JP2004143187A - ゴム組成物及び空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】熱伝導性を高めてゴム温度を低減すると共に耐摩耗性を向上させ、惹いてはタイヤの大型化に伴う加硫工程の改善にも役立つゴム組成物及び空気入りタイヤを提供すること。
【解決手段】本発明に係るゴム組成物は、天然ゴム及びジエン系合成ゴムの少なくとも一種以上からなるゴム成分と、断面積の平均直径が0.5μm以下の炭素繊維とを配合してなることを特徴とするものであり、また、本発明に係る空気入りタイヤは前記ゴム組成物をトレッド部又はサイド部に用いたことを特徴とする。
【選択図】 なし
【解決手段】本発明に係るゴム組成物は、天然ゴム及びジエン系合成ゴムの少なくとも一種以上からなるゴム成分と、断面積の平均直径が0.5μm以下の炭素繊維とを配合してなることを特徴とするものであり、また、本発明に係る空気入りタイヤは前記ゴム組成物をトレッド部又はサイド部に用いたことを特徴とする。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴム組成物及び空気入りタイヤに関するものであり、より詳細には、熱伝導性を高めて発熱等よるゴム温度を低減させると共に、耐摩耗性を向上させたゴム組成物、及びこのゴム組成物を用いた空気入りタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、補強性充填剤としてカーボンブラックが多用されている。これは、カーボンブラックが他の充填剤に比べて、高い補強性と優れた耐摩耗性を付与しうるからであり、従来からゴム組成物の耐摩耗性の向上手段として、カーボンブラックの充填量の増加等が知られている。また、ゴムの低発熱化、例えばタイヤ等の低転がり抵抗を図る場合、カーボンブラックの充填量減量、あるいは大粒径のカーボンブラックの使用が考えられるが、いずれの場合も、補強性、耐摩耗性等が低下するのを免れないことが知られている。更に、ゴム組成物の低発熱性と耐摩耗性とを両立させる充填剤として、含水ケイ酸(湿式シリカ)が知られており、例えば特開平3−252431号公報、特開平6−248116号公報、特開平7−70369号公報、特開平7−188466号公報、特開平7−196850号公報、特開平8−225684号公報、特開平8−245838号公報、特開平8−337687号公報など、数多く提案されている。
【0003】
ところで、このような低発熱性を追求しても、耐摩耗性を十分に維持させながらゴム温度、即ちタイヤ温度を下げることには限界があり、達成することが容易にできない。そこで、耐摩耗性を向上させて、更にゴム温度の低減を図る方法として別な方法が考えられている。それは、ゴム温度がその入力による発熱と放熱とのバランスによって決定付けられることから、ゴムの熱伝導性を向上させることにより、ゴム温度を速やかに低減させることである。このような観点から、ゴム温度の低減にゴムの熱伝導性を向上させる手段が考えられており、例えば、ラバー ケミカル テクノロジ(Rubber Chemical Technology 2001年、74巻 236−248頁)に記載されるように、金属粉をゴム成分に配合して混練することが試みられている。こような熱伝導性の向上は、タイヤの大型化に伴う長時間加硫を回避することができ、その加硫工程の改善を図ることができる。
しかしながら、ゴムの熱伝導性を向上させるには金属粉の充填は効を奏するものの、金属粉は非補強性であるがゆえに、TEAR性、耐摩耗性の大幅な低下が見られ、タイヤ等の用途には不向きと言わざる得ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明は前記課題に鑑みてなされるものであり、すなわち、熱伝導性を高めてゴム温度を低減すると共に耐摩耗性を向上させ、惹いてはタイヤの大型化に伴う加硫工程の改善にも役立つゴム組成物及び空気入りタイヤを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、前記従来技術の課題について、鋭意検討した結果、ゴム成分に平均直径が特定の範囲にある炭素繊維を配合すると、その炭素繊維がゴム成分中で金属同等或いはそれ以上の熱伝導性に寄与することを見出し、本発明に至ったものである。
【0006】
即ち、本発明に係るゴム組成物及び空気入りタイヤは、以下の構成或いは手段からなることを特徴とし、前記課題を解決するものである。
【0007】
(1)天然ゴム及びジエン系合成ゴムの少なくとも一種以上からなるゴム成分と、断面積の平均直径が0.5μm以下の炭素繊維とを配合してなることを特徴とするゴム組成物。
【0008】
(2)前記炭素繊維と共に、カーボンブラック、シリカ、及び無機着充填剤から選択される少なくとも1種以上の補強性及び/又は機能性充填剤を配合してなる前記(1)記載のゴム組成物。
(3)前記炭素繊維は、該繊維平均径0.5nmから500nmの範囲にあり、かつ該繊維長さが0.5μmから50μmの範囲にあると共に、アスペクト比が10以上であることを特徴とする前記(1)又は(2)記載のゴム組成物。
(4)前記炭素繊維は、該繊維平均径1nmから400nmの範囲にあり、かつ該繊維長さが1μmから40μmの範囲にあると共に、アスペクト比が15以上であることを特徴とする前記(3)記載のゴム組成物。
(5)前記炭素繊維が気相法炭素繊維であることを特徴とする前記(1)乃至(4)のいずれかに記載のゴム組成物。
(6)前記ゴム成分100質量部当たり、前記炭素繊維を0.5乃至100質量部の範囲で配合することを特徴とする前記(1)乃至(5)のいずれかに記載のゴム組成物。
(7)ゴム成分100質量部当たり、前記補強性及び/又は機能性充填剤の総量を25乃至120質量部の範囲で配合することを特徴とする前記(1)乃至(6)のいずれかに記載のゴム組成物。
【0009】
(8)前記(1)乃至(7)のいずれかに記載のゴム組成物をトレッド部及び/又はサイド部に用いることを特徴とする空気入りタイヤ。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るゴム組成物及び空気入りタイヤの好ましい実施の形態を詳述する。尚、本発明に係るゴム組成物及び空気入りタイヤは以下の実施形態及び実施例に限るものではない。
本発明に係るゴム組成物は、天然ゴム及びジエン系合成ゴムの少なくとも一種以上からなるゴム成分と、断面積の平均直径が5μm以下の炭素繊維とを配合してなることを特徴とする。
【0011】
