JP3838677B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、可変表示装置の表示結果が予め定めた特定表示結果となったことに基づいて特定遊技状態となって遊技者に所定の遊技価値を付与する弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、遊技盤の中央に設けられた可変表示装置(これを一般的に特別図柄表示装置という場合がある)が予め定めた大当り表示結果となったときに、遊技状態が予め定めた特定遊技状態を生起せしめる弾球遊技機が多数市場に提供されていたが、これらの弾球遊技機の中には、遊技者の興趣を引くため、例えば、複数種類ある大当り表示結果のうち、特別に定めた特別大当り表示結果によって特定遊技状態となったときには、以後の可変表示装置の変動において表示結果が大当り表示結果となる確率を向上せしめ、比較的短い間隔で特定遊技状態が発生するようにしたものが提案されている。また、このような弾球遊技機において、本出願人は、先に特願平4−351708号(以下、先行技術1という)で確率向上期間中の可変表示装置の表示結果が確率向上の原因である特別表示結果となったときに、確率向上期間が延長されることにより遊技者に満足感を与えることが可能な弾球遊技機を提案した。
【0003】
しかして、上記した先行技術1においては、確率向上期間中に特別表示結果が表示されるかぎり、長期間に亘って確率向上期間が延長されることとなり、遊技場に多大な損害を与えるという問題があった。このような問題点を解決するために、本出願人は、先に特願平6−163257号(以下、先行技術2という)で確率向上の累積回数が所定値に達すると、これに応じて確率向上に関する制御を抑制して長期間に亘る確率向上期間の延長を回避し得る弾球遊技機を提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した先行技術2は、いずれの遊技状態においても確率向上の累積回数(所定値)を常に一定値に設けており、確率向上が所定回数連続すると一律に確率向上の制御を抑制するようになっていた。このため、確率向上が連続する期待感は所定回数までに限定されてしまい、遊技に対する興趣を半減していた。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、確率向上抑制用の累積回数(所定値)を設けることで長期間に亘る確率向上期間の延長を回避し得る弾球遊技機において、その累積回数(所定値)を遊技状態に応じて変更可能とすることで確率向上が連続する期待感を失わせることのない弾球遊技機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明においては、
可変表示装置の表示結果が予め定めた特定表示結果となったことに基づいて特定遊技状態となって遊技者に所定の遊技価値を付与する弾球遊技機において、
予め定められた所定条件の成立に基づいて前記可変表示装置の表示結果が前記特定表示結果を表示する確率をその後の所定回数の特定遊技状態が生起されるまで向上する確率向上手段と、
該確率向上手段によって向上された確率向上期間中に再度前記所定条件が成立したときに、前記所定回数の値を更新する確率向上回数更新手段と、
前記確率向上手段により向上された回数の累計が所定値であるか否かを判定する判定手段と、
該判定手段の判定結果に応じて確率向上に関する制御を抑制する抑制手段と、予め定めた所定の遊技状態となると前記所定値を変動制御する所定値変動制御手段と、
を備えたことを特徴とするものである。
【0006】
また、前記抑制手段としては、前記確率向上手段の作動を直ちに禁止する確率向上禁止手段、前記所定条件の成立を禁止する所定条件成立禁止手段、前記所定条件の成立確率を抑制する所定条件成立抑制手段のいずれかを採用することができる。
【0007】
また、前記所定の遊技状態としては、前記所定条件の成立時に前記可変表示装置の表示結果が特定の表示状態であること、あるいは前記所定条件が成立するまでの遊技履歴が特定の状態であることとすることができる。
【0008】
【作用】
予め定められた所定条件の成立に基づいて可変表示装置の表示結果が特定表示結果を表示する確率をその後の所定回数の特定遊技状態が生起されるまで向上する確率向上手段と、該確率向上手段によって向上された確率向上期間中に再度所定条件が成立したときに、所定回数の値を更新する確率向上回数更新手段と、確率向上手段により向上された回数の累計が所定値であるか否かを判定する判定手段と、該判定手段の判定結果に応じて確率向上に関する制御を抑制する抑制手段と、予め定めた所定の遊技状態となると所定値を変動制御する所定値変動制御手段と、を備えたので、長期間に亘る確率向上期間の延長が回避でき、ホール側に多大な損害を与えることがない。また、このように長期間に亘る確率向上期間の延長を回避するために設けた確率向上抑制用の累積回数(所定値)は、遊技状態に応じて変更可能となっているため、確率向上が連続する期待感を失わせることなく、遊技に対する興趣を向上することができる。
【0009】
【実施例】
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。まず、図1及び第2図を参照して、実施例に係る弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の遊技盤1の構成について説明する。図1は、遊技盤1の正面図であり、図2は、遊技盤1の背面図である。図において、遊技盤1の表面には、発射された打玉を誘導するための誘導レール2がほぼ円状に植立され、該誘導レール2で区画された領域が遊技領域3を構成している。遊技領域3のほぼ中央上部には、2つの可変表示部材35・38を有する可変表示装置30が配置されている。
【0010】
可変表示装置30の2つの可変表示部材35・38のうち、上部に設けられる普通図柄用可変表示器35は、1個の7セグメントLEDで構成され、後述する通過口21a・21bに打玉が通過したことに基づいて可変表示し、その表示結果が予め定めた特定表示結果となったときに、後述する電動始動入賞口6を一定時間開放するものである。また、下部に設けられる可変表示部材は、左・中・右の各可変表示部38a〜38cで識別情報(特別図柄)を可変表示することが可能なLCD表示器38で構成され、後述する始動口装置4の始動入賞口5又は電動始動入賞口6に打玉が入賞したことに基づいて可変表示し、その表示結果が予め定めた大当り図柄の組合せ(特定表示結果)となったときに、特定遊技状態となって、後述する可変入賞球装置10の開閉板11を所定の態様で開放駆動する。なお、可変表示装置30の詳細な構成については、後に詳述する。
【0011】
上記した可変表示装置30の下方には、始動口装置4が配置されている。この始動口装置4は、遊技領域3を落下する打玉を単に受け止める始動入賞口5と該始動入賞口5の下方でソレノイド7により開閉制御される電動始動入賞口6とが一体的に形成されている。下方の電動始動入賞口6は、前記したように普通図柄用可変表示器35の表示結果が予め定めた特定表示結果となったときに一定時間(例えば、3秒)が経過するまで又は所定個数(例えば、3個)の入賞玉が発生するまで開放するもので、開放したときには、打玉が入賞し易くなっている。また、始動入賞口5及び電動始動入賞口6のいずれに入賞した入賞玉も遊技盤1の裏面に導かれて図2に示す始動入賞玉検出器8・9によって検出されるようになっている。
【0012】
上記始動口装置4の下方には、可変入賞球装置10が配置されている。この可変入賞球装置10には、そのほぼ中央に長方形状の開口を横置きにした入賞領域が形成され、該入賞領域の前面をソレノイド12によって開閉制御される開閉板11が閉塞している。しかして、ソレノイド12がONされたときには、開閉板11が開放して遊技領域3を落下する打玉を受け止めて入賞領域に誘導するが、該入賞領域の内部が3つに区画され、その中央に特定入賞口(図示しない)が形成されている。特定入賞口には、図2に示すように、特定玉検出器13が臨み、該特定玉検出器13の左右に開閉板11によって入賞領域に入賞した入賞玉を検出する入賞玉検出器14a・14bが設けられている。また、可変入賞球装置10には、開閉板11の左右に通常の入賞口15a・15bが設けられると共に、開閉板11の内部及び入賞口15a・15bの周囲には、特定遊技状態時に点灯又は点滅してその旨を報知する飾りLED17〜19が設けられている。更に、開閉板11の下方には、特定遊技状態となったときの開閉板11の開放回数と1回の開放中に受け入れられた入賞個数を兼用表示する数値表示器16が設けられ、該数値表示器16の周囲にも飾りLED20が設けられている。
【0013】
上記した可変表示装置30と始動口装置4と可変入賞球装置10との関係について簡単に説明すると、発射された打玉が始動入賞口5又は電動始動入賞口6に入賞すると、LCD表示器38の各可変表示部38a〜38cが可変表示を開始し、一定時間(例えば、6秒)が経過すると順次停止する。そして、可変表示部38a〜38cの停止時の識別情報の組合せが所定の大当り図柄(例えば、7のゾロ目等)となったときに、特定遊技状態となり、可変入賞球装置10の開閉板11を所定期間(例えば、30秒経過するまで、あるいは10個の入賞玉が発生するまで)開放するように設定され、その開放している間遊技領域3を落下する打玉を入賞領域内に受け入れるようになっている。そして、受け入れられた打玉が特定入賞口に設けられる特定玉検出器13をONさせると、継続権が成立して再度上記した開放状態を繰り返し、開放状態中において特定玉検出器13がONする毎に上記した開放状態を連続して最高16回繰り返すことができるように設定されている。
【0014】
