JP2004161017A - エアバッグドア部を有する車両用内装部材 - Google Patents

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睦雄 藤井
Tomonori Tanaka
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Abstract

【課題】エアバッグ作動時に安定して開放するエアバッグドア部を有するインストルメントパネルを容易に成形する。
【解決手段】インストルメントパネル本体3の裏面に凹条部17を設け、この凹条部17により薄肉の破断予定部18を区画する。凹条部17の矩形凹部における底部に、複数の有底穴部27を凹条部17の長さ方向に沿って間欠的に形成する。有底穴部27の中心同士間の距離を、有底穴部17の底部における直径の1.5倍以上で且つ2.5倍以下とする。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアバッグドア部を有する車両用内装部材に関し、特に、その成形性を向上させつつ、エアバッグドア部を安定して開放させる対策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、特許文献1及び2等に示されるように、エアバッグドア部を有するインストルメントパネル等の車両用内装部材が一般によく知られている。上記特許文献1に記載された車両用内装部材では、エアバッグドア部におけるパネルの裏側に断面三角形状の溝部を平面視でコ字状又はH字状に凹設することで、薄肉の破断予定部を形成するようにしている。そして、上記溝部を挟んでその両側から樹脂を注入することで、上記溝部の表側となる上記破断予定部に樹脂流動境界を設定し、これにより、破断予定部の破断力を低下させるようにしている。
【0003】
一方、上記特許文献2には、基材の裏側に断面V字状のノッチを平面視でH字状に入れるとともに、表皮の裏面に無数の針穴による表皮開裂部を設けることにより、表皮を表皮開裂部に沿って迅速に開裂させることが開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−324213号公報
【特許文献2】
特開平10−119691号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の従来のものによれば、薄肉の破断予定部に樹脂流動境界を設定することで破断予定部の破断力を低下させることが可能となるが、その反面、破断予定部と樹脂流動境界とを一致させるようにエアバッグドア部を成形するには、複雑な樹脂注入ステップが必要であり、製造効率の低下を招いてしまうという問題がある。さらに、破断予定部と樹脂流動境界とが一致しない場合には、所望通りに破断力を低下させることができず、エアバッグドア部を安定して開放させることができないという問題も生ずる。
【0006】
一方、後者の従来のものでは、表皮に表皮開裂部を設ける構成であり、例えば、エアバッグドア部が基材のみからなる場合に適用できるものではない。
【0007】
そこで、本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、破断予定部を形成するための凹条部に所定の改良を施すことにより、エアバッグ作動時に安定して開放するエアバッグドア部を有する車両用内装部材を容易に成形することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、車両用内装部材の裏面に薄肉の破断予定部を形成するための凹条部を凹設し、この凹条部の底部に複数の有底穴部を該凹条部の長さ方向に沿って間欠的に形成するようにしたものである。
【0009】
具体的に、請求項1の発明は、裏面の凹条部により形成された薄肉の破断予定部により区画されるエアバッグドア部を有し、上記破断予定部がエアバッグの展開圧力で破断して上記エアバッグドア部が開放される射出成形品からなる車両用内装部材を前提として、上記凹条部の底部には、複数の有底穴部が凹条部の長さ方向に沿って間欠的に形成されている。
【0010】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、互いに隣接する有底穴部の中心同士間の距離は、有底穴部の底部における直径の1.5倍以上で且つ2.5倍以下である。
【0011】