本発明に係るゴム組成物にあって、前記ゴム成分は、例えば、天然ゴム、合成ジエン系ゴムが使用されるが、合成ジエン系ゴムとしては、例えばポリイソプレン合成ゴム(IR)、ポリブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)などが挙げられる。
【0012】
前記炭素繊維はファイバー状或いはチューブ状(中空状)であっても良く、またその炭素繊維平均径は、0.5nmから500nmの範囲に収まることが好ましく、更に好ましくは、1nmから400nmの範囲に収まることが望ましい。
前記炭素繊維の断面積の平均径が0.5nm以下であれば、炭素繊維を前記ゴム成分と共に混練することにより、その加硫ゴムの耐摩耗性を向上させると共に、金属粉とほぼ同等、或いはそれ以上の熱伝導性を保持してゴム温度を速やかに下げる。炭素繊維の断面積の平均径が0.5nmを超える場合には、耐摩耗性の大幅な低下を伴ってくるので、好ましくない。
【0013】
また、前記炭素繊維平均径が、0.5nmから500nmの範囲に収まる場合、特に1nμmから400nmの範囲に収まる場合には、混練りの際にゴム成分中への分散も適度に達成でき、加硫ゴムの熱伝導性を十分高めると共に、耐摩耗性が低下することもない。
従って、本発明にあっては、ナノファイバー或いはナノチューブからなる炭素繊維であることが望ましい。
【0014】
更に、前記炭素繊維長さは、0.5μmから50μmの範囲にあることが好ましく、より好ましくは1μmから40μmの範囲にあることが望ましい。また前記炭素繊維のアスペクト比は10以上であることが好ましい。
配合する炭素繊維の長さが0.5μmから50μmの範囲、特に1μmから40μmの範囲にあれば、混練り時の炭素繊維のゴム成分中への分散性も良く、またアスペクト比も10以上とすることができるので、ゴム組成物に十分な耐摩耗性と熱伝導性とを付与することができる。
【0015】
炭素繊維長さが0.5μm未満ではその製造が困難であり、また十分なアスペクト比が得られず、配合効果も十分に現れない場合がある。一方、炭素繊維長が50μmを超えると、前記ゴム組成物の耐磨耗性が十分でないことがある。また、前記炭素繊維のアスペクト比が10未満であれば、配合効果が十分に現れない場合がある。
【0016】
前記条件を満たす炭素繊維は、その製造方法は特に制限されないが、特に気相成長法によって製造される気相成長法炭素繊維であることが望ましい。このような炭素繊維としては例えば、昭和電工(株)製のVGCFなどを挙げることができる。
【0017】
本発明に係るゴム組成物において、その炭素繊維の配合量は、ゴム成分100質量部当たり、0.5乃至100質量部の範囲であることが好ましく、より好ましくは、1乃至50の範囲であることが好ましい。
前記炭素繊維が前記範囲内で前記ゴム組成物に配合されていると、そのゴム組成物は熱伝導性が十分に高められ、また耐摩耗性が向上する。
【0018】
前記配合量が0.5質量部未満ではゴム組成物の熱伝導性を十分に高めることができなくなる。一方、100質量部を超えるとその量の割りには効果の向上がみられず、むしろ分散性に影響が出てくるため、耐摩耗性の向上やその他の性能に不利となるおそれがある。
【0019】
本発明に係るゴム組成物において、炭素繊維のみを単独で使用することもできるが、ゴムに耐摩耗性を維持、或いは更に向上させ、且つゴム温度の低減を更に行うために、またタイヤ性能を更に向上させるために、上述した前記炭素繊維以外に、カーボンブラック、シリカ、及びその他の無機充填剤等の補強性及び/又は機能性充填剤を配合することが好ましい。
本発明においては、前記補強性及び/又は機能性充填剤として前記炭素繊維と共に、カーボンブラックのみを用いても良く、またシリカのみを用いても良く、また無機充填剤のみを用いても良く、或いは、カーボンブラックと、シリカと、無機充填剤とを併用してもよい。
【0020】
前記カーボンブラックとしては、製造方法によりチャンネルブラック、ファーネスブラック、アセチレンブラック及びサーマルブラックなどがあるが、いずれのものも使用することができる。具体的には、SRF、GPF、FEF、HAF、ISAF、SAFなどを挙げることができ、これらはゴム組成物の用途に合わせて適宜選択することが望ましい。また、更に優れた耐摩擦性が要求されるゴム組成物においては、HAF、ISAF、SAFなどを用いることが特に望ましい。
【0021】
前記シリカとしては、従来のゴム補強用として慣用されているもの、例えば乾式法シリカ、湿式法シリカ(含水ケイ酸)などの中から適宜選択して用いることができる。
【0022】
前記その他の無機充填剤としては、一般式(1)がmM1・xSiOy・zH2O(但し、M1は、アルミニウム、マグネシウム、チタン、カルシウムからなる群から選ばれる金属、これらの酸化物若しくは水酸化物であり、又はこれらの水和物であり、mは1乃至5、xは0乃至10、yは2乃至5、及びzは0乃至10の自然数である)で表される無機物であり、これらはその性質上、カリウム、ナトリウム、鉄、マグネシウム等の金属、フッ素等の元素、及びアンモニウム基等が不純物として含有していてもよい。
具体的な無機充填剤としては、アルミナ一水和物(Al2O3・H2O)、ギブサイト、バイヤライト等の水酸化アルミニウム[Al(OH)3]、水酸化マグネシウム[Mg(OH)2]、酸化マグネシウム(MgO)、タルク(3MgO・4SiO2・H2O)、アタパルジャイト(5MgO・8SiO2・9H2O)、チタン白(TiO2)、チタン黒(TiO2n−1)、酸化カルシウム(CaO)、水酸化カルシウム[Ca(OH)2]、酸化アルミニウムマグネシウム(MgO・Al2O3)、クレー(Al2O3・2SiO2)、カオリン(Al2O3・2SiO2・2H2O)、パイロフィライト(Al2O3・4SiO2・H2O)、ベントナイト(Al2O3・4SiO2・2H2O)、ケイ酸アルミニウム(A12SiO5、Al4・3SiO4・5H2O等)、ケイ酸マグネシウム(Mg2SiO4、MgSiO3等)、ケイ酸かレシウム(Ca2・SiO4等)、ケイ酸アルミニウムカルシウム(Al2O3・CaO・2SiO2等)、ケイ酸マグネシウムカルシウム(CaMgSiO4)、各種ゼオライト、長石、マイカ、モンモリロナイト等が例示でき、Mがアルミニウムであることが好ましく、アルミナ類、クレー類であることが特に好ましい。
アルミナ類とは前記一般式(1)で表される物のうち、
一般式(2)Al2O3・nH2O(但し、nは0乃至3の自然数)で表わされるものである。
クレー類では、クレー(Al2O3・2SiO2)、カオリン(Al2O3・2SiO2・2H2O)、パイロフィライト(Al2O3・4SiO2・H2O)、ベントナイト(Al2O3・4SiO2・2H2O)、モンモリロナイト等が挙げられる。
