JP2004155398A - 二人乗り自転車 - Google Patents

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忠男 清水
Takuya Matsuo
拓弥 松尾
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Abstract

【課題】体力レベルの異なる乗員二人が、各々に適した着座姿勢および漕ぎ方で、体力差を気にせず、互いにコミュニケーションを図りながらサイクリングを楽しむ事ができ、さらに乗員の一人が高齢者や身障者の場合は適度な運動によるリハビリテーション効果があり、かつ安全な二人乗り自転車を提供する。
【解決手段】多数の車輪により停車時も安定する車体フレーム11に、一般自転車形式の主乗員席サドル2とリカンベント形式の副乗員席シート4を備え、それぞれに主乗員1と副乗員3が乗車して両者のペダル踏力によって回転動力を発生させて走行する。副乗員のペダル形式は揺動式であり、フットレバー27の揺動運動の角度範囲は任意で、さらに交互、同時、片足のみなど様々な漕ぎ方を可能とした。さらに、主乗員席サドル2に乗車した主乗員1が操向を担当するため、副乗員3は自らに適したペダル踏力を発生するだけでよく、あらゆる人が乗車可能である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スポーツサイクリングやポタリング(自転車による散歩)、リハビリテーションに好適な二人乗り自転車に関する。
【0002】
【従来の技術】
スポーツサイクリングやポタリング(自転車による散歩)は自然の中を自らの力で爽快に走る魅力から、多くの人々に親しまれている。さらにレジャーとしてのサイクリングやポタリングでは、一人で黙々と走るよりも複数人で楽しく会話しながら走る事が出来ればさらに魅力は高まる。しかしこうした場合、同伴者は同じ体力レベルとは限らず、高齢化社会にあっては、高齢者や身障者のように体力レベルの比較的低い人の場合が多くなるものと考えられる。こうした体力レベルの異なる人同士が一緒にペダルを踏んでコミュニケーションを図りながらサイクリングを楽しむことができれば、サイクリングの魅力は大きく広がることになる。
【0003】
また、高齢者や身障者などの被介護者にあっては、健常な介護者に同伴されてのサイクリングはリハビリテーションなどの健康快復や維持にも大きな効果がある。
【0004】
従来、体力レベルの比較的低い人向けに、電動モータで乗員のペダル踏み込み動力を補う自転車式乗物が周知となっている。さらにリハビリ目的では、特開2000−211573号公報に多輪の一人乗りカートの前端部にほぼ水平方向の往復運動ペダルを取り付け、ペダル踏み込み動力を電動モータで補う「一人乗り」ペダル漕ぎ式の小型車両が開示されている。
【0005】
しかしながら、そうした一人乗り小型車両の場合、同行者同士のコミュニケーションに欠けるため、楽しみながらのサイクリングやリハビリテーションには向かず、特に高齢者や身障者にとっては十分な魅力のある物とはいえない。
【0006】
一人乗り形式のかかる問題点を解消するために、一般自転車の車体フレームを前後に長く形成して前輪と後輪を取り付け、踏み込みペダルと着座用サドルからなる二式ずつを車体前後に設けて、前後二人の乗員が一般自転車の乗車姿勢で同時にペダルを漕いで走行する「二人乗り」自転車形式も周知である。この二人乗り自転車では、二人の乗員のペダル踏力で発生する回転動力を合成するにあたって、乗員二人によるペダル回転運動をチェーンなどで直結する。それにより、乗員二人から発生する回転トルクを合成し、両者のペダル踏み込み回転数の比率を伝達系のギア比に応じて一定となるようにしている。これに関する代替技術として、たとえば実開昭50−38040号公報では、乗員二人のペダル踏み込み回転数を合成し、両者が発生すべき回転トルクの比率をギア比で一定とするような動力合成方法が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる公報を代表例とする従来の二人乗り形式の自転車の場合、つぎの点において問題がある。
(1)通常の自転車漕ぎの姿勢で上体を両腕で支えるために、特に高齢者や身障者にとっては厳しい姿勢を強いることになる。
(2)ペダル踏み込みを前提にしたサドル跨座による乗車形式であるから、ペダル漕ぎを止める休息時や停車時は臀部中央でのみ体重を支えることになり、不快感を伴う。
(3)同じ二人乗り形式であって、乗員二人がいずれもペダルを寝漕ぎするリカンベント形式車体の自転車が海外で発表されてはいるが、健常な乗員にとって寝漕ぎ姿勢は特に登坂時や長時間走行時に負担を強いられ、有効な走行動力を発生させにくい。また、このリカンベント形式の車体は寝漕ぎ姿勢であるがために車体フレームが長く大型化し、旋回性能が悪く、車体重量も増大し、人力動力で走行するうえで大きな支障となる。
(4)二人乗りで一人が特に高齢者や身障者といった被介護者の場合、他の一人の健常な介護者とのペダル踏み込み回転速度や踏力に差があるため、互いに相手との違和感が伝わり、また最悪時にはペダル踏み込み回転速度の違いで足首がペダルから外れる不具合がある。
(5)高齢者や身障者のように、足の可動範囲が健常者ほどに大きくない場合、従来からの回転クランク式ペダルでは、ペダルの運動軌跡を任意に変更できないため、足の動きの範囲が大きすぎ、負担となる。
【0008】
以上から、本発明の主な目的は、主乗員たる一人の健常な乗員がハンドル、ブレーキ操作などを担い、体力レベルの比較的低い副乗員をその前方に座らせて観察しつつ互いにコミュニケーションを図りながら走行することで、体力差のある二人が自然の中を一緒に走り回る爽快感を味わい、かつ高齢者や身障者のリハビリなどにも効果をあげることができる二人乗り自転車を提供することにある。
【0009】
さらに、本発明の目的は、乗員二人のペダル踏み込み回転速度と回転トルクを簡便に調整可能として、安全かつ効果的な二人乗り自転車を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明にかかる請求項1に記載の二人乗り自転車は、前輪と後輪を前後端に備える車体フレームに、主乗員が着座して乗車する一般自転車形式の主乗員席サドルを設けるともに、副乗員が着座して乗車するリカンベント形式の副乗員席シートとを車体進行方向の前後または左右に設けて、副乗員のペダル形式は左右一対のペダルを交互にまたは同時に踏み込み可能であり、さらに踏み込み停止によるリリース状態が可能な揺動式となっている二人乗り自転車であって、前記主乗員のペダル踏力を回転動力に変換して後輪に伝達する主駆動系と、前記副乗員の揺動式によるペダル踏力を回転動力に変換して前記主乗員の回転動力に付加する副駆動系と、前記主乗員のペダル踏力による負荷を軽減するための電動アシスト装置と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
