JP2003088232A - コンバインにおける揺動式選別装置 - Google Patents

コンバインにおける揺動式選別装置

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JP2003088232A
JP2003088232A JP2001282850A JP2001282850A JP2003088232A JP 2003088232 A JP2003088232 A JP 2003088232A JP 2001282850 A JP2001282850 A JP 2001282850A JP 2001282850 A JP2001282850 A JP 2001282850A JP 2003088232 A JP2003088232 A JP 2003088232A
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grain
sheave
receiving gutter
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JP2001282850A
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Munenori Miyamoto
宗徳 宮本
Atsushi Terajima
淳 寺島
Tomoyoshi Hirose
知義 広瀬
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行機体3に搭載の脱穀部6の下部に配設し
た選別部7を、往復動する揺動本体29にフィードパン
29a、チャフシーブ29b及びグレンシーブ29dを
設ける一方、前記揺動本体の下方に唐箕フアン30a,
30bを設け、更に、前記揺動本体の下部に、一番受け
樋31と二番受け樋32とを設けて成るものに構成して
成る揺動式選別装置において、前記一番受け樋31に入
る穀粒に対する選別精度及び選別能力の向上を図る。 【解決手段】 前記グレンシーブ29dの下部に、補助
グレンシーブ29eを、当該補助グレンシーブの始端部
が前記グレンシーブの終端部にラップし且つ当該補助グ
レンシーブの終端部が前記グレンシーブの終端部から突
出するように設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刈り取った穀稈に
対する脱穀胴を備えたコンバインにおいて、前記脱穀部
における脱穀物に対する揺動式の選別装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、コンバインにおける揺動式の選別
装置は、従来から良く知られているように、脱穀部の下
部に、略水平方向に往復動する揺動本体を配設し、この
揺動本体に、前記脱穀部における脱穀胴からの脱穀物を
受けるフィードパンと、このフィードパンに並べて横桟
式のチャフシーブとを設け、前記チャフシーブの下部に
グレンシーブを、当該グレンシーブの始端部が前記フィ
ードパンの終端部に重なるように設ける一方、前記揺動
本体の下方に、唐箕フアンを、当該唐箕フアンからの唐
箕風が前記グレンシーブを経てチャフシーブに向かって
斜め上向きに吹き出すように設け、更に、前記揺動本体
の下部に、一番受け樋を、当該一番受け樋が前記グレン
シーブの中程部からチャフシーブの終端部にかけて開口
するように設けることにより、フィードパン上に落下し
た穀粒を、このフィードパンからグレンシーブ上に落下
し、次いで、このグレンシーブの終端から一番受け樋内
に落下され、この間において、当該穀粒に含まれている
細かい藁屑等を唐箕フアンからの唐箕風にて吹き飛ばす
ように選別するという構成にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した従来
における揺動選別装置は、グレンシーブを一段だけ設け
るという構成であって、このグレンシーブ上における穀
粒は、当該グレンシーブの終端から直ちに一番受け樋内
に落下することにより、唐箕風に晒される区間が短いか
ら、穀粒に対する風選別の選別能力及び精度が低いとい