遊技領域3には、上記した構成以外に、前記可変表示装置30の左右に通過玉検出器22a・22bを有する通過口21a・21bが配置されている。この通過口21a・21bは、前記したように普通図柄用可変表示器35の変動を許容するものである。また、可変表示装置30の左右上部に風車ランプ23a・23bが設けられ、可変入賞球装置10の左右上部に通常の入賞口24a・24bが設けられている。この入賞口24a・24bには、袖ランプ25a・25bが内蔵されている。これらの風車ランプ23a・23b、袖ランプ25a・25bは、始動入賞時あるいは特定遊技状態時に点灯あるいは点滅してその旨を遊技者に報知する。同様の機能を有するものとして、遊技領域3の中央左右に設けられるサイドランプ26a・26bと、誘導レール2の外周に沿って設けられるレール飾りランプ27と、パチンコ遊技機の前面上部に設けられる遊技効果ランプ40(符号のみ図7に記載)がある。更に、遊技領域3には、落下する打玉の流下速度や方向を変化せしめる風車や多数の障害釘が設けられると共に、遊技領域3の最下方には、上記したいずれの入賞領域にも入賞しなかった打玉が遊技盤1の後方に導かれるアウト口28が設けられている。また、パチンコ遊技機の任意の位置には、効果音を発生するスピーカ41(符号のみ図6に記載)が設けられている。
【0015】
また、パチンコ遊技機の裏面には、図2に示すように、その前面に遊技盤1の後面に導かれた入賞玉を所定の径路に沿って誘導する入賞径路が形成された入賞玉集合カバー体29が止着されている。しかして、上記した入賞径路のうち、前記始動口装置4の始動入賞口5及び電動始動入賞口6に入賞した入賞玉、及び前記入賞口15a・15bに入賞した入賞玉を導く入賞径路の末端には、誘導口29a〜29cが開設され、入賞玉集合カバー体29の後面側に導かれるようになっている。そして、誘導口29a〜29cから排出された入賞玉は、パチンコ遊技機の裏面に配置される機構板47(図4参照)に形成された第2入賞玉集合樋に集合せしめられて、相対的に少ない景品玉数(例えば、7個)を払い出すようになっている。なお、その他の入賞口や入賞領域に入賞した入賞玉は、入賞玉集合カバー体29の前面側をそのまま落下して機構板47に形成された第1入賞玉集合樋に集合せしめられ、相対的に多い景品玉数(例えば、15個)を払い出すようになっている。
【0016】
次に、前記した可変表示装置30の詳細な構造について説明する。可変表示装置30は、遊技盤1の表面に取り付けられる取付基板31を有し、その取付基板31の上部に突設された障害枠33の上端中央に入賞口32が形成され、該入賞口32の下方左右に飾り図柄34と普通図柄用可変表示器35とが設けられ、その飾り図柄34と普通図柄用可変表示器35との間に通過記憶表示LED36が設けられ、飾り図柄34と普通図柄用可変表示器35の下方に始動記憶表示LED37が設けられ、飾り図柄34と普通図柄用可変表示器35の左右を囲むように飾りLED43がそれぞれ設けられている。通過記憶表示LED36及び始動記憶表示LED37は、それぞれ通過口21a・21b及び始動入賞口5、電動始動入賞口6を通過又は入賞した打玉数であって普通図柄用可変表示器35及び可変表示部38a〜38cを可変表示せしめる権利の留保数を表示するものである。また、飾りLED43は、普通図柄用可変表示器35及び可変表示部38a〜38cの可変表示中や特定遊技状態中に点滅又は点灯してその旨を報知するものである。
【0017】
また、飾り図柄34は、7セグメントLEDで構成され、常時0〜5の数字が変動して、大当り図柄が表示されたときに、その変動を停止していずれかの数字を表示する。しかして、その数字が遊技場において予め定めた数値と一致した場合には、遊技場で用意された予め定めたサービス、例えば、その特定遊技状態で獲得した景品玉を使用して当該パチンコ遊技機での遊技の継続を認めるサービスを受けることができるものに使用するものである。ただし、このような使用は、遊技場が任意に行うものであり、このような使用をしない場合には、飾り図柄34を使用して確率向上期間における特定遊技状態の発生残存回数を表示するようにしても良い。更に、普通図柄用可変表示器35も7セグメントLEDで構成され、打玉が通過口21a・21bを通過したときに、3→F→7→3→・・・と変動を開始し、所定の時間(後述するように、高確率時と低確率時とでは変動時間が異なる)の経過後停止し、その停止時の表示結果が特定表示結果(本実施例の場合には、7)となったときには、当りと判定されて前記電動始動入賞口6を開放する。
【0018】
また、可変表示装置30の下方には、各可変表示部38a〜38cを備えたLCD表示器38が設けられている。このLCD表示器38が特定遊技状態の発生に直接的に関係する特別図柄表示装置を構成するものである。なお、各可変表示部38a〜38cに表示される図柄のうち、3つの図柄を遊技者が視認できるようになっており、このそれぞれ3つの図柄合計9個の図柄のうち、後述する図18に示すように、中央横ライン及び斜め(対角線)ラインの合計3つのライン上に並んだ図柄によって当りか否かが決定される。
【0019】
ところで、可変表示部38a〜38cに表示される図柄は、図3に示すように、「7(CHANSE)」「7(赤)」「7(緑)」「BIG」「BAR・BAR(二段表示)」「JP」の6種類の文字情報と「▽」の12個の図形情報とからなり、このうち、同一の文字情報及び「7(赤)・7(緑)・7(赤)」「7(緑)・7(赤)・7(緑)」の8通りの組合せが中央横当りラインと斜め当りラインとに表示された場合に特定遊技状態となる。つまり、特定遊技状態となる態様は、全部で24通りとなる。なお、この24通りの特定遊技状態のうち、「7(CHANSE)」及び「BIG」で特定遊技状態となった場合には、可変表示部38a〜38c及び普通図柄用可変表示器35が特定表示結果を表示する確率が向上するようになっている。したがって、「7(CHANSE)」及び「BIG」は、特別大当り図柄(以下、確率変動図柄もしくは確変図柄ともいう)を構成することになる。
【0020】
ところで、本実施例に係るパチンコ遊技機には、各モードの設定値をホール側で事前に設定記憶させておくためのモード設定記憶手段(所定値設定手段)が前記機構板47に設けられている。このモード設定記憶手段は、図4に示すように、メモリー変更状態(M)とセット状態(S)とを切り換える設定記憶スイッチ42と、設定値を切り換える設定値切換スイッチ43と、モードを切り換えるモード切換スイッチ44と、モード切換スイッチ44により切り換えられたモード番号を表示するモード表示器45と、設定値切換スイッチ43により切り換えられた設定値を表示する設定値表示器46と、を備えている。そして、モード設定値を設定記憶させるときには、設定記憶スイッチ42をセット状態(S)からメモリー変更状態(M)に切り換え、この状態で各切換スイッチ43・44を押圧操作する。具体的には、各切換スイッチ43・44は、それぞれ押圧する毎に設定値及びモード番号を1ずつ増加変更するようになっており、モード切換スイッチ44の操作でモード番号を指定し、この指定したモード番号に応じた設定値を設定値切換スイッチ43の操作で設定する。その後、このような各切換スイッチ43・44によるモード毎の設定値登録を終了すると、設定記憶スイッチ42をメモリー変更状態(M)からセット状態(S)に切り換えることでモード設定値の設定記憶が完了される。なお、上記した各表示器45・46は、設定記憶スイッチ42がセット状態(S)にあるときには数値を点灯表示する一方、設定記憶スイッチ42がメモリー変更状態(M)にあるときには数値を点滅表示することで、設定記憶スイッチ42の切り換わり状態を視認できるようにしている。また、設定記憶スイッチ42のセット状態(S)においてモード切換スイッチ44を押圧操作した場合には、現在設定記憶されているモード設定値が順次各表示器45・46に表示されることで、モード設定値の確認ができるようになっている。
【0021】
次に、上記したモード設定値を図5の一覧表図に基づいて説明する。図5において、モードは「1〜8」の8種類が設けられ、これらの各モードに対してそれぞれ設定値が「1〜3」の3種類設けられている。このうちモード1は、通常の確率時(以下、低確率時という)における大当り図柄の表示確率を設定するものであり、設定値が「1」の場合には「1/225」に設定し、設定値が「2」の場合には「1/248」に設定し、設定値が「3」の場合には「1/272」に設定する。モード2は、後述するような確率の変更が行われたとき(以下、高確率時という)における大当り図柄の表示確率を設定するものであり、設定値が「1」の場合には「10/225」に設定し、設定値が「2」の場合には「10/248」に設定し、設定値が「3」の場合には「10/272」に設定する。モード3は、特別図柄の確変期間が長期間に亘って延長されることを回避するために特別図柄の確変連続回数に上限回数を設定するものであり、同様にモード4は、普通図柄の確変連続回数に上限回数を設定するものである。そして、各モード3・4において、設定値を1に設定したときには3回、設定値を2に設定したときには6回、設定値を3に設定したときには12回、とそれぞれ確変連続回数を規制するようになっている。また、モード5は、最初の大当りで確変図柄を表示する確率、即ち確変突入率を設定し、モード6は、確変中の大当りで確変図柄を表示する確率、即ち確変継続率を設定する。さらに、モード7は普通図柄短縮確率を、またモード8は普通図柄時短上限回数を、それぞれ設定するようになっている。
【0022】
以上、可変入賞球装置10及び可変表示装置30を含む遊技盤1の構成について説明してきたが、遊技盤1に設けられるそれらの遊技装置は、図6及び図7に示す遊技制御回路によって制御される。図6及び図7は、遊技制御回路をブロック構成で示す回路図であり、MPU、ROM、RAM、入出力回路を含む基本回路50によって制御される。しかして、基本回路50は、高確率に継続された期間を制御するためのカウンタ50aを含んでおり、また、基本回路50には、入力回路51を介して入賞玉検出器14a・14b、特定玉検出器13、始動入賞玉検出器8・9、通過玉検出器22a・22b、設定記憶スイッチ42、及び各切換スイッチ43・44からの検出信号が入力され、アドレスデコード回路52から基本回路50にチップセレクト信号が与えられる。また、電源投入時に初期リセット回路53から基本回路50にリセット信号が与えられ、所定時間毎に定期リセット回路54から基本回路50に定期リセット信号が与えられる。
【0023】
