JP2015049461A - 照明装置及びプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を図りつつ、複数の光線束を圧縮することが可能な照明装置及びプロジェクターを提供する。【解決手段】二次元的に配列された複数の固体光源と、複数のコリメータレンズからなり、複数の固体光源からの光線束が入射するコリメート光学系と、コリメート光学系からの光線束を第1の方向に圧縮する第1の光線束圧縮手段と、第1の光線束圧縮手段からの光線束を第2の方向に圧縮する第2の光線束圧縮手段と、を備え、第1の光線束圧縮手段と第2の光線束圧縮手段のうち、一方は複数の反射面が階段状に配列された反射素子であり、他方は反射素子と偏光分離素子とを備えた光学素子である照明装置に関する。【選択図】図1

Description

本発明は、照明装置及びプロジェクターに関するものである。
プロジェクターは、光源部から射出される光を、光変調装置で画像情報に応じて変調し、得られた画像を投写レンズによって拡大投写するものである。近年、このようなプロジェクターに用いられる照明装置の光源として、高輝度且つ高出力な光が得られる半導体レーザー(LD)などのレーザー光源が注目されている。
このようなレーザー光源から構成された照明装置を備えたプロジェクターとして、複数のミラーが段差状に配置された段差ミラーユニットを2つ用いることでレーザー光の光線束を2方向に圧縮する技術が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2011−13317号公報
しかしながら、上記照明装置においては、上述のように段差ミラーユニットを2つ用いるため、スペース効率が悪く、大型化してしまうといった問題があった。その結果、上記照明装置を備えるプロジェクター自体も十分な小型化が図ることができないといった問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、小型化を図りつつ、複数の光線束を圧縮することが可能な照明装置及びプロジェクターを提供することを目的とする。
本発明の第1態様に従えば、二次元的に配列された複数の固体光源と、複数のコリメータレンズからなり、前記複数の固体光源からの光線束が入射するコリメート光学系と、前記コリメート光学系からの光線束を第1の方向に圧縮する第1の光線束圧縮手段と、前記第1の光線束圧縮手段からの光線束を第2の方向に圧縮する第2の光線束圧縮手段と、を備え、前記第1の光線束圧縮手段と前記第2の光線束圧縮手段のうち、一方は複数の反射面が階段状に配列された反射素子であり、他方は反射素子と偏光分離素子とを備えた光学素子である照明装置が提供される。
第1態様に係る照明装置の構成によれば、反射素子及び光学素子によって光線束を2段階で圧縮することが可能である。光学素子は反射素子よりもスペース効率が高い。よって、2組の反射素子を用いて光線束を2段階で圧縮する場合に比べて、装置構成を小型化できる。
上記第1態様において、前記第2の光線束圧縮手段が前記光学素子である構成としてもよい。
第2の光線束圧縮手段は、第1の光線束圧縮手段により圧縮した後の光線束を圧縮する。すなわち、第2の光線束圧縮手段に入射する光線束の方が第1の光線束圧縮手段に入射する光線束よりもよりも細い。よって、この構成によれば、照明装置の製造コストに大きく影響する光学素子が小型化されることとなり、結果的に低コスト化を実現できる。
上記第1態様において、前記光学素子から射出された光の光路中に設けられ、前記光の偏光方向を所定方向に変換する偏光方向変換素子をさらに備える構成としてもよい。
この構成によれば、照明装置から射出される光の偏光方向を所定方向に揃えることができる。よって、例えばプロジェクターの液晶ライトバルブを構成する液晶装置等のように入射光の偏光方向が限られるものに対しても、光を良好に入射させることができる。
上記第1態様において、前記光学素子は、前記偏光分離素子に光を導く第1の光入射領域と、前記反射素子に光を導く第2の光入射領域と、を備え、前記第1の光入射領域へ入射する光の偏光方向は、前記第2の光入射領域へ入射する光の偏光方向と交差している構成としてもよい。
この構成によれば、各光入射領域に入射した光を偏光方向の違いを利用して光学素子内で透過或いは反射させることで光線束を良好に圧縮できる。
上記第1態様において、前記複数の固体光源の各々から射出される光の偏光方向は互いに同じであり、前記第1の光入射領域及び前記第2の光入射領域のうちの一方に位相差板が設けられている構成としてもよい。
この構成によれば、各固体光源から射出される光の偏光方向が同じであった場合でも、各光入射領域を通過する光の偏光方向を交差させることができる。
上記第1態様において、前記複数の固体光源は、前記第1の光入射領域へ入射する光を射出する第1の固体光源と、前記第2の光入射領域へ入射する光を射出する第2の固体光源と、を含み、前記第1の固体光源から射出される光の偏光方向は、前記第2の固体光源から射出される光の偏光方向と交差している構成としてもよい。
この構成によれば、簡便且つ確実に各光入射領域に入射した光の偏光方向を交差させることができる。
