JP2004130896A - 電動パワーステアリング用制御装置 - Google Patents

電動パワーステアリング用制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】極低車速時における音や振動の発生を抑制した、電動パワーステアリング用制御装置、及び電動パワーステアリング装置の制御方法を提供すること。
【解決手段】ステアリング系に操舵補助力を作用させる電動機を、ステアリング系の操舵トルクを検出する操舵トルクセンサのトルク検出値Tと、電動機に流れる電流を検出する電動機電流検出手段の電流検出値に応じて少なくとも制御する電動パワーステアリング装置を、トルク検出値Tに応じて電動機を駆動する目標電流値を設定し、この目標電流値と電動機の実電流値との偏差ΔIを求め、この偏差ΔIに比例制御と積分制御を少なくとも行うようにすると共に、ステアリング系の急操舵時は偏差ΔIを増幅(K・ΔI)するように制御を行う。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動機パワーをステアリング系に直接作用させてドライバの操舵力を軽減する電動パワーステアリング用制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電動パワーステアリング装置は、電動機の駆動力を直接ステアリング系に作用して補助操舵トルクを発生し、ドライバの操舵力をアシストする。この電動パワーステアリング装置は、電動機の駆動を制御するために、まず、ECU(制御装置)が操舵トルクや車速等に応じて電動機に供給する目標電流を設定し、これを電動機に流れる実電流と比較する。そして、比較した値である偏差を比例・積分制御手段により処理し、この処理に応じて電動機を制御するようにしている(例えば特許文献1)。
【0003】
ところで、ECUは電動パワーステアリング装置の制御を司るIC(マイコン)を有し、マイコンは操舵トルクに応じた目標電動機駆動信号(目標電流値)と実際に電動機に流れる電流(実電流値)が一致するように、換言すると偏差がゼロになるように、電流フィードバックを行う。ECU及びマイコンを含んで構成される電流フィードバックループ内には、前記した偏差の値を車速に応じて増減するように、換言すると車速によりフィードバックループの応答性を可変にできるように、アッテネータが入れ込まれている(例えば特許文献2参照)。このアッテネータは、性能(応答性)と商品性(音)がバランスするように、高車速時ほど高ゲインにして応答性がよくなるようにし、低車速時ほど低ゲインにして電動機の音の発生を抑制するようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−196048号公報(例えば図1等参照)
【特許文献2】
特許第3152339号明細書(例えば請求項1、図4、図5等参照)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、アッテネータは、高車速時の高い応答性と低車速時の静寂性を兼ね備えるゲイン(アッテネータゲイン)に設定されているため、低車速時に急操舵がなされると電動機による適切なアシストが行えない状況が生じ、操舵フィーリングが悪く感じられることがあった。また、より路面反力が大きな極低車速時や停車時等に急操舵を行うと、電動機電流の振動が発生することがあった。この電動機電流の振動は、急速操舵中の僅かな時間ではあるが、これに起因する機械的な振動が人間の可聴帯域の振動となる場合は、いわゆる“ゴリ音”となってドライバに違和感を与え、商品性を損なうことがあった。また、ゴリ音とならないまでも、音や振動の発生は好ましくない。
【0006】
そこで、本発明は、低車速時に急操舵が行われても適切にドライバの操舵に対するアシストが行え、また、音や振動の発生を抑制した、電動パワーステアリング用制御装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題に鑑み本発明者らは鋭意研究を行い、急操舵時に適切なアシストが行えなかったり、音や振動が発生したりするのは、路面反力の大きな低車速時に急操舵に対する電動機の応答性が不足することが原因であること、つまりエンジン音や風切り音が相対的に小さな低車速時に静寂性を高めるために、アッテネータゲインを低車速時に低ゲインに設定していることが原因であること等を見出し、かかる知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0008】
