JP2004090833A - 建設機械用キャブ - Google Patents

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小松 和則
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Abstract

【課題】キャブボックスの側面に対し少ない部品で窓ガラスを取付けることができ、またガラス取付開口を大きくして運転時の視界を広くする。
【解決手段】右側面パネル18のガラス取付開口18Aにリップ付スペーサ20を取付け、このリップ付スペーサ20は、右側面パネル18のガラス取付開口18Aの周縁18Bを覆い隠す機能と、右側面パネル18と右窓ガラス19との隙間を確保して右窓ガラス19を位置決めする機能と、右側面パネル18と右窓ガラス19との間から雨水等が浸入するのを防止する機能とを備えている。従って、右窓ガラス19を取付けるための部品の数を削減することができ、また、右側面パネル18と右窓ガラス19とが重なる部分を小さくし、ガラス取付開口18Aを大きくすることができる。
【選択図】    図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等に用いて好適な建設機械用キャブに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、建設機械としての油圧ショベルは、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前部に俯仰動可能に設けられた作業装置とによって大略構成されている。また、上部旋回体のフレーム上には、オペレータが乗車する運転室としてのキャブが設けられている。
【0003】
この油圧ショベル用キャブは、例えば前面パネル、後面パネル、天面パネル、左側面パネルおよび右側面パネルによりボックス状に形成されたキャブボックスと、該キャブボックスの前面パネル、後面パネル、側面パネル等に形成されたガラス取付開口と、前記前面パネルのガラス取付開口に設けられた前窓と、前記後面パネル、側面パネルのガラス取付開口の周縁に接着剤を用いて固着され、該ガラス取付開口を閉塞する窓ガラスとによって大略構成されている。また、左側面パネルには乗車、降車するときに開,閉されるドアが取付けられ、このドアにもガラス取付開口が形成され、窓ガラスが接着されている(例えば実開平5−57046号公報等)。
【0004】
ここで、この従来技術による発明は、パネルのガラス取付開口の周縁には、該周縁を覆い隠して見栄えを良好にするガーニッシュが取付けられている。また、パネルと窓ガラスとの間には、該パネルと窓ガラスとの間に隙間を確保するスペーサが設けられている。さらに、窓ガラスをパネルに接着する接着剤は、該パネルと窓ガラスとの間から雨水、塵埃等が浸入するのを防止するために、ガラス取付開口を取囲むように全周に亘って塗布している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術による油圧ショベル用キャブでは、キャブボックスのパネルに窓ガラスを取付けるときに、ガーニッシュとスペーサを取付けているから、組付ける部品の数が多く、組立作業性が低下し、またコストが上昇してしまうという問題がある。
【0006】
しかも、ガラス取付開口の周縁にガーニッシュを取付け、さらにパネルと窓ガラスとの間にスペーサを取付けているから、パネルと窓ガラスとは、ガーニッシュとスペーサを取付けるスペースを確保するために、互いに重なる部分を大きくする必要がある。しかし、パネルと窓ガラスとの重なりを大きくすると、ガラス取付開口が小さくなってしまい、運転時の視界が狭くなるという問題がある。
【0007】
さらに、接着剤は、雨水、塵埃等の浸入を防止するためにガラス取付開口を取囲むように全周に亘って塗布しているから、塗布作業に手間がかかり作業性が低下する上に、大量の接着剤を要してしまいコストが嵩むという問題がある。
