JP3497455B2 - インクジェット画像形成装置及びインクジェット画像形成方法 - Google Patents

インクジェット画像形成装置及びインクジェット画像形成方法

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JP3497455B2
JP3497455B2 JP2000224097A JP2000224097A JP3497455B2 JP 3497455 B2 JP3497455 B2 JP 3497455B2 JP 2000224097 A JP2000224097 A JP 2000224097A JP 2000224097 A JP2000224097 A JP 2000224097A JP 3497455 B2 JP3497455 B2 JP 3497455B2
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drying
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accelerating liquid
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宗之 本橋
山口  剛
健二 小笠原
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Sharp Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット画
像形成装置及びインクジェット画像形成方法に係る。特
に、本発明は、インクの乾燥性を向上させるための改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクジェット方式の画像形成
装置(以下、インクジェットプリンタと称す)では、連
続給紙される記録用紙の上面に向けてインク滴が吐出さ
れて順に画像形成が行われる。画像形成が行われた記録
用紙は排紙トレイに順に排紙されて積層される。この
際、先行して排紙された記録用紙上のインクが完全に乾
燥していない状態で後続の記録用紙が排紙された場合に
は、記録用紙同士の接触による画像の乱れや記録用紙の
汚れが発生してしまう。このため、インクジェットプリ
ンタでは、インクの乾燥性を向上させることが画像の高
画質化及び単位時間当たりの画像形成枚数の増加を図る
ために不可欠な要素である。
【0003】また、この種のプリンタでは、黒画像を形
成するための黒インクとして染料インクや顔料インクが
使用される。染料インクに比べて顔料インクは黒色の再
現性が良好であるため、高画質の画像形成を行うために
は顔料インクを使用することが好ましい。ところが、顔
料インクは、染料インクに比べて記録用紙への浸透性が
低いため、乾燥時間を長く要してしまう。このため、こ
の顔料インクをそのまま記録用紙上に直接吐出したので
は、後続の記録用紙の接触による画像の乱れや記録用紙
の汚れが発生する可能性がある。
【0004】この点に鑑みられ、従来より顔料インクの
乾燥性を向上させるための画像形成動作の改良として、
特開平8−197831号公報に開示されているものが
ある。この公報には、ブラック画像とカラー画像とが隣
接している場合、いくつかのブラックドットの位置にカ
ラーインク(染料インクで成る)を下地として印字し、
その後、その位置に複数のブラックインク滴を印字する
ことによりブラックドットを形成することが開示されて
いる。また、この公報には、ブラック画像の全ての領域
または一部の領域におけるいくつかのブラックドットの
印字を行わず、すなわちドットを間引き、且つこの間引
かれたブラックドットの位置にカラーインクを印字する
ことも開示されている。すなわち、ブラックドットのい
くつかをカラードットに置き換えるようにしている。こ
れらの手法により、隣接するドット間または隣接する画
像間でのインクの流れ込みによる滲みを有効に抑制しな
がらもブラックインクの乾燥時間の短縮化を図ることが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示されている手法では以下に述べる課題があっ
