JP2004151133A - 画像表示装置における照明光学装置及び画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】レーザ光をGLV6(空間変調素子)に照射し、該レーザ光LをGLVに入力される画像信号に基づき変調することにより画像を表示する画像表示装置1における照明光学装置であって、上記レーザ光の偏光成分をP偏光成分とS偏光成分とに等分する偏光回転手段20と、該偏光回転手段により等分されたP偏光成分とS偏光成分とを分離する偏光ビームスプリッタ21と、P偏光成分のレーザ光とS偏光成分のレーザ光との間にレーザ光のコヒーレンス長以上の光路差を発生させる光路差発生手段22とを備える。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空間変調素子によって変調された光により画像を表示する画像表示装置における照明光学装置及び画像表示装置に関する。詳しくは、画像の画質の向上を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像表示装置の形態として、液晶パネルや、DMD(Digital Micromirror Device)等の空間変調素子によって変調された光ビームをスクリーンに照射して、スクリーン上に画像を映し出すようにしたプロジェクションディスプレイが提案されている。このようなプロジェクションディスプレイにおいては、これまで、メタルハライド、ハロゲン、あるいはキセノンといったランプが光源として用いられていた。
【0003】
しかしながら、このようなランプを光源とした場合には、光源の寿命が短く、メンテナンスが煩雑になるといった問題がある。また、ランプからの白色光から光の三原色を取り出すため光学系が複雑となり、更に、色再現領域が制限されて光利用効率も低下するといった問題がある。
【0004】
これらの問題点を解決するために、半導体レーザ等のレーザ光源をプロジェクションディスプレイの光源に用いる試みがなされている。レーザ光源は、ランプに比べて寿命が長く、また、優れた指向性により放射される光を効率よく利用することができるので、エネルギー利用効率が高く、また、レーザ光源は、その単色性により、色再現領域を大きく取ることができるなどの数々の利点を有する。
【0005】
また、近年、マイクロマシン技術によるアクティブ駆動式のグレーティング(回折格子)を用いたディスプレイが開発されて注目を集めている。使用する回折格子型素子は、「グレーティングライトバルブ(Grating Light Valve)」(以下、「GLV」と略記する。)と呼ばれ、従来の空間変調器を使った場合に比べて、継ぎ目のない(シームレス)鮮明で明るい画像を表示できること及びマイクロマシン技術を用いて安価に製造できること、そして、高速動作が可能であること等の特長を有する。
【0006】
そして、このようなGLVを照明する光源として、上述した半導体レーザなどのレーザ光源を用いることが考えられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したプロジェクションディスプレイ等の画像表示装置の光源としてレーザ光源を用いた場合、スペックル(あるいはスペックルノイズ)が生じて画質が劣化するという問題がある。
【0008】
スペックルノイズは、レーザ光源からの位相が揃ったコヒーレント光がランダムな位相面(物体面)によって散乱されることにより、物体面の隣接する領域からの乱れた波面が観察面上で干渉することで生じる現象であり、粒状の強度分布として観察面上に現れる。
【0009】
レーザ光源を用いたプロジェクションディスプレイにおいては、このようなスペックルノイズが、物体面であるスクリーンと、観察面である観察者の目(網膜)との間で生じると、観察者が画像の劣化であると認識することになる。したがって、このようなスペックルノイズを如何に低減するかが、レーザ光源を用いたプロジェクションディスプレイ等の画像表示装置を実現する上で重要である。
【0010】
なお、空間干渉性の低いレーザ光があり、このようなレーザ光をプロジェクションディスプレイ等の画像表示装置に用いれば、スペックルノイズの少ない2次元画像を実現することができると考えられるが、このような空間干渉性の低いレーザ光はノイズが発生しやすかったり、ビーム形状及び強度分布が変動しやすかったり安定性に欠け、プロジェクションディスプレイ等の画像表示装置の光源としては不適である。
【0011】
そして、ビーム形状及び強度分布などが安定しており、高出力な可視レーザ光は一般に空間干渉性が高く、上述のスペックルノイズの問題が発生してしまうのが現状である。
【0012】
そこで、本発明は、プロジェクションディスプレイ等の画像表示装置において、スペックルノイズを低減し、画質の劣化を低減することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明画像表示装置における照明光学装置は、レーザ光を空間変調素子に照射し該レーザ光を空間変調素子に入力される画像信号に基づき変調させることにより画像を表示する画像表示装置における照明光学装置であって、上記レーザ光の偏光成分をP偏光成分とS偏光成分とに等分する偏光回転手段と、該偏光回転手段により等分されたP偏光成分とS偏光成分とを分離する偏光分離手段と、P偏光成分のレーザ光とS偏光成分のレーザ光との間にレーザ光のコヒーレンス長以上の光路差を発生させる光路差発生手段とを備えたものである。
【0014】
また、本発明画像表示装置は、レーザ光を空間変調素子に照射し該レーザ光を空間変調素子に入力される画像信号に基づき変調させることにより画像を表示する画像表示装置であって、上記空間変調素子を照射する照明光学装置が、上記レーザ光の偏光成分をP偏光成分とS偏光成分とに等分する偏光回転手段と、該偏光回転手段により等分されたP偏光成分とS偏光成分とを分離する偏光分離手段と、P偏光成分のレーザ光とS偏光成分のレーザ光との間にレーザ光のコヒーレンス長以上の光路差を発生させる光路差発生手段とを備えたものである。
【0015】
