JP5079704B2 - レーザディスプレイ装置 - Google Patents

レーザディスプレイ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5079704B2
JP5079704B2 JP2008538743A JP2008538743A JP5079704B2 JP 5079704 B2 JP5079704 B2 JP 5079704B2 JP 2008538743 A JP2008538743 A JP 2008538743A JP 2008538743 A JP2008538743 A JP 2008538743A JP 5079704 B2 JP5079704 B2 JP 5079704B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
branched
screen
laser
branched light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008538743A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2008044709A1 (ja
Inventor
達男 伊藤
和久 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008538743A priority Critical patent/JP5079704B2/ja
Publication of JPWO2008044709A1 publication Critical patent/JPWO2008044709A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5079704B2 publication Critical patent/JP5079704B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/48Laser speckle optics
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/101Scanning systems with both horizontal and vertical deflecting means, e.g. raster or XY scanners
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/005Projectors using an electronic spatial light modulator but not peculiar thereto
    • G03B21/006Projectors using an electronic spatial light modulator but not peculiar thereto using LCD's
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B33/00Colour photography, other than mere exposure or projection of a colour film
    • G03B33/06Colour photography, other than mere exposure or projection of a colour film by additive-colour projection apparatus
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3129Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM] scanning a light beam on the display screen

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Description

本発明は、光源としてレーザ光を使用して高輝度を実現する色再現範囲が広く眼の安全性に配慮したレーザディスプレイ装置に関する。
近年、光源としてレーザ光を使用するレーザディスプレイ装置は、レーザ光の単色性と高輝度性を活かした、色再現範囲の広い高輝度のレーザディスプレイ装置として注目されている。
しかしながら、このような優れた特長を持つレーザディスプレイ装置の場合に、例えば光源としてのレーザ光をスクリーンまで導く光学系の構成を工夫して、眼に対する安全性についての対策が必要となる。また、レーザ光の高い単色性に起因して生じるスペックルノイズを低減することも必要となる。
眼の安全性を確保すると共に、表示画像を明るくすることが可能な構成の投射型画像表示装置の例が示されている(例えば、特許文献1参照)。この投射型画像表示装置は、レーザ光を走査することにより、画像を表示するスクリーンに画像を投射する投射手段を備えていて、レーザ光は複数のレーザビームR1(赤色レーザ1)、G(緑色レーザ)、B(青色レーザ)、R2(赤色レーザ2)により構成されている。これらの複数のレーザビームR1、G、B、R2は、表示装置の投射手段によりスクリーンのほぼ同一場所において時間差を有して照射され、ほぼ同一場所に照射されるレーザビームの強度を低減することにより、眼の安全性を確保している。さらに、各レーザビームR1、G、B、R2に印加される画像信号には、照射の時間差に合わせて、後続するレーザビームに対して先行のレーザビームが遅延するように時間差が設けられている。このようにすることで、ほぼ同一場所に照射されるレーザビームの強度が、一定の時間の範囲内で通常の強度まで増大されることにより、表示画像が明るくなるようにしている。
また、走査されたビーム状の光LR(赤色レーザ光)、LG(緑色レーザ光)、LB(青色レーザ光)が、それぞれ所定値以下の強度を有し、かつ、観察者側のいずれの面内においても、相互に所定距離以上の空間的間隔をとることにより、眼の安全性を確保した例が開示されている(例えば、特許文献2参照)。このようにすることにより、複数のビーム状の光がほぼ同一の場所に集中しないようにして、眼の安全性を確保している。
特開2005−31529号公報 特開2005−10616号公報
しかしながら、上記従来の画像表示装置または画像表示方法では、眼の安全性の確保に関する光学系の構成などが示されているものの、レーザ光を使用するときに生じるスペックルノイズの課題について同時に解決する構成または方法については示されていない。また、スクリーンが任意の位置に配置された場合の、眼の安全性の確保およびスペックルノイズの低減に関する課題についての具体的な解決の手段についても明示されていない。
本発明の目的は、スクリーンが任意の位置に配置された場合でも、眼の安全性の確保およびスペックルノイズの低減をすることができるレーザディスプレイ装置を提供することである。
本発明の一局面に従うレーザディスプレイ装置は、レーザ光を出射するレーザ光源と、前記レーザ光源から出射されるレーザ光を変調し、変調光を出射する変調部と、前記変調部から出射される変調光を少なくとも2つの分岐光に分岐する分岐部と、前記少なくとも2つの分岐光がスクリーンに向かうようにそれぞれの光路を設定する光路設定部とを備え、前記光路設定部は、前記少なくとも2つの分岐光を前記スクリーン上の略同一の位置に、且つ、略同時に到達させる。
上記のレーザディスプレイ装置では、変調部から出射される変調光を少なくとも2つの分岐光に分岐され、少なくとも2つの分岐光のそれぞれの光路がスクリーンに向かうように設定され、少なくとも2つの分岐光を前記スクリーン上の略同一の位置に、且つ、略同時に到達させるので、任意の位置に配置するスクリーン上にスペックルノイズが低減された画像を表示することができ、さらに分岐された分岐光の光軸が互いに異なっているので、レーザ光が出射される方向のどの位置からレーザ光を見たとしても眼の安全性の確保がさらに確実になされることができる。
本発明のレーザディスプレイ装置によれば、高輝度で単色性の強いレーザ光源を用いているので、色再現範囲の広い大面積で高画質の薄型ディスプレイ装置が実現できる。さらに、本発明のレーザディスプレイ装置は、任意の位置に配置するスクリーン上にスペックルノイズが低減された画像を表示することができ、レーザ光が出射される方向のどの位置からレーザ光を見たとしても眼の安全性の確保がさらに確実になされるという大きな効果を奏するものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同じ要素には同じ符号を付しており、説明を省略する場合もある。また、図面は、理解しやすくするためにそれぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、形状等については正確な表示ではない。
