JP2002000054A - コンバインのチャフシーブ構造 - Google Patents

コンバインのチャフシーブ構造

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JP2002000054A
JP2002000054A JP2000185342A JP2000185342A JP2002000054A JP 2002000054 A JP2002000054 A JP 2002000054A JP 2000185342 A JP2000185342 A JP 2000185342A JP 2000185342 A JP2000185342 A JP 2000185342A JP 2002000054 A JP2002000054 A JP 2002000054A
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chaff
grain
fin
culm
straw
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JP2000185342A
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Hideki Yamanaka
秀城 山中
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャフシーブによる穀粒と稈切れ等との粗選
別効率を向上させること。 【解決手段】 左右一対のフィン支持体間に、左右方向
に伸延する複数のチャフフィンを前後方向に間隔を開け
て横架して、これらチャフフィンにより穀粒と稈切れ等
とを粗選別するようにしたチャフシーブにおいて、前後
方向に隣接するチャフフィンの上端部間に稈切れ等落下
防止体を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインのチャ
フシーブ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンバインの一形態として、穀桿
を刈り取る刈取部と、同刈取部により刈り取った穀桿を
脱穀する脱穀部と、同脱穀部により脱穀した穀粒を揺動
選別する揺動選別部と、上記脱穀部より排出された排藁
を処理する排藁処理部とを装備したものがある。
【0003】そして、揺動選別部は、脱穀部の直下方位
置にフィードパンとチャフシーブとグレンシーブとスト
ローラックとを具備する揺動体を揺動自在に配設し、チ
ャフシーブの直下方位置に一番穀粒を受ける一番穀粒受
樋と二番穀粒を受ける二番穀粒受樋とを前後方向に間隔
を開けて配置し、同一番穀粒受樋の前方位置に唐箕を配
置している。
【0004】また、チャフシーブは、左右一対のフィン
支持体間に、左右方向に伸延する複数のチャフフィンを
前後方向に間隔を開けて横架して、唐箕より後上方に位
置するこれらチャフフィンに向けて唐箕風を圧送するこ
とにより、穀粒と稈切れ等とを粗選別するようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したコ
ンバインのチャフシーブでは、稈切れ等が前後方法に隣
接するチャフフィン間に架設状となった姿勢で後方へ移
送される場合には、同稈切れ等がチャフフィン間を通し
て穀粒と共に落下するという不具合は生じないが、同稈
切れ等が左右方向に横向き姿勢となった場合には、同稈
切れ等がチャフフィン間を通して穀粒と共に落下すると
いう不具合が生じており、選別性能が良好に確保されて
いない。
【0006】そこで、チャフシーブの選別性能を良好に
確保するために、唐箕の回転数を上げて唐箕風を強くす
ることも考えられるが、この場合には、唐箕風に対する
チャフシーブの強度・耐久性も向上させる必要性が生じ
て、製造コスト上の課題が別途に生じることになる。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、左
右一対のフィン支持体間に、左右方向に伸延する複数の
チャフフィンを前後方向に間隔を開けて横架して、これ
