JP2004148884A - 車両用空調装置のイオン発生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】イオンの車室内への供給量を増やすことができ、かつ取り付けが容易で、しかも後付けも可能とする。
【解決手段】ガーニッシュ22の裏面221の吹き出し口222にはルーバ23が設けられ、ルーバ23にはマイナスイオン発生電極11が取り付けられている。マイナスイオン発生電極11が吹き出し口222に設置されるので、イオンの大部分が消滅することなく車室内へ運ばれる。また、ガーニッシュ22はインストルメントパネル21に着脱自在に固定されるので、マイナスイオン発生電極11をガーニッシュ22に取り付けた後に、ガーニッシュ22をインストルメントパネル21に固定することができる。したがって、マイナスイオン発生電極11の取り付けが容易であるばかりか、マイナスイオン発生電極11の後付けも可能である。
【選択図】 図1
【解決手段】ガーニッシュ22の裏面221の吹き出し口222にはルーバ23が設けられ、ルーバ23にはマイナスイオン発生電極11が取り付けられている。マイナスイオン発生電極11が吹き出し口222に設置されるので、イオンの大部分が消滅することなく車室内へ運ばれる。また、ガーニッシュ22はインストルメントパネル21に着脱自在に固定されるので、マイナスイオン発生電極11をガーニッシュ22に取り付けた後に、ガーニッシュ22をインストルメントパネル21に固定することができる。したがって、マイナスイオン発生電極11の取り付けが容易であるばかりか、マイナスイオン発生電極11の後付けも可能である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダクトを介して吹き出し口から車室内へ風を吹き出す車両用空調装置に用いられ、吹き出し口から吹き出す風にイオンを乗せて車室内へ供給するイオン発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用空調装置のイオン発生装置では、エバポレータ付近等のダクト内の奥深い位置に、マイナスイオン発生電極を取り付けていた(例えば次の特許文献1)。この場合、マイナスイオン発生電極から発生したマイナスイオンは、ダクトを通る風に乗って、吹き出し口から車室内へ運ばれる。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−247141号公報(図1、図6等)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の車両用空調装置のイオン発生装置では、次のような問題があった。
【0005】
空気中で発生させたマイナスイオンを拡散させるためには、風に乗せて飛ばす必要がある。しかし、マイナス電荷を帯びているマイナスイオンは、空気中において不安定な物質であるため、他の物質に触れると吸着して消滅する。つまり、風で飛ばされたマイナスイオンが障壁に当たると、壁面に吸着してしまうこととなる。特に車両用空調装置のダクト等は、他部品との関係で曲がりくねった形状を有している。そのため、マイナスイオン発生電極を車両用空調装置の吹き出し口から奥深い位置に設置すると、吹き出し口までの経路に障壁が多数存在したり、流路が複雑に曲がっていたりするので、マイナスイオンが壁面に吸着してしまい、予定したマイナスイオン量を車室内に放出することが困難となる。
【0006】
また、マイナスイオン発生電極は、ダクト内の奥深い位置に取り付けられるので、その取り付けが難しかった。特に、車両完成後にマイナスイオン発生電極を取り付けること(いわゆる「後付け」)は、ほとんど実現不可能であった。
【0007】
【発明の目的】
そこで、本発明の目的は、イオンの車室内への供給量を増やすことができ、かつ取り付けが容易で、しかも後付けも可能である、車両用空調装置のイオン発生装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のイオン発生装置は、ダクトを介して吹き出し口から車室内へ風を吹き出す車両用空調装置に用いられ、吹き出し口から吹き出す風にイオンを乗せて車室内へ供給するものであり、ガーニッシュとともに着脱可能な吹き出し口にイオン発生器が取り付けられている。このガーニッシュは、インストルメントパネルに着脱自在に固定される。なお、ガーニッシュ(garanish)とは、例えばある部品の全面又は縁を覆う装飾品をいう(JIS D0110自動車のぎ装品用語)。イオン発生器には、放電を利用するイオン発生電極や、誘電体の両面に電極が形成されたイオン発生素子などがある。
【0009】
ガーニッシュとともに着脱可能な吹き出し口にイオン発生器が取り付けられ、ガーニッシュはインストルメントパネルに着脱自在に固定されている。つまり、イオン発生器が吹き出し口の近傍に設置されるので、イオン発生器で発生したイオンの大部分が消滅することなく車室内へ運ばれる。また、ガーニッシュはインストルメントパネルに着脱自在に固定されるので、イオン発生器をガーニッシュに取り付けた後に、ガーニッシュをインストルメントパネルに固定することにより、イオン発生器を車両に取り付けることができる。したがって、イオン発生器の取り付けが容易であるばかりか、イオン発生器の後付けも可能である。
【0010】
請求項2記載のイオン発生装置は、請求項1記載のイオン発生装置において、吹き出し口がガーニッシュとルーバとによって形成され、このルーバにイオン発生器が取り付けられた、というものである。ここで、ルーバ(louver)とは、例えば主として通風のために用いられる鎧窓状の装飾品をいう(JIS D0110自動車のぎ装品用語)。例えば、ルーバは、風向きを変えるフィンと、このフィンを可動可能に軸支・保持する筒状のケーシングとからなる。
【0011】
イオン発生器はルーバに取り付けられ、ルーバはガーニッシュに取り付けられ、ガーニッシュはインストルメントパネルに着脱自在に固定されている。つまり、イオン発生器が吹き出し口に設置されるので、イオン発生器で発生したイオンの大部分が消滅することなく車室内へ運ばれる。また、ガーニッシュはインストルメントパネルに着脱自在に固定されるので、イオン発生器をルーバすなわちガーニッシュに取り付けた後に、ガーニッシュをインストルメントパネルに固定することで、イオン発生器を車両に取り付けることができる。したがって、イオン発生器の取り付けが容易であるばかりか、イオン発生器の後付けも可能である。
【0012】
請求項3記載のイオン発生装置は、請求項1又は2記載のイオン発生装置において、吹き出し口内の底面側以外にイオン発生器が位置付けられた、というものである。飲食物等は、吹き出し口内へ落下すると、重力によって吹き出し口の底面に落下し、その後、その底面に沿って移動する。そのため、吹き出し口内の底面側以外にイオン発生器を位置付けることにより、吹き出し口内に落下した飲食物がイオン発生器に付着することを抑えられる。これは、イオン発生器が電気を用いるものであり、かつ飲食物が液状のものである場合に、特に効果がある。
