JP2004111253A - 電子デバイスの電気的接続用導電性組成物および電子デバイス - Google Patents

電子デバイスの電気的接続用導電性組成物および電子デバイス Download PDF

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小川 裕誉
Isao Suzuki
鈴木 勲
Keisuke Abe
阿部 啓介
Kentaro Tsunosaki
角崎 健太郎
Yasuhiro Sanada
真田 恭宏
Hisao Iguma
猪熊 久夫
Masako Kawamoto
川本 昌子
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Abstract

【課題】導電性と耐久性とにすぐれ、かつ、塗布性、印刷性、充填性にも優れた電子デバイスの電気的接続用導電性組成物および、この導電性組成物電気的接続部位に適用してなる信頼性の高い電子デバイスを提供する。
【解決手段】平均粒径が20nm以下の金属粒子粉と平均粒径が50nm以上2000nm以下の金属粒子粉と樹脂と、場合によってはさらに平均粒径が2000nmを超え20μm以下の導電性粒子粉とを含む金属含有組成物にエネルギー付与して、任意に選択した0.1mmの断面の少なくとも一つに、金属または金属と導電性粒子とによって構成される針状形状、樹枝形状、いがぐり形状および不定形連結形状からなる群から選ばれた少なくとも一つの形状が1個以上新たに生じている電子デバイスの電気的接続用導電性組成物を得る。この導電性組成物電気的接続部位に適用すれば信頼性の高い電子デバイスが得られる。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子デバイスの電気的接続用導電性組成物およびその導電性組成物を用いた電子デバイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、銀粉等の導電性粒子および樹脂を含有する金属含有組成物(導電性ペーストと呼ばれることもある)を塗布、印刷または充填し、硬化処理して導電性組成物となし、プリント配線板、電子部品等の電気回路(配線導体)やコンタクトホール充填部材を形成する方法が一般的に知られている。(たとえば、非特許文献1参照。)。
【0003】
このような金属含有組成物を用いて形成される電気的接続部位では、導電性組成物中で銀粒子等の金属粒子間に物理的接触が生じ、形成された導電パスによって導電性が発現している。このため、導電性を上げるためには導電パスの形成が不可欠であり、導電パスの形成の点から、金属含有組成物中の導電フィラーの比率を上げることや、導電フィラーの形状を扁平状にし、フィラー間の接触をより大きくする試みが知られている(たとえば、特許文献1参照。)。
【0004】
しかしながら、一般に金属含有組成物は粉体である導電性フィラーと樹脂、希釈剤等とによって構成されており、導電フィラー比率を上げすぎると、樹脂、希釈剤量が低下し、金属含有組成物自体が流動性を失ったり粉状となったりするため、塗布、印刷、充填が困難になる。また、扁平状や樹枝形状の導電性フィラーは球形状に比べてタップ密度が低下するため、金属含有組成物における添加濃度は、球形状の導電性フィラーに比べて低下する。更に、回路形成部分が微細になればなるほど金属含有組成物自体に対する流動性の要求は高度になるため、このような欠点は電子デバイスの小型化の動向とともにより顕著になってきている。
【0005】
一方、金属含有組成物を加熱処理等して得られる導電性組成物よりなる回路やコンタクトホール中の電気的接続部位について、劣化の抑制、すなわち耐久性の向上が望まれている。回路やコンタクトホール中の導電性組成物よりなる電気的接続部位の劣化としては、導電性組成物中の構成材料の熱膨張係数が一様でなく、熱膨張/収縮を繰り返すうちに、電気的接続部位内に微細なクラックが生じ、導電パスが切断されることが知られている。
【0006】
導電性組成物は導電フィラー同士を樹脂により固め、連結させているものであり、導電フィラー間の物理的接触により導電パスが形成されている。代表的導電性フィラーの材料である銅および銀の熱膨張係数が、それぞれ17×10−6−1、19×10−6−1であり、一般に使用されているエポキシ樹脂の熱膨張係数が50×10−6〜100×10−6−1であることを考慮すると、熱膨張/収縮のヒートサイクルに対し、フィラーの物理的接触だけに依存する従来の金属含有組成物では、本質的に耐久性の向上については限界があるといえる。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−92026号公報(段落番号0016)
【0008】
【非特許文献1】
「電子材料」,工業調査会,1994年10月号,p.42−46
【0009】
【非特許文献2】
「ジャーナルオブゾルゲルサイエンステクノロジー(J. Sol−Gel Science Technology)」,(オランダ),クルーワーアカデミックパブリッシャーズ(Kluwer Academic Publishers),2001年,第22巻,p.151−166
【0010】
【非特許文献3】
津田椎雄,「電気伝導性酸化物」,増補第3版,裳華房,1987年7月25日,p.9−11
【0011】
【非特許文献4】
「透明導電膜の技術」,第1版,オーム社発行,1990年3月30日,p.51
【0012】
【非特許文献5】
「サーフェスサイエンス(Surface Science)」,エルスヴィエアサイエンスパブリッシャーズ(Elsevier Science Publishers),1992年,第260巻,p.116−128
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、導電性と耐久性とにすぐれ、かつ、塗布性、印刷性、充填性にも優れた電子デバイスの電気的接続用導電性組成物および、この導電性組成物電気的接続部位に適用してなる信頼性の高い電子デバイスを提供することを目的とする。
【0014】
本発明のさらに他の目的および利点は、以下の説明から明らかになるであろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様は、平均粒径が20nm以下の金属粒子粉(以下、「平均粒径が20nm以下の金属粒子粉」を「金属粒子粉A」ともいう)と平均粒径が50nm以上2000nm以下の金属粒子粉(以下、「平均粒径が50nm以上2000nm以下の金属粒子粉」を「金属粒子粉B」ともいう)と樹脂と、場合によってはさらに平均粒径が2000nmを超え20μm以下の導電性粒子粉(以下、「平均粒径が2000nmを超え20μm以下の導電性粒子粉」を「導電性粒子粉C」ともいう)とを含む金属含有組成物にエネルギー付与してなる、電子デバイスの電気的接続用導電性組成物であって、
当該導電性組成物の任意に選択した0.1mmの断面の少なくとも一つに、金属または金属と導電性粒子とによって構成される針状形状、樹枝形状、いがぐり形状および不定形連結形状からなる群から選ばれた少なくとも一つの形状が1個以上新たに生じている
電子デバイスの電気的接続用導電性組成物である。
【0016】
本発明の第2の態様は、金属含有組成物中の金属粒子粉Aの濃度をa質量%、金属粒子粉Bの濃度をb質量%、導電性粒子粉Cの濃度をc質量%とした場合、
a:bが3:97〜90:10の間にあり、
(a+b):cが100:0〜60:40の間にあり、
50≦(a+b+c)≦95である
上記態様1に記載の導電性組成物である。
【0017】
本発明の第3の態様は、金属粒子と樹脂と、場合によっては導電性粒子とを含み、金属粒子と導電性粒子との総量に対し、粒径が20nm以下の金属粒子と粒径が50nm以上2000nm以下の金属粒子との量割合が質量比で3:97〜90:10の間にあり、粒径が20nm以下の金属粒子と粒径が50nm以上2000nm以下の金属粒子とを合計で60〜100質量%の割合で含み、2000nmを超え20μm以下の導電性粒子を40〜0質量%の割合で含む金属含有組成物にエネルギー付与してなる、電子デバイスの電気的接続用導電性組成物であって、
当該導電性組成物の任意に選択した0.1mmの断面の少なくとも一つに、金属または金属と導電性粒子とによって構成される針状形状、樹枝形状、いがぐり形状および不定形連結形状からなる群から選ばれた少なくとも一つの形状が1個以上新たに生じている
電子デバイスの電気的接続用導電性組成物である。
【0018】
本発明の第4の態様は、金属粒子と樹脂と、場合によっては導電性粒子とを含む金属含有組成物において、当該金属含有組成物中に存在する固体粒子の動的光散乱による測定法による粒度分布のうち、20nm以下の粒径領域と50nm以上2000nm以下の粒径領域とにそれぞれピークが存在し、場合によってはさらに2000nmを超え20μm以下の粒径領域にピークが存在する金属含有組成物にエネルギー付与してなる、電子デバイスの電気的接続用導電性組成物であって、
当該導電性組成物の任意に選択した0.1mmの断面の少なくとも一つに、金属または金属と導電性粒子とによって構成される針状形状、樹枝形状、いがぐり形状および不定形連結形状からなる群から選ばれた少なくとも一つの形状が1個以上新たに生じている
電子デバイスの電気的接続用導電性組成物である。
【0019】
本発明の第5の態様は、前記金属含有組成物において、
金属粒子粉Aと金属粒子粉Bとが、それぞれ、Ag,Au,Ru,Pd,Pt,Re,Os,Ir,Cu,Ni、Sn、Al,Zn,In,Co,WおよびMoからなる群から選ばれた少なくともいずれか1種の元素の金属粒子と当該元素を含む合金粒子との少なくともいずれか一つを含み、
導電性粒子粉Cが存在する場合には当該導電性粒子粉Cが、
Ag,Au,Ru,Pd,Pt,Re,Os,Ir,Cu,Ni、Sn、Al,Zn,In,Co,WおよびMoからなる群から選ばれた少なくともいずれか1種の元素の金属粒子と、
当該元素を含む合金粒子と、
In,Ru,Re,Os,Ir,Snからなる群から選ばれた少なくともいずれか1種の元素を含む導電性酸化物粒子と、
グラファイト、グラファイト構造を有するカーボン化合物およびカーボンナノチューブからなる群から選ばれた少なくともいずれか1種の導電性カーボン化合物と
の少なくともいずれか一つを含む、上記態様1または2に記載の導電性組成物である。
【0020】