【0008】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、キャブボックスの側面に対し少ない部品で窓ガラスを取付けることができ、またガラス取付開口を大きくして運転時の視界を広くすることができるようにした建設機械用キャブを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明による建設機械用キャブは、複数の側面をもってボックス状に形成されたキャブボックスと、該キャブボックスを形成する少なくとも一の側面に形成されたガラス取付開口と、該ガラス取付開口の周縁に接着剤を用いて固着され該ガラス取付開口を閉塞する窓ガラスとを備えている。
【0010】
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、ガラス取付開口の周縁には、該周縁に沿って延び側面と窓ガラスとの間に隙間を確保するスペーサ部を有すると共に窓ガラスに弾性的に摺接して外部に対しキャブボックス内をシールするリップ部を有するリップ付スペーサを設ける構成としたことにある。
【0011】
このように構成したことにより、リップ付スペーサは、スペーサ部によりキャブボックスの側面と窓ガラスとの間に所定の隙間を確保し、キャブボックスの側面に対し窓ガラスを正確に配置する機能と、リップ部によりガラス取付開口と窓ガラスとの間からキャブボックス内に雨水、塵埃等が浸入するのを防止する機能とを兼ね備えている。これにより、キャブボックスの側面に対し少ない部品で窓ガラスを取付けることができる。
【0012】
請求項2の発明によると、リップ付スペーサは、ガラス取付開口の周縁を内面部と外面部で挟んで嵌合する溝部と、該溝部と窓ガラスとの間の外側部位によって形成されたスペーサ部と、該スペーサ部から窓ガラスに向けて伸長して形成され該窓ガラスに弾性的に摺接するリップ部とにより構成している。
【0013】
このように構成したことにより、リップ付スペーサは、その溝部をガラス取付開口の周縁に嵌合するだけで容易に取付けることができる。また、リップ付スペーサは、溝部により周縁を覆い隠すことができると共に、スペーサ部によりキャブボックスの側面と窓ガラスとの間に隙間を確保することができる。さらに、リップ付スペーサは、リップ部により側面と窓ガラスとの間から雨水、塵埃が浸入するのを防止することができる。
【0014】
請求項3の発明によると、接着剤は、ガラス取付開口の周縁に間隔をもって部分的に塗布する構成としている。これにより、接着剤の塗布作業を容易にし、また接着剤の使用量を削減することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による建設機械用キャブを油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図5に従って詳細に説明する。
【0016】
1は本実施の形態に適用される油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、自走可能な下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3とによって大略構成されている。また、上部旋回体3の前部には、土砂の掘削作業等を行なう作業装置(図示せず)が俯仰動可能に設けられている。
【0017】
また、上部旋回体3は、旋回フレーム4と、該旋回フレーム4の前部左側に搭載された後述のキャブ11と、該キャブ11の右側から後側に亘って旋回フレーム4上に設けられ、エンジン(図示せず)等を覆う外装カバー5と、前記旋回フレーム4の後端部に取付けられたカウンタウエイト6とによって大略構成されている。
【0018】
11は旋回フレーム4の前部左側に搭載されたキャブで、該キャブ11は、オペレータが乗車する運転室を画成するもので、内部には運転席、各種レバー類(いずれも図示せず)等が配設されている。そして、キャブ11は、後述するキャブボックス12、右窓ガラス19、リップ付スペーサ20、後窓ガラス22等によって大略構成されている。
【0019】
12はキャブ11の外殻をなすキャブボックスで、該キャブボックス12は、図2、図3に示す如く、後述するキャブフレーム13、側面をなす各パネル14〜18等によって大略構成され、全体としてボックス状に形成されている。
【0020】
