JP2000211573A - 電動アシスト付きペダル漕ぎ小型車両 - Google Patents

電動アシスト付きペダル漕ぎ小型車両

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JP2000211573A
JP2000211573A JP11017790A JP1779099A JP2000211573A JP 2000211573 A JP2000211573 A JP 2000211573A JP 11017790 A JP11017790 A JP 11017790A JP 1779099 A JP1779099 A JP 1779099A JP 2000211573 A JP2000211573 A JP 2000211573A
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Japan
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pedal
vehicle
electric
force
driving
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JP11017790A
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English (en)
Inventor
Toshio Unno
敏夫 海野
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自分の足の能力を活かし且つその能力のレベ
ルや好みに応じて使用できるような乗物を提供するこ
と、また、リハビリテーションが必要な人に対して、乗
物を運転する楽しみを味わいながら社会復帰の手助けと
なるような乗物を提供すること、更には、身体の不自由
な人から健康体の人まで幅広く運転する楽しみを共有で
きるような乗物を提供することを課題とする。 【解決手段】 電動アシスト付きペダル漕ぎ小型車両1
として、停車時でも車輪7,17により自立する車体に
対して、乗員の踏力による人力駆動系27と電動モータ
ー28による電動駆動系とを駆動力合力機構29を介し
て駆動輪17と連係するように併設し、人力駆動系27
に入力される踏力の大きさを検知するための踏力検知手
段と、該踏力検知手段の検出値に応じて電動駆動系を補
助動力として駆動制御するための補助動力制御手段を備
えた制御装置23とをそれぞれ設置すると共に、乗員の
踏力を受けるためのペダル10を、車体の前端付近で略
水平方向に往復動するように設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三輪車や四輪車の
ような停車時でも車輪により自立する車体に対して、乗
員がペダルを踏む踏力の大きさに応じて電動モーターに
よる補助動力を駆動力として提供するような電動アシス
ト機能を配備した、電動アシスト付きでペダル漕ぎ式の
小型車両に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、社会全体の高齢化に伴って、手動
の車椅子や電動の車椅子以外に、所謂シニアーカーと言
われる電動式で三輪又は四輪の小型車両が従来から使用
されている一方、一般用の乗物として、電動アシスト付
き自転車、すなわち、乗員がペダルを踏む踏力の大きさ
に応じて電動モーターによる補助動力を駆動力として得
るようにした補助動力付き自転車が、本出願人により初
めて商品化されて以来、現在一般的に広く使用されてい
る。
【0003】そのような電動アシスト付き自転車につい
ては、その車種として二輪車だけでなく三輪車仕様のも
のも従来から公知となっており(例えば、特開平7−1
32874号公報,特開平9−263289号公報等参
照)、また、その走行駆動力の制御システムとして、人
力に対する補助動力のアシスト比を任意に変更可能とす
ることや、人力と電動力の合力による補助駆動モードと
電動力のみによる電動駆動モードとの何れかに走行モー
ドを切り換え可能とすることが従来から公知となってい
る(例えば、前者については特開昭58−89483号
公報,特開平9−286373号公報等、後者について
は特開平9−286373号公報,特開平9−2863
74号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シニアーカ
ーと言われる従来の電動式小型車両については、高齢で
あったり障害があって身体が不自由な人でも、ある程度
歩けるような人にとっては、足の能力を衰えさせないた
めの運動が必要であることから、自分の足を全く使うこ
となくただ乗っているということに抵抗感があって、そ
れが購入や使用の阻害要因となっている。
【0005】一方、足の能力を衰えさせないために運動
を必要とするが、自分の足で屋外を移動するために何ら
かの補助が欲しいと思う人に対して、現在一般的に広く
提供されている電動アシスト付き自転車(二輪車および
三輪車)は好適なものであるが、足を上げて自転車のペ
ダルを漕ぐのが困難な程度に身体の不自由な高齢者や障
害者にとっては、そのような電動アシスト付き自転車を
利用することができず、そのような人々が利用できる乗
物は、結局は上記のような電動式小型車両に限られてし
まうのが現状である。
【0006】本発明は、上記のような問題の解消を課題
