JP3832829B2 - 超音波害虫防除装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波によって薬液の有効成分を揮散させる超音波害虫防除装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、薬液に含まれる有効成分を拡散させるため、超音波によって薬液を霧化して有効成分を拡散させる超音波害虫防除装置が用いられている(例えば、特許文献1から3など)。
【0003】
【特許文献1】
特公昭57−61388号公報
【特許文献2】
特開平11−285341号公報
【特許文献3】
特開2000−355509号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の超音波害虫防除装置は、薬液を揮散させる効率において改善の余地があった。また、揮散する薬液の量が多い場合には、該薬液を最後まで使い切ることができずにいくらか残ってしまうという点で改善の余地があった。
【0005】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、有効成分をより効果的に拡散させることができる超音波害虫防除装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、
有効成分を含む薬液を超音波によって揮散させて拡散させる超音波害虫防除装置において、液体を貯留した貯液部と、薬液を収容して貯液部に浸されるとともに、霧化した前記薬液を拡散させる拡散口が形成された薬液容器と、周縁部に揮散孔を有するとともに当該拡散口を覆うように形成された、前記薬液が霧化していない状態で通過することを規制する拡散調整部材と、貯液部に配され、超音波を発生する振動素子とを備え、薬液容器と振動素子とが、前記有効成分が揮散するように100mm以下の間隔で設けられていることを特徴とする超音波害虫防除装置によって達成される。
本発明の発明者は、薬液容器と振動素子とが、前記有効成分が揮散するように100mm以下の間隔で設けられていることで、薬液の有効成分を超音波によって揮散させて拡散する効率を向上させることができることを見出した
こで、薬液容器と振動素子との距離を100mmより大きくすると、振動素子から発生した超音波のエネルギーが薬液容器に充分伝達しないこと、又は、伝達しても伝達が不充分なためそのエネルギーが非常に小さいことを理由に薬液容器内の薬液が霧化しにくい。このように、薬液容器と振動素子との距離が100mmより大きい場合には殺虫効果が大幅に低下した。そこで、薬液容器と振動素子との距離を100mm以下とすることで、薬液を霧化して拡散させる効率を向上することができる。
【0007】
また、上記超音波害虫防除装置において、薬液容器には霧化した薬液を拡散させる拡散口が形成され、この拡散口を覆うように、薬液が霧化していない状態で通過することを規制する拡散調整部材が備えられているので、超音波によって霧化した薬液を超音波害虫防除装置の外方に拡散させつつ、霧の粒子径の大きい薬液が外方に揮散されることを防止することができる。ここで、霧化した薬液とは、超音波のエネルギーによって適度な粒子径を有するように微粒子化された薬液をいう。微粒子化されていない薬液は、拡散調整部材の内方に付着して自重によって薬液容器に戻る。このため、上記超音波害虫防除装置は、適度な粒子径を有する薬液のみを確実に拡散させることができる。また、薬液の消耗を抑制することができるため、長期間において使用することが可能となる。
また、使用者が超音波害虫防除装置を動かしたときに薬液容器が振動しても、拡散調整部材によって薬液が薬液容器から漏れることを防止することができる。
【0008】
上記超音波害虫防除装置において、薬液容器の上方に配され、霧化した薬液を上方側端部から拡散する筒体と、筒体に気体を供給する送風手段とを有し、送風手段が筒体の下方側端部より上方に位置し、筒体が、送風手段から筒体の下方側端部へ連通する気流下降路と、下方側端部から筒体の上方側端部へ連通する気流上昇路とを有していることが好ましい。