らチャフフィンにより穀粒と稈切れ等とを粗選別するよ
うにしたチャフシーブにおいて、前後方向に隣接するチ
ャフフィンの上端部間に稈切れ等落下防止体を設けたこ
とを特徴とするコンバインのチャフシーブ構造を提供す
るものである。
【0008】また、本発明は、次の構成にも特徴を有す
る。
【0009】稈切れ等落下防止体は、チャフフィンの
上端部より直前方若しくは直後方に隣接するチャフフィ
ンの上端部へ向けて複数の細幅の落下防止体形成片を延
設すると共に、落下防止体形成片は、左右方向に間隔を
開けて形成したこと。
【0010】稈切れ等落下防止体は、チャフフィンの
上端部に着脱自在に取り付ける取付片と、同取付片の上
端部より直前方若しくは直後方に隣接するチャフフィン
の上端部へ向けて延設すると共に、左右方向に間隔を開
けて形成した複数の細幅の落下防止体形成片とを具備す
ること。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0012】すなわち、本発明に係るコンバインのチャ
フシーブは、基本的構造として、左右一対のフィン支持
体間に、左右方向に伸延する複数のチャフフィンを前後
方向に間隔を開けて横架して、これらチャフフィンによ
り穀粒と稈切れ等とを粗選別するようにしている。
【0013】そして、特徴的構造として、チャフフィン
は、前後方向に隣接するチャフフィンの上端部間に稈切
れ等落下防止体を設けている。
【0014】しかも、稈切れ等落下防止体は、チャフフ
ィンの上端部より直前方若しくは直後方に隣接するチャ
フフィンの上端部へ向けて複数の細幅の落下防止体形成
片を延設すると共に、落下防止体形成片は、左右方向に
間隔を開けて形成している。
【0015】また、稈切れ等落下防止体は、チャフフィ
ンの上端部に着脱自在に取り付ける取付片と、同取付片
の上端部より直前方若しくは直後方に隣接するチャフフ
ィンの上端部へ向けて延設すると共に、左右方向に間隔
を開けて形成した複数の細幅の落下防止体形成片とを具
備している。
【0016】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、図面を参照しな
がら説明する。
【0017】図1は、本発明に係るコンバイン1として
の汎用コンバインを示しており、同コンバイン1は、機
体フレーム2の下部に左右一対のクローラ式の走行部3,
3を配設するとともに、機体フレーム2の前端部に刈取
部4を搬送部5を介して昇降自在に取り付け、同搬送部
5の直後方位置に脱穀部6を配設し、同脱穀部6の直下
方位置に揺動選別部7を配設する一方、同揺動選別部7
の後方上部であって、脱穀部6の直後方位置に排藁処理
部8を配設している。
【0018】また、コンバイン1は、機体フレーム2の
前部であって、搬送部5の右側方位置に運転部9を配設
し、同運転部9の直後方位置であって、脱穀部6の直上
方位置に穀粒貯留部10を配設し、更には、同穀粒貯留部
10の直後方位置に原動機部11を配設している。
【0019】以下に、コンバイン1の各部の構造につい
て説明する。
【0020】〔走行部〕走行部3は、図1に示すよう
に、機体フレーム2の下部に走行フレーム12を取付け、
同走行フレーム12の前端部に駆動輪14を連動連結する一
方、走行フレーム12の後端部に遊動輪15を回転自在に軸
支し、これら駆動輪14と遊動輪15との間に履帯16を巻回
しており、同駆動輪14には、機体フレーム2の前部に配
置して原動機部11に連動連結したミッション13に連動連
結している。図中、17は転動輪である。
【0021】〔刈取部〕刈取部4は、図1に示すよう
に、搬送部5の先端部にプラットホーム18を連設し、同
プラットホーム18内に左右方向に軸線を向けた横送りオ
ーガ19を回動可能に横架し、同横送りオーガ19の直前方
位置に刈刃装置20を横架し、同刈刃装置20の直前方位置
にディバイダー21を配置し、同ディバイダー21の上方位
置に掻き込みリール22を昇降機構23を介して配置してい
る。
【0022】このようにして、圃場に植立した穀桿を掻
き込みリール22により掻き込むと共に、刈刃装置20によ
