JP2004119507A - 回路基板構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の回路基板を配置してなる電子回路の小型化が図れるとともに、安価に接続可能な構造を備えた回路基板構造を提供する。
【解決手段】親回路基板としてのマザーボード2にコネクタ80が実装され、このコネクタ80に子回路基板としての多層プリント基板3が挿入接続される回路基板構造1において、多層プリント基板3は、熱可塑性樹脂からなる導体パターンフィルム21を含む樹脂フィルム23、21を複数枚積層し、加熱しつつ加圧することで、樹脂フィルム23、21を相互に接着して多層化成形されるとともに、そのコネクタ80に挿入されて電気的に接続するコネクタ接続部3aを備え、コネクタ接続部3aがこのコネクタ接続部3aの根元部3bにて屈曲している。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回路基板構造に関し、特に複数の回路基板間の接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数枚の回路基板から構成される電子機器において、それら回路基板間を接続する方法として、例えばマザーボード2とそのマザーボードに接続する接続基板3の両基板において、それぞれコネクタ80を実装し、互いにコネクタ80を介して電気的に接続するもの、いわゆるコネクタ接続が知られている(図14参照)。そして、マザーボード2に実装されたコネクタ80に接続基板3を挿入することで電気的に接続するもの、いわゆるカードスロット接続が知られている(図15参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のコネクタ接続の構造では、マザーボード側のみならず、接続基板側にもコネクタを実装する必要があるため、半導体素子等の素子実装面積が制約されたり、コネクタ分だけ製品コストアップの要因となる問題がある。また、従来のカードスロット接続の構造では、マザーボードに対して接続基板を略垂直方向に接続する必要があるため、両基板からなる製品の体格の大型化を招く恐れがある。
【0004】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、複数の回路基板を配置してなる電子回路の小型化が図れるとともに、安価に接続可能な構造を備えた回路基板構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1によると、親回路基板にコネクタが実装され、このコネクタに子回路基板が挿入接続される回路基板構造において、子回路基板は、熱可塑性樹脂からなるフィルムの少なくとも片面上に導体パターンが形成された導体パターンフィルム、およびその導体パターンフィルムを含む樹脂フィルムを複数枚積層し、加熱しつつ加圧することで、樹脂フィルムを相互に接着して多層化成形されるとともに、そのコネクタに挿入されて電気的に接続するコネクタ接続部を備え、コネクタ接続部が、このコネクタ接続部の根元部にて屈曲している。
【0006】
これにより、複数枚の回路基板から構成される電子機器において、熱可塑性樹脂からなる積層された樹脂フィルムを加熱しつつ加圧することで相互に接着して多層化成形するので、子回路基板は可撓性を有することが可能である。さらに、その子回路基板のうち、親回路基板に実装されたコネクタに挿入接続可能なコネクタ接続部を、根元部にて屈曲させているので、子回路基板を親回路基板に沿って略平行に配置した状態で、子回路基板と親回路基板、つまり回路基板間を電気的に接続することが可能である。
【0007】
本発明の請求項2によると、コネクタ接続部の根元部は、子回路基板を構成する積層された樹脂フィルムのうち、一部の領域における樹脂フィルムを、積層面に沿って分離して分離部を形成し、この分離部を積層方向に沿って立設させるように、分離部の終端部にて屈曲させて形成されている。
【0008】
これにより、回路基板間を電気的に接続するコネクタの端子数を多く必要とする場合において、子回路基板を構成する積層された樹脂フィルムのうち、一部の領域における樹脂フィルムを積層面に沿って分離した分離部を立設するように屈曲させることで、コネクタ接続部を形成するので、コネクタ接続部を、子回路基板上に離散的に配置することが可能である。したがって、回路基板の全面を有効に利用するように、コネクタ接続部つまりコネクタを離散的に配置することが可能であり、結果として、回路基板構造、特に基板面方向の小型化が図れる。
【0009】
本発明の請求項3によると、分離部と、この分離部が積層面に沿って分離して形成された残存領域との間には、分離部の終端部を除き、分離部の外周を囲うように、スリットが設けられている。
【0010】
これにより、分離部の形成予定領域に沿って、連続的なスリットを形成することが可能である。例えば、電気回路を構成する素子等を実装する前状態の子回路基板において、多層化成形する段階で、切り込み等によるスリットの形成が可能である。さらに、多層化成形すなわち加熱、加圧によって成形する場合において、スリットが形成される領域における基板強度は低下するため、多層化成形した後に、僅かな応力を加えるだけで、スリットの形成領域全体にわたって、スリットを形成することが可能である。
【0011】
本発明の請求項4によると、分離部と、残存領域との間には、離型材を介在させて、樹脂フィルムを積層するとともに、その記離型材が配置された深さまでスリットが形成されている。
【0012】
これにより、子回路基板つまり多層プリント基板の製造工程にて、多層プリント基板を多層化成形する際、多層プリント基板の一部を、積層方向に分離して一体延出する分離部を同時成形させたい場合において、分離部と残存領域との間における、熱可塑性樹脂からなる樹脂フィルム同士が溶着することを防止することが可能である。さらに、多層化成形した後に、多層プリント基板から分離部を一体延出させる際、分離部を容易に引き出すことが可能である。
【0013】
本発明の請求項5によると、屈曲された根元部は、子回路基板を熱プレス板によって加熱および加圧する際、その根元部を形成する樹脂フィルムと、熱プレス板との間に、緩衝効果を有する緩衝部材を介在させている。
【0014】
これにより、子回路基板つまり多層プリント基板を、多層化成形する際に、根元部で屈曲したコネクタ接続部を同時成形することが可能である。
【0015】
一般に、樹脂フィルムに屈曲部のような凹凸がある場合、その凹凸パターンによって、積層された樹脂フィルムを圧縮する方向の抵抗力が異なる可能性がある。この抵抗力が部位によって異なると、その抵抗力が高い部位に集中して圧力が加えられる恐れがある。その結果、圧力が集中して加えられた部位の熱可塑性樹脂の流動量が、他の部位の熱可塑性樹脂の流動量よりも大きくなって、導体パターン、例えばコネクタに挿入接続予定の導体パターンの位置ずれの発生原因となる恐れがある。
【0016】
これに対して、凹凸を形成予定の根元部にある樹脂フィルムと、熱プレス板との間に、緩衝効果を有する緩衝部材を介在させるので、熱プレス板から樹脂フィルム各部に印加される圧力差を緩和することが可能である。したがって、多層プリント基板つまり子回路基板に形成されるコネクタ接続部の屈曲形状がいずれの形状であっても、緩衝部材を介在させることで、導体パターン、特にコネクタに挿入接続する導体パターンの位置ずれの防止が図れるとともに、屈曲された根元部を有するコネクタ接続部を、多層化成形する際に同時成形することが可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の多層プリント基板を、具体化した実施の形態を図に従って説明する。
