JP2001320948A - コンバインの揺動選別部構造 - Google Patents

コンバインの揺動選別部構造

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JP2001320948A
JP2001320948A JP2000139179A JP2000139179A JP2001320948A JP 2001320948 A JP2001320948 A JP 2001320948A JP 2000139179 A JP2000139179 A JP 2000139179A JP 2000139179 A JP2000139179 A JP 2000139179A JP 2001320948 A JP2001320948 A JP 2001320948A
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JP
Japan
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grain
straw
chaff sheave
trough
wind
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Application number
JP2000139179A
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English (en)
Inventor
Keita Kamikubo
啓太 上窪
Tomoyoshi Hirose
知義 広瀬
Shigeki Murata
茂樹 村田
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 一番・二番穀粒受樋における穀粒の精選率を
向上させ、選別効率を高めることができるコンバインを
提供する。 【解決手段】 チャフシーブ35の直下方位置に一番穀
粒受樋と二番穀粒受樋とを前後方向に間隔を開けて配置
し、同一番穀粒受樋の前方位置に第1唐箕41を配置し
て、チャフシーブに向けて第1唐箕風W1を圧送可能と
すると共に、一番穀粒受樋と二番穀粒受樋との間に第2
唐箕42を配置して、チャフシーブの後部に向けて第2
唐箕風W2を圧送可能とし、第1唐箕風は、チャフシー
ブの前端部位置にて下方より上方へ縦断する分岐風路
と、一番穀粒受樋の上方を通過すると共に、第2唐箕風
と合流してチャフシーブを下方より上方へ縦断する分岐
風路とをそれぞれ通過するように分岐させ、チャフシー
ブ上における各分岐風路には、それぞれ揺動体の揺動動
作に連動して篩い動作をする可動式の篩線48a、49
aを配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの揺動
選別部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンバインの一形態として、穀桿
を刈り取る刈取部と、同刈取部により刈り取った穀桿を
脱穀する脱穀部と、同脱穀部により脱穀した穀粒を揺動
選別する揺動選別部と、上記脱穀部より排出された排藁
を処理する排藁処理部とを装備したものがある。
【0003】そして、揺動選別部は、脱穀部の直下方位
置にフィードパンとチャフシーブとグレンシーブとスト
ローラックとを具備する揺動体を揺動自在に配設し、チ
ャフシーブの直下方位置に一番穀粒を受ける一番穀粒受
樋と二番穀粒を受ける二番穀粒受樋とを前後方向に間隔
を開けて配置し、同一番穀粒受樋の前方位置に唐箕を配
置して、同唐箕より後上方に位置するチャフシーブに向
けて唐箕風を圧送して、穀粒と藁くずとを風選別するよ
うにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したコ
ンバインでは、同一番穀粒受樋の前方位置に唐箕を配置
しているため、同唐箕から圧送される唐箕風がチャフシ
ーブの後部、特に、二番穀粒受樋の上方位置までは強く
作用せず、二番穀粒受樋への藁くずの風選が充分になさ
れていないという不具合がある。
【0005】そして、チャフシーブの直後方位置に配置
して、排藁と同排藁に付着した穀粒の選別を行うストロ
ーラックへの風選別作用も充分になされていないという
不具合がある。
【0006】また、フィードパンに供給された穀粒の量
が多い場合や、雨や露等に濡れて穀桿が湿気ている場合
には、穀粒と藁くずがくっつき易くなることから選別性
能が落ちることがある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、穀
桿を刈り取る刈取部と、同刈取部により刈り取った穀桿
を脱穀する脱穀部と、同脱穀部により脱穀した穀粒を揺
動選別する揺動選別部とを装備するコンバインにおい
て、揺動選別部は、脱穀部の直下方位置にフィードパン
とチャフシーブとグレンシーブとを具備する揺動体を揺
動自在に配設し、チャフシーブの直下方位置に一番穀粒
を受ける一番穀粒受樋と二番穀粒を受ける二番穀粒受樋
とを前後方向に間隔を開けて配置し、同一番穀粒受樋の
前方位置に第1唐箕を配置して、同第1唐箕より後上方
に位置するチャフシーブに向けて第1唐箕風を圧送可能
とすると共に、一番穀粒受樋と二番穀粒受樋との間に第
2唐箕を配置して、同第2唐箕より二番穀粒受樋の直上
方に位置するチャフシーブの後部に向けて第2唐箕風を
