JP2004141055A - コンバイン - Google Patents

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JP2004141055A
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chaff sheave
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Kazuyuki Kotani
小谷 和行
Atsushi Terajima
寺島 淳
Munenori Miyamoto
宮本 宗徳
Masaaki Murayama
村山 昌章
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

【課題】機体傾斜時においても、適正な選別状態を維持できる選別装置を有するコンバインを提供する。
【解決手段】チャフシーブ53及び唐箕27・26を備えた選別装置19を有するコンバインにおいて、少なくとも、機体前後方向の傾斜角センサ42と、前記チャフシーブ53の角度を検出するチャフシーブ角度センサ角度センサ44と、該チャフシーブ53の角度変更を行なうシーブ制御モータ67と、前記唐箕27・26の風量を調節する唐箕制御モータ68とを備え、該傾斜角センサ42とチャフシーブ角度センサ角度センサ44とシーブ制御モータ67及び唐箕制御モータ68とを制御装置41と接続し、該機体傾斜角センサ42の検出情報に基づいてチャフシーブ53の設定角度及び唐箕27・26の風量を調節制御する。
【選択図】    図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバインの技術に関し、より詳しくは、機体傾斜時においても、適正な選別状態を維持できる選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンバインにおいて、脱穀装置から落下する穀流や藁屑等は、該脱穀装置の下方に配置する選別装置に落下する。そして、これらの穀粒や藁屑等は、前記選別装置の幅方向に横架したチャフシーブ上に落下され、搬送されるときに、比重選別と風選別とが行われる。(例えば、特許文献1参照)
前記チャフシーブは、複数のチャフフィンにより構成され、該チャフシーブの下方にはグレンシーブが配設されている。そして、チャフシーブの前下方には、風選別のための唐箕が配置され、該唐箕の後方には、順に、選別された一番物を左右方向に搬送する一番コンベアと、二番物を搬送する二番コンベアとが横設されている。
前記チャフシーブから落下する穀粒や藁屑等のうち、精粒は一番物として一番コンベアにより搬送されて穀物タンク等に収納され、穀粒や夾雑物等が混じった二番物は二番コンベアを介して還流される一方、軽い藁屑等は選別風により吹き飛ばされ、吸引ファンにより機外に排出される構成となっていた。
このような構成において、従来の選別装置においては、脱穀装置内を流動している穀粒量を流量センサから検出し、その検出値に基づいて制御手段から出力される制御信号により、チャフシーブの角度を自動調節したり、唐箕の風量を自動調節し、適正な選別状態を維持するようにしていた。
【0003】
【特許文献1】
特開平05−304819号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の選別装置において、チャフシーブや唐箕の自動調節は、流量センサの検出値のみで決定されていたので、傾斜地等での作業においては、機体の傾斜によりチャフシーブの設定角度が変化していた。即ち、機体が前傾になると、チャフシーブの傾きが急になる(チャフシーブが立ってくる)ため、穀粒のろ過量が多くなり、一方、機体が後傾になると、チャフシーブの傾きが緩やかになる(チャフシーブが倒れてくる)ため、穀粒のろ過量が少なくなり、適正な選別状態を維持することができないという不具合があった。
そこで、本発明では、機体傾斜時においても、適正な選別状態を維持できる選別装置を有するコンバインを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