【0013】
請求項4記載のイオン発生装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載のイオン発生装置において、吹き出し口にダクトが接合され、この接合部分の近傍にイオン発生器が位置付けられ、イオン発生器の配線が接合部分からダクトの外側へ引き出された、というものである。接合部分の隙間などを利用することにより、ダクト外に設置した高電圧電源からダクト内に設置したイオン発生器までの配線作業が容易になり、これにより作業時間も短縮される。また、ダクト内の配線は、引き回す必要がないので、短くできる。したがって、ダクト内の配線による風切り音の発生が抑えられる。
【0014】
請求項5記載のイオン発生装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載のイオン発生装置においてイオンがマイナスイオンである、というものである。マイナスイオンとは、空気中に存在する負電荷を帯びた微粒子が細かい水摘と結合したものと考えられている。負電荷を帯びた微粒子は、例えば放電、紫外線、放射線等のエネルギが分子に与えられ、その分子が電離することにより発生する。一方、自然界においては、滝などで落下した水滴が粉砕された時に、小さいクラスタが負電荷を、大きいクラスタが正電荷を帯びる(レナード効果)とされている。また、昨今家電メーカから販売されているマイナスイオンを発生する電気製品は、主として放電方式を採用している。この場合、マイナスイオン発生電極に高電圧をかけて放電を発生させることで自由電子を空気中に放出し、この自由電子を捕らえた分子が負電荷を帯びることでマイナスイオンとなる。マイナスイオンが人に与える影響として、精神安定、疲労回復、集中力向上などに効果があると言われている。
【0015】
換言すると、本発明は、ガーニッシュとともに着脱可能な吹き出し口構造を持つ車両用空調装置に用いられ、ダクト内でマイナスイオンを発生させ、ダクトを流れる空気を利用してマイナスイオンを車内へ吹き出すようにしたマイナスイオン発生機能を備えたイオン発生装置に関する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。なお、特許請求の範囲における「イオン発生器」は、「マイナスイオン発生電極」と具体化して言い換える。
【0017】
図1は本発明に係るイオン発生装置の第一実施形態を示す斜視図であり、図1[1]はマイナスイオン発生電極を取り付ける前の状態であり、図1[2]はマイナスイオン発生電極を取り付けた後の状態である。図2[1]は図1のイオン発生装置の全体を示す斜視図であり、図2[2]はインストルメントパネル及びガーニッシュの一例を示す斜視図である。図3は、車両用空調装置の一例を示す概念図である。
【0018】
まず、図2[1]に基づき、イオン発生装置10について説明する。イオン発生装置10は、マイナスイオン発生電極11、高電圧電源12、固定用結束バンド13、高電圧ケーブル14、対向電極ケーブル15、電源コード16等から構成されている。また、イオン発生装置10は、ダクト37(図3)を介して吹き出し口から車室内へ風を吹き出す車両用空調装置30(図3)に用いられ、吹き出し口から吹き出す風にイオンを乗せて車室内へ供給する。マイナスイオン発生電極11は、板状電極に印加される直流高電圧によってコロナ放電が起き、これによりマイナスイオンを発生させる。高電圧電源12は、圧電トランス等からなり、バッテリ電圧(例えば直流12V)を入力して直流高電圧(例えば直流5.5kV)に変換・出力する機能を有する。固定用結束バンド13は、主に高電圧電源12を車両内に固定するために使われる。高電圧ケーブル14及び対向電極ケーブル15は、高電圧電源12とマイナスイオン発生電極11とを接続し、高電圧電源12から出力された直流高電圧をマイナスイオン発生電極11へ供給する。電源コード16は、図示しないバッテリと高電圧電源12とを接続し、バッテリから出力された直流電圧を高電圧電源12へ供給する。
【0019】
次に、図2[2]に基づきインストルメントパネル21及びガーニッシュ22について説明する。インストルメントパネル21は、車両の運転席及び助手席前に設置され、さまざまな計器類、吹き出し口、小物入れ、灰皿等が嵌め込まれるようになっている。ガーニッシュ22は、インストルメントパネル21に着脱自在に固定され、一部が吹き出し口となる。
【0020】
次に、図3に基づき車両用空調装置30について説明する。車両用空調装置30は、ダンパ31,32,33、エバポレータ34、ブロワ35、ヒータ36等を、ダクト37内に備えている。ダンパ31は、外気導入と内気導入とを切り換える。ダンパ32は、暖房と冷房とを切り換える。ダンパ33は、デフロスタ及びフロント、ベンチレータ、フロア等の各モードに応じて吹き出し口を切換える。エバポレータ34は冷房用、ヒータ36は暖房用である。ブロワ35は、送風用であり、車両用空調装置30が動作中は常に動作している。ダクト37内において、ブロワ35の吸引力によって導入された空気は、エバポレータ34やヒータ36で温度が調整され、各吹き出し口から車室内へ送り出される。
【0021】
次に、図1に基づき、本実施形態のイオン発生装置10の概要について説明する。
【0022】
ガーニッシュ22の裏面221にはルーバ23が取り付けられ、ガーニッシュ22とルーバ23とによって吹き出し口222が形成されており、ルーバ23にはマイナスイオン発生電極11が取り付けられている。一方、ガーニッシュ22はインストルメントパネル21(図2[2])に着脱自在に固定されている。つまり、マイナスイオン発生電極11が吹き出し口222に設置されるので、マイナスイオン発生電極11で発生したイオンの大部分が消滅することなく車室内へ運ばれる。また、ガーニッシュ22はインストルメントパネル21に着脱自在に固定されるので、マイナスイオン発生電極11をルーバ23すなわちガーニッシュ22に取り付けた後に、ガーニッシュ22をインストルメントパネル21に固定することで、マイナスイオン発生電極11を車両に取り付けることができる。したがって、マイナスイオン発生電極11の取り付けが容易であるばかりか、マイナスイオン発生電極11の後付けも可能である。
【0023】
次に、図1乃至図3に基づき、本実施形態のイオン発生装置10について更に詳しく説明する。
【0024】
本実施形態のイオン発生装置10では、ガーニッシュ22に取り付けられているルーバ23に、マイナスイオン発生電極11を設置している。マイナスイオン発生電極11から発生したマイナスイオンは不安定な物質であるため、ダクト37の奥深く、例えばエバポレータ34の近傍に、マイナスイオン発生電極11を設置すると、マイナスイオンが車室内に届く前にダクト37の壁面等に吸着して消滅してしまう。そこで、マイナスイオンをダクト37に吸着させずに車室内に送り込むために、マイナスイオン発生電極11をダクト37の出口近傍、つまり吹き出し口222近傍に設置する。