こうすれば、送風手段から筒体に気体を送ると、この気体は気流下降路を通り、筒体の下方側端部で上方に向きを変え、気流上昇路を通過する。そして、気体はこの薬液の微粒子を伴いつつ、気流上昇路を流れ、筒体の上方側端部から拡散する。また、前記筒体と前記送風手段との間に、ベンチュリー構造が設けられることが好ましい。このように、送風手段によって気体を供給して霧化した薬液の拡散を促す構成とすれば、霧化した薬液を薬液容器から超音波害虫防除装置の外方へ直接拡散させる構成に比して、より一層円滑に拡散させることができる。
【0009】
上記超音波害虫防除装置において、薬液容器には霧化した薬液を外方へ誘導するガイド部が備えられていることが好ましい。
こうすれば、霧化した薬液をガイド部によって所望の方向へ誘導することができる。このため、薬液の有効成分を効率良く拡散することができる。
また、上記筒体と送風手段とを備えた超音波害虫防除装置においては、薬液容器から放出された霧化した薬液を筒体の下方側端部に向かって誘導するようにガイド部を形成することが好ましい。
【0010】
上記有効成分としては、例えば、殺虫・殺ダニ作用又は忌避作用、殺シロアリ、吸血阻害、昆虫生長調節、キチン合成阻害、防虫、産卵抑制、侵入防止、追い出し作用があるものである。このような有効成分を含む薬剤としては、例えば、1−メチル−2−ニトロ−3−[(3−テトラヒドロフリル)メチル]グアニジン、N−[クロロ−3−[ピリジルメチル]−N−エチル−N−メチル−2−ニトロビニリデンジアミン、3−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−5−メチル−ニトロイミノテトラヒドロ−1,3,5−オキサジアジンなどがあげられる。また、原体が固体、結晶、液状、液体を問わず、実施可能な限りピレスロイド系化合物の除虫菊エキス、ピレトリン、d−アレスリン、フタルスリン、フラメトリン、プラレトリン、テラレスリン、レスメトリン、ペルメトリン、フェノトリン、サイペルメトリン、サイフェノトリン、トランスフルスリン、フェンフルスリン、エンペントリン、およびこれらの異性体、類縁体、誘導体、有機リン系化合物のピリミホスメチル、フェニトロチオン、ピリダフェンチオン、カーバメート系化合物のプロポクスル、カルバリル、オキサジアゾール系化合物のメトキサジアゾン、S−1295、S−41311、フィプロニールなどの殺虫・殺ダニ剤や、メトプレン、S−ハイドロプレン、ピリプロキシフェン、2−[1−メチル−2−(フェノキシフェノキシ)エトキシ]ピリジンなどの昆虫幼若ホルモン、ジフルベンズロン、テフルベンズロンなどのキチン形成阻害剤、アミド系化合物のデイートなどの害虫忌避剤を例示できる。
なお、上記化合物の原体自体若しくはこれに添加物を添加しただけの添加原体を用いてもよい。
薬液としては、例えば、殺虫剤を各種溶媒(水、有機溶剤、界面活性剤)に溶解させた溶液や、水に溶解、乳化ないし分散させた水溶液、乳液、分散液を用いることができる。また、薬液に、例えば芳香剤、潤滑剤、殺菌剤、色素、保湿剤、安定剤、揮散調整剤、防腐剤、酸化防止剤などの添加剤を含有させることができる。
本発明における薬液とは、有効成分を溶媒に溶かし薬液としたものはもとより、有効成分自体が液体若しくは、この有効成分に添加剤を加えただけの混合液からなるものを含むものである。また、有効成分自体が液体でなくても、有効成分を溶かしうる添加剤とからなる混合液からなるものをも含むものである。ここで添加剤とは、安定剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、効力増強剤、揮散調整剤、沸点調整剤、増量剤などとして使用できるものをいう。もちろん、有効成分自体が液体でなくても実施可能な限り、これを溶かしうる添加剤を用いなくてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明にかかる超音波害虫防除装置の第1実施形態を示す全体断面図である。
超音波害虫防除装置10は、ケース本体11を有している。ケース本体11は、図示しない水平な面に配置可能な底面11aを有し、かつ、内方に空間を有している。
【0012】