り穀桿の根元部分を刈り取り、その後、横送りオーガ19
により同横送りオーガ21の略中央部に刈り取った穀桿を
寄せ集めて、後方の搬送部5へ受け渡すようにしてい
る。
【0023】〔搬送部〕搬送部5は、図1に示すよう
に、機体フレーム2の前端部に前後方向に伸延するフィ
ーダハウス2 4を上下回動自在に取り付け、同フィーダ
ハウス24の内部に搬送コンベア25を配設する一方、機体
フレーム2の前端上部に搬送ビータ26を回動可能に横架
している。図中、27は、フィーダハウス24を昇降させる
昇降用油圧シリンダーである。
【0024】このようにして、刈取部4の横送りオーガ
19により寄せ集められた穀桿を搬送コンベア25と搬送ビ
ータ26とで後方の脱穀部6へ搬送するようにしている。
【0025】〔脱穀部〕脱穀部6は、図1に示すよう
に、搬送部5の直後方位置に扱室74を形成し、同扱室74
の内部に略同一外径を有する円筒状の第1扱胴28と第2扱
胴29とを回動軸線を左右幅方向に向けた状態で前後に間
隔を開けて配設し、各扱胴28,29の直下方位置に受網30,
31を配設している。
【0026】このようにして、搬送部5によって搬送さ
れた穀桿は、第1扱胴28の作用によって第1扱胴28の左側
端部から右側端部へ移動しながら脱穀処理され、その
後、第2扱胴29の作用によって第2扱胴29の右側端部か
ら左側端部へ移動しながら脱穀処理されて、穀粒は自重
により各受網30,31を通過して下方の揺動選別部7へ落
下する一方、排藁は後方の排藁処理部8へ移送されるよ
うにしている。
【0027】ここで、第1扱胴28の外径と第2扱胴29の
外径は略同一径として、第2扱胴29での脱穀処理面積を
大きくして、脱穀処理を円滑かつ確実に行うことができ
るようにしている。
【0028】〔揺動選別部〕揺動選別部7は、図1に示
すように、第1扱胴28と第2扱胴29の直下方位置に揺動体
32を揺動機構33を介して上下方向に揺動可能に配設して
おり、同揺動体32は、第1扱胴28の直下方位置から第2
扱胴29の直下方位置まで前後左右方向に広がりを有する
フィードパン34と、同フィードパン34の後方位置に連続
させて配置したチャフシーブ35と、同チャフシーブ35の
下方に配置したグレンシーブ36と、チャフシーブ35の後
方位置に連続させて配置したストローラック37とを揺動
機枠38に取り付けて構成している。
【0029】そして、チャフシーブ35の直下方位置に、
左右方向に伸延して一番穀粒を受ける一番穀粒受樋39
と、左右方向に伸延して二番穀粒を受ける二番穀粒受樋
40とを前後方向に間隔を開けて配置し、同一番穀粒受樋
39の前方位置に第1唐箕41を配置して、同第1唐箕41よ
り後上方に位置するチャフシーブ35に向けて第1唐箕風
W1を圧送可能とすると共に、一番穀粒受樋39と二番穀粒
受樋40との間に第2唐箕42を配置して、同第2唐箕42よ
り二番穀粒受樋40の直上方に位置するチャフシーブ35の
後部に向けて第2唐箕風W2を圧送可能としている。
【0030】また、グレンシーブ36は、チャフシーブ35
の下方位置でかつ一番穀粒受樋39の直上方位置に配置し
ており、同グレンシーブ36は、篩線36aとクリンプ網36b
とを上下二段に配置して形成している。
【0031】ここで、第1唐箕41の後方位置には、図2
に示すように、第1分岐風路形成体43と第2分岐風路形
成体44とを前後方向に間隔を開けて配置して、第1唐箕
41より両分岐風路形成体43,44間を通って、フィードパ
ン34の後端部とチャフシーブ35の前端部との間を通過す
る第1分岐風路Faと、第1唐箕41より第2分岐風路形成
体44の下側を通って前記した篩線36aとクリンプ網36bと
の間を通過し、さらに、チャフシーブ35を下方より上方
へ縦断する第2分岐風路Fbと、第1唐箕41より第2分岐
風路形成体44の下側、さらには、クリンプ網36bの下側
を通って、チャフシーブ35の後部を下方より上方へ縦断
する第3分岐風路Fcとを形成している。
【0032】そして、第1唐箕風W1は、図3に示すよう
に、上記した第1分岐風路Faを流れると共に、チャフシ