即ち、前記課題を解決した本発明(請求項1)は、ステアリング系に操舵補助力を作用させる電動機を、前記ステアリング系の操舵トルクを検出する操舵トルクセンサのトルク検出値と、前記電動機の電流を検出する電動機電流検出手段の電流検出値に応じて少なくとも制御する電動パワーステアリング用制御装置である。そして、この電動パワーステアリング用制御装置は、前記トルク検出値に応じて前記電動機を駆動する目標電流値を設定する目標電流設定手段と、前記目標電流値と前記電流検出値の偏差を算出する偏差算出手段と、前記車速検出値に応じて増幅率を可変して前記偏差を増幅する増幅手段と、前記増幅後の偏差に応じて前記電動機を比例制御する比例制御手段と、前記増幅後の偏差に応じて前記電動機を積分制御する積分制御手段と、前記トルク検出値の微分値であるトルク微分値に応じて前記増幅率を増加させる増幅率増加手段、を備えることを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、車速に応じて増幅率(ゲイン)が増加されるので高車速時における応答性、低車速時における静寂性が確保される。さらに、トルク微分値に応じて増幅率が増加されるので、換言すると急操舵を行うと増幅率が増加されるので急操舵時における電動機の応答性が向上する。この急速操舵時における電動機の応答性の向上は、電動機による適切なアシストを実現する。また、電動機の応答性の向上は、極低車速時等における電動機電流の振動の発生を抑制するので、該振動に起因した音や振動(機械的な振動)が抑制される。
【0010】
また、本発明(請求項2)の電動パワーステアリング用制御装置は、請求項1の構成において、前記増幅手段は前記トルク微分値が所定値以上になったときに、このトルク微分値に応じて前記増幅率を増加させる手段であることを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、微分値が所定値以上となったときに増幅率が増加される。このことにより、制御が安定して行われるようになる。なお、所定値は、後記する実施形態の不感帯DZに相当する(図4(b)参照)。この不感帯DZは、「トルク微分値が所定値以上になったときに、このトルク微分値に応じて増幅率を増加させる手段」に相当する。従って、トルク微分値ΔTが不感帯DZ以下の操舵では、従来と全く同等の制御となる。
【0012】
なお、本発明は、ステアリング系に操舵補助力を作用させる電動機を、前記ステアリング系の操舵トルクを検出する操舵トルクセンサのトルク検出値と、前記電動機に流れる電流を検出する電動機電流検出手段の電流検出値に応じて少なくとも制御する制御方法として捉えることができる。この制御方法としては、前記トルク検出値に応じて前記電動機を駆動する目標電流値を少なくとも設定し、この目標電流値と前記電動機の実電流値との偏差を求め、この偏差に比例制御と積分制御を少なくとも行うようにすると共に、前記ステアリング系の急操舵を判断すると前記偏差を増幅(増加)するものである。
【0013】
この構成によれば、急操舵時における偏差が増幅されるので、電動機の応答性が向上(改善)する。この急操舵時における電動機の応答性の向上は、低車速時における電動機の応答性を向上するので、急操舵をしても、電動機による適切なアシストが実現され、操舵フィーリングが向上する。また、電動機の応答性の向上は、極低車速時等に急操舵をした際に発生する電動機電流の振動を抑制するので、該電動機電流の振動に起因した音や振動(機械的な振動)が抑制される。
【0014】
なお、ゲインの増加や偏差の増幅は、急操舵の程度に応じて行うようにするのが好ましい。例えば、後記する実施形態のように、トルク微分値ΔTに応じてアッテネータゲインK(第2のアッテネータゲインK2)が増加するようにするのが好ましい。急操舵の程度に応じた制御を行うことができるからである。
【0015】
また、電動パワーステアリング用制御装置が、急操舵を判断する急操舵判断部を備えるようにしてもよい。ちなみに、後記する実施形態の不感帯DZは、例えば急操舵か通常の操舵かを判別する閾値としての意義を有するということができ、このような不感帯DZを有するマップmp(図3、図4(b)参照)により増幅率(アッテネータゲインK)を設定するアッテネータ23(図2、図3参照)は、急操舵判断部を備えるアッテネータということができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の電動パワーステアリング用制御装置を具現化した電動パワーステアリング装置の実施の形態について説明する。