本発明の第6の態様は、前記金属含有組成物において、
粒径が20nm以下の金属粒子と粒径が50nm以上2000nm以下の金属粒子とが、それぞれ、Ag,Au,Ru,Pd,Pt,Re,Os,Ir,Cu,Ni、Sn、Al,Zn,In,Co,WおよびMoからなる群から選ばれた少なくともいずれか1種の元素の金属粒子と当該元素を含む合金粒子との少なくともいずれか一つを含み、
2000nmを超え20μm以下の導電性粒子が存在する場合には当該導電性粒子が、
Ag,Au,Ru,Pd,Pt,Re,Os,Ir,Cu,Ni、Sn、Al,Zn,In,Co,WおよびMoからなる群から選ばれた少なくともいずれか1種の元素の金属粒子と、
当該元素を含む合金粒子と、
In,Ru,Re,Os,Ir,Snからなる群から選ばれた少なくともいずれか1種の元素を含む導電性酸化物粒子と、
グラファイト、グラファイト構造を有するカーボン化合物およびカーボンナノチューブからなる群から選ばれた少なくともいずれか1種の導電性カーボン化合物と
の少なくともいずれか一つを含む、上記態様3または4に記載の導電性組成物である。
【0021】
本発明の第7の態様は、樹脂が、エポキシ系硬化性樹脂、フェノール系硬化性樹脂、メラミン系硬化性樹脂、シリコーン系硬化性樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、ポリアミドおよびポリベンゾイミダゾールからなる群から選ばれた少なくとも1種の樹脂とを含む、上記態様1〜6のいずれかに記載の導電性組成物である。
【0022】
本発明の第8の態様は、上記態様1〜7のいずれかに記載の導電性組成物を、ビアホール、スルーホールおよび配線からなる群から選ばれた少なくとも1種の電気的接続部位に適用してなる電子デバイスである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図、表、実施例等を使用して説明する。なお、これらの図、表、実施例等および説明は本発明を例示するものであり、本発明の範囲を制限するものではない。本発明の趣旨に合致する限り他の実施の形態も本発明の範疇に属し得ることは言うまでもない。図中、同一の要素については同一の番号を使用する場合がある。
【0024】
本発明において使用する金属含有組成物は、金属粒子粉Aと金属粒子粉Bと樹脂とを含むペースト状の組成物である。
【0025】
本発明において使用する金属含有組成物は、適度な粘性を有するペーストとすることができ、50μm以下の直径の微細なビアホールなどにも十分充填が可能になり、塗布、印刷等により、線幅が20μm以下の微細な回路配線も良好に形成可能になる。金属含有組成物の粘度としては、たとえば、取り扱い性、塗布性、印刷性、充填性の良好な10〜2000dPa・sのペーストを容易に作製することができる。
【0026】
本発明において使用する金属含有組成物は、ビアホールへの充填、配線パターンの形成後、エネルギーを付与し、硬化性樹脂を硬化させ、熱可塑性樹脂であればそれを軟化または溶融させて導電性組成物とするが、その際粒径が20nm以下の金属粒子に表面融解が生じる。なお、このレベルの微細粒子では、粒度分布がシャープであるため、実際には、金属粒子粉Aに表面融解が生じると考えても不都合はない。
【0027】
なお、以下においては、金属含有組成物に含まれる樹脂として、主に、硬化性樹脂または硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との組み合わせについて説明したが、本発明に係る金属含有組成物に含まれる樹脂としては、熱可塑性樹脂のみの場合もあり得る。このように熱可塑性樹脂のみを使用する場合には、本発明の趣旨に反しない範囲で、たとえば「硬化」は「固化」に、「硬化組成物」は「固化組成物」に読み替えることになる。
【0028】
この時、その融解部分の近傍に金属粒子粉Bがあると、エネルギーが付与された場合、金属粒子間の連結が加速度的に生じ、金属粒子粉Bを巻き込みながら金属結合体が自己成長を始める。この自己成長機構は、金属粒子粉Aの金属粒子の表面エネルギーが安定な状態になった段階で終了する。
【0029】
金属粒子の表面融解は粒子表面元素の異常格子振動によって起こり、平均粒径が小さく、表面原子比率が高ければ高いほど表面溶融温度が低下する。表面原子比率(粒子全体の原子のうちで粒子表面に存在する原子の比率)については、計算上、直径10nmの粒子で20%、直径20nmの粒子で10%、直径70nmの粒子で3%以下となる。この影響で、銀の場合、バルク体の融点は961℃であるが、直径10nmの粒子の場合160℃前後で表面溶融が観測される。(たとえば、非特許文献2参照。)。
【0030】
このとき、金属含有組成物中に金属粒子粉Bがなく、金属粒子粉Aと樹脂とのみで金属含有組成物を調製した場合には、その中に存在する金属粒子が微細なため、粒子間の連結が不充分となることが多い。また、粒子間の金属結合を起こりやすくするため、金属粒子粉Aと溶媒とで流動性の高いペースト状の金属含有組成物を調製した場合には、粒子間の連結は改良されるものの、溶媒の沸点以上まで加熱する必要があり、工程コストが高くなり、かつ、他電子部品の品質低下を招く恐れが大きい。このような挙動は、たとえば微細Ag粒子で容易に観察することができる。
【0031】
更に、金属粒子粉Aと平均粒径が2000nmを超える大きな金属粒子粉と樹脂とのみでペースト状の金属含有組成物を調製した場合には、金属粒子粉Aの表面溶融が生じた後に、平均粒径が2000nmを超える大きさの金属粒子粉を巻き込みながらの自己成長が生じにくい。これは、微細な金属粒子の表面溶融が、表面に存在する原子の異常格子振動に依存しているためであり、微細金属粒子に表面溶融が生じた後、平均粒径が2000nmを超える大きさの大粒子粉に結合し、表面原子比率が著しく低下し、溶融現象が停止するからである。
【0032】
本発明において使用する金属含有組成物では、微細金属粒子近傍に金属粒子粉Bの粒子を配することにより、微細金属粒子が表面溶融した後、金属粒子粉Bに結合した段階でもその結合体自体が未だ十分に大きくないため、表面エネルギー的に安定になっておらず、更にその近傍に存在する粒子を巻き込みながら自己成長を続けることができると考えられる。
【0033】
自己成長のメカニズムは必ずしも明らかではないが、粒子サイズによるナノオーダー粒子の表面融解の効果、溶融部分の空間的な濃度勾配、およびそれに伴う温度の局部的勾配に起因すると考えられる。従って、形状的には等方的な形状であるよりも異方的形状となりやすく、結果として、針状形状、樹枝形状等の形状になると考えられる。このようにして、生成した導電性組成物の断面を見ると、球状粒子のみを使用した場合でも、針状形状、樹枝形状、いがぐり形状および不定形連結形状等が新たに生じたことが観察されるようになる。針状形状、樹枝形状、いがぐり形状および不定形連結形状等が新たに生じたことは、金属粒子粉Bとして針状形状、樹枝形状、いがぐり形状等を有するものを使用した場合にも、導電性組成物の断面における形状が、金属含有組成物中における形状とは異なることで容易に知ることができる。
【0034】
なお、このような針状形状、樹枝形状、いがぐり形状および不定形連結形状等は粒子間の連結の結果である。従って、ヒートサイクルを受けた場合にも、電気的接続部位内に微細なクラックが生じたり、導電パスが切断されたりすることが防止できることになる。
【0035】
ここで、針状形状は、図1〜6に例示するように、棒状または針状の形状1を意味する。図5,6に示すような幅広のものも存在する。
【0036】
樹枝形状は、折れ曲がった棒状または針状の形状や、図7,8に例示するように3つ以上に分岐した形状2を意味する。
【0037】
いがぐり形状3は、図9〜12に例示するように、固まり形状から、棒状または針状の形状1が、ひとつ以上突き出している形状を意味する。なお、上記図中には空隙4が存在する場合もある。
【0038】
図13に示すように、不定形連結形状5は、針状形状、樹枝形状、いがぐり形状等が連結して生じた形状と思われる。
【0039】
針状形状、樹枝形状の折れ曲がり形状または分岐形状、いがぐり形状における突き出し形状のアスペクト比が3以上であることが好ましい。図1〜12に示す、L1とW1との比がアスペクト比の例である。
【0040】
長さ(L)は一様ではないため、アスペクト比は、そのもっとも大きな部位の値を採用している。図8のL1,L2のように長さ(L)が複数存在すると思われる場合は、大きい方を採用する。
【0041】
幅(W)についても一様ではないため、図中のW2に示すような端部分の幅やW3に示すような微細な突起の幅ではない、もっとも大きな部位の値を採用する。
【0042】
本発明において使用する金属含有組成物には、さらに導電性粒子粉Cを含めることができる。
【0043】
導電性粒子粉Cがあると、金属含有組成物の硬化中に、金属粒子粉Aと金属粒子粉Bとの自己成長機構によって形成される金属結合体によって、導電性粒子粉Cの粒子間を繋ぐことができるので、導電パスの形成の点から好ましい。導電性粒子粉C自体は自己成長をする必要がないため、金属、導電性酸化物、導電性カーボン化合物等を使用することができる。なお、本発明において、粒度分布や平均粒径は動的光散乱による測定法によって求められたものである。
【0044】
本発明に係る、電子デバイスの電気的接続用導電性組成物では、任意に選択した0.1mmの断面の少なくとも一つに、上記したような、金属または金属と導電性粒子とによって構成される針状形状、樹枝形状、いがぐり形状および不定形連結形状からなる群から選ばれた少なくとも一つの形状が1個以上新たに生じている。この結果、本発明において使用する金属含有組成物に熱処理等のエネルギー付与を施して得られる電子デバイスの電気的接続用導電性組成物は、導電性と耐久性とにすぐれたものとなる。
【0045】
金属含有組成物中の金属粒子粉Aの濃度をa質量%、金属粒子粉Bの濃度をb質量%、導電性粒子粉Cの濃度をc質量%とした場合、a:bが3:97〜90:10の間にあり、(a+b):cが100:0〜60:40の間にあり、50≦(a+b+c)≦95であることが好ましい。(a+b):cが100:0〜60:40の間にあると上記自己成長が容易に起こりやすく、cが0(ゼロ)でない場合には金属粒子間の連結の促進が期待でき、a:bが3:97〜90:10の間にあると、針状形状、樹枝形状、いがぐり形状、不定形連結形状等が成長しやすく、50≦(a+b+c)≦95にあると、針状形状、樹枝形状、いがぐり形状、不定形連結形状等の数が多く、導電性を確保しやすくなるからである。上記の条件を満足すると、本発明に係る電子デバイスの電気的接続用導電性組成物の特徴である、優れた導電性、耐久性、塗布性、印刷性、充填性がより高度に発揮される。