ケース本体11の内方には、貯液部12が形成されている。貯液部12はケース本体11の内方底面11bと側面11cとによって区画された空間である。貯液部12には液体(本実施形態では水)Lが貯留されている。液体Lは、超音波振動を伝達させやすくすることで薬液の霧化効率を向上させるものである。ここで、液体Lは、水に限定されず、超音波を伝導させるものであれば他の液体を用いることができる。
【0013】
貯液部12には、薬液容器13が少なくとも下方部分を液体Lに浸した状態で配されている。薬液容器13には薬液Mが収容されている。このとき、薬液容器13の内方の底部が、液体Lの表面(図1において上側面)より下方に位置している。薬液容器13は、貯液部12に配した状態で、上方端部が液体Lの表面から上方に露呈した状態であり、この上方端部に薬液Mを拡散させる拡散口13aが設けられている。
【0014】
液体Lは樹脂製のシート14によって貯液部12に密封されている。シート14は、ケース本体11における貯液部12を区画する内方側面に溶着されている。シート14における薬液容器13に対応する部位が開口され、この開口した部位に薬液容器13は配置されている。すなわち、シート14は、薬液容器13を貯液部12に配した状態で、薬液容器13の拡散口13aを塞ぐことがないように設けられている。
【0015】
図2は、図1に示す超音波害虫防除装置10の要部拡大図である。
図1及び図2に示すように、ケース本体11の内方底部11bには底面11a側に凹むように形成された凹部11dが設けられている。本実施形態において、凹部11dは薬液容器13の鉛直方向下方に設けられている。凹部11dには超音波を発生させるための振動素子15が収容保持されている。本実施形態において、振動素子15の一例として、振動周波数が1.7MHzで、ワット数が30Wで、φ20mmで、厚さ1.5mmのものを用いる。
【0016】
振動素子15は、図示しない駆動部に接続されており、用事には駆動部によって起動され、超音波を発生する。振動素子15の振動数は、1Hz以上あれば実施可能な限り制限されない。振動素子の出力は1〜80W、好ましくは1〜600W程度とすることが好ましい。
この超音波による振動が液体Lを介して薬液容器13に伝達する。そして、薬液容器13が超音波振動によって振動することで、薬液Mが微粒子化して、拡散する。
揮散した状態における薬液Mの粒子径は、その中央粒子径(平均粒子径、ザウター平均径又は体面積平均径)が3〜8μm程度であるのがよい。粒子径は上記振動数を変化することによって任意に調節することができる。
【0017】
図2に示すように、本実施形態において、薬液容器13の底面13bと振動素子15の上端部との距離Lを100mm以下としている。ここで、振動素子15の上端部とは、最も薬液容器13に近い部位とする。
【0019】
超音波害虫防除装置10において、薬液容器13と振動素子15との距離を100mm以下とすることで、薬液容器13と振動素子15とが離れすぎることを回避している。すると、振動素子15から発生した超音波のエネルギーが薬液容器13に伝達しないことや、伝達してもそのエネルギーが非常に小さいことがないため、薬液容器13内の薬液Mが霧化しにくくなることを防止できる。
したがって、薬液容器13と振動素子15との距離を100mm以下とすることで、薬液を霧化して拡散させる効率を向上することができる。
【0020】
図1に示すように、超音波害虫防除装置10は、薬液容器13の拡散口13aを覆うように取り付けられた拡散調整部材17を備えている。拡散調整部材17は、半球体状(ドーム状)に形成され、上方(図1の上側)に突設するように配されている。拡散調整部材17の周縁部には揮散孔17aが設けられている。本実施形態の拡散調整部材17において、揮散孔17aを設ける替わりに、その周縁部をメッシュ状の部材、網目状の部材、多孔質の部材で形成することもできる。ここで、拡散調整部材17において、揮散孔17a以外の部位(例えば、上面部分など)からは、薬液Mが拡散しないように構成されている。
拡散調整部材17は、適当な粒子径の状態で揮散孔17aを通過するよう調整する構成である。
【0021】
