JP2008197487A - 多色画像形成方法及び多色トナー - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数色の色トナーを重ね合せ転写して多色画像の形成を行う方法において、後段の重ね合せ転写の転写性を改善した多色画像形成方法及びそれに使用される多色トナーを提供すること。
【解決手段】 それぞれ表面に静電潜像が形成され、並設された複数の像担持体上に、それぞれの像担持体に対応する所定の色トナーを順次供給し、前記静電潜像を現像し、かつ現像により形成された色トナー像を、現像されるごとに順次転写材に重ね転写して多色画像を形成する多色画像形成方法であって、前記各色トナーは、表面がシリコーンオイルにより処理された平均粒径30nm以上のシリカを外添してなり、前記並設された複数の像担持体のうち、下流側に配置された像担持体の静電潜像を現像する色トナーのシリカ添加量は、上流側に配置された像担持体の静電潜像を現像する色トナーのシリカ添加量よりも多いことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、多色画像形成方法及び多色トナーに係り、特に、重ね合せ転写の転写性を改善した多色画像形成方法及びそれに使用される多色トナーに関する。
電子写真方式による画像形成方法は、一般に、静電潜像をトナーにより現像して可視化し、得られたトナー像を用紙に転写することにより行われている。
このような画像形成に用いられるトナーの製造方法としては、粉砕法、重合法等があるが、粉砕法が主流を占めている。粉砕法の一般的な製造方法は、次の通りである。即ち、結着樹脂、着色剤、離型剤、帯電制御剤等の原料を乾式で混合した後、2軸押出機などで溶融混練し、冷却固化し、粗粉砕を行い、混練粗砕物を得る。その後、ジェットミルなどで微粉砕を行い、適切な粒度分布になるように分級機で粒度調整を行う。更に、シリカなどと一緒に混合機で混合することで表面処理を行い、トナーを得る。
カラープリンターの場合、一般にマゼンタ、シアン、イエローの3色の色トナーとブラックトナーを使用し、3色の色トナーを重ね合わせることで、色再現性を実現している。
具体的な画像形成方法としては、それぞれの表面に静電潜像が形成され、並設された複数の像担持体上に、それぞれの像担持体に対応する所定の色トナーを順次供給して静電潜像を現像し、この現像により形成された色トナー像を、現像されるごとに順次転写材に重ね転写して多色画像を形成する多色画像形成方法が挙げられる。
このような多色画像形成装置では、重ね合わせの2段目、3段目に印字するトナーの転写性が悪化するという不具合がある。この不具合を改善するために、トナーにシリコーンオイルを添加し、かつ、その添加量を1段目から3段目にかけて多くする提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、この提案による方法では、シリコーンオイルのトナーへの分散が不均一であるため、十分な転写性改善効果が得られない。
また、シリカを外部添加した色トナーを用いて多色画像を形成する場合、1段目に使用されるトナー、2段目に使用されるトナー、3段目に使用されるトナーの順にシリカの添加量を少なくしてトナーの流動性を順次減少させることにより、トナーの飛散を防止し、画質の劣化を抑える方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、この方法によっては、2段目、3段目におけるトナーの転写性を改善することはできない。
特開2002−82477号公報 特開平2−143265号公報