【0046】
金属粒子粉Aと金属粒子粉Bとは、それぞれ、Ag,Au,Ru,Pd,Pt,Re,Os,Ir,Cu,Ni、Sn、Al,Zn,In,Co,WおよびMoからなる群から選ばれた少なくともいずれか1種の元素の金属粒子と当該元素を含む合金粒子との少なくともいずれか一つを含むことが好ましい。
【0047】
これらの元素の金属の電気抵抗率(比抵抗)は、Ag:1.63μΩcm,Au:2.2μΩcm,Ru:7.37μΩcm,Pd:10.55μΩcm,Pt:10.42μΩcm,Re:18.7μΩcm,Os:9.13μΩcm,Ir:5.07μΩcm,Cu:1.69μΩcm,Ni:30.6μΩcm、Sn:12.6μΩcm、Al:2.67μΩcm,Zn:5.96μΩcm,In:9.0μΩcm、Co:6.24μΩcm,W:5.5μΩcm,Mo:5.7μΩcmと低い値を示し、いずれも利用可能である。
【0048】
本発明に係る金属粒子粉Aと金属粒子粉Bとは、エネルギー付与時に流動性を有するペースト状の金属含有組成物中で、金属粒子同士が連結自己成長をすることが重要である。
【0049】
金属の接合等の観点より、金属粒子粉Aと金属粒子粉Bとは同一金属原子種もしくは自己成長を阻害しにくい金属の組合せであればよい。同一元素種の場合特に問題はなく、異なる元素種の組合せであったとしても、全率固溶体を形成する組合せであれば好ましい。たとえば、Ag−Au,Ag−Pd,Pd−Au,Au−Cu,Ru−Re等の組合せがある。
【0050】
また、全率固溶体を形成しない組合せであっても、金属粒子粉Aの金属粒子に表面融解が生じ、金属粒子粉Bの金属粒子の表面に結合しやすい金属種の組み合わせであれば好ましい。
【0051】
表面溶解した金属種が他の金属粒子へ結合する場合拡散機構を経ることになる。拡散機構によってある金属が異なる金属表面に移行するか否かは吸着エネルギー等から計算できることが知られている(たとえば、非特許文献5参照。)。そのため、これらに基づいて適宜決定することができる。
【0052】
合金粒子の場合、金属の組合せにより金属単体の場合より電気抵抗率が悪化する場合もあり得るが、実験等で適切なものを容易に選択することが可能である。
【0053】
たとえば、Au−Ag(Ag10質量%):10.4μΩcm,Au−Cu(Cu20質量%):14.2μΩcm,Au−Ni(Ni5質量%):13.2μΩcm,Au−Pd(Pd40質量%):32μΩcm,Ag−Cu(Cu20質量%):2.1μΩcm,Pt−Ni(Ni10質量%):27μΩcm,Pt−Pd(Pd20質量%):28μΩcm等を挙げることができる。
【0054】
本発明に係る導電性粒子粉Cは、導電性を有する粒子の粉を意味する。粒子の電気抵抗率が150μΩcm以下であることが好ましい。従って金属粒子以外の物質の粒子も導電性粒子の範疇に属する。
【0055】
導電性粒子粉Cとしては、Ag,Au,Ru,Pd,Pt,Re,Os,Ir,Cu,Ni、Sn、Al,Zn,In,Co,WおよびMoからなる群から選ばれた少なくともいずれか1種の元素の金属粒子と、当該元素を含む合金粒子と、In,Ru,Re,Os,Ir,Snからなる群から選ばれた少なくともいずれか1種の元素を含む導電性酸化物粒子と、グラファイト、グラファイト構造を有するカーボン化合物およびカーボンナノチューブからなる群から選ばれた少なくともいずれか1種の導電性カーボン化合物との少なくともいずれか一つを含むことが好ましい。
【0056】
導電性酸化物の場合、組成、結晶構造、酸素欠損状態などに起因し、固有の定まった電気抵抗率はないが、一般には以下の値が知られている(たとえば、非特許文献3,4参照。)。たとえばSnがドープされたインジウム酸化物のITO:43μΩcm、酸化錫:75μΩcm、酸化ルテニウム:40μΩcm、酸化オスミウム:60μΩcm、酸化イリジウム:50μΩcm、酸化レニウム:100μΩcmであり、いずれも利用可能である。
【0057】
導電性カーボン化合物のうち、グラファイトは六方晶系の6角板状の扁平な結晶で炭素6員環が層状構造を形成しており、層面内の電気抵抗率は40μΩcm程度であり、利用可能である。また一般に販売されている導電性カーボンのうちでもグラファイト構造が結晶中に1部形成されているものがあり、導電性が高く利用可能である。
【0058】
カーボンナノチューブは前記グラファイトのシートが筒状に形成された形状をしており、構造上境界条件が発生し、tube(n,m):キラルベクトル表示(グラフェンシートからの構造を規程した場合の表示方法)において,2n+m=3となる場合、金属的性質を有するため好ましい。また、形状的にアスペクト比が著しく高いため、導電パスの形成の点からも利用可能である。
【0059】
従来の導電性組成物が導電性フィラーの物理的な接触で導電パスを形成していたのと異なり、本発明では粒子が硬化物中で樹脂の架橋固着作用によらず、相互に結合した状態を形成しているため、結合が強固であり、導電性も高い。また、その結合した形態が、予め金属含有組成物中に存在していた粒子の形態と異なり、アスペクト比が大きく変化した状態であり、相互にネットワークを形成しやすいため、熱膨張/収縮等のヒートサイクル時の構造安定性にも寄与する。
【0060】
なお、本発明に係る、金属粒子粉Aと金属粒子粉Bと、場合によってはさらに導電性粒子粉Cとを含む電子デバイスの電気的接続用金属含有組成物と同等の効果は、粒子の混合状態で考えた場合、金属粒子と樹脂と、場合によっては導電性粒子とを含み、金属粒子と導電性粒子との総量に対し、粒径が20nm以下の金属粒子と粒径が50nm以上2000nm以下の金属粒子との量割合が質量比で3:97〜90:10の間にあり、粒径が20nm以下の金属粒子と粒径が50nm以上2000nm以下の金属粒子とを合計で60〜100質量%の割合で含み、2000nmを超え20μm以下の導電性粒子を40〜0質量%の割合で含む金属含有組成物で実現できることが判明した。
【0061】
すなわち、このような場合に得られる電子デバイスの電気的接続用導電性組成物においても、任意に選択した0.1mmの断面の少なくとも一つに、上記したような、金属または金属と導電性粒子とによって構成される針状形状、樹枝形状、いがぐり形状および不定形連結形状からなる群から選ばれた少なくとも一つの形状が1個以上新たに生じるようにすることができる。
【0062】
金属粒子と導電性粒子との総量に対し、粒径が20nm以下の金属粒子と粒径が50nm以上2000nm以下の金属粒子との量割合が質量比で3:97〜90:10の間にあると、針状形状、樹枝形状、いがぐり形状、不定形連結形状等が成長しやすく、粒径が20nm以下の金属粒子と粒径が50nm以上2000nm以下の金属粒子とを合計で60質量%以上含むと、金属粒子の自己成長が容易に起こりやすくなり、2000nmを超え20μm以下の導電性粒子が40質量%以下の割合で存在すると、金属粒子間の連結が促進されるからである。なお、粒径が20nm以下の金属粒子と粒径が50nm以上2000nm以下の金属粒子と2000nmを超え20μm以下の導電性粒子との合計は、金属含有組成物中、50〜95質量%であることが好ましい。
【0063】
上記の条件を満足すると、本発明に係る電子デバイスの電気的接続用導電性組成物の特徴である、優れた導電性、耐久性、塗布性、印刷性、充填性が高度に発揮される。
【0064】
また、金属含有組成物中に存在する固体粒子の粒度分布の観点から見ると、金属粒子と樹脂と、場合によっては導電性粒子とを含む電子デバイスの電気的接続用金属含有組成物において、当該金属含有組成物中に存在する固体粒子の動的光散乱による測定法による粒度分布のうち、20nm以下の粒径領域と50nm以上2000nm以下の粒径領域とに、それぞれピークが存在し、場合によってはさらに2000nmを超え20μm以下の粒径領域にピークが存在する金属含有組成物でも同様の効果を実現することができる。
【0065】
すなわち、このような場合に得られる電子デバイスの電気的接続用導電性組成物においても、任意に選択した0.1mmの断面の少なくとも一つに、上記したような、金属または金属と導電性粒子とによって構成される針状形状、樹枝形状、いがぐり形状および不定形連結形状からなる群から選ばれた少なくとも一つの形状が1個以上新たに生じるようにすることができる。
【0066】
なお、20nm以下の粒径領域と50nm以上2000nm以下の粒径領域に存在する粒子としては、実質的に金属粒子からなっていることが好ましい。
【0067】
ここで、金属含有組成物中に存在する固体粒子の粒度分布とは、金属粒子、導電性粒子以外に他の固体状の粒子が存在する場合には、そのような固体粒子を含めて、全固体粒子としての粒度分布を意味する。
【0068】
20nm以下の粒径領域と50nm以上2000nm以下の粒径領域とに、それぞれピークが存在すると、針状形状、樹枝形状、いがぐり形状、不定形連結形状等が成長しやすく、また金属粒子の自己成長が容易に起こりやすくなり、さらに2000nmを超え20μm以下の粒径領域にピークが存在すると、金属粒子間の連結が促進されるからである。このような条件を満足する場合にも、本発明に係る電子デバイスの電気的接続用導電性組成物の特徴である、優れた導電性、耐久性、塗布性、印刷性、充填性が高度に発揮される。
【0069】
なお、このような場合、金属粒子粉Aと金属粒子粉Bと、場合によっては導電性粒子粉Cとの組み合わせのときと同様、粒径が20nm以下の金属粒子と粒径が50nm以上2000nm以下の金属粒子とが、それぞれ、Ag,Au,Ru,Pd,Pt,Re,Os,Ir,Cu,Ni、Sn、Al,Zn,In,Co,WおよびMoからなる群から選ばれた少なくともいずれか1種の元素の金属粒子と当該元素を含む合金粒子との少なくともいずれか一つを含み、2000nmを超え20μm以下の導電性粒子が存在する場合には当該導電性粒子が、Ag,Au,Ru,Pd,Pt,Re,Os,Ir,Cu,Ni、Sn、Al,Zn,In,Co,WおよびMoからなる群から選ばれた少なくともいずれか1種の元素の金属粒子と、当該元素を含む合金粒子と、In,Ru,Re,Os,Ir,Snからなる群から選ばれた少なくともいずれか1種の元素を含む導電性酸化物粒子と、グラファイト、グラファイト構造を有するカーボン化合物およびカーボンナノチューブからなる群から選ばれた少なくともいずれか1種の導電性カーボン化合物との少なくともいずれか一つを含むことが好ましい。