作用:
以上の構成により、リカンベント形式の副乗員席シートには高齢者や身障者をはじめとする比較的体力レベルの低い副乗員を乗せて前方に配置し、後方の一般自転車形式の主乗員席サドルにはこれより健脚な主乗員が乗って走行する場合に最適である。その場合、主副乗員二人のペダル踏力を合成した回転動力を発生させることができ、さらに主乗員が車体の操向を担当するので、それだけ副乗員の負担は軽減する。また、副乗員は自らに適したペダル踏力だけを発生させればよく、あくまでアシストとして主乗員による回転動力に付与する形であるため、副乗員の負担が少なく、互いにコミュニケーションを図る余裕が生まれて、二人が快適走行を行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる二人乗り自転車の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
第1実施の形態
図1は、本実施の形態による二人乗り自転車を示す側面図である。一般自転車形式の主乗員席サドル2に主乗員1が乗車し、椅子形式の副乗員席シート4に副乗員3が乗車した態様を示している。この場合、主乗員1を健脚な人とすれば、副乗員2はたとえば高齢者、身障者をはじめとする比較的体力レベルの低い人を想定することができる。
【0014】
図2の平面図で示すように、車体フレーム11はその前端にこの場合サブフレーム10を一体的に備え、そのサブフレーム10の左右端には一対の前輪12が操舵および回転自在に取り付き、車体フレーム11の後端には1つの後輪13を回転自在に軸支した三輪自転車形式とすることができる。走行中や停駐車時の安定性を考えた場合、前後二輪の一般自転車よりも本例のような三輪自転車形式とする方が好ましく、あるいは四輪車形式、または前1輪、後ろ2輪の3輪車形式とすることも可能である。このような構造の場合、低速走行では車体が安定し、安心感があるが、高速でカーブを曲がる際には遠心力に耐えきれずに横転する危険がある。これを回避するためには、たとえば車体フレーム11とサブフレーム10を、進行方向に沿った軸で回転可能とし、通常はバネ力によって中立位置に保持し、カーブを曲がる際には車体フレーム11ごと、乗員が内側にバンクできるようにするなど、適切な工夫が考えられる。そうした三輪自転車において、後輪13のやや前方の車体フレーム11からはサドル支持ステイ14が立ち上がり、そのステイ上端に主乗員席サドル2が取り付けられている。また、車体フレーム11の長手方向中央部にはシート固定台15を介して副乗員用のシート4が固定され、このシート4には背もたれ4aが備わっている。
【0015】
以下は、主乗員1に対応する車体構造を示す。副乗員席シート4の背もたれ4a背後に、サドル2に跨る姿勢で乗車した主乗員1が両手で握って走行中の車体の移動方向を操向するハンドル16が備わっている。ハンドル16の左右回転操作による操向トルクはハンドルシャフト17の下端からたとえばシーソー式の第1揺動リンク18に伝わり、この第1揺動リンク18の両端にピン結合された長棒状の左右一対の操向ロッド19に伝わるようになっている。左右の操向ロッド19は車体進行方向に沿って交互に、一方が前進方向へ平行移動すれば他方が後退方向へ平行移動する。操向ロッド19の各先端部はシーソー式の第2揺動リンク20に連結され、この第2揺動リンク20の左右の動きでもって前輪12の向きを左方向か右方向に自由に変えることができる。
【0016】
また、ハンドル16には主乗員用ブレーキレバー21が備わっており、それを主乗員1が操作して車体の走行速度を減速したり停車させるなど、制動が可能となっている。ブレーキ制動力は最終的に前輪12および後輪13の車軸上に一体に設けたディスクブレーキ装置22のブレーキパッド23に伝わり、ディスク摩擦力で両車輪の回転を制動するようになっている。ただし、図示のような構造のディスクブレーキ装置に限定されず、所要のブレーキ制動機能を備えた他の装置や機構も可能である。
【0017】
また、主乗員1が両脚を交互に動作させて踏み込むことで一回転する左右一対のクランク形式の主乗員ペダル24が備わり、ペダル踏力を左右一対のクランクアーム25を介して回転トルクとして本発明でいう主駆動系に伝え、ここから出力する回転動力で後輪13を前進方向へ正回転できるようになっている。
【0018】
一方、副乗員3に対応する車体構造について、シート4に着座して乗車した副乗員3は、主乗員1のように車体の移動方向の操向には関与せずともよく、主乗員1が働いて回転させる後輪13に回転動力を加担できるようになっている。すなわち、副乗員3は座した状態で両脚を交互または同時に動作させて左右一対の副乗員ペダル26を踏み込み、フットレバー27を交互または同時に揺動させて、それらの回転トルクを副駆動系に設けられた踏力統合装置40に伝える。するとこの踏力統合装置40が往復揺動運動を一方向の回転動力に変換し、主駆動系からの回転動力に付加するようになっている。副乗員ペダル26の形状は、図1に示すように、副乗員3の足の踵を保持して重量を支え、ペダル踏み込みの負担を少しでも軽減し、漕ぎやすく工夫することができる。
【0019】
副乗員席シートの前方には、金属パイプなどを主体として車体フレーム11から立ち上がった乗員ガード90を備え、事故の際は副乗員を保護し、さらに心理的にも副乗員に安心感を与えることが出来る。また、この乗員ガードの上端付近から副乗員3の前方に向かってバーグリップ91が備わり、着座した副乗員3が自ら姿勢の安定を図るための支えとなる。またこのバーグリップに備えられた副乗員用ブレーキレバー29により、副乗員3もまた走行速度を減速したり停車させる制動を行えるようになっている。この場合も前記のようにブレーキ制動力を前記ブレーキパッド23に伝え、ディスク摩擦力で両車輪の回転を制動するようにすることが出来る。さらに副乗員の様々な身体条件に対応するために、シート4の両側または片側にも、上体支持グリップ28および副乗員用ブレーキレバー29が備わり、副乗員が上体を支えたりブレーキ操作が出来るようになっている。走行速度の制動は、主乗員1と副乗員3が協働して利かせたり、いずれか一方が自らのブレーキレバー21,29を操作して利かせることができる。
【0020】
つぎに、主乗員1および副乗員3がそれぞれ漕いで発生させたペダル踏力による回転トルクは駆動部において回転動力に変換され、後輪13に伝えられるようになっている。駆動部は、図3に示す主乗員1に対応する主駆動系の動力合成装置30と、図4に示す副乗員3に対応する副駆動系の踏力統合装置40を主体にして構成されている。
【0021】