本発明は、以上のような事情の下になされ、複数色の色トナーを重ね合せ転写して多色画像の形成を行う方法において、後段の重ね合せ転写の転写性を改善した多色画像形成方法及びそれに使用される多色トナーを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、それぞれ表面に静電潜像が形成され、並設された複数の像担持体上に、それぞれの像担持体に対応する所定の色トナーを順次供給し、前記静電潜像を現像し、かつ現像により形成された色トナー像を、現像されるごとに順次転写材に重ね転写して多色画像を形成する多色画像形成方法であって、前記各色トナーは、表面がシリコーンオイルにより処理された平均粒径30〜50nmのシリカを外添してなり、前記並設された複数の像担持体のうち、下流側に配置された像担持体の静電潜像を現像する色トナーのシリカ添加量は、上流側に配置された像担持体の静電潜像を現像する色トナーのシリカ添加量よりも多いことを特徴とする多色画像形成方法を提供する。
本発明の第2の態様は、それぞれ表面に静電潜像が形成され、並設された複数の像担持体上に、それぞれの像担持体に対応する所定の色トナーを順次供給し、前記静電潜像を現像し、かつ現像により形成された色トナー像を、現像されるごとに順次転写材に重ね転写して多色画像を形成する多色画像形成方法に使用される複数の色トナーの組合せからなる多色トナーであって、前記各色トナーは、表面がシリコーンオイルにより処理された平均粒径30〜50nmのシリカを外添してなり、前記並設された複数の像担持体のうち、下流側に配置された像担持体の静電潜像を現像する色トナーのシリカ添加量は、上流側に配置された像担持体の静電潜像を現像する色トナーのシリカ添加量よりも多いことを特徴とする多色トナーを提供する。
以上の本発明の第1及び第2の態様において、それぞれの像担持体に対応する色トナーは、上流側の像担持体から下流側の像担持体に向って順に、マゼンタトナー、シアントナー、及びイエロートナーであり、シリカ添加量は、この順に多いものとすることができる。
本発明の第1の態様によると、多段の現像及び転写工程で複数の色トナーを重ね転写してカラー画像を形成する場合、上流側から下流側のどの転写工程においても優れた転写性を示す多色画像形成方法が提供される。また、本発明の第2の態様によると、そのような優れた転写性をもって多色画像の形成を可能とする多色トナーが提供される。
以下、発明の実施の形態について説明する。
本発明の一実施形態に係る多色画像形成方法は、複数の色トナーを重ね転写して画像を形成する際に、色トナーのシリカ外添量を、上流側の現像に用いる色トナーよりも下流側の現像に用いる色トナーにおいて多くしていることを特徴とする。即ち、複数の色トナーの複数段の重ね転写において、従来、下流側の転写における色トナーの転写性が劣化するという不具合があったが、下流側の現像に用いる色トナーのシリカ外添量を増加することにより、感光体ドラムとトナーとの付着力を、トナー表面のシリコーンオイルで処理されたシリカにより減少させ、下流側の重ね転写における転写性の劣化を改善するものである。
使用されるシリカの平均粒径は30nm以上であることが必要であり、平均粒径が30nm未満では重ね合せの転写性が劣化し、カブリが生じてしまう。シリカの平均粒径の上限は特に限定されないが、入手性の点から50nm程度である。
シリカの外添量は、特に限定されないが、通常、トナー質量に対し、0.5〜5.0量%程度であり、この範囲内で、上流側で使用される色トナーから下流側で使用される色トナーの外添量を増加させる。
シリカ表面を処理するためのシリコーンオイルとしては、ジメチルシリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、α−メチルスチレン変性シリコーンオイル、クロルフェニル変性シリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル等を用いることができる。
シリカ表面のシリコーンオイルの処理量は、特に限定されないが、通常は、シリカ質量の1.0〜10.0質量%程度である。
