JP2016127926A - 遊技機 - Google Patents

Abstract

【課題】１種２種混合タイプの遊技機における遊技性を高めることができる遊技機を提供する。【解決手段】特定遊技状態（時短遊技状態）で遊技が制御されているときに、可変始動領域を遊技球が通過して第１条件および第２条件の何れかの条件が成立すると、可変入賞領域を開放する第２の特別遊技を行い、ここで、所定領域を遊技球が通過すると第１の特別遊技を行う。この第１の特別遊技が行われた後に、非特定遊技状態（通常遊技状態）又は特定遊技状態で遊技を制御可能であり、第２の特別遊技が行われているときにおける所定領域の遊技球の通過により第１の特別遊技が行われた後に特定遊技状態で遊技を制御する割合を、第２の特別遊技が第１条件の成立により行われたときと第２条件の成立により行われたときとで異ならせる。【選択図】図４０

Description

本発明は、１種２種混合タイプの遊技機の遊技性に関する技術である。

従来から、遊技機として１種２種混合タイプのパチンコ遊技機が実用に供され、この種のパチンコ遊技機においては、遊技球が流下可能な遊技領域に、第１始動口、開閉式の第２始動口、ゲート、開閉式の大入賞口等が設けられている。第１，第２始動口の何れかに遊技球が入賞すると始動条件の成立により特図判定情報が取得され、その特図判定情報に基づいて「大当り」か否か判定され、その判定結果に基づいて大当り判定図柄が特図表示器に図柄変動表示後停止表示された場合には１種大当りとなり、通常は閉塞している大入賞口を開放して遊技球が大入賞口に入賞可能となる大当り遊技が行われる。

遊技球がゲートを通過すると始動条件の成立により普図判定情報が取得され、その普図判定情報に基づいて「当り」か否か判定され、その判定結果に基づいて当り判定図柄が普図表示器に図柄変動表示後停止表示されると、通常は閉塞している第２始動口を開放して遊技球が第２始動口に入賞可能となる補助遊技が行われる。

この種のパチンコ遊技機においては、遊技領域に所謂Ｖゾーンを含む開閉式の可変入賞領域が設けられている。第２始動口に遊技球が入賞すると始動条件の成立により特図判定情報が取得され、その特図判定情報に基づいて「小当り」か否か判定され、その判定結果に基づいて小当り判定図柄が特図表示器に図柄変動表示後に停止表示されると、可変入賞領域を一時的に開放する小当り遊技が行われる。そして、この可変入賞領域の開放中に遊技球がＶゾーンを通過した場合には２種大当りとなり、１種大当りの場合と同様に大当り遊技が行われる。

特開２０１３−２３６８５１号公報

特許文献１のパチンコ遊技機のような１種２種混合タイプの遊技機において、遊技性を高め得る余地がある。

本発明の目的は、遊技性を高めることができる遊技機を提供することである。

本願発明は以下の構成を有するものである。尚、参照符号は、本願発明の理解促進の為に図面に図示した構成要素との対応関係の一例を示したものであり、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
本発明（パチンコ遊技機(1) ）は、遊技球が流下可能な遊技領域(5) に設けられ、遊技球が通過可能な通常始動領域(13)と、遊技球が通過し難い第１状態と通過し易い第２状態とに作動し得る可変始動領域(14a) と、前記遊技領域(5) に設けられ、遊技球が通過し難い閉状態から通過し易い開状態へ変化可能な可変入賞領域(17a) と、前記可変入賞領域(17a) に設けられ、遊技球が通過可能な所定領域(17f) と、前記通常始動領域(13)又は前記可変始動領域(14a) を遊技球が通過すると、所定の図柄表示手段(24a,24b) に図柄を変動表示させてから停止表示させる図柄表示制御手段(45)と、遊技者に有利な第１の特別遊技を行う第１特別遊技実行手段(46a) と、前記第１特別遊技実行手段(46a) により前記第１の特別遊技が行われた後に、前記可変始動領域(14a) を前記第２状態に作動させ難い非特定遊技状態又は前記第２状態に作動させ易い特定遊技状態で遊技を制御可能な遊技状態制御手段(58)と、前記遊技状態制御手段(58)により前記特定遊技状態で遊技が制御されているときに、前記可変始動領域(14a) を遊技球が通過して第１条件（例えば、実施例に係る図柄判定手段４４ｂにより図４０，図４１に示す小当り図柄ｂ（ｂ１，ｂ２）が判定されたこと）および第２条件（例えば、実施例に係る図柄判定手段４４ｂにより図４０，図４１に示す小当り図柄ｃ（ｃ１，ｃ２）又は小当り図柄ｄ（ｄ１，ｄ２）が判定されたこと）の何れかの条件が成立すると、前記可変入賞領域(17a) を遊技球が通過可能に開放する第２の特別遊技を行う第２特別遊技実行手段(46b) と、前記第２特別遊技実行手段(46b) により前記第２の特別遊技が行われているときに、前記所定領域(17f) を遊技球が通過すると前記第１の特別遊技を行う第３特別遊技実行手段(46c) とを備え、前記遊技状態制御手段(58)は、前記第３特別遊技実行手段(46c) により前記第１の特別遊技が行われた後に、前記非特定遊技状態又は前記特定遊技状態で遊技を制御可能であり、前記第２の特別遊技が行われているときにおける前記所定領域(17f) の遊技球の通過により前記第１の特別遊技が行われた後に前記特定遊技状態で遊技を制御する割合を、当該第２の特別遊技が前記第１条件の成立により行われたときと前記第２条件の成立により行われたときとで異ならせることを特徴とする。

尚、上記発明において、前記第２特別遊技実行手段(46b) により前記第２の特別遊技が行われる際に、前記所定領域(17f) を遊技球が通過し難い第１開放パターンおよび遊技球が通過し易い第２開放パターンの何れかの開放パターンで前記可変入賞領域(17a) を開放させることが可能な開放制御手段(47)を備え、前記開放制御手段(47)は、前記遊技状態制御手段(58)により前記特定遊技状態で遊技が制御されているときに、次に前記第３特別遊技実行手段(46c) により前記第１の特別遊技が実行されるまでに、前記第１開放パターンおよび前記第２開放パターンの両方が行われ得る構成を採用してもよい。

また、前記遊技状態制御手段(58)は、前記可変制御手段(47)により前記第１開放パターンが設定されたときよりも、前記第２開放パターンが設定されたときの方が、前記所定領域(17f) の遊技球の通過により前記第１の特別遊技が行われた後、前記特定遊技状態で遊技を制御する割合が高い構成を採用してもよい。また、所定の演出手段(69)に遊技演出を行わせる演出制御手段(60)を有し、前記遊技状態制御手段(48)は、前記特定遊技状態で遊技を制御しているときに、前記図柄表示制御手段(24a,24b) による図柄変動回数が所定回数に達するまでは前記特定遊技状態で遊技を制御し、前記図柄変動回数が所定回数に達すると前記非特定遊技状態で遊技を制御可能であり、前記演出制御手段(60)は、前記遊技状態制御手段(58)により前記特定遊技状態で遊技が制御されているときに、前記所定回数に達するまでの回数を示唆する特殊遊技演出を実行させる構成を採用してもよい。

本発明によれば、１種２種混合タイプの遊技機における遊技性を高めることができる。

実施例１のパチンコ遊技機の正面図である。 遊技盤の要部断面図である。 パチンコ遊技機の制御系のブロック図である。 パチンコ遊技機の機能ブロック図である。 大当り判定テーブルに関する図表である。 大当り図柄判定テーブルに関する図表である。 小当り図柄判定テーブルに関する図表である。 複数の図柄変動時間を示す図表である。 大当り遊技中の大入賞口の開閉パターンと大当り遊技終了後に設定される遊技状態等を示す図表である。 小当り遊技中の特定入賞口とＶ入賞口の開放パターンを示す図表である。 小当り遊技中の特定入賞口とＶ入賞口の開放のタイムチャートである。 Ｖ入賞後の大当り遊技中の大入賞口の開閉パターンと大当り遊技終了後に設定される遊技状態等に関する図表である。 第２始動口の作動モードに関する図表である。 遊技状態に関する図表である。 大当り遊技後の遊技状態を説明する説明図である。 第１特別遊技演出を示す図である。 第２特別遊技演出の実行期間を示すタイムチャートである。 第２特別遊技演出の選択テーブルに関する図柄である。 小当り遊技中の遊技演出及び時短遊技中の遊技演出を示す図である。 遊技制御基板のコンピュータが実行するタイマ割込処理のフローチャートである。 スイッチ処理のフローチャートである。 第１始動口ＳＷ処理のフローチャートである。 第２始動口ＳＷ処理のフローチャートである。 ゲートＳＷ処理のフローチャートである。 特別図柄処理のフローチャートである。 大当り判定処理のフローチャートである。 停止中処理のフローチャートである。 普通図柄処理のフローチャートである。 電チュー処理のフローチャートである。 特定入賞口処理のフローチャートである。 Ｖ入賞口処理のフローチャートである。 大入賞口処理のフローチャートである。 遊技状態設定処理のフローチャートである。 演出制御基板のコンピュータが実行するタイマ割込処理のフローチャートである。 コマンド受信処理のフローチャートである。 特殊遊技演出処理のフローチャートである。 遊技演出終了中処理のフローチャートである。 実施例２の特定入賞口と第１，第２Ｖ入賞口の開放パターンに関する図表である。 実施例３の特定入賞口とＶ入賞口の開放パターンに関する図表である。 実施例４の小当り図柄判定テーブルに関する図表である。 実施例４のＶ入賞後の大当り遊技中の大入賞口の開閉パターンと大当り遊技終了後に設定される遊技状態等に関する図表である。 実施例５の小当り遊技中に行われるオープニング演出の実行期間を示すタイムチャートである。 実施例５のオープニング演出選択テーブルに関する図表である。 変更形態に係る大当り判定テーブルに関する図表である。

以下、発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。

図１に示すように、パチンコ遊技機１には、遊技ホールの島構造体に取付けられた外枠２に開閉枠３が開閉自在に装着され、開閉枠３に開閉扉４が開閉自在に装着されている。開閉扉４に窓４ａが形成され、その窓４ａに透明板４ｂが装着されている。開閉枠３の左端部に開閉扉４の左端部が鉛直軸心回りに回動自在に支持されている。開閉扉４の右端部には、開閉扉４を開閉枠３に施錠するキーシリンダ４ｃが装着されている。開閉枠３に遊技盤５が装着され、遊技盤５とその前側の透明板４ｂとの間に遊技球が流下可能な遊技領域５ａが形成され、この遊技領域５ａが開閉扉４により開閉される。

開閉扉４の下部（窓４ａの下側部分）に遊技球を貯留する貯留皿８（上皿８ａと下皿８ｂ）を有する皿ユニット７が設けられ、その皿ユニット７に、遊技者が押下操作可能な演出ボタン９ａを有する演出ボタン装置９と、下皿８ｂに貯留された遊技球を遊技機外部へ排出する排出装置１０とが装備されている。