(実施の形態1)
図1Aは、本発明の実施の形態1にかかるレーザディスプレイ装置の要部を示す概略斜視図で、図1Bは、図1Aのレーザディスプレイ装置を上面から見た概略構成図である。
本実施の形態にかかるレーザディスプレイ装置10は、図1Aに示すように、レーザ光11を出射するレーザ光源12と、レーザ光源12から出射されるレーザ光11を変調し、変調光13を出射する変調部14と、変調光13を複数の分岐光15に分岐する分岐部16と、を備えている。分岐部16により分岐された、複数の分岐光15のうち少なくとも2つの分岐光15aおよび15bは、スクリーン17上の略同じ表示位置Pnに略同じ時間に到達する構成からなる。具体的には、変調部14から出射された変調光13は、分岐部16に入射された後、2つの分岐光15aおよび15bに分岐される。分岐光15aは、分岐部16からスクリーン17上の表示位置Pnに直接向う一方、分岐光15bは、分岐部16からミラー19に向かい、ミラー19で反射された後、スクリーン17上の表示位置Pnに向うことになる。すなわち、2つの分岐光15aおよび15bは、互いに異なる経路を伝搬して、同一の表示位置Pnに到達する。
本実施の形態にかかるレーザディスプレイ装置10はさらに、図1Aに示すように、複数の分岐光15をそれぞれ走査する複数の走査部18を備えている。そして、第1の走査部18aは、分岐光15a(以下、「第1の分岐光15a」と呼ぶ。)を走査し、第2の走査部18bは、第1の走査部18aによる第1の分岐光15aの走査に連動して、分岐光15b(以下、「第2の分岐光15b」と呼ぶ。)を走査する。この結果、第1の分岐光15aと第2の分岐光15bとがスクリーン17上の同じ表示位置Pnに同じ時間に走査される。
本実施の形態の分岐部16は、図1Aに示すように、ハーフミラー21を有している。変調光13は分岐部16のハーフミラー21に入射され、第1の分岐光15aと第2の分岐光15bとに分岐される。分岐部16で反射された第1の分岐光15aと、分岐部16のハーフミラー21を透過して直進し、ミラー19で反射された第2の分岐光15bとは、矢印20で示す水平方向D1に沿って順にP1→P2→P3と、スクリーン17上の同じ表示位置Pnに同じ時間に走査される。
本実施の形態の第1の走査部18aは、図1Aに示すように、分岐部16のハーフミラー21を回転させることにより、第1の分岐光15aをスクリーン17上で水平方向D1に走査する。一方、本実施の形態の第2の走査部18bは、ミラー19を回転させることにより、第2の分岐光15bをスクリーン17上で水平方向D1に走査する。第1の走査部18aおよび第2の走査部18bは共に駆動部90に接続されており、駆動部90からの指示に従って、ハーフミラー21およびミラー19を回転させる。制御部31は、スクリーン17の位置や、第1の走査部18aおよび第2の走査部18bの走査により移動する、第1の分岐光15aおよび第2の分岐光15bのスクリーン17上の表示位置Pnを取得し、これらに基づいて駆動部90から第1の走査部18aおよび第2の走査部18bに出力される指示を管理する。
本実施の形態にかかるレーザディスプレイ装置10においては、第1の走査部18aによる第1の分岐光15aの走査と第2の走査部18bによる第2の分岐光15bの走査とが連動することにより、ハーフミラー21とミラー19が連動して第1の分岐光15aと第2の分岐光15bとがスクリーン17上の同じ表示位置Pnに同じ時間に到達することとなる。
ここで、第1の分岐光15aと第2の分岐光15bとが、同じ時間に同じ表示位置Pnの画素に到達するということは、この画素に割り当てられた走査時間の範囲内に第1の分岐光15aと第2の分岐光15bとが、この画素の表示位置Pnに到達するということを意味する。
本実施の形態の走査部18(第1の走査部18aおよび第2の走査部18b)は、表示位置制御部22と一体化されている。表示位置制御部22は、図1Aに示すように、駆動部90に接続されており、駆動部90からの指示に従って回転する。制御部31は、駆動部90から第1の走査部18aおよび第2の走査部18bに出力される指示に加えて、表示位置制御部22に出力される指示も管理しており、このため、第1の走査部18aおよび第2の走査部18bは、水平方向D1だけでなく垂直方向D2にも連動することができ、スクリーン17上の全ての位置に複数の分岐光15を走査することができる。
本実施の形態にかかるレーザディスプレイ装置10の特徴は、分岐光15が利用者の眼に直接入射してしまった場合でも利用者の眼に影響を与えることがないように、分岐光15の利用者の眼に対する安全性が確保されている点にある。以下、この点について説明する。最初に、利用者の眼が分岐光15がスクリーン17に向かう光路付近にある場合(図1Bの位置34)、あるいは、スクリーン17の背面から離れた位置にある場合(図1Bの位置35)について説明する。これらの場合、利用者の眼に複数の分岐光15が同時に入射されることはない。
図1Bに、図1Aのレーザディスプレイ装置10を上面から見た概略構成を示したが、レーザ光源12から出射されたレーザ光11は、変調部14により、例えば画像信号で変調された後、変調光13として出射される。変調光13は、複数の分岐光15に分けられ、複数の分岐光15は、それぞれの光量が眼の網膜を損傷しないように、例えば図1Aの分岐部16により分岐される。すなわち、本実施の形態においては、1つの変調光13を複数の分岐光15に分岐することにより、スクリーン17に向けて照射される1つのレーザ光の光量を低下させている。このため、利用者の眼に1つのレーザ光が直接入った場合の光量が低減され、利用者の眼に与える影響が小さくなる。
一方、図1Bでは、ハーフミラー21により、変調光13が第1の分岐光15aと第2の分岐光15bに分岐されて、スクリーン17上の同じ表示位置Pnに到達する。したがって、スクリーン17上の表示位置Pnでの変調光13の光量は、分岐される前の光量とほほ同じとなる。すなわち、本実施の形態においては、変調部14から出射される1つの変調光13が2つの分岐光15aおよび15b(第1の分岐光15aおよび第2の分岐光15b)に分岐され、第1の分岐光15aおよび第2の分岐光15bは異なる光路を通ってスクリーン17上の同一の表示位置Pnに集光される。したがって、1つの変調光13を直接照射する場合と同様の明るさで、スクリーン17上の表示位置Pnに画像を表示させることができる。
次に、利用者の眼が図1Bの位置23(23a、23bおよび23c)にある場合について述べる。この場合、利用者の眼の位置はスクリーン17上の表示位置Pn付近にあり、表示位置Pnに到達する複数の分岐光15が同時に利用者の眼に入射されてしまう。この結果、変調光13の光量と同じ光量が利用者の眼に直接入射されることになる。利用者の眼に入射された複数の分岐光15は、眼のレンズによって屈折して網膜上の1点に集光され、利用者の眼の網膜に大きな影響を与えてしまうことになる。
そこで、本実施の形態にかかるレーザディスプレイ装置10においては、複数の分岐光15のうち、任意の2つの分岐光、例えば、ここでは第1の分岐光15aと第2の分岐光15bとが表示位置Pn(P1、P2、P3等)で形成する角度θ1、θ2、θ3を1.5ミリラジアン以上πラジアン(180度)未満に設定している。そのような角度に設定することにより、複数の分岐光15が利用者の眼の瞳に同時に入ったとしても、複数の分岐光15が眼の網膜上の1点に集光することを回避できる。すなわち、上記の角度で利用者の眼に入射される第1の分岐光15aと第2の分岐光15bは、眼の網膜上で1点に集光することは無い。この結果、利用者の眼の位置がスクリーン17上の表示位置Pn付近にあり、複数の分岐光15が同時に利用者の眼に入射されても、利用者の眼の網膜に大きな影響を与えることは無く、眼の安全性の確保をさらに確実になすことができる。
したがって、表示位置Pnで任意の2つの分岐光15が形成する角度が1.5ミリラジアン以上πラジアン未満であれば、眼の瞳の安全性は確保できる。すなわち、変調光13をそれぞれが眼に入っても安全な光量の分岐光15に分けて、そのあと分岐光15をスクリーン17上に到達させても眼の安全性はどの場所に利用者の眼があっても確保できる。すなわち、図1Bにおいて、スクリーン17よりも分岐光15の表示位置制御部22に近い位置34に利用者の眼があっても、スクリーン17の背面から離れた位置35に利用者の眼があっても、利用者の眼がスクリーン17上の表示位置Pn付近の位置23にあっても、つまり、いずれの位置であっても、利用者の眼の安全性は確保できる。
本実施の形態において、2つの分岐光15が形成する角度を、100ミリラジアン以上πラジアン未満に設定することにより、長時間にわたって複数の分岐光15を浴び続けた場合でも、利用者の眼に与える影響を抑制することができる。
また、本実施の形態にかかるレーザディスプレイ装置10は走査型であるため、各分岐光15の光量は1mW未満に抑えることが望ましい。
