JP2004162048A - 離型剤および離型シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シリコーン系発生ガス成分を含まず、種々の粘着剤に対して良好な離型性を有すると共に、剥離力の変動が小さく、且つ、粘着剤と貼り合わせ加熱下に置いた後も低い剥離力を保持できる離型剤を提供する。
【解決手段】成分(A):密度0.855g/cc以上0.868 g/cc未満であるオレフィン系エラストマー及び成分(B):密度0.868 g/cc以上0.970g/cc以下であるエチレン−α−オレフィン共重合体を主成分とする離型剤であって、成分(A)の平均密度と成分(B)の平均密度との差が0.005g/cc以上であり、成分(A):成分(B)の配合比(重量比)が90:10〜10:90である。
【選択図】 なし

Description

本発明は離型剤および離型シートに関する。なお、本発明において、離型シートに使用される「シート」の語はフィルムをも含む概念として使用されている。
離型フィルムは、基材の少なくとも一方に離型層を有するものであり、粘着面または接着面を保護するものとして広く使用されている。そして、離型層を形成する離型剤としては、シリコーン系離型剤と非シリコーン系離型剤とに大別される。
シリコーン系離型剤は、離型性に優れるが、電子機器や電気機器分野では、微量発生するシロキサン系ガスによる故障(腐食や接点トラブル等)が問題となっている。
非シリコーン系離型剤としては、フッ化物などのハロゲン化合物により表面エネルギーを低減した離型剤、長鎖アルキル基含有ポリマーであるポリビニルカルバメート(PVAとC1837NCOとの反応物)から成る離型剤、ポリエチレンイミンとC1837NCOとの反応物から成る離型剤、パーフルオロアルキルビニルを主成分とした共重合体から成る離型剤、ポリエチレン系樹脂組成物から成る離型剤などが提案されている。
非シリコーン系離型剤は、シロキサン系ガスの発生の問題がなく、特別な触媒の併用や熱処理などの操作を必要としない上、塗布後に乾燥するだけで離型性が得られてポットライフも長い等の利点がある。しかしながら、一般に、非シリコーン系離型剤は、シリコーン系離型剤に比べて大きな剥離力を要したり、耐熱性に乏しく加熱下に粘着剤と張り合わせた状態で保存すると剥離力が増大するという問題がある。更に、非シリコーン系離型剤は、以下の様に、使用する材料系によっては固有の問題を含む。
例えば、フッ化物などのハロゲン化合物により表面エネルギーを低減した離型剤は、廃棄物処理における環境負荷軽減のために脱ハロゲン化が求められている現時代の趨勢に合わない。パーフルオロアルキルビニルを主成分とした共重合体から成る離型剤は、優れた離型性を有するが、一般に、有機溶剤に不溶でFRシンナーの様な特殊で高価な溶媒にしか溶解しないため用途が大幅に制限されている。
また、ポリエチレン系樹脂組成物から成る離型剤には、低密度ポリエチレン系樹脂を主成分とする離型剤(例えば、特許文献1及び2参照)、高密度ポリエチレン系樹脂を主成分とする離型剤(例えば、特許文献3及び4参照)があり、低密度ポリエチレン系樹脂を主成分とする離型剤は、大きな剥離力が必要で、感圧接着層保護フィルムとして使用した場合、剥離時に接着層の一部が離型層表面に移行したり 剥離後の接着層の表面の形状がパルス状となるスティックスリップと呼ばれる剥離を引き起こしたりする問題がある。高密度ポリエチレン系樹脂を主成分とする離型剤は、極性ポリマーを基材として使用した際の基材との密着性に劣ること、剥離力が大きいことが問題である。
特公昭51−20205号公報 特表平11−508958号公報 特開2000−239624号公報 特開2000−119411号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、その目的は、シリコーン系発生ガス成分を含まず、種々の粘着剤に対して良好な離型性を有すると共に、剥離力の変動が小さく、且つ、粘着剤と貼り合わせ加熱下に置いた後も低い剥離力を保持できる離型剤および離型シートを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究を行った結果、低密度のオレフィン系エラストマー及び高密度のエチレン−α−オレフィン重合体を主成分とする離型剤により上記の目的を容易に達成し得るとの知見を得、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の第1の要旨は、成分(A):密度0.855g/cc以上0.868 g/cc未満であるオレフィン系エラストマー及び成分(B):密度0.868 g/cc以上0.970g/cc以下であるエチレン−α−オレフィン共重合体を主成分とする離型剤であって、成分(A)の平均密度と成分(B)の平均密度との差が0.005g/cc以上であり、成分(A):成分(B)の配合比(重量比)が90:10〜10:90であることを特徴とする離型剤に存する。そして、本発明の好ましい態様においては、成分(A)が、プロピレン、ブテン、ヘキセンの群から選択される1種以上とエチレンとの共重合体であり、成分(A)及び/又は成分(B)が官能基を有し、更に、成分(A)及び成分(B)が0〜200℃の温度範囲における示差走査熱量計での測定において1J/g以上の吸熱ピークを有する。
また、本発明の第2の要旨は、基材の少なくとも片面に、上記の離型剤から成る離型層を有することを特徴とする離型シートに存する。そして、好ましい態様においては、離型層が、成分(A)又は成分(B)が有する官能基と反応可能な反応性化合物との架橋反応で得られた離型剤から成る。
本発明の離型剤は、汚染性のシリコーンを含まず、塗工などの作業性の問題がなく、耐熱性を具備し、しかも、粘着面に対する離型性能に優れ、離型剤としての本来の要求特性を十分に満足するものである。
先ず、本発明の離型剤について説明する。本発明に使用する成分(A):オレフィン系エラストマーは、密度密度0.855g/cc以上0.868 g/cc未満のオレフィン系エラストマーである。成分(A)の密度が小さ過ぎると、得られる離型剤の剥離力が大きくなり、充分な離型性が得られない。また、成分(A)の密度が大き過ぎると、後述する成分(B):エチレン−α−オレフィン共重合体とのバランスによっては、得られる離型剤の剥離力が大きくなる傾向となり、充分な離型性が得られない。
本発明に使用する成分(B):エチレン−α−オレフィン共重合体は、密度0.868 g/cc以上0.970g/cc以下のエチレン−α−オレフィン共重合体である。成分(B)の密度が小さ過ぎると、得られる離型剤の耐熱性や塗膜強度が不充分となる。また、成分(B)の密度が大き過ぎると、成分(A)とのバランスによっては、得られる離型剤の剥離力が大きくなる傾向となり、充分な離型性が得られない。