本発明の第2態様に従えば、照明光を照射する照明装置と、前記照明光を画像情報に応じて変調した画像光を形成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学系と、を備え、前記照明装置として、上記第1態様に係る照明装置を用いるプロジェクターが提供される。
第2態様に係るプロジェクターの構成によれば、上述の照明装置を備えるので、本プロジェクター自体も更なる小型化が可能である。
本実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す平面図である。 本実施形態に係る照明装置の概略構成を示す平面図である。 本実施形態に係る照明装置の要部構成を示す上面から視た図である。 図3の詳細構成を示す図である。 本実施形態に係る照明装置の要部構成を示す側面から視た図である。 本実施形態に係る光線束圧縮手段の作用を説明するための図である。 変形例に係る照明装置の要部構成を示す図である。 変形例に係る照明装置の要部構成を示す図である。 変形例に係る照明装置の要部構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(プロジェクター)
先ず、図1に示すプロジェクター100の一例について説明する。
なお、図1は、このプロジェクター100の概略構成を示す平面図である。
本実施形態に係るプロジェクターは、スクリーン(被投射面)上にカラー映像(画像)を表示する投射型画像表示装置である。また、このプロジェクター100が備える照明装置の光源として、高輝度・高出力な光が得られる半導体レーザー(LD)などのレーザー光源を用いている。
具体的に、プロジェクター100は、照明装置101R,101G,101Bと、光変調装置102R,102G,102Bと、合成光学系103と、投射光学系104と、を備える。
照明装置101R,101G,101Bは、それぞれが赤色(R),緑色(G),青色(B)の各色に対応したレーザー光(照明光)を射出する。
照明装置101R,101G,101Bは、後述のように光源として赤色(R),緑色(G),青色(B)の各色に対応した半導体レーザーを用いる以外は、基本的に同じ構成を有している。そして、各照明装置101R,101G,101Bは、照明光を各光変調装置102R,102G,102Bに向かって照射する。
光変調装置102R,102G,102Bは、各照明装置101R,101G,101Bからのレーザー光を画像信号に応じてそれぞれ変調し、各色に対応した画像光を形成する。
光変調装置102R,102G,102Bは、液晶ライトバルブ(液晶パネル)からなり、各々は、各色に対応した照明光を画像情報に応じて変調した画像光を形成する。なお、各光変調装置102R,102G,102Bの入射側及び射出側には、偏光板(不図示)が配置されており、特定の方向の直線偏光(例えば、S偏光)の光のみを通過させるようになっている。
合成光学系103は、各光変調装置102R,102G,102Bからの画像光を合成する。
合成光学系103は、クロスダイクロイックプリズムからなり、各光変調装置102R,102G,102Bからの画像光が入射する。合成光学系103は、各色に対応した画像光を合成し、この合成された画像光を投射光学系104に向かって射出する。
投射光学系104は、投射レンズ群からなり、合成光学系103により合成された画像光をスクリーンSCRに向かって拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大されたカラー映像(画像)が表示される。
(照明装置)
続いて、照明装置101R,101G,101Bの具体的な構成について説明する。
なお、照明装置101R,101G,101Bは、上述したように、光源として赤色(R),緑色(G),青色(B)の各色に対応した半導体レーザーを用いる以外は、基本的に同じ構成である。したがって、以下の説明では、照明装置101Rを例に挙げて、その構成について説明し、照明装置101G,10Bの詳細な説明については省略するものとする。
図2は、照明装置101Rの概略構成を示す平面図であり、図3は、照明装置の要部構成を示す上面から視た図であり、図4は図3の詳細構成を示す図であり、図5は、照明装置の要部構成を示す側面から視た図である。また、図6は、光線束圧縮手段の作用を説明するための図である。
照明装置101Rは、図2に示すように、アレイ光源2と、コリメータ光学系3と、光線束圧縮手段4と、偏光方向変換素子5と、回折光学素子6と、重畳光学系7と、を備えている。
アレイ光源2は、複数の半導体レーザー(固体光源)2aが二次元的に配列されたものである。アレイ光源2は、光軸と直交する面内に複数の半導体レーザー2aがアレイ状に並ぶことによって構成されている。また、各半導体レーザー2aから射出される光は、コヒーレントな直線偏光の光であり、互いに平行に射出される。
各半導体レーザー2aは、所定の偏光方向を有する赤色のレーザー光L1を射出する。各レーザー光L1は、後述する反射素子61,62に対するS偏光(第1の直線偏光)である。本明細書では、S偏光であるレーザー光L1をLSと称することがある。レーザー光L1(以下、光L1と称す場合もある)は、その光軸と直交する平面内で見た断面形状が楕円(図5、6参照)である。
