JP2004147943A - 遊技機 - Google Patents

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Toshiyuki Kanematsu
俊幸 兼松
Yoshitaka Tsuchiya
義孝 土屋
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Abstract

【課題】大量に遊技媒体が払い出される場合であっても、遊技媒体貯留部材が有する灰皿等の備品を設けた領域を使用することなく、新たな領域を使用して空洞部を大きくすることができる遊技機を提供する。
【解決手段】空洞部61が構成部材60により形成されることにより前記空洞部61に遊技媒体を貯留可能に構成された遊技媒体貯留部材37が遊技機正面側に設けられ、前記構成部材60の少なくとも一部を変位可能に保持する構成部材変位手段52を備え、前記構成部材変位手段52によって前記構成部材60が変位することにより前記空洞部61の容量が拡縮可能に構成されている遊技機。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のパチンコ遊技機等の遊技機においては、発射装置によって発射された遊技媒体(ここでは遊技球。)が流下する遊技領域を備えた遊技盤と、遊技機正面側に上側球受け皿と下側球受け皿等の遊技媒体貯留部材237(図11に示す公知形態参照。)とが設けられている。前記遊技盤には種々の入賞口が配設されており、該種々の入賞口に遊技球が入賞すると、所定数の遊技球が賞品球として前記上側球受け皿に払い出される。そして、図11に示す前記遊技媒体貯留部材237は、上側球受け皿(図示せず。)の飽和時に遊技球を遊技球払出口241から空洞部261に受け入れる。さらに、この遊技媒体貯留部材237の飽和時には該遊技媒体貯留部材237の下方に設けた球箱に遊技球を球抜きする。なお、遊技球の球箱への球抜きは、前記遊技媒体貯留部材237の球抜き操作部274により球抜き孔268を開口することによって行う。
【0003】
また、下皿装置が仕切板を隔てて灰皿と球貯留室を有しており、前記仕切り板を取外して前記球貯留室の容積を大きくするパチンコ遊技機がある(例えば、特許文献1参照。)。なお、前記下皿装置は上述した遊技媒体貯留部材237、球貯留室は前記空洞部261に相当する。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−38019号公報 (第1−5頁、第1−8図)
【0005】
しかしながら、従来の遊技機においては、大当たり状態になると賞品球が大量に払い出され、前記上側球受け皿と遊技媒体貯留部材237がすべての賞品球を受け入れられない場合がある。そこで、前記賞品球を球箱に球抜きしているが、この球箱が賞品球で満杯になると、賞品球が球箱から溢れてしまうおそれがあり、遊技者は球抜きを止めて賞品球で満杯になった球箱を別の球箱に取り替える。しかし、その間にも大量の賞品球が払い出されると、前記遊技媒体貯留部材237から賞品球が溢れてしまうおそれもある。
【0006】
特許文献1に示すように、前記下皿装置から賞品球が溢れないようにするため前記仕切り板を取外して前記球貯留室を大きくすることもできるが、このような場合には、遊技者が灰皿を使用することができない問題もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、このような状況に鑑み提案されたもので、大量に遊技媒体が払い出される場合であっても、遊技媒体貯留部材が有する灰皿等の備品を設けた領域を使用することなく、新たな領域を使用して空洞部を大きくすることができる遊技機を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1の発明は、空洞部が構成部材により形成されることにより前記空洞部に遊技媒体を貯留可能に構成された遊技媒体貯留部材が遊技機正面側に設けられ、前記構成部材の少なくとも一部を変位可能に保持する構成部材変位手段を備え、前記構成部材変位手段によって前記構成部材が変位することにより前記空洞部の容量が拡縮可能に構成されていることを特徴とする遊技機に係る。