まず、図3において、動力合成装置30は、後輪13のやや前方位置の車体フレーム11に直交して主クランクシャフト31がこの両端部でそれぞれ軸受32a,32bを介して回転自在に軸支されている。それら両軸受の外側でシャフト両端にはクランクアーム25が先端に主乗員ペダル24を備えてほぼ180°の位相角度をもって結合されている。したがって、主乗員1が主乗員ペダル24を踏み込んで漕ぐことにより、そのペダル踏力がクランクアーム25に働き、主クランクシャフト31に車体前進方向への正回転トルクとして伝えられる。主クランクシャフト31の正回転トルクは、ワンウェイクラッチなどで構成される本発明でいう入出力機構部からなる動力合成装置30に伝達され、この動力合成装置の出力端であるスプロケット53から動力伝達手段であるこの場合駆動チェーン54を介して後輪13に伝えられ、この後輪を前進方向へ正回転させるようになっている。
【0022】
同じく図3において、スプロケット52に入力された副駆動系の踏力統合装置40からの正回転トルクは、上記動力合成装置30によって主乗員が発生した正回転トルクに合成される構造となっている。合力された正回転トルクは回転動力として、動力合成装置30の出力端であるスプロケット53から駆動チェーン54を介して後輪13に伝えられる。
【0023】
かかる動力合成装置において、主クランクシャフト31の外周上にラセット方式やフリーホイル方式などによるワンウェイクラッチ機構を構成する部材の1つであるクラッチ板33Aが、スプライン嵌合など適宜固定手段で一体化して取り付けられている。クラッチ板33Aはこの外周部でクラッチボックス34の内周に放射状に等間隔に配設した受け駒35に係脱可能となっており、主クランクシャフト31の正回転にともなってクラッチ板33Aが正回転した場合はこれが受け駒35に係合してクラッチボックス34にトルクを伝え、これを同じ正回転の方向へ回転させる。クラッチボックス34は一端で軸受36dを介して回転自在に支持されている。クラッチ板33Aは、走行中に主乗員1が休息をとりたくなって踏み込みを一時停止などしたり、また何かの拍子で逆回転させた場合は受け駒35から離脱して空転状態にリリースするようになっている。そうしたクラッチボックス34の外端に上記スプロケット53がかしめ、ボルト結合などの適宜結合手段で一体化され、クラッチボックス34と一体に正回転が可能となっている。
【0024】
同じく主クランクシャフト31において、そのシャフト外周に軸受36a,36cを介して筒形状のスプロケットボス38が回転自在に支持されている。このスプロケットボス38の外端に、副駆動系の踏力統合装置40からの正回転トルクの入力端である上記スプロケット52をかしめ、嵌合、ボルト結合などの適宜固定手段で一体化して設け、そのスプロケット52に踏力統合装置40からの伝動チェーン51を捲回している。また、スプロケットボス38の外周には、クラッチボックス34の他端をボルト結合などして閉塞しているカバー部材34aが軸受36bで回転自在に支持されている。さらに、そうしたスプロケットボス38の外周にクラッチ板33Bがスプライン嵌合など適宜固定手段で結合して一体化されている。クラッチ板33Bは、クラッチボックス34の内周に放射状に等間隔に配設した受け駒35に係脱可能となっており、スプロケット52およびスプロケットボス38と一体に正回転するクラッチ板33Bが受け駒35に係合することにより、クラッチボックス34を同じ正回転の方向へ回転させるようになっている。その場合、クラッチ板33Bは、副乗員3が踏み込みを休息などのために一時停止したり、スプロケット52を逆回転させたりすることがあった場合、受け駒35から離脱して空転状態にリリースするようになっている。
【0025】
一方、図4は副駆動系の主構成要素である踏力統合装置40の構造を示す断面図である。前輪12のやや後方位置の車体フレーム11において、それに直交する形で左右一対の副クランクシャフト42がワンウェイクラッチを介して同軸上に配置され、同タイミングで同一方向への回転が可能であり、かつ間欠的な時間差をもって独立した交互の回転が可能となっている。
【0026】
図でいう右側の副クランクシャフト42は、車体フレーム11に軸受44aを介して回転可能に軸支され、その外端に副乗員ペダル26を先端に備えるフットレバー27の基端が一体的に結合されている。また、左側の副クランクシャフト42も車体フレーム11に軸受44bを介して回転可能に軸支され、その外端にフットレバー27の基端が一体的に結合されている。したがって、副乗員3が左右の副乗員ペダル26を交互または同時に踏み込むと、それぞれのフットレバー27を介して左右一対の副クランクシャフト42を間欠的時間差をもってまたは同タイミングで正回転させることが可能である。そうした副クランクシャフト42の独立した動きを回転動力に統合するのが以下の構成からなるワンウェイクラッチである。
【0027】
一方の副クランクシャフト42の外周にはスプライン嵌合などで固定して一体的に回転する円板形のクラッチ板45が備わっている。他方の副クランクシャフト42の外周にも同様な円板形のクラッチ板45が一体化して設けられ、一方のクラッチ板45と左右対称形に配置されている。
【0028】
それら左右一対のクラッチ板45を内部に収容して筐体状のクラッチボックス47が備わっている。このクラッチボックス47は左右の副クランクシャフト42の双方に跨って外周に軸受48a,48b,48c,48dを介して回転自在に支持されている。クラッチボックス47は内部の左右両側に空所47aが形成されており、それら左右の空所47aにクラッチ板45が収容され、空所47aの周面に沿って複数の受け駒46が放射状に等間隔で設けられている。クラッチ板45は受け駒46に係脱し、クラッチ板45が一方向へ回転したときだけ、この場合前進方向へ正回転したときだけ受け駒46に係合し、クラッチボックス47に正回転トルクを伝える。クラッチ板45が逆回転したときは、受け駒46との拘束が解かれてクラッチボックス47に回転トルクが付与されず、いわゆる空回りのリリース状態となるようになっている。また、クラッチ板45のリリース状態は逆回転時だけでなく、副乗員3が疲れて休息を要するなどの際はペダル踏み込みを停止させても、クラッチ板45の一方または両方同時にリリース可能となっている。
【0029】
かかるクラッチボックス47の外端において、同軸上に踏力統合装置40の出力端であるスプロケット50がかしめ、溶接、ボルト締結などの固定手段で一体化して備わり、このスプロケット50と上記動力合成装置30の入力端であるスプロケット52との間に伝動チェーン51が捲回されている。
【0030】
すなわち、副乗員3が両脚で左右の副乗員ペダル26を揺動のごとき動作で交互にまたは同時に踏み込んで漕ぐことにより、ペダル踏力が間欠的な時間差をもってまたは同時にフットレバー27を介して副クランクシャフト42に往復回転運動として伝わる。その交互または同時の正回転トルクが逐一ワンウェイクラッチで合成され、クラッチボックス47に一体のスプロケット50から伝動チェーン51によって動力合成装置30のスプロケット52に入力される。そのようにして副乗員3の発生する回転トルクを主乗員1の発生する回転トルクに加担させ、加増した正回転トルクを回転動力として後輪13に伝達するようになっている。
【0031】
