JP2004129738A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者の選択により図柄変動時間を短縮することができ、かつ、公平性を保つことができる遊技機を提供する。
【解決手段】始動記憶数が上限値(4個)に達していることを条件に、リーチ変動を行う図柄変動の処理において、遊技者が操作ボタンをメッセージの表示されている有効時間内に操作すると、リーチ変動時間を短縮可能なリーチ選択処理を行う。そして、変動時間を短縮するとともに、その変動時間が短縮された分をそれ以降の図柄変動10回に振り分けるための1回あたりに振分時間を算出する(S205〜S206)。そして、それ以降の図柄変動が10回を越えるまで、算出した1回あたりの振分時間を正規の変動時間に加算する。
【選択図】    図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機等の遊技機に関し、特に、遊技者が図柄変動時間を選択できるようにした遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機等の遊技機は、例えば第1種遊技機の場合、遊技球が第1種始動口に入賞したことが検知されると、それを契機として特別図柄の変動表示を開始するとともに、大当り乱数、大当り図柄乱数又はハズレ図柄乱数、リーチ選択乱数を抽選する。そして、抽選結果に基づいて、大当たり遊技となる可能性が高いことを演出するリーチ演出(リーチ変動)を含む所定の態様で特別図柄を変動表示した後、変動を停止して大当たり図柄またはハズレ図柄を確定表示する。リーチ演出では、リーチ発生により特定のキャラクタが登場して、そのキャラクタが様々な演出をしたり、また、特別図柄の変動が高速スクロールから低速スクロールとなったり、図柄変動方向が変化するなど、様々な演出が行われる。
また、特別図柄の変動表示中に新たに遊技球が第1種始動口に入賞すると、その都度、大当たり乱数から乱数値を抽出し、その抽出した乱数値に対応する始動情報を4個を上限値として記憶するとともに、その始動記憶数を点灯表示する。そして、変動中の図柄が停止した後、記憶された始動情報に基づいて新たな図柄変動表示を開始するとともに、乱数値の判定を行って、大当りかハズレかを判定し、所定態様の図柄変動の後、停止した大当たり図柄またはハズレ図柄を確定表示する。
【0003】
そして、特別図柄が大当り図柄で確定表示されると、「大当たり遊技」となり、大入賞口が開放される。また、特別図柄が大当り図柄のうちの特定の図柄で確定表示されると、「大当り遊技」終了後に、特典として「確変遊技」(確率変動状態)に移行し、普通図柄の変動時間が短縮されるとともに、特別図柄の変動時間が短縮され、また、大当り確率が通常の大当り確率(例えば1/300)よりも高い確率(例えば1/60)に変更される(以上、例えば、特許文献1、2参照)。
【0004】
また、そうした従来の第1種遊技機の一例のパチンコ機で、遊技球が始動口を通過してから、図柄変動開始後の最初の図柄が停止するまでの時間を、遊技者が設定タイマーにより設定できるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、そうした第1種遊技機の一例のパチンコ機で、遊技者の選択により早送り処理を行って図柄表示を短縮できるようにしたものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−319857号公報
【特許文献2】
特開2001−327703号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
遊技機の図柄変動の態様には上記のように大当り遊技となる可能性が高いことを演出して遊技者に期待感を高めさせるようにするリーチ演出があるが、そうしたリーチ演出を行う場合の図柄変動時間(図柄変動開始から確定表示までの時間)は、リーチ変動のない場合の図柄変動時間に比べ変動時間が長くなり、中には、リーチ変動だけで1分を超える場合もある。しかしながら、遊技者の中には、リーチ演出よりも単に確定表示される図柄の結果だけに関心を持っているものがいる。そんな遊技者にとっては、その間、遊技者はただ図柄表示器を眺めているだけの退屈な状態となってしまい、また、長時間遊技を行っている遊技者だと、同じパターンのリーチが何度も続くことで飽き飽きした気分になってしまい、そうしたことで遊技機離れを招く恐れもある。
【0007】
上記各公報に記載されているように、図柄変動の停止に至るまでの時間を遊技者の選択により短縮できるようにすることは従来から提案されているが、その場合、従来の技術では、そうした選択をした場合としない場合とで不公平を生じるという問題があった。
【0008】
本発明は、こうした事情に鑑みてなされたもので、遊技者の選択により図柄変動時間を短縮することができ、かつ、そうした選択をする者としない者との間の公平性を保つことができる遊技機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、所定の始動条件の成立を契機として図柄表示装置による図柄の変動表示を開始するとともに、その図柄変動の態様および変動後に確定表示する図柄を抽選し、抽選結果に基づいて所定の態様で図柄を変動表示した後、停止した図柄を確定表示し、確定表示された図柄が大当り図柄である場合に遊技者に有利な大当り遊技となる遊技機において、図柄の変動表示開始から変動表示終了までの時間として抽選結果に応じた態様に基づく変動時間以外に、短縮された変動時間を遊技者の操作により選択可能とするとともに、短縮された変動時間が選択された場合に、その選択後の所定期間にわたり、遊技状態を遊技者にとって相対的に不利な遊技状態に変換するようにしたことを特徴とする遊技機を提供する。
【0010】
この遊技機は、図柄変動を早く終わらせて結果を知りたい場合に、短縮された変動時間を選択するよう遊技者が操作できる。そして、その短縮の操作をすることで、遊技者は退屈することなく大当りへの期待感を高めながら遊技を継続して行うことができる。ただし、短縮された変動時間を選択した場合は、選択後、遊技状態が所定期間にわたって変換され、遊技者にとって有利あるいは不利となる。そして、特に、不利となる変換がなされた場合、短縮の操作を行う遊技者と、そうでない遊技者との間の公平性を保つことが可能となる。そのため、新たな遊技性として遊技者の関心を集めることができ、遊技機離れを防ぐことが可能となる。
【0011】
ここで、前記変換後の遊技状態は、例えば、短縮された変動時間で図柄が変動し、確定表示されて以降に開始される図柄変動表示の変動時間を、所定の図柄変動時間よりも長くすることであってよい。この場合、例えば、リーチ等をキャンセルした場合は、通常遊技時の図柄変動時間(10秒)よりも長くする(例えば12秒にする)。
【0012】
また、始動条件の成立の契機を始動記憶として限度数まで記憶し、始動記憶が予め定めた所定数に達した場合に、変動開始させるものの、図柄変動開始から確定表示されるまでの変動時間を、前記所定数に達していない場合の変動時間よりも短縮する遊技機においては、前記変換後の遊技状態は、始動記憶が予め定めた所定数に達している場合には、変動時間の短縮を無効とするものであってよい。この場合、始動記憶の限度数が例えば4個であると、始動記憶数が4個に達している場合、図柄変動時間は、例えば通常時に10秒であるものが、5秒に短縮される。
【0013】
また、前記図柄表示装置により、確定表示された図柄が特定の大当り図柄である場合に、大当り遊技終了後、所定条件が成立するまでの期間、特定遊技状態を遊技者に付与する遊技機においては、前記特定遊技状態のうち、少なくとも図柄表示装置による図柄変動時間が、特定遊技状態以外の図柄変動時間よりも短縮される機能が付与される特定遊技状態が付与された場合、変換後の遊技状態としては、図柄変動時間の短縮機能を無効とするものであってよい。