【0023】
本発明に係るゴム組成物において、前記カーボンブラック及び/又はシリカの配合量は、ゴム成分100質量部当たり、25乃至120質量部の範囲であることが好ましく、より好ましくは、30乃至100の範囲であることが好ましい。
前記範囲内でカーボンブラック及び/又はシリカを前記ゴム成分と配合した場合、該ゴム組成物に耐摩耗性、熱伝導性が良好に得られ、またタイヤにおいてはウエット性能及び低燃費性等がバランス良く得られる。
【0024】
本発明に係るゴム組成物において、前記のその他の無機充填剤の配合量は、ゴム成分100質量部当たり、1乃至40質量部の範囲であることが好ましく、より好ましくは、5乃至25の範囲であることが好ましい。
前記範囲内で無機充填剤を配合した場合、該ゴム組成物からのタイヤにおいて、湿潤路面での優れたグリップが得られると共に、耐摩耗性や、ゴム組成物に要求される他の物性を良好に維持することができる。
【0025】
本発明に係る組成物において、前記炭素繊維、カーボンブラック、シリカ、及び無機充填剤からなる補強性及び/又は機能性充填剤の総量はゴム成分100質量部当り、25乃至120質量部の範囲であることが好ましく、より好ましくは30乃至100質量部の範囲であることが好ましい。
補強性及び/又は機能性充填剤の総量が前記範囲内でゴム成分と配合されている場合、そのゴム組成物の耐摩耗性を十分に向上させると共に、熱伝導性を十分に高かめて、ゴム温度の低減を図ることができる。更に、ゴムの発熱を抑制することができることから、更なるゴム温度の低減も可能となる。
【0026】
本発明のゴム組成物においては、シラン系カップリング剤を配合することができる。
シラン系カップリング剤の例としては、一般式(RO)3 Si−Sm−Si(OR)3 またはX1 Si(OR)3 (但し、RはORが加水分解可能になるような基(例えばメチル基、エチル基等)であり、X1 は有機物と反応する官能基(例えばメルカプトアルキル基、アミノアルキル基、ビニル基、エポキシ基、グリシドキシアルキル基、ベンゾチアゾリル基、N,N−ジメチルカルバモイル基等)であり、mは0<m≦9を満たす整数である。)で表される化合物が挙げられ、具体的には、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−メチルジメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィド、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−トリメトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルカルバモイルテトラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアゾリルテトラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルメタクリロイルモノスルフィドなどが挙げられる。
カップリング剤は一種で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。また、その配合量は、シリカの総量に対して、3乃至25質量%、好ましくは5乃至15質量%の範囲であることことが好ましい。配合量が3質量%未満ではカップリング剤を含有させた効果が充分に発揮されないおそれがあり、一方、25質量%を超えるとその量の割りには効果の向上がみられず、むしろ経済的に不利となる。
【0027】
本発明に係るゴム組成物には、本発明の効果が損なわれない範囲で所望により、前記配合剤以外に通常ゴム工業界で用いられる各種薬品を配合することができる。
例えば、硫黄、不溶性硫黄等の加硫剤、ジフェニルグアニジンに代表されるグアニジン系、テトラメチルチウラムジスルフィドに代表されるチウラム系、ジチオカルバミン酸亜鉛に代表されるジチオカルバミン酸塩系、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミドに代表されるスルファンアミド系、及び無水フタル酸等に代表されるスコーチリターダ等の加硫促進剤類、酸化亜鉛(亜鉛華)等に代表される加硫促進助剤、老化防止剤、及び軟化剤を配合することができる。
【0028】
前記老化防止剤としては、例えばタイヤ用ゴムには、N−フェニル−N′−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミンに代表されるアルキル・アリール−p−フェニレンジアミン系老化防止剤、またこれと、イミタゾール系(例えば、2−メルカプトベンゾイミダゾール等)、キノリン系(例えば、2,2,4−トリメチル−1,2−ヒドロキノリン等)、フェノール系(例えば、2,2′−メチレン−ビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール等)等の老化防止剤を併用して用いることができる。p−フェニレンジアミン系老化防止剤は、O3 の介在によるオゾン劣化と、それに伴う表面硬化等の表面劣化、およびO2 の介在による酸化劣化を抑制する効果が大きいことから、タイヤ表面における亀裂発生や亀裂成長を抑制する目的で、タイヤトレッド部、サイドウォール部等のタイヤの表面ゴム部材に配合使用することが好ましい。
【0029】
前記軟化剤としては、鉱物油系軟化剤、植物油系軟化剤、及び合成軟化剤に大別され、架橋ゴムの硬度調整、充填剤や架橋用配合剤などの分散性の向上、加工性の改良等を目的として適宜任意に選択して適宜量を用いることができる。
鉱物油系軟化剤としはパラフィン系、芳香族系、ナフテン系等に代表される石油系軟化剤と、コールタールに代表されるコールタール系軟化剤とがあり、植物系軟化剤としては、ステアリン酸、綿実油に代表される脂肪油系軟化剤、パインタール、ロジンに代表される松樹系軟化剤とがあり、合成油系軟化剤としては、フェノール・アルデヒド、液状ゴム等に代表される合成樹脂軟化剤とジオクチルフタレート、ジオクチルセバケートに代表される合成可塑剤とがあり、本発明においては鉱物油系、植物系が好ましく用いられる。該鉱物油系としては、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プロセスオイルなどの石油系プロセスオイル、重合した高沸点強芳香族系オイル、流動パラフィン、ホワイトオイルなどが挙げられる。これらの中で、石油系プロセスオイル、特にアロマチックス等に代表される芳香族系プロセスオイルが好適である。
【0030】