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1において、前記構成部材は前記遊技媒体貯留部材に対して前後方向に進退する遊技機に係る。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1または2において、前記構成部材変位手段は前記遊技媒体貯留部材に設けられた誘導部からなり、該誘導部に沿って前記構成部材が摺動する遊技機に係る。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項において、前記遊技媒体貯留部材に前記構成部材の底部あるいは側部の少なくとも一部を挿通する挿通口を有する板面部が形成されているとともに、前記板面部が前記構成部材の一部を構成している遊技機に係る。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項において、前記構成部材に前記遊技媒体貯留部材の一部に当接してその前進を抑止する前進ストッパが設けられている遊技機に係る。
【0013】
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれか1項において、前記遊技媒体貯留部材に前記構成部材の底部に対して補助板面部が延設されているとともに、前記補助板面部が前記構成部材と当接してその後退を抑止する遊技機に係る。
【0014】
請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれか1項において、前記構成部材に前記空洞部に貯留された遊技媒体を該空洞部外部に排出する排出孔と該排出孔を開閉する開閉操作手段が備えられている遊技機に係る。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下添付の図面に基づきこの発明の好適な実施形態を説明する。
図1は本発明の一実施例に係る遊技機全体の正面図、図2は同遊技機全体の裏面図、図3は同遊技機の裏機構板の一部を切り欠いて示す図、図4は同遊技機の遊技媒体貯留部材付近の斜視図、図5は同遊技媒体貯留部材に対して構成部材が変位した状態を示す斜視図、図6は同遊技媒体貯留部材および構成部材の分解斜視図、図7は同遊技媒体貯留部材および構成部材の概略平面図、図8は構成部材の斜視図、図9は図7のA−A概略断面図、図10は構成部材進退処理に関するフローチャートである。
【0016】
図1および図2に示す遊技機1は、枠体2の内側に遊技盤3が着脱交換可能に収容されており、その遊技盤3に遊技球の外側誘導レール4および内側誘導レール5が略円形に立設され、前記外側誘導レール4と内側誘導レール5によって囲まれた遊技領域6が設けられている。前記枠体2には、遊技球払出口(図示せず。)より払い出された遊技媒体(実施例では遊技球。)を受け入れる遊技球供給皿(上側球受け皿とも称される。)36、前記遊技球供給皿36の飽和時に遊技球を受け入れるための遊技媒体貯留部材(実施例では下側球受け皿。)37、遊技状態を報知するランプ表示器34、35および音声や効果音を発して遊技状態を遊技者に報知するスピーカ8、遊技者による発射レバー92の操作に応じて遊技球を遊技盤3の遊技領域6に向けて発射する発射装置91等がそれぞれ組み付けられている。また、前記遊技球供給皿36の右側上面には、この遊技球供給皿36の遊技球を球抜きして前記遊技媒体貯留部材(下側球受け皿)37へ移すための球返却ボタン33が設けられている。なお、図中の符号74は、後述する開閉操作手段70の操作部である。
【0017】
この実施例の遊技盤3における遊技領域6には、その中心線上に上部から下部に向かって順に液晶表示器(TFT−LCDモジュール)等からなる画像表示部50を有する表示装置9、普通電動役物である始動入賞口11、特別電動役物である大入賞口15、アウト口17が配設され、また前記表示装置9の両側にはランプ風車18a,18b、その下方に普通図柄変動開始用左ゲート19および普通図柄変動開始用右ゲート21、その下方に風車22a,22bが設けられており、その下方に左袖入賞口23と右袖入賞口25、さらには前記大入賞口15の両側に左落とし入賞口27と右落とし入賞口29が配設されている。前記種々の入賞口に遊技球が入賞すると所定数の遊技球が賞品球として払い出される。また、この実施例の遊技領域6にはこれを流下する遊技球を誘導する遊技釘7が適宜設けられている。