一方、基本回路50からは、以下の装置及び回路に制御信号が与えられる。即ち、音声発生回路55を介してスピーカ41に音声信号が与えらる。また、セグメント・LED回路56を介して数値表示器16、飾り図柄34、普通図柄用可変表示器35、通過記憶表示LED36、始動記憶表示LED37、各飾りLED17〜20・39、及び各表示器45・46に表示制御信号が与えられる。また、ソレノイド回路57を介して各ソレノイド7・12に駆動制御信号が与えられる。また、LCD回路58を介してLCD表示器(図6中には、LCD表示装置と記載)38に表示制御信号が与えられる。また、ランプ回路59を介して各種ランプ23a・23b・25a・25b・26a・26b・27・40に点灯駆動制御信号が与えられる。さらに、基本回路50は、情報出力回路60を介してホールコンピュータ等の外部に有効始動情報、大当り情報、及び確率変動情報を出力している。なお、上記した装置や回路には、電源回路61から各種の電圧を有する電力が供給されている。
【0024】
以上、説明した遊技制御回路の具体的な動作の一例を図8乃至図22に示すタイムチャート及び説明図を参照して説明する。まず、図8乃至図11を参照して、普通図柄用可変表示器35の動作について説明する。図8において、通過口21a・21bに打玉が通過して通過玉検出器22a・22bをONさせ、通過信号T1が導出されると、その通過信号T1の立ち上がり時にランダム4から1つの値が抽出される。ランダム4は、図9に示すように、当り図柄か否かを決定するためのランダム数であり、後述する図19に示すように、割り込み処理毎に「0〜14」の15通りの数値が刻々と変動している。また、通過信号T1導出後、0.002秒経過したときに格納したランダム4の値を読み出すと共にランダム4の読み出した値が当りでない時にランダム5から1つの値が抽出される。このランダム5は、図19に示すように、割り込み処理毎及びその割り込み処理余り時間毎に0と1とが変化するものであり、0が抽出されたときには、停止時の普通図柄用可変表示器35に「3」が表示され、1が抽出されたときには、「F」が表示されるようになっている。
【0025】
しかして、ランダム4から抽出された数値が例えば、「1」であるときには、当りと判断され、特定表示結果である「7」が普通図柄用可変表示器35に表示される。一方、ランダム4から抽出された数値が上記以外のときには、外れと判断され、その時抽出されたランダム5の値に対応する上記した図柄が普通図柄用可変表示器35に表示される。上記した当り外れの決定は、低確率時であって、高確率時には、ランダム4から抽出された値が「1〜10」のいずれかの値であるときに、当りと判断されるようになっている。したがって、低確率時における当りとなる確率は、1/15であるのに対し、高確率時における当りとなる確率は、10/15となって、10倍に変更されたことになる。
【0026】
上記したように、通過信号T1の導出時に、普通図柄用可変表示器35に表示される図柄が当りか否かが決定されると共に、停止時に表示される図柄も決定され、それらの決定が終了した後(本実施例においては、通過信号T1導出後0.002秒経過後)、普通図柄用可変表示器35の変動が開始される。しかして、低確率時における変動時間は、相対的に長く設定され(25.000秒)、高確率時における変動時間は、相対的に短く設定(7.000秒)されている。これは、高確率時に当りを早めに出して、電動始動入賞口6を開放して始動入賞玉を多く発生させ、もって可変表示部38a〜38cの変動を連続的に行わせるようにしたものであり、高確率時における遊技者の興味を引き付けるためである。
【0027】
上記のようにして普通図柄用可変表示器35が変動表示を停止した以降の遊技が図10及び図11に示される。そこで、先に図10を参照して、外れの場合について説明すると、普通図柄用可変表示器35の変動表示が停止した後、一定時間(1.000秒)が経過した時点から微少時間(0.002秒)が経過すると、通過記憶がある場合には、再度、普通図柄用可変表示器35が変動を開始する。次に図11を参照して、当りの場合について説明すると、普通図柄用可変表示器35の変動表示が停止した後、一定時間(0.500秒)が経過すると、電動始動入賞口6が一定時間(3.000秒)が経過するまで開放される。ただし、この開放中に3個の入賞玉が受け入れられたときには、その一定時間が経過する前であっても開放を中止する。そして、電動始動入賞口6の開放を終了した後、微少時間(0.002秒)が経過すると、通過記憶がある場合には、再度、普通図柄用可変表示器35が変動を開始する。
【0028】
上記のようにして開放された電動始動入賞口6に打玉が入賞すると、可変表示部38a〜38cが変動を開始するが、その動作を図12及び図13を参照して説明する。ただし、図13は、前記モード設定値記憶手段によりモード1及びモード2の各設定値が「2」に設定された場合を示している。先ず、図12において、始動入賞口5及び電動始動入賞口6に打玉が入賞して始動入賞玉検出器8・9をONさせ、始動信号S1が導出されると、その始動信号S1の立ち上がり時にランダム1及びランダム2又はランダム3からそれぞれ1つの値が抽出される。ランダム1は、図13に示すように、大当り図柄か否かを決定するためのランダム数であり、後述する図19に示すように、電源投入後割り込み処理毎に「0〜247」の248通りの数値が刻々と変動しており、ランダム2は、大当り図柄の配列パターンを決定するためのランダム数であり、電源投入後割り込み処理毎及びその割り込み処理の余り時間毎に「0〜23」の24通りの数値が刻々と変動しており、ランダム3は、外れ図柄の表示パターンを決定するためのランダム数であり、電源投入後割り込み処理毎及びその割り込み処理の余り時間毎に「0〜5831」の5832通りの数値が刻々と変動している。また、始動信号S1導出後、0.130秒経過したときにランダム1に格納された値を読み出し、更に、0.132秒経過したときに格納したランダム2及び3の値を読み出すと共にランダム6から1つの値が抽出される。このランダム6は、前記飾り図柄34に表示される図柄を決定するためのランダム数であり、直接遊技内容に関係するものではない。
【0029】
しかして、ランダム1から抽出された数値が例えば、「128」であるときには、大当りと判断され、その時抽出されたランダム2の値に対応した図柄配列パターン(後述する図17及び図18に示す)が可変表示部38a〜38cに表示される。一方、ランダム1から抽出された数値が上記以外のときには、外れと判断され、その時抽出されたランダム3の値に対応する図柄配列パターンが可変表示部38a〜38cに表示される。ただし、偶然大当り図柄と一致した場合には、ランダム3に「1」を加算して、外れ図柄にして表示するようになっている。上記した大当り外れの決定は、低確率時の場合であり、高確率時には、ランダム1から抽出された値が「128〜137」のいずれかの値であるときに、大当りと判断されるようになっている。したがって、低確率時における大当りとなる確率は、1/248であるのに対し、高確率時における大当りとなる確率は、10/248となって、10倍に変更されたことになる。
【0030】
上記したように、始動信号S1の導出時に、可変表示部38a〜38cに表示される図柄が当りか否かが決定されると共に、停止時に表示される図柄も決定され、それらの決定が終了した後(本実施例においては、始動信号S1導出後0.156秒〜0.164秒経過後)、可変表示部38a〜38cの変動が僅かな時間差を置いて開始される。しかして、左可変表示部38aの変動表示においては、基本時間(5.100秒)の間、所定の変動速度に設定されて変動し、基本時間が経過すると、1図柄分の変動時間が経過したときに停止される。同様に右可変表示部38cの変動表示においては、上記と同じ基本時間(5.100秒)の間、所定の変動速度に設定されて変動し、基本時間が経過すると、6図柄分の変動時間が経過したときに停止される。
【0031】
一方、中可変表示部38bの変動表示においては、既に停止した可変表示部38a・38cに表示される当りライン上の停止図柄が大当り図柄でないとき(リーチ状態でないとき)と、大当り図柄であるとき(リーチ状態のとき)とでは、異なる態様で変動表示される。そこで、まずリーチ状態でないときの変動表示について説明すると、上記と同じ基本時間(5.100秒)の間、所定の変動速度に設定されて変動し、基本時間が経過すると、11図柄分の変動時間が経過したときに停止される。
【0032】
次に、リーチ状態のときの変動表示について説明する。上記と同じ基本時間(5.100秒)の間、所定の変動速度に設定されて変動し、基本時間が経過すると、49〜66図柄分の変動時間が経過したときに停止される。ただし、この49〜66図柄分の変動速度は、ややゆっくりとした変動速度に設定されている。
【0033】
上記のようにして可変表示部38a〜38cが変動表示を停止した以降の遊技が図14乃至図16に示される。そこで、先に図16を参照して、外れの場合について説明すると、3つの可変表示部38a〜38cのうち、最後に変動停止する中可変表示部38bの変動表示が停止した後、一定時間(1.200秒)が経過した時点でランダム1に格納された値を読み出し、更に、1.202秒経過したときに格納したランダム2及び3の値を読み出すと共にランダム6から1つの値が抽出される。そして、その後、0.156秒又は0.164秒経過した後に、まず左可変表示部38aが変動を開始し、僅かに遅れて中可変表示部38bが変動を開始し、更に図示しないが右可変表示部38cも僅かに遅れて変動を開始する。
【0034】
次に図15を参照して、大当りの場合について説明すると、3つの可変表示部38a〜38cの変動表示が停止した後、一定時間(5.650秒)が経過した後、可変入賞球装置10が比較的長い時間(29.500秒)開放される。ただし、この一定時間が経過する前に入賞玉数が10個となったときには、その時点で閉じられる。そして、この開放が終了した後、一定時間(2.000秒)が役物連続作動装置作動有効時間として設定され、可変入賞球装置10の開放が終了した後に開閉板11に受け入れられた入賞玉が特定玉検出器13をONさせたときもこれを有効と認め、継続権を発生させるようにしている。しかして、継続権が発生しているときには、役物連続作動装置作動有効時間が経過すると、再度可変入賞球装置10が開放制御される。