即ち、請求項1においては、チャフシーブ及び唐箕を備えた選別装置を有するコンバインにおいて、少なくとも、機体前後方向の傾斜角検出手段と、前記チャフシーブの角度変更を行なう角度変更手段と、該チャフシーブの角度を検出する手段とを備え、該傾斜角検出手段とチャフシーブ角検出手段と角度変更手段とを制御装置と接続し、該機体傾斜角検出手段の検出情報に基づいてチャフシーブの設定角度を調節制御するものである。
【0007】
請求項2においては、前記制御手段に、唐箕の風量を調節する風量調節手段を接続し、前記機体傾斜角検出手段の検出情報に基づいて唐箕の風量を調節制御するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は汎用コンバインの全体側面一部断面図、図2は同じく全体平面一部断面図、図3は脱穀装置及び選別装置の側面断面図、図4はチャフシーブ及びシーブ制御モータを示す図、図5は同じくブロック図、図6はチャフフィンの角度を示す図、図7は別実施例のチャフシーブを示す斜視図、図8は別実施例のチャフシーブ及びシーブ制御モータを示す図、図9は同じくブロック図、図10はフィードパンを示す側面図、図11は第一網及び第二網を示す図、図12は一番コンベア及び2番コンベアを示す側面図、図13は一番コンベアを示す斜視図、図14は一番コンベアと揚穀コンベアとの連結部を示す図、図15は従来の一番コンベア及び2番コンベアを示す側面図、図16は同じく斜視図である。
【0009】
始めに、コンバインの全体概略構成について説明する。
脱穀装置18に2本のロータ21・22を進行方向に対して左右横向きにして配置した汎用コンバインについて説明する。
図1乃至図3に示すように、汎用コンバインは、クローラ式走行装置1上に機枠フレーム13を配置し、該機枠フレーム13上に選別装置19や脱穀装置18と、エンジン48等を収納するエンジンルーム49を載置し、脱穀装置18上にグレンタンク30を配置し、該グレンタンク30よりその内部に貯留された穀粒を排出するための排出オーガ40を機体後部から前方にかけて備えている。
また、前記機枠フレーム13の前方には刈取装置8が配置され、該刈取装置8の後端と脱穀装置18の前部入口をフィーダハウス10によって連通している。
【0010】
該フィーダハウス10の前部にプラットホーム2を設けており、該プラットホーム2には進行方向と直角に横送りオーガ3が左右方向に配置され、該横送りオーガ3の前下部に刈刃4が横設されている。
【0011】
前記プラットホーム2の左右両側の前端に分草板7・7を設け、プラットホーム2の後部の左右両端にはリール5を横架した支持アーム6の後部が枢支され、該支持アーム6の左右一側にはリール回転駆動用のベルトやプーリ等からなる動力伝達機構が設けられている。該リール5は、支持アーム6とプラットホーム2との間に介装されたアクチュエータとしての油圧シリンダによって昇降される。
【0012】
前記刈取装置8と脱穀装置18の間には搬送装置9が配置され、該搬送装置9は、フィーダハウス10内にフィーダコンベア11が設けられ、前記プラットホーム2の後部左右中心よりやや進行方向に対して左側寄りで、前記横送りオーガ3のスクリューの送り終端位置に合わせてフィーダハウス10の前端が連通されている。該フィーダハウス10の後端は、脱穀装置18への供給口12に連通されており、該供給口12の前方には左右水平方向に回転軸心を有する円筒状のビータ34が配置され、穀稈を強制的に脱穀装置18へ送るようにしている。
【0013】
前記フィーダハウス10の後部は機枠フレーム13に昇降回動自在に支持されており、フィーダハウス10の下面と機枠フレーム13との間に図示せぬ油圧シリンダを介装して、刈取装置8を昇降可能としている。さらに、前記フィーダハウス10とビータ34の上方には運転席15や操向ハンドル16等を収納したキャビン17を配設し、該キャビン17は機体左右中央前方の上方位置に配置して視界を良好として、刈取作業を確認し易くし、左右両側より乗り降りできるようにしている。
【0014】
