JP2004090296A - 液体噴射装置 - Google Patents

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JP2004090296A JP2002252174A JP2002252174A JP2004090296A JP 2004090296 A JP2004090296 A JP 2004090296A JP 2002252174 A JP2002252174 A JP 2002252174A JP 2002252174 A JP2002252174 A JP 2002252174A JP 2004090296 A JP2004090296 A JP 2004090296A
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Masaya Shibatani
柴谷 正也
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Abstract

【課題】異なる性質の液体がノズルから噴射されても混合し難く、ノズルの目詰まりなどの不具合の発生を極力防止できる液体噴射装置を提供する。
【解決手段】プリンタは、案内軸20に支持されてX方向に移動可能な前処理液用キャリッジ25と、案内軸30に支持されてX方向に移動可能なインクキャリッジ35とを備える。前処理液用キャリッジ25は、移動しながら前処理液噴射ヘッド25aのノズルから前処理液を紙に対して噴射する。インクキャリッジ35は、移動しながら記録ヘッド35aのノズルからインクを紙に対して噴射する。前処理液用キャリッジ25は、インクキャリッジ35と同時に、非噴射領域から異なる速度でX方向に移動させる(図(a)、(b)、(c)参照)。
【選択図】   図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のキャリッジから異なる液体をターゲットに噴射させるようにした液体噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ごく微量の液体をターゲットに噴射させる装置として、例えば、複数のインク滴を噴射させて印刷するインクジェット式プリンタが知られている。この種のプリンタは、微小な開口部を有する複数のノズルが形成された記録ヘッドを備え、各ノズルの開口部からインク滴を噴射するものである。
【0003】
特開平11−58703号公報には、このようなプリンタの1種として、記録ヘッドを複数備えたものが開示されている。このプリンタでは、黒インクを搭載したキャリッジと、色インクを搭載したキャリッジとを別個独立に駆動することにより、キャリッジに搭載される重量を低減して、キャリッジを駆動する駆動モータの負荷を低減している。
【0004】
一方、記録紙に印刷された画像の画質向上や耐候性などを向上させるために、インクが噴射される前の記録紙にプレコート液(前処理液)を噴射したり、インクが噴射された後の記録紙にオーバコート液(後処理液)を噴射したりするプリンタが知られている。このようなプリンタでは、インクを噴射する記録ヘッドを有するインク用キャリッジ以外に、前処理液や後処理液を噴射する処理液噴射ヘッドを有する処理液用キャリッジを備えている。そして、このようなプリンタでは、記録ヘッドや処理液噴射ヘッドからインクや処理液を記録紙上に噴射させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前処理液や後処理液として用いられる液体においては、インクと反応すると凝集し易い性質のものが存在する。このため、記録ヘッドと、処理液噴射ヘッドとが近接していると、これらのノズルから噴射されたインクと処理液が混合し、ノズルの目詰まりなどが生じ易くなることがあった。
【0006】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであって、その目的は、異なる性質の液体がノズルから噴射されても混合し難く、ノズルの目詰まりなどの不具合の発生を極力防止できる液体噴射装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ターゲットに対して液体をノズルから噴射する液体噴射ヘッドを有する複数のキャリッジと、前記各キャリッジをそれぞれ摺動可能に支持する複数の案内軸と、前記各キャリッジを前記各案内軸に沿って移動させる駆動手段と、前記ターゲットを前記キャリッジの移動方向とは直交方向に移動させるターゲット移送手段とを備え、前記液体噴射ヘッドは、前記キャリッジが移動されながら前記液体を噴射可能としている液体噴射装置において、前記駆動手段は、前記複数のキャリッジのうち互いに隣接する第1キャリッジ及び第2キャリッジを、それぞれ異なる速度で移動させることを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の液体噴射装置において、前記第1キャリッジの液体噴射ヘッドから一度に噴射可能な液体の総量が、前記第2キャリッジの液体噴射ヘッドから一度に噴射可能な液体の総量と異なっていることを要旨とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の液体噴射装置において、前記駆動手段は、前記第1キャリッジが前記第2キャリッジよりも移動速度が速くなるように制御し、前記第1キャリッジ及び前記第2キャリッジを、同じ非噴射領域又は異なる非噴射領域から同時に移動を開始させ、前記第1キャリッジの移動を開始した第1の非噴射領域とは反対側の第2の非噴射領域に前記第1キャリッジが到達すると、前記第2キャリッジの移動を開始した第3の非噴射領域とは反対側の第4の非噴射領域に前記第2キャリッジが到着するまで、前記第1キャリッジの移動を停止させることを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の液体噴射装置において、前記第2の非噴射領域には、第1キャリッジの液体噴射ヘッドを覆う第1キャップが設けられており、前記第1キャリッジが前記第2の非噴射領域にて移動が停止されて存在するとともに前記第2キャリッジが第4の非噴射領域に到着するまでの間、前記第1キャップは前記第1キャリッジの液体噴射ヘッドを覆うことを要旨とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、ターゲットに対して液体をノズルから噴射する液体噴射ヘッドを有する複数のキャリッジと、前記各キャリッジをそれぞれ摺動可能に支持する複数の案内軸と、前記各キャリッジを前記各案内軸に沿って移動させる駆動手段と、前記ターゲットを前記キャリッジの移動方向とは直交方向に移動させるターゲット移送手段とを備え、前記液体噴射ヘッドは、前記キャリッジが移動されながら前記液体を噴射可能としている液体噴射装置において、前記駆動手段は、前記複数のキャリッジのうち互いに隣接する第1キャリッジ及び第2キャリッジを、それぞれ反対方向に移動させることを要旨とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の液体噴射装置において、前記駆動手段は、前記第1キャリッジ及び前記第2キャリッジを、同じ速度で移動させることを要旨とする。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載の液体噴射装置において、前記第1キャリッジの液体噴射ヘッドを覆う第1キャップは、前記第2キャリッジの液体噴射ヘッドを覆う第2キャップが設けられた非噴射領域と反対側の非噴射領域に設けられていることを要旨とする。