【0018】
前記発射装置91は、操作ハンドル92と、該操作ハンドル92の操作により駆動する発射モータと、該発射モータの駆動により間欠的に揺動して遊技球を弾発発射する打球杆とを有している。前記発射装置91により発射された遊技球は、前記遊技盤3に立設された外側誘導レール4と内側誘導レール5間で構成される発射球誘導路を介して遊技領域6に誘導されるようになっている。前記発射球誘導路により遊技領域6に誘導された遊技球は、転動しつつ下方へ流下し、前記各入賞口に入賞するか、あるいは何処にも入賞しなければ前記アウト口17から遊技盤3の裏側へ排出されるように構成される。
【0019】
さらに、この遊技機1にはカードユニット151が設けられており、貸球情報が記録されたプリペードカードをカードユニット151のカード挿入口Uに挿入すると、該プリペードカードに記録されている貸出可能度数が球貸し操作部45の度数表示部に表示され、遊技者が該球貸し操作部45の球貸ボタンを操作することにより所定数の貸球が前記遊技球供給皿36に払い出され、遊技者が遊技を中止したいときには、前記球貸し操作部45のカード返却ボタンを操作することによりプリペードカードがカード挿入口Uから排出されるようになっている。
【0020】
この遊技機1の裏側には、図2に示す裏機構を備えている。図中の符号101は遊技球を貯留する貯留タンク、102はタンクレール、104は枠用外部出力端子基板、105はランプ中継基板、106は受電基板、107は賞球センサ中継基板、110は盤面用外部出力端子基板、111は中継基板、112は音声制御基板、113はFG中継基板、114は電源基板、115はランプ制御基板、118は払出制御基板、119は発射装置制御基板、121は主制御基板、122はカードインターフェイス接続部、123,124は電源プラグ、161は図柄制御基板、Gは接地線である。
【0021】
次に、図3を用いて前記遊技球供給皿36および遊技媒体貯留部材(下側球受け皿)37への遊技球の払い出しについて説明する。裏機構板100に示すように、遊技機1の設置島から供給された払出用の遊技球Pは、まず、裏機構板100に配設されている遊技球の貯留タンク101に貯留される。貯留タンク101には誘導樋95と連通する連通口が設けられており、遊技球Pが誘導樋95に流れるようになっている。誘導樋95は、前記貯留タンク101から流れてきた遊技球Pを貸球払出装置140および賞球払出装置160に誘導するものである。この実施例では、誘導樋95が貯留タンク101の連通口に一端が接続されるタンクレール102と、該タンクレール102の他端に一端が接続されて他端が貸球払出装置140および賞球払出装置160に至るケースレール130との2部材で構成されている。また、この実施例の誘導樋95は、遊技球Pを効率よく誘導できるように、タンクレール102内部分では、平行に配列された複数の樋(この実施例では3列の樋。)で構成されており、各列の樋内で遊技球Pが1列になってケースレール130へ流下するようになっている。
【0022】
この実施例では、前記ケースレール130内で、前記3列の誘導樋95は、1列の貸球誘導樋と2列の賞球誘導樋とに振り分けられている。なお、前記3列の誘導樋95は、1列の賞球誘導樋と2列の貸球誘導樋とに振り分けるようにしてもよい。タンクレール102およびケースレール130を流下してきた遊技球は、ケースレール130内を経て、貸球払出装置140および賞球払出装置160に達する。
【0023】
貸球払出装置140および賞球払出装置160によって払い出された遊技球Pは、図示の矢印の如く両装置140,160の下方に位置する球受け皿171に落下する。この球受け皿171と前記遊技球供給皿36との間には遊技球払出口172が設けられており、前記球受け皿171に落下した遊技球Pは該遊技球払出口172によって前記遊技球供給皿36に払い出される。また、前記球受け皿171が遊技球で満たされることにより該受け皿171に落下する遊技球Pを受け入れられない場合には、前記受け皿171の側壁を乗り越えた遊技球Pが遊技媒体貯留部材(下側球受け皿)37に向けて遊技媒体貯留部材誘導樋173を流下する。そして、この遊技球Pは後述する構成部材60の空洞部61に貯留される。