とするものであって、具体的には、自分の足の能力を活
かし且つその能力のレベルや好みに応じて使用できるよ
うな乗物を提供すること、また、リハビリテーションが
必要な人に対して、乗物を運転する楽しみを味わいなが
ら社会復帰の手助けとなるような乗物を提供すること、
更には、身体の不自由な人から健康体の人まで幅広く運
転する楽しみを共有できるような乗物を提供することを
課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
課題を解決するために、停車時でも車輪により自立する
車体に対して、乗員の踏力による人力駆動系と電動モー
ターによる電動駆動系とが駆動力合力機構を介して駆動
輪と連係するように併設されており、人力駆動系に入力
される踏力の大きさを検知するための踏力検知手段と、
該踏力検知手段の検出値に応じて電動駆動系を補助動力
として駆動制御するための補助動力制御手段を備えた制
御装置とがそれぞれ設置されていると共に、乗員の踏力
を受けるためのペダルが、車体の前端付近で略水平方向
に往復動するように設置されているような電動アシスト
付きペダル漕ぎ小型車両を提供するものである。
【0008】上記のような電動アシスト付きペダル漕ぎ
小型車両によれば、電動モーターによる電動駆動系の動
力を補助動力として得られることで、自分の足の能力を
活かした上で楽に車両を走行させることができると共
に、車両の前端付近で略水平方向に往復動するようにペ
ダルが設置されていることで、従来の自転車の回転式ペ
ダルのように足を高く上げる必要がなく、身体の不自由
な高齢者や障害者でも比較的容易にペダルを漕ぐ動作を
行なうことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電動アシスト付き
ペダル漕ぎ小型車両の実施形態について図面に基づいて
説明する。
【0010】本発明の電動アシスト付きペダル漕ぎ小型
車両の一実施形態について、図1は、車体のフレームを
覆うカバー部材を除いた状態の外観を示すものであり、
図2および図3は、駆動系を除いた車体の基本構造の概
略を示すものである。
【0011】本実施形態の電動アシスト付きペダル漕ぎ
小型車両1は、停車時でも車輪によって車体が自立する
四輪車(前二輪・後二輪)であって、車体の前後方向に
延びるメインフレーム2は、略水平方向に延びる前半部
と斜め上方に延びる後半部とが一体的に形成されてお
り、図3に示すように、前半部から後半部の途中まで一
本のパイプで車体幅方向中心線に沿って延びていて、後
半部の途中から左右二股に分岐して左右二本に平行した
ものとなっている。
【0012】メインフレーム2の前端近傍には、ステア
リングパイプ3が一体的に固着されて上方に起立してお
り、ステアリングパイプ3には、その中空軸心部を通る
ようにステアリングシャフト4が左右方向で回動自在に
支持されていて、ステアリングシャフト4には、その上
端にハンドル5が固着され、その下端にタイロッド,ナ
ックルアーム等からなるリンク機構6が連結されてい
る。
【0013】ステアリングパイプ3の直後でメインフレ
ーム2の下側には、左右の前輪7を両側で支持するため
の前輪支持アーム8が一体的に固定されており、前輪支
持アーム8の両端部には、それぞれジョイント部材9が
左右方向で回動可能に取り付けられていて、各ジョイン
ト部材9には、それぞれの側の前輪7の車軸が回転自在
に軸支されていると共に、ステアリングシャフト4の下
端に一端側が連結されたリンク機構6の他端側が連結さ
れている。
【0014】そのようにステアリングシャフト4の下端
と各ジョイント部材9がリンク機構6を介して連結され
ていることで、乗員がハンドル5を回動操作することに
より、ステアリングシャフト4とリンク機構6をジョイ
ント部材9を介して、前輪支持アーム8の両端部で左右
の前輪7が同時に左右方向に回動され、各前輪7を操舵
輪としてステアリング操作できるようになっている。
【0015】なお、ステアリングパイプ3の上部前側に
は、下端にペダル10を回転自在に支持するペダルクラ
ンク11の上端を回動自在に軸支するようなペダル取付
部を兼用するように、荷台13を取り付けるためのステ
ー12が一体的に固着されており、メインフレーム2の
前半部の下側には、幅広でフラットな足載せ板14が設
置されている。
【0016】メインフレーム2の中間部(前半部から後
半部に移る屈曲部)には、リヤアーム16を支持するた
めの軸支部15が取付ブラケットを介して一体的に固着
されており、この軸支部15にリヤアーム16の前端部
が軸15aにより回動可能に軸支されていて、それによ
りメインフレーム2に対して上下方向で揺動可能に取り
付けられたリヤアーム16の後部には、駆動輪となる左
右の後輪17の車軸18が回転自在に支持されている。
【0017】なお、リヤアーム16は、図3に示すよう
に、軸支部15の両端に軸15aで軸支される左右の前
端部16aからそれぞれ後方に左右一対のアーム部16
bが延び、左右のアーム部16bの後端同士が連結部分
16cにより一体的に繋がっているものであって、アー
ム部16bの途中には、2本のクロスパイプ16d,1
6eが左右両側のアーム部16bに渡って一体的に固着
されている。
【0018】メインフレーム2の後半部には、左右に分
岐して平行した部分の両側に渡って、クロスパイプ19
が一体的に固着されており、コイルスプリングとオイル
