JP2004093896A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】異常報知が適切に行われ、かつ、サービスマンコールが正しく行われる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】複写機1には、本体2と、オプション3とが備えられており、両者は通信ラインLにより通信可能に結合されている。複写機1に電源を接続することにより、本体2の統括的な制御を行う本体制御部26から、オプション3の統括的な制御を行うオプション制御部33に信号が与えられ、初期通信が開始される。オプション制御部33から信号の返信がない場合、ユーザが対処可能な態様の異常報知が行われる。ユーザが、この異常報知に基づく対処を一定回数行っても異常が解消されない場合、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知が行われる。
【選択図】 図3
【解決手段】複写機1には、本体2と、オプション3とが備えられており、両者は通信ラインLにより通信可能に結合されている。複写機1に電源を接続することにより、本体2の統括的な制御を行う本体制御部26から、オプション3の統括的な制御を行うオプション制御部33に信号が与えられ、初期通信が開始される。オプション制御部33から信号の返信がない場合、ユーザが対処可能な態様の異常報知が行われる。ユーザが、この異常報知に基づく対処を一定回数行っても異常が解消されない場合、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知が行われる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像形成装置に関し、特に、本体に対してオプション装置が接続されている画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置として、たとえば複写機を例にとると、複写機本体が単体で使用されるのではなく、複写機本体に対して接続された、複写された用紙をステイプル止めするためのステイプル装置や、複写された用紙を仕分けするためのソータといったオプション装置が接続されているものがある。
このような、本体とオプション装置とを有する複写機の場合、本体の部品に生じた異常や、オプション装置の部品に生じた異常、および、本体とオプション装置との通信障害などは、全てセンサなどによって検出され、生じた異常が報知される。このような異常報知には、サービスマンによる修理を促す、いわゆるサービスマンコールが含まれている。
【0003】
従来の装置は、サービスマンコールをする異常が生じた場合、この異常が検知されると直ちにサービスマンコール報知がされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、場合によっては、装置の電源をON/OFFすることにより異常が解消することがある。異常が解消する原因は明らかではないが、異常が、センサの感度が高すぎるとか、突発的なエラー信号(たとえば、サージ電流)などにより生じた場合、解消することがあると考えられる。
装置の電源をON/OFFすることなどにより、異常報知が解消するような場合にサービスマンコールを報知することは、無駄にサービスマンを呼ぶことになり、望ましいことではない。
【0005】
この発明は、かかる背景のもとでなされたものであり、異常報知が適切に行われるように改良された画像形成装置を提供することを目的とする。
また、この発明の他の目的は、サービスマンコールを正しく行うことのできる画像形成装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、装置(1)に備えられ、所定の移動動作を行う部品(H)が予め定める位置にあることを検出する検出手段(S3)、所定の検出タイミングにおいて、検出手段が否定出力を導出したことに応答して、前記部品に動作信号を与える手段(33)、動作信号付与後、予め定める時間が経過したときに、前記検出手段が否定出力を導出することに基づいて、その状況の発生回数を判別する判別手段(33)、判別手段が予め定める発生回数未満と判断したことにより、ユーザが対処可能な態様の異常報知を行う手段(25)、および、判別手段が予め定める発生回数と判断したことにより、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知を行う手段(25)、を有することを特徴とする画像形成装置である。
【0007】
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
この構成によれば、サービスマンコールを行う異常が生じた場合、この異常の発生回数が判別される。異常の発生回数が一定未満であれば、ユーザが対処可能な態様の異常報知が行われ、異常の発生回数が一定回数であれば、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知が行われる。
【0008】
このため、たとえば、突発的なエラー信号(たとえば、サージ電流)や、センサの誤検出などに起因する、サービスマンがメンテナンスを行うことなく解消する異常であれば、ユーザの対処により異常を解消することができる。したがって、サービスマンを無駄に呼ぶ必要がなくなる。また、ユーザが一定回数対処しても異常が解消されない場合には、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知が行われるため、異常報知が正しく行われる。
【0009】
請求項2記載の発明は、本体(2)およびオプション(3)を有し、両者が通信可能に結合された画像形成装置であって、本体からオプションへの通信を行ったときに、オプションからの返信がないことに応答して、ユーザが対処可能な態様の異常報知を行う手段(25)、前記異常報知に基づいてユーザが行った対処の回数を計数する手段(26)、対処回数が予め定める回数になった後に、オプションからの返信がないことに応答して、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知を行う手段(25)、を有することを特徴とする画像形成装置である。
【0010】
