレーム13は、全体に略チャネル状に曲げ成形し、断面コ形状のレール固定部13aと、レール固定部13aの両側縁から断面L形に外向きに曲げ延びる取付縁13bと、長さ方向両端部を対向する向きに屈曲させたストッパ折曲片13c・13dとを設けてなる。
【0014】
そして、ガイドフレーム13は、レール固定部13aを両板面部11・11間に入り込ませて、取付縁13bを両板面部11・11の下縁11aに固着して前扉Aの下框部を形成すると共に、後述のガイドローラ45を嵌め込むガイド溝19を下向きに形成してなる。斯かる前扉Aには、上框部12の戸先側に、吊車体15を搭載している。吊車体15には、上框部12上に立ててボルト止めしたアングルプレート16に、戸車17を縦向きに組み付けている。
【0015】
一方、後扉Bは、正面側と背面側の板面部20・20と、横長な上下の框部21・22と、縦長な前後の側面部23・24とで、前扉Aに対し扉出入部から出し入れ可能な厚さの薄箱状に組み立ててなる。上下の框部21・22は、それぞれ金属製の取付フレームにより形成する。取付フレーム21・22は、共に断面コ形に曲げ成形し、レール固定板部21a・22aと、レール固定板部の両側縁から断面L形に曲げ延びる取付片部21b・22bを有してなる。そして、両板面部20・20間の一段奥側で、互いの取付片部21b・22bが対向する向きで両板面部20に固着して上下の框部21・22を形成してなる。斯かる後扉Bには、上框部21の戸尻側に吊車体25を搭載している。吊車体25には、取付ブラケット26を介して上框部21の戸尻側にボルト止めしたアングルプレート27に、戸車28を縦向きに組み付けている。
【0016】
さて、図示例の引戸10は、特に、上述した前扉Aと後扉Bの上框部12・21および下框部13・22にそれぞれ、スライドレールR1・R2を取り付け、それらスライドレールR1・R2で両扉A・Bを相互に摺動可能に連結して一体化してなる。
【0017】
スライドレールR1・R2は、図4に示すような長尺な金属製スライドレール単体rを2本使用し、それぞれダブルスライドレール構造になっている。スライドレール単体rは、両側縁に内向きに湾曲した長手な係合部30aを有するアウターレール30と、両側縁に外向きに湾曲した同じく長手な係合部31aを有するインナーレール31とを、互いの係合部30a・31aにおいて、ボールリテナー32で転動可能に保持した多数の金属製ボール33を介して係合し、両レール30・31を互いにスライド自在に連結した構造になっている。なお、アウターレール30には、長さ方向両端に、スライド範囲を規制するストッパ折曲片30bを有する。一方、インナーレール31には、長さ方向片側に、同じくストッパ折曲片を有してなる。
【0018】
そこで、スライドレールR1・R2は、それぞれ図1に示すように、互いのインナーレール31・31′を背中合せに重ねて、溶接により2本のスライドレール単体rを一体化して組み立ててなる。そして、上框部12・21に取り付けるスライドレールR1は、前扉Aの上框部12の内面に、上側のスライドレール単体rのアウターレール30をねじで固着する。下側のスライドレール単体rのアウターレール30′は、後扉Bの上框部21の外面にねじで固着する。
【0019】
下框部13・22に取り付けるスライドレールR2は、後扉Bの下框部22の外面に、上側のスライドレール単体rのアウターレール30をねじで固着する。下側のスライドレール単体のアウターレール30′は、前扉Aの下框部13の外面にねじで固着する。したがって、スライドレールR1・R2は、図5に示すように、下側で固定のアウターレール30′に対し一体のインナーレール31・31′をスライド自在とし、さらにインナーレール31・31′と上側のアウターレール30とを互いにスライド自在とする2段スライド構成にし、それだけスライドストロークを長くしたダブルスライドレール構造になっている。
【0020】
加えて、図示例において、スライドレールR1・R2は、図1〜図3に示すように、前扉Aと後扉Bの上框部12・21および下框部13・22にそれぞれ取り付けて、それら上下框部を補強する支持フレームとしても機能し、それだけ前扉Aおよび後扉Bの剛性が高められる構造になっている。
【0021】
上述の如くスライドレールR1・R2で一体的に連結した前扉Aおよび後扉Bは、各々の戸車17・28を、戸枠Eの上部に固定した走行用ガイドレール35に転動可能に係合してガイドレール35でスライド自在に吊持する。そして、前扉Aおよび後扉Bは、開口部Sの開時、壁Wに沿って形成した引戸収容位置Dにおいて、前扉Aの中に後扉Bを収納した状態で、引戸10としてガイドレール35に懸架している。
【0022】
なお、引戸10において、一方の後扉Bに搭載した吊車体25には、図6に示すとおり、戸車28にそれと同軸に大歯車部28aを設ける一方、同じアングルプレート27に、戸車28の回転を制動する制動手段40を組み付けている。制動手段40は、支持板41で支持し、該支持板を介してアングルプレート27に取り付けている。制動手段40は、円筒ケース40a内に、図示省略するが、円筒ケース40aの内周面と僅かに間隙をあけてロータを回転自在に収納し、この間隙にシリコンオイルを充填して密封し、ロータが回転するとシリコンオイルの粘性抵抗により制動トルクが発生する構造になっている。
【0023】
そこで、制動手段40は、上記ロータに有するロータ軸40bの先端を、円筒ケース40aから戸車28側に突出させて小歯車40cに嵌挿し、小歯車40cを、戸車28の大歯車部28aに噛み合せている。そして、後扉Bが開閉方向にスライドし、戸車28の回転力が前記ロータに伝達されると、制動トルクが発生して後扉Bの摺動を減速させる構造になっている。