ーブ35の上面を後方へ向けて流れる第1分岐風W1aと、
第2分岐風路Fbを流れる第2分岐風W1bと、第3分岐風
路Fcを流れる第3分岐風W1cとから形成しており、同第
3分岐風W1cは、第2唐箕風W2と合流して第3分岐風路F
cを流れるようにしている。45は第1唐箕風ガイド体、4
6は第2唐箕風ガイド体である。
【0033】また、第2唐箕風W2は、図3に示すよう
に、第3分岐風路Fcを流れる第3分岐風W1cと合流して
チャフシーブ35の後部を下方より上方へ縦断すると共
に、同チャフシーブ35の直後方位置に配置したストロー
ラック37の上面を後方へ向けて流れるようにしている。
【0034】しかも、ストローラック37の前端部には、
第3唐箕風ガイド体47を垂設している。
【0035】このようにして、第2唐箕風W2が、第3唐
箕風ガイド体47にガイドされてチャフシーブ35の後部を
下方より上方へ円滑に縦断すると共に、ストローラック
37の上面に沿って後方へ円滑に流れるようにしている。
【0036】従って、かかる第2唐箕風W2をストローラ
ック37の作用部である上面上にて流動させることができ
て、排藁に付着した穀粒を確実に風選別して、穀粒のロ
スを大幅に削減すること、すなわち、穀粒の回収率を大
幅に増大させることができる。
【0037】また、チャフシーブ35上における第1分岐
風路Fa上と第3分岐風路Fc上には、それぞれ可動式の第
1分岐風路側篩線48と第3分岐風路側篩線49を配置して
いる。
【0038】そして、第1分岐風路側篩線48は、フィー
ドパン34の後端部に位置する揺動機枠38の部分に支軸50
を左右方向に軸線を向けて架設し、同支軸50より後方か
つチャフシーブ35の前部直上方位置へ向けて篩線本体48
aを突設すると共に、同支軸50より上方へ向けて揺動ア
ーム5 1を立設し、同揺動アーム51の上端部と機体に固
定したリンク連結ブラケット52との間にリンク53を介設
している。
【0039】同様に、第3分岐風路側篩線49は、チャフ
シーブ35の後端部に位置する揺動機枠38の部分に支軸54
を左右方向に軸線を向けて架設し、同支軸54より後方か
つチャフシーブ35の後部直上方位置へ向けて篩線本体49
aを突設すると共に、同支軸54より上方へ向けて揺動ア
ーム55を立設し、同揺動アーム55の上端部と機体に固定
したリンク連結ブラケット56との間にリンク57を介設し
ている。
【0040】このようにして、揺動体3 2が揺動機構33
を介して上下方向に揺動すると、それに連動して各揺動
アーム51,55が前後方向に揺動して、各揺動アーム51,55
に各支軸50,54を介して一体的に連設している篩線本体4
8a,49aを各支軸50,54を中心に上下方向に揺動(篩い動
作)させることができるようにしている。
【0041】従って、フィードパン34からチャフシーブ
35に穀粒が移送される際には、上下方向に揺動する篩い
線本体48aにより穀粒を篩うと共に、第1分岐風W1aによ
り効率良く風選別することができる。
【0042】また、チャフシーブ35の後部(二番穀粒受
樋の直上方位置)に穀粒が移送される際には、上下方向
に揺動する篩線本体49aにより穀粒を篩うと共に、第3
分岐風W1aと第2唐箕風W2の合流風により効率良く風選
別することができる。
【0043】ここで、チャフシーブ35は、図2及び図3
に示すように、前後方向に伸延する左右一対のフィン支
持体58,58間に、左右方向に伸延する複数のチャフフィ
ン59を前後方向に間隔を開けて横架すると共に、各チャ
フフィン59の左右側上端部を枢支体(図示せず)を介し
て枢支して、これらチャフフィン59を一体的に前後揺動
させて前低後高の傾斜姿勢を調節可能とし、供給される
籾量に応じてこれらチャフフィン59の傾斜姿勢を適宜調
節することにより、穀粒と稈切れK等とを粗選別をする
ことができるようにしている。
【0044】そして、前後方向に隣接するチャフフィン
59,59の上端部間には、図4に示すように、稈切れ等落
下防止体61を設けており、同稈切れ等落下防止体61は、
チャフフィン59の上端部より直後方に隣接するチャフフ