なお、左右のフットレバー27は、副乗員3が副乗員ペダル26の踏み込みを開始するに最適な原位置に復帰する方向へばね部材などで付勢されている。したがって、副乗員ペダル26の踏み込みを緩めれば、フットレバー27は原位置に復帰し、副クランクシャフト42と一体にクラッチ板45は逆回転するが、受け駒46との係合はリリースされるので、逆回転トルクを出力しない。
【0032】
以上の構成からなる第1実施の形態の二人乗り自転車について、その動作および作用を説明する。
【0033】
図1に示すように、主乗員席サドルのサドル2にたとえば健常者である主乗員1が乗車し、副乗員席シート4にはこの場合高齢者や身障者といった比較的体力レベルの低い副乗員3が乗車する。
【0034】
そうした主副両乗員1,3は協力してそれぞれのペダル24,26を踏み込んで漕ぎ、前進方向へ走行開始する。ペダル24,26への踏力はクランクアーム25とフットレバー27を介して対応する主クランクシャフト31および副クランクシャフト42に伝えられる。
【0035】
まず、主乗員1のペダル踏力は主クランクシャフト31に車体前進方向への正回転トルクとして伝えられる。主クランクシャフト31の正回転トルクは動力合成装置30のクラッチ板33Aからクラッチボックス34と一体のスプロケット53に伝えられ、駆動チェーン54によって後輪13に前進方向への回転動力として伝達される。
【0036】
一方、副乗員3は座した状態で両脚を交互にまたは同時に動作させて副乗員ペダル26を体力に応じて揺動させるように踏み込み、発生させたペダル踏力を左右一対のフットレバー27を介して副クランクシャフト42に間欠的なタイミングまたは同時タイミングの往復回転運動として伝える。副乗員3から付与された往復回転運動からワンウェイクラッチを介して車体前進方向への正回転トルクのみが取り出され、スプロケット50に伝達され、伝動チェーン51を介して動力合成装置30のスプロケット52に入力される。そのようにして副乗員3の発生する正回転トルクを主乗員1が発生する正回転トルクに合成する。
【0037】
すなわち、副駆動系に備わる踏力統合装置40の正回転トルクは、スプロケット50から伝動チェーン51によって動力合成装置30側のスプロケット52に伝達される。そうした副駆動系からの正回転トルクは動力合成装置30の入出力機構部に入力され、出力端のスプロケット53に主乗員1と副乗員3のペダル踏力によるそれぞれの正回転トルクを加算して伝え、加増された回転動力でもって駆動チェーン54から後輪13に伝達する。
【0038】
走行中、体力レベルの比較的低い乗員である副乗員3が疲れないように、そのペダル踏み込み操作を適時停止して休息させることができる。場合によっては、副乗員3は片方の足の踏み込みだけでも自由にペダル踏み込みを行うこともできる。そうした際、副クランクシャフト42の一方はリリースした状態に停止していても、他方は踏み込みによって回転トルクを伝えたり、リリースさせることができる。そのようにしてときには副乗員3をリハビリさせたり、リラックスして走行を楽しませることができる。
【0039】
なお、上記第1実施の形態の変形例として、次に示すいくつかの構成も可能である。
【0040】
主乗員ペダル24の回転速度に対し、副乗員ペダル26の回転速度を調整するための多段変速機を図4で示した副クランクシャフト42の同軸上に設けることができる。あるいは、後輪13の回転速度に対して主乗員ペダル24の回転速度を調整するために、上記とは別個に多段変速機を後輪13の車軸上に設けることもできる。
【0041】
また、上記第1実施の形態では、副駆動系の伝動チェーン51を動力合成装置30のスプロケット52に捲回して一度中継した構造となっているが、その伝動チェーン51を直に後輪13の車軸ハブに連結した構造も可能である。すなわち、後輪13と主クランクシャフトの間に捲回した主駆動系の駆動チェーン54と、副駆動系の上記伝動チェーン51を互いに独立して並行に直に後輪13の車軸ハブに連結し、主副動力独立伝達機構とすることができる。その場合、主副の動力は後輪車軸ハブに至って初めて合成されるので、主駆動系に動力合成装置は用いずともよく、単純に主クランクシャフト31の回転トルクをスプロケット53に直結して、駆動チェーン51から後輪13へと伝達すれば良い。さらにこの場合、後輪13の回転速度に対して、主乗員ペダル24の回転速度を調整するための多段変速機を後輪13の車軸ハブ上に設けたり、または後輪13の回転速度に対して副乗員ペダル26の回転速度を調整するための多段変速機を副クランクシャフト42の同軸上に設けることができる。また、そうした主副動力独立伝達機構にあっては、独立した並行な伝動チェーン51と駆動チェーン54の正回転方向への回転動力のみ、ワンウェイクラッチを介して後輪13へ伝達可能に構成することも可能である。
【0042】
さらに、図5は他の変形例を示す。この場合、主クランクシャフト31および副クランクシャフト42間に第1の中間シャフト60を設け、この第1の中間シャフト60に主乗員ペダル24の回転速度に対して副乗員ペダル26の回転速度を調整するための多段変速機を設けることができる。またこの場合は伝動チェーン51を51a,51bに二分割することで、チェーンのたるみ防止などにも有効である。図中符号62は多段変速機のスプロケットであり、パンタグラフ式などの公知の自転車用多段変速機によりチェーンを掛け替えるようにすることができる。スプロケット61からの動力は伝動チェーン51bを介して主駆動系へと伝達される。同じ事を先の主副動力独立伝達機構の例でいえば、副クランクシャフト42と後輪13の車軸ハブ間に捲回された伝動チェーン51上に第2の中間シャフトを設け、この第2の中間シャフトに後輪13の回転速度に対して副乗員ペダル26の回転速度を調整するための多段変速機を設けることも可能である。
【0043】
第2実施の形態
上記第1実施の形態の動作および作用で示したように、主乗員1としては体力的にも優れた健常な人を想定し、副乗員3には比較的体力レベルの低い高齢者などである場合が好適例である。しかしながら、登坂走行時や長時間走行すると、健常な主乗員1としても負担が大きい。このため第2実施の形態は、そうした主乗員1のペダル踏力による負荷を軽減するために電動アシスト装置を設けた構成である。
【0044】
この電動アシスト装置は、公知の技術を応用して車体フレーム11の適所に搭載することができる。本発明の電子制御部分の概略ブロック図である図11をもとに装置の具体例を述べると、主副両乗員1,3のペダル踏力によって発生する回転トルクを検出するそれぞれのトルクセンサB1,B2、車体走行速度を検出する車速センサB3、主副両乗員1,3による回転動力を補う電動アシストモータ100、上記のトルクセンサB1およびB2、車速センサB3からの検出信号に基づいて電動アシストモータの出力を制御するためのCPU(中央演算ユニット)などからなる電動アシスト制御装置B6、そして車体フレーム11の適所に搭載された電力供給手段であるバッテリ56などによって構成することができる。
【0045】