【0024】
さて一方、特に、上述した連動式引吊戸装置には、下部側に、図1〜図3に示すように、開閉操作時に引戸10の下部側が横振れしないように案内するガイド機構Gを備える。
【0025】
本発明によるガイド機構Gは、たとえば上記スライドレール単体rを1本用いて構成してなるスライドレールR3を備える。スライドレールR3は、アウターレール30に対しインナーレール31を下側にして引戸開閉方向に配置し、床面Fの引戸収容位置Dにねじで固着する。上側のアウターレール31上には、その前端部、即ち戸先側に短軸44を立設し、短軸44上に、ガイドローラ45を水平にして回転自在に取り付けている。ガイドローラ45は、前扉Aの下框部13に有するガイド溝19に転動自在に係合させ、そのガイドローラ位置を、前扉Aのスライド動作に応じて開閉方向前後に移動可能に構成してなる。
【0026】
さて、上述した構成の連動式引吊戸装置を作動し、引戸収容位置Dに収容状態の引戸10をスライドさせて開口部Sを閉止する場合は、まず前扉Aを、取っ手gを持って引き出す。すると、前扉Aは、上部側において、戸車17が走行用ガイドレール35上を転動し、そのガイドレール35の案内で直線的にスライドすると同時に、下部側において、ガイド溝19内のガイドローラ45で横振れを規制しながら、ガイド機構Gで案内して直線的にスライドする。
【0027】
このとき、前扉Aは、特に後扉Bとの関係では、上下のスライドレールR1・R2を介して後扉Bと相互に連結状態で一体に摺動し、スライドレールR1・R2によっても横振れを起すことなく、直線的に案内されて引き出される。即ち、上框部12において、スライドレールR1の一体インナーレール33・33′に対し上側のアウターレール30が摺動し、次いで後扉Bに固定した下側のアウターレール30′に対し一体のインナーレール31・31′が順次前方へ摺動して伸長する。下框部13においては、スライドレールR2の一体インナーレール33・33′に対し下側のアウターレール30′が摺動し、次いで後扉Bに固定した上側のアウターレール30に対し一体インナーレール31・31′が順次前方へ摺動して伸長する。
【0028】
このように前扉Aが引き出される一方、後扉Bは、上下の框部21・22において、スライドレールR1・R2が最大に伸長し、ボールリテナー32の前端がアウターレール30とインナーレール31のストッパ折曲片に順次突き当たると、前扉Aのスライドに対し連動し、少し遅れたタイミングで引き出される。このとき、後扉Bは、上部側において、戸車28が走行用ガイドレール35上を転動し、そのガイドレール35の案内で直線的にスライドする。それと同時に、特に前扉Bとの関係では、上下のスライドレールR1・R2を介して前扉Aと一体な連結状態で摺動し、スライドレールR1・R2によっても、横振れを起すことなく直線的に案内されて引き出される。
【0029】
こうして後扉Bが閉止方向に引き出されるときは、戸車28の回転が歯車28a・40cの噛み合いを介して伝達されて、制動手段40が作動する。そして、制動手段40のロータが回転すると、それに応じシリコンオイルの粘性抵抗により制動トルクが発生して戸車28の回転を減速し、後扉Bを前扉Aより遅い速度でスライドさせる。
【0030】
一方、前扉Aは、スライド途中において、ガイドローラ45が下框部13の後端側に有する上記ストッパ折曲片13dに突き当たると、スライドレールR3のアウターレール30がスライドして引き出され、床面F上に固定のインナーレール31に対して閉止方向へ伸長する。すると、アウターレール30が伸長するに従い、戸先側のガイドローラ45が閉止方向前方へ移動する。そして、ガイドローラ45は、アウターレール30のストッパ折曲片30bがボールリテナー32の端部に突き当たるまで前方位置へと移動する。
【0031】
したがって、前扉Aは、引続きスライドするとき、下部側において、閉止方向前方へ移動したガイドローラ45により横振れを規制しながら案内されて、直線的に引き出されていく。こうして前扉Aと後扉Bとが順次連動し、図7および図8に示すように直線的に引き出され、開口部Sを閉止する。
【0032】
さて反対に、開口部Sの開時は、前扉Aを、取っ手gを持って引き戻すと、上述した閉時と同様に、前扉Aは、上部側において、戸車17が走行用ガイドレール35上で転動し、そのガイドレール35の案内で直線的にスライドすると同時に、下部側において、ガイド溝19内のガイドローラ45で横振れを規制しながら、ガイド機構Gで案内して直線的にスライドする。
【0033】
このときも、前扉Aは、特に後扉Bとの関係では、上下のスライドレールR1・R2を介して後扉Bと相互に連結状態で一体に摺動し、スライドレールR1・R2によっても横振れを起すことなく、直線的に案内されて引き戻される。即ち、上框部12において、スライドレールR1の一体インナーレール33・33′に対し上側のアウターレール30が摺動し、次いで後扉Bに固定した下側のアウターレール30′に対し一体のインナーレール31・31′が摺動する。下框部13においては、スライドレールR2の一体インナーレール33・33′に対し下側のアウターレール30′が摺動し、次いで後扉Bに固定した上側のアウターレール30に対し一体インナーレール31・31′が摺動する。
【0034】