皿ユニット７の右下側に発射ハンドル１１が配設され、この発射ハンドル１１が回動操作されると、上皿８ａから球送り装置（図示略）により発射位置に導入された遊技球が発射装置（図示略）により発射される。上皿８ａに複数の遊技球が貯留されている場合、複数の遊技球が約０．６秒間隔で連続的に発射される。発射された遊技球はガイドレール１１ａにより案内され遊技領域５ａの上部に導入される。尚、遊技球の発射は、遊技者が発射ハンドル１１に設けられた発射停止ボタン（図示略）を操作することにより一時的に停止される。

遊技盤５の遊技領域５ａに、多数の障害釘１２、風車１２ａの他、第１始動口１３（通常始動領域）、開閉式の第２始動口１４ａを有する第２始動口装置１４、ゲート１５、開閉式の大入賞口１６ａを有する大入賞口装置１６、開閉式の特定入賞口１７ａを有する可変入賞装置１７、複数（４つ）の一般入賞口１８が図示の配置で設けられている。

第１始動口１３、ゲート１５、複数の一般入賞口１８に、夫々、そこに入賞（通過）した遊技球を検出する第１始動口ＳＷ１３ａ、ゲートＳＷ１５ａ、複数の一般入賞口ＳＷ１８ａ（「ＳＷ」はスイッチを意味する）が付設されている。

第２始動口装置１４（電動役物（所謂電チュー）は、第２始動口１４ａ（可変始動領域）、第２始動口１４ａを開閉する開閉部材１４ｂ、第２始動口１４ａに入賞した遊技球を検出する第２始動口ＳＷ１４ｃ、開閉部材１４ｂを開閉駆動する第２始動口ＳＯＬ１４ｄ（「ＳＯＬ」はソレノイドアクチュエータを意味する）を有する。第２始動口１４ａは、開閉部材１４ｂと第２始動口ＳＯＬ１４ｄにより、通常は遊技球が入賞し難い（入賞不可能な）閉状態（第１状態）となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い開状態（第２状態）とに作動し得る。

可変入賞装置１７は、特定入賞口１７ａ（可変入賞領域）と、特定入賞口１７ａを開閉する開閉部材１７ｂと、特定入賞口１７ａに入賞した遊技球を検出する特定入賞口ＳＷ１７ｃと、開閉部材１７ｂを開閉駆動する特定入賞口ＳＯＬ１７ｄとを有する。特定入賞口１７ａは、開閉部材１７ｂと特定入賞口ＳＯＬ１７ｄにより、通常は遊技球が入賞し難い（入賞不可能な）閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。

図２に示すように、可変入賞装置１７は、特定入賞口１７ａの内部に、外れ入球口１７ｅ、Ｖ入賞口１７ｆ（所定領域）、Ｖ入賞口１７ｆを通過した遊技球を検出するＶ入賞口ＳＷ１７ｈ、外れ入球口１７ｅを通過した遊技球を検出する外れ入球口ＳＷ１７ｊ、特定入賞口１７ａに入賞した遊技球が外れ入球口１７ｅとＶ入賞口１７ｆの何れかを通過するように初期状態と作動状態とに作動可能な振分装置１９が設けられている。

振分装置１９は、振分部材１９ａ、振分部材１９ａを駆動する振分ＳＯＬ１９ｂを有し、振分装置１９が初期状態のときに、振分部材１９ａが遊技球を外れ入球口１７ｅに誘導可能な図２に仮想線で示す位置になり、振分装置が作動状態のときに、振分部材１９ａが遊技球をＶ入賞口１７ｆに誘導可能な図２に実線で示す位置になる。

大入賞口装置１６は、大入賞口１６ａ、大入賞口１６ａを開閉する開閉部材１６ｂ、大入賞口１６ａに入賞した遊技球を検出する大入賞口ＳＷ１６ｃ、開閉部材１６ｂを開閉駆動する大入賞口ＳＯＬ１６ｄを有する。大入賞口１６ａは、開閉部材１６ｂと大入賞口ＳＯＬ１６ｄにより、通常は遊技球が入賞し難い（入賞不可能な）閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。

遊技球が入賞口１３，１４ａ，１６ａ，１７ａ，１８の何れかに入賞した場合、遊技球１個の入賞につき入賞口毎に設定された数（数個〜１０数個）の遊技球が賞球として貯留皿８（上皿８ａ）に払い出される。遊技球が第１又は第２始動口１３又は１４ａに入賞した場合、大当り抽選が行われ、その大当り抽選で当選した場合、通常は閉状態の大入賞口１６ａが開状態に作動する大当り遊技（第１の特別遊技）が発生する（１種大当り）。遊技球がゲート１２を通過した場合に当り抽選が行われ、その当り抽選で当選した場合、通常は閉状態の第２始動口１４ａが開状態に作動する補助遊技が発生する。

第２始動口１４ａに遊技球が入賞した場合、大当り抽選が行われ、その大当り抽選で小当りに当選した場合、通常は閉状態の特定入賞口１７ａが開状態に作動する小当り遊技（第２の特別遊技）が発生する。この小当り遊技中に、Ｖ入賞口１７ｆに入賞した場合、前記の大当り遊技（第１の特別遊技）が発生する（２種大当り）。

遊技盤５にはセンタ役物２１が取り付けられ、このセンタ役物２１に遊技演出用の画像表示器２２及び可動役物装置２３が装備されている。センタ役物２１は、そのセンタ枠体２１ａが遊技盤５に比較的大きく形成されたセンタ開口部( 図示略) に嵌合装着され、そのセンタ枠体２１ａの下部には、遊技球が転動可能なステージ２１ｂが形成されている。

画像表示器２２は、画面をパチンコ遊技機１の前側からセンタ枠体２１ａの内側を通して視認可能に配置され、例えば、大当り抽選等の抽選結果を報知する装飾図柄（演出図柄）、大当り抽選等に基づいて大当り期待度を示唆する遊技演出、所定のキャラクタの可変表示を含むオブジェクト画像、保留表示画像を含む演出画像（動画も含む）が表示される。可動役物装置２３は、画像表示器２２に表示される特定の遊技演出の一環として作動して、可動役物２３ａが待機位置と作動位置とに亙って遊技盤５の盤面と平行な上下方向へ移動する。尚、可動役物２３には、サブ画像表示器（図示略）が設けられている。

発射ハンドル１１を操作し、その操作量（回動角度）を変えて、遊技球の発射強度を調整可能である。依って、遊技球の発射強度を弱くして、遊技球がセンタ役物２１の左側を落下するように、遊技球を発射させる「左打ち」を行うことが可能であり、遊技球の発射強度を強くして、遊技球がセンタ役物２１の右側を落下するように、遊技球を発射させる「右打ち」を行うことが可能である。多数の障害釘１２、風車１２ａ、第１，第２始動口１３，１４ａ、ゲート１５、大入賞口１６ａ、特定入賞口１７ａ、一般入賞口１８、センタ役物２１の図示の配置等によって、「左打ち」では、第１始動口１３、一般入賞口１８ａを狙うことが可能になる一方で、「右打ち」では、第２始動口１４ａ、ゲート１５、特定入賞口１７ａ、大入賞口１６ａを狙うことが可能になる。

遊技盤５の左下部に遊技表示盤２４が設けられ、この遊技表示盤２４は、第１特図表示器２４ａ、第２特図表示器２４ｂ、普図表示器２４ｃ、第１特図保留表示器２４ｄ、普図保留表示器２４ｅ、遊技状態表示器２４ｆを備えている。尚、第１，第２特図表示器２４ａ，２４ｂが所定の図柄表示手段に相当する。

第１特図表示器２４ａには、第１特別図柄が変動可能に表示された後第１特図判定情報の結果を示す判定図柄が停止表示され、第１特図判定情報の結果が「大当り」（１種大当り）であることを示す大当り図柄、又は第１特図判定情報の結果が外れであることを示す外れ図柄が停止表示される。第１特図保留表示器２４ｄには第１特図保留数が表示され、その第１特図保留数は４未満の場合に第１始動口１３に遊技球が入賞する毎に１加算される。

第２特図表示器２４ｂには、第２特別図柄が変動可能に表示された後第２特図判定情報の結果を示す判定図柄が停止表示され、第２特図判定情報の結果が「大当り」（１種大当り）であることを示す大当り図柄、第２特図判定情報の結果が「小当り」であることを示す小当り図柄、又は第２特図判定情報の結果が外れであることを示す外れ図柄が停止表示される。

ところで、実施例のパチンコ遊技機１においては、第１又は第２特図表示器２４ａ又は２４ｂの特別図柄が変動表示中、大当り遊技中や小当り遊技中に第２始動口１４ａに新たに遊技球が入賞した場合、当該入賞によって得られる第２特図判定の権利は保留されないように構成されている。このため、遊技表示盤２４には、第２特図保留数を表示する表示器は設けられていない。

普図表示器２４ｃには普通図柄が変動可能に表示され、普図保留表示器２４ｅには普図保留数が表示され、その普図保留数は４未満の場合にゲート１２に遊技球が入賞する毎に１加算される。普通図柄が変動停止状態で、普図保留数が１以上の場合、普図保留数が１減算されて普通図柄が変動開始され、その後の停止図柄で当り抽選の結果が表示される。 遊技状態表示器２４ｆは、パチンコ遊技機１の電源投入時点における遊技状態を表示する。

次に、パチンコ遊技機１の制御系について説明する。
図３に示すように、制御装置３０は、遊技制御基板３１、払出制御基板３２、演出制御基板３３、画像制御基板３４、ランプ制御基板３５を備え、これら制御基板３１〜３５に夫々ＣＰＵとＲＯＭとＲＡＭを含むコンピュータを備えて構成され、演出制御基板３３は更にＲＴＣ（「ＲＴＣ」はリアルタイムクロックを意味する）を備えている。

遊技制御基板３１のコンピュータは、第１，第２始動口ＳＷ１３ａ，１４ｃ、ゲートＳＷ１５ａ、大入賞口ＳＷ１６ｃ、特定入賞口ＳＷ１７ｃ、Ｖ入賞口ＳＷ１７ｈ，複数の一般入賞口ＳＷ１８ａからの信号、払出制御基板３２からの制御情報を受けて、第２始動口ＳＯＬ１４ｄ、大入賞口ＳＯＬ１６ｄ、特定入賞口ＳＯＬ１７ｄ、振分ＳＯＬ１９ｂを制御し、払出制御基板３２、演出制御基板３３に制御情報を出力する。

払出制御基板３２のコンピュータは、遊技制御基板３１からの制御情報、払出球検出ＳＷ３６ｂ、球有り検出ＳＷ３６ｃ、満タン検出ＳＷ３６ｄからの信号を受けて、払出モータ３６ａを制御し、遊技制御基板３１に制御情報を出力する。演出制御基板３３のコンピュータは、遊技制御基板３１、画像制御基板３４、ランプ制御基板３５からの制御情報、演出ボタンＳＷ９ｂからの信号を受けて、画像制御基板３４、ランプ制御基板３５に制御情報を出力する。

