JPH06336599A - 洗浄組成物 - Google Patents
洗浄組成物Info
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- JPH06336599A JPH06336599A JP14849193A JP14849193A JPH06336599A JP H06336599 A JPH06336599 A JP H06336599A JP 14849193 A JP14849193 A JP 14849193A JP 14849193 A JP14849193 A JP 14849193A JP H06336599 A JPH06336599 A JP H06336599A
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- JP
- Japan
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- solvent
- cleaning
- naphthene
- isoparaffin
- composition
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C11—ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
- C11D—DETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
- C11D7/00—Compositions of detergents based essentially on non-surface-active compounds
- C11D7/50—Solvents
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Detergent Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 光学部品の加工に用いられるピッチ類、樹
脂、ワックス類を強力に除去する。 【構成】 ｌ−メンチルアセテート、ジヒドロターピニ
ルアセテート、ｌ−メントン、ｐ−メンタン、ジヒドロ
ターピネオールから選ばれる少なくとも１種の環状テル
ペンと、イソパラフィン系溶剤またはナフテン系溶剤か
ら選ばれる少なくとも１種の溶剤とからなり、環状テル
ペンと溶剤との重量混合比が８：２〜２：８の洗浄組成
物により洗浄する。
脂、ワックス類を強力に除去する。 【構成】 ｌ−メンチルアセテート、ジヒドロターピニ
ルアセテート、ｌ−メントン、ｐ−メンタン、ジヒドロ
ターピネオールから選ばれる少なくとも１種の環状テル
ペンと、イソパラフィン系溶剤またはナフテン系溶剤か
ら選ばれる少なくとも１種の溶剤とからなり、環状テル
ペンと溶剤との重量混合比が８：２〜２：８の洗浄組成
物により洗浄する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、油脂類、研磨仮固定用
の接着剤、特に光学硝子部品の光学レンズ、光学プリズ
ムの加工に用いられているピッチ類、樹脂・ワックス類
の洗浄剤として使用することができる洗浄組成物に関す
る。
の接着剤、特に光学硝子部品の光学レンズ、光学プリズ
ムの加工に用いられているピッチ類、樹脂・ワックス類
の洗浄剤として使用することができる洗浄組成物に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来より知られているフロン１１３、ト
リクロロエタン、トリクレン、塩化メチレン等のハロゲ
ン系溶剤は、特開昭４８−９０６号公報にみられるよう
に、その洗浄性、溶解力の強さから、ロジンワックス
類、パラフィン類、ピッチ類の洗浄に用いられている。
一方、特開平２−２８６７９７号公報、特開平２−２８
６７９５号公報では、オゾン層破壊を低減するために、
全フッ化化合物または易分解性塩素化フッ化溶剤と塩素
化溶剤との混合溶剤組成の洗浄液が提示されている。ま
た、特公昭５１−２９１９５号公報における洗浄には、
Ｎ−メチルピロリドンが用いられている。さらに、一般
的にピッチ類は、芳香族溶剤に良く溶解することが知ら
れており、このため、トルエン、キシレン、ベンゼンな
どの芳香族溶剤によりその洗浄が行われている。
リクロロエタン、トリクレン、塩化メチレン等のハロゲ
ン系溶剤は、特開昭４８−９０６号公報にみられるよう