こうして前扉Aが引き戻される一方、後扉Bは、上下の框部21・22において、スライドレールR1・R2の上下アウターレール30・30′と一体インナーレール31・31′とが完全に重なり相互のストッパ折曲片が突き当り状態なると、前扉Aのスライドに対し連動し、少し遅れたタイミングで摺動し始める。そして、上述した閉時の場合と同様に、上記制動手段40で減速されて前扉Aより遅い速度でスライドしながら引き戻される。このとき、後扉Bは、上部側において、戸車28が走行用ガイドレール35上を転動し、そのガイドレール35の案内で直線的にスライドする、それと同時に、特に前扉Aとの関係では、上下のスライドレールR1・R2を介して前扉Aと一体な連結状態で摺動し、スライドレールR1・R2によっても横振れを起すことなく、直線的に案内されて引き戻される。
【0035】
さて一方、引き戻される前扉Aは、そのスライド途中において、ガイドローラ45が、下框部13の前端側に有する上記ストッパ折曲片13cに突き当たると、スライドレールR3のアウターレール30が床面F上に固定のインナーレール31と重なる方向へスライドして引き戻される。したがって、前扉Aは、その後、引続きスライドするときも、下部側において、ガイド溝19内のガイドローラ45で横振れを規制されながら案内され、直線的に引き戻される。こうして前扉Aと後扉Bとが順次連動し、図2および図3に示すように引戸収容位置Dへと引き戻され、開口部Sを開放する。
【0036】
ところで、上述した引戸10のガイド機構Gは、スライドレールR3を床面F上の引戸収容位置Dに固着し、そのスライドレールR3上にガイドローラ45を上向きに取り付けて、ガイドローラ位置を、前扉Aのスライド動作に応じて開閉方向前後に移動する構成にした。しかし、本発明におけるガイド機構Gは、上記図示例の構成に限らず、以下の図示実施の形態に示す如く、スライドレールR3を、反対に前扉Aの下框部13側に固着し、そのスライドレールR3にガイドローラ45を下向きに取り付けて、同様にガイドローラ位置を、前扉Aのスライド動作に応じて開閉方向前後に移動する構成にすることもできる。
【0037】
図示他例のガイド機構Gにおいて、スライドレールR3は、たとえば図9および図10に示すように、前扉Aのガイド溝19内にアウターレール30を下向きに配置し、上側のインナーレール31を下框部13の外面にねじで固着する。そして、アウターレール30の後端部、即ち戸尻側に短軸44を下向きに垂設し、短軸44の下端に、ガイドローラ45を水平な向きで回転自在に取り付ける。一方、床面F上には、引戸収容位置Dにガイドケース50を壁Wに沿って引戸開閉方向に固着する。ガイドケース50は、図中上側を開放した断面溝状の長尺な箱形に曲げ成形してなる。そして、前扉Aの吊持状態で、ガイドケース50内に形成されるガイド溝51に、スライドレールR3側のガイドローラ45を転動自在に係合し、ガイドローラ位置を、前扉Aのスライド動作に応じて開閉方向前後に移動可能に構成する。
【0038】
そこで、図示他例のガイド機構Gでは、開口部Sの閉時、前扉Bが引き出され、遅れて後扉Bがスライドすると、それに従ってガイドケース50のガイド溝51内をガイドローラ45が転動しながら閉止方向前方へ移動し、前扉Aを、スライドレールR1・R2で連結状態の後扉Bと共に、下部側の横振れを規制しながら、直線的に案内する。さらに、前扉Aが引続きスライドすると、それに従って前扉Aに固定のインナーレール31がアウターレール30に対しスライドして伸長し、この伸長したスライドレールR3を介しガイドローラ45で引続き横振れを規制しながら、両扉A・Bを直線的に案内する。そして、ガイドローラ45がガイドケース50の前端部50aに突き当たる最先のガイドローラ位置へ移動するまで、即ち図11に示すように開口部Sが閉止されるまで、両扉A・Bの下部側を直線的に案内する。
【0039】
図示他例のガイド機構Gでは、スライドレールR3をスライドレール単体rの1本で形成したが、たとえばスライドレール単体rを2本用い、上記図5に示すような2段スライド構成のダブルスライドレールを用いて構成することもできる、これにより、スライドレールR3のスライドストロークを長くし、ガイドローラ位置が、より閉止方向前方へ移動するように構成することもできる。
【0040】
また、図示他例のガイド機構Gでは、ガイド機構GのスライドレールR3として、アウターレール30とインナーレール31とを、ボールリテナー32で保持した多数のボール33を介し係合して連結した構造のものを使用したが、本発明では、上下にレール体をスライド可能に重ねて一側のレール体に対し他側のレール体を伸縮自在に連結したスライドレールであれば、上記した図示例以外のものを除外するものではない。
【0041】
なお、以上には、引戸10の前扉Aと後扉Bが収納式の連動式引吊戸装置を例示して説明したが、本発明におけるガイド機構Gは、前扉と後扉を横に重ねて配列した引戸を連動的にスライドさせる場合など、他の連動式引吊戸の案内構造としても適用することができるのは、勿論である。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、連動式引吊戸装置において、引戸の下部側を案内するガイド機構を、スライドレールにガイドローラを取り付けて、ガイドローラ位置を、前扉のスライド動作に応じて開閉方向前後に移動可能に構成し、引戸の閉止時は、前扉のスライドに従ってスライドレールのレール体が摺動すると、ガイドローラが閉止方向前方へ移動するため、その前方に移動するガイドローラで前扉を直線的に案内することができ、これにより、横振れを規制しながら引戸をスムーズに摺動させることができ、その結果、引戸の開閉操作性を一段と向上させることができる。
【0043】