【0035】
ところで、可変表示部38a〜38cの停止時に表示される図柄が大当り図柄の組合せとなる態様は、図18に示す3つの当りライン▲1▼〜▲3▼を考慮にいれた場合には前記したように24通りあり、この24通りの組合せ態様が図17に示すように「0〜23」のランダム2に対応せしめられている。そして、その大当り組合せ態様のうち、「7(CHANSE)」及び「BIG」の特別大当り図柄(確変図柄)で特定遊技状態となった場合(どの当りラインでもよい)には、普通図柄用可変表示器35及び可変表示部38a〜38cが特定表示結果を表示する確率が向上するよう制御される。なお、本実施例では、前記モード設定記憶手段によってモード5・6・7の各設定値をそれぞれ「2」に設定している。即ち、確変突入率、確変継続率、及び普通図柄短縮確率をそれぞれ「6/24」に設定している。このため、上記した「0〜23」の24個のランダム2のうち「18〜23」の6個のランダム数が確変用のランダム数として設定されて「7(CHANSE)」及び「BIG」の大当り図柄を確変図柄としている。また、本実施例では、確変突入率、確変継続率、及び普通図柄短縮確率を同一値に設定しているが、これに限定するものではなく、個々に別の値に設定することも可能である。
【0036】
次に、遊技制御回路によるメインルーチンについて図19乃至図22を参照して説明する。図19において、まず、ステップ10(以下、S10と略称する)でメモリエリア内のスタックエリアとなるアドレスを指定するスタックセット処理が実行され、次いでS20でRAMエラーがあるか否か(RAM正常)が判別され、正常であれば、S30で各種の情報データがI/Oから出力され、その後、S40で各種スイッチ類に異常が生じて警告があるか否かが判別され、異常がなければ、S50で特別図柄プロセス処理及び普通図柄プロセス処理が実行される。特別図柄プロセス処理は、可変表示部38a〜38cの変動制御及び大当りにける可変入賞球装置10の開閉制御が行われるものである。また、普通図柄プロセス処理は、普通図柄用可変表示器35の可変表示制御及び当り時における電動始動入賞口6の開閉制御が行われるものである。上記S50の処理の終了後及び前記S40で異常があると判別されたときには、S60で各種スイッチからの入力信号の受付処理が行われ、その後、S70でランダム1・4の作成(更新処理)、S80でランダム2・3・5・6の作成が行われる。また、前記S20でラRAMエラー有りと判別されたときには、S120で初期化され、その後、上記したS70・S80の処理が実行される。このように、すべてのランダム数がメインルーチンが1回実行される毎(割り込み毎)に更新処理されるので、従来のようにメインルーチンの余り時間内だけで更新されていた場合に余り時間が無いときに更新処理が行われないという欠点が有るのに対して、確実にランダム数の更新処理が行われる。特に、本実施例において重要なランダム2の更新が確実に行われることにより、連続して同じ大当り図柄配列パターンが生じることを極力防止している。
【0037】
次に、S90において、図示しない割り込みカウンタ(0〜7をカウントする毎にリセットされる)の計数値が判別され、割り込みカウンタの値が「0」のときにS100で図柄LED(例えば、数値表示器16等)制御及び音データ出力が実行され、割り込みカウンタの値が「1〜7」のときにS130で出力データテーブルの選択制御、及び飾りLED・ランプの表示制御が実行される。その後、次の割り込み信号(定期リセット信号)が入力されるまで、S110でランダム2・3・5・6の作成処理(更新処理)が実行される。
【0038】
ところで、前記S50の特別図柄プロセス処理の中の確率変動処理、即ち、確率変動の確率変動カウンタの更新処理について図20を参照して説明すると、まず、S200で大当りか否かが判別され、大当りでなければ、そのサブルーチンを終了し、大当りであれば、S210で低確率に処理し、その後、S230でその大当りが7チャンスか否かが判別され、7チャンスであればS250で確率変動カウンタC1の値を「2」にしてサブルーチンを終了し、7チャンスでなければS240でその大当りがBIGか否かが判別され、BIGであればS260で確率変動カウンタC1の値を「1」にして、サブルーチンを終了し、BIGでなければ確率変動カウンタC1の更新を行うことなくサブルーチンを終了する。上記したS250で確率変動カウンタC1の値が「2」に設定されると、図22(A)に示すように、高確率状態が2回出現せしめられるので、結果的に最低限3回の大当り遊技状態が比較的短い時間間隔で出現することになる。また、S260で確率変動カウンタC1の値が「1」に設定されると、図22(B)に示すように、高確率状態が1回出現せしめられるので、結果的に最低限2回の大当り遊技状態が比較的短い時間間隔で出現することになる。なお、上記したS210の処理は、必ずしも行う必要はなく、省略しても良い。また、S210とS230との間に確率変動カウンタC1の値が「0」のときだけS230以下の処理を行う判別処理S220を挿入してもよい。このような処理を挿入することにより、確率向上期間の最後の大当りが確変図柄によって生起せしめられたときだけに、確率向上期間の延長が行われる。
【0039】
このように、大当りが発生し、その大当りが確率を向上せしめる確変図柄(特別大当り表示結果)であるときには、確率変動カウンタC1の値が常時変動されるようになっているため、確率向上期間中に確変図柄が表示される限りは、確率向上期間が無制限に延長される現象も生じる。このような無制限の延長をなくすために次の図21のフロー図に説明するように、確率変動を規制する処理がなされる。そこで、図21について説明すると、S300で大当りが終了したか否かが判別され、終了していないときには、以下の処理をすることなくサブルーチンを終了し、大当りが終了したときには、S310で確率変動カウンタC1の値が「1以上」であるか否かが判別され、「1以上」でない(即ち、「0」)と判別されたときには、以下の処理をすることなくサブルーチンを終了し、「1以上」であると判別されたときには、高確率を維持すべく以下の処理を実行する。まず、S320で確率変動規制カウンタC2の値に「1」を加算し、その後、S330で確率変動規制カウンタC2の値が「N以上」であるか否かを判別する。なお、確率変動規制カウンタC2の判別基準となる数値Nとは、後に詳述する確変上限回数のことである。そして、確率変動規制カウンタC2の値が「N以上」ではないと判別されたときには、未だ許容された累計の範囲内であるとして、S340で確率変動カウンタC1の値から「1」を減算した後、S350で高確率に設定してサブルーチンを終了する。一方、確率変動規制カウンタC2の値が「N以上」であると判別されたときには、許容された累計の範囲を超したとして、S360で確率変動規制カウンタC2の値を「0」にリセットすると共に、S370で確率変動カウンタC1の値も「0」にリセットしてサブルーチンを終了する。このS370で確率変動カウンタC1の値が「0」にされると、以後の処理において高確率に変更されないで低確率のままで可変表示部38a〜38cの変動動作が実行されることとなり、確率向上期間が延長されることはない。
【0040】
上記した図21の動作の具体的な一例として図22(C)を示す。なお、この場合、確変上限回数Nは6回にセットしたものとする。図22(C)においては、大当りが確変図柄のうちの「7チャンス」で連続して発生した場合のタイムチャートであり、このように「7チャンス」で大当りが連続的に発生した場合には、確率変動カウンタC1の値が常時「2」にセットされて確率向上期間が長期間に亘って延長されることとなるが、確率変動規制カウンタC2の値が「5」、即ち、大当りが連続して5回続くと、確率変動カウンタC1の値が「0」にリセットされるので、前記S320〜S350の処理が実行されず、直ちに低確率に戻る。このため、以降の可変表示部38a〜38cの変動結果に対して短い期間で大当り遊技状態となることが抑制される。したがって、遊技場に対して多大な損害を与えることがない。なお、図22(C)においては、確率変動カウンタC1の値が「0」にリセットされた後の最初の大当りでも、偶然「7チャンス」で発生した場合を示したが、この場合には、新たに確率変動規制カウンタC2が計数を開始する。
【0041】
なお、上記した実施例では、確率向上を抑制する手段として、確率変動規制カウンタC2の値が所定の累積数に到達したときに確率変動カウンタC1を「0」にリセットして直ちに確率向上期間の延長を禁止するものを示したが、確率向上の原因となる確変図柄の出現を禁止又は抑制することにより、確率向上を抑制するようにしても良い。このような例として図23及び図24に示す処理を行えば良い。図23は、確変図柄の出現を確実に防止するためのフロー図であり、図24は、確変図柄の出現を抑制するためのフロー図である。まず、図23について説明すると、前記S80及びS110のランダム2の作成処理において、S400でランダム2に「1」ずつの加算処理が行われ、その後、S410で確率変動規制カウンタC2の値が「N以上」であるか否かが判別され、「N以上」であれば、累積計数値が予定値を超えているとして、S420でランダム2の現在の値が「18以上」か否かが判別され、ランダム2の値が「18」より小さい場合(確変図柄でない場合)には、そのままサブルーチンを終了し、ランダム2の値が「18以上」の場合(確変図柄の場合)には、S430でランダム2の値をクリアして「0」に設定してサブルーチンを終了する。したがって、累積計数値が予定値を超えている場合には、ランダム2の値が確変図柄(図17参照)に対応する数値となることはないので、確率向上期間を延長する原因となる確変図柄による大当りの発生を完全に禁止することができる。一方、前記S410で確率変動規制カウンタC2の値が「N」より小さいと判別されたときには、未だ累積計数値が予定値を超えていないので、S440でランダム2の値が「24以上」か否かが判別され、「24以上」でなければ、そのままサブルーチンを終了し、ランダム2の値が「24以上」の場合には、S450でランダム2の値をクリアして「0」に設定してサブルーチンを終了する。このように、この処理の場合には、確率変動カウンタC1の値が残存しているときには、その値が「0」にリセットされず、確変図柄以外の大当り図柄による大当り遊技状態がその後の短い期間に発生するので、図22の処理の場合と比較して遊技者の不満を和らげることができる。なお、S430のクリア処理に代えて、次に説明するS530のように確変図柄以外の図柄に対応する数値にランダム2を書き換えても良い。