この構成によれば、オプションからの返信がない場合に、ユーザが対処可能な態様の異常報知が行われ、この異常報知に基づいてユーザが行った対処の回数が計数される。ユーザが、この異常報知に基づく対処を一定回数行った後でも異常が解消されない場合、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知が行われる。このため、たとえば電源をOFF/ONすることにより異常が解消する単なる通信エラーなどの、サービスマンがメンテナンスを行う必要のない異常であれば、ユーザの対処により異常を解消することができる。また、ユーザが一定回数対処しても異常が解消されない場合には、サービスマンを呼ぶべき態様の異常告知が行われる。したがって、請求項1記載の発明と同様の効果を奏することができる。
【0011】
請求項3記載の発明は、装置(1)の異常を検知する複数の異常検知手段(26,33)と、異常検知手段の検知回数が予め定める回数に達したか否かを判別する判別手段(26,33)と、判別手段が予め定める回数に達したことを判別するまでは、ユーザが対処可能な態様で異常を報知する手段(25)と、判別手段が予め定める回数に達したことを判別したときは、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知を行う手段(25)とを備え、上記予め定める回数は、異常検知手段の種類によって設定値が変えられていることを特徴とする画像形成装置である。
【0012】
この構成によれば、異常が検知された場合に、ユーザが対処可能な態様の異常報知と、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知の何れを行うかの基準となる、異常の検知回数が、異常検知手段の種類によって変えられている。このため、異常の検知回数を、異常検知手段により検知される各部品の異常の発生頻度などに応じて個別に設定することができ、異常報知をより適切に行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る複写機1の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、複写機1は、本体2と、本体2により複写された用紙を処理するためのオプション3とを備えている。
本体2は、原稿画像を読み取って画像データを生成するための画像読取部21と、画像読取部21が生成する画像データに基づいて、電子写真方式により形成されたトナー像を用紙に転写するための画像形成部23と、用紙を収納するための用紙収納部24a〜24cと、ユーザが種々の操作を行うための操作部、および複写機1の動作状態をユーザに報知するための表示部からなる操作・表示部25とを有している。
【0014】
用紙収納部24a〜24cに収納された用紙は、画像形成部23に送られるようになっている。各用紙収納部24a〜24cには、それぞれ異なる大きさの用紙を収納することができ、たとえば用紙収納部24aにはA3サイズの用紙が、用紙収納部24b、24cにはA4サイズの用紙が、それぞれ収納されている。
ユーザが、操作・表示部25を操作して、複写を要求する信号が本体2に与えられた場合、画像形成部23に送られた用紙は、画像形成部23でトナー像が転写された後、オプション3に排出されるようになっている。
【0015】
オプション3は、本体2から排出された用紙に、たとえばステイプル止めや2つ折りなどの後処理を行うための後処理ユニット31と、この後処理ユニット31から排出された用紙を仕分けするためのソータ32とを備えている。
ソータ32は、後処理ユニット31から排出された用紙を載置するためのトレイ321〜326、および、サドルトレイ327を有している。各トレイ321〜326はそれぞれ、または一括して上下方向に移動可能となっている。サドルトレイ327には、後述する2つ折り部314から排出される用紙が載置される。
【0016】
後処理ユニット31は、用紙を搬送するための用紙搬送ローラ311a〜fと、用紙を載置するための中間トレイ312と、この中間トレイ312に載置された用紙をステイプル止めするためのステイプラユニット313と、用紙を2つ折りするための2つ折り部314とを備えている。
用紙搬送ローラ311a〜311dは、本体2から排出された用紙を、中間トレイ312、またはソータ32に搬送するようになっている。
【0017】
ステイプラユニット313は、用紙のサイズやステイプル止めする位置に対応して、たとえば中間トレイ312の一端面と平行な方向(たとえば図1のX方向)に移動可能となっている。ステイプラユニット313の移動動作は、ステイプラユニット313に設けられたステイプラモータM(図2参照)により行われる。
図1を参照して、ユーザが操作・表示部25を操作することにより、用紙をステイプル止めする要求、または/および、用紙を2つ折りにする要求がオプション3に与えられている場合、本体2から排出された用紙が、矢符Aに示すように、用紙搬送ローラ311a〜311dにより中間トレイ312に搬送される。
【0018】
用紙をステイプル止めする要求のみがオプション3に与えられている場合、ステイプラユニット313により用紙がステイプル止めされた後、矢符Bに示すように、用紙搬送ローラ311eなどにより用紙が搬送され、トレイ321〜326の何れかに排出される。
一方、用紙を2つ折りにする要求のみがオプション3に与えられている場合、中間トレイ312に搬送された用紙が、矢符Cに示すように用紙搬送ローラ311fにより2つ折り部314に搬送される。2つ折り部314に搬送された用紙は、2つ折りにされた後、矢符Dに示すようにサドルトレイ327に排出される。
【0019】
また、用紙をステイプル止めすると共に、2つ折りにする要求がオプション3に与えられている場合、用紙がステイプラユニット313によりステイプル止めされる。ステイプル止めされた用紙は、2つ折り部314に搬送され、2つ折り部314で2つ折りにされた後、サドルトレイ327に排出される。
一方、ユーザの操作・表示部25の操作により、用紙のステイプル止め、および、用紙の2つ折りの両方が要求されていない場合、本体2から排出された用紙は、用紙搬送ローラ311a〜311c,311eにより、矢符Eに示すように、トレイ321〜326の何れかに排出される。
【0020】
図2は、複写機1の電気的構成を示すブロック図である。図2を参照して、本体2には、操作・表示部25、当該本体2の統括的な制御を行うCPUやメモリなどを含む本体制御部26、および、本体2において発生する異常を検出するための異常検出センサS1が備えられている。