圧送可能とし、第1唐箕風は、チャフシーブの前端部位
置にて下方より上方へ縦断する分岐風路と、一番穀粒受
樋の上方を通過すると共に、第2唐箕風と合流してチャ
フシーブを下方より上方へ縦断する分岐風路とをそれぞ
れ通過するように分岐させ、チャフシーブ上における各
分岐風路には、それぞれ揺動体の揺動動作に連動して篩
い動作をする可動式の篩線を配置したことを特徴とする
コンバインの揺動選別部構造を提供するものである。
【0008】また、本発明は、次の構成にも特徴を有す
る。
【0009】チャフシーブの下方位置でかつ一番穀粒
受樋の直上方位置に、グレンシーブを配置すると共に、
同グレンシーブは、篩線とクリンプ網とを上下二段に配
置して形成し、これら篩線とクリンプ網との間を通過し
てチャフシーブを下方より上方へ縦断する分岐風路を形
成して、同分岐風路を通過する分岐風を第1唐箕風より
分岐させて形成したこと。
【0010】チャフシーブの直後方位置にストローラ
ックを配置し、同ストローラックの前端部に唐箕風ガイ
ド体を垂設して、唐箕風ガイド体に第2唐箕風がガイド
されてチャフシーブの後部を下方より上方へ縦断すると
共に、ストローラックの上面を後方へ向けて流れるよう
にしたこと。
【0011】ストローラックは、揺動体に前端部を左
右方向の軸線廻りに回動位置調節自在に取り付けて、同
ストローラックの傾斜姿勢の角度を変更可能としたこ
と。
【0012】ストローラックの直下方位置に、二番穀
粒案内体を前低後高の傾斜姿勢にて配置して、ストロー
ラックを通して落下してきた二番穀粒を二番穀粒受樋へ
向けて二番穀粒案内体上にて滑落させる一方、ストロー
ラックを通して落下してきた穀桿を第2唐箕風により後
方の排出方向に二番穀粒案内体上にて移送させるように
し、同二番穀粒案内体の後端部には排出遮蔽体を取り付
けると共に、同排出遮蔽体は上下方向に取付位置調節自
在となしたこと。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0014】すなわち、本発明に係るコンバインは、基
本的構造として、穀桿を刈り取る刈取部と、同刈取部に
より刈り取った穀桿を脱穀する脱穀部と、同脱穀部によ
り脱穀した穀粒を揺動選別する揺動選別部とを装備して
いる。
【0015】そして、特徴的構造として、揺動選別部
は、脱穀部の直下方位置にフィードパンとチャフシーブ
とグレンシーブとを具備する揺動体を揺動自在に配設
し、チャフシーブの直下方位置に一番穀粒を受ける一番
穀粒受樋と二番穀粒を受ける二番穀粒受樋とを前後方向
に間隔を開けて配置し、同一番穀粒受樋の前方位置に第
1唐箕を配置して、同第1唐箕より後上方に位置するチ
ャフシーブに向けて第1唐箕風を圧送可能とすると共
に、一番穀粒受樋と二番穀粒受樋との間に第2唐箕を配
置して、同第2唐箕より二番穀粒受樋の直上方に位置す
るチャフシーブの後部に向けて第2唐箕風を圧送可能と
している。
【0016】このようにして、チャフシーブの前部、特
に、一番穀粒受樋の直上方における風選別を第1唐箕風
により確実に行うと共に、チャフシーブの後部、特に、
二番穀粒受樋の直上方における風選別を第2唐箕風によ
り確実に行うことができる。
【0017】その結果、一番・二番穀粒受樋における穀
粒の精選率を向上させることができて、選別効率を高め
ることができる。
【0018】しかも、第1唐箕風は、チャフシーブの前
端部位置にて下方より上方へ縦断する分岐風路と、一番
穀粒受樋の上方を通過すると共に、第2唐箕風と合流し
てチャフシーブを下方より上方へ縦断する分岐風路とを
それぞれ通過するように分岐させ、チャフシーブ上にお
ける各分岐風路には、それぞれ揺動体の揺動動作に連動
して篩い動作をする可動式の篩線を配置している。
【0019】さらには、チャフシーブの下方位置でかつ
一番穀粒受樋の直上方位置に、グレンシーブを配置する
と共に、同グレンシーブは、篩線とクリンプ網とを上下
二段に配置して形成し、これら篩線とクリンプ網との間
を通過してチャフシーブを下方より上方へ縦断する分岐
風路を形成して、同分岐風路を通過する分岐風を第1唐
箕風より分岐させて形成している。
【0020】また、チャフシーブの直後方位置にストロ
ーラックを配置し、同ストローラックの前端部に唐箕風
ガイド体を垂設して、唐箕風ガイド体に第2唐箕風がガ
イドされてチャフシーブの後部を下方より上方へ縦断す
ると共に、ストローラックの上面を後方へ向けて流れる
ようにしている。
【0021】そして、ストローラックは、揺動体に前端
部を左右方向の軸線廻りに回動位置調節自在に取り付け
て、同ストローラックの傾斜姿勢の角度を変更可能とし
ている。
【0022】また、ストローラックの直下方位置には、
二番穀粒案内体を前低後高の傾斜姿勢にて配置して、ス
トローラックを通して落下してきた二番穀粒を二番穀粒
受樋へ向けて二番穀粒案内体上にて滑落させる一方、ス
トローラックを通して落下してきた穀桿を第2唐箕風に
より後方の排出方向に二番穀粒案内体上にて移送させる
ようにし、同二番穀粒案内体の後端部には排出遮蔽体を
取り付けると共に、同排出遮蔽体は上下方向に取付位置
調節自在となしている。
【0023】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、図面を参照しな
がら説明する。
【0024】図1は、本発明に係るコンバイン1として
の汎用コンバインを示しており、同コンバイン1は、機
体フレーム2の下部に左右一対のクローラ式の走行部3,