【0017】
まず、図1を参照して、電動パワーステアリング装置1の全体構成について説明する。図1は、本実施形態の電動パワーステアリング装置の全体構成を示す図である。
電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール3から操舵輪W、Wに至るステアリング系Sに備えられ、手動操舵力発生手段2による操舵力をアシストする。そのために、電動パワーステアリング装置1は、制御装置12からの電動機制御信号VOに応じて電動機駆動手段13で電動機電圧VMを発生し、この電動機電圧VMによって電動機8を駆動して補助操舵トルク(補助操舵力)を発生させ、手動操舵力発生手段2による手動操舵力を軽減する。
【0018】
手動操舵力発生手段2は、ステアリングホイール3に一体に設けられたステアリング軸4に連結軸5を介してステアリング・ギアボックス6内に設けたラック&ピニオン機構7のピニオン7aが連結される。なお、連結軸5は、その両端に自在継ぎ手5a、5bを備える。ラック&ピニオン機構7は、ピニオン7aに噛み合うラック歯7bがラック軸9に形成され、ピニオン7aとラック歯7bの噛み合いにより、ピニオン7aの回転運動をラック軸9の横方向(車両幅方向)の往復運動とする。さらに、ラック軸9には、その両端にタイロッド10、10を介して、操舵輪としての左右の前輪W、Wが連結される。
【0019】
また、電動パワーステアリング装置1は、補助操舵力(補助操舵トルク)を発生させるために、電動機8が、ラック軸9と同軸上に配設される。そして、電動パワーステアリング装置1は、電動機8の回転をラック軸9と同軸に設けられたボールねじ機構11を介して推力に変換し、この推力をラック軸9(ボールねじ軸11a)に作用させる。
【0020】
制御装置12は、車速センサVS、操舵トルクセンサTS、電動機電流検出手段14の各検出値V、T、IMOが入力される。そして、制御装置12は、これらの検出値V、T、IMOに応じて電動機8に流す電動機電流IMの大きさ及び方向を決定し、電動機駆動手段13に電動機制御信号VOを出力する。さらに、制御装置12は、トルク検出値Tと電動機電流信号IMOに応じて、電動パワーステアリング装置1でのアシストを判定し、電動機8の駆動を制御する。
【0021】
車速センサVSは、車速を単位時間当たりのパルス数として検出し、検出したパルス数に対応したアナログ電気信号を車速検出値Vとして制御装置12に送信する。なお、車速センサVSは、電動パワーステアリング装置1の専用センサであってもよいし、例えばブレーキロックを制御する装置や駆動輪のトラクションを制御する装置等、他のシステムの車速センサを利用してもよい。
【0022】
操舵トルクセンサTSは、ステアリング・ギアボックス6内に配設され、ドライバによる手動の操舵トルクの大きさ及び方向を検出する。そして、操舵トルクセンサTSは、検出した操舵トルクに対応したアナログ電気信号をトルク検出値Tとして制御装置12に送信する。なお、トルク検出値Tは、大きさを示す操舵トルクとトルクの向きを示すトルク方向の情報を含み、トルク方向は操舵トルクのプラス値/マイナス値で表され、プラス値は操舵トルク方向が右方向であり、マイナス値は操舵トルク方向が左方向である。このトルク検出値Tは制御装置12内では、デジタル信号として処理される。
【0023】
電動機電流検出手段14は、電動機8に対して直列に接続された抵抗又はホール素子等を備え、電動機8に実際に流れる電動機電流IMの大きさ及び方向を検出する。そして、電動機電流検出手段14は、電動機電流IMに対応した電動機電流値IMOを制御装置12にフィードバック(負帰還)する。なお、電動機電流値IMOは、電流の大きさと電流の向き(補助アシストの方向)を示す情報を含み、電流の向きは電動機電流値IMOのプラス値/マイナス値で表され、プラス値は補助アシスト方向が右方向であり、マイナス値は補助アシスト方向が左方向である。
【0024】