本体制御部26には、操作・表示部25および異常検出センサS1が接続されている。本体制御部26は、操作・表示部25との間でデータの送受を行えるようになっている。また、異常検出センサS1で検出された信号は、本体制御部26に与えられるようになっている。
【0021】
オプション3には、当該オプション3の統括的な制御を行うCPUやメモリなどを含むオプション制御部33と、ステイプラユニット313と、オプション3において発生する異常を検出するための異常検出センサS2とが備えられている。
ステイプラユニット313には、用紙をステイプル止めするためのステイプラHと、当該ステイプラHを移動動作させるためのステイプラモータMと、ステイプラHが予め定められた位置(ホームポジション)に位置しているか否かを検出するためのステイプラホームポジションセンサS3とが備えられている。
【0022】
オプション制御部33には、一方が本体制御部26と接続された通信ラインLの他方が接続されており、オプション制御部33と本体制御部26との間でデータの送受を行えるようになっている。また、オプション制御部33には、ステイプラモータM、ステイプラホームポジションセンサS3、および、異常検出センサS2が接続されている。ステイプラHには、ステイプラモータMが接続されている。
【0023】
ステイプラHがホームポジションに位置している場合、ステイプラホームポジションセンサS3はこれを検出し、ステイプラホームポジションセンサS3がON状態となる。この信号を、オプション制御部33に与えるようになっている。
図3は、本体制御部26と、オプション制御部33との間の通信異常の検出の流れを示すフローチャートである。図3を参照して、本体制御部26は、複写機1に電源が接続(ON)されることにより、電力の供給が開始される。電力の供給が開始された本体制御部26は、オプション制御部33に信号を送信することにより、オプション制御部33との間で初期通信を開始する(ステップS1)。
【0024】
本体制御部26から送信された信号に応答して、オプション制御部33から本体制御部26に信号が返信されたか否かを判別する(ステップS2)。オプション制御部33から本体制御部26に信号が返信された場合(ステップS2でNO)、本体制御部26とオプション制御部33との間で通信処理が開始され(ステップS3)、処理が終了する。
一方、オプション制御部33から本体制御部26に信号が返信されない場合(ステップS2でYES)、システムエラー表示が行われる(ステップS4)。システムエラー表示は、操作・表示部25の表示部に、たとえば「システムエラーです。電源を一旦OFFにしから再びONにして下さい。」と表示することにより、ユーザが対処可能な態様で行われる。
【0025】
ステップS4で表示されたシステムエラー表示に基づいて、ユーザが、複写機1の電源を遮断(OFF)した後、再びONにする(ステップS5)と、本体制御部26への電力の供給が再開され、本体制御部26が再び初期通信を開始する(ステップS6)。次に、本体制御部26から送信された信号に応答して、オプション制御部33から本体制御部26に信号が返信されたか否かを再び判別する(ステップS7)。オプション制御部33から本体制御部26に信号が返信された場合(ステップS7でNO)、本体制御部26とオプション制御部33との間で通信処理が開始され(ステップS3)、処理が終了する。
【0026】
一方、オプション制御部33から本体制御部26に信号が返信されない場合(ステップS7でYES)、システムエラー表示に基づいてユーザが電源をOFF/ONした回数(対処回数)が、N回であるか否かを判別する(ステップS8)。Nは、たとえば、1,2,3,4などの予め定められた数字である。
対処回数がN回に達していない場合(ステップS8でNO)、ステップS4に戻る。一方、対処回数がN回に達した場合(ステップS8でYES)、サービスマンコール表示が行われる(ステップS9)。サービスマンコール表示は、操作・表示部25の表示部に、たとえば「システムエラーです。サービスマンを呼んで下さい。この複写機は動作不可状態に移行します。」と表示することにより、サービスマンを呼ぶべき態様で行われる。
【0027】
ステップS9でサービスマンコール表示が行われた後、本体制御部26は、複写機1の各部への動作要求を一切行わない動作不可状態に移行する(ステップS10)。これにより、ユーザが操作・表示部25を操作しても、複写機1が動作しないようになる。
この実施形態によれば、本体制御部26とオプション制御部33との間の初期通信において、オプション制御部33からの返信が、本体制御部26にない場合、ユーザが対処可能な態様の異常報知が行われる。この異常報知に基づいてユーザが行った対処の回数が計数される。ユーザが、この異常報知に基づく対処を一定回数行った後でも異常が解消されない場合、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知が行われる。
【0028】
このため、たとえば電源をOFF/ONすることにより異常が解消する単なる通信エラーなどの、サービスマンがメンテナンスを行う必要のない異常であれば、ユーザの対処により異常を解消することができる。したがって、サービスマンを無駄に呼ぶ必要がなくなる。また、ユーザが一定回数対処しても異常が解消されない場合には、サービスマンを呼ぶべき態様の異常告知が行われるため、異常報知が正しく行われる。
【0029】
次に、複写機1に備えられ、所定の移動動作を行う部品の異常検出について説明する。
図4は、ステイプラユニット313に備えられた、ステイプラモータMの異常の検出の流れを示すフローチャートである。図4を参照して、たとえば、ステイプラユニット313が動作していない場合(動作受付状態)において、オプション制御部33は、ステイプラホームポジションセンサS3の状態がONであるか否かを判別する(ステップT1)。
【0030】
ステイプラHがホームポジションに位置しており、ステイプラホームポジションセンサS3がON状態である場合(ステップT1でYES)、処理は終了する。
一方、ステイプラHがホームポジションに位置しておらず、ステイプラホームポジションセンサS3がON状態でない場合(ステップT1でNO)、オプション制御部33が、ステイプラモータMに電力を供給してステイプラモータMを駆動させ(ステップT2)、ステイプラHをホームポジションに向けて移動させる。