【0042】
次に、確変図柄の出現を抑制する動作について図24を参照して説明すると、S500で大当りか否かが判別され、大当りでなければ、以下の処理を実行することなくサブルーチンを終了し、大当りであれば、S510でランダム2の値が一部の確変図柄に対応する「18・20・21・23」のいずれかであるか否かが判別され、そうでなければ、以下の処理を実行することなくサブルーチンを終了し、いずれかの値であれば、S520で確率変動規制カウンタC2の値が「N以上」か否かが判別される。「N以上」でない場合には、未だ累積計数値が予定値を超えていないので、以下の処理を実行することなくサブルーチンを終了し、「N以上」であれば、累積計数値が予定値を超えているので、S530でランダム2の値「18・20・21・23」が確変図柄に対応しない「6・8・12・14」にそれぞれ書き換えられてサブルーチンを終了する。このように、図24に示す処理は、累積計数値が予定値を超えた場合に、確変図柄による大当りの出現確率を下げている(完全に出ない訳ではない)ので、確率向上期間の延長を抑制することができる。なお、前述した図23における確変図柄の出現を抑制する例においても本例のように確変図柄に対応するランダム2の値を抽出した場合に、ランダム値を書き換える方法で行ってもよく、また、本例を前述した例のようにランダム2の範囲指定の変更による方法で行ってもよい。
【0043】
次に、上記した確変上限回数Nの設定処理を図25に基づいて説明する。図25において、先ず、電源投入時か否かの判別を行い(S600)、電源投入時であれば前述したモード設定値記憶手段により設定記憶されたモード3の設定値による確変上限回数Xを確変上限回数Nとしてセットする(S610)。その後、S620で大当りか否かの判別を行い、大当りが発生したときには次にその大当り図柄が確変図柄であるか否かを判別する(S630)。S630で確変図柄のときは次にその確変図柄が「7チャンス」であるか否かを判別する(S640)。S640で確変図柄が「7チャンス」であると判別したときには、確変上限回数Xに「3」を加えたものを確変上限回数Nとしてセットし(S650)、以上の設定処理を終了する。一方、S640で確変図柄が「7チャンス」以外、即ち「BIG」と判別したときには、次にその大当りが確変中のものであるか否かを判別する(S660)。そして、S660で確変中の大当りであると判別すると、モード設定値記憶手段で設定した上限回数Xを確変上限回数Nにセットして(S670)、以上の設定処理を終了する。なお、上記した確変上限回数Nの設定処理は特別図柄の確率変動に関するものであり、普通図柄の確率変動については、前記S610又はS670で確変上限回数Nとしてセットする回数Xをモード設定値記憶手段により設定記憶されたモード4の設定値に基づくものとして図25のフローを実行する。
【0044】
以上のように、本実施例では、確率向上抑制用の確変上限回数を設けることで長期間に亘る確率向上期間の延長を回避するようになっており、このような確変上限回数をなす所定値は、モード設定値記憶手段(所定値設定手段)により複数段階のうちいずれかの値に事前に選択設定できるようになっているため、ホール側のニーズに応じ得る弾球遊技機の提供が可能になる。また、確変上限回数をなす所定値は、前述した図25のS640及びS650の各ステップ(所定値変動制御手段)において確率向上期間中の大当り図柄が「7チャンス」の確変図柄であるときには、モード設定値記憶手段による設定値Xに「3」が加算されるようになっている。即ち、本実施例では、確率向上抑制用の累積回数(所定値)を所定の遊技状態(実施例中では、「7チャンス」の確変図柄で大当り発生)に応じて増加することで確率向上が連続する期待感を失わせることがなく、ひいては遊技の興趣を向上している。
【0045】
なお、上記した所定値変動制御手段は、所定の遊技状態に応じて確率向上抑制用の累積回数(所定値)を増加するものに限定せず、減少するものあるいは所定の遊技状態においては増加しその他の所定遊技状態においては減少するものであってもよい。また、所定値変動制御手段による累積回数(所定値)の増加処理についても前記図25のS640及びS650に限定するものではなく、例えば、図26のフローチャートに示す確変上限回数Nの設定プロセス内の処理であってもよい。
【0046】
以下、図26の確変上限回数Nの設定処理について説明する。図26において、先ず、電源投入時か否かの判別を行い(S700)、電源投入時であればモード設定値記憶手段により設定記憶されたモード3(又はモード4)の設定値による確変上限回数Xを確変上限回数Nとしてセットする(S710)。その後、S720で大当りか否かの判別を行い、大当りが発生したときには次にその大当り図柄が確変図柄であるか否かを判別する(S730)。S730で確変図柄のときは次にその大当りが確変中のものであるか否かを判別する(S740)。S740で確変中の大当りであると判別すると直接S760に移行する一方、確変中の大当りでないと判別するとモード設定値記憶手段で設定した上限回数Xを確変上限回数Nにセットし(S750)、その後S760に移行する。そして、S760では、確変図柄が「7チャンス」であるか否かを判別し、確変図柄が「7チャンス」であると判別したときには、確変上限回数Nに「1」を加えて(S770)、以上の設定処理を終了する。このように、図26のS760及びS770の各ステップ(所定値変動制御手段)では、「7チャンス」の確変図柄で大当りする毎に確変上限回数Nを1ずつ増加するようになっている。これに対して、前記図25の設定処理では、「7チャンス」の確変図柄で大当りした場合、確変上限回数Nを設定値Xから「X+3」に増加設定するものの、その後確変中に再度「7チャンス」の確変図柄で大当りしても確変上限回数の増加は行われない。即ち、図26の設定処理では、所定の遊技状態(実施例中では、「7チャンス」の確変図柄で大当り発生)となる毎に必ず確変上限回数Nが増加されていくため、確率としては極めて少ないものの確率向上が半永久的に連続し得るという期待感を遊技者に抱かせることができる。
【0047】
なお、本実施例では、所定値変動制御手段によって所定値が変動する条件(所定の遊技状態)を「7チャンス」の確変図柄で大当り発生したときとしているが、このような条件としては、以下に示す(1)〜(14)の各条件を適用することが可能である。また、以下の説明では、各条件毎に具体例を示すと共にその条件を適用した場合での効果を記載するものである。
【0048】
(1)大当り図柄の種類による条件
例えば、確変図柄のうち「7チャンス」で当ると確変上限回数を通常時の6回から9回に変更する(本実施例)。この場合、図柄の種類によって大量出玉の可能性が変化することで、従来の上限値一定のものに比べてギャンブル性の高い遊技機の提供ができる。
【0049】
(2)確変図柄以外の大当り総数による条件
例えば、前回の確変図柄の大当りから今回の大当りまでに確変図柄以外での大当り回数が所定の5回に達したら確変上限回数を通常時の3回から6回に変更する。この場合、通常図柄大当りが連続している場合であっても確変図柄で大当りすれば一発逆転の期待感がある。
【0050】
(3)前回の確変当りの継続回数結果による条件
例えば、前回の確変図柄で大当りしたときに継続回数が2回以下であれば今回の確変上限回数を通常時の3回から6回に変更する。この場合、前回出玉が少なくても次に確変で当れば継続回数の上限が増加することで遊技者の遊技意欲を損なわせない。
【0051】
(4)確変図柄の大当りが電源投入から初めての当りの場合による条件
例えば、朝一で確変図柄で大当りしたときには、確変上限回数を通常時の3回から6回に変更する。この場合、開店時の収客率が高くなる。
【0052】
(5)大当り時の始動記憶数による条件
例えば、確変図柄で大当りした時点の始動記憶数が3個以上であれば、確変上限回数を通常時の3回から6回に変更する。この場合、リーチがかかった時点での遊技者の打ち止めを防止できる。
【0053】
(6)始動回数による条件
例えば、前回の大当りから今回の確変当りまでの始動回数をカウントして、そのカウント数が1000回以上であれば確変上限回数を通常時の3回から6回に変更する。この場合、遊技者の投資が多くなった場合であっても一発逆転の期待感を持たせることができ。
【0054】
(7)リーチ回数による条件
例えば、前回大当りから今回の確変当りまでリーチ回数をカウントして、そのカウント数が50回以上であれば確変上限回数を通常時の3回から6回に変更する。この場合、遊技者の投資が多くなった場合であっても一発逆転の期待感を持たせることができ。
【0055】
(8)差玉数による条件
例えば、前回大当りから今回の確変当りまでに遊技者が損をした差玉数が10000個以上であれば確変上限回数を通常時の3回から6回に変更する。この場合、遊技者の投資が多くなった場合であっても一発逆転の期待感を持たせることができ。また、差玉数は、具体的には出玉数から打込玉数を差し引くことにより算出できるが、出玉数のみまたは打込玉数のみで確変上限回数を変更するものであってもよい。
【0056】
(9)前回大当りから今回の大当りまでに要した時間による条件
例えば、前回大当りから今回確変当りまでに要した時間が2時間以上であれば確変上限回数を通常時の3回から6回に変更する。この場合、遊技者の投資が多くなった場合であっても一発逆転の期待感を持たせることができ。
【0057】
(10)電源投入から所定時間経過した場合による条件
例えば、今回の確変図柄の大当りが閉店時間の1時間前以内に発生すると確変上限回数を通常時の4回から2回に変更する。この場合、閉店時に確率変動中の遊技者が少なくなるので閉店時間どおりに閉店し易くなる。