各半導体レーザー2aは、コリメータ光学系3の光入射面に対してS偏光LSの赤色光を射出させる。なお、照明装置101Gにおいて各半導体レーザー2aは、コリメータ光学系3の光入射面に対してS偏光の緑色光を射出させ、照明装置101Bにおいて各半導体レーザー2aは、コリメータ光学系3の光入射面に対してS偏光の青色光を射出させる。このように本実施形態は、複数の半導体レーザー2aの各々から射出される光の偏光方向が互いに同じとされている。
本説明では、アレイ光源2が上下左右方向に3行3列、すなわち、9個の半導体レーザー2aが配置された場合を例に挙げて説明するが、半導体レーザー2aの数はこれに限定されない。アレイ光源2から射出された複数のレーザー光L1の束を光線束LLと呼ぶ。
コリメータ光学系3は、各半導体レーザー2aに対応してアレイ状に並んで配置された複数のコリメータレンズ3aからなる。各半導体レーザー2aから射出されたレーザー光L1の光線束は、各コリメータレンズ3aに入射することにより平行光に変換された後、光線束圧縮手段4に入射される。
本実施形態において、光線束圧縮手段4は、図2に示したように、反射素子(第1の光線束圧縮手段)4aと、光学素子(第2の光線束圧縮手段)4bと、を含む。
反射素子4aは、複数のミラー(反射素子)40から構成される。各ミラー40は、少なくとも一方面側がレーザー光L1を反射する反射面40aを構成する。各ミラー40は、互いの反射面40aが平行であり、且つ、階段状に配置されている。各ミラー40は、各半導体レーザー2aから射出されたレーザー光L1を反射することで、光の進行方向を例えば90度だけ変化させる。
各ミラー40は、反射後の複数のレーザー光L1同士の第1の方向の間隔が狭まるように各半導体レーザー2aに対する光学的な距離が設定される。本実施形態において、各ミラー40は、不図示の筐体により階段状に配置されるように保持される。
本実施形態において、アレイ光源2は、図6(a)に示すように9個の光L1を射出する。反射素子4aは、コリメータ光学系から射出された光線束LLを、図6(b)に示すように上下方向に交差する左右方向(第1の方向)に圧縮する。つまり反射素子4aは、照明装置101Bの各半導体レーザー2aから射出されたS偏光の赤色光の偏光方向を変化させることなく、複数のレーザー光L1同士の第1の方向の間隔を圧縮する。
光学素子4bは、反射素子4aから入射する光線束LLを上下方向(第2の方向)に圧縮して偏光方向変換素子5に射出する。言い換えれば、光学素子4bは、反射素子4aから入射する複数のレーザー光L1同士の第2の方向の間隔を狭める。
光学素子4bは、図5に示すように、第1光入射面(第1の光入射領域)SA1と、第2光入射面(第2の光入射領域)SA2と、第3光入射面(第1の光入射領域)SA3と、光射出面SBと、第1反射膜(反射素子)61と、第2反射膜(反射素子)62と、第1偏光分離膜(偏光分離素子)63と、第2偏光分離膜(偏光分離素子)64と、位相差板65と、備えている。
ここで、図5において、反射素子4aから射出された複数(下段、中段、及び上段の3段からなる)の光L1のうち第1光入射面SA1に入射する下段の光L1を下段入射光L1aとする。また、反射素子4aから射出された複数の光L1(3段)のうち第2光入射面SA2に入射する中段の光L1を中段入射光L1bとする。また、反射素子4aから射出された複数の光線束(3段)のうち第3光入射面SA3に入射する上段の光L1を上段入射光L1cとする。
第1光入射面SA1、第2光入射面SA2、及び第3光入射面SA3は、各光L1a、L1b、L1cの光軸方向から視た場合に上下方向における下方から上方に向かって順に配置されている。
また、第1反射膜61及び第2反射膜62は、光学素子4bの中心を基準として上下方向に対称に配置されている。また、第1偏光分離膜63及び第2偏光分離膜64は、光学素子4bの中心を基準として上下方向に対称に配置されている。
光射出面SBは、中段入射光L1bの光軸と平行な方向から視て第2光入射面SA2と重なる位置に配置されている。
第1反射膜61は、その表面が、第1光入射面SA1に対して約45°の角度をなすように、第1光入射面SA1と対峙して配置されている。第1反射膜61は、第1光入射面SA1を透過した下段入射光L1aを第1偏光分離膜63に向けて反射する。
第2反射膜62は、その表面が、第3光入射面SA3に対して約45°の角度をなすように、第3光入射面SA3と対峙して配置されている。第2反射膜62は、第3光入射面SA3を透過した上段入射光L1cを第2偏光分離膜64に向けて反射する。
位相差板65はλ/2板から構成され、且つ、第2光入射面SA2に配置される。位相差板65は、反射素子4aから射出されたS偏光LS(図3乃至5中に示す実線の矢印)を反射素子61,62に対するP偏光LP(図3乃至5中に示す破線の矢印)に変換して第2光入射面SA2に入射させる。
位相差板65が配置されない第1光入射面SA1及び第3光入射面SA3においては、反射素子4aから射出された光は偏光方向が変換されず、S偏光LSのままとなる。
なお、位相差板65の配置位置は第2光入射面SA2に限らない。例えば、位相差板65は、中段入射光L1bにおける、反射素子4aと第1偏光分離膜63及び第2偏光分離膜64との間の光路上に配置されていればよい。