本発明に係るゴム組成物は、ロール、インターナルミキサー等の混練り機を用いて混練することによって得られ、成形加工後、加硫を行い、タイヤトレッド、アンダートレッド、カーカス、サイドウォール、ビード部分等のタイヤ用途を始め、防振ゴム、ベルト、ホースその他の工業品等の用途にも用いることができるが、特にタイヤトレッド用ゴム、サイドウォール用ゴムとして好適に使用される。
【0031】
本発明に係る空気入りタイヤは、本発明のゴム組成物を用いて通常の方法によって製造される。すなわち、必要に応じて、前記のように各種配合剤を含有させた本発明のゴム組成物が未加硫の段階でトレッド用、又はサイド用部材に押出し加工され、タイヤ成形機上で通常の方法により貼り付け成形され、生タイヤが成形される。この生タイヤを加硫機中の加熱加圧して、タイヤが得られる。このようにして得られた本発明の空気入りタイヤは、耐摩耗性を向上させると共に、熱伝導性が優れることからゴム温度の低減を図ることができる。
【0032】
本発明に係るゴム組成物は、上述の如く、ゴム成分に、炭素繊維を補強性及び/又は機能性充填剤として配合するものであり、また空気入りタイヤは、トレッド部又はサイド部に該ゴム組成物を用いたことを要旨とするものであり、前記炭素繊維を用いるものであれば、そのゴム組成物の製造方法及びタイヤの製造方法は特に限定されるものではなく、種々の公知の製造方法により製造することができる。
また、本発明の空気入りタイヤの内部には通常の、或いは酸素分圧を換えた空気、又は窒素などの不活性ガスなどの気体を充填することができる。
【0033】
【実施例】
以下に本発明に係るゴム組成物及び空気入りタイヤの実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1、2、及び比較例1、2)
天然ゴム100質量部に対して、下記表1に示す組成物、及び共通のアロマオイル10質量部、ステアリン酸1質量部、酸化亜鉛3質量部、6PPD(N−フェニル−N′−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミン)1質量部、CZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド)1質量部、及び硫黄1.5質量部を配合し、145℃×33分間で加硫した。また、実施例2及び比較例2においてゴム組成物をトレッド部に用いたサイズ1800R33のタイヤを試作した。
【0034】
【表1】
【0035】
実施例及び比較例の評価は、以下の加硫ゴムの反発弾性、ランボーン評価、及び発熱性について行った。その結果を表2に示した。
(1)反発弾性評価:レジリエンス
ブリティッシュ・スタンダード903:Part A8:1963に準じて行った反発弾性試験から、下記式により算出した。
反発弾性指数={供試試験片の反発弾性率/コントロール(比較例2)の試験片の反発弾性率}×100(反発弾性指数が大きいほど、反発弾性或いは低発熱性の面で優れていること、すなわち発熱量が小さいことを示す。)
【0036】
(2)耐摩耗性ランボーン評価
耐摩耗性ランボーン型摩耗試験機を用い、室温におけるスリップ率25%の摩耗量を測定し、摩耗量の逆数を評価値とし、比較例2の値を100として指数表示した。数値が大きいほど、良好である。
【0037】
(3)発熱性試験
一定速度、ステップロード条件のドラム試験を実施し、トレッド部内側の定位置で温度を測定し、その逆数をとり、比較例1の対照を100として指数表示した。数値が大きいほど、発熱温度が低く低発熱性であることを示す。
【0038】
【表2】
【0039】
実施例1の加硫ゴムを比較例1のゴムと比較した場合、補強性及び機能性充填剤の総量40質量部が同一ながら、炭素繊維5質量部を充填した実施例1にあってはランボーン評価(耐摩耗性)はほぼ同様であり、レジリエンス評価(発熱性の低減)ではゴムの発熱量が大きいが、発熱性試験(発熱と放熱)のバランスにおいて優れていることが判る。これはゴムの熱伝導性が向上したことによりゴムの放熱量が増加したものと判断される。
実施例2の加硫ゴム及びタイヤを比較例2のものと比較した場合、補強性及び機能性充填剤の総量50質量部が同一ながら、炭素繊維を10質量部充填した実施例2のものは、上述と同様にゴムの熱伝導性が向上したことによりゴムの放熱量が増加したものと判断される。また、ランボーン評価(耐摩耗性)にも比較例2に比べて向上していることが判る。
【0040】
(実施例3、及び比較例3)
天然ゴム50質量部、ブタジエンゴム50質量部に対して、下記表3に示す組成物、及び共通のアロマオイル5質量部、ステアリン酸2質量部、酸化亜鉛3質量部、6PPD(N−フェニル−N′−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミン)3質量部、NS(N−t−ブチル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド)0.8質量部、及び硫黄1.5質量部を配合し、145℃×33分間で加硫した。また、実施例3及び比較例3においてゴム組成物をサイド部に用いたサイズ1800R33のタイヤを試作した。
実施例及び比較例の評価は、上述の加硫ゴムの反発弾性、ランボーン評価、及び発熱性試験について行った。その結果を表4に示した。
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】
実施例3の加硫ゴムを比較例3のゴムと比較した場合、補強性及び機能性充填剤の総量40質量部が同一ながら、炭素繊維5質量部を充填した実施例3にあっては、上述したと同様にゴムの熱伝導性が向上したことによりゴムの放熱量が増加したことが判る。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るゴム組成物によれば、天然ゴム及びジエン系合成ゴムの少なくとも一種以上からなるゴム成分と、断面積の平均直径が0.5μm以下の炭素繊維とを配合してなるので、熱伝導性を高めてゴム温度を低減すると共に耐摩耗性を向上させことができ、惹いては前記ゴム組成物をトレッド部又はサイド部に用いたことにより、前記効果に加えてタイヤの大型化に伴う加硫工程の改善にも役立つ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴム組成物及び空気入りタイヤに関するものであり、より詳細には、熱伝導性を高めて発熱等よるゴム温度を低減させると共に、耐摩耗性を向上させたゴム組成物、及びこのゴム組成物を用いた空気入りタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、補強性充填剤としてカーボンブラックが多用されている。