ところで、一般に、ポリマーの密度は結晶性に依存している。ポリマーの結晶化した部分の密度は高い。そして、ポリマーの結晶性は、以下の要領で示差走査熱量計(DSC)の吸熱ピークの大きさで評価することが出来る。
測定装置としてパーキンエルマー社製の「DSC7」を使用し、JIS K 7122−1987「プラスチックの転移熱測定法」の3(2)「一定の熱処理後、融解熱を測定する場合」に準拠して測定する。測定条件は次の表1に示す通りである。
Figure 2004162048
測定装置の調節は、次の様に行う。すなわち、略同一質量の空の2個のアルミパンを用意し、これらをそれぞれ2個のサンプルホルダーに載せ、実際の場合と同一条件で測定し、ベースラインが直線となる様に測定装置の調節を行う。
試料の調製は次の様に行う。すなわち、テフロンシートの間に試料を挟み、200℃に加熱された圧縮成形機で厚さ250μmのフイルム状に成形し、次いで、25℃に保持されたプレス成形機で冷却・固化させ、テフロンシートを剥離し、25℃で1日放置してDSC測定に供する。斯かる操作により、重合後の熱的履歴が一定の試料が得られる。
吸熱ピークに対するベースラインの描き方は、吸熱ピークの形状に応じ、図1の(A)〜(C)に示す様に行う。図1はDSC測定で得られた吸熱ピークに対するベースラインの描き方の説明図である。
(A)は吸熱ピークの開始点と終了点とが同一のベースに存在し、ベースラインが直線となる場合である。この場合は、上記の開始点と終了点とを結ぶ直線状のベースラインを描き、ピーク面積を求め、吸熱量とする。
(B)は吸熱ピークの開始点と終了点とが同一のベースに存在せず、開始点側からピーク方向に外挿される直線と終了点からピーク方向に外挿される直線とが交差する場合である。この場は、開始点側のラインと終了点側とのラインとを最大限に重ねることが出来る湾曲したベースラインを描き、ピーク面積を求め、吸熱量とする。
( C)は吸熱ピークの開始点と終了点とが同一のベースに存在せず、開始点側からピーク方向に外挿される直線と終了点からピーク方向に外挿される直線とが交差しない場合である。この場合は、上記の開始点と終了点とを結ぶ直線状のベースラインを描き、ピーク面積を求め、吸熱量とする。そして、吸熱ピークの開始点が0℃以下で且つ終点が0℃を超える場合の吸熱量は、0℃から終点までをもって表される量とする(0℃以下の領域はカットする)。
本発明の好ましい態様においては、耐熱性の観点から、DSCでの0〜200℃の温度範囲における測定において、1J/g以上の吸熱ピークを示す結晶性のポリマーを使用する。
前記成分(A)の密度の下限(約0.855g/cc)は、特に、成分(A)が、プロピレン、ブテン、ヘキセンの群から選択される1種以上とエチレンとの共重合体の場合、上記の結晶性(耐熱性)を考慮して決定されているが、前記の成分(A)の密度の下限は、結晶性の観点から、約0.860g/ccである。なお、前記の成分(B)は、成分(A)よりも遥かに結晶性に富んでいる。
上記の様な結晶性を備えた成分(A)及び(B)を主成分とする本発明の離型剤は、結晶化部分に基づく凝集相の存在により、凝集力が増して、耐熱性の他に耐スクラッチ性にも優れる。成分(A)の前記DSC測定における吸熱ピークは、好ましくは1〜50J/g、更に好ましくは3〜30J/gである。成分(A)の吸熱ピークが30J/gを超える場合は、結晶性が高すぎて離型剤が硬くなる傾向がある。一方、成分(B)の前記DSC測定における吸熱ピークは、好ましくは30〜250J/g、更に好ましくは35〜200J/gである。成分(B)の吸熱ピークが30J/g未満の場合は、熱的に安定した離型剤が得られない傾向がある。成分(B)の吸熱ピークが250J/gを超える場合は、成分(A)との相対的結晶性に差がありすぎ、融解過程結晶化過程で成分(B)が先に結晶化して成分(A)から分離する傾向があり、耐熱性に優れた離型剤が得られない。
成分(A):オレフィン系エラストマーは、剥離力が小さく且つ離型性に優れるが、耐熱性および塗膜強度が劣る。一方、成分(B):エチレン−α−オレフィン共重合体は、剥離力が大きく、離型性に劣るが、耐熱性および膜強度に優れる。成分(A)の有する離型性と成分(B)が有する耐熱性の両方を発現させるためには、成分(A)の平均密度と成分(B)の平均密度との差(Δρ)を0.005g/cc以上、好ましくは0.01g/cc以上とする。平均密度差(Δρ)が小さ過ぎると、成分(A)及び成分(B)を主成分として成る離型剤は、離型性および耐熱性のバランスを保てない。
また、本発明においては、成分(A):成分(B)の配合比(重量比)は90:10〜10:90にする必要がある。すなわち、本発明の離型剤は、前述の通り、結晶性を有する成分を使用することにより耐熱性を高め、成分(A):成分(B)の密度を適切な範囲に選択することにより、耐熱性と離型性のバランスを保持するが、更に、上記の様に成分(A):成分(B)の配合比を規定することにより、耐熱性と離型性とのバランスとを一層良好にしたものである。すなわち、成分(A)の配合比が90重量比を超える場合は、低密度成分、すなわち、低融点成分である成分(A)が多過ぎるために耐熱性が低下し、成分(B)配合比が90重量比を超える場合は、高密度成分である成分(B)が多過ぎるために硬くなり凝集力の点で問題を生じる。成分(A):成分(B)の配合比(重量比)は、好ましくは80:20〜40:60である。
オレフィン系エラストマーによる剥離力を調節する方法としては、配合比を調節する方法だけでなく、各種の方法を採用することが出来る。斯かる方法としては、(1)オレフィン系エラストマーとエチレン−α−オレフィン共重合体の立体規則性を適度に制御して結晶化度やガラス転移温度を調節する方法、(2)共重合を行って結晶化度とガラス転移温度を制御する方法などが挙げられる。
離型層のガラス転移温度や弾性率を上昇させ過ぎると、離型層の膜強度は向上するが、剥離力が増大し、離型層の可とう性(2次加工性)が低下する。離型層のガラス転移温度や弾性率を低下させ過ぎると、剥離力が減少して離型性は向上するが、離型層の膜強度が低下する。
上記のオレフィン系エラストマーとしては、オレフィンの単独重合体の他、オレフィンを主たる成分として他の反応性モノマーと共重合した重合体を使用することが出来る。オレフィン系エラストマーの具体例としては、エチレン、プロピレン、ブテン、ヘキセン、オクテン等のα−オレフィンの単独重合体および共重合体が挙げられる。また、エチリデンノルボルネン、ノルボルネン等とエチレン等のα−オレフィンとの共重合体も挙げられる。