【0014】
また、第1の領域における遊技球の検知を契機として第1の図柄の変動を開始し、所定の変動時間が経過した後、該第1の図柄を停止表示する第1の図柄表示領域と、第2の領域を有し、第1の図柄が所定の図柄態様で表示されることに基づいて、通常状態から開放状態に変換される第1の入賞装置と、第2の領域における遊技球の検知を契機として第2の図柄の変動を開始し、所定の変動時間が経過した後、該第2の図柄を停止表示する第2の図柄表示領域とを備え、第2の図柄が所定の図柄態様で停止表示されることに基づいて、遊技者に有利となる遊技状態とするとともに、停止表示された図柄態様が前記所定の図柄態様のうちの特定の図柄態様の場合に、前記遊技者に有利となる遊技状態の終了後、特定の遊技状態を付与する遊技機においては、前記特定の遊技状態のうち、少なくとも第1の入賞装置の通常状態から開放状態に変換されている時間が、前記特定の遊技状態以外の変換時間よりも延長される機能が付与された場合、変換後の遊技状態として、第1の入賞装置の変換時間の延長機能を無効とするものであってよい。
【0015】
また、第1の領域における遊技球の検知を契機として第1の図柄の変動を開始し、所定の変動時間が経過した後、該第1の図柄を停止表示する第1の図柄表示領域と、第2の領域を有し、第1の図柄が所定の図柄態様で表示されることに基づいて、通常状態から開放状態に変換される第1の入賞装置と、第2の領域における遊技球の検知を契機として第2の図柄の変動を開始し、所定の変動時間が経過した後、第2の図柄を停止表示する第2の図柄表示領域とを備え、第2の図柄が所定の図柄態様で停止表示されることに基づいて、遊技者に有利となる遊技状態とするとともに、停止表示された図柄態様が所定の図柄態様のうちの特定の図柄態様の場合に、前記遊技状態終了後、特定の遊技状態を付与する遊技機において、前記特定の遊技状態のうち、少なくとも第1の図柄表示領域で表示される図柄変動開始から停止までの時間が、前記特定の遊技状態以外の時間よりも短縮される機能の状態が付与された場合、前記変換後の遊技状態として、第1の図柄表示領域で表示される図柄変動開始から停止までの時間の短縮機能を無効とするものであってよい。
【0016】
また、第1の領域における遊技球の検知を契機として第1の図柄の変動を開始し、所定の変動時間が経過した後、該第1の図柄を停止表示する第1の図柄表示領域と、第2の領域を有し、第1の図柄が所定の図柄態様で表示されることに基づいて、通常状態から開放状態に変換される第1の入賞装置と、第2の領域における遊技球の検知を契機として第2の図柄の変動を開始し、所定の変動時間が経過した後、第2の図柄を停止表示する第2の図柄表示領域とを備え、第2の図柄が所定の図柄態様で停止表示されることに基づいて、遊技者に有利となる遊技状態とするとともに、停止表示された図柄態様が所定の図柄態様のうちの特定の図柄態様の場合に、前記遊技状態終了後、特定の遊技状態を付与する遊技機において、前記変換後の遊技状態として、第1の図柄表示領域で表示される第1の図柄の当り確率を、前記特定の遊技状態よりも低下させるものであってよい。
【0017】
また、第1の領域における遊技球の検知を契機として第1の図柄の変動を開始し、所定の変動時間が経過した後、該第1の図柄を停止表示する第1の図柄表示領域と、第2の領域を有し、第1の図柄が所定の図柄態様で表示されることに基づいて、通常状態から開放状態に変換される第1の入賞装置と、第2の領域における遊技球の検知を契機として第2の図柄の変動を開始し、所定の変動時間が経過した後、第2の図柄を停止表示する第2の図柄表示領域とを備え、第2の図柄が所定の図柄態様で停止表示されることに基づいて、遊技者に有利となる遊技状態とするとともに、停止表示された図柄態様が所定の図柄態様のうちの特定の図柄態様の場合に、前記遊技状態終了後、特定の遊技状態を付与する遊技機の場合に、前記特定の遊技状態において、少なくとも第2の図柄表示領域で表示される第2の図柄の当り確率を、特定の遊技状態以外の当り確率よりも向上させる機能が付与された場合、変換後の遊技状態として、第2の図柄表示領域で表示される第2の図柄の当り確率を向上させる機能を無効とするものであってもよい。
【0018】
前記選択のための操作は、特に、抽選結果に応じた図柄変動の態様が、大当たり遊技となる可能性が高いことを演出するリーチ変動を含む態様である場合に限り有効とするのがよく、そうすることで遊技者の操作によりリーチ変動時間を短くして、図柄変動時間の消化率を高め、図柄変動結果を早く知ることが可能となり、図柄表示装置をただ眺めているだけの退屈な時間を極力無くするようにできる。
【0019】
そして、そのように図柄変動の態様がリーチ変動を含む態様である場合に限り有効とするものにおいては、短縮された変動時間が選択された場合に、正規の変動時間との時間差を、それ以降に開始される複数回の図柄変動表示の変動時間に振り分けて付加するのがよく、そうすることで、短縮の操作をした場合としない場合とで遊技時間に差がないようにすることができ、短縮操作をしない遊技者が不利にならないようにすることができる。
【0020】
また、前記選択のための遊技者の操作は、抽選結果に応じた図柄変動の態様が、大当たり遊技となる可能性が高いことを演出するリーチ変動のうち特に大当りとなる信頼度が高い特定のリーチ変動を含む態様である場合に限り有効とすることができ、それにより、大当り信頼度が高いリーチ変動がハズレてしまった遊技者に対する「おまけ」として、短縮操作の権利を与えることができる。
【0021】
また、前記選択のための操作は、リーチ変動が終了した後、図柄表示装置により新たに開始された図柄変動表示の回数が所定回数に達するまでに限り有効とすることができ、それにより、リーチ変動がハズレてしまった遊技者に対する「おまけ」として付与期間に適正なものにすることができる。
【0022】
また、図柄表示装置による図柄変動表示中の始動条件の成立を始動記憶として所定の上限値まで記憶して、図柄変動表示が終了する毎に始動記憶に基づいて順次新たな変動表示を開始する遊技機において、前記選択のための操作は、始動記憶数が上限値に達している場合に限り有効とすることができる。始動記憶が上限値に達している状態では、それ以上例えば図柄始動口へ入賞することで始動条件が成立しても図柄変動の始動契機は付与されないが、その場合に遊技者の操作により図柄変動時間を短縮する操作を行うことにより、図柄変動の消化率を高め、極力図柄始動契機の付与機会を失わずにすむようにできる。
【0023】
また、図柄表示装置による図柄の変動表示を開始する毎に、前記選択のための操作の有効時間をランダムに選択する操作有効時間乱数値を抽選し、その操作有効時間乱数値に基づいて選択した有効時間内に限り前記選択のための操作を有効とすることができる。この場合、操作可能時間が毎回異なるため、遊技者にとって図柄変動以外の部分での興趣が高まる。
【0024】
また、前記選択のための操作は、図柄変動の途中でも可能であるようにすることができる。遊技者は、リーチ演出があるのか否か、また、どのようなリーチ演出となるのかを図柄変動開始時から知ることは不可能で、図柄変動途中でリーチ演出となったときに出現するキャラクタ等により、経験則から結果を判断する。そのため、図柄変動表示の途中で関心の無いリーチ変動(例えば大当り信頼度の低いリーチ変動の場合)の場合に、その時点で短縮の操作をすることができるのが遊技者にとって好都合であり、それにより、リーチ変動を早く終了させて変動結果を知るようにでき、関心の無いリーチ変動を最後まで眺めていなくてもよくなる。この場合、図柄変動の途中で、所定時間が経過しても大当り遊技となる可能性が高いことを演出する予告画像が出現しない場合に、前記操作を可能としてもよく、図柄変動の途中で、所定時間が経過しても大当り遊技となる可能性が高いことを演出するリーチ変動とならない場合に、前記操作を可能としてもよく、図柄変動の途中で、大当り遊技となる可能性が高いことを演出するリーチ変動となっても、大当り信頼度の低いリーチ変動である場合に、前記操作を可能としてもよい。