したがって、本発明画像表示装置における照明光学装置及び画像表示装置によれば、P偏光成分のレーザ光とS偏光成分のレーザ光との分離に加え、両偏光成分間にコヒーレンス長以上の光路差を発生させることで、両レーザ光を無相関にすることができ、よって、スペックルノイズの低減が可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明は、レーザ光を空間変調素子に照射し該レーザ光を空間変調素子に入力される画像信号に基づき変調させることにより画像を表示する画像表示装置及びこれに用いられる照明光学装置に関するものである。画像表示装置としては、例えば、フロントプロジェクション(前面投射)型、リアプロジェクション(背面投射)型のレーザディスプレイが挙げられるが、その他、レーザープリンタ、あるいはディジタル画像データに基づいて映画フィルムへ画像を記録する装置等、印刷や記録を含む画像表示装置に広く用いることができる。
【0017】
また、空間変調素子として、上述したGLVの他、液晶、DMDなどを使用することができる。
【0018】
以下に、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【0019】
図1乃至図10は本発明の実施の形態を示すものであり、本発明を変調空間素子としてGLVを用いた画像表示装置における照明光学装置及び画像表示装置に適用したものである。
【0020】
先ず、画像表示装置1の概要を説明する。
【0021】
レーザ光を出射するレーザ光源2と、レーザ光源2から照射されたレーザ光Lを複数に分離する光学系3と、レーザ光Lの強度分布の均一化を図るラインジェネレータエキスパンダ光学系4と、上記レーザ光源2からのレーザ光Lを線状光源に変換するフォーカスレンズ5と、±1次回折光±Lo1を発生させると共に1次元画像を形成すべく1次元空間変調を行うGLV6と、該GLV6により形成された1次元画像を再結像するリレー光学系7と、上記GLV6により発生させた±1次回折光±Lo1のみを透過させ、0次光を遮蔽する光学的フィルタ(以下、「シュリーレンフィルタ」という。)8と、該シュリーレンフィルタ8によりフィルタリングされた±1次回折光±Lo1を投影する投影レンズ系9と、1次元画像を2次元画像に変換するためのガルバノミラー10と、2次元画像を表示するスクリーン11とを有する(図1参照)。
【0022】
レーザ光源2は、フルカラーの2次元画像を表示するためには、赤色レーザ光用のレーザ光源、緑色レーザ光用のレーザ光源、青色レーザ光用のレーザ光源の3つが必要である。
【0023】
そして、上記した各色レーザ光源から出射されるレーザ光のコヒーレンス長(可干渉距離ともいう。)は20mm〜600mmの範囲内である。なお、この実施の形態ではレーザ光源2のレーザ光のコヒーレンス長(可干渉距離ともいう。)を例えば60mmとして説明する。
【0024】
赤色レーザ(波長640nm)のレーザ光源の例としては、赤色レーザダイオードアレイが挙げられる。
【0025】
緑色レーザ(波長532nm)のレーザ光源及び青色レーザ(波長457nm)のレーザ光源の例としては、受動Qスイッチ発振するLD励起Nd:YVO4(又はNd:YAG)マイクロチップレーザの出力(波長1064nm又は914nm)をLD励起したNd:ドープファイバー増幅器により増幅し、さらに第2高調波発生過程により波長変換するものが挙げられる。このタイプのレーザ光源は、アライメントが容易で堅牢な光ファイバーを増幅媒質としており、低コストで高出力のレーザ光を出射することができ、また、量産可能で、レーザディスプレイの光源として理想的である。
【0026】
レーザ光Lを複数に分離する光学系3は、レーザ光Lの偏光成分をP偏光成分LpとS偏光成分Lsとに等分する偏光回転手段20と、P偏光成分LpとS偏光成分Lsとを分離する偏光分離手段21と、これらP偏光成分LpとS偏光成分Lsとの間で光路差L1をつける光路差発生手段22と、上記P偏光成分Lp及びS偏光成分Lsのそれぞれの強度を分離する光強度分離手段23とから成る(図1参照)。
【0027】
偏光回転手段20は、例えば、λ/2波長板で、水晶波長板、フレネルロム波長板などが適用可能である。また、レーザ光源2から出射されるレーザ光LがすでにP偏光成分とS偏光成分とを等分に有する場合は、偏光回転手段20はレーザ光源2内に含まれているものとする。
【0028】
偏光分離手段21と光路差発生手段22とは、所定の形状をした第1のプリズム30に備えられる(図1、図2参照)。
【0029】
すなわち、第1のプリズム30は板厚が一定で扁平な六角柱をした主プリズム31と該主プリズム31の板厚と同じ板厚で扁平な直角二等辺三角柱をした従プリズム32とから成り、主プリズム31の板厚が現れた一の面と従プリズム32の板厚が現れた一の面とを張り合わせて全体として異形な六角柱に形成されている(図2、図3参照)。
【0030】
そして、第1のプリズム30はレーザ光をP偏光成分のレーザ光とS偏光成分のレーザ光とに分離すると共に、再び両成分のレーザ光を合成する、偏光分離合成手段として機能する。
【0031】
主プリズム31は、各対辺同士は平行で、また、対辺同士の長さが同じに形成されている。主プリズム31の各部の具体的数値は以下の通りである。なお、図2における左端の角部を「第1の角31A」とし、時計回り方向に「第2の角31B」、「第3の角31C」、・・・、「第6の角31F」とする。また、第1の角31Aと第2の角31Bとの間の面を「第1の面31a」とし、時計回り方向に「第2の面31b」、「第3の面31c」、・・・、「第6の面31f」とする(図2参照)。
【0032】
第1の角31Aの角度=90°
第2の角31Bの角度=135°
第3の角31Cの角度=135°
第4の角31Dの角度=90°
第5の角31Eの角度=135°
第6の角31Fの角度=135°
第1の角31Aと第2の角31Bとの間の間隔:15mm/Sin45°≒21.21mm
第2の角31Bと第3の角31Cとの間の間隔:10mm
第3の角31Cと第4の角31Dとの間の間隔:15mm/Sin45°≒21.21mm
第4の角31Dと第5の角31Eとの間の間隔:15mm/Sin45°≒21.21mm
第5の角31Eと第6の角31Fとの間の間隔:10mm
第6の角31Fと第1の角31Aとの間の間隔:15mm/Sin45°≒21.21mm
第2の面31bと第5の面31eとの間の間隔:30mm
第1の角31Aと第4の角31Dとの間の間隔:40mm
である。
【0033】
また、従プリズム32の具体的数値は以下の通りである。なお、図2における上端の角部を「第1の角32A」とし、時計回り方向に「第2の角32B」、「第3の角32C」とする。また、第1の角32Aと第2の角32Bとの間の面を「第1の面32a」とし、時計回り方向に「第2の面32b」、「第3の面32c」とする(図2参照)。
【0034】
第1の角32Aの角度=45°
第2の角32Bの角度=45°
第3の角32Cの角度=90°