【0018】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係わる子回路基板としての多層プリント基板の概略構成を示す斜視図である。図2は、図1中の多層プリント基板のコネクタ接合部を屈曲させた状態を示す斜視図である。図3は、本実施形態の回路基板構造の構成を示す斜視図である。
【0019】
図3に示すように、本発明の回路基板構造1は、ICや半導体素子等の電子部品(図示せず)が実装される親回路基板としてのマザーボード2と、このマザーボード2に、マザーボード2に実装されたコネクタ80を介して、電気的に接続する子回路基板としての多層プリント基板3とを含んで構成されている。
【0020】
なお、マザーボード2と多層プリント基板3は、それぞれ電気回路を構成する半導体素子等の電子部品70(図3参照)が実装されるとともに、マザーボード80に実装されたコネクタ80を介してそれら電気回路間を電気的に接続している。さらになお、マザーボード2と多層プリント基板3は、絶縁基材23と、絶縁基材23の表面に配設され、配線金属材料からなる導体パターン22を備えている。
【0021】
マザーボード2は、多層プリント基板3を電気的に接続するためのコネクタ80が実装されているものであればいずれの回路基板でもよく、周知の回路基板である。マザーボード2を構成する絶縁基材の材料としては、熱硬化性樹脂、または熱可塑性樹脂等の樹脂材料、あるいはセラミック等の複合材料であってもよい。
【0022】
多層プリント基板3は、図1および図3に示すように、マザーボード2に実装されたコネクタ80に挿入接続するコネクタ接続部3aを備えている。このコネクタ接続部3aには、多層プリント基板3を構成する絶縁基材23と導体パターン22が交互に積層され、その一部の領域における積層された導体パターン22のうち、少なくとも一つの層の導体パターン22(図1参照)が、コネクタ80の配線端子(図示せず)と接続可能に配置されている。この多層プリント基板3は、図2および図3に示すように、コネクタ接続部3aの根元部3bにて屈曲されている。これにより、屈曲した根元部3bを有するコネクタ接続部3aを、コネクタ80を介して、マザーボード2に接続するので、多層プリント基板3をマザーボード2に沿って略平行に配置した状態で、多層プリント基板3とマザーボード2、つまり回路基板間を電気的に接続することが可能である。結果として、回路基板間を電気的に接続する構造つまり回路基板構造として、多層プリント基板3とマザーボード2が略平行に配置されることで、マザーボード3の厚み方向への体格増加を抑えることができ、小型化が図れる。
【0023】
なお、多層プリント基板3、少なくとも屈曲させた根元部を有するコネクタ接続部3aが屈曲性を有するように、絶縁基材23は、樹脂フィルムから形成されていることが望ましい。以下、本実施形態で使用する絶縁基材23を、熱可塑性樹脂からなるフィルム23として説明する。
【0024】
さらになお、本実施形態では、多層プリント基板3を構成する樹脂フィルム23と導体パターン22において、熱可塑性樹脂からなるフィルム23の少なくとも片面上に導体パターン22が形成された導体パターンフィルム21(変形例の図4参照)、およびその導体パターンフィルム21を含む樹脂フィルム23を複数枚積層し、加熱しつつ加圧することで、それら樹脂フィルム23を相互に接着して多層化成形されている。なお、多層プリント基板3を積層方向に複数の基板部分に分割されたものを予め加熱しつつ加圧して成形した後、基板部分を束ねて、熱プレス板等によって一括して加熱および加圧することで、多層化された多層プリント基板3を形成することが可能である。また、後述の多層プリント基板3の製造方法(詳しくは、変形例に係わる製造方法)で説明するように、複数枚積層された樹脂フィルム23を、分割して成形することなく、熱プレス板等によって一括して加熱および加圧することで、多層化された多層プリント基板3を形成することも可能である。なお、多層プリント基板3の製造方法については後述する。
【0025】
これにより、屈曲される根元部3bを有するコネクタ接続部3aつまり多層プリント基板3は可撓性を有することが可能である。したがって、図2に示すように、略平板状に形成された多層プリント基板3を、コネクタ80の挿入方向に向かって立設するように、根元部3bにてコネクタ接続部3aすなわち多層プリント基板3を容易に屈曲させることが可能である。
【0026】
なお、ここで、マザーボード2と多層プリント基板3を、マザーボード2に実装されたコネクタ80を介して電気的に接続する回路基板構造1としては、略平板状に形成された多層プリント基板3を後加工で屈曲されるものであっても、多層プリント基板3を多層化成形する際に、屈曲された根元部3bを同時成形されるものであってもよい。なお、屈曲された根元部3bを同時成形する場合には、後加工が不要となるので、工程低減が図れ、よって製造コストの低減が図れる。なお、多層プリント基板3を多層化成形する際に屈曲された根元部3bを同時成形する製造方法については、比較例に係わる製造方法で説明する。
【0027】
なお、本実施形態では、熱プレス板等によって加熱および加圧することで、多層プリント基板3が一括して多層化成形されるものとして、以下説明する。なお、この多層プリント基板3は、導体パターンフィルム21を含む樹脂フィルム23、21が複数枚(本実施形態と構成は同じである比較例の図4(e)では2枚積層)積層されている。さらに、なお、多層プリント基板3において、積層される導体パターン22間は、電気回路を構成するため、必要に応じて、樹脂フィルム23に設けられたビアホール24中の一体化した導電性組成物51によって相互を電気的に接続されていてもよい(本実施形態の構成が同じ比較例の図4(e)参照)。
【0028】
さらになお、多層プリント基板3には、電気回路を構成する半導体素子等の素子70が実装されている。この素子70は、素子とともに電気回路を構成する導体パターン22もしくは導電性組成物51に半田付け等によって電気的に接続されている。なお、この素子70は、図1から図3に示すように、基板表面に実装される場合に限らず、基板の表面、裏面の両面に実装される場合であってもよい。
【0029】
以上説明した本実施形態において、マザーボード2に実装されたコネクタ80を介して電気的に接続する回路基板構造1として、コネクタ80に挿入接続されるコネクタ接続部3aが、根元部3bにて屈曲されているので、従来に比べて、回路基板構造1の小型化が図れる。なお、この屈曲形状としてはコネクタ80の挿入方向に立設するように、コネクタ接続部3aと全体としての多層プリント基板3が、根元部3bを通じて、略垂直に屈曲されているもの(図2および図3参照)に限らず、鈍角または鋭角に屈曲されているものであってもよい。
【0030】
(変形例)
以下、本発明を適用した他の実施形態を説明する。なお、以下の実施形態においては、第1の実施形態と同じもしくは均等の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