3を配設するとともに、機体フレーム2の前端部に刈取
部4を搬送部5を介して昇降自在に取り付け、同搬送部
5の直後方位置に脱穀部6を配設し、同脱穀部6の直下
方位置に本発明の要旨をなす揺動選別部7を配設する一
方、同揺動選別部7の後方上部であって、脱穀部6の直
後方位置に排藁処理部8を配設している。
【0025】また、コンバイン1は、機体フレーム2の
前部であって、搬送部5の右側方位置に運転部9を配設
し、同運転部9の直後方位置であって、脱穀部6の直上
方位置に穀粒貯留部10を配設し、更には、同穀粒貯留部
10の直後方位置に原動機部11を配設している。
【0026】以下に、コンバイン1の各部の構造につい
て説明する。
【0027】〔走行部〕走行部3は、図1に示すよう
に、機体フレーム2の下部に走行フレーム12を取付け、
同走行フレーム12の前端部に駆動輪14を連動連結する一
方、走行フレーム12の後端部に遊動輪15を回転自在に軸
支し、これら駆動輪14と遊動輪15との間に履帯16を巻回
しており、同駆動輪14には、機体フレーム2の前部に配
置して原動機部11に連動連結したミッション13に連動連
結している。図中、17は転動輪である。
【0028】〔刈取部〕刈取部4は、図1に示すよう
に、搬送部5の先端部にプラットホーム18を連設し、同
プラットホーム18内に左右方向に軸線を向けた横送りオ
ーガ19を回動可能に横架し、同横送りオーガ19の直前方
位置に刈刃装置20を横架し、同刈刃装置20の直前方位置
にディバイダー21を配置し、同ディバイダー21の上方位
置に掻き込みリール22を昇降機構23を介して配置してい
る。
【0029】このようにして、圃場に植立した穀桿を掻
き込みリール22により掻き込むと共に、刈刃装置20によ
り穀桿の根元部分を刈り取り、その後、横送りオーガ19
により同横送りオーガ21の略中央部に刈り取った穀桿を
寄せ集めて、後方の搬送部5へ受け渡すようにしてい
る。
【0030】〔搬送部〕搬送部5は、図1に示すよう
に、機体フレーム2の前端部に前後方向に伸延するフィ
ーダハウス24を上下回動自在に取り付け、同フィーダハ
ウス24の内部に搬送コンベア25を配設する一方、機体フ
レーム2の前端上部に搬送ビータ26を回動可能に横架し
ている。図中、27は、フィーダハウス24を昇降させる昇
降用油圧シリンダーである。
【0031】このようにして、刈取部4の横送りオーガ
19により寄せ集められた穀桿を搬送コンベア25と搬送ビ
ータ26とで後方の脱穀部6へ搬送するようにしている。
【0032】〔脱穀部〕脱穀部6は、図1に示すよう
に、搬送部5の直後方位置に扱室74を形成し、同扱室74
の内部に略同一外径を有する円筒状の第1扱胴28と第2扱
胴29とを回動軸線を左右幅方向に向けた状態で前後に間
隔を開けて配設し、各扱胴28,29の直下方位置に受網30,
31を配設している。
【0033】このようにして、搬送部5によって搬送さ
れた穀桿は、第1扱胴28の作用によって第1扱胴28の左側
端部から右側端部へ移動しながら脱穀処理され、その
後、第2扱胴29の作用によって第2扱胴29の右側端部か
ら左側端部へ移動しながら脱穀処理されて、穀粒は自重
により各受網30,31を通過して下方の揺動選別部7へ落
下する一方、排藁は後方の排藁処理部8へ移送されるよ
うにしている。
【0034】ここで、第1扱胴28の外径と第2扱胴29の
外径は略同一径として、第2扱胴29での脱穀処理面積を
大きくして、脱穀処理を円滑かつ確実に行うことができ
るようにしている。
【0035】〔揺動選別部〕本発明に係る揺動選別部7
は、図1に示すように、第1扱胴28と第2扱胴29の直下方
位置に揺動体32を揺動機構33を介して上下方向に揺動可
能に配設しており、同揺動体32は、第1扱胴28の直下方
位置から第2扱胴29の直下方位置まで前後左右方向に広
がりを有するフィードパン34と、同フィードパン34の後
方位置に連続させて配置したチャフシーブ35と、同チャ
フシーブ35の下方に配置したグレンシーブ36と、チャフ
シーブ35の後方位置に連続させて配置したストローラッ
ク37とを揺動機枠38に取り付けて構成している。
【0036】そして、チャフシーブ35の直下方位置に、
左右方向に伸延して一番穀粒を受ける一番穀粒受樋39
と、左右方向に伸延して二番穀粒を受ける二番穀粒受樋
40とを前後方向に間隔を開けて配置し、同一番穀粒受樋
39の前方位置に第1唐箕41を配置して、同第1唐箕41よ
り後上方に位置するチャフシーブ35に向けて第1唐箕風
W1を圧送可能とすると共に、一番穀粒受樋39と二番穀粒
受樋40との間に第2唐箕42を配置して、同第2唐箕42よ
り二番穀粒受樋40の直上方に位置するチャフシーブ35の
後部に向けて第2唐箕風W2を圧送可能としている。
【0037】また、グレンシーブ36は、チャフシーブ35
の下方位置でかつ一番穀粒受樋39の直上方位置に配置し
ており、同グレンシーブ36は、篩線36aとクリンプ網36b
とを上下二段に配置して形成している。
【0038】ここで、第1唐箕41の後方位置には、図2
に示すように、第1分岐風路形成体43と第2分岐風路形
成体44とを前後方向に間隔を開けて配置して、第1唐箕
41より両分岐風路形成体43,44間を通って、フィードパ
ン34の後端部とチャフシーブ35の前端部との間を通過す
る第1分岐風路Faと、第1唐箕41より第2分岐風路形成
体44の下側を通って前記した篩線36aとクリンプ網36bと