【0070】
本発明に係る電子デバイスの電気的接続用導電性組成物を作るためのエネルギー付与方法としては、加熱、紫外線照射、X線照射、電子線照射、超音波照射のいずれか少なくとも一種の方法を使用することができる。加熱方法としては、温風加熱、熱輻射等の方法が利用可能である。加熱温度および処理時間は実際に求められる特性に基づいて適宜決定できる。
【0071】
紫外線照射方法としては、254nmを主波長とする低圧UVランプや365nmを主波長とする高圧UVランプの使用が可能である。エネルギー的には短波長の紫外線が高エネルギーであるが、照射時間等との兼ね合いで適宜決定することが好ましい。また、紫外線エネルギーを樹脂成分の硬化によりよく利用するため、紫外線に反応し、硬化させる硬化開始剤を金属含有組成物に添加することも可能である。X線、電子線も高エネルギー放射線であり、エネルギー付与の観点より使用可能である。特に電子線の場合、照射部のみ短時間で熱エネルギーを付与できるため好ましい。また、超音波照射により金属含有組成物内部での粒子および樹脂を振動させ、熱エネルギーを発生させることで硬化させることも可能である。超音波照射の場合、未硬化の金属含有組成物中で気泡を発生させ、この気泡の開裂時の熱エネルギーを利用して硬化させることも可能である。
【0072】
本発明に用いる樹脂は、金属含有組成物が硬化する前段階で金属含有組成物に流動性を付与し、硬化終了段階で樹脂同士が固化した状態であるものであればよく、熱硬化性樹脂等の硬化性樹脂が好ましいが、熱可塑性樹脂等を併用または単独に使用してもよい。本発明の趣旨に反しない限り他の樹脂を含んでいてもよい。また樹脂自体が固体の場合、有機溶媒、反応性希釈剤中に溶解したものでもよい。
【0073】
硬化性樹脂としては、エポキシ系硬化性樹脂、フェノール系硬化性樹脂、メラミン系硬化性樹脂およびシリコーン系硬化性樹脂からなる群から選ばれた少なくとも1種の硬化性樹脂が好ましい。熱可塑性樹脂としては、アクリル樹脂、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、ポリアミドおよびポリベンゾイミダゾールからなる群から選ばれた少なくとも1種の熱可塑性樹脂が好ましい。
【0074】
本発明において使用する金属含有組成物には、本発明の趣旨に反しない限り、上記以外の金属粒子や導電性粒子、各種の添加剤等を共存させてもよい。添加剤等としては、エネルギー線硬化や熱硬化等の硬化開始剤や硬化促進剤、増感剤、増粘剤、強度補強剤等を挙げることができる。
【0075】
本発明に係る電子デバイスの電気的接続用導電性組成物は、回路基板等の電子デバイスの電気的接続部位であるビアホール、スルーホールおよび配線等に利用すると効果が大きい。具体的には、(1)プリント配線板のスルーホールに充填、硬化、表面研磨を行うことで各層間の回路の接続を行う部位、(2)プリント配線板でのレーザービアやフォトビア等で作られる非貫通孔に、充填、硬化、表面研磨を行うことで各層間の回路の接続をする部位、(3)半導体の裏面接続用の貫通孔に、充填、硬化、表面研磨を行うことで回路の接続を図る部位、(4)半導体の放熱用非貫通孔に充填し、硬化する部位、(5)半導体パッケージやプリント配線板において金属含有組成物を印刷し、硬化することで形成されるバンプと呼ばれる突起状の電極部位、(6)プリント配線板の層間接続において内層材の回路上に印刷、硬化により形成される導電性円錐状突起部位、(7)プリント配線板や半導体パッケージの部品の実装時に用いられるハンダ接続の代替として用いられる電気的接続部位、(8)印刷配線板として、導体回路を印刷硬化することにより形成される導体回路部位、(9)部品を内臓したプリント配線板の場合においてレーザーなどを用いて部品の電極に達する非貫通孔を設け、その非貫通孔に充填し、硬化研磨し、部品電極との接続を図る部位への適用を挙げることができる。
【0076】
これらの半導体デバイスは、たとえば次のようにして作製することができる。
【0077】
内層銅電極部位を形成してあるプリント基板にレーザー光を照射し、プリント基板内部の銅電極部分まで、孔を空け、レーザー光により溶解蒸発したプリント基板材料である絶縁性樹脂残留物質を除去し、有底銅電極部位を具備してなる非貫通孔を備えたプリント基板を作製する。
【0078】
ついで、この非貫通孔に前記金属含有組成物をスクリーン印刷にて充填する。この後、熱を付与することにより前記金属含有組成物を硬化させ、更にプリント基板面を研磨処理することにより、当該硬化物により生じていたプリント基板上の凹凸部位を無くし、プリント基板表面の平坦化を図る。
【0079】
更に、このプリント基板表面に露出している硬化物部位表面に銅メッキ処理を行い電極を付与し、回路部分と接続を図る。
【0080】
また、上記の銅メッキに代わり、当該金属含有組成物をスクリーン印刷し、熱硬化させ、導電回路(配線)を形成することもできる。
【0081】
【実施例】
次に本発明の実施例及び比較例を詳述する。例1〜31,33,35〜41は実施例である。例32,34中の番号1〜23は実施例であり、番号24,25は比較例である。以下においては、単に%と表示される場合、特に断らない限り、質量%を意味するものとする。Z値とは遠心力場内の1点に作用する力の大小を比較するため、遠心加速度と重力加速度との比として定義した無次元数を意味する。以下の実施例で使用した測定や評価は下記の方法によった。
【0082】
(粒径測定)
粉末をシクロヘキサンに添加し、日機装社製マイクロトラック9340−UPAを使用し、レーザー光を用いる動的光散乱法により測定した。
【0083】
透過型電子顕微鏡による観察には日立製作所性透過型電子顕微鏡H−9000を使用した。走査型電子顕微鏡による観察には日立製作所製走査型電子顕微鏡S−800を使用した。
【0084】
(硬化組成物の作製)
金属含有組成物の100質量部に6質量部のイミダゾール系潜在性硬化剤を加え、160℃で60分熱処理して硬化(架橋)組成物を得た。
【0085】
なお、この硬化組成物は、本発明に係る導電性組成物の範疇に属するが、このことは、本発明に係る導電性組成物が上記条件で作製されたもののみを意味するものではない。上記態様に述べた本発明の要件を満たす限り、他のどのような条件で作製された硬化組成物であっても、本発明の範疇に属する。
【0086】
(硬化組成物の断面観察)
金属含有組成物の熱処理で得た硬化組成物を切断し、0.1mmの断面面積上にある金属または金属と導電性粒子とによって構成される針状形状、樹枝形状、いがぐり形状および不定形連結形状等の形状を、日立製作所製走査型電子顕微鏡S800を使用し、500倍、1000倍、5000倍、10000倍のいずれかの倍率で観察した。
【0087】
[例1]
(金属粒子粉Aの調製)
金属粒子粉AとしてのAg超微粒子粉を次のようにして調製した。ガラス容器内で、蒸留水1000gに硫酸鉄(II)七水和物194gとクエン酸三ナトリウム二水和物362gとを溶解した。これに10%の硝酸銀水溶液625gを添加し撹拌した。添加直後にAg超微粒子が生成した。
【0088】
その後、この液を5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出し、この固形物に蒸留水1000gを加え、再解膠を施した。
【0089】
この解膠液に18%のクエン酸三ナトリウム水溶液100gを添加し、沈殿操作を行った。この沈殿物を含む液を5000rpmで3分間遠心分離処理し、前記と同様な方法により沈殿固形物と上澄みとを分離し、得られた固形物に蒸留水500gを添加した後に限外濾過により脱塩濃縮処理を行い、Ag固形分換算で9.8%のAgゾル液375gを得た。
【0090】
このゾル液に5%濃度のステアリン酸のエタノール溶液を375g添加し、撹拌を行った後、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出し、この固形物を減圧室温乾燥し、Ag超微粒子の粉末を得た。
【0091】
この粉末の粒径を測定したところ、平均粒径は10nmであった。図14には、その粒度分布を示す。図15に例示する透過型電子顕微鏡により観察された観察像(50万倍)もこの平均粒径によく一致していた。
【0092】
[例2]
(金属粒子粉Aの調製)
金属粒子粉AとしてのPd超微粒子を次のようにして調製した。ガラス容器内で、蒸留水10000gに硫酸鉄(II)七水和物970gとクエン酸三ナトリウム二水和物1800gとを溶解した。これに1%の硝酸パラジウム(II)水溶液2000gを添加し撹拌した。添加10分後にPd超微粒子が生成した。
【0093】
その後限外濾過により脱塩濃縮処理を行い、Pd固形分換算で1.5%のPdゾル液500gを得た。このゾル液に2%濃度のステアリン酸のエタノール溶液を500g添加し、撹拌を行った後、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出し、この固形物を減圧室温乾燥し、Pd超微粒子の粉末を得た。この粉末の平均粒径は10nmであった。
【0094】
[例3]
(金属粒子粉Aの調製)
金属粒子粉AとしてのAu超微粒子を次のようにして調製した。ガラス容器内で、蒸留水10000gに塩化金酸を10.4g、ヒドロキシプロピルセルロース(平均分子量25000)を1g溶解した。これに1.12%濃度の水酸化カリウム水溶液950gおよび36%濃度のホルムアルデヒド水溶液150gの混合物を添加し撹拌した。添加直後にAu超微粒子が生成した。
【0095】
その後、溶液を40℃に加温し1時間撹拌して、さらに限外濾過により脱塩濃縮処理を行い、Au固形分換算で1.2%のAuゾル液300gを得た。
【0096】
このゾル液に1%濃度のステアリン酸のエタノール溶液を500g添加し撹拌を行った後、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出し、この固形物を減圧室温乾燥し、Au超微粒子の粉末を得た。この粉末の平均粒径は10nmであった。
【0097】
[例4]
(金属粒子粉Aの調製)
