JP5286645B2 - インダクタンス部品とその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば携帯電話の電源回路に用いられるインダクタンス部品に関するものである。
従来この種のインダクタンス部品は、図48に示すごとく、シート状の素体1内にはコイル2が形成され、このコイル2には端子3が電気的に接続されており、素体1の上面、下面には多層磁性体層4が形成されていた。
そして、この多層磁性体層4は、図49に示すごとく、渦電流を防止するために磁性体層4Aと絶縁層4Bとからなる多層構造により構成されていた。
なお、この出願に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2005−317604号公報
このような従来のインダクタンス部品はその信頼性の悪さが問題となっていた。
すなわち、上記従来の構成においては、半田実装時等における熱により、磁性体層4Aと絶縁層4Bとの熱収縮率の違いから、磁性体層4A、絶縁層4B間の密着性が悪くなり、その結果として信頼性が悪くなっていた。
そこで本発明は、磁性体層を有するインダクタンス部品において、その信頼性を向上させることを目的とする。
そして、この目的を達成するために本発明は、フォトレジストで形成された素体と、この素体内に形成されたコイルと、このコイルに電気的に接続された端子とを備え、前記素体内には前記コイルの巻回平面に略並行に配置されるとともに、前記コイルの上方および下方に複数の磁性体層がそれぞれ配置され、この複数の磁性体層及び前記コイルはそれぞれ前記素体にその全体を覆われるインダクタンス部品としたものである。
本発明のインダクタンス部品は、複数の磁性体層をそれぞれ素体内に形成する構成としたため、各磁性体層が素体にその全体を覆われるような構成となり、各磁性体層間はもちろんのこと、素体、磁性体層間の熱収縮率が異なっても、素体から磁性体層が剥離されるようなことがなく、高い信頼性を得ることができる。
また、複数の磁性体層における各磁性体層間には素体の一部を介在させる構成としたため、各磁性体層の厚みをスキンデプスの2倍未満にすることにより、渦電流を防止することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品について図面を参照しながら説明する。
図1において、シート状の素体5内にはコイル6Aを、このコイル6Aの最外周部には図2に示すごとく端子6B、6Cを、コイル6Aを構成する平面コイル6AA、6AB間には図1に示すごとくビア6Dを、それぞれ素体5内に形成するとともに、コイル6Aの上方には複数の磁性体層7A、7Bを、コイル6Aの下方には複数の磁性体層7C、7Dを素体5内に形成している。そして、複数の磁性体層における各磁性体層7A、7B、7C、7D間には素体5の一部が介在するような構成としている。
ここで、複数の磁性体層7A、7B、7C、7Dはコイル6Aの巻回平面に対して略並行に配置している。磁束の通り道に高透磁率の磁性体層7A、7B、7C、7Dを配置するためである。
ここで、コイル6Aは一層でも構わないが、本実施の形態においては2層の平面コイル6AA、6ABにより構成している。上層の平面コイル6AAは端子6Bから内周方向へ渦巻状に巻回され、この平面コイル6AAの最内周部と下層の平面コイル6ABの最内周部とをビア6Dにより接続し、この平面コイル6ABを端子6Cへ向かう方向(外周方向)へ渦巻状に巻回してコイル6Aを構成している。
ここで、平面コイル6AA、6ABは互いに同方向に巻回することが望ましい。これは、平面コイル6AAで発生した磁束と、下層である平面コイル6ABで発生した磁束とを打ち消し合わせることなく、高いインダクタンス値を実現するためである。
ここで、各磁性体層7A、7B、7C、7Dの厚みは、渦電流の発生を抑制するために、それぞれスキンデプスの2倍未満の厚みにしている。
このように、複数の磁性体層7A、7B、7C、7Dをそれぞれ素体5内に形成する構成、即ち、各磁性体層7A、7B、7C、7Dが素体5にその全体を覆われるような構成としたため、各磁性体層7A、7B、7C、7D間、あるいは素体5と磁性体層7A、7B、7C、7Dとの間の熱収縮率が異なっても、素体5から磁性体層7A、7B、7C、7Dが剥離されるようなことがなく、高い信頼性を得ることができる。