シリコーンオイルによるシリカ表面の処理は、例えば、シリカ粉末をシリコーンオイル中に浸漬したり、シリコーンオイルの蒸気にさらすことにより、行うことができる。
本実施形態におけるトナーは、結着樹脂としてポリエステル樹脂を用いることができる。また、必要に応じて公知の帯電制御剤及び離型剤を用いることができる。
本実施形態で使用される色トナーは、例えば、マゼンタ、シアン、イエローの3色であり、この順に、シリコーンオイルで処理されたシリカの外添量を増加させる。また、これらの色トナー以外に、最下段にブラックトナーが使用されるが、ブラックトナーは上記色トナーと重ね合せ転写されることはないため、他の色トナーとの関係でシリカの外添量を調整する必要はない。
以下に、本発明の実施例を示し、本発明についてより具体的に説明する。
実施例
最初に、シリカを外添する前のマゼンタトナー微粒子、シアントナー微粒子、及びイエロートナー微粒子を以下のようにして作製する。
マゼンタトナー微粒子の作製
結着樹脂としてポリエステル樹脂(軟化点134℃)92質量%、着色剤としてC.Iピグメントレッド57:1を4質量%、荷電制御剤として「LR−147」(日本カーリット(株)製:有機ホウ素化合物)1質量%、離型剤として「NP056」(三井化学(株)製:ポリプロピレンワックス)3質量%をヘンシェルミキサー(三井鉱山(株)製)を用いて混合した。
混合粉体を2軸混練機(スクリュウ径43mm、L/D=34)で溶融混練し、延伸、冷却し、ロートプレックス(ホソカワミクロン(株)製、2mmスクリーン)で粗砕した後、衝突式粉砕機・風力分級機にて、トナー平均粒径が9.0μmになるように粉砕・分級を行い、マゼンタトナー微粒子を得た。
シアントナー微粒子の作製
結着樹脂としてポリエステル樹脂(軟化点134℃)92質量%、着色剤としてC.Iピグメントブルー15:3を4質量%、荷電制御剤として「LR−147」(日本カーリット(株)製:有機ホウ素化合物)1質量%、離型剤として「NP056」(三井化学(株)製:ポリプロピレンワックス)3質量%をヘンシェルミキサー(三井鉱山(株)製)を用いて混合した。
混合粉体を2軸混練機(スクリュウ径43mm、L/D=34)で溶融混練し、延伸、冷却し、ロートプレックス(ホソカワミクロン(株)製、2mmスクリーン)で粗砕した後、衝突式粉砕機・風力分級機にて、トナー平均粒径が9.0μmになるように粉砕・分級を行い、シアントナー微粒子を得た。
イエロートナー微粒子の作製
結着樹脂としてポリエステル樹脂(軟化点134℃)92質量%、着色剤としてC.Iピグメントイエロー17を4質量%、荷電制御剤として「LR−147」(日本カーリット(株)製:有機ホウ素化合物)1質量%、離型剤として「NP056」(三井化学(株)製:ポリプロピレンワックス)3質量%をヘンシェルミキサー(三井鉱山(株)製)を用いて混合した。
混合粉体を2軸混練機(スクリュウ径43mm、L/D=34)で溶融混練し、延伸、冷却し、ロートプレックス(ホソカワミクロン(株)製、2mmスクリーン)で粗砕した後、衝突式粉砕機・風力分級機にて、トナー平均粒径が9.0μmになるように粉砕・分級を行い、イエロートナー微粒子を得た。
次に、以上のように作製した各トナー微粒子に、種々の量のシリコンオイル処理シリカを外添して、マゼンタトナーM1〜M5、シアンシアントナーC1〜C5、イエローイエロートナーY1〜Y5を作製した。
(マゼンタトナーM1の作製)
マゼンタトナー微粒子100質量部に、外添剤として「RX300」(日本アエロジル(株)製:ヘキサメチルジシラザン処理シリカ)0.4質量部と「RY50」(日本アエロジル(株)製:シリコンオイル処理シリカ、平均粒径40nm)1.4質量部を添加し、ヘンシェルミキサーで混合し、マゼンタトナーM1を得た。
(シアントナーC1の作製)