13はキャブボックス12の骨組構造体をなすキャブフレームで、該キャブフレーム13は、底部側に位置して方形状の枠組みとして形成されたベースフレーム13Aと、該ベースフレーム13Aの前部左側の角隅から上側に延びた左フロントピラー13Bと、前記ベースフレーム13Aの前部右側の角隅から上側に延びた右フロントピラー13Cと、前記ベースフレーム13Aの後部左側の角隅から上側に延びた左リアピラー13Dと、前記ベースフレーム13Aの後部右側の角隅から上側に延びた右リアピラー13Eと、前記左フロントピラー13Bの上部から左リアピラー13Dの上部に亘って前,後方向に延びた左ルーフピラー13Fと、前記右フロントピラー13Cの上部から右リアピラー13Eの上部に亘って前,後方向に延びた右ルーフピラー13Gとによって大略構成されている。
【0021】
また、キャブフレーム13には、左フロントピラー13Bと左リアピラー13Dとの間のほぼ中間部に位置して上,下方向に延びるセンタピラー13Hが設けられ、該センタピラー13Hよりも前側にはドア開口13Jが形成されている。そして、ドア開口13Jにはドア(図示せず)が開閉可能に取付けられている。
【0022】
14はキャブフレーム13の前側に設けられた前面パネルで、該前面パネル14は、上,下方向に長尺な長方形状の枠体として形成され、左フロントピラー13Bと右フロントピラー13Cとの間に取付けられている。そして、前面パネル14には、ガラス取付開口14Aが前側に大きく開口して形成され、該ガラス取付開口14Aには、前窓ガラス、ガラス枠等からなる前窓(いずれも図示せず)が開,閉可能に取付けられる。
【0023】
15はキャブフレーム13の後側に設けられた後面パネルで、該後面パネル15は、例えば上,下方向に長尺な長方形状の板体をクランク状に折曲げることにより形成され、左リアピラー13Dと右リアピラー13Eとの間に取付けられている。また、後面パネル15の上側寄りにはガラス取付開口15Aが形成され、該ガラス取付開口15Aには後述の後窓ガラス22が取付けられている。
【0024】
16はキャブフレーム13の上側に設けられた天面パネルで、該天面パネル16は、前面パネル14の上部と後面パネル15の上部とに亘って前,後方向に延び、左ルーフピラー13Fと右ルーフピラー13Gとの間に取付けられている。
【0025】
また、17はキャブフレーム13の左側に設けられた左側面パネルで、該左側面パネル17は、センタピラー13Hと左リアピラー13Dとの間に設けられ、その上側寄りにはガラス取付開口17Aが設けられている。そして、左側面パネル17のガラス取付開口17Aには、左窓ガラス(図示せず)が取付けられる。
【0026】
このように、キャブボックス12の後面パネル15,左側面パネル17にはガラス取付開口15A,17Aが形成され、該ガラス取付開口15A,17Aには後窓ガラス22,左窓ガラスが接着剤を用いて固着されている。
【0027】
しかし、本実施の形態では、代表として右側面パネル18に形成されたガラス取付開口18Aの形状を詳述し、後述のリップ付スペーサ20、接着剤21を用いて右窓ガラス19を取付ける構成について説明する。
【0028】
18はキャブボックス12の右側に設けられた右側面パネルで、該右側面パネル18は、外縁側がベースフレーム13A、右フロントピラー13C、右リアピラー13E、右ルーフピラー13Gに取付けられ、上,下方向のほぼ中間部から上側には後述のガラス取付開口18Aが形成されている。
【0029】
また、右側面パネル18は、図3、図4に示す如く、ガラス取付開口18Aの周縁18Bをキャブ11内に窪ませることにより、該周縁18Bの外側面に帯状で平坦な接着面18Cを形成している。そして、右側面パネル18は、その接着面18Cを後述する理由により小さな幅寸法で形成することができ、これによりガラス取付開口18Aを大きく形成することができる。さらに、ガラス取付開口18Aの周縁18Bには、後述するリップ付スペーサ20が取付けられる。
【0030】
19は右側面パネル18に取付けられる右窓ガラスで、該右窓ガラス19は、接着面18Cに後述の接着剤21を塗布することにより周縁18Bに固着されている。これにより、右窓ガラス19は、ガラス取付開口18Aを閉塞している。
【0031】
次に、20はキャブボックス12の右側面パネル18に取付けられたリップ付スペーサで、該リップ付スペーサ20は、例えば弾性を有するゴム材料、樹脂材料等によって形成されている。また、リップ付スペーサ20は、断面略四角形状をなし、ガラス取付開口18Aに沿って延びる環状体として形成されている。
【0032】