ダンパーからなるクッションユニット21が、車体幅方
向中央に一本、メインフレーム2とリヤアーム16の間
に介装されるリヤサスペンションとして、メインフレー
ム2側のクロスパイプ19とリヤアーム16側のクロス
パイプ16eとに渡って取り付けられている。
【0019】メインフレーム2の後半部に固着されたク
ロスパイプ19には、クッションユニット21の他に、
逆T字状のバッテリーボックス支持ステー20が、車体
幅方向中央で斜め後下方に延びるように一体的に固着さ
れており、このバッテリーボックス支持ステー20によ
り受けられるように、メインフレーム2の後半部の左右
に分岐して平行した部分のそれぞれの下方に、それぞれ
バッテリーを出し入れ自在に収納するためのバッテリー
ボックス22が取り付けられる。
【0020】そのようにバッテリーボックス22をメイ
ンフレーム2の下方に設置することで、重量のあるバッ
テリーを車体の低部に配置して車両重心を下げ、それに
よって運転時の安定性を向上させることができると共
に、バッテリーを2個搭載して一方を予備とすること
で、バッテリー残量が少なくなってきたら予備のバッテ
リーに切り換えて走行距離を延ばすことができる。更
に、他の使い方として、一方をアクセサリーボックスと
して使用することもできる。
【0021】メインフレーム2の後半部の左右に分岐し
た部分の間には、両側がそれぞれバッテリーボックス2
2により覆い隠される状態でコントローラー23のよう
な電装部品が配置され、また、メインフレーム2の後半
部の左右に分岐した部分の上側には、図2に示すよう
に、シート取付用ブラケット24がそれぞれ固着されて
いて、このシート取付用ブラケット24を介して、着座
部25aと背もたれ部25bを備えたシート25が取り
付けられる。
【0022】図4および図5は、上記のような車体に対
して設置される本実施形態の電動アシスト付きペダル漕
ぎ小型車両の駆動系の概略について示すものである。
【0023】電動アシスト付きペダル漕ぎ小型車両1の
駆動系については、乗員がペダル10を漕ぐことによる
人力駆動系と、電動モーター28の回転力による電動駆
動系とを、駆動力合力機構29を介して駆動輪となる後
輪17に連係させるように併設したものであって、ペダ
ル10により入力される踏力の大きさの検出値に応じて
電動モーター28の回転力を補助駆動力として提供する
という点においては、従来から電動アシスト付き自転車
において実施されているものと基本的には同じである。
【0024】しかしながら、本実施形態では、従来の電
動アシスト付き自転車のようにペダルがシート(サド
ル)の下方に配置された回転式のものではなく、車体の
両側に設けられる左右のペダル10が、それぞれ連係す
ることなく個別で略水平方向に往復動できるように、車
体の前端付近に設置されており、左右のペダル10から
別々に入力される踏力を合力するための左右踏力合力機
構27が、駆動力合力機構29とは別体の一つのユニッ
トとして、ペダル10から駆動力合力機構29までの間
に配設されている。
【0025】左右踏力合力機構27で合力された踏力の
大きさは、該機構27内に付設されている踏力検出手段
により検出されて、駆動系の制御装置となるコントロー
ラー23に入力され、コントローラー23において、そ
の補助動力制御手段により、入力された踏力の検出値に
応じて、バッテリーボックス22に収納されたバッテリ
ーから電動モーター28に流す電流が制御される。
【0026】その結果、電動モーター28の回転力が駆
動制御されて駆動力合力機構29に入力され、そのよう
に駆動制御された電動モーター28の回転力と、左右踏
力合力機構27から入力された人力(左右の踏力の合
力)とが、駆動力合力機構29において合力されてか
ら、駆動輪となる後輪17の車軸18に出力されること
となる。
【0027】車体の前端付近で略水平方向に往復動する
ように車体の両側に設置された各ペダル10のそれぞれ
は、本実施形態では、ステアリングヘッドパイプ3の上
部前側に一体的に形成された荷台取付用のステー12の
前端部に設けられた取付部30をそれぞれのペダルクラ
ンク11の上端軸支部とし、互いに連係することなく動
作するそれぞれのペダルクランク11を介して、ペダル
クランク11の揺動に応じて車体前後方向で略水平方向
に往復動できるように設置されている。
【0028】そのようなペダル10から左右踏力合力機
構27に動力を伝達するために、車体の左右両側のそれ
ぞれにおいて、ペダル10の近傍でペダルクランク11
に対して軸支部32によりロッド部材33の前端が回動
自在に軸支され、ロッド部材33の後端にチェーン34
の一端が連結され、このチェーン34の中途部が左右踏
力合力機構27の入力スプロケット35に巻回され、入
力スプロケット35を巻回して折り返されたチェーン3
4の他端が、前輪支持アーム8に対して前端側が固定さ
れたコイルスプリング36の後端側に連結されている。
【0029】そのような動力伝達構造により、ペダル1
0を前方に踏み込む力が、ロッド部材33とチェーン3
4を介し、踏力として左右踏力合力機構27に入力され
ることとなり、コイルスプリング36によりチェーン3
4とロッド部材33を介してペダル10が常に車体後方
に向けて付勢されていることで、前方に踏み込む力を解
除したときには自動的にペダル10が初期位置に戻るよ
うになっている。
【0030】その際にコイルスプリング36により付勢
