JP2004129844A - 揮散性化合物含浸体 - Google Patents
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Abstract
【課題】含浸された揮散性化合物の残存状態及び使用終了時期が視覚により明確に判断できる揮散性化合物含浸体を提供すること。
【解決手段】熱可塑性樹脂発泡フィルムに揮散性化合物を含浸させてなる揮散性化合物含浸体であって、揮散性化合物を含浸させることにより、外観が不透明から透明に変化することを特徴とする揮散性化合物含浸体。
【選択図】 なし
【解決手段】熱可塑性樹脂発泡フィルムに揮散性化合物を含浸させてなる揮散性化合物含浸体であって、揮散性化合物を含浸させることにより、外観が不透明から透明に変化することを特徴とする揮散性化合物含浸体。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、揮散性化合物含浸体に関する。さらに詳しくは、含浸された揮散性化合物の残存状態及び使用終了時期が視覚により明確に判断できる揮散性化合物含浸体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、薬剤等の揮散性化合物を含む該化合物の含浸体に対し、揮散性化合物の含有状態に応じて外観を変化させることにより、当該化合物の残存状態や終了時期を視覚的に表示させる機能(インジケーター機能)を持たせる試みが各種提案されていた。
【0003】
例えば、実開昭60−180437号公報には、少なくとも一部が気体透過部とするように構成された透視可能な容器内部に、熱的環境下において昇華又は蒸発する薬剤を充填して、時間経過を表示するようにしたインジケータ(表示体)が、また、特開昭60−224603号公報には、油透過性材からなる基板材とこの基板材面上に積層された油透過性で光に対し低屈折率の地色層とからなる紙状体およびこの紙状体中に常温揮散性の油液性防虫剤が含浸せしめられてなる表示器兼用防虫剤がそれぞれ開示されている。更に、特開昭62−163695号公報には、揮散性物質、電子供与性有機化合物及び顕色剤を揮散性剤中に保持させ、揮散性物質の揮散・消失により薬剤の色調が変化する薬効指示性揮散性剤が開示されている。
【0004】
しかし、上記した表示機能を有する揮散性化合物の含浸体は様々の問題を有していた。例えば、実開昭60−180437号のインジケータでは、インジケータの残量の確認がしにくく、薬剤の終了時点をインジケータで明示することが困難であるため、結果として薬剤の終点とインジケータの終了が一致しない場合があるという問題を有していた。
【0005】
また、特開昭60−224603号公報に開示される防虫剤は、薬剤が未だ残っているにもかかわらず薬剤の終了が表示されてしまう場合があるといった問題があった。更に、特開昭62−163695号公報に開示される薬効指示性組成物は、色調変化が不明瞭であるため薬剤の残量と色調との関係が明瞭に示されないといった問題を有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、その外観から、含有される薬効成分等の揮散性化合物の残存状態や使用の終点の判断を簡便かつ明確に行うことができる揮散性化合物含浸体の開発が求められていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記の問題を解決するために鋭意検討を行った結果、揮散性化合物の含浸体として熱可塑性樹脂発泡フィルムを用いれば、揮散性化合物が揮散して消失するにつれて外観が不透明になるので、上記課題の解決が可能であることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
すなわち、本発明は、熱可塑性樹脂発泡フィルムに揮散性化合物を含浸させてなる揮散性化合物含浸体であって、揮散性化合物を含有させることにより、外観が不透明から透明に変化することを特徴とする揮散性化合物含浸体を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の揮散性化合物含浸体は、熱可塑性樹脂発泡フィルムに揮散性化合物を含浸させることにより構成されるものであり、揮散性化合物の含浸により外観が不透明から透明な状態になるものである。
【0010】
本発明の揮散性化合物含浸体を構成する熱可塑性樹脂発泡フィルムは、内部に多数の微細な空隙を有する熱可塑性樹脂フィルムであり、このような空隙の存在により、外観が不透明な状態となっているフィルムである。なお、本明細書中においてフィルムとは、一般的なフィルムのほか、シートも含む。
【0011】
この熱可塑性樹脂発泡フィルムのベースとなる熱可塑性樹脂としては、上記したように、熱可塑性であり、多数の微細な空隙を有するものであれば特に制約なく使用することができるが、揮散性化合物に対するフィルム自体の耐薬性、揮散性化合物に対しての吸い込み性能が高いという理由から、ポリオレフィン系樹脂を用いることが好ましい。このようなポリオレフィン系樹脂の例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等を挙げることができる。また、このポリオレフィン系系樹脂としては、上記エチレン、プロピレンの単独重合体のほか、これらとブテン、ペンテン、ヘキセン、4−メチルペンテン−1のようなα−オレフィンとの共重合体やエラストマーであってもよい。
【0012】
上記のポリオレフィン系樹脂のうち、ポリプロピレン系発泡フィルムとしては、P4255、P3155(以上、東洋紡(株)製)、YP22、YP21(以上、東レ(株)製)、N−2、OH−1(以上、東セロ(株)製)、OPL−W、OPL−BT(以上、二村化学(株)製)等の、通称「パールOPP」として流通されている市販ポリプロピレンフィルム等を使用することもできる。
【0013】
熱可塑性樹脂発泡フィルムは、例えば、上記した熱可塑性樹脂を発泡成形して発泡フィルムとすることにより得ることができる。この発泡成形のための手段の例としては、熱可塑性樹脂に各種の発泡剤を配合して押出し、冷却・延伸して成形する方法など、通常用いられる手段を用いればよい。また、成形の際に、原料の熱可塑性樹脂に炭酸カルシウムや二酸化珪素などの無機微粒子を添加して押出し、冷却・延伸して発泡フィルムとする手段や、非相溶性の樹脂を押出機のスクリューにより分散せしめた後該樹脂を押出し、冷却・延伸して発泡フィルムとする手段を用いてもよい。
【0014】