う問題があった。
【0004】本発明は、この問題を解消することを技術
的課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明の請求項1は、「走行クローラ等の走行装
置にて支持された走行機体に搭載した脱穀部の下部に、
略水平方向に往復動する揺動本体を配設し、この揺動本
体に、前記脱穀部における脱穀胴からの脱穀物を受ける
フィードパンと、このフィードパンに並べて横桟式のチ
ャフシーブとを設け、前記チャフシーブの下部にグレン
シーブを、当該グレンシーブの始端部が前記フィードパ
ンの終端部にラップするように設ける一方、前記揺動本
体の下方に、唐箕風を前記グレンシーブを経てチャフシ
ーブに向かって斜め上向きに吹き出すようにした唐箕フ
アンを設け、更に、前記揺動本体の下部に、一番受け樋
と二番受け樋とを、一番受け樋が前記グレンシーブの中
程部からチャフシーブの終端部にかけて開口し、二番受
け樋が前記一番受け樋の後方に開口するように設けて成
る揺動式選別装置において、前記グレンシーブの下部
に、補助グレンシーブを、当該補助グレンシーブの始端
部が前記グレンシーブの終端部にラップし且つ当該補助
グレンシーブの終端部が前記グレンシーブの終端部から
突出するように設けた。」ことを特徴としている。
【0006】また、本発明の請求項2は、「前記請求項
1の記載において、前記補助グレンシーブの終端に、当
該終端から前記一番受け樋のうち二番受け樋側の上端部
に向かって延びる選別網を設け、更に、この選別網と前
記一番受け樋のうち二番受け樋側の上端部との間の隙間
を開閉する補助選別網を設けた。」ことを特徴としてい
る。
【0007】更にまた、本発明の請求項3は、「前記請
求項1又は2の記載において、前記フィードパンの終端
部と前記チャフシーブにおける始端部との間、及び前記
チャフシーブにおける終端部に、上下方向に揺動回動す
る篩線を設けた。」ことを特徴としている。
【0008】
【発明の作用・効果】前記請求項1のように、グレンシ
ーブの下部に、補助グレンシーブを、当該補助グレンシ
ーブの始端部が前記グレンシーブの終端部にラップし且
つ当該補助グレンシーブの終端部から前記グレンシーブ
の終端部から突出するように設けることにより、前記グ
レンシーブ上の穀粒は、このグレンシーブの終端部から
その下部の補助グレンシーブ上に落下し、次いで、この
補助グレンシーブの終端部から一番受け樋に落下するこ
とになり、唐箕フアンからの唐箕風による風選作用を受
ける区間が長くなるから、穀粒に対する風選別の選別能
力及び精度を大幅に向上できる。
【0009】また、請求項2のように構成することによ
り、脱穀物が湿っている場合には、選別網と一番受け樋
のうち二番受け樋側の上端部との間の隙間を補助選別網
で閉じる一方、脱穀物が乾いている場合には、選別網と
一番受け樋のうち二番受け樋側の上端部との間の隙間を
補助選別網で開くことで、湿った穀粒が二番受け樋には
いることを回避できる一方、乾いた穀粒に対する選別性
能を向上できるから、前記の効果を、脱穀物が湿ってい
る場合及び乾いている場合の両方において確実に達成す
ることができる。
【0010】更にまた、請求項3のように構成すること
により、フィードパン上における藁屑を当該フィードパ
ンからチャフシーブ上に移行すること、及び、チャフシ
ーブ上の藁屑を当該チャフシーブから送り出すことの両
方を、当該部分に詰まり又は停滞を生じることなく、上
下に揺動回動する篩線にて円滑に行うことができるか
ら、前記した効果を確実に達成できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
1〜図3の図面について説明する。
【0012】この図において、符号1は、汎用のコンバ
インを示し、この汎用コンバイン1は、左右一対の走行
クローラ2等の走行装置にて支持された走行機体3の前
面に、刈取前処理装置4を昇降調節可能に装着するとと
もに、前記走行機体3に、エンジン5と、前記刈取前処
理装置4から送られた穀稈を脱穀するための脱穀部6
と、この脱穀部6からの脱穀物に対する搖動式の選別装
置7とを搭載するように構成されている。
