JP2004145324A - トナーキットおよびカラー画像形成方法 - Google Patents

トナーキットおよびカラー画像形成方法 Download PDF

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野中 克之
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御厨 裕司
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【課題】 特に高温高湿環境においても高転写効率を維持しつつも飛び散り、がさつき等の問題発生を抑制するトナーキットおよび画像形成方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 少なくともカーボンブラックを有する非磁性ブラックトナー及び3色以上のカラートナーを有し、ブラックトナーの重量平均粒子径をD4b、一点法BET比表面積をSbとし、カラートナーの重量平均粒子径をD4c、一点法BET比表面積をScとしたとき、下記関係式(1)及び(2)を満たし、かつ、フロー式粒子像測定装置で計測されるブラックトナー及びカラートナーの平均円形度が0.950乃至1.000であり、円形度標準偏差が0.040未満であることを特徴とするトナーキット。
  関係式(1) 0.60≦D4c/D4b≦0.96
  関係式(2) 0.750≦Sc/Sb≦1.000
【選択図】 なし

Description

 本発明は、像担持体上に形成された潜像に現像剤を付着させて可視化する電子写真方式や静電記録方式などの複写機、プリンタ等の画像形成装置に使用されるトナーキットおよび画像形成方法に関するものである。
 電子写真によるフルカラー画像形成は、基本的にはイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー及び必要に応じてブラックトナーとを組合せたものである(例えば、特許文献1参照)。そして、フルカラーコピー画像は、3色あるいはブラックを含めた4色のトナーが順次転写紙上に重ね合わされる様になっており、現像特性のみならず転写特性も画像品質を決定する重要な因子である。
 近年、フルカラー複写機やカラーレーザープリンタ等画像形成装置が広く普及するに伴い、その用途も多種多様に拡がり、その画像品質への要求も厳しくなってきている。例えば、カタログ、地図の如き画像の複写では、微細な部分に至るまで、つぶれたり、とぎれたりすることなく、極めて微細且つ忠実に再現することが求められている。また、デジタルな画像信号を使用しているカラーレーザープリンタの如き画像形成装置では、潜像は一定電位のドットが集まって形成されており、ベタ部、ハーフトーン部及びライト部はドット面積をかえることによって表現されている。高画質化のためには、それら画像の忠実な現像のみならず、忠実な転写を行う必要性がますます高まっている。
 転写に大きな影響を与える物性として、トナーの電気抵抗を挙げることができる。カラートナーに内添される高抵抗の有機着色剤と、ブラックトナーに内添される低抵抗のカーボンブラックとの違いが、それぞれの転写特性に違いを生じさせる。これはフルカラー画像形成において常に存在する問題であり、フルカラー画像形成時の転写問題改善のため、例えば、画像形成装置のステーションごとにトナー母体に添加する微粒子の添加量を変える方法(例えば、特許文献2参照)や、色によってトナー形状を変化させて対応させるものもある(例えば、特許文献3参照)。さらには、特定の構成を有する画像形成装置において、黒色トナー母体に添加する流動性向上剤の量をカラートナー母体に添加する流動性向上剤の量よりも少なくすることによって、各色トナーの凝集度を揃え、耐久時における帯電性の安定化を図った提案もある(例えば、特許文献4参照)。
 しかし、装置の高機能化に伴い、これまでよりも更に転写性能を改善しなければならない状況が生まれつつある。例えば、最近では両面印刷機能が搭載されるのが常識になりつつあるが、設計の難しい高温高湿環境での一面目と二面目での転写特性の差に対しても簡便かつ十分に対応できる画像形成方法が求められるようになっている。あるいは、多様なメディアへの印刷が可能であるが、転写を2回行うために、画像劣化がより生じやすい二次転写機構を備えた機械においても、転写材へフルカラー画像を忠実に転写することが要求されるようになった。さらに、廃棄物を極力減らしたいとする要望も高く、一層の転写効率アップが望まれるようになっている。
特公昭53−47176号公報 特開平2−284159号公報 特開平11−295931号公報 特開2000−267443号公報
 本発明は、上記状況を鑑み、種々のメディアへの転写に対応できるトナーキットおよび画像形成方法を提供することを目的とする。
 また、高温高湿環境においても高転写効率を維持しつつ、飛び散り、がさつき等の問題発生を抑制することのできるトナーキットおよび画像形成方法を提供することを目的とする。
 上記目的は以下の本発明によって達成される。すなわち、少なくともカーボンブラックを有する非磁性ブラックトナー及び3色以上のカラートナーを有するトナーキットであり、該ブラックトナーの重量平均粒子径をD4b、一点法BET比表面積をSbとし、該ブラックトナー以外のカラートナーの重量平均粒子径をD4c、一点法BET比表面積をScとしたとき、下記関係式(1)及び(2)
  関係式(1) 0.60≦D4c/D4b≦0.96
  関係式(2) 0.750≦Sc/Sb≦1.000
を満たし、かつ、フロー式粒子像測定装置で計測されるブラックトナー及びカラートナーの平均円形度が0.950乃至1.000であり、円形度標準偏差が0.040未満であることを特徴とするトナーキットによって達成される。
 また、上記目的は、静電荷像を担持するための静電荷像担持体を帯電する帯電工程を有し、帯電された静電荷像担持体に静電荷像を形成する静電荷像形成工程を有し、現像手段が有するトナーによって静電荷像を現像してトナー像を形成する現像工程を有し、静電荷像担持体上のトナー像を中間転写体を介して又は介さずに転写材へ転写する転写工程を有し、転写材上のトナー像を定着手段によって定着する定着工程を有するカラー画像形成方法であって、
 該トナーとして、少なくともカーボンブラックを有する非磁性ブラックトナーと、3色以上のカラートナーを用い、
 該ブラックトナーの重量平均粒子径をD4b、一点法BET比表面積をSbとし、該ブラックトナー以外のカラートナーの重量平均粒子径をD4c、一点法BET比表面積をScとしたとき、下記関係式(1)及び(2)
  関係式(1) 0.60≦D4c/D4b≦0.96
  関係式(2) 0.750≦Sc/Sb≦1.000
を満たし、かつ、フロー式粒子像測定装置で計測されるブラックトナー及びカラートナーの平均円形度が0.950乃至1.000であり、円形度標準偏差が0.040未満である画像形成方法によって達成される。
 高転写効率によりトナー廃棄物の軽減がなされ、かつ、種々のメディアへの転写に対応できるトナーキットおよび画像形成方法を提供する。特に高温高湿環境においても高転写効率を維持しつつも飛び散り、がさつき等の問題発生を抑制するトナーキットおよび画像形成方法を提供する。
 本発明は、カラー画像形成方法において使用されるトナーキットおよび画像形成方法であって、ブラックトナーの重量平均粒子径をD4b、一点法BET比表面積をSbとし、カラートナーの重量平均粒子径をD4c、一点法BET比表面積をScとしたとき、各色のトナーキットそれぞれが保有するトナーは上記関係式(1)及び(2)を同時に満足し、かつ、該トナーキットが保有するトナーのフロー式粒子像測定装置で計測される平均円形度が0.950乃至1.000であり、円形度標準偏差が0.040未満であるトナーキットおよび画像形成方法であることを特徴とする。
 このような関係を満たすことで、転写効率の改善、ブラックトナーとカラートナーの転写性の調和、転写材の抵抗の影響を排除する等様々な効果がもたらされることが、本発明者らの検討結果から明らかとなった。特に、従来と比べたとき、高温高湿環境におけるブラックトナーを含む多色画像の二次転写効率の改善が顕著である。それらに加えて、転写電流の適正領域が広がる効果がもたらされる。二次転写のない画像形成方法においても、カラー画像上に転写されるブラックトナーの飛び散りが防止される効果がある。これも、カラートナーとブラックトナーの帯電性と転写性が調和した結果であると考えられる。
 関係式(1)と(2)は、ブラックトナーがカラートナーと比べて粒径が大きにも係わらず、ブラックトナーのBET比表面積がカラートナーのBET比表面積と等しい、或いは大きいということを規定しているものである。
 関係式(1):0.60≦D4c/D4b≦0.96を満たすようにブラックトナーとカラートナーの粒径を調整することによって、低抵抗のカーボンブラックを内添するブラックトナーの接触機会・接触面積をカラートナーよりも減らし、ブラックトナーからの電荷のリークを適度に抑制することができるようになり、それにより二次転写効率が改良することができる。本発明においては、0.78≦D4c/D4b≦0.94を満たすことが特に好ましい。
 関係式(2):0.750≦Sc/Sb≦1.000を満たすようにブラックトナーとカラートナーの比表面積を調整することにより、ブラックトナーの電荷保持性が最適化され、カラートナーとブラックトナーの転写特性とが良好にマッチングする。本発明においては、0.850≦Sc/Sb≦0.990を満たすことが特に好ましい。
 さらに、トナーの平均円形度が0.950乃至1.000であり、円形度標準偏差が0.040未満である条件を満たすと、転写効率のさらなる改善と、画像品質の改善効果がより高まり、種々の転写媒体においてカラー画像品位が飛躍的に向上する。本発明においては、平均円形度が0.970乃至1.000であり、円形度標準偏差が0.035未満であることがより好ましい。更に、カラートナーに関しては、平均円形度が0.980乃至1.000であり、円形度標準偏差が0.030以下であることが好ましい。
 すなわち、本発明においては、関係式(1)によって、カラートナーとの関係を考慮しつつブラックトナーからの電荷のリーク量を最適化し、また関係式(2)によって、カラートナーとの関係を考慮しつつブラックトナーの電荷保持性を最適化し、更に、トナーの平均円形度を一定の範囲とすることによって各トナーの転写効率を向上させており、これらの条件を全て満たすようにブラックトナー及びカラートナーを調整することで、本発明の効果が得られるものと考えている。
