JP4532896B2 - 弾球遊技機の球収容装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機等の弾球遊技機の球収容装置に関するものである。
パチンコ機(弾球遊技機)は遊技盤を有し、その下方には、発射操作部,球受け皿装置(上部受け皿装置,下部受け皿装置)が設けられている。遊技盤(そのうちの遊技領域)には入賞口が設けられている。
そして、遊技者が発射操作部を操作することによってパチンコ球(遊技球)が発射され、そのパチンコ球が入賞口に入った際に、賞球払い出し装置(遊技盤の裏側に設けられている)によって、パチンコ球(遊技球)が、賞球として、球受け皿装置(上部受け皿装置,下部受け皿装置)に対して払い出される。
従来の下部受け皿装置(球収容装置)として、次のようなものがある。図5及び図6に基づいて説明する。
その下部受け皿装置は、受け皿本体150(収容本体)を有し、受け皿本体150には流出用孔部152が形成されている。
受け皿本体150(流出用孔部152)に対して、開閉部材160が伴っている。
開閉部材160は、流出用孔部152に対応した板状をしており、開閉部材160には開閉操作部(変位操作部)が設けられている。そして、開閉部材160は、遊技者によって開閉操作部が操作されることに基づいて、閉塞位置(図6(A))と開放位置(図6(B))との間を変位可能とされている。
図6(A)に示すように、閉塞位置とは、開閉部材160が受け皿本体150の流出用孔部152と一致して、流出用孔部152を閉塞する位置である。開閉部材160が閉塞位置に位置する状態(その状態を閉塞状態という)で、受け皿本体150にパチンコ球(遊技球)が収容される。
図6(B)に示すように、開放位置とは、開閉部材160が受け皿本体150の流出用孔部152とは一致せず、流出用孔部152を開放する位置である。開閉部材160が開放位置に位置する状態(その状態を開放状態という)となることによって、それまでに受け皿本体150に収容されていたパチンコ球が、受け皿本体150から流出(落下)する。
ところで、上述の従来の下部受け皿装置(球収容装置)では、板状の開閉部材160が受け皿本体150の流出用孔部152を閉塞する閉塞位置と、受け皿本体150の流出用孔部152を開放する開放位置との間を変位するものであるため(このことは既述)、両位置間において開閉部材160が変位(移動)する距離は、流出用孔部152の大きさ(正確には、流出用孔部152のうちの開閉部材160の変位する方向の長さ)に対応するものとなる。
このため、遊技者は、流出用孔部152を開閉して下部受け皿装置について閉塞状態と開放状態との間を切り換えるためには、その長さだけ開閉操作部を変位(移動)させる必要がある。遊技者にとって、その長さは長いものであり、その操作は煩雑である。
なお、流出用孔部152の大きさ(正確には、流出用孔部152のうちの開閉部材160の変位する方向の長さ)を小さいものとすれば、開閉操作部を変位(移動)させる長さは短くなる。
しかしながら、その場合は、単位時間あたりのパチンコ球の流出量が少ないものとなり、受け皿本体150に収容されたパチンコ球をすべて流出させるのに長時間を要することとなって、それも遊技者にとって煩雑なものとなる。
また、上述のように開閉操作部を変位させる長さが長いことから、開閉操作部が発射操作部(前述)の近傍に設けられた場合においても、遊技者が片方の手(一般的には右手)で発射操作部(前述)を操作しつつ開閉操作部を操作することが困難又は不可能な事態も生ずる。
その際は、遊技者としては、他方の手(一般的には左手)で開閉操作部を操作することが必要となる。
しかしながら、その手(左手)が別の作業のために塞がっている場合(例えば煙草を把持している等)には、結局、発射操作部を操作しつつ開閉操作部(変位操作部)を操作することが不可能となってしまう。
本発明は、遊技球の十分な流出量を維持しつつ、変位操作部を変位させる長さが短くて済む球収容装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、弾球遊技機において遊技球が収容される球収容装置であって、底部に流出用孔部を有し位置固定的に設けられた収容本体と、前記収容本体の下側において前記流出用孔部に対応して配設され、前記収容本体に対して閉塞位置開放位置との間を当該弾球遊技機の幅方向に変位可能な開閉部材と、前記開閉部材の前記閉塞位置及び前記開放位置を規定するストッパと、前記開閉部材に対して設けられ、当該開閉部材の前記閉塞位置及び前記開放位置に各々対応する閉塞対応位置と開放対応位置との間を変位し、前記開閉部材の変位のための操作をするための変位操作部と、前記流出用孔部に設けられ、遊技球よりも大きな間隔を隔てて当該弾球遊技機の奥行方向にかつ相互にほぼ平行に延びる複数の丸軸状の第1桟と、前記各第1桟に対応して前記開閉部材に設けられた複数の丸軸状の第2桟とを有し、前記開閉部材が前記閉塞位置に位置する状態で、前記各第1桟と前記各第2桟とが一致せず、前記流出用孔部及び前記開閉部材にわたって遊技球よりも大きな間隔の隙間が生じず、前記開閉部材が前記開放位置に位置する状態で、前記各第1桟と前記各第2桟とが少なくともほぼ一致して、前記流出用孔部及び前記開閉部材にわたって遊技球よりも大きな間隔の隙間が生じるものである、弾球遊技機の球収容装置である。
上記の発明の弾球遊技機の球収容装置では、開閉部材が閉塞位置に位置する状態で、収容本体の流出用孔部に設けられた各第1桟と開閉部材に設けられた各第2桟とが一致せず、流出用孔部及び開閉部材にわたって遊技球よりも大きな間隔の隙間が生じない。
このため、この状態(閉塞状態という)において、収容本体には遊技球が収容され得る。
一方、開閉部材が開放位置に位置する状態で、収容本体の流出用孔部に設けられた各第1桟と開閉部材に設けられた各第2桟とが少なくともほぼ一致して、流出用孔部及び開閉部材にわたって遊技球よりも大きな間隔の隙間が生じる。
このため、この状態(開放状態という)においては、収容本体には遊技球が収容され得ない。すなわち、収容本体に収容されていた遊技球が、収容本体(流出用孔部)から上記の隙間を通って流出することとなる。
そして、収容本体に対する開閉部材の閉塞位置開放位置との間の変位の距離は、複数の第1桟の間隔のほぼ半分の長さであり、複数の第2桟の間隔のほぼ半分の長さで済む。この長さは、流出用孔部のうちの当該変位の方向における長さよりも短い。
このため、遊技者は、変位操作部をその短い長さだけ操作することによって、収容本体について閉塞状態と開放状態との間の切り換えをすることができ、その操作が煩雑ではない。
なお、開放状態における遊技球の流出量(単位時間あたりの流出量)は流出用孔部の大
きさにほぼ対応したものであり、流出用孔部の大きさが所定のものにされることによって
、遊技球の十分な流出量が確保される。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の弾球遊技機の球収容装置であって、前記
変位操作部が、前記弾球遊技機における遊技球を発射操作するための発射操作部の近傍で
あって、遊技者の左右のうちの一方の手によって前記発射操作部が操作されつつ操作され
得る位置に設けられている、弾球遊技機の球収容装置である。
上記発明の弾球遊技機の球収容装置では、請求項1に係る発明の弾球遊技機の球収容装
置における作用及び効果に加えて、次の作用及び効果が得られる。
すなわち、この発明の弾球遊技機の球収容装置では、片方の手で発射操作部を操作しつ
つ開閉操作部を操作することが可能であり、便利である。
すなわち、請求項1に係る発明では、変位操作部を操作する長さが短いため、当該変位
操作部が発射操作部の近傍に設けられることによって、上記のことが容易に実現され得る
のである。
以上のように、本発明の弾球遊技機の球収容装置では、変位操作部を変位させる長さが短くて済み、遊技者にとってその操作が煩雑ではないという効果が得られる。
次に、本発明の一実施形態について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、このパチンコ機(弾球遊技機)はほぼ鉛直な遊技盤10を有し、その下方には、ハンドル12(発射操作部),上部受け皿装置30,下部受け皿装置40(球収容装置)が設けられている。下部受け皿装置40のうちのほとんどの部分は、カバー45によって遮蔽されている。また、遊技盤10の裏側には、賞球払い出し装置(図示省略)が設けられている。
遊技盤10には、外側レール15及び内側レール16が設けられており、内側レール16の内側が遊技領域(符号省略)とされ、外側レール15と内側レール16の間の部分が、発射された直後のパチンコ球が通る通路(符号省略)とされている。
遊技盤10(遊技領域)には、多数の釘(図示省略)や風車17が設けられているとともに、複数の普通入賞口(図示省略)が設けられている。
遊技盤10のほぼ中央にはセンター役物25が設けられている。センター役物25の下方には始動入賞口27が設けられ、その下方には大入賞口28が設けられている。
そして、遊技者がハンドル12を操作することによって発射されたパチンコ球は、通路を通って遊技領域へと導かれる。そして、各入賞口(普通入賞口,大入賞口28)にパチンコ球が入った場合に(入賞口にパチンコ球が入ることを入賞という)、賞球払い出し装置によってパチンコ球が賞球として払い出される。
すなわち、普通入賞口にパチンコ球が入った場合には、例えば6又は13個のパチンコ球が賞球として賞球払い出し装置から払い出される。
また、始動入賞口27にパチンコ球が入ると、センター役物25の表示部26における図柄が所定の時間変動表示され、その後、最終的な図柄が静止表示される。静止表示された図柄には「当たり」と「はずれ」とがあり、「当たり」の場合(例えば「777」)には、大入賞口28が所定の回数開くようにされている。例えば、16回開き、1回当たり10個のパチンコ球が入るまで開いたままとなる。そして、1個のパチンコ球の入賞に対して、15個のパチンコ球が賞球として賞球払い出し装置から払い出される。
上述のようにして賞球払い出し装置から払い出されたパチンコ球は、まず、上部受け皿装置30に収容される。そして、上部受け皿装置30が満杯になった後には、そのパチンコ球は、下部受け皿装置40に収容される。
次に、下部受け皿装置40(球収容装置)について、図2〜図4Bに基づいて詳しく説明する。
図2に示すように、下部受け皿装置40は、受け皿本体(収容本体)50,開閉部材60,ガイド部材80を有している。
受け皿本体50は、上方が開口したほぼ直方体状の器状をしており、位置固定的に設けられている。受け皿本体50は奥側の壁板部を有していないが、その部分は、他の部材(図示省略)によって塞がれる。
受け皿本体50の底部には、流出用孔部52が形成されている。流出用孔部52は長方形状をしている。
流出用孔部52には、複数本(この場合2本)の第1桟55が設けられている。各第1桟55は、パチンコ機の奥行方向に延びている。
各第1桟55は、流出用孔部52の幅(左右方向の長さ)に対して均等に(又はほぼ均等に)設けられている。すなわち、各第1桟55の間の間隔,各第1桟55と流出用孔部52の幅方向の各縁部との間の間隔は、同一(又はほぼ同一)であり、パチンコ球の直径よりも若干大きなものである。
開閉部材60は、受け皿本体50(流出用孔部52)に対応して配設されている。
開閉部材60は、長方形の枠状をしているとともに複数の第2桟65を有しており、流出用孔部52より若干大きな大きさを有している。
すなわち、開閉部材60は、ともにパチンコ機の幅方向に延びる一対の側板部61を有し、先端部連結部62がその先端部同士をつないでおり、帯板状の基端部連結部63が一対の側板部61の基端部をつないでいる。
複数(この場合3本)の第2桟65は、一対の側板部61をつなぐように設けられており、各第2桟65は、パチンコ機の奥行方向に(すなわち、各第1桟55と同一方向に)延びている。
各第2桟65の間の間隔は、前述の各第1桟55の間の間隔及び各第1桟55と流出用孔部52の幅方向の各縁部(対応する各縁部)との間の間隔と同一であり、パチンコ球の直径よりも若干大きなものである。
開閉部材60は、受け皿本体50に対して、閉塞位置(図3(A),図4A)と開放位置(図3(B),図4B)との間を、パチンコ機の幅方向(開閉部材60の長さ方向)に変位(移動)可能に配設されている。
なお、開閉部材60がパチンコ機の幅方向に変位(移動)することから、前述の各第1桟55及び各第2桟65は開閉部材60の変位方向と直角に延びているといえる。
図3(A)及び図4Aに示すように、閉塞位置とは、開閉部材60の各第2桟65が、受け皿本体50(流出用孔部52)の各第1桟55の間及び各第1桟55と流出用孔部52の幅方向の各縁部との間に対応する位置である。
図4Aに示すように、開閉部材60がこの閉塞位置に位置する状態(閉塞状態という)において、流出用孔部52及び開閉部材60にわたって、パチンコ球Bの直径よりも大きな間隔は生じない。
図3(B)及び図4Bに示すように、開放位置とは、閉塞位置よりも図3〜図4Bにおいて左側の位置であり、開閉部材60の各第2桟65(正確には開閉部材60の先端部の側(図4B(b)のうち左側)の1つの第2桟65以外の2つの第2桟65)が受け皿本体50(流出用孔部52)の各第1桟55に対応し、当該1つの第2桟65が流出用孔部52の縁部に対応する位置である。
図4Bに示すように、開閉部材60がこの開放位置に位置する状態(開放状態という)において、流出用孔部52及び開閉部材60にわたって、パチンコ球Bの直径よりも大きな間隔が生じる。
図2に示すように、開閉部材60には、連結部材70を介して、開閉操作部75(本発明の変位操作部に該当する)が設けられている。
連結部材70は、連結本体部72を有している。連結本体部72は帯板状をなし、パチンコ機の幅方向に延びている。連結部材70(連結本体部72)の先端部と開閉部材60の基端部(基端部連結部63)とは、ビス(図示省略)によって結合されている。
連結本体部72の基端部には手前側延出部73及び上方延出部74が設けられ、開閉操作部75は上方延出部74の手前側の部分に設けられている。
図1に示すように、開閉操作部75は、パチンコ機の手前側において露出しており(すなわち、カバー45によって遮蔽されていない)、遊技者によって操作され得る。すなわち、開閉操作部75が遊技者によって操作されることによって、図3〜図4Bに示すように、開閉部材60は、閉塞位置と開放位置との間を変位(移動)する。
図3(A)及び図4Aに示すように開閉部材60が閉塞位置にある状態における開閉操作部75の位置のことを閉塞対応位置といい、図3(B)及び図4Bに示すように開閉部材60が開放位置にある状態における開閉操作部75の位置のことを開放対応位置ということとする。
開閉部材60における閉塞位置と開放位置との間の距離と、開閉操作部75における閉塞対応位置と開放対応位置との間の距離とは、同一である。
図1に示すように、開閉操作部75は、遊技者が片方の手(一般的には右手)でハンドル12(発射操作部)を操作しつつ、開閉操作を行うことが可能な位置に配設されている。すなわち、開閉操作部75の閉塞対応位置及び開放対応位置並びにその間の位置は、ハンドル12を操作している遊技者の当該片方の手の届く範囲内にある。
図2に示すように、ガイド部材80は、受け皿本体50の下部に対してビス(図示省略)によって固定されている。
ガイド部材80は、ほぼ水平な平板状のガイド本体部81を有し、ガイド本体部81(ガイド部材80)には、受け皿本体50の流出用孔部52に対応して、流出用孔部82が形成されている。
開閉部材60及び連結部材70の連結本体部72のうちの基端部寄りの部分は、ガイド部材80のガイド本体部81上に載置される。
ガイド部材80の流出用孔部82の近傍には、流出用孔部82を挟んで、一対の移動ガイド部83が立設されている。一対の移動ガイド部83は、開閉部材60の幅に対応した距離を隔ててパチンコ機の手前側及び奥側において対向して、ともに平行にパチンコ機の幅方向に延びている。
ガイド部材80の基端部には、一対の移動ガイド部88が立設されている。一対の移動ガイド部88は、連結本体部72の幅に対応した距離を隔ててパチンコ機の手前側及び奥側において対向して、ともに平行にパチンコ機の幅方向に延びている。
2対の移動ガイド部83,88によって、開閉部材60は、その幅方向(パチンコ機の奥行方向)の位置が規定されつつ、その長さ方向(パチンコ機の幅方向)に移動することがガイドされる。図3には、移動ガイド部88によって連結本体部72が(ひいては開閉部材60が)ガイドされる状態が示されている。
図2に示すように、ガイド部材80の先端部の近傍には、一対の高さ位置規定部85が設けられている。各高さ位置規定部85(その下面)は、開閉部材60の先端部(先端部連結部62及びその近傍)の上面に対応しており、ガイド部材80の基端部の側に向けて水平に延びている。
一対の移動ガイド部88の上端部には、各々、高さ位置規定部89が設けられている。一対の高さ位置規定部89(その下面)は、連結本体部72の上面に対応しており、各移動ガイド部88の上端部から内側に(すなわち、相互に接近する方向に)水平に延びている。
図4A(b)及び図4B(b)に示すように、2対の高さ位置規定部85,89によって、開閉部材60は、所定の高さ位置において水平に維持されている。図3には、一対の高さ位置規定部89によって連結本体部72が(ひいては開閉部材60が)所定の高さ位置に維持されている状態が示されている。
図2に示すように、一対の高さ位置規定部85の先端部(各高さ位置規定部85のうちのガイド部材80の基端部の側の端部)には、各々、ストッパ86が設けられている。一対のストッパ86は、各高さ位置規定部85の先端部から下方に向けて延びている。
ストッパ86のうちのガイド部材80の先端部の側の面は、閉塞位置規定部87aである。図4A(b)に示すように、開閉部材60が閉塞位置に位置する状態において、開閉部材60の先端部連結部62が、ストッパ86の閉塞位置規定部87aに当接する。
図2に示すように、ストッパ86のうちのガイド部材80の基端部の側の面は、開放位置規定部87bである。図4B(b)に示すように、開閉部材60が開放位置に位置する状態において、3本の第2桟65のうちの開閉部材60の先端部の側(図4B(b)において左側)の第2桟65が、ストッパ86の開放位置規定部87bに当接する。
このようにして、開閉部材60が閉塞位置及び開放位置並びにそれらの間の位置のみに位置し得るようにされている。
次に、この下部受け皿装置40(球収容装置)の作用及び効果について説明する。
図3(A)及び図4Aに示すように、通常は、開閉部材60は、閉塞位置に位置づけられており、下部受け皿装置40(受け皿本体50)は閉塞状態とされている。
すなわち、図4Aに示すように、開閉部材60の各第2桟65が、受け皿本体50(流出用孔部52)の各第1桟55の間及び各第1桟55と流出用孔部52の幅方向の各縁部との間に対応しており、流出用孔部52及び開閉部材60にわたって、パチンコ球Bの直径よりも大きな間隔は生じていない。
このため、受け皿本体50内のパチンコ球Bは、重力に基づいて各第1桟55の間及び各第1桟55と流出用孔部52の幅方向の各縁部との間の隙間から流出(落下)しようとしても、第2桟65によってそれが阻止される。
こうして、パチンコ球Bは、受け皿本体50内に収容される。
一方、図3(B)及び図4Bに示すように、受け皿本体50内に収容されたパチンコ球Bを受け皿本体50から流出(落下)させようとする際には、遊技者によって開閉操作部75が操作されて開閉部材60が開放位置に位置づけられ、下部受け皿装置40(受け皿本体50)は開放状態とされる。
すなわち、図4Bに示すように、開閉部材60の各第2桟65(正確には開閉部材60の先端部の側(図4B(b)において左側)の1つの第2桟65以外の2つの第2桟65)が受け皿本体50(流出用孔部52)の各第1桟55に対応し、当該1つの第2桟65が流出用孔部52の縁部に対応することになり、流出用孔部52及び開閉部材60にわたって、パチンコ球Bの直径よりも大きな間隔が生じる。
このため、受け皿本体50内のパチンコ球Bは、重力に基づいて、各第1桟55の間及び各第1桟55と流出用孔部52の幅方向の各縁部との間の隙間を経て、各第2桟65の間及び第2桟65と基端部連結部63との間の隙間を経て、下方に流出(落下)する。
そのパチンコ球Bは、遊技者によって予め受け皿本体50の下方に載置された球収容箱(図示省略)に収容される。
また、図3(A)及び図4Aに示すように、再度、遊技者によって開閉操作部75が操作されて開閉部材60が閉塞位置に戻されることによって、下部受け皿装置40が閉塞状態に戻される。すなわち、受け皿本体50にパチンコ球Bが収容され得る状態に戻る。
以上のようにして、この下部受け皿装置40では、開閉操作部75が操作されて開閉部材60が閉塞位置と開放位置との間を変位(移動)されることによって、閉塞状態と開放状態との間の切り換えが行われる。
そして、図4A及び図4Bに示すように、その切り換えのために遊技者によって開閉操作部75を変位(移動)させる長さは、各第1桟55の間の間隔の半分の長さであり、第2桟65の間の間隔の半分の長さである。
このように、この下部受け皿装置40では、開閉操作部75を短い距離だけ変位(移動)させることによって、閉塞状態と開放状態との間を切り換えることができ、遊技者にとって煩雑ではない。
また、上述のように開閉操作部75を変位(移動)させる長さが短く、図1に示すように、開閉操作部75(いずれの位置でも)は、遊技者が片方の手でハンドル12(発射操作部)を操作しつつ操作し得る位置にある。
このため、遊技者は片方の手(一般的には右手)でハンドル12(発射操作部)を操作しつつ開閉操作部75を操作することが可能であり、便利である。
また、図4A(b)に示すように、この下部受け皿装置では、閉塞状態において、最も下側に位置するパチンコ球Bは、開閉部材60の第2桟65によって支持されている。そして、図4A(b)→図4B(b)に示すように、開閉部材60が開放位置に向かって(図4A及び図4Bにおいて左側に)変位(移動)しようとすると、そのパチンコ球Bは、それとは逆方向(図4A及び図4Bにおいて右側)に移動しつつ下方に移動(落下)した後に、下方に落下する。
このため、上述のように開閉部材60が閉塞位置から開放位置へ変位(移動)しようとする際に、閉塞状態において最も下側でありかつ開閉部材60の閉塞位置から開放位置へ向かう方向の端側(図4A及び図4Bにおいて左側)(これを最下最先端ということとする)に位置するパチンコ球Bが、受け皿本体50の流出用孔部52のうちの対応する縁部(図4A及び図4Bにおける左側の縁部)と開閉部材60との間の隙間に対して詰まる、ということが防止される。
こうして、開閉部材60が円滑に閉塞位置に向かって変位(移動)することが可能であり、パチンコ球Bが円滑に流出し得る。
すなわち、前述した従来の下部受け皿装置(図5及び図6参照)では、開閉部材160が板状のものであり、開閉部材160が開放位置に向かって(図6において左側に)変位(移動)しようとする際に、最下最先端に位置するパチンコ球もそれとともに同方向に移動しようとして、受け皿本体150の流出用孔部152のうちの対応する縁部と開閉部材160との間の隙間に詰まるおそれもあるのであるが、この下部受け皿装置では、そのようなことが防止されるのである。
なお、上記のものはあくまで本発明の一実施形態にすぎず、当業者の知識に基づいて種々の変更を加えた態様で本発明を実施できることはもちろんである。
例えば、開閉部材60はスプリング等によって閉塞位置に付勢されており、遊技者がその付勢力に抗して開閉操作部75を操作することによって開閉部材60が開放位置に変位し、遊技者がその開閉操作部75の操作を解除することによって上記付勢力に基づいて開閉部材60が閉塞位置に戻るようにされてもよい。
本発明の一実施形態の下部受け皿装置を有するパチンコ機を示す正面図である。 本発明の一実施形態のパチンコ機の下部受け皿装置を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態のパチンコ機の下部受け皿装置を示す斜視図である。(A)は閉塞状態を示し、(B)は開放状態を示す。 本発明の一実施形態のパチンコ機の下部受け皿装置(閉塞状態)を示す図である。(a)は平面図であり、(b)は縦断面図である。このことは、図4Bにおいても同様である。 本発明の一実施形態のパチンコ機の下部受け皿装置(開放状態)を示す図である。 従来のパチンコ機の下部受け皿装置の要部を簡略に示す分解斜視図である。 従来のパチンコ機の下部受け皿装置の要部を簡略に示す縦断面図である。(A)は閉塞状態を示し、(B)は開放状態を示す。
40 下部受け皿装置(球収容装置)
50 受け皿本体(収容本体)
52 流出用孔部
55 第1桟
60 開閉部材
65 第2桟
75 開閉操作部(変位操作部)
B パチンコ球(遊技球)

Claims (2)

  1. 弾球遊技機において遊技球が収容される球収容装置であって、
    底部に流出用孔部を有し位置固定的に設けられた収容本体と、
    前記収容本体の下側において前記流出用孔部に対応して配設され、前記収容本体に対して閉塞位置開放位置との間を当該弾球遊技機の幅方向に変位可能な開閉部材と、
    前記開閉部材の前記閉塞位置及び前記開放位置を規定するストッパと、
    前記開閉部材に対して設けられ、当該開閉部材の前記閉塞位置及び前記開放位置に各々対応する閉塞対応位置と開放対応位置との間を変位し、前記開閉部材の変位のための操作をするための変位操作部と、
    前記流出用孔部に設けられ、遊技球よりも大きな間隔を隔てて当該弾球遊技機の奥行方向にかつ相互にほぼ平行に延びる複数の丸軸状の第1桟と、
    前記各第1桟に対応して前記開閉部材に設けられた複数の丸軸状の第2桟とを有し、
    前記開閉部材が前記閉塞位置に位置する状態で、前記各第1桟と前記各第2桟とが一致せず、前記流出用孔部及び前記開閉部材にわたって遊技球よりも大きな間隔の隙間が生じず、
    前記開閉部材が前記開放位置に位置する状態で、前記各第1桟と前記各第2桟とが少なくともほぼ一致して、前記流出用孔部及び前記開閉部材にわたって遊技球よりも大きな間隔の隙間が生じるものである、
    弾球遊技機の球収容装置。
  2. 請求項1に記載の弾球遊技機の球収容装置であって、
    前記変位操作部が、前記弾球遊技機における遊技球を発射操作するための発射操作部の近傍であって、遊技者の左右のうちの一方の手によって前記発射操作部が操作されつつ操作され得る位置に設けられている、
    弾球遊技機の球収容装置。
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