【0013】刈取前処理装置4には、図1及び図2に示
すように、横長でバケット状のプラットホーム8におけ
る前端下部に刈刃9が横設され、当該プラットホーム8
の前側上方に、左右一対の昇降リンク11を介して掻き
込みリール10が配設してある。刈刃9にて刈取った穀
稈はプラットホーム8内に掻き込まれる。プラットホー
ム8内には、横送りオーガ12を横設しており、当該横
送りオーガ12を回転駆動させることによって、プラッ
トホーム8の左右中央から進行方向に向かってやや左寄
り位置に、前記刈取られた穀稈を集積するようにしてい
る。尚、プラットホーム8の両側前端には、分草体を配
設している。
【0014】前記プラットホーム8における前記穀稈の
集積部から後方に延びた略矩形筒状のフィーダハウス1
3の後端は、前記脱穀部6の前端側における穀稈投入口
20に連通するとともに、走行機体3に対して昇降回動
自在に支持されている。
【0015】そして、走行機体3の前端とフィーダハウ
ス13の下面とを油圧シリンダ15にて連結することに
より、刈取前処理装置4は昇降調節可能に構成される。
【0016】尚、前記穀稈投入口20の前方には、左右
水平方向に回転軸心を有する円筒状のビータ21を配設
しており、前記集積された穀稈は、フィーダハウス13
内の搬送コンベア14にてビータ21の前端側へ搬送さ
れた後、当該ビータ21によって、脱穀部6へ強制的に
搬送される。
【0017】また、フィーダハウス13の上方であっ
て、走行機体3の前端には、運転席17、操向ハンドル
18及び各種レバーやスイッチ類を備えた操作盤が配置
された運転室16を有する(図1及び図2参照)。当該
運転室16は、プラットホーム8内や掻き込みリール1
0等が見渡せるように視界が良好な位置にあり、左右両
側より乗降できるようにしている。
【0018】前記走行機体3における脱穀部6には、二
つの回転式の脱穀胴22,23が配設されている。すな
わち、走行機体3の前側寄りには、矢印方向に回転する
第1脱穀胴22を、その後側には同じく矢印方向に回転
する第2脱穀胴23を、それぞれの回転軸線が汎用コン
バイン1の進行方向に対して左右水平方向に延びるよう
に配設している。この各脱穀胴22,23の外周面に
は、図示しない複数の扱歯を有するスクリュー羽根22
a,23aをそれぞれ螺旋状に巻回突設している。
【0019】前記両脱穀胴22,23の下方には、それ
ぞれ円弧状の受け網24,25を、各スクリュー羽根2
2a,23aから所定距離隔てて配置し、この第1受け
網24の右端部(他端部)には、連通口を、第2脱穀胴
23における右端部の上部外周面の接線方向に向かって
延びるように形成している。当該連通口の後端は、第2
脱穀胴23における回転軌跡の前端部近傍まで延出され
ている。第2受け網25の左端部(一端部)における後
部には、排出口38を設けている。
【0020】前記第1脱穀胴22における外周面のうち
前記連通口に接近する部位には、図2に示すように、第
1脱穀胴22の半径方向に突出する複数枚の板状の送り
羽根22bが形成され、同様に、第2脱穀胴23におけ
る外周面のうち前記排出口38に接近する部位には、第
2脱穀胴23の半径方向に突出する複数枚の板状の送り
羽根23bが形成されている。
【0021】前記排出口38の後側下方には、ガイドプ
レート39を走行機体の後方に向かって延びるように設
け、当該ガイドプレート39の後側上方には、排稈を強
制的に後方へ送り出す排稈ビータ26を設けている。
【0022】この構成において、前記エンジン5の出力
軸からプーリ及びベルト伝動により、前記両脱穀胴2
2,23が図1において反時計方向に回転すると、フィ
ーダハウス13から穀稈投入口20へ搬送された穀稈
は、第1脱穀胴22に対する第1受け網24上のうち左
端部(一端部)に引き込まれ、この第1受け網24上を
右端部(他端部)の連通口37に向かって軸線方向に送
られながら脱穀処理される。次いで、第1脱穀胴22の
送り羽根22bにて排出された未処理穀稈は、連通口3
7を介して、第2脱穀胴23に対する第2受け網25上
のうち右端部(他端部)に引き込まれ、この第2受け網
25上を左端部(一端部)の排出口38に向かって軸線