また、本発明において使用される前記熱可塑性樹脂発泡フィルムは、熱可塑性樹脂発泡フィルム単層のもののほか、該熱可塑性樹脂発泡フィルムに対してポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂、メタクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、セルロース系樹脂、エチレン酢酸ビニルコポリマー、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の熱可塑性樹脂のフィルムや、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド等の熱硬化性樹脂のフィルムを積層したものや、該熱可塑性樹脂発泡フィルムに対して紙、織布、不織布、木、金属等を貼り合わせたものであってもよい。
【0015】
本発明の揮散性化合物含浸体における、熱可塑性樹脂発泡フィルムの厚さは、5〜250μm程度であればよく、10〜100μm程度であることが好ましい。
【0016】
一方、前記した熱可塑性樹脂発泡フィルムに含浸される揮散性化合物としては、通常の使用状態(常温条件下)または加熱や送風等の強制揮散条件下において経時的に揮散する化合物であって、前記した熱可塑性樹脂発泡フィルムに含浸可能なものであれば特に制限なく使用することができる。
【0017】
この揮散性化合物の例としては、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン等の直鎖炭化水素系化合物、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、クメン、シメン、スチレン等の芳香族炭化水素系化合物、リモネン、メンタン、ピネン、ジペンテン等のテルペン系炭化水素系化合物、クロロホルム、四塩化炭素、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン、臭化エチル、臭化プロピル、ブロモベンゼン、ジブロモベンゼン、フルオロベンゼン等のハロゲン化炭化水素化合物、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、ノナノール、デカノール等の直鎖アルコール系化合物、アリルアルコール、ベンジルアルコール等の芳香族アルコール系化合物、テルピネオール、ゲラニオール、リナロール等のテルペンアルコール系化合物、フェノール、クレゾール、キシレノール等のフェノール系化合物、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、エチルビニルエーテル、アニソール、フェネトール、ジベンジルエーテル、ジオキサン、トリオキサン、フラン、シネオール、ジエチレングリコールジエチルエーテル、アセタール等のエーテル系化合物、アセトン、メチルエチルケトン、2−ヘキサノン、シクロヘキサノン等のケトン系化合物、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、オレイン酸、無水酢酸等の脂肪酸系化合物、蟻酸エステル、酢酸エステル、プロピオン酸エステル、酪酸エステル、吉草酸エステル、ヘプチル酸エステル、ヘプテンカルボン酸エステル、オクテンカルボン酸エステル、ラウリン酸エステル、ミリスチン酸エステル、安息香酸エステル、フェニル酢酸エステル、桂皮酸エステル、フタル酸エステル、サリチル酸エステル、アニス酸エステル、アンスラニル酸エステル、メチルアンスラニル酸エステル、菊酸エステル等のエステル系化合物、ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロベンゼン、アセトニトリル、メチルアミン、ジメチルアミン、アリルアミン、アニリン、N,N−ジメチルアニリン、トルイジン、ピリジン、キノリン、エチレンジアミン、ホルムアミド、ピロリドン、ε−カプロラクタム等の窒素化合物、二硫化炭素、硫化ジメチル、チオフォン等の硫黄化合物、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−フェノキシエタノール、3−メチル−3−メトキシブタノール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル系化合物等が挙げられ、これらの1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。また、特にこれらのうちでも、直鎖アルコール系化合物、芳香族アルコール系化合物、テルペンアルコール系化合物等のアルコール系化合物、エステル系化合物、エーテル系化合物など、ポリオレフィン系樹脂の発泡フィルムとの相溶性が良好な揮散性化合物を用いることが好ましい。
【0018】
上記、揮散性化合物は、香料、消臭薬剤、防虫薬剤、殺虫薬剤、防カビ薬剤等の各種揮散性薬剤を用いることができ、これらの使用により、本発明の揮散性化合物含浸化合物を芳香剤、消臭剤、防虫剤、殺虫剤、防カビ剤等とすることが可能となる。
【0019】
これらの揮散性薬剤のうち、香料としては、天然香料、人工香料の何れもを用いることができ、天然香料としては、動物性香料および植物性香料の何れであってもよい。このうち、動物性香料としては、例えば、麝香、霊猫香、竜延香等が挙げられ、植物性香料としては、例えば、アビエス油、アクジョン油、アルモンド油、アンゲリカルート油、ページル油、ベルガモット油、パーチ油、ボアバローズ油、カヤブチ油、ガナンガ油、カプシカム油、キャラウェー油、カルダモン油、カシア油、セロリー油、シナモン油、シトロネラ油、コニャック油、コリアンダー油、クミン油、樟脳油、ジル油、エストゴラン油、ユーカリ油、フェンネル油、ガーリック油、ジンジャー油、グレープフルーツ油、ホップ油、レモン油、レモングラス油、ナツメグ油、マンダリン油、ハッカ油、オレンジ油、セージ油、スターアニス油、テレピン油等を挙げることができる。
【0020】