 本発明に係るトナーは、上述した如く、球形に近い形状を有しているものであり、且つその分布も揃っているため、トナーの帯電性に関してもある程度揃っており、また帯電的に反転した成分が生じにくいものである。このようなトナーは、凝集度が比較的に低くなる傾向があり、フルカラー画像を形成する場合には、ブラックトナーの凝集度を抑制して、ブラックトナーとカラートナーの凝集度を揃えることよりも、それぞれのトナーの帯電性を揃えることが重要となる。そこで、本発明においては、上記式(1)及び(2)を満たすようにブラックトナーとカラートナーとを調整することによって、良好な画像形成を可能としている。
 また、上記式(1)及び(2)を満たすことによって、ブラックトナーとしては、トナー同士や部材との接触面積が減少し、またBET比表面積が大きくなるため、電荷保持能が増大する。加えて本発明に係るトナーは、円形度が高く、球形に近い形状を有しており、さらにシャープな円形度分布を有するトナーであるため、トナーに対して均一な静電気力が働くようになる。これらの相乗効果により各色の転写性能の均一化が図られ、転写電流の限界領域が広がり、転写設計性を拡大することができる。中間転写体を用いて画像形成を行う場合には、各色の重ね合わせ画像を転写媒体へ転写するため、カラートナーとブラックトナーでは転写性が異なるにも係わらず、同じ転写電流が用いられる。そのため、より厳密に各色の転写性の調整が求められるが、本発明のトナーキットを用いた場合には、上述の作用によって、良好な画像形成が可能となる。特に、高温高湿環境においてはトナーの抵抗が変化してしまいやすく、各トナーの転写性の差がより顕著になり、良好な転写が困難となるが、本発明においては、高温高湿環境で更に厚紙を用いた場合であっても、良好な転写が可能であり、特に二次転写に対する顕著な改善効果が見られた。
 一方、一次転写だけで転写媒体へ直接転写する場合においても、特にカラー画像の上にブラックを載せる場合において飛び散りが防止される効果がある。これも、恐らくは上記条件を備えることで、トナーに印加される電気力線が最適化された結果であると思われる。
 D4c/D4bが0.60未満であると、カラーとブラックの粒状感の差が生じるので、転写の改善効果と相殺され、画像品質が低下する傾向にある。D4c/D4bが0.96よりも大きいと、カラートナーとブラックトナーの転写性能の差が補うことが十分にできず、転写機構の設計範囲が狭くなる。
 Sc/Sbが0.750未満であると、カラートナーとブラックトナーの転写適正領域がずれてしまい、好ましくない。また、Sc/Sbが1.000より大きいと、高温高湿環境での転写改善効果が薄れ、多様な転写媒体での転写性維持が難しくなる。
 ブラックトナー及びカラートナーの平均円形度が0.950よりも小さいと、転写効率が落ちるだけでなく、高温高湿環境における厚紙への転写適正領域が狭くなる。同様の理由で円形度標準偏差も0.040未満であることが求められる。
 以上の条件に加え、ブラックトナーの個数基準の粒子径分布から計算される5.04μm以下の割合をUb5.04(個数%)とし、カラートナーの個数基準の粒子径分布から計算される5.04μm以下の割合をUc5.04(個数%)とし、また、該ブラックトナーの重量基準の粒子径分布から計算される12.7μm以上の割合をUb12.7(重量%)とし、該カラートナーの重量基準の粒子径分布から計算される12.7μm以上の割合をUc12.7(重量%)としたとき、下記関係式(3)、(4)及び(5)を同時に満足することがより好ましい。
  関係式(3) 1.2≦Uc5.04/Ub5.04≦6.0
  関係式(4) Ub12.7≦2.0
  関係式(5) Uc12.7≦1.0
 粒径5.04μm以下のトナーは、比表面積の増大により、単位質量当たりの帯電量に対する粒径の影響が大きくなる。よって、関係式(3)を満たすことで、カラーとブラックの帯電特性が調和し、転写性能が一層向上する。
 一方、粒径の大きなトナーは、質量当たりの帯電量が相対的に小さくなるので、がさつきや再転写に影響を及ぼしやすい。従って、関係式(3)、(4)及び(5)を同時に満たすことで、転写適正領域において画像安定性がさらに向上する。
 本発明においては、より好ましくは、
  1.2≦Uc5.04/Ub5.04≦3.0
  Ub12.7≦1.2
  Uc12.7≦0.8
であり、更に好ましくは、
  1.2≦Uc5.04/Ub5.04≦3.0
  Ub12.7≦1.0
  Uc12.7≦0.5
であり、転写適正領域の拡大と、再転写抑制がさらに図られる。
 本発明における、トナー粒径のより好ましい範囲は、ブラックトナーでは、重量平均粒子径(D4b)3.2乃至10μmであり、カラートナーでは、重量平均粒子径(D4c)3.0乃至9.6μmである。上記範囲よりも粒子径が大きいと、画像品質が低下してしまう傾向がある。また、その上記範囲よりも粒径が小さい場合、現像や転写における電気的な制御が難しくなる。
 本発明では、無機微粒子がトナーに含まれていることが好ましく、より好ましくはシリカ微粒子がトナーに含まれていることが好ましい。さらには、BET比表面積の異なる少なくとも2種類以上の無機微粒子がトナーに含まれることが好ましい。無機微粒子は、トナーの流動性付与、帯電保持効果あるいはトナー劣化防止等の目的で添加される。加えて、オイル処理が施されたシリカ微粒子をトナーに添加することが、転写効率の向上及び高温高湿環境における多様な転写媒体への対応を可能とするのでより好ましい。
 前述した如く、関係式(1)及び(2)満たすということは、ブラックトナーはカラートナーと比べて粒径が大きいにもかかわらず、BET比表面積がカラートナーよりも大きいことを示している。関係式(1)を満たすようなトナーを作るためには、トナー母体自体に関して、ブラックトナーをカラートナーよりも大きくすれば良い。そして、関係式(1)を満たしつつ、関係式(2)を満足させるためには、
(i)ブラックトナー母体の表面に凹凸を持たせる、
(ii)無機微粒子とブラックトナー母体とを混合するときの強度を弱める、
(iii)ブラックトナーに添加する無機微粒子の量を多くする、或いは、ブラックトナーにBET比表面積のより大きな無機微粒子を添加するなどして、ブラックトナーに添加する無機微粒子のトータルBET比表面積を大きくする、
等の手段が挙げられる。中でも、高温高湿環境での転写性能が、多数枚の印字後においても良好に維持されることから、上記(iii)の方法が好ましい。
 本発明のトナーキットは、少なくとも静電荷像担持体、帯電手段、現像手段及びトナー保持手段を有するブラック画像形成ユニットを用いてブラックトナー像の形成を行い、また少なくとも静電荷像担持体、帯電手段、現像手段及びトナー保持手段を有するカラー画像形成ユニットを用いてカラートナー像の形成を行う画像形成方法であって、該ブラック画像形成ユニットと該カラー画像形成ユニットとがタンデム型に配置されている画像形成方法において好適に使用できる。特に、中間転写体を用いた画像形成方法において、本発明の効果を大きく引き出すことができる。また、静電荷像担持体に形成されたトナー像を転写した後、その静電荷像担持体に残留する転写残トナーの回収を現像工程において行う画像形成方法においても、好適に使用でき、転写性能の劣化を抑制することができる。更に、本発明のトナーキットを用いることによりカラートナーとブラックトナーとの帯電特性が調和することにより、再転写による他色トナー混入の悪影響を最小限に抑える効果もある。
 本発明のトナーキットは、現像工程が非磁性トナーと磁性キャリアとを含有する二成分系現像剤を用いた現像を行う二成分現像方式であって、キャリアを順次回収し、非磁性トナーと磁性キャリアとを含有する補給用現像剤を補給しながら画像形成を行う現像方式(オートリフレッシュ現像方式)に好適である。長期安定性が、本発明によってより引き立つからである。例えば、印字比率の低いプリントが続いた後に印字比率の高いプリントがなされた際の急激な現像剤補給においても、トナー劣化抑制により帯電量変動を制御することができることで、転写性能が急激に変化することを防止する。
 本発明において、トナーの平均粒子径は、コールターカウンターを用いて測定を実施した。具体的な測定装置としては、コールターカウンターTA−II型あるいはコールターマルチサイザー(コールター社製)を用いることができる。電解液は、1級塩化ナトリウムを用いて、約1%NaCl水溶液を調製する。例えばISOTON−II(コールター社製)が使用できる。測定方法としては、前記電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5ml加え、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、前記測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、トナーの体積、個数を測定して体積分布と個数分布を算出した。それから本発明に関わる、個数分布から求めた5.04μm未満の割合及び重量分布から求めた12.7μm以上の割合を求めた。
 チャンネルとしては、2.00〜2.52μm未満;2.52〜3.17μm未満;3.17〜4.00μm未満;4.00〜5.04μm未満;5.04〜6.35μm未満;6.35〜8.00μm未満;8.00〜10.08μm未満;10.08〜12.70μm未満;12.70〜16.00μm未満;16.00〜20.20μm未満;20.20〜25.40μm未満;25.40〜32.00μm未満;32.00〜40.30μm未満の13チャンネルを用いる。
 本発明におけるBET比表面積の測定は、脱ガス装置バキュプレップ061(マイクロメソティック社製)およびBET測定装置ジェミニ2375(マイクロメソティック社製)を用いて測定を行う。サンプル調製手順であるが、まず、空のサンプルセルの重量を測定した後、測定試料を1〜1.01gの間に入るように充填し、脱ガス装置に、試料が充填されたサンプルセルをセットし、室温で3時間脱ガスを行う。脱ガス終了後、サンプルセル全体の質量を測定し、空サンプルセルとの差から試料の正確な質量を算出する。BET比表面積の測定手順を説明する。まず、BET測定装置のバランスポートおよび分析ポートに空のサンプルセルをセットする。次に、所定の位置に液体窒素の入ったデュワー瓶をセットし、飽和蒸気圧(P0)測定コマンドにより、P0を測定する。P0測定終了後、分析ポートに調製されたサンプルセルをセットし、サンプル質量およびP0を入力後、BET測定コマンドにより測定を開始する。後は自動でBET比表面積が算出される。