電動機駆動手段13は、電動機制御信号VOに応じて電動機電圧VMを電動機8に印加して、電動機8を駆動する。電動機駆動手段13は、例えば、図5に示すように4個のパワーFET(Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)13a,13b,13c,13dのスイッチング素子からなるブリッジ回路及び電源電圧(12v)13eで構成される。パワーFET13a,13b,13c,13dの各ゲートG1,G2,G3,G4に電動機制御信号VOが入力されると、電動機制御信号VOに応じて電動機8に電動機電圧VMが印加される。すると、電動機8には電動機電流IMが流れ、電動機8は電動機電流IMに比例した補助操舵トルクを発生する。なお、電動機駆動手段13の動作については後で詳細に説明する。
【0025】
次に、図2を参照して、制御装置12の構成について詳細に説明する。図2は、図1の制御装置のブロック構成図である。
制御装置12は図示しないIC(マイコン)及び周辺回路から構成され、マイコンが図示しないROMに書き込まれたプログラムを読み出すことにより該プログラムの各モジュール(後記する目標電流設定手段21、偏差演算手段22等)を実行して、電動パワーステアリング装置1の制御を行う。また、制御装置12は、電動パワーステアリング装置1の制御を行うため、各種信号・情報・指令等を入出力する入出力ポート、アナログ信号をデジタル信号に変換してマイコンでデジタル処理するためのAD変換器、マイコンが処理したデジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換器等を備える。この制御装置12は、請求項の「電動パワーステアリング用制御装置」に相当する。
【0026】
制御装置12について、さらに詳細に説明する。制御装置12は、主に、目標電流設定手段21、偏差演算手段22、アッテネータ23、比例・積分制御手段24、制御信号発生手段25を含んで構成される。なお、制御装置12は、補助操舵トルクを発生させるために、電動機8をフィードバック制御する構成をしている。なお、アッテネータ23は請求項の「増幅手段」に、比例要素24aは請求項の「比例制御手段」に、積分要素24bは請求項の「積分制御手段」に相当する。
【0027】
目標電流設定手段21は、操舵トルクセンサTSからのトルク検出値T及び車速センサVSからの車速検出値Vを入力して、このトルク検出値T及び車速検出値Vに対応した目標電流値IMSを設定する機能を有する。なお、目標電流値IMSは、電動機8に流す目標の電動機電流を設定する上で基準となる電流の情報を含む値である。ちなみに、この目標電流値IMSは、トルク検出値Tに対して、トルク検出値Tが0近傍では0が対応づけられ(不感帯の設定)、所定のトルク検出値T以上になるとトルク検出値Tの増加に従って増加する値が対応づけられる。かつ、目標電流値IMSは、車速検出値Vに対して、路面反力の大きい低車速時は大きい値が対応づけられ、走行時の安定性を確保するために高車速時は小さい値が対応づけられている。なお、電動機8に流すことができる最大電流値が規定されているので、目標電流値IMSは、最大電流値以下に設定される。
【0028】
偏差演算手段22は、目標電流設定手段21からの目標電流値IMS及び電動機電流検出手段14からの電流検出値(電動機電流値)IMOを入力して、この目標電流値IMSと電動機電流値IMOの偏差ΔIを演算する機能を有する。
【0029】
アッテネータ23は、車速検出値Vに応じて増幅率Kを可変して偏差ΔIを増幅する機能、トルク微分値ΔTが所定値(不感帯DZ)以上になったときにトルク微分値ΔTに応じてアッテネータゲイン(増幅率)Kを増加する機能(つまり急操舵時に偏差ΔIを増幅する機能)を有する。なお、アッテネータ23は、請求項の「増幅手段」及び「増幅率増加手段」に相当する。
【0030】
このアッテネータ23を、図3、図4等を参照してさらに説明する。図3は、図2に示すアッテネータのブロック構成図である。図4の、(a)は車速検出値と第1のアッテネータゲインとの関係を示す図であり(図3のマップmpに相当)、(b)はトルク微分値と第2のアッテネータゲインとの関係を示す図である(後記する式2に相当)。
【0031】
図3に示すアッテネータ23は、車速検出値Vに応じて第1のアッテネータゲインK1を設定する第1のアッテネータゲイン設定部23a、トルク検出値Tからトルク微分値ΔTを演算するトルク微分値演算手段23b、トルク微分値ΔTに応じて第2のアッテネータゲインK2を設定する第2のアッテネータゲイン設定部23c、両アッテネータゲインK1,K2を加算してアッテネータゲインKとする加算器23d、偏差ΔIにアッテネータゲインKを乗算して偏差ΔIを増幅する(偏差ΔIをアッテネータゲインKに応じたものにする)乗算器23eを備える。