【0031】
変形例では、第1の実施形態と構成は同じであって、第1の実施形態で説明したコネクタ接続部3aを多層化成形する工程とは別の後工程で根元部3bに屈曲させる方法に代えて、図4に示すように、多層化成形する工程にて屈曲させた根元部3bを同時成形する。図4は、本実施形態に係わる子回路基板としての多層プリント基板の製造方法を製造工程で示す工程別断面図であって、図4(a)から図4(e)は、図2中の屈曲された根元部を有する多層プリント基板を多層化成形する際に同時成形する工程に係わる各製造工程での多層プリント基板の状態を示す断面図である。図5は、本実施形態における加熱・加圧工程を説明するための説明図である。図6は、本実施形態における加熱・加圧工程を説明図であって、熱プレス板の加熱および加圧によって、多層プリント基板の屈曲されたコネクタ接続部が形成された状態を示す断面図である。
【0032】
以下、図4、図5、および図6に従って本発明の多層プリント基板3の製造方法について説明する。なお、製品としての多層プリント基板3に対して、その製品を製造する製造工程中のワークを区別して、製造工程中は多様な形態を有する多層基板100として説明する。
【0033】
図4(a)において、21は、熱可塑性樹脂からなる樹脂フィルム23の片面に貼着された導体箔(本例では厚さ18μmの銅箔)をエッチングによりパターニングした導体パターン22を有する片面導体パターンフィルムである。本実施形態では、樹脂フィルム23としてポリエーテルエーテルケトン樹脂65〜35重量%とポリエーテルイミド樹脂35〜65重量%とからなる厚さ25〜75μmの樹脂フィルムを用いている。また、導体箔としては、銅箔以外にアルミニウム箔等他の金属箔を用いることもできる。
【0034】
図4(a)に示すように、導体パターン22の形成が完了すると、次に、図4(b)に示すように、樹脂フィルム23側から炭酸ガスレーザを照射して、導体パターン22を底面とする有底ビアホールであるビアホール24を形成する。ビアホール24の形成では、炭酸ガスレーザの出力と照射時間等を調整することで、導体パターン22に穴を開けないようにしている。
【0035】
ビアホール24の形成には、炭酸ガスレーザ以外にエキシマレーザ等が使用可能である。レーザ以外のドリル加工等のビアホール形成方法も可能であるが、レーザビームで穴あけ加工すると、微細な径で穴あけでき、導体パターン22にダメージを与えることが少ないため好ましい。
【0036】
図4(b)に示すように、ビアホール24の形成が完了すると、次に、図4(c)に示すように、ビアホール24内に層間接続材料である導電ペースト50を充填する。導電ペースト50は、銅、銀、スズ等の金属粒子に、バインダ樹脂や有機溶剤を加え、これを混練しペースト化したものである。
【0037】
導電ペースト50は、メタルマスクを用いたスクリーン印刷機により、片面導体パターンフィルム21の導体パターン22側を下側としてビアホール24内に印刷充填される。これはビアホール24内に充填された導体ペースト50が落下しないようにするためである。導電ペースト50が落下しない程度の粘性を有していれば、片面導体パターンフィルム21を導体パターン22側が下側以外の向きにしてもよい。また、ビアホール24内への導電ペースト50の充填は、本実施形態ではスクリーン印刷機を用いたが、確実に充填ができるのであれば、ディスペンサ等を用いる他の方法を採用しても良い。
【0038】
ビアホール24内への導電ペースト50の充填が完了すると、図4(d)に示すように、片面導体パターンフィルム21を複数枚(本実施形態では2枚)積層する。このとき、下方側の片面導体パターンフィルム21は、導体パターン22が設けられた側を下側として、上方側の片面導体パターンフィルム21は導体パターン22が設けられた側を上側として積層する。すなわち、片面導体パターンフィルム21を導体パターン22が形成されていない面同士を向かい合わせて積層する。
【0039】
上述のように、本実施形態では、片面にのみ導体パターン22を形成した片面導体パターンフィルム21を用いて多層基板100を構成する。このため、片面導体パターンフィルム21を製造する工程、設備のみによって多層基板100を構成するフィルムを形成することができるので、製造設備の簡素化、製造コストの低減に効果がある。
【0040】
なお、本実施形態では、片面導体パターンフィルム21を導体パターン22が形成されていない面同士が向かい合うように積層する構成で説明したが、例えば4枚の片面導体パターンフィルム21を積層する場合においては、以下のように積層することが好ましい。すなわち、中央の2枚の片面導体パターンフィルム21を導体パターン22が形成されていない面同士が向かい合うように積層し、残りの片面導体パターンフィルム21は、導体パターン22が形成された面と導体パターン22が形成されていない面とが向かい合うように積層されるようにする。このため、片面導体パターンフィルム21を用いながら、多層基板100の両表面において導体パターン22による電極32、37が形成できる。これにより、多層基板100両面において、電子部品70や外部回路と接続するための電極32、37を形成できるので、高密度実装あるいは多層基板の小型化が図れる。
【0041】
なお、最表面に位置する片面導体パターンフィルム21に関しては、そのフィルム上に形成される導体パターン22が、実装される電子部品等との接続に利用される電極32、37のみからなるように形成されることが好ましい。この場合、電極32、37のみからなる導体パターン22に対する配線は、導電ペースト50を介して多層基板100の内部に形成される導体パターン22によって行われる。このようにすると、電極32、37に対してはんだ付け等を行なう場合にもレジスト膜を形成する必要がなくなる。
【0042】
図4(d)に示すように片面導体パターンフィルム21を積層したら、これらの上下両面から加熱プレス機により加熱しながら加圧する。この加熱・加圧工程について、図5および図6を用いて詳細に説明する。
【0043】
図5において、10a、10bは一対の熱プレス板であり、積層された片面導体パターンフィルム21を両側から挟むように配置される。この一対の熱プレス板10a、10bは、例えばチタン等の導電性金属から構成されており、電流を通電することにより、発熱する。あるいは、熱プレス板10a、10b内にヒータを埋設して、そのヒータによって加熱したり、熱プレス板10a、10b内に作動油の流通経路を設け、その流通経路内に加熱された作動油を流すことにより熱プレス板10a、10bを加熱しても良い。
【0044】
この一対の熱プレス板10a、10bの片面導体パターンフィルム21への当接面は、多層基板100の外側の形成予定領域に屈曲した根元部3bを有するコネクタ接続部3a(図3および図4(e)参照)を形成するために、熱プレス板10aには凸部が形成され、熱プレス板10bには凹部が形成されている。両熱プレス板10a、10bは、この凹凸によって多層基板100すなわち積層される片面導体パターンフィルム21のそれぞれの表面、および内部に凹凸形状に沿った屈曲形状を形成させる屈曲形成手段である。
【0045】