ィン59の上端部へ向けて複数の細幅の落下防止体形成片
61aを延設すると共に、落下防止体形成片61aは、左右方
向に一定の間隔tを開けて形成している。
【0045】このようにして、稈切れ等落下防止体61に
より稈切れK等がチャフフィン59,59間より落下するの
を防止することができて、チャフシーブ59による穀粒と
稈切れK等との粗選別効率を構造簡易にして確実に向上
させることがでる。
【0046】この際、落下防止体形成片61a,61a同士の
左右方向の間隔tを、例えば、大豆Dの径よりも大きく
設定しておくことにより、同大豆Dと稈切れK等との粗
選別効率も向上させることができる。
【0047】図5は、他の実施例としての稈切れ等落下
防止体61を示しており、同稈切れ等落下防止体61は、チ
ャフフィン59の上端部に着脱自在に取り付ける取付片61
bと、同取付片61bの上端部より直後方に隣接するチャフ
フィン59の上端部へ向けて延設すると共に、左右方向に
一定の間隔tを開けて形成した複数の細幅の落下防止体
形成片61aとを具備している。62は取付用ビスである。
【0048】このようにして、既存のチャフシーブ35の
チャフフィン59にも稈切れ等落下防止体61を取付片61b
を介して取付用ビス62により適宜取り付けることがで
き、かかる稈切れ等落下防止体61により、チャフシーブ
35による穀粒と稈切れK等との粗選別効率を向上させる
ことがでる。
【0049】なお、本実施例では、複数の細幅の落下防
止体形成片61aをチャフフィン59若しくは取付片61bの上
端部より直後方に隣接するチャフフィン59の上端部に向
けて延設しているが、直前方に隣接するチャフフィン59
の上端部に向けて延設した場合にも、本実施例の場合と
同様に、チャフシーブ35による穀粒と稈切れK等との粗
選別効率を向上させることがでる。
【0050】また、ストローラック37の直下方位置に
は、二番穀粒案内体65を前低後高の傾斜姿勢にて配置し
て、ストローラック37を通して落下してきた二番穀粒を
二番穀粒受樋40へ向けて二番穀粒案内体65上にて滑落さ
せる一方、ストローラック37を通して落下してきた穀桿
を第2唐箕風W2により後方の排出方向に二番穀粒案内体
65上にて移送させるようにしている。
【0051】しかも、二番穀粒案内体65の後端部には排
出遮蔽体66を取り付けると共に、同排出遮蔽体66は上下
方向に取付位置調節自在となしている。
【0052】また、一番穀粒受樋39内には左右方向に伸
延する一番穀粒搬送コンベア70を配置し、同一番穀粒搬
送コンベア70の左側端部に上下方向に伸延する揚穀コン
ベア71の下端部を連設する一方、同揚穀コンベア71の上
端部を後述する穀粒貯留部10に連設して、一番穀粒受樋
39内の一番穀粒を一番穀粒搬送コンベア70→揚穀コンベ
ア71→穀粒貯留部10へ搬送するようにしている。
【0053】そして、二番穀粒受樋40内には左右方向に
伸延する二番搬送コンベア72を配置し、同二番搬送コン
ベア72の左側端部に前後方向に伸延する還元コンベア73
の後端部を連設する一方、同還元コンベア73の前端部を
前記した扱室74に連設して、二番穀粒受樋40内の二番穀
粒を扱室74に還元して、再度脱穀するようにしている。
【0054】上記のような構成により、揺動選別部7で
は、次のようにして穀粒と排藁との揺動選別を行うこと
ができる。
【0055】揺動体32を揺動させることにより、フィ
ードパン34で穀層を均平化して選別の効率化を図ると共
に、比重選別を行う。
【0056】第1分岐風路側篩線48により穀粒と排藁
とを篩いながら第1分岐風W1aにより解して、後続のチ
ャフシーブ35における選別性能の向上(穀粒と排藁の供
給量が多い場合やこれらが湿気を有している場合の適応
性の向上)を図る。
【0057】上記おいて解された穀粒と排藁とをチ
ャフシーブ35に移送させて、同チャフシーブ35により穀
粒と排藁とを粗選別する。
【0058】グレンシーブ36の篩線36aとクリンプ網3
6bとの間に第1唐箕風W1、特に、第2分岐風W1bを通過
させることにより、風選別を行って穀粒と排藁との精選
