JP2004091611A - 洗浄剤組成物及びその方法 - Google Patents

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Mikihiko Ito
伊藤 幹彦
Kazuyuki Hamada
浜田 一行
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Asahi Kasei Chemicals Corp
Asahi Chemical Co Ltd
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Asahi Kasei Chemicals Corp
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Abstract

【課題】被洗浄物の表面に付着した加工油、油の変質・固化物、焼きついた汚れ、研磨カス、砥粒のような粒子状の汚れなどの付着物を効率的に除去することができる洗浄剤組成物及びそれを用いた洗浄方法を提供する。
【解決手段】液体洗浄剤と、液体洗浄剤との比重差が0.3以下である粒子径が50〜1000μmの固体粒子状物質とを含む洗浄剤組成物用いて被洗浄物を洗浄方法が、汚れ付着物の効率的な除去につながった。特に、超音波照射下で洗浄することが好ましい結果につながった。
【選択図】 選択図なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加工油、ワックス、グリース、油の変質・固化物、焼きついた汚れ、研磨カス、砥粒、等の付着した被洗浄物用の洗浄剤組成物及び洗浄方法に関する。更に詳しくは、液体洗浄剤と液体洗浄剤との比重差が0.3以下である粒子径が50〜1000μmの固体粒子状物質とを含むことを特徴とする洗浄剤組成物、及びそれを用いて超音波照射下で被洗浄物から汚染物質を除去する洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
金属材料、光学レンズ、液晶ガラス、ディスク、ヘッド、フォトマスクなど表面を加工した後の洗浄は欠くことができないものである。それらの洗浄に際してどのような汚れが付着しているか、後工程は何かなどを考慮して、洗浄剤、洗浄方法が決められている。
例えば,金属材料は金属加工、例えばロール圧延加工、ダイス線引き加工、切削加工等を受ける時、その金属材料表面に加工油をかけながら行われる。そして、金属加工が終わると、金属加工品表面に付着している加工油は適当な脱脂洗浄剤で洗浄、除去される。
【0003】
このような脱脂洗浄剤として低沸点の有機溶剤、例えば1,1,1−トリクロロエタンが使用されてきた。しかし、この1,1,1−トリクロロエタンはオゾン層を破壊する物質として環境面で好ましくない。
また、水系洗浄剤、及び非水系洗浄剤の炭化水素系洗浄剤やアルコール系洗浄剤等を用いて、超音波照射下で洗浄を行う方法も良く知られている。
被洗浄物の形状や汚れは多種多様であり、超音波洗浄においてもそれぞれに適した洗浄剤組成物、洗浄条件、洗浄装置等を選定することが必要となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
超音波洗浄において、洗浄性能が優れた洗浄剤組成物及び洗浄方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、前記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、液体洗浄剤及び液体洗浄剤との比重差が0.3以下である粒子径が50〜1000μmの固体粒子状物質を含む洗浄剤組成物を用いて、超音波照射下で被洗浄物を洗浄することが良好な洗浄性能を与えることを見出して本発明に到達した。
なお、液体洗浄剤が非水系洗浄剤の場合に好ましく、特にテルペン系炭化水素及び脂肪族アルコールを含有する洗浄剤組成物中に固体粒子状物質を含有させることで、優れた洗浄性能を有し、環境面においても優れた洗浄剤組成物が得られた。
【0006】
本発明について、以下具体的に説明する。本発明の洗浄方法は、液体洗浄剤及び液体洗浄剤との比重差が0.3以下である粒子径が50〜1000μmの固体粒子状物質とを含む洗浄剤組成物中に被洗浄物を浸漬させ、超音波照射下で洗浄し、被洗浄物に付着した汚染物質を除去する洗浄方法である。
本発明で用いる液体洗浄剤は、通常工業用洗浄剤として使用できる液体洗浄剤は全て使用でき、水系、準水系、及び非水系の液体洗浄剤が使用できる。非水系の炭化水素系洗浄剤、アルコール系洗浄剤などが好ましく、特に、炭素数10のテルペン系炭化水素を含有する液体洗浄剤、炭素数10のテルペン系炭化水素及び脂肪族アルコールを含有する液体洗浄剤が好ましい。
【0007】
本発明のテルペン系炭化水素としては、ミルセン、セレン、オシメン、ピネン、リモネン、カンフェン、テルピノーレン、トリシクレン、テルピネン、フェンチェン、フェランドレン、シルベストレン、サピアン、p−メンテン−1、p−メンテン−3、p−サイメン、p−メンタンなどを用いることができるが、好ましくはα−ピネン、β−ピネン、リモネン、p−メンテン−1、p−メンテン−3、p−サイメン、p−メンタンであり、最も好ましくはリモネンである。本発明で用いるリモネンとしては、合成リモネン、天然リモネン、更にリモネンを主成分とする天然精油、例えばオレンジオイル、レモンオイル、グレープフルーツオイル、マンダリンオイル、タンジェリンオイル等を使用できる。環境上からは、柑橘類から得られるd−リモネンを主成分としたものが更に好ましい。
【0008】
本発明の脂肪族アルコールは、イソプロピルアルコール、エタノール等が使用可能であるが、環境面及び安全面からエタノールが好ましい。
本発明で用いる固体粒子状物質は、液体洗浄剤との比重差が0.3以下であることが必要で、好ましくは比重差が0.2以下である。液体洗浄剤と固体粒子状物質との比重差が小さいことで、超音波照射下の洗浄時に固体粒子状物質の液体洗浄剤中での動きが激しくなり、洗浄性能が向上するものである。
【0009】
本発明で用いる固体粒子状物質は超音波照射下の液体中で浮遊流動するものであれば良く、固体粒子状物質の最適粒子径はその液体洗浄剤との比重差にも関係するが、好ましくは50〜1000μm、最も好ましくは100〜500μmである。
本発明の固体粒子状物質の含有量は、洗浄剤組成物全量の0.5〜10重量%、好ましくは1〜7重量%である。
【0010】
また、本発明の固体粒子状物質は、上記の条件を満たすものであれば有機及び無機系の粒子状物質が使用できるが、液体洗浄剤に溶解及び膨潤しないことが好ましい。固体粒子状物質として、各種熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂から調製した粒子状物質が、液体洗浄剤との比重差を調製するのに便利であり、工業的に入手しやすい。炭素数10のテルペン系炭化水素を含有する液体洗浄剤に対する固体粒子状物質としては、超高分子量ポリエチレンからなる粒子状物質が好ましい。
【0011】
本発明の洗浄剤組成物に、更に任意成分として、界面活性剤、顔料、着色剤、香料、殺菌剤、防腐剤、消臭剤、芳香剤等を配合することもできる。
本発明の洗浄方法は、上記のべた液体洗浄剤組成物中に金属製品等の被洗浄物を浸漬させ、超音波照射下で洗浄し、被洗浄物に付着した油性汚染物質等を除去する洗浄方法である。超音波発生装置、及び周波数については特に規定することはないが、被洗浄物の大きさ及び付着物の状態により、適切な超音波洗浄槽の大きさ及びその中に入れる洗浄剤組成物の量を適格に設定することが重要である。超音波照射の時間及び洗浄剤組成物の温度も被洗浄物の状態により、適宜選択すれば良いが、生産性の観点から短い洗浄時間で洗浄効果が高い条件を選ぶことが重要である。
本発明の洗浄剤組成物を用いて超音波洗浄することで、被洗浄物から付着汚染物質が短時間で容易に洗浄除去できるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明を実施例に基づいて説明する。
【0013】
【実施例1〜3、比較例1〜2】
リモネン、エタノールを表1に示す混合比率で調製した液体洗浄剤及びイソプロピルアルコール液体洗浄剤5Lに、実施例の場合には超高分子量ポリエチレン微粒子(Ticona社製、HostalenGUR4150、比重0.93、平均粒径120μm)の表1に示す量を添加して洗浄剤組成物を調製した。
グリース(日石三菱製エピノックグリース)100mgを付着させた鉄製試験片(縦10cm・横2cm・厚さ2mm)を、超音波洗浄槽(エスエヌディ社製US−4、縦28cm・横22cm・高さ15cm)に入れた5Lの洗浄剤組成物中に浸漬させ、表1に示す所定時間超音波照射下で洗浄した。次いで試験片を取り出し、100℃で1時間乾燥させた。残存グリース量を測定するために、洗浄後の試験片を100mlのn−ヘキサンに浸して残存グリースを抽出し、得られた抽出液中のグリース量を紫外線吸収分光法で測定した。洗浄後の試験片に残存していたグリース量を初期量に対する重量%で算出した。結果を表1に示す。
【0014】
【表1】
Figure 2004091611
【0015】
【発明の効果】
実施例1〜3に示す固体粒子状物質として超高分子量ポリエチレン粒子を含む本発明の洗浄剤組成物による超音波洗浄では良好な洗浄性能を示した。一方、超高分子量ポリエチレン粒子を含まない比較例1〜3の洗浄剤組成物では超音波洗浄において洗浄性能が劣り、多量のグリースが残存した。洗浄剤組成物中に超高分子量ポリエチレン粒子を含有させることで洗浄性能が大幅に向上した。