さらに、変調光13を複数の分岐光15に分岐して、スクリーン17上の同じ表示位置Pnに到達させるので、ほとんどの表示位置Pnで複数の分岐光の間に光路差が生じる。この結果、スクリーン17上全体に走査される映像のスペックルノイズを減少させることができる。また、複数の分岐光の各々が発生するスペックルノイズが加算されて平均化することにより、スペックルノイズを減少させることができる。したがって、このような構成にすることにより、元の変調光13の光量は変わらずにスクリーン17上を走査させて、スペックルノイズが低減されて眼に対する安全性の高い映像の表示が可能なレーザディスプレイ装置10が実現することとなる。また、表示位置制御部22や、第1の走査部18a、第2の走査部18bを振動させ、分岐光15の各光路を時間的に変化させることによっても、スペックルノイズの低減を図ることができる。この場合、第1の走査部18a、第2の走査部18b、あるいは、表示位置制御部22に、上下または左右方向に微振動できる機構を設け、駆動部90の指示に基づいて微振動させれば良い。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。図2は、本発明の実施の形態2にかかるレーザディスプレイ装置を上面から見た概略構成図である。なお、図2では、図面の簡略化のため、図1AおよびBで示した制御部31および駆動部90は図示しない。もちろん、本実施の形態にかかるレーザディスプレイ装置100も、上記の実施の形態1の制御部31および駆動部90を備えても良い。
図1AおよびBに示した、上記の実施の形態1にかかるレーザディスプレイ装置10は、表示位置制御部22とスクリーン17との距離が約2m以上、スクリーンサイズが100インチ以下の場合の構成であった。この場合は、ハーフミラー21と変調光13とのなす角が45度前後の角度で動作することができるので、変調光13を2つの分岐光15a、15bに分けても、分岐光15a、15bのそれぞれの光量の間には大きな差を生じない。
ところが、表示位置制御部22とスクリーン17との距離が2m未満になるか、あるいは、スクリーンサイズが100インチを超えるサイズになると、ハーフミラー21の角度は45度から大きく離れるので、2つの分岐光15a、15bの各光量の比は、10対1よりも離れてしまう場合が生じる。つまり、上記のような距離、サイズになると、変調光13がハーフミラー21に略平行に入射する場合が発生し、この場合、ハーフミラー21を透過する光、すなわち、分岐光15bの透過量が低下する。この結果、分岐光15aと分岐光15bとの間の光量差は非常に大きなものとなってしまう。
そこで、本実施の形態では、表示位置制御部22とスクリーン17との距離が2m未満になるか、スクリーンサイズが100インチを超えるサイズになっても、2つの分岐光15a、15bの間に大きな光量の差を生じさせずに、分岐することができるように構成される。
本実施の形態にかかるレーザディスプレイ装置100においては、図2に示すように、レーザ光源12からのレーザ光11を変調部14に入れ、変調部14から出力される変調光13を固定のビームスプリッタ37により2つの分岐光15a、15bにほぼ同じ大きさの光量に分岐することができる。すなわち、第1の分岐光15aは、固定のミラー38で反射してミラー39により走査される。また、第2の分岐光15bは、ミラー19により走査される。そして、2つの分岐光15a、15bは、スクリーン17の同じ表示位置P4、P5、P6に同じ時間に到達するように走査される。具体的には、本実施の形態においては、変調光13をビームスプリッタ37に入射させて、等しい光量を持つ第1の分岐光15aと第2の分岐光15bとにあらかじめ分岐させている。このため、ミラー39の角度が大きくなっても、第1の分岐光15aと第2の分岐光15bとの間に光量差が生じることはない。
本実施の形態によれば、元の変調光13の光量は変わらずにスクリーン17上を走査させて、スペックルノイズが低減されて眼に対する安全性の高い映像の表示が可能なレーザディスプレイ装置100が実現することとなる。
なお、本実施の形態にかかるレーザディスプレイ装置100においても、ミラー19、39を回転させる2つの走査部を備えており、各走査部が駆動部からの指示に基づきミラー19、39をそれぞれ回転させれば良い。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。図3は、本発明の実施の形態3にかかるレーザディスプレイ装置を上面から見た概略構成図である。なお、図3では、図面の簡略化のため、図1AおよびBで示した制御部31および駆動部90は図示しない。もちろん、本実施の形態にかかるレーザディスプレイ装置10も、上記の実施の形態1の制御部31および駆動部90を備えても良い。
本実施の形態にかかるレーザディスプレイ装置105は、図1AおよびBに示した、上記の実施の形態1にかかるレーザディスプレイ装置10と異なり、大きい光出力のレーザ光源を用いるものである。本実施の形態では、高出力のレーザ光源を用いることにより、同一の表示位置に集光される分岐光の数を増加させることを可能とし、それにより、より明るい画像を表示することができる。
本実施の形態にかかるレーザディスプレイ装置105においては、図3に示すように、レーザ光51は高出力のレーザ光源52から出射される。大きい光出力のレーザ光51は、変調され変調光53として変調部54から出射される。変調光53は、例えば、ハーフミラーの組み合わせからなる光学ブロックやファイバで構成された光分波器56により分岐されて、等しい光量を持つ複数の分岐光57となる。それぞれの分岐光57a、57b、57c、57dは、ミラー101a、101b、101c、101dにより走査されて、スクリーン17の同じ表示位置P7やP8に同じ時間に到達する。図3では、分岐光57が4つに分岐される例を示したが、もっと多く分岐光に分岐して構成してもよい。
本実施の形態によれば、元の変調光53の光量は変わらずにスクリーン17上を走査させて、スペックルノイズが低減されて眼に対する安全性の高い映像の表示が可能なレーザディスプレイ装置105が実現することとなる。
なお、本実施の形態にかかるレーザディスプレイ装置105においても、複数のミラー101を回転させる複数の走査部を備えており、各走査部が駆動部からの指示に基づき各ミラー101を回転させれば良い。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について説明する。図4Aは、本発明の実施の形態4にかかるレーザディスプレイ装置を上面から見た概略構成図である。本実施の形態は、走査部とスクリーンとの距離を検出することができると共に、スクリーン上で複数のスポットを重ね合わせるための検出系を備えたレーザディスプレイ装置にかかる形態である。図4Bは、レーザ光を検出するセンサの構成図である。なお、図4Aでは、図面の簡略化のため、図1AおよびBで示した制御部31および駆動部90は図示しない。もちろん、本実施の形態にかかるレーザディスプレイ装置も、上記の実施の形態1の制御部31および駆動部90を備えても良い。
本実施の形態にかかるレーザディスプレイ装置は、図4Aに示すように、上記の実施の形態1のレーザディスプレイ装置10の構成に加えて、レーザ光11を検出するセンサ24と、レーザ光11を反射する反射ミラー25と、を有する光学系26をさらに備えている。本実施の形態においては、ハーフミラー21によって分岐された複数の分岐光15のうち、分岐光15aをスクリーン17の拡散面で拡散した拡散光27と、分岐光15bと、を光学系26に導入してセンサ24の出力を比較することにより、走査部18とスクリーン17との距離L1を検出できるようにしている。
以下、走査部18とスクリーン17との距離L1の検出手順について説明する。図4Aにおいて、分岐光15aは、スクリーン17の垂直方向からの角度θAでハーフミラー21からスクリーン17に向かい、スクリーン17上の位置Pnでスクリーン17の拡散面により拡散する。このときに、角度θAはできるだけ0度に近くなるようにハーフミラー21は走査される。位置Pnで拡散した拡散光27は、ミラー19に角度θBで入射した後に反射されて、ハーフミラー28で反射されてセンサ24に入射する。
一方、分岐光15bは、ハーフミラー21を直進してハーフミラー28で反射され、ミラー25で反射された後、ハーフミラー28を通過してセンサ24に到達する。このときに、センサ24の近傍には分岐光15bと拡散光27をセンサ24に集光する集光レンズ36が配置されている。したがって、分岐光15bと拡散光27とはセンサ24上に微小な光スポットとして集光される。