た。つまり、ブラックドットの下地としてカラーインク
を印字したり、ブラックドットのいくつかをカラードッ
トに置き換えたりするため、カラーインクの消費量が著
しく多くなり、このカラーインクが本来のカラー印字の
ために有効に利用されていないといった状況になってい
る。
【0006】また、カラーインクであるC(シアン)、
M(マゼンタ)、Y(イエロー)の各インクを重ね合わ
せて黒色を表現することによってもブラック画像部分の
乾燥時間を短縮化できるが、この場合、これらの重ね合
わせの順序の違いによって黒色の色相が異なってしまう
ことになる。つまり、キャリッジ上に固定されたインク
カートリッジが上記の順序で並べられている場合、キャ
リッジの主走査方向の移動の往路ではC、M、Yの順で
カラーインクが重ね合わされて黒色が表現されるのに対
し、主走査方向の移動の復路ではY、M、Cの順でカラ
ーインクが重ね合わされて黒色が表現されることにな
る。このように往路と復路とで各カラーインクの重ね合
わせの順序が異なるため、それが原因で黒色の色相も異
なってしまい、所望の黒色を表現することができないと
いった不具合を招く可能性がある。この不具合を解消す
る手段として、キャリッジの主走査方向の移動の往路の
みで画像形成動作を行い、復路ではインクの吐出を行わ
ないようにすることが挙げられるが、これでは、キャリ
ッジの1往復で1回の画像形成しか行えず、画像形成動
作の高速化を図ることができない。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、インクの乾燥性の向
上を図りながらも、キャリッジの主走査方向の移動の往
路と復路とで色相が変わってしまうといった状況を回避
し、しかも、カラーインクの消費量の削減を図ることが
できるインクジェット画像形成装置及びインクジェット
画像形成方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記の目的を達成するために、本発明は、インクの乾燥
を促進させるための乾燥促進液を吐出する乾燥促進液吐
出部を備えさせ、この乾燥促進液により、インクの乾燥
性の向上を図ると共に、このインクにより形成される画
像の色相の変化を防止できるようにしている。また、こ
の乾燥促進液吐出部の配置を改良することにより高速画
像形成を可能にしたものである。
【0009】−解決手段− 具体的には、画像形成手段からインク滴を吐出して記録
媒体上に画像形成を行うインクジェット画像形成装置を
前提とする。このインクジェット画像形成装置に対し、
インク滴を吐出するインク吐出部と、インク滴の乾燥を
促進させるための乾燥促進液を吐出する乾燥促進液吐出
部とを画像形成手段に設ける。また、乾燥促進液吐出部
をインク吐出部の主走査方向の両側に配置させて、イン
ク吐出部からインク滴が吐出される前に、そのインク滴
が付与されるべき記録媒体上の所定位置に何れか一方の
乾燥促進液吐出部が乾燥促進液を吐出する構成としてい
る。更に、上記乾燥促進液吐出部に形成された複数の乾
燥促進液ノズルを、インク吐出部に形成されたインクノ
ズルに対して副走査方向に1/2ピッチだけずらせて配
置させると共に、互いに隣り合う乾燥促進液ノズル同士
の間隔寸法をインクノズルの間隔寸法の2倍の長さに設
定している。また、その具体的な画像形成方法として、
画像形成手段が主走査方向に移動してインク吐出部がイ
ンクを吐出するのに先立って、1つの行における副走査
方向に並ぶ互いに隣り合う「2n−1」番目と「2n」
番目のドットの対の画像情報を少なくとも一対読み取り
(nは1以上の整数)、上記画像情報に基づいて上記ド
ットの対の少なくとも一方に対してインクノズルからイ
ンクを吐出する際、上記ドットの対に対応する「n番
目」乾燥促進液ノズルから乾燥促進液を吐出するように
している。
【0010】この特定事項により、記録媒体への画像形
成時において、例えば顔料系ブラックインク等の乾燥性
が低いインクを吐出する場合、それに先立って、そのイ
ンクが付与されるべき記録媒体上の所定位置に乾燥促進