マゼンタトナー微粒子をシアントナー微粒子に換えて、マゼンタトナーM1と同様にしてシアントナーC1を得た。
(イエロートナーY1の作製)
マゼンタトナー微粒子をイエロートナー微粒子に換えて、マゼンタトナーM1と同様にしてイエロートナーY1を得た。
(マゼンタトナーM2の作製)
マゼンタトナー微粒子100質量部に、外添剤として「RX300」(日本アエロジル(株)製:ヘキサメチルジシラザン処理シリカ)0.4質量部と「RY50」(日本アエロジル(株)製:シリコンオイル処理シリカ、平均粒径40nm)1.8質量部を添加し、ヘンシェルミキサーで混合し、マゼンタトナーM2を得た。
(シアントナーC2の作製)
マゼンタトナー微粒子をシアントナー微粒子に換えて、マゼンタトナーM2と同様にしてシアントナーC2を得た。
(イエロートナーY2の作製)
マゼンタトナー微粒子をイエロートナー微粒子に換えて、マゼンタトナーM2と同様にしてイエロートナーY2を得た。
(マゼンタトナーM3の作製)
マゼンタトナー微粒子100質量部に、外添剤として「RX300」(日本アエロジル(株)製:ヘキサメチルジシラザン処理シリカ)0.4質量部と「RY50」(日本アエロジル(株)製:シリコンオイル処理シリカ、平均粒径40nm)2.5質量部を添加し、ヘンシェルミキサーで混合し、マゼンタトナーM3を得た。
(シアントナーC3の作製)
マゼンタトナー微粒子をシアントナー微粒子に換えて、マゼンタトナーM3と同様にしてシアントナーC3を得た。
(イエロートナーY3の作製)
マゼンタトナー微粒子をイエロートナー微粒子に換えて、マゼンタトナーM3と同様にしてイエロートナーY3を得た。
(マゼンタトナーM4の作製)
マゼンタトナー微粒子100質量部に、外添剤として「RX300」(日本アエロジル(株)製:ヘキサメチルジシラザン処理シリカ)0.4質量部と「NY50」(日本アエロジル(株)製:シリコンオイル処理シリカ、平均粒径30nm)1.4質量部を添加し、ヘンシェルミキサーで混合し、マゼンタトナーM4を得た。
(シアントナーC4の作製)
シアントナー微粒子100質量部に、外添剤として、「RX300」(日本アエロジル(株)製:ヘキサメチルジシラザン処理シリカ)0.4質量部と「NY50」(日本アエロジル(株)製:シリコンオイル処理シリカ、平均粒径30nm)1.8質量部を添加し、ヘンシェルミキサーで混合し、シアントナーC4を得た。
(イエロートナーY4の作製)
イエロートナー微粒子100質量部に、外添剤として「RX300」(日本アエロジル(株)製:ヘキサメチルジシラザン処理シリカ)0.4質量部と「NY50」(日本アエロジル(株)製:シリコンオイル処理シリカ、平均粒径30nm)2.5質量部を添加し、ヘンシェルミキサーで混合し、イエロートナーY4を得た。
(マゼンタトナーM5の作製)
マゼンタトナー微粒子を100質量部に、外添剤として「RX300」(日本アエロジル(株)製:ヘキサメチルジシラザン処理シリカ)0.4質量部と「RY200」(日本アエロジル(株)製:シリコンオイル処理シリカ、平均粒径12nm)0.3質量部を添加し、ヘンシェルミキサーで混合し、マゼンタトナーM5を得た。
(シアントナーC5の作製)
シアントナー微粒子100質量部に、外添剤として「RX300」(日本アエロジル(株)製:ヘキサメチルジシラザン処理シリカ)0.4質量部と「RY200」(日本アエロジル(株)製:シリコンオイル処理シリカ、平均粒径12nm)0.6質量部を添加し、ヘンシェルミキサーで混合し、シアントナーC5を得た。
(イエロートナーY5の作製)
マゼンタトナー微粒子100質量部に、外添剤として「RX300」(日本アエロジル(株)製:ヘキサメチルジシラザン処理シリカ)0.4質量部と「RY200」(日本アエロジル(株)製:シリコンオイル処理シリカ、平均粒径12nm)0.8質量部を添加し、ヘンシェルミキサーで混合し、イエロートナーY5を得た。