の間を通過し、さらに、チャフシーブ35を下方より上方
へ縦断する第2分岐風路Fbと、第1唐箕41より第2分岐
風路形成体44の下側、さらには、クリンプ網36bの下側
を通って、チャフシーブ35の後部を下方より上方へ縦断
する第3分岐風路Fcとを形成している。
【0039】そして、第1唐箕風W1は、図3に示すよう
に、上記した第1分岐風路Faを流れると共に、チャフシ
ーブ35の上面を後方へ向けて流れる第1分岐風W1aと、
第2分岐風路Fbを流れる第2分岐風W1bと、第3分岐風
路Fcを流れる第3分岐風W1cとから形成しており、同第
3分岐風W1cは、第2唐箕風W2と合流して第3分岐風路F
cを流れるようにしている。45は第1唐箕風ガイド体、4
6は第2唐箕風ガイド体である。
【0040】また、第2唐箕風W2は、図3に示すよう
に、第3分岐風路Fcを流れる第3分岐風W1cと合流して
チャフシーブ35の後部を下方より上方へ縦断すると共
に、同チャフシーブ35の直後方位置に配置したストロー
ラック37の上面を後方へ向けて流れるようにしている。
【0041】しかも、ストローラック37の前端部には、
第3唐箕風ガイド体47を垂設している。
【0042】このようにして、第2唐箕風W2が、第3唐
箕風ガイド体47にガイドされてチャフシーブ35の後部を
下方より上方へ円滑に縦断すると共に、ストローラック
37の上面に沿って後方へ円滑に流れるようにしている。
【0043】従って、かかる第2唐箕風W2をストローラ
ック37の作用部である上面上にて流動させることができ
て、排藁に付着した穀粒を確実に風選別して、穀粒のロ
スを大幅に削減すること、すなわち、穀粒の回収率を大
幅に増大させることができる。
【0044】また、チャフシーブ35上における第1分岐
風路Fa上と第3分岐風路Fc上には、それぞれ可動式の第
1分岐風路側篩線48と第3分岐風路側篩線49を配置して
いる。
【0045】そして、第1分岐風路側篩線48は、フィー
ドパン34の後端部に位置する揺動機枠38の部分に支軸50
を左右方向に軸線を向けて架設し、同支軸50より後方か
つチャフシーブ35の前部直上方位置へ向けて篩線本体48
aを突設すると共に、同支軸50より上方へ向けて揺動ア
ーム51を立設し、同揺動アーム51の上端部と機体に固定
したリンク連結ブラケット52との間にリンク53を介設し
ている。
【0046】同様に、第3分岐風路側篩線49は、チャフ
シーブ35の後端部に位置する揺動機枠38の部分に支軸54
を左右方向に軸線を向けて架設し、同支軸54より後方か
つチャフシーブ35の後部直上方位置へ向けて篩線本体49
aを突設すると共に、同支軸54より上方へ向けて揺動ア
ーム55を立設し、同揺動アーム55の上端部と機体に固定
したリンク連結ブラケット56との間にリンク57を介設し
ている。
【0047】このようにして、揺動体32が揺動機構33を
介して上下方向に揺動すると、それに連動して各揺動ア
ーム51,55が前後方向に揺動して、各揺動アーム51,55に
各支軸50,54を介して一体的に連設している篩線本体48
a,49aを各支軸50,54を中心に上下方向に揺動(篩い動
作)させることができるようにしている。
【0048】従って、フィードパン34からチャフシーブ
35に穀粒が移送される際には、上下方向に揺動する篩い
線本体48aにより穀粒を篩うと共に、第1分岐風W1aによ
り効率良く風選別することができる。
【0049】また、チャフシーブ35の後部(二番穀粒受
樋の直上方位置)に穀粒が移送される際には、上下方向
に揺動する篩線本体49aにより穀粒を篩うと共に、第3
分岐風W1aと第2唐箕風W2の合流風により効率良く風選
別することができる。
【0050】ここで、ストローラック37は、図4に示す
ように、揺動機枠38の左右側壁38a,38aの後部間に前端
部を左右方向に軸線を向けた枢軸60により連結板61を介
して枢支すると共に、同連結板61をストローラック37と
一体化して、同連結板61の前端部に前記した第3唐箕風
ガイド体47を垂設する一方、同連結板61の後部に枢軸60
を中心とする円弧状長孔62を形成し、同円弧状長孔62中
に揺動機枠38の側壁38aより角度調節ボルト63を挿通し
ている。
【0051】このようにして、ストローラック37は、揺
動機枠38に角度調節ボルト63により回動位置調節自在に
取り付けて、同ストローラック37の前低後高の傾斜姿勢
の角度を、揺動選別する作物、さらには、同作物の収穫
状態(例えば、雨や露等の付着状態や乾燥状態等)に応
じて任意に変更可能としている。
【0052】従って、例えば、揺動選別する作物が稲や
麦の場合は、ストローラック37の前低後高の傾斜角度を
大きく、すなわち、前端部側よりも後端部側をより一層
高くして、稲や麦の排藁に付着した穀粒が容易に排藁処
理部8側に移送されないようにすることができる。
【0053】そして、例えば、揺動選別する作物がトウ
モロコシやソバの場合は、ストローラック37の前低後高
の傾斜角度を小さく、すなわち、前端部側と後端部側の
高さの差を小さくして、排出が困難なトウモロコシやソ
バの穀桿を容易に排藁処理部8側に移送させることがで
きる。
【0054】また、ストローラック37の直下方位置に
は、図4に示すように、二番穀粒案内体65を前低後高の
傾斜姿勢にて配置して、ストローラック37を通して落下
してきた二番穀粒を二番穀粒受樋40へ向けて二番穀粒案