【0031】
ステイプラモータMが駆動を開始してから、予め定める時間(たとえば500msec)が経過するまで(ステップT3でNO)に、ステイプラホームポジションセンサS3の状態がONになった場合(ステップT4でYES)、処理が終了する。一方、ステイプラホームポジションセンサS3の状態がONでなく(ステップT4でNO)、かつ、ステイプラモータMが駆動を開始してから予め定める時間(たとえば500msec)が経過した場合(ステップT3でYES)、オプション制御部33にJAMフラグがセットされているか否かが判別される(ステップT5)。なお、JAMフラグは、ステイプラモータMの異常を検出する制御の開始当初には、セットされていない。
【0032】
オプション制御部33にJAMフラグがセットされていない場合(ステップT5でNO)、オプション制御部33にJAMフラグがセットされる(ステップT6)。つづいて、JAM表示が行われる(ステップT7)。JAM表示は、操作・表示部25の表示部に、たとえば「後処理ユニットに紙詰まりが発生している可能性があります。後処理ユニットを開いて確認してください。」と表示することにより、ユーザが対処可能な態様で行われる。
【0033】
ユーザは、操作・表示部25の表示部に表示されたJAM表示に基づいて、後処理ユニット31を開き(ステップT8)、後処理ユニット31に紙詰まりが発生しているか否かを確認する。ユーザは、後処理ユニット31に紙詰まりが発生している場合、紙詰まりを取り除いた後に、一方、紙詰まりが発生していない場合は後処理ユニット内部を触ることなく、後処理ユニット31を閉める(ステップT9)。後処理ユニット31を閉めると、ステップT1に戻り、ホームポジションセンサS3の状態がONであるか否かを再び判別する。
【0034】
一方、ステップT5において、既に、JAMフラグがセットされている場合(ステップT5でYES)、サービスマンコール表示が行われる(ステップT10)。サービスマンコール表示は、操作・表示部25の表示部に、たとえば「ステイプラモータエラーです。サービスマンを呼んで下さい。この複写機は動作不可状態に移行します。」と表示することにより、サービスマンを呼ぶべき態様で行われる。
【0035】
ステップT10でサービスマンコール表示が行われると、本体制御部26は、複写機1の各部への動作要求を一切行わない動作不可状態に移行する(ステップT11)。これにより、ユーザが操作・表示部25を操作しても、複写機1が動作しないようになる。
この実施形態によれば、複写機1に備えられ、所定の移動動作を行うステイプラニット313のステイプラモータMに、サービスマンコールを行う異常が生じた場合、この異常の発生回数が判別される。異常の発生回数が一定未満であれば、ユーザが対処可能な態様の異常報知が行われ、異常の発生回数が一定回数であれば、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知が行われる。
【0036】
このため、たとえば、突発的なエラー信号(たとえば、サージ電流)や、ステイプラホームポジションセンサS3の誤検出などに起因する、サービスマンがメンテナンスを行うことなく解消する異常であれば、ユーザの対処により異常を解消することができる。したがって、サービスマンを無駄に呼ぶ必要がなくなる。また、ユーザが一定回数対処しても異常が解消されない場合には、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知が行われるため、異常報知が正しく行われる。
【0037】
また、異常が検知された場合に、ユーザが対処可能な態様の異常報知と、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知の何れを行うかの基準となる、異常の検知回数が、異常検知手段の種類によって変えられている。すなわち、本体制御部26により異常が検知された場合と、オプション制御部33により異常が検知された場合とで、異常の検知回数が変えられている。このため、異常の検知回数を、異常検知手段により検知される各部品の異常の発生頻度などに応じて個別に設定することができ、異常報知をより適切に行うことができる。
【0038】
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、本体制御部26とオプション制御部33との間の初期通信に異常が生じた場合や、ステイプラモータMに異常が生じた場合に、ユーザが対処可能な態様の異常報知、および、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知が行われる構成として説明したが、これに限定されない。たとえば、2つ折り部314に備えられた、用紙を2つ折りするための機構や、トレイ321〜326を上下に移動させるためのモータなど、複写機1に備えられた他の各部に異常が生じた場合に、ユーザが対処可能な態様の異常報知、および、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知が行われる構成であっても良い。
【0039】
ステイプラモータMの異常が検出された場合、この異常の検出回数が1回でJAMフラグがセットされる構成として説明したが、この異常の検出回数が複数回となった場合にJAMフラグがセットされる構成であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る複写機の概略構成を示す模式図である。
【図2】複写機の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】本体制御部と、オプション制御部との間の通信異常の検出の流れを示すフローチャートである。
【図4】ステイプラユニットに備えられた、ステイプラモータの異常の検出の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 複写機
2 本体
3 オプション
25 操作・表示部
26 本体制御部
33 オプション制御部
L 通信ライン
M ステイプラモータ
S3 ステイプラホームポジションセンサ