第1の角32Aと第2の角32Bとの間の間隔:15mm/Sin45°≒21.21mm
第2の角32Bと第3の角32Cとの間の間隔:15mm
第3の角32Cと第1の角32Aとの間の間隔:15mm
である。
【0035】
そして、主プリズム31の第6の面31fに従プリズム32の第1の面32aを張り合わせて、該張り合わせ面33に偏光ビームスプリッタ21が設けられて第1のプリズム30が構成される(図4参照)。上記張り合わせ面33に設けられた偏光ビームスプリッタ21は偏光分離手段として機能する。
【0036】
上記偏光回転手段20によりP偏光成分LpとS偏光成分Lsとに等分されたレーザ光Lは第1のプリズム30の従プリズム32の第3の面32cから直角に入光する(図2参照)。
【0037】
従プリズム32に入光したレーザ光LのうちP偏光成分Lpは上記張り合わせ面33に設けられた偏光ビームスプリッタ21をほぼ100%透過して主プリズム31内に入光する。また、S偏光成分Lsは上記偏光ビームスプリッタ21においてほぼ100%反射され、従プリズム32の第2の面32bから第1のプリズム30の外に出射される(図2参照)。
【0038】
そして、主プリズム31内に入光したP偏光成分Lpは、主プリズム31の第4の面31d、第3の面31c、第1の面31aでそれぞれ内面反射をした後、偏光ビームスプリッタ21に戻り、該偏光ビームスプリッタ21を透過して従プリズム32の第1の面32aから従プリズム32内に入光し、その後、第1の従プリズム32の第2の面32bから第1のプリズム30の外に出射される(図2参照)。
【0039】
このとき、P偏光成分Lpが主プリズム31の偏光ビームスプリッタ21において入光する位置と出射する位置とが同じになるため、既に偏光ビームスプリッタ21で反射されたS偏光成分LsとP偏光成分Lpとが合成される(図2参照)。
【0040】
また、合成されたP偏光成分LpとS偏光成分Lsとの間には、上述したようにP偏光成分Lpが主プリズム31内で内面反射を繰り返した分の光路差L1が生じる(図2参照)。
【0041】
そして、この光路差L1は上述した具体的寸法例では、P偏光成分Lpの光路長とS偏光成分Lsの光路長との差は80mmとなっており、両偏光成分の光路差(L1=80mm)は該レーザ光Lのコヒーレンス長60mmよりも長いことになる。
【0042】
このように、第1のプリズム30は、P偏光成分LpとS偏光成分Lsとを分離する偏光分離手段21としての機能と、それぞれの光路長に差を発生させる光路差発生手段22としての機能とを備えている。
【0043】
ところで、スペックルノイズを低減させるには、互いに干渉しない複数のレーザ光を用いて、それぞれのレーザ光により相関性のない多数のスペックルパターンを発生させて重ね合わせることが有効であることが知られている。
【0044】
そして、上記P偏光成分とS偏光成分とは干渉性を持たないため、両成分に等分したことだけで上記スペックルノイズの低減に有効かのように思われるが、実際には、P偏光成分とS偏光成分とがスクリーン11で反射して散乱された時点で、偏光解消がなされるため、P偏光による散乱はP偏光(PP成分と称す。)とS偏光(PS成分と称す。)とを含み、S偏光による散乱はS偏光(SS成分と称す。)とP偏光(SP成分と称す。)とを含むことになる。
【0045】
そのため、単にP偏光成分とS偏光成分とを等分しただけでは、PP成分とSP成分とが、また、SS成分とPS成分とが、それぞれ干渉してしまい、十分なスペックルノイズの低減にはならない。
【0046】
そこで、上述したように、P偏光成分とS偏光成分とに等分することに加え、両偏光成分間にコヒーレンス長(60mm)以上の光路差L1(上記例では80mm)を発生させることで、両成分のレーザ光を無相関にして、スペックルノイズを低減することができる。
【0047】
光強度分離手段23は所定の形状をした第2のプリズム40に備えられ各レーザ光(P偏光成分、S偏光成分)の強度を分離して、互いに平行な2つのレーザ光にするとともに、分離された2つのレーザ光間にレーザ光のコヒーレンス長(60mm)以上の光路差L2を発生させる。
【0048】
すなわち、第2のプリズム40は板厚が一定で扁平な六角柱をした主プリズム41と該主プリズム41の板厚と同じ板厚で扁平な直角二等辺三角柱をした従プリズム42とから成り、主プリズム41の板厚が現れた一の面と従プリズム42の板厚が現れた一の面とを張り合わせて全体として異形な六角柱に形成されている(図4、図5参照)。
【0049】
主プリズム41は、各対辺同士は平行で、また、対辺同士の長さが相違するように形成されている。主プリズム41の各部の具体的数値は以下の通りである。なお、図4における上端の角部を「第1の角41A」とし、時計回り方向に「第2の角41B」、「第3の角41C」、・・・、「第6の角41F」とする。また、第1の角41Aと第2の角41Bとの間の面を「第1の面41a」とし、時計回り方向に「第2の面41b」、「第3の面41c」、・・・、「第6の面41f」とする(図4参照)。
【0050】
第1の角41Aの角度=90°
第2の角41Bの角度=135°
第3の角41Cの角度=135°
第4の角41Dの角度=90°
第5の角41Eの角度=135°
第6の角41Fの角度=135°
第1の角41Aと第2の角41Bとの間の間隔:11mm/Sin45°≒15.5544mm
第2の角41Bと第3の角41Cとの間の間隔:50mm
第3の角41Cと第4の角41Dとの間の間隔:15mm/Sin45°≒21.21mm
第4の角41Dと第5の角41Eとの間の間隔:15mm/Sin45°≒21.21mm
第5の角41Eと第6の角41Fとの間の間隔:42mm
第6の角41Fと第1の角41Aとの間の間隔:19mm/Sin45°≒26.866mm
第2の面41bと第5の面41eとの間の間隔:30mm
第1の角41Aと第4の角41Dとの間の間隔:76mm
である。
【0051】
また、従プリズム42の具体的数値は以下の通りである。なお、図4における左端の角部を「第1の角42A」とし、時計回り方向に「第2の角42B」、「第3の角42C」とする。また、第1の角42Aと第2の角42Bとの間の面を「第1の面42a」とし、時計回り方向に「第2の面42b」、「第3の面42c」とする(図4参照)。
【0052】
第1の角42Aの角度=45°
第2の角42Bの角度=90°
第3の角42Cの角度=45°
第1の角42Aと第2の角42Bとの間の間隔:11mm
第2の角42Bと第3の角42Cとの間の間隔:11mm
第3の角42Cと第1の角42Aとの間の間隔:11mm/Sin45°≒15.554mm