に、その洗浄性、溶解力の強さから、ロジンワックス
類、パラフィン類、ピッチ類の洗浄に用いられている。
一方、特開平２−２８６７９７号公報、特開平２−２８
６７９５号公報では、オゾン層破壊を低減するために、
全フッ化化合物または易分解性塩素化フッ化溶剤と塩素
化溶剤との混合溶剤組成の洗浄液が提示されている。ま
た、特公昭５１−２９１９５号公報における洗浄には、
Ｎ−メチルピロリドンが用いられている。さらに、一般
的にピッチ類は、芳香族溶剤に良く溶解することが知ら
れており、このため、トルエン、キシレン、ベンゼンな
どの芳香族溶剤によりその洗浄が行われている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、塩素を
含んだフロン１１３等、パーハロエタンは化学的に特に
安定であるため対流圏内での寿命が長く、拡散して成層
圏に達し、ここで太陽光線により分解して発生する塩素
ラジカルがオゾンと連鎖反応を起こし、オゾン層を破壊
することから、これらの使用の削減が求められている。
含んだフロン１１３等、パーハロエタンは化学的に特に
安定であるため対流圏内での寿命が長く、拡散して成層
圏に達し、ここで太陽光線により分解して発生する塩素
ラジカルがオゾンと連鎖反応を起こし、オゾン層を破壊
することから、これらの使用の削減が求められている。
【０００４】そこで使用量を削減する１つの方法とし
て、上述の特開平２−２８６７９７号公報に示されるよ
うに、パーハロエタンと安定な全フッ素化合物との共沸
組成物が検討されているが、パーハロエタンを必須とす
るため、その使用量をある程度以上減らすことはできな
い。また、フロン１１３に比べオゾン層の破壊性が比較
的小さいフロン２３５との混合組成物も検討されている
が、オゾン層の破壊を完全になくすことはできない。
て、上述の特開平２−２８６７９７号公報に示されるよ
うに、パーハロエタンと安定な全フッ素化合物との共沸
組成物が検討されているが、パーハロエタンを必須とす
るため、その使用量をある程度以上減らすことはできな
い。また、フロン１１３に比べオゾン層の破壊性が比較
的小さいフロン２３５との混合組成物も検討されている
が、オゾン層の破壊を完全になくすことはできない。
【０００５】一方、Ｎ−メチルピロリドンは、ピッチや
ワックスに対する溶解力が小さいところから完全な溶解
洗浄が困難であり、必要とする洗浄度を得ることはでき
ない問題がある。さらに、トルエン、キシレン、ベンゼ
ン等の芳香族系溶剤やトリクロロエタン、トリクレン、
塩化メチレン等の塩素系溶剤では、人体に対して毒性が
高いところから、有機溶剤中毒予防規則の規制があると
共に、これを取り扱う作業の危険性および煩雑さを考慮
すると、洗浄剤として用いることは好ましくない。
ワックスに対する溶解力が小さいところから完全な溶解
洗浄が困難であり、必要とする洗浄度を得ることはでき
ない問題がある。さらに、トルエン、キシレン、ベンゼ
ン等の芳香族系溶剤やトリクロロエタン、トリクレン、
塩化メチレン等の塩素系溶剤では、人体に対して毒性が
高いところから、有機溶剤中毒予防規則の規制があると
共に、これを取り扱う作業の危険性および煩雑さを考慮
すると、洗浄剤として用いることは好ましくない。
【０００６】そこで本発明は、これらの問題を鑑みてな
されたものであり、オゾン層を破壊することなく、ピッ
チ類、樹脂・ワックス類等の油脂類の洗浄性に優れ、人
体に対して安全性が高い洗浄組成物を提供することを目
的とする。
されたものであり、オゾン層を破壊することなく、ピッ
チ類、樹脂・ワックス類等の油脂類の洗浄性に優れ、人
体に対して安全性が高い洗浄組成物を提供することを目
的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段および作用】本発明の洗浄
組成物は、環状テンペンとイソパラフィン系溶剤との混
合あるいは、環状テルペンとナフテン系溶剤との混合あ
るいは、環状テルペンとイソパラフィン系溶剤とナフテ
ン系溶剤との混合により構成される。ここで環状テルペ
ンとしては、ｌ−メンチルアセテート、ジヒドロターピ
ニルアセテート、ｌ−メントン、ｐ−メンタン、ジヒド
ロターピネオールの内の少なくとも１種が選択される。
これらの組成比は、環状テルペンとイソパラフィン系溶
剤、ナフテン系溶剤の重量比が、８：２〜２：８であ
る。また、環状テルペンと混合する溶剤がイソパラフィ
ン系溶剤とナフテン系溶剤の混合溶剤の場合において
は、環状テルペンと混合溶剤の重量混合比が８：２〜