ここで、分岐光15bは、光学系26の設定によりセンサ24に入射し、図4Bに示すように、分岐光15bの光スポットB1は、ほぼセンサ24の中央に位置する。このときにまず、ハーフミラー28を調整して光スポットB1がセンサの中央に位置するようにする。センサ24は、例えばSi材料の受光素子であり、4つの受光面が24a、24b、24c、24dと4分割されていて、対角線上に配置された受光面で受光した信号は、配線29a、29b、30a、30bを介して端子29、30で信号として検出される。光スポットB1がセンサ24の中央に位置すると端子29と端子30で得られる光電変換された信号は、その差分を取ると0になる。
また、角度θBが適当な値であると、拡散光27の光スポットB2も同様に、センサ24に入射させることができ、ミラー19の回転により角度θBを調整して、光スポットB2をセンサ24の中央に配置させることで角度θBを読み取る。このようにして、センサ24からの信号を読み取るだけでスクリーン17の位置が検出できる。このとき、ハーフミラー28を透過して、ミラー19により反射される変調光13は、拡散光27の光路を逆進するので、ハーフミラー21で反射される変調光13とスクリーン17上で重なる。
さらに、走査部18とスクリーン17の距離L1は、ミラー19とハーフミラー21との距離L2と、2つの角度θA、θBにより求めることができる。このことを利用すると自動的に距離L1を求めて、スクリーン17上に画像を表示することができる。また、距離L1を求めなくても、センサ24からの信号を読み取るだけでスクリーン17上に画像を表示することができる。
なお、ミラー28は、例えば、その一面を誘電体の多層膜で無反射コートすることにより透過率95%以上、反射率4%以下にすることができ、変調光13を有効に複数の分岐光15に分岐することができる。
図5は、このように自動で距離L1を求めてスクリーン17上に画像を表示できるレーザディスプレイ装置40の構成を示す。図4Aの構成に、記憶部32と、検出部73と、を含んだコントローラ33をさらに備えた構成となっている。また、レーザディスプレイ装置40では、上記の制御部31はコントローラ33に含まれている。
レーザディスプレイ装置40は、図5に示すように、上記の実施の形態1の構成に加えて、走査部18とスクリーン17の距離L1を検出するための光学系26と、光学系26のセンサ24からの信号に基づいてスクリーン17までの距離L1を検出する検出部73と、第1の分岐光15aを走査する第1の走査部18aと第1の走査部18aと連動して第2の分岐光15bを走査する第2の走査部18bとの駆動データを距離L1に対応して予め設定したテーブルを記憶した記憶部32と、これらを制御する制御部31とを含んだコントローラ33を備えている。
記憶部32に距離L1、角度θA、θBの1組で変化するデータ等を予め記憶しておくことにより、レーザディスプレイ装置40の電源スイッチを入れると瞬時にスクリーン17の位置を検出して画像を表示することができる。したがって、任意のスクリーン位置に対応できるレーザディスプレイ装置として適用することができる。
なお、図5に示すレーザディスプレイ装置40は、図1に示すレーザディスプレイ装置10と同様に、眼の安全性の確保がなされた状態でスペックルノイズが確実に低減された明るい画像を表示することができる。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5について説明する。図6は、本発明の実施の形態5にかかるレーザディスプレイ装置を上面から見た概略構成図である。図7は、本発明の実施の形態5にかかる他のレーザディスプレイ装置を上面から見た概略構成図である。
本実施の形態にかかるレーザディスプレイ装置45および50は、図6および図7に示すように、上記の実施の形態1にかかるレーザディスプレイ装置10において、レーザ光源12として少なくとも赤色光源(R光源)12a、緑色光源(G光源)12b、青色光源(B光源)12cをそれぞれ出射する光源を備えた形態である。
図6に示すレーザディスプレイ装置45においては、R光源12a、G光源12b、B光源12cのそれぞれの光源からR光、G光、B光が出射されており、3つの光は光ファイバ42で光混合器41に導入された後、変調部14により変調光13として出射して利用されている。
同様に、図7に示すレーザディスプレイ装置50では、R光源12a、G光源12b、B光源12cのそれぞれの光源からレーザ光44として、R光、G光、B光が、まずそれぞれの変調部14により変調光として出射されて、光混合器43に導かれた後、変調光13として出射されて利用されている。すなわち、図7では、R光、G光、B光をそれぞれ変調し、変調光を出射する複数の変調部14を備えている。
図8は、本発明の実施の形態5にかかる、さらに他のレーザディスプレイ装置を上面から見た概略構成図である。図8に示すレーザディスプレイ装置55においては、偏光ビームスプリッタ46により、分岐光47としてS偏光の第1の分岐光47aとP偏光の第2の分岐光47bとに分け、第2の分岐光47bをさらに光量が半分ずつの第3の分岐光47cと第4の分岐光47dに分けた構成としている。このとき、スクリーン17上の同じ表示位置Pnには3つの分岐光47a、47b、47cが到達する。これらの分岐光47は、3つの走査部48a、48b、48cにより連動して走査されこととなる。このように、第1の分岐光47aと第2の分岐光47bとの偏光方向が直交するS偏光とP偏光とに分けて、複数の分岐光47を構成してもよい。
ここで、変調光13を偏光ビームスプリッタ46に入射させ、偏光方向が直交するS偏光とP偏光をそれぞれ持つ第1の分岐光47aと第2の分岐光47bとに分岐することにより、次に述べる効果を得ることができる。すなわち、3つの走査部48a、48b、48cは、3つの分岐光47a、47b、47cをスクリーン17方向に向けて反射させるが、それぞれの分岐光47a、47b、47cの偏光方向は各走査部48a、48b、48cのミラーに入射する際に特定されていることになる。このため、各走査部48a、48b、48cのミラーの特性を入射される分岐光の偏光方向に合わせて設定することにより、各ミラーの反射率の向上を図ることができる。
図6〜図8に示すレーザディスプレイ装置45、50、55は、いずれも眼の安全性の確保がなされた状態でスペックルノイズが確実に低減された明るい画像を表示することができる。
本実施の形態において、複数の分岐光のうち任意の2つの分岐光において、それぞれの分岐部から表示位置までに到達する分岐光の光路長の差がそれぞれの可干渉距離を越えるように構成してもよい。このように構成すると、より一層スペックルノイズが低減された画像を表示することができる。
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6について説明する。図9に、本発明の実施の形態6にかかるレーザディスプレイ装置を上面から見た概略構成図である。上記の実施の形態1〜5では、レーザ光をスクリーン上に順次走査して画像を表示する、走査型のレーザディスプレイ装置にかかる形態であったが、本実施の形態は、2次元空間光変調素子によりスクリーン全体に画像を投射して表示する、投射型のレーザディスプレイ装置にかかるものである。
本実施の形態にかかるレーザディスプレイ装置60は、図9に示すように、レーザ光61を出射するレーザ光源12と、レーザ光61を変調し、変調光62を出射する変調部63と、変調光62を複数の分岐光64に分岐する分岐部65と、変調光62から分岐された分岐光64をそれぞれスクリーン17上に結像する投射レンズ68と、を備えている。そして、複数の分岐光64のうち少なくとも2つの分岐光64a、64bは、スクリーン17上の同じ表示位置66に同じ時間に到達して画像を表示する。変調部63は、少なくとも2次元空間変調素子67を含む構成からなる。
本実施の形態の分岐部65には、ハーフミラー58とミラー59が配置されており、ミラー59は回転部69により回転される。すなわち、スクリーン17までの距離L1が変わった時にミラー59の角度が初期調整される。具体的には、投射レンズ68の移動とミラー59の回転部69による回転は共に駆動部90からの指示に従って実行される。スクリーン17までの距離L1が変わった時には、駆動部90は、投射レンズ68に移動指示を与えてスクリーン17に対して垂直方向に移動させ、スクリーン17上に表示される画像の焦点合わせを実行する。さらに、駆動部90は、投射レンズ68の移動指示に合わせて、ミラー59の回転部69にミラー59の回転指示を与える。ミラー59の回転角度は、投射レンズ68の移動量に応じて決定される。そうすることにより、スクリーン17までの距離L1の変動時に、スクリーン17上に表示される画像の焦点合わせと位置合わせを同時に実行することができる。
図9に示すように、本実施の形態のレーザ光源12は、赤色光源(R光源)12a、緑色光源(G光源)12b、青色光源(B光源)12cからなり、それぞれの光源から出射されるR光、G光、B光は、光ファイバ42で光混合器41に導入され、光ファイバ71からレーザ光61として出射される。そして、レーザ光61は、集光レンズ72により2次元空間変調素子67に導入されて画像信号により変調される。