液吐出部からの乾燥促進液の付与が行われる。そして、
上記インクはこの乾燥促進液上に重ね合わされて記録媒
体に付与される。これにより、インクの乾燥が乾燥促進
液によって促進され、インクの乾燥時間が短縮化され
て、後続の記録媒体の接触による画像の乱れが防止でき
ると共に、単位時間当たりの画像形成枚数の増加を図る
ことができる。また、インク吐出部の主走査方向の両側
に乾燥促進液吐出部を配置したことで、主走査方向の往
路移動及び復路移動の両方において乾燥促進液による下
地形成を予め行っておくことが可能になり、往路及び復
路の両方においてインク乾燥性に優れた画像形成を行う
ことが可能である。また、往路と復路とでは同一の画像
形成動作が行われるため、画像形成手段の走査方向によ
って画像の色相が異なるといったこともない。更には、
他の色のインクを使用して(例えば顔料ブラックインク
の下地として染料カラーインクを使用して)乾燥に要す
る時間を短縮化するといった手法ではないので、他の色
のインクの消費量を大幅に削減することも可能である。
また、乾燥促進液ノズルの数はインクノズルの数の半分
で済み、画像形成手段の構成の簡素化を図ることができ
ると共に、乾燥促進液の消費量を削減することもでき
る。また、インクを吐出するインクノズルと乾燥促進液
を吐出する乾燥促進液ノズルとの配置状態の他の具体構
成として以下のものが挙げられる。つまり、画像形成手
段からインク滴を吐出して記録媒体上に画像形成を行う
インクジェット画像形成装置を前提とする。このインク
ジェット画像形成装置に対し、インク滴を吐出するイン
ク吐出部と、インク滴の乾燥を促進させるための乾燥促
進液を吐出する乾燥促進液吐出部とを画像形成手段に設
ける。また、乾燥促進液吐出部をインク吐出部の主走査
方向の両側に配置させて、インク吐出部からインク滴が
吐出される前に、そのインク滴が付与されるべき記録媒
体上の所定位置に何れか一方の乾燥促進液吐出部が乾燥
促進液を吐出する構成としている。更に、乾燥促進液吐
出部に形成された複数の乾燥促進液ノズル及びインク吐
出部に形成された複数のインクノズルにより、副走査方
向に沿って延びるノズル列をそれぞれ形成させる。乾燥
促進液のノズル列の位置を、インクノズルから、このイ
ンクノズルの主走査方向の走査ピッチの(d+1/2)
倍(dは1以上の整数)の距離を存した位置に配置させ
ている。また、その具体的な画像形成方法として、画像
形成手段が主走査方向に移動してインク吐出部がインク
を吐出するのに先立って、1つの行における主走査方向
に並ぶ互いに隣り合う「2m−1」番目と「2m」番目
のドットの対の画像情報を少なくとも一対読み取り(m
は1以上の整数)、上記画像情報に基づいて上記ドット
の対の少なくとも一方に対してインクを吐出する際、画
像形成手段の主走査方向への2ピッチ移動毎に上記ドッ
トの対に対応する乾燥促進液ノズルから乾燥促進液を吐
出するようにしている。これら特定事項により、上述し
た効果に加えて、インクの2個のドットに対して1個の
乾燥促進液ドットが対応することになるため、この乾燥
促進液の消費量を削減することができる。インクを吐出
するインクノズルと乾燥促進液を吐出する乾燥促進液ノ
ズルとの配置状態に関する上記2つの具体構成を組み合
わせたものとして以下の構成が挙げられる。つまり、画
像形成手段からインク滴を吐出して記録媒体上に画像形
成を行うインクジェット画像形成装置を前提とする。こ
のインクジェット画像形成装置に対し、インク滴を吐出
するインク吐出部と、インク滴の乾燥を促進させるため
の乾燥促進液を吐出する乾燥促進液吐出部とを画像形成
手段に設ける。また、乾燥促進液吐出部をインク吐出部
の主走査方向の両側に配置させて、インク吐出部からイ
ンク滴が吐出される前に、そのインク滴が付与されるべ
き記録媒体上の所定位置に何れか一方の乾燥促進液吐出
部が乾燥促進液を吐出する構成としている。更に、乾燥
促進液吐出部に形成された複数の乾燥促進液ノズル及び
インク吐出部に形成された複数のインクノズルによっ
て、副走査方向に沿って延びるノズル列をそれぞれ形成
させる。また、各乾燥促進液ノズルを、各インクノズル