第1偏光分離膜63は、その表面が、第2光入射面SA2に対して約45°の角度をなすように、第2光入射面SA2と対峙して配置されている。また、第1偏光分離膜63は、その表面が、第1反射膜61と平行になるように配置されている。第1偏光分離膜63は、S偏光LSを反射させるとともにP偏光LPを透過させることが可能であり、偏光状態に基づいて光を分離する機能を有する。
第2偏光分離膜64は、その表面が、第3光入射面SA3に対して約45°の角度をなすように、第3光入射面SA3と対峙して配置されている。また、第2偏光分離膜64は、その表面が、第2反射膜62と平行になるように配置されている。第2偏光分離膜64は、第1偏光分離膜63と同様、S偏光LSを反射させるとともにP偏光LPを透過させることが可能であり、偏光状態に基づいて光を分離する機能を有する。
第1偏光分離膜63及び第2偏光分離膜64は、位相差板65から射出された中段入射光L1b(P偏光LP)を透過させて光射出面SBに向かわせる。また、第1偏光分離膜63は、第1反射膜61により反射された下段入射光L1a(S偏光LS)を光射出面SBに向けて反射させ、第2偏光分離膜64は、第2反射膜62により反射された上段入射光L1c(S偏光LS)を光射出面SBに向けて反射させる。
図6(c)に示すように、S偏光LSである下段入射光L1a及び上段入射光L1cは、上記光学素子4bを透過することで、上下方向にシフトされ、上下方向中段に位置するP偏光LPである中段入射光L1bに一部が重なり合った状態となる。
このように、本実施形態において、反射素子4aによって反射された下段入射光L1a、中段入射光L1b、及び上段入射光L1cからなる光線束LLは、光学素子4bにより入射前(図6(b)参照)よりも上下方向に圧縮される。これにより、上下方向に並んだ上段入射光L1c、中段入射光L1bおよび下段入射光L1aは一体化し、上下方向に細い長い光線束LAに変換されて(図6(c)参照)偏光方向変換素子5に射出される。
このように本実施形態においては、複数の半導体レーザー2aの各々から射出される光L1の偏光方向は互いに同じであるものの、第2光入射面SA2に位相差板65を設けることによって、第1光入射面SA1及び第3光入射面SA3に入射する光の偏光方向(S偏光LS)と、第2光入射面SA2に入射する光の偏光方向(P偏光LP)とを交差(直交)した状態としている。これにより、上述のように偏光方向の違いを利用して光学素子4b内で透過或いは反射させることで光線束を所定方向に良好に圧縮することができる。
本実施形態において、光線束圧縮手段4は、上述のようにコリメータ光学系3からの光を反射素子4aに最初に入射させる。すなわち、反射素子4aを光線束LLの1段目の圧縮に使用し、光学素子4bを光線束LLの2段目の圧縮に使用している。
このような構成に基づき、本実施形態では、反射素子4aによる圧縮後の光線束LLを光学素子4bに入射させることができるので、光学素子4bを小型化することでコスト低減を図っている。
光学素子4bから射出された光線束LAは、図6(c)に示すようにS偏光LSとP偏光LPとが混在したものとなる。本実施形態において、照明装置101Rは、光を光変調装置102Rに入射させる必要がある。
そのため、光の偏光方向を、例えばS偏光LSに変換して揃えるべく、光学素子4bから射出された光の光路中に偏光方向変換素子5を配置している。
偏光方向変換素子5は、図4に示すように、第1光入射面SC1と、第2光入射面SC2と、第3光入射面SC3と、第1光射出面SD1と、第2光射出面SD2と、第1反射膜71と、第2反射膜72と、第3反射膜73と、第1偏光分離膜74と、第2偏光分離膜75と、第3偏光分離膜76と、位相差板77と、備えている。
ここで、図4において、光学素子4bから射出された複数(第1列、第2列、及び第3列からなる)の光線束LAのうち第1光入射面SC1に入射する光線束LAを第1列光線束LA1とする。
また、光学素子4bから射出された複数の光線束LAのうち第2光入射面SC2に入射する光線束LAを第2列光線束LA2とする。また、光学素子4bから射出された複数の光線束LAのうち第3光入射面SC3に入射する光線束LAを第3列光線束LA3とする。
第1光入射面SC1、第2光入射面SC2、及び第3光入射面SC3は、左右方向においてアレイ光源2側から順に配置されている。第1光射出面SD1は、第1光入射面SC1、第2光入射面SC2、及び第3光入射面SC3に入射する各光線束LA1、LA2、LA3の光軸と平行な方向から視て第1光入射面SC1、第2光入射面SC2、及び第3光入射面SC3と重なる位置に配置されている。
第1光射出面SD1は矩形状を呈しており、偏光方向変換素子5の光出射面側にストライプ状に位置する。第2光射出面SD2は、偏光方向変換素子5の光出射面側における上記第1光射出面SD1と異なる位置に設定されている。すなわち、第1光射出面SD1及び第2光射出面SD2は、偏光方向変換素子5の光出射面側に交互に配置されている。
第1偏光分離膜74は、その表面が、第1光入射面SC1に対して約45°の角度をなすように、第1光入射面SC1と対峙して配置されている。第1偏光分離膜74は、第1光入射面SC1を透過した第1列光線束LA1のうちP偏光LPの成分のみを透過させて第1光射出面SD1に向かわせるとともに、S偏光LSの成分を第1反射膜71に向けて反射する。