画像制御基板３４のコンピュータは、演出制御基板３３からの制御情報を受けて、遊技演出用の画像表示器２２、スピーカ３７を制御し、演出制御基板３３に制御情報を出力する。ランプ制御基板３５のコンピュータは、演出制御基板３３からの制御情報を受けて、遊技演出用の枠ランプ３８ａ、盤ランプ３８ｂ、可動役物装置２３を制御し、演出制御基板３３に制御情報を出力する。

図４に示すように、遊技制御基板３１の主にコンピュータにより、図示の各手段４０〜４７、５０〜５８が構成されている。
特図カウンタ手段４０は、１６ビット構成の所謂ハード乱数であって、大当り、小当り、又は外れを決定する為の大当り乱数（大当り判定値）を、設定範囲(0〜65535)内で微小時間毎(0.1μs)毎に順次更新し、また、８ビット構成の所謂ソフト乱数である特図判定値（特図カウンタ値）を、設定範囲(0〜199)内で微小時間(4ms) 毎に順次更新する。

特図取得手段４１は、遊技球が第１始動口１３に入賞することにより、第１特図保留数が４未満の場合に始動条件が成立して、特図カウンタ手段４０により更新された大当り判定値、特図判定値、リーチ判定値、及び変動パターン判定値を取得し、これらの判定値が１組の第１特図判定情報となる。この特図取得手段４１により取得された第１特図判定情報が特図保留記憶手段３２に一旦記憶（保留）される。

特図取得手段４１は、遊技球が第２始動口１４ａに入賞することにより、第１又は第２特図表示器２４ａ又は２４ｂの特別図柄が変動表示中、大当り遊技中や小当り遊技中でない場合に始動条件が成立して、特図カウンタ手段４０により更新された大当り判定値、特図判定値、リーチ判定値、及び変動パターン判定値を取得し、これらの判定値が１組の第２特図判定情報となる。尚、特図保留記憶手段４２には、特図取得手段４１により取得された第２特図判定情報は記憶（保留）されない。

特図保留消化手段４３は、特図保留記憶手段４２に記憶されている第１特図判定情報を、第１特図表示器２４ａの図柄変動開始毎に順次１ずつ特図判定手段４４による判定に供して特図保留記憶手段４２から消去（保留消化）する。その際、特図保留記憶手段４２に複数の第１特図判定情報が記憶されている場合、それら複数の第１特図判定情報を特図保留記憶手段４２に記憶された順番（即ち、特図取得手段４１により取得された順番）で消化する。

特図判定手段４４は、所定条件の成立により特図取得手段４１により取得された特図判定情報に基づいて、大当り判定手段４４ａが、特別遊技（大当り／小当り）を行うか否かを判定し、特別遊技を行うと判定した場合には、図柄判定手段４４ｂが、小当り遊技中の特定入賞口１７ａの開放パターン、大当り遊技中の大入賞口１６ａの開閉パターン、及び当該大当り遊技終了後の遊技状態を判定する。

具体的には、先ず、大当り判定手段４４ａが、第１特図判定情報の大当り判定値に基づいて、大当り遊技を行うか否かを判定し、第２特図判定情報の大当り判定値に基づいて、大当り遊技を行うか否かを判定すると共に、大当り遊技と部類の異なる特別遊技である小当り遊技を行うか否かを判定する。この場合、図５に示すように、大当り判定テーブルとして、第１特図判定情報となる大当り判定値に対しては、特１判定テーブルを用いて判定し、第２特図判定情報となる大当り判定値に対しては、特２判定テーブルを用いて判定する。

特１判定テーブルを用いる場合、大当り判定値が約１／２００の割合で大当り特定値の何れかと一致する場合に、大当り遊技を行うと判定する。尚、特１判定テーブルには、小当り特定値は設定されておらず、つまり、第１始動口１３に遊技球が入賞しても小当りは発生しない。

特２判定テーブルを用いる場合、大当り判定値が約１／２００の割合で大当り特定値の何れかと一致する場合に、大当り遊技を行うと判定し、大当り判定値が約１９８／２００の割合で小当り特定値の何れかと一致する場合に、小当り遊技を行うと判定する。

大当り遊技を行うと判定した場合には、次に、図柄判定手段４４ｂが、その大当り判定値と組の特図判定値に基づいて、複数種類の大当り図柄（図６に示す５種類の大当り図柄Ａ〜Ｅ）の何れか１つを選択する。ここで、第１特図判定情報となる特図判定値に対しては、図６に示す特１図柄選択テーブルにより規定される選択率で大当り図柄Ａ〜Ｃの何れかの選択を行い、第２特図判定情報となる特図判定値に対しては、図６に示す特２図柄選択テーブルにより規定される選択率で大当り図柄Ｄ，Ｅの何れかの選択を行う。そして、図９に示すように、選択された大当り図柄の種類に応じて当該大当り遊技中の大入賞口１６ａの開閉パターン、及び当該大当り遊技後の遊技状態が決定される。

一方、小当り遊技を行うと判定した場合には、次に、図柄判定手段４４ｂが、その大当り判定値と組の特図判定値に基づいて、小当り図柄の種類を選択する。この場合、図７に示す小当り図柄判定テーブルにより規定される選択率で小当り図柄ａ〜ｄの何れかの選択を行う。そして、図１０、図１２に示すように、選択された小当り図柄の種類に応じて当該小当り遊技中の特定入賞口１７ａの開放パターン、及びＶ入賞後の大当り遊技中の大入賞口１６ａの開閉パターン、及び当該大当り遊技後の遊技状態が決定される。

特図表示制御手段４５は、特図判定手段４４による判定結果に基づいて特図保留消化手段４３により第１特図判定情報が消化されたことを契機に、第１特図表示器２４ａに第１特別図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させ、特図判定手段４４による判定が行われたことを契機に、第２特図表示器２４ｂに第２特別図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。

特図表示制御手段４５は、特図判定手段４４により大当り遊技を行うと判定された場合、選択された大当り図柄Ａ〜Ｅの何れか１つを停止表示させ、小当り遊技を行うと判定された場合には、小当り図柄ａ〜ｄの何れか１つを停止表示させ、特別遊技（大当り遊技、小当り遊技）を行わないと判定された場合には、外れ図柄を停止表示させる。

特図表示制御手段４５において、図柄変動時間決定手段４５ａは、特図判定手段４４による判定結果に基づいて選択された判定図柄（大当り図柄、小当り図柄、外れ図柄）、及び当該判定に供された特図判定情報のリーチ判定値と変動パターン判定値とに基づいて、図柄変動時間を決定し、そこで、図８に示す複数の図柄変動時間（変動時間１，２・・）の何れかを選択する。そして、特図表示制御手段４５は、図柄変動時間決定手段４５ａにより決定（選択）された図柄変動時間、特別図柄を変動表示させた後に停止表示させる。

ここで、特図判定手段４４において、事前判定手段４４ｃは、特図保留記憶手段４２に記憶されている第１特図判定情報（即ち、後に特図保留消化手段４３により消化される第１特図判定情報）に基づいて、具体的には、特図取得手段４１により第１特図判定情報が取得された際に、大当り判定手段４４ａ、図柄判定手段４４ｂ、図柄変動時間決定手段４５ａによる前記判定と同等の判定（即ち、大当り遊技を行うか否かの判定、大当り図柄、外れ図柄の判定、第１特図変動時間の判定）を事前に行うことが可能である。

特別遊技実行手段４６は、特図判定手段４４により、特別遊技（大当り、小当り）を行うと判定された場合、つまり、特図表示制御手段４５により、当該判定結果を示す判定図柄（図柄判定手段４４ｂにより選択された大当り図柄、小当り図柄）が停止表示された後、その判定図柄に応じた開閉パターンで大入賞口１６ａ、特定入賞口１７ａを開閉させる遊技者に有利な特別遊技（大当り遊技、小当り遊技）を行う。

特別遊技実行手段４６において、第１大当り遊技実行手段４６ａは、図９に示すように、大当り図柄の種類に応じて設定された大入賞口１６ａの開閉パターンで大当り遊技（第１種大当り）を行う。具体的に、１５Ｒ（ラウンド）長期開放では、大入賞口１６ａが１５Ｒに亙って開閉され、各ラウンドは、大入賞口１６ａを開放して開始後、大入賞口１６ａに遊技球が例えば９個入賞する、或いは例えば２９秒経過するＲ終了条件が成立すると、大入賞口１６ａを閉塞して終了する。

８Ｒ長期開放では、大入賞口１６ａが８Ｒに亙って開閉され、各ラウンドは、大入賞口１６ａを開放して開始後、１５Ｒ長期開放と同様のＲ終了条件が成立すると終了する。４Ｒ長期開放では、大入賞口１６ａが４Ｒに亙って開閉され、各ラウンドは、大入賞口１６ａを開放して開始後、１５Ｒ長期開放と同様のＲ終了条件が成立すると終了する。１５Ｒ短期開放では、大入賞口１６ａが１５Ｒに亙って開閉され、各ラウンドは、大入賞口１６ａを開放して開始後、大入賞口１６ａに遊技球が例えば９個入賞する、或いは例えば０．１秒経過するＲ終了条件が成立すると終了する。

特別遊技実行手段４６において、小当り遊技実行手段４６ｂは、図１０に示すように、小当り図柄の種類に応じて設定された特定入賞口開閉パターン、Ｖ入賞口開放パターンで特定入賞口１７ａ及びＶ入賞口１７ｆを一時的に開放する小当り遊技を行う。複数種類の特定入賞口開放パターンは、遊技球がＶ入賞する入賞率が異なるように構成されている。

具体的に、図１０、図１１に示すように、小当り図柄ａが停止表示されると、特定入賞口１７ａが開放され、開放開始時から０．２秒経過する、或いは所定個数（例えば６個）入賞すると閉塞される開放パターンが１回行われる。小当り図柄ｂ又はｃが停止表示されると、特定入賞口１７ａが開放され、開放開始時から０．２秒経過する、或いは所定個数入賞すると閉塞される開放パターンが２．０秒間隔おきに複数回（２回又は３回）行われる。小当り図柄ｄが停止表示されると、特定入賞口１７ａが開放され、開放開始時から３．０秒経過する、或いは所定個数入賞すると閉塞される開放パターンが１回行われる。 また、Ｖ入賞口１７ｆが、特定入賞口１７ａの開放開始時から２．１秒経過後に開放され、その後０．２秒経過すると閉塞される開放パターンが１回行われる。

ここで、小当り図柄ａの場合には、特定入賞口１７ａの開放時間が相対的に短時間であり、且つ特定入賞口１７ａの開放中にＶ入賞口１７ｆは開放されないので、小当り遊技中に遊技球が特定入賞口１７ａを通過してもＶ入賞する可能性はない。つまり、小当り図柄ａが停止表示された場合には、遊技球がＶ入賞し難い特定入賞口開放パターン（第１開放パターンに相当する）が実行される。