この場合、主副両乗員1,3それぞれが発生する回転トルクの大きさに対応して、前記電動アシストモータ100からそれら乗員の回転トルクの補助力として出力されるアシスト力の割合を、主乗員1がハンドル16の手許操作で調整できるよう、図1および11中に符号101で示したアシスト力調整ダイヤルを設けることができる。また、その電動アシストモータは、主駆動系の動力合成装置30、副駆動系の踏力統合装置40、また後輪13の車軸上のいずれかに配置し、アシスト力をそれらいずれかに直に付与するようにした構造も可能である。
【0046】
第3実施の形態
次に、図6〜図8は、本発明にかかる第3実施の形態として、主乗員1と副乗員3の体力差を解消することを目的とした体力差調整装置を設けた構造を示している。この体力差調整装置は、図6に示す主副両乗員1,3のペダル回転数の差を調整する回転数調整装置70と、そして図7および図8中符号80で示す副乗員アシストモータを備えてなっている。この場合、図7で模式的に示すように、踏力統合装置40から出力された前進方向への正回転〔図中の矢印(+)記号〕のトルクは、一度8の字状にクロスした伝動チェーン51によって逆回転〔図中の矢印(−)記号〕のトルクに変換され、動力合成装置30の入力端であるスプロケット52に入力する構造例が示されている。
【0047】
まず、図6に示す回転数調整装置70は上記第1,第2実施の形態の図1〜図5の各図で示された動力合成装置30の構造を応用したものである。それら図1〜図5に示す部材と対応するものには同一符号を付してある。すなわち、この場合主クランクシャフト31の外周上に例えば十字形に形成されたギア支持フレーム71がボス部71aでスプライン嵌合などの固定方法で一体化され、主クランクシャフト31と一体に正回転する。そのギア支持フレーム71の突端に4個の中間ギア72が等間隔に支軸73を介して回転自在に支持されている。それら4個の中間ギア72の歯72aに内側から出力ギア74がこの外周に形成した歯74aで噛合し、外側からは筐体状の外周ギア75がこの内周面に形成した歯75aで噛合している。外周ギア75の図6でいう右端には副駆動系からの入力端であるスプロケット52が溶接、かしめやボルト結合など適宜手段で一体化して備わり、前述のように、8の字状にクロスした伝動チェーン51を介して踏力統合装置40から逆回転トルクが伝達されるようになっている。
【0048】
そこで、中間ギア72においては、主クランクシャフト31と一体化して正回転するギア支持フレーム71に担持されているので、主クランクシャフト軸線C−Cまわりに円軌道を描いて公転する。その一方で、踏力統合装置40からの逆回転トルクによってスプロケット52を介して外周ギア75が主クランクシャフト軸線C−Cまわりに逆回転する。それにより、中間ギア72は逆回転する外周ギア75との噛合によって同じく逆回転方向へ自転する。すなわち、中間ギア72は自転しつつ主クランクシャフト軸線C−Cまわりにギア支持フレーム71と同一回転速度(rpm)でもって公転することになる。出力ギア74はその中間ギア72の自転と公転によって正回転トルクを受け、出力ギア74の端部に一体的に結合されている出力側スプロケット53を正回転させ、駆動チェーン54を介して前進方向への正回転トルクを回転動力として後輪13に伝達する構造である。
【0049】
なお、出力ギア74は軸周りに筒状のボス部76が一体に結合されており、そのボス部76を介して軸受77a,77bにより主クランクシャフト31の外周に回転自在に支持されている。また、外周ギア75は一側で軸受77cを介して主クランクシャフト31の外周に回転自在に支持され、他側で軸受77dを介して上記出力ギア74のボス部76上に回転自在に支持されている。
【0050】
以上により、回転数調整装置70は次のように動作する。まず、主乗員1のペダル踏力は主クランクシャフト31に車体前進方向への正回転トルクとして伝えられる。主クランクシャフト31の正回転トルクはギア支持フレーム71から出力ギア74およびボス部76を経て出力端スプロケット53に伝えられ、駆動チェーン54によって後輪13に前進方向への回転動力として伝達される。
【0051】
一方、副乗員3は座した状態で両脚を交互にまたは同時に動作させて副乗員ペダル26を踏み込み、発生させたペダル踏力を左右一対のフットレバー27を介して副クランクシャフト42に間欠的なタイミングまたは同時タイミングの往復回転運動として伝える。副乗員3から付与された往復回転運動からワンウェイクラッチを介して車体前進方向への正回転トルクのみが取り出され、スプロケット50に伝達され、8の字状にクロスした伝動チェーン51によって一度反転した状態で動力合成装置30のスプロケット52に入力される。そのようにして副駆動系からの逆回転トルクを回転数調整装置70のスプロケット52に入力する。
【0052】
その副駆動系からの逆回転トルクはスプロケット52と一体の外周ギア75に伝達され、中間ギア72を介して出力ギア74の正回転に変換する。出力ギア74の正回転はボス部76からスプロケット53に伝達され、そのようにして主乗員のペダル回転速度に加算され、スプロケット53から駆動チェーン54を介して後輪13に回転動力として付与される。
【0053】
その際、出力ギア74の回転速度は、ギア支持フレーム71と外周ギア75のそれぞれ回転速度を因子として決まり、それら双方の回転速度よりも高い回転速度となって変換される。そのように加増された回転速度による回転動力がスプロケット53から出力され、駆動チェーン54を介して後輪13に伝えられる。このため、両乗員のペダル回転速度の差は、特別に変速などの操作をすることなくして任意に調整可能であり、その時々における両乗員のペダル回転速度に応じて後輪の回転速度が決まる。
【0054】
ところで、主乗員が主クランクシャフト31に、ある回転トルクを発生させた場合、副乗員3は回転数調整装置70における上記各ギアのギア比とスプロケット50,52の歯数比とによって決定される回転トルクを副クランクシャフトに付加せねばならないが、実際に副乗員が発生する回転トルクがこの所要値よりも小さい場合が多々ある。そうした副乗員3の回転トルクの不足分を補うための副乗員アシスト装置を設けることができる。
【0055】
その副乗員アシスト装置は、踏力統合装置40からの回転動力を増力するための図7および図8に示す副乗員アシストモータ80を備え、図11に示す前述の電動アシスト装置のトルクセンサB1,B2からのそれぞれ検出信号V1,V2に基づいて、副乗員アシストモータ80の出力を制御する副乗員アシスト制御装置B5などを備えて構成することができる。副乗員アシスト制御装置B5は、前記主乗員および副乗員の回転トルク検出信号V1,V2に基づき、両検出信号を比較演算することにより正規のトルク比か否かを判断する。その際、副乗員3のトルク不足と判断すると、踏力統合装置40からの回転動力を補うための所要の副乗員アシストモータ80の出力を算出する。
【0056】
