JP2008140836A - インダクタンス部品 - Google Patents

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Koji Shimoyama
浩司 下山
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】本発明は、素体側面に端子を設けたインダクタンス部品において、その実装基板に実装された状態における直流抵抗の低減を目的とする。
【解決手段】本発明は、素体6と、この素体6内に形成されたコイル7と、このコイル7に電気的に接続されるとともに素体6における少なくともその外側面の一部に設けられた端子8A、8Bとを備え、端子8A、8Bにおけるその外側面には凹凸9を設けたものである。このような構成により、半田と端子8A、8Bとの接触面積を増加させることができ、その結果として、直流抵抗の低減を可能にすることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば携帯電話の電源回路に用いられるインダクタンス部品に関するものである。
従来、この種のインダクタンス部品は、図3に示すごとく、素体1内に設けられたうずまき状のコイル2と、このコイル2に電気的に接続されるとともに素体1の外側面に設けられた端子3とを備えており、この端子3と実装基板4とが半田5により接続されていた。
なお、この出願に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2003−203813号公報
このような従来のインダクタンス部品は、実装基板に実装された状態での直流抵抗の高さが問題となっていた。
即ち、上記従来の構成においては、半田5と端子3との接触面積の大部分が、端子3における外側面の表面積に制限されてしまうため、直流抵抗が高くなってしまっていた。
そこで本発明は、素体における少なくともその側面に端子を設けたインダクタンス部品において、当該インダクタンス部品が実装基板に実装された状態における直流抵抗の低減を目的とする。
そして、この目的を達成するために本発明は、素体と、この素体内に形成されたコイルと、このコイルに電気的に接続されるとともに前記素体における少なくともその外側面の一部に設けられた端子とを備え、前記端子におけるその外側面には第1の凹凸を設けたインダクタンス部品としたものである。
本発明のインダクタンス部品は、素体の側面に設けた端子において、その外側面に凹凸を設けることにより、当該インダクタンス部品が実装基板に実装された状態における端子と半田との接触面積を増やすことができ、直流抵抗の低減を実現することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品について図面を参照しながら説明する。
図1において、シート状の素体6内にはうずまき状のコイル7を形成し、このコイル7の最外周部には端子8A、8Bを電気的に接続し、コイル7を構成する平面コイル7A、7B間はビア7Cにより接続している。
ここで、端子8A、8Bの外側面には、図1に示すごとく凹凸9を設けている。このように、端子8A、8Bの外側面に凹凸9(第1の凹凸)を設ける構成とすることにより、図2に示すごとく、実装基板10上に形成されたパターン10Aへの実装時における半田11と端子8A、8Bとの接触面積を増やすことができ、直流抵抗の低減を実現することができる。この効果は、凹凸9の表面を粗面化することによりさらに大きくすることができる。
また、この凹凸9をコイル実装平面に対して垂直方向に凹部と凸部とを繰り返す形状とすることにより、実装基板10との接続信頼性を向上させることができる。例えば、何らかの応力が実装基板10に加わり、実装基板自体に撓みが生じたような場合においても、この凹凸9がコイル実装平面に対して垂直方向に凹部と凸部とを繰り返す形状であるため、この凹凸9の存在が、半田11から端子8A、8Bが剥離されようとする力に対する抵抗としての機能を果たし、高い接続信頼性を得ることができる。
また、端子8A、8Bにおける素体6との接触面において凹凸12A(第2の凹凸)を設けるとともに、素体6における端子8A、8Bとの接触面において凹凸12Aと嵌合される凹凸12B(第3の凹凸)を設けることにより、素体6と端子8A、8Bとの間の接触面積を向上させることができ、その結果として両者間の密着力を強化することができる。
さらに、この凹凸12Aをコイル実装平面に対して垂直方向に凹部と凸部とを繰り返す形状とすることにより、このインダクタンス部品のインダクタンス値を調整することができるという効果を奏する。例えば、素体6内にフェライト粉などの磁性材料を混ぜていた場合、この素体6内を多くの磁束が通過する。その際、素体6内を通過しようとする磁束の一部が、コイル実装平面に対して垂直方向に形成された凹凸12Aにおける凸部と略垂直に交わるのだが、この凹凸12Aにおける凸部の数若しくは凸部の大きさを調整することにより渦電流の発生量を調整することができ、その結果として、この渦電流発生に起因して変化するインダクタンス値を調整することができる。
なお、コイル7は一層でも構わないが、本実施の形態においてはインダクタンス値向上のため、2層の平面コイル7A、7Bにより構成している。具体的には、上層の平面コイル7Aを端子8Aから内周方向へうずまき状に巻回するとともに、平面コイル7Aの最内周部と下層の平面コイル7Bの最内周部とをビア7Cにより接続し、この平面コイル7Bを端子8Bへ向かう方向(外周方向)へうずまき状に巻回してコイル7を構成している。
なお、平面コイル7A、7Bは互いに同方向に巻回することが望ましい。これは、平面コイル7Aにより発生した磁束と平面コイル7Bにより発生した磁束とを、互いに打ち消し合わせることなく、大きなインダクタンス値を実現することができるためである。
本発明のインダクタンス部品は、実装基板に実装された状態において、その直流抵抗を低減することができるという特徴を有し、携帯電話等の各種電気機器において有用である。
本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の実装状態を示す断面図 従来のインダクタンス部品の断面図
符号の説明
6 素体
7 コイル
8A、8B 端子
9 凹凸(第1の凹凸)

Claims (4)

  1. 素体と、
    この素体内に形成されたコイルと、
    このコイルに電気的に接続されるとともに、
    前記素体における少なくともその外側面の一部に設けられた端子とを備え、
    前記端子におけるその外側面には第1の凹凸を設けたインダクタンス部品。
  2. 第1の凹凸は、コイル実装平面に対して垂直方向に凹部と凸部とを繰り返す形状とした
    請求項1に記載のインダクタンス部品。
  3. 端子における素体との接触面には第2の凹凸を設け、
    前記素体における前記端子との接触面には前記第2の凹凸と嵌合される第3の凹凸を設けた請求項1に記載のインダクタンス部品。
  4. 第2の凹凸は、コイル実装平面に対して垂直方向に凹部と凸部とを繰り返す形状とした請求項3に記載のインダクタンス部品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020107858A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 新科實業有限公司SAE Magnetics(H.K.)Ltd. 薄膜インダクタ、コイル部品および薄膜インダクタの製造方法
JP2020107760A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 新科實業有限公司SAE Magnetics(H.K.)Ltd. 薄膜インダクタ、コイル部品および薄膜インダクタの製造方法

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