本実施の形態にかかるレーザディスプレイ装置60においては、レーザ光61は、分岐されてスクリーン17上の表示位置66に到達するので、複数の分岐光64はそれぞれ眼に入っても安全な強度にまで光量を低減している。しかしながら、表示位置66の各ポジションには、分岐前の変調光62の光量が一旦分岐されるが最終的には集められる。したがって、表示位置66の各ポジションでの光量は低減されることなく十分な明るさを持つことができる。また、表示位置66の各ポジションには、複数の分岐光64が集まるのでスペックルノイズを低減することもできる。変調光62は、投射レンズ68を出射した直後では、高い光強度を有しているが、ハーフミラー58で分岐して、光強度が高い領域(投射レンズ68出射直後)で利用者の眼に分岐光64a、64bが同時に入らないようにすることで、眼に対する安全性を確保している。
さらに、本実施の形態にかかるレーザディスプレイ装置60は、スクリーン17の距離L1を検出する検出部73と、第2の分岐光64bを反射させるミラー59の回転部69による回転角度データを距離L1に対応して予め設定したテーブルを記憶した記憶部32と、を含むコントローラ33を備えた構成となっている。コントローラ33には、上記の制御部31も含まれる。そして、これらのデータやテーブルを基にして、コントローラ33の制御部31により、レーザディスプレイ装置60の各部分やデータの制御を行っている。
なお、距離L1の測定は、図9に示すように検出部73の中に発光ダイオードや受光素子からなる光学検出部を内蔵し、検出部73とスクリーン17とを往復する距離測定光81により測定することができる。
本実施の形態にかかるレーザディスプレイ装置60によれば、眼の安全性の確保がなされた状態でスペックルノイズが確実に低減された明るい画像を表示することができる。
(実施の形態7)
次に、本発明の実施の形態7について説明する。図10は、本発明の実施の形態7にかかるレーザディスプレイ装置を上面から見た概略構成図である。本実施の形態は、上記の実施の形態6と同様に、2次元空間光変調素子によりスクリーン全体に画像を投射して表示する、投射型のレーザディスプレイ装置にかかるものである。
本実施の形態にかかるレーザディスプレイ装置70は、図10に示すように、レーザ光61を出射するレーザ光源12と、レーザ光61を変調し、変調光62を出射する変調部63と、変調光62を複数の分岐光64に分岐する分岐部65(光学ブロック部74)と、を備えている。そして、複数の分岐光64のうち少なくとも2つの分岐光64a、64bは、スクリーン17上の同じ表示位置66に到達して画像を表示する。なお、本実施の形態においては、分岐部65は反射ミラーを組み合わせた光学ブロック部74で構成されている。
本実施の形態にかかるレーザディスプレイ装置70において、変調部63は少なくとも2次元空間変調素子67を含む構成からなり、上述したように、分岐部65は、変調光62を少なくとも2つの分岐光64a、64bに分岐する光学ブロック部74からなり、分岐光64をそれぞれスクリーン17上に結像する複数の投射レンズ75、76をさらに備えている。そして、2つの分岐光64は、第1の分岐光64aと第2の分岐光64bとからなり、第1の分岐光64aと第2の分岐光64bとがスクリーン17上の同じ表示位置66に投射される。
図10に示すように、本実施の形態のレーザ光源12は、赤色光源(R光源)12a、緑色光源(G光源)12b、青色光源(B光源)12cからなり、それぞれの光源から出射されるR光、G光、B光は、光ファイバ42で光混合器41に導入され、光ファイバ71からレーザ光61として出射される。そして、レーザ光61は、2次元空間変調素子67に導入されて画像信号により変調される。変調光62は、光学ブロック部74に入射して、第1の分岐光64aと第2の分岐光64bとに分岐して出射される。第1の分岐光64aと第2の分岐光64bは、それぞれ投射レンズ75、76上では2次元画像79a、79bとして伝搬し、また、スクリーン17上では拡大された2次元画像80a、80bとして投射される。このとき、2次元画像80aと2次元画像80bとは、スクリーン17上でそれぞれの画素の位置が重ね合わされて投射される。すなわち、2次元空間変調素子67が、左右2つの見かけの2次元空間変調素子77、78となり、あたかもこの見かけの2次元空間変調素子77、78の2次元画像がスクリーン17上の2次元画像80a、80bとして直進して投射されることとなる。
本実施の形態にかかるレーザディスプレイ装置70においては、スクリーン17上における2つの2次元画像80a、80bの重ね合わせは、投射レンズ75、76の位置の調節によって行われる。投影レンズ75、76は、図10に示すように、駆動部90からの指示に従って位置調節されるように構成されており、投影レンズ75、76の位置調節は駆動部90により連動して行われ、スクリーン17上での2次元画像80a、80bの重ね合わせが高速、かつ、正確に実現される。
本実施の形態にかかるレーザディスプレイ装置70においては、レーザ光61は分岐されてスクリーン17上の表示位置66に到達するので、複数の分岐光64はそれぞれ眼に入っても安全な強度にまで光量を低減している。しかしながら、表示位置66の各位置には、分岐前の変調光62の光量が一旦分岐されるが最終的には集められる。したがって、表示位置66の各画素の位置での光量は低減されることなく十分な明るさを持つことができる。また、表示位置66の各画素の位置には、複数の分岐光64が集まるのでスペックルノイズを低減することもできる。
また、本実施の形態の複数の投射レンズは、第1の投射レンズ75と第2の投射レンズ76とからなり、複数の分岐光64のうち、第1の投射レンズ75で投射される第1の分岐光64aの光軸が第1の投射レンズ75の光軸とずれ、かつ第2の投射レンズ76で投射される第2の分岐光64bの光軸が第2の投射レンズ76の光軸とずれる構成にして2次元画像80a、80bを重ね合わせている。
このような構成とすることにより、スペックルノイズが低減された明るい画像をさらに確実に表示することができる。また、分岐光の光軸と投射レンズの光軸とがずれることにより、スクリーン17に投影する画像をわざと4分の1画素ピッチ程度ずらす。このことにより、例えば、液晶プロジェクタなどで問題となる液晶セル間の格子模様を消すという効果が、さらに生じてより鮮明で高輝度の画像を得ることができる。
上記の実施の形態6および7において、上記の実施の形態1と同様に、複数の分岐光のうち、任意の2つの分岐光が到達する表示位置で形成する角度が1.5ミリラジアン以上πラジアン未満である構成としてもよい。このような構成とすることにより、複数の分岐光15が眼23の瞳に入ったとしても複数の分岐光15は眼の網膜上の1点に集光することを回避できるので、眼の安全性の確保がさらに確実になされることができる。
上記の実施の形態6および7において、投射レンズ近辺に眼が配置されて眼に入射する各分岐光の光量は、66mW未満に抑えることが望ましい。
上記の実施の形態6および7において、複数の分岐光のうち任意の2つの分岐光において、それぞれの分岐部から表示位置までに到達する分岐光の光路長の差がそれぞれの可干渉距離を超える構成としてもよい。このような構成とすることにより、スペックルノイズが低減された明るい画像をさらに確実に表示することができる。
上記の実施の形態6および7において、第1の分岐光と前記第2の分岐光との偏光方向が直交する構成としてもよい。このような構成とすることにより、スペックルノイズが低減された明るい画像をさらに確実に表示することができる。
上記の実施の形態6および7において、レーザ光源として少なくとも赤色光、緑色光および青色光をそれぞれ出射する光源と、赤色光、緑色光および青色光をそれぞれ変調し、変調光を出射する複数の変調部と、を備えた構成としてもよい。このような構成とすることにより、色再現範囲の広い光輝度のレーザディスプレイ装置が実現できる。
上記の各実施の形態から本発明を要約すると、以下のようになる。すなわち、本発明の一局面に従うレーザディスプレイ装置は、レーザ光を出射するレーザ光源と、前記レーザ光源から出射されるレーザ光を変調し、変調光を出射する変調部と、前記変調部から出射される変調光を少なくとも2つの分岐光に分岐する分岐部と、前記少なくとも2つの分岐光がスクリーンに向かうようにそれぞれの光路を設定する光路設定部とを備え、前記光路設定部は、前記少なくとも2つの分岐光を前記スクリーン上の略同一の位置に、且つ、略同時に到達させる。
上記のレーザディスプレイ装置では、変調部から出射される変調光を少なくとも2つの分岐光に分岐され、少なくとも2つの分岐光のそれぞれの光路がスクリーンに向かうように設定され、少なくとも2つの分岐光を前記スクリーン上の略同一の位置に、且つ、略同時に到達させるので、任意の位置に配置するスクリーン上にスペックルノイズが低減された画像を表示することができ、さらに分岐された分岐光の光軸が互いに異なっているので、レーザ光が出射される方向のどの位置からレーザ光を見たとしても眼の安全性の確保がさらに確実になされることができる。