されたペダル10の後方への移動を所定の位置に規制す
ると共に、この規制によるペダル10の初期位置を乗員
の身体に合わせて調整可能とするために、ペダル取付部
(ペダルクランク11の軸支部)30よりも後側でペダ
ルクランク11と当接するように、調整ネジ付きのスト
ッパー31がペダル位置規制手段として設けられてい
る。
【0031】なお、ペダル10から左右踏力合力機構2
7への動力伝達手段として、本実施形態ではロッド部材
33とチェーン34を使用しているが、全てチェーンの
みで実施したり、或いはベルトなど他の手段により実施
することも可能である。
【0032】左右踏力合力機構27から駆動力合力機構
29に動力(左右の踏力の合力による人力)を伝達する
ために、左右踏力合力機構27の出力スプロケット37
と駆動力合力機構29の入力スプロケット38とに渡っ
てチェーン39が巻回されている。この動力伝達につい
ても、チェーンとスプロケットに限らず、ベルトとプー
リ等、他の手段により実施することも可能である。
【0033】図6は、ペダル10から駆動力合力機構2
9までの間に一つの独立したユニットとして設置されて
いる左右踏力合力機構27について、該機構27の回転
軸心部を通る縦方向の断面(図7のA−A線に沿った断
面)によりその内部構造を示すものであり、図7は、左
右踏力合力機構27に付設されている踏力検出手段を側
面視の状態で示すものである。
【0034】左右踏力合力機構27では、ペダル10か
らの各チェーン34が巻回される左右の各入力スプロケ
ット35と、駆動力合力機構29に動力(左右の踏力の
合力)を伝達するための出力スプロケット37とを連係
させるために、左右の入力スプロケット35に共通する
入力軸43と、出力スプロケット37を固定した出力軸
44とが、互いに回転自在で同軸的に配置された状態
で、ケース本体41と蓋体42からなるハウジングによ
り回転自在に支持されていて、入力軸43と出力軸44
は、ワンウェイクラッチ45と遊星ギア機構(46,4
7,48,49)を介して連係されている。
【0035】また、入力軸43に取り付けられる左右の
入力スプロケット35のそれぞれに対して、該入力スプ
ロケット35と入力軸43との間にワンウェイクラッチ
50を左右それぞれに設けることで、左右のペダル10
に対応するそれぞれの入力スプロケット35に対してそ
れぞれワンウェイクラッチが配設されることとなり、そ
れによって、左右のペダル10を互いに連係させること
なく別々に動作させることが可能となっている。
【0036】遊星ギア機構は、入力軸43上にワンウェ
イクラッチ45を介して支持されたリング状のキャリヤ
ー46と、該キャリヤー46に対して回転自在に軸支さ
れた適当数の遊星ギア47と、出力軸44に対して一体
的に固定されたリングギア48と、入力軸43に対して
回動可能に嵌挿されたサンギア49からなり、遊星ギア
47はリングギア48とサンギア49の間に位置して両
者に噛合している。
【0037】遊星ギア機構のサンギア49には、踏力検
出手段の一部となる踏力検出用回動部材51が一体的に
固着されており、この踏力検出用回動部材51は、図7
に示すように、そのアーム部51aが押圧スプリング5
2により常に押圧されていて、その結果、入力軸43が
回転しても、それに連れて踏力検出用回動部材51およ
びサンギア49が回転しないように、押圧スプリング5
2の付勢力でその回動が阻止されている。
【0038】そのように遊星ギア機構のサンギア49と
一体的に固定された踏力検出用回動部材51に対し、押
圧スプリング52の押圧力に抗して踏力検出用回動部材
51が入力軸43の回転に連れて回動する角度を踏力の
大きさとして検出するように、ポテンショメーターによ
る検出部53が、左右踏力合力機構27のハウジング
(ケース本体41)に一体的に設置されている。
【0039】この検出部53により、入力軸43の回転
を遊星ギア47とリングギア48を介して出力軸44に
伝達するときの反力がサンギア49を回動させる力とし
て働くのに応じて、サンギア49と共に踏力検出用回動
部材51が押圧スプリング52の押圧力に抗して僅かに
回動する角度を、踏力の大きさとして電気的に検出し
て、その検出値をコントローラー23に出力している。
【0040】なお、踏力の大きさとして検出するような
踏力検出手段自体については、従来から電動アシスト付
き自転車のパワーユニットに設けられる踏力検出手段と
して様々なものが提案されており、図7に示したような
踏力検出用回動部材51と押圧スプリング52と検出部
53とによるものに限らず、従来から知られた構造の踏
力検出手段の何れかを適宜使用することも可能である。
【0041】図8は、左右踏力合力機構27からの人力
と電動モーター28の回転力とを合力して駆動輪(後輪
17)の車軸18に出力するための駆動力合力機構29
について、入力スプロケット38からの入力軸(踏力入
力軸63),アイドル軸64,車軸18,モーター28
からの入力軸(電動力入力軸66)の各軸を通るような
展開断面によりその内部構造を示すものである。
【0042】駆動力合力機構29では、左右のハウジン
グ部材61,62を合わせたハウジングにより、その一
方の側(図8上では下側に位置する車体左側のハウジン
グ部材62)に電動モーター28が一体的に付設されて
おり、また、左右踏力合力機構29からの踏力を入力す
るための入力スプロケット38を一端部に固定した踏力