次に、以上のように作製したマゼンタトナーM1〜M5、シアンシアントナーC1〜C5、及びイエロートナーY1〜Y5を用いて画像形成を行うためのカラー画像形成装置について、図1を参照して説明する。
図1に示す画像形成装置1は、電子写真式で二次転写方式のタンデム型のカラー画像形成装置であり、画像形成部2、中間転写ベルトユニット3、給紙部4、及び両面印刷用搬送ユニット5により構成されている。
画像形成部2は、同図の右(上流)側から左(下流)側へ4個の画像形成ユニット6M、6C、6Y、6Bkを多段式に並設した構成からなる。
これら4個の画像形成ユニットのうち上流側(図の右側)の3個の画像形成ユニット6M、6C及び6Yは、それぞれ減法混色の三原色であるマゼンタトナーM、シアントナーC、イエロートナーYの色トナーによるモノカラー画像を形成し、画像形成ユニット6Bkは、主として文字や画像の暗黒部分等に用いられるブラックトナーBkによるモノクロ画像を形成する。
各画像形成ユニット6M、6C、6Y、6Bkは、トナー容器(トナーカートリッジ)に収納されたトナーの色を除き全て同じ構成である。したがって、以下ブラックトナーBk用の画像形成ユニット6Bkを例にしてその構成を説明する。
画像形成ユニット6Bkは、最下部に感光体ドラム7を備えている。この感光体ドラム7は、その周面が例えば有機光導電性材料により構成されている。この感光体ドラム7の周面近傍を取り巻いて、クリーナ8、帯電ローラ9、光書込ヘッド11、及び現像器12の現像ローラ13が配置されている。
現像器12は、上部のトナー容器に同図にはM、C、Y、Kで示すようにマゼンタトナーM、シアントナーC、イエロートナーY、ブラックトナーBkのいずれかの色トナーを収容し、中間部には下部へのトナー補給機構を備えている。
また、現像器12の下部には側面開口部に上述した現像ローラ13を備え、内部にトナー撹拌部材、現像ローラ13にトナーを供給するトナー供給ローラ、現像ローラ13上のトナー層を一定の層厚に規制するドクターブレード等を備えている。
中間転写ベルトユニット3は、本体装置のほぼ中央で図の左右のほぼ端から端まで扁平なループ状になって延在する無端状の転写ベルト14と、この転写ベルト14を掛け渡されて転写ベルト14を図の反時計回り方向に循環移動させる駆動ローラ15と従動ローラ16を備えている。
転写ベルト14は、直接ベルト面に転写(一次転写)されたトナー像を更に用紙に転写(二次転写)すべく用紙への転写位置まで搬送するので、ここではユニット全体を中間転写ベルトユニットといっている。
この中間転写ベルトユニット3は、上記扁平なループ状の転写ベルト14のループ内にベルト位置制御機構17を備えている。ベルト位置制御機構17は、転写ベルト14を介して感光体ドラム7の下部周面に押圧する導電性発泡スポンジから成る一次転写ローラ18を備えている。
ベルト位置制御機構17は、マゼンタトナーM、シアントナーC及びイエロートナーY用の3個の画像形成ユニット6M、6C及び6Yに対応する3個の一次転写ローラ18を鉤型の支持軸を中心に同一周期で回転移動させる。
そして、ベルト位置制御機構17は、ブラックトナーBkの画像形成ユニット6Bkに対応する1個の一次転写ローラ18を上記3個の一次転写ローラ18の周期と異なる回転移動周期で回転移動させて転写ベルト14を感光体ドラム7から離接させる。
すなわち、ベルト位置制御機構17は、中間転写ベルトユニット3の転写ベルト14の位置を、フルカラーモード(4個全部の一次転写ローラ18が転写ベルト14に当接)、モノクロモード(画像形成ユニット6Kに対応する一次転写ローラ18のみが転写ベルト14に当接)、及び全非転写モード(4個全部の一次転写ローラ18が転写ベルト14から離れる)に切換える。