 本発明におけるトナーの円形度及びその頻度分布とは、トナー粒子の形状を定量的に表現する簡便な方法として用いたものであり、本発明ではフロー式粒子像測定装置FPIA−1000型(東亜医用電子社製)を用いて測定を行い、下式を用いて算出した。
Figure 2004145324
 ここで、「粒子投影面積」とは二値化されたトナー粒子像の面積であり、「粒子投影像の周囲長」とは該トナー粒子像のエッジ点を結んで得られる輪郭線の長さと定義する。
 本発明における円形度はトナー粒子の凹凸の度合いを示す指標であり、トナー粒子が完全な球形の場合には1.000を示し、表面形状が複雑になる程、円形度は小さな値となる。
 本発明において、円形度頻度分布の平均値を意味する平均円形度Cと円形度標準偏差SDcは、粒度分布の分割点iでの円形度(中心値)をci、頻度をfciとすると、次式から算出される。
Figure 2004145324
 具体的な測定方法としては、容器中に予め不純固形物などを除去したイオン交換水10mlを用意し、その中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を加えた後、更に測定試料を0.02gを加え、均一に分散させる。分散手段としては、超音波分散機UH−50型(エスエムテー社製)に振動子として5φのチタン合金チップを装着したものを用い、5分間分散処理を行い、測定用の分散液とする。その際、該分散液の温度が40℃以上にならないように適宜冷却する。
 トナー粒子の形状測定には、前記フロー式粒子像測定装置を用い、測定時のトナー粒子濃度が3000〜1万個/μlとなるように該分散液濃度を再調整し、トナー粒子を1000個以上計測する。計測後、このデータを用いてトナー粒子の平均円形度や円形度標準偏差を求める。
 本発明のトナーを製造する方法は、特公昭36−10231号公報、特開昭59−53856号公報、特開昭59−61842号公報に述べられている懸濁重合法を用いて直接トナーを生成する方法;単量体には可溶で水溶性重合開始剤の存在下で直接重合させてトナー粒子を生成するソープフリー重合法に代表される乳化重合法によるトナー粒子の製造などが挙げられる。また、マイクロカプセル製法のような界面重合法、in situ重合法、コアセルベーション法などの製造も挙げられる。さらに、特開昭62−106473号公報や特開昭63−186253号公報に開示されている様な、少なくとも1種以上の微粒子を凝集させ所望のトナーを得る界面会合法なども挙げられる。あるいは、粉砕法によって得られたトナーを、機械的衝撃力で球形化する方法などが挙げられる。
 中でも、小粒径で円形度の大きいトナー粒子が容易に得られる懸濁重合方法が特に好ましい。トナー粒子の製造方法として懸濁重合を利用する場合には、以下の如き製造方法によって直接的にトナー粒子を製造することが可能である。
 単量体中に着色剤、重合開始剤、そして必要に応じてワックス、極性樹脂、荷電制御剤や架橋剤の如き添加剤を加え、ホモジナイザー、超音波分散機等によって均一に溶解又は分散せしめた単量体組成物を、分散安定剤を含有する水系媒体中に通常の撹拌機またはホモミキサー、ホモジナイザー等により分散せしめる。好ましくは単量体組成物の液滴が所望のトナー粒子のサイズを有するように撹拌速度・時間を調整し、造粒する。その後は、分散安定剤の作用により、粒子状態が維持され、且つ粒子の沈降が防止される程度の撹拌を行えば良い。重合温度は40℃以上、通常50〜90℃(好ましくは55〜85℃)の温度に設定して重合を行う。重合反応後半に昇温しても良く、必要に応じpH変更しても良い。本発明では、更に、トナーの定着時の臭いの原因となる未反応の重合性単量体、副生成物等を除去するために反応後半、又は、反応終了後に一部水系媒体を留去しても良い。反応終了後、生成したトナー粒子を洗浄・ろ過により収集し、乾燥する。
 以下に重合法トナーの材料に関して記載する。
 本発明のトナーを重合方法で製造する際に用いられる重合性単量体としては、ラジカル重合が可能なビニル系重合性単量体が用いられる。該ビニル系重合性単量体としては、主に単官能性重合性単量体を使用する。単官能性重合性単量体としては、スチレン;α−メチルスチレン、β−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレンの如きスチレン誘導体;メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、iso−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、iso−ブチルアクリレート、tert−ブチルアクリレート、n−アミルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレート、n−ノニルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ベンジルアクリレート、ジメチルフォスフェートエチルアクリレート、ジエチルフォスフェートエチルアクリレート、ジブチルフォスフェートエチルアクリレート、2−ベンゾイルオキシエチルアクリレートの如きアクリル系重合性単量体;メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、iso−プロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、iso−ブチルメタクリレート、tert−ブチルメタクリレート、n−アミルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−オクチルメタクリレート、n−ノニルメタクリレート、ジエチルフォスフェートエチルメタクリレート、ジブチルフォスフェートエチルメタクリレートの如きメタクリル系重合性単量体;メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、安息香酸ビニル、ギ酸ビニルの如きビニルエステル;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルの如きビニルエーテル;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロピルケトンの如きビニルケトンが挙げられる。
 本発明においては、上記した単官能性重合性単量体を単独或いは、2種以上組み合わせて使用する。
 上記した重合性単量体の重合の際に用いられる重合開始剤としては、油溶性開始剤及び/又は水溶性開始剤が用いられる。例えば、油溶性開始剤としては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリルの如きアゾ化合物;アセチルシクロヘキシルスルホニルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシカーボネート、デカノニルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ステアロイルパーオキサイド、プロピオニルパーオキサイド、アセチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシイソブチレート、シクロヘキサノンパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルヒドロパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイドの如きパーオキサイド系開始剤が挙げられる。
 水溶性開始剤としては、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチロアミジン)塩酸塩、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩、アゾビス(イソブチルアミジン)塩酸塩、2,2’−アゾビスイソブチロニトリルスルホン酸ナトリウム、硫酸第一鉄又は過酸化水素が挙げられる。
 重合性単量体の重合度を制御する為に、連鎖移動剤、重合禁止剤等を更に添加し用いることも可能である。
 分散安定剤としては、リン酸三カルシウム、リン酸マグネシウム、リン酸アルミニウム、リン酸亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、メタケイ酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ベントナイト、シリカ、アルミナ、ヒドロキシアパタイト等が挙げられる。通常単量体組成物100質量部に対して水300〜3000質量部を分散媒体として使用するのが好ましい。
 有機系化合物としては例えばポリビニルアルコール、ゼラチン、メチセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩、デンプン等が使用される。これら分散剤は、重合性単量体100質量部に対して0.2〜2.0質量部を使用することが好ましい。
 その他好ましく用いられる分散安定剤としては、硫酸、炭酸、燐酸、ピロ燐酸、ポリ燐酸の難水溶性金属塩があり、これらは分散媒中で高速撹拌下において酸アルカリ金属塩とハロゲン化金属塩との反応によって調製されることが好ましい。
 これら分散安定剤の微細化のため重合性単量体100質量部に対して0.001〜0.1質量部の界面活性剤を併用しても良い。具体的には市販のノニオン、アニオン、カチオン型の界面活性剤が利用できる。例えばドデシル硫酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、ペンタデシル硫酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、オレイン酸カルシウム等が好ましく用いられる。
 本発明において極性樹脂を用いる場合、例えば、ポリエステル、ポリカーボネート、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド、セルロースなどが挙げられる。より好ましくは材料の多様性からポリエステルが望まれる。
 該ポリエステルの製造方法としては、例えば、酸化反応による合成法、カルボン酸及びその誘導体からの合成、マイケル付加反応に代表されるエステル基導入反応、カルボン酸化合物とアルコール化合物からの脱水縮合反応を利用する方法、酸ハロゲン化物とアルコール化合物からの反応、エステル交換反応で製造される。触媒としては、エステル化反応に使う一般の酸性、アルカリ性触媒、例えば酢酸亜鉛、チタン化合物などでよい。その後、再結晶法、蒸留法などにより高純度化させてもよい。