【0058】
(11)特定のリーチ(スーパーリーチ)により確変大当りした場合による条件
例えば、スーパーリーチから確変大当りしたときは確変上限回数を通常時の3回から6回に変更する。この場合、リーチ種類により期待感が異なるので遊技性が増す。
【0059】
(12)所定の入賞口への入賞による条件
例えば、所定の入賞口に入賞もしくは通過することで確変上限回数を通常時の3回から6回に変更する。この場合、図柄変動における遊技性と弾球における遊技性とをミックスすることでゲーム性が向上する。
【0060】
(13)複数の当りラインのうち特定のラインで当ることによる条件
例えば、5つの当りラインのうち中央ライン上に確変図柄が揃って当ると確変上限回数を通常時の6回から9回に変更する。この場合、当りラインによって大量出玉の可能性が変化することで、従来の上限値一定のものに比べてギャンブル性の高い遊技機の提供ができる。
【0061】
(14)複数の当りラインのうちの当ったライン数による条件
例えば、5つの当りラインのうち2つのラインに大当り図柄が揃い且つその2つの大当り図柄のうち少なくとも1つの大当り図柄が確変図柄であると、確変上限回数を通常時の6回から9回に変更する。この場合、当りライン数によって大量出玉の可能性が変化することで、従来の上限値一定のものに比べてギャンブル性の高い遊技機の提供ができる。
【0062】
次に、確率変動に係るLCD表示器38での表示画像について図27(A)〜(D)を参照して説明する。先ず、確変図柄(大当り図柄)により大当りが発生して、その後所定回数の特定遊技状態が生起されるまで確変が継続される場合、最終の特定遊技状態終了を除く各特定遊技状態の終了直前には、図27(A)に示す表示画像aが表示される。この表示画像aは、その後実際に確変が継続して行われる回数を表示する実質継続回数表示部62と、確変中に再度確変図柄で大当りすることにより更新され得る確変継続の上限回数を表示する最高継続回数表示部63と、が大当り図柄の画像上に重畳表示されて構成されている。なお、図27(A)に示す表示画像aは、「7チャンス」の確変図柄による大当りが発生した後に1回目の特定遊技状態が終了する直前に表示される画像を例示している。このため、実質継続回数表示部62には、「あと2回」の文字表示が行われると共に、最高継続回数表示部63には、「最高継続あと6回」の文字表示が行われている。また、確変継続の上限回数となる最終の特定遊技状態の終了直前には、図27(B)に示すように、「ギブアップ!これで確変は終わりだよ」の文字からなる表示画像bが表示される。また、確変継続回数の上限値が更新されたときには、その都度図27(D)に示すような「確率変動の上限は3回にセットされました」の文字からなる表示画像dが表示される。
【0063】
なお、上記した確率変動に係る各表示画像a・b・dの表示形態及び表示時期については、特に限定するものではない。例えば、表示画像aに換えて(又は組合せて)図27(C)の表示画像cを確変期間中に常時表示することで、遊技者に確変継続回数を報知することも可能である。この表示画像cは、その上部側に各可変表示部38a〜38cの表示領域を縮小してなる図柄表示部64を備える一方、下部側には確変の継続回数を帯グラフ66にて表示する確変継続回数表示部65を備えている。そして、表示画像cは、図柄表示部64で通常通り特別図柄の変動表示を行う一方、確変継続回数表示部65で帯グラフ66の増加表示による確変継続の実施回数を表示するようになっている。なお、確変継続回数表示部65に表示される帯グラフ66の全長は、その後実際に確変が継続して行われる最高回数分に設定されており、また、帯グラフ66の上方に表示される目盛り回数67は、確変継続の上限回数の更新に応じてその都度書き換えられるようになっている。このように、確変期間中に表示画像cを常時表示した場合、遊技者は、通常の遊技を行いながら確変継続の情報を視認することができる。
【0064】
また、上記した実施例では、可変表示装置(LCD表示器38)を有するパチンコ遊技機の遊技内容として、可変表示装置の表示結果が大当り図柄の組合せとなったときに特定遊技状態となって、直ちに可変入賞球装置10を所定回数開放せしめるもの(いわゆるディジタルパチンコ遊技機)としたが、可変表示装置の表示結果に基づいて特定遊技状態の一種である権利発生遊技状態を生起せしめ、その権利発生遊技状態の継続中に打玉が始動入賞口に入賞することにより可変入賞球装置を所定期間開放し、そのような開放を始動入賞口に打玉が入賞することを条件として所定回数繰り返す遊技内容(いわゆる権利物)を有するパチンコ遊技機であっても良い。このような実施例を図28乃至図30を参照して簡単に説明する。図28は、他の遊技内容を具現するための遊技装置が配設された遊技盤の正面図であり、図29は、その遊技盤の中央に設けられる特別可変入賞球装置の内部構造を示す斜視図であり、図30は、他の構造に係る特別可変入賞球装置を備えた遊技盤の主要部の正面図である。
【0065】
図28において、遊技盤71のほぼ円状に設けられた誘導レール72の内側が遊技領域73として構成され、該遊技領域73のほぼ中央に特別可変入賞球装置90が配置されている。特別可変入賞球装置90は、可変表示装置を構成する複数(2つ)の可変表示器91a・91bと、特定入賞領域102と、可変入賞球装置を構成する一対の玉受部材104a・104bと、を含み、可変表示器91a・91bの表示結果が予め定めた特定表示結果となったことに関連して特別可変入賞球装置90に導かれた入賞玉が特定入賞領域102に誘導されて図示しない特定入賞玉検出器をONさせたときに、特定遊技状態の一種である権利発生遊技状態を生起せしめるようになっている。なお、特別可変入賞球装置90の構成については、後に詳述する。
【0066】
また、遊技領域73には、複数の入賞口74・78・80・83a・83b・84(この84は、正確な意味で入賞口ではない)・87a〜87cと、ランプを内蔵する風車ランプ88a・88bと、風車(符号なし)と、サイドランプ(符号なし)と、アウト口89と、障害釘(符号なし)等とがそれぞれ配設されている。まず、複数の入賞口のうち、入賞口74は、特別可変入賞球装置90の上部に1つの取付板に受口式の入賞口77と一対の玉受部材75を有する入賞口とを一体的に配置される可変入賞球装置74を構成するもので、下部の玉受部材75は、ソレノイド76によって開閉され、閉じた状態で上部に位置する入賞口77によって打玉の入賞が阻止されるようになっている。ところで、玉受部材75は、後に詳述する通過口装置84に打玉が通過して特別可変入賞球装置90に設けられる可変表示器91a・91bが予め定めた特定表示結果となったときに、所定時間(例えば、5.9秒)開放し、その開放中に受け入れた入賞玉を特別可変入賞球装置90に導くようになっている。ただし、権利発生遊技状態の継続中においては、可変表示器91a・91bが予め定めた特定表示結果となっても、玉受部材75の開放時間が極めて短い時間(例えば、0.5秒)となるように制御される。
【0067】
また、特別可変入賞球装置90の左側方に配置される入賞口80は、始動入賞口80と言われるもので、図示しないモータによって所定の周期で回転せしめられる回転体81が設けられている。また、回転体81には、打玉を1個受け入れる玉受部82が形成され、該玉受部82に受け入れられた入賞玉が遊技盤71の裏面に導かれて図示しない始動入賞玉検出器によって検出されるようになっている。しかして、上記のように構成される回転体付始動入賞口80においては、通常時比較的遅い周期(例えば、2rpm)で回転体81が回転制御せしめられるので、通常の遊技状態において始動入賞口80への打玉の入賞に基づく出玉率が必要以上に高くなることを抑制している。一方、権利発生遊技状態になると、回転体81の周期が比較的速い周期(例えば、6rpm)で回転制御せしめられ、回転体81の玉受部82に受け入れられた入賞玉が遊技盤1の裏面に導かれて始動入賞玉検出器をONさせると、特別可変入賞球装置90に設けられる可変入賞球装置を構成する玉受部材104a・104bが一定時間(例えば、9.5秒)が経過するまで、又はその一定時間が経過するまでの間に所定個数(例えば、10個)の入賞玉が発生するまで開放する。なお、回転体81の回転周期は、玉受部材104a・104bの開放時間とほぼ同じように設定されている。
【0068】
ここで、権利発生遊技状態における遊技内容を簡単に説明すると、前記したように、可変表示器91a・91bの表示結果が予め定められた表示結果となって打玉が特定入賞領域102に誘導され特定入賞玉検出器をONさせると、権利発生遊技状態となる。そして、権利発生遊技状態が継続しているときに、打玉が始動入賞口80に入賞して始動入賞玉検出器をONさせると、玉受部材104a・104bが上述した開放動作を行う。そして、そのような開放動作は、権利発生遊技状態が継続している限り、打玉が始動入賞口80に入賞する毎に繰り返される。ただし、権利発生遊技状態の継続は、権利発生遊技状態中に再度可変表示器91a・91bの表示結果が予め定められた表示結果となって打玉が特定入賞領域102に誘導され特定入賞玉検出器をONさせたとき、又は、始動入賞口80に所定個数(例えば、16個)の打玉が入賞したときに終了するようになっている。
【0069】
なお、始動入賞口80への入賞は、「所定個数−1」個までの入賞玉が記憶され、その記憶値に基づいて玉受部材104a・104bが開放動作されるが、所定個数に達して権利発生状態が消滅した時には、所定個数に達した時点での開放動作(それが16回以下の開閉動作であっても)が終了した後には、以降の開放動作が行われない。したがって、始動入賞口80への打玉の入賞と玉受部材104a・104bの開放動作とが交互に行われることが望ましいが、本実施例においては、前記したように、回転体81の回転周期によって始動入賞口80への入賞が玉受部材104a・104bの開放時間とほぼ等しい間隔でしか入賞しないようになっているので、始動入賞口80への入賞と玉受部材104a・104bの開放動作とが交互に行われる可能性が高くなっている。また、本実施例においては、権利発生遊技状態となったときには、可変入賞球装置74の玉受部材75の開放時間が短くなるので、再度の特定入賞領域102への入賞も生じ難いようになっている。