Claims (9)

  1. 液体洗浄剤と液体洗浄剤との比重差が0.3以下である粒子径が、50〜1000μmの固体粒子状物質を含むことを特徴とする洗浄剤組成物。
  2. 液体洗浄剤が、非水系洗浄剤であることを特徴とする請求項1に記載の洗浄剤組成物。
  3. 液体洗浄剤が、炭素数10のテルペン系炭化水素を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の洗浄剤組成物。
  4. 液体洗浄剤が、炭素数10のテルペン系炭化水素及び脂肪族アルコールを含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
  5. 液体洗浄剤が、炭素数10のテルペン系炭化水素及びエタノールを含有することを特徴とする請求項4に記載の洗浄剤組成物。
  6. 炭素数10のテルペン系炭化水素が、リモネンであることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
  7. 固体粒子状物質の含有量が、洗浄剤組成物全量の0.5〜10重量%であることを特徴とする請求項1に記載の洗浄剤組成物。
  8. 固体粒子状物質が、超高分子量ポリエチレンからなることを特徴とする請求項1に記載の洗浄剤組成物。
  9. 請求項1に記載の洗浄剤組成物中に被洗浄物を浸漬させ、超音波照射下で洗浄し、被洗浄物に付着した汚染物質を除去することを特徴とする洗浄方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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