一方、人工香料としては、合成香料および抽出香料を挙げることができ、例えば、ピネン、リモネン、カンフェン、フェランドレン、テルピノレン、カジネン、カリオフィレン、p−シモール、ジフェニルエタン等の炭化水素系香料、リナロール、ゲラニオール、ネロール、シトロネロール、ヒドロキシシトロネロール、メントール、ボルネオール、ベンジルアルコール、アニスアルコール、β−フェネチルアルコール、n−オクチルアルコール、n−オクチノール、n−ノニルアルコール、n−デシルアルコール、n−ウンデシルアルコール、n−ウンデシレンアルコール、ジュオデシルアルコール、テトラヒドロリナロール、テルピネオール、イソプレゴール、ボルネオール、イソボルネオール、ファルネソール、ネロリドール、カンタロール、γ−フェニルプロピルアルコール、シンナミックアルコール、メチルフェニルカルビノール、ジメチルフェニルカルビノール、ジメチルベンジルカルビノール、β−フェニルエチルジメチルカルビノール、β−フェニルエチルメチルエチルカルビノール、フェノキシエチルアルコール等のアルコール系香料、アニソール、ジフェニルオキシド、ジベンジルエーテル、グアヤコール、ジメチルヒドロキノン、p−クレゾールメチルエーテル、アネトール、オイゲノール、イソオイゲノール、メチルオイゲノール、メチルイソオイゲノール、ベンジルイソオイゲノール等のエーテル系香料、n−ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、ヘキシルアルデヒド、n−ヘプチルアルデヒド、n−オクチルアルデヒド、n−ノニルアルデヒド、n−デシルアルデヒド、n−ウンデシルアルデヒド、ウンデシレンアルデヒド、メチルノニルアセトアルデヒド、トリデシルアルデヒド、テトラデシルアルデヒド、ヘキサデシルアルデヒド、ウンデカラクトン、メチルフェニルグリシド酸エチル、γ−ノニルラクトン、シトラール、シトロネラール、ヒドロキシシトロネラール、ベンズアルデヒド、p−トリルアルデヒド、クミンアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、p−トリルアセトアルデヒド、フェニルプロピルアルデヒド、シンナミックアルデヒド、α−アミルシンナミックアルデヒド、p−イソプロピル−α−メチルヒドロシンナミックアルデヒド、サリチルアルデヒド、アニスアルデヒド、ヘリオトロピン、バニリン、エチルバニリン等のアルデヒド系香料、メチル−n−アミルケトン、メチル−n−ヘキシルケトン、メチル−n−ノニルケトン、エチル−n−アミルケトン、メチルヘプテン、ジアセチル、カルボン、メントン、プレゴン、ピペリトン、樟脳、アセトフェノン、p−メチルアセトフェノン、ベンゾフェノン、ベンジリデンアセトン、メチルナフチルケトン、イオノン、メチルイオノン、イロン、ジャスモン、ムスコン、シベトン、エキザルトン等のケトン系香料、γ―ブチロラクトン、クマリン、シネオール、アンブレットリド、エキザルトリド等のラクトン系香料、安息香酸、桂皮酸、フェニル酢酸等の有機酸系香料、蟻酸エステル、酢酸エステル、プロピオン酸エステル、酪酸エステル、吉草酸エステル、ヘプチル酸エステル、ヘプテンカルボン酸エステル、オクテンカルボン酸エステル、ラウリン酸エステル、ミリスチン酸エステル、安息香酸エステル、フェニル酢酸エステル、桂皮酸エステル、フタル酸エステル、サリチル酸エステル、アニス酸エステル、アンスラニル酸エステル、メチルアンスラニル酸エステル、菊酸エステル等のエステル系香料等が挙げられる。また、これらの香料の2種以上を混合した調合香料も使用することができる。
【0021】
また、消臭薬剤としては、例えば、ラウリルメタクリレート、レモングラス油、3,4−ヘキサンジオン、2,3−ヘプタンジオン、5−メチル−2,3−ヘキサンジオン、2,3−ペンタンジオン、3−メチルシクロペンタン−1,2−ジオン、3,4−ジメチルシクロペンタン−1,2−ジオン、3,5−ジメチルシクロペンタン−1,2−ジオン、シクロヘキサン−1,2−ジオン、マロン酸ジエチル、酒石酸ジエチル、マンデル酸ジエチル2−メチル−3−ブテン−2−オール等の1種若しくは2種以上を混合して用いることができる。
【0022】
更に、防虫薬剤及び殺虫薬剤としては、例えば、パラジクロロベンゼン、ナフタリン、樟脳、アレスリン、プラレトリン、フタルスリン、レスメトリン、ペルメトリン、フェノトリン、フェンバレレート、シペルメトリン、シフェノトリン、エンペントリン、テラレスリン、イミプロスリン、トランスフルスリン、フェンプロパトリン、フェンフルスリン、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル(1R)−トランス−3−(2−クロロ−2−フルオロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラ−ト等を挙げることができ、これらの1種を単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0023】
更にまた、防カビ薬剤としては、例えば、チモール、α−ブロムシンナミックアルデヒド、パラクロロメタキシレノール、オルトフェニルフェノール、3−ヨード−2−プロピルブチルカーバメート、N−(フルオロジクロロメチルチオ)−フタルイミド、N−ジクロロフルオロメチルチオ−N’,N’−ジメチル−N−フェニルスルファミド等を挙げることができ、これらの1種を単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0024】
本発明の揮散性化合物含浸体における揮散性化合物の含浸量は、使用する熱可塑性樹脂発泡フィルムの種類や揮散性化合物の種類により適宜決定すればよいが、一般に、揮散性化合物含浸体全体に対して、0.05〜300質量%(以下、「%」とする)程度でよく、0.5〜200%程度が好ましい。
【0025】
また、本発明の揮散性化合物含浸体では、揮散性化合物の他、必要に応じ、本発明の効果を妨げず、また、その外観を維持できる範囲で、酸化防止剤、紫外線吸収剤、殺菌剤、色素、金属不活性剤、効力増強剤等の任意成分を適宜配合することができる。
【0026】
本発明の揮散性化合物含浸体の調製は、熱可塑性樹脂発泡フィルムに揮散性化合物を含浸させることにより行われるが、その含浸手段としては、熱可塑性樹脂発泡フィルムを揮散性化合物に浸漬させる方法や、パルプ紙などへ揮散性化合物を含浸させ、この揮散性化合物含浸パルプ紙等を密閉状態で熱可塑性樹脂発泡フィルムに長時間接触させる方法等を用いればよい。
【0027】
上記含浸手段により、熱可塑性発泡フィルムに揮散性化合物が十分に含浸されたかどうかは、その外観が不透明から透明な状態に変化することを観察することにより容易に判断される。
【0028】
本発明の揮散性化合物含浸体は、不透明の熱可塑性樹脂発泡フィルムに揮散性化合物を含浸させることを基本態様とするものであるが、この基本態様に加えて、例えば、以下に示すような態様で使用することも可能である。
【0029】