これは、カーボンブラックが他の充填剤に比べて、高い補強性と優れた耐摩耗性を付与しうるからであり、従来からゴム組成物の耐摩耗性の向上手段として、カーボンブラックの充填量の増加等が知られている。また、ゴムの低発熱化、例えばタイヤ等の低転がり抵抗を図る場合、カーボンブラックの充填量減量、あるいは大粒径のカーボンブラックの使用が考えられるが、いずれの場合も、補強性、耐摩耗性等が低下するのを免れないことが知られている。更に、ゴム組成物の低発熱性と耐摩耗性とを両立させる充填剤として、含水ケイ酸(湿式シリカ)が知られており、例えば特開平3−252431号公報、特開平6−248116号公報、特開平7−70369号公報、特開平7−188466号公報、特開平7−196850号公報、特開平8−225684号公報、特開平8−245838号公報、特開平8−337687号公報など、数多く提案されている。
【0003】
ところで、このような低発熱性を追求しても、耐摩耗性を十分に維持させながらゴム温度、即ちタイヤ温度を下げることには限界があり、達成することが容易にできない。そこで、耐摩耗性を向上させて、更にゴム温度の低減を図る方法として別な方法が考えられている。それは、ゴム温度がその入力による発熱と放熱とのバランスによって決定付けられることから、ゴムの熱伝導性を向上させることにより、ゴム温度を速やかに低減させることである。このような観点から、ゴム温度の低減にゴムの熱伝導性を向上させる手段が考えられており、例えば、ラバー ケミカル テクノロジ(Rubber Chemical Technology 2001年、74巻 236−248頁)に記載されるように、金属粉をゴム成分に配合して混練することが試みられている。こような熱伝導性の向上は、タイヤの大型化に伴う長時間加硫を回避することができ、その加硫工程の改善を図ることができる。
しかしながら、ゴムの熱伝導性を向上させるには金属粉の充填は効を奏するものの、金属粉は非補強性であるがゆえに、TEAR性、耐摩耗性の大幅な低下が見られ、タイヤ等の用途には不向きと言わざる得ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明は前記課題に鑑みてなされるものであり、すなわち、熱伝導性を高めてゴム温度を低減すると共に耐摩耗性を向上させ、惹いてはタイヤの大型化に伴う加硫工程の改善にも役立つゴム組成物及び空気入りタイヤを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、前記従来技術の課題について、鋭意検討した結果、ゴム成分に平均直径が特定の範囲にある炭素繊維を配合すると、その炭素繊維がゴム成分中で金属同等或いはそれ以上の熱伝導性に寄与することを見出し、本発明に至ったものである。
【0006】
即ち、本発明に係るゴム組成物及び空気入りタイヤは、以下の構成或いは手段からなることを特徴とし、前記課題を解決するものである。
【0007】
(1)天然ゴム及びジエン系合成ゴムの少なくとも一種以上からなるゴム成分と、断面積の平均直径が0.5μm以下の炭素繊維とを配合してなることを特徴とするゴム組成物。
【0008】
(2)前記炭素繊維と共に、カーボンブラック、シリカ、及び無機着充填剤から選択される少なくとも1種以上の補強性及び/又は機能性充填剤を配合してなる前記(1)記載のゴム組成物。
(3)前記炭素繊維は、該繊維平均径0.5nmから500nmの範囲にあり、かつ該繊維長さが0.5μmから50μmの範囲にあると共に、アスペクト比が10以上であることを特徴とする前記(1)又は(2)記載のゴム組成物。
(4)前記炭素繊維は、該繊維平均径1nmから400nmの範囲にあり、かつ該繊維長さが1μmから40μmの範囲にあると共に、アスペクト比が15以上であることを特徴とする前記(3)記載のゴム組成物。
(5)前記炭素繊維が気相法炭素繊維であることを特徴とする前記(1)乃至(4)のいずれかに記載のゴム組成物。
(6)前記ゴム成分100質量部当たり、前記炭素繊維を0.5乃至100質量部の範囲で配合することを特徴とする前記(1)乃至(5)のいずれかに記載のゴム組成物。
(7)ゴム成分100質量部当たり、前記補強性及び/又は機能性充填剤の総量を25乃至120質量部の範囲で配合することを特徴とする前記(1)乃至(6)のいずれかに記載のゴム組成物。
【0009】
(8)前記(1)乃至(7)のいずれかに記載のゴム組成物をトレッド部及び/又はサイド部に用いることを特徴とする空気入りタイヤ。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るゴム組成物及び空気入りタイヤの好ましい実施の形態を詳述する。尚、本発明に係るゴム組成物及び空気入りタイヤは以下の実施形態及び実施例に限るものではない。
本発明に係るゴム組成物は、天然ゴム及びジエン系合成ゴムの少なくとも一種以上からなるゴム成分と、断面積の平均直径が5μm以下の炭素繊維とを配合してなることを特徴とする。
【0011】
本発明に係るゴム組成物にあって、前記ゴム成分は、例えば、天然ゴム、合成ジエン系ゴムが使用されるが、合成ジエン系ゴムとしては、例えばポリイソプレン合成ゴム(IR)、ポリブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)などが挙げられる。
【0012】
前記炭素繊維はファイバー状或いはチューブ状(中空状)であっても良く、またその炭素繊維平均径は、0.5nmから500nmの範囲に収まることが好ましく、更に好ましくは、1nmから400nmの範囲に収まることが望ましい。
前記炭素繊維の断面積の平均径が0.5nm以下であれば、炭素繊維を前記ゴム成分と共に混練することにより、その加硫ゴムの耐摩耗性を向上させると共に、金属粉とほぼ同等、或いはそれ以上の熱伝導性を保持してゴム温度を速やかに下げる。炭素繊維の断面積の平均径が0.5nmを超える場合には、耐摩耗性の大幅な低下を伴ってくるので、好ましくない。
【0013】
また、前記炭素繊維平均径が、0.5nmから500nmの範囲に収まる場合、特に1nμmから400nmの範囲に収まる場合には、混練りの際にゴム成分中への分散も適度に達成でき、加硫ゴムの熱伝導性を十分高めると共に、耐摩耗性が低下することもない。
従って、本発明にあっては、ナノファイバー或いはナノチューブからなる炭素繊維であることが望ましい。
【0014】
更に、前記炭素繊維長さは、0.5μmから50μmの範囲にあることが好ましく、より好ましくは1μmから40μmの範囲にあることが望ましい。また前記炭素繊維のアスペクト比は10以上であることが好ましい。