さらに、各磁性体層7A、7B、7C、7Dと接する素体5を熱収縮率が均一の材料で構成することにより、各磁性体層7A、7B、7C、7Dと素体5との間の熱収縮率の違いから発生する圧力が、各磁性体層7A、7B、7C、7D全体において均一にかかるため、磁性体層7A、7B、7C、7Dと素体5との間において局所的に力が加わることによる信頼性の低下を防ぐことができる。
さらに、各磁性体層7A、7B、7C、7D間に素体5の一部を介在させる構成としているため、それらの厚みをスキンデプス未満の厚みにすることにより、各磁性体層7A、7B、7C、7D内での渦電流を防止することができる。
さらに、磁性体層7A、7B、7C、7Dを複数層設けているため、その層数に比例して良好なDC重畳特性を実現するとともに、高いインダクタンス値を実現することができる。
なお、本実施の形態においては、コイル6Aの上方、下方にそれぞれ2枚の磁性体層7A、7B、磁性体層7C、7Dを配置する構成としているが、それ以上の層数で構成することにより、より高い磁束飽和密度、インダクタンス値を得ることができる。また、コイル6Aの上方と下方とで、形成する磁性体層の層数を異ならせてもかまわないが、上方、下方の一方に磁束が流れにくい部分があるとインダクタンス値が下がるため、同じ厚みの磁性体層を用いるのであれば、コイル6Aの上方、下方とも同じ層数に、異なる厚みの磁性体層を用いるのであれば、その厚みの合計がコイル6Aの上方と下方とで等しくなるように配置することが望ましい。
なお、コイル6Aは単層でも構わないが、本実施の形態の図1に示すごとく平面コイル6AA、6ABを2層以上積層させた構造とすることにより、より大きなインダクタンス値を実現することができ望ましい。
なお、コイル6Aの断面は方形ではなく円形でもかまわないが、方形の方がコイル断面積を大きくとることができるため、銅損を低減することができるため望ましい。
なお、平面コイル6AA、6ABの厚みを10μm以上とすることにより大電流に対応することができ望ましい。
なお、磁性体層7A、7B、7C、7Dの材料としてはFeまたはFe合金からなる組成の金属磁性材料が磁束密度、磁気損失の観点から好ましい。この磁性体層7A、7B、7C、7DにFe合金を用いた場合、Feの組成比が30質量%以上であることが望ましい。これは磁性体層7A、7B、7C、7Dに含まれるFeの含有量を30質量%以上にすることで高飽和磁束密度を有し、かつ低保磁力を有するという磁気特性の向上を実現することができるためである。また、ニッケル量を80%付近にすると高透磁率となり、大きなインダクタンス値を得ることができ望ましい。
また、磁性体層7A、7B、7C、7Dに用いるFe合金としてはFeNi,FeNiCo,FeCoのうちいずれか一つを含む組成からなる金属磁性材料が高磁束密度、低磁気損失の観点からより好ましい。
磁性体層7A、7B、7C、7Dの作製には例えば電気めっき法が使用できる。
このとき、電気めっき工程に用いるめっき浴にはFeイオンあるいはその他の金属イオンを含有させておく。
なお、めっき浴の各種添加剤として、応力緩和剤、ピット防止剤、錯化剤を入れておくことが好ましい。この応力緩和剤としては例えばサッカリンが挙げられる。サッカリンは、スルホン酸塩を含有する物質であるため、その効果を発揮することができる。このような応力緩和剤を入れることで、磁性体層7A、7B、7C、7Dを厚く形成してもクラックが発生しない均一性に優れた磁性体層7A、7B、7C、7Dを形成することができる。例えば、応力緩和剤としてサッカリンを用いた場合、めっき浴中に0.1〜5g/L含有させておくことでその効果は見られるが、電流密度等のめっき条件によって応力緩和作用を発揮する量は変化するので適宜条件設定をすることで制御することが可能である。
また、錯化剤としては各種金属イオンを安定化させるためにアミノ酸、モノカルボン酸、ジカルボン酸、トリカルボン酸をはじめとした有機分子や無機分子を含有させることで金属イオンと安定な錯体を形成することができる。
このようなめっき浴を用いて通常の電解めっき法によって鉄合金膜を形成するが、陽極を分離しためっき装置や磁場中でめっきを行う等の工夫をすることにより磁気特性に優れた鉄合金膜を形成することが可能となる。
次に、このインダクタンス部品の製造方法について説明する。