このように第1偏光分離膜74は、S偏光LSを反射させるとともにP偏光LPを透過させるといったように、光を偏光状態に応じて分離可能な機能を有する。
第2偏光分離膜75は、その表面が、第2光入射面SC2に対して約45°の角度をなすように、第2光入射面SC2と対峙して配置されている。第2偏光分離膜75は、第2光入射面SC2を透過した第2列光線束LA2のうちP偏光LPの成分のみを透過させて第1光射出面SD1に向かわせるとともに、S偏光LSの成分を第2反射膜72に向けて反射する。
このように第2偏光分離膜75は、S偏光LSを反射させるとともにP偏光LPを透過させるといったように、光を偏光状態に応じて分離可能な機能を有する。
第3偏光分離膜76は、その表面が、第3光入射面SC3に対して約45°の角度をなすように、第3光入射面SC3と対峙して配置されている。第3偏光分離膜76は、第3光入射面SC3を透過した第3列光線束LA3のうちP偏光LPの成分のみを透過させて第1光射出面SD1に向かわせるとともに、S偏光LSの成分を第3反射膜73に向けて反射する。
このように第3偏光分離膜76は、S偏光LSを反射させるとともにP偏光LPを透過させるといったように、光を偏光状態に応じて分離可能な機能を有する。
第1反射膜71は、その表面が、第1光入射面SC1に対して約135°の角度をなすように、第1光入射面SC1と対峙して配置されている。また、第1反射膜71は、その表面が、第1偏光分離膜74と平行になるように配置されている。第1反射膜71は、第1偏光分離膜74で反射された第1列光線束LA1のS偏光LSの成分を第2光射出面SD2に向けて反射させる。
第2反射膜72は、その表面が、第2光入射面SC2に対して約135°の角度をなすように、第2光入射面SC2と対峙して配置されている。また、第2反射膜72は、その表面が、第2偏光分離膜75と平行になるように配置されている。第2反射膜72は、第2偏光分離膜75で反射された第2列光線束LA2のS偏光LSの成分を第2光射出面SD2に向けて反射させる。
第3反射膜73は、その表面が、第3光入射面SC3に対して約135°の角度をなすように、第3光入射面SC3と対峙して配置されている。また、第3反射膜73は、その表面が、第3偏光分離膜76と平行になるように配置されている。第3反射膜73は、第3偏光分離膜76で反射された第3列光線束LA3のS偏光LSの成分を第2光射出面SD2に向けて反射させる。
位相差板77は、λ/2板から構成され、且つ、第1光射出面SD1に配置される。位相差板77は、第1偏光分離膜74、第2偏光分離膜75、及び第3偏光分離膜76を透過した成分(P偏光LP)のみをS偏光LSに変換して射出する。
本実施形態において、偏光方向変換素子5に入射する各光線束LA1、LA2、LA3は、S偏光LS及びP偏光LPが混在した光により構成されるので、第1偏光分離膜74、第2偏光分離膜75、及び第3偏光分離膜76で分離されたS偏光LSの成分のみが第2光射出面SD2から射出される。
一方、第1偏光分離膜74、第2偏光分離膜75、及び第3偏光分離膜76を透過したP偏光LPの成分が第1光射出面SD1に入射し、上述のように該第1光射出面SD1に設けられた位相差板77によってS偏光LSに変換された状態で射出される。すなわち、図6(d)に示したように、各光線束LA1、LA2、LA3に属する複数の光L1は、偏光成分に基づいて第1の方向に分離された後、全体がS偏光LSに揃った状態で偏光方向変換素子5から射出される。
このように本実施形態によれば、照明装置101Rのアレイ光源2から射出された光線束LLは、光線束圧縮手段4及び偏光方向変換素子5を経由することで、光線束LLが圧縮されるとともに、偏光方向がS偏光に揃っており、且つ光線が高密度で配置されたものとなる。
光線束圧縮手段4及び偏光方向変換素子5を経由することで圧縮された光線束LLは、回折光学素子6に入射する。回折光学素子6は、計算機合成ホログラム(CGH:Computer Generated Hologram)から構成される。この回折光学素子6は、入射した光L1を回折することによって、後述する光変調装置102Rに入射する赤色の光(回折光)L1の強度分布を均一化し、且つ、光変調装置102Rに入射する光L1の利用効率を高める機能を有する。
回折光学素子6は、例えば石英(ガラス)や合成樹脂などの光透過性材料からなる基材の表面に、計算機によって設計された微細な凹凸構造を有する表面レリーフ型のホログラム素子からなる。また、回折光学素子6は、回折現象を利用して入射光の波面を変換する波面変換素子である。特に、位相変調型のCGHでは、入射光波のエネルギーをほとんど失うことなく波面変換が可能である。したがって、CGHは、均一な強度分布や単純な形状の強度分布を発生させることができる。
回折素子パターンは、このような微細な凹凸構造からなり、互いに異なる深さで断面視矩形状に形成された複数の凹部と、これら凹部の間に互いに異なる高さで断面視矩形状に形成された凸部とを有する。回折光学素子6では、回折素子パターンにおいて、凹部の幅及び凹部の深さ(凸部の高さ)を含む設計条件を適宜調整することによって、回折素子パターンに所望の拡散機能を持たせることができる。また、回折素子パターンの設定条件を最適化する手法としては、例えば反復フーリエ法などの演算手法を挙げることができる。