配合する炭素繊維の長さが0.5μmから50μmの範囲、特に1μmから40μmの範囲にあれば、混練り時の炭素繊維のゴム成分中への分散性も良く、またアスペクト比も10以上とすることができるので、ゴム組成物に十分な耐摩耗性と熱伝導性とを付与することができる。
【0015】
炭素繊維長さが0.5μm未満ではその製造が困難であり、また十分なアスペクト比が得られず、配合効果も十分に現れない場合がある。一方、炭素繊維長が50μmを超えると、前記ゴム組成物の耐磨耗性が十分でないことがある。また、前記炭素繊維のアスペクト比が10未満であれば、配合効果が十分に現れない場合がある。
【0016】
前記条件を満たす炭素繊維は、その製造方法は特に制限されないが、特に気相成長法によって製造される気相成長法炭素繊維であることが望ましい。このような炭素繊維としては例えば、昭和電工(株)製のVGCFなどを挙げることができる。
【0017】
本発明に係るゴム組成物において、その炭素繊維の配合量は、ゴム成分100質量部当たり、0.5乃至100質量部の範囲であることが好ましく、より好ましくは、1乃至50の範囲であることが好ましい。
前記炭素繊維が前記範囲内で前記ゴム組成物に配合されていると、そのゴム組成物は熱伝導性が十分に高められ、また耐摩耗性が向上する。
【0018】
前記配合量が0.5質量部未満ではゴム組成物の熱伝導性を十分に高めることができなくなる。一方、100質量部を超えるとその量の割りには効果の向上がみられず、むしろ分散性に影響が出てくるため、耐摩耗性の向上やその他の性能に不利となるおそれがある。
【0019】
本発明に係るゴム組成物において、炭素繊維のみを単独で使用することもできるが、ゴムに耐摩耗性を維持、或いは更に向上させ、且つゴム温度の低減を更に行うために、またタイヤ性能を更に向上させるために、上述した前記炭素繊維以外に、カーボンブラック、シリカ、及びその他の無機充填剤等の補強性及び/又は機能性充填剤を配合することが好ましい。
本発明においては、前記補強性及び/又は機能性充填剤として前記炭素繊維と共に、カーボンブラックのみを用いても良く、またシリカのみを用いても良く、また無機充填剤のみを用いても良く、或いは、カーボンブラックと、シリカと、無機充填剤とを併用してもよい。
【0020】
前記カーボンブラックとしては、製造方法によりチャンネルブラック、ファーネスブラック、アセチレンブラック及びサーマルブラックなどがあるが、いずれのものも使用することができる。具体的には、SRF、GPF、FEF、HAF、ISAF、SAFなどを挙げることができ、これらはゴム組成物の用途に合わせて適宜選択することが望ましい。また、更に優れた耐摩擦性が要求されるゴム組成物においては、HAF、ISAF、SAFなどを用いることが特に望ましい。
【0021】
前記シリカとしては、従来のゴム補強用として慣用されているもの、例えば乾式法シリカ、湿式法シリカ(含水ケイ酸)などの中から適宜選択して用いることができる。
【0022】
前記その他の無機充填剤としては、一般式(1)がmM1・xSiOy・zH2O(但し、M1は、アルミニウム、マグネシウム、チタン、カルシウムからなる群から選ばれる金属、これらの酸化物若しくは水酸化物であり、又はこれらの水和物であり、mは1乃至5、xは0乃至10、yは2乃至5、及びzは0乃至10の自然数である)で表される無機物であり、これらはその性質上、カリウム、ナトリウム、鉄、マグネシウム等の金属、フッ素等の元素、及びアンモニウム基等が不純物として含有していてもよい。
具体的な無機充填剤としては、アルミナ一水和物(Al2O3・H2O)、ギブサイト、バイヤライト等の水酸化アルミニウム[Al(OH)3]、水酸化マグネシウム[Mg(OH)2]、酸化マグネシウム(MgO)、タルク(3MgO・4SiO2・H2O)、アタパルジャイト(5MgO・8SiO2・9H2O)、チタン白(TiO2)、チタン黒(TiO2n−1)、酸化カルシウム(CaO)、水酸化カルシウム[Ca(OH)2]、酸化アルミニウムマグネシウム(MgO・Al2O3)、クレー(Al2O3・2SiO2)、カオリン(Al2O3・2SiO2・2H2O)、パイロフィライト(Al2O3・4SiO2・H2O)、ベントナイト(Al2O3・4SiO2・2H2O)、ケイ酸アルミニウム(A12SiO5、Al4・3SiO4・5H2O等)、ケイ酸マグネシウム(Mg2SiO4、MgSiO3等)、ケイ酸かレシウム(Ca2・SiO4等)、ケイ酸アルミニウムカルシウム(Al2O3・CaO・2SiO2等)、ケイ酸マグネシウムカルシウム(CaMgSiO4)、各種ゼオライト、長石、マイカ、モンモリロナイト等が例示でき、Mがアルミニウムであることが好ましく、アルミナ類、クレー類であることが特に好ましい。
アルミナ類とは前記一般式(1)で表される物のうち、
一般式(2)Al2O3・nH2O(但し、nは0乃至3の自然数)で表わされるものである。
クレー類では、クレー(Al2O3・2SiO2)、カオリン(Al2O3・2SiO2・2H2O)、パイロフィライト(Al2O3・4SiO2・H2O)、ベントナイト(Al2O3・4SiO2・2H2O)、モンモリロナイト等が挙げられる。
【0023】
本発明に係るゴム組成物において、前記カーボンブラック及び/又はシリカの配合量は、ゴム成分100質量部当たり、25乃至120質量部の範囲であることが好ましく、より好ましくは、30乃至100の範囲であることが好ましい。
前記範囲内でカーボンブラック及び/又はシリカを前記ゴム成分と配合した場合、該ゴム組成物に耐摩耗性、熱伝導性が良好に得られ、またタイヤにおいてはウエット性能及び低燃費性等がバランス良く得られる。
【0024】
本発明に係るゴム組成物において、前記のその他の無機充填剤の配合量は、ゴム成分100質量部当たり、1乃至40質量部の範囲であることが好ましく、より好ましくは、5乃至25の範囲であることが好ましい。
前記範囲内で無機充填剤を配合した場合、該ゴム組成物からのタイヤにおいて、湿潤路面での優れたグリップが得られると共に、耐摩耗性や、ゴム組成物に要求される他の物性を良好に維持することができる。
【0025】
本発明に係る組成物において、前記炭素繊維、カーボンブラック、シリカ、及び無機充填剤からなる補強性及び/又は機能性充填剤の総量はゴム成分100質量部当り、25乃至120質量部の範囲であることが好ましく、より好ましくは30乃至100質量部の範囲であることが好ましい。