また、リップ付スペーサ20は、図4、図5に示すように、キャブ11の内側に位置する内壁部20Aと、キャブ11の外側に位置する外壁部としてのスペーサ部20Bと、内周側に位置して前記内壁部20Aとスペーサ部20Bとを連結する連結部20Cと、前記内壁部20Aとスペーサ部20Bと連結部20Cとによって画成された嵌合溝部20Dと、前記スペーサ部20Bの嵌合溝部20D開口側に位置してスペーサ部20Bから離間する方向に斜めに延びたリップ部20Eと、前記スペーサ部20Bとリップ部20Eとの間に長さ方向に延びる溝として形成された凹溝部20Fとによって大略構成されている。
【0033】
ここで、リップ付スペーサ20を形成する各部の形状、機能について詳細に説明する。まず、嵌合溝部20Dは、内面部となる内壁部20Aと外面部となるスペーサ部20Bとにより右側面パネル18のガラス取付開口18Aの周縁18Bを挟んで嵌合している。これにより、嵌合溝部20Dはリップ付スペーサ20を周縁18Bに取付けることができる。また、内壁部20A、スペーサ部20Bおよび連結部20Cは、周縁18Bを覆い隠して見栄えを良好にすることができるから、従来技術で述べたガーニッシュと同様の機能を得ることができる。
【0034】
また、スペーサ部20Bは、厚さ寸法Tをもって形成され、接着面18Cに右窓ガラス19を接着したときにガラス取付開口18Aの周縁18Bと右窓ガラス19との間に厚さ寸法Tと同等の隙間を確保することができる。これにより、スペーサ部20Bは、右側面パネル18に対し該右窓ガラス19を所定の位置に位置決めすることができ、従来技術で述べたスペーサと同様の機能を有している。
【0035】
さらに、リップ部20Eは、右窓ガラス19に向けてスペーサ部20Bから離間する方向に斜めに伸長し、嵌合溝部20Dから先端までの長さ寸法は、スペーサ部20Bの厚さ寸法Tよりも大きな寸法L(T<L)となっている。また、リップ部20Eは、スペーサ部20Bとの間に形成された凹溝部20Fによって容易に撓むことができる。
【0036】
これにより、右側面パネル18に右窓ガラス19を接着したときには、リップ部20Eは全体を撓ませつつ、その先端側を右窓ガラス19に弾性的に摺接し、密着させることができる。従って、リップ部20Eは、右側面パネル18と右窓ガラス19との間をシールし、キャブ11内に雨水、塵埃等が浸入するのを防止することができる。
【0037】
このように、リップ付スペーサ20は、右側面パネル18の周縁18Bを覆い隠して見栄えを良好にするガーニッシュとしての機能と、右側面パネル18の周縁18Bと右窓ガラス19との隙間を確保して右窓ガラス19を位置決めするスペーサとしての機能との両方を単一の部材で備えている。従って、右側面パネル18と右窓ガラス19とが互いに重なる部分、即ち、帯状に延びる右側面パネル18の接着面18Cの幅寸法は、従来技術に比較して小さく形成することができる。これにより、ガラス取付開口18Aは大きくすることができ、該ガラス取付開口18Aからの視界を広くすることができる。
【0038】
また、21は右側面パネル18に右窓ガラス19を固着する接着剤で、該接着剤21は、ガラス取付開口18Aの接着面18Cの全面に亘り、また長さ方向に間隔をもって部分的に塗布され、この状態で右窓ガラス19を押付けることにより、右側面パネル18に右窓ガラス19を接着している。
【0039】
ここで、接着剤21は、リップ付スペーサ20のリップ部20Eがキャブ11内への雨水、塵埃等の浸入を防止したことにより、従来技術で述べたようにシール機能を得るために全周に亘って塗布する必要がなくなる。この結果、接着剤21は、右窓ガラス19を脱落しないように固着できればよく、接着面18Cの長さ方向に間隔をもった部分的な塗布で済ませることができるから、その塗布量(使用量)を減らすことができる。
【0040】
なお、22は後面パネル15のガラス取付開口15Aに取付けられた後窓ガラスで、該後窓ガラス22は、前述した右窓ガラス19と同様に、ガラス取付開口15Aに取付けられたリップ付スペーサ(図示せず)を介して該ガラス取付開口15Aの周縁に接着されている。
【0041】
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
【0042】