ここで、一般に、直接熱プレス板10a、10bで積層された片面導体パターンフィルム21を、直接加圧すると、屈曲形成手段である熱プレス板10a、10bの凹凸形状によって生じた最表面に位置する片面導体パターンフィルム21表面の凹凸や、内層の片面導体パターンフィルム21の凹凸に起因して、積層されたフィルム21各部で印加される圧力にばらつきが生じる場合がある。その結果、フィルム21を構成する熱可塑性樹脂の一部のみが流動して、導体パターン22の位置ずれが生じる場合がある。
【0046】
また、フィルム21のうねりや、フィルム21間に配置される導体パターン22によって、片面導体パターンフィルム21間に隙間が生じ、この隙間にエアが入り込んでいる場合がある。このような場合、フィルム21間にエアが残ったまま、積層したフィルム21同士を接着してしまうと、形成される多層基板にボイドが発生してしまうため、層間剥離等の問題を引き起こす要因となってしまう可能性がある。
【0047】
このため、本実施形態では、熱プレス板10a、10bによって直接片面導体パターンフィルム21を加圧するのではなく、熱プレス板10a、10bと積層された片面導体パターンフィルム21との間に緩衝効果及び通気性を有する緩衝部材(以下、プレス用部材と呼ぶ)12a、12bを設け、この緩衝効果及び通気性を有するプレス用部材12a、12bを介して圧力を加える。
【0048】
この緩衝効果及び通気性を有するプレス用部材12a、12bとして、例えば、ステンレス等の金属を繊維状に裁断し、その繊維状金属を板状に成型したもの、一般的には石綿と呼ばれるものを使用可能である。図示しないプレス機により熱プレス板10a、10bを介して片面導体パターンフィルム21に加えられる圧力は0.1〜10MPaの範囲の値であり、熱プレス板10a、10bの発熱温度は、200〜350℃の範囲の値である。さらに、加熱・加圧時間は、10〜40分に設定される。このような高温・高圧に晒されながら、繰り返し使用するためには、上述したような繊維状金属を板状に成型したものが最も適している。ただし、上記の高温・高圧に耐えられる限り、樹脂シート、ガラス繊維や樹脂繊維を板状に成形したものなど緩衝効果及び通気性を有するプレス用部材として機能するものであれば、使用することが可能である。
【0049】
さらに、例えば減圧容器などに保管するなどして、予めフィルム21間のエアを排除する処置が施されている場合には、プレス用部材12a、12bは緩衝効果のみ発揮できれば良いため、例えば耐熱性のゴムシートなども使用することが可能である。一方、緩衝効果が不要である場合には、例えば通気性は有するが緩衝効果は有さない多孔質セラミックスなどからプレス用部材12a、12bを構成することも可能である。
【0050】
緩衝効果を有するプレス用部材12a、12bを用いることにより、積層された導体パターンフィルム21の表面に凹凸が形成される場合であっても、プレス用部材12a、12bがその凹凸に応じて変形するため、熱プレス板10a、10bから印加される圧力に関して、片面導体パターンフィルム21の各部で過大な圧力差が生じることを防止することが可能である。その結果、積層された片面導体パターンフィルム21において、それぞれの片面導体パターンフィルム21を構成する熱可塑性樹脂の一部のみが流動することを防止可能である。つまり、積層された片面導体パターンフィルム21全体が圧力を受けてほぼ同時に、熱プレス板10a、10bに設けられた凹凸形状に合せて変形するため、各片面導体パターンフィルム21上に形成された導体パターン22の位置ずれを防止することが可能である。
【0051】
また、通気性を有するプレス用部材12a、12bを用いることにより、片面導体パターンフィルム21間の隙間に入り込んだエアを除去することが可能である。片面導体パターンフィルム21を構成する樹脂フィルム23は、エアを透過する性質を有している。従って、片面導体パターンフィルム21の積層体が加熱及び加圧されたときには、その加圧により樹脂フィルム23同士が密着しようとするために、片面導体パターンフィルム21間の隙間に入り込んだエアは、片面導体パターンフィルム21の積層体の外部へ向けて移動しようとして、樹脂フィルム23を透過する。このとき、プレス用部材12a、12bが通気性を有しているので、樹脂フィルム23を透過したエアは、プレス用部材12a、12bに達して、熱プレス板10a、10bの表面に沿う方向にプレス用部材12a、12b中を移動して外部に放出される。従って、片面導体パターンフィルム21間にエアが残って多層基板100にボイドが発生してしまうことを抑制することが可能である。
【0052】
なお、14a、14bは、ポリイミドからなる樹脂シートであるが、この樹脂シート14a、14bもエアを透過する性質を有しているため、片面導体パターンフィルム21の樹脂フィルム23を透過してきたエアは、樹脂シート14a、14bを介して、プレス用部材12a,12bに到達する。
【0053】
この樹脂シート14a、14bは、導体パターンフィルム21を構成する熱可塑性樹脂が上記温度まで加熱されて軟化しても、ポリイミドの溶融温度はその温度よりも高く、また温度上昇に伴う弾性率の低下も小さいため、その熱可塑性樹脂と難着性との性質を有する。さらに、樹脂シート14a、14bの厚さが100μm以下であり、非常に薄いため片面導体パターンフィルム21の表面凹凸に合わせて撓むことが可能である。
【0054】
この樹脂シート14a、14bを、緩衝効果及び通気性を有するプレス用部材12a、12bと積層された片面導体パターンフィルム21との間に設けることにより、最表面に位置する片面導体パターンフィルム21を構成する熱可塑性樹脂が石綿からなるプレス用部材12a、12bの内部に入り込んで、両者が接着されることを防止できる。なお、樹脂シート14a、14bとしては、ポリテトラフルオロエチレン等の高耐熱性樹脂も使用できるが、ポリイミドは引っ張り強度が強く、片面導体パターンフィルム21から引き離す際にも破れにくいため、繰り返し使用することができ好ましい。
【0055】
なお、緩衝効果及び通気性を有するプレス用部材12a、12bは、緩衝材が金属繊維、ガラス繊維、樹脂繊維等から構成される場合、その繊維屑が多層基板部100に付着する場合があるので、例えばポリイミド等の樹脂フィルムを袋状に形成し、その内部に緩衝材を入れた状態で、その開口部を密閉して使用しても良い。
【0056】
上述した加熱・加圧工程により、図4(e)および図6に示すように、各片面導体パターンフィルム21が相互に接着される。つまり、樹脂フィルム23が熱融着して一体化するとともに、ビアホール24内の導電ペースト50により隣接する導体パターン22の層間接続が行なわれ、両面に電極32、37等を備える多層基板部100つまり屈曲した根元部31を有するコネクタ接続部3aが得られる。
【0057】
ここで、導体パターン22の層間接続のメカニズムを簡単に説明する。ビアホール24内に充填された導電ペースト50は、錫粒子と銀粒子とが混合された状態にある。そして、このペースト50が250〜350℃に加熱されると、錫粒子の融点は232℃であり、銀粒子の融点は961℃であるため、錫粒子は融解し、銀粒子の外周を覆うように付着する。さらに加熱が継続すると、融解した錫は、銀粒子の表面から拡散を始め、錫と銀との合金(融点480℃)を形成する。このとき、導電ペースト50には1〜10MPaの圧力が加えられているため、錫と銀との合金形成に伴い、ビアホール24内には、焼結により一体化した合金からなる導電性組成物51が形成される。
【0058】