入力軸63と、中間連係軸となるアイドル軸64と、左
右の車軸18を連係するための差動機構を内蔵するデフ
ァレンシャルケース65と、モーター28の出力軸に対
して遊星ギア機構により減速するように連係された電動
力入力軸66とがそれぞれ回転自在に支持されている。
【0043】踏力入力軸63にはギア部材67が摺動可
能に嵌挿され、アイドル軸64にはギア部材67の歯と
噛合するように歯が一体的に成形され、デファレンシャ
ルケース65には大径のギア68が一体的に固着され、
電動力入力軸66にはギア部材69が摺動可能に嵌挿さ
れていて、デファレンシャルケース65の大径ギア68
の歯に対して、アイドル軸64の歯と電動力入力軸66
のギア部材69の歯がそれぞれ噛合している。
【0044】左右の後輪17の各車軸18は、左右それ
ぞれの車軸18の端部に固定された各サイドギア71と
デファレンシャルケース65に回転自在に軸支された一
対のピニオン72からなる差動機構を介して互いに連係
されており、踏力入力軸63からギア部材67,アイド
ル軸64,大径ギア68を介してデファレンシャルケー
ス65に伝達される回転力と、電動力入力軸66からギ
ア部材69,大径ギア68を介してデファレンシャルケ
ース65に伝達される回転力とは、デファレンシャルケ
ース65内の差動機構を介し、合力として左右の車軸1
8にそれぞれ伝達されることとなる。
【0045】なお、踏力入力軸63とギア部材67はド
ッグクラッチにより係脱可能となっており、このドッグ
クラッチを係脱するためのクラッチ係脱部材74がハウ
ジングに回動可能に支持されていて、通常はクラッチ係
脱部材74のスプリング74aの付勢力により踏力入力
軸63とギア部材67は噛合しているが、スプリング7
4aの付勢力に抗してフォーク74bを移動させるよう
にクラッチ係脱部材74を回動させると、図8に示すよ
うに、踏力入力軸63とギア部材67の噛合が解除さ
れ、ギア部材67が踏力入力軸63に対してフリーな状
態となって、踏力入力軸63の回転のギア部材67への
伝達が遮断されることとなる。
【0046】また、電動力入力軸66とギア部材69
は、ギア係合により係脱可能となっており、このギア係
合を係脱するためのクラッチ係脱部材75がハウジング
に回動可能に支持されていて、通常はクラッチ係脱部材
75のスプリング75aの付勢力により電動力入力軸6
6とギア部材69は噛合しているが、スプリング75a
の付勢力に抗してフォーク75bを移動させるようにク
ラッチ係脱部材75を回動させると、図8に示すよう
に、電動力入力軸66とギア部材69の噛合が解除さ
れ、ギア部材69が電動力入力軸66に対してフリーな
状態となって、電動力入力軸66の回転のギア部材69
への伝達が遮断されることとなる。
【0047】そのため、クラッチ係脱部材74を動作さ
せてギア部材67と踏力入力軸63の間の動力伝達を遮
断すると、電動モーター28による電動力入力軸66か
らの回転力のみが車両駆動力として左右の車軸18に伝
達され、また、クラッチ係脱部材75を動作させてギア
部材69と電動力入力軸66の間の動力伝達を遮断する
と、踏力入力軸63からの人力のみが車両駆動力として
左右の車軸18に伝達されることとなり、両方の動力伝
達を遮断することで、不使用時に車両を押して移動させ
るような場合に、後輪17をフリーな状態として車両の
移動を軽く行なうことができる。
【0048】また、クラッチ係脱部材74については、
電動モーター28による駆動力で車両を後進させるため
のリバーススイッチと連動するように構成されており、
車両を後進させるときには、クラッチ係脱部材74を作
動させて人力駆動系を切り離すことで、それに連動して
リバーススイッチがオンとなり、制御装置に信号が入力
されて電動モーター28の逆転制御が可能となることか
ら、乗員のレバー操作により車両を後進させることが可
能となる。
【0049】ところで、駆動力合力機構29に対して補
助動力として出力される電動モーター28の回転力につ
いては、既に述べたように、踏力検知手段の検出値に応
じてコントローラー23内の補助動力制御手段により制
御されているものであり、踏力検知手段の検出部53か
らの検出信号がコントローラー23に入力されること
で、乗員がペダル10を踏むのに要する力に応じて、バ
ッテリーボックス22に収納されたバッテリーからの電
流が、コントローラー23によって制御された状態で電
動モーター28に流される。
【0050】すなわち、乗員がペダル10を踏むのに要
する力が大きいと、コントローラー23から電動モータ
ー28に流れる電流が大きくなって、電動モーター28
から大きな補助動力が提供され、乗員がペダル10を踏
むのに要する力が小さいと、コントローラー23から電
動モーター28に流れる電流が小さくなって、電動モー
ター28から小さな補助動力が提供される(或いは補助
動力が提供されない)ように、電動モーター28により
提供される補助動力が制御されることとなり、車両の推
進駆動のためにペダル10を踏む人力の負担に応じた補
助動力が電動モーター28によって提供されることとな
る。
【0051】そのようなコントローラー23の補助動力
制御手段による電動駆動系の駆動制御について、本実施
形態では、乗員がペダル10を踏むのに要する力の大き
さに対して提供される電動モーター28による補助動力
の大きさ、即ち、人力に対する補助動力のアシスト比