小当り図柄ｂ又はｃの場合には、特定入賞口１７ａの開放時間が相対的に短時間であり、且つ２回目の特定入賞口１７ａの開放開始時のときにＶ入賞口１７ｆが開放されるので、小当り遊技中に遊技球が特定入賞口１７ａを通過してＶ入賞口１７ｆに入賞する可能性がある。つまり、小当り図柄ｂ又はｃが停止表示された場合には、遊技球がＶ入賞する可能性がある特定入賞口開放パターンが実行される。

小当り図柄ｄの場合、特定入賞口１７ａの開放時間が相対的に長時間であり、且つ特定入賞口１７ａの開放中にＶ入賞口１７ｆが開放されるので、小当り遊技中に遊技球が特定入賞口１７ａを通過してＶ入賞する可能性が極めて高い。つまり、小当り図柄ｄが停止表示された場合には、遊技球がＶ入賞し易い特定入賞口開放パターン（第２開放パターン）が実行される。

ここで、小当り遊技実行手段４６ｂが実行する小当り遊技において、開放制御手段４７は、図柄判定手段４４ｂにより選択された小当り図柄の種類に応じて特定入賞口１７ａの開放パターンを設定して、特定入賞口１７ａ、Ｖ入賞口１７ｆの開放制御を実行する。

特別遊技実行手段４６において、第２大当り遊技実行手段４６ｃは、小当り遊技中にＶ入賞口１７ｆに遊技球が入賞すると、図１２に示すように、Ｖ入賞に応じて設定された大入賞口１６ａの開閉パターン（例えば１５Ｒ長期開放）で大当り遊技（２種大当り）を行う。尚、Ｖ入賞口１７ｆに入賞せずに外れ入球口１７ｅを通過した場合、小当り遊技に続いて大当り遊技は実行されない。

普図カウンタ手段５０は、８ビット構成のソフト乱数である当り判定値（当りカウンタ値）を、設定範囲(0〜199)内で微小時間(4ms) 毎に順次更新する。普図取得手段５１は、遊技球がゲート１５を通過したときに普図保留数が４未満の場合に始動条件が成立して、普図カウンタ手段５０により更新された当り判定値を取得し、この判定値が普図判定情報となる。この普図取得手段５１により取得された普図判定情報が普図保留記憶手段５２に一旦記憶（保留）される。

普図保留消化手段５３は、普図保留記憶手段５２に記憶されている普図判定情報を普図表示器２４ｃでの図柄変動開始毎に順次１ずつ普図判定手段５４による判定に供して普図保留記憶手段５２消去（保留消化）する。その際、普図保留記憶手段５２に複数の普図判定情報が記憶されている場合、それら複数の普図判定情報を普図保留記憶手段５２に記憶された順番（即ち、普図取得手段５１により取得された順番）で消化する。

普図判定手段５４は、普図取得手段５１により取得された（普図保留記憶手段５２に記憶された）普図判定情報に基づいて、詳しくは、普通図柄が変動表示される際、当該普通図柄の変動表示に係る普図判定情報、つまり、普図保留消化手段５３により消化された普図判定情報に基づいて、補助遊技を行うか否かを判定する。

普図表示制御手段５５は、普図判定手段５４による判定結果に基づいて、普図保留消化手段５３により普図判定情報が消化されたことを契機に、普図表示器２４ｃに普通図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。普図判定手段５４により補助遊技を行うと判定された場合には、当り図柄を停止表示させ、補助遊技を行わないと判定された場合には、外れ図柄を停止表示させる。

ここで、普図保留記憶手段５２は、普図表示制御手段５５により普通図柄が変動表示されているときにゲート１５を遊技球が通過して始動条件が成立することにより、普図取得手段５１により取得された普図判定情報を記憶する。

補助遊技実行手段５６は、普図判定手段５４により補助遊技を行うと判定された場合、普図表示制御手段５５により、その判定結果を示す判定図柄（当り図柄）が停止表示された後、第２始動口１４ａを開閉させる補助遊技を行う。第２始動口１４ａの開閉パターンは、第２始動口１４ａの作動モードに応じて図１３に示すように設定される。尚、第１又は第２特図表示器２４ａ又は２４ｂの特別図柄が変動表示中、大当り遊技中や小当り遊技中に補助遊技が行われた場合、第２始動口１４ａへの遊技球入賞による賞球は払い出されるが、特２特図判定情報は取得されない。

作動モード設定手段５７は、図１３に示すように、第２始動口１４ａの作動モードとして、第２始動口１４ａ（開閉部材１４ｂ）を開状態に作動させ難い低作動モード又は開状態に作動させ易い高作動モードに設定する。

具体的に、低作動モードでは、補助遊技中の第２始動口１４ａの開放時間（開放パターン）が相対的に短い時間（０．１秒×１回）に設定され、高作動モードでは、補助遊技中の第２始動口１４ａの開放時間（開放パターン）が相対的に長い時間（０．３秒×５回）に設定される。

遊技状態制御手段５８は、第２始動口１４ａを開状態に作動させ難い非特定遊技状態（通常遊技状態）又は開状態に作動させ易い特定遊技状態（時短遊技状態）で遊技を制御する。具体的に、図１４に示すように、非特定遊技状態（通常遊技状態）では、普図判定手段５４により補助遊技を行うと判定される当り確率が相対的に低い割合（１／１０）、普図表示器２４ｃでの図柄変動時間が相対的に長い時間（２５秒）、作動モード設定手段５７により低作動モードに設定される。

特定遊技状態（時短遊技状態）では、当り確率が相対的に高い割合（１０／１０）、図柄変動時間が相対的に短い時間（２．０秒）、作動モード設定手段５７により高作動モードが設定される。即ち、特定遊技状態は、非特定遊技状態によりも、普図当りの当選確率を高くするとともに、普図変動時間を短縮することにより第２始動口１４ａの開閉を頻発させて第２始動口１４ａに遊技球を入賞し易くした電動役物サポート付きの時短遊技状態である。

次に、大当り遊技後の遊技状態について図９、図１２、図１５に基づいて説明する。
通常遊技状態では、通常、左打ちが行われ、第１始動口１３への遊技球の入賞に基づいて大当り遊技を行うか否か判定される。尚、通常遊技状態では、第２始動口１４ａの作動モードが低作動モードに設定されるため、右打ちを行うメリットはない。遊技状態制御手段５８は、第１大当り遊技実行手段４６ａにより大当り遊技（１種大当り遊技）が行われた場合、その大当り遊技終了後の遊技状態を図９、図１５に示すように設定変更する。

大当り図柄Ａ，Ｂ，Ｄの何れかが停止表示された場合、当該大当り遊技終了後に時短遊技状態が設定され、大当り図柄Ａ，Ｂの停止からは、その後、特図表示器２４ａ，２４ｂでの特別図柄の特図変動回数が３０回に達すると、通常遊技状態へ移行される。大当り図柄Ｃ，Ｅの何れかが停止表示された場合、当該大当り遊技終了後に通常遊技状態が設定される（即ち、遊技状態は設定変更されない）。

小当り遊技実行手段４６ｂにより小当り遊技が行われた場合、Ｖ入賞口１７ｆに遊技球が入賞すると、小当り遊技に続いて第２大当り遊技実行手段４６ｃにより大当り遊技（２種大当り遊技）が行われる。遊技状態制御手段５８は、その大当り遊技終了後の遊技状態を図１２、図１５に示すように設定変更する。

図４に示すように、演出制御基板３３、画像制御基板３４、ランプ制御基板３５の主にコンピュータにより、図示の各手段６０〜６３が構成されている。
演出制御手段６０は、所定の演出手段６９に遊技演出を行わせる。尚、演出手段６９は、画像表示器２２、可動役物装置２３、スピーカ３７、ランプ３８ａ，３８ｂにより構成され、遊技演出は画像表示器２２での表示を主体に行われる。

演出制御手段６０において、図柄変動演出制御手段６１は、画像表示器２２に、第１又は第２特図表示器２４ａ又は２４ｂの特別図柄の変動表示に同期させて複数の演出図柄を変動表示させた後に、特図判定手段４４（大当り判定手段４４ａ、図柄判定手段４４ｂ、事前判定手段４４ｃ）による判定結果を示す組み合わせ態様で複数の演出図柄を夫々停止表示（本停止表示）させる変動表示演出を行わせる。

図１６に示すように、具体的に、画像表示器２２に横方向に並設された比較的大きな３つの図柄表示部２２ａが設定され、これら図柄表示部２２ａに、（１）３組の演出図柄列が縦スクロールにて変動した後、（２）例えば左側の演出図柄「７」が変動停止し、（３）例えば右側の演出図柄「１」が変動停止し、（４）例えば中央の演出図柄「６」が変動停止し、これら３つの演出停止図柄「７６１」が、特図判定手段４４による判定結果による判定結果を示す組み合わせ態様となる。

例えば、大当り判定手段４４ａにより大当りを行うと判定された場合、図柄判定手段４４ｂにより大当り図柄Ａ〜Ｅの何れかが判定された場合には、３つの演出停止図柄は同一図柄揃い（例えば、「１１１」や「２２２」や「７７７」）になる。また、例えば、大当り判定手段４４ａにより小当りを行うと判定された場合、図柄判定手段４４ｂにより小当り図柄ａ〜ｄの何れかが判定された場合には、３つの演出停止図柄は特定の組み合わせ態様（特定のゾロ目、例えば、「！！！」又は特定のバラケ目、例えば、「１２３」）になる。

演出制御手段６０において、特別遊技演出制御手段６２は、図柄変動演出制御手段６１により複数の演出図柄が本停止表示される前に、大当り期待度（特図判定手段４４により大当り遊技を行うと判定される可能性）が高いことを示すＳＰリーチ演出（第１特別遊技演出）を行わせることが可能であり、演出図柄表示制御手段６１により複数の演出図柄が本停止表示される前に、ＳＰリーチ演出よりも大当り期待度が高いことを示すＳＰ・ＳＰリーチ演出（第１特別遊技演出）を行わせることが可能である。尚、「ＳＰ」はスペシャルを意味する。

図１６に示すように、具体的に、（１）３つの演出図柄列が変動した後、（２）例えば左側の演出図柄「７」が変動停止し、（５）例えば右側の演出図柄「７」が変動停止し、これら演出図柄「７」「７」が揃ってリーチ状態となるが、発展演出が行われることなく、（６）例えば中央の演出図柄「６」が変動停止して外れとなる、又は中央の演出図柄「７」が変動停止して大当りとなる。

或いは、（５）右側の演出図柄「７」が変動停止し、リーチ状態になった後、（８）演出図柄「７」「７」が画面隅側へ移動して縮小表示され、（９）発展演出であるＳＰリーチ演出が行われる。そこで、ＳＰリーチ演出に特有の複数種類の動画の何れかが表示され、その後、ＳＰリーチの終了を以て、（１０）例えば中央の演出図柄「６」が変動停止して外れとなる、又は、（１１）例えば中央の演出図柄「７」が変動停止して大当りとなり、図１９に示す大当り遊技が行われる（Ａ）。