【0024】
前記構成部材60の空洞部61が遊技球で満たされることにより該空洞部61が遊技球を受け入れられない場合には、遊技球が前記遊技媒体貯留部材誘導樋173内に停滞する。遊技媒体貯留部材誘導樋173内に設けたマンタンストッパ174のばね部材174Aが該誘導樋173内に停滞した遊技球によりその付勢力に抗して押されると、マンタンスイッチ175がON状態となる。マンタンスイッチ175がON状態となると、前記主制御基板121が貸球払出装置140および賞球払出装置160による遊技球の払い出しを停止する信号を両装置140,160に送信する。なお、図中の符号142は貸球スクリュ−、143は貸球モータ、145は貸球センサ、162は賞球スクリュー、163は賞球モータ、165は賞球センサである。
【0025】
次に図4ないし図9を用いてこの発明を詳述する。図4ないし図6に示すように、本発明の遊技機1は、その正面側に空洞部61が構成部材60により形成されることにより前記空洞部61に遊技媒体(実施例では遊技球。)が貯留可能に構成された遊技媒体貯留部材(実施例では下側球受け皿。)37が設けられている。この遊技機1は、前記構成部材60の少なくとも一部を変位可能に保持する構成部材変位手段52を備え、前記構成部材変位手段52によって前記構成部材60が変位することにより前記空洞部61の容量が拡縮可能に構成されている。
【0026】
構成部材60は、底部62と側部63と前面部67とによって形成された空洞部61を有している。この空洞部61と前記下側球受け皿37との間であって、該下側球受け皿37の一部を構成する板面部40には前記空洞部61と連通する遊技球払出口41が設けられている。空洞部61は前記遊技球払出口41から払い出された遊技球を貯留する。図5に示すように、構成部材60が後述の構成部材変位手段52によって変位すると、前記空洞部61の容量が図4に示す空洞部61の容量に比べて拡大可能となる。そこで、大当たり状態となり大量に遊技球(遊技媒体)が払い出される場合であっても、前記空洞部61の容量を拡大させることができ、下側球受け皿(遊技媒体貯留部材)37での遊技球の貯留量を増加させて該球受け皿37から遊技球が溢れないように時間を稼ぐことができる。一方、構成部材60が構成部材変位手段52によって前記遊技球払出口41側に変位すると前記空洞部61の容量が縮小可能となる。
【0027】
また、下側球受け皿37には前記構成部材60と独立して灰皿38が設けられている。そこで、遊技媒体貯留部材(下側球受け皿)37が有する灰皿等の備品を設けた領域を使用することなく、構成部材60の変位によって形成された新たな領域を使用して前記空洞部61の容量を拡大することができる。よって、従来の遊技機では遊技者が灰皿を使用しながら空洞部61に相当する球貯留室を大きくすることができなかった問題点を解消することができる。
【0028】
構成部材60は、図4および図5から理解できるように、前記遊技媒体貯留部材(下側球受け皿)37に対して前後方向に進退する。図4の状態では、遊技者は前記構成部材60の下方に該構成部材60の空洞部61から球抜きができる球箱を設置しているが、この構成部材60は前記球箱を設置したまま下側球受け皿37に対して進退させることができる。下側球受け皿37は、図6から理解できるように、前記構成部材60と板面部40と本体カバー51とにより構成されており、該本体カバー51には構成部材変位手段52が形成されている。
【0029】
構成部材変位手段52は前記遊技媒体貯留部材(下側球受け皿)37に設けられた誘導部52Aからなり、該誘導部52Aに沿って前記構成部材60が摺動する。この誘導部52Aは下側球受け皿37を構成する本体カバー51に一体成形された2つの凸部からなる。そして、構成部材60は前記凸部52Aと嵌合する2つの凹部65を有している。そこで、前記凸部52Aと凹部65を嵌合させることにより、構成部材60を凸部からなる誘導部52Aに沿って摺動させることができる。この構成部材60の摺動は、通常遊技者が手動で前記構成部材60を変位させることによって行う。遊技者は、前記構成部材60を誘導部52Aを用いて容易に摺動させることができる。