ここで、回折光学素子6には、偏光方向変換素子5から射出された複数の光が入射する。このため、回折光学素子6からは、複数の1次回折光が射出される。また、各1次回折光の主光線は互いに平行である。したがって、本発明では、特に断りがない場合はこれら複数の1次回折光の束を1つの回折光L2として扱うものとする。また、この回折光L2の中心部での主光線の方向は、複数の1次回折光の束の中心を通り、且つ、各1次回折光の主光線と平行な方向とする。
また、回折光学素子6は、配光分布が全体として矩形状を為すと共に、この配光分布のアスペクト比(縦横比)が照明対象(光変調装置の画像形成領域)のアスペクト比(縦横比)と一致するような回折光分布を生成する。これにより、矩形状を為す光変調装置102R,102G,102Bの画像形成領域に対して全体として矩形状を為す照明光を効率的に入射させることができる。
また、回折光学素子6では、回折光学素子6の入射面6aに対して光L1を垂直に入射させることが好ましい。光L1の光軸方向は、入射面6aと直交している。これにより、上述した回折光L2を得るためのCGHの回折光学設計が容易となる。
以上のような構成を有する照明装置101Rによれば、光線束圧縮手段4において反射素子4a及び光学素子4bによって光線束LLを2段階で圧縮することができる。よって、反射素子4aのみを用いて光線束LLを2段階で圧縮する構成に比べ、装置構成を小型化できる。
また、光線束圧縮手段4は、光学系に代えて平面による反射面のみを用いて光線束を圧縮する構成を採用するため、光学系の倍率によってアレイ光源2の実装時の誤差が拡大されてしまい、回折光学素子6への光入射位置のズレが拡大するといった不具合の発生が抑制される。
また、光線束圧縮手段4は、光学素子4bを光線束の2段目の圧縮に使用することで、該光学素子4bを小型化して低コスト化を実現している。
また、回折光学素子6としてCGHを用いることによって、重畳光学系7による収差を小さくしながら、より均一な照度分布(明るさ)を有する照明光を生成することができる。そして、このような照明光を照明対象となる上記光変調装置102Rの画像形成領域に対して効率的に照射することができる。
したがって、この照明装置101R,101G,101Bをプロジェクター100に適用することによって、プロジェクター100自体も更なる小型化を図りつつ、画像品質に優れた表示を行うことが可能となる。
プロジェクター100では、照明装置101R,101G,101Bの各々から偏光方向変換素子5を介して所定の直線偏光(S偏光LS)の照明光を射出させるため、照明光を光変調装置102R,102G,102Bに確実に入射させることができる。
なお、本発明の一実施形態を例示して説明したが、本発明は上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、各半導体レーザー2aからS偏光LSの光L1を射出する場合を例に挙げたが、これに限定されない。すなわち、各半導体レーザー2aからP偏光LPの光L1を射出するようにしてもよい。この場合、光学素子4bは、位相差板65により一部の光L1をS偏光LSに変換し、偏光方向変換素子5は、全ての光L1をP偏光LPに揃えた状態で射出するようになる。
また、上記実施形態では、3つの光変調装置102R,102G,102Bを備えるプロジェクター100を例示したが、1つの光変調装置でカラー映像(画像)を表示するプロジェクターに適用することも可能である。さらに、光変調装置としては、上述した液晶パネルに限らず、例えばデジタルミラーデバイス(DMD:米国テキサスインツルメンツ社の登録商標)などを用いることもできる。
このデジタルミラーデバイスを用いる場合において、照明装置101R、101G、101Bは、S偏光LS又はP偏光LPのいずれか一方に偏光方向を揃える必要が無いため、偏光方向変換素子5を省くことができ、部品点数を削減することができる。
また、上記実施形態では、回折光学素子6として、表面レリーフ型ホログラム素子を用いたが、体積ホログラム型素子を用いてもよい。また、表面レリーフ型ホログラムと体積ホログラムとの複合型ホログラム素子を用いてもよい。
(第一変形例)
続いて、第一変形例に係る照明装置について説明する。
本変形例と上記実施形態との違いは、光学素子4bの光射出面側に位相差板としてλ/4板を配置した点であり、それ以外の構成は共通である。以下の説明では、上記実施形態と同一の構成及び部材については同じ符号を付し、その詳細な説明については省略若しくは簡略化する。
図7は、本変形例に係る照明装置の要部構成を示す図であり、図7(a)は上面から視た図であり、図7(b)は側面から視た図である。
図7(a)、(b)に示すように、光学素子4bの光射出面SBに位相差板80が配置されている。位相差板80は、λ/4板から構成される。
光学素子4b内を透過して光射出面SBから射出された光線束LAは、S偏光LSとP偏光LPとが混在したものとなる(図6(c)参照)。
本実施形態においては、光線束LAは、位相差板80を透過することで、S偏光LSとP偏光LPとが混在した光から円偏光(図7に示す2点鎖線)LRの光に変換される。位相差板80から射出された光線束LA1は、全体が均一に円偏光に変換されることとなる。