２：８であり、かつ、混合溶剤のイソパラフィン系溶剤
とナフテン系溶剤の重量混合比が８：２〜２：８であ
る。上述した組成比を逸脱する場合には、それぞれの溶
剤の特性が十分に発揮されることがない。
組成物は、環状テンペンとイソパラフィン系溶剤との混
合あるいは、環状テルペンとナフテン系溶剤との混合あ
るいは、環状テルペンとイソパラフィン系溶剤とナフテ
ン系溶剤との混合により構成される。ここで環状テルペ
ンとしては、ｌ−メンチルアセテート、ジヒドロターピ
ニルアセテート、ｌ−メントン、ｐ−メンタン、ジヒド
ロターピネオールの内の少なくとも１種が選択される。
これらの組成比は、環状テルペンとイソパラフィン系溶
剤、ナフテン系溶剤の重量比が、８：２〜２：８であ
る。また、環状テルペンと混合する溶剤がイソパラフィ
ン系溶剤とナフテン系溶剤の混合溶剤の場合において
は、環状テルペンと混合溶剤の重量混合比が８：２〜
２：８であり、かつ、混合溶剤のイソパラフィン系溶剤
とナフテン系溶剤の重量混合比が８：２〜２：８であ
る。上述した組成比を逸脱する場合には、それぞれの溶
剤の特性が十分に発揮されることがない。
【０００８】本発明で使用する環状テルペン類およびイ
ソパラフィン系、ナフテン系の溶剤は、分子中に全く塩
素を含んでいないため、オゾン層を破壊することがな
い。また、環状テルペンは、天然物由来のものであり、
人体への毒性が低いことが知られている。同様にイソパ
ラフィン系溶剤、ナフテン系溶剤も人体への毒性が低い
ことが知られている。特に、イソパラフィン系溶剤は化
粧品や香料の溶剤として使用されるなど極めて安全性が
高い。環状テンペンは、ピッチやワックスに対して良好
な溶解作用を示すが、溶解作用が緩慢で、ピッチやワッ
クスの付着物を洗浄した場合、完全にピッチやワックス
を除去するには、ある程度の時間を要する。しかし、イ
ソパラフィン系あるいは、ナフテン系の溶剤と混合した
場合は、イソパラフィン系、ナフテン系溶剤がピッチや
ワックスに対して膨潤、溶解する作用と付着物から剥離
する作用を有しているため、イソパラフィン系、ナフテ
ン系溶剤の膨潤、剥離作用とテルペン系の溶解作用の相
互作用により環状テルペンの単一組成で洗浄した場合よ
りも短時間で完全にピッチやワックスを溶解除去でき、
良好な洗浄性を得ることができる。
ソパラフィン系、ナフテン系の溶剤は、分子中に全く塩
素を含んでいないため、オゾン層を破壊することがな
い。また、環状テルペンは、天然物由来のものであり、
人体への毒性が低いことが知られている。同様にイソパ
ラフィン系溶剤、ナフテン系溶剤も人体への毒性が低い
ことが知られている。特に、イソパラフィン系溶剤は化
粧品や香料の溶剤として使用されるなど極めて安全性が
高い。環状テンペンは、ピッチやワックスに対して良好
な溶解作用を示すが、溶解作用が緩慢で、ピッチやワッ
クスの付着物を洗浄した場合、完全にピッチやワックス
を除去するには、ある程度の時間を要する。しかし、イ
ソパラフィン系あるいは、ナフテン系の溶剤と混合した
場合は、イソパラフィン系、ナフテン系溶剤がピッチや
ワックスに対して膨潤、溶解する作用と付着物から剥離
する作用を有しているため、イソパラフィン系、ナフテ
ン系溶剤の膨潤、剥離作用とテルペン系の溶解作用の相
互作用により環状テルペンの単一組成で洗浄した場合よ
りも短時間で完全にピッチやワックスを溶解除去でき、
良好な洗浄性を得ることができる。
【０００９】一方、環状テルペンは粘度が高く液切れが
悪いため、洗浄後、被洗浄物に付着した洗浄液が外部に
持ち出されて、液が消耗し易い。しかし、本発明におけ
る混合した洗浄組成物を用いた場合には、その粘度を低
くすることができるため、持ち出しによる液の消耗を抑
えることができる。
悪いため、洗浄後、被洗浄物に付着した洗浄液が外部に
持ち出されて、液が消耗し易い。しかし、本発明におけ
る混合した洗浄組成物を用いた場合には、その粘度を低
くすることができるため、持ち出しによる液の消耗を抑
えることができる。
【００１０】また、本発明の洗浄組成物は、引火点が８
５〜１０５℃と高く、洗浄組成物を加温しても安全性を
確保できるため、被洗浄物に付着したピッチや樹脂・ワ
ックス類を加温により軟化させて洗浄できる。さらに、
超音波を併用することもでき、この場合には軟化したピ
ッチや樹脂・ワックス類に特に効果があり、短時間で洗
浄ができ、良好な洗浄性を得ることができる。
５〜１０５℃と高く、洗浄組成物を加温しても安全性を
確保できるため、被洗浄物に付着したピッチや樹脂・ワ