【0025】
また、前記選択のための操作は、抽選結果に応じた図柄変動の態様が、大当たり遊技となることに確定していることを演出する態様である場合には無効とすることをができ、それにより、リーチ演出等のうちでも遊技者が最も興味を持つはずの演出は必ず最後まで見せるようにでき、演出において他遊技機との差別化を図ることが可能となる。なお、その場合、操作を無効とするとともに、新たな大当り予告演出に切り換えるようにすることもできる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0027】
(第1の実施の形態)
図1〜図6は本発明の第1の実施の形態を示す。図1は遊技機の正面図、図2は遊技盤面図、図3および図4は図柄処理のメインルーチンを示すフローチャート、図5は図柄処理のサブルーチン(リーチ選択処理)を示すフローチャート、図6は図柄処理のサブルーチン(ハズレ処理)を示すフローチャートである。
【0028】
図1に示す遊技機1は、第1種パチンコ機、特に所謂CR機であって、前枠2の前面にはガラス枠3が開閉可能に装着され、ガラス枠3の下に上皿部材4が開閉可能に装着されている。また、上皿部材4の下方に隣接する前枠2下部前面には下皿部材5が一体に設けられている。また、上皿部材4には上受け皿6が、下皿部材5には下受け皿7がそれぞれ形成され、下皿部材5の一側には発射ハンドル8が設けられている。また、上受け皿6の正面部右端には、遊技者が操作可能なリーチ選択用の操作ボタン9が設けられている。
【0029】
また、前枠2にはガラス枠3の後方に図2に示す遊技盤11が設けられている。遊技盤11は盤面に遊技領域12を構成し、その遊技領域12には、複数の入賞口a〜dと、普通図柄作動領域として普通図柄の変動契機を与える左右の普通図柄作動ゲート13、14と、普通図柄作動ゲート13、14における遊技球の検知を契機として普通図柄の変動表示を開始し所定時間経過後に変動を停止して確定表示する普通図柄表示装置15と、普通図柄変動の契機となる始動情報の4個を上限とする記憶数を表示する普通図柄始動記憶表示装置16と、所定始動条件の成立により特別図柄の変動表示を開始し所定時間経過後に停止した図柄を確定表示する特別図柄表示装置17(図柄表示装置)と、特別図柄変動の契機となる始動情報の4個を上限とする記憶数を表示する特別図柄始動記憶表示装置18と、普通図柄が当り図柄で確定表示されると拡開作動して特別図柄始動領域として特別図柄の変動契機となる第1種始動口19aを有する普通電動役物19と、特別図柄が大当り図柄で停止表示されることによって閉口状態から開放状態(「大当り遊技」)に変換する大入賞口を有する変動入賞装置(特別電動役物)20が設けられ、また、変動入賞装置(特別電動役物)20の下方には遊技球を回収するアウト口21が設けられている。
【0030】
普通図柄表示装置15は、遊技球が普通図柄作動ゲート13、14を通過したことが検出されると所定時間当り図柄とハズレ図柄を交互に繰り返し表示した後、当り図柄とハズレ図柄の内の何れかで停止した図柄を確定表示する。そして、この確定表示された図柄が当り図柄の場合、第1種始動口19aが1回拡開動作をする。
【0031】
特別図柄表示装置17は、左右の表示領域と中央の表示領域の合計3つの表示領域からなる図柄表示領域を有し、遊技球の第1種始動口19aへの流入(入賞)に伴い、各表示領域に0〜9までの数字を図柄として順次スクロール表示し、所定時間経過後に停止した図柄を確定表示する。この確定表示される図柄は、3図柄列が同じ図柄で揃った場合に大当り図柄と予め定めてあり、この大当り図柄が表示された場合、「大当り遊技」が発生して、大入賞口が開口する。
【0032】
この遊技機は、遊技領域12に撃ち込まれた遊技球が大入賞口へ入賞した時は、入賞球1個につき例えば15個の遊技球が賞球として払い出され、それ以外の入賞口(第1種始動口を含む)に入賞した時は、例えば5個の遊技球が賞球として払い出される。また、遊技球が左右の普通図柄作動ゲート13、14の何れかを通過したことが検知スイッチにより検出されると、その時点で当り乱数を抽選して、抽出した値を記憶し、普通図柄表示装置15による普通図柄の変動を開始するとともに、記憶した乱数値が当り値かハズレ値かの判定を行う。そして、所定の変動時間が経過した後、普通図柄表示装置15の図柄変動が停止し、当り図柄あるいはハズレ図柄が確定表示される。
【0033】
当り図柄が確定表示されると、第1種始動口19aを所定時間拡開作動させる。また、普通図柄表示装置15の図柄変動中に新たに遊技球が普通図柄作動ゲート13、14を通過すると、その都度、当り乱数(0〜96で構成されている)から乱数値を抽出し、その抽出した乱数値に対応する始動情報(普通図柄始動情報)を4個を上限として記憶するとともに、その始動記憶数だけ普通図柄始動記憶表示装置16を点灯させて始動記憶数を表示する。そして、図柄変動中の図柄が停止した後、記憶された始動情報に基づいて新たな図柄変動を開始するとともに、その時点でその始動情報に係る遊技球が普通図柄作動ゲート13、14を通過した時に抽出記憶した乱数値の判定を行い、抽出記憶した乱数値が3〜95であれば当りと判定し、0〜2及び96であればハズレと判定する。
【0034】
また、遊技球が第1種始動口19aに入賞したことが検知スイッチにより検出されると、それを契機として、特別図柄表示装置17の図柄表示領域で特別図柄の図柄変動表示を開始するとともに、大当り乱数、大当り図柄乱数又はハズレ図柄乱数、リーチ選択乱数を抽選して、抽出した各乱数値を記憶する。そして、大当り乱数の抽出値に対応する始動情報(特別図柄始動情報)を記憶し(図柄変動の停止まで記憶する)、特別図柄表示装置17による特別図柄の変動を開始するとともに、所定の大当り確率(例えば1/300)で、大当りか否か(記憶した乱数値が当たり値かハズレ値か)の判定を行う。
【0035】
また、特別図柄表示装置17の図柄変動中に新たに遊技球が第1種始動口19に入賞すると、その都度、大当り乱数から乱数値を抽出し、その抽出した乱数値に対応する始動情報(特別図柄始動情報)を4個を上限として記憶するとともに、特別図柄始動記憶表示装置18を点灯させて始動記憶数を表示する。そして、変動中の図柄が停止した後、記憶された始動情報に基づいて新たな図柄変動を開始するとともに、その時点でその始動情報に係る遊技球が第1種始動口19aに入賞した時に抽出記憶した乱数値の判定を行って、大当りあるいはハズレと判定し、所定の変動時間経過後に大当り図柄またはハズレ図柄を確定表示する。
【0036】
そして、大当りと判定され、図柄変動後に停止した大当り図柄が確定表示されると、大当りが発生し、大入賞口が開口して第1ラウンドが開始される。そして、開放した大入賞口に入賞した遊技球がカウントスイッチによって検出され、所定開放時間(約30秒)が経過するか、大入賞口に入賞した遊技球が所定数(例えば10個)に達すると、大入賞口が閉じて第1ラウンドが終了する。そして、大入賞口の開口中または閉口後の一定時間内に入賞した遊技球が大入賞口内部の特定領域を通過することを条件に、1回の大当りにつき初回を含め15ラウンドを限度として次ラウンドに移行する。そして、最後のラウンドが終了すると、大当り遊技が終了し、次回変動開始可能な状態に戻る。