【0025】
ここで、ディーラー等がメーカ出荷後の車両にマイナスイオン発生電極11の装着作業を行うためには、マイナスイオン発生電極11を取り付けるための加工をダクト37に施す作業が必要になる。しかし、ダクト37がインストルメントパネル21裏側の狭い空間に押し込まれているため、十分な作業スペースを確保することができないので、マイナスイオン発生電極11の装着作業を行うことは困難である。仮に装着作業を強引に行おうとすると、インストルメントパネル21を取り外す必要が生ずるので、作業時問が膨大となり非現実的な作業となる。このような問題を解決するために、ガーニッシュ22に取り付けられているルーバ23にマイナスイオン発生電極11を設置する。ガーニッシュ22は、インストルメントパネル21から容易に取り外すことが可能な構造となっている。そのため、ガーニッシュ22に取り付けられることによりガーニッシュ22とともに着脱可能となるルーバ23への追加工は、ガーニッシュ22を車両から取り外して作業を行えることから、容易である。また、同様の理由により、ルーバ23にマイナスイオン発生電極11を取り付ける作業も容易である。
【0026】
本実施形態におけるルーバ23は、ガーニッシュ22の裏面221にボルト241,242を使って取り付けるタイプである。この場合、吹き出し口222はガーニッシュ22とルーバ23とによって形成され、ルーバ23のケーシング壁面にに予め形成されている透孔又は後加工で開けた透孔を利用して、マイナスイオン発生電極11を取り付ける。
【0027】
図4は本発明に係るイオン発生装置の第二実施形態を示す斜視図であり、図4[1]はルーバを取り付ける前の状態であり、図4[2]はルーバを取り付けた後のガーニッシュ裏面側の状態である。以下、この図面に基づき説明する。
【0028】
ガーニッシュへのルーバ取り付け方法は車種によって異なっている。大きく分類すると、ガーニッシュの裏面にルーバをボルトオンにて取り付けるタイプ(図1:第一実施形態)と、ガーニッシュに形成された吹き出し口内にルーバを取り付けるタイプ(図4:第二実施形態)とがある。
【0029】
本実施形態におけるルーバ39は、ガーニッシュ38に形成された筒状部によって吹き出し口381が形成され、この吹き出し口381内に、ガーニッシュ38の表面382から差し込むタイプである。この場合、マイナスイオン発生電極11は、ルーバ39ではなく、ガーニッシュ38の裏面383に突設された吹き出し口381の内側に、ボルト40を使って取り付けられる。なお、当然のことではあるが、マナスイオン発生電極11は、ルーバ39の可動を妨げない位置に取り付けられている。第一及び第二実施形態のどちらの場合でも、同一のマイナスイオン発生電極11を使用できるので、部品の共通化が図れる。
【0030】
図5は本発明に係るイオン発生装置の第三実施形態を示す斜視図である。以下、この図面に基づき説明する。
【0031】
本実施形態では、ガーニッシュ42の裏面421に円形のルーバ43が取り付けられ、ガーニッシュ42とルーバ43とから吹き出し口41が形成され、ルーバ43にブラケット44を介してマイナスイオン発生電極11が取り付けられている。このように、ルーバ43が円形等の異形形状である場合には、取り付け形状に合わせたブラケット44にマイナスイオン発生電極11を取り付ける。ルーバ43の構造等の制約から、吹き出し口41内部にマイナスイオン発生電極11を収納できない場合は、本実施形態のようにブラケット44を使用し、マイナスイオン発生電極11を吹き出し口41から突出させて設けてもよい。これにより、マイナスイオン発生電極11の取り付けの自由度が広がるという効果が得られる。
【0032】
図6は本発明に係るイオン発生装置の第四実施形態を示す斜視図であり、図6[1]はマイナスイオン発生電極を取り付ける前の状態であり、図6[2]はマイナスイオン発生電極を取り付けた後の状態である。以下、この図面に基づき説明する。
【0033】
本実施形態では、ガーニッシュ52にルーバ53が取り付けられることにより吹き出し口51が形成され、ルーバ53にダクト37が嵌合によって接合され、この接合部分54の近傍にマイナスイオン発生電極11が位置付けられ、高電圧ケーブル14及び対向電極ケーブル15が接合部分54近傍のルーバ53の壁面に形成した透孔531,532からルーバ53の外側へ引き出されている。高電圧ケーブル14及び対向電極ケーブル15は、高電圧電源12(図2[1])から出力された直流高電圧をマイナスイオン発生電極11へ供給する。
【0034】
マイナスイオン発生電極11はルーバ53の内側に取り付けられているため、ダクト37の外側に取り付けられている高電圧電源12(図2[1])から高電圧ケーブル14及び対向電極ケーブル15を引き込む必要がある。しかしながら、ルーバ53とダクト37との接合部分54は、空気の漏れを生じないように隙間が小さく設計されているため、高電圧ケーブル14及び対向電極ケーブル15を通すスペースを確保することが困難である。
【0035】
そこで、ルーバ53の壁面に透孔531,532を設け、高電圧ケーブル14及び対向電極ケーブル15をルーバ53に設置されたマイナスイオン発生電極11に接続する際に、予め高電圧ケーブル14及び対向電極ケーブル15をそれぞれ透孔531,532に通しておく。この方法により、ルーバ53の内部に配線されるケーブル長を短くすることが可能となるため、ケーブルによる風切り音の発生を抑えることができる。また、高電圧ケーブル14を透孔531に通した後に、透孔531を塞ぐようにテープ55等を貼付することで、送風の漏れを防止することができる。更に、ルーバ53を車両から取り外せるため、ルーバ53に透孔531,532を形成する作業が容易である。
【0036】
図7は本発明に係るイオン発生装置の第五実施形態を示す斜視図であり、図7[1]はマイナスイオン発生電極を取り付けるための切欠きを設けたダクトであり、図7[2]はマイナスイオン発生電極を取り付けた後の状態である。以下、この図面に基づき説明する。ただし、図6と同じ部分は同じ符号を付すことにより説明を省略する。
【0037】
本実施形態では、オーディオ機器取り付け位置に面しているダクト37の壁面に切り込み加工を施して、高電圧ケーブル14の逃げとなる切り欠き371を形成する。これにより、高電圧ケーブル14は、切り欠き371からルーバ53の外側へ引き出される。つまり、ルーバ53の内側に取り付けられたマイナスイオン発生電極11に高電圧ケーブル14を接続し、この状態で高電圧ケーブル14を切り欠き371に入れつつ、ルーバ53とダクト37とを嵌合させる。なお、対向電極ケーブル15も切り欠き371からルーバ53の外側へ引き出すようにしてもよい。図示しないが、近年の車両においては、カ一ナビゲーションの普及に伴い、センターコンソールの中心にオーデイオ機器が設置され、その両側面にダクト37が位置している構成を採ることが多い。このため、オーディオ機器を取り外すことにより作業空間を確保することが可能となり、オーディオ機器取り付け位置に面しているダクト37の側面部に切り欠き371程度の加工を施すことが可能である。この加工方法によれば、他の加工方法と比べて簡単であるため、加工時間の短縮が可能である。