なお、図6において、出力ギア74はスプロケット53と駆動チェーン54によって直接後輪13に連結しており、車体を推進させるのに大きな抵抗力が発生している部材である。すなわち、本例のように健脚な主乗員1が大きなペダル踏力でギア支持フレーム71に正回転トルクを付与すると、その反力が本来逆回転すべき外周ギア75に正回転トルクとして働く。その結果、伝動チェーン51からスプロケット50へ逆流的に副乗員3に副乗員ペダル26を通してキックバック力が働き、副乗員3が不快な体感をもったり、最悪足がペダル26から外れたりする不都合がある。反対に、副乗員3からの踏力が主乗員1に対してキックバックすることも考えられるが、比較的に体力の弱い副乗員3からの踏力ということで、大きな問題にはならない。
【0057】
それを解消する手段として、図7および図8に示すように、伝動チェーン51の中間位置の交差個所にワンウェイクラッチ方式のキックバック吸収用スプロケット55を配置することができる。このスプロケット55によって動力合成装置30からのキックバック力を吸収して副駆動系に伝達しないようにすることができる。
【0058】
図9は、図7に基づく構造の上記回転数調整装置70などの具体例を模式的に示し、各部材の回転数(rpm)や歯数nなどのパラメータを表示している。主乗員1が主クランクシャフト31に与えた回転トルクTは、主クランクシャフト31と一体的に結合されたギア支持フレーム71を介し、該ギア支持フレーム71に回転自在に取りつけられた中間ギア72を、出力ギア74の外周に沿って正回転方向すなわち図のT方向に公転させようとする。するとこの中間ギア72と噛み合う出力ギア74に対し、中間ギア72からある大きさの回転トルクTが付与されるが、一方でその反力が中間ギア72を介して外周ギア75に伝わり、外周ギア75にトルクT’を与える。その大きさは、遊星歯車の公式に基づいて計算すれば、
’=n/(n+n)×T
である。ここでn、nは図9に示したとおり、外周ギア75および出力ギア74の歯数である。回転数調整装置70が正常に作動するためには、外周ギア75に加わる反力トルクT’と釣り合うトルクTを外周ギア75に加え、外周ギア75を逆回転方向すなわち図のT方向に回転させる必要がある。
【0059】
一方、副乗員3が副クランクシャフト42に与えた回転トルクT5oは、踏力統合装置40の出力端であるスプロケット50を正回転方向すなわち図のT5o方向に回転させ、このトルクは伝動チェーン51およびスプロケット52を介して外周ギア75に伝達され、外周ギア75にトルクTを与える。その大きさはT=n/n×T5o
である。ここでn、nは図9に示したとおり、主駆動系側および副駆動系側の各スプロケット52,50の歯数である。
【0060】
ここで、副乗員3の回転トルクが本来発生すべき値より小さく、すなわちトルクTが所要のトルクTよりも小さかった場合、外周ギア75はT’の方向に回転してしまい、ひいては出力ギア74をT方向に回転させることができない。
【0061】
さらに、本発明における副乗員3のペダル形式は揺動式であり、副乗員3は左右いずれかあるいは両方のペダルを踏みこむことで回転トルクを発生させるが、踏み込み後、そのペダルが原位置に戻るまではトルクを発生できない。したがって、副乗員3が外周ギア75に与えるトルクTは一定ではなく、図10に示すように、時間的に変動する。主乗員1については揺動式でなく通常の回転式クランクペダルであるが、実際はペダル踏み込み時と、ペダルが上死点、下死点に来た時では、発生するトルクが異なるため、トルクTも図10のように時間的に変動している。このため外周ギア75に加えるべき所要のトルクTも図のように変化する。そこで本発明では、副乗員アシスト装置を用いて、トルクTとTの予測値をリアルタイムで算出し、その差を埋めるように副乗員トルクの補助を行う。
【0062】
図11は、前記副乗員アシスト装置および前記電動アシスト装置のブロック図の概略を示す。例えば主クランクシャフト31まわりに設けられた主乗員トルクセンサB1で、主乗員トルクTを検出する一方、副クランクシャフト42まわりに設けられた副乗員トルク検出手段B2で副乗員トルクT5oを検出し、その両検出信号V1、V2を副乗員アシスト制御装置B5に入力する。するとこの副乗員アシスト制御回路では、これらの検出信号から、トルクTおよびT5oの値を読み込んで、該装置内の演算回路においてトルクTとトルクTの予測値を算出し、両者の比較演算を行い、もしTが不足していると判断した場合には、両トルクを釣り合わせて前記回転数調整装置70を正常に動作させるために外周ギア75に加えるべき補助トルクTを算出し(T=T−T)、この算出値に基づいて、回転数調整装置70および踏力統合装置40間に捲回されたチェーン上にスプロケット82を介して接続された副乗員アシストモータ80を制御し、チェーンを適切なトルクで駆動し、外周ギア75をT方向に回転させる。図10においてTは斜線で示した部分に相当する。
【0063】
次に、図12、13を参照しながら、上に略記した副乗員アシスト制御装置内の演算回路における各種トルク値の読み込み、演算、比較と、それに基づく副乗員アシストモータ80の制御などの各種動作の具体的な方法の一例を説明する。
【0064】
図12,13は、副乗員アシスト制御装置の動作フローチャートの一例を示す。図12で、主乗員の操作により装置の電源が入ると、まずステップのS1において、ループカウンタNをリセットする。ループカウンタNは、今後の動作処理の一部分である、図12に示した第1ループの繰り返し数をカウントし、ループ繰り返しの判断材料とする。その後S2でトルクTを読みこみ、S3において、このトルクTの値から、主乗員がペダル24を踏んでいるかどうかを判断する。したがってここでのしきい値は比較的小さな値を用いる。もし主乗員ペダル24が踏まれていないと判断した場合はS4において副乗員アシストモータ80を停止させ、その後は、図に点線で示した第1ループを繰り返したどってトルクTの読込みを続け、主乗員がペダル24を踏んだと判断されるまでこれを続ける。この過程を詳しく見ると、S5で第1ループの繰り返し数をカウントするループカウンタNをひとつ上げ、S6で第1ループの繰り返しが規定回数に達しているかどうかを判断し、規定回数に達していなければS2へ戻って再び第1ループを繰り返し、Tの読込みと主乗員のペダル踏み込みの判断を続ける。もし規定回数に達していれば、Tの読込みを停止し、制御を終了する。この動作は、電源が入ったまま主乗員が一定時間以上ペダルを踏み込まなかった場合には、自動的に副乗員アシスト装置の動作を休止状態にする役割がある。
【0065】
一方、S3においてトルクTがしきい値を超えていたら、主乗員がペダル24を踏んでいると判断し、後の制御に進む。S7で副乗員トルクT5oを読みこみ、S8で、このトルクT5oの値から、副乗員3がペダル26を踏んでいるかどうかを判断する。したがってここでのしきい値は比較的小さな値を用いる。踏んでいると判断した場合は、図13のS10へ続き、S10で、先のS2で読み込んだトルクTの値からトルクTの予測値T2pを算出する。計算式は、先述のとおり、