【0037】
大当り乱数は、0〜299の300個の乱数値からなり、通常遊技中(低確率時)は、低確率用の大当り乱数の判定値として「7」が設定され、抽出された乱数値が「7」であれば大当りと判定され、それ以外であればハズレと判定される。図柄は、3列同じ図柄で揃って停止した場合が大当たり図柄である。この場合、通常遊技中の大当り確率は1/300である。
【0038】
また、この遊技機では、特別図柄が大当り図柄のうちの特定の図柄が「確変図柄」で、その他が「通常図柄」(例えば、奇数図柄が「確変図柄」、偶数図柄が「通常図柄」)とされ、「確変図柄」で確定表示された場合は、「大当り遊技」終了後に、大当り確率が通常(1/300)よりも高い確率(1/60)に変更される「確変遊技」が付与される。
【0039】
確変遊技中(高確率時)は、高確率用の大当り乱数の判定値として「7」、「11」、「127」、「233」、「277」が設定され、抽出された乱数値が「7」、「11」、「127」、「233」、「277」であれば大当りと判定され、それ以外であればハズレと判定される。この場合、確変遊技中の大当り確率は1/60となる。
【0040】
大当り図柄乱数は、0〜9の乱数値からなり、大当りの停止図柄(確定図柄)を乱数値毎に決定する。この大当り図柄乱数は、特別図柄表示装置17の表示領域に表示される0〜9の数字に対応して、例えば、大当り図柄乱数値として「3」を抽出した場合、確定表示される図柄は「3・3・3」となる。
【0041】
リーチ選択乱数は、0〜20の乱数値からなり、リーチ変動をするかどうかをこれら乱数値によって決定する。このリーチ選択乱数は、判定値として「3」、「17」が設定され、抽出された乱数値が「3」、「17」であればリーチ変動を行うと決定される。そして、リーチ変動を行うと決定されると、大当り乱数値に基づいた変動パターン(図柄変動表示の態様)が決定される。
【0042】
大当り乱数から抽出した乱数値が大当り乱数値で、「大当り」と判定されている場合は、その判定結果に基づいて「大当り」となるリーチ変動を含む変動パターンを決定し、また、「ハズレ」と判定されている場合は、その判定結果に基づいて「ハズレリーチ」を含む変動パターンを決定する。そして、それぞれ決定された変動パターンで図柄変動を行い、いずれの場合も、図柄変動中にリーチ演出を行う。「ハズレ」と判定され、リーチ変動を行わない場合は、リーチ演出の無いハズレの変動パターンで図柄変動を行う。
【0043】
また、この実施の形態の遊技機1は、上述のように上受け皿6の正面部右端に、遊技者が操作可能なリーチ選択用の操作ボタン9が設けられていて、所定条件が成立すると、特別図柄表示装置17に所定のメッセージが表示され、所定期間内にそのメッセージに従って操作ボタン9を操作することにより、リーチ変動時間を短縮することができる。また、所定期間内に操作ボタン9が操作されなかった場合は、大当り乱数値に基づいて決定されている変動パターン通りの態様でリーチ変動が行われる。
【0044】
次に、この実施の形態における特別図柄の図柄処理を、図3〜6に示すフローチャートを参照して説明する。
【0045】
この図柄処理は、図3および図4に示すように、ステップS101で特別図柄が変動中か否かを判定し、変動中でなければ、ステップS102で始動記憶数Uが1以上か否かを判定し、1以上であれば、ステップS103で始動記憶数Uが4(上限値)に達しているか否かを判定する。そして、始動記憶数Uが4に達していれば、ステップS104で「上限値FLG」を「ON」とし、ステップS105で始動記憶数Uから「1」を減算する。始動記憶数Uが1以上で3未満であれば、そのままステップS105に進み、始動記憶数Uから「1」を減算する。また、始動記憶数Uが0であれば、そのまま次に進む。
【0046】
そして、ステップS106で、現在の遊技状態が確変遊技か通常遊技かを判定し、確変遊技時の場合には、ステップS107で高確率時用の大当り乱数の判定値として「7」、「11」、「127」、「233」、「277」を設定し、通常遊技時の場合には、ステップS108で低確率時用の大当り乱数の判定値として「7」を設定する。
【0047】
次に、ステップS109で、抽出した大当り乱数値が設定された判定値と一致するかどうかで「大当り」か「ハズレ」かを判定し、「大当り」と判定したときは、ステップS110で「大当りFLG」を「ON」とし、次いで、ステップS111で、確定表示される図柄が「確変図柄」であるか否かを判定する。そして、「確変図柄」であると判定したときは、ステップS112で「確変FLG」を「ON」とする。また、「通常図柄」であると判定したときは、そのまま次に進む。
【0048】
そして、ステップS113で、抽出されたリーチ選択乱数値が判定値と一致するか否かによりリーチ変動を行うかどうかを判定し、リーチ変動を行うと判定したときは、ステップS114で後述の「リーチ選択処理」を実行する。また、リーチ変動を行わないと判定したときは、ステップS115で、抽出した大当り乱数値に基づいて大当り図柄を決定し、ステップS116で、抽出したリーチ乱数値に基づいてリーチ変動の態様(リーチパターン)を決定する。このとき、特別図柄表示装置17に、「リーチ変動を行いますか?行う場合は点灯中のボタンを5秒以内に操作してください。行わない場合は、そのままでいてください。」というようなメッセージが表示され、遊技者はこれに従って有効時間内(5秒以内)にリーチ選択用の操作ボタン9を操作することができる。
【0049】
次に、ステップS117で変動時間を設定し、ステップS118で図柄変動を開始し、ステップS120へ戻る。
【0050】
そして、ステップS120へ進み、図柄変動が所定時間経過したか否かを判定して、所定時間経過すると、ステップS121で図柄変動を停止する。
【0051】
また、ステップS109で「ハズレ」と判定したときは、ステップS119で後述の「ハズレ処理」を実行し、ステップS117で変動時間を設定し、ステップS118で図柄変動を開始し、ステップS120へ進み、図柄変動が所定時間経過したか否かを判定して、所定時間経過すると、ステップS121で図柄変動を停止する。
【0052】
ステップS114で実行するリーチ選択処理は、図5に示すように、ステップS201で、リーチ選択用の操作ボタン9を操作したことを示す「操作FLG」が「ON」になっているか否かを判定し、「OFF」の状態と判定した場合は、ステップS202で「上限値FLG」が「ON」になっているか否かを判定する。
【0053】
そして、「上限値FLG」が「ON」になっている場合は、ステップS203で、リーチ選択用の操作ボタン9の操作が行われたか否かを判定し、ボタン操作が行われたと判定したときは、ステップS204で「操作FLG」を「ON」とし、次いで、ステップS205で、変動時間が短縮された分をそれ以降の図柄変動の変動時間に振り分けるための振分時間を算出する。
【0054】
ここでは、第1種始動口19aに入賞した時に設定された図柄変動パターンによる正規の変動時間から規定時間(通常遊技状態時では例えば10秒)を引いた値を、その後、複数回にわたって振り分ける時間として算出する。その場合、例えば、正規の変動時間が40秒だとすると、「40秒−10秒」で「30秒」がそれ以降に振り分けられる時間となる。
【0055】
そして、ステップS206で、算出された振分時間を所定変動回数で割ることにより、図柄変動1回あたりに振り分けられる時間を算出する。ここでは、上記処理より算出した振分時間が「30秒」で、所定変動回数が10回とした場合、「30秒/10」で「3秒」が1回あたりの振分時間となる。
【0056】