また、前記フィーダハウス10、ビータ34及び供給口12は、機体の進行方向に向かって一側(左側)寄りに設けられ、該供給口12は第一ロータ(前ロータ)21の左前部に配置して、穀稈を脱穀装置18の第一ロータ21の回動によって右方へ搬送するようにしている。
【0015】
次に、前記脱穀装置18について図3を用いて説明する。
前記脱穀装置18は、第一ロータ21と第二ロータ22と受網23・24等からなり、前記機枠フレーム13上部に収納されている。前記第一ロータ21と第二ロータ22は略同じ形状に構成されており、筒の外周には、周囲に図示せぬ複数の扱歯を有するスクリュー21a・22aが設けられ、軸心は左右水平方向に向けられて、前後平行に配置されている。
【0016】
前記第一ロータ21と第二ロータ22の下方には、それぞれ受網23・24が配置され、第一ロータ21と第二ロータ22の上方はそれぞれ上部カバー35・36が配置されて、前ロータ室と後ロータ室を構成している。
また、第一ロータ21下方の受網23右側の後部は前低後高に緩やかな円弧状で傾斜させ、第二ロータ22の上外周の接線方向に向かって延出されて連通部23aが形成され、該連通部23a後端は第二ロータ22の回転軌跡の前端部近傍まで延出されている。更に、前記受網24の左後部に排出口24aが開口されている。
【0017】
更に、前記上部カバー35・36の水平状に成形した上部の内周面には送塵弁59・59・・・が左右幅方向に適宜間隔を開けて設けられ、上部カバー35・36上部に上下方向の回動支点を中心に回動自在に枢支されており、該送塵弁59・59・・・を回動操作することによって、穀稈が第一ロータ21・第二ロータ22内を移動する時間を穀稈の品種や穀稈の状態に合わせた調整することができ、様々な品種等に合わせた汎用性のある脱穀装置18が構成されるのである。
【0018】
また、第一ロータ21のスクリュー21aは、第一ロータ21の左端より連通部23aの直左側までの間に形成され、連通部23a前方の第一ロータ21外周面には第一ロータ21の半径方向に突出する板状の送り羽根21b・21b・・(図2)が形成されている。同様に第二ロータ22のスクリュー22aは、第二ロータ22の右端部より排出口24aの直右側までの間に形成され、スクリュー22a終端部より左側の排出口24a前方の第二ロータ22外周面に送り羽根22b・22b・・が形成され、脱穀後の排藁(排稈)を送り羽根22b・22b・・(図2)で送って排出口24aより排出するようにしている。
【0019】
このような構成において、フィーダハウス10から供給口12へ刈り取った穀稈が送られると、第一ロータ21の回転によって、刈取穀稈は右方へ搬送されながら脱粒される。そして、第一ロータ21の右端に至ると緩傾斜状に形成した連通部23aから第二ロータ22の脱穀空間に送られ、第二ロータ22の回転によって左方へ搬送されながら脱粒され、第二ロータ22の左端に送られると、排出口24aより落下される。
【0020】
該排出口24a下部から後下方にはガイドプレート60が延出され、該ガイドプレート60後部の上方とエンジンルーム49底面との間位置には、強制的に排稈を後方に送り出す排稈ビータ61が設けられている。該排稈ビータ61は前記ロータ21・22の外径に比べ外径を小さくしたコンパクトとし組立容易な形状とし、排稈ビータ61の回転速度を第二ロータ22の回転速度より速くして排稈ビータ61の周速度をロータ21・22より同等以上の速さとし、排稈を後方に送り出す性能を高めている。
【0021】
前記排稈ビータ61は、左端部が排出口24aの左端部と一致し、排稈ビータ61の右端部は排出口24a右端部よりさらに右側に延出し、排出口24aより排出された排稈を後方に左右幅広く搬送し、排稈ビータ61後方の吸引ファン97に取り込まれ、機体後端部に左右に全幅に渡って横架されたチョッパー式のスプレッダー62(図1)に受け継いで、該スプレッダー62の複数の鉈状の刃によって切断され、機体後端部より圃場に排出される構成となっている。
【0022】
次に、選別装置19について図3を用いて説明する。
また、前記脱穀装置18下方には選別装置19が配置され、該脱穀装置18から落下した脱穀物を選別できるようにしている。