である。
【0053】
そして、主プリズム41の第1の面41aに従プリズム42の第3の面42cを張り合わせて、該張り合わせ面43にハーフミラー23が設けられて第2のプリズム40が構成される(図4参照)。上記張り合わせ面43に設けられたハーフミラー23は光強度分離手段として機能する。なお、上記従プリズム42を主プリズム41に張り合わせるのは、レーザ光Lが第2のプリズム40内に入光する面をレーザ光Lの光軸に対して直交させるためであり、これにより、レーザ光Lが主プリズム41内に入光したときに、屈折することなく、所望の光路を通過させることができる(図4参照)。
【0054】
そして、上記第1のプリズム30を通過し合成されたP偏光成分LpとS偏光成分Lsとは第2のプリズム40の従プリズム42の第1の面42aから直角に入光する(図4参照)。
【0055】
従プリズム42に入光したレーザ光Lのうち、約50%はハーフミラー23により直角に反射して、第2の従プリズム42の第2の面42bから出射する。また、残りの約50%のレーザ光Lは上記ハーフミラー23を透過して、主プリズム41内に入光する(図4参照)。
【0056】
そして、主プリズム41内に入光したレーザ光Lは、主プリズム41の第3の面41c、第4の面41d、第6の面41fでそれぞれ内面反射をした後、第2の面41bから出射する(図4参照)。
【0057】
このとき、主プリズム41内を内面反射して通過したレーザ光は、上記ハーフミラー23から主プリズム41内に入光した位置と第2の面41bから出射する位置との間でずれが生じているため、上記ハーフミラー23で反射したレーザ光と主プリズム41内を通過したレーザ光とは合成されず、光路が異なり、且つ、互いに平行になる(図4参照)。
【0058】
そして、互いに平行にされた2つのレーザ光の間隔は、上述した具体的寸法例では、第1の面41aの下端の位置と第6の面41fの下端の位置との差と同じ寸法、すなわち、8mmとなっている(図4参照)。
【0059】
また、上記ハーフミラー23で反射したレーザ光と主プリズム41内を通過したレーザ光との間には、主プリズム41内を通過したレーザ光が主プリズム41内で内面反射を繰り返した分の光路差L2が生じる。
【0060】
上述した具体的寸法例によれば、主プリズム41内を通過したレーザ光の光路長とハーフミラー23で反射されたレーザ光の光路長との差は152mmとなっており、両レーザ光の光路差L2(L2=152mm)は、該レーザ光Lのコヒーレンス長60mmよりも長いことになる。
【0061】
このように、第2のプリズム40は、レーザ光Lの第1のプリズム30によってP偏光成分とS偏光成分とに分離され、且つ、光路差が与えられた2つの偏光成分Lp、Lsの強度を分離する機能と、強度分離されたそれぞれのレーザ光の光路を互いに平行な2つの光路にすると共に、強度分離された2つのレーザ光間にレーザ光のコヒーレンス長以上の光路差を発生させる機能とを備えている。
【0062】
しかして、第2のプリズム40は、レーザ光Lを2つに分離することにより、この2つのレーザ光が、スクリーン11に到達したときに、互いに異なる角度からスクリーン11を照射することになり、異なるスペックルパターンを発生させる。
【0063】
また、上記2つのレーザ光はコヒーレンス長(60mm)以上の光路差L2(上記例では152mm)を有するため、互いに干渉性を有さない。このため、コヒーレンス長よりも長い光路差を有した2つのレーザ光を照射することはあたかも2本の無相関な光源によって照明したことと等価になり、さらなるスペックルノイズを低減することができる。
【0064】
なお、この実施の形態においてはレーザ光を強度的に2つのレーザ光に分離するものについて説明したが、本発明における強度分離後のレーザ光の数は2本に限定されるものではなく、光学系の集光能力(F値)の許す限り多くの本数のレーザ光に分離することも本発明の技術的範囲に含まれ、可能な限り多くの本数に強度分離することにより、さらなるスペックルノイズの低減が可能になる。
【0065】
ラインジェネレータエキスパンダ光学系4は、上記第2のプリズム40から出射された複数本のレーザ光のビーム形状を変換して、1次元空間変調素子を照明するのに最適なライン状ビームに整形するものであり、一般的には円筒レンズで構成される(図1参照)。
【0066】
フォーカスレンズ5は、ラインジェネレータエキスパンダ光学系4により整形された複数本のライン状ビームを1次元空間変調素子上の1点(1ライン)に集光するレンズで、一般的には円筒レンズで構成される(図1、図7参照)。
【0067】
GLV6は反射型の空間変調素子であり、帯状をした多数の微小リボン(メンブレンともいう。)61、62、61、62、・・・がエアギャップをもって基板63上に並列配置された構成を有している(図6参照)。リボン61、62、61、62、・・・は、たとえば、6本一組で1ピクセルを構成し、縦方向、すなわち、上記ラインジェネレータエキスパンダ光学系4によって整形されたライン状ビームの延びる方向に多数、たとえば、1080個のピクセルが配置され、GLV6の全体はライン状を成し、その大きさは、例えば、縦寸法が28mm、横幅寸法(リボンの長さ)が200μmに形成されている。また、各リボン61及び62は幅3〜4μm程度で、シリコンプロセスによって上記基板63上に形成されている。そして、このGLV6にはリボン61、62、・・・が各リボン61、62、・・・の幅方向に数千本例えば、6480本が縦方向に配列されている。
【0068】
1ピクセルを構成する6本のリボン61、62、61、62、61、62のうち、1本おきの3本のリボン61、61、61には共通の電圧が印加されるような配線及び電気回路が形成されており、電圧を印加していない場合(ピクセル消灯時:Pixel Off)、6本のリボン61、62、61、62、61、62はそれぞれの表面が同一の平面内に位置されて平面反射鏡として作用し、入射光Liは鏡面反射する(図6(a)参照)。
【0069】
一方、電圧を印加すると(ピクセル点灯時:Pixel On)、静電力により、リボン61、61、61は基板63側に変位し、リボン61、62、61、62、61、62は各面が交互に微少な凹凸が連続した面を構成して回折格子として機能し、反射光Loは鏡面反射成分(0次光)Lo0と、回折成分(±1次回折光)±Lo1とに分離される(図6(b)参照)。リボン61、61、61の変位量が入射光Liの波長の4分の1のとき、±1次回折光±Lo1の強度が最大になる。
【0070】