よって、円偏光LRからなる光線束が、偏光方向変換素子5に入射する。偏光方向変換素子5は、円偏光LRをP偏光LP及びS偏光LSに均等に分離する。従って、偏光方向変換素子5は、図6(e)に示したように、6つの光線束LA1乃至LA6からなる光線束を射出する。これにより、偏光方向変換素子5は、上記実施形態に比べて、より均一な光線束を射出することができる。
本変形例においても、照明装置101Rのアレイ光源2から射出された光線束LLは、光線束圧縮手段4及び偏光方向変換素子5を経由することで偏光方向がS偏光に揃った光線が高密度で配置されたものとなる。
(第二変形例)
続いて、第二変形例に係る照明装置について説明する。
本変形例と上記実施形態との違いは、光学素子の構成であり、それ以外の構成は共通である。以下の説明では、上記実施形態と同一の構成及び部材については同じ符号を付し、その詳細な説明については省略若しくは簡略化する。
図8は、本変形例に係る照明装置の要部構成を示す図である。
図8に示すように、光学素子104bは、第1光入射面SA1と、第2光入射面SA2と、光射出面SBと、反射膜161と、偏光分離膜162と、位相差板65と、備えている。
ここで、図8において、反射素子4aから射出された複数(下段、中段、及び上段の3段からなる)の光線束のうち第2光入射面SA2に入射する光を下段入射光L11aとする。また、反射素子4aから射出された複数の光線束のうち第1光入射面SA1に入射する光を中段入射光L11bとする。また、反射素子4aから射出された複数の光線束のうち第1光入射面SA1に入射する光を上段入射光L11cとする。
なお、図8では、図を見易くするため、下段入射光L11a、中段入射光L11b、及び上段入射光L11cについて、光の中心線のみを図示している。
第1光入射面SA1、及び第2光入射面SA2は、各光L11a、L11b、L11cの光軸方向から視た場合に上下方向における下方から上方に向かって順に配置されている。
反射膜161は、その表面が、第2光入射面SA2に対して約45°の角度をなすように、第2光入射面SA2と対峙して配置されている。反射膜161は、第2光入射面SA2を透過した中段入射光L11b及び上段入射光L11cを偏光分離膜162に向けて反射する。
偏光分離膜162は、その表面が、第1光入射面SA1に対して約45°の角度をなすように、第1光入射面SA1と対峙して配置されている。また、偏光分離膜162は、その表面が、反射膜161と平行になるように配置されている。偏光分離膜162は、S偏光LSを反射させるとともにP偏光LPを透過させることが可能であり、光を偏光状態によって分離する機能を有する。
本実施形態において、位相差板65は第2光入射面SA2に配置されている。位相差板65は、反射素子4aから射出されたS偏光LS(図8中に示す実線の矢印)をP偏光LP(図8中に示す破線の矢印)に変換して第2光入射面SA2に入射させる。位相差板65が配置されない第1光入射面SA1においては、反射素子4aから射出された光は偏光方向が変換されず、S偏光LSのままとなる。
なお、位相差板65の配置位置は第2光入射面SA2に限らない。例えば、位相差板65は、下段入射光L11aにおける反射素子4a及び偏光分離膜162間の光路上に配置されていればよい。
上記実施形態に係る光学素子4bでは、反射素子4aからの複数の光を中段に向けてシフトしたが、本変形例に係る光学素子104bによれば、反射素子4aからの複数の光を下段に向けてシフトすることができる。
なお、反射素子4aからの複数の光をシフトする位置は下段及び中段に限定されず、上段に向けてシフトするようにしても良い。すなわち、上段入射光L11cに向けて、中段入射光L11b及び下段入射光L11aをシフトすることで光学素子104bの光射出面SBの上方から光線束LLを射出させるようにしても良い。
本変形例においても、照明装置101Rのアレイ光源2から射出された光線束LLは、光線束圧縮手段4及び偏光方向変換素子5を経由することで偏光方向がS偏光LSに揃った光線が高密度で配置されたものとなる。
(第三変形例)
続いて、第三変形例に係る照明装置について説明する。
本変形例と上記実施形態との違いは、アレイ光源の構成であり、それ以外の構成は共通である。すなわち、上記実施形態においては、各半導体レーザー2aから射出される赤色光の偏光方向が互いに同じ(S偏光)場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されない。例えば、複数の半導体レーザー2aの一部から射出される赤色光の偏光方向がS偏光であり、半導体レーザー2aにおける残りの一部から射出される赤色の偏光方向がP偏光であってもよい。以下の説明では、第一実施形態と同一の構成及び部材については同じ符号を付し、その詳細な説明については省略若しくは簡略化する。
図9は、本変形例に係る照明装置の要部構成を示す図である。
図9に示すように、アレイ光源102は、複数の第1半導体レーザー(第1の固体光源)102a及び第2半導体レーザー(第2の固体光源)102bが二次元的に配列されたものである。各半導体レーザー102aから射出される光は、コヒーレントな直線偏光(S偏光LS)の光であり、互いに平行に射出される。