内体65上にて滑落させる一方、ストローラック37を通し
て落下してきた穀桿を第2唐箕風W2により後方の排出方
向に二番穀粒案内体65上にて移送させるようにしてい
る。
【0055】しかも、二番穀粒案内体65の後端部には排
出遮蔽体66を取り付けると共に、同排出遮蔽体66は上下
方向に取付位置調節自在となしている。
【0056】すなわち、排出遮蔽体66は、下部に上下方
向に伸延する長孔67を形成し、同長孔67を介して二番穀
粒案内体65の後端縁部より下方へ折り返して形成した支
持片65aに調節ボルト68により取付位置調節可能に取り
付けている。
【0057】このようにして、排出遮蔽体66は、刈り取
る作物に応じて取付位置調節を適宜行うことができるよ
うにしており、例えば、稲刈り時には、排出遮蔽体66を
二番穀粒案内体65の後端縁部よりも上方へ立ち上がり状
となるように調節ボルト68により取付位置調節をしてお
くことにより、ストローラック37を通して落下してきた
排藁が第2唐箕風W2により後方へ排出されるのを防止す
ることができるようにしている。
【0058】従って、かかる排藁に付着している穀粒を
確実に回収することができる。
【0059】そして、例えば、大豆刈時には、排出遮蔽
体66を二番穀粒案内体65の後端縁部よりも上方へ突出し
ないように調節ボルト68により取付位置調節をしておく
ことにより、ストローラック37を通して落下してきた穀
桿や汚粒は、第2唐箕風W2により後方へ積極的にかつ円
滑に排出することができる。
【0060】また、一番穀粒受樋39内には左右方向に伸
延する一番穀粒搬送コンベア70を配置し、同一番穀粒搬
送コンベア70の左側端部に上下方向に伸延する揚穀コン
ベア71の下端部を連設する一方、同揚穀コンベア71の上
端部を後述する穀粒貯留部10に連設して、一番穀粒受樋
39内の一番穀粒を一番穀粒搬送コンベア70→揚穀コンベ
ア71→穀粒貯留部10へ搬送するようにしている。
【0061】そして、二番穀粒受樋40内には左右方向に
伸延する二番搬送コンベア72を配置し、同二番搬送コン
ベア72の左側端部に前後方向に伸延する還元コンベア73
の後端部を連設する一方、同還元コンベア73の前端部を
前記した扱室74に連設して、二番穀粒受樋40内の二番穀
粒を扱室74に還元して、再度脱穀するようにしている。
【0062】上記のような構成により、揺動選別部7で
は、次のようにして穀粒と排藁との揺動選別を行うこと
ができる。
【0063】揺動体32を揺動させることにより、フィ
ードパン34で穀層を均平化して選別の効率化を図ると共
に、比重選別を行う。
【0064】第1分岐風路側篩線48により穀粒と排藁
とを篩いながら第1分岐風W1aにより解して、後続のチ
ャフシーブ35における選別性能の向上(穀粒と排藁の供
給量が多い場合やこれらが湿気を有している場合の適応
性の向上)を図る。
【0065】上記おいて解された穀粒と排藁とをチ
ャフシーブ35に移送させて、同チャフシーブ35により穀
粒と排藁とを粗選別する。
【0066】グレンシーブ36の篩線36aとクリンプ網3
6bとの間に第1唐箕風W1、特に、第2分岐風W1bを通過
させることにより、風選別を行って穀粒と排藁との精選
別能力を向上させて、一番穀粒を一番穀粒受樋39により
受ける。
【0067】その結果、排藁に付着した穀粒を、同排藁
と一緒に排藁処理する、いわゆる三番ロスを大幅に削減
することができる。
【0068】排藁と同排藁に付着した穀粒は、第3分
岐風路側篩線49により篩いながら第3分岐風W1cと第2
唐箕風W2の合流風により解して、後続のチャフシーブ35
の後部における選別性能の向上(穀粒と排藁の供給量が
多い場合やこれらが湿気を有している場合の適応性の向
上)を図る。
【0069】上記により解された排藁と同排藁に付
着した穀粒をチャフシーブ35の後部へ移送させて、同チ
ャフシーブ35より落下した二番穀粒を二番穀粒受樋40に
より受ける。
【0070】上記の処理作業においてチャフシーブ
35上に残された排藁等をストローラック37へ移送させ
て、同ストローラック37上にて揺動選別を行い、同スト
ローラック37より落下した二番穀粒を二番穀粒受樋40に
より受ける。
【0071】ストローラック37上に残った排藁を排藁
処理部8へ移送させて、排藁処理を行う。
【0072】〔排藁処理部〕排藁処理部8は、図1及び
図5に示すように、第2扱胴29の直後方位置に略円筒状
の搬送ビータ80を左右方向に軸線を向けたビータ支軸81
により回動可能に配設し、同搬送ビータ80の後方位置に
排藁カッター82を左右方向に軸線を向けたカッター支軸
83により回動可能に配設している。
【0073】そして、脱穀部6で脱穀処理された後の排
藁を搬送ビータ80の搬送作用によって排藁カッター82へ
搬送し、同排藁カッター82により排藁を細断した後に、
機体の外部へ排出すると共に、揺動選別部7で選別され
た排藁を第1・第2唐箕風W1,W2により機体の外部に排
出するようにしている。
【0074】ここで、搬送ビータ80は、図5に示すよう
に、扱室74の左右側壁の後端部間にビータ支軸81を回動
自在に架設し、同ビータ支軸81にビータドラム84を取り
付け、同ビータドラム84の外周面に略三角形板状に形成
した複数の搬送刃85を突設している。
【0075】また、搬送ビータ80の直下方位置には、第
2扱胴29で脱穀処理された後の排藁を揺動選別部7に落
下させずに排藁処理部8へと確実に送るための排藁搬送