まず、キャブ11に搭乗したオペレータは、走行用レバーを傾転操作することにより、下部走行体2を走行させることができる。また、土砂の掘削作業等を行うときには、作業用レバーを傾転操作して作業装置を作動させたり、上部旋回体3を旋回動作させることができる。
【0043】
次に、右側面パネル18に右窓ガラス19を取付けるときの手順について説明する。
【0044】
最初に、右側面パネル18のガラス取付開口18Aの周縁18Bにリップ付スペーサ20の嵌合溝部20Dを嵌合して取付ける。これにより、リップ付スペーサ20は、ガラス取付開口18Aの周縁18Bを覆い隠すことができ、見栄えを良好にすることができる。
【0045】
次に、右側面パネル18の接着面18Cに接着剤21を塗布する。このときには、リップ付スペーサ20のリップ部20Eがキャブ11内への雨水、塵埃等の浸入を防止するから、接着剤21は、右側面パネル18に対して右窓ガラス19を脱落しないように固着できればよく、接着面18Cの長さ方向に間隔をもって部分的に塗布するだけでよい。
【0046】
そして、接着面18Cに接着剤21を塗布したら、外縁側が該接着面18Cに重なるように右窓ガラス19を取付ける。このときに、リップ付スペーサ20のスペーサ部20Bは、右窓ガラス19に当接することにより、周縁18Bと右窓ガラス19との間に隙間を確保し、該右窓ガラス19を適切な位置に位置決めすることができる。
【0047】
かくして、本実施の形態によれば、右側面パネル18のガラス取付開口18Aにリップ付スペーサ20を取付け、該リップ付スペーサ20は、ガラス取付開口18Aの周縁18Bに嵌合溝部20Dを嵌合することにより該周縁18Bを覆い隠す内壁部20A、スペーサ部20Bおよび連結部20Cと、周縁18Bに対して右窓ガラス19を位置決めするスペーサ部20Bと、右側面パネル18と右窓ガラス19との間から雨水等が浸入するのを防止するリップ部20Eとによって構成している。
【0048】
この結果、単一の部材からなるリップ付スペーサ20は、ガーニッシュ、スペーサおよびシール部の機能を兼ね備えることができるから、右側面パネル18に右窓ガラス19を取付けるときに用いられる部品の数を削減することができ、組立作業性の向上、コストの低減を図ることができる。
【0049】
また、右側面パネル18のガラス取付開口18Aには、リップ付スペーサ20を取付けるだけでよいから、右側面パネル18と右窓ガラス19との重なり部分、即ち、接着面18Cの幅寸法を小さくしてガラス取付開口18Aを大きく形成することができ、視界を広くして作業性、安全性を向上することができる。
【0050】
しかも、リップ付スペーサ20は、リップ部20Eによって雨水等の浸入を防止できるから、接着剤21は、接着面18Cの長さ方向に間隔をもって部分的に塗布するだけでよく、その使用量を減らすことができる。これにより、接着剤21の塗布作業を容易にして組立作業性を向上することができ、また接着剤21の使用量を削減してコストを低減することができる。
【0051】
なお、実施の形態では、建設機械用キャブとして油圧ショベル1のキャブ11を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば油圧クレーン等の他の建設機械用キャブにも適用することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1の発明によれば、ガラス取付開口の周縁には、該周縁に沿って延び側面と窓ガラスとの間に隙間を確保するスペーサ部を有すると共に窓ガラスに弾性的に摺接して外部に対しキャブボックス内をシールするリップ部を有するリップ付スペーサを設ける構成としている。従って、リップ付スペーサは、スペーサ部によりキャブボックスの側面と窓ガラスとの間に所定の隙間を確保し、キャブボックスの側面に対し窓ガラスを正確に配置する機能と、リップ部によりガラス取付開口と窓ガラスとの間からキャブボックス内に雨水、塵埃等が浸入するのを防止する機能とを兼ね備えている。
【0053】
この結果、キャブボックスの側面に対し少ない部品で窓ガラスを取付けることができ、キャブボックスの側面に窓ガラスを取付けるときに用いられる部品の数を削減することができ、組立作業性の向上、コストの低減を図ることができる。また、リップ付スペーサは、リップ部によりパネルと窓ガラスとの間から雨水、塵埃が浸入するのを防止することができるから、接着剤は、間隔をもって部分的に塗布するだけでよく、接着剤の塗布作業を容易にして組立作業性を向上することができ、また接着剤の使用量を削減してコストを低減することができる。