ックス類を加温により軟化させて洗浄できる。さらに、
超音波を併用することもでき、この場合には軟化したピ
ッチや樹脂・ワックス類に特に効果があり、短時間で洗
浄ができ、良好な洗浄性を得ることができる。
【００１１】ところで、一般的な混合組成物は再生時の
蒸留により液組成がくずれ、安定した洗浄性能が得られ
ないため、蒸留による再生使用が困難である。これに対
し、本発明の混合組成物は、環状テルペンと沸点の近い
イソパラフィン系やナフテン系溶剤を用いることによ
り、沸点を極めて近くすることができるため、共沸組成
でなくても疑似共沸組成とすることができ、混合組成比
が変わることなく蒸留再生ができる。また、環状テルペ
ン類は、コストが高いが、イソパラフィン系やナフテン
系溶剤と混合することにより、そのコストも低くなるメ
リットがある。
蒸留により液組成がくずれ、安定した洗浄性能が得られ
ないため、蒸留による再生使用が困難である。これに対
し、本発明の混合組成物は、環状テルペンと沸点の近い
イソパラフィン系やナフテン系溶剤を用いることによ
り、沸点を極めて近くすることができるため、共沸組成
でなくても疑似共沸組成とすることができ、混合組成比
が変わることなく蒸留再生ができる。また、環状テルペ
ン類は、コストが高いが、イソパラフィン系やナフテン
系溶剤と混合することにより、そのコストも低くなるメ
リットがある。
【００１２】
【実施例１】ジヒドロターピニルアセテートとナフテン
系溶剤を重量比で、それぞれ２：８、３：７、４：６、
５：５、６：４、７：３、８：２で混合し、洗浄組成物
を調製した。これを用いて洗浄した結果は表１に示した
通りであった。洗浄はピッチ類や樹脂・ワックス類が付
着している光学レンズ及び光学プリズムを用い、３９ｋ
Ｈｚ、１００Ｗの超音波を作用させながら、被洗浄物を
浸漬して行った。比較として、ジヒドロターピニルアセ
テート、ナフテン系溶剤およびＮ−メチルピロリドン単
体で洗浄した結果を、表１に併記してある。
系溶剤を重量比で、それぞれ２：８、３：７、４：６、
５：５、６：４、７：３、８：２で混合し、洗浄組成物
を調製した。これを用いて洗浄した結果は表１に示した
通りであった。洗浄はピッチ類や樹脂・ワックス類が付
着している光学レンズ及び光学プリズムを用い、３９ｋ
Ｈｚ、１００Ｗの超音波を作用させながら、被洗浄物を
浸漬して行った。比較として、ジヒドロターピニルアセ
テート、ナフテン系溶剤およびＮ−メチルピロリドン単
体で洗浄した結果を、表１に併記してある。
【００１３】
【表１】
【００１４】この結果からわかるように、ジヒドロター
ピニルアセテートとナフテン系溶剤を混合したものは、
それぞれの単体あるいは、Ｎ−メチルピロリドンで洗浄
したよりも、短時間で完全にピッチ、樹脂・ワックス類
を溶解除去でき、良好な洗浄性を得ることができた。
ピニルアセテートとナフテン系溶剤を混合したものは、
それぞれの単体あるいは、Ｎ−メチルピロリドンで洗浄
したよりも、短時間で完全にピッチ、樹脂・ワックス類
を溶解除去でき、良好な洗浄性を得ることができた。
【００１５】表２は、ジヒドロターピニルアセテートの
代わりにｌ−メンチルアセテート、ｌ−メントン、ｐ−
メンタン、ジヒドロターピネオールを使用して同様に洗
浄した結果を示し、それぞれの単体の液よりも洗浄効果
の向上がみられた。
代わりにｌ−メンチルアセテート、ｌ−メントン、ｐ−
メンタン、ジヒドロターピネオールを使用して同様に洗
浄した結果を示し、それぞれの単体の液よりも洗浄効果
の向上がみられた。
【００１６】
【表２】
【００１７】本実施例において、重量混合比が２：８〜
８：２以外では、それぞれの液の特性が発揮されず、ジ
ヒドロターピニルアセテート単体、ｌ−メンチルアセテ
ート単体、ｌ−メントン単体、ｐ−メンタン単体、ジヒ
ドロターピネオール単体とナフテン系溶剤単体の洗浄性
能と差がなくなっている。従って、混合比は２：８〜
８：２の範囲が最適である。
８：２以外では、それぞれの液の特性が発揮されず、ジ
ヒドロターピニルアセテート単体、ｌ−メンチルアセテ
ート単体、ｌ−メントン単体、ｐ−メンタン単体、ジヒ
ドロターピネオール単体とナフテン系溶剤単体の洗浄性
能と差がなくなっている。従って、混合比は２：８〜
８：２の範囲が最適である。
【００１８】また、ナフテン系溶剤の代わりにイソパラ
フィン系溶剤を使用しても、それぞれの単体の液よりも
洗浄効果の向上がみられた。ここで用いたナフテン系溶
剤としては、一般式Ｃn Ｈ2nで表される環状飽和炭化水
素で且つ沸点が１５０℃〜２７０℃の範囲の化合物中か