ビアホール24内で導電性組成物51が形成されているとき、この導電性組成物51は加圧されているため、導体パターン22のビアホール24の底部を構成している導体パターン22に圧接される。これにより、導電性組成物51中の錫成分と、導体パターン22を構成する銅箔の銅成分とが相互に固相拡散し、導電性組成物51と導体パターン22との界面に固相拡散層を形成して電気的に接続する。
【0059】
以上説明した本発明の製造方法において、凹凸を形成予定の根元部3bにある樹脂フィルム23、21と、熱プレス板10a、10bとの間に、緩衝効果を有するプレス用部材12a、12bを介在させるので、熱プレス板10a、10bから樹脂フィルム23、21各部に印加される圧力差を緩和することが可能である。したがって、コネクタ接続部3a(詳しくは、根元部3b)の屈曲形状がいずれの形状であっても、プレス用部材12a、12bを介在させることで、導体パターン22、特にコネクタ80に挿入接続する導体パターン22の位置ずれの防止が図れる。しかも、屈曲された根元部3bを有するコネクタ接続部3aを、多層プリント基板3を多層化成形する際に同時成形することが可能である。
【0060】
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、多層プリント基板3上のコネクタ接続部3aの配置位置として、第1の実施形態で説明した多層プリント基板3の同一基板上の外側にコネクタ接続部3aを配置するのに代えて、図7に示すように、多層プリント基板3の全基板面上に離散的に配置可能とする。図7は、本実施形態の回路基板構造の構成を示す斜視図である。図8は、図7中の子回路基板としての多層プリンント基板におけるコネクタ接続部の根元部を屈曲させる前状態を示す断面図である。
【0061】
図7に示すように、コネクタ接続部3a(詳しくは、根元部3b)は、多層プリント基板3を構成する積層された樹脂フィルム23、21のうち、一部の領域における樹脂フィルム23、21を、積層面に沿って分離して分離部APを形成し、この分離部APを積層方向に沿って立設させるように、分離部APの終端部APaにて屈曲させて形成されている。
【0062】
これにより、マザーボード2と多層プリント基板3間、つまり回路基板間を電気的に接続するコネクタ80の配線端子数を多く必要とする場合において、多層プリント基板3を構成する積層された樹脂フィルム23、21の全基面うち、い全基板上のいずれかの一部の領域における樹脂フィルム23,21を積層面に沿って分離させ、一体延出させた分離部APを、コネクタ接続部3aとして形成可能である。したがって、分離部APからなるコネクタ接続部3aを、多層プリント基板3の全基板面を有効利用するように、離散的に配置させることことが可能である。その結果、マザーボード2と多層プリント基板3をコネクタ80を介して電気的に接続する回路基板構造1の体格の小型化、特に基板面方向の小型化が図れる。
【0063】
なお、ここで、多層プリント基板3の積層面に沿って分離し、一体延出する分離部APは、コネクタ80に挿入接続するコネクタ接続部3aの一部または全部である。また、分離部APの終端部APaは、屈曲される根元部3bを構成している。
【0064】
例えば、コネクタ接続部3aとして使用予定の分離部APを複数形成しておき、必要な配線端子数に応じて、複数の分離部APのうち、一部の分離部APを、その配線端子数に対応した複数のコネクタ80に、コネクタ接続部3aとして挿入接続してもよい。これにより、多層プリント基板3の全基板上のコネクタ80の配置ルールを規格化し、その規格に基づいて標準化された一体延出される分離部APを有する多層プリント基板3を規格設定することで、多層プリント基板3、つまり回路基板構造1の生産性の向上が図れる波及効果が得られる。
【0065】
さらになお、分離部APと、この分離部APが積層面に沿って分離して形成された残存領域MBaは、同一基板領域内において、導体パターン22を積層する層数が増減可能な構造であることが好ましい(なお、この特徴を持たせる製造方法については、比較例の多層プリント基板(図9参照)、およびその製造方法(図10から図12)を参照)。この特徴を利用して、同一基板領域内の一部から、積層方向に分離可能に延出される分離部APを形成することが可能である。
【0066】
なお、ここで、残存領域MBaは、一体延出される分離部APが積層面に沿って分離し、積層面側に分離せず残された多層プリント基板3の本体部MBの一部を構成している。さらになお、例えば分離部APの内層を、その内層の積層面に沿ってさらに分離させ、この残存領域APに一体延出する分離部APを形成する場合(図7および図8参照)、その残存領域MBaは、分離部APの一部を構成する。
【0067】
さらになお、本実施形態では、図8および図13に示すように、分離部APと残存領域MBaとの間には、分離部APの終端部APaを除き、分離部APの外周を囲うように、スリット30が設けられていることが望ましい。これにより、多層プリント基板3を多層化成形する段階において、分離部APの形成予定領域に沿って、連続的なスリット30を形成することが可能である。
【0068】
なお、後述の比較例(図12参照)の製造方法で説明するように、多層プリント基板3を製造する際、2個取り等のワーク成形する場合には、切り出し加工する側の多層プリント基板の側面には、スリット30が不要である(比較例では、図12参照)。
【0069】
なお、このスリット30を多層プリント基板3の製造工程、特に多層化成形する際に形成する製造方法の詳細については後述する。
【0070】
(第2の実施形態に係わる多層プリント基板3の製造方法の説明)
以下、多層プリント基板3の製造方法について、以下説明する。なお、同一基板によって形成される分離部APと残存領域MBaとの関係において、説明の便宜上、比較例(図9参照)として、基板領域内にて、導体パターン22を積層する層数を増減させることが可能な構造を有する多層プリント基板の製造方法を参照しながら説明する。
【0071】
なお、便宜上、図9に示す多層プリント基板を、図10(g)に示すように、基板領域内で積層数において、多層プリント基板37層構造のリジット基板領域101a、および屈曲性を有する3層構造の分離部APとしてのフレキ基板領域101bで表す。また、製品としての多層プリント基板に対して、その製品を製造する製造工程中のワークを区別して、製造工程中は多様な形態を有する多層基板100として説明する。
【0072】
(比較例の製造方法の説明)
比較例では、図9に示すように、分離部APが、多層プリント基板3の本体部MBの側面の中央から延出している。図9は、比較例の多層プリント基板の概略構成を示す断面図である。この構成においても、上述の実施形態と同様な効果を得ることが可能である。
【0073】
詳しくは、図9に示すように、分割部APは、例えば3層の樹脂フィルム23を積層されている。この3層に積層された樹脂フィルム23のうち、図9に示すように、第1層の樹脂フィルム23(1)と第2層の樹脂フィルム23(2)との間には、本体部MBから延出された導体パターン22(1−2)が、延出されて形成されている。さらに、第2層の樹脂フィルム23(2)と第3層の樹脂フィルム23(3)との間には、同様に、本体部MBから延出された導体パターン22(2−3)が、グランドパターン22gに形成されている。なお、コネクタ80に挿入接続するコネクタ接続部3aとしては、少なくとも一つの層にコネクタ80の配線端子と導通可能な導体パターン22が形成されていればよい。