ガイド体86を配設している。
【0076】そして、排藁搬送ガイド体86は、第2扱胴
29の受網31を支持する受網支持枠87の後部より後下方に
向けて延設した固定側ガイド体形成片88と、同固定側ガ
イド体形成片88の後端縁部に前端縁部を枢支軸89により
枢支した可動側ガイド体形成片90と、同可動側ガイド体
形成片90の後端縁部を固定用ボルト92により固定・解除
する固定・解除片91とから形成している。
【0077】しかも、可動側ガイド体形成片90は、前後
幅を搬送ビータ80の前後幅と略同一に形成すると共に、
搬送ビータ80の下側の回動軌跡の沿わせて樋状に形成し
ている。
【0078】このようにして、搬送ビータ80に排藁が詰
まった場合には、固定用ボルト92を取り外すことにより
可動側ガイド体形成片90の後端縁部の固定を解除し、続
いて、可動側ガイド体形成片90を枢支軸89を中心に下方
へ回動させることにより、搬送ビータ80の下方を大きく
開放することができて、詰まっている排藁を搬送ビータ
80より楽に取り除くことができる。
【0079】また、図6は、他の実施例としての搬送ビ
ータ80を示しており、同搬送ビータ80は、ビータドラム
84の外周面に複数の搬送刃85を軸線方向に一定の間隔を
開けて一列に突設すると共に、ビータ支軸81を中心に18
0度対向する位置にも複数の搬送刃85を軸線方向に一定
の間隔を開けて一列に突設している。
【0080】そして、図6に示すように、上側の列の搬
送刃85は、基本的に間隔Wを開けて配置すると共に、左
右側端部はその半分の間隔1/2Wとなし、下側の列の搬
送刃85も、基本的に間隔Wを開けて配置し、かつ、左右
側端部に配置した搬送刃85,85以外の搬送刃85は、上側
の列の搬送刃85,85の中間に位置させて配置している。
【0081】このようにして、いずれかの搬送刃85が排
藁に確実に作用して、同排藁を円滑に排出させることが
できるようにしている。
【0082】しかも、搬送刃85の回動方向a側に位置す
る同搬送刃85の端面には、ビータドラム84の全副にわた
って左右方向に伸延する板状のハネ93,93を取り付けて
いる。
【0083】このようにして、搬送刃85による排藁への
搬送作用力にハネ93による搬送作用力を増加させること
ができて、排藁の搬送力を増大させることができる。
【0084】そして、ハネ93の外径は、搬送刃85の外径
よりも小さくなるように設定している(例えば、搬送刃
85の外径が300 mmに対してハネ93の外径は260mmに設定
することができる)。
【0085】このようにして、搬送刃85に排藁が詰まっ
た際にも、ハネ93の外径が小さいことから、この詰まっ
た排藁を楽に取り除くことができる。
【0086】〔運転部〕運転部9は、機体フレーム2の
前端中央上部に略矩形箱型状のキャビン100を配設し、
同キャビン100の平面視中央後部に座席101を配設し、同
座席101の前方位置にフロントコラム102を配設し、同フ
ロントコラム102の上端部にステアリングホイール103と
変速レバー104とを設ける一方、座席105の左側部にサイ
ドコラム106を配設し、同サイドコラム106の上端部に各
種の操作スイッチ107を設けている。
【0087】〔穀粒貯留部〕穀粒貯留部10は、第1扱胴2
8と第2扱胴29の直上方位置にグレンタンク111を配設
し、同グレンタンク111に一番穀粒受樋39を揚穀コンベ
ア71を介して連通連結するとともに、グレンタンク111
に排出オーガ112を連通連結している。
【0088】そして、揺動選別部7によって選別された
一番穀粒をグレンタンク111の内部に貯留するととも
に、排出オーガ112によって機体の外部に排出できるよ
うにしている。
【0089】〔原動機部〕原動機部11は、機体の上側後
部にエンジン113を配設し、同エンジン113を刈刃装置20
やミッション13等の各動力機構部に伝動機構(図示省
略)を介して連動連結している。
【0090】そして、エンジン113を駆動させることに
よって、各動力機構部が連動して作動するようにしてい
る。
【0091】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0092】請求項1記載の本発明では、揺動選別部
は、脱穀部の直下方位置にフィードパンとチャフシーブ
とグレンシーブとを具備する揺動体を揺動自在に配設
し、チャフシーブの直下方位置に一番穀粒を受ける一番
穀粒受樋と二番穀粒を受ける二番穀粒受樋とを前後方向
に間隔を開けて配置し、同一番穀粒受樋の前方位置に第
1唐箕を配置して、同第1唐箕より後上方に位置するチ
ャフシーブに向けて第1唐箕風を圧送可能とすると共
に、一番穀粒受樋と二番穀粒受樋との間に第2唐箕を配
置して、同第2唐箕より二番穀粒受樋の直上方に位置す
るチャフシーブの後部に向けて第2唐箕風を圧送可能と
している。
【0093】このようにして、チャフシーブの前部、特
に、一番穀粒受樋の直上方における風選別を第1唐箕風
により確実に行うと共に、チャフシーブの後部、特に、
二番穀粒受樋の直上方における風選別を第2唐箕風によ
り確実に行うことができる。
【0094】その結果、一番・二番穀粒受樋における穀
粒の精選率を向上させることができて、選別効率を高め
ることができる。
【0095】しかも、第1唐箕風は、チャフシーブの前
端部位置にて下方より上方へ縦断する分岐風路と、一番
穀粒受樋の上方を通過すると共に、第2唐箕風と合流し