すなわち、請求項1の発明では、上記車両用内装部材の製造時において、射出成形時に凹条部を形成するために成形型に有底穴部に対応した突起を設けておくのみで、凹条部に容易に有底穴部を形成することができる。そして、上記成形型の突起は間欠的に設けられるために、溶融樹脂がこの突起間を流動することが可能であり、射出成形時の樹脂流動性を向上させることができる。さらに、上記有底穴部を凹条部の長さ方向に沿って間欠的に形成するようにしたので、上記破断予定部のさらなる薄肉化が可能となり、エアバッグ作動時に破断予定部が容易に破断し、安定してエアバッグドア部を開放させることができる。
【0012】
また、請求項2の発明では、互いに隣接する有底穴部の中心同士間の距離を、有底穴部の底部における直径の1.5倍以上とすることにより、射出成形時に内装部材を容易に型から脱型させることができる。また、上記距離を有底穴部の底部における直径の2.5倍以下とすることにより、エアバッグの展開圧力により破断予定部を容易に破断させることができ、エアバッグドア部を安定して開放させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態1】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1は車室に配設されたインストルメントパネル1の助手席前方部分を示している。このインストルメントパネル1は、図2に示すように、樹脂材料を射出して成形された単層構造で、且つ表面全体が車室内に露出した基材からなる車両用内装部材としてのインストルメントパネル本体3を備えている。このインストルメントパネル本体3には、運転席側方の助手席前方にエアバッグ装置7が配設されていて、車両前後方向からの衝撃から乗員を保護するようになっている。尚、本発明は、運転者を保護するためにステアリングハンドルのパッドにも適用することができ、また、センターピラーガーニッシュ等の車両用内装品にエアバッグ装置7を装備した場合にも適用することができる。
【0015】
上記インストルメントパネル本体3のエアバッグ装置7装着箇所の裏面には、2枚の取付プレート5,5が車両前後方向に間隔をあけて突設され、この2枚の取付プレート5,5に上記エアバッグ装置7が装着されている。なお、図示していないが、上記両取付プレート5,5の車幅方向両端部には、これに連続する一対のプレートが前後方向に並設されている。
【0016】
上記エアバッグ装置7は、インストルメントパネル本体3の裏面に配置されていて、装着箇所が外部から判らないいわゆるシームレスタイプに構成されている。そして、上記エアバッグ装置7は、折り畳んだ状態のエアバッグ9とインフレータ11とが収納されたエアバッグケース13を備え、このエアバッグケース13の両側面には係止プレート15が固定されている。そして、この係止プレート15の係止爪15aを上記取付プレート5の係合孔5aに係合させることで、上記エアバッグケース13が取付プレート5に取り付けられている。
【0017】
上記インストルメントパネル本体3におけるエアバッグ装置7装着箇所の裏面には、凹条部17と一対の凹部19とが設けられている。上記凹条部17は、図1に示すように、車両前後方向に延びる一対の縦凹条部17aと、車幅方向に延び、上記縦凹条部17aの中央部同士を連結する横凹条部17bとを備え、平面視でH字状に形成されている。そして、凹条部17がインストルメントパネル本体3の裏面側に凹設されることにより、該凹条部17の表側に薄肉部が形成されていて、この薄肉部により、エアバッグ9の展開圧力で破断する薄肉の破断予定部18が形成されている。この破断予定部18は他の部位の肉厚よりも薄い薄肉脆弱部を構成している。上記破断予定部18は、上記縦凹条部17aに対応し、車両前後方向に延びる左右2つの縦破断予定部18aと、上記横凹条部17bに対応し、車幅方向に延びる横破断予定部18bとからなり、凹条部17と同様に、平面視でH字形状に形成されている。
【0018】
一方、上記各凹部19は、インストルメントパネル本体3における上記取付プレート5の基端内側にそれぞれ形成されている。この凹部19は、上記凹条部17よりも浅い断面V字形に形成されている。上記各凹部19は、それぞれ車幅方向に延び、上記縦凹条部17aの車両前端同士並びに車両後端同士をそれぞれ連結している。そして、上記凹部19が形成されることで、該凹部19の表側の薄肉部がヒンジ部20として形成されている。尚、図1では、ヒンジ部20を便宜上仮想線で示している。