また、ポリイソプレンに代表されるリビング重合で得られたジエンゴム及びその水素添加物、環状オレフィンの開環重合によって得られたエラストマー等の炭化水素系エラストマーも使用することが出来る。環状オレフィンの開環重合によって得られたオレフィン系重合体としては、シクロペンテン、シクロオクテン、ノルボルネン等の脂環式オレフィンの開環重合体を挙げることが出来る。更に、スチレン・ジエン共重合体の核水素添加物、スチレンイソプレン共重合体の核水素添加物などの水素添加によって得られるポリオレフィンを使用することが出来る。また、複数のオレフィン系エラストマーより成る組成物を使用してもよい。
本発明においては、メタロセン触媒およびバナジウム触媒によって重合して得られたオレフィン系エラストマーを使用することが好ましい。メタロセン触媒を使用して重合すれば、分子量分布が狭くて低分子量成分が少ないオレフィン系エラストマーを得ることが出来る。また、上記の様な触媒を使用すれば、均一な共重合が可能であり、コモノマー含有量が平均組成と著しく離れた低分子量成分の生成を抑制することが出来る。このため、離型層のべた付きを抑えることが出来る上、離型層に耐薬品性を付与するための架橋反応の際に効率的なゲル化が可能であり、耐薬品性の高い離型層が得られる。
一方、エチレンα−オレフィン共重合体は、オレフィン系エラストマーより大きな密度を有し且つエチレンα−オレフィン共重合体を主たる成分とするものであれば特に制限されない。分子構造中にエチレンとα−オレフィンそれぞれの単位を有するものであればよいが、エチレンと、プロピレン、ブテン、ヘキセンの群から選ばれる1種以上のα−オレフィンとの共重合体および多元共重合体が好ましい。また、離型性を損なわない範囲において、エチリデンノルボルネン、ノルボルネン等とエチレン等のα−オレフィンとの共重合体も挙げられる。エチレンα−オレフィン共重合体に含まれるエチレン量は、通常30mol%以上、好ましくは50〜95mol%の範囲である。
本発明において、エチレンα−オレフィン共重合体としては、メタロセン触媒、チーグラーナッタ触媒、バナジウム触媒など何れの触媒を使用して得られた重合体であってもよいが、メタロセン触媒の使用によって得られたエチレンとの多元共重合体が好ましい。メタロセン触媒を使用して重合すれば、分子量分布が狭くて低分子量成分が少ないオレフィン系エラストマーを得ることが出来る。また、メタロセン触媒を使用すれば、均一な共重合が可能であり、コモノマー含有量が平均組成と著しく離れた低分子量成分の生成を抑制することが出来る。このため、離型層のべた付きを抑えることが出来る上、塗膜へ耐薬品性を付与するための架橋反応の際に効率的なゲル化が可能であり、耐熱性、塗膜強度の高い離型剤が得られる。
また、オレフィン系エラストマー及びエチレンα−オレフィン共重合体の製造方法は特に限定されず、溶液重合、気相重合、スラリー重合、高圧重合、塊状重合(バルク)等を使用してよい。重合の方法は、モノマー種が気体か液体かに拘わらず、重合系内に予めモノマーを封入しておき、重合中に定速でモノマーをフィードしてもよいし、重合系内の圧力を一定に保つ様にモノマーをフィードしてもよい。
メタロセン触媒の具体例としては、rac−イソプロピリデンビス(1−インデニル)ジルコニウムジクロライド、rac−ジメチルシリルビス−1−(2−メチルインデニル)ジルコニウムジクロライド、rac−ジメチルシリルビス−1−(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロライド、rac−ジメチルシリルビス−1−(2−メチル−4.5−ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデン−9−フルオレニルシクロペンタジエニルジルコニウムジクロライド等を挙げることが出来る。
チーグラーナッタ触媒の具体例としては、現在工業的に使用されている三塩化チタン系、塩化マグネシウム担持型四塩化チタン等が挙げられ、また、バナジウム触媒の具体例としては、オキシ三塩化バナジウムとアルコキシ基を有する、例えば(モノエトキシ)オキシバナジウムジクロリド、(ジエトキシ)オキシバナジウムクロリド等が挙げられる。また、これらに併用される助触媒成分としては、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム等のトリアルキルアルミニウム、ジエチルアルミニウムクロリド等のジアルキルモノハロアルミニウム、エチルアルミニウムジクロリド等のモノアルキルジハロアルミニウム、エチルアルミニウムセスキハライド等のセスキアルミニウム化合物などを挙げることが出来る。
本発明では、成分(A):オレフィン系エラストマー及び成分(B):エチレンα−オレフィン共重合体のブレンド物を直接に離型剤として使用することが出来る。また、上記の一方および両方に官能基を付与することで基材密着性に優れた離型剤を得ることが出来る。更に、離型剤成分を部分架橋することで離型剤層の粘着面への移行を十分に抑制することも出来ると共に、基材密着性に加え、耐熱性、耐薬品性、膜強度の優れた離型剤が実現できる。
官能基を有する変性オレフィン系エラストマーは、前記のオレフィン系エラストマーに官能基を導入した構造を有する。変性オレフィン系エラストマーは単独で使用してもよいし、前記のオレフィン系エラストマーと混合して使用してもよい。ここでいう官能基としては、例えば、エポキシ基、無水コハク酸基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミン基、イソシアネート基、ヒドロキシフェニル基などの反応性を有する官能基の他、ビニル基、イソプロペニル基、(メタ)アクリレート基、アリル基などの不飽和結合を有する基が挙げられる。変性オレフィン系エラストマーは、オレフィン系エラストマーに官能基を有する反応性モノマーを付加させる方法により得ることが出来る。
一方、官能基を有する変性エチレンα−オレフィン共重合体は、前述のエチレンα−オレフィン共重合体に官能基を導入した構造を有する。変性エチレンα−オレフィン共重合体は単独で使用してもよいし、異なる官能基を有する変性エチレンα−オレフィン共重合体またはエチレンα−オレフィン共重合体と混合して使用してもよい。ここでいう官能基としては、変性オレフィン系エラストマーの場合と同様の上記の基が挙げられる。変性エチレンα−オレフィン共重合体は、エチレンα−オレフィン共重合体に官能基を有する反応性モノマーをパーオキサイドの存在下で付加させる方法により得ることが出来る。