補強性及び/又は機能性充填剤の総量が前記範囲内でゴム成分と配合されている場合、そのゴム組成物の耐摩耗性を十分に向上させると共に、熱伝導性を十分に高かめて、ゴム温度の低減を図ることができる。更に、ゴムの発熱を抑制することができることから、更なるゴム温度の低減も可能となる。
【0026】
本発明のゴム組成物においては、シラン系カップリング剤を配合することができる。
シラン系カップリング剤の例としては、一般式(RO)3 Si−Sm−Si(OR)3 またはX1 Si(OR)3 (但し、RはORが加水分解可能になるような基(例えばメチル基、エチル基等)であり、X1 は有機物と反応する官能基(例えばメルカプトアルキル基、アミノアルキル基、ビニル基、エポキシ基、グリシドキシアルキル基、ベンゾチアゾリル基、N,N−ジメチルカルバモイル基等)であり、mは0<m≦9を満たす整数である。)で表される化合物が挙げられ、具体的には、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−メチルジメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィド、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−トリメトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルカルバモイルテトラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアゾリルテトラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルメタクリロイルモノスルフィドなどが挙げられる。
カップリング剤は一種で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。また、その配合量は、シリカの総量に対して、3乃至25質量%、好ましくは5乃至15質量%の範囲であることことが好ましい。配合量が3質量%未満ではカップリング剤を含有させた効果が充分に発揮されないおそれがあり、一方、25質量%を超えるとその量の割りには効果の向上がみられず、むしろ経済的に不利となる。
【0027】
本発明に係るゴム組成物には、本発明の効果が損なわれない範囲で所望により、前記配合剤以外に通常ゴム工業界で用いられる各種薬品を配合することができる。
例えば、硫黄、不溶性硫黄等の加硫剤、ジフェニルグアニジンに代表されるグアニジン系、テトラメチルチウラムジスルフィドに代表されるチウラム系、ジチオカルバミン酸亜鉛に代表されるジチオカルバミン酸塩系、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミドに代表されるスルファンアミド系、及び無水フタル酸等に代表されるスコーチリターダ等の加硫促進剤類、酸化亜鉛(亜鉛華)等に代表される加硫促進助剤、老化防止剤、及び軟化剤を配合することができる。
【0028】
前記老化防止剤としては、例えばタイヤ用ゴムには、N−フェニル−N′−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミンに代表されるアルキル・アリール−p−フェニレンジアミン系老化防止剤、またこれと、イミタゾール系(例えば、2−メルカプトベンゾイミダゾール等)、キノリン系(例えば、2,2,4−トリメチル−1,2−ヒドロキノリン等)、フェノール系(例えば、2,2′−メチレン−ビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール等)等の老化防止剤を併用して用いることができる。p−フェニレンジアミン系老化防止剤は、O3 の介在によるオゾン劣化と、それに伴う表面硬化等の表面劣化、およびO2 の介在による酸化劣化を抑制する効果が大きいことから、タイヤ表面における亀裂発生や亀裂成長を抑制する目的で、タイヤトレッド部、サイドウォール部等のタイヤの表面ゴム部材に配合使用することが好ましい。
【0029】
前記軟化剤としては、鉱物油系軟化剤、植物油系軟化剤、及び合成軟化剤に大別され、架橋ゴムの硬度調整、充填剤や架橋用配合剤などの分散性の向上、加工性の改良等を目的として適宜任意に選択して適宜量を用いることができる。
鉱物油系軟化剤としはパラフィン系、芳香族系、ナフテン系等に代表される石油系軟化剤と、コールタールに代表されるコールタール系軟化剤とがあり、植物系軟化剤としては、ステアリン酸、綿実油に代表される脂肪油系軟化剤、パインタール、ロジンに代表される松樹系軟化剤とがあり、合成油系軟化剤としては、フェノール・アルデヒド、液状ゴム等に代表される合成樹脂軟化剤とジオクチルフタレート、ジオクチルセバケートに代表される合成可塑剤とがあり、本発明においては鉱物油系、植物系が好ましく用いられる。該鉱物油系としては、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プロセスオイルなどの石油系プロセスオイル、重合した高沸点強芳香族系オイル、流動パラフィン、ホワイトオイルなどが挙げられる。これらの中で、石油系プロセスオイル、特にアロマチックス等に代表される芳香族系プロセスオイルが好適である。
【0030】
本発明に係るゴム組成物は、ロール、インターナルミキサー等の混練り機を用いて混練することによって得られ、成形加工後、加硫を行い、タイヤトレッド、アンダートレッド、カーカス、サイドウォール、ビード部分等のタイヤ用途を始め、防振ゴム、ベルト、ホースその他の工業品等の用途にも用いることができるが、特にタイヤトレッド用ゴム、サイドウォール用ゴムとして好適に使用される。
【0031】
本発明に係る空気入りタイヤは、本発明のゴム組成物を用いて通常の方法によって製造される。すなわち、必要に応じて、前記のように各種配合剤を含有させた本発明のゴム組成物が未加硫の段階でトレッド用、又はサイド用部材に押出し加工され、タイヤ成形機上で通常の方法により貼り付け成形され、生タイヤが成形される。この生タイヤを加硫機中の加熱加圧して、タイヤが得られる。このようにして得られた本発明の空気入りタイヤは、耐摩耗性を向上させると共に、熱伝導性が優れることからゴム温度の低減を図ることができる。
【0032】
本発明に係るゴム組成物は、上述の如く、ゴム成分に、炭素繊維を補強性及び/又は機能性充填剤として配合するものであり、また空気入りタイヤは、トレッド部又はサイド部に該ゴム組成物を用いたことを要旨とするものであり、前記炭素繊維を用いるものであれば、そのゴム組成物の製造方法及びタイヤの製造方法は特に限定されるものではなく、種々の公知の製造方法により製造することができる。