こうすれば、超音波によって適当に微粒子化されていない薬液Mは、拡散調整部材17を通過することができず、その内方に付着して自重によって薬液容器13に戻るようになる。このため、超音波害虫防除装置10は、適当な粒子径の薬液Mのみを確実に揮散させ効率良く有効成分を拡散させることができる。
また、薬液Mの消耗を抑制することができ、長期間使用することが可能となる。
さらに、使用者が超音波害虫防除装置10を動かしたときなどに薬液容器13が振動しても、拡散調整部材17によって薬液Mが薬液容器13から漏れることを防止することができる。
【0022】
図1に示すように、薬液容器13が、霧化した薬液Mを外方(図1においては上方側)へ誘導するガイド部16を備えている。具体的には、ガイド部16は、薬液容器13の拡散口13aの上方端部から略斜め上方へ向かって立設されている。ガイド部16は、拡散口13aの上方端部全周を囲うように形成されたフランジ状の部材でもよいし、所定の間隔で形成された複数の立設片であってもよい。
【0023】
上記ガイド部16を設ければ、薬液Mが霧化して放出される際に拡散口13aの周囲により一層広く拡散するようになる。したがって、薬液Mを効率良く拡散することができる。
なお、上記拡散調整部材17が備えられている構成において、ガイド部16は拡散調整部材17と干渉しないように、該拡散調整部材17の上方や、その周囲に設けることができる。
【0024】
図3は、本発明にかかる超音波害虫防除装置の第2実施形態を示す全体断面図である。なお、以下に説明する実施形態において、すでに説明した部材などと同等な構成・作用を有する部材等については、図中に同一符号又は相当符号を付すことにより、説明を簡略化或いは省略する。
本実施形態の超音波害虫防除装置20は、筒体21と送風手段22とを有している。
【0025】
筒体21は薬液容器13の拡散口13aの上方に配されている。
筒体21は、内方筒部24と外方筒部23とからなり、内方筒部24には、その下方側端部21aを覆うように外方筒部23が一体的に設けられている。このとき、内方筒部24は、その上方側端部21bが外方筒部23から上方に露呈している状態である。上方側端部21部の上端には開口部21cが設けられている。
筒体21は、外方筒部23の下方側端部が、拡散口13aの上方に設けられた、ガイド部16及び拡散調整部材17を囲うように構成されている。
【0026】
筒体21は、外方筒部23の上方端部が密閉されており、内方筒部24の下方側端部21aより外方筒部23の下方側端部が下方側へ延びるように構成されている。つまり、内方筒部24と外方筒部23とは下方側端部21aの下方の空間で連通するように構成されている。
【0027】
送風手段22は、ベンチュリー送風によって、空気などの気体を供給する空気供給口22aを有している。空気供給口22aが筒体21の外方筒部23に取り付けられている。このとき、空気供給口22aは外方筒部23の上端近傍であって、かつ、内方筒部24の下方側端部21aより上方に設けられている。
送風手段22は有効成分の拡散に必要な風量を確保することを可能とするものであり、例えば6畳空間で風量が0.1〜10リットル/秒、実際には0.1〜4.0リットル/秒程度であればよい。床面積40m2の空間を有する飲食店などでも16リットル/秒程度の風量でよい。
なお、本実施形態において、送風手段22として送風機(ファン)を用いた。
【0028】
超音波害虫防除装置20において、筒体21の外方筒部23には、送風手段22の空気供給口22aから筒体21の下方側端部21aへ連通する気流下降路23aが設けられている。また、内方筒部24には、下方側端部21aから筒体21の上方側端部21bへ連通する気流上昇路24aが設けられている。
【0029】
送風手段22を駆動すると、気体が空気供給口22aから外方筒部23内に図3中矢印W方向に向かって供給される。外方筒部23に供給された気体は、図3の矢印に示すように、気流下降路23aを通る。
既に述べたように、気流下降路23aは筒体21の下方側端部21aにおいて気流上昇路24aと連通している。気体は気流下降路23aから気流上昇路24aへ通過する際に、薬液Mの微粒子を伴いつつ、気流上昇路24aを流れ、筒体21の上方側端部21bにおける開口部21cから拡散する。