【0019】
上記インストルメントパネル本体3における破断予定部18とヒンジ部20とで囲まれる矩形領域により、前方エアバッグドア部21a及び後方エアバッグドア部21bとからなるエアバッグドア部21が形成されている。
【0020】
上記エアバッグドア部21は、車両の衝突によりインフレータ11が作動してエアバッグ9が展開すると、破断予定部18を破断させることにより、前方エアバッグドア部21a及び後方エアバッグドア部21bを上記ヒンジ部20を支軸として車両前方及び車両後方上向きに観音開きに開くようになっている。
【0021】
上記凹条部17は、図3及び図4に示すように、該凹条部17に沿って延びる矩形凹部25と、上記凹条部17の長さ方向に沿って間欠的に形成され、上記矩形凹部25の底部25aから表側面に向かって凹陥する複数の有底穴部27とからなり、断面が段差状に形成されている。上記矩形凹部25は、底部25a及び側部25bを有して断面略矩形状に形成されており、この側部25bは、底部25a側ほど互いに近づくテーパ状に形成されている。上記各有底穴部27は、円形状の底部27aと、先細テーパを有する筒状の側部27bとからなる。尚、上記側部25b、27bがテーパ形状となっているのは、成形型内のインストルメントパネル本体3を成形型から脱型する際に、その脱型を容易にするためであり、そのテーパ角度は通常の型抜き角とされている。
【0022】
上記矩形凹部25の底部25aにおける幅、即ち底部25aにおける上記凹条部17の長手方向に直交する方向の幅は、有底穴部27における底部27aの直径d以上で且つ直径dの2.0倍以下とするのが望ましい。つまり、矩形凹部25の幅が上記直径d未満となると、上記破断予定部18を安定して破断させることが困難で、その結果、エアバッグドア部21を安定して開放させることが困難となり、また矩形凹部25の幅が上記直径dの2.0倍を越えると、成形時に凹条部17の表面側の変形が生じ易くなる。したがって、矩形凹部25の幅を上記直径dの1.0〜2.0倍とするのがよい。
【0023】
上記有底穴部27の底部27aとインストルメントパネル本体3の表側面との距離、即ち破断予定部18の厚さは、0.2mm以上で且つ0.3mm以下とするのが望ましい。つまり、破断予定部18の厚さが0.2mm未満では、該破断予定部18の破れや変形が発生することがあり、また上記厚さが0.3mmを越えるとエアバッグドア部21を安定して開放させることが困難となる。したがって、破断予定部18の厚さを0.2〜0.3mmとするのがよい。
【0024】
上記有底穴部27の底部27aにおける直径dは、0.3mm以上で且つ1.2mm以下とするのが望ましい。つまり、上記直径dが0.3mm未満では、エアバッグドア部21を安定して開放させることが困難となり、また上記直径dが1.2mmを越えると、成形時に凹条部17の表面側が変形し易くなる。したがって、上記直径dを0.3〜1.2mmとするのがよい。
【0025】
上記矩形凹部25の深さ、即ち、側部25bの高さは、インストルメントパネル本体3の厚さtの0.2倍以上で且つ0.5倍以下とするのが望ましい。つまり、矩形凹部25の深さが上記厚さtの0.2倍未満では、上記有底穴部27の深さが深くなり、この結果、凹条部17の表側において射出成形時に樹脂のひけが発生し易くなり、これにより外観品質が低下してしまう。また、矩形凹部25の深さが上記厚さtの0.5倍を越えると、成形時に凹条部17の表側の変形が生じ易くなる。したがって、矩形凹部25の深さを上記厚さtの0.2〜0.5倍とするのがよい。
【0026】
また、図3に示すように、互いに隣接する有底穴部27の中心同士間の距離(ピッチ)は、上記直径dの1.5倍以上で且つ2.5倍以下とするのが望ましい。つまり、上記有底穴部27の中心同士間の距離が上記直径dの1.5倍未満では、有底穴部27間の間隙部が狭くなるために、有底穴部27間の間隙部における溶融樹脂の流動性が低下することにより成形性が悪化すると共に、脱型時の離型性が低下する。また、上記距離が上記直径dの2.5倍を越えると、エアバッグドア部21を安定して開放させることが困難となる。したがって、上記距離を上記直径dの1.5〜2.5倍とするのがよい。
【0027】