或いは、（５）例えば右側の演出図柄「７」が変動停止し、リーチ状態になった後、（１２）演出図柄「７」「７」が画面隅側へ移動して縮小表示され、（１３）発展演出であるＳＰ・ＳＰリーチ演出が行われる。

或いは、（５）例えば右側の演出図柄「７」が変動停止し、リーチ状態になった後、（８）演出図柄「７」「７」が画面隅側へ移動して縮小表示され、先ず、（９）発展演出であるＳＰリーチ演出が行われる。そして、ＳＰリーチ演出の終了を以て、（１０）例えば中央の演出図柄「６」が変動停止した後、再始動し、（１２）演出図柄「７」「７」が画面隅側へ移動して縮小表示され、（１３）ＳＰ・ＳＰリーチ演出が行われると、そこで、ＳＰ・ＳＰリーチ演出に特有の複数種類の動画の何れかが表示され、その後、ＳＰ・ＳＰリーチ演出の終了を以て、（１４）例えば中央の演出図柄「６」が変動停止して外れとなる、又は、（１５）例えば中央の演出図柄「７」が変動停止して大当りとなり、図１９に示す大当り遊技が行われる（Ａ）。

演出制御手段６０において、特別遊技演出制御手段６２は、図１７に示すように、図柄変動演出制御手段６１により複数の演出図柄が本停止表示される前に、Ｖ入賞し易い特定
入賞口開放パターンが実行される小当り遊技が行われる可能性を示唆する第２特別遊技演出（例えば、バトル演出やルーレットによるミニゲーム演出等）を行わせることが可能である。

具体的に、図１８に示す選択テーブルにより小当り図柄の種類及び外れに応じて規定された選択率で演出ａ〜ｄの何れかを選択する。演出ａ〜ｄの種類により、演出ａ→演出ｂ→演出ｃ→演出ｄの順番でＶ入賞し易い特定入賞口開放パターンが実行される期待度が高くなるように規定されている。例えば、小当り遊技を行うと判定され且つ小当り図柄ｄが選択された場合には、演出ｄが選択される割合が相対的に高く、一方、小当り遊技を行うと判定され且つ小当り図柄ａが選択された場合には、演出ａが選択される割合が相対的に高い。外れの場合には、演出ｄが選択される割合が相対的に高く、外れの場合でも遊技者のＶ入賞する可能性が高い特定入賞口開放パターンが実行されるので、小当りに当選している可能性がある期待感を煽ることができる。

特殊遊技演出制御手段６３において、小当り中遊技演出制御手段６３ａは、小当り遊技実行手段４６ｂにより小当り遊技が行われているときに、小当り中遊技演出を行わせる。

具体的に、図１９に示すように、（１）３つの演出図柄列が変動開始した後、この演出図柄列の変動表示と共に、図１７，図１８を用いて説明したように第２特別遊技演出の演出ａ〜ｄの何れかが行われ、（２）例えば左側の演出図柄「１」、例えば右側の演出図柄「３」が変動停止した後、例えば中央の演出図柄「２」が変動停止して小当りになると、（３）３つの演出図柄列「１２３」が画面隅側へ移動して縮小表示され、小当り中遊技演出が行われ、Ｖ入賞口１７ｆへの遊技球の入賞を煽る特有の複数種類の画像（例えば、複数のＶアイコンが表示される画像）の何れかが表示される。

（４）Ｖ入賞口１７ｆに遊技球が入賞すると、Ｖ入賞したことを報知するＶ入賞報知演出が行われる。（５）この報知演出が行われた後、「大当り」となったことが報知されるとともに、遊技者に大入賞口１６ａを狙った遊技球の打ち出しを促す情報が表示され、その後、大当り遊技演出が行われる（図示略）。尚、小当り遊技中にＶ入賞口１７ｆに遊技球が入賞しなかった場合には「外れ」を報知する報知演出が行われる。

特殊遊技演出制御手段６３において、時短遊技演出制御手段６３ｂは、第１大当り遊技実行手段４６ａにより大当り遊技が行われた後、又は、小当り遊技に続いて（Ｖ入賞により）第２大当り遊技実行手段４６ｃにより大当り遊技が行われた後に時短遊技状態が設定されると時短遊技演出を行わせ、この時短遊技演出において時短遊技状態の継続期間が特別図柄の変動回数（特図判定手段４４の判定回数）で設定されることを報知する時短遊技回数示唆演出（特殊遊技演出）を行わせる。

具体的に、図１９に示すように、１種大当り遊技の終了直後、又は、Ｖ入賞による２種大当り遊技の終了直後に（大当り遊技演出終了後）、（６）特別図柄の変動回数が所定回数（例えば３０回）変動されるまで時短遊技状態が継続されるチャンスタイムである情報が報知されるとともに、遊技者にＶ入賞を煽る特有の画像が表示される。（７）チャンスタイム開始後、３つの演出図柄列の変動中は、画面隅側に、現在の特別図柄の変動回数が表示され、（８）３つの演出図柄列が変動停止して小当りに当選しない場合、（９）画面中央に残りの特別図柄の変動回数が表示され、これにより、残りの時短遊技回数（２９回）が報知されることになる。

その後、（１０）小当りに当選しない場合、又は、小当り当選して（Ｂ）、当該小当り遊技中にＶ入賞口１７ｆに遊技球が入賞しない場合には（Ｃ）、小当り遊技終了後に、（１１）画面中央に残りの特別図柄の変動回数が表示され、残りの時短遊技回数が報知されることになる。（１２）その後、特別図柄の変動回数が所定回数に達するまでに、Ｖ入賞口１７ｆに入賞しなかった場合、時短遊技状態が終了した旨（通常遊技状態へ降格する旨）が報知されるとともに、遊技者に左打ちを狙った遊技球の打ち出しを促す情報が表示される。なお、時短遊技状態において、第２始動口１４ａへの遊技球の入賞により大当り当選した場合には、時短遊技演出を強制的に終了して大当り遊技演出が行われる。

次に、図４に示す各手段４０〜４５、５０〜５８、６０〜６３の機能を達成するために、制御装置３０（遊技制御基板３１、演出制御基板３３の各コンピュータ）が実行する主要な処理についてフローチャートに基づいて説明する。

図２０に示すように、遊技制御基板３１のコンピュータが実行するタイマ割込処理は微小時間（４ｍｓ）毎に開始され、そのタイマ割込処理において、乱数更新処理（Ｓ１）、スイッチ処理（Ｓ２）、図柄処理（Ｓ３）、電動役物処理（Ｓ４）、賞球処理（Ｓ５）、出力処理（Ｓ６）が順次実行される。

図２１に示すように、Ｓ２のスイッチ処理では、第１始動口ＳＷ処理（Ｓ７）、第２始動口ＳＷ処理（Ｓ８）、ゲートＳＷ処理（Ｓ９）が順次実行される。

図２２に示すように、Ｓ７の第１始動口ＳＷ処理では、第１始動口ＳＷ１３ａがオンの場合（Ｓ１１；Ｙｅｓ）、第１特図保留数Ｕが４未満の場合に（Ｓ１２；Ｙｅｓ）、第１特図保留数ＵがＵ+ １に加算され（Ｓ１３）、大当り判定値、図柄判定値、リーチ判定値及び変動パターン判定値（第１特図判定情報）が取得・格納され（Ｓ１４）、次に、事前判定処理が実行され（Ｓ１５）、第１特図保留数増加コマンドがセットされる（Ｓ１６）。

Ｓ１５の事前判定処理では、基本的に、図２５で説明する特別図柄処理のＳ３７とＳ３８と同等の処理が行われる。但し、この事前判定処理では、大当り遊技が行われていないときに取得された第１特図判定情報に対しては、当該第１特図判定情報の取得時の遊技状態に基づいて行われ、大当り遊技が行われているときに取得された第１特図判定情報に対して、当該大当り遊技が行われる直前の遊技状態に基づいて行われる。Ｓ１６では、Ｓ１５の事前判定処理の判定結果に関する先読み情報を含む第１特図保留数増加コマンドがセットされる。Ｓ１６でセットされたコマンド、及び、その他のステップでセットされたコマンドについては、Ｓ６の出力処理により演出制御基板３３に送信される。

図２３に示すように、Ｓ８の第２始動口ＳＷ処理では、第２始動口ＳＷ１４ｃがオンの場合（Ｓ１７；Ｙｅｓ）、大当り遊技フラグがＯＮでなく（Ｓ１８；Ｎｏ）、小当り遊技フラグがＯＮでなく（Ｓ１９；Ｎｏ）、特別図柄が変動中でない場合には（Ｓ２０；Ｎｏ）には、大当り判定値、図柄判定値、リーチ判定値及び変動パターン判定値（第２特図判定情報）が取得される（Ｓ２１）。一方、第２始動口ＳＷ１４ｃがオンの場合でも、大当り遊技フラグがＯＮ（Ｓ１８；Ｙｅｓ）、又は、小当り遊技フラグがＯＮ（Ｓ１９；Ｙｅｓ）、又は、特別図柄が変動中の場合（Ｓ２０；Ｙｅｓ）には、第２特図判定情報は取得されない。

図２４に示すように、Ｓ９のゲートＳＷ処理では、ゲートＳＷ１５ａがオンの場合（Ｓ２２；Ｙｅｓ）、普図保留数が４未満の場合（Ｓ２３；Ｙｅｓ）、普図保留数ＧがＧ+ １に加算され（Ｓ２４）、当り判定値が取得・格納される（Ｓ２）。

図２５に示すように、Ｓ３の図柄処理で実行される特別図柄処理では、大当り遊技フラグ又は小当り遊技フラグがＯＮか否か判定され（Ｓ３１）、その判定がＮｏの場合、つまり、大当り遊技や小当り遊技が実行中でない場合、特別図柄が変動中か否か判定され、その判定がＹｅｓの場合、Ｓ４１へ移行する。

Ｓ３２の判定がＮｏの場合、第２始動口入賞に係る第２特図判定情報を取得したか否か判定され（Ｓ３３）、その判定がＮｏの場合、第１特図保留数Ｕが１以上か否か判定され（Ｓ３４）、その判定がＮｏの場合、客待ち設定処理（Ｓ４５）が実行される。Ｓ３４の判定がＹｅｓの場合、第１特図保留数ＵがＵ−１に減算される（Ｓ３５）。Ｓ３３の判定がＹｅｓ又はＳ３５の実行後、客待ちフラグがＯＦＦにされ（Ｓ３６）、大当り判定処理（Ｓ３７）、変動パターン選択処理（Ｓ３８）が実行される。

