JP2004152931A - 可撓性回路基板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】平面形状が蛇行した形状の樹脂製の基板10上に回路配線パターン20が配されてなり、電子機器の折り曲げ部に設けられ、この折り曲げ部を介して配線を行う可撓性回路基板において、前記基板の側縁と前記回路配線パターンの最も外側のものとの間のクリアランスを、前記回路配線パターンの蛇行部曲がり内側では他の部分よりも大きくすることを特徴とする可撓性回路基板。
【選択図】 図1
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、電気機器の折り曲げ部に配される可撓性回路基板に係り、とくにその耐屈曲性を向上させる構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
折畳み式携帯電話機などの電子機器では、折り曲げ部を挟んで配置された要素間の配線を可撓性回路基板によって行っている。この場合、折り曲げ部は頻繁に屈曲を繰り返すから、その耐屈曲性は非常に高いものであることが要求される。
【0003】
このため、特許文献1ないし特許文献5に示すように、屈曲応力が集中する部分の耐屈曲性を高めるための提案が種々なされている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−135896号公報
【特許文献2】
特開2002−111138号公報
【特許文献3】
特開2002−158409号公報
【特許文献4】
特開2002−171033号公報
【特許文献5】
特開2002−217501号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ここにおいて、例えば折畳み式携帯電話機では、平面形状がほぼS字状に蛇行した可撓性回路基板を筒状のヒンジ部内にα字状をなすように巻込んで配し、ヒンジ部の屈伸に拘わらずヒンジ部両側間の接続を保つようにしている。
【0006】
この場合、可撓性回路基板では、S字状に蛇行した可撓性回路基板の屈曲部分における内側で断線事故が屡起きている。そこで、この断線事故を防止するための種々の試みがなされている。
【0007】
しかしながら、従来、この種の事故への有効な対策は提案されておらず、耐屈曲性の向上が難しくなっている状況にある。その一方で、耐屈曲性の向上要求は益々強まっている。
【0008】
本発明は上述の点を考慮してなされたもので、S字状に蛇行した可撓性回路基板における蛇行部曲がり内側における回路配線パターンの断線防止に適した構造を持つ可撓性回路基板を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明では、
平面形状が蛇行した形状の樹脂製の基板上に回路配線パターンが配されてなり、電子機器の折り曲げ部に設けられ、この折り曲げ部を介して配線を行う可撓性回路基板において、前記基板の側縁と前記回路配線パターンの最も外側のものとの間のクリアランスを、前記回路配線パターンの蛇行部曲がり内側では他の部分よりも大きくすることを特徴とする可撓性回路基板、
を提供するものである。
【0010】
本発明は、可撓性回路基板の側縁と回路配線パターンとの間のクリアランスの大きさが、蛇行部曲がり内側の回路配線パターンの断線に深い関係を持っているとの知見に基づくものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の基本的構成を示したものである。図の上部に示した可撓性回路基板は、一般的な可撓性回路基板の構成を示しており、図の下部に示したものは本発明の構成を示したものである。この可撓性回路基板は、図における中央部分を中心にした対称形状に構成されており、この構成中に、本発明の基本構造が含まれている。
【0012】
この図1に示す可撓性回路基板は、ほぼS字状に蛇行しており、応力が集中する蛇行部曲がり内側では基板10の側縁と回路配線パターンの端部との間のクリアランスCが通常設定されている0.3〜0.5mmよりも大きくとられている。
【0013】
これは、基板10から回路配線パターン20を見れば、回路配線パターン20が基板10の内側に寄っているということであり、反対に回路配線パターン20から基板10を見れば、基板10が外側にせり出しているということになる。
【0014】
そして、蛇行部曲がり内側以外の部分は、一方はクリアランスが小さく、他方はクリアランスが大きく構成されている。クリアランスCは、蛇行部曲がり内側では、他の部分よりクリアランスCを大きくする必要があるが、このクリアランスCの大きな部分がそれ以外の部分にも及んでいてもよいし、いなくてもよい。図1に示した構造で蛇行部曲がり内側の左右で、クリアランスCの大小が異なるのはその意味である。
【0015】
図2(a),(b)は、本発明に基づく可撓性回路基板構成のための基本的手法を示したものであり、図1に示した基本構造を構成する要素を基にして形成した2つの例を示している。
【0016】