【0070】
一方、特別可変入賞球装置90の右側方に配置される入賞口78は、それ自体単なる入賞口であるが、その前面に臨むように作動回数表示LED79が設けられている。この作動回数表示LED79は、本実施例においては、権利発生遊技状態が短い間隔を置いて連続して複数回(3回)生起する場合があるので、その複数回の表示をカウントダウン方式で表示するものである。また、特別可変入賞球装置90の斜め左右下部側方に設けられる入賞口83a・83bは、袖入賞口83a・83bと言われるもので、その内部に袖ランプを内蔵している。更に、遊技領域73の下方に横方向に配置される入賞口87a〜87cは、単に打玉を入賞させる通常の入賞口87a〜87cを構成するものである。ただし、このうちの左右の入賞口87b・87cへの打玉の入賞に基づいて払い出される景品玉数は、他の入賞口への入賞に基づいて払い出される景品玉数(例えば、15個)よりも少なくなる(例えば、7個)ように設定されている。
【0071】
上記した入賞口83aの右側に配置される入賞口84は、通過口装置84と言われるもので、取付基板に突設された中空正方形状の通過枠に通過スイッチ85を内蔵している。しかして、打玉が通過枠を通過して通過スイッチ85をONさせたときには、前記可変表示器91a・91bの変動を開始させ、一定時間(例えば、5.5秒以上)が経過したときに、表示結果を導出させるものである。なお、通過口装置84は、通過した打玉を再度遊技領域73に放出させるものであるが、これを入賞口として形成しても良い。また、通過口装置84は、上述したように可変表示器91a・91bを変動させ、間接的に可変入賞球装置74の玉受部材75を開放せしめるものであるため、打玉が特別可変入賞球装置90の特定入賞領域102に導かれるか否かに大きく関与している。しかして、通過枠の上部の取付基板の後面からソレノイドの作動により出没する可動部材86を設け、通常の状態においては、可動部材86を取付基板の後方に退避させ、権利発生遊技状態の継続中においては、可動部材86を取付基板の前方に突出させる。このように通過口装置84を構成することにより、権利発生遊技状態消滅防止制御手段を構成することができる。ただし、前記した玉受部材75の制御による権利発生遊技状態消滅防止制御手段とこの通過口装置84による権利発生遊技状態消滅制御手段との両方を同時に採用しても良いが、いずれか一方を採用すれば十分である。
【0072】
次に、遊技領域73の中央に配置される特別可変入賞球装置90の構成について図28及び図29を参照して説明する。特別可変入賞球装置90は、前記遊技盤71の表面に取り付けられる取付基板を有し、その取付基板に可変表示器91a・91bと可変入賞球装置を構成する玉受部材104a・104bとが一体的に形成されている。可変表示器91a・91bは、ドット・マトリックスLEDで構成され、左側の可変表示器91aは、0〜9の10種類の数字を順次変動表示し、右側の可変表示器91bは、0〜9までの数字とFの英文字の11種類の数字を順次変動表示するようになっている。そして、それらの停止時の図柄の組合せ(表示結果)が「同一数字のゾロ目」の組合せとなったときには、特定表示結果が表示されたと判定されて前記したように玉受部材75を一定時間開放する。また、この特定表示結果が表示される確率は、変化するように制御される。具体的には、通常の遊技状態においては、1/330の低確率で特定表示結果が導出され、権利発生遊技状態の発生が特定表示結果のうちの「3・3」「5・5」及び「7・7」のゾロ目によって発生したときに1/33の高確率に変更され、その高確率となった後の所定回数(例えば、2回)の権利発生遊技状態の成立により低確率に変更される。したがって、「3・3」「5・5」及び「7・7」のゾロ目は、確変図柄を構成することになる。なお、当りであるか否かの決定、及び停止時に可変表示器91a・91bに表示される図柄の決定は、通過スイッチ85の作動時又は変動開始時に予め定めたランダム数の中から1つの値を抽出することにより行われる。
【0073】
また、可変表示器91a・91bの下方には、入賞空間が形成されている。この入賞空間には、前記可変入賞球装置74の玉受部材75によって受け止められた入賞玉が誘導されてモータによって回転する回転体97によって通常入賞領域96又は特定入賞領域102のいずれかに振り分けられるものである。しかして、入賞空間内の構成を図23を参照して説明すると、前記玉受部材75に受け入れられた入賞玉は、コ字状に形成された玉通路92を流下して玉転動板95の中央部に誘導されて玉出口93から回転体97に導かれるものである。この玉転動板95は、前後から前方寄りに形成される通常入賞領域96に向かって下り傾斜するように入賞空間内に形成されるものである。ところで、玉通路92は、流下する入賞玉を一列に整列して誘導するものであるが、先頭の入賞玉P1が回転体97に到達して停止したときに、その先頭の入賞玉P1から4個目の入賞玉P4が停留する位置の両側に玉流出口94a・94b(94aは図示せず)が形成され、図23の矢印によって示されるように、玉転動板95の両側方を通って通常入賞領域96に導かれるようになっている。したがって、玉通路92には、3個の入賞玉P1〜P3が待機貯留され、それ以上の入賞玉は、貯留されることなく通常入賞領域96に誘導される。
【0074】
上記した玉通路92の流下端に形成される玉出口93には、回転体97が臨んでいる。この回転体97は、囲い枠98に囲まれて水平方向に回転するもので、その外周に入賞玉を1個受け入れる受入凹部99a・99b、100が複数(3つ)形成されている。この受入凹部のうち、2つの受入凹部99a・99bは、上下方向に貫通しており、1つの受入凹部100には、底板が形成されている。このため、受入凹部99a・99bに受け入れられた入賞玉は、移動する過程で回転体97を載置している底板に形成される通常入賞開口101から落下して前記通常入賞領域96に導かれる。一方、受入凹部100に受け入れられた入賞玉は、通常入賞開口101から落下することなく、玉転動板95の前方中央に形成される特定入賞領域102に誘導される。
【0075】
また、回転体97は、上記したように図示しないモータによって回転駆動せしめられるが、該モータは、常時一定速度(例えば、10rpm)で回転しており、前記玉受部材75が開放される前後の期間に亘って所定の位置で一時停止され、その後、回転を継続する。この場合、玉通路92に3個の入賞玉が貯留された場合には、その3個の入賞玉のうちいずれか1つの入賞玉が確実に受入凹部100に受け入れられて特定入賞領域102に導かれて権利発生遊技状態を生起せしめる。なお、回転体97を所定の位置で停止するために、図示しない停止位置検出器が設けられている。
【0076】
入賞空間の構成は、以上の通りであるが、入賞空間の下方の取付基板の下方には、入賞領域103が形成され、該入賞領域103への打玉の入賞を制御するために一対の玉受部材104a・104bが開閉自在に設けられている。本実施例においては、可変入賞球装置を構成する玉受部材104a・104bを特別可変入賞球装置90と一体的に設けたものを示したが、これを別体に構成して遊技盤71に配置しても良い。同様に可変表示器91a・91bも特別可変入賞球装置90と別体に構成して配置しても良い。
【0077】
上記した遊技内容を有するパチンコ遊技機においても、可変表示器91a・91bの表示結果が確変図柄を表示する限り、確率向上期間が延長されるので、短い時間間隔で権利発生遊技状態が連続的に発生するので、遊技場に多大な損害を与えることとなるが、そのような不利益を防止するために、可変表示器91a・91bの制御において、前記した図21、図23、図24と同様な処理を行えば、短い時間間隔での権利発生遊技状態の連続的発生を防止して遊技場に多大な損害を与えることがないようにすることができる。また、図21、図23、図24の各処理における確変上限回数Nについては、前述した実施例と同様にモード設定値記憶手段(所定値設定手段)により複数段階のうちいずれかの値に事前に選択設定できるようにすることで、ホール側のニーズに応じ得る弾球遊技機の提供が可能になる。さらには、前記した図25又は図26の所定値変動制御手段により確変上限値回数Nを所定の遊技状態に応じて増加することで、確率向上が連続する期待感を失わせることなく遊技の興趣を向上することが可能である。
【0078】
上記した実施例では、可変表示器91a・91bが特定表示結果を表示しても特定入賞領域102に打玉が入賞しなければ権利発生遊技状態にならない(このような可変表示装置を普通図柄可変表示装置という)実施例について説明したが、可変表示装置の表示結果が特定表示結果を表示したときに必ず権利発生遊技状態とする可変表示装置(これを特別図柄可変表示装置という)を備えたものであっても良い。このような特別図柄可変表示装置を備えた実施例を図30に示す。
【0079】
遊技盤の中央に配置される特別可変入賞球装置110は、その最上部に入球口111を有し、該入球口111から入賞した打玉は、下方に設けられる図柄スイッチ112に導かれて停留される。図柄スイッチ112が入賞玉によってONされると、3つの可変表示器を有する可変表示装置113が変動を開始し、所定時間後に停止される。そして、その停止時に表示される表示結果が予め定めた特定表示結果(例えば、同一数字のゾロ目)となったときには、回転体114が時計方向に回転を開始して回転体114に形成された受入凹部115に図柄スイッチ112部分で停留していた入賞玉を受け入れ、特定入賞領域116に導き、図示しない特定入賞玉検出器をONして権利発生遊技状態とする。一方、可変表示装置113の表示結果が特定表示結果以外の表示結果となったときには、回転体114が反時計方向に回転して受入凹部115に受け入れた入賞玉を通常入賞領域117に導き、通常の入賞玉として処理する。権利発生遊技状態中においては、打玉が始動入賞口120に入賞して始動入賞玉検出器121をONさせる毎に玉受部材118a・118bが所定期間開放して入賞領域119に打玉を導く動作を繰り返す。このように、この実施例においては、可変表示装置113が特定表示結果を表示したときには、必ず権利発生遊技状態となる。