前記選別装置19は、第一ロータ21と第二ロータ22の直下方位置に揺動体50を揺動機構51を介して上下方向に揺動可能に配設しており、該揺動体50は、第一ロータ21の直下方位置から第二ロータ22の直下方位置まで前後左右方向に広がりを有するフィードパン52と、該フィードパン52の後方位置に連続させて配置したチャフシーブ53と、該チャフシーブ53の下方に配置したグレンシーブ54とを、矩形枠状の揺動機枠57に取り付けて構成している。
【0023】
前記チャフシーブ53の直下方位置には、左右方向に伸延して一番穀粒を受ける一番穀粒受樋55と、左右方向に伸延して二番穀粒を受ける二番穀粒受樋56とを前後方向に間隔をあけて配置し、該一番穀粒の前方に第一唐箕27を配置して、該第一唐箕27より後方に位置するチャフシーブ53に向けて唐箕風を圧送可能するとともに、一番穀粒受樋55と二番穀粒受樋との間に第二唐箕26を配置して、該第二唐箕26より二番穀粒受樋の直上方に位置するチャフシーブ53の中途部に向けて第二唐箕を圧送可能にしている。そして、前記一番穀粒受樋55と二番穀粒受樋56との間には、流穀板25が配設されており、落下した脱穀物が、一番穀粒受樋55または二番穀粒受樋56に移動するようにしている。
また、前記グレンシーブ54は、チャフシーブ53の下方位置で一番穀粒受樋55の直上位置に配置しており、該グレンシーブ54は、篩線54aとクリンプ網54bとを上下二段に配置して形成している。
【0024】
また、一番穀粒受樋55下面には、左右方向に伸延する一番コンベア28を配置し、該一番コンベア28の右端部に上下方向に伸延する揚穀コンベア32(図1)の下端部を連設する一方、該揚穀コンベア32の上端部を前記グレンタンク30に連設して、一番穀粒受樋55の一番穀粒を、一番コンベア28、揚穀コンベア32を介してグレンタンク30に搬送するようにしている。
そして、二番穀粒受樋56の下面には左右方向に伸延する二番コンベア31を配置し、該二番コンベア31の左端部に前後方向に伸延する還元コンベア33(図1)の後端部を連設する一方、該還元コンベア33の前端部を前記第一ロータ21の扱室に連設して、再度脱穀するようにしている。
【0025】
次に、チャフシーブについて説明する。
前記チャフシーブ53は、複数のチャフフィン53a・・・により構成されており、各々のチャフフィン53a・・・の角度は、一体的に調節可能に構成されている。
本実施例では、図4に示すように、前記チャフフィン53a・・・は、前後方向に等間隔に配列しており、それぞれのチャフフィン53aの上部を機体側に回動可能に固定し、それぞれのチャフフィン53a・・・の下部を連結杆63に固定している。
前記連結杆63には、ベルクランク64が取り付けられている。該ベルクランク64は、中央部、つまり、二つのアーム64a・64bの上部を、機体側に枢支している。そして、前方のアーム64aの下部は、前記連結杆63の前部に枢支されるとともに、引張バネ65の一端と係止している。該引張バネ65の他端は、脱穀室内適処に係止している。
一方、後方のアーム64bの下部は、ワイヤー66の一端が連結されており、該ワイヤー66の他端は、チャフフィン53a・・・の角度変更手段であるシーブ制御モータ67にアーム69を介して連結している。また、チャフフィン53aの角度を検出するために、いずれか一つのチャフフィン53aまたはベルクランク64の回動基部に角度検出手段を配置している。但し、連結管63またはワイヤー66の移動量を検出してチャフシーブの角度を検出することもできる。
そして、該シーブ制御モータ67を作動させ、ワイヤー66、ベルクランク64を介して連結杆63を前後に摺動させることで、各々のチャフフィン53a・・・の角度を同時に変更できるようにしている。
【0026】
図5に示すように、前記シーブ制御モータ67は、制御装置41と接続している。
該制御装置41は、少なくとも傾斜角検出手段である傾斜角センサ42と流量センサ43とチャフシーブ角検出手段となるチャフシーブ角度センサ44とが接続されており、機体傾きの検出情報を傾斜角センサ42から制御装置41に、脱穀装置18のロータ21・22における脱穀処理物の流量の検出情報を流量センサ43から制御装置41に、伝達する。