また、引戸のガイド機構において、床面側に固定のスライドレール又はガイドケースは、通行の妨げにならない開口部から離れた引戸収容位置に固着して引戸を案内する構成にするため、従来の如く敷居部に複数のガイドレールを敷設するなどの手間をなくしてガイド機構の組付けを簡単にし、しかも、開口部でのバリアフリー化の要請に十分に応えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例である連動式引吊戸装置を引戸開状態において示す縦断面図である。
【図2】その斜視図である。
【図3】その正面図である。
【図4】スライドレール単体の構造を示す斜視図である。
【図5】スライドレールのダブルスライドレール構造を示す斜視図である。
【図6】後扉に搭載した制動手段を備える吊車体の斜視図である。
【図7】連動式引吊戸装置を引戸閉状態において示す斜視図である。
【図8】その正面図である。
【図9】他のガイド機構を備える連動式引吊戸装置を引戸開状態において示す縦断面図である。
【図10】その斜視図である。
【図11】他例の連動式引吊戸装置を引戸閉状態において示す斜視図である。
【図12】従来の連動式引吊戸装置を示す側面図である。
【図13】従来の連動式引吊戸装置における引戸の横振れ状態を説明する平面図である。
【符号の説明】
A 前扉
B 後扉
D 引戸収容位置
F 床面
G ガイド機構
R1・R2・R3 スライドレール
S 開口部
10 引戸
12・21 上框部
13・22 下框部
19・51 ガイド溝
30・30′ アウターレール
31 インナーレール
45 ガイドローラ
50 ガイドケース
【発明の属する技術分野】本発明は、前扉と後扉とからなる引戸を摺動可能に吊持し、開閉時は、引戸の下部をガイド機構で案内しながら前扉を開閉方向にスライドさせると、遅れて連動する後扉を摺動させて開口部を開閉する連動式引吊戸装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の連動式引吊戸装置は、たとえば図12に示すように、引戸を後扉aと前扉bの2体に分けて構成し、両扉a・bの上框部の戸尻側と戸先側に吊車体1を搭載し、それら吊車体1の戸車1aを戸枠eの上部に固着したガイドレール2に転動自在に係合して両扉a・bを吊持し、開時は、引戸収容位置dにおいて壁wの横に重ねて配列した構造になっている。
【0003】
このような従来の連動式引吊戸装置には、両扉a・bの下框部にチャンネル部材3・4を凹設して長さ方向にガイド溝3a・4aを形成する一方、それらガイド溝3a・4aにガイドローラ5・6を転動自在に嵌め込んで、引戸の下部側を案内するガイド機構gを備えている。このガイド機構gにおいて、壁wに対し奥側の後扉aを案内するガイドローラ5は、引戸収容位置dの戸先側で床面f上に立設し、手前側の前扉bを案内するガイドローラ6は、後扉aの戸先側に固着したアングルプレート7の曲げ板片7a上に立設している。
【0004】
そして、開閉時は、壁wに対し前扉bを開閉方向にスライドさせると、続いて後扉aが連動して摺動することにより、開口部を開閉するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のような従来の連動式引吊戸装置では、開閉時、引戸の上部側は、ガイドレール2に対し長さ方向左右の2点で戸車1aを移動させて案内するが、下部側は、ガイド溝3a・4aに対し、それぞれ片側の1点でのみガイドローラ5・6を係合して案内する構造である。したがって、閉止時、両扉a・bを順次引き出してスライドさせるときに、図13中鎖線で示すように、引戸の下部側が、最も戸尻側で固定のガイドローラ5を基点として大きく横振れを起し、その結果、引戸開閉の操作性が極めて悪いという問題があった。
【0006】
そこで、従来、他の連動式吊戸装置の中に、図示省略するが、前後扉の下框部に、それぞれ戸車を枢支する一方、開口部下方の床面上には、前後扉用の走行路(敷居部)上にガイドレールを敷設し、これらガイドレールの凹溝に戸車を係合し、開閉時に、引戸の下部側が横振れしないように案内する構造にしたものがある。
【0007】
しかし、この従来の連動式引吊戸装置では、敷居部上に複数のレール用の長溝を凹設し、そこにガイドレールをいちいち敷設する必要があり、それだけガイド機構全体の構築に著しく手間を要し、しかも、床面上にガイドレールが突出し、その段差が車椅子等の通行の障害になってバリアフリー化の妨げにもなるという課題があった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、連動式引吊戸装置において、引戸下部のガイド機構を組み付ける手間を少なくし、且つ開口部でのバリアフリー化の妨げにならず、開閉時の引戸の横振れ発生を防止して開閉操作性を良好にすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】したがって、請求項1に記載の発明は、上述した目的を達成すべく、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前扉Aと後扉Bとからなる引戸10を摺動可能に吊持し、引戸収容位置Dに配置する一方、開閉時は、前記引戸10の下部側をガイド機構Gで案内しながら前記前扉Aを開閉方向にスライドさせると、遅れて連動する前記後扉Bを摺動させて開口部Sを開閉する連動式引吊戸装置において、前記ガイド機構Gは、上下にレール体をスライド可能に重ねて一側のレール体に対し他側のレール体を伸縮自在に連結してなるスライドレールR3を用い、該スライドレールR3の一側レール体を床面F上の前記引戸