尚、図中に示す光ビーム「+Lo1、Lo0、−Lo1」はGLV6による回折光を表しており、「+Lo1」が+1次回折光、「Lo0」が0次(回折)光、−Lo1が−1次回折光をそれぞれ示す。
【0071】
そして、GLV6を用いて画像を形成するには、上記リボン61、61、61を画像信号により駆動させ、GLV6によって分離された0次光Lo0を遮蔽して、±1次回折光±Lo1だけを取り出すことにより、画素単位の強度変調が為される。すなわち、GLV6が1次元空間変調素子として機能する。
【0072】
そこで、この1次回折光±Lo1のみを選択するために、GLV6のフーリエ面で空間的フィルタリング(シュリーレンフィルタリング)を行う上記シュリーレンフィルタ8が設けられる(図1、図7参照)。
【0073】
シュリーレンフィルタ8はリレー光学系7によって結像された1次元画像付近、すなわち、リレー光学系7の瞳位置に配置される。これは、±1次回折光±Lo1とそれ以外の方向に反射/回折される光とをできるだけ高いコントラストで分離するためであり、それらが互いに最も空間的に分離した位置が瞳位置であるからである(図1参照)。
【0074】
なお、リレー光学系7は図1に示すような投影型のものを使用することができるし、また、所謂オフナーリレー系のような反射型のものを使用することもできる。
【0075】
図7はシュリーレンフィルタ光学系の要部について示したものである。図7では図示しない光源からの光ビームが、フォーカスレンズ5により集光されてGLV6に照射され、その回折光がリレー光学系7、シュリーレンフィルタ8、投影レンズ系9をこの順で透過して出射される。
【0076】
なお、シュリーレンフィルタ8には、±1次回折光±Lo1だけを透過させるシュリーレンフィルタ(以下、「透過型シュリーレンフィルタ」という。)と、±1次回折光±Lo1だけを反射させるシュリーレンフィルタ(以下、「反射型シュリーレンフィルタ」という。)とがある。また、ここで「透過」には単なる「通過」も含まれるものとする。以下、同じ。
【0077】
透過型シュリーレンフィルタは遮蔽板に±1次回折光を透過させるための開口又は透過部を形成することにより構成され、また、反射型シュリーレンフィルタは遮蔽板に±1次回折光±Lo1を反射させるための反射部を形成することにより構成される。
【0078】
ここでは、透過型シュリーレンフィルタ8を例に挙げて説明する(図7参照)。
【0079】
透過型シュリーレンフィルタ8は、遮蔽板81に適宜離間した位置に2つの矩形状の開口82、82が形成されており、該開口82、82は±1次回折光±Lo1だけが透過する大きさに形成され、これにより、0次光Lo0が遮蔽されて、±1次回折光±Lo1だけがフィルタリングされる(図7参照)。
【0080】
ところで、上記したGLV6及びシュリーレンフィルタ8を用いてフルカラーの2次元画像を表示するためには、R(赤)G(緑)B(青)の3色のレーザ光(赤色レーザ光、緑色レーザ光、青色レーザ光)を用い、それぞれに対応する3枚のGLV(空間変調素子)6、6、6を照明するが必要であり、これら3枚のGLV6、6、6で変調されたレーザ光を合成することによってフルカラーの2次元画像を表示することができる。
【0081】
そして、上述したように、GLV6を画像信号で制御することにより、±1次回折光±Lo1が変調され、無段階の階調を実現することができ、1次元画像が作られる(図6、図7参照)。
【0082】
次に、±1次回折光±Lo1を投影レンズ系9に透過させ、1次元画像を拡大投影する(図1参照)。
【0083】
そして、投影レンズ系9により拡大された1次元画像を1次元画像方向に直交する方向にガルバノミラー10で走査することにより、スクリーン11上に2次元画像が表示される(図1参照)。
【0084】
なお、GLV6やガルバノミラー10などの駆動制御手段については図示及び説明を省略する。また、上記実施の形態にあっては、1次元画像を2次元画像に変換する手段としてガルバノミラー10を示したが、これに限らず、ポリゴンミラーなどのような他の機械式光走査器を用いることも可能である。
【0085】
しかして、上記画像表示装置1にあっては、偏光回転手段20でレーザ光をP偏光成分とS偏光成分とに等分し、かつ、偏光分離手段21及び光路差発生手段22でP偏光成分とS偏光成分とにコヒーレンス長(60mm)以上の光路差L1(=80mm)を設けることができ、両レーザ光(P偏光成分とS偏光成分)を無相関にすることができ、結果として、スペックルノイズを低減することができる。
【0086】
また、ハーフミラー23により各P偏光成分とS偏光成分をそれぞれ光強度分離するとともに、第2のプリズム40の主プリズム41により光強度分離された2つのP偏光成分間及び光強度分離された2つのS偏光成分間でコヒーレンス長(60mm)以上の光路差L2(=152mm)を設けることができ、且つ、光路を異にする、すなわち、相関性のない多数のスペックルパターンを発生させることができ、さらなるスペックルノイズを低減することができる。
【0087】
しかも、上記画像表示装置1にあっては、偏光分離手段21及び光路差発生手段22を1つの光学部品である第1のプリズム30に構成したので、部品点数を削減することができる。
【0088】
さらに、上記画像表示装置1にあっては、光路差発生手段22により生ずる光路差L1(=80mm)と上記主プリズム41により生ずる光路差L2(=152mm)との差の絶対値(|80mm−152mm|=72mm)をコヒーレンス長(60mm)以上にしたため、偏光ビームスプリッタ21による分離比が100%に満たない場合にあっても、スクリーン上11での干渉縞の発生を抑えることができ、スペックルノイズを低減することができる。
【0089】
以下に、偏光ビームスプリッタ21による分離比が100%に満たない場合について説明する(図8参照)。
【0090】
たとえば、上記偏光ビームスプリッタ21の分離比が90%であった場合、P偏光成分のうち90%は、第1の主プリズム31内を通過して光路差L1が与えられて第1のプリズム30から出射し、また、残りの10%は偏光ビームスプリッタ21により分離されず、S偏光成分と合成されたまま第1のプリズム30から出射する(図8参照)。
【0091】
光路差L1(80mm)が与えられたP偏光成分(P偏光成分全体の90%)はハーフミラー23によりその50%(P偏光成分全体の45%)が反射されて第2のプリズム40から出射し、残りの50%(P偏光成分全体の45%)は第2の主プリズム41内を通過して光路差L2(152mm)が与えられて第2のプリズム40から出射する(図8参照)。