【0032】
ここで、アッテネータゲインKと、第1のアッテネータゲインK1及び第2のアッテネータゲインK2の関係は、次の式1で表される。
K=K1+K2      … (式1)
【0033】
また、第2のアッテネータゲインK2とトルク微分値ΔTの関係は、次の式2で表される。ここで、kは調整係数、DZは不感帯である。
K2=k×(ΔT−DZ) … (式2)
なお、ΔT<DZのときはK2=0とする。
【0034】
ちなみに、第1のアッテネータゲインK1(ATNBASE項)は、車速検出値Vに対して図4(a)のように設定され、車速が低い程、第1のアッテネータゲインK1は小さくなっている。また、第2のアッテネータゲインK2(ATNSVEL項)は、図4(b)のように、トルク微分値ΔTに応じたものになっている。なお、図4(a)は、図3に示すマップmpの内容に相当する。また、式2の調整係数kと不感帯DZは例えば実験等に基づいて設定される。ちなみに、調整係数kの値が大きくなると第2のアッテネータゲインK2も大きくなる。また、不感帯DZは、トルク微分値ΔTの変化におけるノイズ等の影響を除去する。この不感帯DZの存在により安定した制御を行うことができる。
【0035】
比例・積分制御手段24は、偏差K・ΔIに対して比例処理を行って比例信号Ipを演算する比例要素(比例制御手段)24a、同じく偏差K・ΔIに対して積分処理を行って積分信号Iiを演算する積分要素(積分制御手段)24b、比例信号Ipと積分信号Iiを加算して比例・積分信号Ipiとする加算器24cを含んで構成される。なお、偏差K・ΔIに対して微分制御を行う微分制御手段を備えるようにし、比例・積分制御手段24をPID制御手段としてもよい。
【0036】
制御信号発生手段25は、比例・積分信号Ipiに応じて電動機8に供給する電動機電流IMの向きと電流値に対応したPWM信号、オン信号、オフ信号を生成する。
【0037】
次に、PWM信号、オン信号、オフ信号を、図5等を参照して説明する。
PWM信号は、電動機駆動手段13のパワーFET13aのゲートG1又はパワーFET13bのゲートG2に入力され、偏差ΔI(K・ΔI)の大きさに応じてパワーFET13a又はパワーFET13bをPWM駆動する信号である。なお、PWM信号がゲートG1かゲートG2のどちらのゲートに入力されるかは、目標電流値IMSの極性によって決まる。一方、オフ信号、オン信号は、パワーFET13xをオン/オフする信号である。これら、PWM信号、オン信号、オフ信号により、パワーFET13xは、次のように動作する(x;ワイルドカード)。即ち、ゲートG1又はゲートG2のうちPWM信号が入力されないゲートにはオフ信号が入力され、パワーFET13a又はパワーFET13bはオフされる。そして、ゲートG1にPWM信号が入力される場合には、パワーFET13dのゲートG4にオン信号が入力され、パワーFET13dがオン駆動される。また、ゲートG1にオフ信号が入力される場合には、ゲートG4にオフ信号が入力され、パワーFET13dはオフされる。他方、ゲートG2にPWM信号が入力される場合には、パワーFET13cのゲートG3にオン信号が入力され、パワーFET13cがオン駆動される。また、ゲートG2にオフ信号が入力される場合には、ゲートG3にオフ信号が入力され、パワーFET13cはオフされる。なお、電動機制御信号VOは、電動機駆動手段13のゲートG1〜G4に出力するPWM信号、オン信号、オフ信号で構成される。
【0038】
続いて、図5を参照して、電動機駆動手段13の回路の構成について説明する。図5は、図1の電動機駆動手段の回路図である。
【0039】
電動機駆動手段13は、4個のパワーFET13a,13b,13c,13dでブリッジ回路が構成され、電源電圧13eから12Vの電圧が供給される。さらに、電動機駆動手段13は、電動機8がパワーFET13aとパワーFET13dの間に直列にかつパワーFET13bとパワーFET13cの間に直列に接続される。パワーFET13a,13bは、各ゲートG1,G2にPWM信号又はオフ信号が入力され、PWM信号が入力されて論理レベル1の時にオンする。パワーFET13c,13dは、各ゲートG3,G4にオン信号又はオフ信号が入力され、オン信号が入力されたときにオンする。そして、電動機駆動手段13では、パワーFET13aとパワーFET13dによって電動機8を正回転方向(発生する補助操舵トルクが右方向)にPWM駆動し、パワーFET13bとパワーFET13cによって電動機8を逆回転方向(発生する補助操舵トルクが左方向)にPWM駆動する。なお、電動機8に印加される電動機電圧VMは、PWM信号のデューティ比によって決定される。そして、電動機8に流れる電動機電流IMは、電動機電圧VMに対応する。例えば、PWM信号のデューティ比が7(論理レベル1):3(論理レベル0)の場合、12V×(7/10)=8.4Vが電動機電圧VMとなり、電動機8に平均して8.4Vが印加されていることになる。