収容位置Dに固着し、他側レール体の戸先側前端にガイドローラ45を上向きに取り付ける一方、前記前扉Aの下框部13にガイド溝19を長さ方向に設けるとともに、そのガイド溝19に前記ガイドローラ45を転動自在に係合し、ガイドローラ位置を、前記前扉Aのスライド動作に応じて開閉方向前後に移動可能に構成してなることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前扉Aと後扉Bとからなる引戸10を摺動可能に吊持し、引戸収容位置Dに配置する一方、開閉時は、前記引戸10の下部側をガイド機構Gで案内しながら前記前扉Aを開閉方向にスライドさせると、遅れて連動する前記後扉Bを摺動させて開口部Sを開閉する連動式引吊戸装置において、前記ガイド機構Gは、上下にレール体をスライド可能に重ねて一側のレール体に対し他側のレール体を伸縮自在に連結してなるスライドレールR3を用い、該スライドレールR3の一側レール体を前記前扉Aの下框部13に固着し、他側レール体の戸尻側後端にガイドローラ45を下向きに取り付ける一方、床面F上の前記引戸収容位置Dに断面溝状の長尺なガイドケース50を開閉方向に固着するとともに、そのガイドケース50内に前記ガイドローラ45を転動自在に係合し、ガイドローラ位置を、前記前扉Aのスライド動作に応じて開閉方向前後に移動可能に構成してなることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
【0012】
図1は、本発明の一例である連動式引吊戸装置を引戸の開状態において示す縦断面図、図2は斜視図、図3は正面図である。図示例の連動式吊戸装置で開閉する引戸10は、一方の前扉(外扉)Aと、前扉A内に収納する他方の後扉(内扉)Bの2体に分けて構成する収納式の引戸である。
【0013】
前扉Aは、取っ手gを取り付けた正面と背面側の板面部11・11と、横細長な上下の框部12・13と、縦細長な前側面部14とを有する一方、後側面部を開放して扉出入部を形成した全体に薄箱状に組み立ててなる。特に下框部13は、両板面部11・11の下縁に取り付けた金属製のガイドフレームにより形成する。ガイドフレーム13は、全体に略チャネル状に曲げ成形し、断面コ形状のレール固定部13aと、レール固定部13aの両側縁から断面L形に外向きに曲げ延びる取付縁13bと、長さ方向両端部を対向する向きに屈曲させたストッパ折曲片13c・13dとを設けてなる。
【0014】
そして、ガイドフレーム13は、レール固定部13aを両板面部11・11間に入り込ませて、取付縁13bを両板面部11・11の下縁11aに固着して前扉Aの下框部を形成すると共に、後述のガイドローラ45を嵌め込むガイド溝19を下向きに形成してなる。斯かる前扉Aには、上框部12の戸先側に、吊車体15を搭載している。吊車体15には、上框部12上に立ててボルト止めしたアングルプレート16に、戸車17を縦向きに組み付けている。
【0015】
一方、後扉Bは、正面側と背面側の板面部20・20と、横長な上下の框部21・22と、縦長な前後の側面部23・24とで、前扉Aに対し扉出入部から出し入れ可能な厚さの薄箱状に組み立ててなる。上下の框部21・22は、それぞれ金属製の取付フレームにより形成する。取付フレーム21・22は、共に断面コ形に曲げ成形し、レール固定板部21a・22aと、レール固定板部の両側縁から断面L形に曲げ延びる取付片部21b・22bを有してなる。そして、両板面部20・20間の一段奥側で、互いの取付片部21b・22bが対向する向きで両板面部20に固着して上下の框部21・22を形成してなる。斯かる後扉Bには、上框部21の戸尻側に吊車体25を搭載している。吊車体25には、取付ブラケット26を介して上框部21の戸尻側にボルト止めしたアングルプレート27に、戸車28を縦向きに組み付けている。
【0016】
さて、図示例の引戸10は、特に、上述した前扉Aと後扉Bの上框部12・21および下框部13・22にそれぞれ、スライドレールR1・R2を取り付け、それらスライドレールR1・R2で両扉A・Bを相互に摺動可能に連結して一体化してなる。
【0017】
スライドレールR1・R2は、図4に示すような長尺な金属製スライドレール単体rを2本使用し、それぞれダブルスライドレール構造になっている。スライドレール単体rは、両側縁に内向きに湾曲した長手な係合部30aを有するアウターレール30と、両側縁に外向きに湾曲した同じく長手な係合部31aを有するインナーレール31とを、互いの係合部30a・31aにおいて、ボールリテナー32で転動可能に保持した多数の金属製ボール33を介して係合し、両レール30・31を互いにスライド自在に連結した構造になっている。なお、アウターレール30には、長さ方向両端に、スライド範囲を規制するストッパ折曲片30bを有する。一方、インナーレール31には、長さ方向片側に、同じくストッパ折曲片を有してなる。
【0018】
そこで、スライドレールR1・R2は、それぞれ図1に示すように、互いのインナーレール31・31′を背中合せに重ねて、溶接により2本のスライドレール単体rを一体化して組み立ててなる。そして、上框部12・21に取り付けるスライドレールR1は、前扉Aの上框部12の内面に、上側のスライドレール単体rのアウターレール30をねじで固着する。下側のスライドレール単体rのアウターレール30′は、後扉Bの上框部21の外面にねじで固着する。
【0019】