金属粒子粉AとしてのRu超微粒子を次のようにして調製した。ガラス容器内で、蒸留水10000gに塩化ルテニウム三水和物(Ru40%)を12.5g溶解した。これに3%の水素化ホウ素ナトリウム水溶液1000gを添加し撹拌した。添加直後にRu超微粒子が生成した。
【0098】
その後、限外濾過により脱塩濃縮処理を行い、Ru固形分換算で1.5%のRuゾル液310gを得た。このゾル液に3%濃度のステアリン酸のエタノール溶液を270g添加し撹拌を行った後、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出し、この固形物を減圧室温乾燥し、Ru超微粒子の粉末を得た。この粉末の平均粒径は5nmであった。
【0099】
[例5]
(金属粒子粉Aの調製)
金属粒子粉AとしてのAg−Pd超微粒子(合金)を次のようにして調製した。ガラス容器内で、蒸留水1000gに硫酸鉄(II)七水和物194gとクエン酸三ナトリウム二水和物362gとを溶解した。これに10%の硝酸銀水溶液625gと1%の硝酸パラジウム(II)水溶液200gとの混合溶液を添加し撹拌した。添加直後にAg−Pd超微粒子が生成した。
【0100】
その後、溶液を5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離を行い、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出し、この固形物に蒸留水1000gを加え、再解膠を施した。
【0101】
さらにこの解膠溶液に18%のクエン酸三ナトリウム水溶液100gを添加し、沈殿操作を行った。この沈殿物を含む溶液を5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、前記と同様な方法により沈殿固形物と上澄みを分離し、得られた固形物に蒸留水500gを添加した後に、限外濾過により脱塩濃縮処理を行い、固形分換算で8.5%のAg−Pdゾル液80gを得た。
【0102】
このゾル液に8%濃度のステアリン酸のエタノール溶液を160g添加し撹拌を行った後、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出し、この固形物を減圧室温乾燥し、Ag−Pd超微粒子の粉末を得た。この粉末の平均粒径は10nmであった。
【0103】
[例6]
(金属粒子粉Aの調製)
金属粒子粉AとしてのPt超微粒子を次のようにして調製した。ガラス容器内で、蒸留水10000gに硫酸鉄(II)七水和物970gとクエン酸三ナトリウム二水和物1800gを溶解した。これに1%の塩化白金酸水溶液2000gを添加し撹拌した。添加15分後にPt超微粒子が生成した。
【0104】
その後限外濾過により脱塩濃縮処理を行い、Pt固形分換算で1.5%のPdゾル液300gを得た。このゾル液に5%濃度のステアリン酸のエタノール溶液を500g添加し撹拌を行った後、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出し、この固形物を減圧室温乾燥し、Pt超微粒子の粉末を得た。この粉末の平均粒径は8nmであった。
【0105】
[例7]
(金属粒子粉Aの調製)
金属粒子粉AとしてのRe超微粒子を次のようにして調製した。ガラス容器内で、蒸留水10000gに三塩化レニウム(Re40%)を10.5g溶解した。これに3%の水素化ホウ素ナトリウム水溶液1000gを添加し撹拌した。添加直後にRe超微粒子が生成した。
【0106】
その後、限外濾過により脱塩濃縮処理を行い、Re固形分換算で1.5%のReゾル液160gを得た。このゾル液に5%濃度のステアリン酸のエタノール溶液を500g添加し撹拌を行った後、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出し、この固形物を減圧室温乾燥し、Re超微粒子の粉末を得た。この粉末の平均粒径は10nmであった。
【0107】
[例8]
(金属粒子粉Aの調製)
金属粒子粉AとしてのOs超微粒子を次のようにして調製した。ガラス容器内で、蒸留水10000gに三塩化オスミウム三水和物(Os含有量64%)を10.5g溶解した。これに3%の水素化ホウ素ナトリウム水溶液1000gを添加し撹拌した。添加直後にOs超微粒子が生成した。
【0108】
その後、限外濾過により脱塩濃縮処理を行い、Os固形分換算で1.5%のOsゾル液280gを得た。このゾル液に5%濃度のステアリン酸のエタノール溶液を500g添加し撹拌を行った後、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出し、この固形物を減圧室温乾燥し、Os超微粒子の粉末を得た。この粉末の平均粒径は10nmであった。
【0109】
[例9]
(金属粒子粉Aの調製)
金属粒子粉AとしてのIr超微粒子を次のようにして調製した。ガラス容器内で、蒸留水10000gに三塩化イリジウム水和物(Ir含有量53%)を10.5g溶解した。これに3%の水素化ホウ素ナトリウム水溶液1000gを添加し撹拌した。添加直後にIrr超微粒子が生成した。
【0110】
その後、限外濾過により脱塩濃縮処理を行い、Ir固形分換算で1.5%のIrゾル液200gを得た。このゾル液に5%濃度のステアリン酸のエタノール溶液を500g添加し撹拌を行った後、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出し、この固形物を減圧室温乾燥し、Ir超微粒子の粉末を得た。この粉末の平均粒径は15nmであった。
【0111】
[例10]
(金属粒子粉Aの調製)
金属粒子粉AとしてのAu−Ru超微粒子(合金)を次のようにして調製した。ガラス容器内で、蒸留水10000gに塩化ルテニウム三水和物(Ru40%)12.5gと塩化金酸10.4gとを溶解した。これに3%の水素化ホウ素ナトリウム水溶液2000gを添加し撹拌した。添加直後にAu−Ru超微粒子が生成した。
【0112】
その後、限外濾過により脱塩濃縮処理を行い、Au−Ru固形分換算で1.5%のAu−Ruゾル液350gを得た。このゾル液に3%濃度のステアリン酸のエタノール溶液を800g添加し撹拌を行った後、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出し、この固形物を減圧室温乾燥し、Au−Ru超微粒子の粉末を得た。この粉末の平均粒径は10nmであった。
【0113】
[例11]
(金属粒子粉Aの調製)
金属粒子粉AとしてのAu−Pd超微粒子(合金)を次のようにして調製した。ガラス容器内で、蒸留水10000gに塩化金酸10.4gを溶解した。これに1%の硝酸パラジウム(II)水溶液2000gを添加し撹拌した。さらに、この混合溶液に、3%の水素化ホウ素ナトリウム水溶液2000gを添加し撹拌した。添加直後にAu−Pd超微粒子が生成した。
【0114】
その後、限外濾過により脱塩濃縮処理を行い、Au−Pd固形分換算で1.5%のAu−Pdゾル液300gを得た。このゾル液に3%濃度のステアリン酸のエタノール溶液を800g添加し撹拌を行った後、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出し、この固形物を減圧室温乾燥し、Au−Pd超微粒子の粉末を得た。この粉末の平均粒径は10nmであった。
【0115】
[例12]
(金属粒子粉Aの調製)
金属粒子粉AとしてのAu−Ag超微粒子(合金)を次のようにして調製した。ガラス容器内で、カリウムによりpHを13に調整したアルカリ性溶液1000gに水酸化金10.5gを溶解した。これに5%濃度の硝酸銀水溶液200gを添加し撹拌した。さらに、この混合溶液に、クエン酸三ナトリウム二水和物30gを添加し撹拌した。この溶液を95℃まで加温し、撹拌したところ、Au−Ag超微粒子が生成した。
【0116】
その後、限外濾過により脱塩濃縮処理を行い、Au−Ag固形分換算で1.5%のAu−Agゾル液100gを得た。このゾル液に3%濃度のステアリン酸のエタノール溶液を800g添加し撹拌を行った後、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出し、この固形物を減圧室温乾燥し、Au−Ag超微粒子の粉末を得た。この粉末の平均粒径は10nmであった。
【0117】
[例13]
(金属粒子粉Aの調製)
金属粒子粉AとしてのIn超微粒子を次のようにして調製した。ガラス容器内で、蒸留水10000gに三塩化ルテニウム三水和物12.5gを溶解した。この溶液を90℃に加熱し、撹拌しながら、3%の水素化ホウ素ナトリウム水溶液2000gを添加した。添加直後にIn超微粒子が生成した。
【0118】
その後、限外濾過により脱塩濃縮処理を行い、In固形分換算で1.5%のInゾル液250gを得た。このゾル液に3%濃度のステアリン酸のエタノール溶液を800g添加し撹拌を行った後、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出し、この固形物を減圧室温乾燥し、In超微粒子の粉末を得た。この粉末の平均粒径は10nmであった。
【0119】
[例14]
(金属粒子粉Bの調製)
金属粒子粉BとしてのAg粒子を次のようにして調製した。比表面積が0.6m/gのAg粉10gにアルコール80g、アセチルアセトン5gを加え、サンドミルで200分間解膠処理を行い、Ag懸濁液90gを得た。得られた懸濁液を、1000rpm(Z値110)で3分間遠心分離処理を行い、粗大粒子を沈降させ、上澄み懸濁液を分離した。この上澄み懸濁液に、3%濃度のステアリン酸のエタノール溶液を800g添加し、撹拌を行った後、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離を行い、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出した。この固形物を減圧室温乾燥し、Ag粒子の粉末を得た。この粉末の平均粒径は900nmであった。走査型電子顕微鏡により観察された観察像もこの平均粒径によく一致していた。
【0120】
[例15]
(金属粒子粉Bの調製)