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像形成装置に関し、特に、本体に対してオプション装置が接続されている画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置として、たとえば複写機を例にとると、複写機本体が単体で使用されるのではなく、複写機本体に対して接続された、複写された用紙をステイプル止めするためのステイプル装置や、複写された用紙を仕分けするためのソータといったオプション装置が接続されているものがある。
このような、本体とオプション装置とを有する複写機の場合、本体の部品に生じた異常や、オプション装置の部品に生じた異常、および、本体とオプション装置との通信障害などは、全てセンサなどによって検出され、生じた異常が報知される。このような異常報知には、サービスマンによる修理を促す、いわゆるサービスマンコールが含まれている。
【0003】
従来の装置は、サービスマンコールをする異常が生じた場合、この異常が検知されると直ちにサービスマンコール報知がされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、場合によっては、装置の電源をON/OFFすることにより異常が解消することがある。異常が解消する原因は明らかではないが、異常が、センサの感度が高すぎるとか、突発的なエラー信号(たとえば、サージ電流)などにより生じた場合、解消することがあると考えられる。
装置の電源をON/OFFすることなどにより、異常報知が解消するような場合にサービスマンコールを報知することは、無駄にサービスマンを呼ぶことになり、望ましいことではない。
【0005】
この発明は、かかる背景のもとでなされたものであり、異常報知が適切に行われるように改良された画像形成装置を提供することを目的とする。
また、この発明の他の目的は、サービスマンコールを正しく行うことのできる画像形成装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、装置(1)に備えられ、所定の移動動作を行う部品(H)が予め定める位置にあることを検出する検出手段(S3)、所定の検出タイミングにおいて、検出手段が否定出力を導出したことに応答して、前記部品に動作信号を与える手段(33)、動作信号付与後、予め定める時間が経過したときに、前記検出手段が否定出力を導出することに基づいて、その状況の発生回数を判別する判別手段(33)、判別手段が予め定める発生回数未満と判断したことにより、ユーザが対処可能な態様の異常報知を行う手段(25)、および、判別手段が予め定める発生回数と判断したことにより、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知を行う手段(25)、を有することを特徴とする画像形成装置である。
【0007】
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
この構成によれば、サービスマンコールを行う異常が生じた場合、この異常の発生回数が判別される。異常の発生回数が一定未満であれば、ユーザが対処可能な態様の異常報知が行われ、異常の発生回数が一定回数であれば、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知が行われる。
【0008】
このため、たとえば、突発的なエラー信号(たとえば、サージ電流)や、センサの誤検出などに起因する、サービスマンがメンテナンスを行うことなく解消する異常であれば、ユーザの対処により異常を解消することができる。したがって、サービスマンを無駄に呼ぶ必要がなくなる。また、ユーザが一定回数対処しても異常が解消されない場合には、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知が行われるため、異常報知が正しく行われる。
【0009】
請求項2記載の発明は、本体(2)およびオプション(3)を有し、両者が通信可能に結合された画像形成装置であって、本体からオプションへの通信を行ったときに、オプションからの返信がないことに応答して、ユーザが対処可能な態様の異常報知を行う手段(25)、前記異常報知に基づいてユーザが行った対処の回数を計数する手段(26)、対処回数が予め定める回数になった後に、オプションからの返信がないことに応答して、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知を行う手段(25)、を有することを特徴とする画像形成装置である。
【0010】
この構成によれば、オプションからの返信がない場合に、ユーザが対処可能な態様の異常報知が行われ、この異常報知に基づいてユーザが行った対処の回数が計数される。ユーザが、この異常報知に基づく対処を一定回数行った後でも異常が解消されない場合、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知が行われる。このため、たとえば電源をOFF/ONすることにより異常が解消する単なる通信エラーなどの、サービスマンがメンテナンスを行う必要のない異常であれば、ユーザの対処により異常を解消することができる。また、ユーザが一定回数対処しても異常が解消されない場合には、サービスマンを呼ぶべき態様の異常告知が行われる。したがって、請求項1記載の発明と同様の効果を奏することができる。
【0011】
請求項3記載の発明は、装置(1)の異常を検知する複数の異常検知手段(26,33)と、異常検知手段の検知回数が予め定める回数に達したか否かを判別する判別手段(26,33)と、判別手段が予め定める回数に達したことを判別するまでは、ユーザが対処可能な態様で異常を報知する手段(25)と、判別手段が予め定める回数に達したことを判別したときは、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知を行う手段(25)とを備え、上記予め定める回数は、異常検知手段の種類によって設定値が変えられていることを特徴とする画像形成装置である。
【0012】