2p=n/(n+n)×T
である。この式は遊星歯車の公式から導かれる物である。ここでn,nは図9に示したとおり、外周ギア75および出力ギア74の歯数である。次にS11において、先のS7で読み込んだトルクT5oの値から、トルクTの予測値T5pを算出する。計算式はT5p=n/n×T5oである。ここでn,nは図9に示したとおり、主駆動系側および副乗駆動系側の各スプロケット52,50の歯数である。ここまでの演算で、前記主乗員のトルクTによる反力T’を受け止め、それに逆らって外周ギア75を正回転させるためにその外周ギアに与えるべきトルクTと、副乗員3がその外周ギアに与えるトルクTの予測値T2p、T5pが算出できた。次にS12において、その両者を比較し、不足分を補うために外周ギア74に与えるべきトルクTを算出する。その式はT=T2p−T5pである。したがって、その所要のトルクTを外周ギア74に与えるために、副乗員アシストモータ80が発生するべきトルクTMoは、次のようになる。
Mo=n/n×T=n/n×(T2p−T5p
そこで、S13において所要のモータトルクを発生するように副乗員アシストモータの電流を制御し、一連の処理動作を終える。実際の走行中においては、これらの演算、比較、制御を繰り返し高速で行う事によって、変動する主副両乗員のトルクの差を埋め合わせつつ走行することができる。ところで、主乗員トルクが0になった場合、S3においてすぐに主乗員の踏み込み停止と判断され、副乗員アシストモータ80は停止する。一方副乗員トルクが0になった場合、それが副乗員ペダル26が原位置に復帰する間のブランクなのか、副乗員が疲労などの理由で踏み込みを止めたのかの判断はこの瞬間においてはまだつかない。このためS9においてすぐにモータを停止させてしまうと、副乗員ペダル26が原位置に復帰する間の副乗員トルクの補助という役割を発揮できない。このためS9においては、そのトルクをわずかに減少させるように電流制御を行い、伝動チェーン51の速度を徐々に落としながら第2ループを繰り返し、T5oの読込みと副乗員のペダル踏み込みの判断を続ける。その間にペダル26をふたたび踏み込めばまた元通り副乗員アシストモータ80によるアシストが再開され、ペダルが原位置に戻るまでの回転トルクのブランクはほぼ埋められる。しかし副乗員のペダル踏み込みがないまま第2ループの繰り返しが続くと、徐々に回転数が落ち、やがて副駆動系は停止することになる。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる二人乗り自転車は、リカンベント形式の副乗員席シートに特に高齢者や身障者といった比較的体力レベルの低い人を副乗員として乗せて前方に配置し、後方の一般自転車形式の主乗員席サドルに健脚な人が主乗員として乗って走行する際、両乗員の踏力を合成した走行動力を発生させることができ、主副両乗員のペダル回転数やトルクの差を簡便に調整可能としている。また、副乗員のペダル形式は往復揺動式であり、そのペダル揺動運動の角度範囲は任意である。さらに主乗員席サドルに乗車した主乗員が操向やブレーキを担当する。こうして副乗員は、自らに適したペダル踏力だけを発生させればよいので、副乗員の負担は軽減し、相互にコミュニケーションを図る余裕が生まれて快適走行を行うことができ、サイクリングやリハビリテーションなどに有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる二人乗り自転車の実施の形態を示す側面図である。
【図2】主駆動系と副駆動系からなる駆動部を示す平面断面図である。
【図3】主駆動系の主構成要素である動力合成装置の構造を示す断面図である。
【図4】副駆動系の主構成要素である踏力統合装置の構造を示す断面図である。
【図5】主副の両クランクシャフト間に第1の中間シャフトを設けた場合の、主副両駆動系の接続の様態を示す図である。
【図6】主駆動系の回転数調整装置の構造を示す断面図である。
【図7】回転数調整装置および副乗員アシストモータからなる体力差調整装置を取り入れた場合の図であり、副駆動系の正回転動力が一度逆回転して主駆動系に伝達される態様を模式的に示す図である。
【図8】図7と同様、体力差調整装置を取り入れた場合の主副両駆動系の接続の様態を示したものである。
【図9】図7,8で示されている体力差調整装置を含む駆動系の動作における各種パラメータ(トルクT,歯数nなど)を示した図である。
【図10】図9に示した各トルクの時間変動を示すタイムチャートである。
【図11】本発明における電子制御部分のブロック図の一例を概略示した図である。
【図12】副乗員アシスト制御装置の演算、制御のフローチャートの一例を示したものである。
【図13】図12の続きであり、副乗員アシスト制御装置の演算、制御のフローチャートの一例を示したものである。
【符号の説明】
1 主乗員
2 主乗員席サドル
3 副乗員
4 副乗員席シート
4a 背もたれ
10 サブフレーム
11 車体フレーム
12 前輪
13 後輪13
14 サドル支持ステイ
15 シート固定台
16 ハンドル
17 ハンドルシャフト
18 第1揺動リンク
19 操向ロッド
20 第2揺動リンク
21 主乗員用ブレーキレバー
22 ディスクブレーキ装置
23 ブレーキパッド
24 主乗員ペダル
25 クランクアーム
26 副乗員ペダル
27 フットレバー
28 上体支持グリップ
29 副乗員用ブレーキレバー
30 動力合成装置
31 主クランクシャフト
32a,b 軸受
33A,B クラッチ板(ワンウェイクラッチ機構)
34 動力合成装置のクラッチボックス
34a クラッチボックスのカバー部材
35 受け駒(ワンウェイクラッチ機構)
36a,b,c,d 軸受
38 スプロケットボス
40 踏力統合装置
42 副クランクシャフト
44a,b 軸受
45 クラッチ板(ワンウェイクラッチ機構)
46 受け駒(ワンウェイクラッチ機構)
47 副駆動系のクラッチボックス(ワンウェイクラッチ機構)
47a クラッチボックス47の空所
48a,b,c,d 軸受
50,52,53 スプロケット
51 伝動チェーン
54 駆動チェーン
55 キックバック吸収用スプロケット
56 バッテリ
60 第1の中間シャフト
61 スプロケット
62 多段変速機のスプロケット
70 回転数調整装置
71 ギア支持フレーム
71a ギア支持フレームのボス部
72 中間ギア
72a 中間ギアの歯
73 支軸
74 出力ギア
74a 出力ギアの歯
75 外周ギア
75a 外周ギアの歯
76 出力ギアのボス部
77a,b,c,d 軸受
80 副乗員アシストモータ
81 副乗員アシストモータの出力軸
82 副乗員アシストモータのスプロケット
90 乗員ガード
91 バーグリップ
100 電動アシストモータ
101 アシスト力調整ダイヤル

Claims (15)