に対して副走査方向に1/2ピッチだけずらせて配置さ
せると共に、互いに隣り合う乾燥促進液ノズル同士の間
隔寸法をインクノズルの間隔寸法の2倍の長さに設定す
る。一方、乾燥促進液のノズル列の位置を、インクノズ
ルから、このインクノズルの主走査方向の走査ピッチの
(d+1/2)倍(dは1以上の整数)の距離を存した
位置に配置させている。また、その具体的な画像形成方
法として、画像形成手段が主走査方向に移動してインク
吐出部がインクを吐出するのに先立って、特定位置の周
囲で互いに隣接する4つのインクドットの画像情報を少
なくとも読み取り、上記画像情報に基づいて上記4つの
インクドットのうち少なくとも一つにインクを吐出する
際、上記4つのインクドットの中央位置である上記特定
位置に乾燥促進液を吐出するようにしている。これら特
定事項により、上述した効果に加えて、インクの4個の
ドットに対して1個の乾燥促進液ドットが対応すること
になるため、この乾燥促進液の消費量を更に削減するこ
とができる。
【0011】また、乾燥促進液吐出部の配置に関する他
の構成として以下のものが挙げられる。つまり、画像形
成手段からインク滴を吐出して記録媒体上に画像形成を
行うインクジェット画像形成装置に対し、インク滴を吐
出するインク吐出部と、インク滴の乾燥を促進させるた
めの乾燥促進液を吐出する乾燥促進液吐出部とを画像形
成手段に設ける。また、乾燥促進液吐出部を、画像形成
手段がホームポジションから主走査方向に移動する際の
移動方向のインク吐出部前側にのみ配置する。更に、乾
燥促進液吐出部が、インク吐出部が主走査方向の往路と
復路とにおいてインク滴が吐出される前に、この往路及
び復路においてインク滴が付与されるべき記録媒体上の
所定位置にその往路移動中に乾燥促進液を吐出する構成
としている。更に、上記乾燥促進液吐出部に形成された
複数の乾燥促進液ノズルを、インク吐出部に形成された
インクノズルに対して副走査方向に1/2ピッチだけず
らせて配置させると共に、互いに隣り合う乾燥促進液ノ
ズル同士の間隔寸法をインクノズルの間隔寸法の2倍の
長さに設定している。
【0012】この特定事項により、画像形成手段の往路
移動が終了した時点では、往路においてインク滴が付与
されるべき所定位置には乾燥促進液上にインク滴が付与
されており、乾燥性に優れた画像形成が行われていると
共に、その後の復路移動時にインクを付与すべき位置に
も既に乾燥促進液が付与されている。つまり、この往路
移動時に2行分の乾燥促進液の付与が行われている。そ
して、画像形成手段の復路移動時には、上記乾燥促進液
上にインクが付与されるのみで乾燥性に優れた画像形成
が行われることになる。このように、インク吐出部の片
側に乾燥促進液吐出部を配置するのみで、往路及び復路
の両方において乾燥性に優れた画像形成を行うことがで
きる。このため、画像形成手段の主走査方向の寸法を縮
小できる。また、乾燥促進液ノズルの数はインクノズル
の数の半分で済み、画像形成手段の構成の簡素化を図る
ことができると共に、乾燥促進液の消費量を削減するこ
ともできる。また、インクを吐出するインクノズルと乾
燥促進液を吐出する乾燥促進液ノズルとの配置状態の他
の具体構成として以下のものが挙げられる。つまり、画
像形成手段からインク滴を吐出して記録媒体上に画像形
成を行うインクジェット画像形成装置に対し、インク滴
を吐出するインク吐出部と、インク滴の乾燥を促進させ
るための乾燥促進液を吐出する乾燥促進液吐出部とを画
像形成手段に設ける。また、乾燥促進液吐出部を、画像
形成手段がホームポジションから主走査方向に移動する
際の移動方向のインク吐出部前側にのみ配置する。更
に、乾燥促進液吐出部が、インク吐出部が主走査方向の
往路と復路とにおいてインク滴が吐出される前に、この
往路及び復路においてインク滴が付与されるべき記録媒
体上の所定位置にその往路移動中に乾燥促進液を吐出す
る構成としている。更に、乾燥促進液吐出部に形成され
た複数の乾燥促進液ノズル及びインク吐出部に形成され
た複数のインクノズルにより、副走査方向に沿って延び
るノズル列をそれぞれ形成させる。乾燥促進液のノズル