前記少なくとも2つの分岐光の各光量は、前記各分岐光が前記レーザディスプレイ装置の利用者の眼に入射された時に、前記利用者の眼の網膜に影響を与えないレベル以下であることが好ましい。
この場合、利用者の眼に分岐光が入ったとしても眼の安全性の確保がさらに確実になされることができる。
前記少なくとも2つの分岐光は、第1の分岐光と、第2の分岐光とを含み、前記光路設定部は、前記第1の分岐光を走査する第1の走査部と、前記第2の分岐光を走査する第2の走査部とを有し、前記第1の走査部による前記第1の分岐光の走査と前記第2の走査部による前記第2の分岐光の走査とを連動させることにより、前記第1の分岐光と前記第2の分岐光とを前記スクリーン上の略同一の位置に、且つ、略同時に到達させることが好ましい。
この場合、第1および第2の分岐光が連動してさらに確実にスクリーン上の同じ表示位置に走査されるので、眼の安全性の確保がなされた状態でスペックルノイズが確実に低減された明るい画像を表示することができる。
レーザ光を検出するセンサと、前記第1の分岐光および前記第2の分岐光のうちのいずれか一方の分岐光と、他方の分岐光が前記スクリーン上で拡散された拡散光とを前記センサに導光する光学系とをさらに備え、前記センサからの検出結果に基づいて前記第1の分岐光と前記第2の分岐光とを前記スクリーン上の略同一の位置に、且つ、略同時に到達させることが好ましい。
この場合、スクリーンの位置を自動的に検出して、複数の分岐光をさらに確実にスクリーン上のほぼ同じ位置に走査することにより、スペックルノイズが低減された明るい画像をさらに確実に表示することができる。
レーザ光を検出するセンサと、前記第1の分岐光および前記第2の分岐光のうちのいずれか一方の分岐光と、他方の分岐光が前記スクリーン上で拡散された拡散光とを前記センサに導光する光学系と、前記センサからの検出結果に基づいて前記スクリーンの位置を検出する検出部とをさらに備え、前記光路設定部は、前記検出部により検出された前記スクリーンの位置に基づいて前記第1の分岐光と前記第2の分岐光とを前記スクリーン上の略同一の位置に、且つ、略同時に到達させることが好ましい。
この場合、スクリーンの位置を自動的に検出して、複数の分岐光をさらに確実にスクリーン上のほぼ同じ位置に走査することにより、スペックルノイズが低減された明るい画像をさらに確実に表示することができる。
前記第1の走査部による前記第1の分岐光の走査と前記第2の走査部による前記第2の分岐光の走査との連動関係を前記スクリーン位置に応じて予め設定されているデータを記憶した記憶部をさらに備えることが好ましい。
この場合、スクリーンの距離を自動的に検出し、予め設定したテーブルを用いて、すばやく複数の分岐光を確実にスクリーン上のほぼ同じ位置に走査することにより、スペックルノイズが低減された明るい画像をさらに確実に表示することができる。
前記変調部から出射される変調光を前記スクリーン上に結像する投射レンズをさらに備え、前記変調部は、2次元空間光変調素子を含み、前記少なくとも2つの分岐光は、第1の分岐光と、第2の分岐光とを含み、前記光路設定部は、前記第1の分岐光を前記スクリーンに向けて出射する第1のミラーと、前記第2の分岐光を前記スクリーンに向けて出射する第2のミラーとを有し、前記第1のミラーによる前記第1の分岐光の出射方向と前記第2のミラーによる前記第2の分岐光の出射方向とを連動させることにより、前記第1の分岐光と前記第2の分岐光とを前記スクリーン上の略同一の位置に、且つ、略同時に到達させることが好ましい。
この場合、2次元空間光変調素子で変調された分岐光は、任意の位置に配置するスクリーン上にスペックルノイズが低減された画像を表示することができ、レーザ光が出射される方向のどの位置からレーザ光を見たとしても眼の安全性の確保がさらに確実になされることができる。
前記スクリーンの位置を検出する検出部と、前記第1のミラーによる前記第1の分岐光の出射方向と前記第2のミラーによる前記第2の分岐光の出射方向との連動関係を前記スクリーン位置に応じて予め設定されているデータを記憶した記憶部とをさらに備えることが好ましい。
この場合、スクリーンの位置を自動的に検出して、複数の分岐光をさらに確実にスクリーン上のほぼ同じ位置に走査することにより、スペックルノイズが低減された明るい画像をさらに確実に表示することができる。
前記少なくとも2つの分岐光は、第1の分岐光と、第2の分岐光とを含み、前記変調部は、2次元空間光変調素子を含み、前記分岐部は、前記変調光を前記第1の分岐光と前記第2の分岐光とに分岐する光学ブロック部を含み、前記第1の分岐光を前記スクリーンに向けて出射して前記スクリーン上に結像する第1の投射レンズと、前記第2の分岐光を前記スクリーンに向けて出射して前記スクリーン上に結像する第2の投射レンズとをさらに備え、前記光路設定部は、前記第1の投射レンズによる前記第1の分岐光の出射方向と前記第2の投射レンズによる前記第2の分岐光の出射方向とを連動させることにより、前記第1の分岐光と前記第2の分岐光とを前記スクリーン上の略同一の位置に、且つ、略同時に到達させることが好ましい。
この場合、光学ブロック部で分岐された分岐光は、任意の位置に配置するスクリーン上にスペックルノイズが低減された画像を表示することができ、レーザ光が出射される方向のどの位置からレーザ光を見たとしても眼の安全性の確保がさらに確実になされることができる。
前記第1の投射レンズで投射される前記第1の分岐光の光軸は、前記第1の投射レンズの光軸とずれており、且つ、前記第2の投射レンズで投射される前記第2の分岐光の光軸は、前記第2の投射レンズの光軸とずれていることが好ましい。
この場合、スペックルノイズが低減された明るい画像をさらに確実に表示することができる。そして、分岐光の光軸と投射レンズの光軸とがずれることにより、さらに画素消しの効果が生じて明るい光輝度の画像を表示することができる。
前記スクリーン上における、前記第1の分岐光の前記スクリーンに対する入射方向と前記第2の分岐光の前記スクリーンに対する入射方向とが形成する角度は、1.5ミリラジアン以上πラジアン未満であることが好ましい。
この場合、眼に複数の分岐光が入った場合でも、複数の分岐光は眼の網膜上の1点に集光することを回避できるので、眼の安全性の確保がさらに確実になされることができる。
前記第1の分岐光が前記分岐部から前記スクリーン上に到達するまでの光路と前記第2の分岐光が前記分岐部から前記スクリーン上に到達するまでの光路との間の光路差は、前記第1の分岐光と前記第2の分岐との間の可干渉距離を超えるように設定されることが好ましい。
この場合、2つの分岐光の干渉が抑えられるので、スペックルノイズが低減された明るい画像をさらに確実に表示することができる。
前記第1の分岐光の偏光方向と前記第2の分岐光の偏光方向とは、直交することが好ましい。
前記レーザ光源は、赤色光、緑色光および青色光をそれぞれ出射する光源を含むことが好ましい。
この場合、色再現範囲の広い光輝度のレーザディスプレイ装置が実現できる。
前記変調部は、前記赤色光、緑色光および青色光をそれぞれ変調し、前記赤色光、緑色光および青色光の各変調光を出射する複数の変調素子を含むことが好ましい。
この場合、色再現範囲の広い光輝度のレーザディスプレイ装置が実現できる。
本発明にかかるレーザディスプレイ装置は、高輝度で、色再現範囲の広いレーザ光源を用いているので、大面積であっても均一な輝度を有し、色再現範囲が広く高画質であり、かつ、安全性にも優れているので、大型ディスプレイや高輝度ディスプレイ等のディスプレイ分野で有用である。
図1Aは、本発明の実施の形態1にかかるレーザディスプレイ装置の要部を示す概略斜視図で、図1Bは、図1Aのレーザディスプレイ装置を上面から見た概略構成図である。 本発明の実施の形態2にかかるレーザディスプレイ装置を上面から見た概略構成図である。 本発明の実施の形態3にかかるレーザディスプレイ装置を上面から見た概略構成図である。 図4Aは、本発明の実施の形態4にかかるレーザディスプレイ装置を上面から見た概略構成図、図4Bは、レーザ光を検出するセンサの構成図である。 本発明の実施の形態4にかかる他のレーザディスプレイ装置を上面から見た概略構成図である。 本発明の実施の形態5にかかるレーザディスプレイ装置を上面から見た概略構成図である。 本発明の実施の形態5にかかる他のレーザディスプレイ装置を上面から見た概略構成図である。 本発明の実施の形態5にかかる、さらに他のレーザディスプレイ装置を上面から見た概略構成図である。 本発明の実施の形態6にかかるレーザディスプレイ装置を上面から見た概略構成図である。 本発明の実施の形態7にかかるレーザディスプレイ装置を上面から見た概略構成図である。