【0054】
請求項2の発明によれば、リップ付スペーサは、ガラス取付開口の周縁を内面部と外面部で挟んで嵌合する溝部と、該溝部と窓ガラスとの間の外側部位によって形成されたスペーサ部と、該スペーサ部から窓ガラスに向けて伸長して形成され該窓ガラスに弾性的に摺接するリップ部とにより構成している。従って、リップ付スペーサは、その溝部をガラス取付開口の周縁に嵌合するだけで容易に取付けることができる。
【0055】
しかも、リップ付スペーサは、溝部により周縁を覆い隠すことができると共に、スペーサ部によりキャブボックスの側面と窓ガラスとの間に隙間を確保することができるから、側面と窓ガラスとの重なり部分を小さくしてガラス取付開口を大きく形成することができ、視界を広くして作業性、安全性を向上することができる。
【0056】
請求項3の発明によれば、接着剤は、ガラス取付開口の周縁に間隔をもって部分的に塗布する構成としているから、接着剤の塗布作業を容易にし、また接着剤の使用量を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用される油圧ショベルを示す正面図である。
【図2】図1中のキャブを拡大して示す外観斜視図である。
【図3】キャブボックス、右窓ガラス、リップ付スペーサを分解して示す分解斜視図である。
【図4】右側面パネル、右窓ガラス、リップ付スペーサを図2中の矢示IV−IV方向から示す要部拡大断面図である。
【図5】図4中のリップ付スペーサの一部を拡大して示す断面斜視図である。
【符号の説明】
1 油圧ショベル(建設機械)
11 キャブ
12 キャブボックス
14 前面パネル
15 後面パネル
16 天面パネル
17 左側面パネル
18 右側面パネル
18A ガラス取付開口
18B 周縁
18C 接着面
19 右窓ガラス
20 リップ付スペーサ
20A 内壁部
20B スペーサ部
20C 連結部
20D 嵌合溝部
20E リップ部
20F 凹溝部
21 接着剤

Claims (3)

  1. 複数の側面をもってボックス状に形成されたキャブボックスと、該キャブボックスを形成する少なくとも一の側面に形成されたガラス取付開口と、該ガラス取付開口の周縁に接着剤を用いて固着され該ガラス取付開口を閉塞する窓ガラスとを備えてなる建設機械用キャブにおいて、
    前記ガラス取付開口の周縁には、該周縁に沿って延び前記側面と窓ガラスとの間に隙間を確保するスペーサ部を有すると共に前記窓ガラスに弾性的に摺接して外部に対しキャブボックス内をシールするリップ部を有するリップ付スペーサを設ける構成としたことを特徴とする建設機械用キャブ。
  2. 前記リップ付スペーサは、前記ガラス取付開口の周縁を内面部と外面部で挟んで嵌合する溝部と、該溝部と窓ガラスとの間の外側部位によって形成された前記スペーサ部と、該スペーサ部から窓ガラスに向けて伸長して形成され該窓ガラスに弾性的に摺接する前記リップ部とにより構成してなる請求項1に記載の建設機械用キャブ。
  3. 前記接着剤は、前記ガラス取付開口の周縁に間隔をもって部分的に塗布する構成としてなる請求項1または2に記載の建設機械用キャブ。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015221973A (ja) * 2014-05-22 2015-12-10 キャタピラー エス エー アール エル 建設機械のキャブ
KR101835147B1 (ko) * 2011-12-09 2018-03-06 두산인프라코어 주식회사 굴삭기 운전실의 차폐구조

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101835147B1 (ko) * 2011-12-09 2018-03-06 두산인프라코어 주식회사 굴삭기 운전실의 차폐구조
JP2015221973A (ja) * 2014-05-22 2015-12-10 キャタピラー エス エー アール エル 建設機械のキャブ

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