図２６に示すように、Ｓ３７の大当り判定処理では、先ず、大当り判定値処理（Ｓ５１）が実行され、図５を用いて説明したように、特図判定情報の大当り判定値が、大当り特定値か否か判定されることで、大当りか否か判定され（Ｓ５２）、その判定がＹｅｓの場合、図柄判定値処理が実行され（Ｓ５３）、ここで、当該特図判定情報の図柄判定値に基づいて、図６を用いて説明したように、判定図柄として大当り図柄が複数種類の大当り図柄の中から選択設定される（Ｓ５４）。

Ｓ５２の判定がＮｏの場合、前記大当り判定値が、図５を用いて説明したように、小当り特定値が否か判定されることで、小当りか否か判定され（Ｓ５５）、その判定がＹｅｓの場合、図柄判定値処理が実行され（Ｓ５６）、ここで、当該第２特図判定情報の図柄判定値に基づいて、図７を用いて説明したように、判定図柄として小当り図柄が複数種類の小当り図柄の中から選択設定される（Ｓ５７）。Ｓ５５の判定がＮｏの場合、判定図柄として外れ図柄が設定される（Ｓ５８）。尚、大当り判定処理に供された第１特図判定情報は、特図保留記憶手段４２から消去（消化）される。

図２５に示すように、Ｓ３７の大当り判定処理の実行後、Ｓ３８の変動パターン処理では、Ｓ３７（Ｓ５４又はＳ５７又はＳ５８）で設定された図柄、及び、Ｓ５２において大当りか否かの判定に供された大当り判定値と組のリーチ判定値、変動パターン判定値、Ｓ５５において小当りか否かの判定に供された大当り判定値と組の変動パターン判定値等に基づいて、図８を用いて説明したように、変動パターン（特図変動時間）が選択設定される。その後、第１又は第２特別図柄が変動開始され（Ｓ３９）、Ｓ３７で設定された判定図柄とＳ３８で設定された変動パターン（特図変動時間）の情報を含む特図変動開始コマンドがセットされる（Ｓ４０）。

次に、Ｓ３２の判定がＹｅｓの場合、又は、Ｓ４０の実行後、Ｓ３８で設定された特図変動時間が経過した場合（Ｓ４１；Ｙｅｓ）、第１又は第２特別図柄が変動停止され（Ｓ４２）、ここで、Ｓ３７で設定された図柄が第１又は第２特別表示器２４ａ又は２４ｂに表示される。続いて、特図変動停止コマンドがセットされ（Ｓ４３）、停止中処理が実行される（Ｓ４４）。

図２７に示すように、Ｓ４４の停止中処理では、１種大当りの場合（Ｓ６１；Ｙｅｓ）、大当り遊技フラグがＯＮにされ（Ｓ６２）、時短遊技フラグがＯＮの場合には（Ｓ６３；Ｙｅｓ）、時短遊技フラグがＯＦＦにされる（Ｓ６４）。つまり、大当り遊技中は、通常遊技状態に設定される。Ｓ６３の判定がＮｏの場合、又は、Ｓ６４の処理を実行後、オープニングコマンドがセットされる（Ｓ６５）。

他方、Ｓ６１の判定がＮｏの場合、つまり、１種大当りでない場合、時短遊技フラグがＯＮか否か判定され（Ｓ６６）、その判定がＹｅｓの場合、時短遊技状態の継続回数ＪがＪ−１に減算され（Ｓ６７）、Ｊ＝０の場合（Ｓ６８；Ｙｅｓ）、時短遊技フラグがＯＦＦにされる（Ｓ６９）。

次に、Ｓ６６の判定がＮｏの場合、又は、Ｓ６８の判定がＮｏの場合、Ｓ６９の実行後、小当りか否か判定され（Ｓ７０）、その判定がＹｅｓの場合には、小当り遊技フラグがＯＮにされ（Ｓ７１）、オープニングコマンドがセットされる（Ｓ６５）。

図２８に示すように、Ｓ３の普通図柄処理では、第２始動口１４ａを開放する補助遊技フラグがＯＮ（つまり、補助遊技が実行中）か否か判定され（Ｓ７２）、その判定がＮｏの場合、普通図柄が変動中か否か判定され（Ｓ７３）、その判定がＹｅｓの場合、Ｓ８１へ移行する。一方、Ｓ７３の判定がＮｏの場合、普図保留数Ｇが１以上か否か判定され（Ｓ７４）、その判定がＹｅｓの場合、ＧがＧ−１に減算され（Ｓ７５）、当り判定処理（Ｓ７６）、停止図柄設定処理（当り図柄／外れ図柄の何れかを設定）が実行される（Ｓ７７）。

Ｓ７８では、現在の遊技状態が時短遊技状態か否か判定され、即ち、時短遊技フラグがＯＮに設定されているか否か判定され（Ｓ７８）、その判定がＮｏの場合、即ち通常遊技状態の場合、普図変動時間を例えば２５秒にセットする（Ｓ７９Ａ）。一方、Ｓ７８の判定がＹｅｓの場合、普図変動時間を例えば２．０秒にセットされ（７９Ｂ）、普通図柄が変動開始される（Ｓ９０）。

Ｓ８１において設定された普図変動時間が経過したか否か判定され、その判定がＹｅｓの場合、普通図柄がＳ７７で設定された停止図柄で変動停止され（Ｓ８２）、当りとなった場合（Ｓ８３；Ｙｅｓ）、補助遊技フラグがＯＮにセットされる（Ｓ８４）。

図２９に示すように、Ｓ４の電動役物処理で実行される電チュー処理では、補助遊技フラグがＯＮか否か判定され（Ｓ１８１）、その判定がＹｅｓの場合、第２始動口１１ａ（所謂電チュー始動口）を開放する補助遊技が実行され、Ｓ第２始動口１１ａが開放動作を行っているか否か判定され（Ｓ１８２）、その判定がＮｏの場合、Ｓ１８６へ移行する。

一方、Ｓ１８２の判定がＮｏの場合、現在の遊技状態が時短遊技状態か否か判定され、即ち、時短遊技フラグがＯＮに設定されているか否か判定され（１８３）、その判定がＮｏの場合、図１３を用いて説明した第２始動口１４ａの開閉パターンが低作動モードに設定され（Ｓ１８４Ａ）、Ｓ１８３の判定がＹｅｓの場合、高作動モードに設定され（Ｓ１８４Ｂ）、設定された作動モードで第２始動口１４ａを開閉動作させる（Ｓ１８５）。

Ｓ１８６では、第２始動口１１ａの開放時間が設定時間経過したか否か判定され、その判定がＹｅｓの場合、補助遊技フラグがＯＦＦにされる（Ｓ１８７）。

図３０に示すように、Ｓ４の特定入賞口処理では、小当り遊技フラグがＯＮか否か判定され（Ｓ８１）、その判定がＹｅｓの場合、小当り遊技のオープニング中であるか否か判定され（Ｓ８２）、その判定がＹｅｓの場合、予め設定されたオープニング時間が経過したか否か判定され（Ｓ８３）、その判定がＹｅｓの場合、特定入賞口開放パターン設定処理が実行される（Ｓ８４）。Ｓ８４の特定入賞口開放パターン設定処理では、図１０を用いて説明したように、小当り図柄の種類に応じて複数種類の特定入賞口開放パターンの何れかが選択されて設定される。

一方、Ｓ８２の判定がＮｏの場合、小当り遊技のエンディング中か否か判定され（Ｓ８５）、その判定がＮｏの場合、特定入賞口１７ａが作動中か否か判定される（Ｓ８６）。Ｓ８５の判定がＹｅｓの場合、Ｓ９９へ移行し、Ｓ８６の判定がＹｅｓの場合、Ｓ９１へ移行し、Ｓ８６の判定がＮｏの場合、Ｓ８７へ移行する。

Ｓ８７では、１回目の特定入賞口１７ａの開閉後、インターバル時間が経過している場合、特定入賞口１７ａの作動回数ＸがＸ+ １に加算され、特定入賞口１７ａの作動が開始され、即ち、特定入賞口１７ａが開放される（Ｓ８８）。次に、特定入賞口１７ａの作動時間Ｔの計時が開始され（Ｓ８９）、特定入賞口１７ａへの遊技球の入賞個数ｎの計測が開始され（Ｓ９０）、続いて、特定入賞口１７ａの作動開始時から予め設定された設定時間（０．２秒ｏｒ３．０秒）が経過した否か判定される（Ｓ９１）。

Ｓ９１の判定がＮｏの場合、ｎ≧規定個数ｎｃ（例えばｎｃ＝６）か否か判定される（Ｓ９２）。Ｓ９１の判定がＹｅｓ、又はＳ９２の判定がＹｅｓの場合、特定入賞口１７ａの作動が終了され、即ち、特定入賞口１７ａが閉塞され（Ｓ９３）、入賞個数ｎ、作動時間Ｔが「０」にリセットされ（Ｓ９４）、作動回数Ｘが開放パターンに応じて設定されている規定回数Ｘｃ（Ｘｃ＝１回ｏｒ２回ｏｒ３回）実行されたか否か判定される（Ｓ９５）。

Ｓ９５の判定がＹｅｓの場合、規定回数Ｘが「０」にリセットされ（Ｓ９６）、小当り遊技のエンディングが開始され（Ｓ９７）、エンディングコマンドがセットされる（Ｓ９８）。次に、エンディング時間が経過したか否か判定され（Ｓ９９）、その判定がＹｅｓの場合、小当り遊技フラグがＯＦＦされ（Ｓ１００）、Ｖ入賞口フラグがＯＮか否か判定され（Ｓ１０１）、その判定がＹｅｓの場合、Ｖ入賞口フラグがＯＦＦにされ（Ｓ１０２）、大当り遊技フラグがＯＮにされ（Ｓ１０３）、時短遊技フラグがＯＦＦにされる（Ｓ１０４）。

図３１に示すように、Ｓ４のＶ入賞口処理では、小当り遊技フラグがＯＮか否か判定され（Ｓ１１１）、その判定がＹｅｓの場合、Ｖ入賞口１７ｆの開放タイミング（特定入賞口１７ａの開放開始時から２．０秒経過）か否か判定され、（Ｓ１１２）、その判定がＹｅｓの場合、Ｖ入賞口１７ｆが開放される（Ｓ１１３）。Ｓ１１２の判定がＮｏの場合、又はＳ１１３の処理が実行された後、Ｖ入賞口１７ｆが開放中か否か判定される（Ｓ１１４）。

Ｓ１１４の判定がＹｅｓの場合、Ｖ入賞口１７ｆの閉塞タイミング（開放開始後０．２秒）か否か判定され（Ｓ１１５）、その判定がＹｅｓの場合、Ｖ入賞口１７ｆが閉塞される（Ｓ１１６）。Ｓ１１４の判定がＮｏの場合、又はＳ１１５の判定がＮｏの場合、又はＳ１１６の実行後、Ｖ入賞口ＳＷ１７ｈがＯＮか否か判定され（Ｓ１１７）、その判定がＹｅｓの場合、Ｖ入賞口フラグがＯＮにされ（Ｓ１１８）、Ｖ入賞コマンドがセットされる（Ｓ１１９）。