列の位置を、インクノズルから、このインクノズルの主
走査方向の走査ピッチの(d+1/2)倍(dは1以上
の整数)の距離を存した位置に配置させている。この特
定事項により、上述した効果に加えて、インクの2個の
ドットに対して1個の乾燥促進液ドットが対応すること
になるため、この乾燥促進液の消費量を削減することが
できる。インクを吐出するインクノズルと乾燥促進液を
吐出する乾燥促進液ノズルとの配置状態に関する上記2
つの具体構成を組み合わせたものとして以下の構成が挙
げられる。つまり、画像形成手段からインク滴を吐出し
て記録媒体上に画像形成を行うインクジェット画像形成
装置に対し、インク滴を吐出するインク吐出部と、イン
ク滴の乾燥を促進させるための乾燥促進液を吐出する乾
燥促進液吐出部とを画像形成手段に設ける。また、乾燥
促進液吐出部を、画像形成手段がホームポジションから
主走査方向に移動する際の移動方向のインク吐出部前側
にのみ配置する。更に、乾燥促進液吐出部が、インク吐
出部が主走査方向の往路と復路とにおいてインク滴が吐
出される前に、この往路及び復路においてインク滴が付
与されるべき記録媒体上の所定位置にその往路移動中に
乾燥促進液を吐出する構成としている。更に、乾燥促進
液吐出部に形成された複数の乾燥促進液ノズル及びイン
ク吐出部に形成された複数のインクノズルによって、副
走査方向に沿って延びるノズル列をそれぞれ形成させ
る。また、各乾燥促進液ノズルを、各インクノズルに対
して副走査方向に1/2ピッチだけずらせて配置させる
と共に、互いに隣り合う乾燥促進液ノズル同士の間隔寸
法をインクノズルの間隔寸法の2倍の長さに設定する。
一方、乾燥促進液のノズル列の位置を、インクノズルか
ら、このインクノズルの主走査方向の走査ピッチの(d
+1/2)倍(dは1以上の整数)の距離を存した位置
に配置させている。この特定事項により、上述した効果
に加えて、インクの4個のドットに対して1個の乾燥促
進液ドットが対応することになるため、この乾燥促進液
の消費量を更に削減することができる。
【0013】乾燥促進液の具体例として以下のものが挙
げられる。つまり、乾燥促進液を、その上にインクが付
与された際に、そのインクの色相に変化を与えない色を
有するかまたは無色の液体で成している。
【0014】この特定事項により、乾燥促進液とインク
とを重ねて記録媒体上に付与してもインクの再現性は良
好に確保されることになり、インク乾燥時間の短縮化と
画像の高画質化とを両立できる。
【0015】上記往路移動時に乾燥促進液吐出部により
2行分の乾燥促進液の付与を行うインクジェット画像形
成装置におけるインクジェット画像形成方法の具体例と
して以下のものが挙げられる。つまり、画像形成手段が
ホームポジションから主走査方向に移動する往路移動時
にインク吐出部がインクを吐出するのに先立って、主走
査方向の往路移動時及び復路移動時のそれぞれにおける
画像形成情報を取得し、復路移動時の画像情報に対し
て、画像情報の反転処理を行い、その後、往路移動時の
画像情報と反転処理した復路移動時の画像情報とに基づ
いて、往路移動中に往路及び復路の2行分の乾燥促進液
の吐出動作を乾燥促進液吐出部に行わせるようにしてい
る。
【0016】復路移動時の画像情報に対して、画像情報
の反転処理を行うことにより、復路での画像形成の下地
としての乾燥促進液付与位置(乾燥性の低いインクの付
与位置に一致した位置)を正確に設定することが可能に
なり、インク乾燥時間の短縮化の信頼性が向上する。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】インク及び乾燥促進液の吐出タイミングの
制御手法として以下のものが挙げられる。つまり、画像
形成手段を主走査方向に移動させ、クロック制御を行っ
てインク及び乾燥促進液の吐出タイミングを制御するよ
うにしている。
【0027】この特定事項により、走査機構の構成を簡
素化することができ、ドット形成の位置精度の高い制御
を行うことが可能になる。
【0028】上記各特定事項において対象とするイン
ク、つまり乾燥促進液によって乾燥性を向上させるイン