次に、ステップS207で「大当りFLG」が「ON」かどうかを判定し、「ON」であれば、ステップS208で、大当り図柄乱数値に基づいて大当り図柄を決定し、また、「大当りFLG」が「OFF」であれば、ステップS209でハズレ図柄を決定する。
【0057】
また、ステップS201で「操作FLG」が「ON」と判定すると、ステップS210で操作ボタン9が操作された後に開始された図柄変動の変動回数が10回を越えたか否かを判定し、10回を越えるまでは、ステップS211で変動回数に1を加算し、ステップS212で、ステップS206にて算出した1回あたりの振分時間(上の例では「3秒」)を正規の変動時間に加算する。そして、ステップS216へ戻る。
【0058】
この場合、リーチ選択用の操作ボタン9を操作した後、図柄変動回数が10回に達するまでの間は、図柄変動1回あたり変動時間が正規の時間より例えば3秒長くなる。そして、変動開始から確定停止までの時間が通常時であれば10秒であるものが、ボタン操作することで「13秒」となり、また、この間にリーチ変動が行われた場合は、通常時であれば30秒であるものが、ボタン操作することで「33秒」となる。
【0059】
また、ステップS210で変動回数が10回を越えたと判定すると、ステップS213で「変動回数」を「0」に戻し、ステップS214で「操作FLG」を「OFF」とし、ステップS215で「振分時間」を「0」に戻し、ステップS202へ戻る。
【0060】
ステップS119で実行するハズレ処理は、図6に示すように、まず、ステップS301で「大当りFLG」を「OFF」とする。そして、ステップS302で、抽出されたリーチ選択乱数値が判定値と一致するか否かによりリーチ変動を行うかどうかを判定し、リーチ変動を行うと判定したときは、ステップS303で上述の「リーチ選択処理」を実行する。また、リーチ変動を行わないと判定したときは、ステップS304で、抽出したハズレ図柄乱数値に基づいてハズレ図柄を決定し、ステップS305で通常停止のパターンを決定する。
【0061】
以上の図柄処理を、実際の遊技において遊技球が第1種始動口19に入賞したことが検知され、大当り乱数、大当り図柄乱数、リーチ選択乱数が抽選されて、大当り乱数から「7」が抽出され、大当り図柄乱数から「3」が抽出され、リーチ選択乱数から「17」が抽出され、この時点の始動記憶数が上限値の4個に達していて、現在の遊技状態を通常遊技状態である場合について説明すると、現時点で図柄が変動中でない場合、図3に示すステップS102〜S103の判定を行い、始動記憶数Uは現在4個存在しているので、ステップS104で「上限値FLG」を「ON」とし、ステップS105で始動記憶数Uから「1」を減算する。そして、ステップS106で現在の遊技状態は通常遊技状態と判定して、ステップS108で「7」を設定し、次に、ステップS109で、大当り乱数値は「7」であるため「大当り」と判定し、ステップS110で「大当りFLG」を「ON」とする。そして、ステップS111で「確変図柄」と判定し、ステップS112で「確変FLG」を「ON」とする。
【0062】
そして、図4に示すステップS113で、抽出したリーチ選択乱数値が「17」であるため、リーチ変動を行うと判定し、図5に示すステップS201で、最初はリーチ選択操作ボタンを操作したことを示す「操作FLG」が「OFF」であるため、ステップS202へ進んで「上限値FLG」が「ON」されているかどうかを判定する。そして、「上限値FLG」は「ON」されているので、次に、ステップS203で操作ボタン9の操作が行われたか否かを判定して、遊技者が操作ボタン9をメッセージの表示されている有効時間内に操作した場合は、ステップS204で「操作FLG」を「ON」し、次に、ステップS205〜206で振分時間を算出し、ステップS207で大当り判定されているか否かを判定して、ここでは、大当り判定されているので、ステップS208で大当り図柄乱数値「3」に基づいて大当り図柄を決定し、リーチ選択処理を終了して図柄処理に戻り、図4のステップS117で変動時間を設定し、ステップS118で図柄変動を開始する。
【0063】
そして、この場合は、設定された図柄変動時間(例えば5秒)が経過すると、ステップS121で図柄変動を停止する。そして、この場合は「3・3・3」の大当り図柄が表示され、大当り遊技が開始される。
【0064】
そして、大当り遊技が終了すると、次回の図柄変動の開始となるが、その際、リーチ選択用の操作ボタン9が操作された後の図柄変動が10回終了するまでの間は、リーチ選択用の操作ボタン9の操作を無効とするとともに、その10回までの図柄変動に際しては、図5に示すステップS212で、先程算出した振分時間を変動時間に加算し、例えば、算出した振分時間が3秒であると、ボタン操作した場合の変動開始から確定停止までの変動時間は、通常時の10秒を「13秒」とし、また、この間にリーチ変動が行われた場合は、通常時の30秒を「33秒」とする。
【0065】
また、遊技者が操作ボタン9を有効時間内(5秒以内)に操作しなかった場合には、抽出されたリーチ選択乱数値に基づく正規の態様でリーチ変動が行われる。
【0066】
このように、遊技球が第1種始動口19aに入賞したことを契機として図柄変動が開始され、大当り乱数、大当り図柄乱数、リーチ選択乱数が抽選された後、始動記憶数が上限値の4個に達していることを条件として、リーチ選択乱数値がリーチ変動の判定値と一致し、リーチ変動を行う場合に、図柄変動を早く終わらせて結果を知りたい遊技者は、有効時間内に操作ボタン9を操作することで、変動時間を短縮させることができる。ただし、短縮の操作をした場合は、それ以降、所定期間にわたって変動時間が通常時よりも延長されるという不利な遊技状態となるデメリットが発生し、それにより、短縮の操作を行う遊技者と、そうでない遊技者との間の公平性が保たれる。
【0067】
なお、リーチ選択用の操作ボタン9が操作された後に付与されるデメリットとしては、上記のようにその後所定期間にわたって変動時間を延長する以外に、次のような手段を採用することができる。
【0068】
▲1▼リーチ選択用の操作ボタン9を操作すると、確変遊技中または時短遊技中であっても、図柄変動が所定回数(例えば10回)に達するまでの間は、通常遊技時の変動時間とする。この場合、例えば、通常遊技時の図柄変動時間を10秒、確変遊技時または時短遊技時の図柄変動時間を5秒とすると、操作ボタン9を操作した後、図柄変動が10回に達するまでの間は、図柄変動時間が10秒間となり、操作しなかった場合と比べて図柄変動回数が1/2に減少する。
【0069】
▲2▼リーチ選択用の操作ボタン9を操作すると、確変遊技中であっても、図柄変動が所定回数(例えば10回)に達するまでの間は、通常遊技時の確率とする。この場合、通常遊技時の確率1/300に対し、確変遊技時の確率は1/60で、本来なら大当りとなる可能性が高まるが、操作ボタン9を操作した後、図柄変動が例えば10回に達するまでの間は、確率が1/300となり、大当りの発生確率が低くなる。
【0070】
▲3▼リーチ選択用の操作ボタン9を操作すると、始動記憶数の上限値を所定期間(例えば図柄変動が10回に達するまで)少なくする。つまり、通常の始動記憶の上限値が4個だとすると、操作ボタン9を操作した後、図柄変動が10回に達するまでの間は、始動記憶の上限値を3個とする。
【0071】
▲4▼リーチ選択用の操作ボタン9を操作すると、図柄変動が所定回数に達するまでの間は、普通図柄の当り確率を低くする。この場合、普通図柄の当り確率は、通常であれば1/2で、1/2の確率で「当り」となり、1/2の確率で「ハズレ」となるのを、操作ボタン9を操作した後、図柄変動(普通図柄の変動でもいいし、特別図柄の変動でも良い)が10回に達するまでの間は、当たり確率を1/4とし、1/4の確率で「当り」となり、3/4の確率で「ハズレ」となるようにする。
【0072】