一方、各半導体レーザー102bから射出される光は、コヒーレントな直線偏光(P偏光LP)の光であり、互いに平行に射出される。
第1半導体レーザー102aから射出された光L1(S偏光LS)は、第1光入射面(第1の光入射領域)SA1及び第3光入射面(第1の光入射領域)SA3に入射する。第2半導体レーザー102bから射出された光L1(P偏光LP)は、第2光入射面(第2の光入射領域)SA2に入射する。
本変形例において、第1光入射面SA1及び第3光入射面SA3に入射する光L1の偏光方向(S偏光LS)は、第2光入射面SA2に入射する光L1の偏光方向(P偏光LP)と交差している。そのため、本変形例において、光学素子4bは、位相差板65が不要となる。
本変形例において、第2光入射面SA2に入射する中段入射光L1bはP偏光LPとなっている。そのため、中段入射光L1bは、上記実施形態と同様、第1偏光分離膜63及び第2偏光分離膜64を透過して光射出面SBから射出される。
一方、第1光入射面SA1に入射する下段入射光L1aはS偏光LSとなっている。そのため、下段入射光L1aは、上記実施形態と同様、第1反射膜61および第1偏光分離膜63により反射されて光射出面SBから射出される。同様に、第3光入射面SA3に入射する上段入射光L1cはS偏光LSとなっている。そのため、上段入射光L1cは、上記実施形態と同様、第2反射膜62および第2偏光分離膜64により反射されて光射出面SBから射出される。
本変形例においても、照明装置101Rのアレイ光源2から射出された光線束LLは、光線束圧縮手段4および偏光方向変換素子5を経由することで、偏光方向がS偏光LSに揃った光線が高密度に配置されたものとなる
本変形例に係る構成によれば、光学素子4bにおける位相差板65が不要となるので、部品点数を削減することができ、低コスト化を実現できる。
2a…半導体レーザー(固体光源)、3…コリメータ光学系、3a…コリメータレンズ、4a…反射素子(第1の光線束圧縮手段)、4b…光学素子(第2の光線束圧縮手段)、5…偏光方向変換素子、40a…反射面、40…ミラー(反射素子)、61…第1反射膜(反射素子)、62…第2反射膜(反射素子)、63…第1偏光分離膜(偏光分離素子)、64…第2偏光分離膜(偏光分離素子)、65…位相差板、100…プロジェクター、101R,101G,101B…照明装置、102R,102G,102B…光変調装置、102a…第1半導体レーザー(第1の固体光源)、102b…第2半導体レーザー(第2の固体光源)、103…合成光学系、104…投射光学系、SCR…スクリーン、SA1…第1光入射面(第1の光入射領域)、SA2…第2光入射面(第2の光入射領域)、LL…光線束

Claims (7)

  1. 二次元的に配列された複数の固体光源と、
    複数のコリメータレンズからなり、前記複数の固体光源からの光線束が入射するコリメート光学系と、
    前記コリメート光学系からの光線束を第1の方向に圧縮する第1の光線束圧縮手段と、
    前記第1の光線束圧縮手段からの光線束を第2の方向に圧縮する第2の光線束圧縮手段と、を備え、
    前記第1の光線束圧縮手段と前記第2の光線束圧縮手段のうち、一方は複数の反射面が階段状に配列された反射素子であり、他方は反射素子と偏光分離素子とを備えた光学素子である照明装置。
  2. 前記第2の光線束圧縮手段が前記光学素子である
    請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記光学素子から射出された光の光路中に設けられ、前記光の偏光方向を所定方向に変換する偏光方向変換素子をさらに備える
    請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 前記光学素子は、前記偏光分離素子に光を導く第1の光入射領域と、前記反射素子に光を導く第2の光入射領域と、を備え、
    前記第1の光入射領域へ入射する光の偏光方向は、前記第2の光入射領域へ入射する光の偏光方向と交差している
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の照明装置。
  5. 前記複数の固体光源の各々から射出される光の偏光方向は互いに同じであり、
    前記第1の光入射領域及び前記第2の光入射領域のうちの一方に位相差板が設けられている
    請求項4に記載の照明装置。
  6. 前記複数の固体光源は、前記第1の光入射領域へ入射する光を射出する第1の固体光源と、前記第2の光入射領域へ入射する光を射出する第2の固体光源と、を含み、
    前記第1の固体光源から射出される光の偏光方向は、前記第2の固体光源から射出される光の偏光方向と交差している
    請求項4又は5に記載の照明装置。
  7. 照明光を照射する照明装置と、
    前記照明光を画像情報に応じて変調した画像光を形成する光変調装置と、
    前記画像光を投射する投射光学系と、を備え、
    前記照明装置として、請求項1〜6のいずれか一項に記載の照明装置を用いるプロジェクター。
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