を、乗員のそれぞれの力や使用目的等に応じてアシスト
比の設定を任意に変更できるように、コントローラー2
3による駆動制御システムの中にアシスト比可変手段が
設けられている。
【0052】さらに、コントローラー23による駆動制
御システムについて、本実施形態では、更に、上記のよ
うな補助動力制御手段の外に、電動モーター28の動力
のみによる車両の走行を制御するための電動力制御手段
が設けられており、乗員が操作する操作子からの入力信
号で、補助動力制御手段により人力駆動系と電動駆動系
の合力で車両を走行させる補助駆動モードと、電動力制
御手段により電動駆動系のみで車両を走行させる電動駆
動モードとの何れかに切り換え制御できるようになって
いる。
【0053】アシスト比可変手段によりアシスト比を変
えたり運転モード(補助駆動モードや電動駆動モード)
を切り換えたりするための操作子については、本実施形
態では、図3に示すように、両端部にブレーキレバー7
7や調速レバー78(電動駆動モードのときの調速手
段)を取り付けたハンドル5の中央部に、バッテリー残
量を表示するための表示ボックス79が取り付けられて
おり、この表示ボックス79に対して、例えば、図9の
(A)〜(C)に示すように、操作子が設けられてい
る。
【0054】すなわち、図9の(A)に示したもので
は、一つの操作子がアシスト比設定用の操作子と運転モ
ード切り換え用の操作子を兼用しており、図9の(B)
に示したものでは、アシスト比設定用の操作子と運転モ
ード切換用の操作子が個別に設けられており、図9の
(C)に示したものでは、多段ロータリースイッチがア
シスト比設定用の操作子と運転モード切り換え用の操作
子を兼用している。
【0055】なお、電動アシスト付き自転車の駆動制御
システムにおいて、アシスト比を変更可能としたり、補
助駆動モードと電動駆動モードとに切り換えたりするこ
とは、既に従来の技術の項で述べたように、従来から知
られたものであって、本実施形態におけるアシスト比可
変手段による制御や補助駆動モードと電動駆動モードの
切り換え制御については、従来から知られた技術を適宜
利用することによって実施可能なものである。
【0056】以上に説明したような本実施形態の電動ア
シスト付きペダル漕ぎ小型車両1によれば、乗員のペダ
ル踏力と電動モーターによる補助動力により、乗員の運
動能力を活かしながら楽に走行することができると共
に、車体の前端付近で略水平方向に往復動するようにペ
ダル10が設置されていることにより、従来の自転車の
回転式ペダルのように足を高く上げる必要がなく、ペダ
ル10を前後方向に往復動させるだけで、身体の不自由
でも比較的楽に体力を無駄に消耗することなく、ペダル
10を漕ぐ動作を行なうことができる。
【0057】また、ペダル10に体重をかけることな
く、足だけの力で漕ぐようにしたことで、体重を加味し
た大きな踏力を検知する必要がなく、検知検知手段を含
む人力駆動系の構造を軽量且つコンパクトなものとする
ことができる。
【0058】特に、本実施形態では、メインフレーム2
の前端付近に起立するステアリングヘッドパイプ3に固
定された取付部に対してペダルクランク10を回動自在
に取り付けていることで、複雑なギア機構や前後スライ
ド機構を要することなく、簡単な構造で略水平方向に往
復動するペダルを実現することができ、外観的にもシン
プルで好ましいものとすることができる。
【0059】なお、本実施形態では、ステアリングヘッ
ドパイプ3の上部位置にペダルクランク11の取付部を
設けているが、ステアリングヘッドパイプの下部位置に
ペダルクランクの取付部を設けてペダルを車体上方に延
びるようにしても良い。
【0060】しかしながら、本実施形態のようにステア
リングヘッドパイプ3の上部位置(ステー12)にペダ
ルクランク11の上端を軸支することで、ペダルクラン
ク11をその取付部から車体下方に延びる吊り下げ型と
することができて、ペダル10の下方に乗員が足を休め
るスペースを広く取ることができると共に、荷台や荷籠
を取り付けるためのステー12をペダル10の取付部に
兼用することができるという利点が生じる。
【0061】また、本実施形態では、ペダル10を付勢
手段(コイルスプリング36)によって常に車体後方に
向けて付勢していることで、ペダル10を戻すための乗
員の力を必要とせず、ペダル10を踏み込む(前に押
す)だけでペダルを漕ぐことができ、さらに、ペダル位
置規制手段(調整ネジ付きのストッパー31)を設けて
いることで、乗員の体格に合わせてペダル10の初期位
置を調整することができる。
【0062】また、左右それぞれのペダル10に対応し
てそれぞれワンウェイクラッチ50を配設していること
で、左右のペダル10を互いに連係させることなく独立
して動作させることが可能となり、それによって、片足
だけで一方のペダルを漕いだり、両足同時にペダルを踏
み込んでペダルを漕いだりすることができ、乗員の個々
の状況に応じた利用方法の選択が可能となる。
【0063】また、各ワンウェイクラッチ50を介して
左右それぞれの踏力を合力する左右踏力合力機構27を
設けていることで、左右何れか一方のペダルからでも、
また両方のペダルからでも、入力された踏力を無駄なく
伝達することができ、しかも、左右のワンウェイクラッ
チ50と左右踏力合力機構27を同一軸上に軸支して一
体的にユニット化していることで、それらを軽量且つコ
ンパクトとすることができると共に、ユニット化した左