まず、図3に示すごとく、シリコン等の基板8を用意する。
次に、図4に示すごとく、この基板8上に、フォトレジストにより絶縁層9を形成する。
その後、図5に示すごとく、絶縁層9の上面全体を露光する。
次に、図6に示すごとく、絶縁層9の上面全体に、フォトレジストにより絶縁層10を形成する。
その後、図7に示すごとく、絶縁層10において磁性体層形成部10Aを除いた素体形成部10Bの上面を露光する。ここで、磁性体層形成部10Aの面積をより広く取ることで、高いインダクタンス値を有するインダクタンス部品を実現することができる。
次に、図8に示すごとく、図7に示した磁性体層形成部10Aを現像により除去する。
その後、図9に示すごとく、絶縁層9及び素体形成部10Bの露出する表面全体に下地電極層(図示せず)を無電解めっきなどにより形成し、この下地電極層(図示せず)を給電層として電気めっきにより磁性体11を形成する。
なお、磁性体11をスパッタで形成する場合には、下地電極層(図示せず)は不要となる。ただし、電気めっき法を用いると、被形成体である絶縁層9及び素体形成部10Bの露出する表面の形状によらず、均一に磁性体12を形成することができるという利点と、製膜スピードが速いという利点がある。
次に、図10に示すごとく、図9に示した磁性体11を上方から研磨し、素体形成部10Bを上面に露出させる。このとき、図7に示した磁性体層形成部10Aに該当する部分には磁性体11が入り込んでおり、これが、図1に示す磁性体層7Dとなる。この研磨方法としては、切削やCMP法を用いることにより、平坦な素体形成部10Bを形成することができる。
その後、図11に示すごとく、磁性体層7D、素体形成部10Bの上面全体に、フォトレジストにより絶縁層12を形成する。フォトレジストを用いることにより、平面均一性に優れ、且つ10μm〜20μm程度の薄い絶縁層12を形成することができる。
次に、図12に示すごとく、絶縁層12の上面全体を露光する。
その後、図13に示すごとく、絶縁層12の上面全体に、フォトレジストにより絶縁層13を形成する。
次に、図14に示すごとく、絶縁層13において磁性体層形成部13Aを除いた素体形成部13Bの上面を露光する。ここで、磁性体層形成部13Aの面積をより広く取ることで、高いインダクタンス値を有するインダクタンス部品を実現することができる。
その後、図15に示すごとく、図14に示した磁性体層形成部13Aを現像により除去する。
次に、図16に示すごとく、絶縁層12及び素体形成部13Bの露出する表面全体に下地電極層(図示せず)を無電解めっきなどにより形成し、この下地電極層(図示せず)を給電層として電気めっきにより磁性体14を形成する。
なお、磁性体14をスパッタで形成する場合には、下地電極層(図示せず)は不要となる。ただし、電気めっき法を用いると、被形成体である絶縁層12及び素体形成部13Bの露出する表面の形状によらず、均一に磁性体14を形成することができるという利点と、製膜スピードが速いという利点がある。
その後、図17に示すごとく、図16に示した磁性体14を上方から研磨し、素体形成部13Bを上面に露出させる。このとき、図14に示した磁性体層形成部13Aに該当する部分には磁性体14が入り込んでおり、これが、図1に示す磁性体層7Cとなる。この研磨方法としては、切削やCMP法を用いることにより、平坦な素体形成部13Bを形成することができる。
次に、図18に示すごとく、磁性体層7C、素体形成部13Bの上面全体に、フォトレジストにより絶縁層15を形成する。
その後、図19に示すごとく、絶縁層15の上面全体を露光する。
次に、図20に示すごとく、絶縁層15の上面全体に、フォトレジストにより絶縁層16を形成する。
その後、図21に示すごとく、絶縁層16におけるコイル形成部16A、端子形成部16Bを除いた素体形成部16Cの上面を露光する。
その後、図22に示すごとく、図21に示したコイル形成部16A、端子形成部16Bを現像により除去する。
次に、図23に示すごとく、絶縁層15、素体形成部16Cの露出する表面全体に下地電極層(図示せず)を無電解めっきなどにより形成し、この下地電極層(図示せず)を給電層として電気めっきにより導体17を形成する。
なお、導体17をスパッタで形成する場合には、下地電極層(図示せず)は不要となる。ただし、電気めっき法を用いると、被形成体である絶縁層15及び素体形成部16Cの露出する表面の形状によらず、均一に導体17を形成することができるという利点と、製膜スピードが速いという利点がある。