別能力を向上させて、一番穀粒を一番穀粒受樋39により
受ける。
【0059】その結果、排藁に付着した穀粒を、同排藁
と一緒に排藁処理する、いわゆる三番ロスを大幅に削減
することができる。
【0060】排藁と同排藁に付着した穀粒は、第3分
岐風路側篩線49により篩いながら第3分岐風W1cと第2
唐箕風W2の合流風により解して、後続のチャフシーブ35
の後部における選別性能の向上(穀粒と排藁の供給量が
多い場合やこれらが湿気を有している場合の適応性の向
上)を図る。
【0061】上記により解された排藁と同排藁に付
着した穀粒をチャフシーブ35の後部へ移送させて、同チ
ャフシーブ35より落下した二番穀粒を二番穀粒受樋40に
より受ける。
【0062】上記の処理作業においてチャフシーブ
35上に残された排藁等をストローラック37へ移送させ
て、同ストローラック37上にて揺動選別を行い、同スト
ローラック37より落下した二番穀粒を二番穀粒受樋40に
より受ける。
【0063】ストローラック37上に残った排藁を排藁
処理部8へ移送させて、排藁処理を行う。
【0064】〔排藁処理部〕排藁処理部8は、図1及び
図5に示すように、第2扱胴29の直後方位置に略円筒状
の搬送ビータ80を左右方向に軸線を向けたビータ支軸81
により回動可能に配設し、同搬送ビータ80の後方位置に
排藁カッター82を左右方向に軸線を向けたカッター支軸
83により回動可能に配設している。
【0065】そして、脱穀部6で脱穀処理された後の排
藁を搬送ビータ80の搬送作用によって排藁カッター82へ
搬送し、同排藁カッター82により排藁を細断した後に、
機体の外部へ排出すると共に、揺動選別部7で選別され
た排藁を第1・第2唐箕風W1,W2により機体の外部に排
出するようにしている。
【0066】ここで、搬送ビータ80は、図5に示すよう
に、扱室74の左右側壁の後端部間にビータ支軸81を回動
自在に架設し、同ビータ支軸81にビータドラム84を取り
付け、同ビータドラム84の外周面に略三角形板状に形成
した複数の搬送刃85を突設している。
【0067】また、搬送ビータ80の直下方位置には、第
2扱胴29で脱穀処理された後の排藁を揺動選別部7に落
下させずに排藁処理部8へと確実に送るための排藁搬送
ガイド体86を配設している。
【0068】〔運転部〕運転部9は、機体フレーム2の
前端中央上部に略矩形箱型状のキャビン100を配設し、
同キャビン100の平面視中央後部に座席101を配設し、同
座席101の前方位置にフロントコラム102を配設し、同フ
ロントコラム102の上端部にステアリングホイール103と
変速レバー104とを設ける一方、座席105の左側部にサイ
ドコラム106を配設し、同サイドコラム106の上端部に各
種の操作スイッチ107を設けている。
【0069】〔穀粒貯留部〕穀粒貯留部10は、第1扱胴2
8と第2扱胴29の直上方位置にグレンタンク111を配設
し、同グレンタンク111に一番穀粒受樋39を揚穀コンベ
ア7 1を介して連通連結するとともに、グレンタンク111
に排出オーガ112を連通連結している。
【0070】そして、揺動選別部7によって選別された
一番穀粒をグレンタンク111の内部に貯留するととも
に、排出オーガ112によって機体の外部に排出できるよ
うにしている。
【0071】〔原動機部〕原動機部11は、機体の上側後
部にエンジン113を配設し、同エンジン113を刈刃装置20
やミッション13等の各動力機構部に伝動機構(図示省
略)を介して連動連結している。
【0072】そして、エンジン113を駆動させることに
よって、各動力機構部が連動して作動するようにしてい
る。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0074】請求項1記載の本発明では、左右一対の
フィン支持体間に、左右方向に伸延する複数のチャフフ
ィンを前後方向に間隔を開けて横架して、これらチャフ
フィンにより穀粒と稈切れ等とを粗選別するようにした
チャフシーブにおいて、前後方向に隣接するチャフフィ
ンの上端部間に稈切れ等落下防止体を設けている。