図３２に示すように、Ｓ４の大入賞口処理では、大当り遊技フラグがＯＮか否か判定され（Ｓ１４１）、その判定がＹｅｓの場合、大当り遊技のオープニング中であるか否か判定され（Ｓ１４２）、その判定がＹｅｓの場合、オープニング時間が経過したか否か判定され（Ｓ１４３）、その判定がＹｅｓの場合、大入賞口開閉パターン設定処理が実行される（Ｓ１４４）。

Ｓ１４４の大入賞口開閉パターン設定処理では、図９を用いて説明したように、大当り図柄の種類に応じて、１５Ｒ長期開放、８Ｒ長期開放、４Ｒ長期開放、１５Ｒ短期開放、の何れかの開閉パターンが設定される。

一方、Ｓ１４２の判定がＮｏの場合、大当り遊技のエンディング中か否か判定され（Ｓ１４５）、その判定がＮｏの場合、大入賞口１６ａが作動中か否か判定される（Ｓ１４６）。Ｓ１４５の判定がＹｅｓの場合、Ｓ１６０へ移行し、Ｓ１４６の判定がＹｅｓの場合、Ｓ１５２へ移行し、Ｓ１４の判定がＮｏの場合、Ｓ１４７へ移行する。

Ｓ１４７では、インターバル時間経過後、ＲがＲ+ １に加算され、次にＲ開始コマンドがセットされ（Ｓ１４８）、大入賞口１６ａの作動が開始され、即ち、大入賞口１６ａが開放される（Ｓ１４８）。次に、Ｒ作動時間Ｔの計時が開始され（Ｓ１５０）、大入賞口１６ａへの遊技球の入賞個数Ｎの計測が開始される（１５１）。

Ｓ１５２では、Ｔ≧Ｒ最大作動時間Ｔｃ（Ｔｃ＝長期開放：２９秒、短期開放：０．１秒）か否か判定され、その判定がＮｏの場合、Ｎ≧規定個数Ｎｃ（Ｎ＝９）か否か判定される（Ｓ１５３）。Ｓ１５２の判定がＹｅｓ又はＳ１５３の判定がＹｅｓの場合、大入賞口１６ａの作動が終了され、即ち、大入賞口１６ａが閉塞され（Ｓ１５４）、Ｔ，Ｎが「０」にリセットされ（Ｓ１５５）、Ｒｃ＝最大Ｒｃ（Ｒｃ＝１５Ｒｏｒ８Ｒｏｒ４Ｒ）か否か判定される（Ｓ１５６）。

Ｓ１５６の判定がＹｅｓの場合、エンディングが開始され（Ｓ１５７）、エンディングコマンドがセットされ（Ｓ１５８）、Ｒが「０」にリセットされる（Ｓ１５９）。Ｓ１６０では、エンディング時間が経過したか否か判定され、その判定がＹｅｓの場合、遊技状態設定処理が実行され（Ｓ１６１）、その後、大当り遊技フラグがＯＦＦにされる（Ｓ１６２）。

図３３に示すように、Ｓ１６１の遊技状態設定処理では、今回の大当り遊技がＶ入賞後の大当り遊技、つまり２種大当りか否か判定され（Ｓ１７１）、その判定がＮｏの場合（１種大当りの場合）、図９を用いて説明したように、大当り図柄の種類に応じて設定される大当り遊技後の遊技状態が、時短遊技状態と通常遊技状態の何れであるか判定され（１７２）、時短遊技状態が設定される場合（Ｓ１７３；Ｙｅｓ）、時短遊技フラグがＯＮにされ（Ｓ１７４）、時短遊技状態の継続回数Ｊが「３０」回に設定され（Ｓ１７５）、特定遊技状態通知コマンドがセットされる（Ｓ１７６）。

一方、Ｓ１７１の判定がＹｅｓ、つまり、２種大当りである場合、図１２を用いて説明したように、２種大当り遊技後は時短遊技状態に設定されるので、Ｓ１７４、Ｓ１７５、Ｓ１７６の処理が順次実行される。

図３４に示すように、演出制御基板の３３のコンピュータが実行するタイマ割込処理は微小時間（４ｍｓ）毎に開始され、そのタイマ割込処理において、コマンド受信処理（Ｓ２０１）、演出ボタン処理（Ｓ２０２）、コマンド送信処理（Ｓ２０３）が順次実行される。

図３５に示すように、Ｓ２０１のコマンド受信処理では、第１特図保留数増加コマンドを受信したか否か判定され（Ｓ２１１）、その判定がＹｅｓの場合、第１特図保留数加算処理が実行され（Ｓ２１２）、その後、第１特図保留数加算時先読み関連処理が実行される（Ｓ２１４）。Ｓ２１３でセットされたコマンド、及び、その他のステップでセットされたコマンドについては、Ｓ２０３のコマンド送信処理により画像制御基板３４、ランプ制御基板３５に送信される。

Ｓ２１１の判定がＮｏの場合、又はＳ２１４の実行後、特図変動開始コマンドを受信か否か判定され（Ｓ２１５）、その判定がＹｅｓの場合、遊技演出選択処理が実行される（Ｓ２１６）。Ｓ２１６の遊技演出選択処理では、設定されている演出モード（通常演出モード、時短演出モードの何れか）が参照され、第１特図保留減算処理や、第１，第２特図判定情報に基づいて複数種類の遊技演出の中から選択して、選択された遊技演出の情報（図１６を用いて説明した第１特別遊技演出や図１８を用いて説明した第２特別遊技演出等の情報）を含む遊技演出開始コマンドがセットされる。

ここで、演出モードは、変動演出の演出態様であり、演出モードが切り換えられることによって、画像表示器２２に表示される背景画像、演出図柄の見た目や変動態様、出現するキャラクタやアイテム等が変化する。

Ｓ２１６の実行後、特殊遊技演出処理が実行される（Ｓ２１７）。図３６に示すように、Ｓ２１７の特殊遊技演出処理では、特定遊技状態通知コマンドを受信か否か判定され（Ｓ２３１）、その判定がＹｅｓの場合、特殊遊技演出開始コマンドがセットされ（Ｓ２３３）、変動回数Ｓが「３０」回に設定され（Ｓ２３３）、特殊遊技演出フラグがＯＮにされる（Ｓ２３４）。

一方、Ｓ２３１の判定がＮｏの場合、特殊遊技演出フラグがＯＮか否か判定され（Ｓ２３５）、その判定がＹｅｓの場合、変動回数Ｓ＝「０」か否か判定され（Ｓ２３６）、その判定がＮｏの場合、変動回数ＳがＳ−１に減算される（Ｓ２３７）。Ｓ２３６の判定がＹｅｓの場合、特殊遊技演出終了コマンドがセットされ（Ｓ２３８）、特殊遊技演出フラグがＯＦＦにされる（Ｓ２３９）。

図３５に示すように、Ｓ２１７の実行後、又はＳ２１５の判定がＮｏの場合、特図変動停止コマンドを受信か否か判定され（Ｓ２１８）、その判定がＹｅｓの場合、遊技演出終了中処理が実行される（Ｓ２１９）。

図３７に示すように、Ｓ２１９の遊技演出終了中処理では、受信した特図変動停止コマンドが解析され（Ｓ２４１）、設定されている演出モードが参照される（Ｓ２４２）。次に、大当か否か判定され（Ｓ２４３）、続いて、小当りか否か判定される（Ｓ２４４）。Ｓ２４３の判定がＹｅｓの場合、又はＳ２４４の判定がＹｅｓの場合、演出モード変更処理が実行される（Ｓ２４５）。Ｓ２４５の演出モード変更処理では、小当り又は大当りにより演出モードを小当り中演出又は大当り中演出モードに変更する。

Ｓ２４３の判定がＮｏの場合、続いて、Ｓ２４４の判定がＮｏの場合、時短演出モードか否か判定され（Ｓ２４６）、その判定がＮｏの場合、Ｓ２５０へ移行する。一方、Ｓ２４６の判定がＹｅｓの場合、モード継続回数ＭがＭ−１に減算される。尚、例えば、時短演出モードが設定されている場合、モード継続回数Ｍに１００にセットされている。Ｓ２４６の実行後、モード継続回数Ｍ＝０か否か判定され（Ｓ２４８）、その判定がＹｅｓの場合、通常演出モードが設定される（Ｓ２４９）。Ｓ２４８の判定がＮｏの場合、又はＳ２４９の実行後、遊技演出終了コマンドがセットされる（Ｓ２５０）。

図３５に示すように、Ｓ２１９の実行後、又はＳ２１８の判定がＮｏの場合、オープニングコマンドを受信した場合（Ｓ２２１）、大当り／小当り演出選択処理（Ｓ２２１）が実行され、エンディングコマンドを受信した場合（Ｓ２２２）、エンディング演出選択処理が実行される（Ｓ２２３）。Ｓ２２２の判定がＮｏの場合、又はＳ２２３の実行後、客待ちコマンド受信処理が実行される（Ｓ２２４）。

以上説明したパチンコ遊技機１の作用・効果について説明する。
１種２種混合タイプのパチンコ遊技機１においては、第１又は第２特図表示器２４ａ又は２４ｂにおいて特別図柄が変動表示された後に特図判定情報の結果を示す判定図柄が停止表示され、大当り図柄が停止表示された場合には１種大当りとなって、大入賞口１６ａを開放する大当り遊技が行われる。

一方、遊技領域５ａには、Ｖ入賞口１７ｆを含む特定入賞口１７ａが形成されており、第２始動口１４ａへの遊技球の入賞を契機として第２特図判定情報の結果を示す判定図柄が小当り図柄で停止表示された場合には、特定入賞口１７ａを一時的に開放する小当り遊技が行われる。そして、特定入賞口１７ａの開放中に遊技球がＶ入賞口１７ｆを通過した場合には２種大当りとなって、１種大当りと同様に大当り遊技が行われる。

ここで、従来の１種２種混合タイプのパチンコ遊技機においては、第２始動口への遊技球の入賞を契機として小当りとなる割合が外れとなる割合よりも高く設定され、更に、小当り遊技において特定入賞口の開放中に遊技球がＶ入賞口を通過して大当りとなる可能性が極めて高くなるように特定入賞口の開放パターンが設定されているので、小当り遊技中にＶ入賞して大当りになるか否かを決める抽選的な要素が乏しく、面白味に欠け、単調な遊技性となる。

本発明の１種２種混合タイプのパチンコ遊技機１においては、小当り遊技において特定入賞口１７ａの開放パターンが小当り図柄の種類に応じて遊技球がＶ入賞口１７ｆを通過し難い第１開放パターンと遊技球がＶ入賞口１７ｆを通過し易い第２開放パターンの何れかに設定されるので、小当り遊技におけるＶ入賞するまでの遊技性において、特図抽選で選択された小当り図柄の種類により特定入賞口開放パターンが選択される抽選的な要素を加味することで、選択された特定入賞口開放パターンによってＶ入賞の入賞率を異ならせることができるから、遊技性の向上を図ることができる。