その後、図24に示すごとく、図23に示した導体17を上方から研磨し、素体形成部16Cを上面に露出させる。このとき、図21に示したコイル形成部16A、端子形成部16Bに該当する部分には導体17が入り込んでおり、これらがそれぞれ図1に示す平面コイル6AB、端子6Cとなる。この研磨方法としては、切削やCMP法を用いることにより、平坦な素体形成部16Cを形成することができる。
次に図25に示すごとく、平面コイル6AB、端子6C、及び素体形成部16Cの上面全体に絶縁層18を形成する。
その後、図26に示すごとく、絶縁層18におけるビア形成部18Aを除いた素体形成部18Bの上面を露光する。
次に、図27に示すごとく、ビア形成部18A、素体形成部18Bの上面全体に、フォトレジストにより絶縁層19を形成する。
その後、図28に示すごとく、絶縁層19におけるコイル形成部19A、端子形成部19Bを除いた素体形成部19Cの上面を露光する。
次に、図29に示すごとく、図28に示したビア形成部18A、コイル形成部19A、端子形成部19Bを現像により除去する。
その後、図30に示すごとく、図29に示した素体形成部18B、19Cの露出する表面に無電解めっき等により下地層(図示せず)を形成した後、電気めっきにより導体20を形成する。
なお、導体20をスパッタで形成する場合には、下地電極層(図示せず)は不要となる。ただし、電気めっき法を用いると、被形成体である素体形成部18B、19Cの露出する表面の形状によらず、均一に導体20を形成することができるという利点と、製膜スピードが速いという利点がある。
次に、図31に示すごとく、図30に示した導体20を上方から研磨し、素体形成部19Cを上面に露出させる。このとき、図28に示したコイル形成部19A、端子形成部19B、ビア形成部18Aに該当する部分に入り込んだ導体20が、それぞれ図1に示す平面コイル6AA、端子6B、ビア6Dとなる。
次に、図32に示すごとく、平面コイル6AA、端子6B、素体形成部19Cの上面全体に、フォトレジストにより絶縁層21を形成する。
その後、図33に示すごとく、絶縁層21の上面を露光する。
次に、図34に示すごとく、絶縁層21の上面全体に、フォトレジストにより絶縁層22を形成する。
その後、図35に示すごとく、絶縁層22における磁性体層形成部22Aを除いた素体形成部22Bの上面を露光する。ここで、磁性体層形成部22Aの面積をより広く取ることで、高いインダクタンス値を有するインダクタンス部品を実現することができる。
次に、図36に示すごとく、図35に示した磁性体層形成部22Aを現像により除去する。
その後、図37に示すごとく、図36に示した絶縁層21、素体形成部22Bの露出する表面に無電解めっき等により下地層(図示せず)を形成した後、電気めっきにより磁性体23を形成する。
なお、磁性体23をスパッタで形成する場合には、下地電極層(図示せず)は不要となる。ただし、電気めっき法を用いると、被形成体である絶縁層21及び素体形成部22Bの露出する表面の形状によらず、均一に磁性体23を形成することができるという利点と、製膜スピードが速いという利点がある。
次に、図38に示すごとく、図37に示した磁性体23を上方から研磨し、素体形成部22Bを上面に露出させる。このとき、図35に示した磁性体層形成部22Aに該当する部分には磁性体23が入り込んでおり、これが、図1に示す磁性体層7Bとなる。この研磨方法としては、切削やCMP法を用いることにより、平坦な素体形成部22Bを形成することができる。
その後、図39に示すごとく、磁性体層7B及び素体形成部22Bの上面全体に、フォトレジストにより絶縁層24を形成する。
次に、図40に示すごとく、絶縁層24の上面を露出する。
その後、図41に示すごとく、絶縁層24の上面全体に、フォトレジストにより絶縁層25を形成する。
次に、図42を示すごとく、絶縁層25における磁性体層形成部25Aを除いた素体形成部25Bの上面を露光する。ここで、磁性体層形成部25Aの面積をより広く取ることで、高いインダクタンス値を有するインダクタンス部品を実現することができる。
次に、図43に示すごとく、図42に示した磁性体層形成部25Aを現像により除去する。