【0014】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1つに記載の液体噴射装置において、前記ターゲット移送手段は、前記各液体噴射ヘッドがそれぞれ液体を前記ターゲットに対して噴射していないときに、前記ターゲットを所定方向に移動させることを要旨とする。
【0015】
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか1つに記載の液体噴射装置において、前記ターゲット移送手段は、前記第1キャリッジ及び前記第2キャリッジが非噴射領域に位置しているときに、前記ターゲットを所定方向に移動させることを要旨とする。
【0016】
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか1つに記載の液体噴射装置において、前記第1キャリッジは、前記第2キャリッジが、前記非噴射領域の一方からその反対側の非噴射領域に少なくとも1回移動した後に、移動することを要旨とする。
【0017】
請求項11に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか1つに記載の液体噴射装置において、前記第2キャリッジは、前記第1キャリッジが、前記非噴射領域の一方からその反対側の非噴射領域に少なくとも1回移動した後に、移動することを要旨とする。
【0018】
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、隣接する第1キャリッジと第2キャリッジとが異なる速度で移動される。このため、異なる液体を噴射する液体噴射ヘッドどうしができるだけ近接しないようにして、キャリッジを移動させて液体を噴射することができる。このため、第1キャリッジから噴射される液体と、第2キャリッジから噴射される液体とが混合し難い。従って、第1キャリッジから噴射される液体と、第2キャリッジから噴射される液体とが混合して固体化され、ノズルの目詰まりを生じるなどの不具合の発生を抑えることができる。
【0019】
請求項2に記載の発明によれば、速度の異なる第1キャリッジと第2キャリッジとが一度に噴射可能な液体の総量が異なっている。そのため、例えば、第1キャリッジの液体噴射ヘッドからターゲットに対して噴射するべき液体の量が、第2キャリッジの液体噴射ヘッドよりも多い場合であっても、第1キャリッジの速度を容易に高速することができる。
【0020】
請求項3に記載の発明によれば、速度の遅い第2キャリッジが移動を開始した第3の非噴射領域とは反対の第4の非噴射領域に到達するまで、先に第2の非噴射領域に到達した第1キャリッジの移動が停止される。すなわち、第1キャリッジ及び第2キャリッジが同時に移動を開始するように制御すればよいため、第1キャリッジ及び第2キャリッジを容易に制御することができる。
【0021】
請求項4に記載の発明によれば、第2キャリッジが第4の非噴射領域に至るまで、第1キャリッジの液体噴射ヘッドは第1キャップにより覆われている。従って、液体噴射ヘッドからの水分蒸発をより防止することができる。また、第2キャリッジが、第1キャップに覆われた第1キャリッジに近傍に至った際には、第2キャリッジの液体噴射ヘッドからの液体のミストが第1キャリッジの液体噴射ヘッドの近傍に至ることがないので、不具合の発生をより抑えることができる。
【0022】
請求項5に記載の発明によれば、隣接する第1キャリッジと第2キャリッジとが反対方向に移動される。このため、異なる液体を噴射する液体噴射ヘッドどうしができるだけ近接しないようにして、キャリッジを移動させて液体を噴射することができる。このため、第1キャリッジから噴射される液体と、第2キャリッジから噴射される液体とが混合し難い。従って、第1キャリッジから噴射される液体と、第2キャリッジから噴射される液体とが混合して固体化され、ノズルの目詰まりを生じるなどの不具合の発生を抑えることができる。
【0023】
請求項6に記載の発明によれば、第1キャリッジと第2キャリッジとが同じ速度で反対方向に移動される。このため、第1キャリッジ及び第2キャリッジが近接し得るのは、移動経路の途中1回だけであり、第1キャリッジと第2キャリッジとをできるだけ近接しないようにすることができる。また、この場合、第1キャリッジ及び第2キャリッジの速度が同じであるため、駆動手段による両キャリッジの移動制御を容易にすることができる。
【0024】
請求項7に記載の発明によれば、第1キャリッジの液体噴射ヘッドを覆う第1キャップが、第2の液体噴射ヘッドを覆う第2キャップが設けられた非噴射領域と反対側の非噴射領域に設けられている。従って、キャップどうしが離れているので、第1キャリッジから噴射される液体と第2キャリッジから噴射される液体とが、一層、混合し難く、不具合の発生を一層低減することができる。
【0025】
請求項8に記載の発明によれば、ターゲット移動手段は、各液体噴射ヘッドがそれぞれ液体をターゲットに対して噴射していないときに、ターゲットを所定方向に移動させる。このため、複数の液体噴射ヘッドのいずれか一つが液体を噴射しているときに、ターゲットが移動してしまうことがなく、ターゲット上の所定の場所により確実に液体を噴射することができる。
【0026】
請求項9に記載の発明によれば、ターゲット移動手段は、複数のキャリッジが非噴射領域に位置しているときに、ターゲットを所定方向に移動させる。このため、液体噴射ヘッドが非噴射領域において液体を噴射していても、これと無関係にターゲットを移動させることができるので、ターゲット上の所定の場所に、液体をより確実に噴射することができる。
【0027】
請求項10又は11に記載の発明によれば、一方のキャリッジの非噴射領域間の移動をまって、他のキャリッジが移動する。このため、例えば、第1及び第2キャリッジの液体噴射ヘッドから噴射される液体がターゲットに噴射される量がそれぞれ異なっている場合には、噴射量の少ないキャリッジを往復移動させた上で、他方のキャリッジを移動させることができる。従って、ターゲットに両方の液体を効率よく噴射することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した液体噴射装置の第1実施形態を図1〜図9に従って説明する。
【0029】
図1及び図3に示すように、液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ(以下、プリンタ10という。)は、その後方に給紙トレイ11と、その前方に排紙トレイ12とを備えている。給紙トレイ11は、液体が噴射される前のターゲットとしての紙Pが載置されるものであり、排紙トレイ12は、液体が噴射された紙Pが排出されて載置されるものである。
【0030】