【0040】
次に、以上説明した構成の電動パワーステアリング装置1の動作を、図1〜図6を参照して説明する。図6は、アッテネータゲインKを設定する動作を示すフローチャートである。
【0041】
制御装置12は、操舵トルクセンサTSによりドライバの操舵方向を含む操舵トルクを、車速センサVSにより車速を、電動機電流検出手段14により電動機電流を、常時監視している。操舵トルクセンサTSが検出した操舵トルクはトルク検出値Tとして、車速センサVSが監視した車速は車速検出値Vとして、電動機電流検出手段14が検出した電動機電流は電動機電流値IMOとして、それぞれ制御装置12内でデジタル処理される。
【0042】
この状況でドライバが操舵を行うと、制御装置12の目標電流設定手段21は、トルク検出値T及び車速検出値Vに対応した目標電流値IMSを設定する。次に、電流フィードバックを行うため、偏差演算手段22で、目標電流値IMSと電動機電流値IMOとの偏差ΔIが演算される。
【0043】
偏差ΔIは、アッテネータ23の乗算器23eでアッテネータゲインKが乗じられて増幅される(増幅された偏差K・ΔI)。この増幅の際に乗じられるアッテネータゲインKは、車速検出値Vに応じた第1のアッテネータゲインK1(図4(a)のATNBASE項)とトルク微分値ΔTに応じた第2のアッテネータゲインK2(図4(b)のATNSVEL項)を足し合わせたものになっている。このように、アッテネータゲインKは、第1のアッテネータゲインK1の影響で、低車速では相対的にゲインの値が低く、高車速では相対的にゲインの値が高くなるように設定される。ちなみに、このようなアッテネータゲインK(殊に第1のアッテネータゲインK1)の設定により、高車速時では応答性がよく、低車速時では静寂性がよいという、基本制御ポリシが特徴付けられる。
【0044】
次に、アッテネータ23で処理された偏差K・ΔIは、比例・積分制御手段24の比例要素24a及び積分要素24bでそれぞれ処理され、その結果の比例信号Ipと積分信号Iiは、加算器24cで加算して比例・積分信号Ipiとされる。制御信号生成手段25は、この加算された比例・積分信号Ipiに応じて電動機8に供給する電動機電流IMの向きと電流値に対応したPWM信号、オン信号、オフ信号を生成し、該信号に応じて電動機駆動手段13が電動機8を駆動する。
【0045】
ところで、制御装置12は、アッテネータ23のアッテネータゲインK(第1のアッテネータゲインK1)が低車速で小さくなるようにしてあるので、低車速時における電動機8による音の発生が抑制され、低車速で必要な最低限の応答性を満足しつつエンジン音や風切り音等の小さな低車速時における静寂性が確保される。このことは、路面反力が大きな低車速時(殊に極低車速時や停車時)での応答性が相対的に劣る設定になっていることを意味する。従って、低車速時における急操舵の際に電動機8の応答性が低下して、操舵フィーリングが悪くなる。さらに、ドライバが極低車速時に急なステアリング操作や停車時に据え切り等を行うと、ステアリング操作に電動機8の駆動が充分に目標値に追従せず、出力飽和が起こる。このため、偏差ΔIの大きな状態が長く続くことになり、比例・積分手段24(積分要素24b)における積分項が長い時間に渡って蓄積され、積分信号Iiが大きな値になって不安定になる。この結果として電動機8に供給される電流値が不安定になり、従来技術で述べたようにゴリ音が発生したり、ゴリ音が発生しないまでも音や振動が発生したりする。つまり、低車速時に電動機8の音を静かにしようとしたことで、逆に音が発生してしまうことになる。
【0046】