ら、混合対象となるジヒドロターピニルアセテート、ｌ
−メンチルアセテート、ｌ−メントン、ｐ−メンタン、
ジヒドロターピネオールのそれぞれの沸点に近いものを
選択した。同様に、イソパラフィン系溶剤としては、一
般式Ｃn Ｈ2n+2で表される鎖式飽和炭化水素で沸点が１
５０℃〜２６０℃の範囲の化合物の中から、混合対象と
なるジヒドロターピニルアセテート、ｌ−メンチルアセ
テート、ｌ−メントン、ｐ−メンタン、ジヒドロターピ
ネオールのそれぞれの沸点に近いものを選択した。
フィン系溶剤を使用しても、それぞれの単体の液よりも
洗浄効果の向上がみられた。ここで用いたナフテン系溶
剤としては、一般式Ｃn Ｈ2nで表される環状飽和炭化水
素で且つ沸点が１５０℃〜２７０℃の範囲の化合物中か
ら、混合対象となるジヒドロターピニルアセテート、ｌ
−メンチルアセテート、ｌ−メントン、ｐ−メンタン、
ジヒドロターピネオールのそれぞれの沸点に近いものを
選択した。同様に、イソパラフィン系溶剤としては、一
般式Ｃn Ｈ2n+2で表される鎖式飽和炭化水素で沸点が１
５０℃〜２６０℃の範囲の化合物の中から、混合対象と
なるジヒドロターピニルアセテート、ｌ−メンチルアセ
テート、ｌ−メントン、ｐ−メンタン、ジヒドロターピ
ネオールのそれぞれの沸点に近いものを選択した。
【００１９】
【実施例２】イソパラフィン系溶剤とナフテン系溶剤を
重量比１：１で混合した後、これと重量比で等量のジヒ
ドロターピニルアセテートを混合して、洗浄組成物を調
製した。これを用いて実施例１と同様に洗浄した結果を
表３に示す。
重量比１：１で混合した後、これと重量比で等量のジヒ
ドロターピニルアセテートを混合して、洗浄組成物を調
製した。これを用いて実施例１と同様に洗浄した結果を
表３に示す。
【００２０】
【表３】
【００２１】この結果からわかるように、ピッチやワッ
クスが複合した汚れが付着している被洗浄物の洗浄で
は、ジヒドロターピニルアセテートとイソパラフィン系
溶剤とナフテン系溶剤を混合したものが、ジヒドロター
ピニルアセテートとイソパラフィン系溶剤を混合したも
のや、ジヒドロターピニルアセテートとナフテン系溶剤
を混合したもので洗浄したよりも、短時間で完全にピッ
チや樹脂・ワックス類の複合汚れを溶解除去でき、良好
な洗浄性を得ることができている。
クスが複合した汚れが付着している被洗浄物の洗浄で
は、ジヒドロターピニルアセテートとイソパラフィン系
溶剤とナフテン系溶剤を混合したものが、ジヒドロター
ピニルアセテートとイソパラフィン系溶剤を混合したも
のや、ジヒドロターピニルアセテートとナフテン系溶剤
を混合したもので洗浄したよりも、短時間で完全にピッ
チや樹脂・ワックス類の複合汚れを溶解除去でき、良好
な洗浄性を得ることができている。
【００２２】
【実施例３】ジヒドロターピニルアセテートとナフテン
系溶剤を重量比１：１で混合した洗浄液とジヒドロター
ピニルアセテートとイソパラフィン系溶剤とナフテン系
溶剤を重量比２：１：１で混合した洗浄組成物を作成
し、この洗浄組成物の温度を２０℃、４０℃、５０℃、
６０℃として実施例１と同様に洗浄した。この洗浄結果
を表４に示す。
系溶剤を重量比１：１で混合した洗浄液とジヒドロター
ピニルアセテートとイソパラフィン系溶剤とナフテン系
溶剤を重量比２：１：１で混合した洗浄組成物を作成
し、この洗浄組成物の温度を２０℃、４０℃、５０℃、
６０℃として実施例１と同様に洗浄した。この洗浄結果
を表４に示す。
【００２３】
【表４】
【００２４】この結果からわかるように、洗浄組成物の
温度を上げると、ピッチ類、樹脂・ワックス類を迅速に
軟化させることができるため、低温で洗浄したよりも短
時間で効率的にピッチ、樹脂・ワックス類を完全に溶解
除去、洗浄することができている。
温度を上げると、ピッチ類、樹脂・ワックス類を迅速に
軟化させることができるため、低温で洗浄したよりも短
時間で効率的にピッチ、樹脂・ワックス類を完全に溶解
除去、洗浄することができている。
【００２５】
【実施例４】ジヒドロターピニルアセテートとナフテン
系溶剤を重量比１：１で混合した洗浄組成物とジヒドロ
ターピニルアセテートとイソパラフィン系溶剤とナフテ
ン系溶剤を重量比２：１：１で混合した洗浄液で組成物
を作成し、これらの組成物に対する超音波洗浄の有無に
よる洗浄結果を、表５に示す。
系溶剤を重量比１：１で混合した洗浄組成物とジヒドロ
ターピニルアセテートとイソパラフィン系溶剤とナフテ
ン系溶剤を重量比２：１：１で混合した洗浄液で組成物