官能基を使用した架橋を行う場合、組成物中に含まれる官能基の最大含有量は、通常5重量%、好ましくは1重量%である。官能基量が5重量%より多いとオレフィン系エラストマー及びエチレンα−オレフィン共重合体が生得する低離型性が損なわれることがある。組成物中に含まれる官能基の最小含有量は、通常0.001重量%、好ましくは0.01重量%である。
本発明の離型剤は架橋剤を含有していてもよい。本発明では、官能基を有する架橋剤や有機過酸化物を使用することが好ましい。
官能基を有する架橋剤としては、官能基を有する変性オレフィン系エラストマー及び/又はエチレンα−オレフィン共重合体と反応可能な官能基を少なくとも分子内に2個以上有する化合物が含まれる。斯かる化合物は、低分子化合物であってもよいし、架橋反応可能な官能基を有する変性オレフィン系エラストマー及び/又は変性エチレンα−オレフィン共重合体であってもよい。架橋剤の添加量は、エラストマーの官能基と当該官能基と反応する架橋剤の官能基とのモル比(エラストマー/架橋剤)として、通常0.1〜10、好ましくは0.5〜2である。官能基の比が0.1〜10の範囲を外れる場合は、未反応官能基が多く残って剥離力の増大を招くことがある。
有機過酸化物としては、ケトンパーオキサイド、ハイドロパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド等の一般的なパーオキサイドを使用することが出来る。パーオキサイドを使用して架橋を行う際には、反応性二重結合またはエチレンを含むオレフィン系エラストマーを使用することが好ましい。パーオキサイドの添加量は、離型剤組成物100重量部に対し、通常0.01〜3重量部、好ましくは0.1〜1重量部である。
本発明において、離型剤特性を損なわない範囲であれば如何なる添加剤を加えてもよい。例えば、パラフィンワックスに代表される剥離性助剤、可塑剤であるプロセスオイル、アンチブロッキング剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑剤、分散剤、核剤、着色剤、腐食防止剤などを目的に応じて適宜添加することが出来る。更に、基材密着性の向上や架橋効率の向上の目的で、α−オレフィンと官能基を有する化合物の共重合体を必要に応じて加えてもよい。
本発明の離型剤は、溶媒に溶解した後に基材表面に塗布し、乾燥させることによって基材上に離型層として形成してもよいし、溶融した状態で基材にラミネートする方法、基材と共に共押し出しする方法などを使用して離型シートとすることが出来る。
次に、本発明の離型シートについて説明する。本発明の離型シートは、基材の少なくとも片面に前記の離型剤から成る離型層を有することを特徴とする。
基材としては、離型層を支持する機能を有する材料であれば制限はなく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン、ポリカーボネート等のプラスチックフィルム、アルミニウム、ステンレス等の金属箔、グラシン紙、上質紙、コート紙、含浸紙、合成紙などの紙、不織布などが挙げられる。
上記の中では、プラスチックフィルムが好ましい。また、発塵の少ないいわゆる無塵紙(例えば特公平6−11959号公報参照)も好ましい。基材がプラスチックフィルム又は無塵紙で構成されることにより、加工時、使用時などにおいて、塵などが発生し難く、ハードディスク装置などの電子機器などに悪影響を及ぼし難い。また、基材がプラスチックフィルム又は無塵紙で構成されると、加工時における裁断または打ち抜き等が容易となる。また、基材にプラスチックフィルムを使用する場合、その材料は、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。ポリエチレンテレフタレートフィルムは、塵の発生が少なく、また、加熱時のガスの発生が少ないという利点を有している。
基材の厚さは、特に限定されないが、通常10〜200μm、好ましくは25〜50μmである。本発明で使用する基材は、コロナ処理、プラズマ処理、フレームプラズマ処理などが施されたものであってもよい。また、離型層との密着性を得るためにプライマー層、アンカーコート層などを設けて多層構造であってもよい。
離型層の厚さは、基材上に溶液を塗布して離型層を設ける場合は、通常0.01〜5μm、好ましくは0.1〜5μmである。0.1μm未満では基材の影響で剥離力が大きくなり、5μmを超えると塗膜が基材から剥がれ易くなる傾向がある。また、溶融液を使用して基材上に離型層を設ける場合の離型層の厚さは、通常0.1〜100μm、好ましくは0.1〜50μmである。しかしながら、成型装置にもよるが一般的に0.1mμ未満にすると膜厚さ不均一性が増す等の不具合が生じる。そこで、本発明においては、基材上に離型層を積層する過程、または、積層後に一軸もしくは多軸に延伸、圧延する等の方法により薄膜化してもよい。斯かる方法によれば、厚さ0.1μm未満の離型層を形成することが出来る。
本発明の離型シートは、様々な用途に使用することが出来、粘着面に使用することも出来る。特に、本発明の離型シートは、半導体やセラミックグリーンシートの製造工程、粘着テープ、表面保護フィルム、積層容器などに好ましく使用される。
本発明の離型シートを適用する粘着面の種類は特に制限されない。本発明の離型剤が離型性を示す対象となる材料の表面は、以下の粘着剤から成る粘着面が挙げられる。例えば、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ビニル系粘着剤等の、通常、知られる各種粘着剤であり、1液型、2液型、エマルジョン型の何れの粘着剤でもよい(例えば、「接着・粘着の事典」(山口章三郎監修、朝倉書店発行p118〜169,1993年)参照)。
電子機器用の粘着テープには、低アウトガス性や接着の信頼性が要求されることから、アクリル系粘着剤を使用することが好ましい。
アクリル系粘着剤は、溶液重合法、エマルション重合法、紫外線重合法などの慣用の重合法により得られるアクリル系ポリマーを主剤とし、これに必要に応じて架橋剤、粘着付与剤、軟化剤、老化防止剤、充填剤などの各種添加剤を加えることにより調製できる。
上記のアクリル系粘着剤としては、例えば、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート(好ましくは、アルキル部分の炭素数が2〜12程度(特に4〜10程度)のアルキル(メタ)アクリレート)を主成分とし、これに必要により共重合可能な改質用モノマー(例えば、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等のヒドロキシル基含有単量体;アクリロニトリル等のシアノ基含有単量体;アクリルアミド、置換アクリルアミド等のアミド基含有単量体;酢酸ビニル等のビニルエステル;スチレン等の芳香族ビニル化合物等)を加えたモノマー混合物の共重合体が使用される。