【0074】
ここで、比較例の製造方法について以下、図10、図11、および図12に従って説明する。図10は、比較例の製造方法を製造工程で示す工程別断面図であって、図10(a)から図10(h)は各種製造工程での多層プリント基板の状態を示す断面図である。図11は、比較例に係わる製造工程において、切り出し工程後の多層プリント基板の状態を示す断面図である。図12は、比較例に係わる製造工程において、加熱・加圧工程後の多層回路基板の状態を示す平面図である。
【0075】
図10(a)は、第1の実施形態で説明した図4(a)の工程に対応するので、説明を省略する。
【0076】
図10(a)に示すように、導体パターン22の形成が完了すると、次に、図10(b)に示すように、片面導体パターンフィルム21の導体パターン22が形成された面と対向する面に保護フィルム81を、ラミネータ等を用いて貼着する。この保護フィルム81は、樹脂層と、この樹脂層の貼着面側にコーティングされた粘着剤層とからなる。粘着剤層を形成する粘着剤は、アクリレート樹脂を主成分とする所謂紫外線硬化型の粘着剤であり、紫外線が照射されると架橋反応が進行し、粘着力が低下する特性を有するものである。
【0077】
図10(b)に示すように、保護フィルム81の貼着が完了すると、次に、図10(c)に示すように、保護フィルム81側から炭酸ガスレーザを照射して、樹脂フィルム23に導体パターン22を底面とする有底ビアホールであるビアホール24を形成する。なお、この工程は、第1の実施形態で説明した図4(b)の工程に対応するものであるので、詳細説明を省略する。なお、導体パターン22のビアホール24の底面となる部位は、導体パターン22の層間接続時に電極となる部位である。このとき、図10(b)に示すように、保護フィルム81にも、ビアホール24と略同径の開口81aが形成される。
【0078】
図10(c)に示すように、ビアホール24の形成が完了すると、次に、図10(d)に示すように、ビアホール24内に層間接続材料である導電ペースト50を充填する。なお、この工程は、第1の実施形態で説明した図4(c)の工程に対応するものであるので、詳細説明を省略する。なお、導電ペースト50は、スクリーン印刷機により、保護フィルム81の開口81a側から片面導体パターンフィルム21のビアホール24内に印刷充填される。
【0079】
ビアホール24内への導電ペースト50の充填が完了すると、図10(e)に示すように、樹脂フィルム23の所望の位置にスリット30を形成する。このスリット30は、後に説明する多層基板100において、その基板の厚さを薄くしてフレキ基板101bとして機能する部位を多層基板100に形成するためのものである。スリット30は、例えばレーザを樹脂フィルム23に照射することによって形成することができる。また、ドリルルーターや打ち抜き加工等によってスリット30を形成しても良い。
【0080】
スリット30の幅は、1mm以下、より好ましくは樹脂フィルム23の厚さ以下に形成することが望ましい。樹脂フィルム23は、後に詳しく説明するが、複数枚積層された状態で、加熱・加圧される。この加熱・加圧時に、樹脂フィルム23を構成する熱可塑性樹脂が軟化して流動するが、そのときにスリット30の幅が大きいと、熱可塑性樹脂がスリット30を塞ぐように流動するため、熱可塑性樹脂の流動量が大きくなる傾向がある。この場合、樹脂フィルム23上に形成した導体パターン22の位置ずれが発生する可能性が高くなるので、スリット30の幅は狭く形成することが好ましいのである。
【0081】
スリット30を形成した後、紫外線ランプ(図示せず)によって保護フィルム81側から紫外線を照射する。これにより、保護フィルム81の粘着剤層が硬化され、粘着剤層の粘着力が低下する。
【0082】
保護フィルム81への紫外線照射が完了すると、片面導体パターンフィルム21から保護フィルム81を剥離除去する。これにより、図10(f)に示すように、樹脂フィルム23の所望の位置にスリット30が形成され、かつビアホール24内に導電ペースト50を充填した片面導体パターンフィルム21が得られる。
【0083】
次に、図10(g)に示すように、片面導体パターンフィルム21を複数枚(本実施形態では7枚)積層する。このとき、例えば下方側の2枚の片面導体パターンフィルム21は導体パターン22が設けられた側を下側として、上方側の5枚の片面導体パターンフィルム21は導体パターン22が設けられた側を上側として積層する。
【0084】
すなわち、下側の1枚目の層と上側の5枚目の層からなる2枚の片面導体パターンフィルム21は、導体パターン22が形成されていない面同士を向かい合わせて積層する。また、残りの5枚の片面導体パターンフィルム21は、導体パターン22が形成された面と導体パターン22が形成されていない面とが向かい合うように積層する。
【0085】
また、複数枚の片面導体パターンフィルム21が積層される際、多層基板100から除去すべき除去領域40の下面となる片面導体パターンフィルム21aと、多層基板100の一部として残され領域(残存領域)の表面となる片面導体パターンフィルム21bとの間に、除去領域40の大きさに対応した離型シート45が配置される。
【0086】
この離型シート45は、樹脂フィルム23を構成する熱可塑性樹脂が加熱・加圧された場合であっても、軟化した熱可塑性樹脂との接着性に乏しい性質を持つ材料から構成される。例えば、離型シート45は、ポリイミド、テフロン(登録商標)等の樹脂フィルムや、銅箔、ニッケル箔、ステンレス箔等の金属箔から構成することができる。
【0087】
また、除去領域40の対向する2つの側面には、樹脂フィルム23に形成されたスリット30が位置している(図12参照)。すなわち、スリット30は、除去領域40を持つ複数枚の樹脂フィルム23の同じ位置に形成されることにより、全体として、片面導体パターンフィルム21、21a、21bの積層体の表面から離型シート45が配置された深さ位置まで連続的に形成されている。
【0088】
図10(g)に示すように片面導体パターンフィルム21、21a、21bを積層したら、この積層体の上下両面から真空加熱プレス機の加熱プレス板により加熱しながら加圧する。比較例では、250〜350℃の温度に加熱しつつ、1〜10MPaの圧力で10〜20分間加圧した。これにより、図10(h)に示すように、各片面導体パターンフィルム21、21a、21bが相互に接着される。すなわち、各片面導体パターンフィルム21、21a、21bの樹脂フィルム23が熱融着して一体化される。さらに、加熱及び加圧により、ビアホール24内の導電ペースト50が焼結して一体化した導電性組成物51となり、隣接する導体パターン22間を層間接続した多層基板100が得られる。
【0089】
このようにして多層基板100が形成されると、次に多層基板100から製品として使用する製品領域を切り出す切り出し工程が行なわれる。この切り出し加工について図12を用いて説明する。
【0090】
図12は、複数枚の片面導体パターンフィルム21、21a、21bを溶着して形成した多層基板100の平面図である。図12において、一点鎖線60で囲まれる領域が製品領域であり、多層基板100の複数箇所(図12では2箇所)に製品領域60が設けられる。この製品領域60の切り出しは、例えばドリルルーターを多層基板100の表面から積層方向に挿入し、製品領域60の外縁に沿ってドリルルーターを移動することにより行なわれる。あるいは、打ち抜き加工等によって、製品領域60を多層基板100から切り出すこともできる。