上記の中間転写ベルトユニット3の上面側には、ベルト移動方向最上流側の画像形成ユニット6Mの更に上流側に、ベルトクリーナユニットが配置され、下面部に沿って平らで薄型の廃トナー回収容器19が着脱自在に配置されている。
給紙部4は、上下2段に配置された2個の給紙カセット21を備え、2個の給紙カセット21の給紙口(図の右方)近傍には、それぞれ用紙取出ローラ22、給送ローラ23、捌きローラ24、待機搬送ローラ対25が配置されている。
待機搬送ローラ対25の用紙搬送方向(図の鉛直上方向)には、転写ベルト14を介して従動ローラ16に圧接する二次転写ローラ26が配設されて、用紙への二次転写部を形成している。
この二次転写部の下流(図では上方)側には、ベルト式熱定着装置27が配置され、ベルト式熱定着装置27の更に下流側には、定着後の用紙をベルト式熱定着装置27から搬出する搬出ローラ対28、及びその搬出される用紙を装置上面に形成されている排紙トレー29に排紙する排紙ローラ対31が配設されている。
両面印刷用搬送ユニット5は、上記搬出ローラ対28と排紙ローラ対31との中間部の搬送路から図の右横方向に分岐した開始返送路32a、それから下方に曲がる中間返送路32b、更に上記とは反対の左横方向に曲がって最終的に返送用紙を反転させる終端返送路32c、及びこれらの返送路の途中に配置された4組の返送ローラ対33a、33b、33c、33dを備えている。
上記終端返送路32cの出口は、給紙部4の下方の給紙カセット21に対応する待機搬送ローラ対25への搬送路に連絡している。
また、中間転写ベルトユニット3の上面部には、クリーニング部35及び取り込みローラ36が配置されている。
クリーニング部35は、転写ベルト14の上面に当接して廃トナーを擦り取って除去し、取り込みローラ36はクリーニング部35が除去した廃トナーを引き継いで、ベルトクリーナユニット(図示せず)の一時貯留部に溜め込み、その溜め込まれた廃トナーを搬送スクリューにより落下筒内を上部まで搬送し、落下筒を介して廃トナー回収容器19に送り込んでいる。
また、上記のクリーニング部35を適度の圧力で転写ベルト14に圧接させるために、中間転写ベルトユニット3側には、下方から転写ベルト14をクリーニング部35に向けて押圧する押圧ローラ37が設けられている。
図1に示すように、この画像形成装置1は、従来の用紙に直接トナー像を転写する方式ではなく、待機搬送ローラ対25により二次転写部まで鉛直方向に搬送される用紙に中間転写ベルト14を介してトナー像を転写する方式となっている。
以上説明した図1に示すカラー画像形成装置を用いて、上述したマゼンタトナーM1〜M5、シアンシアントナーC1〜C5、及びイエロートナーY1〜Y5の種々の組合せについて、以下のような試験を行った。
試験1−重ね合わせ評価
図1に示すような非磁性一成分現像装置「カシオページプレスト」(カシオ計算機(株)製:カラープリンタ毎分29枚(A4横)機)にトナーを実装し、通常環境(25℃、50%RH)において、色トナーの重ね合わせ画像を印字し、その転写性を評価した。
(評価基準)
○:転写不良は見られず、濃度ムラなどがなく、均一な画像
△:転写ムラによる濃度ムラ、色ムラが見られるが、限度範囲
×:転写ムラによる濃度ムラ、色ムラが見られる。NGレベル。
試験2−カブリ試験
試験1と同様にして白紙を印字したときのカブリを目視で評価した。プロセス速度は129.23mm/sec、定着温度は150℃で行った。
(評価基準)
○:カブリを認められない。
△:ややカブリがある。
×:明らかにカブリがある。
以上の評価結果を下記表1に示す。
Figure 2008197487
上記表1から、次のことがわかる。即ち、上流側の像担持体に用いる色トナーから下流側の像担持体に用いる色トナーへ順次、シリカの添加量を増加させた色トナーを用い、重ね合せ転写を行った実施例1及び2では、重ね合わせ評価及びカブリのいずれにおいても優れた性能を示した。