【0092】
また、偏光ビームスプリッタ21で分離されなかったP偏光成分(取り残し偏光成分)は、S偏光成分と合成されたまま第2のプリズム40に入光し、ハーフミラー23によりその50%(P偏光成分全体の5%)が反射されて第2のプリズム40から出射し、残りの50%(P偏光成分全体の5%)は第2の主プリズム41内を通過して光路差L2(152mm)を与えられて第2のプリズム40から出射する。なお、図8ではP偏光成分のレーザ光Lpのみを示す。
【0093】
これをまとめると、P偏光成分のレーザ光Lpは、偏光ビームスプリッタ21及びハーフミラー23で全反射する成分(以下、「成分▲1▼」という。)、偏光ビームスプリッタ21を透過し第1のプリズム30内を通過して、ハーフミラー23で全反射される成分(以下、「成分▲2▼」という。)、偏光ビームスプリッタ21で全反射し、ハーフミラー23を透過し第2の主プリズム41内を通過する成分(以下、「成分▲3▼」という。)、偏光ビームスプリッタ21を透過し第1のプリズム30内を通過して、さらに、ハーフミラー23を透過し第2の主プリズム41内を通過する成分(以下、「成分▲4▼」という。)の4つの成分に分けられる(図8参照)。
【0094】
成分▲1▼のレーザ光の光路長を基準とすると、成分▲2▼のレーザ光は成分▲1▼のレーザ光に対する光路差L▲2▼(以下、単に「成分▲2▼の光路差」という。)がL1(80mm)に、成分▲3▼のレーザ光は成分▲1▼のレーザ光に対する光路差L▲3▼(以下、単に「成分▲3▼の光路差」という。)がL2(152mm)に、成分▲4▼のレーザ光は成分▲1▼のレーザ光に対する光路差L▲4▼(以下、単に「成分▲4▼の光路差」という。)がL1+L2(80+152=232mm)ということになる(図8参照)。
【0095】
仮に、P偏光成分のうち上記成分▲2▼の光路差L▲2▼と成分▲3▼の光路差L▲3▼との差の絶対値がコヒーレンス長より短い場合、すなわち、次の式の関係にある場合は、
|L▲2▼−L▲3▼|<コヒーレンス長(60mm)
成分▲2▼のレーザ光と成分▲3▼のレーザ光とがスクリーン11上で干渉縞を形成してしまい、スペックルノイズを発生させてしまうことになる。
【0096】
しかし、上述した実施の形態の画像表示装置1にあっては、上記成分▲2▼の光路差L▲2▼と成分▲3▼の光路差L▲3▼との差の絶対値がコヒーレンス長よりも長いので、すなわち、次の式を満足しているので、
|L▲2▼(80mm)−L▲3▼(152mm)|>コヒーレンス長(60mm)
成分▲2▼のレーザ光と成分▲3▼のレーザ光とがスクリーン11上において干渉縞を形成することはない。
【0097】
したがって、上記画像表示装置1にあっては、偏光ビームスプリッタ21の分離比が100%でない場合であっても、上記光路差発生手段22により生ずる光路差L1と上記主プリズム41により生ずる光路差L2との差の絶対値をコヒーレンス長以上にしたので、分離されなかった一方の偏光成分(取り残し偏光成分)と分離された一方の偏光成分とがスクリーン上で干渉縞を形成してしまうことを防止することができ、スクリーン上におけるノイズを低減することができる。
【0098】
図9は上記偏光分離手段及び光路差発生手段の変形例を示す。
【0099】
偏光分離手段21Aは、上記偏光分離手段21と同様に、偏光回転手段20の後段に配置され、平板状の偏光ビームスプリッタ21Aとして構成される。
【0100】
偏光ビームスプリッタ21Aは光軸に対して45°の傾斜角で配置され、これにより、P偏光成分のレーザ光は偏光ビームスプリッタ21Aを略まっすぐ透過し、また、S偏光成分のレーザ光は偏光ビームスプリッタ21AでP偏光成分のレーザ光に対してほぼ直交する方向に反射される(図9参照)。
【0101】
偏光ビームスプリッタ21Aの後段であって上記P偏光成分のレーザ光が進んだ側には2つの全反射ミラー90、91から成る光路差発生手段22Aが配置されている(図9参照)。
【0102】
第1の全反射ミラー90は、偏光ビームスプリッタ21Aを透過したP偏光成分のレーザ光が入射角45°/2=22.5°で反射するように配置されている(図9参照)。
【0103】
第2の全反射ミラー91は上記第1の全反射ミラー90で反射されたP偏光成分のレーザ光が入射角45°/2=22.5°で反射し、かつ、反射したレーザ光が上記偏光ビームスプリッタ21Aの入光した位置に戻るような位置に配置されている(図9参照)。
【0104】
また、上記2つの全反射ミラー90、91は光路差発生手段22Aを通過したP偏光成分のレーザ光の光路長が80mmになるような位置関係に配置されている(図9参照)。
【0105】
そして、光路差発生手段22Aを通過したP偏光成分のレーザ光は再び偏光ビームスプリッタ21Aを透過して上記S偏光成分のレーザ光と合成される。
【0106】
しかして、この変形例にかかる偏光ビームスプリッタ21Aと光路差発生手段22Aにあっても、レーザ光をP偏光成分のレーザ光とS偏光成分のレーザ光とに分離すると共に、両成分のレーザ光の間に光路差を形成するため、この変形例にかかる偏光ビームスプリッタ21A及び光路差発生手段22Aは上述した第1のプリズム30と同様の機能を有する。
【0107】
そして、上記光路差発生手段22Aにあっては、上記第1のプリズム30と同様に、P偏光成分のレーザ光とS偏光成分のレーザ光との光路差が80mmになるように設定されており、これにより、P偏光成分のレーザ光とS偏光成分のレーザ光との光路差がレーザ光のコヒーレンス長60mmよりも大きくなり、両レーザ光(P偏光成分とS偏光成分)を無相関にすることができ、結果として、スペックルノイズを低減することができる。
【0108】
図10は上記偏光分離手段及び光路差発生手段の別の変形例と光強度分離手段40を示す。
【0109】
この別の変形例にかかる偏光分離手段21B及び光路差発生手段22Bは1つのプリズム(以下、「第3のプリズム」という。)100として構成されている(図10参照)。
【0110】
該第3のプリズム100が上記第1のプリズム30と相違する点は、第1のプリズム30はP偏光成分のレーザ光とS偏光成分のレーザ光とを分離しかつその後合成するものであるのに対して、この第3のプリズム100はレーザ光をP偏光成分のレーザ光とS偏光成分のレーザ光とを分離した後、両偏光成分を合成しない点である。そのため、第3のプリズム100を通過したP偏光成分のレーザ光とS偏光成分のレーザ光とはそれぞれの光路を異にする(図10参照)。
【0111】