【0075】このようにして、稈切れ等落下防止体によ
り稈切れ等がチャフフィン間より落下するのを防止する
ことができて、チャフシーブによる穀粒と稈切れ等との
粗選別効率を向上させることができる。
【0076】請求項2記載の本発明では、稈切れ等落
下防止体は、チャフフィンの上端部より直前方若しくは
直後方に隣接するチャフフィンの上端部へ向けて複数の
細幅の落下防止体形成片を延設すると共に、落下防止体
形成片は、左右方向に間隔を開けて形成している。
【0077】このようにして、構造簡易にして確実に穀
粒と稈切れ等との粗選別効率を向上させることができ
る。
【0078】この際、落下防止体形成片同士の左右方向
の間隔を、例えば、大豆の径よりも大きく設定しておく
ことにより、同大豆と稈切れ等との粗選別効率も向上さ
せることができる。
【0079】請求項3記載の本発明では、稈切れ等落
下防止体は、チャフフィンの上端部に着脱自在に取り付
ける取付片と、同取付片の上端部より直前方若しくは直
後方に隣接するチャフフィンの上端部へ向けて延設する
と共に、左右方向に間隔を開けて形成した複数の細幅の
落下防止体形成片とを具備している。
【0080】このようにして、既存のチャフシーブのチ
ャフフィンにも稈切れ等落下防止体を取付片を介して適
宜取り付けることができ、かかる稈切れ等落下防止体に
より、チャフシーブによる穀粒と稈切れ等との粗選別効
率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るチャフシーブを具備するコンバイ
ンの一部切欠左側面図。
【図2】揺動選別部の側面図。
【図3】揺動選別部の側面説明図。
【図4】本発明に係るチャフシーブの部分斜視図。
【図5】他実施例としてのチャフシーブの部分斜視図。
【符号の説明】
1 コンバイン 2 機体フレーム 3 走行部 4 刈取部 5 搬送部 6 脱穀部 7 揺動選別部 8 排藁処理部 9 運転部 10 穀粒貯留部 11 原動機部 28 第1扱胴 29 第2扱胴 32 揺動体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対のフィン支持体間に、左右方向
    に伸延する複数のチャフフィンを前後方向に間隔を開け
    て横架して、これらチャフフィンにより穀粒と稈切れ等
    とを粗選別するようにしたチャフシーブにおいて、 前後方向に隣接するチャフフィンの上端部間に稈切れ等
    落下防止体を設けたことを特徴とするコンバインのチャ
    フシーブ構造。
  2. 【請求項2】 稈切れ等落下防止体は、チャフフィンの
    上端部より直前方若しくは直後方に隣接するチャフフィ
    ンの上端部へ向けて複数の細幅の落下防止体形成片を延
    設すると共に、落下防止体形成片は、左右方向に間隔を
    開けて形成したことを特徴とする請求項1記載のコンバ
    インのチャフシーブ構造。
  3. 【請求項3】 稈切れ等落下防止体は、チャフフィンの
    上端部に着脱自在に取り付ける取付片と、同取付片の上
    端部より直前方若しくは直後方に隣接するチャフフィン
    の上端部へ向けて延設すると共に、左右方向に間隔を開
    けて形成した複数の細幅の落下防止体形成片とを具備す
    ることを特徴とする請求項1記載のコンバインのチャフ
    シーブ構造。
JP2000185342A 2000-06-20 2000-06-20 コンバインのチャフシーブ構造 Pending JP2002000054A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017029114A (ja) * 2015-08-05 2017-02-09 株式会社クボタ 脱穀装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017029114A (ja) * 2015-08-05 2017-02-09 株式会社クボタ 脱穀装置

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