下框部13・22に取り付けるスライドレールR2は、後扉Bの下框部22の外面に、上側のスライドレール単体rのアウターレール30をねじで固着する。下側のスライドレール単体のアウターレール30′は、前扉Aの下框部13の外面にねじで固着する。したがって、スライドレールR1・R2は、図5に示すように、下側で固定のアウターレール30′に対し一体のインナーレール31・31′をスライド自在とし、さらにインナーレール31・31′と上側のアウターレール30とを互いにスライド自在とする2段スライド構成にし、それだけスライドストロークを長くしたダブルスライドレール構造になっている。
【0020】
加えて、図示例において、スライドレールR1・R2は、図1〜図3に示すように、前扉Aと後扉Bの上框部12・21および下框部13・22にそれぞれ取り付けて、それら上下框部を補強する支持フレームとしても機能し、それだけ前扉Aおよび後扉Bの剛性が高められる構造になっている。
【0021】
上述の如くスライドレールR1・R2で一体的に連結した前扉Aおよび後扉Bは、各々の戸車17・28を、戸枠Eの上部に固定した走行用ガイドレール35に転動可能に係合してガイドレール35でスライド自在に吊持する。そして、前扉Aおよび後扉Bは、開口部Sの開時、壁Wに沿って形成した引戸収容位置Dにおいて、前扉Aの中に後扉Bを収納した状態で、引戸10としてガイドレール35に懸架している。
【0022】
なお、引戸10において、一方の後扉Bに搭載した吊車体25には、図6に示すとおり、戸車28にそれと同軸に大歯車部28aを設ける一方、同じアングルプレート27に、戸車28の回転を制動する制動手段40を組み付けている。制動手段40は、支持板41で支持し、該支持板を介してアングルプレート27に取り付けている。制動手段40は、円筒ケース40a内に、図示省略するが、円筒ケース40aの内周面と僅かに間隙をあけてロータを回転自在に収納し、この間隙にシリコンオイルを充填して密封し、ロータが回転するとシリコンオイルの粘性抵抗により制動トルクが発生する構造になっている。
【0023】
そこで、制動手段40は、上記ロータに有するロータ軸40bの先端を、円筒ケース40aから戸車28側に突出させて小歯車40cに嵌挿し、小歯車40cを、戸車28の大歯車部28aに噛み合せている。そして、後扉Bが開閉方向にスライドし、戸車28の回転力が前記ロータに伝達されると、制動トルクが発生して後扉Bの摺動を減速させる構造になっている。
【0024】
さて一方、特に、上述した連動式引吊戸装置には、下部側に、図1〜図3に示すように、開閉操作時に引戸10の下部側が横振れしないように案内するガイド機構Gを備える。
【0025】
本発明によるガイド機構Gは、たとえば上記スライドレール単体rを1本用いて構成してなるスライドレールR3を備える。スライドレールR3は、アウターレール30に対しインナーレール31を下側にして引戸開閉方向に配置し、床面Fの引戸収容位置Dにねじで固着する。上側のアウターレール31上には、その前端部、即ち戸先側に短軸44を立設し、短軸44上に、ガイドローラ45を水平にして回転自在に取り付けている。ガイドローラ45は、前扉Aの下框部13に有するガイド溝19に転動自在に係合させ、そのガイドローラ位置を、前扉Aのスライド動作に応じて開閉方向前後に移動可能に構成してなる。
【0026】
さて、上述した構成の連動式引吊戸装置を作動し、引戸収容位置Dに収容状態の引戸10をスライドさせて開口部Sを閉止する場合は、まず前扉Aを、取っ手gを持って引き出す。すると、前扉Aは、上部側において、戸車17が走行用ガイドレール35上を転動し、そのガイドレール35の案内で直線的にスライドすると同時に、下部側において、ガイド溝19内のガイドローラ45で横振れを規制しながら、ガイド機構Gで案内して直線的にスライドする。
【0027】
このとき、前扉Aは、特に後扉Bとの関係では、上下のスライドレールR1・R2を介して後扉Bと相互に連結状態で一体に摺動し、スライドレールR1・R2によっても横振れを起すことなく、直線的に案内されて引き出される。即ち、上框部12において、スライドレールR1の一体インナーレール33・33′に対し上側のアウターレール30が摺動し、次いで後扉Bに固定した下側のアウターレール30′に対し一体のインナーレール31・31′が順次前方へ摺動して伸長する。下框部13においては、スライドレールR2の一体インナーレール33・33′に対し下側のアウターレール30′が摺動し、次いで後扉Bに固定した上側のアウターレール30に対し一体インナーレール31・31′が順次前方へ摺動して伸長する。
【0028】
このように前扉Aが引き出される一方、後扉Bは、上下の框部21・22において、スライドレールR1・R2が最大に伸長し、ボールリテナー32の前端がアウターレール30とインナーレール31のストッパ折曲片に順次突き当たると、前扉Aのスライドに対し連動し、少し遅れたタイミングで引き出される。このとき、後扉Bは、上部側において、戸車28が走行用ガイドレール35上を転動し、そのガイドレール35の案内で直線的にスライドする。それと同時に、特に前扉Bとの関係では、上下のスライドレールR1・R2を介して前扉Aと一体な連結状態で摺動し、スライドレールR1・R2によっても、横振れを起すことなく直線的に案内されて引き出される。
【0029】
こうして後扉Bが閉止方向に引き出されるときは、戸車28の回転が歯車28a・40cの噛み合いを介して伝達されて、制動手段40が作動する。そして、制動手段40のロータが回転すると、それに応じシリコンオイルの粘性抵抗により制動トルクが発生して戸車28の回転を減速し、後扉Bを前扉Aより遅い速度でスライドさせる。
【0030】