また、プリンタ10は、筐体13内に、紙送りローラ15,16を内蔵している。紙送りローラ15,16は、図5に示す紙送りモータMにより駆動される。すなわち、紙送りモータMにより紙送りローラ15が駆動されると、給紙トレイ11内に載置された紙Pが内部に導かれる。また、紙送りモータMにより、紙送りローラ16が駆動されると、内部に導かれた紙Pが排紙トレイ12側に搬送される。更に、筐体13は、その後方側に前処理液を噴射する前処理液噴射機構17と、その前方側にインクを噴射するインク噴射機構18とを内蔵している。
【0031】
一方、図1に示すように、筐体13の外側には、処理液噴射スイッチSS、通常印刷スイッチCS及び高画質印刷スイッチPSが設けられている。処理液噴射スイッチSSは、前処理液噴射機構17のみを駆動させて、後述する処理液を紙Pに噴射する動作のみを行うスイッチである。また、印刷スイッチCSは、インク噴射機構18のみを駆動させて、後述するインクを紙Pに噴射して画像を形成するスイッチである。更に、高画質印刷スイッチPSは、前処理液噴射機構17及びインク噴射機構18を駆動させて、紙Pに処理液を噴射し、かつ処理液が塗布された紙Pにインクを噴射させて高画質印刷を行わせるスイッチである。
【0032】
図1〜図3に示すように、前処理液噴射機構17は、X方向に延びる案内軸20を備えるとともに、1対の駆動プーリ21及び従動プーリ22を備えている。これら駆動プーリ21及び従動プーリ22には、タイミングベルト23が掛け装されている。更に、駆動プーリ21は、駆動モータ24に連結されており、駆動モータ24からの駆動力が伝達されると、タイミングベルト23を回動させる。
【0033】
タイミングベルト23には、第1キャリッジとしての前処理液用キャリッジ25が固着されている。この前処理液用キャリッジ25は、更に案内軸20に摺動可能に支持されている。この前処理液用キャリッジ25は、駆動モータ24の回転力が駆動プーリ21を介してタイミングベルト23に伝達されると、案内軸20に案内されながらX方向に移動する。
【0034】
前処理液用キャリッジ25には、処理液用カートリッジ26が搭載されている。この処理液用カートリッジ26には、前処理液が収容されている。この前処理液は、画像の印刷を行う紙Pに予め塗布されることにより、紙Pに受容層を形成する。この受容層が紙Pに形成されると、画像の発色濃度、彩度、インクドットの径やドットのエッジ部のシャープネスの度合い等を含む画質やインクの定着を向上させ、又は形成された画像の耐水性、耐光性などを含む保存安定性を向上させることができる。なお、この前処理液は、例えば、画像を形成するインクに含有される色材を凝集させる機能を有する金属塩、カチオンポリマー、凝集剤又はこれらの組み合わせからなっても良いし、本当に受容層を形成するものでも良い。
【0035】
前処理液用キャリッジ25には、下方に前処理液噴射ヘッド25aが設けられている。この前処理液噴射ヘッド25aは、複数のノズルNを有しており、図4(a)に示すように、そのノズルNの各噴射口が、前処理液噴射ヘッド25aの下面に形成されている。また、各ノズルNには圧電素子27(図5参照)が設けられており、この圧電素子27の駆動により各ノズルNから例えば8pl(ピコリットル)の前処理液が噴射される。
【0036】
また、前処理液用キャリッジ25の下方には、前処理液噴射ヘッド25aと所定間隔をおいて、噴射領域を区画するプラテン28が配設されている。これら前処理液用キャリッジ25とプラテン28との間の隙間には、紙送りローラ15,16によって給紙トレイ11から搬送された紙Pが至る。そして、前処理液用キャリッジ25は、この紙Pに対して、前処理液を噴射して紙Pの表面に受容層を形成する。すなわち、プラテン28の両側は、非噴射領域(前処理液噴射ヘッド25aが紙Pに処理液を噴射することが可能な領域である噴射領域以外の領域をいう。)となっている。
【0037】
また、プリンタ10の右側の非噴射領域には、第1キャップ29が配置されている。この第1キャップ29には、図示しない係合部が設けられている。この係合部は、非噴射領域の右端部に至った前処理液用キャリッジ25に係合して、第1キャップ29を上昇させる。すなわち、第1キャップ29は、前処理液用キャリッジ25が非動作中や待機中に非噴射領域の右端部に至ると、自動的に前処理液噴射ヘッド25aを覆う。
【0038】
一方、インク噴射機構18は、上記前処理液噴射機構17とほぼ同様な構成をしている。すなわち、インク噴射機構18は、X方向に延びる案内軸30と、一対の駆動プーリ31及び従動プーリ32と、これらに掛け装されたタイミングベルト33と、駆動プーリ31に連結する駆動モータ34とを備えている。
【0039】
タイミングベルト33には、第2キャリッジとしてのインクキャリッジ35が固着されている。このインクキャリッジ35は、更に案内軸30に摺動可能に支持されている。このため、同インクキャリッジ35は、駆動モータ34により駆動プーリ31を介してタイミングベルト33が回動されると、案内軸30に案内されながらX方向に移動する。
【0040】
インクキャリッジ35には、インクカートリッジ36b,36c,36m,36yが搭載されている。このインクカートリッジ36b,36c,36m,36yには、それぞれ黒、シアン、マゼンタ及びイエロの色のインクが収容されている。
【0041】
インクキャリッジ35には、下方に記録ヘッド35aが設けられている。この記録ヘッド35aは、各色のインクを噴射する複数のノズルNb,Nc,Nm,Nyを有しており、図4(b)に示すように、そのノズルNb,Nc,Nm,Nyの各噴射口は、記録ヘッド35aの下面に形成されている。各ノズルNb,Nc,Nm,Nyには、それぞれ各色のインクカートリッジ36b,36c,36m,36yのインクが供給されている。また、各ノズルNb,Nc,Nm,Nyには圧電素子37(図5参照)が設けられている。従って、各ノズルNb,Nc,Nm,Nyは、圧電素子37の駆動により各インクカートリッジ36b,36c,36m,36yのインクを、例えば2pl、4pl、8plのいずれかで適宜噴射して、紙Pに画像を形成する。
【0042】
また、インクキャリッジ35の下方には、記録ヘッド35aと所定間隔をおいて、印刷領域を区画するプラテン38が配設されている。このプラテン38は、上記前処理液噴射機構17のプラテン28と同じ幅(X方向の長さ)となっている。これらインクキャリッジ35とプラテン38との間の隙間には、紙送りローラ15,16により紙Pが至る。そして、インクキャリッジ35は、この紙Pに対して、インクを噴射して紙Pの表面に画像を形成する。すなわち、プラテン38の両側は、非噴射領域としての非印刷領域(記録ヘッド35aが紙Pにインクを噴射することが可能な噴射領域としての印刷領域以外の領域をいう。)となっている。
【0043】
更に、プリンタ10の右側の非印刷領域には、第2キャップ39が配置されている。この第2キャップ39には、上記第1キャップ29と同様に図示しない係合部が設けられている。この係合部は、非印刷領域の右端部に至ったインクキャリッジ35に係合して、第2キャップ39を上昇させる。すなわち、第2キャップ39は、インクキャリッジ35が非印刷領域の右端部に至ると、自動的に記録ヘッド35aを覆う。
【0044】
次に、本実施形態のプリンタ10の電気的構成について、図5を参照して説明する。