この構成によれば、異常が検知された場合に、ユーザが対処可能な態様の異常報知と、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知の何れを行うかの基準となる、異常の検知回数が、異常検知手段の種類によって変えられている。このため、異常の検知回数を、異常検知手段により検知される各部品の異常の発生頻度などに応じて個別に設定することができ、異常報知をより適切に行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る複写機1の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、複写機1は、本体2と、本体2により複写された用紙を処理するためのオプション3とを備えている。
本体2は、原稿画像を読み取って画像データを生成するための画像読取部21と、画像読取部21が生成する画像データに基づいて、電子写真方式により形成されたトナー像を用紙に転写するための画像形成部23と、用紙を収納するための用紙収納部24a〜24cと、ユーザが種々の操作を行うための操作部、および複写機1の動作状態をユーザに報知するための表示部からなる操作・表示部25とを有している。
【0014】
用紙収納部24a〜24cに収納された用紙は、画像形成部23に送られるようになっている。各用紙収納部24a〜24cには、それぞれ異なる大きさの用紙を収納することができ、たとえば用紙収納部24aにはA3サイズの用紙が、用紙収納部24b、24cにはA4サイズの用紙が、それぞれ収納されている。
ユーザが、操作・表示部25を操作して、複写を要求する信号が本体2に与えられた場合、画像形成部23に送られた用紙は、画像形成部23でトナー像が転写された後、オプション3に排出されるようになっている。
【0015】
オプション3は、本体2から排出された用紙に、たとえばステイプル止めや2つ折りなどの後処理を行うための後処理ユニット31と、この後処理ユニット31から排出された用紙を仕分けするためのソータ32とを備えている。
ソータ32は、後処理ユニット31から排出された用紙を載置するためのトレイ321〜326、および、サドルトレイ327を有している。各トレイ321〜326はそれぞれ、または一括して上下方向に移動可能となっている。サドルトレイ327には、後述する2つ折り部314から排出される用紙が載置される。
【0016】
後処理ユニット31は、用紙を搬送するための用紙搬送ローラ311a〜fと、用紙を載置するための中間トレイ312と、この中間トレイ312に載置された用紙をステイプル止めするためのステイプラユニット313と、用紙を2つ折りするための2つ折り部314とを備えている。
用紙搬送ローラ311a〜311dは、本体2から排出された用紙を、中間トレイ312、またはソータ32に搬送するようになっている。
【0017】
ステイプラユニット313は、用紙のサイズやステイプル止めする位置に対応して、たとえば中間トレイ312の一端面と平行な方向(たとえば図1のX方向)に移動可能となっている。ステイプラユニット313の移動動作は、ステイプラユニット313に設けられたステイプラモータM(図2参照)により行われる。
図1を参照して、ユーザが操作・表示部25を操作することにより、用紙をステイプル止めする要求、または/および、用紙を2つ折りにする要求がオプション3に与えられている場合、本体2から排出された用紙が、矢符Aに示すように、用紙搬送ローラ311a〜311dにより中間トレイ312に搬送される。
【0018】
用紙をステイプル止めする要求のみがオプション3に与えられている場合、ステイプラユニット313により用紙がステイプル止めされた後、矢符Bに示すように、用紙搬送ローラ311eなどにより用紙が搬送され、トレイ321〜326の何れかに排出される。
一方、用紙を2つ折りにする要求のみがオプション3に与えられている場合、中間トレイ312に搬送された用紙が、矢符Cに示すように用紙搬送ローラ311fにより2つ折り部314に搬送される。2つ折り部314に搬送された用紙は、2つ折りにされた後、矢符Dに示すようにサドルトレイ327に排出される。
【0019】
また、用紙をステイプル止めすると共に、2つ折りにする要求がオプション3に与えられている場合、用紙がステイプラユニット313によりステイプル止めされる。ステイプル止めされた用紙は、2つ折り部314に搬送され、2つ折り部314で2つ折りにされた後、サドルトレイ327に排出される。
一方、ユーザの操作・表示部25の操作により、用紙のステイプル止め、および、用紙の2つ折りの両方が要求されていない場合、本体2から排出された用紙は、用紙搬送ローラ311a〜311c,311eにより、矢符Eに示すように、トレイ321〜326の何れかに排出される。
【0020】
図2は、複写機1の電気的構成を示すブロック図である。図2を参照して、本体2には、操作・表示部25、当該本体2の統括的な制御を行うCPUやメモリなどを含む本体制御部26、および、本体2において発生する異常を検出するための異常検出センサS1が備えられている。
本体制御部26には、操作・表示部25および異常検出センサS1が接続されている。本体制御部26は、操作・表示部25との間でデータの送受を行えるようになっている。また、異常検出センサS1で検出された信号は、本体制御部26に与えられるようになっている。
【0021】
オプション3には、当該オプション3の統括的な制御を行うCPUやメモリなどを含むオプション制御部33と、ステイプラユニット313と、オプション3において発生する異常を検出するための異常検出センサS2とが備えられている。
ステイプラユニット313には、用紙をステイプル止めするためのステイプラHと、当該ステイプラHを移動動作させるためのステイプラモータMと、ステイプラHが予め定められた位置(ホームポジション)に位置しているか否かを検出するためのステイプラホームポジションセンサS3とが備えられている。
【0022】
オプション制御部33には、一方が本体制御部26と接続された通信ラインLの他方が接続されており、オプション制御部33と本体制御部26との間でデータの送受を行えるようになっている。また、オプション制御部33には、ステイプラモータM、ステイプラホームポジションセンサS3、および、異常検出センサS2が接続されている。ステイプラHには、ステイプラモータMが接続されている。
【0023】
ステイプラHがホームポジションに位置している場合、ステイプラホームポジションセンサS3はこれを検出し、ステイプラホームポジションセンサS3がON状態となる。この信号を、オプション制御部33に与えるようになっている。