一方、前扉Aは、スライド途中において、ガイドローラ45が下框部13の後端側に有する上記ストッパ折曲片13dに突き当たると、スライドレールR3のアウターレール30がスライドして引き出され、床面F上に固定のインナーレール31に対して閉止方向へ伸長する。すると、アウターレール30が伸長するに従い、戸先側のガイドローラ45が閉止方向前方へ移動する。そして、ガイドローラ45は、アウターレール30のストッパ折曲片30bがボールリテナー32の端部に突き当たるまで前方位置へと移動する。
【0031】
したがって、前扉Aは、引続きスライドするとき、下部側において、閉止方向前方へ移動したガイドローラ45により横振れを規制しながら案内されて、直線的に引き出されていく。こうして前扉Aと後扉Bとが順次連動し、図7および図8に示すように直線的に引き出され、開口部Sを閉止する。
【0032】
さて反対に、開口部Sの開時は、前扉Aを、取っ手gを持って引き戻すと、上述した閉時と同様に、前扉Aは、上部側において、戸車17が走行用ガイドレール35上で転動し、そのガイドレール35の案内で直線的にスライドすると同時に、下部側において、ガイド溝19内のガイドローラ45で横振れを規制しながら、ガイド機構Gで案内して直線的にスライドする。
【0033】
このときも、前扉Aは、特に後扉Bとの関係では、上下のスライドレールR1・R2を介して後扉Bと相互に連結状態で一体に摺動し、スライドレールR1・R2によっても横振れを起すことなく、直線的に案内されて引き戻される。即ち、上框部12において、スライドレールR1の一体インナーレール33・33′に対し上側のアウターレール30が摺動し、次いで後扉Bに固定した下側のアウターレール30′に対し一体のインナーレール31・31′が摺動する。下框部13においては、スライドレールR2の一体インナーレール33・33′に対し下側のアウターレール30′が摺動し、次いで後扉Bに固定した上側のアウターレール30に対し一体インナーレール31・31′が摺動する。
【0034】
こうして前扉Aが引き戻される一方、後扉Bは、上下の框部21・22において、スライドレールR1・R2の上下アウターレール30・30′と一体インナーレール31・31′とが完全に重なり相互のストッパ折曲片が突き当り状態なると、前扉Aのスライドに対し連動し、少し遅れたタイミングで摺動し始める。そして、上述した閉時の場合と同様に、上記制動手段40で減速されて前扉Aより遅い速度でスライドしながら引き戻される。このとき、後扉Bは、上部側において、戸車28が走行用ガイドレール35上を転動し、そのガイドレール35の案内で直線的にスライドする、それと同時に、特に前扉Aとの関係では、上下のスライドレールR1・R2を介して前扉Aと一体な連結状態で摺動し、スライドレールR1・R2によっても横振れを起すことなく、直線的に案内されて引き戻される。
【0035】
さて一方、引き戻される前扉Aは、そのスライド途中において、ガイドローラ45が、下框部13の前端側に有する上記ストッパ折曲片13cに突き当たると、スライドレールR3のアウターレール30が床面F上に固定のインナーレール31と重なる方向へスライドして引き戻される。したがって、前扉Aは、その後、引続きスライドするときも、下部側において、ガイド溝19内のガイドローラ45で横振れを規制されながら案内され、直線的に引き戻される。こうして前扉Aと後扉Bとが順次連動し、図2および図3に示すように引戸収容位置Dへと引き戻され、開口部Sを開放する。
【0036】
ところで、上述した引戸10のガイド機構Gは、スライドレールR3を床面F上の引戸収容位置Dに固着し、そのスライドレールR3上にガイドローラ45を上向きに取り付けて、ガイドローラ位置を、前扉Aのスライド動作に応じて開閉方向前後に移動する構成にした。しかし、本発明におけるガイド機構Gは、上記図示例の構成に限らず、以下の図示実施の形態に示す如く、スライドレールR3を、反対に前扉Aの下框部13側に固着し、そのスライドレールR3にガイドローラ45を下向きに取り付けて、同様にガイドローラ位置を、前扉Aのスライド動作に応じて開閉方向前後に移動する構成にすることもできる。
【0037】
図示他例のガイド機構Gにおいて、スライドレールR3は、たとえば図9および図10に示すように、前扉Aのガイド溝19内にアウターレール30を下向きに配置し、上側のインナーレール31を下框部13の外面にねじで固着する。そして、アウターレール30の後端部、即ち戸尻側に短軸44を下向きに垂設し、短軸44の下端に、ガイドローラ45を水平な向きで回転自在に取り付ける。一方、床面F上には、引戸収容位置Dにガイドケース50を壁Wに沿って引戸開閉方向に固着する。ガイドケース50は、図中上側を開放した断面溝状の長尺な箱形に曲げ成形してなる。そして、前扉Aの吊持状態で、ガイドケース50内に形成されるガイド溝51に、スライドレールR3側のガイドローラ45を転動自在に係合し、ガイドローラ位置を、前扉Aのスライド動作に応じて開閉方向前後に移動可能に構成する。
【0038】
そこで、図示他例のガイド機構Gでは、開口部Sの閉時、前扉Bが引き出され、遅れて後扉Bがスライドすると、それに従ってガイドケース50のガイド溝51内をガイドローラ45が転動しながら閉止方向前方へ移動し、前扉Aを、スライドレールR1・R2で連結状態の後扉Bと共に、下部側の横振れを規制しながら、直線的に案内する。さらに、前扉Aが引続きスライドすると、それに従って前扉Aに固定のインナーレール31がアウターレール30に対しスライドして伸長し、この伸長したスライドレールR3を介しガイドローラ45で引続き横振れを規制しながら、両扉A・Bを直線的に案内する。そして、ガイドローラ45がガイドケース50の前端部50aに突き当たる最先のガイドローラ位置へ移動するまで、即ち図11に示すように開口部Sが閉止されるまで、両扉A・Bの下部側を直線的に案内する。