【0038】
なお、ルーバ53とダクト37との接合部分54にケーブル類を通すスペースが存在する場合には、ケーブル類を当該スペースに通すことで、切り欠き371等の加工を施さなくても良い。
【0039】
次に、図7に基づき、本発明に係るイオン発生装置の第六実施形態について説明する。
【0040】
近年、ルーバ53に取り付けるドリンクホルダ(図示せず)が、数多く商品化されている。ドリンクホルダがルーバ53の近傍に取り付けられるため、ルーバ53内(すなわちダクト37内)に飲料物をこぼしてしまうことがある。その結果、マイナスイオン発生電極11に飲料物が付着することで、マイナスイオン発生電極11の動作に不都合が生じることが考えられる。そこで、このような問題点を解決するために、吹き出し口51内の底面側以外にマイナスイオン発生電極11を配置している。本実施形態では、ガーニッシュ52とルーバ53とによって吹き出し口51が形成され、ガーニッシュ52に取り付けられているルーバ53の側面又は上面にマイナスイオン発生電極11を取り付ける。これにより、ルーバ53内にこぼれてしまった飲料物は重力によってルーバ53の底面に落下するので、飲料物がマイナスイオン発生電極11に付着するトラブルを回避することが可能となる。
【0041】
なお、本発明は、言うまでもなく、上記実施形態に限定されない。例えば、イオン発生器は、上記マイナスイオン発生電極の代わりに、マイナスイオン及びプラスイオンを同時に発生させるイオン発生素子を用いてもよい。
【0042】
【発明の効果】
請求項1記載のイオン発生装置によれば、ガーニッシュとともに着脱可能な吹き出し口にイオン発生器が取り付けられ、ガーニッシュがインストルメントパネルに着脱自在に固定されていることにより、イオン発生器が吹き出し口の近傍に設置されるので、イオン発生器で発生したイオンの大部分が消滅することなく車室内へ運ばれ、これにより室内へのイオンの供給量を増やすことができる。また、ガーニッシュがインストルメントパネルに着脱自在に固定されるので、イオン発生器を吹き出し口に取り付けた後に、ガーニッシュをインストルメントパネルに固定することで、イオン発生器を車両に取り付けることができる。したがって、イオン発生器の取り付けを容易化できるとともに、イオン発生器の後付けも実現できる。
【0043】
請求項2記載のイオン発生装置によれば、吹き出し口がガーニッシュとルーバとによって形成され、ガーニッシュとともに着脱可能なルーバにイオン発生器が取り付けられ、ガーニッシュがインストルメントパネルに着脱自在に固定されていることにより、請求項1記載のイオン発生装置と同様の作用及び効果を奏する。
【0044】
換言すると、請求項1又は2記載のイオン発生装置によれば、ガーニッシュに取り付けられているルーバの筐体又はガーニッシュ裏面のダクト接合部分にイオン発生器を設置することにより、取り付け加工時間を短縮できる、車両完成後の後付け作業でもイオン発生器を容易に設置できる、イオン発生器を共通化できる等の効果を奏する。
【0045】
請求項3記載のイオン発生装置によれば、吹き出し口内の底面側以外にイオン発生器が位置付けられていることにより、吹き出し口内に落下した飲食物がイオン発生器に付着することを抑えることができる。換言すると、イオン発生器をルーバの側面又は上面に取り付けることにより、ルーバ内にこぼれてしまった飲料物がイオン発生器に付着するトラブルを回避できる。
【0046】
請求項4記載のイオン発生装置によれば、吹き出し口にダクトが接合され、この接合部分の近傍にイオン発生器が位置付けられ、イオン発生器の配線が接合部分からダクトの外側へ引き出されたことにより、接合部分の隙間などを利用できるので、ダクト外に設置した高電圧電源からダクト内に設置したイオン発生器までの配線作業を容易化でき、これにより作業時間も短縮できる。また、ダクト内の配線を短くできるので、ダクト内の配線による風切り音の発生を抑えることができる。
【0047】
換言すると、請求項4記載のイオン発生装置によれば、ルーバアッシの側面に穴空け加工を施す、又はオーディオ機器取り付け位置に面しているダクトの側面に切り込み加工を施し、この穴又は切り込みを使ってイオン発生器のケーブルをダクト内へ導入することにより、次の効果を奏する。ダクト外に設置した高電圧電源からダクト内に設置したイオン発生器までのケーブルを容易に配線することができる。ダクト内のケーブル長を短くすることができ、ケーブルによる風切り音の発生を抑えることが可能となる。取り付け加工時問を短縮できる
【0048】
請求項5記載のイオン発生装置によれば、イオンをマイナスイオンとしたことにより、乗員の精神安定、疲労回復、集中力向上などに良い影響を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るイオン発生装置の第一実施形態を示す斜視図であり、図1[1]はマイナスイオン発生電極を取り付ける前の状態であり、図1[2]はマイナスイオン発生電極を取り付けた後の状態である。
【図2】図2[1]は図1のイオン発生装置の全体を示す斜視図であり、図2[2]はインストルメントパネル及びガーニッシュの一例を示す斜視図である。
【図3】車両用空調装置の一例を示す概念図である。
【図4】本発明に係るイオン発生装置の第二実施形態を示す斜視図であり、図4[1]はルーバを取り付ける前の状態であり、図4[2]はルーバを取り付けた後の状態である。
【図5】本発明に係るイオン発生装置の第三実施形態を示す斜視図である。
【図6】本発明に係るイオン発生装置の第四実施形態を示す斜視図であり、図6[1]はマイナスイオン発生電極を取り付ける前の状態であり、図6[2]はマイナスイオン発生電極を取り付けた後の状態である。
【図7】本発明に係るイオン発生装置の第五実施形態を示す斜視図であり、図7[1]はケーブル取り出し用切り欠き加工を施したダクト端部であり、図7[2]はマイナスイオン発生電極を取り付けた後の状態である。
【符号の説明】
10 イオン発生装置
11 マイナスイオン発生電極(イオン発生器)
21 インストルメントパネル
22,38,42,52 ガーニッシュ
222,381,41,51 吹き出し口
23,39,43,53 ルーバ
30 車両用空調装置
37 ダクト
54 ルーバとダクトとの接合部分