てチャフシーブを下方より上方へ縦断する分岐風路とを
それぞれ通過するように分岐させ、チャフシーブ上にお
ける各分岐風路には、それぞれ揺動体の揺動動作に連動
して篩い動作をする可動式の篩線を配置している。
【0096】このようにして、揺動体が揺動すると、そ
れに連動して各篩線を篩い動作させることができるた
め、フィードパンからチャフシーブに穀粒が移送される
際には、篩い動作する篩線により穀粒を篩うと共に、第
1分岐風により効率良く風選別することができる。
【0097】また、チャフシーブの後部(二番穀粒受樋
の直上方位置)に穀粒が移送される際には、篩い動作す
る篩線により穀粒を篩うと共に、分岐風と第2唐箕風の
合流風により効率良く風選別することができる。
【0098】このように、篩い動作する篩い線を配置し
た位置にて風選別を行うようにしているため、フィード
パンに供給された穀粒の量が多い場合や、雨や露等に濡
れて穀桿が湿気ている場合にも、穀粒と藁くずとを確実
に解すことができて、後続の選別作業性能を向上させる
ことができる。
【0099】請求項2記載の本発明では、チャフシー
ブの下方位置でかつ一番穀粒受樋の直上方位置に、グレ
ンシーブを配置すると共に、同グレンシーブは、篩線と
クリンプ網とを上下二段に配置して形成し、これら篩線
とクリンプ網との間を通過してチャフシーブを下方より
上方へ縦断する分岐風路を形成して、同分岐風路を通過
する分岐風を第1唐箕風より分岐させて形成している。
【0100】このようにして、グレンシーブの篩線とク
リンプ網との間に第1唐箕風、特に、分岐風を通過させ
ることにより、風選別を行って穀粒と排藁との精選別能
力を向上させて、一番穀粒を一番穀粒受樋により確実に
受けるようにすることができる。
【0101】その結果、排藁に付着した穀粒を、同排藁
と一緒に排藁処理する、いわゆる三番ロスを大幅に削減
することができる。
【0102】請求項3記載の本発明では、チャフシー
ブの直後方位置にストローラックを配置し、同ストロー
ラックの前端部に唐箕風ガイド体を垂設して、唐箕風ガ
イド体に第2唐箕風がガイドされてチャフシーブの後部
を下方より上方へ縦断すると共に、ストローラックの上
面を後方へ向けて流れるようにしている。
【0103】このようにして、第2唐箕風が、唐箕風ガ
イド体にガイドされてチャフシーブの後部を下方より上
方へ円滑に縦断すると共に、ストローラックの上面に沿
って後方へ円滑に流れるようにしているため、かかる第
2唐箕風をストローラックの作用部である上面上にて流
動させることができて、排藁に付着した穀粒を確実に風
選別して、穀粒のロスを大幅に削減すること、すなわ
ち、穀粒の回収率を大幅に増大させることができる。
【0104】請求項4記載の本発明では、ストローラ
ックは、揺動体に前端部を左右方向の軸線廻りに回動位
置調節自在に取り付けて、同ストローラックの傾斜姿勢
の角度を変更可能としている。
【0105】このようにして、ストローラックの傾斜姿
勢の角度を、揺動選別する作物、さらには、同作物の収
穫状態(例えば、雨や露等の付着状態や乾燥状態等)に
応じて任意に変更することができる。
【0106】従って、例えば、揺動選別する作物が稲や
麦の場合は、ストローラックの傾斜角度を大きく、すな
わち、前端部側よりも後端部側をより一層高くして、稲
や麦の排藁に付着した穀粒が容易に排藁処理部側に移送
されないようにすることができる。
【0107】そして、例えば、揺動選別する作物がトウ
モロコシやソバの場合は、ストローラックの傾斜角度を
小さく、すなわち、前端部側と後端部側の高さの差を小
さくして、排出が困難なトウモロコシやソバの穀桿を容
易に排藁処理部側に移送させることができる。
【0108】請求項5記載の本発明では、ストローラ
ックの直下方位置に、二番穀粒案内体を前低後高の傾斜
姿勢にて配置して、ストローラックを通して落下してき
た二番穀粒を二番穀粒受樋へ向けて二番穀粒案内体上に
て滑落させる一方、ストローラックを通して落下してき
た穀桿を第2唐箕風により後方の排出方向に二番穀粒案
内体上にて移送させるようにし、同二番穀粒案内体の後
端部には排出遮蔽体を取り付けると共に、同排出遮蔽体
は上下方向に取付位置調節自在となしている。
【0109】このようにして、排出遮蔽体は、刈り取る
作物に応じて取付位置調節を適宜行うことができるよう
にしており、例えば、稲刈り時には、排出遮蔽体を二番
穀粒案内体の後端縁部よりも上方へ立ち上がり状となる
ように取付位置調節をしておくことにより、ストローラ
ックを通して落下してきた排藁が第2唐箕風により後方
へ排出されるのを防止することができる。従って、かか
る排藁に付着している穀粒を確実に回収することができ
る。
【0110】そして、例えば、大豆刈時には、排出遮蔽
体を二番穀粒案内体の後端縁部よりも上方へ突出しない
ように取付位置調節をしておくことにより、ストローラ
ックを通して落下してきた穀桿は、第2唐箕風により後
方へ円滑に排出されるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンバインの一部切欠左側面図。
【図2】揺動選別部の側面図。
【図3】揺動選別部の側面説明図。
【図4】ストローラックの側面説明図。
【図5】排藁搬送ガイド体の側面説明図。
【図6】他の実施例としての搬送ビータの説明図。
【符号の説明】