【0091】
このとき、上述したスリット30は、製品領域60の幅と同等以上の長さで、製品領域60の幅方向に沿って形成されている。そして、このスリット30の長手方向の両端部が、製品領域60が切り出される側面(切り出し面)に達するように、除去領域40の対向する2つの側面に沿って配置されている。また、除去領域40の底面と多層基板の製品領域60の一部として残る残存領域との間には離型シート45が介在している。このため、切り出し工程が行なわれると、除去領域40の4つの側面は、スリット30及び製品領域60の切り出し面によって囲まれるため、周囲から分離された状態となる。さらに、除去領域40の底面は、離型シート45によって製品領域60とは分離されている。従って、多層基板100から製品領域60を切り出すことによって、同時に、除去領域40を製品領域60から取り除くことが可能になる。
【0092】
離型シート45は、図12に示されるように、多層基板100において隣接する製品領域60の除去領域40をそれぞれカバーする大きさに形成されている。このため、一枚の離型シート45を片面導体パターンフィルム21a、21b間に積層するだけで、複数の製品領域60の除去領域40を分離することができる。
【0093】
なお、スリット30は、樹脂フィルム23の外縁に達する前に終端しているので、樹脂フィルム23が単層状態のときに、スリット30の形成によって樹脂フィルム23の一部が分離してしまうことはない。
【0094】
このように、多層基板100から製品領域60を切り出すとともに、除去領域40を除去することにより、最終的にリジッド−フレキプリント基板101が完成する。このリジッド−フレキプリント基板101は、図11に示すように、基板領域に応じて、高密度実装等に利用可能なリジッド基板として機能する7層構造の本体部MBとしてのリジッド基板領域101aと、屈曲性を持つ3層構造の分離部APとしてのフレキ基板領域101bとを有するものである。なお、図12に示すリジッド−フレキプリント基板101において、フレキ基板領域101bの外周端部(図9中の右側)を切除することで、比較例の分離部APの端部APgを形成することが可能である。
【0095】
なお、図10(h)及び図12には、除去領域40の対向する2つの側面に沿ってスリット30が形成された様子が示されているが、実際には、樹脂フィルム23に形成されたスリット30は、加熱・加圧時に、樹脂フィルム23を構成する熱可塑性樹脂が軟化して流動するため、その開口領域が小さくなったり、時には塞がれたりする。しかしながら、たとえスリット30が塞がれた場合であっても、熱可塑性樹脂の場合、一度スリット30を形成した部分は、機械的な物性が低下しており、比較的僅かな応力を加えることによって、簡単にスリット30を塞いでいる樹脂部分同士を引き離すことができる。結晶性の熱可塑性樹脂であれば、この傾向は一層顕著になる。比較例において適用したポリエーテルエーテルケトン樹脂とポリエーテルイミド樹脂とからなる熱可塑性樹脂は結晶性であり、その他にも、液晶ポリマーなども結晶性の熱可塑性樹脂である。
【0096】
また、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリフェニレンサルファイド(PPS)などの非結晶性の熱可塑性樹脂であっても、延伸により配向を付けた樹脂材料であれば、結晶性の熱可塑性樹脂と同様の性質を示す。すなわち、スリット30を形成することにより、その配向が破壊され、その後、スリット30が塞がれても、そのスリット30を塞ぐ樹脂部同士は、一定の向きに配向されたものではない。従って、その樹脂部同士は、僅かな応力で引き離すことができる。
【0097】
上述の比較例の製造方法によれば、除去領域40は、加熱・加圧工程後に行なわれる切り出し工程の際に、製品領域60から取り除かれるので、加熱・加圧工程の対象となる片面導体パターンフィルム21の積層体の表面の位置は、全面に渡ってほぼ同一の位置にある。従って、加熱プレス板によって、積層体全体に対して、加熱及び加圧をほぼ均一に行なうことが容易になる。このため、各樹脂フィルム23の接着強度の安定化、導体パターン22の位置ずれの防止、層間接続の信頼性の向上等を図ることができる。
【0098】
上述の比較例においては、離型シート45を用いることによって、除去領域40と多層基板の残存領域とを分離した。しかしながら、この離型シート45を片面導体パターンフィルム21a、21b間に挿入することにより、離型シート45の厚さ分だけ、除去領域40の厚さが、除去領域40の周囲の積層体の厚さよりも厚くなってしまう場合がある。この場合、離型シート45の厚さは20μm程度に形成することができるため、その厚さの違いは僅かではあるが、加熱・加圧工程において加熱プレス板によって均一な加圧及び加熱を行なうためには、積層体の全体に渡って厚さが同じであることが好ましい。
【0099】
このように、離型シート45を積層体の一部に積層した場合であっても、積層体の厚さを全体に渡って等しくするためには、離型シート45を積層した除去領域40において、離型シート45の厚さを相殺できる分だけ、導体パターン22を取り除くことが有効である。
【0100】
上述の比較例に係わる製造方法では、片面導体パターンフィルムの樹脂フィルムにスリットを形成する際に、そのスリットの形成領域に渡って、連続的な切り込みをいれることによってスリットを形成した。しかしながら、例えばスリットの形成予定領域に沿って、樹脂フィルムに間欠的に切り込みをいれることによってスリットを形成することもできる。いずれの場合にも、スリットの形成領域における基板強度は低下するため、加熱・加圧工程により多層基板を構成した後に、僅かな応力を加えるだけで、スリットの形成領域全体に渡って多層基板にスリットを形成することができる。
【0101】
また、上記比較例において、銅箔をエッチング処理することにより導体パターンを形成するものであったが、絶縁基材への導電ペーストパターン印刷等により導体パターンを形成するものであってもよい。また、導電ペーストをパターン印刷することにより導体パターンを形成する場合には、ビアホール内への導電ペースト充填を同時に行なうものであってもよい。
【0102】
また、上記比較例において、絶縁基材である樹脂フィルムとしてポリエーテルエーテルケトン樹脂65〜35重量%とポリエーテルイミド樹脂35〜65重量%とからなる樹脂フィルムを用いたが、これに限らず、ポリエーテルエーテルケトン樹脂とポリエーテルイミド樹脂に非導電性フィラを充填したフィルムであってもよいし、他の材質の熱可塑性樹脂フィルムであってもよい。加熱プレスにより接着が可能であり、後工程である半田付け工程等で必要な耐熱性を有する熱可塑性樹脂フィルムであれば好適に用いることができる。
【0103】
また、上記比較例において、層間接続材料として、銀合金の金属粒子を含有する導電ペーストを用いたが、他の金属粒子を含有する導電ペーストであってもよいし、半田ボール等の金属ボールを用いてもよい。
【0104】
さらに、上記比較例では、片面導体パターンフィルム21から多層基板を形成する実施例について説明したが、両面導体パターンフィルムを用いて多層基板を構成しても良い。例えば、複数の両面導体パターンフィルムを用意し、それらを、層間接続材料がビアホールに充填されたフィルムを介して積層しても良いし、1枚の両面導体パターンフィルムの両面にそれぞれ片面導体パターンフィルムを積層しても良い。