プリンタ10の制御部Cは、駆動手段及びターゲット移送手段としてのCPU41を備えている。CPU41は、図示しないコンピュータに接続されている。このため、CPU41は、同コンピュータから印刷する画像のデータを取得したり、このコンピュータに印刷が終了した終了信号を送信したりする。更に、同CPU41は、RAM42に接続されており、このRAM42に印刷する画像のデータを一時的に保存する。また、同CPU41はROM43に接続されており、このROM43に記憶された印刷プログラムやクリーニングプログラムなどの各種プログラムを適宜読み出してこのプログラムに従って所定の処理を行う。
【0045】
本実施形態のプリンタ10では、前処理液噴射ヘッド25aは720dpiで前処理液を噴射し、記録ヘッド35aは1440dpiでインクを噴射する。(ここで、dpiとは、インチ毎のドット数(dots per inch )をいう。すなわち、前処理液噴射機構17の前処理液噴射ヘッド25aのノズルNが1回噴射すると、インク噴射機構18の記録ヘッド35aのノズルNb,Nc,Nm,Nyから1回噴射される約4倍の面積の範囲を覆う。このため、本実施形態のプログラムでは、前処理液噴射機構17及びインク噴射機構18を両方駆動する高画質印刷を行う場合には、インクキャリッジ35が2往復する間に、前処理液用キャリッジ25を1往復させるような制御プログラムが実行される。また、この制御プログラムでは、前処理液用キャリッジ25が片道1回移動する際に紙Pを送る量は、インクキャリッジ35が片道1回移動する際に紙Pを送る量の2倍となっている。すなわち、印刷を行うときの紙Pの送り量を1ピッチとすると、前処理液のみを噴射するときの送り量は2ピッチとなっている。更に、この制御プログラムでは、前処理液用キャリッジ25の移動速度はインクキャリッジ35の移動速度の2倍に設定されている。
【0046】
また、同制御部Cは、紙送りモータ駆動部44を備えている。この紙送りモータ駆動部44は、CPU41の信号に基づいて、上述した紙送りモータMを駆動する。すなわち、紙送りモータ駆動部44は、紙送りモータMを介して紙送りローラ15,16を駆動して、紙Pを給紙トレイ11から筐体13内に導入したり、紙Pを排紙トレイ12へと排出したりする。
【0047】
一方、CPU41は、前処理液噴射機構用駆動モータ駆動部45及び前処理液噴射機構用ヘッド駆動部46に接続されている。前処理液噴射機構用駆動モータ駆動部45は前処理液噴射機構17の駆動モータ24を駆動する駆動部である。すなわち、前処理液噴射機構用駆動モータ駆動部45は、CPU41の駆動信号に応じて、駆動モータ24を駆動して、前処理液用キャリッジ25を所定の速度でX方向に移動させることができる。また、前処理液噴射機構用ヘッド駆動部46は、前処理液用キャリッジ25の各ノズルNに設けられた圧電素子27を駆動させる駆動部である。すなわち、前処理液噴射機構用ヘッド駆動部46は、CPU41の駆動信号に基づいて、前処理液用キャリッジ25の前処理液噴射ヘッド25aのノズルNから噴射させる前処理液の噴射を制御する。
【0048】
また、CPU41は、インク噴射機構用駆動モータ駆動部47及びインク噴射機構用ヘッド駆動部48に接続されている。インク噴射機構用駆動モータ駆動部47は、CPU41の駆動信号に応じて、駆動モータ34を駆動する駆動部である。また、インク噴射機構用ヘッド駆動部48は、インクキャリッジ35の各ノズルNb,Nc,Nm,Nyに設けられた圧電素子37を制御する制御部である。すなわち、前処理液噴射機構用ヘッド駆動部46は、CPU41の駆動信号に基づいて、各ノズルNb,Nc,Nm,Nyから噴射されるインクを制御する。
【0049】
一方、同CPU41は、上述した処理液噴射スイッチSS、印刷スイッチCS及び高画質印刷スイッチPSの押下に応じた信号を受信する。CPU41は、処理液噴射スイッチSSの信号を受信すると、前処理液噴射機構用駆動モータ駆動部45及び前処理液噴射機構用ヘッド駆動部46を駆動し、又は駆動しているこれらを停止する。同CPU41は、印刷スイッチCSの信号を受信すると前処理液噴射機構用ヘッド駆動部46及びインク噴射機構用駆動モータ駆動部47を駆動し、又は駆動しているこれらを停止する。また、高画質印刷スイッチPSの信号を受信すると、前処理液噴射機構用駆動モータ駆動部45、前処理液噴射機構用ヘッド駆動部46、インク噴射機構用駆動モータ駆動部47及びインク噴射機構用ヘッド駆動部48を駆動し、又は駆動しているこれらを停止する。
【0050】
次に、本実施形態のプリンタ10の高画質印刷の作用について、図6〜図9を参照して説明する。
プリンタ10の前処理液用キャリッジ25及びインクキャリッジ35は、非動作状態においては、図6(a)に示すように、それぞれ非噴射領域及び非印刷領域に位置している。そして、前処理液用キャリッジ25の前処理液噴射ヘッド25a及びインクキャリッジ35の記録ヘッド35aは、それぞれ第1キャップ29及び第2キャップ39により覆われている。
【0051】
また、印刷前には、図示しないコンピュータから印刷する画像のデータが制御部Cに供給されて、CPU41のRAM42に記憶される。
プリンタ10の高画質印刷スイッチPSが押下されると、制御部CのCPU41は、高画質印刷が指定されたとして、まず、紙送りモータ駆動部44に駆動信号を供給する。これにより、紙送りモータ駆動部44は、紙送りローラ15及び紙送りローラ16を駆動して、給紙トレイ11から紙Pを前処理液用キャリッジ25及びプラテン28の間に導く。
【0052】
次に、CPU41は、前処理液噴射機構用駆動モータ駆動部45を駆動して、前処理液用キャリッジ25をX方向の右から左に移動させる。前処理液用キャリッジ25は、非噴射領域の右端部から左に移動すると、第1キャップ29が降下されて、図6(b)に示すように、前処理液噴射ヘッド25aが第1キャップ29から離脱する。そして、CPU41は、前処理液噴射機構用駆動モータ駆動部45及び前処理液噴射機構用ヘッド駆動部46を適宜駆動して、前処理液用キャリッジ25をX方向の右から左に往復移動させながら、前処理液噴射ヘッド25aのノズルNから前処理液を紙Pに噴射する。そして、図6(c)に示すように、前処理液用キャリッジ25が左の非噴射領域に至って移動方向を変える際に、CPU41は、紙送りモータ駆動部44を駆動して、紙送りローラ15により紙Pを排紙トレイ12側に2ピッチ分送る。同CPU41は、再び前処理液噴射機構用駆動モータ駆動部45及び前処理液噴射機構用ヘッド駆動部46に駆動信号を与えて、今度はX方向を左から右に移動させながら、ノズルNから前処理液を紙Pに噴射する。そして、図6(b)に示されるように、前処理液用キャリッジ25が第1キャップ29から離脱した位置に至ると、CPU41は再び紙送りモータ駆動部44を駆動して、紙Pを排紙トレイ12側に2ピッチ分送る。そして、ノズルNから前処理液を噴射しながら前処理液用キャリッジ25を往復移動させ、紙送りローラ15を移動させるという一連の動作を繰り返して(すなわち、図6(b)及び(c)間の動作を繰り返して)、紙Pに前処理液を噴射する。
【0053】
そして、前処理液が施された紙Pが、図3に示すように、インクキャリッジ35の下方に至ると、CPU41は、インク噴射機構用駆動モータ駆動部47に駆動信号を供給する。これにより、図7(a)に示すように、第2キャップ39が降下して、記録ヘッド35aが第2キャップ39から離脱する。一方、このとき、第1キャップ29側の位置にある前処理液用キャリッジ25は、非噴射領域の右端部に移動されて第1キャップ29により覆われる。そして、CPU41は、インク噴射機構用駆動モータ駆動部47及びインク噴射機構用ヘッド駆動部48に駆動信号を供給する。このため、インクキャリッジ35は、X方向の右から左に移動しながら、その記録ヘッド35aのノズルNb,Nc,Nm,Nyからインクを紙Pに対して噴射させる。