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダクトを介して吹き出し口から車室内へ風を吹き出す車両用空調装置に用いられ、吹き出し口から吹き出す風にイオンを乗せて車室内へ供給するイオン発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用空調装置のイオン発生装置では、エバポレータ付近等のダクト内の奥深い位置に、マイナスイオン発生電極を取り付けていた(例えば次の特許文献1)。この場合、マイナスイオン発生電極から発生したマイナスイオンは、ダクトを通る風に乗って、吹き出し口から車室内へ運ばれる。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−247141号公報(図1、図6等)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の車両用空調装置のイオン発生装置では、次のような問題があった。
【0005】
空気中で発生させたマイナスイオンを拡散させるためには、風に乗せて飛ばす必要がある。しかし、マイナス電荷を帯びているマイナスイオンは、空気中において不安定な物質であるため、他の物質に触れると吸着して消滅する。つまり、風で飛ばされたマイナスイオンが障壁に当たると、壁面に吸着してしまうこととなる。特に車両用空調装置のダクト等は、他部品との関係で曲がりくねった形状を有している。そのため、マイナスイオン発生電極を車両用空調装置の吹き出し口から奥深い位置に設置すると、吹き出し口までの経路に障壁が多数存在したり、流路が複雑に曲がっていたりするので、マイナスイオンが壁面に吸着してしまい、予定したマイナスイオン量を車室内に放出することが困難となる。
【0006】
また、マイナスイオン発生電極は、ダクト内の奥深い位置に取り付けられるので、その取り付けが難しかった。特に、車両完成後にマイナスイオン発生電極を取り付けること(いわゆる「後付け」)は、ほとんど実現不可能であった。
【0007】
【発明の目的】
そこで、本発明の目的は、イオンの車室内への供給量を増やすことができ、かつ取り付けが容易で、しかも後付けも可能である、車両用空調装置のイオン発生装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のイオン発生装置は、ダクトを介して吹き出し口から車室内へ風を吹き出す車両用空調装置に用いられ、吹き出し口から吹き出す風にイオンを乗せて車室内へ供給するものであり、ガーニッシュとともに着脱可能な吹き出し口にイオン発生器が取り付けられている。このガーニッシュは、インストルメントパネルに着脱自在に固定される。なお、ガーニッシュ(garanish)とは、例えばある部品の全面又は縁を覆う装飾品をいう(JIS D0110自動車のぎ装品用語)。イオン発生器には、放電を利用するイオン発生電極や、誘電体の両面に電極が形成されたイオン発生素子などがある。
【0009】
ガーニッシュとともに着脱可能な吹き出し口にイオン発生器が取り付けられ、ガーニッシュはインストルメントパネルに着脱自在に固定されている。つまり、イオン発生器が吹き出し口の近傍に設置されるので、イオン発生器で発生したイオンの大部分が消滅することなく車室内へ運ばれる。また、ガーニッシュはインストルメントパネルに着脱自在に固定されるので、イオン発生器をガーニッシュに取り付けた後に、ガーニッシュをインストルメントパネルに固定することにより、イオン発生器を車両に取り付けることができる。したがって、イオン発生器の取り付けが容易であるばかりか、イオン発生器の後付けも可能である。
【0010】
請求項2記載のイオン発生装置は、請求項1記載のイオン発生装置において、吹き出し口がガーニッシュとルーバとによって形成され、このルーバにイオン発生器が取り付けられた、というものである。ここで、ルーバ(louver)とは、例えば主として通風のために用いられる鎧窓状の装飾品をいう(JIS D0110自動車のぎ装品用語)。例えば、ルーバは、風向きを変えるフィンと、このフィンを可動可能に軸支・保持する筒状のケーシングとからなる。
【0011】
イオン発生器はルーバに取り付けられ、ルーバはガーニッシュに取り付けられ、ガーニッシュはインストルメントパネルに着脱自在に固定されている。つまり、イオン発生器が吹き出し口に設置されるので、イオン発生器で発生したイオンの大部分が消滅することなく車室内へ運ばれる。また、ガーニッシュはインストルメントパネルに着脱自在に固定されるので、イオン発生器をルーバすなわちガーニッシュに取り付けた後に、ガーニッシュをインストルメントパネルに固定することで、イオン発生器を車両に取り付けることができる。したがって、イオン発生器の取り付けが容易であるばかりか、イオン発生器の後付けも可能である。
【0012】
請求項3記載のイオン発生装置は、請求項1又は2記載のイオン発生装置において、吹き出し口内の底面側以外にイオン発生器が位置付けられた、というものである。飲食物等は、吹き出し口内へ落下すると、重力によって吹き出し口の底面に落下し、その後、その底面に沿って移動する。そのため、吹き出し口内の底面側以外にイオン発生器を位置付けることにより、吹き出し口内に落下した飲食物がイオン発生器に付着することを抑えられる。これは、イオン発生器が電気を用いるものであり、かつ飲食物が液状のものである場合に、特に効果がある。
【0013】
請求項4記載のイオン発生装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載のイオン発生装置において、吹き出し口にダクトが接合され、この接合部分の近傍にイオン発生器が位置付けられ、イオン発生器の配線が接合部分からダクトの外側へ引き出された、というものである。接合部分の隙間などを利用することにより、ダクト外に設置した高電圧電源からダクト内に設置したイオン発生器までの配線作業が容易になり、これにより作業時間も短縮される。また、ダクト内の配線は、引き回す必要がないので、短くできる。したがって、ダクト内の配線による風切り音の発生が抑えられる。
【0014】
請求項5記載のイオン発生装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載のイオン発生装置においてイオンがマイナスイオンである、というものである。マイナスイオンとは、空気中に存在する負電荷を帯びた微粒子が細かい水摘と結合したものと考えられている。負電荷を帯びた微粒子は、例えば放電、紫外線、放射線等のエネルギが分子に与えられ、その分子が電離することにより発生する。一方、自然界においては、滝などで落下した水滴が粉砕された時に、小さいクラスタが負電荷を、大きいクラスタが正電荷を帯びる(レナード効果)とされている。また、昨今家電メーカから販売されているマイナスイオンを発生する電気製品は、主として放電方式を採用している。この場合、マイナスイオン発生電極に高電圧をかけて放電を発生させることで自由電子を空気中に放出し、この自由電子を捕らえた分子が負電荷を帯びることでマイナスイオンとなる。マイナスイオンが人に与える影響として、精神安定、疲労回復、集中力向上などに効果があると言われている。
【0015】