金属粒子粉BとしてのRu粒子を次のようにして調製した。比表面積が0.1m/gのRu粉8gにアルコール80g、アセチルアセトン5gを加え、サンドミルで500分間解膠処理を行い、Ru懸濁液90gを得た。得られた懸濁液を、1000rpm(Z値110)で3分間遠心分離処理を行い、粗大粒子を沈降させ、上澄み懸濁液を分離した。この上澄み懸濁液に3%濃度のステアリン酸のエタノール溶液を500g添加し撹拌を行った後、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出した。この固形物を減圧室温乾燥し、Ruの粉末を得た。この粉末の平均粒径は1000nmであった。
【0121】
[例16]
(金属粒子粉Bの調製)
金属粒子粉BとしてのNi粒子を次のようにして調製した。カルボニルニッケルの分解によって生成した比表面積が0.14m/gのNi粉8gにアルコール80g、アセチルアセトン5gを加え、サンドミルで500分間解膠処理を行い、Ni懸濁液90gを得た。得られた懸濁液を1000rpm(Z値110)で3分間遠心分離処理を行い、粗大粒子を沈降させ、上澄み懸濁液を分離した。この上澄み懸濁液に3%濃度のステアリン酸のエタノール溶液を800g添加し撹拌を行った後、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出した。この固形物を減圧室温乾燥し、Niの粉末を得た。この粉末の平均粒径は1500nmであった。
【0122】
[例17]
(金属粒子粉Bの調製)
金属粒子粉BとしてのSn粒子を次のようにして調製した。アトマイズ法によって生成した比表面積が0.3m/gのSn粉8gにアルコール80g、アセチルアセトン5gを加え、サンドミルで500分間解膠処理を行い、Sn懸濁液90gを得た。得られた懸濁液を、1000rpm(Z値110)で3分間遠心分離処理を行い、粗大粒子を沈降させ、上澄み懸濁液を分離した。この上澄み懸濁液に3%濃度のステアリン酸のエタノール溶液を800g添加し撹拌を行った後、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出した。この固形物を減圧室温乾燥し、Snの粉末を得た。この粉末の平均粒径は1200nmであった。
【0123】
[例18]
(金属粒子粉Bの調製)
金属粒子粉BとしてのAl粒子を次のようにして調製した。アトマイズ法によって生成した比表面積が0.1m/gのAl粉8gにアルコール80g、アセチルアセトン5gを加え、サンドミルで500分間解膠処理を行い、Al懸濁液90gを得た。得られた懸濁液を、1000rpm(Z値110)で3分間遠心分離処理を行い、粗大粒子を沈降させ、上澄み懸濁液を分離した。この上澄み懸濁液に3%濃度のステアリン酸のエタノール溶液を800g添加し撹拌を行った後、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出した。この固形物を減圧室温乾燥し、Alの粉末を得た。この粉末の平均粒径は1500nmであった。
【0124】
[例19]
(金属粒子粉Bの調製)
金属粒子粉BとしてのZn粒子を次のようにして調製した。アトマイズ法によって生成した比表面積が0.1m/gのZn粉8gにアルコール80g、アセチルアセトン5gを加え、サンドミルで500分間解膠処理を行い、Zn懸濁液90gを得た。得られた懸濁液を、1000rpm(Z値110)で3分間遠心分離処理を行い、粗大粒子を沈降させ、上澄み懸濁液を分離した。この上澄み懸濁液に3%濃度のステアリン酸のエタノール溶液を800g添加し撹拌を行った後、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出した。この固形物を減圧室温乾燥し、Znの粉末を得た。この粉末の平均粒径は1500nmであった。
【0125】
[例20]
(金属粒子粉Bの調製)
金属粒子粉BとしてのW粒子を次のようにして調製した。電解還元析出法によって生成した比表面積が0.1m/gのW粉8gにアルコール80g、アセチルアセトン5gを加え、サンドミルで500分間解膠処理を行い、W懸濁液90gを得た。得られた懸濁液を、1000rpm(Z値110)で3分間遠心分離処理を行い、粗大粒子を沈降させ、上澄み懸濁液を分離した。この上澄み懸濁液に3%濃度のステアリン酸のエタノール溶液を800g添加し撹拌を行った後、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出した。この固形物を減圧室温乾燥し、Wの粉末を得た。この粉末の平均粒径は1900nmであった。
【0126】
[例21]
(金属粒子粉Bの調製)
金属粒子粉BとしてのIn粒子を次のようにして調製した。電解析出法によって生成した比表面積が0.1m/gのIn粉8gにアルコール80g、アセチルアセトン5gを加え、サンドミルで500分間解膠処理を行い、In懸濁液90gを得た。得られた懸濁液を、1000rpm(Z値110)で3分間遠心分離処理を行い、粗大粒子を沈降させ、上澄み懸濁液を分離した。この上澄み懸濁液に3%濃度のステアリン酸のエタノール溶液を800g添加し撹拌を行った後、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出した。この固形物を減圧室温乾燥し、Inの粉末を得た。この粉末の平均粒径は1800nmであった。
【0127】
[例22]
(金属粒子粉Bの調製)
金属粒子粉BとしてのCu粒子を次のようにして調製した。電解析出法によって生成した比表面積が0.2m/gのCu粉8gにアルコール80g、アセチルアセトン5gを加え、サンドミルで500分間解膠処理を行い、Cu懸濁液90gを得た。得られた懸濁液を、1000rpm(Z値110)で3分間遠心分離処理を行い、粗大粒子を沈降させ、上澄み懸濁液を分離した。この上澄み懸濁液に3%濃度のステアリン酸のエタノール溶液を500g添加し撹拌を行った後、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出した。この固形物を減圧室温乾燥し、Cuの粉末を得た。この粉末の平均粒径は1500nmであった。
【0128】
[例23]
(金属粒子粉Bの調製)
金属粒子粉BとしてのCo粒子を次のようにして調製した。還元析出法によって生成した比表面積が0.2m/gのCo粉8gにアルコール80g、アセチルアセトン5gを加え、サンドミルで500分間解膠処理を行い、Co懸濁液90gを得た。得られた懸濁液を、1000rpm(Z値110)で3分間遠心分離処理を行い、粗大粒子を沈降させ、上澄み懸濁液を分離した。この上澄み懸濁液に3%濃度のステアリン酸のエタノール溶液を450g添加し撹拌を行った後、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出した。この固形物を減圧室温乾燥し、Coの粉末を得た。この粉末の平均粒径は1900nmであった。
【0129】
[例24]
(導電性粒子粉Cの調製)
導電性粒子粉CとしてのAg粒子を次のようにして調製した。比表面積が0.02m/gのAg粉10gにアルコール80g、アセチルアセトン5gを加え、サンドミルで30分間解膠処理を行い、Ag懸濁液90gを得た。得られた懸濁液を、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理を行い、粒子を沈降させた。この沈殿物を3%濃度のステアリン酸のエタノール溶液800gに添加し、超音波で100分分散処理を行ったあと、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出した。この固形物を減圧室温乾燥し、導電性粒子のAg粉末を得た。この粉末の平均粒径は5μmであった。走査型電子顕微鏡により観察された観察像もこの平均粒径によく一致していた。
【0130】
[例25]
(導電性粒子粉Cの調製)
導電性粒子粉CとしてのRu粒子を次のようにして調製した。比表面積が0.03m/gのRu粉10gにアルコール80g、アセチルアセトン5gを加え、サンドミルで30分間解膠処理を行い、Ru懸濁液90gを得た。得られた懸濁液を5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理を行い、粒子を沈降させた。この沈殿物を3%濃度のステアリン酸のエタノール溶液800gに添加し、超音波で100分分散処理を行ったあと、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出した。この固形物を減圧室温乾燥し、導電性粒子のRu粉末を得た。この粉末の平均粒径は16μmであった。
【0131】
[例26]
(導電性粒子粉Cの調製)
導電性粒子粉CとしてのCu粒子を次のようにして調製した。比表面積が0.04m/gの電解析出法により生成されたCu粉10gにアルコール80g、アセチルアセトン5gを加え、サンドミルで30分間解膠処理を行い、Cu懸濁液90gを得た。得られた懸濁液を、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理を行い、粒子を沈降させた。この沈殿物を3%濃度のステアリン酸のエタノール溶液800gに添加し、超音波で100分分散処理を行ったあと、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出した。この固形物を減圧室温乾燥し、導電性粒子のCu粉末を得た。この粉末の平均粒径は20μmであった。
【0132】
[例27]
(導電性粒子粉Cの調製)
導電性粒子粉CとしてのITO(錫固溶型酸化インジウム)粒子を次のようにして調製した。ガラス容器内で、蒸留水1000gに塩化錫(IV)(無水)5gを加え溶解液とした。また、別の蒸留水1000gに三塩化インジウム(無水)40gを加え溶解液とした。この2種類の溶解液を混合した後、40℃に保った1.12%の水酸化カリウム水溶液中に混合液を滴下添加し、水酸化物を得た。この水酸化物を含有する溶液をさらに、90℃に加温し6時間撹拌した。この加温処理により溶液中の水酸化物は凝集構造を形成した。
【0133】
得られた凝集構造を形成したインジウム−錫水酸化物から不純イオン分を脱塩操作により除去した後、窒素雰囲気下で800℃で2時間焼成し、錫含有酸化インジウム粉を得た。得られた錫含有酸化インジウム粉10gをpH5.5に調整した硝酸酸性水溶液50gに添加後、サンドミルで5分間解膠処理を行い、錫含有酸化インジウム固形分換算で12%の錫含有酸化インジウム懸濁液40gを得た。
【0134】