例えば、本発明の離型シートは、半導体集積回路(IC)等に使用されるシリコンウエハ等を加工する際に使用する表面保護用粘着シートやダイシング用粘着シート等の粘着シート用離型フィルムとして使用することが出来る。また、本発明の離型シートは、半導体樹脂封止用離型フィルムとして使用することも出来る。すなわち、半導体チップの被封止面と金型との間に本発明の離型シートを介在させて使用することも出来る。
セラミックグリーンシートを製造する場合には、本発明の離型シートの離型層上に、セラミックスラリーを塗工することが出来る。この様にして本発明の離型シート上に形成されたグリーンシートには、例えば、パラジウム、銀、ニッケル等から成る電極をスクリ−ン印刷などで設けることが出来る。また、この様な加工を施した後に、セラミックグリーンシート上に再びセラミックスラリーを塗工して電極を設ける工程を繰り返して多層構造を形成することも出来る。これらの工程を適宜行った後、グリーンシートから離型シートを剥離し、適宜積層、切断してチップとした後、焼成、加工することにより、コンデンサー、積層インダクタ素子、圧電部品、サーミスタ、バリスタ等のセラミック電子部品を得ることが出来る。
本発明の離型シートは、例えば、粘着シートや粘着テープの台紙、あるいは、例えば、家電製品や建材などの化粧鋼板、自動車の塗装表面の傷つきや汚染を保護するための表面保護フィルムとして使用することが出来る。
本発明の離型シートを少なくとも一方の表面に含む積層シートを成形することで、各種感圧粘着表示ラベルの貼付・剥がし操作が容易な容器が得られる。積層容器の好ましい製造方法として、シ−トの熱成形方法、ブロ−成形方法、二色成形やサンドイッチ成形による多層射出成形方法などの溶融ないしは半溶融状態で積層する方法が挙げられる。
更に、本発明の離型剤を表面層に有する所定のフィルムないしはシ−トを別に作成し、熱ラミネート、すなわち、成形時に金型内にインサ−トして表面に熱融着して本発明の積層容器とする方法が挙げられる。例えば、シ−ト成形による熱成形容器では、ダイスよりシート状に溶融押出して表面層とそれに接する内部層とを形成させる工程を含む方法が挙げられる。各層を積層する方法は、ダイスより押出される前に前記した各層を形成する樹脂材料を溶融状態で積層する方法であれば、何れでもよい。一般的には、各材料をそれぞれの押出機で溶融混練した後にダイス内で積層するマルチマニホールド方式、ダイスに流入させる前に積層するフィードブロック方式(コンバイニングアダプター方式)等であればよい。容器の形状としては、各種カップ、トレイ、皿、椀形などの形を挙げることが出来る。
ここで、熱成形とは、シート等を加熱して軟化させた後に、金型形状に成形する方法である。成形方法としては、真空あるいは圧空を使用し、必要により、更にプラグを併せて使用して金型形状に成形する方法(ストレート法、ドレープ法、エアスリップ法、スナップバック法、プラグアシスト法など)、プレス成形する方法などが挙げられる。熱成形時の温度、真空度、圧空圧力、成形速度などの条件は、プラグ形状や金型形状または原料シートの性質などにより適宜設定される。
熱成形して得られた容器は、「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」(乳等省令)の対象に定められている各種乳製品の他、乳飲料や各種食品容器の内容物に対し、臭気、味覚へ与える影響が極めて少なく、剛性、耐熱性、衝撃特性にも優れている。
また、ブロ−成形方法によれば、上記で説明した重合体を少なくとも容器表面層に使用してブロー成形して得られる。成形は公知の方法で行うことが出来、ダイレクトブロー法、インジェクションブロー法、ホット延伸ブロー法、コールド延伸ブロー法などによって成形される。ダイレクトブロ−法においては、複数の押出機から同時に各層材料を押出し、多層ダイを使用して多層パリソンを射出し、金型でパリソンを閉じ賦形する多層ブロー成形により得られ、一方、インジェクションブロー法、ホット延伸ブロー法、コールド延伸ブロー法においては、多層のプリフォ−ムを使用して加熱・賦形することにより得られる。
具体的には、牛乳容器、発酵乳容器、乳酸飲料容器、乳飲料などの容器およびこれら類似品容器などが挙げられる。飲料容器類としては、ミネラルウォーター容器、お茶容器、ジュース容器、コーラ容器などが挙げられ、食品容器としては、サラダ油容器、ケチャップ容器、マヨネーズ容器、レモン汁容器、ソース容器、醤油容器などが挙げられる。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
製造例1:
窒素置換した1000LのSUS製加圧重合釜に、脱気、脱水精製したn−ヘキサン700Lを仕込み、乾燥したエチレンガス、プロピレンガス及び水素ガスを6/4/1の体積比でフィードし、攪拌しながら室温で60分間溶解させた。次いで、これにエチルアルミニウムセスキクロリド(AlEt Cl)5mol及びVOCl 0.5molを仕込んで、上記混合ガスで0.5MPaに保持しながら35℃で1時間重合した。その後、イソプロピルアルコールで触媒を失活させ、重合を停止させた。
得られた共重合溶液から減圧下に溶媒400Lを留去して濃縮した後、ニーダーに移して溶媒を加熱・減圧下に留去しながら押出機に導入し、ペレット状の共重合体(以下、「オレフィン系エラストマー(1)」と称することもある。)36kgを得た。H−NMRで求めた生成物の組成モル比はエチレン/プロピレン=80/20、GPCで求めた生成物の重量平均分子量は131,000、分子量分布は2.5、密度は0.860g/ccであった。密度は、JIS K7112 D法に準じ、水−エタノール液系にて密度勾配管を使用して測定された値である(以下、同じ)。また、DSCで測定した0〜200℃の範囲における融解熱は8J/gであった。DSCの測定は、明細書本文に記載した方法に従って行った(以下、同じ)。
製造例2:
製造例1において、エチレン、プロピレン、水素ガスの比を6/4/2とした以外は、製造例1と同様の操作を行い、エチレン−プロピレン共重合体(以下、「オレフィン系エラストマー(2)」と称することもある。)39kgを得た。H−NMRで求めた生成物の組成モル比はエチレン/プロピレン=81/19、GPCで求めた生成物の重量平均分子量は100,500、分子量分布は2.5、密度は0.860g/ccであった。DSCで測定した0〜200℃の範囲における融解熱は11J/gであった。