【0054】
そして、インクキャリッジ35が、図7(b)で示す位置を通過した後、図7(c)で示す左の非印刷領域に至ると、CPU41は、紙送りモータ駆動部44を駆動して、紙Pを排紙トレイ12側に1ピッチ分送る。
【0055】
その後、CPU41は、再び前処理液噴射機構用駆動モータ駆動部45及び前処理液噴射機構用ヘッド駆動部46を駆動して、インクキャリッジ35をX方向の左から右へと移動させながら、ノズルNb,Nc,Nm,Nyからインクを噴射させる。そして、インクキャリッジ35は、図7(d)で示す位置を通過して、図8(a)に示す位置に至る。
【0056】
インクキャリッジ35が図8(a)に示す位置に至ると、CPU41は、前処理液噴射機構用駆動モータ駆動部45に駆動信号を供給する。これにより、前処理液用キャリッジ25は、非噴射領域の右端部から左に移動して第1キャップ29から離脱し、更に左方の噴射領域に移動する。
【0057】
そして、CPU41は、前処理液噴射機構用駆動モータ駆動部45、前処理液噴射機構用ヘッド駆動部46、インク噴射機構用駆動モータ駆動部47及びインク噴射機構用ヘッド駆動部48を駆動する。すなわち、CPU41は、前処理液用キャリッジ25を移動させながら、その前処理液噴射ヘッド25aのノズルNから前処理液を噴射させる。そして、CPU41は、前処理液用キャリッジ25の移動と同時に、インクキャリッジ35を移動させながら、そのインクキャリッジ35のノズルNb,Nc,Nm,Nyからインクを噴射させる。
【0058】
このとき、前処理液用キャリッジ25は、インクキャリッジ35の2倍の速度で移動するため、図8(b)で示すように、前処理液用キャリッジ25がインクキャリッジ35より先行して右に移動した位置関係となって移動する。
【0059】
その後、図8(c)で示すように前処理液用キャリッジ25が左の非噴射領域まで至ると、CPU41は、前処理液噴射機構用駆動モータ駆動部45及び前処理液噴射機構用ヘッド駆動部46に供給していた駆動信号を停止して、前処理液用キャリッジ25の移動を停止する。そして、CPU41は、図9(a)で示すように、インクキャリッジ35が左の非印刷領域に至ると、紙送りモータ駆動部44を駆動させて、紙Pを排紙トレイ12方向に1ピッチ分送る。そして、CPU41は、再び前処理液噴射機構用駆動モータ駆動部45、前処理液噴射機構用ヘッド駆動部46、インク噴射機構用駆動モータ駆動部47及びインク噴射機構用ヘッド駆動部48に駆動信号を与える。これにより、前処理液用キャリッジ25は、ノズルNから前処理液を噴射して、X方向を左から右へと移動し、インクキャリッジ35はノズルNb,Nc,Nm,Nyからインクを噴射して、同じく左から右へと移動する。すなわち、前処理液用キャリッジ25及びインクキャリッジ35は、図9(b)及び(c)で示す位置を通過して、図7(a)に示す位置に至る。すると、CPU41は、再び紙送りモータ駆動部44を駆動して、紙Pを排紙トレイ12側に1ピッチ分送る。なお、このとき、前処理液用キャリッジ25は、非噴射領域の右端部に位置して、その前処理液噴射ヘッド25aが再び第1キャップ29により覆われる。
【0060】
そして、上述した図7〜図9までの一連の動作を繰り返すことにより、処理液が噴射された紙Pに画像が形成されて、高画質の印刷が行われる。
なお、紙Pが排紙トレイ12側に送られることにより、前処理液用キャリッジ25とプラテン28との間に、紙Pが位置しなくなると、CPU41は、前処理液噴射機構用駆動モータ駆動部45及び前処理液噴射機構用ヘッド駆動部46に供給していた駆動信号を停止する。これにより、CPU41は、前処理液噴射機構17を停止して、インク噴射機構18のみを駆動させる。
【0061】
その後、印刷が終了すると、インクキャリッジ35は、非印刷領域の右端部まで移動されて、第2キャップ39により覆われる。また、CPU41は、紙送りモータ駆動部44に駆動信号を供給して、紙送りローラ16を駆動して、印刷が終了した紙Pを排紙トレイ12に排出する。
【0062】
なお、処理液噴射スイッチSSが押下された場合には、CPU41は、前処理液噴射機構用駆動モータ駆動部45及び前処理液噴射機構用ヘッド駆動部46のみに駆動信号を供給する。これにより、前処理液用キャリッジ25は、ノズルNから前処理液を噴射しながら、図6(a)及び(b)に示すようにX方向に往復移動を繰り返して、紙Pに前処理液を噴射する。
【0063】
また、印刷スイッチCSが押下された場合には、CPU41は、インク噴射機構用駆動モータ駆動部47及びインク噴射機構用ヘッド駆動部48に駆動信号を供給する。これにより、インクキャリッジ35は、ノズルNb,Nc,Nm,Nyからインクを噴射しながら、図7(a)〜(d)に示すようにX方向に往復移動を繰り返して、紙Pにインクを噴射して、画像を形成する。
【0064】
本実施形態のプリンタ10によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態によれば、前処理液用キャリッジ25は、インクキャリッジ35の2倍の速度で移動させる。このため、前処理液を噴射する前処理液噴射ヘッド25aと、インクを噴射する記録ヘッド35aとが、できるだけ近接しないように前処理液とインクとを紙Pに対して噴射することができる。このため、前処理液とインクとが混合することにより固体化して、ノズルNやノズルNb,Nc,Nm,Nyの目詰まりなどの不具合の発生を極力防止することができる。
【0065】
(2)本実施形態によれば、前処理液用キャリッジ25のノズルNは、インクキャリッジ35の各ノズルNb,Nc,Nm,Nyより多く設けられている。また、ノズルNが噴射する前処理液の量は、ノズルNb,Nc,Nm,Nyが噴射する後処理液の量より多くなっている。従って、前処理液用キャリッジ25をインクキャリッジ35より速く移動させても、紙Pに対してより均一に前処理液を噴射することができる。
【0066】
(3)本実施形態によれば、前処理液用キャリッジ25とインクキャリッジ35とを移動させる際に、図8(a)及び図9(a)に示すように、右の非印刷領域から同時に移動させる。そして、図8(c)に示すように、前処理液用キャリッジ25が左の非噴射領域に到着すると、インクキャリッジ35が左の非印刷領域に到着するまで、前処理液用キャリッジ25の移動が停止される。このため、前処理液用キャリッジ25とインクキャリッジ35とが同時に移動を開始するように制御すればよいので、前処理液用キャリッジ25及びインクキャリッジ35を容易に制御することができる。
【0067】
(4)本実施形態によれば、図9(c)に示すように、前処理液用キャリッジ25が右の非噴射領域に至り、インクキャリッジ35が右の非印刷領域に至るまで移動が停止されている場合には、前処理液噴射ヘッド25aに第1キャップ29が装着される。従って、前処理液噴射ヘッド25aからの水分蒸発をより防止することができるとともに、記録ヘッド35aから噴射されるインクのミストが前処理液噴射ヘッド25aの近傍に至ることがほとんどない。従って、液体が混合するおそれをより少なくして、不具合の発生を一層抑えることができる。