その後、図44に示すごとく、図43に示した絶縁層24、素体形成部25Bの露出する表面に無電解めっき等により下地層(図示せず)を形成した後、電気めっきにより磁性体26を形成する。
なお、磁性体26をスパッタで形成する場合には、下地電極層(図示せず)は不要となる。ただし、電気めっき法を用いると、被形成体である絶縁層24及び素体形成部25Bの露出する表面の形状によらず、均一に磁性体26を形成することができるという利点と、製膜スピードが速いという利点がある。
次に、図45に示すごとく、図44に示した磁性体26を上方から研磨し、素体形成部25Bを上面に露出させる。このとき、図42に示した磁性体層形成部25Aに該当する部分には磁性体26が入り込んでおり、これが、図1に示す磁性体層7Aとなる。この研磨方法としては、切削やCMP法を用いることにより、平坦な素体形成部25Bを形成することができる。
その後、図46に示すごとく、磁性体層7Aと素体形成部25Bの上面全体にフォトレジストにより絶縁層27を形成する。
次に、図47に示すごとく、図46に示した基板8をフッ酸処理等により除去する。
その後、図1に示すごとく、樹脂と金属の混合物からなるペーストを外部電極6CC、6BBとし、端子6C、6Bにそれぞれ電気的に接続する。
このようにして、磁性体層7A、7B、7C、7D間に素体5の一部を介在させた状態で、それぞれの磁性体層7A、7B、7C、7Dを素体5内に形成する、高い信頼性を実現したインダクタンス部品を得ることができる。
本発明のインダクタンス部品は、信頼性が高いという特徴を有し、各種電気機器において有用である。
本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の分解斜視図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるインダクタンス部品の製造工程を示す断面図 従来のインダクタンス部品の断面図 従来のインダクタンス部品における多層磁性体層の断面図
符号の説明
5 素体
6A コイル
6B、6C 端子
7A、7B、7C、7D 磁性体層

Claims (3)

  1. フォトレジストで形成された素体と、この素体内に形成されたコイルと、このコイルに電気的に接続された端子とを備え、
    前記素体内には前記コイルの巻回平面に略並行に配置されるとともに、前記コイルの上方および下方に複数の磁性体層がそれぞれ配置され、この複数の磁性体層及び前記コイルはそれぞれ前記素体にその全体を覆われるインダクタンス部品。
  2. 各磁性体層の厚みをスキンデプスの2倍未満にした請求項1に記載のインダクタンス部品。
  3. フォトレジストで形成された素体と、この素体内に形成されたコイルと、このコイルに電気的に接続された端子とを備え、前記素体内には前記コイルの巻回平面に略並行に配置されるとともに、前記コイルの上方および下方に複数の磁性体層がそれぞれ配置され、この複数の磁性体層及び前記コイルはそれぞれ前記素体にその全体を覆われるインダクタンス部品の製造方法であって、
    前記複数の磁性体層を製造する工程は、
    フォトレジストを用いて第1の絶縁層を形成する第1の工程と、
    前記第1の絶縁層上にフォトレジストを用いて第2の絶縁層を形成する第2の工程と、
    前記第2の絶縁層の一部を除去してなる第1の磁性体層形成部と、前記第2の絶縁層から前記第1の磁性体層形成部を除去した第1の素体形成部とを形成する第3の工程と、
    前記第1の磁性体層形成部に第1の磁性体層を形成する第4の工程と、
    前記第1の素体形成部と前記第1の磁性体層上にフォトレジストを用いて第3の絶縁層を形成する第5の工程と、
    前記第3の絶縁層上にフォトレジストを用いて第4の絶縁層を形成する第6の工程と、
    前記第4の絶縁層の一部を除去してなる第2の磁性体層形成部と、前記第4の絶縁層から前記第2の磁性体層形成部を除去した第2の素体形成部とを形成する第7の工程と、
    前記第2の磁性体層形成部に第2の磁性体層を形成する第8の工程と、
    前記第2の素体形成部と前記第2の磁性体層上にフォトレジストを用いて第4の絶縁層を形成する第9の工程とを含む、
    前記インダクタンス部品の製造方法。
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