▲5▼リーチ選択用の操作ボタン9を操作すると、確変遊技中または時短遊技中であっても、図柄変動が所定回数に達するまでの間は、普通電動役物の開放時間を短縮する。つまり、確変遊技中の普通電動役物の開放時間は2秒という設定になっているが、操作ボタン9を操作した後、図柄変動(普通図柄の変動でもいいし、特別図柄の変動でも良い)が10回に達するまでの間は、開放時間を0.8秒に短縮する。
【0073】
▲6▼リーチ選択用の操作ボタン9を操作すると、図柄変動回数が所定回数に達するまでの間は、普通図柄の変動時間を延長する。つまり、通常遊技時の普通図柄の変動時間は30秒、確変遊技時または時短遊技時の普通図柄の変動時間は5秒と設定されているが、操作ボタン9を操作した後、図柄変動(普通図柄の変動でもいいし、特別図柄の変動でも良い)が10回に達するまでの間は、通常遊技時であれば変動時間を40秒とし、確変遊技時であれば30秒とする。
【0074】
▲7▼また、始動記憶が4個(その他、予め定めた所定数)に達した場合に、変動開始させるものの、特別図柄の図柄変動開始から確定表示されるまでの変動時間を、4個に達していない場合の変動時間よりも短縮する遊技機において、始動記憶が予め定めた4個に達している場合には、前記変動時間の短縮を無効とする。
【0075】
▲8▼また、大当り遊技終了後に回数制限付で特別図柄の図柄変動時間短縮の機能が付与される遊技機の場合、時間短縮遊技中にリーチ等をキャンセルすると、図柄変動時間短縮の機能を無効とする。
【0076】
▲9▼その他、特定の遊技状態において第1の入賞装置(第1種始動口)の通常状態から開放状態に変換されている時間が延長される機能が付与される遊技機の場合に、第1の入賞装置の変換時間の延長機能を無効としたり、特定の遊技状態において、少なくとも第1の図柄表示領域で表示される普通図柄の図柄変動開始から停止までの時間が短縮される機能が付与される遊技機の場合に、その短縮の機能を無効としたり、第1の図柄表示領域で表示される第1の図柄(普通図柄)の当り確率が高くなる特定の遊技状態において、その第1の図柄(普通図柄)の当り確率を低下させたり、第2の図柄表示領域で表示される第2の図柄(特別図柄)の当り確率を向上させる特定の遊技状態において、その第2の図柄(特別図柄)の当り確率を向上させる機能を無効とする。
【0077】
なお、リーチ選択用の操作ボタン9は、リーチ変動がない場合でも操作可能なようにしてもよく、また、逆に、リーチ変動のうち特に大当りとなる信頼度が高い特定のリーチ変動を含む態様である場合に限り有効としてもよい。また、始動記憶数が上限値に達していなくて操作ボタン9の操作を行えるようにすることもできる。
【0078】
また、リーチ選択用の操作ボタン9は、リーチ変動が始まってから操作するなど、図柄変動の途中でも操作可能となるようにしてもよい。遊技者は、リーチ演出があるのか否か、また、どのようなリーチ演出となるのかを図柄変動開始時から知ることは不可能で、図柄変動途中でリーチ演出となったときに出現するキャラクタ等により、経験則から結果を判断する。そのため、図柄変動表示の途中で関心の無いリーチ変動(例えば大当り信頼度の低いリーチ変動の場合)の場合に、その時点で短縮の操作をすることができるのが遊技者にとって好都合である。
【0079】
また、リーチ選択用の操作ボタン9の操作は、抽選結果に応じた図柄変動の態様が、大当たり遊技となることに確定していることを演出する態様(スーパーリーチ等)である場合には無効としてもよい。この場合、スーパーリーチ等、遊技者が最も興味を持つはずの演出は必ず最後まで見せることができ、演出において他遊技機との差別化を図ることが可能となる。また、その場合、操作を無効とするとともに、新たな大当り予告演出に切り換えるようにしてもよい。
【0080】
(第2の実施の形態)
本発明は第2の実施の形態として、特別図柄表示装置17による図柄の変動表示を開始する毎に、リーチ選択用の操作ボタン9の操作有効時間をランダムに選択するようにしてもよい。
【0081】
その場合、遊技球が第1種始動口19aに入賞したことが検知されると、大当り乱数、大当り図柄乱数、リーチ選択乱数に加えて、操作有効時間乱数を抽選するよう遊技機を構成する。
【0082】
操作有効時間乱数は、例えば表1に示すように、0〜49の50個の乱数値から構成されており、抽出された乱数値に応じて、リーチ選択用の操作ボタン9の有効時間を異なる設定とする。
【表1】
Figure 2004129738
【0083】
その他の構成および機能等は、図1〜図6を参照して説明した第1の実施の形態と同様である。
【0084】
この例では、例えば抽出された操作有効時間乱数値が「17」の場合、操作ボタン9の有効時間は「3秒」で、特別図柄表示装置17に先の実施の形態と同様のメッセージが表示されてから「3秒」以内にリーチ選択操作ボタンを操作しないと、操作は無効となる。
【0085】
(第3の実施の形態)
また、本発明は第3の実施の形態として、操作ボタン9の操作有効時間をランダムに選択するのではなく、表2に示すように、リーチ選択操作ボタンの操作回数によって操作有効時間を選択するようにしてもよい。
【表2】
Figure 2004129738
【0086】
この場合、遊技球が第1種始動口19aに入賞したことが検知されると、大当り乱数、大当り図柄乱数、リーチ選択乱数に加えて、操作有効時間乱数を抽選する。その他の構成および機能等は、図1〜図6を参照して説明した第1の実施の形態と同様である。
【0087】
この例では、例えば、リーチ選択用の操作ボタン9の操作が初めてのときは、操作回数「0回」のテーブルを使用して操作有効時間を設定する。この場合、乱数の分布は均等である。また、リーチ選択用の操作ボタン9の操作が「3回」となると、操作回数「3回」のテーブルを使用する。この場合、変動開始後直ぐに操作ボタン9の操作が有効となる確率は0で、その分、「変動開始から5秒経過〜2秒間」、「リーチ選択操作ボタン無効」の割合が高くなるというように、リーチ選択用の操作ボタン9の操作回数が増すほど、変動開始後直ぐに操作ボタン9の操作が有効となる確率が低下していき、操作ボタン9の操作が直ぐにできない確率や、操作ボタン9の操作が無効となる確率が増していく。
【0088】
(他の実施の形態)
本発明は他の実施の形態として、リーチ選択用の操作ボタンにより、図柄変動時間を複数種類から選択可能とすることもできる。
【0089】
この場合、例えば、リーチ選択乱数が抽選され乱数値が抽出されたときに、「5秒以内にリーチ変動時間を選択してください。(a)リーチ変動無し、(b)リーチ変動10秒、(c)リーチ変動20秒」というようなメッセージを表示し、操作ボタンを1回操作することで(a)を選択し、2回操作することで(b)を選択し、3回操作することで(c)を選択するよう構成する。そして、遊技者が例えば(b)を選択した場合、予め設定されている「リーチ変動10秒のリーチ変動パターン」の中から変動パターンが決定され、その決定された変動パターンに基づいて図柄変動を行うようにする。
【0090】
ただし、そうした操作を行うと、その後、上述のようなデメリットが付加されるものとする。
【0091】
また、本発明はさらに他の実施の形態として、発射球数や発射継続時間によって、操作ボタンの有効時間を決定することもできる。
【0092】
発射球数によって操作ボタンの有効時期を決定する場合、例えば、発射球数が100個に達すると、操作ボタンを1回操作可能とする。そして、操作ボタンが操作されると、その時点から発射球数が再度100個に発射球が達したときに、操作ボタンの操作がまた1回可能となるようにする。また、操作ボタンが操作されると、その時点から発射球数が所定個数(例えば200個)に達するまでの間は、操作ボタンの操作を無効とすることもできる。