前記傾斜角センサ42は、機体の前後方向の傾斜を検出するもので、機体の前後方向の中央部近傍に配設されている。
また、前記制御装置41は、少なくとも前記シーブ制御モータ67及び唐箕27・26の風量調節手段である唐箕制御モータ68と接続しており、制御装置41からシーブ制御モータ67及び唐箕制御モータ68の駆動制御を行っている。
【0027】
このような構成で、機体の傾斜角を傾斜角センサ42により検出し、脱穀処理物の流量を流量センサ43により検出し、その検出情報を制御装置41に伝達する。該制御装置41は、検出情報に基づいてチャフフィン53a・・・の最適角度、及び唐箕27・26の最適風力を算出する。例えば、チャフフィン53a・・・の角度が、水平時の状態と同じ角度及び風量になるように算出する。
そして、この算出値を前記シーブ制御モータ67及び唐箕制御モータ68に伝達し、該シーブ制御モータ67の作動により、チャフフィン53a・・・の角度を変更し、設定値となるとシーブ制御モータ67が停止され、機体の傾斜角及び脱穀処理物の流量に応じた最適の角度に調節するとともに、唐箕制御モータ68の作動により唐箕27・26の風量を調節する。
例えば、機体が前傾状態の時は、図6(a)に示すように、チャフフィン53a・・・の傾斜角Bが設定している角度Aよりも小さくなる。つまり、設定した角度よりチャフフィン53a・・・が立つので、脱穀物のろ過量が多くなる。よって、チャフフィン53a・・・を閉じる側(図6(a)の矢印方向)に制御し、脱穀物の適切なろ過量に調節するとともに、唐箕制御モータ68により唐箕27・26の風量を増やし、選別効率が傾斜前と略同じとなるようにする。
一方、機体が後傾状態の時は、図6(b)に示すように、チャフフィン53a・・・の傾斜角Cが設定している角度Aよりも大きくなる。つまり、設定した角度よりチャフフィン53a・・・が倒れるので、脱穀物のろ過量が少なくなる。よって、チャフフィン53a・・・を開く側(図6(b)の矢印方向)に装御するとともに、唐箕制御モータ68を制御することで、唐箕27・26風量を減らし、選別による脱穀物の損失を防止する。
以上のような構成とすることで、機体の傾斜角に合わせてチャフシーブの角度及び唐箕の風量を調節できるので、選別による脱穀物の損失を削減でき、選別効率を傾斜前と略同じに維持することができる。
【0028】
次に、チャフシーブの別実施例について説明する。
前記チャフシーブ53の代わりに、図7に示すように、左右に分割したチャフシーブ71を使用することもできる。
チャフシーブ71は、左側チャフシーブ72と右側チャフシーブ73等でなっており、左・右側チャフシーブ72・73は、それぞれ前述のチャフシーブ53と略同様の構成として、左・右側チャフシーブ72・73を、それぞれ独立して角度変更可能としている。
つまり、図8、図9に示すように、各チャフシーブ72・73には、複数のチャフフィン72a・・・、73a・・・が設けられており、左側のチャフフィン72a・・・の上部を機体側に回動可能に枢支し、それぞれのチャフフィン72a・・・の下部を左連結杆74に枢支し、右側のチャフフィン73a・・・の上部を機体側に回動可能に枢支し、それぞれのチャフフィン73a・・・の下部を右連結杆75に枢支している。そして、左・右連結杆74・75に左・右ベルクランク76・77を枢結し、左・右ベルクランク76・77の一側のアーム76a・77aに左・右連結杆74・75及び左・右引張バネ78・79を、他側のアーム76b・77bに、左・右ワイヤー80・81を接続し、左・右シーブ制御モータ82・83に左・右アーム84・85等を介して連結する構成とする。そして、該左・右シーブ制御モータ82・83を独立して作動させ、左・右ワイヤー80・81、左・右ベルクランク76・77を介して左・右連結杆74・75を独立して前後に摺動させることで、チャフフィン72a・・・73a・・・の角度を左右独立して変更できるようにしている。