まず、第1の態様としては、熱可塑性樹脂発泡フィルムに、該フィルムに接する層を着色層としたフィルム等や不織布、紙等を貼り付けた複合含浸体、また、これらの複合含浸体にさらに揮散性化合物不透過性能を有するフィルム等を貼り付けた複合含浸体が挙げられる。この態様においては、揮散性化合物を含浸させることにより熱可塑性樹脂発泡フィルムが透明になるため、前記着色層の色が外部から観察可能となる。その後、揮散性化合物が揮散するにつれて、徐々に熱可塑性樹脂発泡フィルムが不透明な状態に戻っていき、そして、該化合物がほとんど揮散すると熱可塑性樹脂発泡フィルムが不透明となり、外観的には白色不透明に変わる。
【0030】
また、第2の態様としては、熱可塑性樹脂の発泡フィルムに文字等の印刷を施した態様が挙げられる。この態様において、例えば印刷を白色で行えば、揮散性化合物を含浸させた時に、熱可塑性樹脂発泡フィルムが透明になるため、印刷した部分だけが白く浮き出た状態になる。そして、揮散性化合物が揮散するにつれて、徐々に熱可塑性樹脂発泡フィルムの色(白色)が表れた状態となる。従って、揮散性化合物がほとんど揮散した状態においては、印刷部とフィルム部の見分けが付かなくなるため、揮散性化合物の終点が容易に判断できることになる。以上の第1の態様と第2の態様は、組み合わせて用いてもよい。
【0031】
上記した、本発明の揮散性化合物含浸体は、芳香剤、消臭剤、防虫剤、殺虫剤、防カビ剤として、室内、自動車内、洋服ダンス、衣装箱(衣装ケース)、整理ダンス、クローゼット、玄関、台所、洗面所、浴室や庭、ベランダ、テラス等の屋外、および携帯用品等、種々の場所に適用することができる。
【0032】
また、本発明の揮散性化合物含浸体は、洋服カバーや衣類カバーの形で利用することもできる。すなわち、本発明の揮散性化合物含浸体で洋服カバーや衣類カバーを調製すれば、揮散性化合物を含浸している状態にあっては、カバーが透明となるため内部の洋服等を見ることが可能となり、また、該化合物が完全に揮散した状態になると、該カバーが白色不透明となり見ることができなくなる。従って、内部の洋服や衣服が見えるかどうかの外観から揮散性化合物含浸体の使用終了時期が容易に確認できることとなる。
【0033】
なお、本発明の揮散性化合物含浸体は、そのままの状態で使用しても問題はないが、適当な通気孔を有した容器に入れて使用してもよく、このようにすれば、携帯や保存に便利であるほか、容器にフック部を設けることにより、吊り下げた状態での使用も可能となる。
【0034】
また、常温での揮散のほか、下記の加熱揮散手段及び送風揮散手段等を用いて揮散性化合物を揮散させてもよい。
【0035】
加熱揮散手段としては、本発明の揮散性化合物含浸体を、例えば、特開平6−192007号公報や特開2001−136890号公報に開示される加熱装置等の加熱揮散手段に適用させて、揮散性化合物を揮散させればよい。
【0036】
更に、送風揮散手段としては、本発明の揮散性化合物含浸体を、特開平5−153892号公報に開示される小空間防虫器や、特開平11−187799号公報や特開平11−308955に開示される害虫防除装置等の送風揮散手段を用いて、揮散性化合物を揮散させればよい。
【0037】
【作用】
本発明の揮散性化合物含浸体は、熱可塑性樹脂発泡フィルムが揮散性化合物を含浸することにより外観が不透明から透明に変化し、そして、揮散性化合物が揮散するにつれて、徐々に熱可塑性樹脂発泡フィルムの外観が透明から不透明な状態に戻るという性質を利用するものである。すなわち、まず、不透明状態の熱可塑性樹脂発泡フィルムが揮散性化合物を含浸することにより、外観が透明に変化する。次いで、揮散性化合物が揮散するにつれて、熱可塑性樹脂発泡フィルムが透明状態から徐々にもとの不透明な状態に変化していくため、その外観状態によって、揮散性化合物の残存状態の推移が確認できる。そして、揮散性化合物がほとんど揮散すると、熱可塑性樹脂発泡フィルムが揮散性化合物を含浸される前と同じ状態(不透明な状態)に戻るため、該化合物の使用終了時期(終点)を判断することができるのである。
【0038】
【実施例】
次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるものではない。
【0039】
実 施 例 1
サイズ25mm×50mm、厚さ35μmのポリプロピレン発泡フィルム(OPL−W:二村化学(株)製)(外観:白色不透明)に対して、下記表1に示す揮散性化合物10gが入ったガラス瓶に浸漬させ、60℃で12日間静置させて、揮散性化合物含浸体(本発明品1〜10)を調製した。
【0040】
揮散性化合物含浸体を調製後、まず、揮散性化合物を含浸させた直後の揮散性化合物含浸体の外観を目視にて観察した。次に、フィルムを60℃の恒温槽に12日間入れて揮散性化合物を揮散させ、当該12日後の外観状態を再度目視にて観察した。この結果を表1に示す。
【0041】
( 結 果 )
【表1】
【0042】
表1の結果からわかるように、本発明品の揮散性化合物含浸体は、いずれも、熱可塑性樹脂発泡フィルムを含浸することにより、外観が透明に変化し、また、揮散性化合物が揮散するにつれて、熱可塑性樹脂発泡フィルムが白色不透明な状態に戻っていくため、その外観から揮散性化合物の残存状態及び終了時期が容易に判断できることが確認できた。
【0043】
比 較 例 1
実施例1で使用したポリプロピレン発泡フィルムに代えて、サイズ25mm×50mm、厚さ30μmのポリプロピレン非発泡フィルム(FCMK−VW:二村化学(株)製)を用いて、下記表2に示す揮散性化合物10gが入ったガラス瓶に浸漬させ、60℃で12日間静置し、揮散性化合物含浸体(比較品1〜10)を調製し、実施例1と同様な手段で含浸直後及び揮散後の外観状態を観察した。この結果を表2に示す。
【0044】
( 結 果 )
【表2】
【0045】
表2の結果より、比較品の揮散性化合物含浸体は、揮散性化合物の含浸直後及び揮散後においても外観の変化が認められなかった。従って、その外観から揮散性化合物の残存状態及び終了時期を判断することは困難である。
【0046】
【発明の効果】
本発明の揮散性化合物含浸体は、含有される薬効成分等の揮散性化合物の残存状態や使用の終点の判断を視覚により簡便かつ明確に行うことができるため、使用期間の終了時を間違えることなく、該含浸体の揮散による効果を十分に発揮できる状態で使用することができるものである。
【0047】
従って、本発明の揮散性化合物含浸体は、芳香剤、消臭剤、防虫剤、殺虫剤、防カビ剤及び期間表示インジケーター等として、有利に使用することができるものである。
以 上
【発明の属する技術分野】