 該縮合系化合物の特に好ましい製造方法は、原料の多用性、反応のしやすさからカルボン酸化合物とアルコール化合物からの脱水縮合反応である。この場合、全成分中45〜55mol%がアルコール成分であり、55〜45mol%が酸成分であることが好ましい。アルコール成分としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、水素化ビスフェノールA、下記式(I)
Figure 2004145324
(式中、Rはエチレン又はプロピレン基を示し、x,yはそれぞれ1以上の整数を示し、かつx+yの平均値は2〜10を示す。)で示されるビスフェノール誘導体、
又は下記式(II)
Figure 2004145324
で示されるジオールの如きジオール類が挙げられる。
 2価のカルボン酸としてはフタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸、ジフェニル−P・P’−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカルボン酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸,ジフェニルメタン−P・P’−ジカルボン酸、ベンゾフェノン−4,4’−ジカルボン酸,1,2−ジフェノキシエタン−P・P’−ジカルボン酸の如きベンゼンジカルボン酸類又はその無水物;こはく酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、グリタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、トリエチレンジカルボン酸、マロン酸の如きアルキルジカルボン酸類又はその無水物、またさらに炭素数6〜18のアルキル基又はアルケニル基で置換されたこはく酸もしくはその無水物;フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸の如き不飽和ジカルボン酸又はその無水物等が挙げられる。
 特に好ましいアルコール成分としては前記(I)式で示されるビスフェノール誘導体であり、酸成分としては、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸又はその無水物、こはく酸、n−ドデセニルコハク酸、又はその無水物、フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸の如きジカルボン酸が挙げられる。
 また、3価以上のポリカルボン酸又はポリオールを本発明に悪影響を与えない範囲で少量使用しても良い。
 3価以上のポリカルボン酸としては、トリメリット酸、ピロメリット酸、シクロヘキサントリカルボン酸類、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチレンカルボキシルプロパン、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−メチレンカルボキシルプロパン、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸及びそれらの無水物が挙げられる。
 3価以上のポリオールとしては、スルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトラトール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、ショ糖、1,2,4−メタントリオール、グリセリン、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼンが挙げられる。
 本発明において用いられるワックスとしては、パラフィンワックス、ポリオレフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロピッシュワックスの如きポリメチレンワックス、アミドワックス、ケトンワックス、高級脂肪酸、長鎖アルコール、エステルワックス及びこれらのグラフト化合物、ブロック化合物の如き誘導体が挙げられ、これらは低分子量成分が除去されたDSC吸熱曲線の最大吸熱ピークがシャープなものが好ましい。また、これら2種類以上のブレンドでも構わない。
 好ましく用いられるワックスとしては、炭素数15乃至100個の直鎖状のアルキルアルコール、直鎖状脂肪酸、直鎖状酸アミド、直鎖状エステルあるいは、モンタン系誘導体が挙げられる。これらワックスから液状脂肪酸の如き不純物を予め除去してあるものも好ましい。
 さらに、好ましく用いられるワックスは、アルキレンを高圧下でラジカル重合あるいは低圧下でチーグラー触媒又は、その他の触媒を用いて重合した低分子量のアルキレンポリマー;高分子量のアルキレンポリマーを熱分解して得られるアルキレンポリマー;アルキレンを重合する際に副生する低分子量アルキレンポリマーを分離精製したもの、;一酸化炭素及び水素からなる合成ガスからアーゲ法により得られる炭化水素ポリマーの蒸留残分から、あるいは、蒸留残分を水素添加して得られる合成炭化水素から、特定の成分を抽出分別したポリメチレンワックスが挙げられる。これらワックスには酸化防止剤が添加されていてもよい。定着画像の透光性を向上させるためには、固体エステルワックスが好ましい。水系媒体中で直接的にトナー粒子を生成する場合には、重合性単量体100質量部に対して1乃至40質量部(より好ましくは、3〜30質量部)配合し、トナー粒子に含有されるのが良い。
 本発明に用いられる着色剤としては、カーボンブラックあるいは以下に示したような公知のイエロー/マゼンタ/シアン着色剤が利用される。
 イエロー着色剤としては、縮合アゾ化合物、イソインドリノン化合物、アンスラキノン化合物、アゾ金属錯体、メチン化合物、アシルアミド化合物に代表される化合物が用いられる。具体的には、C.I.ピグメントイエロー12、13、14、15、17、62、74、83、93、94、95、109、110、111、128、129、147、168、180等が好適に用いられる。
 マゼンタ着色剤としては、縮合アゾ化合物、ジケトピロロピロール化合物、アントラキノン、キナクリドン化合物、塩基染料レーキ化合物、ナフトール化合物、ベンズイミダゾロン化合物、チオインジゴ化合物、ペリレン化合物が用いられる。具体的には、C.I.ピグメントレッド2、3、5、6、7、23、48:2、48:3、48:4、57:1、81:1、122、146、166、150、169、177、184、185、202、206、220、221、254が特に好ましい。
 シアン着色剤としては、銅フタロシアニン化合物及びその誘導体、アントラキノン化合物,塩基染料レーキ化合物等が利用できる。具体的には、C.I.ピグメントブルー1、7、15、15:1、15:2、15:3、15:4、60、62、66等が特に好適に利用される。
 これらの着色剤は、単独又は混合し更には固溶体の状態で用いることができる。本発明の着色剤は、色相角、彩度、明度、耐侯性、OHP透明性、トナー中への分散性の点から選択される。該着色剤の添加量は、樹脂100質量部に対し1〜20質量部添加して用いられる。
 本発明に係るトナーは、荷電制御剤を含有しても良い。例えば、有機金属化合物、キレート化合物が有効であり、モノアゾ金属化合物、アセチルアセトン金属化合物、芳香族ハイドロキシカルボン酸、芳香族ダイカルボン酸系の金属化合物がある。他には、芳香族ハイドロキシカルボン酸、芳香族モノ及びポリカルボン酸及びその金属塩、無水物、エステル類、ビスフェノール等のフェノール誘導体類などがある。さらに、尿素誘導体、含金属サリチル酸系化合物、含金属ナフトエ酸系化合物、ホウ素化合物、4級アンモニウム塩、カリックスアレーン等が挙げられる。
 あるいは、ニグロシン及び脂肪酸金属塩等によるニグロシン変性物、グアニジン化合物、イミダゾール化合物、トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスルフォン酸塩、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボレートの如き4級アンモニウム塩、及びこれらの類似体であるホスホニウム塩の如きオニウム塩及びこれらのレーキ顔料、トリフェニルメタン染料及びこれらのレーキ顔料(レーキ化剤としては、りんタングステン酸、りんモリブデン酸、りんタングステンモリブデン酸、タンニン酸、ラウリン酸、没食子酸、フェリシアン化物、フェロシアン化物など)、高級脂肪酸の金属塩;ジブチルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサイド、ジシクロヘキシルスズオキサイドの如きジオルガノスズオキサイド;ジブチルスズボレート、ジオクチルスズボレート、ジシクロヘキシルスズボレートの如きジオルガノスズボレート類が挙げられる。これらを単独で或いは2種類以上組合せて用いることができる。
 本発明に使用できるトナーの外部添加剤としては、シリカ、酸化チタン等の無機微粒子が好適に用いられる。その他、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウムの如き酸化物の他に、炭化ケイ素、チッ化ケイ素、チッ化ホウ素、チッ化アルミニウム、炭酸マグネシウム、有機ケイ素化合物なども併用することが可能である。
 シリカは、出発材料あるいは温度等の酸化の条件により、ある程度任意に、一次粒子の合一をコントロールできる点で好ましい。例えば、かかるシリカはケイ素ハロゲン化物やアルコキシドの蒸気相酸化により生成されたいわゆる乾式法またはヒュームドシリカと称される乾式シリカ及びアルコキシド、水ガラス等から製造されるいわゆる湿式シリカの両者が使用可能であるが、表面及びシリカ微粉体の内部にあるシラノール基が少なく、またNaO、SO 2−の如き製造残滓の少ない乾式シリカの方が好ましい。また乾式シリカにおいては、製造工程において例えば、塩化アルミニウム、塩化チタン等他の金属ハロゲン化合物を硅素ハロゲン化合物と共に用いることによって、シリカと他の金属酸化物の複合微粉体を得ることも可能でありそれらも包含する。
 更に、上記シリカは疎水化処理されていることが、トナーの帯電量の温度や湿度の如き環境依存性を少なくするため及びトナー表面からの過剰な遊離を防止するために良い。この疎水化処理剤としては、例えばシランカップリング剤、チタンカップリング剤、アルミニウムカップリング剤の如きカップリング剤が挙げられる。特にシランカップリング剤が、無機酸化物微粒子上の残存基あるいは吸着水と反応し均一な処理が達成され、トナーの帯電の安定化、流動性付与の点で好ましい。
 シランカップリング剤は、下記一般式
  RSiY
  R:アルコキシ基