得られた懸濁液を、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理を行い、粒子を沈降させた。この沈殿物を3%濃度のステアリン酸のエタノール溶液800gに添加し、超音波で100分分散処理を行ったあと、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出した。この固形物を減圧室温乾燥し、導電性粒子のITO粉末を得た。この粉末の平均粒径は2μmであった。
【0135】
[例28]
(導電性粒子粉Cの調製)
導電性粒子粉CであるATO(アンチモン固溶型酸化錫)粒子を次のようにして調製した。ガラス容器内で、蒸留水1000gに酒石酸カリウムアンチモニル5gを加え溶解液とした。また、別の蒸留水1000gに塩化錫(IV)(無水)40gを加え溶解液とした。この2種類の溶解液を混合した後、40℃に保った1.5%の水酸化カリウム水溶液中に混合液を滴下添加し、錫−アンチモン水酸化物を得た。この水酸化物を含有する溶液をさらに、90℃に加温し6時間撹拌した。この加温処理により溶液中の水酸化物は凝集構造を形成した。
【0136】
得られた凝集構造を形成した水酸化物から不純イオン分を脱塩操作により除去した後、大気雰囲気下で550℃で2時間焼成し、アンチモン含有酸化錫粉を得た。
【0137】
得られたアンチモン含有酸化錫粉10gをpH4.5に調整した硝酸酸性水溶液50gに添加後、サンドミルで5分間解膠処理を行い、アンチモン含有酸化錫固形分換算で16%のアンチモン含有酸化錫粒子ゾル液35gを得た。
【0138】
得られた懸濁液を、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理を行い、粗大粒子を沈降させた。この沈殿物を3%濃度のステアリン酸のエタノール溶液800gに添加し、超音波で100分分散処理を行ったあと、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出した。この固形物を減圧室温乾燥し、導電性粒子のATO粉末を得た。この粉末の平均粒径は3μmであった。
【0139】
[例29]
(導電性粒子粉Cの調製)
導電性粒子粉CであるRuO(酸化ルテニウム)粒子を次のようにして調製した。ガラス容器内で、蒸留水1000gに塩化ルテニウム三水和物(Ru40%)を12.5g加え溶解液とした。40℃に保った1.5%の水酸化ナトリウム水溶液中に、塩化ルテニウムの溶解液を滴下添加し、水酸化物を得た。この水酸化物を含有する溶液をさらに、90℃に加温し6時間撹拌した。この加温処理により溶液中の水酸化物は凝集構造を形成した。
【0140】
得られた凝集構造を形成したルテニウム水酸化物から不純イオン分を脱塩操作により除去した後、大気下で800℃で2時間焼成し、酸化ルテニウム粉を得た。得られた酸化ルテニウム粉5gをpH5.5に調整した硝酸酸性水溶液50gに添加後、サンドミルで5分間解膠処理を行い、酸化ルテニウム固形分換算で3%の酸化ルテニウム懸濁液40gを得た。得られた懸濁液を、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理を行い、粗大粒子を沈降させた。
【0141】
この沈殿物を3%濃度のステアリン酸のエタノール溶液800gに添加し、超音波で100分分散処理を行ったあと、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出した。この固形物を減圧室温乾燥し、導電性粒子のRuO(酸化ルテニウム)粉末を得た。この粉末の平均粒径は10μmであった。
【0142】
[例30]
(導電性粒子粉Cの調製)
導電性粒子粉Cであるカーボンナノチューブを次のようにして調製した。アーク放電法によって得られたカーボンナノチューブ(チューブ長さ0.5μm〜25μm、直径0.3〜2nm)のカーボンナノチューブ粉10gを3%濃度のステアリン酸のエタノール溶液800gに添加し、超音波で100分分散処理を行ったあと、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出した。この固形物を減圧室温乾燥し、導電性粒子のカーボンナノチューブ粉末を得た。この粉末の平均粒径は19μmであった。
【0143】
[例31]
(導電性粒子粉Cの調製)
導電性粒子粉Cであるグラファイト構造を一部有する導電性カーボンを次のようにして調製した。粒子中に一部グラファイト構造を有する導電性カーボン(商品名:ケッチェンブラック)の10gを3%濃度のステアリン酸のエタノール溶液800gに添加し、超音波で100分分散処理を行ったあと、5000rpm(Z値2742)で3分間遠心分離処理し、上澄み液を廃棄し、沈殿した固形物を取り出した。この固形物を減圧室温乾燥し、グラファイト構造を一部有する導電性カーボンの粉末を得た。この粉末の平均粒径は3μmであった。
【0144】
[例32]
(電気的接続用金属含有組成物の調製)
前記記載の金属粒子粉末Aと、金属粒子粉末Bと、樹脂と、場合によっては導電性粒子粉Cとを、表1の組成比率で混合し、自動乳鉢で1時間粗混練を行った。
【0145】
その後、3本ロールによる混練を60分間実施し、さらに遠心脱泡装置で1時間脱泡処理を行い、電子デバイスの電気的接続用金属含有組成物を調製した。
【0146】
番号1〜23は、粘度が800dPa・s程度の範囲にあり、流動性に優れていた。
【0147】
なお、粒度分布を測定した結果、番号1〜23の例は、粒径が20nm以下の金属粒子の濃度と、粒径が50nm以上2000nm以下の金属粒子の濃度と、粒径が2000nmを超え20μm以下の導電性粒子の濃度とに関する、上記態様3の要件を満たしていた。
【0148】
また、これらの粒度分布には、番号3についての図16の累積粒度分布の変曲点の位置からから理解できるように、20nm以下の粒径領域と50nm以上2000nm以下の粒径領域とにそれぞれピークが存在し、場合によってはさらに2000nmを超え20μm以下の粒径領域にもピークが存在していた。
【0149】
[例33]
(電気的接続用金属含有組成物の、塗布性、印刷性、充填性評価)
表1の番号1〜8について、スクリーン印刷により、深さ30μm、直径50μmのビアホールを有する、線幅が15μmの配線パターンを作製したが、いずれも良好なパターンが得られた。
【0150】
[例34]
(硬化組成物の評価)
図27の側面図,28の平面図に示すように、厚さ5.0mmのガラスエポキシ基板に設けられた、2個の孔の組みごとに厚さ15μmの銅電極101で連結してなる孔径50μm、深さ60μmのビアホール102に表1に示す組成の金属含有組成物のぺ一ストをスクリーン印刷法により充填し、上記「硬化組成物の作製」の条件に従い、処理し、硬化(架橋)組成物を適用した基板を得た。
【0151】
その後、研磨により基板上の余分なペ一ストを除去し、化学銅メッキ、電気銅メッキ、配線パターン化を順に行い、厚さ30μmの銅電極103を作製し、3000孔が直列に連結したデージーチェーン回路基板を形成した。
【0152】
得られたデージーチェーン回路基板について、上記3000孔の端同士の抵抗値を測定することにより、孔に充填された硬化組成物の抵抗値(初期抵抗値)を測定した。
【0153】
また、冷風吹き込み式恒温槽と吹き込み式熱風恒温槽とを使用し、デージーチェーン回路基板について、1サイクルが−65℃×30分と125℃×30分との組み合わせよりなる冷熱衝撃試験を1000サイクル実施した後、上記3000孔の端同士の抵抗値を測定した。−65℃×30分と125℃×30分との切り替えは自動的に行われ、1回の切り替えに要する時間は3秒/回程度であった。
【0154】
得られた初期抵抗値と冷熱衝撃試験後の抵抗値の変化率とを表2に示す。実施例は比較例に比し、いずれも導電性と耐久性とに優れていることが理解できる。
【0155】
なお、硬化組成物の抵抗値は、具体的には次のようにして求めた。
【0156】
(a)上記3000孔の端同士の抵抗値をペーストが充填されている孔の数(3000)で除して、1個のビア孔に埋められた硬化組成物の抵抗値を算出する。
【0157】
(b)1個のビア孔あたりの抵抗値に、電気が流れる方向に垂直となる面の断面積(すなわち直径が50μmのビア孔の断面積)を乗じ、電気が流れる方向に平行となる方向の距離(すなわちビア孔の深さ方向の距離である60μm)で除して、ビア孔一個に充填された硬化組成物の抵抗値を算出する。
【0158】
[例35]
(硬化組成物の断面観察)
金属含有組成物の熱処理で得た、本発明に係る電子デバイスの電気的接続用導電性組成物である硬化組成物を切断し、0.1mmの断面面積上を観察した結果、図1〜13に示したような、針状形状、樹枝形状、いがぐり形状および不定形連結形状が観察された。図17〜20,図29,30は、日立製作所製走査型電子顕微鏡S−800を使用して撮影した断面写真である。図17は1000倍、図18は10000倍、図19は5000倍、図20,29,30は10000倍の倍率で撮影した。
【0159】
[例36]
図21は上記(1),(2),(8)の例を示すモデル図である。図21において、本発明に係る電子デバイスの電気的接続用導電性組成物は、絶縁性基板16上に設けられた、導体回路を印刷硬化することにより形成された導体回路部位である配線パターン11、内部に設けられた配線パターン14、化学メッキ層15で被覆されたスルーホール内の導電充填材12、化学メッキ層15で被覆された非貫通孔内の導電充填材13として使用されている。
【0160】
[例37]
図22は上記(3),(4)の例を示すモデル図である。図22において、本発明に係る電子デバイスの電気的接続用導電性組成物は、シリコンウエハー21とパッシベーション膜22とを貫通する、裏面接続用の貫通孔23と放熱用非貫通孔24とに使用されている。
【0161】
[例38]
図23は上記(5)の例を示すモデル図である。図23において、本発明に係る電子デバイスの電気的接続用導電性組成物は、半導体パッケージ31をプリント基板34に実装する際におけるバンプ32として使用されている。番号33は封止材を表す。
【0162】
[例39]
図24は上記(6)の例を示すモデル図である。図24において、本発明に係る電子デバイスの電気的接続用導電性組成物は、絶縁性基板16上に設けられた配線パターン11,内部に設けられた配線パターン14の他に、配線パターン11と配線パターン14との間に設けられる導電性円錐状突起部位41に使用されている。