したがって、本実施形態によれば、上記インストルメントパネル1の成形時において、図外の成形型に凹条部17を形成するための突起を有底穴部27に対応するように設けておくのみで、射出成形により凹条部17に容易に有底穴部27を形成することができる。そして、上記成形型の突起は間欠的に設けられるために、溶融樹脂がこの突起間を流動することが可能であり、射出成形時の樹脂流動性を向上させることができる。さらに、上記有底穴部27を凹条部17の底部25aに、その長さ方向に沿って間欠的に形成するようにしたので、上記破断予定部18のより一層の薄肉化が可能となり、これにより、エアバッグ9の作動時には、破断予定部18が容易に破断し、安定してエアバッグドア部21が開放するインストルメントパネル本体3を得ることができる。
【0028】
また、互いに隣接する有底穴部27の中心同士間の距離を、有底穴部27の底部27aにおける直径dの1.5倍以上とすることにより、射出成形時にインストルメントパネル本体3を容易に型から脱型させることができる。また、上記距離を有底穴部27の底部27aにおける直径dの2.5倍以下とすることにより、エアバッグ9の展開圧力により破断予定部18を容易に破断させることができ、エアバッグドア部21を安定して開放させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態2】
本発明の実施形態2に係るインストルメントパネル本体3には、図5に示すように、基材としてのインストルメントパネル本体3を貫通する開口部30が形成されると共に、この開口部30を塞ぐように嵌合部材32が嵌め込まれていて、エアバッグドア部21はこの嵌合部材32に設けられている。尚、ここでは、実施形態1と同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0030】
上記インストルメントパネル本体3の表側面にはウレタンフォーム等からなる発泡層34が一体的に接合されており、この発泡層34の表側の面にはオレフィン系樹脂等からなる表皮材35が一体的に接合されている。
【0031】
上記インストルメントパネル本体3における開口部30の開口縁部には、インストルメントパネル本体3の裏側に突出すると共に開口内側に折れ曲がるフランジ部37が形成されている。
【0032】
上記嵌合部材32は、上記開口部30に嵌め込まれる嵌合基材39を備えていて、取付プレート5は、該嵌合基材39の裏面に一体に形成されている。また、上記嵌合基材39における取付プレート5側の外縁には複数の係止爪41が形成されている。この各係止爪41は、嵌合基材39裏面の外縁部に設けられていて、先端部が外側に折れ曲がる鉤状に構成されている。そして、この嵌合基材39の係止爪41を上記フランジ部37の裏面に係止することにより、上記嵌合部材32は開口部30を閉塞した状態で固定されている。
【0033】
上記インストルメントパネル本体3の表側面には、上記開口部30の開口縁部と嵌合基材39の外縁部とに跨って両者間の隙間を塞ぐようにシールテープ43が粘着されている。このシールテープ43は、インストルメントパネル1の成形時にウレタン発泡原料が上記隙間から本体裏面側に漏れるのを防止するためのものである。
【0034】
凹条部17及び凹部19は、嵌合部材32の成形時に上記嵌合基材39の裏面に形成される。この凹条部17により嵌合基材39に薄肉の破断予定部18が形成され、また上記凹部19により嵌合基材39に上記破断予定部18よりは厚肉のヒンジ部20が形成されている。また、上記表皮材35の裏面には、上記破断予定部18に対応して断面V字状の表皮凹部35aが形成され、表皮材35の破断予定部を形成している。
【0035】
上記凹条部17は、該凹条部17に沿って延びる矩形凹部25と、上記凹条部17の長さ方向に沿って間欠的に形成され、上記矩形凹部25の底部25aから表側面に向かって凹陥する複数の有底穴部27とからなり、断面が段差状に形成されている。そして、図3及び図4に示すように、上記矩形凹部25の深さはインストルメントパネル本体3の厚さtの0.2〜0.5倍とされ、上記矩形凹部25の幅は上記有底穴部27における底部27aの直径dの1.0〜2.0倍とされる。また、有底穴部27の底部27aの直径dは、0.3〜1.2mmとされ、嵌合基材39における破断予定部18の厚さは0.2〜0.3mmとされ、隣接する上記有底穴部27の中心同士間の距離は上記直径dの1.5〜2.5倍とされる。
【0036】