  m:1〜3の整数
  Y:アルキル基、ビニル基、グリシドキシ基、メタクリル基の如き炭化水素基
  n:1〜3の整数
で表されるものが好ましく、例えばビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、ヒドロキシプロピルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、n−ヘキサデシルトリメトキシシラン、n−オクタデシルトリメトキシシラン等を挙げることができる。
 より好ましくは、
  C2a+1−Si(OC2b+1
  (式中、a=4〜12、b=1〜3である)
である。ここで、一般式におけるaが4より小さいと、処理は容易となるが疎水性が十分に達成できない。またaが12より大きいと疎水性は十分になるが、粒子同士の合一が多くなり、流動性付与能が低下してしまう。bが3より大きいと反応性が低下して疎水化が十分に行われなくなってしまう。上記一般式におけるaは4〜12であることがより好ましく、更に好ましくは4〜8である。また、bは、更に好ましくは1〜2である。
 窒素元素を含むシランカップリング剤としては、反応制御のしやすさといったハンドリング性の見地から、また、帯電安定性の観点からヘキサメチルジシラザンが好ましい。
 その処理量はシリカ微粒子100質量部に対して1〜50質量部、粒子合一させずに均一に処理するためには3〜40質量部とするのが好ましい。
 特に本発明では、オイルで処理されたシリカを用いることが特に好ましい。未処理のシリカに直接オイルで処理しても構わないが、好ましくは、上記疎水化処理をしたシリカにさらにオイル処理をすることが好ましい。オイルとしては、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、パラフィン、ミネラルオイル等が使用できるが、なかでも環境安定性に優れたジメチルポリシロキサンが好適である。処理に用いるオイル量は、シリカ微粒子母体100質量部に対して2〜40質量部までが適量である。
 本発明においては、酸化チタンも好適に利用できる。その製法としては何ら制約はないが、ハロゲン化物あるいはアルコキシドを気相下で酸化する方法、あるいは水存在下で加水分解しながら生成する方法などが使用できる。例えば、アモルファス酸化チタンあるいはアナターゼ型酸化チタン、ルチル型酸化チタンなどを用いることができる。また、それらチタニア微粒子は、シリカ同様疎水化処理やオイル処理を行うことができる。
 本発明のトナーにおいては、実質的な悪影響を与えない範囲内で更に他の添加剤、例えばポリフッ化エチレン粉末、ステアリン酸亜鉛粉末、ポリフッ化ビニリデン粉末の如き滑剤粉末;酸化セリウム粉末、炭化硅素粉末、チタン酸ストロンチウム粉末の如き研磨剤、酸化アルミニウム粉末の如きケーキング防止剤、あるいは例えばカーボンブラック粉末、酸化亜鉛粉末、酸化スズ粉末の如き導電性付与剤、また、逆極性の有機微粒子及び無機微粒子を現像性向上剤として少量用いることもできる。
 本発明のトナーを二成分系現像剤として用いる場合には、本発明のトナーと共に、キャリアを用い現像剤として使用する。磁性キャリアとしては、鉄等の元素単独又は複合フェライト状態で構成される。磁性キャリアの形状として、球状、扁平又は不定形がある。更に磁性キャリア粒子表面状態の微細構造(たとえば表面凹凸性)をもコントロールすることが好ましい。一般的には、上記無機酸化物を焼成、造粒することにより、あらかじめ、磁性キャリアコア粒子を生成した後、樹脂にコーティングする方法が用いられている。磁性キャリアのトナーへの負荷を軽減する意味合いから、無機酸化物と樹脂を混練後、粉砕、分級して低密度分散キャリアを得る方法や、さらには、直接無機酸化物とモノマーとの混練物を水系媒体中にて懸濁重合せしめ真球状の磁性キャリアを得る方法も利用することが可能である。
 本発明が適用可能な画像形成方法を添付図面を参照しながら以下に説明する。
 図1の現像器4は、二成分接触現像装置(二成分磁気ブラシ現像装置)であり、マグネットローラを内包した現像スリーブ41上にキャリアとトナーからなる現像剤を保持している。現像スリーブ41には所定間隙を有して、現像剤規制ブレード42が設けられ、現像スリーブ41の回転に伴い、現像スリーブ41上に現像剤薄層を形成する。
 現像スリーブ41は、感光ドラム1と所定間隙を有するように配置され、現像時においては、現像スリーブ41上に形成された現像剤薄層が、感光ドラム1に対して接触する状態で現像できるように設定されている。現像器4内には、現像剤撹拌用の撹拌スクリュー43、44があり、スリーブ回転と同期して回転し、補給されたトナーとキャリアを撹拌しトナーに所定のトリボを与える機能を有している。尚、図1において、2は帯電手段である帯電ローラー、3は露光光、6はクリーニング手段である。
 図2は現像器4を上方から見た図であり、現像剤の循環状態と、長手配置を示している。スクリュー43、44の回転に伴い矢印方向に現像剤は循環する。現像器4のスクリュー44の上流側壁面には、現像剤の透磁率変化を検出して現像剤中のトナー濃度を検知するセンサー45を設けられており、そのセンサー45のやや下流側にトナー補給開口が設けられている。現像動作を行った後に現像剤がセンサー45部に運ばれここでトナー濃度を検知し、その検知結果に応じて現像剤中のトナー濃度を一定に維持するために、適宜現像剤供給ユニット(以下T−CRG)5から現像器4の開口46を通してトナー補給が行われる。補給されたトナーは矢印方向にスクリュー44により搬送され、キャリアと混ざり合い適度なトリボを付与された後にスリーブ41近傍に運ばれ、現像スリーブ41上で薄層形成され現像に供される。
 T−CRG5内には、トナー補給スクリュー51があり、回転数(回転時間)によりトナー補給量を制御している。
 図3は、複数個のプロセスカートリッジ7を有し、一旦第2の画像担持体である中間転写ベルト8に連続的に多重転写し、フルカラープリント画像を得る4連ドラム方式(インライン)プリンターの概略図である。図3において無端状の中間転写ベルト8が、駆動ローラー8a、テンションローラー8b及び2次転写対向ローラー8cに懸架され、図中矢印の方向に回転している。
 プロセスカートリッジ(以下P−CRG)7は、上記中間転写ベルト8に直列に各色に対応し4本配置されている。
 以下、P−CRG7について説明する。
 イエロートナーを現像するP−CRG7内に配置される、感光ドラム1はその回転過程で、1次帯電ローラー2により所定の極性・電位に一様に帯電処理され、次いで不図示の画像露光手段(カラー原稿画像の色分解・結像露光光学系、画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザービームを出力するレーザースキャンによる走査露光系等)による画像露光3を受けることにより目的のカラー画像の第1の色成分像(イエロー成分像)に対応した静電潜像が形成される。
 次いで、その静電潜像が第1現像器4(イエロー現像器)により第1色であるイエロートナーにより現像される。感光ドラム1上に形成されたイエロー画像は、中間転写ベルト8との1次転写ニップ部へ進入する。転写ニップ部では中間転写ベルト8の裏側に可撓性電極9を接触当接させている。可撓性電極9には各ポートで独立にバイアス印加可能とするため、1次転写バイアス源9a〜9dを有している。中間転写ベルト8は1色目のポートでまずイエローを転写し、次いで先述した同様の工程を経た、各色に対応する感光ドラム1より順次マゼンタ、シアン、ブラックの各色を各ポートで多重転写する。尚、10は転写ローラーであり、11は中間転写ベルトクリーナーであり、12は定着器である。
 図4は、転写残トナー回収を兼ねる現像手段を用いたカラーレーザープリンターの一例である。図4に示すカラーレーザープリンターは、複数の第一の静電荷像担持体である感光体ドラム411を有し、順次、第2の像担持体である中間転写ベルト466に連続的に多重転写し、フルカラープリント画像を得る4連ドラム方式(タンデム方式)プリンターである。
 図4において無端状の中間転写ベルト466が、駆動ローラ466a、テンションローラ466b及び2次転写対向ローラ466cに懸架され、図中矢印の方向に回転している。
 感光体ドラム411は、上記中間転写ベルト466の移動方向に、直列に各色に対応し4本配置されている。
 イエロー現像器を有する感光体ドラム411は回転過程で、1次帯電ローラー422により所定の極性・電位に一様に帯電処理され、次いで不図示の画像露光手段(カラー原稿画像の色分解・結像露光光学系、画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザービームを出力するレーザースキャンによる走査露光系等)による画像露光433を受けることにより目的のカラー画像の第1の色成分像(イエロー成分像)に対応した静電潜像が形成される。次いで、その静電潜像が第1現像器444(イエロー現像器)により第1色であるイエロートナーにより現像される。
 感光体ドラム1上に形成されたイエロー画像は、中間転写ベルト466との1次転写ニップ部へ進入する。転写ニップ部では中間転写ベルト466の裏側に電圧印加部材477を接触当接させている。電圧印加部材477には各ポートで独立にバイアス印加可能とするため、1次転写バイアス源477a〜477dを有している。中間転写ベルト466は1色目のポートでまずイエローを転写し、次いで先述した工程を経た、各色に対応する感光体ドラム1より順次マゼンタ、シアン、ブラックの各色を各ポートで多重転写する。感光ドラム1上に残されたトナーは、一次帯電ローラー422によって再帯電され、現像部にて回収される。或いは、転写残トナーを現像部を通過させ、そして中間転写ベルトの非画像領域に送り、中間転写ベルト周辺に配置するクリーナー装置499にて、回収される。中間転写ベルト466上で形成された4色フルカラー画像は、次いで2次転写ローラ488により、転写材Pに一括転写され、不図示の定着装置によって溶融定着されカラープリント画像を得る。
 図6は、本発明の画像形成方法を実施可能な別の画像形成装置の概略図を示す。
 画像形成装置本体には、第1画像形成ユニットPa、第2画像形成ユニットPb、第3画像形成ユニットPc及び第4画像形成ユニットPdが併設され、各々異なった色の画像が潜像形成、現像、転写のプロセスを経て転写材上に形成される。画像形成装置に併設される各画像形成ユニットの構成について第1の画像形成ユニットPaを例に挙げて説明する。