本発明は、揮散性化合物含浸体に関する。さらに詳しくは、含浸された揮散性化合物の残存状態及び使用終了時期が視覚により明確に判断できる揮散性化合物含浸体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、薬剤等の揮散性化合物を含む該化合物の含浸体に対し、揮散性化合物の含有状態に応じて外観を変化させることにより、当該化合物の残存状態や終了時期を視覚的に表示させる機能(インジケーター機能)を持たせる試みが各種提案されていた。
【0003】
例えば、実開昭60−180437号公報には、少なくとも一部が気体透過部とするように構成された透視可能な容器内部に、熱的環境下において昇華又は蒸発する薬剤を充填して、時間経過を表示するようにしたインジケータ(表示体)が、また、特開昭60−224603号公報には、油透過性材からなる基板材とこの基板材面上に積層された油透過性で光に対し低屈折率の地色層とからなる紙状体およびこの紙状体中に常温揮散性の油液性防虫剤が含浸せしめられてなる表示器兼用防虫剤がそれぞれ開示されている。更に、特開昭62−163695号公報には、揮散性物質、電子供与性有機化合物及び顕色剤を揮散性剤中に保持させ、揮散性物質の揮散・消失により薬剤の色調が変化する薬効指示性揮散性剤が開示されている。
【0004】
しかし、上記した表示機能を有する揮散性化合物の含浸体は様々の問題を有していた。例えば、実開昭60−180437号のインジケータでは、インジケータの残量の確認がしにくく、薬剤の終了時点をインジケータで明示することが困難であるため、結果として薬剤の終点とインジケータの終了が一致しない場合があるという問題を有していた。
【0005】
また、特開昭60−224603号公報に開示される防虫剤は、薬剤が未だ残っているにもかかわらず薬剤の終了が表示されてしまう場合があるといった問題があった。更に、特開昭62−163695号公報に開示される薬効指示性組成物は、色調変化が不明瞭であるため薬剤の残量と色調との関係が明瞭に示されないといった問題を有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、その外観から、含有される薬効成分等の揮散性化合物の残存状態や使用の終点の判断を簡便かつ明確に行うことができる揮散性化合物含浸体の開発が求められていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記の問題を解決するために鋭意検討を行った結果、揮散性化合物の含浸体として熱可塑性樹脂発泡フィルムを用いれば、揮散性化合物が揮散して消失するにつれて外観が不透明になるので、上記課題の解決が可能であることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
すなわち、本発明は、熱可塑性樹脂発泡フィルムに揮散性化合物を含浸させてなる揮散性化合物含浸体であって、揮散性化合物を含有させることにより、外観が不透明から透明に変化することを特徴とする揮散性化合物含浸体を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の揮散性化合物含浸体は、熱可塑性樹脂発泡フィルムに揮散性化合物を含浸させることにより構成されるものであり、揮散性化合物の含浸により外観が不透明から透明な状態になるものである。
【0010】
本発明の揮散性化合物含浸体を構成する熱可塑性樹脂発泡フィルムは、内部に多数の微細な空隙を有する熱可塑性樹脂フィルムであり、このような空隙の存在により、外観が不透明な状態となっているフィルムである。なお、本明細書中においてフィルムとは、一般的なフィルムのほか、シートも含む。
【0011】
この熱可塑性樹脂発泡フィルムのベースとなる熱可塑性樹脂としては、上記したように、熱可塑性であり、多数の微細な空隙を有するものであれば特に制約なく使用することができるが、揮散性化合物に対するフィルム自体の耐薬性、揮散性化合物に対しての吸い込み性能が高いという理由から、ポリオレフィン系樹脂を用いることが好ましい。このようなポリオレフィン系樹脂の例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等を挙げることができる。また、このポリオレフィン系系樹脂としては、上記エチレン、プロピレンの単独重合体のほか、これらとブテン、ペンテン、ヘキセン、4−メチルペンテン−1のようなα−オレフィンとの共重合体やエラストマーであってもよい。
【0012】
上記のポリオレフィン系樹脂のうち、ポリプロピレン系発泡フィルムとしては、P4255、P3155(以上、東洋紡(株)製)、YP22、YP21(以上、東レ(株)製)、N−2、OH−1(以上、東セロ(株)製)、OPL−W、OPL−BT(以上、二村化学(株)製)等の、通称「パールOPP」として流通されている市販ポリプロピレンフィルム等を使用することもできる。
【0013】
熱可塑性樹脂発泡フィルムは、例えば、上記した熱可塑性樹脂を発泡成形して発泡フィルムとすることにより得ることができる。この発泡成形のための手段の例としては、熱可塑性樹脂に各種の発泡剤を配合して押出し、冷却・延伸して成形する方法など、通常用いられる手段を用いればよい。また、成形の際に、原料の熱可塑性樹脂に炭酸カルシウムや二酸化珪素などの無機微粒子を添加して押出し、冷却・延伸して発泡フィルムとする手段や、非相溶性の樹脂を押出機のスクリューにより分散せしめた後該樹脂を押出し、冷却・延伸して発泡フィルムとする手段を用いてもよい。
【0014】
また、本発明において使用される前記熱可塑性樹脂発泡フィルムは、熱可塑性樹脂発泡フィルム単層のもののほか、該熱可塑性樹脂発泡フィルムに対してポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂、メタクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、セルロース系樹脂、エチレン酢酸ビニルコポリマー、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の熱可塑性樹脂のフィルムや、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド等の熱硬化性樹脂のフィルムを積層したものや、該熱可塑性樹脂発泡フィルムに対して紙、織布、不織布、木、金属等を貼り合わせたものであってもよい。
【0015】
本発明の揮散性化合物含浸体における、熱可塑性樹脂発泡フィルムの厚さは、5〜250μm程度であればよく、10〜100μm程度であることが好ましい。