製造例3:
1000LのSUS製加圧重合釜をエチレンとプロピレン混合ガス(分圧比85/15)で置換し、脱気、乾燥したトルエン750Lを投入した。系内にWitco社製メチルアルモキサントルエン溶液をAl分として100mol仕込み、70℃で30分撹拌した後、メタロセン触媒(ジメチルシリレンビスシクロペンタジエニルジルコニウムジクロリド)0.1molを加え、上記エチレンとプロピレンの混合ガスで0.7MPaに加圧し、2時間重合した。その後、イソプロピルアルコールで重合を停止させた。
得られた共重合溶液から減圧下に溶媒400Lを留去して濃縮した後、ニーダーに移して溶媒を加熱・減圧下に留去しながら押出機に導入し、ペレット状のエチレンプロピレンランダム共重合体(以下、「オレフィン系エラストマー(3)」と称することもある。)33kgを得た。H−NMRで求めた生成物の組成モル比はエチレン/プロピレン=89/11、GPCで求めた生成物の重量平均分子量は101,000、分子量分布は2.3、密度は0.867g/ccであった。DSCで測定した0〜200℃の範囲における融解熱は20J/gであった。
製造例4:
1000LのSUS製加圧重合釜をエチレンと1−ブテン混合ガス(分圧比65/35)で置換し、脱気、乾燥したトルエン650Lを投入した。系内にWitco社製メチルアルモキサントルエン溶液をAl分として100mol仕込み、70℃で30分撹拌した後、メタロセン触媒(ジメチルシリレンビス(1−インデニル)ジルコニウムジクロリド)0.1molを加え、上記エチレンと1−ブテンの混合ガスで0.8MPaに加圧保持し、2時間重合した。その後、イソプロピルアルコールで重合を停止させた。
得られた共重合溶液から減圧下に溶媒400Lを留去して濃縮した後、ニーダーに移して溶媒を加熱・減圧下に留去しながら押出機に導入し、ペレット状のエチレンブテンランダム共重合体(以下、「オレフィン系エラストマー(4)」と称することもある。)36kgを得た。H−NMRで求めた生成物の組成モル比はエチレン/ブテン=80/20、GPCで求めた生成物の重量平均分子量は78,900、分子量分布は2.4、密度は0.861g/ccであった。DSCで測定した0〜200℃の範囲における融解熱は12J/gであった。
製造例5:
1Lのオートクレーブをエチレンとプロピレン混合ガス(分圧比25/75)で置換し、脱気、乾燥したトルエン450mLを投入した。系内にWitco社製メチルアルモキサントルエン溶液をAl分として100mmol仕込み、75℃で10分撹拌した後、メタロセン触媒(ジメチルシリレンビス(1−インデニル)ジルコニウムジクロリド)0.1mmolを加え、上記エチレンとプロピレンの混合ガスで0.95MPaに加圧保持し、2時間重合した。
その後、イソプロピルアルコールで重合を停止させ、メタノールに再沈して濾過、70℃で減圧乾燥してエチレンプロピレンランダム共重合体(以下、「オレフィン系エラストマー(5)」と称することもある。)24gを得た。H−NMRで求めた生成物の組成モル比はエチレン/プロピレン=41/59、GPCで求めた生成物の重量平均分子量は212,500、分子量分布は3.3、密度は0.863g/ccであった。DSCで測定した0〜200℃の範囲における融解熱は7J/gであった。なお、この熱測定においては、不均一な重合体で示される2個の吸熱ピークが得られ、上記の融解熱7J/gは2個のピークの値の和である。
製造例6:
製造例1で得られたエチレンプロピレンランダム共重合体40g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(以下HEMAと略す)1.2g、ラジカル開始剤として2,5−ジメチル−2,5−ジt−ブチルパーオキシヘキサン0.06gをドライブレンドした後、ラボプラストミル混練機(東洋精機製作所製)を使用し、反応温度180℃、回転数100rpmにて3分混練して、ヒドロキシル基を有するエチレンプロピレンランダム共重合体(以下、「HEMA変性オレフィン系エラストマー(1)」と称することもある。)を得た。この重合体をプレス成形してフィルムとし、FT−IRスクペクトルにより、別途1724cm-1のカルボニル基の特性吸収により作成した検量線を使用して定量したところ、HEMA含量は0.9重量%(すなわち、水酸基含量は0.12重量%)であった。また、密度は0.861g/cc、分子量は150,000であった。DSCで測定した0〜200℃の範囲における融解熱は10J/gであった。
製造例7:
1Lのオートクレーブをエチレン/ブテン−1/プロピレン混合ガス(分圧比65/25/10)で置換し、脱気、乾燥したトルエン450mLを投入した。系内にWitco社製メチルアルモキサントルエン溶液をAl分として100mmol仕込み、75℃で10分撹拌した後、メタロセン触媒(ジメチルシリレンビス(1−インデニル)ジルコニウムジクロリド)0.1mmolを加え、上記エチレンとテン−1とプロピレンの混合ガスで0.95MPaに加圧保持し、2時間重合した。
その後、イソプロピルアルコールで重合を停止させ、メタノールに再沈して濾過、70℃で減圧乾燥してエチレン/ブテン−1/プロピレンランダム共重合体(以下、「オレフィン系エラストマー(6)」と称することもある。)24gを得た。H−NMRで求めた生成物の組成モル比はエチレン/ブテン−1/プロピレン=64/22/14、GPCで求めた生成物の重量平均分子量は340,000、分子量分布は1.9、密度は0.860g/ccであった。DSCで測定した0〜200℃の範囲には融解熱ピークは存在しなかった。
製造例8:
1000LのSUS製加圧重合釜をエチレンガスで置換し、脱気、乾燥したトルエン650L、同じく脱気、乾燥した1−ヘキセン30kgを投入した。系内にWitco社製メチルアルモキサントルエン溶液をAl分として150mol仕込み、70℃で30分撹拌した後、メタロセン触媒(ジメチルシリレンビスシクロペンタジエニルジルコニウムジクロリド)0.1molを加え、エチレンガスで0.5MPaに加圧し、3時間重合した。その後、イソプロピルアルコールで重合を停止させた。
得られた共重合溶液から減圧下に溶媒450Lを留去して濃縮した後、ニーダーに移して溶媒を加熱・減圧下に留去しながら押出機に導入し、ペレット状のエチレンヘキセンランダム共重合体(以下、「エチレン−α−オレフィン共重合体(1)」と称することもある。)38kgを得た。H−NMRで求めた生成物の組成モル比はエチレン/ヘキセン=90/10、GPCで求めた生成物の重量平均分子量は70,100、分子量分布は2.3、密度は0.880g/ccであった。DSCで測定した0〜200℃の範囲における融解熱は40J/gであった。