 第1の画像形成ユニットPaは、潜像担持体としての直径30mmの電子写真感光ドラム61aを具備し、この感光ドラム61aは矢印a方向へ回転移動される。62aは帯電手段としての一次帯電器であり、例えば直径18mmの導電性弾性ローラーが感光ドラム61aの表面に接触するように配置されている。67aは、一次帯電器62aにより表面が帯電された感光ドラム61aに静電潜像を形成するためのレーザー光であり、図示されていない露光装置により照射される。63aは、感光ドラム61a上に担持されている静電潜像を現像してカラートナー画像を形成するための現像手段としての現像器でありカラートナーを保持している。64aは感光ドラム61aの表面に形成されたカラートナー画像をベルト状の転写材担持体88によって搬送されて来る転写材の表面に転写するための転写手段としての転写ブレードであり、この転写ブレード64aは、転写材担持体88の表面に当接して転写バイアス手段60aによって転写バイアスを印加し得るものである。この第1の画像形成ユニットPaは、一次帯電器62aによって感光体ドラム61aを均一に一次帯電した後、露光67aにより感光体ドラムに静電潜像を形成し、現像器63aで静電潜像をカラートナーを用いて現像し、この現像されたトナー画像を第1の転写部(感光体ドラムと転写材の当接位置)で転写材を担持搬送するベルト状の転写材担持体88の裏面側に当接する転写ブレード64aから転写バイアスを印加することによって転写材の表面に転写する。
 現像によりトナーが消費され、T/C比が低下すると、その低下をコイルのインダクタンスを利用して現像剤の透磁率の変化を測定するトナー濃度検知センサー85で検知し、消費されたトナー量に応じて補給用トナー65aを補給する。尚、トナー濃度検知センサー85は図示されないコイルを内部に有している。
 本画像形成装置は、第1の画像形成ユニットPaと同様の構成で、現像器に保有されるカラートナーの色の異なる第2の画像形成ユニットPb、第3の画像形成ユニットPc、第4の画像形成ユニットPdの4つの画像形成ユニットを併設するものである。例えば、第1の画像形成ユニットPaにイエロートナー、第2の画像形成ユニットPbにマゼンタトナー、第3の画像形成ユニットPcにシアントナー、及び第4の画像形成ユニットPdにブラックトナーをそれぞれ用い、各画像形成ユニットの転写部で各カラートナーの転写材上への転写が順次行なわれる。この工程で、レジストレーションを合わせつつ、同一転写材上に一回の転写材の移動で各カラートナーは重ね合わせられ、終了すると分離帯電器69によって転写材担持体88上から転写材が分離され、搬送ベルトの如き搬送手段によって定着器70に送られ、ただ一回の定着によって最終のフルカラー画像が得られる。
 定着器70は、直径40mmの定着ローラー71と直径30mmの加圧ローラー72を有し、定着ローラー71は、内部に加熱手段75及び76を有している。73は、定着ローラ上の汚れを除去するウェッブである。
 転写材上に転写された未定着のカラートナー画像は、この定着器70の定着ローラー71と加圧ローラー72との圧接部を通過することにより、熱及び圧力の作用により転写材上に定着される。
 尚、図6において、転写材担持体88は、無端ベルト状部材であり、このベルト状部材は、駆動ローラー80によって矢印e方向に移動するものである。79は、転写ベルトクリーニング装置であり、81はベルト従動ローラであり、82は、ベルト除電器である。83は転写材ホルダー内の転写材を転写材担持体88に搬送するための一対のレジストローラーである。
 転写手段としては、転写材担持体の裏面側に当接する転写ブレードに代えてローラー状の転写ローラーの如き転写材担持体の裏面側に当接して転写バイアスを直接印加可能な接触転写手段を用いることが可能である。
 本発明のトナーキットは、ブラックトナーと各カラートナーをそれぞれ分別した状態で有するものである。本発明のトナーキットは、独立した二つ以上のトナー用容器を有する現像装置や、画像形成装置、あるいはプロセスカートリッジ等に組み込み用いることができる。また、トナーあるいはトナーとキャリアが混合された現像剤の入ったP−CRGあるいはT−CRGあるいはP−CRGおよびT−CRGが一体となったカートリッジ等、一般的なトナーカートリッジの形態を有していても良い。
 本発明において、帯電ローラーを用いた時の好ましいプロセス条件としては、ローラーの当接圧が5〜300N/mで、直流電圧に交流電圧を重畳したものを用いた時には、交流電圧=0.5〜5kVpp、交流周波数=50Hz〜5kHz、直流電圧=±0.2〜±1.5kVであり、直流電圧を用いた時には、直流電圧=±0.2〜±5kVである。
 接触帯電手段としての帯電ローラー及び帯電ブレードの材質としては、導電性ゴムが好ましく、その表面に離型性被膜をもうけても良い。離型性被膜としては、ナイロン系樹脂、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、PVDC(ポリ塩化ビニリデン)などが適用可能である。
 転写ベルトの材質の選定としては、各色ポートでのレジストレーションを良くするため、伸縮する材料は望ましくなく、樹脂系或いは、金属芯体入りのゴムベルト、樹脂+ゴムベルトが望ましい。
 (実施例)
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、これは、本発明を何ら限定するものではない。なお、以下の配合における部数は、特に説明のない場合は質量部である。
 (トナーの製造例1)
下記のようにして、水系分散媒及び重合性単量体組成物を夫々調製した。
 水系分散媒の調製
 内容積200リットルの容器中で、下記の成分を混合し、60℃に加温した後、高速回転剪断撹拌機を用いて回転数55s−1で撹拌した。
・水                      950部
・0.1モル/リットル−NaPO水溶液   450部
 次に、容器内を窒素置換すると共に、これに1.0モル/リットルのCaCl水溶液68部を添加して反応させ、リン酸カルシウム塩の微粒子を含む水系分散媒を得た。
 重合性単量体組成物の調製
・スチレン                      150部
・n−ブチルアクリレート                20部
・着色剤(C.I.ピグメントイエロー180)       6部
・ジ−t−ブチルサリチル酸アルミニウム化合物       2部
・ポリエステル樹脂                   15部
・エステル系ワックス(ベヘニン酸ベヘニル、融点65℃) 30部
 上記した成分のうち、ポリエステル樹脂およびエステルワックスを除いた各成分を混合し、アトライター(三井三池工業(株)製)を用い3時間分散させた後、ポリエステル樹脂およびエステルワックスを加えて60℃に加温して1時間混合し、重合性単量体組成物とした。尚、上記のポリエステル樹脂は、ビスフェノールAプロピレンオキサイド、テレフタル酸、トリメリット酸を、モル比17:82:1で縮重合したものであり、その物性は、Mn:4000、Mw=11000、ピーク分子量:7000、Tg=70℃、酸価=5であった。
 上記で調製した水系分散媒が入っている高速回転剪断撹拌機の回転数を55s−1とし、この中に、上記で調製した重合性単量体組成物を投入して造粒を開始した。造粒開始3分後、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)7部を、スチレン30部に溶解したものを添加し、さらに12分間造粒を続けた。15分間の造粒後、プロペラ撹拌羽根を備えた撹拌機の容器内に移し、回転数を0.83s−1回転にし、内温62℃で反応を継続させた。6時間後、反応温度を80℃に昇温し、加熱撹拌を5時間継続して重合を完了した。重合反応終了後、減圧下で残存モノマーを留去し、冷却後、希塩酸を添加して分散剤を溶解し、固液分離、水洗、ろ過、乾燥することによりイエロートナー粒子を得た。
 (トナーの製造例2)
 トナーの製造例1において、着色剤をC.I.ピグメントレッド150に変更した以外は、トナーの製造例1と同様にしてマゼンタトナー粒子を製造した。
 (トナーの製造例3)
 トナーの製造例1において、着色剤をC.I.ピグメントブルー15:3に変更した以外は、トナーの製造例1と同様にしてシアントナー粒子を製造した。
 (トナーの製造例4)
 トナーの製造例1において、高速回転剪断撹拌機の造粒開始時の回転数を45s−1とし、着色剤をカーボンブラックに変更した以外は、トナーの製造例1と同様にしてブラックトナー粒子を製造した。
 (トナーの製造例5)
 トナーの製造例1において、0.1モル/リットル−NaPO水溶液の代わりに、0.2モル/リットル−NaPO水溶液を用いて、また、1.0モル/リットルのCaCl水溶液の添加量を136部に変更した以外は、トナーの製造例1と同様にしてイエロートナー粒子を製造した。
 (トナーの製造例6)
 トナーの製造例5において、着色剤をC.I.ピグメントレッド150に変更した以外は、トナーの製造例5と同様にしてマゼンタトナー粒子を製造した。
 (トナーの製造例7)
 トナーの製造例5において、着色剤をC.I.ピグメントブルー15:3に変更した以外は、トナーの製造例5と同様にしてシアントナー粒子を製造した。
 (トナーの製造例8)
 トナーの製造例5において、高速回転剪断撹拌機の造粒開始時の回転数を45s−1とし、着色剤をカーボンブラックに変更した以外は、トナーの製造例5と同様にしてブラックトナー粒子を製造した。
 (トナーの製造例9)
 トナーの製造例1において、0.1モル/リットル−NaPO水溶液の代わりに、0.08モル/リットル−NaPO水溶液を用いて、また、1.0モル/リットルのCaCl水溶液の添加量を55部に変更した以外は、イエロートナーの製造例1と同様にしてトナー粒子を製造した。
 (トナーの製造例10)
 トナーの製造例9において、着色剤をC.I.ピグメントレッド150に変更した以外は、トナーの製造例9と同様にしてマゼンタトナー粒子を製造した。
 (トナーの製造例11)
 トナーの製造例9において、着色剤をC.I.ピグメントブルー15:3に変更した以外は、トナーの製造例9と同様にしてシアントナー粒子を製造した。
 (トナーの製造例12)
 トナーの製造例9において、高速回転剪断撹拌機の造粒開始時の回転数を45s−1とし、着色剤をカーボンブラックに変更した以外は、トナーの製造例9と同様にしてブラックトナー粒子を製造した。
 (トナーの製造例13)
 トナーの製造例4において製造されたトナーについて、分級機によって微粉をカットする操作を行ってブラックトナー粒子を得た。
 (トナーの製造例14)
 トナーの製造例1において、着色剤をカーボンブラックに変更した以外は、トナーの製造例1と同様にしてブラックトナー粒子を製造した。
 (トナーの製造例15)