【0039】
図示他例のガイド機構Gでは、スライドレールR3をスライドレール単体rの1本で形成したが、たとえばスライドレール単体rを2本用い、上記図5に示すような2段スライド構成のダブルスライドレールを用いて構成することもできる、これにより、スライドレールR3のスライドストロークを長くし、ガイドローラ位置が、より閉止方向前方へ移動するように構成することもできる。
【0040】
また、図示他例のガイド機構Gでは、ガイド機構GのスライドレールR3として、アウターレール30とインナーレール31とを、ボールリテナー32で保持した多数のボール33を介し係合して連結した構造のものを使用したが、本発明では、上下にレール体をスライド可能に重ねて一側のレール体に対し他側のレール体を伸縮自在に連結したスライドレールであれば、上記した図示例以外のものを除外するものではない。
【0041】
なお、以上には、引戸10の前扉Aと後扉Bが収納式の連動式引吊戸装置を例示して説明したが、本発明におけるガイド機構Gは、前扉と後扉を横に重ねて配列した引戸を連動的にスライドさせる場合など、他の連動式引吊戸の案内構造としても適用することができるのは、勿論である。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、連動式引吊戸装置において、引戸の下部側を案内するガイド機構を、スライドレールにガイドローラを取り付けて、ガイドローラ位置を、前扉のスライド動作に応じて開閉方向前後に移動可能に構成し、引戸の閉止時は、前扉のスライドに従ってスライドレールのレール体が摺動すると、ガイドローラが閉止方向前方へ移動するため、その前方に移動するガイドローラで前扉を直線的に案内することができ、これにより、横振れを規制しながら引戸をスムーズに摺動させることができ、その結果、引戸の開閉操作性を一段と向上させることができる。
【0043】
また、引戸のガイド機構において、床面側に固定のスライドレール又はガイドケースは、通行の妨げにならない開口部から離れた引戸収容位置に固着して引戸を案内する構成にするため、従来の如く敷居部に複数のガイドレールを敷設するなどの手間をなくしてガイド機構の組付けを簡単にし、しかも、開口部でのバリアフリー化の要請に十分に応えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例である連動式引吊戸装置を引戸開状態において示す縦断面図である。
【図2】その斜視図である。
【図3】その正面図である。
【図4】スライドレール単体の構造を示す斜視図である。
【図5】スライドレールのダブルスライドレール構造を示す斜視図である。
【図6】後扉に搭載した制動手段を備える吊車体の斜視図である。
【図7】連動式引吊戸装置を引戸閉状態において示す斜視図である。
【図8】その正面図である。
【図9】他のガイド機構を備える連動式引吊戸装置を引戸開状態において示す縦断面図である。
【図10】その斜視図である。
【図11】他例の連動式引吊戸装置を引戸閉状態において示す斜視図である。
【図12】従来の連動式引吊戸装置を示す側面図である。
【図13】従来の連動式引吊戸装置における引戸の横振れ状態を説明する平面図である。
【符号の説明】
A 前扉
B 後扉
D 引戸収容位置
F 床面
G ガイド機構
R1・R2・R3 スライドレール
S 開口部
10 引戸
12・21 上框部
13・22 下框部
19・51 ガイド溝
30・30′ アウターレール
31 インナーレール
45 ガイドローラ
50 ガイドケース
Claims (2)
- 前扉と後扉とからなる引戸を摺動可能に吊持し、引戸収容位置に配置する一方、開閉時は、前記引戸の下部側をガイド機構で案内しながら前記前扉を開閉方向にスライドさせると、遅れて連動する前記後扉を摺動させて開口部を開閉する連動式引吊戸装置において、
前記ガイド機構は、
上下にレール体をスライド可能に重ねて一側のレール体に対し他側のレール体を伸縮自在に連結してなるスライドレールを用い、該スライドレールの一側レール体を床面上の前記引戸収容位置に固着し、他側レール体の戸先側前端にガイドローラを上向きに取り付ける一方、前記前扉の下框部にガイド溝を長さ方向に設けるとともに、そのガイド溝に前記ガイドローラを転動自在に係合し、ガイドローラ位置を、前記前扉のスライド動作に応じて開閉方向前後に移動可能に構成してなる、連動式引吊戸装置。 - 前扉と後扉とからなる引戸を摺動可能に吊持し、引戸収容位置に配置する一方、開閉時は、前記引戸の下部側をガイド機構で案内しながら前記前扉を開閉方向にスライドさせると、遅れて連動する前記後扉を摺動させて開口部を開閉する連動式引吊戸装置において、
前記ガイド機構は、
上下にレール体をスライド可能に重ねて一側のレール体に対し他側のレール体を伸縮自在に連結してなるスライドレールを用い、該スライドレールの一側レール体を前記前扉の下框部に固着し、他側レール体の戸尻側後端にガイドローラを下向きに取り付ける一方、床面上の前記引戸収容位置に断面溝状の長尺なガイドケースを開閉方向に固着するとともに、そのガイドケース内に前記ガイドローラを転動自在に係合し、ガイドローラ位置を、前記前扉のスライド動作に応じて開閉方向前後に移動可能に構成してなる、連動式引吊戸装置。
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