従来は、ロータからの脱穀物が機体右側に片寄るため、3番損失や選別性能に影響していたが、このように、チャフシーブを左右に分割し、各々を独立して角度変更可能な構成とすることで、揺動上の未選別物の片寄りに応じて、左右のチャフフィン72a・・・73a・・・の角度をそれぞれ独立して調節することができ、3番損失の低減及び選別性能の向上を図ることができる。
【0029】
次に、フィードパンについて説明する。
フィードパン52は、揺動選別体に着脱自在に配設されている。
図10に示すように、前記揺動機枠57にレール57a・57aを設けている。該レール57a・57aは、前記揺動機枠57の前部の左右側壁から内側に向けて突出して前後方向に形成しており、前記レール57a・57a上方にフィードパン52を載置している。
また、フィードパン52の前面または側面に、取付部材52a・・を一体的に取り付け、該取付部材52a・・を介して、フィードパン52と揺動機枠57とをボルト・ナット等の固定部材により着脱可能に固定している。
このように、フィードパン52を着脱可能な構成とすることで、揺動駆動系を取り外すことなく、フィードパン52だけを取り外すことができ、ソバや湿材作業後のフィードパン52上の汚れを簡単に掃除する等、メンテナンス作業が行ないやすい。また、揺動機枠57の側面にレール57a・57aを設けることで、位置決めが容易となり、フィードパン52の着脱作業の効率化を図ることができる。
【0030】
また、図11に示すように、一番穀粒受桶55前方の傾斜面の延長上に第一網37を設け、一番穀粒受桶55の前方傾斜面を延出している。該第一網37は、穀物が通り抜けない程度の孔37a・・・が穿設されている金網または樹脂網で構成されている。
このように第一網37を設けることで、第一唐箕27の風は第一網37を通り抜けるので、選別に影響を与えることがなく一番穀粒受桶55の前方の傾斜面を延出することができ、一番穀粒受桶55でオーバーフローした穀物が第一唐箕27側に逆流するのを防止することができる。
また、前記第一網37から第一唐箕側27に向けて、第二網38を配設している。該第二網38は、前記第一網37の孔37aより小径の孔38aを有しており、前記第一唐箕27の風路に対しする角度Dが鋭角になるように配置固定している。このように第二網38を設けることで、第二網38の孔から上方に通り抜けた塵は、第一網37の孔を通り抜け、前記吸引ファン97側に流れていくので第一・第二網37・38の間に塵が溜まることがなく、第一唐箕27に巻き込まれた塵は第二網38に沿って後方に飛ばされるので、選別の性能を確保できる。
【0031】
次に、一番コンベア28、二番コンベア31について説明する。
従来、図15、図16に示すように、一番コンベア128、二番コンベア131は、スクリューコンベアを使用していた。しかし、スクリューコンベアは、例えば豆などを搬送する際、スクリューに豆が当たり、豆が跳ね上がり、選別性能が低下したり、損傷したりするという不具合があった。そこで、本発明では、一番コンベア28、二番コンベア31に、ベルトコンベアを使用し、搬送時に豆が跳ね上がるを防いでいる。
【0032】
図12乃至図14に示すように、一番コンベア28、二番コンベア31に、ベルトコンベアを使用している。
前記一番コンベア28の前後側面には、側板94・94が配設されている。該側板94・94の左右両端には、駆動軸91a、従動軸92aが枢支されており、駆動軸91aには駆動プーリ91が、従動軸92aには従動プーリ92が、それぞれ外嵌固定されている。そして、該駆動プーリ91と従動プーリ92との間にベルト93が巻回されている。
該ベルト93は、前記一番穀粒受桶55の下面となるように配設されている。また、該ベルト93の外周面には、特定間隔で搬送体93a・・・が立設されており、該搬送体93a・・・間に穀粒を蓄え、確実に側方に搬送できるようにしている。
図14に示すように、一番コンベア28と揚穀コンベア32との連結部における、駆動プーリ91の下方には、ガイド96が設けられており、一番コンベア28で搬送された穀粒を、揚穀コンベア32に導入している。
【0033】
また、従来は、一番コンベアを清掃する際、作業者の手を奥まで入れずらく、かかる作業が煩雑になるという不具合が、また、コンベアを抜くのは工数がかかりすぎる等の不具合があった。