まず図2(a)では、回路配線パターン20を全体的に基板10の幅方向中心寄りに寄せることにより、クリアランスを一様に大きくしたものである。この場合、基板10の寸法を変えないので、回路配線パターン20の寸法を小さくする必要がある。
【0017】
次に図2(b)では、回路配線パターン20は変えずに、基板10の外形を大きくすることにより、クリアランスを一様に大きくしたものである。この場合は、回路配線パターン20は影響を受けないが、基板10が大きくなる。
【0018】
上記した図2(a),(b)の手法では、可撓性回路基板全体のクリアランスを一様に大きくし、その結果、回路配線パターンの蛇行部曲がり内側もクリアランスが増すようにしている。そして、クリアランスが増した結果、回路配線パターンの断線が起き易い回路配線パターンの蛇行部曲がり内側で、断線が大幅に減少することが分った。
【0019】
図3は、本発明の一実施例を示したものである。この実施例では、基板10は変えずに回路配線パターン20のうち蛇行部曲がり内側に相当する部分については、破線で示した従来の回路配線パターン22bの代わりに基板10の幅方向中心に寄った位置に、実線で示すような回路配線パターン22aを設ける。換言すれば、回路配線パターンを部分的に基板10の内側に曲げる。
【0020】
これにより、蛇行部曲がり内側に当る円Xで示す部分では、基板10の側縁と回路配線パターン21,22との間のクリアランスがより大きくなる。
【0021】
図4は、本発明の他の実施例を示したものである。この実施例では、回路配線パターン20は変えずに、基板10のうち蛇行部曲がり内側に相当する部分については、破線で示した従来の側縁10bの代わりに基板10の側縁を外側に膨らませて実線で示す側縁10aを設ける。換言すれば、基板10の側縁を部分的に基板10の外側に膨らませる。
【0022】
これにより、蛇行部曲がり内側に当る円Xで示す部分では、基板10の側縁と回路配線パターン21,22との間のクリアランスがより大きくなる。
【0023】
このように、蛇行部曲がり内側にあって屈曲の際に回路配線パターンに対して応力の集中する部分で、基板10の側縁と回路配線パターン20との間のクリアランスが大きいと、応力の大半を基板10が受持ち、回路配線パターン20の応力を緩和して回路配線パターン20にはさほど伝達させない。
【0024】
このため、回路配線パターン20は耐屈曲性が向上し、回路配線パターン20の蛇行部曲がり内側でも耐屈曲性が増すから断線が起き難くなる。
【0025】
(変形例)
上記実施例では、最も材料利用効率のよい構成例を示したが、本発明を実施するにはこれらに限られず、図1ないし図2に示した基本的な要素を利用して種々の構成とすることができる。
【0026】
【発明の効果】
本発明は上述のように、基板側縁と回路配線パターンとの間のクリアランスを大きくするため、回路配線パターンでは蛇行部曲がり内側部分でも応力が減少し、その結果、可撓性回路基板の耐屈曲性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基本的手法の一例を示す説明図。
【図2】図2(a)は、図1に示した基本構造を構成する要素を基にして形成した一つの例を示し、図2(b)はもう一つの例を示す説明図。
【図3】本発明の一実施例を示す図。
【図4】本発明の他の実施例を示す図。
【図5】従来の可撓性回路基板の平面図。
【符号の説明】
10 基板
10a 本発明における基板の形状
10b 従来の可撓性回路基板における基板の形状
20 回路配線パターン
21,22 回路配線パターン
21a,22a 本発明による回路配線パターン
21b,22b 従来の回路配線パターン
Claims (3)
- 平面形状が蛇行した形状の樹脂製の基板上に回路配線パターンが配されてなり、電子機器の折り曲げ部に設けられ、この折り曲げ部を介して配線を行う可撓性回路基板において、
前記基板の側縁と前記回路配線パターンの最も外側のものとの間のクリアランスを、前記回路配線パターンの蛇行部曲がり内側では他の部分よりも大きくすることを特徴とする可撓性回路基板。 - 請求項1記載の可撓性回路基板において、
前記蛇行部曲がり内側にある前記回路配線パターンを前記基板の中心に寄せることにより、前記クリアランスを大きくした可撓性回路基板。 - 請求項1記載の可撓性回路基板において、
前記蛇行部曲がり内側にある前記可撓性回路基板の側縁を前記基板の中心から離れるように外側に寄せることにより、前記クリアランスを大きくした可撓性回路基板。
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JP2008235593A (ja) * | 2007-03-20 | 2008-10-02 | Sumitomo Electric Printed Circuit Inc | フレキシブルプリント配線板 |
JP2014140012A (ja) * | 2012-12-20 | 2014-07-31 | Murata Mfg Co Ltd | 高周波信号線路及びこれを備えた電子機器 |
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