【0093】
また、発射継続時間によって操作ボタンの有効時期を決定する場合、例えば、発射装置からの作動信号が3分間連続的に出力されている場合に、操作ボタンを1回操作可能とする。そして、操作後、2分間は操作を無効とし、再度、発射装置からの作動信号が3分間連続的に出力されていることが検知されると、操作ボタンの操作を1回可能とする。
【0094】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、図柄の変動表示開始から変動表示終了までの時間として抽選結果に応じた態様に基づく正規の変動時間以外に、短縮された変動時間を遊技者の操作により選択可能とするとともに、短縮された変動時間が選択された場合に、その選択後の所定期間にわたり、遊技状態を遊技者にとって相対的に不利な遊技状態に変換するようにすることにより、図柄変動を早く終わらせて結果を知りたい場合に、遊技者の操作で変動時間を短縮できて、退屈な時間を強いられることなく大当りへの期待感を高めながら遊技を継続して行うことができ、一方、短縮操作をした後、遊技状態が所定期間にわたって不利な遊技状態となるデメリットが発生することにより、その選択の操作を行う遊技者と、そうでない遊技者との間の公平性を保つことが可能となり、新たな遊技性として遊技者の関心を集めることができ、遊技機離れを防ぐことが可能となる。
【0095】
特に、その選択のための操作をリーチ変動を含む態様である場合に限り有効とすることで、遊技者の操作によりリーチ変動時間を短くして、図柄変動の消化率を高め、図柄変動結果を早く知ることが可能となって、図柄表示装置をただ眺めているだけの退屈な時間を極力無くするようにできる。
【0096】
そして、そのように図柄変動の態様がリーチ変動を含む態様である場合に限り有効とするものにおいて、短縮された変動時間が選択された場合に、正規の変動時間との時間差を、それ以降に開始される複数回の図柄変動表示の変動時間に振り分けて付加することにより、短縮の操作をした場合としない場合とで遊技時間に差がないようにすることができ、短縮操作をしない遊技者が不利にならないようにすることができる。
【0097】
また、その選択のための遊技者の操作を、抽選結果に応じた図柄変動の態様が、大当たり遊技となる可能性が高いことを演出するリーチ変動のうち特に大当りとなる信頼度が高い特定のリーチ変動を含む態様である場合に限り有効とすることにより、大当り信頼度が高いリーチ変動がハズレてしまった遊技者に対する「おまけ」として、短縮操作の権利を与えることができる。
【0098】
また、その選択のための操作を、リーチ変動が終了した後、図柄表示装置により新たに開始された図柄変動表示の回数が所定回数に達するまでに限り有効とすることにより、リーチ変動がハズレてしまった遊技者に対する「おまけ」として付与期間に適正なものにすることができる。
【0099】
また、その選択のための操作を、始動記憶数が上限値に達している場合に限り有効とすることにより、図柄変動時間の消化率を高め、極力図柄始動契機の付与機会を失わずにすむようにできる。
【0100】
また、図柄表示装置による図柄の変動表示を開始する毎に、選択のための操作の有効時間をランダムに選択する操作有効時間乱数値を抽選し、その操作有効時間乱数値に基づいて選択した有効時間内に限り選択のための操作を有効とすることにより、操作可能時間を毎回異ならせ、遊技者にとって図柄変動以外の部分での興趣が高まるようにすることができる。
【0101】
また、その選択のための操作を、図柄変動の途中でも可能であるようにすることにより、関心の無いリーチ変動(例えば大当り信頼度の低いリーチ変動の場合)の場合に、遊技者はその時点で短縮の操作をし、リーチ変動を早く終了させて変動結果を知るようにでき、関心の無いリーチ変動を最後まで眺めていなくてもよいようにすることができる。
【0102】
また、その選択のための操作を、抽選結果に応じた図柄変動の態様が、大当たり遊技となることに確定していることを演出する態様である場合には無効とすることにより、リーチ演出等のうちでも遊技者が最も興味を持つはずの演出は必ず最後まで見せることができ、演出において他遊技機との差別化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の遊技機の正面図である。
【図2】実施の形態の遊技機の遊技盤面図である。
【図3】実施の形態の遊技機における図柄処理のメインルーチンを示すフローチャート(1/2)である。
【図4】実施の形態の遊技機における図柄処理のメインルーチンを示すフローチャート(2/2)である。
【図5】実施の形態の遊技機における図柄処理のサブルーチン(リーチ選択処理)を示すフローチャートである。
【図6】実施の形態の遊技機における図柄処理のサブルーチン(ハズレ処理)を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 遊技機
9 操作ボタン
17 特別図柄表示装置(図柄表示装置)
19 普通電動役物
19a 第1種始動口
20 変動入賞装置(特別電動役物)

Claims (19)

  1. 所定の始動条件の成立を契機として、図柄表示装置による図柄の変動表示を開始するとともに、その図柄変動の態様および変動後に確定表示する図柄を抽選し、抽選結果に基づいて所定の態様で図柄を変動表示した後、停止した図柄を確定表示し、確定表示された図柄が大当り図柄である場合に遊技者に有利な大当り遊技となる遊技機において、
    前記図柄の変動表示開始から変動表示終了までの時間として抽選結果に応じた態様に基づく変動時間以外に、短縮された変動時間を遊技者の操作により選択可能とするとともに、前記短縮された変動時間が選択された場合に、その選択後の所定期間にわたり、遊技状態を変換するようにしたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記変換後の遊技状態として、前記短縮された変動時間で図柄が変動し、確定表示されて以降に開始される図柄変動表示の変動時間を、所定の図柄変動時間よりも長くすることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記始動条件の成立の契機を始動記憶として限度数まで記憶し、該始動記憶が予め定めた所定数に達した場合に、変動開始させるものの、図柄変動開始から確定表示されるまでの変動時間を、前記所定数に達していない場合の変動時間よりも短縮する遊技機であって、
    前記変換後の遊技状態として、始動記憶が予め定めた所定数に達している場合には、前記変動時間の短縮を無効とすることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  4. 前記図柄表示装置により、確定表示された図柄が特定の大当り図柄である場合に、大当り遊技終了後、所定条件が成立するまでの期間、特定遊技状態を遊技者に付与する遊技機であって、
    前記特定遊技状態のうち、少なくとも前記図柄表示装置による図柄変動時間が、前記特定遊技状態以外の図柄変動時間よりも短縮される機能の状態が付与された場合、
    前記変換後の遊技状態として、前記図柄変動時間の短縮機能を無効とすることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  5. 第1の領域における遊技球の検知を契機として第1の図柄の変動を開始し、所定の変動時間が経過した後、該第1の図柄を停止表示する第1の図柄表示領域と、
    第2の領域を有し、前記第1の図柄が所定の図柄態様で表示されることに基づいて、通常状態から開放状態に変換される第1の入賞装置と、