を作成し、これらの組成物に対する超音波洗浄の有無に
よる洗浄結果を、表５に示す。
【００２６】
【表５】
【００２７】この結果からわかるように、超音波洗浄を
併用することにより、膨潤、軟化されたピッチ、樹脂・
ワックス類が超音波の物理的応力により容易に剥離、分
解され、短時間で効率的に完全に溶解除去、洗浄するこ
とができている。
併用することにより、膨潤、軟化されたピッチ、樹脂・
ワックス類が超音波の物理的応力により容易に剥離、分
解され、短時間で効率的に完全に溶解除去、洗浄するこ
とができている。
【００２８】
【発明の効果】本発明の洗浄組成物は油脂類、研磨仮固
定用の接着剤、特に光学硝子部品の光学レンズや光学プ
リズムの加工に用いられているピッチ、樹脂・ワックス
類を被洗浄物から効率よく洗浄除去することができ、し
かもオゾン層を破壊することなく、人体に対しても安全
となっている。
定用の接着剤、特に光学硝子部品の光学レンズや光学プ
リズムの加工に用いられているピッチ、樹脂・ワックス
類を被洗浄物から効率よく洗浄除去することができ、し
かもオゾン層を破壊することなく、人体に対しても安全
となっている。
Claims (2)
- 【請求項１】 ｌ−メンチルアセテート、ジヒドロター
ピニルアセテート、ｌ−メントン、ｐ−メンタン、ジヒ
ドロターピネオールから選ばれる少なくとも１種の環状
テルペンと、イソパラフィン系溶剤またはナフテン系溶
剤から選ばれる少なくとも１種の溶剤とからなり、前記
環状テルペンと溶剤との重量混合比が８：２〜２：８で
あることを特徴とする洗浄組成物。 - 【請求項２】 前記環状テルペンと混合する溶剤がイソ
パラフィン系溶剤とナフテン系溶剤の混合物であり、こ
の混合物におけるイソパラフィン系溶剤とナフテン系溶
剤の重量混合比が８：２〜２：８であることを特徴とす
る請求項１記載の洗浄組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14849193A JPH06336599A (ja) | 1993-05-27 | 1993-05-27 | 洗浄組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14849193A JPH06336599A (ja) | 1993-05-27 | 1993-05-27 | 洗浄組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06336599A true JPH06336599A (ja) | 1994-12-06 |
Family
ID=15453947
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14849193A Pending JPH06336599A (ja) | 1993-05-27 | 1993-05-27 | 洗浄組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06336599A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1995023684A1 (en) * | 1994-03-04 | 1995-09-08 | Hydron Limited | Process of preparing lenses |
| WO1996007403A1 (fr) * | 1994-09-09 | 1996-03-14 | Shozo Koyama | Depresseur de fonctions developpees par une molecule |
-
1993
- 1993-05-27 JP JP14849193A patent/JPH06336599A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| WO1996007403A1 (fr) * | 1994-09-09 | 1996-03-14 | Shozo Koyama | Depresseur de fonctions developpees par une molecule |
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| Date | Code | Title | Description |
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