【0068】
(5)本実施形態によれば、図7(c)、図8(a)及び図9(a)に示すように、前処理液用キャリッジ25及びインクキャリッジ35がプリンタ10の端部の非噴射領域及び非印刷領域に位置しているときに、CPU41は、紙Pを排紙トレイ12側に所定ピッチで送る。本実施形態では、非噴射領域及び非印刷領域において、前処理液噴射ヘッド25aから前処理液を噴射せず、記録ヘッド35aからインクを噴射していない。このため、前処理液噴射ヘッド25aから前処理液が噴射されず、かつ記録ヘッド35aからインクが噴射されていないときに、紙Pを移動させることができる。このため、前処理液及び各色のインクを、紙Pの所定の場所に、より確実に噴射することができる。
【0069】
(6)本実施形態によれば、図7に示すようにインクキャリッジ35が一往復した後に、前処理液用キャリッジ25をインクキャリッジ35とともに一往復移動させた。すなわち、前処理液用キャリッジ25は、インクキャリッジ35が1往復した後に、このインクキャリッジ35と同期して1往復移動させた。前処理液噴射ヘッド25aから噴射される前処理液は、記録ヘッド35aから噴射されるインクの量より多く、1往復によりインクキャリッジ35の2往復分を塗布することができる。このため、前処理液用キャリッジ25を常に移動させなくとも、前処理液及びインクを紙Pに均一に効率よく噴射することができる。
【0070】
(7)本実施形態によれば、図7に示すように、インクキャリッジ35が一往復するまで、前処理液用キャリッジ25が待機している間は、前処理液噴射ヘッド25aを第1キャップ29で覆った。このため、前処理液噴射ヘッド25aからの水分蒸発をより防止することができるとともに、記録ヘッド35aから噴射される液体のミストが前処理液噴射ヘッド25aの近傍に至ることがほとんどない。従って、液体が混合するおそれをより少なくして、不具合の発生を一層抑えることができる。
【0071】
(8)本実施形態によれば、処理液噴射スイッチSSを押下することにより、前処理液噴射機構17のみを駆動させることができる。すなわち、前処理液を紙Pに噴射する前処理液噴射専用装置として動作させることも可能である。
【0072】
(9)本実施形態によれば、前処理液用キャリッジ25は、インクキャリッジ35の2倍の速度で移動させた。このため、前処理液用キャリッジ25とインクキャリッジ35を同方向に移動させても、前処理液噴射ヘッド25aと記録ヘッド35aとをできるだけ近接しないようにすることができる。
【0073】
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した液体噴射装置の第2実施形態のプリンタ10を図6〜図11に従って説明する。第2実施形態のプリンタ10は、第1の実施形態のプリンタ10と駆動方法が異なるのみであるので、その動作についてのみ説明する。
【0074】
なお、本実施形態では、前処理液用キャリッジ25は、インクキャリッジ35の移動速度は同じであるが、移動方向は常に反対になるように制御されている。本実施形態のプリンタ10においても、上記第1実施形態と同様に、処理液噴射スイッチSSが押下されると、紙送りローラ15,16が駆動して、給紙トレイ11から紙Pを前処理液用キャリッジ25及びプラテン28の間に導く。そして、上記第1実施形態で図6を用いて説明したように、まず、前処理液用キャリッジ25のみが移動されて、紙Pに前処理液が噴射される。
【0075】
そして、前処理液が施された紙Pがインクキャリッジ35とプラテン38の間に至ると、上記第1実施形態で図7(a)に示すように、CPU41は、前処理液用キャリッジ25を非噴射領域の右端部から移動させて、前処理液噴射ヘッド25aを第1キャップ29で覆う。そして、CPU41は、前処理液噴射機構用駆動モータ駆動部45及び前処理液噴射機構用ヘッド駆動部46の駆動信号を停止させるとともに、インク噴射機構用駆動モータ駆動部47及びインク噴射機構用ヘッド駆動部48に駆動信号を供給する。これにより、図7(c)で示すように、インクキャリッジ35がX方向の右から左へと移動されながら、ノズルNb,Nc,Nm,Nyからインクが噴射される。
【0076】
そして、インクキャリッジ35が図7(c)に示すように、左の非印刷領域に至ると、CPU41は、紙送りモータ駆動部44を駆動して、紙Pを排紙トレイ12側に1ピッチ送る。そして、CPU41は、前処理液用キャリッジ25を非噴射領域の右端部から左方に移動させて、前処理液噴射ヘッド25aを第1キャップ29から離脱させる。そして、CPU41は、前処理液噴射機構用駆動モータ駆動部45、前処理液噴射機構用ヘッド駆動部46、インク噴射機構用駆動モータ駆動部47及びインク噴射機構用ヘッド駆動部48を駆動させる。これにより、図10(a)に示すように、前処理液用キャリッジ25は、X方向を右から左に移動しながら、ノズルNから前処理液を噴射させる。そして、インクキャリッジ35は、X方向を左から右に移動しながらノズルNb,Nc,Nm,Nyからインクを噴射させる。
【0077】
なお、前処理液用キャリッジ25及びインクキャリッジ35は、図10(b)に示すように、プラテン28,38の中央、すなわち噴射領域及び印刷領域の中央で交差する。そして、前処理液用キャリッジ25及びインクキャリッジ35は、図10(c)に示す位置を通過した後、図11(a)に示すように、前処理液用キャリッジ25が左の非噴射領域、インクキャリッジ35が右の印刷領域に至る。すると、CPU41は、紙送りモータ駆動部44に駆動信号を供給して、紙送りローラ15を駆動して、紙Pを排紙トレイ12側に1ピッチ分送る。
【0078】
そして、CPU41は、前処理液噴射機構用駆動モータ駆動部45、前処理液噴射機構用ヘッド駆動部46、インク噴射機構用駆動モータ駆動部47及びインク噴射機構用ヘッド駆動部48を駆動し続ける。これにより、前処理液用キャリッジ25は、ノズルNから前処理液を噴射しながら、X方向を左から右に移動する。同時に、インクキャリッジ35は、ノズルNb,Nc,Nm,Nyからインクを噴射しながら、X方向を右から左に移動する。そして、図11(b)に示すように、前処理液用キャリッジ25及びインクキャリッジ35は、噴射領域及び印刷領域の中央で交差した後、図11(c)に示すように、前処理液用キャリッジ25が右の非噴射領域に、インクキャリッジ35が左の非印刷領域に移動する。
【0079】
その後、前処理液用キャリッジ25は、更に非噴射領域の右端部に移動されて、第1キャップ29により覆われる。そして、CPU41は、前処理液噴射機構用駆動モータ駆動部45及び前処理液噴射機構用ヘッド駆動部46に供給していた駆動信号を停止する。また、CPU41は、インク噴射機構用駆動モータ駆動部47及びインク噴射機構用ヘッド駆動部48に駆動信号を供給し続ける。これにより、図11(d)に示すように、インクキャリッジ35は、ノズルNb,Nc,Nm,Nyからインクを噴射しながらX方向を左から右に移動して、紙P上に画像を形成する。
【0080】
そして、上述した図7(a)〜(c)、図10及び図11の一連の動作を繰り返すことにより、前処理液用キャリッジ25のノズルNから前処理液を噴射しながら、インクキャリッジ35のノズルNb,Nc,Nm,Nyからインクを噴射して、高画質印刷が行われる。