    前記第2の領域における遊技球の検知を契機として第2の図柄の変動を開始し、所定の変動時間が経過した後、該第2の図柄を停止表示する第2の図柄表示領域とを備え、
    前記第2の図柄が所定の図柄態様で停止表示されることに基づいて、遊技者に有利となる遊技状態とするとともに、前記停止表示された図柄態様が前記所定の図柄態様のうちの特定の図柄態様の場合に、前記遊技者に有利となる遊技状態の終了後、特定の遊技状態を付与する遊技機であって、
    前記特定の遊技状態において、少なくとも前記第1の入賞装置の通常状態から開放状態に変換されている時間が、前記特定の遊技状態以外の変換時間よりも延長される機能が付与された場合、
    前記変換後の遊技状態として、前記第1の入賞装置の変換時間の延長機能を無効とすることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  6. 第1の領域における遊技球の検知を契機として第1の図柄の変動を開始し、所定の変動時間が経過した後、該第1の図柄を停止表示する第1の図柄表示領域と、
    第2の領域を有し、前記第1の図柄が所定の図柄態様で表示されることに基づいて、通常状態から開放状態に変換される第1の入賞装置と、
    前記第2の領域における遊技球の検知を契機として第2の図柄の変動を開始し、所定の変動時間が経過した後、該第2の図柄を停止表示する第2の図柄表示領域とを備え、
    前記第2の図柄が所定の図柄態様で停止表示されることに基づいて、遊技者に有利となる遊技状態とするとともに、前記停止表示された図柄態様が前記所定の図柄態様のうちの特定の図柄態様の場合に、前記遊技者に有利となる遊技状態の終了後、特定の遊技状態を付与する遊技機であって、
    前記特定の遊技状態において、少なくとも前記第1の図柄表示領域で表示される図柄変動開始から停止までの時間が、前記特定の遊技状態以外の時間よりも短縮される機能が付与された場合、
    前記変換後の遊技状態として、前記第1の図柄表示領域で表示される図柄変動開始から停止までの時間の短縮機能を無効とすることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  7. 第1の領域における遊技球の検知を契機として第1の図柄の変動を開始し、所定の変動時間が経過した後、該第1の図柄を停止表示する第1の図柄表示領域と、
    第2の領域を有し、前記第1の図柄が所定の図柄態様で表示されることに基づいて、通常状態から開放状態に変換される第1の入賞装置と、
    前記第2の領域における遊技球の検知を契機として第2の図柄の変動を開始し、所定の変動時間が経過した後、該第2の図柄を停止表示する第2の図柄表示領域とを備え、
    前記第2の図柄が所定の図柄態様で停止表示されることに基づいて、遊技者に有利となる遊技状態とするとともに、前記停止表示された図柄態様が前記所定の図柄態様のうちの特定の図柄態様の場合に、前記遊技者に有利となる遊技状態の終了後、特定の遊技状態を付与する遊技機であって、
    前記変換後の遊技状態として、前記第1の図柄表示領域で表示される第1の図柄の当り確率を、前記特定の遊技状態よりも低下させることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  8. 第1の領域における遊技球の検知を契機として第1の図柄の変動を開始し、所定の変動時間が経過した後、該第1の図柄を停止表示する第1の図柄表示領域と、
    第2の領域を有し、前記第1の図柄が所定の図柄態様で表示されることに基づいて、通常状態から開放状態に変換される第1の入賞装置と、
    前記第2の領域における遊技球の検知を契機として第2の図柄の変動を開始し、所定の変動時間が経過した後、該第2の図柄を停止表示する第2の図柄表示領域とを備え、
    前記第2の図柄が所定の図柄態様で停止表示されることに基づいて、遊技者に有利となる遊技状態とするとともに、前記停止表示された図柄態様が前記所定の図柄態様のうちの特定の図柄態様の場合に、前記遊技者に有利となる遊技状態の終了後、特定の遊技状態を付与する遊技機であって、
    前記特定の遊技状態において、少なくとも前記第2の図柄表示領域で表示される前記第2の図柄の当り確率を、前記特定の遊技状態以外の当り確率よりも向上させる機能が付与された場合、
    前記変換後の遊技状態として、前記第2の図柄表示領域で表示される前記第2の図柄の当り確率を向上させる機能を無効とすることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  9. 前記選択のための操作は、抽選結果に応じた図柄変動の態様が、大当り遊技となる可能性が高いことを演出するリーチ変動を含む態様である場合に限り有効とすることを特徴とする請求項1〜8いずれか1項記載の遊技機。
  10. 前記短縮された変動時間が選択された場合に、前記抽選結果に応じた態様に基づく変動時間との時間差を、それ以降に開始される複数回の図柄変動表示の変動時間に振り分けて付加することを特徴とする請求項9記載の遊技機。
  11. 前記選択のための遊技者の操作は、抽選結果に応じた図柄変動の態様が、大当り遊技となる可能性が高いことを演出するリーチ変動のうち特に大当りとなる信頼度が高い特定のリーチ変動を含む態様である場合に限り有効とすることを特徴とする請求項1〜8いずれか1項記載の遊技機。
  12. 前記選択のための操作は、前記リーチ変動が終了した後、前記図柄表示装置により新たに開始された図柄変動表示の回数が所定回数に達するまでに限り有効とすることを特徴とする請求項9〜11いずれか1項記載の遊技機。
  13. 前記図柄表示装置による図柄変動表示中の前記始動条件の成立を始動記憶として所定の上限値まで記憶して、図柄変動表示が終了する毎に前記始動記憶に基づいて順次新たな変動表示を開始するとともに、前記選択のための操作は、始動記憶数が前記上限値に達している場合に限り有効とすることを特徴とする請求項1〜12いずれか1項記載の遊技機。
  14. 図柄表示装置による図柄の変動表示を開始する毎に、前記選択のための操作の有効時間をランダムに選択する操作有効時間乱数値を抽選し、前記選択のための操作は、前記操作有効時間乱数値に基づいて選択した有効時間内に限り有効とすることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項記載の遊技機。
  15. 前記選択のための操作は、図柄変動の途中でも可能であるようにすることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項記載の遊技機。
  16. 図柄変動の途中で、所定時間が経過しても大当り遊技となる可能性が高いことを演出する予告画像が出現しない場合に、前記操作を可能とすることを特徴とする請求項15項記載の遊技機。
  17. 図柄変動の途中で、所定時間が経過しても大当り遊技となる可能性が高いことを演出するリーチ変動とならない場合に、前記操作を可能とすることを特徴とする請求項15項記載の遊技機。
  18. 図柄変動の途中で、大当り遊技となる可能性が高いことを演出するリーチ変動となっても、大当り信頼度の低いリーチ変動である場合に、前記操作を可能とすることを特徴とする請求項15項記載の遊技機。
  19. 前記選択のための操作は、抽選結果に応じた図柄変動の態様が、大当り遊技となることに確定していることを演出する態様である場合には無効とすることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項記載の遊技機。
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