すなわち、第3のプリズム100は、板厚が一定で扁平な六角柱をした主プリズム101と該主プリズム101の板厚と同じ板厚で扁平な直角二等辺三角柱をした従プリズム102とから成り、主プリズム101の板厚が現れた一の面と従プリズム102の板厚が現れた一の面とを張り合わせて全体として異形な六角柱に形成されている(図10参照)。
【0112】
主プリズム101は、各対辺同士は平行で、また、対辺同士の長さが相違するように形成されている。なお、主プリズム101について、図10における左端の角部を「第1の角101A」とし、時計回り方向に「第2の角101B」、「第3の角101C」、・・・、「第6の角101F」とする。また、第1の角101Aと第2の角101Bとの間の面を「第1の面101a」とし、時計回り方向に「第2の面101b」、「第3の面101c」、・・・、「第6の面101f」とする(図10参照)。
【0113】
また、従プリズム102について、図10における上端の角部を「第1の角102A」とし、時計回り方向に「第2の角102B」、「第3の角102C」とする。また、第1の角102Aと第2の角102Bとの間の面を「第1の面102a」とし、時計回り方向に「第2の面102b」、「第3の面102c」とする(図10参照)。
【0114】
そして、主プリズム101の第6の面101fに従プリズム102の第1の面102aを張り合わせて、第3のプリズム100が構成される(図10参照)。
【0115】
また、上記張り合わせ面103には偏光ビームスプリッタ21Bが設けられ、該偏光ビームスプリッタ21Bが偏光分離手段として機能する。なお、上記従プリズム102を主プリズム101に張り合わせるのは、レーザ光Lが第3のプリズム100内に入光する面をレーザ光Lの光軸に対して直交させるためであり、これにより、レーザ光Lが主プリズム101内に入光したときに、屈折することなく、所望の光路を通過させることができる(図10参照)。
【0116】
上記偏光回転手段20によりP偏光成分LpとS偏光成分Lsとに等分されたレーザ光Lは第3のプリズム100の従プリズム102の第3の面102cから直角に入光する(図10参照)。
【0117】
従プリズム102に入光したレーザ光LのうちP偏光成分Lpは上記張り合わせ面103に設けられた偏光ビームスプリッタ21Bをほぼ100%透過して主プリズム101内に入光する。また、S偏光成分Lsは上記偏光ビームスプリッタ21Bにおいてほぼ100%反射され、従プリズム102の第2の面102bから第3のプリズム100の外に出射される(図10参照)。
【0118】
そして、主プリズム101内に入光したP偏光成分Lpは、主プリズム101の第4の面101d、第3の面101c、第1の面101aでそれぞれ内面反射をした後、偏光ビームスプリッタ21Bに戻り、該偏光ビームスプリッタ21Bを透過して従プリズム102の第1の面102aから従プリズム102内に入光し、その後、第1の従プリズム102の第2の面102bから第1のプリズム100の外に出射される(図10参照)。
【0119】
このとき、主プリズム101内を内面反射して通過したP偏光成分のレーザ光は、上記偏光ビームスプリッタ21Bにおける主プリズム101内に入光した位置と偏光ビームスプリッタ21Bから主プリズム101外に出射した位置とにずれが生じ、上記偏光ビームスプリッタ21Bで反射したS偏光成分のレーザ光と主プリズム101内を通過したP偏光成分のレーザ光とは合成されず、光路を異し、且つ、互いに平行になる(図10参照)。
【0120】
そして、光路差が与えられ、かつ、光路を異にされたP偏光成分のレーザ光とS偏光成分のレーザ光とが、上記第2のプリズム40に入光すると、それぞれの成分のレーザ光はさらに2つのレーザ光に分離され、したがって、第2のプリズム40から出射されたときには4つのレーザ光に分離される(図10参照)。
【0121】
しかして、この別の変形例にかかる偏光ビームスプリッタ21Bと光路差発生手段22Bにあっては、レーザ光をP偏光成分のレーザ光とS偏光成分のレーザ光とに分離し、両成分のレーザ光の間に光路差が形成されると共に、P偏光成分のレーザ光とS偏光成分のレーザ光との光路をそれぞれ異なるようにすることができるため、これらがスクリーンに到達したときに、互いに異なる角度からスクリーンに届くことになるため、異なるスペックルパターンを発生させることができ、さらなるスペックルノイズを低減することができる(図10参照)。
【0122】
なお、上記実施の形態においては、偏光分離手段、光路差発生手段、光強度分離手段をこの順にレーザ光がこれらを通過するように配置したものについて説明したが、請求項3及び請求項8にかかる発明にあってはこれに限らず、例えば、光強度分離手段を偏光分離手段の前段に配置するようにしても良い。
【0123】
また、上記実施の形態において示した各部の具体的な形状乃至構造は、何れも本発明を実施するに当たって行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0124】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明画像表示装置における照明光学装置は、レーザ光を空間変調素子に照射し該レーザ光を空間変調素子に入力される画像信号に基づき変調させることにより画像を表示する画像表示装置における照明光学装置であって、上記レーザ光の偏光成分をP偏光成分とS偏光成分とに等分する偏光回転手段と、該偏光回転手段により等分されたP偏光成分とS偏光成分を分離する偏光分離手段と、P偏光成分のレーザ光とS偏光成分のレーザ光との間にレーザ光のコヒーレンス長以上の光路差を発生させる光路差発生手段とを備えたことを特徴とする。
【0125】
また、本発明画像表示装置は、レーザ光を空間変調素子に照射し該レーザ光を空間変調素子に入力される画像信号に基づき変調させることにより画像を表示する画像表示装置であって、上記空間変調素子を照射する照明光学装置が、上記レーザ光の偏光成分をP偏光成分とS偏光成分とに等分する偏光回転手段と、該偏光回転手段により等分されたP偏光成分とS偏光成分とを分離する偏光分離手段と、P偏光成分のレーザ光とS偏光成分のレーザ光との間にレーザ光のコヒーレンス長以上の光路差を発生させる光路差発生手段とを備えたことを特徴とする。
【0126】
したがって、本発明によれば、P偏光成分のレーザ光とS偏光成分のレーザ光との分離に加え、両偏光成分間にコヒーレンス長以上の光路差を発生させることで、両レーザ光を無相関にすることができ、よって、スペックルノイズを低減することができる。
【0127】