Claims (14)

  1. レーザ光を出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光源から出射されるレーザ光を変調し、変調光を出射する変調部と、
    前記変調部から出射される変調光を少なくとも2つの分岐光に分岐する分岐部と、
    前記少なくとも2つの分岐光がスクリーンに向かうようにそれぞれの光路を設定する光路設定部と
    を備え、
    前記少なくとも2つの分岐光は、第1の分岐光と、第2の分岐光とを含み、
    前記光路設定部は、前記第1の分岐光を走査する第1の走査部と、前記第2の分岐光を走査する第2の走査部とを有し、前記第1の走査部による前記第1の分岐光の走査と前記第2の走査部による前記第2の分岐光の走査とを連動させることにより、前記第1の分岐光と前記第2の分岐光とを前記スクリーン上の略同一の位置に、且つ、略同時に到達させることを特徴とするレーザディスプレイ装置。
  2. 前記少なくとも2つの分岐光の各光量は、前記各分岐光が前記レーザディスプレイ装置の利用者の眼に入射された時に、前記利用者の眼の網膜に影響を与えないレベル以下であることを特徴とする請求項1に記載のレーザディスプレイ装置。
  3. レーザ光を検出するセンサと、
    前記第1の分岐光および前記第2の分岐光のうちのいずれか一方の分岐光と、他方の分岐光が前記スクリーン上で拡散された拡散光とを前記センサに導光する光学系と
    をさらに備え、
    前記センサからの検出結果に基づいて前記第1の分岐光と前記第2の分岐光とを前記スクリーン上の略同一の位置に、且つ、略同時に到達させることを特徴とする請求項に記載のレーザディスプレイ装置。
  4. レーザ光を検出するセンサと、
    前記第1の分岐光および前記第2の分岐光のうちのいずれか一方の分岐光と、他方の分岐光が前記スクリーン上で拡散された拡散光とを前記センサに導光する光学系と、
    前記センサからの検出結果に基づいて前記スクリーンの位置を検出する検出部と
    をさらに備え、
    前記光路設定部は、前記検出部により検出された前記スクリーンの位置に基づいて前記第1の分岐光と前記第2の分岐光とを前記スクリーン上の略同一の位置に、且つ、略同時に到達させることを特徴とする請求項に記載のレーザディスプレイ装置。
  5. 前記第1の走査部による前記第1の分岐光の走査と前記第2の走査部による前記第2の分岐光の走査との連動関係を前記スクリーン位置に応じて予め設定されているデータを記憶した記憶部
    をさらに備えることを特徴とする請求項のいずれか1項に記載のレーザディスプレイ装置。
  6. レーザ光を出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光源から出射されるレーザ光を変調し、変調光を出射する変調部と、
    前記変調部から出射される変調光を少なくとも2つの分岐光に分岐する分岐部と、
    前記少なくとも2つの分岐光がスクリーンに向かうようにそれぞれの光路を設定する光路設定部と、
    前記変調部から出射される変調光を前記スクリーン上に結像する投射レンズ
    を備え、
    前記変調部は、2次元空間光変調素子を含み、
    前記少なくとも2つの分岐光は、第1の分岐光と、第2の分岐光とを含み、
    前記光路設定部は、前記第1の分岐光を前記スクリーンに向けて出射する第1のミラーと、前記第2の分岐光を前記スクリーンに向けて出射する第2のミラーとを有し、前記第1のミラーによる前記第1の分岐光の出射方向と前記第2のミラーによる前記第2の分岐光の出射方向とを連動させることにより、前記第1の分岐光と前記第2の分岐光とを前記スクリーン上の略同一の位置に、且つ、略同時に到達させることを特徴とするレーザディスプレイ装置。
  7. 前記スクリーンの位置を検出する検出部と、
    前記第1のミラーによる前記第1の分岐光の出射方向と前記第2のミラーによる前記第2の分岐光の出射方向との連動関係を前記スクリーン位置に応じて予め設定されているデータを記憶した記憶部と
    をさらに備えることを特徴とする請求項に記載のレーザディスプレイ装置。
  8. レーザ光を出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光源から出射されるレーザ光を変調し、変調光を出射する変調部と、
    前記変調部から出射される変調光を少なくとも2つの分岐光に分岐する分岐部と、
    前記少なくとも2つの分岐光がスクリーンに向かうようにそれぞれの光路を設定する光路設定部と
    を備え、
    前記少なくとも2つの分岐光は、第1の分岐光と、第2の分岐光とを含み、
    前記変調部は、2次元空間光変調素子を含み、
    前記分岐部は、前記変調光を前記第1の分岐光と前記第2の分岐光とに分岐する光学ブロック部を含み、
    前記第1の分岐光を前記スクリーンに向けて出射して前記スクリーン上に結像する第1の投射レンズと、前記第2の分岐光を前記スクリーンに向けて出射して前記スクリーン上に結像する第2の投射レンズとをさらに備え、
    前記光路設定部は、前記第1の投射レンズによる前記第1の分岐光の出射方向と前記第2の投射レンズによる前記第2の分岐光の出射方向とを連動させることにより、前記第1の分岐光と前記第2の分岐光とを前記スクリーン上の略同一の位置に、且つ、略同時に到達させることを特徴とするレーザディスプレイ装置。
  9. 前記第1の投射レンズで投射される前記第1の分岐光の光軸は、前記第1の投射レンズの光軸とずれており、且つ、前記第2の投射レンズで投射される前記第2の分岐光の光軸は、前記第2の投射レンズの光軸とずれていることを特徴とする請求項に記載のレーザディスプレイ装置。
  10. 前記スクリーン上における、前記第1の分岐光の前記スクリーンに対する入射方向と前記第2の分岐光の前記スクリーンに対する入射方向とが形成する角度は、1.5ミリラジアン以上πラジアン未満であることを特徴とする請求項のいずれか1項に記載のレーザディスプレイ装置。
  11. 前記第1の分岐光が前記分岐部から前記スクリーン上に到達するまでの光路と前記第2の分岐光が前記分岐部から前記スクリーン上に到達するまでの光路との間の光路差は、前記第1の分岐光と前記第2の分岐との間の可干渉距離を超えるように設定されることを特徴とする請求項10のいずれか1項に記載のレーザディスプレイ装置。
  12. 前記第1の分岐光の偏光方向と前記第2の分岐光の偏光方向とは、直交することを特徴とする請求項11のいずれか1項に記載のレーザディスプレイ装置。
  13. 前記レーザ光源は、赤色光、緑色光および青色光をそれぞれ出射する光源を含むことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載のレーザディスプレイ装置。
  14. 前記変調部は、前記赤色光、緑色光および青色光をそれぞれ変調し、前記赤色光、緑色光および青色光の各変調光を出射する複数の変調素子を含むことを特徴とする請求項13に記載のレーザディスプレイ装置。
JP2008538743A 2006-10-11 2007-10-10 レーザディスプレイ装置 Expired - Fee Related JP5079704B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008538743A JP5079704B2 (ja) 2006-10-11 2007-10-10 レーザディスプレイ装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006277533 2006-10-11
JP2006277533 2006-10-11
JP2008538743A JP5079704B2 (ja) 2006-10-11 2007-10-10 レーザディスプレイ装置
PCT/JP2007/069763 WO2008044709A1 (en) 2006-10-11 2007-10-10 Laser display device