右踏力合力機構27をペダル10から駆動力合力機構2
9までの間の任意の位置に配設できることから、乗物の
使用に合わせて左右踏力合力機構27を適当な位置に配
置することができる。
【0064】また、本実施形態では、車体の前後方向に
延びるメインフレーム2の前半部と後半部が一体的に形
成されていることで、外観的に軽快且つスポーティなイ
メージを与え、重量の軽量化を図ることができるので運
搬や移動が容易な車両を実現できると共に、メインフレ
ーム2の後半部を途中から左右二股に分岐させているこ
とで、分岐したフレームの間にコントローラー23のよ
うな電装部品等を配置するためのスペースを確保するこ
とができて、車体をコンパクトに纏めることができる。
【0065】また、メインフレーム2の後半部に取り付
けたシート25に背もたれ部25bを設けていること
で、略水平方向に往復動するペダル10を踏み込んだ際
に、背もたれ部25bにより乗員の身体が後方にずれる
ようなことなく、無理なく楽にペダルを踏み込むことが
できる。
【0066】さらに、本実施形態では、アシスト比可変
手段によって人力に対する補助動力のアシスト比を任意
に変更することができるため、乗員の脚力のレベルや好
みに合わせた補助駆動力を得ることができ、例えば、リ
ハビリテーションを目的とした走行においては、その初
期段階では高アシスト比でリハビリが進むにつれて低ア
シスト比に変更するというように、リハビリの進行に合
わせて補助駆動力の大きさを変えることができる。
【0067】また、電動駆動系のみによる車両の走行を
制御するための電動力制御手段を備え、且つ、乗員の操
作で人力と電動モーターによる補助駆動モードと電動モ
ーターのみによる電動駆動モードの何れかに任意に切り
換えることができるため、通常は自分の脚力を補助して
もらいながら走行することができると共に、疲れた時や
体力的に負担が大きい坂道等において電動力のみによっ
て走行することもできる。
【0068】以上、本発明の電動アシスト付きペダル漕
ぎ小型車両の一実施形態について説明したが、本発明
は、上記のような実施形態にのみ限定されるものではな
く、例えば、左右踏力合力機構27については、上記の
実施形態では左右のワンウェイクラッチ50と左右踏力
合力機構27を同一軸上に軸支させて一体的にユニット
化することで軽量且つコンパクトな構成としているが、
駆動力合力機構29とは別体の左右踏力合力ユニットと
するだけでなく、駆動力合力機構29と一体化して更に
コンパクトな構成とすることで実施することも可能であ
る等、その具体的な構造について適宜設計変更可能なも
のであることはいうまでもない。
【0069】また、車両の車体構造や使用形態について
も、高齢者や障害者に適した仕様の車両に限らず、図1
0に示すように、バッテリーボックス22を車体の前部
に配置してシート25の位置をできるだけ低くすること
で、娯楽のために遊園地等で使用できるようなスポーツ
仕様の車両として実施することも可能であり、更には、
停車時に車輪で自立できるような車体であれば、実施形
態に示したような四輪車に限らず、前一輪・後二輪ある
いは前二輪・後一輪の三輪車や、自立用の補助輪を付設
した二輪車等であっても実施可能なものである。
【0070】
【発明の効果】以上説明したような本発明の電動アシス
ト付きペダル漕ぎ小型車両によれば、乗員のペダル踏力
に応じて電動モーターによる補助動力を得られること
で、自分の足の能力を活かした上で楽に走行することが
できると共に、従来の自転車の回転式ペダルのように足
を高く上げる必要がなく、ペダルを前後方向に往復動さ
せるだけで、楽に体力を無駄に消耗することなくペダル
を漕ぐ動作を行なうことができるため、身体の不自由な
高齢者や障害者にとっても比較的容易にペダルを漕ぐこ
とができ、自分の運動能力を活かし且つその能力のレベ
ルや好みに応じて、身体の不自由な人から健康体の人ま
で幅広く使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電動アシスト付きペダル漕ぎ小型車両
の一実施形態について、車体のフレームを覆うカバー部
材を除いた状態の外観を示す斜視図。
【図2】図1に示した実施形態について、駆動系を除い
た車体の基本構造を概略的に示す側面説明図。
【図3】図2に示した車体の基本構造についての上面説
明図。
【図4】図1に示した実施形態について、車体に対して
設置される駆動系を概略的に示す側面説明図。
【図5】図4に示した駆動系についての上面説明図。
【図6】図4に示した駆動系のうちの左右踏力合力機構
について、その内部構造を示す図7のA−A線に沿った
断面図。
【図7】図6に示した左右踏力合力機構に付設されてい
る踏力検出手段を示す側面説明図。
【図8】図4に示した駆動系のうちの駆動力合力機構に
ついて、その内部構造を示す踏力入力軸とアイドル軸と
車軸と電動力入力軸の各軸を通る展開断面図。
【図9】アシスト比の変更や運転モードの切り換えのた
めに表示ボックスに設けられている操作子の各例(A)
〜(C)を示す説明図。
【図10】本発明の電動アシスト付きペダル漕ぎ小型車
両の他の実施形態について、車体のフレームを覆うカバ
ー部材を除いた状態の外観を示す斜視図。
【符号の説明】