 トナーの製造例1において、0.1モル/リットル−NaPO水溶液の代わりに、0.05モル/リットル−NaPO水溶液を用いて、また、1.0モル/リットルのCaCl水溶液の添加量を34部に変更し、着色剤をカーボンブラックに変更した以外は、トナーの製造例1と同様にしてブラックトナー粒子を製造した。
 (トナーの製造例16)
・スチレン−n−ブチルアクリレート共重合体(Mn:23000、Mw=20万、スチレン/nブチルアクリレート:84/16、Tg:65.8℃)  100部
・カーボンブラック                        6部
・ジ−tert−ブチルサリチル酸アルミニウム化合物        4部
・エステルワックス(ベヘニン酸ベヘニル、融点65℃)       2部
 上記材料を、ヘンシェルミキサーにより十分予備混合を行い、2軸式押出し機で溶融混練し、冷却後ハンマーミルを用いて約1〜2mm程度に粗粉砕し、次いでエアージェット方式による微粉砕機で微粉砕した。さらに分級してブラックトナー粒子を製造した。
 トナーの製造例1で得られたイエロートナー粒子、及び、トナーの製造例3で得られたシアントナー粒子については、分級操作により若干の微粉或いは粗粉の粒度調整を行ったものを用い、トナーの製造例2及びトナーの製造例4で得られたマゼンタトナー粒子、ブラックトナー粒子については、得られたものをそのまま用いた。各トナー粒子100部に対して、表1に示した外添剤および添加量によって、ヘンシェルミキサー10B(三井三池化工機社製)を用いて、回転数3000rpm、撹拌時間4分間の条件下で混合し、負摩擦帯電性のトナーを得た。各トナーの諸物性を表3に示す。なお、摩擦帯電量、凝集度の測定方法については後述する。
 得られたトナーは、各色ごとに500gを、図1に示した補給用トナーカートリッジに充填し、4色の補給用トナーキットとした。
 また、このトナー7部に対し、アクリル樹脂コートされたフェライトキャリア93部を混合して二成分現像剤を調製し、この二成分現像剤250gを各色ごとに図1に示した現像器に充填し、4色のプロセストナーキットとした。
 上記トナーキットを用いて、20℃/55%RHの中温中湿環境および30℃/80%RHの高温高湿環境下において、図3に示したフルカラー画像形成装置によって、5万枚(A4サイズ)連続プリント試験を行った。サンプル画像としては、各色の紙面積に対するプリント比率が4%の画像を用いた。その結果、初期および5万枚のプリント後いずれにおいても、良好な転写性を示した。以下の評価方法に基づいて評価した結果を表5に示す。
 <評価方法>
 (1)厚紙に対する転写性
 130g/mの厚紙において、イエロー、マゼンタおよびシアン3色による全ベタ重ね合わせ画像に対して、最も良好な転写効率を示す転写電流に合わせた時の、黒べた画像の転写ボソの評価を行った。評価基準は以下の通りである。
A:均一な黒べた画像がプリントされる。
B:強力な光にかざして見ると、ややがさついた不均一なべた画像であることが確認できる
C:ややがさついた不均一なべた画像である。
D:がさついた不均一なべた画像である
 (2)両面時の1面目/2面目の差
 75g/mの普通紙において、イエロー、マゼンタおよびシアン3色による全ベタ重ね合わせ画像に対して最も良好な転写効率を示す転写電流に合わせ、黒べた画像の両面プリントを行った。評価基準は以下の通りである。
A:両面とも均一な黒べた画像がプリントされる
B:1面目はわずかに不均一な黒べた画像であるが、2面目は均一である
C:1面目、2面目ともにわずかに不均一な黒べた画像である
D:1面目において不均一なべた画像が確認できる
 (3)カラートナー/ブラックトナー間の転写電流適正幅
 75g/mの普通紙において、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各トナーにおいて、転写電流と転写効率の関係を1μA刻みで測定し、各色について転写効率が85%以上の転写電流値を計測した。そこから、各カラートナー/ブラックトナー間において、その転写電流幅が重複する領域を算出した。
 本評価の転写効率は、二次転写前後における単位面積当たりのトナー載り量の比率から算出した。
 <摩擦帯電量測定>
 ブローオフ法に基づいてトナーの2成分摩擦帯電量を測定した。先ず、トナー7部に対し、アクリル樹脂コートされたフェライトキャリア93部を混合して調製した現像剤を、30℃/80%RHの高温高湿環境下に15時間〜20時間放置する。図5はトナーの2成分摩擦帯電量を測定する装置の説明図である。底に635メッシュのスクリーン533のある金属製の測定容器522に、放置された現像剤を約0.3g入れて金属製のフタ544をする。このときの測定容器522全体の重量を秤りW(g)とする。次に、吸引機511(測定容器522と接する部分は少なくとも絶縁体)において、吸引口577から吸引し風量調節弁566を調整して真空計555の圧力を250mmAqとする。この状態で充分、好ましくは2分間吸引を行いトナーを吸引除去する。このときの電位計599の電位をV(ボルト)とする。ここで588はコンデンサーであり容量をC(μF)とする。吸引後の測定容器全体の重量を秤りW(g)とする。このトナーの摩擦帯電量(mC/kg)は下式の如く計算される。
Figure 2004145324
 <トナー凝集度測定>
 パウダーテスター(ホソカワミクロン社製)の振動篩機を用い、振動台に400メッシュ(目開き37μm)、200メッシュ(目開き74μm)、100メッシュ(目開き147μm)の篩を目開きの狭い順に重なる様に、即ち、100メッシュが最上位となる様に、400メッシュ、200メッシュ、100メッシュの篩の順に重ねてセットする。このセットした100メッシュの篩上に試料5gを加え、振動台の振幅が0.6±0.01mmの範囲で15秒間振動を加える。その後、各篩上に残った試料の質量を測定し、下式に基づき凝集度を得る。凝集度の値が小さい程、トナーの流動性は高い。
Figure 2004145324
 表1−実施例2に示したトナー粒子を使用し、また表1−実施例2に示した外添処方によって実施例1と同様の混合条件でトナーを得た。その後、実施例1と同様の検討を行った。その結果、初期および5万枚プリント後いずれにおいても、良好な転写性を示した。トナー物性を表3に、評価結果を表5に示す。
 表1−実施例3に示したトナー粒子を使用し、イエロートナー粒子及びシアントナー粒子については、分級操作により若干の粒度調整を行った後、表1−実施例3に示した外添処方によって実施例1と同様の混合条件でトナーを得た。その後、実施例1と同様の検討を行った。その結果、初期および5万枚プリント後いずれにおいても、良好な転写性を示した。トナー物性を表3に、評価結果を表5に示す。
 表1−実施例4に示したトナー粒子を使用し(粒度分布の調整は行わない)、また表1−実施例4に示した外添処方によって実施例1と同様の混合条件でトナーを得た。その後、実施例1と同様の検討を行った。その結果、初期および5万枚プリント後いずれにおいても、良好な転写性を示した。トナー物性を表3に、評価結果を表5に示す。
 表1−実施例5に示したトナー粒子を使用し(粒度分布の調整は行わない)、また表1−実施例5に示したように、オイル処理のされていないシリカ微粒子を用いた外添処方によって、実施例1と同様の混合条件でトナーを得た。その後、実施例1と同様の検討を行った。その結果、初期および5万枚プリント後いずれにおいても、良好な転写性を示した。トナー物性を表3に、評価結果を表5に示す。
 図6に示したフルカラー画像形成装置を用いた以外は、実施例1と同様の検討を行った。その結果、初期および5万枚プリント後いずれにおいても、イエローべた画像、マゼンタべた画像およびシアンべた画像上へのブラックの文字画像転写(「驚」という文字を使用)の際に、飛び散りのない良好な画像が得られた。
 図4に示したフルカラー画像形成装置を用いた以外は、実施例1と同様の検討を行った。その結果、初期および5万枚プリント後いずれにおいても、良好な転写性を示した。評価結果を表5に示す。
 表1−実施例8に示したトナー粒子を使用し(粒度分布の調整は行わない)、また表1−実施例8に示した外添処方によって実施例1と同様の混合条件でトナーを得た。その後、実施例1と同様の検討を行った。その結果、初期および5万枚プリント後いずれにおいても、良好な転写性を示した。トナー物性を表3に、評価結果を表5に示す。
 (比較例1)
 表2−比較例1に示したトナー粒子を使用し、また表2−比較例1に示した外添処方によって実施例1と同様の混合条件でトナーを得た。その後実施例1と同様の検討を行った。その結果、初期から若干転写電流適正領域が狭く、耐久とともにその領域が狭くなった。トナー物性を表4に、評価結果を表5に示す。
 (比較例2)
 表2−比較例2に示したトナー粒子を使用し、また表2−比較例2に示した外添処方によって実施例1と同様の混合条件でトナーを得た。その後、実施例1と同様の検討を行った。その結果、初期からやや転写電流適正領域が狭く、耐久とともにその適正領域が狭くなった。また、黒ベタの画像がやや粒状感のあるものとなった。トナー物性を表4に、評価結果を表5に示す。
 (比較例3)
 表2−比較例3に示したトナー粒子を使用し、また表2−比較例3に示した外添処方によって実施例1と同様の混合条件でトナーを得た。その後、実施例1と同様の検討を行った。その結果、耐久とともに転写電流適正領域が狭くなり、がさついた画像が目立った。トナー物性を表4に、評価結果を表5に示す。
 (比較例4)
 表2−比較例4に示したトナー粒子を使用し、また表2−比較例4に示した外添処方によって実施例1と同様の混合条件でトナーを得た。その後、実施例1と同様の検討を行った。その結果、初期から転写電流適正領域が狭く、ややがさついた画像が目立った。また、耐久とともに転写適正領域が狭くなり、がさついた画像が確認された。トナー物性を表4に、評価結果を表5に示す。
 実施例1において、評価に用いた画像形成装置をオートリフレッシュ現像方式が適用できるように機構を変更し、T−CRG中の補給用現像剤には15質量%の磁性キャリアを含有させ、高温高湿環境下において、紙面積に対するプリント比率4%での、75g/mA4普通紙5万枚連続プリント試験を行った。その結果、いずれも良好な転写性を示し、かつ転写電流適正幅も17μAであることが確認された。さらにその後、プリント比率1%の画像を1000枚印字した後にプリント比率100%の画像を20枚印字させ、その直後に各項目について評価したところ、いずれも良好な転写性を示し、かつ転写電流適正幅は17μAであることが確認された。
Figure 2004145324
Figure 2004145324
Figure 2004145324