【0030】
前述した遊技媒体貯留部材(下側球受け皿)37には前記構成部材60の底部62あるいは側部63の少なくとも一部を挿通する挿通口42を有する板面部40が形成されているとともに、前記板面部40が前記構成部材60の一部を構成している。
【0031】
板面部40は、図6に示すように、該板面部40の底辺と水平方向に前記構成部材60の底部62の一部を挿通する1つの挿通口42Aを有し、該挿通口42Aの直交方向に前記構成部材60の側部63の一部を挿通する2つの挿通口42Bを有している。両挿通口42A,42Bは、前記板面部40に一体となって挿通口42を形成する。この実施例では、図7に示すように、前記構成部材60の底部62および側部63の長さの1/3程度が前記挿通口42によって板面部40の裏面側へ挿通される。
【0032】
遊技球を貯留する空洞部61は、図4および図5に示すように、前記構成部材60の底部62、側部63、前面部67および板面部40の前面43等によって仕切られた空間として形成されている。そこで、前記板面部40(前面43)が前記空洞部61を形成する構成部材60の一部を構成している。このようにすれば、構成部材60はその空洞部61の容量の拡縮に合わせて前記底部62、側部63等の他に前記空洞部61を形成する新たな部材を設ける必要がない。そして、構成部材60を下側球受け皿37に対して前後方向に進退させることによって前記底部62、側部63の長さを変化させれば、前記空洞部61の容量が拡縮可能となる。
【0033】
さらに、構成部材60には前記遊技媒体貯留部材(下側球受け皿)37の一部に当接してその前進を抑止する前進ストッパ66が設けられている。この実施例では、図6ないし図8に示すように、2つの前進ストッパ66が前記構成部材60の側部63の終端にねじ等で固着されている。構成部材60を前記構成部材変位手段52によって下側球受け皿37に対して前進させると、前記前進ストッパ66と該球受け皿37に形成された板面部40の裏面との間の長さLが次第に短くなる。そして、長さLが零となり前進ストッパ66が板面部40の裏面に当接すると、構成部材60は前進ストッパ66によって前進することを抑止される。このようにすれば、構成部材60が下側球受け皿37から抜け落ちることがなく、前記空洞部61の容量を最大限にすることができる。なお、図6中の符号53は本体カバー51の一部を切り欠いて後述する構成部材60の排出孔68からの遊技球が通過する排出部である。
【0034】
加えて、前記遊技媒体貯留部材(下側球受け皿)37には前記構成部材60の底部62に対して補助板面部44が延設されているとともに、前記補助板面部44が前記構成部材60と当接してその後退を抑止する。この実施例では、図6および図9に示すように、補助板面部44は前記下側球受け皿37に形成された板面部40の前面43と一体に形成されており、前記補助板面部44は底部62に対して傾斜するように延設されている。補助板面部44を底部62に対して傾斜するように延設すると、遊技球払出口41から払い出される遊技球を空洞部61内にスムーズに誘導することができる。図7に示すように、前記空洞部61の容量を最小限にするときには、構成部材60の前面部67の裏側67Aが補助板面部44と当接する。そこで、構成部材60はその前面部67の裏側67Aに当接した補助板面部44によって該構成部材60の後退が抑止される。このようにすれば、前記補助板面部44が構成部材60の後退ストッパとしての機能を有する。図6から理解できるように、前記補助板面部44は前記本体カバー51と同様に、該板面部44の一部を切り欠いて、後述する排出孔68への遊技球の通過口44Aを有している。また、前記構成部材60の凹部65はその一端65Bが前記構成部材変位手段52の一端52Bと当接することにより構成部材60の後退ストッパとしての機能も有する。なお、前記空洞部61の容量は前述した最大限および最小限にするのみならず、遊技者が構成部材60の変位量を調整し、その好みに合わせて前記空洞部61の容量を拡縮することができる。
【0035】
前記構成部材60には前記空洞部61に貯留された遊技媒体(遊技球)を該空洞部61外部に排出する排出孔68と該排出孔68を開閉する開閉操作手段70が備えられている。これらについて、図6ないし図9を用いて説明する。
【0036】
排出孔68は、図7からより理解できるように、前記構成部材60の底部62に設けられており、該排出孔68は前記底部62を貫通する孔部によって構成されている。この排出孔68は、通常時は後述する開閉操作手段70の蓋部本体72によって閉鎖されている。
【0037】
開閉操作手段70は前記排出孔68を開閉するためのものであり、該開閉操作手段70は前記構成部材60の底部62の裏側に設けられている。前記開閉操作手段70は、図6からより理解できるように、蓋部71と、蓋部保持部材75と、ばね部材79とによって構成されている。
【0038】
蓋部71は、蓋部本体72と、ばね部材保持部73と、操作部74とを備えている。蓋部本体72は前記構成部材60の底部62の裏側に設けられており、通常時は前記排出孔68を覆うようにして該排出孔68を閉鎖している。ばね部材保持部73は後述する蓋部保持部材75に装着されたばね部材79の一端を装入する凸部からなる。操作部74は、図8に示すように、遊技者が前記ばね部材79の付勢力に抗して蓋部本体72をX方向に移動させるためのものである。これによって、前記蓋部本体72による排出孔68の閉鎖が解除されて該排出孔68が開口する。
【0039】
蓋部保持部材75は、前記蓋部71,ばね部材79を装着するものであり、該蓋部保持部材75は前記構成部材60の底部62の裏側にねじ部材等で固定されている。この蓋部保持部材75は、前記蓋部71を装着して摺動可能な複数の溝部を有している。図6に示すように、複数の溝部は蓋部本体装着溝76、ばね部材保持部装着溝77等によって構成されている。ばね部材保持部装着溝77には、前記ばね部材79の一端を装入する凸部77Aが設けられている。なお、図中の符号78は前記蓋部71を挟んで前記排出孔68と連通するように設けた保持部材排出孔である。
【0040】
ばね部材79は、その付勢力によって前記蓋部本体72を前記X方向とは逆方向に付勢して前記排出孔68を閉鎖するものである。ばね部材79は、その両端がそれぞれ前記ばね部材保持部73と凸部77Aに装入されて前記ばね部材保持部装着溝77に装着されている。
【0041】
以下に前記開閉操作手段70を操作して遊技球を前記空洞部61の外部へ排出する場合について説明する。図7および図9に示すように、前記空洞部61の容量が縮小されて最小限である場合には、遊技球が前記板面部40の前面43,補助板面部44,その通過口44Aから現れる前記底部62,側部63等によって形成された空洞部61に貯留される。遊技者が前記操作部74をばね部材79(図示せず。)の付勢力に抗して前記X方向へ移動させると前記蓋部本体72による排出孔68の閉鎖が解除される。そして、前記空洞部61に貯留された遊技球は、前記通過口44A,排出孔68,保持部材排出孔78,排出部53を順次通過して空洞部61の外部に排出される。空洞部61の外部に排出された遊技球は、遊技者が前記排出部53の下方に設置する球箱に収容される。
【0042】
一方、図5に示すように、空洞部61の容量が拡大されて最大限である場合には、遊技球が前記前面43,補助板面部44,その通過口44Aから現れる前記底部62,前記構成部材60の前面部67の裏側67Aと補助板面部44との間に新たに現れる底部62,側部63等によって形成された空洞部61に貯留される。上記と同様に、遊技者が前記操作部74をX方向へ移動させると、前記空洞部61に貯留された遊技球は、前記通過口44A,排出孔68,保持部材排出孔78を順次通過して空洞部61の外部に排出される。空洞部61の外部に排出された遊技球は、遊技者が前記保持部材排出孔78の下方に設置する球箱に収容される。
【0043】
上述したように、開閉操作手段70を構成部材60の底部62の裏側に設けると、前記空洞部61の容量の拡縮に合わせて該空洞部61に貯留された遊技球を空洞部61の外部に排出することができる。
【0044】
上記実施例では、遊技者が手動で構成部材60を構成部材変位手段52によって変位させることにより空洞部61の容量を拡縮可能としているが、これに限定されない。例えば、前記構成部材60を自動で変位させることにより前記空洞部61の容量を拡縮可能としてもよい。以下に前記マンタンスイッチ175による遊技球の検出信号に基づいて前記主制御基板121等が構成部材60を自動で変位させる処理について説明する。
【0045】
図10に示すように、構成部材進退処理(S10)では、まず、前記裏機構板100の遊技媒体貯留部材誘導樋173内に設けたマンタンストッパ174のばね部材174Aが該誘導樋173内に停滞した遊技球によりその付勢力に抗して押され、マンタンスイッチ175が遊技球を検出したか否かの判断がなされる(S11)。ここで、前記マンタンスイッチ175が遊技球を検出した場合、すなわちマンタンスイッチ175がON状態の場合には、主制御基板121に接続された公知の駆動機構が前記構成部材60を遊技媒体貯留部材(下側球受け皿)37に対して前進させる構成部材前進処理がなされる(S12)。構成部材60が前記下側球受け皿37に対して前進すると、前述したように、前記空洞部61の容量が最大限となり該空洞部61の容量が拡大される。
【0046】
一方、前記S11において、前記マンタンスイッチ175が遊技球を検出しない場合、すなわちマンタンスイッチ175がOFF状態の場合には、前記公知の駆動機構が構成部材60を前記下側球受け皿37に対して後退させる構成部材後退処理がなされる(S13)。構成部材60が前記下側球受け皿37に対して後退すると、前述したように、前記空洞部61の容量が最小限となり該空洞部61の容量が構成部材60が前進した場合に比べて縮小される。そして、構成部材進退処理(S10)では、上述した各処理が行われた後は爾後の処理に備えて待機状態となる。なお、前記公知の駆動機構としては、動力を発生するモータと、モータからの動力を伝達するギヤとを設け、前記構成部材60をこのギヤに噛合させることにより前記下側球受け皿37に対して進退させる例が挙げられる。
【0047】
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の一部を適宜に変更して実施することができる。上記実施例では、前記構成部材60の凹部65が前記本体カバー51に一体形成された凸部52Aと嵌合され、構成部材60が該凸部52Aからなる誘導部に沿って摺動するようにしているが、これに限定されない。例えば、構成部材60に凸部、本体カバー51に凹部をそれぞれ形成し、この凸部と凹部を嵌合させて前記構成部材60が凹部に沿って摺動するようにしてもよい。
【0048】
また、上記実施例ではパチンコ遊技機を用いて説明してきたが、本発明はこれに限定されず、スロットマシン等の適宜の遊技機に適用し、コイン等の遊技媒体を貯留する空洞部を拡縮可能とすることもできる。
【0049】
【発明の効果】
以上図示し説明したように、請求項1の発明に係る遊技機においては、空洞部が構成部材により形成されることにより前記空洞部に遊技媒体を貯留可能に構成された遊技媒体貯留部材が遊技機正面側に設けられ、前記構成部材の少なくとも一部を変位可能に保持する構成部材変位手段を備え、前記構成部材変位手段によって前記構成部材が変位することにより前記空洞部の容量が拡縮可能に構成されている。そこで、大量に遊技媒体が払い出される場合であっても、前記遊技媒体貯留部材が有する灰皿等の備品を設けた領域を使用することなく、構成部材の変位によって形成された新たな領域を使用して空洞部を大きくすることができる。
【0050】
請求項2の発明においては、前記構成部材は前記遊技媒体貯留部材に対して前後方向に進退するものであり、構成部材の下方に球箱を設置したまま該構成部材を進退させることができる。
【0051】
請求項3の発明においては、前記構成部材変位手段は前記遊技媒体貯留部材に設けられた誘導部からなり、該誘導部に沿って前記構成部材が摺動する。そこで、遊技者は前記構成部材を誘導部を用いて容易に摺動させることができる。
【0052】
請求項4の発明においては、前記遊技媒体貯留部材に前記構成部材の底部あるいは側部の少なくとも一部を挿通する挿通口を有する板面部が形成されており、前記構成部材の底部あるいは側部の少なくとも一部を板面部の裏側に挿通することができる。加えて、前記板面部が前記構成部材の一部を構成しており、空洞部の容量の拡縮に合わせて構成部材に該空洞部を形成する新たな部材を設ける必要がない。
【0053】
請求項5の発明においては、前記構成部材に前記遊技媒体貯留部材の一部に当接してその前進を抑止する前進ストッパが設けられており、該前進ストッパが遊技媒体貯留部材に当接して構成部材が該貯留部材から抜け落ちることがない。
【0054】
請求項6の発明においては、前記遊技媒体貯留部材に前記構成部材の底部に対して補助板面部が延設されているとともに、前記補助板面部が前記構成部材と当接してその後退を抑止する。そこで、前記補助板面部が構成部材の後退ストッパとしての機能を有することとなる。
【0055】
請求項7の発明においては、前記構成部材に前記空洞部に貯留された遊技媒体を該空洞部外部に排出する排出孔と該排出孔を開閉する開閉操作手段が備えられている。そこで、前記排出孔と開閉操作手段により前記構成部材の空洞部の拡縮に合わせて該空洞部に貯留された遊技媒体を空洞部外部に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る遊技機全体の正面図である。
【図2】同遊技機全体の裏面図である。
【図3】同遊技機の裏機構板の一部を切り欠いて示す図である。
【図4】同遊技機の遊技媒体貯留部材付近の斜視図である。
【図5】同遊技媒体貯留部材に対して構成部材が変位した状態を示す斜視図である。
【図6】同遊技媒体貯留部材および構成部材の分解斜視図である。
【図7】同遊技媒体貯留部材および構成部材の概略平面図である。
【図8】構成部材の斜視図である。
【図9】図7のA−A概略断面図である。
【図10】構成部材進退処理に関するフローチャートである。
【図11】従来の遊技機の遊技媒体貯留部材付近の斜視図である。
【符号の説明】
1 遊技機
37 遊技媒体貯留部材
40 板面部
42 挿通口
44 補助板面部
52 構成部材変位手段
52A 誘導部
60 構成部材
61 空洞部
62 構成部材の底部
63 構成部材の側部
66 前進ストッパ
67 構成部材の前面部
68 排出孔
70 開閉操作手段
P 遊技球

Claims (7)

  1. 空洞部が構成部材により形成されることにより前記空洞部に遊技媒体を貯留可能に構成された遊技媒体貯留部材が遊技機正面側に設けられ、前記構成部材の少なくとも一部を変位可能に保持する構成部材変位手段を備え、前記構成部材変位手段によって前記構成部材が変位することにより前記空洞部の容量が拡縮可能に構成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記構成部材は前記遊技媒体貯留部材に対して前後方向に進退する請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記構成部材変位手段は前記遊技媒体貯留部材に設けられた誘導部からなり、該誘導部に沿って前記構成部材が摺動する請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記遊技媒体貯留部材に前記構成部材の底部あるいは側部の少なくとも一部を挿通する挿通口を有する板面部が形成されているとともに、前記板面部が前記構成部材の一部を構成している請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 前記構成部材に前記遊技媒体貯留部材の一部に当接してその前進を抑止する前進ストッパが設けられている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機。
  6. 前記遊技媒体貯留部材に前記構成部材の底部に対して補助板面部が延設されているとともに、前記補助板面部が前記構成部材と当接してその後退を抑止する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の遊技機。
  7. 前記構成部材に前記空洞部に貯留された遊技媒体を該空洞部外部に排出する排出孔と該排出孔を開閉する開閉操作手段が備えられている請求項1ないし6のいずれか1項に記載の遊技機。
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