したがって、本実施形態2によれば、実施形態1と同様に、射出成形時の樹脂流動性を向上させることができるとともに、凹条部17の表側の破断予定部18を薄く形成した場合においても該破断予定部18が成形時、例えば脱型時に変形することがなく、インストルメントパネル1の外観品質を向上することができる。また、破断予定部18を容易に破断させることができ、安定してエアバッグドア部21を開放させることができる。
【0037】
その他の構成、作用及び効果は実施形態1と同様である。
【0038】
【発明のその他の実施の形態】
上記各実施形態について、破断予定部18は、平面視でH字状に構成されるものに限られない。例えば、図6に示すように、各縦破断予定部18aが横破断予定部18bに対して斜め方向に交差する構成としてもよい。この場合、斜め方向に交差する2本の縦破断予定部18aの外端に対して相互に連結するように車両前後方向に延びる縦ヒンジ部46を形成することによって、車両左右方向に展開する左側及び右側のエアバッグドア部21cが上記実施形態に追加される。
【0039】
また、上記各実施形態と異なり、破断予定部18は、平面視でコ字状に構成してもよい。つまり、一対の縦破断予定部が、車両前後方向に延び、この縦破断予定部の前端に連結するように横ヒンジ部を形成するとともに、上記一対の縦破断予定部の後端に連結するように横破断予定部を形成し、エアバッグドア部が前方(フロントウインド側)に展開する構成であってもよい。
【0040】
また、上記実施形態1について、インストルメントパネル本体3の表側面に表皮材を被せる構成としてもよい。
【0041】
また、上記実施形態2について、インストルメントパネル本体3の表側に接合される発泡層34を省略する構成としてもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、凹条部の底部に、該凹条部の長さ方向に沿って有底穴部を間欠的に形成するようにしたので、射出成形時の樹脂流動性を向上させることができるとともに、凹条部の表側の破断予定部をさらに薄肉化することが可能となり、これにより、エアバッグの作動時には、破断予定部が容易に破断し、エアバッグドア部を安定して開放させることができる。
【0043】
また、請求項2の発明によれば、互いに隣接する有底穴部の中心同士間の距離を、有底穴部の底部における直径の1.5倍以上で且つ2.5倍以下としたので、射出成形時に内装部材の脱型を容易にしつつ、エアバッグの作動時には、破断予定部が容易に破断し、エアバッグドア部を安定して開放させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1におけるインストルメントパネルを示す要部斜視図である。
【図2】図1のII−II線における斜視図である。
【図3】エアバッグドア部の要部を拡大して示す断面図である。
【図4】凹条部を示す部分的に示す図である。
【図5】本発明の実施形態2における図2相当図である。
【図6】その他の実施形態におけるエアバッグドア部を示す図である。
【符号の説明】
3 インストルメントパネル本体(車両用内装部材)
17 凹条部
18 破断予定部
21 エアバッグドア部
25a 底部
27 有底穴部
27a 底部

Claims (2)

  1. 裏面の凹条部により形成された薄肉の破断予定部により区画されるエアバッグドア部を有し、上記破断予定部がエアバッグの展開圧力で破断して上記エアバッグドア部が開放される射出成形品からなる車両用内装部材において、
    上記凹条部の底部には、複数の有底穴部が凹条部の長さ方向に沿って間欠的に形成されている
    ことを特徴とするエアバッグドア部を有する車両用内装部材。
  2. 請求項1において、
    互いに隣接する有底穴部の中心同士間の距離は、有底穴部の底部における直径の1.5倍以上で且つ2.5倍以下である
    ことを特徴とするエアバッグドア部を有する車両用内装部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006335151A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Sanko Gosei Ltd 車両用エアーバック装置及びエアーバックカバー
JP2010285021A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Toyota Motor Corp 車両用エアバッグ装置

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