したがって、送風手段22からベンチュリー送風によって気体を送ることで霧化した薬液Mを拡散する構成とすれば、霧化した薬液を薬液容器から超音波害虫防除装置の外方へ直接拡散させる構成に比して、より一層円滑に拡散させることができる。
【0030】
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜な変形、改良などが可能である。
例えば、図4に示すように、薬液容器13と振動素子15とをそれぞれ鉛直方向に対して傾斜させた構成としてもよい。このとき、薬液容器13と振動素子15との距離は100mm以下とすれば、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0031】
図5(a)〜(e)は、薬液容器の底部の形状の変形例を示している。例えば、図5(a)に示すように薬液容器53の底部53bを波状にすることができる。このとき、薬液容器53と振動素子15との距離Lは、底部53bにおいて振動素子15から最も離れた部位(図5(a)において上方に凹んだ部位)を基準とする。また、図5(b)に示すように、底部53bは振動素子15の反対側へ半球状に凹んだ形状とすることができる。また、図5(c)に示すように、底部53bは凹凸面とすることができる。このとき、薬液容器53と振動素子15との距離Lは、底部53bにおいて振動素子15から最も離れた部位(図5(c)において上方に凹んだ部位)を基準とする。また、図5(d)に示すように、底部53bは振動素子15側へ半球状に膨出した形状とすることができる。このとき、薬液容器53と振動素子15との距離Lは、底部53bにおいて、振動素子15に最も近い部位とする。また、図5(e)に示すように、底部53bは振動素子15側へ突出し、かつ、水平面に対して平行な面を有する突状の形状とすることができる。このとき、距離Lは、上記平行な面と振動素子15との間隔に相当する。
【0032】
図6(a)及び(b)は、ケース本体と送風手段との配置に関する変形例を示している。図6(a)に示すように、ケース本体11の下方に送風手段61を配してもよい。送風手段61としては上記実施形態と同様のものを用いることができる。送風手段61から供給された気体を効果的にケース本体11内に配された薬液容器13へ導くため、ケース本体11を内方に収容可能に構成された、筒状の気流ガイド62が設けられている。気流ガイド62は、送風手段61の上方に設けられる。
用事において、送風手段61から供給された気体は、気流ガイド62内を上昇し、拡散調整部材17から拡散した薬液の有効成分と接触し、この有効成分を伴いつつ、気流ガイド62の上方から拡散する。こうすることで、薬液の有効成分を広い範囲に拡散することができる。
【0033】
また、図6(b)に示すように、気流ガイド62内において、ケース本体11を水平方向(図6(b)における左右の方向)に偏らせてもよい。このとき、ケース本体11を気流ガイド62の内面に接触させていてもよい。そして、送風手段61が気流ガイド62の下方において、ケース本体11と気流ガイド62との隙間が大きい側に配される。すると、用事において、送風手段61から供給された気体は、気流ガイド62内を上昇し、ケース本体11と気流ガイド62との隙間を介して、拡散調整部材17から拡散した薬液の有効成分と接触し、この有効成分を伴いつつ、気流ガイド62の上方から拡散する。こうすることで、薬液の有効成分を広い範囲に拡散することができる。
【0034】
図7は、図6に示す超音波害虫防除装置において、更に、薬液容器の形状を変形した例を示している。
図7(a)に示すように、薬液容器63は、略球体形状を有している。薬液容器63は、半球体状に分割することで、薬液を貯留する側と、拡散調整部材67とにわけることができる。つまり、薬液容器63は、該薬液容器63の一部が拡散調整部材67を兼ねるように一体構造としているため、超音波害虫防除装置を小型化することが可能である。