方向に送られながら脱穀処理される。
【0023】脱穀後の排稈は、第2脱穀胴23の送り羽
根23bにて、排出口38より排出され、排稈ビータ2
6が図1において反時計方向に回転することによって、
ガイドプレート39上に引き込まれる。次いで、前記排
稈は、前記排稈ビータ26の後方に配設された吸引ファ
ン27に取込まれたのち、走行機体3の後端に左右全幅
に渡って横架されたチッパー式のスプレッダ28に受け
継がれて、当該スプレッダ28における複数の鉈状の刃
によって切断され、走行機体3の後端から圃場に排出さ
れる。一方、前記各受け網24,25を漏下した脱穀
物、つまり、排藁混じりの穀粒は、後述する選別装置7
に落下させて選別される。
【0024】前記脱穀部6の下方に配置された揺動式の
選別装置7は、図3に示すように、走行機体3に対して
前後方向に一体的に搖動するように構成した搖動本体2
9を備え、この揺動本体29のうち前記両脱穀胴22,
23の下方の部位には、フィードパン29aが、これよ
り後方の部分には、横桟の多数本を平行に並べて構成し
たチャフシーブ29bが、このチャフシーブ29bより
更に後方の部分には、同じく横桟の多数本を平行に並べ
て構成した補助チャフシーブ29cが設けられている。
【0025】また、前記揺動本体29には、前記チャフ
シーブ29bの下部にグレンシーブ29dが、当該グレ
ンシーブ29dにおける始端部(前端部)が前記フィー
ドパン29aの終端部(後端部)にラップするように設
けられ、このグレンシーブ29dの終端部(後端部)に
は、選別網29d′が後方に延びるように備えている。
【0026】更にまた、前記揺動本体29には、前記グ
レンシーブ29dの下部に補助グレンシーブ29eが、
当該補助クレンシーブ29eにおける始端部(前端部)
が前記グレンシーブ29dの終端部(後端部)にラップ
し、当該補助クレンシーブ29eにおける終端部(後端
部)が前記グレンシーブ29dの終端部(後端部)から
後方に突出するように設けられ、この補助グレンシーブ
29eの終端部(後端部)には、選別網29e′が後方
に延びるように備えている。
【0027】加えて、前記揺動本体29には、前記フィ
ードパン29aとチャフシーブ29bとの間の部位に第
1の篩線40が、前記チャフシーブ29bの終端部(後
端部)の部分に第2の篩線41が各々設けられている。
【0028】前記第1の篩線40は、横軸40aに複数
本の金属線40bを平行に並べて固着し、この横軸40
aから突出するアーム40cを、リンク40dを介して
走行機体3側に連結することにより、前記揺動本体29
の往復動によって、前記金属線40bが上下に揺動回動
するように構成されている。
【0029】また、第2の篩線41は、同様に、横軸4
1aに複数本の金属線41bを平行に並べて固着し、こ
の横軸41aから突出するアーム41cを、リンク41
dを介して走行機体3側に連結することにより、前記揺
動本体29の往復動によって、前記金属線41bが上下
に揺動回動するように構成されている。
【0030】一方、前記揺動本体29の下方には、前記
フィードパン29aの略真下部位に、前記補助グレンシ
ーブ29eに向かって唐箕風を後方斜め上向きに吹き出
すようにした第1唐箕フアン30aと、前記グレンシー
ブ29dに向かって唐箕風を後方斜め上向きに吹き出す
ようにした第2唐箕フアン30bとが配設され、また、
この両唐箕フアン30a,30bより後方の部位には、
上向きに開口する一番受け樋31と、二番受け樋32と
が前後に並べて配設され、この一番受け樋31と二番受
け樋32との間には、唐箕風を前記補助チャフシーブ2
9cに向かって後方斜め上向きに吹き出すようにした第
3唐箕フアン30cが配設されている。
【0031】なお、前記両受け樋31,32内には、ス
クリューコンベア31a,32aを備えている。
【0032】この場合において、前記補助グレンシーブ
29eにおける選別網29c′の終端部(後端部)と、
前記一番受け樋31のうち二番受け樋32側の上端部3
1aとの間の隙間を形成され、この隙間は、前記一番受
け樋31における上端部31aに回動自在に枢着した補
助選別網42にて開閉するように構成されている。