また、第２始動口１４ａに遊技球が入賞したことを条件に第２特別図柄が変動表示を開始すると、Ｖ入賞し易い特定入賞口の開放パターンが実行される小当り遊技が行われる可能性が高いことを示唆する第２特別遊技演出が行われるので、遊技者のＶ入賞の期待感を煽ることができるから遊技演出の演出効果を高めることができる。

Ｖ入賞による大当り遊技後の時短遊技状態において、図柄変動回数が所定回数（即ち、特図判定手段４４の判定回数）に達するまでは時短遊技状態で遊技が制御され、図柄変動回数が所定回数に達すると通常遊技状態に遊技が制御されるので、時短遊技状態において、所定の回転数内にＶ入賞しなければ通常遊技状態に降格するドキドキ感を与えることができるから、Ｖ入賞に対する興奮度を増大させて遊技興趣を高めることができる。また、Ｖ入賞するために第２始動口１４ａへの遊技球の入賞を狙う遊技を積極的に行わせて遊技者の遊技意欲を継続維持させることができる。

更に、Ｖ入賞による大当り遊技後の時短遊技状態において、図柄変動回数が所定回数に達するまでの回数を示唆する特殊遊技演出により残りの時短回数が少なくなっていくことで遊技者にドキドキ感を煽ることができるから、遊技演出の演出効果を高めることができる。

次に、実施例２〜実施例５について説明する。尚、実施例１と基本的に同じものについては同一符号を付して説明を省略する。

実施例２の１種２種混合タイプのパチンコ遊技機においては、特定入賞口１７ａの内部に、外れ入球口１７ｅ、２つの第１，第２Ｖ入賞口が設けられている。第１Ｖ入賞口は、実施例１の第１Ｖ入賞口１７ａと同様に、盤面と直交する軸回りを回動する振分部材により開閉され、第２Ｖ入賞口は、盤面と直交する方向へスライドするスライド部材により開閉される。

図３８に示すように、小当り遊技において、小当り図柄の種類に応じて設定された特定入賞口開放パターン、第１，第２Ｖ入賞口開放パターンで特定入賞口１７ａ及び第１，第２Ｖ入賞口を一時的に開放する。具体的に、小当り図柄ｄで停止表示されると、特定入賞口１７ａの開放中に第２Ｖ入賞口が開放され、小当り図柄ａ〜ｃの何れで停止表示されても第２Ｖ入賞口は開放されない。このように、小当り図柄の種類によって設定された特定入賞口開放パターンによって第１，第２Ｖ入賞口への入賞率が異なるように構成されている。それ故、遊技性の向上を図ることができる。

実施例３の１種２種混合タイプのパチンコ遊技機においては、複数種類の特定入賞口開放パターンと複数種類のＶ入賞口開放パターンとを備え、図３９に示すように、複数種類の特定入賞口開放パターンとＶ入賞口開放パターンの中から小当り図柄の種類に応じて特定入賞口開放パターンとＶ入賞口開放パターンが選択設定される。小当り当選した場合、遊技球がＶ入賞し易いＶ入賞口開放パターンが実行される可能性が高いことを示唆する特別遊技演出が行われる。

実施例４の１種２種混合タイプのパチンコ遊技機においては、Ｖ入賞による大当り遊技が行われた後の遊技状態が、小当り図柄の種類に応じて通常遊技状態と時短遊技状態の何れかに設定される。
図４０に示すように、図柄判定手段４４ｂは、大当り判定手段４４ａにより小当り遊技を行うと判定された場合には、図７に示す小当り図柄判定テーブルにより規定される選択率で小当り図柄ａ〜ｄを選択すると共に、図４０に示す小当り図柄判定テーブルにより選択された小当り図柄ａ〜ｄに応じて規定される選択率で小当り図柄ｂ１，ｂ２，ｃ１，ｃ２，ｄ１，ｄ２の何れかを選択する。遊技状態制御手段５８は、小当り遊技に続いて２種大当り遊技が行われた後、その大当り遊技終了後の遊技状態を図４１に示すように設定変更する。

図４０、図４１から、小当り図柄ｂの場合には、小当り図柄ｂ１が停止表示されて通常遊技状態が設定される割合が高く設定されている、小当り図柄ｃの場合には、小当り図柄ｃ１が停止表示されて通常遊技状態が設定される割合高く設定されている。

一方、小当り図柄ｄの場合には、小当り図柄ｄ２が停止表示され時短遊技状態が設定される割合が高く設定されている。つまり、図１０、図４０、図４１から、Ｖ入賞口１７ｆへ遊技球が入賞し易い特定入賞口開放パターンの方が、Ｖ入賞口１７ｆへ遊技球が入賞し難い特定入賞口の開放パターンよりも高い割合で時短遊技状態が設定されるように構成されている。

このように、実施例４では、小当り図柄の種類に応じて設定された特定入賞口開放パターンによって、Ｖ入賞による大当り遊技が行われた後の遊技状態において時短遊技状態が設定される割合が異なり、Ｖ入賞口１７ｆへ入賞し易い開放パターンの方が、Ｖ入賞口１７ｆへ入賞し難い開放パターンよりも高い割合でＶ入賞による大当り遊技が行われた後の遊技状態が時短遊技状態に設定されるので、遊技性の向上をより一層図ることができる。

実施例５の１種２種混合タイプのパチンコ遊技機においては、図４２に示すように、演出制御手段６０において、小当り中演出制御手段６３ａは、小当り遊技を行うと判定された場合には、小当り遊技のオープニング中であって、特定入賞口１７ａが開放される前に、Ｖ入賞し易い特定入賞口開放パターンが実行される可能性を示唆するオープニング演出( 特別遊技演出) を行わせることが可能である。

具体的に、図４３にオープニング演出選択テーブルにより小当り図柄の種類に応じて規定された選択率で演出Ｉ〜ＩＩＩの何れかを選択する。演出Ｉ〜ＩＩＩの種類により、演出Ｉ→演出ＩＩ→演出ＩＩＩの順番でＶ入賞し易い特定入賞口開放パターンが実行される期待度が高くなるように規定されている。例えば、小当り図柄ｄの場合には演出ＩＩＩが選択される割合が相対的に高く、一方、小当り図柄ａの場合には演出Ｉが選択される割合が相対的に高い。

実施例を部分的に変更した変更例について説明する。
[ １] 複数の特定入賞口１７ａの開放パターンを、小当り図柄の種類ではなく、予め設定された開放パターン選択用乱数抽選に基づいて選択するように構成してもよい。

[ ２] ２種大当り遊技が行われた後の時短遊技状態のときだけ、時短回数示唆演出を行ってもよい（つまり、１種大当り遊技後の時短遊技状態では行わない。）。また、１種大当り遊技後に時短遊技状態が設定された場合、図柄変動回数を例えば「１００」回に設定してもよい。

[３] 可変入賞装置１７において、特定入賞口ＳＷ１７ｃを省略して、Ｖ入賞口ＳＷ１７ｆと外れ入球口ＳＷ１７ｊが夫々特定入賞口１７ａに遊技球が入賞したことを検出する機能を兼用してもよい。また、特定入賞口ＳＷ１７ｃを省略して、Ｖ入賞口ＳＷ１７ｆだけが特定入賞口１７ａに遊技球が入賞したことを検出する機能を兼用してもよい。

[ ４] 図４４に示すように、特２判定テーブルにおいて小当り特定値の割合を例えば、約１００／２００に設定してもよい。この場合、複数の演出図柄が本停止表示される前に、小当り期待度（特図判定手段４４により小当り遊技を行うと判定される可能性）が高いことを示唆する特別遊技演出が行われ、小当りに当選した場合には、小当り遊技のオープニング中にＶ入賞し易い特定入賞口の開放パターンが実行される可能性を示唆するオープニング演出が行われる。

[ ５] 実施例４の変更例として、Ｖ入賞口１７ｆに入賞し難い特定入賞口１７ａの開放パターンが設定されたときの方が、Ｖ入賞口１７ｆに入賞し易い特定入賞口１７ａの開放パターンが設定されたときよりも、Ｖ入賞による大当り遊技後に、時短遊技状態で遊技を制御する割合が高くなるように設定してもよい。

[ ６] その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加して、種々のパチンコ遊技機等の遊技機に本発明を適用可能である。

１ パチンコ遊技機
５ 遊技領域
１３ 第１始動口（通常始動領域）
１４ａ 第２始動口（可変始動領域）
１７ａ 特定入賞口（可変入賞領域）
１７ｆ Ｖ入賞口（所定領域）
２２ 画像表示器（演出手段）
４５ 特図表示制御手段
４６ａ 第１大当り遊技実行手段（第１特別遊技実行手段）
４６ｂ 小当り遊技実行手段（第２特別遊技実行手段）
４６ｃ 第２大当り遊技実行手段（第３特別遊技実行手段）
４７ 可変制御手段
５８ 遊技状態制御手段
６０ 演出制御手段
６９ 演出手段

Claims (1)

1. 遊技球が流下可能な遊技領域に設けられ、遊技球が通過可能な通常始動領域と、遊技球が通過し難い第１状態と通過し易い第２状態とに作動し得る可変始動領域と、
   前記遊技領域に設けられ、遊技球が通過し難い閉状態から通過し易い開状態へ変化可能な可変入賞領域と、
   前記可変入賞領域に設けられ、遊技球が通過可能な所定領域と、
   前記通常始動領域又は前記可変始動領域を遊技球が通過すると、所定の図柄表示手段に図柄を変動表示させてから停止表示させる図柄表示制御手段と、
   遊技者に有利な第１の特別遊技を行う第１特別遊技実行手段と、
   前記第１特別遊技実行手段により前記第１の特別遊技が行われた後に、前記可変始動領域を前記第２状態に作動させ難い非特定遊技状態又は前記第２状態に作動させ易い特定遊技状態で遊技を制御可能な遊技状態制御手段と、
   前記遊技状態制御手段により前記特定遊技状態で遊技が制御されているときに、前記可変始動領域を遊技球が通過して第１条件および第２条件の何れかの条件が成立すると、前記可変入賞領域を遊技球が通過可能に開放する第２の特別遊技を行う第２特別遊技実行手段と、
   前記第２特別遊技実行手段により前記第２の特別遊技が行われているときに、前記所定領域を遊技球が通過すると前記第１の特別遊技を行う第３特別遊技実行手段とを備え、
   前記遊技状態制御手段は、
   前記第３特別遊技実行手段により前記第１の特別遊技が行われた後に、前記非特定遊技状態又は前記特定遊技状態で遊技を制御可能であり、
   前記第２の特別遊技が行われているときにおける前記所定領域の遊技球の通過により前記第１の特別遊技が行われた後に前記特定遊技状態で遊技を制御する割合を、当該第２の特別遊技が前記第１条件の成立により行われたときと前記第２条件の成立により行われたときとで異ならせることを特徴とする遊技機。