Figure 2004145324
Figure 2004145324
本発明が適用可能な画像形成方法の説明図である。 図1の現像器を上方から見た図である。 カラーレーザープリンターの説明図である。 カラーレーザープリンターの他の実施態様の説明図である。 トナーの摩擦帯電量の測定に用いる装置の説明図である。 本発明が適用可能な画像形成方法の他の説明図である。
符号の説明
 1 感光ドラム
 2 帯電ローラー
 3 レーザー光
 4 現像装置
 5 現像剤供給ユニット(補給用トナーキット)
 6 クリーナー
 7 プロセスカートリッジ(プロセストナーキット)
 8 中間転写ベルト
 91 次転写電極
 10 2次転写ローラー
 11 中間転写ベルトクリーナ
 12 レジストローラー
 20 強誘電体不揮発メモリ(FeRAM)
 41 現像スリーブ
 42 ブレード
 43及び44 現像剤撹拌スクリュー
 45 トナー濃度検知センサー
 46 現像器補給開口
 51 スクリュー
 411 感光ドラム
 422 帯電ローラー
 433 レーザー光
 444 現像装置
 466 中間転写ベルト
 477 1次転写ローラー
 477a〜477d 1次転写電極
 488 2次転写ローラー
 499 中間転写ベルトクリーナ
 61a 感光ドラム
 62a 一次帯電器
 63a 現像器
 64a 転写ブレード
 65a 補給用トナー
 67a レーザー光
 68 転写材担持体
 69 分離帯電器
 70 定着器
 71 定着ローラー
 72 加圧ローラー
 73 ウェッブ
 75及び76 加熱手段
 79 転写ベルトクリーニング装置
 80 駆動ローラー
 81 ベルト従動ローラー
 82 ベルト除電器
 83 レジストローラー
 85 トナー濃度検知センサー

Claims (23)

  1.  少なくともカーボンブラックを有する非磁性ブラックトナー及び3色以上のカラートナーを有するトナーキットであり、該ブラックトナーの重量平均粒子径をD4b、一点法BET比表面積をSbとし、該ブラックトナー以外のカラートナーの重量平均粒子径をD4c、一点法BET比表面積をScとしたとき、下記関係式(1)及び(2)を満たし、かつ、フロー式粒子像測定装置で計測されるブラックトナー及びカラートナーの平均円形度が0.950乃至1.000であり、円形度標準偏差が0.040未満であることを特徴とするトナーキット。
      関係式(1) 0.60≦D4c/D4b≦0.96
      関係式(2) 0.750≦Sc/Sb≦1.000
  2.  該ブラックトナーの個数基準の粒子径分布から計算される5.04μm以下の割合をUb5.04(個数%)とし、該カラートナーの個数基準の粒子径分布から計算される5.04μm以下の割合をUc5.04(個数%)とし、また、該ブラックトナーの重量基準の粒子径分布から計算される12.7μm以上の割合をUb12.7(重量%)とし、該カラートナーの重量基準の粒子径分布から計算される12.7μm以上の割合をUc12.7(重量%)としたとき、下記関係式(3)、(4)及び(5)を満足することを特徴とする請求項1に記載のトナーキット。
      関係式(3) 1.2≦Uc5.04/Ub5.04≦6.0
      関係式(4) Ub12.7≦2.0
      関係式(5) Uc12.7≦1.0
  3.  ブラックトナーの重量平均粒子径(D4b)が、3.2乃至10μmであり、カラートナーの重量平均粒子径(D4c)が3.0乃至9.6μmであることを特徴とする請求項1又は2に記載のトナーキット。
  4.  該ブラックトナー及びカラートナーは、少なくとも無機微粒子を含有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のトナーキット。
  5.  該無機微粒子が、少なくともシリカ微粒子を含有していることを特徴とする請求項4に記載のトナーキット。
  6.  該シリカ微粒子が、少なくともオイル処理を施されていることを特徴とする請求項5に記載のトナーキット。
  7.  該ブラックトナー及び該カラートナーは、BET比表面積の異なる少なくとも2種類の無機微粒子を含有することを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載のトナーキット。
  8.  ブラックトナーにおける無機微粒子の含有割合が、カラートナーにおける無機微粒子の含有割合よりも大きいことを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載のトナーキット。
  9.  該カラートナーとして、イエロートナー、マゼンタトナー及びシアントナーを有していることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のトナーキット。
  10.  静電荷像を担持するための静電荷像担持体を帯電し、帯電された静電荷像担持体に静電荷像を形成し、現像手段が有するトナーによって静電荷像を現像してトナー像を形成し、静電荷像担持体上のトナー像を中間転写体を介して又は介さずに転写材へ転写し、転写材上のトナー像を定着手段によって定着するカラー画像形成方法において使用されるトナーキットであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のトナーキット。
  11.  静電荷像を担持するための静電荷像担持体を帯電する帯電工程を有し、帯電された静電荷像担持体に静電荷像を形成する静電荷像形成工程を有し、現像手段が有するトナーによって静電荷像を現像してトナー像を形成する現像工程を有し、静電荷像担持体上のトナー像を中間転写体を介して又は介さずに転写材へ転写する転写工程を有し、転写材上のトナー像を定着手段によって定着する定着工程を有するカラー画像形成方法であって、
     該トナーとして、少なくともカーボンブラックを有する非磁性ブラックトナーと、3色以上のカラートナーを用い、
     該ブラックトナーの重量平均粒子径をD4b、一点法BET比表面積をSbとし、該ブラックトナー以外のカラートナーの重量平均粒子径をD4c、一点法BET比表面積をScとしたとき、下記関係式(1)及び(2)を満たし、かつ、フロー式粒子像測定装置で計測されるブラックトナー及びカラートナーの平均円形度が0.950乃至1.000であり、円形度標準偏差が0.040未満である画像形成方法。
      関係式(1) 0.60≦D4c/D4b≦0.96
      関係式(2) 0.750≦Sc/Sb≦1.000
  12.  該ブラックトナーの個数基準の粒子径分布から計算される5.04μm以下の割合をUb5.04(個数%)とし、該カラートナーの個数基準の粒子径分布から計算される5.04μm以下の割合をUc5.04(個数%)とし、また、該ブラックトナーの重量基準の粒子径分布から計算される12.7μm以上の割合をUb12.7(重量%)とし、該カラートナーの重量基準の粒子径分布から計算される12.7μm以上の割合をUc12.7(重量%)としたとき、下記関係式(3)、(4)及び(5)を満足することを特徴とする請求項11に記載の画像形成方法。
      関係式(3) 1.2≦Uc5.04/Ub5.04≦6.0
      関係式(4) Ub12.7≦2.0
      関係式(5) Uc12.7≦1.0
  13.  該ブラックトナー及びカラートナーは、少なくとも無機微粒子を含有していることを特徴とする請求項11又は12に記載の画像形成方法。
  14.  該無機微粒子が、少なくともシリカ微粒子を含有していることを特徴とする請求項13に記載の画像形成方法。
  15.  該シリカ微粒子が、少なくともオイル処理を施されていることを特徴とする請求項14に記載の画像形成方法。
  16.  該ブラックトナー及び該カラートナーは、BET比表面積の異なる少なくとも2種類の無機微粒子を含有することを特徴とする請求項11乃至15のいずれかに記載の画像形成方法。
  17.  ブラックトナーにおける無機微粒子の含有割合が、カラートナーにおける無機微粒子の含有割合よりも大きいことを特徴とする請求項13乃至16のいずれかに記載の画像形成方法。
  18.  該カラートナーとして、イエロートナー、マゼンタトナー及びシアントナーを有していることを特徴とする請求項11乃至17のいずれかに記載の画像形成方法。
  19.  少なくとも静電荷像担持体、帯電手段、現像手段及びトナー保持手段を有するブラック画像形成ユニットを用いてブラックトナー像の形成を行い、
     少なくとも静電荷像担持体、帯電手段、現像手段及びトナー保持手段を有するカラー画像形成ユニットを用いてカラートナー像の形成を行う画像形成方法であって、
     ブラック画像形成ユニットとカラー画像形成ユニットとがタンデム型に配置されていることを特徴とする請求項11乃至18のいずれかに記載の画像形成方法。
  20.  カラー画像形成ユニットが、イエロー画像形成ユニット、マゼンタ画像形成ユニット及びシアン画像形成ユニットを少なくとも有しており、
     該イエロー画像形成ユニットが、少なくとも静電荷像担持体、帯電手段、現像手段及びトナー保持手段を有し、イエロートナー像の形成を行い、
     該マゼンタ画像形成ユニットが、少なくとも静電荷像担持体、帯電手段、現像手段及びトナー保持手段を有し、マゼンタトナー像の形成を行い、
     該シアン画像形成ユニットが、少なくとも静電荷像担持体、帯電手段、現像手段及びトナー保持手段を有し、シアントナー像の形成を行い、
     ブラック画像形成ユニット、イエロー画像形成ユニット、マゼンタ画像形成ユニット及びシアン画像形成ユニットが、タンデム型に配置されていることを特徴とする請求項11乃至18のいずれかに記載の画像形成方法。
  21.  現像工程が、転写残トナーの回収を兼ねていることを特徴とする請求項11乃至20のいずれかに記載の画像形成方法。
  22.  現像工程が非磁性トナーと磁性キャリアとを含有する二成分系現像剤を用いた現像を行う二成分現像方式であることを特徴とする請求項11乃至21のいずれかに記載の画像形成方法。
  23.  現像工程が非磁性トナーと磁性キャリアとを含有する二成分系現像剤を用いた現像を行う二成分現像方式であって、
     キャリアを順次回収し、非磁性トナーと磁性キャリアとを含有する補給用現像剤を補給しながら画像形成を行う現像方式(オートリフレッシュ現像方式)を用いることを特徴とする請求項11乃至22のいずれかに記載の画像形成方法。
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