  1. 前輪と後輪を前後端に備える車体フレームに、主乗員が着座して乗車する一般自転車形式の主乗員席サドルと、副乗員が着座して乗車するリカンベント形式の副乗員席シートとを車体進行方向の前後または左右に設けて、副乗員のペダル形式は左右一対のペダルを交互にまたは同時に踏み込み可能であり、さらに踏み込み停止によるリリース状態が可能な揺動式となっている二人乗り自転車であって、
    前記主乗員のペダル踏力を回転動力に変換して前記後輪に伝達する主駆動系と、
    前記副乗員の揺動式によるペダル踏力を回転動力に変換して前記主乗員の回転動力に付加する副駆動系と、
    前記主乗員のペダル踏力による負荷を軽減するための電動アシスト装置と、を備えたことを特徴とする二人乗り自転車。
  2. 前記主駆動系が、
    前記車体フレームに回転自在に軸支されて主乗員のペダル踏力による回転動力が付与される主クランクシャフトと、
    この主クランクシャフトの同軸上に設けられた入出力機構を介して、主乗員のペダル踏力による回転動力と副乗員のペダル踏力による回転動力がいずれも正回転方向の場合は両回転動力を合成して前記後輪へ出力するとともに、それら主副両乗員の一方の回転動力が逆回転方向であればそれをリリースし、他方の正回転方向の回転動力のみ後輪へ出力する動力合成装置と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の二人乗り自転車。
  3. 前記副駆動系が、
    前記車体フレームに回転自在に軸支されて副乗員の揺動式のペダル踏力による往復回転動力が付与される副クランクシャフトと、
    この副クランクシャフトと同軸上に設けられた往復回転動力合成機構により、前記左右それぞれの副クランクシャフトの交互または同時の往復回転動力を一方向の間欠的な回転動力に変換するとともに、それら左右2つの間欠回転動力を合成して出力する踏力統合装置と、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の二人乗り自転車。
  4. 主クランクシャフトの回転速度に対して副クランクシャフトの回転速度を調整するための多段変速機を前記副クランクシャフトの同軸上に設けるか、または前記後輪の回転速度に対して前記主クランクシャフトの回転速度を調整するための多段変速機を後輪の車軸上に設けたことを特徴とする請求項1,2または3に記載の二人乗り自転車。
  5. 請求項2,3に記載の前記主クランクシャフトおよび前記副クランクシャフトをそれぞれ独立して並行な動力伝達手段によって後輪に連結し、その独立した動力伝達手段のそれぞれにワンウェイクラッチを備え、正回転方向への回転動力のみ後輪へ伝達するようになっている主副動力独立伝達機構であって、
    後輪の回転速度に対して、主クランクシャフトの回転速度を調整するための多段変速機を後輪の車軸上に設けるか、または後輪の回転速度に対して、副クランクシャフトの回転速度を調整するための多段変速機を前記副クランクシャフトの同軸上に設けたことを特徴とする二人乗り自転車。
  6. 前記主クランクシャフトおよび前記副クランクシャフト間に第1の中間シャフトを設け、この第1の中間シャフトに主クランクシャフトの回転速度に対して副クランクシャフトの回転速度を調整するための多段変速機を設けたことを特徴とする請求項2,3または4に記載の二人乗り自転車。
  7. 前記副クランクシャフトおよび前記後輪の車軸間に第2の中間シャフトを設け、この第2の中間シャフトに後輪の回転速度に対して副クランクシャフトの回転速度を調整するための多段変速機を設けたことを特徴とする請求項5に記載の二人乗り自転車。
  8. 前記電動アシスト装置は、
    主副両乗員のペダル踏力によって発生する回転トルクを検出するそれぞれのトルク検出手段と、
    車体走行速度を検出する車速検出手段と、
    主副の両乗員による回転動力を補う電動アシストモータと、
    前記トルク検出手段および前記車速検出手段からの検出信号に基づいて前記電動アシストモータの出力を制御する電動アシスト制御装置と、
    前記車体フレームに搭載された電力供給手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の二人乗り自転車。
  9. 前記主副両乗員それぞれが発生する回転トルクに対応して前記電動アシストモータから出力される補助するべきアシスト力の割合を主乗員の操作で調整できるようにしたアシスト力調整手段を備えたことを特徴とする請求項8に記載の二人乗り自転車。
  10. 前記電動アシストモータが、請求項2に記載の前記動力合成装置、請求項3に記載の前記踏力統合装置および前記後輪の車軸上のいずれかに配置され、アシスト力をそれらいずれかに付与するようにしたことを特徴とする請求項9に記載の二人乗り自転車。
  11. 前記主駆動系が、主乗員と副乗員の体力差による両者のペダル回転数の差を調整する回転数調整装置を備えたことを特徴とする請求項1に記載の二人乗り自転車。
  12. 前記回転数調整装置が、
    環体の内側に歯車状の歯を有して前記主クランクシャフトと同軸上に回転自在に軸支され、副駆動系からの回転動力を逆回転で入力して前記主クランクシャフトとは逆方向に回転する外周ギアと、
    回転動力を後輪へ出力する出力端部に設けられて前記主クランクシャフトと同軸上でかつ同一方向に回転する出力ギアと、
    この出力ギアと前記外周ギアに挟まれてできる同心円上の隙間に配置されて両歯車に噛合して自転する中間ギアと、
    前記主クランクシャフトの外周同軸上に結合されて一体に回転し、前記中間ギアを軸支して自転させつつ主クランクシャフトまわりの回転軌道上を公転させるためのギア支持フレームと、
    を備えたことを特徴とする請求項11に記載の二人乗り自転車。
  13. 前記回転数調整装置および前記副駆動系間に捲回されたチェーンなどからなる動力伝達手段のギア比と前記回転数調整装置を構成する各ギアのギア比とによって決定される副乗員が発生するべき回転トルクが、所要値よりも小さい場合に不足分の回転トルクを補うための副乗員アシスト装置を備えたことを特徴とする請求項12に記載の二人乗り自転車。
  14. 前記副乗員アシスト装置が、
    副駆動系からの回転動力を増力するための副乗員アシストモータと、
    前記トルク検出手段および前記車速検出手段からのそれぞれ検出信号に基づいて、前記副乗員アシストモータの出力を制御する副乗員アシスト制御装置を備えたことを特徴とする請求項13に記載の二人乗り自転車。
  15. 前記副乗員アシスト制御装置が、
    主乗員および副乗員にそれぞれ対応の前記トルク検出手段からの検出信号に基づき、両検出信号を比較演算することにより正規のトルク比か否かを判断するとともに、副乗員のトルク不足と判断した場合は副駆動系からの回転動力を補うために必要な前記副乗員アシストモータの出力を算出し、副乗員アシストモータを電力制御することを特徴とする請求項14に記載の二人乗り自転車。
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