図3は、本体制御部26と、オプション制御部33との間の通信異常の検出の流れを示すフローチャートである。図3を参照して、本体制御部26は、複写機1に電源が接続(ON)されることにより、電力の供給が開始される。電力の供給が開始された本体制御部26は、オプション制御部33に信号を送信することにより、オプション制御部33との間で初期通信を開始する(ステップS1)。
【0024】
本体制御部26から送信された信号に応答して、オプション制御部33から本体制御部26に信号が返信されたか否かを判別する(ステップS2)。オプション制御部33から本体制御部26に信号が返信された場合(ステップS2でNO)、本体制御部26とオプション制御部33との間で通信処理が開始され(ステップS3)、処理が終了する。
一方、オプション制御部33から本体制御部26に信号が返信されない場合(ステップS2でYES)、システムエラー表示が行われる(ステップS4)。システムエラー表示は、操作・表示部25の表示部に、たとえば「システムエラーです。電源を一旦OFFにしから再びONにして下さい。」と表示することにより、ユーザが対処可能な態様で行われる。
【0025】
ステップS4で表示されたシステムエラー表示に基づいて、ユーザが、複写機1の電源を遮断(OFF)した後、再びONにする(ステップS5)と、本体制御部26への電力の供給が再開され、本体制御部26が再び初期通信を開始する(ステップS6)。次に、本体制御部26から送信された信号に応答して、オプション制御部33から本体制御部26に信号が返信されたか否かを再び判別する(ステップS7)。オプション制御部33から本体制御部26に信号が返信された場合(ステップS7でNO)、本体制御部26とオプション制御部33との間で通信処理が開始され(ステップS3)、処理が終了する。
【0026】
一方、オプション制御部33から本体制御部26に信号が返信されない場合(ステップS7でYES)、システムエラー表示に基づいてユーザが電源をOFF/ONした回数(対処回数)が、N回であるか否かを判別する(ステップS8)。Nは、たとえば、1,2,3,4などの予め定められた数字である。
対処回数がN回に達していない場合(ステップS8でNO)、ステップS4に戻る。一方、対処回数がN回に達した場合(ステップS8でYES)、サービスマンコール表示が行われる(ステップS9)。サービスマンコール表示は、操作・表示部25の表示部に、たとえば「システムエラーです。サービスマンを呼んで下さい。この複写機は動作不可状態に移行します。」と表示することにより、サービスマンを呼ぶべき態様で行われる。
【0027】
ステップS9でサービスマンコール表示が行われた後、本体制御部26は、複写機1の各部への動作要求を一切行わない動作不可状態に移行する(ステップS10)。これにより、ユーザが操作・表示部25を操作しても、複写機1が動作しないようになる。
この実施形態によれば、本体制御部26とオプション制御部33との間の初期通信において、オプション制御部33からの返信が、本体制御部26にない場合、ユーザが対処可能な態様の異常報知が行われる。この異常報知に基づいてユーザが行った対処の回数が計数される。ユーザが、この異常報知に基づく対処を一定回数行った後でも異常が解消されない場合、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知が行われる。
【0028】
このため、たとえば電源をOFF/ONすることにより異常が解消する単なる通信エラーなどの、サービスマンがメンテナンスを行う必要のない異常であれば、ユーザの対処により異常を解消することができる。したがって、サービスマンを無駄に呼ぶ必要がなくなる。また、ユーザが一定回数対処しても異常が解消されない場合には、サービスマンを呼ぶべき態様の異常告知が行われるため、異常報知が正しく行われる。
【0029】
次に、複写機1に備えられ、所定の移動動作を行う部品の異常検出について説明する。
図4は、ステイプラユニット313に備えられた、ステイプラモータMの異常の検出の流れを示すフローチャートである。図4を参照して、たとえば、ステイプラユニット313が動作していない場合(動作受付状態)において、オプション制御部33は、ステイプラホームポジションセンサS3の状態がONであるか否かを判別する(ステップT1)。
【0030】
ステイプラHがホームポジションに位置しており、ステイプラホームポジションセンサS3がON状態である場合(ステップT1でYES)、処理は終了する。
一方、ステイプラHがホームポジションに位置しておらず、ステイプラホームポジションセンサS3がON状態でない場合(ステップT1でNO)、オプション制御部33が、ステイプラモータMに電力を供給してステイプラモータMを駆動させ(ステップT2)、ステイプラHをホームポジションに向けて移動させる。
【0031】
ステイプラモータMが駆動を開始してから、予め定める時間(たとえば500msec)が経過するまで(ステップT3でNO)に、ステイプラホームポジションセンサS3の状態がONになった場合(ステップT4でYES)、処理が終了する。一方、ステイプラホームポジションセンサS3の状態がONでなく(ステップT4でNO)、かつ、ステイプラモータMが駆動を開始してから予め定める時間(たとえば500msec)が経過した場合(ステップT3でYES)、オプション制御部33にJAMフラグがセットされているか否かが判別される(ステップT5)。なお、JAMフラグは、ステイプラモータMの異常を検出する制御の開始当初には、セットされていない。
【0032】
オプション制御部33にJAMフラグがセットされていない場合(ステップT5でNO)、オプション制御部33にJAMフラグがセットされる(ステップT6)。つづいて、JAM表示が行われる(ステップT7)。JAM表示は、操作・表示部25の表示部に、たとえば「後処理ユニットに紙詰まりが発生している可能性があります。後処理ユニットを開いて確認してください。」と表示することにより、ユーザが対処可能な態様で行われる。
【0033】
ユーザは、操作・表示部25の表示部に表示されたJAM表示に基づいて、後処理ユニット31を開き(ステップT8)、後処理ユニット31に紙詰まりが発生しているか否かを確認する。ユーザは、後処理ユニット31に紙詰まりが発生している場合、紙詰まりを取り除いた後に、一方、紙詰まりが発生していない場合は後処理ユニット内部を触ることなく、後処理ユニット31を閉める(ステップT9)。後処理ユニット31を閉めると、ステップT1に戻り、ホームポジションセンサS3の状態がONであるか否かを再び判別する。