そこで、前記一番コンベア28は、一側のプーリを中心に、他側を下方に回動可能に構成し、掃除等やメンテナンス時に回動することで、メンテナンス作業を行ない易くしている。
本実施例では、従動プーリ92側を下方に回動可能に構成しており、該従動プーリ92側の前記側板94・94に取っ手95を配設している。そして、該取っ手95により一番コンベア28を下方に移動して、メンテナンス作業を行なうようにしている。
なお、二番コンベア31も同様の構成としており、取っ手95により二番コンベア31を下方に移動して、メンテナンス作業を行なうようにする。
このように、一番コンベア28、二番コンベア31をベルトコンベアで構成することで、穀粒をスムーズに搬送することができ、スクリューによる豆等の跳ね上がりを防止することができるとともに、また、一番コンベア28を回動可能に構成することで、清掃等のメンテナンス作業が行ない易く、作業効率を図ることができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0035】
即ち、請求項1に示す如く、チャフシーブ及び唐箕を備えた選別装置を有するコンバインにおいて、少なくとも、機体前後方向の傾斜角検出手段と、前記チャフシーブの角度変更を行なう角度変更手段と、該チャフシーブの角度を検出する手段とを備え、該傾斜角検出手段とチャフシーブ角検出手段と角度変更手段とを制御装置と接続し、該機体傾斜角検出手段の検出情報に基づいてチャフシーブの設定角度を調節制御するので、機体の傾斜角に合わせてチャフシーブの角度を調節することができ、選別による脱穀物の損失を削減し、選別効率を向上させることができる。
【0036】
請求項2に示す如く、前記制御手段に、唐箕の風量を調節する風量調節手段を接続し、前記機体傾斜角検出手段の検出情報に基づいて唐箕の風量を調節制御するので、機体の傾斜角に合わせて唐箕による風量をチャフシーブの角度と同時に調節することができ、更に選別効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】汎用コンバインの全体側面一部断面図。
【図2】同じく全体平面一部断面図。
【図3】脱穀装置及び選別装置の側面断面図。
【図4】チャフシーブ及びシーブ制御モータを示す図。
【図5】同じくブロック図。
【図6】チャフフィンの角度を示す図。
【図7】別実施例のチャフシーブを示す斜視図。
【図8】別実施例のチャフシーブ及びシーブ制御モータを示す図。
【図9】同じくブロック図。
【図10】フィードパンを示す側面図。
【図11】第一網及び第二網を示す図。
【図12】一番コンベア及び2番コンベアを示す側面図。
【図13】一番コンベアを示す斜視図。
【図14】一番コンベアと揚穀コンベアとの連結部を示す図。
【図15】従来の一番コンベア及び2番コンベアを示す側面図。
【図16】同じく斜視図。
【符号の説明】
19 選別装置
26・27 唐箕
41 制御装置
42 傾斜角センサ(傾斜角検出手段)
44 チャフシーブ角度センサ角度センサ(チャフシーブ角検出手段)
53 チャフシーブ
67 シーブ制御モータ(角度変更手段)
68 唐箕制御モータ(風量調節手段)

Claims (2)

  1. チャフシーブ及び唐箕を備えた選別装置を有するコンバインにおいて、少なくとも、機体前後方向の傾斜角検出手段と、前記チャフシーブの角度変更を行なう角度変更手段と、該チャフシーブの角度を検出する手段とを備え、該傾斜角検出手段とチャフシーブ角検出手段と角度変更手段とを制御装置と接続し、該機体傾斜角検出手段の検出情報に基づいてチャフシーブの設定角度を調節制御することを特徴とするコンバイン。
  2. 前記制御手段に、唐箕の風量を調節する風量調節手段を接続し、前記機体傾斜角検出手段の検出情報に基づいて唐箕の風量を調節制御することを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014212778A (ja) * 2013-04-30 2014-11-17 三菱農機株式会社 コンバイン

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