【0163】
[例40]
図25は上記(7)の例を示すモデル図である。図25において、本発明に係る電子デバイスの電気的接続用導電性組成物は、半導体パッケージ31をプリント基板34に実装する際における、金バンプ51上のハンダ接続部52におけるハンダの代替材料として使用されている。
【0164】
[例41]
図26は上記(9)の例を示すモデル図である。図26において、本発明に係る電子デバイスの電気的接続用導電性組成物は、プリント基板34上の配線パターン11とプリント基板34内の埋め込み受動素子であるキャパシタ61の電極62とを接続する非貫通孔内に充填された電気的接続材料63として使用されている。
【0165】
【表1】
Figure 2004111253
【0166】
【表2】
Figure 2004111253
【0167】
【表3】
Figure 2004111253
【0168】
【表4】
Figure 2004111253
【0169】
【発明の効果】
本発明により、導電性と耐久性とにすぐれ、かつ、塗布性、印刷性、充填性にも優れた電子デバイスの電気的接続用導電性組成物および、この導電性組成物電気的接続部位に適用してなる信頼性の高い電子デバイスが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】針状形状の金属結合体を例示するモデル図。
【図2】針状形状の金属結合体を例示する他のモデル図。
【図3】針状形状の金属結合体を例示する他のモデル図。
【図4】針状形状の金属結合体を例示する他のモデル図。
【図5】針状形状の金属結合体を例示する他のモデル図。
【図6】針状形状の金属結合体を例示する他のモデル図。
【図7】樹枝形状の金属結合体を例示するモデル図。
【図8】樹枝形状の金属結合体を例示する他のモデル図。
【図9】いがぐり形状の金属結合体を例示するモデル図。
【図10】いがぐり形状の金属結合体を例示する他のモデル図。
【図11】いがぐり形状の金属結合体を例示する他のモデル図。
【図12】いがぐり形状の金属結合体を例示する他のモデル図。
【図13】不定形連結形状の金属結合体を例示する他のモデル図。
【図14】金属粒子粉AとしてのAg微粒子粉の粒度分布図。
【図15】金属粒子粉AとしてのAg微粒子粉の透過型電子顕微鏡による観察像の写真。
【図16】20nm以下の粒径領域と50nm以上2000nm以下の粒径領域と、さらに2000nmを超え20μm以下の粒径領域とにピークが存在している様子を示す粒度分布図。
【図17】本発明に係る電子デバイスの電気的接続用導電性組成物の断面写真。
【図18】本発明に係る電子デバイスの電気的接続用導電性組成物の他の断面写真。
【図19】本発明に係る電子デバイスの電気的接続用導電性組成物の他の断面写真。
【図20】本発明に係る電子デバイスの電気的接続用導電性組成物の他の断面写真。
【図21】本発明に係る電子デバイスの電気的接続用導電性組成物の使用例を示すモデル図。
【図22】本発明に係る電子デバイスの電気的接続用導電性組成物の他の使用例を示すモデル図。
【図23】本発明に係る電子デバイスの電気的接続用導電性組成物の他の使用例を示すモデル図。
【図24】本発明に係る電子デバイスの電気的接続用導電性組成物の他の使用例を示すモデル図。
【図25】本発明に係る電子デバイスの電気的接続用導電性組成物の他の使用例を示すモデル図。
【図26】本発明に係る電子デバイスの電気的接続用導電性組成物の他の使用例を示すモデル図。
【図27】硬化組成物の評価用基板の側面モデル図。
【図28】硬化組成物の評価用基板の平面モデル図。
【図29】本発明に係る電子デバイスの電気的接続用導電性組成物の他の断面写真。
【図30】本発明に係る電子デバイスの電気的接続用導電性組成物の他の断面写真。
【符号の説明】
1  棒状または針状の形状
2  3つに分岐した形状
3  いがぐり形状
4  空隙
5  不定形連結形状
11,14
配線パターン
12 スルーホール内の導電充填材
13 非貫通孔内の導電充填材
15 化学メッキ層
16 絶縁性基板
21 シリコンウエハー
22 パッシベーション膜
23 裏面接続用の貫通孔
24 放熱用非貫通孔
31 半導体パッケージ
32 バンプ
33 封止材
34 プリント基板
41 導電性円錐状突起部位
51 金バンプ
52 ハンダ接続部
61 キャパシタ
62 電極
63 電気的接続材料
101 (下部)銅電極
102 ビアホール
103 (上部)銅電極

Claims (8)

  1. 平均粒径が20nm以下の金属粒子粉(金属粒子粉A)と平均粒径が50nm以上2000nm以下の金属粒子粉(金属粒子粉B)と樹脂と、場合によってはさらに平均粒径が2000nmを超え20μm以下の導電性粒子粉(導電性粒子粉C)とを含む金属含有組成物にエネルギー付与してなる、電子デバイスの電気的接続用導電性組成物であって、
    当該導電性組成物の任意に選択した0.1mmの断面の少なくとも一つに、金属または金属と導電性粒子とによって構成される針状形状、樹枝形状、いがぐり形状および不定形連結形状からなる群から選ばれた少なくとも一つの形状が1個以上新たに生じている
    電子デバイスの電気的接続用導電性組成物。
  2. 金属含有組成物中の金属粒子粉Aの濃度をa質量%、金属粒子粉Bの濃度をb質量%、導電性粒子粉Cの濃度をc質量%とした場合、
    a:bが3:97〜90:10の間にあり、
    (a+b):cが100:0〜60:40の間にあり、
    50≦(a+b+c)≦95である
    請求項1に記載の導電性組成物。
  3. 金属粒子と樹脂と、場合によっては導電性粒子とを含み、金属粒子と導電性粒子との総量に対し、粒径が20nm以下の金属粒子と粒径が50nm以上2000nm以下の金属粒子との量割合が質量比で3:97〜90:10の間にあり、粒径が20nm以下の金属粒子と粒径が50nm以上2000nm以下の金属粒子とを合計で60〜100質量%の割合で含み、2000nmを超え20μm以下の導電性粒子を40〜0質量%の割合で含む金属含有組成物にエネルギー付与してなる、電子デバイスの電気的接続用導電性組成物であって、
    当該導電性組成物の任意に選択した0.1mmの断面の少なくとも一つに、金属または金属と導電性粒子とによって構成される針状形状、樹枝形状、いがぐり形状および不定形連結形状からなる群から選ばれた少なくとも一つの形状が1個以上新たに生じている
    電子デバイスの電気的接続用導電性組成物。
  4. 金属粒子と樹脂と、場合によっては導電性粒子とを含む金属含有組成物において、当該金属含有組成物中に存在する固体粒子の動的光散乱による測定法による粒度分布のうち、20nm以下の粒径領域と50nm以上2000nm以下の粒径領域とにそれぞれピークが存在し、場合によってはさらに2000nmを超え20μm以下の粒径領域にピークが存在する金属含有組成物にエネルギー付与してなる、電子デバイスの電気的接続用導電性組成物であって、
    当該導電性組成物の任意に選択した0.1mmの断面の少なくとも一つに、金属または金属と導電性粒子とによって構成される針状形状、樹枝形状、いがぐり形状および不定形連結形状からなる群から選ばれた少なくとも一つの形状が1個以上新たに生じている
    電子デバイスの電気的接続用導電性組成物。
  5. 前記金属含有組成物において、
    金属粒子粉Aと金属粒子粉Bとが、それぞれ、Ag,Au,Ru,Pd,Pt,Re,Os,Ir,Cu,Ni、Sn、Al,Zn,In,Co,WおよびMoからなる群から選ばれた少なくともいずれか1種の元素の金属粒子と当該元素を含む合金粒子との少なくともいずれか一つを含み、
    導電性粒子粉Cが存在する場合には当該導電性粒子粉Cが、
    Ag,Au,Ru,Pd,Pt,Re,Os,Ir,Cu,Ni、Sn、Al,Zn,In,Co,WおよびMoからなる群から選ばれた少なくともいずれか1種の元素の金属粒子と、
    当該元素を含む合金粒子と、
    In,Ru,Re,Os,Ir,Snからなる群から選ばれた少なくともいずれか1種の元素を含む導電性酸化物粒子と、
    グラファイト、グラファイト構造を有するカーボン化合物およびカーボンナノチューブからなる群から選ばれた少なくともいずれか1種の導電性カーボン化合物と
    の少なくともいずれか一つを含む、請求項1または2に記載の導電性組成物。
  6. 前記金属含有組成物において、
    粒径が20nm以下の金属粒子と粒径が50nm以上2000nm以下の金属粒子とが、それぞれ、Ag,Au,Ru,Pd,Pt,Re,Os,Ir,Cu,Ni、Sn、Al,Zn,In,Co,WおよびMoからなる群から選ばれた少なくともいずれか1種の元素の金属粒子と当該元素を含む合金粒子との少なくともいずれか一つを含み、
    2000nmを超え20μm以下の導電性粒子が存在する場合には当該導電性粒子が、
    Ag,Au,Ru,Pd,Pt,Re,Os,Ir,Cu,Ni、Sn、Al,Zn,In,Co,WおよびMoからなる群から選ばれた少なくともいずれか1種の元素の金属粒子と、
    当該元素を含む合金粒子と、
    In,Ru,Re,Os,Ir,Snからなる群から選ばれた少なくともいずれか1種の元素を含む導電性酸化物粒子と、
    グラファイト、グラファイト構造を有するカーボン化合物およびカーボンナノチューブからなる群から選ばれた少なくともいずれか1種の導電性カーボン化合物と
    の少なくともいずれか一つを含む、請求項3または4に記載の導電性組成物。
  7. 樹脂が、エポキシ系硬化性樹脂、フェノール系硬化性樹脂、メラミン系硬化性樹脂、シリコーン系硬化性樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、ポリアミドおよびポリベンゾイミダゾールからなる群から選ばれた少なくとも1種の樹脂を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の導電性組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の導電性組成物を、ビアホール、スルーホールおよび配線からなる群から選ばれた少なくとも1種の電気的接続部位に適用してなる電子デバイス。
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