換言すると、本発明は、ガーニッシュとともに着脱可能な吹き出し口構造を持つ車両用空調装置に用いられ、ダクト内でマイナスイオンを発生させ、ダクトを流れる空気を利用してマイナスイオンを車内へ吹き出すようにしたマイナスイオン発生機能を備えたイオン発生装置に関する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。なお、特許請求の範囲における「イオン発生器」は、「マイナスイオン発生電極」と具体化して言い換える。
【0017】
図1は本発明に係るイオン発生装置の第一実施形態を示す斜視図であり、図1[1]はマイナスイオン発生電極を取り付ける前の状態であり、図1[2]はマイナスイオン発生電極を取り付けた後の状態である。図2[1]は図1のイオン発生装置の全体を示す斜視図であり、図2[2]はインストルメントパネル及びガーニッシュの一例を示す斜視図である。図3は、車両用空調装置の一例を示す概念図である。
【0018】
まず、図2[1]に基づき、イオン発生装置10について説明する。イオン発生装置10は、マイナスイオン発生電極11、高電圧電源12、固定用結束バンド13、高電圧ケーブル14、対向電極ケーブル15、電源コード16等から構成されている。また、イオン発生装置10は、ダクト37(図3)を介して吹き出し口から車室内へ風を吹き出す車両用空調装置30(図3)に用いられ、吹き出し口から吹き出す風にイオンを乗せて車室内へ供給する。マイナスイオン発生電極11は、板状電極に印加される直流高電圧によってコロナ放電が起き、これによりマイナスイオンを発生させる。高電圧電源12は、圧電トランス等からなり、バッテリ電圧(例えば直流12V)を入力して直流高電圧(例えば直流5.5kV)に変換・出力する機能を有する。固定用結束バンド13は、主に高電圧電源12を車両内に固定するために使われる。高電圧ケーブル14及び対向電極ケーブル15は、高電圧電源12とマイナスイオン発生電極11とを接続し、高電圧電源12から出力された直流高電圧をマイナスイオン発生電極11へ供給する。電源コード16は、図示しないバッテリと高電圧電源12とを接続し、バッテリから出力された直流電圧を高電圧電源12へ供給する。
【0019】
次に、図2[2]に基づきインストルメントパネル21及びガーニッシュ22について説明する。インストルメントパネル21は、車両の運転席及び助手席前に設置され、さまざまな計器類、吹き出し口、小物入れ、灰皿等が嵌め込まれるようになっている。ガーニッシュ22は、インストルメントパネル21に着脱自在に固定され、一部が吹き出し口となる。
【0020】
次に、図3に基づき車両用空調装置30について説明する。車両用空調装置30は、ダンパ31,32,33、エバポレータ34、ブロワ35、ヒータ36等を、ダクト37内に備えている。ダンパ31は、外気導入と内気導入とを切り換える。ダンパ32は、暖房と冷房とを切り換える。ダンパ33は、デフロスタ及びフロント、ベンチレータ、フロア等の各モードに応じて吹き出し口を切換える。エバポレータ34は冷房用、ヒータ36は暖房用である。ブロワ35は、送風用であり、車両用空調装置30が動作中は常に動作している。ダクト37内において、ブロワ35の吸引力によって導入された空気は、エバポレータ34やヒータ36で温度が調整され、各吹き出し口から車室内へ送り出される。
【0021】
次に、図1に基づき、本実施形態のイオン発生装置10の概要について説明する。
【0022】
ガーニッシュ22の裏面221にはルーバ23が取り付けられ、ガーニッシュ22とルーバ23とによって吹き出し口222が形成されており、ルーバ23にはマイナスイオン発生電極11が取り付けられている。一方、ガーニッシュ22はインストルメントパネル21(図2[2])に着脱自在に固定されている。つまり、マイナスイオン発生電極11が吹き出し口222に設置されるので、マイナスイオン発生電極11で発生したイオンの大部分が消滅することなく車室内へ運ばれる。また、ガーニッシュ22はインストルメントパネル21に着脱自在に固定されるので、マイナスイオン発生電極11をルーバ23すなわちガーニッシュ22に取り付けた後に、ガーニッシュ22をインストルメントパネル21に固定することで、マイナスイオン発生電極11を車両に取り付けることができる。したがって、マイナスイオン発生電極11の取り付けが容易であるばかりか、マイナスイオン発生電極11の後付けも可能である。
【0023】
次に、図1乃至図3に基づき、本実施形態のイオン発生装置10について更に詳しく説明する。
【0024】
本実施形態のイオン発生装置10では、ガーニッシュ22に取り付けられているルーバ23に、マイナスイオン発生電極11を設置している。マイナスイオン発生電極11から発生したマイナスイオンは不安定な物質であるため、ダクト37の奥深く、例えばエバポレータ34の近傍に、マイナスイオン発生電極11を設置すると、マイナスイオンが車室内に届く前にダクト37の壁面等に吸着して消滅してしまう。そこで、マイナスイオンをダクト37に吸着させずに車室内に送り込むために、マイナスイオン発生電極11をダクト37の出口近傍、つまり吹き出し口222近傍に設置する。
【0025】
ここで、ディーラー等がメーカ出荷後の車両にマイナスイオン発生電極11の装着作業を行うためには、マイナスイオン発生電極11を取り付けるための加工をダクト37に施す作業が必要になる。しかし、ダクト37がインストルメントパネル21裏側の狭い空間に押し込まれているため、十分な作業スペースを確保することができないので、マイナスイオン発生電極11の装着作業を行うことは困難である。仮に装着作業を強引に行おうとすると、インストルメントパネル21を取り外す必要が生ずるので、作業時問が膨大となり非現実的な作業となる。このような問題を解決するために、ガーニッシュ22に取り付けられているルーバ23にマイナスイオン発生電極11を設置する。ガーニッシュ22は、インストルメントパネル21から容易に取り外すことが可能な構造となっている。そのため、ガーニッシュ22に取り付けられることによりガーニッシュ22とともに着脱可能となるルーバ23への追加工は、ガーニッシュ22を車両から取り外して作業を行えることから、容易である。また、同様の理由により、ルーバ23にマイナスイオン発生電極11を取り付ける作業も容易である。
【0026】
本実施形態におけるルーバ23は、ガーニッシュ22の裏面221にボルト241,242を使って取り付けるタイプである。この場合、吹き出し口222はガーニッシュ22とルーバ23とによって形成され、ルーバ23のケーシング壁面にに予め形成されている透孔又は後加工で開けた透孔を利用して、マイナスイオン発生電極11を取り付ける。
【0027】
図4は本発明に係るイオン発生装置の第二実施形態を示す斜視図であり、図4[1]はルーバを取り付ける前の状態であり、図4[2]はルーバを取り付けた後のガーニッシュ裏面側の状態である。以下、この図面に基づき説明する。
【0028】