【0081】
なお、上記第1実施形態と同様に、前処理液用キャリッジ25とプラテン28との間に、紙Pがなくなると、CPU41は、前処理液噴射機構用駆動モータ駆動部45及び前処理液噴射機構用ヘッド駆動部46に供給していた駆動信号を停止する。これにより、CPU41は、前処理液噴射機構17を停止して、インク噴射機構18のみを駆動させる。そして、印刷が終了すると、前処理液用キャリッジ25及びインクキャリッジ35は、それぞれ非噴射領域の右端部及び非印刷領域の右端部まで移動させられて、前処理液噴射ヘッド25a及び記録ヘッド35aがそれぞれ第1キャップ29及び第2キャップ39に覆われる。そして、紙送りモータ駆動部44が駆動されて、印刷が終了した紙Pを排紙トレイ12に排出する。
【0082】
本実施形態のプリンタ10によれば、上記実施形態の(2)〜(8)と同様な効果を得ることができるとともに、次のような効果を得ることができる。
(10)本実施形態では、前処理液用キャリッジ25の移動とインクキャリッジ35の移動がそれぞれ反対方向となるように移動させた。このため、前処理液用キャリッジ25の前処理液噴射ヘッド25aと、インクキャリッジ35の記録ヘッド35aとをできるだけ近接しないようにすることができる。従って、前処理液噴射ヘッド25aから噴射される前処理液と、記録ヘッド35aから噴射されるインクとが混合し難く、これらが混合することによりノズルの目詰まりを生じるなどの不具合の発生を抑えることができる。
【0083】
(11)本実施形態では、前処理液用キャリッジ25とインクキャリッジ35とを同じ速度で反対方向に移動させた。このため、前処理液用キャリッジ25とインクキャリッジ35とが近接し得るのは、移動経路の途中1回だけであり、前処理液用キャリッジ25とインクキャリッジ35とをできるだけ近接しないようにすることができる。また、前処理液用キャリッジ25とインクキャリッジ35との速度が同じであるため、減速機構などを用いて速度を変更させる必要がない。従って、CPU41は前処理液用キャリッジ25及びインクキャリッジ35の移動制御を容易に行うことができるとともに、プリンタ10の駆動構成を簡素化することができる。
【0084】
(12)本実施形態では、前処理液用キャリッジ25及びインクキャリッジ35は、非噴射領域及び非印刷領域のそれぞれから同時に移動を開始するようにした。このため、前処理液用キャリッジ25と記録ヘッド35aとが近接するのは、プリンタ10のほぼ中央での1回だけであり、プリンタ10の中央から同じ距離に、前処理液用キャリッジ25とインクキャリッジ35とが位置する。従って、重量バランスが安定し、移動により発生する振動を低減することができる。
【0085】
(変更例)
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記第1実施形態では、速度の異なる前処理液用キャリッジ25及びインクキャリッジ35を同時に移動させた。これに代えて、例えば、速度の遅いインクキャリッジ35を、前処理液用キャリッジ25より先に移動を開始させて、前処理液用キャリッジ25が非噴射領域に到着すると同時に、又は前処理液用キャリッジ25が非噴射領域に到着するよりも速く、非印刷領域に到着させるようにしてもよい。
【0086】
○上記第2実施形態では、前処理液用キャリッジ25及びインクキャリッジ35を同じ速度で反対方向に移動させた。これに代えて、前処理液用キャリッジ25及びインクキャリッジ35は常に同じ速度でなくてもよいし、常に反対方向に移動させなくてもよい。この場合であっても、前処理液用キャリッジ25の前処理液噴射ヘッド25a及びインクキャリッジ35の記録ヘッド35aとが近接することを極力避けることができる。従って、これらの液体が混合することによる不具合の発生を抑えることができる。
【0087】
○上記各実施形態では、前処理液用キャリッジ25が非噴射領域、インクキャリッジ35が非印刷領域にあるときには、それぞれ前処理液及びインクを噴射しないようにした。しかしながら、クリーニング動作のために、非噴射領域に前処理液用キャリッジ25があるときや非印刷領域にインクキャリッジ35があるときに、前処理液やインクを噴射させるようにしてもよい。この場合であっても、前処理液用キャリッジ25が非噴射領域、インクキャリッジ35が非印刷領域にある際に紙Pを排紙トレイ12側に移動させれば、紙Pの所定の場所に前処理液やインクを、より確実に噴射することができる。
【0088】
○上記各実施形態では、前処理液噴射ヘッド25aを覆う第1キャップ29と、記録ヘッド35aを覆う第2キャップ39を、同じ側の端部、すなわちプリンタ10の右側の端部に設けた。これに代えて、第1キャップ29と第2キャップ39を反対の端部に設けるようにしてもよい。例えば、第2キャップ39をプリンタ10の左側の端部に設けてもよい。この場合には、第1キャップ29と第2キャップ39とが離れて配設されているので、前処理液用キャリッジ25から噴射される前処理液と、インクキャリッジ35から噴射されるインクとが、一層、混合し難く、不具合の発生を一層低減することができる。
【0089】
○上記各実施形態では、プリンタ10の右端部にのみ第1キャップ29及び第2キャップ39を設けた。これに代えて、プリンタ10の両端部に、第1キャップ29及び第2キャップ39をそれぞれ設けてもよい。このようにすることで、前処理液用キャリッジ25及びインクキャリッジ35は、いずれの非噴射領域及び非印刷領域にあっても、その前処理液噴射ヘッド25a及び記録ヘッド35aを覆うことができる。
【0090】
○上記各実施形態では、X方向を右から左に移動する際にも、左から右に移動する際にも、ノズルNから前処理液を噴射し、ノズルNb,Nc,Nm,Nyからインクを噴射した。これに代えて、一方向に移動する場合にのみ前処理液やインクを噴射する液体噴射装置に適用してもよい。
【0091】
○上記各実施形態では、前処理液噴射ヘッド25aのノズルNの数を、記録ヘッド35aの各ノズルNb,Nc,Nm,Nyの数より多くした。これに代えて、前処理液噴射ヘッド25aのノズルNの数は、インクキャリッジ35の各ノズルNb,Nc,Nm,Nyの数と同じ又はそれ以下であってもよい。
【0092】
○上記各実施形態では、前処理液噴射ヘッド25aの各ノズルNから噴射される前処理液の量は、記録ヘッド35aの各ノズルNb,Nc,Nm,Nyから噴射されるインクの量より多くした。これに代えて、前処理液噴射ヘッド25aのノズルNから噴射される前処理液の量と、各ノズルNb,Nc,Nm,Nyから噴射されるインクの量とを同じにしてもよい。また、前処理液噴射ヘッド25aのノズルNから噴射される前処理液の量を、各ノズルNb,Nc,Nm,Nyから噴射されるインクの量より少なくしてもよい。
【0093】
○上記各実施形態では、2つのキャリッジには、前処理液とインクとを設けるようにしたが、キャリッジに収容される液体は、これら以外のものでもよい。例えば、各キャリッジにインクと後処理液とをそれぞれ搭載した液体噴射装置としてもよい。
【0094】
○上記各実施形態では、2つの案内軸20,30を設け、各案内軸20,30に摺動して移動する2つの前処理液用キャリッジ25、インクキャリッジ35を設けた。これに代えて、更に多くの案内軸を設け、その案内軸のそれぞれに摺動して移動する複数のキャリッジを搭載した液体噴射装置であってもよい。例えば、前処理液を搭載するキャリッジ及びインクを搭載するキャリッジ以外に、後処理液を搭載する第3のキャリッジを設けた液体噴射装置としてもよい。この場合にあっても、隣接するキャリッジに上述した構造を持たせることにより、本発明の効果を得ることができる。