そこで、本実施形態では、アッテネータ23が、第1のアッテネータゲインK1に加算する第2のアッテネータゲインK2を備えている。この第2のアッテネータゲインK2は、既に説明したように、ドライバのステアリング操作の速さに関連するトルク微分値ΔTに応じて、該トルク微分値ΔTが大きいほど大きくなるように設定されている(図4(b)参照)。このため、極低車速時や停車時を含む低車速時にドライバが急操舵(速いステアリング操作)を行ってトルク微分値ΔTが不感帯DZ以上に大きくなると、第2のアッテネータゲインK2が大きくなるので、偏差ΔIに乗じられるアッテネータゲインKが通常の低車速時(極低車速時等)の遅い操舵速度のときよりは大きくなる。
【0047】
すると、偏差ΔIが通常の低車速時の遅い操舵速度のときよりも増幅されるので、低車速時の急操舵でも応答性がよくなり、電動機8の駆動が目標値によく追従するようになる。このため、操舵フィーリングが改善される。また、極低車速時等に、従来のように電動機8の出力飽和の状態が長く続くことがなく、比例・積分手段24(積分要素24b)における積分項が長い時間に渡って蓄積され、積分信号Iiが大きな値になって制御が不安定になることが未然に阻止される。よって、電動機電流の振動の発生が抑制され、該振動に起因した音や振動(機械的な振動)が抑制され、ゴリ音が発生することがない。
【0048】
なお、制御装置12は、図6のフローチャートのようにアッテネータゲインKを設定(演算)する。即ち、車速検出値Vを入力し(S11)、この車速検出値Vに基づいてマップmp(図3、図4(a)参照)を検索して車速検出値Vに対する第1のアッテネータゲインK1を取得する(S12)。次に、トルク検出値Tを入力する(S13)。このトルク検出値Tは今回値Tnowに代入される。ステップS14では、トルク検出値Tの今回値Tnowと前回値Toldの差を演算してトルク微分値(時間微分値)ΔTを求める。そして、ステップS15で第2のアッテネータゲインK2を演算する(K2=k×(ΔT−DZ)。なお、第2のアッテネータゲインK2は図4(b)のように、トルク微分値ΔTが不感帯DZ以上の値になると大きくなる。次に、ステップS16では、アッテネータゲインKを演算する(K=K1+K2)。そして、トルク検出値Tの今回値Tnowを前回値Toldとして(S17)処理を継続する。ちなみに、ステップS11,S12の処理は第1のアッテネータゲイン設定部23aが行い、ステップS13,S14,S17の処理はトルク微分値演算手段23bが行い、ステップS15の処理は第2のアッテネータゲイン設定部23cが行い、ステップS16の処理は加算器23dが行う。
【0049】
このように制御することで、本実施形態の電動パワーステアリング装置1は、高車速時における良好な応答性、低車速時における静寂性が得られることに加え、低車速時にドライバが早いステアリング操作(急速操舵)を行っても電動機8の応答性が高められているので適切にアシストされ、操舵フィーリングが向上する。さらに、極低車速時や停車時にドラバが急操舵を行っても、応答性が高められているので、出力飽和による制御の不安定さが防止され、従来のように音(ゴリ音等)や振動が発生することが抑制される。また、不感帯DZの設定によりトルク検出値Tのノイズ等に影響されない制御を行うことができる。なお、低車速時とは、例えば10km/h以下の車速である。また、極低車速時とは、例えば5km/h以下の車速である。
【0050】
なお、以上説明した本発明は、前記した実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、急操舵時の応答性を高めるという観点からは、第1のアッテネータゲインK1を一定にして、第2のアッテネータゲインK2により急操舵に対処するようにしてもよい。
【0051】
また、トルク微分値ΔTから第2のアッテネータゲインK2を設定するマップmpは、不感帯DZを設定して制御を安定なものにしているが(図3、図4参照)、不感帯DZを設定することなく、二次曲線的、或いは指数的に第2のアッテネータゲインK2が増加するようにしてもよい。つまり、トルク微分値ΔTが小さい部分での第2のアッテネータゲインK2が、より小さくなるようにしてもよい。このようにしても、制御の安定性が得られる。また、図4(b)において、不感帯DZを全く設定しないようにしてもよい。
【0052】
また、第2のアッテネータゲイン設定部23c(図3参照)が車速を判断するようにして、極低車速時や停車時、かつトルク微分値ΔTが不感帯DZ以上の場合に、第2のアッテネータゲインK2を大きくするようにしてもよい。このようにすることで、例えば高速道路を高速クルージングする高車速時の走行安定性がよくなる。