【0105】
(第2の実施形態に係わる製造方法の要部の説明)
ここで、多層プリント基板3の製造方法、特に分離部APの形成予定領域に沿って形成するスリット30、および分離部APの切り出し後の形成方法について、以下、図9、図13、および図10から図12に従って説明する。なお、以下の実施形態においては、上記比較例と同じもしくは均等の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
【0106】
本実施形態では、比較例で説明した製造工程中のワークとしての多層基板100において、除去領域40の形成予定領域の対向する2つの側面に沿って形成されるスリット30を、図13に示すように、根元部3bとしての終端部APaに相当する側を除き、形成予定領域101cの延在方向の外周に沿って形成される連続的スリット30、あるいは終端部APaに対向する外周側に形成される間欠的スリット30とする。なお、比較例では、多層基板100の領域内の上下側両方に除去領域40を設けたが、本実施形態では、図13(b)に示すように、上側のみとし、その除去領域40は多層基板100から除去されるのではなく、分離されるものである。さらになお、その形成予定領域101cはフレキ領域でもある。なお、ここで、形成予定領域101cが分離部APを構成している。
【0107】
図13(a)に示される多層基板100は、比較例において説明した図10(a)から図10(g)と同様の工程により形成することが可能である。
【0108】
図13(a)において、離型シート45は、その一辺が多層基板100の端面まで達しておらず、端面から所定距離は離れた位置で終端している。さらに、多層基板100の幅方向に対しても、離型シート45は、同様に、多層基板100の端面まで達しておらず、端面から所定距離は離れた位置で終端している。この離型シート45が終端した位置において、多層基板100の表面から離型シート45に達する深さまでスリット30が形成されている。これにより、図13(a)に示す多層基板100(詳しくは、残存領域101b)から、離型シート45によって、分離領域101cすなわち分離部APが分離可能となる(図13(b)参照)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる子回路基板としての多層プリント基板の概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1中の多層プリント基板のコネクタ接合部を屈曲させた状態を示す斜視図である。
【図3】第1の実施形態の回路基板構造の構成を示す斜視図である。
【図4】変形例に係わる子回路基板としての多層プリント基板の製造方法を製造工程で示す工程別断面図であって、図4(a)から図4(e)は、図2中の屈曲された根元部を有する多層プリント基板を、多層化成形する際に同時成形する工程に係わる各製造工程での多層プリント基板の状態を示す断面図である。
【図5】変形例における加熱・加圧工程を説明するための説明図である。
【図6】変形例における加熱・加圧工程を説明図であって、熱プレス板の加熱および加圧によって、多層プリント基板の屈曲されたコネクタ接続部が形成された状態を示す断面図である。
【図7】第2の実施形態の回路基板構造の構成を示す斜視図である。
【図8】図7中の子回路基板としての多層プリンント基板におけるコネクタ接続部の根元部を屈曲させる前状態を示す断面図である。
【図9】第1の実施形態に係わる多層プリント基板の製造方法を説明するための比較例の多層プリント基板の概略構成を示す断面図である。
【図10】図9の比較例の製造方法を製造工程で示す工程別断面図であって、図10(a)から図10(h)は各種製造工程での多層プリント基板の状態を示す断面図である。
【図11】図9の比較例に係わる製造工程において、切り出し工程後の多層プリント基板の状態を示す断面図である。
【図12】図9の比較例に係わる製造工程において、加熱・加圧工程後の多層回路基板の状態を示す平面図である。
【図13】第2の実施形態に係わる子回路基板としての多層プリント基板の製造方法の要部を製造工程で示す工程別断面図であって、図13(a)および図13(b)はそれぞれの製造工程での多層プリント基板の状態を示す断面図である。
【図14】従来の回路基板構造の構成を示す模式図であって、図9(a)は斜視図、図9(b)は側面図である。
【図15】従来の他の回路基板構造の構成を示す模式図であって、図9(a)は斜視図、図9(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 回路基板構造
2 マザーボード(親回路基板)
3 多層プリント基板(子回路基板)
3a コネクタ接続部
3b 根元部
MB 多層プリント基板3の本体部
MBa 残存領域
AP 分離部
APa 終端部
21、21a、21b 片面導体パターンフィルム
22 導体パターン
23 樹脂フィルム
24 ビアホール
30 スリット
40 分離領域(除去領域)
45 離型シート(離型材)
51 導電性組成物
60 製品領域
70 素子(電子部品)
80 コネクタ
100 (製造工程中の)多層基板

Claims (5)

  1. 親回路基板にコネクタが実装され、前記コネクタに子回路基板が挿入接続される回路基板構造において、
    前記子回路基板は、熱可塑性樹脂からなるフィルムの少なくとも片面上に導体パターンが形成された導体パターンフィルム、および前記導体パターンフィルムを含む樹脂フィルムを複数枚積層し、加熱しつつ加圧することで、前記樹脂フィルムを相互に接着して多層化成形されるとともに、前記コネクタに挿入されて電気的に接続するコネクタ接続部を備え、
    前記コネクタ接続部が、前記コネクタ接続部の根元部にて屈曲していることを特徴とする回路基板構造。
  2. 前記コネクタ接続部の前記根元部は、前記子回路基板を構成する積層された前記樹脂フィルムのうち、一部の領域における前記樹脂フィルムを、積層面に沿って分離して分離部を形成し、当該分離部を積層方向に沿って立設させるように、前記分離部の終端部にて屈曲させて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回路基板構造。
  3. 前記分離部と、前記分離部が積層面に沿って分離して形成された残存領域との間には、前記分離部の前記終端部を除き、前記分離部の外周を囲うように、スリットが設けられていることを特徴とする請求項2に記載の回路基板構造。
  4. 前記分離部と、前記残存領域との間には、離型材を介在させて、前記樹脂フィルムを積層するとともに、前記離型材が配置された深さまで前記スリットが形成されていることを特徴とする請求項3に記載の回路基板構造。
  5. 前記屈曲された前記根元部は、前記子回路基板を熱プレス板によって加熱および加圧する際、前記根元部を形成する前記樹脂フィルムと、前記熱プレス板との間に、緩衝効果を有する緩衝部材を介在させていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の回路基板構造。
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