【0095】
【発明の効果】
本発明は、隣接する第1キャリッジと第2キャリッジとが異なる速度で移動されるので、異なる液体を噴射する液体噴射ヘッドどうしができるだけ近接しないようにして、キャリッジを移動させて液体を噴射することができる。このため、第1キャリッジから噴射される液体と、第2キャリッジから噴射される液体とが混合し難い。従って、第1キャリッジから噴射される液体と、第2キャリッジから噴射される液体とが混合して固体化され、ノズルの目詰まりを生じるなどの不具合の発生を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における液体噴射装置としてのプリンタの概略斜視図。
【図2】同プリンタの概略平面図。
【図3】同プリンタの概略側面断面図。
【図4】キャリッジの底面図であって、(a)は前処理液用キャリッジ、(b)はインクキャリッジを示す。
【図5】同プリンタの電気的構成を示す模式図。
【図6】(a),(b),(c)は、第1実施形態における前処理液用キャリッジ及びインクキャリッジの動作を説明する説明図。
【図7】(a),(b),(c),(d)は、第1実施形態における前処理液用キャリッジ及びインクキャリッジの動作を説明する説明図。
【図8】(a),(b),(c)は、第1実施形態における前処理液用キャリッジ及びインクキャリッジの動作を説明する説明図。
【図9】(a),(b),(c)は、第1実施形態における前処理液用キャリッジ及びインクキャリッジの動作を説明する説明図。
【図10】(a),(b),(c)は、第2実施形態における前処理液用キャリッジ及びインクキャリッジの動作を説明する説明図。
【図11】(a),(b),(c),(d)は、第2実施形態における前処理液用キャリッジ及びインクキャリッジの動作を説明する説明図。
【符号の説明】
N,Nb,Nc,Nm,Ny ノズル
P ターゲットとしての紙
20,30 案内軸
25 第1キャリッジとしての前処理液用キャリッジ
25a 液体噴射ヘッドとしての前処理液噴射ヘッド
29 第1キャップ
35 第2キャリッジとしてのインクキャリッジ
35a 液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド
39 第2キャップ
41 駆動手段及びターゲット移送手段としてのCPU

Claims (11)

  1. ターゲットに対して液体をノズルから噴射する液体噴射ヘッドを有する複数のキャリッジと、
    前記各キャリッジをそれぞれ摺動可能に支持する複数の案内軸と、
    前記各キャリッジを前記各案内軸に沿って移動させる駆動手段と、
    前記ターゲットを前記キャリッジの移動方向とは直交方向に移動させるターゲット移送手段とを備え、
    前記液体噴射ヘッドは、前記キャリッジが移動されながら前記液体を噴射可能としている液体噴射装置において、
    前記駆動手段は、前記複数のキャリッジのうち互いに隣接する第1キャリッジ及び第2キャリッジを、それぞれ異なる速度で移動させることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記第1キャリッジの液体噴射ヘッドから一度に噴射可能な液体の総量が、前記第2キャリッジの液体噴射ヘッドから一度に噴射可能な液体の総量と異なっていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記駆動手段は、
    前記第1キャリッジが前記第2キャリッジよりも移動速度が速くなるように制御し、
    前記第1キャリッジ及び前記第2キャリッジを、同じ非噴射領域又は異なる非噴射領域から同時に移動を開始させ、
    前記第1キャリッジの移動を開始した第1の非噴射領域とは反対側の第2の非噴射領域に前記第1キャリッジが到達すると、前記第2キャリッジの移動を開始した第3の非噴射領域とは反対側の第4の非噴射領域に前記第2キャリッジが到着するまで、前記第1キャリッジの移動を停止させることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記第2の非噴射領域には、第1キャリッジの液体噴射ヘッドを覆う第1キャップが設けられており、
    前記第1キャリッジが前記第2の非噴射領域にて移動が停止されて存在するとともに前記第2キャリッジが第4の非噴射領域に到着するまでの間、前記第1キャップは前記第1キャリッジの液体噴射ヘッドを覆うことを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。
  5. ターゲットに対して液体をノズルから噴射する液体噴射ヘッドを有する複数のキャリッジと、
    前記各キャリッジをそれぞれ摺動可能に支持する複数の案内軸と、
    前記各キャリッジを前記各案内軸に沿って移動させる駆動手段と、
    前記ターゲットを前記キャリッジの移動方向とは直交方向に移動させるターゲット移送手段とを備え、
    前記液体噴射ヘッドは、前記キャリッジが移動されながら前記液体を噴射可能としている液体噴射装置において、
    前記駆動手段は、前記複数のキャリッジのうち互いに隣接する第1キャリッジ及び第2キャリッジを、それぞれ反対方向に移動させることを特徴とする液体噴射装置。
  6. 前記駆動手段は、前記第1キャリッジ及び前記第2キャリッジを、同じ速度で移動させることを特徴とする請求項5に記載の液体噴射装置。
  7. 前記第1キャリッジの液体噴射ヘッドを覆う第1キャップは、前記第2キャリッジの液体噴射ヘッドを覆う第2キャップが設けられた非噴射領域と反対側の非噴射領域に設けられていることを特徴とする請求項5又は6に記載の液体噴射装置。
  8. 前記ターゲット移送手段は、前記各液体噴射ヘッドがそれぞれ液体を前記ターゲットに対して噴射していないときに、前記ターゲットを所定方向に移動させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の液体噴射装置。
  9. 前記ターゲット移送手段は、前記第1キャリッジ及び前記第2キャリッジが非噴射領域に位置しているときに、前記ターゲットを所定方向に移動させることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の液体噴射装置。
  10. 前記第1キャリッジは、前記第2キャリッジが、前記非噴射領域の一方からその反対側の非噴射領域に少なくとも1回移動した後に、移動することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の液体噴射装置。
  11. 前記第2キャリッジは、前記第1キャリッジが、前記非噴射領域の一方からその反対側の非噴射領域に少なくとも1回移動した後に、移動することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の液体噴射装置。
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