1 コンバイン 2 機体フレーム 3 走行部 4 刈取部 5 搬送部 6 脱穀部 7 揺動選別部 8 排藁処理部 9 運転部 10 穀粒貯留部 11 原動機部 28 第1扱胴 29 第2扱胴 32 揺動体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 茂樹 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 Fターム(参考) 2B095 AA01 AA08 AA13 AA28 BA02 BA06 BA07 BA21 BB17 BB21 CA03 CA04 CB02 FA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀桿を刈り取る刈取部(4)と、同刈取部
    (4)により刈り取った穀桿を脱穀する脱穀部(6)と、同脱
    穀部(6)により脱穀した穀粒を揺動選別する揺動選別部
    (7)とを装備するコンバインにおいて、 揺動選別部(7)は、脱穀部(6)の直下方位置にフィードパ
    ン(34)とチャフシーブ(35)とグレンシーブ(36)とを具備
    する揺動体(32)を揺動自在に配設し、チャフシーブ(35)
    の直下方位置に一番穀粒を受ける一番穀粒受樋(39)と二
    番穀粒を受ける二番穀粒受樋(40)とを前後方向に間隔を
    開けて配置し、同一番穀粒受樋(39)の前方位置に第1唐
    箕(41)を配置して、同第1唐箕(41)より後上方に位置す
    るチャフシーブ(35)に向けて第1唐箕風(W1)を圧送可能
    とすると共に、一番穀粒受樋(39)と二番穀粒受樋(40)と
    の間に第2唐箕(42)を配置して、同第2唐箕(42)より二
    番穀粒受樋(40)の直上方に位置するチャフシーブ(35)の
    後部に向けて第2唐箕風(W2)を圧送可能とし、 第1唐箕風(W1)は、チャフシーブ(35)の前端部位置にて
    下方より上方へ縦断する分岐風路と、一番穀粒受樋(39)
    の上方を通過すると共に、第2唐箕風(W2)と合流してチ
    ャフシーブ(35)を下方より上方へ縦断する分岐風路とを
    それぞれ通過するように分岐させ、 チャフシーブ(35)上における各分岐風路には、それぞれ
    揺動体(32)の揺動動作に連動して篩い動作をする可動式
    の篩線(48,49)を配置したことを特徴とするコンバイン
    の揺動選別部構造。
  2. 【請求項2】 チャフシーブ(35)の下方位置でかつ一番
    穀粒受樋(39)の直上方位置に、グレンシーブ(36)を配置
    すると共に、同グレンシーブ(36)は、篩線(36a)とクリ
    ンプ網(36b)とを上下二段に配置して形成し、これら篩
    線(36a)とクリンプ網(36b)との間を通過してチャフシー
    ブ(35)を下方より上方へ縦断する分岐風路を形成して、
    同分岐風路を通過する分岐風を第1唐箕風(W1)より分岐
    させて形成したことを特徴とする請求項1記載のコンバ
    インの揺動選別部構造。
  3. 【請求項3】 チャフシーブ(35)の直後方位置にストロ
    ーラック(37)を配置し、同ストローラック(37)の前端部
    に唐箕風ガイド体(47)を垂設して、唐箕風ガイド体(47)
    に第2唐箕風(W2)がガイドされてチャフシーブ(35)の後
    部を下方より上方へ縦断すると共に、ストローラック(3
    7)の上面を後方へ向けて流れるようにしたことを特徴と
    する請求項1又は2記載のコンバインの揺動選別部構
    造。
  4. 【請求項4】 ストローラック(37)は、揺動体(32)に前
    端部を左右方向の軸線廻りに回動位置調節自在に取り付
    けて、同ストローラック(37)の傾斜姿勢の角度を変更可
    能としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
    に記載のコンバインの揺動選別部構造。
  5. 【請求項5】 ストローラック(37)の直下方位置に、二
    番穀粒案内体(65)を前低後高の傾斜姿勢にて配置して、
    ストローラック(37)を通して落下してきた二番穀粒を二
    番穀粒受樋(40)へ向けて二番穀粒案内体(65)上にて滑落
    させる一方、ストローラック(37)を通して落下してきた
    穀桿を第2唐箕風(W2)により後方の排出方向に二番穀粒
    案内体(65)上にて移送させるようにし、 同二番穀粒案内体(65)の後端部には排出遮蔽体(66)を取
    り付けると共に、同排出遮蔽体(66)は上下方向に取付位
    置調節自在となしたことを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載のコンバインの揺動選別部構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115316111A (zh) * 2022-02-22 2022-11-11 湖南农业大学 一种双层尾筛式清选筛

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115316111A (zh) * 2022-02-22 2022-11-11 湖南农业大学 一种双层尾筛式清选筛

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