また、本発明の空気入りタイヤの内部には通常の、或いは酸素分圧を換えた空気、又は窒素などの不活性ガスなどの気体を充填することができる。
【0033】
【実施例】
以下に本発明に係るゴム組成物及び空気入りタイヤの実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1、2、及び比較例1、2)
天然ゴム100質量部に対して、下記表1に示す組成物、及び共通のアロマオイル10質量部、ステアリン酸1質量部、酸化亜鉛3質量部、6PPD(N−フェニル−N′−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミン)1質量部、CZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド)1質量部、及び硫黄1.5質量部を配合し、145℃×33分間で加硫した。また、実施例2及び比較例2においてゴム組成物をトレッド部に用いたサイズ1800R33のタイヤを試作した。
【0034】
【表1】
【0035】
実施例及び比較例の評価は、以下の加硫ゴムの反発弾性、ランボーン評価、及び発熱性について行った。その結果を表2に示した。
(1)反発弾性評価:レジリエンス
ブリティッシュ・スタンダード903:Part A8:1963に準じて行った反発弾性試験から、下記式により算出した。
反発弾性指数={供試試験片の反発弾性率/コントロール(比較例2)の試験片の反発弾性率}×100(反発弾性指数が大きいほど、反発弾性或いは低発熱性の面で優れていること、すなわち発熱量が小さいことを示す。)
【0036】
(2)耐摩耗性ランボーン評価
耐摩耗性ランボーン型摩耗試験機を用い、室温におけるスリップ率25%の摩耗量を測定し、摩耗量の逆数を評価値とし、比較例2の値を100として指数表示した。数値が大きいほど、良好である。
【0037】
(3)発熱性試験
一定速度、ステップロード条件のドラム試験を実施し、トレッド部内側の定位置で温度を測定し、その逆数をとり、比較例1の対照を100として指数表示した。数値が大きいほど、発熱温度が低く低発熱性であることを示す。
【0038】
【表2】
【0039】
実施例1の加硫ゴムを比較例1のゴムと比較した場合、補強性及び機能性充填剤の総量40質量部が同一ながら、炭素繊維5質量部を充填した実施例1にあってはランボーン評価(耐摩耗性)はほぼ同様であり、レジリエンス評価(発熱性の低減)ではゴムの発熱量が大きいが、発熱性試験(発熱と放熱)のバランスにおいて優れていることが判る。これはゴムの熱伝導性が向上したことによりゴムの放熱量が増加したものと判断される。
実施例2の加硫ゴム及びタイヤを比較例2のものと比較した場合、補強性及び機能性充填剤の総量50質量部が同一ながら、炭素繊維を10質量部充填した実施例2のものは、上述と同様にゴムの熱伝導性が向上したことによりゴムの放熱量が増加したものと判断される。また、ランボーン評価(耐摩耗性)にも比較例2に比べて向上していることが判る。
【0040】
(実施例3、及び比較例3)
天然ゴム50質量部、ブタジエンゴム50質量部に対して、下記表3に示す組成物、及び共通のアロマオイル5質量部、ステアリン酸2質量部、酸化亜鉛3質量部、6PPD(N−フェニル−N′−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミン)3質量部、NS(N−t−ブチル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド)0.8質量部、及び硫黄1.5質量部を配合し、145℃×33分間で加硫した。また、実施例3及び比較例3においてゴム組成物をサイド部に用いたサイズ1800R33のタイヤを試作した。
実施例及び比較例の評価は、上述の加硫ゴムの反発弾性、ランボーン評価、及び発熱性試験について行った。その結果を表4に示した。
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】
実施例3の加硫ゴムを比較例3のゴムと比較した場合、補強性及び機能性充填剤の総量40質量部が同一ながら、炭素繊維5質量部を充填した実施例3にあっては、上述したと同様にゴムの熱伝導性が向上したことによりゴムの放熱量が増加したことが判る。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るゴム組成物によれば、天然ゴム及びジエン系合成ゴムの少なくとも一種以上からなるゴム成分と、断面積の平均直径が0.5μm以下の炭素繊維とを配合してなるので、熱伝導性を高めてゴム温度を低減すると共に耐摩耗性を向上させことができ、惹いては前記ゴム組成物をトレッド部又はサイド部に用いたことにより、前記効果に加えてタイヤの大型化に伴う加硫工程の改善にも役立つ。
Claims (8)
- 天然ゴム及びジエン系合成ゴムの少なくとも一種以上からなるゴム成分と、断面積の平均直径が0.5μm以下の炭素繊維とを配合してなることを特徴とするゴム組成物。
- 前記炭素繊維と共に、カーボンブラック、シリカ、及び無機着充填剤から選択される少なくとも1種以上の補強性及び/又は機能性充填剤を配合してなる請求項1記載のゴム組成物。
- 前記炭素繊維は、該繊維平均径0.5nmから500nmの範囲にあり、かつ該繊維長さが0.5μmから50μmの範囲にあると共に、アスペクト比が10以上であることを特徴とする請求項1又は2記載のゴム組成物。
- 前記炭素繊維は、該繊維平均径1nmから400nmの範囲にあり、かつ該繊維長さが1μmから40μmの範囲にあると共に、アスペクト比が15以上であることを特徴とする請求項3記載のゴム組成物。
- 前記炭素繊維が気相法炭素繊維であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のゴム組成物。
- 前記ゴム成分100質量部当たり、前記炭素繊維を0.5乃至100質量部の範囲で配合することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のゴム組成物。
- ゴム成分100質量部当たり、前記補強性及び/又は機能性充填剤の総量を25乃至120質量部の範囲で配合することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のゴム組成物。
- 前記請求項1乃至7のいずれかに記載のゴム組成物をトレッド部及び/又はサイド部に用いることを特徴とする空気入りタイヤ。
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