【0016】
一方、前記した熱可塑性樹脂発泡フィルムに含浸される揮散性化合物としては、通常の使用状態(常温条件下)または加熱や送風等の強制揮散条件下において経時的に揮散する化合物であって、前記した熱可塑性樹脂発泡フィルムに含浸可能なものであれば特に制限なく使用することができる。
【0017】
この揮散性化合物の例としては、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン等の直鎖炭化水素系化合物、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、クメン、シメン、スチレン等の芳香族炭化水素系化合物、リモネン、メンタン、ピネン、ジペンテン等のテルペン系炭化水素系化合物、クロロホルム、四塩化炭素、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン、臭化エチル、臭化プロピル、ブロモベンゼン、ジブロモベンゼン、フルオロベンゼン等のハロゲン化炭化水素化合物、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、ノナノール、デカノール等の直鎖アルコール系化合物、アリルアルコール、ベンジルアルコール等の芳香族アルコール系化合物、テルピネオール、ゲラニオール、リナロール等のテルペンアルコール系化合物、フェノール、クレゾール、キシレノール等のフェノール系化合物、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、エチルビニルエーテル、アニソール、フェネトール、ジベンジルエーテル、ジオキサン、トリオキサン、フラン、シネオール、ジエチレングリコールジエチルエーテル、アセタール等のエーテル系化合物、アセトン、メチルエチルケトン、2−ヘキサノン、シクロヘキサノン等のケトン系化合物、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、オレイン酸、無水酢酸等の脂肪酸系化合物、蟻酸エステル、酢酸エステル、プロピオン酸エステル、酪酸エステル、吉草酸エステル、ヘプチル酸エステル、ヘプテンカルボン酸エステル、オクテンカルボン酸エステル、ラウリン酸エステル、ミリスチン酸エステル、安息香酸エステル、フェニル酢酸エステル、桂皮酸エステル、フタル酸エステル、サリチル酸エステル、アニス酸エステル、アンスラニル酸エステル、メチルアンスラニル酸エステル、菊酸エステル等のエステル系化合物、ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロベンゼン、アセトニトリル、メチルアミン、ジメチルアミン、アリルアミン、アニリン、N,N−ジメチルアニリン、トルイジン、ピリジン、キノリン、エチレンジアミン、ホルムアミド、ピロリドン、ε−カプロラクタム等の窒素化合物、二硫化炭素、硫化ジメチル、チオフォン等の硫黄化合物、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−フェノキシエタノール、3−メチル−3−メトキシブタノール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル系化合物等が挙げられ、これらの1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。また、特にこれらのうちでも、直鎖アルコール系化合物、芳香族アルコール系化合物、テルペンアルコール系化合物等のアルコール系化合物、エステル系化合物、エーテル系化合物など、ポリオレフィン系樹脂の発泡フィルムとの相溶性が良好な揮散性化合物を用いることが好ましい。
【0018】
上記、揮散性化合物は、香料、消臭薬剤、防虫薬剤、殺虫薬剤、防カビ薬剤等の各種揮散性薬剤を用いることができ、これらの使用により、本発明の揮散性化合物含浸化合物を芳香剤、消臭剤、防虫剤、殺虫剤、防カビ剤等とすることが可能となる。
【0019】
これらの揮散性薬剤のうち、香料としては、天然香料、人工香料の何れもを用いることができ、天然香料としては、動物性香料および植物性香料の何れであってもよい。このうち、動物性香料としては、例えば、麝香、霊猫香、竜延香等が挙げられ、植物性香料としては、例えば、アビエス油、アクジョン油、アルモンド油、アンゲリカルート油、ページル油、ベルガモット油、パーチ油、ボアバローズ油、カヤブチ油、ガナンガ油、カプシカム油、キャラウェー油、カルダモン油、カシア油、セロリー油、シナモン油、シトロネラ油、コニャック油、コリアンダー油、クミン油、樟脳油、ジル油、エストゴラン油、ユーカリ油、フェンネル油、ガーリック油、ジンジャー油、グレープフルーツ油、ホップ油、レモン油、レモングラス油、ナツメグ油、マンダリン油、ハッカ油、オレンジ油、セージ油、スターアニス油、テレピン油等を挙げることができる。
【0020】
一方、人工香料としては、合成香料および抽出香料を挙げることができ、例えば、ピネン、リモネン、カンフェン、フェランドレン、テルピノレン、カジネン、カリオフィレン、p−シモール、ジフェニルエタン等の炭化水素系香料、リナロール、ゲラニオール、ネロール、シトロネロール、ヒドロキシシトロネロール、メントール、ボルネオール、ベンジルアルコール、アニスアルコール、β−フェネチルアルコール、n−オクチルアルコール、n−オクチノール、n−ノニルアルコール、n−デシルアルコール、n−ウンデシルアルコール、n−ウンデシレンアルコール、ジュオデシルアルコール、テトラヒドロリナロール、テルピネオール、イソプレゴール、ボルネオール、イソボルネオール、ファルネソール、ネロリドール、カンタロール、γ−フェニルプロピルアルコール、シンナミックアルコール、メチルフェニルカルビノール、ジメチルフェニルカルビノール、ジメチルベンジルカルビノール、β−フェニルエチルジメチルカルビノール、β−フェニルエチルメチルエチルカルビノール、フェノキシエチルアルコール等のアルコール系香料、アニソール、ジフェニルオキシド、ジベンジルエーテル、グアヤコール、ジメチルヒドロキノン、p−クレゾールメチルエーテル、アネトール、オイゲノール、イソオイゲノール、メチルオイゲノール、メチルイソオイゲノール、ベンジルイソオイゲノール等のエーテル系香料、n−ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、ヘキシルアルデヒド、n−ヘプチルアルデヒド、n−オクチルアルデヒド、n−ノニルアルデヒド、n−デシルアルデヒド、n−ウンデシルアルデヒド、ウンデシレンアルデヒド、メチルノニルアセトアルデヒド、トリデシルアルデヒド、テトラデシルアルデヒド、ヘキサデシルアルデヒド、ウンデカラクトン、メチルフェニルグリシド酸エチル、γ−ノニルラクトン、シトラール、シトロネラール、ヒドロキシシトロネラール、ベンズアルデヒド、p−トリルアルデヒド、クミンアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、p−トリルアセトアルデヒド、フェニルプロピルアルデヒド、シンナミックアルデヒド、α−アミルシンナミックアルデヒド、p−イソプロピル−α−メチルヒドロシンナミックアルデヒド、サリチルアルデヒド、アニスアルデヒド、ヘリオトロピン、バニリン、エチルバニリン等のアルデヒド系香料、メチル−n−アミルケトン、メチル−n−ヘキシルケトン、メチル−n−ノニルケトン、エチル−n−アミルケトン、メチルヘプテン、ジアセチル、カルボン、メントン、プレゴン、ピペリトン、樟脳、アセトフェノン、p−メチルアセトフェノン、ベンゾフェノン、ベンジリデンアセトン、メチルナフチルケトン、イオノン、メチルイオノン、イロン、ジャスモン、ムスコン、シベトン、エキザルトン等のケトン系香料、γ―ブチロラクトン、クマリン、シネオール、アンブレットリド、エキザルトリド等のラクトン系香料、安息香酸、桂皮酸、フェニル酢酸等の有機酸系香料、蟻酸エステル、酢酸エステル、プロピオン酸エステル、酪酸エステル、吉草酸エステル、ヘプチル酸エステル、ヘプテンカルボン酸エステル、オクテンカルボン酸エステル、ラウリン酸エステル、ミリスチン酸エステル、安息香酸エステル、フェニル酢酸エステル、桂皮酸エステル、フタル酸エステル、サリチル酸エステル、アニス酸エステル、アンスラニル酸エステル、メチルアンスラニル酸エステル、菊酸エステル等のエステル系香料等が挙げられる。また、これらの香料の2種以上を混合した調合香料も使用することができる。
【0021】
また、消臭薬剤としては、例えば、ラウリルメタクリレート、レモングラス油、3,4−ヘキサンジオン、2,3−ヘプタンジオン、5−メチル−2,3−ヘキサンジオン、2,3−ペンタンジオン、3−メチルシクロペンタン−1,2−ジオン、3,4−ジメチルシクロペンタン−1,2−ジオン、3,5−ジメチルシクロペンタン−1,2−ジオン、シクロヘキサン−1,2−ジオン、マロン酸ジエチル、酒石酸ジエチル、マンデル酸ジエチル2−メチル−3−ブテン−2−オール等の1種若しくは2種以上を混合して用いることができる。
【0022】
更に、防虫薬剤及び殺虫薬剤としては、例えば、パラジクロロベンゼン、ナフタリン、樟脳、アレスリン、プラレトリン、フタルスリン、レスメトリン、ペルメトリン、フェノトリン、フェンバレレート、シペルメトリン、シフェノトリン、エンペントリン、テラレスリン、イミプロスリン、トランスフルスリン、フェンプロパトリン、フェンフルスリン、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル(1R)−トランス−3−(2−クロロ−2−フルオロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラ−ト等を挙げることができ、これらの1種を単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0023】
更にまた、防カビ薬剤としては、例えば、チモール、α−ブロムシンナミックアルデヒド、パラクロロメタキシレノール、オルトフェニルフェノール、3−ヨード−2−プロピルブチルカーバメート、N−(フルオロジクロロメチルチオ)−フタルイミド、N−ジクロロフルオロメチルチオ−N’,N’−ジメチル−N−フェニルスルファミド等を挙げることができ、これらの1種を単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0024】
本発明の揮散性化合物含浸体における揮散性化合物の含浸量は、使用する熱可塑性樹脂発泡フィルムの種類や揮散性化合物の種類により適宜決定すればよいが、一般に、揮散性化合物含浸体全体に対して、0.05〜300質量%(以下、「%」とする)程度でよく、0.5〜200%程度が好ましい。
【0025】
また、本発明の揮散性化合物含浸体では、揮散性化合物の他、必要に応じ、本発明の効果を妨げず、また、その外観を維持できる範囲で、酸化防止剤、紫外線吸収剤、殺菌剤、色素、金属不活性剤、効力増強剤等の任意成分を適宜配合することができる。
【0026】
本発明の揮散性化合物含浸体の調製は、熱可塑性樹脂発泡フィルムに揮散性化合物を含浸させることにより行われるが、その含浸手段としては、熱可塑性樹脂発泡フィルムを揮散性化合物に浸漬させる方法や、パルプ紙などへ揮散性化合物を含浸させ、この揮散性化合物含浸パルプ紙等を密閉状態で熱可塑性樹脂発泡フィルムに長時間接触させる方法等を用いればよい。
【0027】
上記含浸手段により、熱可塑性発泡フィルムに揮散性化合物が十分に含浸されたかどうかは、その外観が不透明から透明な状態に変化することを観察することにより容易に判断される。
【0028】
本発明の揮散性化合物含浸体は、不透明の熱可塑性樹脂発泡フィルムに揮散性化合物を含浸させることを基本態様とするものであるが、この基本態様に加えて、例えば、以下に示すような態様で使用することも可能である。
【0029】
まず、第1の態様としては、熱可塑性樹脂発泡フィルムに、該フィルムに接する層を着色層としたフィルム等や不織布、紙等を貼り付けた複合含浸体、また、これらの複合含浸体にさらに揮散性化合物不透過性能を有するフィルム等を貼り付けた複合含浸体が挙げられる。この態様においては、揮散性化合物を含浸させることにより熱可塑性樹脂発泡フィルムが透明になるため、前記着色層の色が外部から観察可能となる。その後、揮散性化合物が揮散するにつれて、徐々に熱可塑性樹脂発泡フィルムが不透明な状態に戻っていき、そして、該化合物がほとんど揮散すると熱可塑性樹脂発泡フィルムが不透明となり、外観的には白色不透明に変わる。
【0030】
また、第2の態様としては、熱可塑性樹脂の発泡フィルムに文字等の印刷を施した態様が挙げられる。この態様において、例えば印刷を白色で行えば、揮散性化合物を含浸させた時に、熱可塑性樹脂発泡フィルムが透明になるため、印刷した部分だけが白く浮き出た状態になる。そして、揮散性化合物が揮散するにつれて、徐々に熱可塑性樹脂発泡フィルムの色(白色)が表れた状態となる。従って、揮散性化合物がほとんど揮散した状態においては、印刷部とフィルム部の見分けが付かなくなるため、揮散性化合物の終点が容易に判断できることになる。以上の第1の態様と第2の態様は、組み合わせて用いてもよい。