また、図7(b)に示すように、薬液容器73は略円環上を有している。薬液容器73は、水平面に平行な面で分割することで薬液を貯留する側と、薬液容器73の一部が拡散調整部材77を兼ねる部分とに分割することが可能である。この構成によれば、薬液の収容量をより多くすることができ、また、振動素子の振動が薬液容器73における円環部の内周側及び外周側から伝導するため、薬液の微粒子化を更に促進させることができる。
なお、図示しないが、薬液容器63、73において、それぞれの揮散調整部材67、77には、図1に示すような揮散孔が設けられている。揮散孔は、揮散調整部材67、77の最も上方の部位より下方で、且つ、薬液容器63、73に収容された薬液の液面より上方に設けられている。図1の超音波害虫防除装置と同様に、揮散孔以外の部位(例えば、上面部分など)からは、薬液が拡散しないように構成されている。
【0035】
図7(a)、(b)に示す超音波害虫防除装置において、薬液容器63、73が適当な保持手段によってケース本体11内の所定位置に保持されていてもよい。例えば、ケース本体11の側面に凹凸を設け、この凹凸に薬液容器63、73を掛け止めてもよい。また、例えば、図1に示すように、薬液容器63、73をシート14に保持させたり、実施可能な限り貯液部12に浮かべてもよい。
【0036】
例えば、図3に示す超音波害虫防除装置20において、薬液容器13から放出された霧化した薬液Mを筒体21の下方側端部21aに向かって誘導するようにガイド部16を形成すれば、下方側端部21aにおいて流れが乱された気体へより一層多くの霧化した薬液を供給して混合させることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、有効成分をより効果的に拡散させることができる超音波害虫防除装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる超音波害虫防除装置の第1実施形態を示す全体断面図である。
【図2】図1に示す超音波害虫防除装置の要部拡大図である。
【図3】本発明にかかる超音波害虫防除装置の第2実施形態を示す全体断面図である。
【図4】本発明にかかる超音波害虫防除装置の変形例を示す拡大図である。
【図5】薬液容器の形状の変形例を示す図である。
【図6】ケース本体と送風手段との配置に関する変形例を示す図である。
【図7】図6に示す超音波害虫防除装置における薬液容器の形状を変形した例を示す図である。
【符号の説明】
10、20 超音波害虫防除装置
11 ケース本体
12 貯液部
13 薬液容器
14 シート
15 振動素子
16 ガイド部
17 拡散調整部材
21 筒体
22 送風手段
22a 空気供給口(ベンチュリー構造)

Claims (4)

  1. 有効成分を含む薬液を超音波によって揮散させて拡散させる超音波害虫防除装置において
    液体を貯留した貯液部と、
    前記薬液を収容して前記貯液部に浸されるとともに、霧化した前記薬液を拡散させる拡散口が形成された薬液容器と、
    周縁部に揮散孔を有するとともに当該拡散口を覆うように形成された、前記薬液が霧化していない状態で通過することを規制する拡散調整部材と、
    前記貯液部に配され、超音波を発生する振動素子とを備え、
    前記薬液容器と前記振動素子とが、前記有効成分が揮散するように100mm以下の間隔で設けられていることを特徴とする超音波害虫防除装置。
  2. 前記薬液容器の上方に配され、霧化した前記薬液を上方から拡散する筒体と、
    該筒体に気体を供給する送風手段とを有し、
    該送風手段が前記筒体の下方側端部より上方に位置し、
    前記筒体が、前記送風手段から前記筒体の下方側端部へ連通する気流下降路と、前記下方側端部から前記筒体の上方側端部へ連通する気流上昇路とを有していることを特徴とする請求項1に記載の超音波害虫防除装置。
  3. 前記筒体と前記送風手段との間に、ベンチュリー構造が設けられることを特徴とする請求項2に記載の超音波害虫防除装置。
  4. 前記薬液容器には霧化した前記薬液を外方へ誘導するガイド部が備えられていることを特徴とする請求項1からのうちいずれか1つに記載の超音波害虫防除装置。
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