【0034】
一方、ステップT5において、既に、JAMフラグがセットされている場合(ステップT5でYES)、サービスマンコール表示が行われる(ステップT10)。サービスマンコール表示は、操作・表示部25の表示部に、たとえば「ステイプラモータエラーです。サービスマンを呼んで下さい。この複写機は動作不可状態に移行します。」と表示することにより、サービスマンを呼ぶべき態様で行われる。
【0035】
ステップT10でサービスマンコール表示が行われると、本体制御部26は、複写機1の各部への動作要求を一切行わない動作不可状態に移行する(ステップT11)。これにより、ユーザが操作・表示部25を操作しても、複写機1が動作しないようになる。
この実施形態によれば、複写機1に備えられ、所定の移動動作を行うステイプラニット313のステイプラモータMに、サービスマンコールを行う異常が生じた場合、この異常の発生回数が判別される。異常の発生回数が一定未満であれば、ユーザが対処可能な態様の異常報知が行われ、異常の発生回数が一定回数であれば、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知が行われる。
【0036】
このため、たとえば、突発的なエラー信号(たとえば、サージ電流)や、ステイプラホームポジションセンサS3の誤検出などに起因する、サービスマンがメンテナンスを行うことなく解消する異常であれば、ユーザの対処により異常を解消することができる。したがって、サービスマンを無駄に呼ぶ必要がなくなる。また、ユーザが一定回数対処しても異常が解消されない場合には、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知が行われるため、異常報知が正しく行われる。
【0037】
また、異常が検知された場合に、ユーザが対処可能な態様の異常報知と、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知の何れを行うかの基準となる、異常の検知回数が、異常検知手段の種類によって変えられている。すなわち、本体制御部26により異常が検知された場合と、オプション制御部33により異常が検知された場合とで、異常の検知回数が変えられている。このため、異常の検知回数を、異常検知手段により検知される各部品の異常の発生頻度などに応じて個別に設定することができ、異常報知をより適切に行うことができる。
【0038】
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、本体制御部26とオプション制御部33との間の初期通信に異常が生じた場合や、ステイプラモータMに異常が生じた場合に、ユーザが対処可能な態様の異常報知、および、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知が行われる構成として説明したが、これに限定されない。たとえば、2つ折り部314に備えられた、用紙を2つ折りするための機構や、トレイ321〜326を上下に移動させるためのモータなど、複写機1に備えられた他の各部に異常が生じた場合に、ユーザが対処可能な態様の異常報知、および、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知が行われる構成であっても良い。
【0039】
ステイプラモータMの異常が検出された場合、この異常の検出回数が1回でJAMフラグがセットされる構成として説明したが、この異常の検出回数が複数回となった場合にJAMフラグがセットされる構成であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る複写機の概略構成を示す模式図である。
【図2】複写機の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】本体制御部と、オプション制御部との間の通信異常の検出の流れを示すフローチャートである。
【図4】ステイプラユニットに備えられた、ステイプラモータの異常の検出の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 複写機
2 本体
3 オプション
25 操作・表示部
26 本体制御部
33 オプション制御部
L 通信ライン
M ステイプラモータ
S3 ステイプラホームポジションセンサ
Claims (3)
- 装置に備えられ、所定の移動動作を行う部品が予め定める位置にあることを検出する検出手段、
所定の検出タイミングにおいて、検出手段が否定出力を導出したことに応答して、前記部品に動作信号を与える手段、
動作信号付与後、予め定める時間が経過したときに、前記検出手段が否定出力を導出することに基づいて、その状況の発生回数を判別する判別手段、
判別手段が予め定める発生回数未満と判断したことにより、ユーザが対処可能な態様の異常報知を行う手段、および、
判別手段が予め定める発生回数と判断したことにより、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知を行う手段、を有することを特徴とする画像形成装置。 - 本体およびオプションを有し、両者が通信可能に結合された画像形成装置であって、
本体からオプションへの通信を行ったときに、オプションからの返信がないことに応答して、ユーザが対処可能な態様の異常報知を行う手段、
前記異常報知に基づいてユーザが行った対処の回数を計数する手段、
対処回数が予め定める回数になった後に、オプションからの返信がないことに応答して、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知を行う手段、を有することを特徴とする画像形成装置。 - 装置の異常を検知する複数の異常検知手段と、
異常検知手段の検知回数が予め定める回数に達したか否かを判別する判別手段と、
判別手段が予め定める回数に達したことを判別するまでは、ユーザが対処可能な態様で異常を報知する手段と、
判別手段が予め定める回数に達したことを判別したときは、サービスマンを呼ぶべき態様の異常報知を行う手段とを備え、
上記予め定める回数は、異常検知手段の種類によって設定値が変えられていることを特徴とする画像形成装置。
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