ガーニッシュへのルーバ取り付け方法は車種によって異なっている。大きく分類すると、ガーニッシュの裏面にルーバをボルトオンにて取り付けるタイプ(図1:第一実施形態)と、ガーニッシュに形成された吹き出し口内にルーバを取り付けるタイプ(図4:第二実施形態)とがある。
【0029】
本実施形態におけるルーバ39は、ガーニッシュ38に形成された筒状部によって吹き出し口381が形成され、この吹き出し口381内に、ガーニッシュ38の表面382から差し込むタイプである。この場合、マイナスイオン発生電極11は、ルーバ39ではなく、ガーニッシュ38の裏面383に突設された吹き出し口381の内側に、ボルト40を使って取り付けられる。なお、当然のことではあるが、マナスイオン発生電極11は、ルーバ39の可動を妨げない位置に取り付けられている。第一及び第二実施形態のどちらの場合でも、同一のマイナスイオン発生電極11を使用できるので、部品の共通化が図れる。
【0030】
図5は本発明に係るイオン発生装置の第三実施形態を示す斜視図である。以下、この図面に基づき説明する。
【0031】
本実施形態では、ガーニッシュ42の裏面421に円形のルーバ43が取り付けられ、ガーニッシュ42とルーバ43とから吹き出し口41が形成され、ルーバ43にブラケット44を介してマイナスイオン発生電極11が取り付けられている。このように、ルーバ43が円形等の異形形状である場合には、取り付け形状に合わせたブラケット44にマイナスイオン発生電極11を取り付ける。ルーバ43の構造等の制約から、吹き出し口41内部にマイナスイオン発生電極11を収納できない場合は、本実施形態のようにブラケット44を使用し、マイナスイオン発生電極11を吹き出し口41から突出させて設けてもよい。これにより、マイナスイオン発生電極11の取り付けの自由度が広がるという効果が得られる。
【0032】
図6は本発明に係るイオン発生装置の第四実施形態を示す斜視図であり、図6[1]はマイナスイオン発生電極を取り付ける前の状態であり、図6[2]はマイナスイオン発生電極を取り付けた後の状態である。以下、この図面に基づき説明する。
【0033】
本実施形態では、ガーニッシュ52にルーバ53が取り付けられることにより吹き出し口51が形成され、ルーバ53にダクト37が嵌合によって接合され、この接合部分54の近傍にマイナスイオン発生電極11が位置付けられ、高電圧ケーブル14及び対向電極ケーブル15が接合部分54近傍のルーバ53の壁面に形成した透孔531,532からルーバ53の外側へ引き出されている。高電圧ケーブル14及び対向電極ケーブル15は、高電圧電源12(図2[1])から出力された直流高電圧をマイナスイオン発生電極11へ供給する。
【0034】
マイナスイオン発生電極11はルーバ53の内側に取り付けられているため、ダクト37の外側に取り付けられている高電圧電源12(図2[1])から高電圧ケーブル14及び対向電極ケーブル15を引き込む必要がある。しかしながら、ルーバ53とダクト37との接合部分54は、空気の漏れを生じないように隙間が小さく設計されているため、高電圧ケーブル14及び対向電極ケーブル15を通すスペースを確保することが困難である。
【0035】
そこで、ルーバ53の壁面に透孔531,532を設け、高電圧ケーブル14及び対向電極ケーブル15をルーバ53に設置されたマイナスイオン発生電極11に接続する際に、予め高電圧ケーブル14及び対向電極ケーブル15をそれぞれ透孔531,532に通しておく。この方法により、ルーバ53の内部に配線されるケーブル長を短くすることが可能となるため、ケーブルによる風切り音の発生を抑えることができる。また、高電圧ケーブル14を透孔531に通した後に、透孔531を塞ぐようにテープ55等を貼付することで、送風の漏れを防止することができる。更に、ルーバ53を車両から取り外せるため、ルーバ53に透孔531,532を形成する作業が容易である。
【0036】
図7は本発明に係るイオン発生装置の第五実施形態を示す斜視図であり、図7[1]はマイナスイオン発生電極を取り付けるための切欠きを設けたダクトであり、図7[2]はマイナスイオン発生電極を取り付けた後の状態である。以下、この図面に基づき説明する。ただし、図6と同じ部分は同じ符号を付すことにより説明を省略する。
【0037】
本実施形態では、オーディオ機器取り付け位置に面しているダクト37の壁面に切り込み加工を施して、高電圧ケーブル14の逃げとなる切り欠き371を形成する。これにより、高電圧ケーブル14は、切り欠き371からルーバ53の外側へ引き出される。つまり、ルーバ53の内側に取り付けられたマイナスイオン発生電極11に高電圧ケーブル14を接続し、この状態で高電圧ケーブル14を切り欠き371に入れつつ、ルーバ53とダクト37とを嵌合させる。なお、対向電極ケーブル15も切り欠き371からルーバ53の外側へ引き出すようにしてもよい。図示しないが、近年の車両においては、カ一ナビゲーションの普及に伴い、センターコンソールの中心にオーデイオ機器が設置され、その両側面にダクト37が位置している構成を採ることが多い。このため、オーディオ機器を取り外すことにより作業空間を確保することが可能となり、オーディオ機器取り付け位置に面しているダクト37の側面部に切り欠き371程度の加工を施すことが可能である。この加工方法によれば、他の加工方法と比べて簡単であるため、加工時間の短縮が可能である。
【0038】
なお、ルーバ53とダクト37との接合部分54にケーブル類を通すスペースが存在する場合には、ケーブル類を当該スペースに通すことで、切り欠き371等の加工を施さなくても良い。
【0039】
次に、図7に基づき、本発明に係るイオン発生装置の第六実施形態について説明する。
【0040】
近年、ルーバ53に取り付けるドリンクホルダ(図示せず)が、数多く商品化されている。ドリンクホルダがルーバ53の近傍に取り付けられるため、ルーバ53内(すなわちダクト37内)に飲料物をこぼしてしまうことがある。その結果、マイナスイオン発生電極11に飲料物が付着することで、マイナスイオン発生電極11の動作に不都合が生じることが考えられる。そこで、このような問題点を解決するために、吹き出し口51内の底面側以外にマイナスイオン発生電極11を配置している。本実施形態では、ガーニッシュ52とルーバ53とによって吹き出し口51が形成され、ガーニッシュ52に取り付けられているルーバ53の側面又は上面にマイナスイオン発生電極11を取り付ける。これにより、ルーバ53内にこぼれてしまった飲料物は重力によってルーバ53の底面に落下するので、飲料物がマイナスイオン発生電極11に付着するトラブルを回避することが可能となる。
【0041】
なお、本発明は、言うまでもなく、上記実施形態に限定されない。例えば、イオン発生器は、上記マイナスイオン発生電極の代わりに、マイナスイオン及びプラスイオンを同時に発生させるイオン発生素子を用いてもよい。
【0042】
【発明の効果】