【0031】
上記した、本発明の揮散性化合物含浸体は、芳香剤、消臭剤、防虫剤、殺虫剤、防カビ剤として、室内、自動車内、洋服ダンス、衣装箱(衣装ケース)、整理ダンス、クローゼット、玄関、台所、洗面所、浴室や庭、ベランダ、テラス等の屋外、および携帯用品等、種々の場所に適用することができる。
【0032】
また、本発明の揮散性化合物含浸体は、洋服カバーや衣類カバーの形で利用することもできる。すなわち、本発明の揮散性化合物含浸体で洋服カバーや衣類カバーを調製すれば、揮散性化合物を含浸している状態にあっては、カバーが透明となるため内部の洋服等を見ることが可能となり、また、該化合物が完全に揮散した状態になると、該カバーが白色不透明となり見ることができなくなる。従って、内部の洋服や衣服が見えるかどうかの外観から揮散性化合物含浸体の使用終了時期が容易に確認できることとなる。
【0033】
なお、本発明の揮散性化合物含浸体は、そのままの状態で使用しても問題はないが、適当な通気孔を有した容器に入れて使用してもよく、このようにすれば、携帯や保存に便利であるほか、容器にフック部を設けることにより、吊り下げた状態での使用も可能となる。
【0034】
また、常温での揮散のほか、下記の加熱揮散手段及び送風揮散手段等を用いて揮散性化合物を揮散させてもよい。
【0035】
加熱揮散手段としては、本発明の揮散性化合物含浸体を、例えば、特開平6−192007号公報や特開2001−136890号公報に開示される加熱装置等の加熱揮散手段に適用させて、揮散性化合物を揮散させればよい。
【0036】
更に、送風揮散手段としては、本発明の揮散性化合物含浸体を、特開平5−153892号公報に開示される小空間防虫器や、特開平11−187799号公報や特開平11−308955に開示される害虫防除装置等の送風揮散手段を用いて、揮散性化合物を揮散させればよい。
【0037】
【作用】
本発明の揮散性化合物含浸体は、熱可塑性樹脂発泡フィルムが揮散性化合物を含浸することにより外観が不透明から透明に変化し、そして、揮散性化合物が揮散するにつれて、徐々に熱可塑性樹脂発泡フィルムの外観が透明から不透明な状態に戻るという性質を利用するものである。すなわち、まず、不透明状態の熱可塑性樹脂発泡フィルムが揮散性化合物を含浸することにより、外観が透明に変化する。次いで、揮散性化合物が揮散するにつれて、熱可塑性樹脂発泡フィルムが透明状態から徐々にもとの不透明な状態に変化していくため、その外観状態によって、揮散性化合物の残存状態の推移が確認できる。そして、揮散性化合物がほとんど揮散すると、熱可塑性樹脂発泡フィルムが揮散性化合物を含浸される前と同じ状態(不透明な状態)に戻るため、該化合物の使用終了時期(終点)を判断することができるのである。
【0038】
【実施例】
次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるものではない。
【0039】
実 施 例 1
サイズ25mm×50mm、厚さ35μmのポリプロピレン発泡フィルム(OPL−W:二村化学(株)製)(外観:白色不透明)に対して、下記表1に示す揮散性化合物10gが入ったガラス瓶に浸漬させ、60℃で12日間静置させて、揮散性化合物含浸体(本発明品1〜10)を調製した。
【0040】
揮散性化合物含浸体を調製後、まず、揮散性化合物を含浸させた直後の揮散性化合物含浸体の外観を目視にて観察した。次に、フィルムを60℃の恒温槽に12日間入れて揮散性化合物を揮散させ、当該12日後の外観状態を再度目視にて観察した。この結果を表1に示す。
【0041】
( 結 果 )
【表1】
【0042】
表1の結果からわかるように、本発明品の揮散性化合物含浸体は、いずれも、熱可塑性樹脂発泡フィルムを含浸することにより、外観が透明に変化し、また、揮散性化合物が揮散するにつれて、熱可塑性樹脂発泡フィルムが白色不透明な状態に戻っていくため、その外観から揮散性化合物の残存状態及び終了時期が容易に判断できることが確認できた。
【0043】
比 較 例 1
実施例1で使用したポリプロピレン発泡フィルムに代えて、サイズ25mm×50mm、厚さ30μmのポリプロピレン非発泡フィルム(FCMK−VW:二村化学(株)製)を用いて、下記表2に示す揮散性化合物10gが入ったガラス瓶に浸漬させ、60℃で12日間静置し、揮散性化合物含浸体(比較品1〜10)を調製し、実施例1と同様な手段で含浸直後及び揮散後の外観状態を観察した。この結果を表2に示す。
【0044】
( 結 果 )
【表2】
【0045】
表2の結果より、比較品の揮散性化合物含浸体は、揮散性化合物の含浸直後及び揮散後においても外観の変化が認められなかった。従って、その外観から揮散性化合物の残存状態及び終了時期を判断することは困難である。
【0046】
【発明の効果】
本発明の揮散性化合物含浸体は、含有される薬効成分等の揮散性化合物の残存状態や使用の終点の判断を視覚により簡便かつ明確に行うことができるため、使用期間の終了時を間違えることなく、該含浸体の揮散による効果を十分に発揮できる状態で使用することができるものである。
【0047】
従って、本発明の揮散性化合物含浸体は、芳香剤、消臭剤、防虫剤、殺虫剤、防カビ剤及び期間表示インジケーター等として、有利に使用することができるものである。
以 上
Claims (6)
- 熱可塑性樹脂発泡フィルムに揮散性化合物を含浸させてなる揮散性化合物含浸体であって、揮散性化合物を含浸させることにより、外観が不透明から透明に変化することを特徴とする揮散性化合物含浸体。
- 揮散性化合物が揮散するにつれて、外観が透明から不透明に変化するものである請求項第1項記載の揮散性化合物含浸体。
- 熱可塑性樹脂発泡フィルムがポリオレフィン系樹脂発泡フィルムである請求項第1項または第2項記載の揮散性化合物含浸体。
- 揮散性化合物が常温揮散性化合物である請求項第1項ないし第3項の何れかの項記載の揮散性化合物含浸体。
- 揮散性化合物が揮散性薬剤である請求項第1項ないし第4項の何れかの項記載の揮散性化合物含浸体。
- 揮散性薬剤が香料、消臭薬剤、防虫薬剤、殺虫薬剤及び防カビ薬剤よりなる群から選ばれる1種または2種以上である請求項第5項記載の揮散性化合物含浸体。
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