【0033】この構成において、前記脱穀部6における
両脱穀胴22,23からの脱穀物は、前記搖動本体29
におけるフィードパン29a上に落下し、このフィード
パン29aの終端部から第1の篩線40の揺動によりチ
ャフシーブ29bに円滑に移行される。このとき脱穀物
のうち藁屑は、チャフシーブ29b上に残り、このチャ
フシーブ29b上を後方に順次送られ、当該チャフシー
ブ29bの終端部における第2の篩線41の揺動により
補助チャフシーブ29c又は機外に送り出される。
【0034】一方、前記脱穀物のうち穀粒は、チャフシ
ーブ29bからグレンシーブ29d上に落下し、このグ
レンシーブ29d上を後方に順次移送されたのち、その
終端部から当該穀粒のうち藁屑が付いている穀粒を選別
網29d′上に残して補助クレンシーブ29e上に落下
する。次いで、この補助クレンシーブ29e上を後方に
移送されたのち、その終端部から当該穀粒のうち藁屑が
付いている穀粒を選別網29e′上に残して一番受け樋
31内に落下する。
【0035】すなわち、前記フィードパン29a上から
の穀粒は、グレンシーブ29dとその下方の補助クレン
シーブ29eとにより、風選作用を二段の長い区間にわ
たって受けるから、前記穀粒に対する風選別の選別能力
及び精度を確実に向上できる。
【0036】前記脱穀物が乾いている場合には、前記補
助クレンシーブ29eにおける選別網29e′の終端部
と一番受け樋31の上端部31aとの間の隙間を、補助
選別網42にて開いて、前記選別網29e′の終端部か
らの穀粒等の総てを一番受け樋31に落下させることに
より、二番受け樋32に入るもの、及び機外に排出され
る三番物を少なくして、穀粒のロスを低減する。
【0037】一方、前記脱穀物が湿っている場合には、
前記補助クレンシーブ29eにおける選別網29e′の
終端部と一番受け樋31の上端部31aとの間の隙間
を、補助選別網42にて閉じて、前記選別網29e′の
終端部からの穀粒等の総てを二番受け樋32に落下させ
ることにより、前記一番受け樋31に入る穀粒に対する
選別精度を高い値に保持する。
【0038】なお、一番受け樋31に入った穀粒は、こ
の一番受け樋31に繋がるバケット式の揚穀コンベア3
3にて上方に持ち上げられたのち、前記走行機体3に搭
載したグレンタンク34に移送される。
【0039】一方、前記二番受け樋32に入った二番物
は、この二番受け樋32に繋がるスクリュー式の還元コ
ンベア35にて、前記脱穀部6における第1脱穀胴22
内に還元して、第1脱穀胴22において処理される。
【0040】ところで、図4は、選別部6の変形例を示
す。この選別部6は、一番受け樋31及び二番受け樋3
2を、走行クローラ2の上面と略同じ高さにするか、走
行クローラ2の上面よりも低くするというように、地上
からの高さを、前記図3の場合よりも低くしたものであ
り、これにより、コンバインにおける地上からの全高さ
を低くすることができる。
【0041】また、この変形例のように、一番受け樋3
1及び二番受け樋32における地上からの高さを低くす
ることにより、唐箕フアン30aからの唐箕風の吹き出
し部の底面43を、略水平面にすることができるから、
この部分に渦流が発生することを回避できて、風選別性
を向上できる。
【0042】しかし、底面43を、略水平面にした場合
には、この略水平の底面43上に穀粒が堆積することに
なるから、この場合には、前記略水平の底面43上に、
送り板44を設けて、この送り板44を往復動すること
により、穀粒を一番受け樋31に向かって移送するよう
に構成すれば良い。
【0043】なお、この送り板44の往復動に際して
は、走行機体3側に回動自在に枢着したレバー45の両
端を、前記送り板44と前記揺動本体29とに係合する
ことにより、揺動本体29の往復動に連動して送り板4
4を往復動するか、前記一番受け樋31内に設けられて
いるスクリューコンベア31aの回転を利用して、クラ
ンク機構を介して前記送り板44を往復動するという構
成を採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による汎用コンバインの側