製造例9:
製造例8において、1−ヘキセン量を25kg、反応温度を85℃、エチレン圧を0.85MPa、重合時間を2.5時間に変更した以外は、製造例8と同様に操作し、エチレンヘキセンランダム共重合体(以下、「エチレン−α−オレフィン共重合体(2)」と称することもある。)34kgを得た。H−NMRで求めた生成物の組成モル比はエチレン/ヘキセン=93/7、GPCで求めた生成物の重量平均分子量は51,300、分子量分布は2.4、密度は0.898g/ccであった。DSCで測定した0〜200℃の範囲における融解熱は78J/gであった。
製造例10:
1000LのSUS製加圧重合釜をプロピレンガスで置換し、脱気、乾燥したトルエン650Lを投入した。系内にWitco社製メチルアルモキサントルエン溶液をAl分として200mol仕込み、75℃で45分撹拌した後、メタロセン触媒(ジメチルシリレンビス(1−インデニル)ハフニウムジクロリド)0.15molを加え、プロピレン1.5kg/時間、エチレン20kg/時間で定速フィードして2時間重合した。その後、イソプロピルアルコールで重合を停止させた。
得られた共重合溶液から減圧下に溶媒450Lを留去して濃縮した後、ニーダーに移して溶媒を加熱・減圧下に留去しながら押出機に導入し、ペレット状のエチレンプロピレンランダム共重合体(以下、「エチレン−α−オレフィン共重合体(3)」と称することもある。)39kgを得た。H−NMRで求めた生成物の組成モル比はエチレン/プロピレン=97/3、GPCで求めた生成物の重量平均分子量は102,500、分子量分布は2.2、密度は0.900g/ccであった。DSCで測定した0〜200℃の範囲における融解熱は150J/gであった。
製造例11:
1Lのオートクレーブをプロピレンガスで置換し、脱気、乾燥したトルエン450mLを投入した。系内にWitco社製メチルアルモキサントルエン溶液をAl分として200mmol仕込み、75℃で15分撹拌した後、メタロセン触媒(ジメチルシリレンビス(1−インデニル)ジルコニウムジクロリド)0.15mmolを加え、プロピレン1g/時間、エチレン40g/時間で定速フィードして2時間重合した。
その後、イソプロピルアルコールで重合を停止させ、メタノールに再沈して濾過、70℃で減圧乾燥してエチレンプロピレンランダム共重合体(以下、「オレフィン系エラストマー(4)」と称することもある。)24gを得た。H−NMRで求めた生成物の組成モル比はエチレン/プロピレン=99/1、GPCで求めた生成物の重量平均分子量は70,500、分子量分布は2.2、密度は0.910g/ccであった。DSCで測定した0〜200℃の範囲における融解熱は165J/gであった。
実施例1:
オレフィン系エラストマー(1)及びエチレン−α−オレフィン共重合体(1)を表2に示す割合で秤量し、トルエンに加熱溶解して2重量%の離型剤を含むトルエン溶液とした。ポリエチレンテレフタレート(PET)フイルムの片面に、乾燥後の厚さが0.1μmとなる様に離型剤溶液を塗工し、150℃に加温されたセーフベンドライヤ中で3分間乾燥させて離型シートを得た。使用したPETフイルムは、三菱化学ポリエステルフィルム(株)製の製品「ダイアホイルT100-38」(厚さ38μm)である。
実施例2:
多層押し出し成形機を使用し、成形温度220℃、ダイス幅70cm、引取速度21m/min、チルロール温度30℃、離型剤の吐出量1.1kg/hr、基材の吐出量25.5kg/hrの条件下、Tダイ共押出し法により、離型層厚さ1μm、基材厚さ25μmの多層フィルムを得た。
離型層に使用したオレフィンエラストマー及びエチレン−α−オレフィン共重合体組成は表2に示した。これらは、所定量を秤量し、酸化防止剤として「イルガノックス1010」をオレフィン系エラストマー100重量部に対して0.1重量部添加し、ミキサーによって均一化した後に使用した。基材としては、ポリプロピレン(PP)(日本ポリケム製「ノバテック FW3E」)(融点140℃)をそのまま使用した。各層のフィルム厚さは、多層フィルム断面の光学顕微鏡観察結果およびフィルム厚さから求めた。
実施例3:
実施例1において、オレフィン系エラストマー(1)及びエチレン−α−オレフィン共重合体(1)を使用し、離型剤として表2に示す組成物を使用した以外は、実施例1と同様にして離型シートを得た。
実施例4:
実施例1において、オレフィン系エラストマー(4)及びエチレン−α−オレフィン共重合体(1)を使用し、離型剤として表2に示す組成物を使用した以外は、実施例1と同様にして離型シートを得た。
実施例5:
実施例1において、オレフィン系エラストマー(3)及びエチレン−α−オレフィン共重合体(1)を使用し、離型剤として表2に示す組成物を使用し、離型層厚さを0.2μmに変更した以外は、実施例1と同様にして離型シートを得た。
実施例6:
実施例1において、オレフィン系エラストマー(5)及びエチレン−α−オレフィン共重合体(1)を使用し、離型剤として表3に示す組成物を使用し、離型層厚さを0.2μmに変更した以外は、実施例1と同様にして離型シートを得た。
実施例7:
実施例1において、オレフィン系エラストマーとしてHEMA変性オレフィン系エラストマー(1)及びオレフィン系エラストマー(2)を、エチレンα−オレフィン共重合体としてエチレン−α−オレフィン共重合体(2)を使用し、離型剤として表3に示す組成物を使用し、離型層厚さを0.2μmに変更した以外は、実施例1と同様にして離型シートを得た。
実施例8:
実施例7で使用した離型剤に多官能イソシアネート化合物として三菱化学(株)製「NY718A」(脂肪族ジイソシアネート・トリオール付加体(3官能イソシアネート)の76重量%酢酸ブチル溶液)を変性オレフィンエラストマーに含まれるHEMAのmol数に対してイソシアネート基が1.1等量になる様に加え、これを実施例1と同様にPETフィルムに塗布乾燥して離型層厚さ0.2μmの離型シートを得た。
実施例9:
片艶晒クラフト紙(目付量:80g/m:大王製紙(株)製)から成る剥離用支持基材のザラ目表面に、密度0.920g/cc、メルトインデックス7.0g/10minの低密度ポリエチレンを325℃で溶融押出しラミネートとして厚さ30μmのプライマー層を形成した。このプライマー層の表面に実施例2で使用したのと同様の離型剤を厚さが30μmとなる様に240℃で溶融押出しラミネートとし、基材/プライマー層/離型層から成る層構成の離型シートを得た(表3参照)。
実施例10:
オレフィン系エラストマー(2)及びエチレン−α−オレフィン共重合体(1)を表3に示す割合で秤量して得た離型剤を、実施例9で使用したのと同一のプライマー層が形成されたクラフト紙のプライマー層の表面に厚さが30μmとなる様に240℃で溶融押出しラミネートとし、基材/プライマー層/離型層から成る層構成の離型シートを得た。
比較例1:
実施例1において、オレフィン系エラストマー(1)をオレフィン系エラストマー(2)に変更し、離型剤として、オレフィン系エラストマー(2)のみを使用し、エチレン−α−オレフィン共重合体を使用せず、離型層厚さを0.2μmに変更した以外は、実施例1と同様にして離型シートを得た(表4参照)。
比較例2:
実施例1において、離型剤として、エチレン−α−オレフィン共重合体:密度0.868g/ccのエチレンオクテン共重合体(DuPont Dow elastomers社製「Engage 8150」、DSCで測定した0〜200℃の範囲における融解熱は27J/g)のみを使用し、オレフィン系エラストマーを使用せず、離型層厚さを0.2μmに変更した以外は、実施例1と同様にして離型シートを得た(表4参照)。
比較例3:
実施例1において、離型剤として、エチレン−α−オレフィン共重合体:密度0.890g/ccのエチレンブテン共重合体(三井化学製「A20090M」、DSCで測定した0〜200℃の範囲における融解熱は73J/g)のみを使用し、オレフィン系エラストマーを使用せず、離型層厚さを0.2μmに変更した以外は、実施例1と同様にして離型シートを得た(表4参照)。
比較例4:
実施例2において、離型剤として、エチレン−α−オレフィン共重合体:DuPont Dow elastomers社製「Engage 8200」、密度0.870g/cc、DSCで測定した0〜200℃の範囲における融解熱は27J/g)のみ使用し、オレフィン系エラストマーを使用せず、離型剤の吐出量を2.3kg/hr、離型層厚さを2μmに変更した以外は、実施例2と同様にして離型シートを得た(表4参照)。
比較例5:
実施例2において、離型剤として、エラストマー(3)とエチレン−α−オレフィン共重合体:DuPont Dow elastomers社製「Engage 8200」)を使用し、離型剤の吐出量を2.2kg/hr、離型層厚さを2μmに変更した以外は、実施例2と同様にして離型シートを得た(表4参照)。
比較例6:
実施例2において、離型剤として、エチレン−α−オレフィン共重合体(1)のみを使用し、オレフィン系エラストマーを使用せず、離型剤の吐出量を2.3kg/hr、離型層厚さを2μmに変更した以外は、実施例2と同様にして離型シートを得た(表4参照)。
比較例7:
実施例1において、離型剤として、オレフィン系エラストマー(6)のみを使用し、離型層厚さを0.2μmに変更した以外は、実施例1と同様にして離型シートを得た(表4参照)。
比較例8:
オレフィン系エラストマー(2)及びエチレン−α−オレフィン共重合体(2)を表4に示す割合で秤量し、トルエンに加熱溶解して2重量%の離型剤を含むトルエン溶液とした。実施例1と同様のPETフイルムの片面に実施例1と同様に離型剤溶液を塗工し乾燥させて離型シートを得た。
比較例9:
オレフィン系エラストマー(2)及びエチレン−α−オレフィン共重合体(4)を表4に示す割合で秤量し、トルエンに加熱溶解して2重量%の離型剤を含むトルエン溶液とした。実施例1と同様のPETフイルムの片面に実施例1と同様に離型剤溶液を塗工し乾燥させて離型シートを得た。
(1)剥離試験:
上記の実施例および比較例で得られた離型シートを幅30mm、長さ150mmに切断し、これに幅25mmの市販両面粘着テ―プ(日東電工(株)製「ニットーテープNo.500」)を重さ2kgのゴムロ―ラを1往復させて圧着した。その後、粘着テープをステンレス板(SUS304)に固定し、23℃で300mm/分の速度で離型剤層と粘着剤層を180°剥離し、その剥離に要する力(5個の試料の平均値)を引っ張り試験機を使用して測定した。結果を表5に示す。
(2)加熱剥離試験熱(熱処理品と常温保持品との剥離強度の比の測定):
上記の実施例および比較例で得られた離型シートを幅30mm、長さ150mmに切断し、これに幅25mmの市販両面粘着テ―プ(日東電工(株)製「ニットーテープNo.502」)を重さ2kgのゴムロ―ラを1往復させて圧着した。10個の試料のうち半分の5個は、100℃に加温され安定化したセーフベンドライヤー(佐竹セーフベンドライヤ社製)内で20g/cmの荷重を加えて1時間熱処理した後、室温へ冷却した。残りの5個の試料は常温(23℃)で保持した。
その後、粘着テープをステンレス板(SUS304)に固定し、引っ張り試験機を使用して23℃で300mm/分の速度で離型剤と粘着剤界面を180°で剥離し、その剥離に要する力を測定した。熱処理品と常温保持品それぞれ5点の結果を平均し、その比(熱処理品の剥離強度/常温保持品の剥離強度)を耐熱性として評価した。この比が1に近い程優れた耐熱性を有することを示す。結果を表5に示す。
Figure 2004162048
Figure 2004162048
Figure 2004162048
Figure 2004162048
DSC測定で得られた吸熱ピークに対するベースラインの描き方の説明図

Claims (6)

  1. 成分(A):密度0.855g/cc以上0.868 g/cc未満であるオレフィン系エラストマー及び成分(B):密度0.868 g/cc以上0.970g/cc以下であるエチレン−α−オレフィン共重合体を主成分とする離型剤であって、成分(A)の平均密度と成分(B)の平均密度との差が0.005g/cc以上であり、成分(A):成分(B)の配合比(重量比)が90:10〜10:90であることを特徴とする離型剤。
  2. 成分(A)が、プロピレン、ブテン、ヘキセンの群から選択される1種以上とエチレンとの共重合体である請求項1に記載の離型剤。
  3. 成分(A)及び/又は成分(B)が官能基を有する請求項1又は2に記載の離型剤。
  4. 成分(A)及び成分(B)が0〜200℃の温度範囲における示差走査熱量計での測定において1J/g以上の吸熱ピークを有する請求項1〜3の何れかに記載の離型剤。
  5. シート状の基材の少なくとも片面に、請求項1〜4の何れかに記載の離型剤から成る離型層を有することを特徴とする離型シート。
  6. 離型層が、成分(A)又は成分(B)が有する官能基と反応可能な反応性化合物との架橋反応で得られた離型剤から成る請求項5に記載の離型シート。
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