1 電動アシスト付きペダル漕ぎ小型車両 2 メインフレーム 3 ステアリングヘッドパイプ 10 ペダル 11 ペダルクランク 17 後輪(駆動輪) 23 コントローラー(制御装置) 25 シート 25a (シートの)着座部 25b (シートの)背もたれ部 27 左右踏力合力機構 28 電動モーター 29 駆動力合力機構 31 調整ネジ付きのストッパー(ペダル位置規制
手段) 50 ワンウェイクラッチ 51 踏力検出用回動部材(踏力検出手段) 52 押圧スプリング(踏力検出手段) 53 検出部(踏力検出手段)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 停車時でも車輪により自立する車体に対
    して、乗員の踏力による人力駆動系と電動モーターによ
    る電動駆動系とが駆動力合力機構を介して駆動輪と連係
    するように併設されており、人力駆動系に入力される踏
    力の大きさを検知するための踏力検知手段と、該踏力検
    知手段の検出値に応じて電動駆動系を補助動力として駆
    動制御するための補助動力制御手段を備えた制御装置と
    がそれぞれ設置されていると共に、乗員の踏力を受ける
    ためのペダルが、車体の前端付近で略水平方向に往復動
    するように設置されていることを特徴とする電動アシス
    ト付きペダル漕ぎ小型車両。
  2. 【請求項2】 ペダルが、車体フレームの前端付近に起
    立するステアリングヘッドパイプに固定された取付部を
    回動軸とし、車体前後方向に往復動するように、ペダル
    クランクを介して回動自在に取り付けられていることを
    特徴とする請求項1に記載の電動アシスト付きペダル漕
    ぎ小型車両。
  3. 【請求項3】 ペダルが、付勢手段により常に車体後方
    に向けて付勢されており、後方に付勢されたペダルに対
    して、その後方位置を規制すると共に、この規制による
    ペダルの初期位置を調整可能とするように、ペダル位置
    規制手段が設置されていることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の電動アシスト付きペダル漕ぎ小型車両。
  4. 【請求項4】 ペダルが、車体の左右両側にそれぞれ個
    別に動作可能なように設置され、左右それぞれのペダル
    に対応してワンウェイクラッチがそれぞれ配設され、左
    右のワンウェイクラッチを介して左右それぞれのペダル
    が受ける踏力を合力するように、左右踏力合力機構がペ
    ダルから駆動力合力機構までの間に配設されていること
    を特徴とする請求項1乃至3に記載の電動アシスト付き
    ペダル漕ぎ小型車両。
  5. 【請求項5】 左右のワンウェイクラッチと左右踏力合
    力機構が、同一軸上に軸支されて一体的にユニット化さ
    れた左右踏力合力ユニットであることを特徴とする請求
    項4に記載の電動アシスト付きペダル漕ぎ小型車両。
  6. 【請求項6】 車体の前後方向に延びるメインフレーム
    が、略水平方向に延びる前半部とそれに続いて斜め上方
    に延びる後半部とを一体的に形成したものであって、メ
    インフレームの後半部が、その途中から左右二股に分岐
    していることを特徴とする請求項1乃至5に記載の電動
    アシスト付きペダル漕ぎ小型車両。
  7. 【請求項7】 メインフレームの後半部で左右に分岐し
    た部分の上側にシートの取付部が設置され、該シート取
    付部に取り付けられるシートが、着座部の後端から立ち
    上がる背もたれ部を備えたものであることを特徴とする
    請求項6に記載の電動アシスト付きペダル漕ぎ小型車
    両。
  8. 【請求項8】 制御装置が、補助動力制御手段により電
    動駆動系を駆動制御する際の人力に対する補助動力のア
    シスト比を任意に変更するためのアシスト比可変手段を
    備えたものであることを特徴とする請求項1乃至7に記
    載の電動アシスト付きペダル漕ぎ小型車両。
  9. 【請求項9】 制御装置が、電動駆動系のみによる車両
    の走行を制御するための電動力制御手段を備えたもので
    あって、乗員が操作する操作子からの入力信号で、補助
    動力制御手段により人力駆動系と電動駆動系の合力で車
    両を走行させる補助駆動モードと、電動力制御手段によ
    り電動駆動系のみで車両を走行させる電動駆動モードと
    の何れかに切り換え制御されるものであることを特徴と
    する請求項1乃至8に記載の電動アシスト付きペダル漕
    ぎ小型車両。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101223421B1 (ko) * 2011-03-30 2013-01-17 창원대학교 산학협력단 레저용 하이브리드 자전거
US20170232297A1 (en) * 2016-02-16 2017-08-17 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Exercise system and method for controlling a vehicle
CN117537053A (zh) * 2024-01-10 2024-02-09 常州市佳博机械制造有限公司 差速输出机构

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