面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1における選別部を示す拡大縦断正面図であ
る。
【図4】選別の別の例を示す図である。
【符号の説明】
1 汎用コンバイン 2 走行クローラ 3 走行機体 4 刈取前処理装置 6 脱穀部 7 選別部 22 第1脱穀胴 23 第2脱穀胴 29 揺動本体 29a フィードパン 29b,29c チャフシーブ 29d グレンシーブ 29e 補助グレンシーブ 29d′,29e′ 選別網 30a ,30b,30c 唐箕フアン 31 一番受け樋 32 二番受け樋 40,41 篩線 42 補助選別網
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 広瀬 知義 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内 Fターム(参考) 2B095 AA01 AA08 AA13 AA28 BA04 BA23 BB01 BB17 BB31 CA03 FA14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行クローラ等の走行装置にて支持された
    走行機体に搭載した脱穀部の下部に、略水平方向に往復
    動する揺動本体を配設し、この揺動本体に、前記脱穀部
    における脱穀胴からの脱穀物を受けるフィードパンと、
    このフィードパンに並べて横桟式のチャフシーブとを設
    け、前記チャフシーブの下部にグレンシーブを、当該グ
    レンシーブの始端部が前記フィードパンの終端部にラッ
    プするように設ける一方、前記揺動本体の下方に、唐箕
    風を前記グレンシーブを経てチャフシーブに向かって斜
    め上向きに吹き出すようにした唐箕フアンを設け、更
    に、前記揺動本体の下部に、一番受け樋と二番受け樋と
    を、一番受け樋が前記グレンシーブの中程部からチャフ
    シーブの終端部にかけて開口し、二番受け樋が前記一番
    受け樋の後方に開口するように設けて成る揺動式選別装
    置において、 前記グレンシーブの下部に、補助グレンシーブを、当該
    補助グレンシーブの始端部が前記グレンシーブの終端部
    にラップし且つ当該補助グレンシーブの終端部が前記グ
    レンシーブの終端部から突出するように設けたことを特
    徴とするコンバインにおける揺動式選別装置。
  2. 【請求項2】前記請求項1の記載において、前記補助グ
    レンシーブの終端に、当該終端から前記一番受け樋のう
    ち二番受け樋側の上端部に向かって延びる選別網を設
    け、更に、この選別網と前記一番受け樋のうち二番受け
    樋側の上端部との間の隙間を開閉する補助選別網を設け
    たことを特徴とコンバインにおける揺動式選別装置。
  3. 【請求項3】前記請求項1又は2の記載において、前記
    フィードパンの終端部と前記チャフシーブにおける始端
    部との間、及び前記チャフシーブにおける終端部に、上
    下方向に揺動回動する篩線を設けたことを特徴とするコ
    ンバインにおける揺動式選別装置。
JP2001282850A 2001-09-18 2001-09-18 コンバインにおける揺動式選別装置 Pending JP2003088232A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105414031A (zh) * 2015-12-09 2016-03-23 重庆龙悦食品有限公司 谷物间歇振动筛分装置
CN115316111A (zh) * 2022-02-22 2022-11-11 湖南农业大学 一种双层尾筛式清选筛

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CN105414031A (zh) * 2015-12-09 2016-03-23 重庆龙悦食品有限公司 谷物间歇振动筛分装置
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