【0080】
ところで、上記した実施例に係る可変表示装置113の停止時に表示される図柄が特定表示結果せとなる態様は、同一数字のゾロ目であるため、0〜9の10通りあるが、そのうち、「3・3・3」「5・5・5」及び「7・7・7」の特別表示結果(確変図柄)で権利発生遊技状態となった場合には、可変表示装置113が特定表示結果を表示する確率が向上するよう制御される。したがって、可変表示装置113の表示結果が確変図柄を表示する限り、確率向上期間が延長されるので、短い時間間隔で権利発生遊技状態が連続的に発生するので、遊技場に多大な損害を与えることとなるが、そのような不利益を防止するために、可変表示装置113の制御において、前記した図21、図23、図24と同様な処理を行えば、短い時間間隔での権利発生遊技状態の連続的発生を防止して遊技場に多大な損害を与えることがないようにすることができる。また、図21、図23、図24の各処理における確変上限回数Nについては、前述した実施例と同様にモード設定値記憶手段(所定値設定手段)により複数段階のうちいずれかの値に事前に選択設定できるようにすることで、ホール側のニーズに応じ得る弾球遊技機の提供が可能になる。さらには、前記した図25又は図26の所定値変動制御手段により確変上限値回数Nを所定の遊技状態に応じて増加することで、確率向上が連続する期待感を失わせることなく遊技の興趣を向上することが可能である。
【0081】
なお、上記した各実施例においては、特別大当り図柄として、所定の図柄を設定したが、通常の大当り図柄が特別に定めた当りライン上に揃った場合、通常の大当り図柄が複数の当りライン上で同時に揃った場合、特別大当り図柄が特別に定めた当りライン上に揃った場合、及び大当り後に変動する変動表示手段(可変表示器や疑似テレビゲーム)の表示結果が予め定めた表示結果となった場合、等を特別表示結果としても良い。更に、上記した各実施例では、普通図柄と特別図柄とが同じ条件の成立によって同時に確率変動されるものを示したが、それぞれ異なる条件で、あるいはいずれか一方だけが確率変動されるものでも良い。
【0082】
また、上記した実施例では、可変表示装置としてLCD表示器38を備えた電気的な可変表示装置を示したが、機械的な可変表示装置(例えば、ドラム式やベルト式や回転円盤式等)や、他の電気的な可変表示装置(例えば、CRTやドットマトリックスLED等)であっても良い。また、弾球遊技機として、パチンコ遊技機を示したが、いわゆるアレンジ式パチンコ遊技機であっても良い。さらには、遊技機全体をLCD表示器等の表示装置にて構成する、即ち「打玉」「可変入賞球装置」等の構成部材を疑似的に表示器に表示することで遊技機を構成することも可能である。なお、この場合では、賞球の払出しを得点等で代行しても良い。また、上記した実施例では、普通図柄可変表示装置に対応する電動始動入賞口6が特定遊技状態の発生に関連する機能を有するものとしたが、普通図柄可変表示装置に対応する可変入賞球装置が特定遊技状態の発生に全く関連しないものとしたときに本実施例とほぼ同様の制御を行うことにより、高確率が継続されている間、可変入賞球装置の開放が頻繁に行われるので、より多くの出玉を得ることができ、本実施例とは異なる意味で遊技者の興趣を引き付けることができる遊技内容とすることができる。
【0083】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、本発明においては、予め定められた所定条件の成立に基づいて可変表示装置の表示結果が特定表示結果を表示する確率をその後の所定回数の特定遊技状態が生起されるまで向上する確率向上手段と、該確率向上手段によって向上された確率向上期間中に再度所定条件が成立したときに、所定回数の値を更新する確率向上回数更新手段と、確率向上手段により向上された回数の累計が所定値であるか否かを判定する判定手段と、該判定手段の判定結果に応じて確率向上に関する制御を抑制する抑制手段と、予め定めた所定の遊技状態となると所定値を変動制御する所定値変動制御手段と、を備えたので、長期間に亘る確率向上期間の延長が回避でき、ホール側に多大な損害を与えることがない。また、このように長期間に亘る確率向上期間の延長を回避するために設けた確率向上抑制用の累積回数(所定値)は、遊技状態に応じて変更可能となっているため、確率向上が連続する期待感を失わせることなく、遊技に対する興趣を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る弾球遊技機の一例のパチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。
【図2】遊技盤の背面図である。
【図3】遊技盤に設けられる可変表示装置のLCD表示器に表示される図柄の展開図である。
【図4】パチンコ遊技機の背面図である。
【図5】モード設定値の一覧表図である。
【図6】遊技動作を制御する遊技制御回路を示すブロック図の一部である。
【図7】遊技動作を制御する遊技制御回路を示すブロック図の一部である。
【図8】通過口への打玉の通過に基づく普通図柄用可変表示器の動作を示すタイムチャートである。
【図9】打玉が通過口を通過したときに決定される当り図柄の選択方法を説明する説明図である。
【図10】停止図柄が当りとなった場合の電動始動入賞口の動作を示すタイムチャートである。
【図11】停止図柄が外れとなった場合の電動始動入賞口の動作を示すタイムチャートである。
【図12】始動入賞口及び電動始動入賞口に打玉が入賞したときの可変表示部の可変表示制御を示すタイムチャートである。
【図13】打玉が始動入賞口及び電動始動入賞口に入賞したときに決定される大当り図柄の選択方法を説明する説明図である。
【図14】可変入賞球装置の開放動作の終了後、始動記憶がある場合の可変表示部の変動を示すタイムチャートである。
【図15】停止図柄が大当りとなった場合の可変入賞球装置の動作を示すタイムチャートである。
【図16】停止図柄が外れとなった場合の可変入賞球装置の動作を示すタイムチャートである。
【図17】確変図柄の組合せを含むすべての大当り図柄の組合せとランダム数との対応関係を示す一覧表図である。
【図18】可変表示部に表示される図柄の組合せが当りとなる当りラインを示す概略図である。
【図19】メインルーチンを示すフロー図である。
【図20】確率変動カウンタの更新処理サブルーチンを示すフロー図である。
【図21】確率変動規制カウンタの更新処理サブルーチンを示すフロー図である。
【図22】同図(A)(B)は、各々、確変図柄で大当りとなった場合の大当りと確率変動との関係を示すタイムチャートであり、また、同図(C)は、確変図柄が連続した場合の大当りと確率変動との関係を示すタイムチャートである。
【図23】確率変動規制の他の動作を示すフロー図である。
【図24】確率変動規制のさらに他の動作を示すフロー図である。
【図25】変動上限値設定の動作を示すフロー図である。
【図26】変動上限値設定の他の動作を示すフロー図である。
【図27】同図(A)〜(D)は、各々、確率変動に係るLCD表示器での表示画像を示す説明図である。
【図28】図1の遊技盤とは異なる遊技内容を呈する遊技盤の正面図である。
【図29】図28の遊技盤に設けられる特別可変入賞球装置の内部構造を示す部分斜視図である。
【図30】異なる構造の特別可変入賞球装置を備えた遊技盤の主要部の正面図である。
【符号の説明】
1 遊技盤
3 遊技領域
4 始動口装置
10 可変入賞球装置
22a・22b 通過玉検出器
35 普通図柄用可変表示器
38 LCD表示器(可変表示装置)
38a〜38c 可変表示部
42 設定記憶スイッチ
43 設定値切換スイッチ
44 モード切換スイッチ
45 モード表示器
46 設定値表示器
50 基本回路(確率向上手段と確率向上回数更新手段と判定手段と抑制手段と所定値変動制御手段とを含む)
91a・91b 可変表示器(可変表示装置)
113 可変表示装置
Claims (6)
- 可変表示装置の表示結果が予め定めた特定表示結果となったことに基づいて特定遊技状態となって遊技者に所定の遊技価値を付与する弾球遊技機において、
予め定められた所定条件の成立に基づいて前記可変表示装置の表示結果が前記特定表示結果を表示する確率をその後の所定回数の特定遊技状態が生起されるまで向上する確率向上手段と、
該確率向上手段によって向上された確率向上期間中に再度前記所定条件が成立したときに、前記所定回数の値を更新する確率向上回数更新手段と、
前記確率向上手段により向上された回数の累計が所定値であるか否かを判定する判定手段と、
該判定手段の判定結果に応じて確率向上に関する制御を抑制する抑制手段と、予め定めた所定の遊技状態となると前記所定値を変動制御する所定値変動制御手段と、
を備えたことを特徴とする弾球遊技機。 - 前記抑制手段は、前記確率向上手段の作動を直ちに禁止する確率向上禁止手段であることを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
- 前記抑制手段は、前記所定条件の成立を禁止する所定条件成立禁止手段であることを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
- 前記抑制手段は、前記所定条件の成立確率を抑制する所定条件成立抑制手段であることを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
- 前記所定の遊技状態とは、前記所定条件の成立時に前記可変表示装置の表示結果が特定の表示状態であることを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
- 前記所定の遊技状態とは、前記所定条件が成立するまでの遊技履歴が特定の状態であることを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
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