請求項1記載のイオン発生装置によれば、ガーニッシュとともに着脱可能な吹き出し口にイオン発生器が取り付けられ、ガーニッシュがインストルメントパネルに着脱自在に固定されていることにより、イオン発生器が吹き出し口の近傍に設置されるので、イオン発生器で発生したイオンの大部分が消滅することなく車室内へ運ばれ、これにより室内へのイオンの供給量を増やすことができる。また、ガーニッシュがインストルメントパネルに着脱自在に固定されるので、イオン発生器を吹き出し口に取り付けた後に、ガーニッシュをインストルメントパネルに固定することで、イオン発生器を車両に取り付けることができる。したがって、イオン発生器の取り付けを容易化できるとともに、イオン発生器の後付けも実現できる。
【0043】
請求項2記載のイオン発生装置によれば、吹き出し口がガーニッシュとルーバとによって形成され、ガーニッシュとともに着脱可能なルーバにイオン発生器が取り付けられ、ガーニッシュがインストルメントパネルに着脱自在に固定されていることにより、請求項1記載のイオン発生装置と同様の作用及び効果を奏する。
【0044】
換言すると、請求項1又は2記載のイオン発生装置によれば、ガーニッシュに取り付けられているルーバの筐体又はガーニッシュ裏面のダクト接合部分にイオン発生器を設置することにより、取り付け加工時間を短縮できる、車両完成後の後付け作業でもイオン発生器を容易に設置できる、イオン発生器を共通化できる等の効果を奏する。
【0045】
請求項3記載のイオン発生装置によれば、吹き出し口内の底面側以外にイオン発生器が位置付けられていることにより、吹き出し口内に落下した飲食物がイオン発生器に付着することを抑えることができる。換言すると、イオン発生器をルーバの側面又は上面に取り付けることにより、ルーバ内にこぼれてしまった飲料物がイオン発生器に付着するトラブルを回避できる。
【0046】
請求項4記載のイオン発生装置によれば、吹き出し口にダクトが接合され、この接合部分の近傍にイオン発生器が位置付けられ、イオン発生器の配線が接合部分からダクトの外側へ引き出されたことにより、接合部分の隙間などを利用できるので、ダクト外に設置した高電圧電源からダクト内に設置したイオン発生器までの配線作業を容易化でき、これにより作業時間も短縮できる。また、ダクト内の配線を短くできるので、ダクト内の配線による風切り音の発生を抑えることができる。
【0047】
換言すると、請求項4記載のイオン発生装置によれば、ルーバアッシの側面に穴空け加工を施す、又はオーディオ機器取り付け位置に面しているダクトの側面に切り込み加工を施し、この穴又は切り込みを使ってイオン発生器のケーブルをダクト内へ導入することにより、次の効果を奏する。ダクト外に設置した高電圧電源からダクト内に設置したイオン発生器までのケーブルを容易に配線することができる。ダクト内のケーブル長を短くすることができ、ケーブルによる風切り音の発生を抑えることが可能となる。取り付け加工時問を短縮できる
【0048】
請求項5記載のイオン発生装置によれば、イオンをマイナスイオンとしたことにより、乗員の精神安定、疲労回復、集中力向上などに良い影響を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るイオン発生装置の第一実施形態を示す斜視図であり、図1[1]はマイナスイオン発生電極を取り付ける前の状態であり、図1[2]はマイナスイオン発生電極を取り付けた後の状態である。
【図2】図2[1]は図1のイオン発生装置の全体を示す斜視図であり、図2[2]はインストルメントパネル及びガーニッシュの一例を示す斜視図である。
【図3】車両用空調装置の一例を示す概念図である。
【図4】本発明に係るイオン発生装置の第二実施形態を示す斜視図であり、図4[1]はルーバを取り付ける前の状態であり、図4[2]はルーバを取り付けた後の状態である。
【図5】本発明に係るイオン発生装置の第三実施形態を示す斜視図である。
【図6】本発明に係るイオン発生装置の第四実施形態を示す斜視図であり、図6[1]はマイナスイオン発生電極を取り付ける前の状態であり、図6[2]はマイナスイオン発生電極を取り付けた後の状態である。
【図7】本発明に係るイオン発生装置の第五実施形態を示す斜視図であり、図7[1]はケーブル取り出し用切り欠き加工を施したダクト端部であり、図7[2]はマイナスイオン発生電極を取り付けた後の状態である。
【符号の説明】
10 イオン発生装置
11 マイナスイオン発生電極(イオン発生器)
21 インストルメントパネル
22,38,42,52 ガーニッシュ
222,381,41,51 吹き出し口
23,39,43,53 ルーバ
30 車両用空調装置
37 ダクト
54 ルーバとダクトとの接合部分
Claims (5)
- ダクトを介して吹き出し口から車室内へ風を吹き出す車両用空調装置に用いられ、前記吹き出し口から吹き出す風にイオンを乗せて車室内へ供給するイオン発生装置において、
インストルメントパネルに着脱自在に固定されるガーニッシュが設けられ、このガーニッシュとともに着脱可能な前記吹き出し口にイオン発生器が取り付けられた、
ことを特徴とする車両用空調装置のイオン発生装置。 - 前記吹き出し口は前記ガーニッシュとルーバとによって形成され、このルーバに前記イオン発生器が取り付けられた、
請求項1記載の車両用空調装置のイオン発生装置。 - 前記吹き出し口内の底面側以外に前記イオン発生器が位置付けられた、
請求項1又は2記載の車両用空調装置のイオン発生装置。 - 前記吹き出し口に前記ダクトが接合され、この接合部分の近傍に前記イオン発生器が位置付けられ、当該イオン発生器の配線が前記接合部分から前記ダクトの外側へ引き出された、
請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用空調装置のイオン発生装置。 - 前記イオンがマイナスイオンである、
請求項1乃至4のいずれかに記載の車両用空調装置のイオン発生装置。
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Cited By (3)
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JP2012131489A (ja) * | 2010-12-23 | 2012-07-12 | Paragon Ag | たとえば自動車の車室内の空気等である空間内空気に負イオンを供給するためのイオン化装置 |
WO2024063214A1 (ko) * | 2022-09-22 | 2024-03-28 | 주식회사 프록시헬스케어 | 차량용 공조 관리 시스템 |
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2002
- 2002-10-29 JP JP2002313585A patent/JP2004148884A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060110 |