【0053】
また、トルク微分値ΔTに基づいて第2のアッテネータゲインK2を設定するようにしたが、つまり、急操舵時の電動機8(図1参照)の応答性の向上はトルク検出値Tに基づいて行うようにしたが、該応答性の向上は、トルク検出値Tのほか、ステアリング軸の回転運動(操舵回転速度)等、ステアリングホイール3側の動き(機械的遅れが少ない部分の動き)から判断してもよい。また、例えば、偏差ΔIの微分値(前回偏差−今回偏差、時間微分値)から急操舵の判断を行ってもよい。
【0054】
また、アッテネータは、偏差ΔTを何らかの手法により増幅する増幅手段であり、狭く解釈されるものではない。また、増幅と減衰は表裏一体の関係にあり、「増幅する」には「減衰を少なくする(例えば1以下の値を1に近づける)」という意味も含むものとする。
【0055】
【発明の効果】
以上説明した本発明のうち、請求項1に記載の発明によれば、急操舵時における電動機の応答性が改善されるので、低車速時に急操舵が行われても適切にドライバの操舵に対するアシストが行え、よって操舵フィーリングが向上する。また、音や振動の発生を抑制することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、制御が安定して行われるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる実施形態の電動パワーステアリング装置の全体構成を示す図である。
【図2】図1の制御装置のブロック構成図である。
【図3】図2のアッテネータのブロック構成図である。
【図4】(a)は車速検出値と第1のアッテネータゲインとの関係を示す図であり(b)はトルク微分値と第2のアッテネータゲインとの関係を示す図である。
【図5】図1の電動機駆動手段の回路図である。
【図6】アッテネータゲインKを設定する動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
S…ステアリング系
1…電動パワーステアリング装置
2…手動操舵力発生手段
3…ステアリングホイール
8…電動機
12…制御装置(電動パワーステアリング用制御装置)
13…電動機駆動手段
14…電動機電流検出手段
21…目標電流設定手段
22…偏差演算手段
23…アッテネータ(増幅手段)
23a…第1のアッテネータゲイン設定部
23b…トルク微分値演算手段(増幅率増加手段)
23c…第2のアッテネータゲイン設定部(増幅率増加手段)
23d…加算器
23e…乗算器
24…比例・積分制御手段
24a…比例要素(比例制御手段)
24b…積分要素(積分制御手段)
24c…加算器
25…制御信号発生手段
TS…操舵トルクセンサ
T…トルク検出値
VS…車速センサ
V…車速検出値
IMO…電動機電流値(電流検出値)
IMS…目標電流値
ΔI…偏差
K…アッテネータゲイン(増幅率)
K1…第1のアッテネータゲイン
K2…第2のアッテネータゲイン

Claims (2)

  1. 車両のステアリング系に操舵補助力を作用させる電動機を、前記ステアリング系の操舵トルクを検出する操舵トルクセンサのトルク検出値と、前記車両の車速を検出する車速センサの車速検出値と、前記電動機の電流を検出する電動機電流検出手段の電流検出値に応じて少なくとも制御する電動パワーステアリング用制御装置であって、
    前記トルク検出値に応じて前記電動機を駆動する目標電流値を設定する目標電流設定手段と、
    前記目標電流値と前記電流検出値の偏差を算出する偏差算出手段と、
    前記車速検出値に応じて増幅率を可変して前記偏差を増幅する増幅手段と、
    前記増幅後の偏差に応じて前記電動機を比例制御する比例制御手段と、
    前記増幅後の偏差に応じて前記電動機を積分制御する積分制御手段と、
    前記トルク検出値の微分値であるトルク微分値に応じて前記増幅率を増加させる増幅率増加手段、
    を備えることを特徴とする電動パワーステアリング用制御装置。
  2. 前記増幅手段は、前記トルク微分値が所定値以上になったときに、このトルク微分値に応じて前記増幅率を増加させる手段であること、を特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング用制御装置。
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