これに対し、上流側の像担持体に用いるトナーから下流側の像担持体に用いるトナーまで同一のシリカの添加量である色トナーを用い、重ね合せ転写を行った比較例1では、重ね合わせ評価及びカブリのいずれにおいてもそれほど優れた性能は得られなかった。また、上流側の像担持体に用いる色トナーから下流側の像担持体に用いる色トナーへ順次、シリカの添加量を減少させた色トナーを用い、重ね合せ転写を行った比較例2では、重ね合わせ評価及びカブリのいずれにおいても性能は劣っていた。また、上流側の像担持体に用いる色トナーから下流側の像担持体に用いる色トナーへ順次、シリカの添加量を増加させたが、12nmと小粒径のシリカを添加した色トナーを用い、重ね合せ転写を行った比較例2では、重ね合わせ評価及びカブリのいずれにおいても性能は劣っていた。
本発明の一実施形態に用いるカラー画像形成装置を示す図である。
符号の説明
1…プリンタ、2…画像形成部、3…中間転写ベルトユニット、4…給紙部、5…両面印刷用搬送ユニット、6M,6C,6Y,6Bk…画像形成ユニット、7…感光体ドラム、8…クリーナ、9…帯電ローラ、11…光書込ヘッド、12…現像器、13…現像ローラ、14…転写ベルト、15…駆動ローラ、16…従動ローラ、17…ベルト位置制御機構、18…一次転写ローラ、19…廃トナー回収容器、21…給紙カセット、22…用紙取出ローラ、23…給送ローラ、24…捌きローラ、25…待機搬送ローラ対、26…二次転写ローラ、27…ベルト式熱定着装置、28…搬出ローラ対、29…排紙トレー、31…排紙ローラ対、32a…開始返送路、32b…中間返送路、32c…終端返送路、33a、33b、33c、33d…返送ローラ対、35 クリーニング部、36…取り込みローラ、37…押圧ローラ。

Claims (4)

  1. それぞれ表面に静電潜像が形成され、並設された複数の像担持体上に、それぞれの像担持体に対応する所定の色トナーを順次供給し、前記静電潜像を現像し、かつ現像により形成された色トナー像を、現像されるごとに順次転写材に重ね転写して多色画像を形成する多色画像形成方法であって、
    前記各色トナーは、表面がシリコーンオイルにより処理された平均粒径30nm以上のシリカを外添してなり、前記並設された複数の像担持体のうち、下流側に配置された像担持体の静電潜像を現像する色トナーのシリカ添加量は、上流側に配置された像担持体の静電潜像を現像する色トナーのシリカ添加量よりも多いことを特徴とする多色画像形成方法。
  2. それぞれの像担持体に対応する色トナーは、上流側から下流側に向って順に、マゼンタトナー、シアントナー、及びイエロートナーであり、シリカ添加量は、この順に多いことを特徴とする請求項1に記載の多色画像形成方法。
  3. それぞれ表面に静電潜像が形成され、並設された複数の像担持体上に、それぞれの像担持体に対応する所定の色トナーを順次供給し、前記静電潜像を現像し、かつ現像により形成された色トナー像を、現像されるごとに順次転写材に重ね転写して多色画像を形成する多色画像形成方法に使用される複数の色トナーの組合せからなる多色トナーであって、
    前記各色トナーは、表面がシリコーンオイルにより処理された平均粒径30nm以上のシリカを外添してなり、前記並設された複数の像担持体のうち、下流側に配置された像担持体の静電潜像を現像する色トナーのシリカ添加量は、上流側に配置された像担持体の静電潜像を現像する色トナーのシリカ添加量よりも多いことを特徴とする多色トナー。
  4. それぞれの像担持体に対応する色トナーは、上流側の像担持体から下流側の像担持体に向って順に、マゼンタトナー、シアントナー、及びイエロートナーであり、シリカ添加量は、この順に多いことを特徴とする請求項3に記載の多色トナー。
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