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2008044709A1 JPWO2008044709A1 (ja) 2010-02-12
JP5079704B2 true JP5079704B2 (ja) 2012-11-21

Family

ID=39282902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008538743A Expired - Fee Related JP5079704B2 (ja) 2006-10-11 2007-10-10 レーザディスプレイ装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8052280B2 (ja)
EP (1) EP2037312A4 (ja)
JP (1) JP5079704B2 (ja)
WO (1) WO2008044709A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010243921A (ja) * 2009-04-08 2010-10-28 Sanyo Electric Co Ltd 投写型映像表示装置
US8077367B2 (en) * 2009-04-29 2011-12-13 Corning Incorporated Speckle mitigation in laser projection systems
US9195115B2 (en) * 2009-10-15 2015-11-24 Nec Corporation Image projection device, image protection method, distance measuring device and distance measuring method
US20140036075A1 (en) * 2012-07-31 2014-02-06 Delphi Technologies, Inc. Windshield display system
US9488829B2 (en) 2012-12-21 2016-11-08 Mitsubishi Electric Corporation Optical scanning device and projector
USD738950S1 (en) * 2013-11-06 2015-09-15 Seiko Epson Corporation Laser irradiation device for a projector
JP6335674B2 (ja) * 2013-11-15 2018-05-30 シチズン時計株式会社 光モジュール
JP6885735B2 (ja) * 2017-01-23 2021-06-16 浜松ホトニクス株式会社 走査装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004045684A (ja) * 2002-07-11 2004-02-12 Sony Corp 画像表示装置における照明光学装置及び画像表示装置
JP2004151133A (ja) * 2002-10-28 2004-05-27 Sony Corp 画像表示装置における照明光学装置及び画像表示装置
JP2005352172A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Sony Corp 画像投射装置及びその制御方法

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3762791A (en) * 1968-12-31 1973-10-02 Texas Instruments Inc Light beam deflection
US3652956A (en) * 1970-01-23 1972-03-28 Bell Telephone Labor Inc Color visual display
FR2460081A1 (fr) * 1979-06-27 1981-01-16 Precilec Sa Procede et dispositif de projection a haute luminosite d'images numerisees sur un ecran
JP3735158B2 (ja) * 1996-06-06 2006-01-18 オリンパス株式会社 画像投影システム、画像処理装置
JP2000310748A (ja) * 2000-01-01 2000-11-07 Olympus Optical Co Ltd 映像表示装置
US6956878B1 (en) * 2000-02-07 2005-10-18 Silicon Light Machines Corporation Method and apparatus for reducing laser speckle using polarization averaging
US6351324B1 (en) * 2000-03-09 2002-02-26 Photera Technologies, Inc. Laser imaging system with progressive multi-beam scan architecture
JP4419452B2 (ja) 2003-06-20 2010-02-24 セイコーエプソン株式会社 画像表示方法及びプロジェクタ
JP4517601B2 (ja) * 2003-07-09 2010-08-04 ソニー株式会社 投射型画像表示装置
JP2005031529A (ja) 2003-07-09 2005-02-03 Sony Corp 投射型画像表示装置
EP1693696A4 (en) * 2003-12-10 2008-02-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd DISPLAY UNIT AND CORRESPONDING SCAN METHOD
US7283308B2 (en) * 2004-03-05 2007-10-16 Actuality Systems, Inc. Optical systems for generating three-dimensional images
US7193765B2 (en) * 2005-03-31 2007-03-20 Evans & Sutherland Computer Corporation Reduction of speckle and interference patterns for laser projectors
US20080172197A1 (en) * 2007-01-11 2008-07-17 Motorola, Inc. Single laser multi-color projection display with quantum dot screen
US20080297731A1 (en) * 2007-06-01 2008-12-04 Microvision, Inc. Apparent speckle reduction apparatus and method for mems laser projection system

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004045684A (ja) * 2002-07-11 2004-02-12 Sony Corp 画像表示装置における照明光学装置及び画像表示装置
JP2004151133A (ja) * 2002-10-28 2004-05-27 Sony Corp 画像表示装置における照明光学装置及び画像表示装置
JP2005352172A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Sony Corp 画像投射装置及びその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP2037312A4 (en) 2011-07-20
WO2008044709A1 (en) 2008-04-17
US8052280B2 (en) 2011-11-08
JPWO2008044709A1 (ja) 2010-02-12
EP2037312A1 (en) 2009-03-18
US20090231550A1 (en) 2009-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5079704B2 (ja) レーザディスプレイ装置
JP5431312B2 (ja) プロジェクタ
US9013641B2 (en) Projection type image display device
US7370973B2 (en) Displaying optical system and image projection apparatus
US8004766B2 (en) Illuminating device, illuminating method, image signal processing device, image signal processing method, and image projecting apparatus
WO2015012138A1 (ja) 走査型投影装置
JP5694362B2 (ja) プロジェクタ装置
JP2011164151A (ja) 照明装置および投射型映像表示装置
US11693305B2 (en) Image display apparatus
JP4818435B2 (ja) レーザ背面照射装置及び液晶表示装置
JP2016180979A (ja) 投写型表示装置
US7826118B2 (en) Composite scanning unit for reducing speckle noise and laser projection system employing the same
JP6060729B2 (ja) 三次元投射装置
CN214540359U (zh) 一种基于反射式液晶图像调制器的拼接投影装置
JP4957085B2 (ja) 投写光学系及びプロジェクタ
JP2008158446A (ja) 画像投影装置、画像表示装置
JP5783359B2 (ja) 照明装置及び投射型映像表示装置
JP2007133195A (ja) プロジェクタ及びプロジェクタの製造方法
KR20050010495A (ko) 프로젝션 디스플레이 장치
US12130547B2 (en) Image display apparatus
JP2008046328A (ja) 映像投影装置
JP2009187041A (ja) 照明装置及びこれを備えたプロジェクタ
JP4487484B2 (ja) 照明装置及びこれを備えたプロジェクタ
JP2005250384A (ja) プロジェクタ
CN113009757A (zh) 一种基于反射式液晶图像调制器的拼接投影装置及方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120626

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120718

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120807

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120829

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150907

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5079704

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees