JP2004147643A - 水溶性殺虫剤の蒸散方法、噴霧方法、並びに超音波霧化装置、エアゾール噴霧装置、および殺虫液 - Google Patents

水溶性殺虫剤の蒸散方法、噴霧方法、並びに超音波霧化装置、エアゾール噴霧装置、および殺虫液 Download PDF

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Abstract

【課題】 熱分解しやすい殺虫剤や蒸気圧の低い水溶性殺虫剤であっても効率よく揮散させることができ、しかも液の安定性が高く、コストアップも抑制でき、臭気も軽減できる水溶性殺虫剤の蒸散方法、噴霧方法、超音波霧化装置、エアゾール噴霧装置および殺虫液若しくはその組成物を提供することである。
【解決手段】 水溶性殺虫剤を水に溶解させた殺虫液を超音波霧化装置またはエアゾール噴霧装置により蒸散または噴霧させる。蒸散または噴霧する殺虫液の中央粒子径は3〜8μmに調節される。また、前記蒸散方法に使用するための超音波霧化装置は、殺虫液2を収容した容器1と、この容器2の上部開口から上部が突出し下部が容器1内の前記殺虫液2に浸漬された吸液芯3と、この吸液芯3の上端部に接触または直接接触することなく近接した超音波振動子5とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、殺虫液を効率よく蒸散または噴霧させる方法、超音波霧化装置、エアゾール噴霧装置および殺虫液若しくはその組成物、害虫駆除方法、さらに抵抗性ゴキブリ防除組成物に関する。
従来、害虫駆除用の殺虫液を蒸散させる方法としては、吸液芯を用いて殺虫液を吸い上げ加熱蒸散させる方法、繊維板などの多孔質基材(固形マット)に吸着させた殺虫剤を加熱して揮散させる方法、ファンの回転による風力で殺虫剤を揮散させる方法などが知られている。しかしながら、加熱蒸散方法では加熱温度が高温であるため熱分解しやすい殺虫剤は使用できないという問題がある。また、風力による揮散方法では、蒸気圧の低い殺虫剤は揮散しにくいという問題がある。
一方、油溶性の殺虫剤を含有した殺虫液を超音波発振機により蒸散させる方法が提案されている(特許文献1および特許文献2参照)。上記殺虫液は油溶性の殺虫剤を灯油などの有機溶剤に溶解または分散させるか、あるいは水を溶剤とし、これに殺虫剤を乳化させた乳化液の形態で使用される。しかしながら、殺虫剤の乳化液は安定性に劣り、界面活性剤を使用するためコストアップになり、しかも独特の臭気を有する。
また、上記と同様に、超音波を利用して殺虫剤や芳香剤を蒸発させる超音波式の液体蒸発装置も提案されている(特許文献3参照)。しかしながら、この文献には殺虫剤や芳香剤についての具体的な記載はない。
特公昭57−61388号公報 特開昭52−660号公報 特開平8−215308号公報
したがって、本発明は、熱分解しやすい殺虫剤や蒸気圧の低い水溶性殺虫剤であっても効率よく揮散させることができ、しかも液の安定性が高く、コストアップも抑制でき、臭気も軽減できる殺虫液の蒸散方法、噴霧方法、超音波霧化装置、エアゾール噴霧装置および殺虫液若しくはその組成物、さらに抵抗性ゴキブリ防除組成物を提供することを課題とする。
本発明にかかる水溶性殺虫剤の蒸散方法は、水溶性殺虫剤を有効成分とする殺虫液を超音波霧化装置により蒸散させることを特徴とする。このように本発明では、殺虫液に超音波振動を与えることによって殺虫液を霧化して蒸散させるので、熱分解しやすい殺虫剤や蒸気圧の低い殺虫液であっても効率よく揮散させることができ、しかも拡散性にも優れるので、優れた殺虫効果を得ることができる。また、殺虫液は水溶性殺虫剤を有効成分とする溶液形態であるので、乳化液に比べて安定であり、界面活性剤を必要としない上、例えば溶剤の一部または全部に水を使用すれば、臭気もほとんどなく、火気に対する安全性も高くなる。
本発明にかかる超音波霧化装置による他の蒸散方法は、蒸散される殺虫液の粒子径が3〜8μmであることを特徴とする。本発明のさらに他の殺虫剤蒸散方法は、殺虫剤の原体またはこれに添加物を添加した添加原体を超音波霧化装置により蒸散させることを特徴とする。これらの他の蒸散方法で使用される殺虫剤、原体または添加原体は水溶性に限定されるものではなく、油溶性であっても使用可能である。
本発明にかかる殺虫液の噴霧方法は、水溶性殺虫剤を有効成分とする殺虫液をエアゾール噴霧装置により噴霧させることを特徴とする。この噴霧方法においても、上記と同様に、熱分解しやすい殺虫剤や蒸気圧の低い水溶性殺虫剤であっても効率よく揮散させることができる。また、殺虫液は水溶性殺虫剤を有効成分とする溶液形態であるので、乳化液に比べて安定であり、界面活性剤を必要としない上、例えば溶剤の一部または全部に水を使用すれば、臭気もほとんどなく、火気に対する安全性も高くなる。
本発明にかかるエアゾール噴霧装置による他の噴霧方法は、噴霧される殺虫液の粒子径が3〜8μmであることを特徴とする。ここで、使用される殺虫剤は水溶性に限定されるものではなく、油溶性であっても使用可能である。
本発明の超音波霧化装置は、上記蒸散方法に使用するための装置であって、殺虫液または殺虫剤の原体もしくは添加原体を収容した容器と、この容器内の殺虫液または殺虫剤の原体もしくは添加原体を蒸散(揮散)させるための超音波振動子とを備えることを特徴とする。かかる本発明の超音波霧化装置では、蒸散した殺虫剤成分を拡散させるためのファンを備えているのがよい。さらに、前記容器と超音波振動子との間には、振動伝達用の液体を介在させ、この液体を介して容器内の殺虫液に振動を与えて、殺虫液中の有効成分を蒸散(揮散)させるようにするのがよい。
本発明の他の超音波霧化装置は、上記蒸散方法に使用するための装置であって、殺虫液を収容した容器と、この容器の上部開口から上部が突出し下部が容器内の前記殺虫液に浸漬された吸液芯と、この吸液芯の上端部に接触または直接接触することなく近接した超音波振動子とを備えていることを特徴とする。
また、本発明にかかるエアゾール噴霧装置は、上記噴霧方法に使用するための装置であって、殺虫液を収容したエアゾール容器と、このエアゾール容器の上部開口に取り付けられ、前記殺虫液を噴霧するための噴霧手段とを備えていることを特徴とする。
本発明にかかる超音波蒸散用または噴霧用の殺虫液は、水溶性殺虫剤を有効成分とし、該殺虫剤を水、有機溶剤またはこれらの混合液に溶解させたものである。水溶性殺虫剤としては、例えば1−メチル−2−ニトロ−3−(テトラヒドロ−3−フリルメチル)グアニジン(一般名:ジノテフラン)が挙げられる。
また、本発明にかかる噴霧用の殺虫液組成物は、水溶性殺虫剤を有効成分とし、該殺虫剤を水、有機溶剤またはこれらの混合液に溶解させた殺虫液と、噴射剤とを含有することを特徴とする。
また、本発明では、水溶性殺虫剤と共に、効力増強剤として下記(1)〜(4)の成分のうち少なくとも一種を含有させると、より一層高い殺虫効力が得られる。
(1)3‐(2‐クロロ−1,3‐チアゾール‐5‐イルメチル)‐5‐メチル‐1,3,5‐オキサジアジナン-4-ン(一般名:チアメトキサム)
(2)(E)-N1-[(6‐クロロ−3−ピリジル)メチル]-N2-シアノ-N1-メチルアセトアミジン(一般名:アセタミプリド)
(3)2-イソプロポキシフェニル−N−メチルカーバメート(一般名:プロポクスル)
(4) d,d‐T‐シフェノトリン
さらに、本発明の殺虫液組成物は、フラニル系水溶性殺虫剤と溶剤とを含み、溶剤が水、下記一般式(1)で示される化合物および低級アルコールから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする。
Figure 2004147643
(式中、Rは炭素数1〜6のアルキル基、mおよびnは同一または異なる0〜6の整数である。ただし、mおよびnは同時に0ではない。)
とりわけ、本発明の殺虫液組成物は、フラニル系水溶性殺虫剤と溶剤とを含み、溶剤が水とジエチレングリコールモノブチルエーテル(以下、BDGという)とを含み、溶剤中のBDGの配合割合が40〜20重量%であるのが好ましい。
当該殺虫液組成物は、超音波霧化装置またはエアゾ−ルを用いて蒸散または噴霧されることにより高い害虫駆除効果が得られる。特にゴキブリの駆除効果に優れる。エアゾ−ルを用いて上記殺虫液組成物を噴霧する場合、噴霧剤としては、例えばジメチルエーテル(DME)若しくはこれと液化石油ガス(LPG)とを使用するのが好ましい。
本発明の抵抗性ゴキブリ防除組成物は、1−メチル−2−ニトロ−3−(テトラヒドロ−3−フリルメチル)グアニジン)を有効成分として含有する。この有効成分に対して、効力増強剤として上記成分(1)〜(4)のうち少なくとも一種を含有させるのが好ましい。
本発明によれば、熱分解しやすい殺虫剤や蒸気圧の低い殺虫剤であっても効率よく揮散させることができ、しかも拡散性にも優れるので、優れた殺虫効果を得ることができるという効果がある。
以下、本発明について詳細に説明する。
<超音波蒸散方法>
本発明にかかる蒸散方法は、殺虫液(例えば水溶性殺虫剤を、水、有機溶剤またはこれらの混合液からなる溶剤に溶解させた殺虫剤溶液)を超音波霧化装置により蒸散させるものである。
前記殺虫剤としては、害虫に対して殺虫作用があれば特に限定されず、好ましくは蒸気圧が1×10-3〜1×10-9mmHg、より好ましくは1×10-5〜1×10-8mmHgであるのがよい。このような殺虫剤を一般名で例示すると、フラニル系の殺虫剤であるジノテフラン(化学名:(RS)−1−メチル−2−ニトロ−3−(テトラヒドロ−3−フリルメチル)グアニジン)、d,d−T−シフェノトリン(化学名:α−シアノ−3−フェノキシベンジル(+)シス/トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシラート)、トリクロルホン、カルタップ、アセタミプリド、ニテンピラム、イミダクロプリド(Imidacloprid、日本バイエルアグロケム社製)、ニテンピラム (Nitenpyram、住化武田農薬社製)、チアクロプリド (Thiacloprid、日本バイエルアグロケム社製)、クロチアニジン (Clotianidin、住化武田農薬社製)、チアメトキサム (Thiamethoxam、シンジェンタ社製)、プロポクスル (Propoxur、バイエル薬品社製)、ピメトロジン (Pymetrozine、シンジェンタ社製)、フェニトロチオン(住友化学社製)、フェンチオン(バイエル社製)、メトフルトリン(住友化学社製)、アミドフルメト(住友化学社製)などが挙げられ、これらの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記の1種または2種以上の殺虫剤を水、有機溶剤またはこれらの混合液、好ましくは水または水を含む溶剤に溶解させ、得られた殺虫液に超音波霧化装置で振動を与えることにより殺虫液を霧化して大気中へ蒸散させる。この殺虫液中の殺虫剤濃度は0.3〜30重量%、好ましくは0.5〜10重量%であるのがよい。
特に上記ジノテフランは、水、前記一般式(1)で示される化合物および低級アルコールの少なくとも1種からなる溶剤に溶解させて使用することにより、浸透性が向上し、高い殺虫効果が得られる。前記一般式(1)で示される化合物としては、例えばエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(BDG)、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルなどが挙げられる。また、低級アルコールとしては、例えばメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、n―ブタノール、n―ヘキサノール、n―オクタノール、シクロヘキサノールなどの炭素数1〜6の低級モノアルコール、好ましくはエタノール、1−プロパノールまたは2−プロパノールが挙げられる。
さらに他の溶剤を使用してもよく、例えばベンジルアルコールなどのアルコール類;トルエン、ヘキサン、ベンゼン、キシレン、流動パラフィンなどの炭化水素類;ジエチルエーテルなどのエーテル類;アセトン、ジアセトンアルコールなどのケトン類またはアルデヒド類;アジピン酸ジエチル、安息香酸ブチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、炭酸プロピレン、セバシン酸ジブチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、ラウリン酸ヘキシル、γ―ブチロラクトンなどのエステル類;エチレングリコール、エチレングリコールジアセテート、、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ポリプロピレングリコールなどの多価アルコールもしくはその誘導体;N,N−ジメチルホルムアミドなどの含窒素化合物;ジメチルスルホキシドなどの含硫黄化合物などが使用可能である。これらは1種または2種以上を混合して使用してもよく、さらに前記した水、一般式(1)で示される化合物および低級アルコールの少なくとも1種と混合して使用してもよい。これらの溶剤を使用するに際しては、霧化させるのに適した振動数を選定すればよい。
水、一般式(1)で示される化合物および低級アルコールの少なくとも1種を使用する場合には、ジノテフランの結晶を溶解させる共力剤(溶剤)として、例えば前記したベンジルアルコール、炭酸プロピレン、エチレングリコール、プロピレングリコール、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピルなどが使用可能である。
また、水と有機溶剤とを混合する場合、全溶剤中の水の割合は50重量%以上であるのが好ましい。溶剤として有機溶剤または水と有機溶剤の混合液を使用した殺虫液を超音波霧化装置により蒸散させる場合、殺虫液は粘度が10cP以下、表面張力が100〜500μN/cm(10〜50dyn/cm)に調整するのが好ましく、水を単独で使用する場合、殺虫液は粘度5cP以下、表面張力100〜1000μN/cmに調整するのが好ましいが、蒸散可能な限りこれらの範囲に限定されるものではない。
さらに、本発明では、上記ジノテフランと共に、効力増強剤としてチアメトキサム、アセタミプリドおよびプロポクスルの少なくとも1種を配合すると、殺虫効力、とりわけゴキブリに対する殺虫効力を大きく向上させることができる。上記効力増強剤の配合割合は特に限定されるものではないが、殺虫液総量に対して0.05〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%であるのがよい。
また、本発明では、殺虫剤の原体またはこれに添加物を添加した添加原体を超音波霧化装置により蒸散させてもよい。ここで、殺虫剤の原体とは、溶剤を含まない殺虫剤成分自体をいい、2種以上の殺虫剤成分を混合したものであってもよい。前記添加原体とは、前記殺虫原体に安定剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、色素、防黴剤、凍結防止剤、pH調整剤などから選ばれる1種または2種以上の添加物を添加したものをいう。これら1種または2種以上の添加物は、前記殺虫液にも添加しておくのが望ましい。とくに、水溶性殺虫剤には防黴剤、凍結防止剤、pH調整剤を配合するのが好ましい。
使用する殺虫剤の原体としては、前記した水溶性殺虫剤のほか、N―[クロロー3−ピリジルメチル]−N−エチルーN−メチルー2−ニトロビニリデンジアミン、3−[(2−クロロー5−チアゾリル)メチル]−5−メチルーニトロイミノテトラヒドロー1,3,5−オキサジアジン」、d,d−T−シフェノトリンなどが例示される。さらに他の殺虫剤として、原体が固体、結晶、液状、液体を問わず、実施可能な限りピレスロイド系化合物の除虫菊エキス、ピレトリン、d−アレスリン、フタルスリン、フラメトリン、プラレトリン、テラレスリン、レスメトリン、ペルメトリン、フェノトリン、サイペルメトリン、サイフェノトリン、トランスフルスリン、フェンフルスリン、エンペントリン、およびこれらの異性体、類縁体、誘導体、有機リン系化合物のピリミホスメチル、フェニトロチオン、メトフルトリン、ピリダフェンチオン、カーバメート系化合物のプロポクスル、カルバリル、オキサジアゾール系化合物のメトキサジアゾン、S−1295、イミプロトリン、フィプロニールなどの殺虫・殺ダニ剤や、メトプレン、S−ハイドロプレン、ピリプロキシフェン、2−[1−メチルー2−(フェノキシフェノキシ)エトキシ]ピリジンなどの昆虫幼若ホルモン、ジフルベンズロン、テフルベンズロンなどのキチン形成阻害剤、アミド系化合物のデイートなどの害虫忌避剤が例示される。
蒸散させた殺虫液の粒子径は、その中央粒子径が3〜8μmであるのがよい。一般的には粒子は拡散性の点で小さいほど望ましいと言えるが、本発明では3〜8μmの比較的大きな粒子径であっても高い拡散性が得られる。これにより、エネルギーコストを低減することができる。なお、中央粒子径が8μmを超えると大気中での拡散性が低下するおそれがある。粒子径は超音波霧化装置の振動数を変化させることによって任意に調節することができる。ここで、中央粒子径(別名:平均粒子径、ザウター平均径または体面積平均径)は、下式から得られる。
Figure 2004147643
超音波霧化装置の振動周波数は、1Hz以上であれば実施可能な限り制限されず、出力は1〜80W、好ましくは1〜60W程度に調節される。
<超音波霧化装置>
上記蒸散方法に使用するための装置としては、例えば図1に示すような超音波霧化装置を用いることができる。同図に示すように、この超音波霧化装置は、殺虫液2を収容した容器1と、この容器1の上部開口から上部が突出し下部が容器1内の殺虫液2に浸漬された吸液芯3と、この吸液芯3の上端部に接触した超音波振動子5と、この振動子5に連結された超音波発振機7とを備えている。吸液芯3の上端部と振動子5との間には金属、セラミックなどからなる接合片6が配置され、これにより振動子5は吸液芯3に間接的に(接合片6を介して)接触している。8は電源としての電池である。なお、発振機7を支持する手段を別途設けてもよい。また、吸液芯3は、容器1の上部開口にはめ込まれた中空円盤型の芯支持体4により支持されている。
前記超音波霧化装置は、任意波形発生器で波形を調整できるようにしてもよい。これにより、周波数を任意に変えて原体、添加原体、溶剤(水など)を含む殺虫液などの種類に応じた蒸散を行うようにしてもよい。前記波形発生器は、通常0.1Hz〜300MHzまで周波数を任意に変えられるものが市販されている。なお、任意波形発生器に代えて、周波数変換器を用いてもよい。
吸液芯3としては、表面張力の大きな材質、例えばフェルト、スポンジ、綿、多孔質材(例えば、炭素質微粉末を主体とし、これと結着剤との混合物からなる成形体)などで棒状に形成された芯材を使用することができる。これらのうち、炭素質微粉末を用いた前記成形体は、超音波印加時にのみ吸液機能を発揮し、無印加時は密栓的に機能する。
殺虫液2を上記のような吸液芯3の上端部にまで十分に吸収させた状態で、発振機7より振動子5へ信号を送り、振動子5および接合片6を超音波振動させる。これにより、吸液芯3の上端部に対し、殺虫液2の表面張力以上で且つ粘度以上の超音波振動エネルギーを与え、殺虫液2を吸液芯3から微小な液滴として空気中に霧化して蒸散させることができる。なお、上記超音波霧化装置では、接合片6を配置せずに、振動子5が吸液芯3の上端部に直接接触するようにしてもよい。
また、上記蒸散方法では、例えば図2に示すような超音波霧化装置を用いることもできる。この超音波霧化装置は、殺虫液10を収容した容器11と、この容器11の上部開口から上部が突出し下部が容器11内の殺虫液10に浸漬された吸液芯12と、この吸液芯12の上端部に直接接触することなく近接したホーン構造を有する超音波振動子14と、この振動子14に連結された超音波発振機15とを備えている。また、吸液芯12は、容器11の上部開口にはめ込まれた中空円盤型の芯支持体13により支持されている。
吸液芯12としては、前記した吸液芯3と同様のものが使用可能である。殺虫液10を吸液芯12の上端部にまで十分に吸収させた状態で、発振機15により振動子14へ信号を送り、ホーン構造を有する振動子14を超音波振動させる。これにより、吸液芯12の上端部に対して殺虫液10の表面張力以上で且つ粘度以上の超音波振動エネルギーを与え、殺虫液10を吸液芯12から微小な液滴として空気中に霧化して蒸散させることができる。
さらに本発明では、通常市販の超音波加湿器(例えばエコ・ドリーム社製の商品名「ドリーム21」、トヨトミ社製の商品名「TUH−5」など)も超音波霧化装置として使用可能である。このような超音波加湿器を利用した超音波霧化装置の一例を図3に示す。この超音波霧化装置は、器体70内に殺虫液を入れた給液タンク71が着脱自在に設置され、この給液タンク71の底部から殺虫液72が蒸散部73に導かれる。
蒸散部73は有底筒形で構成され、底部が給液タンク71の底部から流出した殺虫液72を溜める液溜り部74となっている。液溜り部74の上方には内筒75が設置され、内筒75と蒸散部73の外壁内面との間隙は遮蔽板76によって塞がれている。また、内筒75の上部には、液滴の飛散防止用のスリット77が取付けられている。蒸散部73の底部には液溜り部74を超えて立ち上がったエアー吹き出し筒78が設けられる。そして、内筒75の下方にある蒸散部73の底部外面には超音波発信機の素子(振動子)79が取り付けられている。
エアー吹き出し筒78に連通する超音波霧化装置の底部には、シロッコファン80が設置されており、器体70に設けた吸気口81からエアーを取り込み、前記吹き出し筒78に向かってエアーを供給する。前記吹き出し筒78から蒸散部73内に吹き出したエアーは、矢印で示すように、液溜り部72と内筒75との隙間を通って内筒75内に送られ、内筒75から器体70外へ排出される。このとき、素子79の振動により発生した超音波にて霧化した殺虫液72の微粒子がエアーによって器体70外へ運ばれ広範囲に拡散される。
ちなみに、前記器体70は、縦270mm、横200mm、床からの高さ300mmであり、前記液溜り部72の深さは30mm、液溜り部72表面から器体70上部の排出口81までの高さは220mmである。また、前記シロッコファン80は、通常、径50mm×28mmで20枚翼を有し、ファン回転数1882〜2673rpm程度、風量1.2〜1.4L/秒程度である。
なお、超音波によって霧化した微粒子を室内に拡散させるための送風手段としては、例えば、前記したシロッコファンの他、プロペラファン、ピエゾファンなども使用可能である。また、ファンの風量は0.1〜40L/秒の範囲内であればよい。
本発明方法が適用可能な超音波霧化装置のさらに他の例を図4に示す。この超音波霧化装置は、図4に示すように、器体83内に振動伝達用液体94(例えば水)を充填した槽84を有し、この槽84の底部に超音波発信機の素子(振動子)85が取り付けられている。そして、その上方には殺虫液86を入れた殺虫液容器87が位置している。この殺虫液容器87は、槽83の上部を塞ぐ蓋体88に設けた開口に落とし込んで、上部のフランジ部87aを開口周縁に係止させている。前記素子85の振動によって発生した超音波は振動伝達用液体94を経て上方の殺虫液容器87に到達し、容器内の殺虫液86を揮散させる。
殺虫液容器87の上部には、揮散量を調整するためのフード89が装着される。フード89には揮散した殺虫液の粒子が通過する孔90が形成されている。フード89はカバー91で覆われている。カバー91の側部にはシロッコファン92が取付けられると共に、上部には揮散用の筒体93が取付けられている。筒体93は下端がフード89の近くに位置する。
シロッコファン92からカバー91内に吹き出されたエアーは、矢印で示すように、筒体93を経て外部に放出される。このとき、素子85の振動により発生した超音波にて霧化した殺虫液86の微粒子95がエアーによって筒体93を経て外部に運ばれ、ベンチュリー機能(作用)も手伝って広範囲に拡散される。
このように、前記容器87と素子85(超音波振動子)との間に振動伝達用の液体94を介在させ、この液体94を介して容器87内の殺虫液86に振動を与えて、殺虫液86中の有効成分を揮散させるようにしている。このため、素子85が長時間駆動しても、素子85は振動伝達用液体94によって常に冷却されているので、過熱により破損するのを防止することができる。
なお、図4では、素子85および殺虫液容器87は傾斜姿勢で取付けられているが、垂直姿勢であってもよい。また、シロッコファン92に代えて、各種ファンが使用可能であることは前記と同じである。
また、図4に示した超音波霧化装置において、フード89付きの殺虫液容器87に代えて、図5に示すような殺虫液容器87’を使用してもよい。この殺虫液容器87’は内部天面が前記フード89を兼ねているので、わざわざフード89を設ける必要がない。かかる殺虫液容器87’は素子85’の上方で蓋体88に取付けられており、蓋体88より上部の周壁には揮散した殺虫液の粒子が通過する孔90’が形成されている。その他は図4に示した各構成部材と同一である。なお、殺虫液容器87’は垂直姿勢であるが、傾斜姿勢にしてもよいことは言うまでもない。
<噴霧方法>
本発明にかかる噴霧方法は、殺虫剤(例えば水溶性殺虫剤など)を前記と同様な溶剤に溶解させた殺虫液をエアゾール噴霧装置により噴霧させるものである。
殺虫剤としては、前記蒸散方法において記載したものと同様のものが使用可能である。得られた殺虫液は噴射剤と共に、後述するエアゾール噴霧装置に充填される。噴射剤としては、例えば液化石油ガス、プロパン、プロピレン、n−ブタン、イソブタン、ブタジエン、n−ブチレン、イソブチレン、n−ペンタン、イソペンタン、n−ヘキサン、イソヘキサン、ジメチルエーテル、エチルエーテル、炭酸ガス、窒素ガス、圧縮ガス、フロン代替ガスなどが挙げられる。
殺虫液および噴射剤は、通常、加圧してエアゾール噴霧装置に充填される。充填された殺虫液と噴射剤とを含有する噴霧用殺虫液組成物中には、例えば噴射剤が50容量%以上、好ましくは70容量%以上、より好ましくは80〜97容量%、さらに好ましくは85〜95容量%含有するのがよい。また、原体および添加原体を噴射剤に配合してもよい。また、噴霧された殺虫液の粒子径は、前記と同様に、その中央粒子径が3〜8μmであるのがよい。
なお、殺虫液に代えて、前記したと同様な殺虫剤の原体またはこれに添加物を添加した添加原体を用いて、これを噴射剤と共にエアゾール噴霧装置に充填し、該エアゾール噴霧装置により微量噴霧させるようにすることもできる。
<エアゾール噴霧装置>
上記噴霧方法に使用するための装置としては、例えば図6〜図9に示すエアゾール噴霧装置(全量噴射型)を用いることができる。図6は本発明の一実施形態にかかるエアゾール噴霧装置の部分断面図であり、図7はその平面図である。
図6に示すように、エアゾール噴霧装置30は、殺虫液を収容したエアゾール容器21と、この容器21の上部開口の巻締部22に取り付けられた噴霧手段31とを備えている。噴霧手段31は、エアゾール容器21のステム23を覆うボタン部32とボタン部32から略水平方向に延びる押圧部(操作部)36とを備えている。ボタン部32は中空の部分と中実の部分とを有しているが、中実部分の下面には、ステム23の真上に配置されてステム23の先端が挿着される第一挿着穴35aが設けられている。一方、ボタン部32の中実部分の上面には、ノズル部材40が挿着される第二挿着穴35bが設けられている。ここでは、第二挿着穴35bが、下から上に向かうにつれて押圧部36から離れていくように傾斜している。第一挿着穴35a及び第二挿着穴35bはそれぞれ横断面円形状の穴であって、ボタン部32の中実部分の内部で連通している。
押圧部36を足などによって押し下げると、ボタン部32がステム23を押し下げる。ステム23のステムオリフィスから噴出された殺虫液は、ノズル部材40の内部を通過して、ノズル部材40の先端から外部に噴霧される。
図7に示すように、ノズル部材40の先端面は楕円形状になっている。その先端面には、中央ノズル41が設けられており、更に、楕円長軸上であって中央ノズル41の両側に周囲ノズル42a,42bが設けられている。中央ノズル41及び周囲ノズル42a,42bは、図6に示したステム23のステムオリフィスに連通している。
中央ノズル41の開口面積は、0.2mm2以上であり、0.2〜0.4mm2とすることが好ましい。そして、中央ノズル41の開口面積を2個の周囲ノズル42a,42bの開口面積の和で除した値が0.5〜1.0となるように、周囲ノズル42a,42bの開口面積は同一又はほぼ同一に設定される。例えば周囲ノズル42a,42bの開口面積の和が0.3〜0.5mm2となるようにすることができる。なお、ステム23のステムオリフィスの開口面積は0.3mm2以上であり、0.3〜0.6mm2とすることが好ましい。
図6に示すように、ノズル部材40の先端面は傾斜されており、押圧部36側とは反対側にエアゾール内容物が噴霧されるようになっている。この噴霧手段31は、押圧部36を一旦足Fなどで押し下げると、ステム23が押し下げられた状態又は傾倒された状態に保たれるタイプ、所謂全量噴射型のものである。
図8はノズル部材40の分解側面図であり、図9はノズル部材40の分解平面図である。このノズル部材40は、製造容易化のために、本体48及び挿着体44の、2個の部材を組み合わせることで構成されている。図8に示すように、本体48は、段付円筒部材の大径側(先端側)に楕円形板部48aを一体成形したような構成である。本体48を貫通する孔49は、本体48の小径部分を貫通する第一部分49aと、第一部分49aに連通するとともに本体48の大径部分を貫通する第二部分49bと、第二部分49bに連通するとともに本体48の楕円形板部48aに設けられたテーパ状の第三部分49cとからなる。
挿着体44は、挿着体44の先端面が本体48の先端面と面一となるように、本体48の先端面側から本体48の孔49内に挿着される。挿着体44は、本体48の孔49の第二部分49b及び第三部分49cに対応した外周面を有している。その外周面は、後述する溝47a,47bを除いて、本体48の孔49の第二部分49b及び第三部分49cの内周面に密着する。挿着体44には、挿着体44を貫通する中央ノズル41が設けられている。
図9に示すように、本体48には溝(ここでは角溝)47a,47bが設けられている。溝47a,47bは、本体48の先端面から孔49の第三部分49cの内周面及び第二部分49bの内周面へと上下方向へ連続して延びている。本体48に挿着体44を挿着すると、本体48の溝47a,47bと挿着体44の外周面とによって、図7に示すような周囲ノズル42a,42bが区画される。
以上のような構成の噴霧手段31を取り付けたエアゾール装置30によれば、極めて広範囲にエアゾール内容物を噴霧することができる。また、このエアゾール装置30によれば、室内等に噴霧されたエアゾール内容物がその室の床の広範囲に十分量落下する。したがって、ゴキブリやノミ等の床に生息する害虫、カビの駆除に好適に用いることができる。
本発明の噴霧方法では、例えば図10に示すようなエアゾール噴霧装置を用いることもできる。このエアゾール噴霧装置は、殺虫液53を収容したエアゾール容器51と、このエアゾール容器51の上部開口に取り付けられ、殺虫液53を霧化するためのエアゾールバルブ(噴霧手段)52とを備えている。
エアゾールバルブ52は、殺虫液53が収容されているエアゾール容器51の上口とガスケットラバー54で連結・封止されている。そして、エアゾールバルブ52のディップチューブ55が殺虫液53の中に浸漬している。エアゾールバルブ52のボタン56を押すと、ステム57がハウジング58の中に押し込まれると共にスプリング59が収縮する。この時ステム57の凸部はステムラバー60を押し下げ、ステム孔61が空隙62の中に開口する。これにより、殺虫液53はディップチューブ55を通り、ステム57の内部の管を通過し、噴口63から大気中に噴射される。
さらに、エアゾールバルブ52は、押しボタン56の噴射口径が0.3〜1.0mm、ステム57の内径が0.3〜0.6mm、アンダータップの内径が0.3〜2.2mm、ディップチューブ55の内径が0.5〜4mmであるのが好ましい。必要に応じてベーパタップを0.2〜0.6mmとする。さらに、構造的には、浮遊粒子を液中に含むため、噴射量を増やすためのステムの孔が2個以上であったり、ケイ酸化合物の蓄積によるステムラバーの復元阻害を防止する突起を設けたり、ケイ酸化合物が凝集した場合に備えて、金属の球を耐圧性容器内に入れるなど各種の工夫を凝らしたものが好ましい。
なお、本発明方法では、殺虫液中に前記した殺虫剤の他、例えば香料、潤滑剤、殺菌剤、色素、保湿剤、安定剤、揮散調整剤、防腐剤、酸化防止剤などの添加剤を含有させることもできる。
また、本発明方法は、例えばゴキブリ、ハエ、蚊、ヌカカ、アブ、ノミ、ナンキン虫などの衛生害虫ないし吸血害虫、イガ、コイガなどの衣類害虫、コクヌストモドキ、コクゾウムシなどの貯穀害虫、イエダニ、ツメダニ、コナダニなどのダニ類、クモ類、アリ、シロアリ、ナメクジ、ワラジムシ、ダンゴムシ、カメムシ、ムカデ、ゲジゲジ、蜂、ブユなどの殺虫、防虫、忌避、吸血阻害、成長調整、脱皮阻害などの用途に適用可能である。したがって、本発明方法は、様々な場所で使用可能であり、例えば家庭内の居室、台所、食堂;畜舎、犬小屋、農園芸ハウス;押入れ、タンスなどの衣類等収納庫、植物収納庫などで好適に使用することができる。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明について詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
殺虫液を前記した超音波霧化装置により蒸散させ、下記供試虫に対する本発明方法の殺虫効果を確認した。
<殺虫液の調製>
殺虫剤(前出のジノテフラン(三井化学(株)製「スタークル(商品名)」))を、その濃度が0.5重量%となるように水に溶解して殺虫液を調製した。
<試験方法>
8畳のチャンバーの換気率を1回/時に設定し、このチャンバーの対角2隅に、一辺が300mmの立方体からなるスリットボックスを配置した。側面の相対する2ヶ所にスリット(スリットサイズ:10mm×100mm)を設けた上記スリットボックスの内部と上部には、各々3種類の下記供試虫各10匹を配置した。また、別の対角2隅に、上記と同寸法のスリットを1ヶ所に設けたスリットボックスを配置し、スリットボックスの内部と上部に上記と同様の供試虫を配置した。ついで、チャンバーの中央に前記殺虫液を収容した図3に示すような超音波霧化装置を配置し、下記試験条件で殺虫液を霧化して蒸散させ、供試虫を曝露した。
<供試虫>
供試虫A:クロゴキブリ(雌)
供試虫B:感受性チャバネゴキブリ(雌)
供試虫C:抵抗性チャバネゴキブリ(雌、ペルメトリン抵抗性比20倍)
<試験条件>
蒸散時間:0.8時間
供試虫の曝露時間:2時間
殺虫液の充填量:500g
換気率:1回/時
超音波霧化装置の振動数:1.7MHz
ファン:シロッコファン(径50×28mm、20枚羽)
ファン回転数:2673rpm
風量:1.4L/秒
曝露中、供試虫のノックダウン(仰転)状況を観察し、この結果からKT50を算出した。その後、水を含む脱脂綿を入れた清浄なカップに供試虫を移し、24時間後の致死状況を観察し、致死率を算出した。これらの結果を表1に示す。なお、上記蒸散時間内に蒸散した殺虫液の蒸散量は23.6gであり(殺虫剤の揮散量は1.18g(蒸散量から推定))、蒸散された殺虫液の中央粒子径は約7.5μmであった。また、「KT50」とは、供試虫の半数がノックダウンするまでの時間をいう。
実施例1と同様にして、供試虫に対する本発明方法の殺虫効果を確認した。結果を表1に示す。なお、蒸散時間内に蒸散した殺虫液の蒸散量は30gであり(殺虫剤の揮散量は1.2g)、蒸散された殺虫液の中央粒子径は約6.3μmであった。
Figure 2004147643
表1に示すように、超音波霧化装置により水溶性殺虫剤を揮散させた実施例1および実施例2では優れた殺虫効果が得られた。すなわち、実施例1および実施例2では、KT50が小さく致死率が高いことから、速効性および殺虫力を兼ね備えていることがわかる。
下記表2に示す配合割合でジノテフラン(前出)と溶剤とを配合し殺虫液(試料No.1〜7)を調製した。
得られた殺虫液に噴射剤ジメチルエーテルを加え、全量噴射型エアゾール装置(アース製薬(株)製のアースレッドノンスモーク)に充填した。噴射剤の充填量は全量の70容量%とした。
一方、12畳の広さを有する試験室の四隅にゴキブリ10頭を入れたカップを設置し、中央床面にてエアゾールから全量噴射させた後、1時間暴露し、被検ゴキブリを清潔なカップに移し、24時間後の致死率を調べた。その結果を表2に併せて示す。
Figure 2004147643
表2から、前記殺虫液をエアゾ−ル噴霧用として使用した場合にも高い殺虫効果が得られていることがわかる。特に溶剤に水が50重量%以上含有されていると、より高い効果が得られる。
[試験例1]
(超音波霧化機とDDVP蒸散機との効力比較)
<試料の調製>
(1)超音波霧化機
殺虫剤(前出のジノテフラン)0.8gを水に溶解して得た殺虫液22.5mLを、図3に示す超音波霧化装置に収容した。
(2)DDVP蒸散機
DDVP(化学名:ジメチル−2,2−ジクロルビニルホスフェイト)の2.2gを塩化ビニル樹脂プレート4枚に担持させ、DDVP蒸散機(富士テック社製の商品名「ウィズ4」)に収容した。
<試験方法>
8畳のチャンバーの換気率を1回/時に設定し、このチャンバーの対角2隅に、一辺が300mmの立方体からなるスリットボックスを配置した。側面の相対する2ヶ所にスリット(スリットサイズ:10mm×100mm)を設けた上記スリットボックスの内部と上部には、各々2種類の下記供試虫各10匹を配置した。また、別の対角2隅に、上記と同寸法のスリットを1ヶ所に設けたスリットボックスを配置し、スリットボックスの内部と上部に上記と同様の供試虫を配置した。ついで、チャンバーの中央に前記試料を配置し、下記試験条件で殺虫液を霧化して蒸散させ、供試虫を曝露し、実施例1と同様にしてKT50および致死率を調べた。
<供試虫>
(1)抵抗性チャバネゴキブリ(雌成虫、抵抗性比17倍)
(2)クロゴキブリ(雌成虫)
<試験結果>
上記の試験結果を表3に示す。なお、超音波霧化機の上記および表3に示す以外の運転条件は実施例1と同様である。
Figure 2004147643
表3から、超音波霧化機を使用すると、ゴキブリのノックダウンが速いことがわかる。また、超音波霧化機での致死率はDDVP蒸散機のそれとほぼ同等であるが、運転時間および暴露時間がDDVP蒸散機よりも非常に少ないので、効率よく迅速に殺虫効果を発揮していることがわかる。
[試験例2]
(超音波霧化機と全量噴射エアゾールとの効力比較)
<試料の調製>
(1)図3に示す超音波霧化機を使用し、これに表4に示す処方で調製した殺虫液22.5gを収容した。
(2)全量噴射エアゾールとして、アース製薬株式会社製のアースレッドノンスモークを使用し、これに表4に示す処方で調製したエアゾール噴射用殺虫液を収容した。
Figure 2004147643
<試験方法>
供試虫として、試験例1と同じ抵抗性チャバネゴキブリおよびクロゴキブリをそれぞれ使用し、表4に示す曝露時間にて曝露した後、有効成分であるジノテフランの付着量と致死率との関係を調べた。チャバネゴキブリについての結果を図11に、クロゴキブリについての結果を図12にそれぞれ示す。ジノテフランの付着量は、床面にステンレスシャーレを設置し、噴霧した後にシャーレを回収して洗浄し、液体クロマトグラフィー(LC)で洗浄液を定量分析することにより測定した。致死率は実施例1と同様にして求めた。
図11および図12から、超音波霧化機および全量噴射エアゾールはいずれも高い効力を有していることがわかる。
[試験例3]
(殺虫剤成分の検討)
<試料の調製>
前出のジノテフランとd,d−T−シフェノトリンとを表5に示す他の成分と同表に示す割合で混合し、これを全量噴射エアーゾル容器に充填し、各試料を得た。
Figure 2004147643
<試験方法>
8畳のチャンバーの換気率を1回/時に設定し、このチャンバーの対角2隅の床面に、一辺が300mmの立方体からなるスリットボックスを配置した。スリットボックスは、側面の相対する2ヶ所にスリット(スリットサイズ:10mm×100mm)を設けたものを用意した。
スリットボックスの内部と上部には、各々試験例1と同じ2種類の供試虫各10匹を配置した。また、別の対角2隅の床面に三角柱体のフラッシングアウト用シェルタ−(チャバネゴキブリ用:三角形底辺30mm×三角形高さ30mm×柱高さ150mm;クロゴキブリ用:三角形底辺50mm×三角形高さ50mm×柱高さ150mm)を配置した。しかるのち、チャンバーの床面中央に前記試料を置き、1時間暴露させた。
<試験結果>
フラッシングアウト効果を示す試験結果を図13および図14に示す。図13はチャバネゴキブリについてのフラッシングアウト(F.O)率および致死率を、図14はクロゴキブリについてのフラッシングアウト(F.O)率および致死率をそれぞれ示している。ここで、フラッシングアウト効果とは、ゴキブリの隙間からの飛び出しやすさをいい、フラッシングアウト試験におけるFT値(フラッシングアウトの時間)から求められる。また、致死率は実施例1と同様にして求めた。
また、準閉鎖条件での致死効果を示す試験結果を図15および図16に示す。図15はチャバネゴキブリについての致死率を、図16はクロゴキブリについての致死率をそれぞれ示している。ここで、準閉鎖条件とは、スリットボックスを用いる試験をいう。
これらの試験結果から、ジノテフランとd,d−T−シフェノトリンとを併用することにより、フラッシングアウト効果による致死効果が増強されることがわかる。
[試験例4]
(殺虫剤の効力評価1)
<試料の調製>
下記に示す所定量の殺虫剤成分および効力増強剤を、エタノール15容量%、残部が脱イオン水の溶剤に加えて、全量を30mLに調整し試料を得た。この試料を図4に示す超音波霧化装置に収容した。
Figure 2004147643
<試験方法>
8畳のチャンバーの換気率を1回/時に設定し、このチャンバーの対角2隅の床面に、下記に示す供試虫各40匹を入れたプラスチックカップを、蓋をしないオープン条件でそれぞれ設置した。しかる後、チャンバーの床面中央に前記試料を置き、薬剤を10分間で全量揮散させ(周波数:1.7MHz、風量:4L/秒、霧化速度:3mL/分)、ついで10分ごとに供試虫のノックダウンを観察した。そして、2時間曝露後、水を含んだ脱脂綿と餌を入れた清浄なプラスチックカップに供試虫を移し、24時間後の致死量を観察した。
<供試虫>
(1)クロゴキブリ(雌成虫)
(2)チャバネゴキブリ(雌成虫、ペルメトリン抵抗性比17倍)
<試験結果>
上記の試験結果を表7に示す。表7において、KT50は上記と同じであり、KT90とは供試虫の90%がノックダウンするまでの時間をいう。
Figure 2004147643
表7から、ジノテフランは単独でもゴキブリに対して高い殺虫効力を有するが、少量のチアメトキサム、アセタミプリドまたはプロポクスルを添加すると、殺虫効力がより一層向上することがわかる。
[試験例5]
(殺虫剤の効力評価2)
殺虫剤原体としてニテンピラムを0.9g添加した他は、前記試験例4と同様にして試料を調製し、チャバネゴキブリに対する効力を試験した。その結果を表8に示す。
Figure 2004147643
表8から、フラニル系殺虫剤であるニテンピラムもゴキブリに対して高い殺虫効力を有していることがわかる。
本発明の第1の実施形態にかかる超音波霧化装置を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態にかかる超音波霧化装置を示す断面図である。 (a)および(b)は本発明の第3の実施形態にかかる超音波霧化装置を示す断面図および平面図である。 本発明の第4の実施形態にかかる超音波霧化装置を示す断面図である。 図4に示す超音波霧化装置の変型例を示す一部断面図である。 本発明の一実施形態にかかるエアゾール噴霧装置の部分断面図である。 図6に示すエアゾール噴霧装置の平面図である。 ノズル部材の分解側面図である。 図8に示すノズル部材の分解平面図である。 本発明の他の実施形態にかかるエアゾール噴霧装置の断面図である。 ジノテフラン(水溶性殺虫剤)の付着量とチャバネゴキブリの致死率との関係を示すグラフである。 ジノテフラン(水溶性殺虫剤)の付着量とクロゴキブリの致死率との関係を示すグラフである。 ジノテフラン(水溶性殺虫剤)とd,d−T−シフェノトリンとの配合割合に対するチャバネゴキブリについてのフラッシングアウト率および致死率を示すグラフである。 ジノテフラン(水溶性殺虫剤)とd,d−T−シフェノトリンとの配合割合に対するクロゴキブリについてのフラッシングアウト率および致死率を示すグラフである。 準閉鎖条件でのジノテフラン(水溶性殺虫剤)とd,d−T−シフェノトリンとの配合割合に対するチャバネゴキブリの致死率を示すグラフである。 準閉鎖条件でのジノテフラン(水溶性殺虫剤)とd,d−T−シフェノトリンとの配合割合に対するクロゴキブリの致死率を示すグラフである。
符号の説明
1 容器
2 殺虫液
3 吸液芯
4 芯支持体
5 超音波振動子
6 接合片
7 超音波発振機
8 電池
9 支持台

Claims (21)

  1. 水溶性殺虫剤を有効成分とする殺虫液を超音波霧化装置により蒸散させることを特徴とする水溶性殺虫剤の蒸散方法。
  2. 蒸散される殺虫液の粒子径が3〜8μmであることを特徴とする、超音波霧化装置による蒸散方法。
  3. 殺虫剤の原体またはこれに添加物を添加した添加原体を超音波霧化装置により蒸散させることを特徴とする殺虫剤の蒸散方法。
  4. 水溶性殺虫剤を有効成分とする殺虫液をエアゾール噴霧装置により噴霧することを特徴とする水溶性殺虫剤の噴霧方法。
  5. 噴霧される殺虫液の粒子径が3〜8μmであることを特徴とする、エアゾール噴霧装置による噴霧方法。
  6. 請求項1または2記載の蒸散方法に使用するための装置であって、殺虫液を収容した容器と、この容器内の殺虫液を蒸散させるための超音波振動子とを備えたことを特徴とする超音波霧化装置。
  7. 請求項3記載の蒸散方法に使用するための装置であって、殺虫剤の原体または添加原体を収容した容器と、この容器内の原体または添加原体を蒸散させるための超音波振動子とを備えたことを特徴とする超音波霧化装置。
  8. 蒸散した殺虫剤成分を拡散させるためのファンを備えた請求項6または7記載の超音波霧化装置。
  9. 前記容器と超音波振動子との間に振動伝達用の液体を介在させ、この液体を介して容器内の殺虫液に振動を与えて、殺虫液中の有効成分を蒸散させるようにした請求項6〜8のいずれかに記載の超音波霧化装置。
  10. 請求項1または2記載の蒸散方法に使用するための装置であって、殺虫液を収容した容器と、この容器の上部開口から上部が突出し下部が容器内の前記殺虫液に浸漬された吸液芯と、この吸液芯の上端部に接触または直接接触することなく近接した超音波振動子とを備えていることを特徴とする超音波霧化装置。
  11. 請求項4または5記載の噴霧方法に使用するための装置であって、殺虫液を収容したエアゾール容器と、このエアゾール容器の上部開口に取り付けられ、前記殺虫液を噴霧するための噴霧手段とを備えていることを特徴とするエアゾール噴霧装置。
  12. 水溶性殺虫剤を有効成分とし、該殺虫剤を水、有機溶剤またはこれらの混合液に溶解させたことを特徴とする、超音波蒸散用または噴霧用の殺虫液。
  13. 前記水溶性殺虫剤が1−メチル−2−ニトロ−3−(テトラヒドロ−3−フリルメチル)グアニジンである請求項12記載の殺虫液。
  14. 効力増強剤として下記(1)〜(4)の成分のうち少なくとも一種を含有した請求項12または13記載の殺虫液。
    (1)3‐(2‐クロロ−1,3‐チアゾール‐5‐イルメチル)‐5‐メチル‐1,3,5‐オキサジアジナン-4-ン
    (2)(E)-N1-[(6‐クロロ−3−ピリジル)メチル]-N2-シアノ-N1-メチルアセトアミジン
    (3)2-イソプロポキシフェニル−N−メチルカーバメート
    (4) d,d‐T‐シフェノトリン
  15. 水溶性殺虫剤を有効成分とし、該殺虫剤を水、有機溶剤またはこれらの混合液に溶解させた殺虫液と、噴射剤とを含有することを特徴とする、噴霧用の殺虫液組成物。
  16. フラニル系水溶性殺虫剤と溶剤とを含み、溶剤が水、下記一般式(1)で示される化合物および低級アルコールから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする殺虫液組成物。
    Figure 2004147643
    (式中、Rは炭素数1〜6のアルキル基、mおよびnは同一または異なる0〜6の整数である。ただし、mおよびnは同時に0ではない。)
  17. フラニル系水溶性殺虫剤と溶剤とを含み、溶剤が水とジエチレングリコールモノブチルエーテルとを含み、溶剤中のジエチレングリコールモノブチルエーテルの配合割合が40〜20重量%である請求項16記載の殺虫液組成物。
  18. 効力増強剤として請求項14記載の成分(1)〜(4)のうち少なくとも一種を含有した請求項16または17記載の殺虫液組成物。
  19. 請求項16〜18のいずれかに記載の殺虫液組成物を超音波霧化装置またはエアゾ−ルを用いて蒸散または噴霧することを特徴とする害虫駆除方法。
  20. 1−メチル−2−ニトロ−3−(テトラヒドロ−3−フリルメチル)グアニジン)を有効成分として含有する抵抗性ゴキブリ防除組成物。
  21. 効力増強剤として請求項14記載の成分(1)〜(4)のうち少なくとも一種を含有した請求項20記載の抵抗性ゴキブリ防除組成物。
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