請求項2及び請求項7に記載した発明にあっては、上記偏光分離手段と光路差発生手段とを1つのプリズムに構成したので、部品点数を削減することができる。
【0128】
請求項3及び請求項8に記載した発明にあっては、上記レーザ光の強度を分離して、互いに平行な2以上のレーザ光にするとともに、分離された2以上のレーザ光間にレーザ光のコヒーレンス長以上の光路差を発生させる光強度分離手段を備えたので、レーザ光を複数に分離し、しかも、分離された複数のレーザ光の光路長に互いにコヒーレンス長以上の光路差を形成することができ、よって、これら複数のレーザ光が、スクリーンに到達したときに、互いに異なる角度からスクリーンに届くため、異なるスペックルパターンを発生させることができ、さらなるスペックルノイズを低減することができる。
【0129】
請求項4及び請求項9に記載した発明にあっては、上記光路差発生手段により生ずる光路差L1と上記光強度分離手段により生ずる光路差L2との差の絶対値をコヒーレンス長以上にしたので、偏光分離手段による分離比が100%に満たない場合であっても、分離されなかった一方の偏光成分と分離された一方の偏光成分とがスクリーン上で干渉縞を形成してしまうことがなく、スクリーン上におけるノイズを低減することができる。
【0130】
請求項5及び請求項10に記載した発明にあっては、上記空間変調素子をグレーティングライトバルブとしたので、継ぎ目のない(シームレス)鮮明で明るい画像を表示することができる。また、グレーティングライトバルブはマイクロマシン技術を用いて安価なコストで作成できるため、画像表示装置の製造コストを安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図10と共に本発明画像表示装置における照明光学装置及び画像表示装置の実施の形態を示すものであり、本図は画像表示装置全体を説明するための概略図である。
【図2】図3と共に第1のプリズムを拡大して示すものであり、本図は平面図である。
【図3】板厚方向から見た側面図である。
【図4】図5と共に第2のプリズムを拡大して示すものであり、本図は平面図である。
【図5】板厚方向から見た側面図である。
【図6】グレーティングライトバルブを説明するための概略図であり、(a)はピクセルオフの状態を、(b)はピクセルオンの状態を示す。
【図7】グレーティングライトバルブとシュリーレンフィルタとの光学的関係を概略的に示す斜視図である。
【図8】偏光分離手段と光路差発生手段とにおいて、各偏向成分のレーザ光の光路を説明するための平面図である。
【図9】偏光分離手段及び光路差発生手段の変形例を概略的に示す平面図である。
【図10】偏光分離手段及び光路差発生手段の別の変形例を概略的に示す平面図である。
【符号の説明】
1…画像表示装置、6…グレーティングライトバルブ(空間変調素子)、L…レーザ光、Lp…P偏光成分、Ls…S偏光成分、20…偏光回転手段、21…偏光ビームスプリッタ(偏光分離手段)、22…光路差発生手段、23…ハーフミラー(光強度分離手段)、30…第1のプリズム、21A…偏光ビームスプリッタ(偏光分離手段)、22A…光路差発生手段、21B…偏光ビームスプリッタ(偏光分離手段)、22B…光路差発生手段
Claims (10)
- レーザ光を空間変調素子に照射し該レーザ光を空間変調素子に入力される画像信号に基づき変調させることにより画像を表示する画像表示装置における照明光学装置であって、
上記レーザ光の偏光成分をP偏光成分とS偏光成分とに等分する偏光回転手段と、
該偏光回転手段により等分されたP偏光成分とS偏光成分を分離する偏光分離手段と、
P偏光成分のレーザ光とS偏光成分のレーザ光との間にレーザ光のコヒーレンス長以上の光路差を発生させる光路差発生手段とを備えた
ことを特徴とする画像表示装置における照明光学装置。 - 上記偏光分離手段と光路差発生手段とを1つのプリズムに構成した
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置における照明光学装置。 - 上記レーザ光の強度を分離して、互いに平行な2以上のレーザ光にするとともに、分離された2以上のレーザ光間にレーザ光のコヒーレンス長以上の光路差を発生させる光強度分離手段を備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置における照明光学装置。 - 上記光路差発生手段により生ずる光路差と上記光強度分離手段により生ずる光路差との差の絶対値をコヒーレンス長以上にした
ことを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置における照明光学装置。 - 上記空間変調素子がグレーティングライトバルブである
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置における照明光学装置。 - レーザ光を空間変調素子に照射し該レーザ光を空間変調素子に入力される画像信号に基づき変調させることにより画像を表示する画像表示装置であって、
上記空間変調素子を照射する照明光学装置が、
上記レーザ光の偏光成分をP偏光成分とS偏光成分とに等分する偏光回転手段と、
該偏光回転手段により等分されたP偏光成分とS偏光成分とを分離する偏光分離手段と、
P偏光成分のレーザ光とS偏光成分のレーザ光との間にレーザ光のコヒーレンス長以上の光路差を発生させる光路差発生手段とを備えた
ことを特徴とする画像表示装置。 - 上記偏光分離手段と光路差発生手段とを1つのプリズムに構成した
ことを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。 - 上記レーザ光の強度を分離して、互いに平行な2以上のレーザ光にするとともに、分離された2以上のレーザ光間にレーザ光のコヒーレンス長以上の光路差を発生させる光強度分離手段を備えた
ことを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。 - 上記光路差発生手段により生ずる光路差と上記光強度分離手段により生ずる光路差との差の絶対値をコヒーレンス長以上にした
ことを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。 - 上記空間変調素子がグレーティングライトバルブである
ことを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。
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