クの具体的なものとしては、顔料系のブラックインクが
挙げられる。この種のインクは、染料系のブラックイン
クに対して、黒色の再現性が良好である反面、記録媒体
(紙など)への浸透性が低いため、乾燥時間を長く要し
てしまうものであった。この顔料系のブラックインクに
よる画像形成に対して上述の如き手法を適用することに
より、乾燥時間の短縮化が図れ、後続の記録媒体の接触
による画像の乱れが防止できると共に、単位時間当たり
の画像形成枚数の増加を図ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0030】(第1実施形態) −プリンタの構成説明− 先ず、本実施形態に係るインクジェット画像形成装置と
してのカラーインクジェットプリンタ1の構成を図1及
び図2に基づいて説明する。図1はカラーインクジェッ
トプリンタ1の外観を示す斜視図である。図2はカラー
インクジェットプリンタ1の内部構造を示す図である。
【0031】本カラーインクジェットプリンタ1は、キ
ャビネット2の前面側(図1における右側の面)に給紙
トレイ3が備えられ、また、この前面側における給紙ト
レイ3の上方に排紙トレイ4が備えられている。給紙ト
レイ3上には、載置された記録媒体としての記録用紙S
の給紙位置を位置決めするための位置決め部材31が設
けられている。
【0032】一方、図2に示すように、キャビネット2
の内部には、給紙トレイ3から排紙トレイ4に亘って、
ピックアップローラ11、給紙ローラ12、略U型の搬
送路13、PSローラ14、インクジェット機構5及び
排紙ローラ15が順に設けられている。
【0033】上記インクジェット機構5は、図3にも示
すように、インクヘッドキャリッジ51の主走査方向に
延びるガイドシャフト52を備えている。インクヘッド
キャリッジ51には、このガイドシャフト52が挿通さ
れる挿通孔51aが形成されており、この挿通孔51a
にガイドシャフト52が挿通されることにより、インク
ヘッドキャリッジ51は、このガイドシャフト52の延
長方向にスライド移動自在に支持されている。
【0034】また、上記主走査方向の一方側には駆動モ
ータ53が配設されている。この駆動モータ53の出力
軸53aにはタイミングベルトプーリ54が回転一体に
取り付けられている一方、上記主走査方向の他方側にも
同様のタイミングベルトプーリ55が配設されている。
これら両タイミングベルトプーリ54,55の間にはタ
イミングベルト56が架け渡されており、このタイミン
グベルト56の一部が上記インクヘッドキャリッジ51
に固定されている。このため、上記駆動モータ53の駆
動に伴うタイミングベルト56の走行によってインクヘ
ッドキャリッジ51が主走査方向に移動可能となってい
る。このインクヘッドキャリッジ51の移動は、駆動モ
ータ53の回転方向に応じて往復移動(往路移動、復路
移動)される。
【0035】上記インクヘッドキャリッジ51には画像
形成手段としてのインクヘッド57が保持されていると
共に図示しないインクタンク及び乾燥促進液タンクが搭
載されている。具体的には、インクヘッドキャリッジ5
1には、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シア
ン),Bk(ブラック)の各インクを個別に収容した4
個のインクタンクが主走査方向に並べられて搭載されて
いると共に、ブラックインクの乾燥を促進するための乾
燥促進液を収容した乾燥促進液タンクが搭載されてい
る。
【0036】尚、上記乾燥促進液は、染料系の材料であ
って、ブラックインクと混ざり合っても黒色の色相を変
化させないかまたは人の視覚では黒色の色相の変化が分
からない程度の着色を有する液体または無色の液体で成
っている。また、ブラックインクとしては、黒色の再現
性が良好な顔料系インクが採用されている。
【0037】また、インクヘッド57は、これらタンク
に図示しない供給路を経て個別に繋がる複数のノズルが
設けられたイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各
インクヘッド(インク吐出部)58a〜58dと2つの
乾燥促進液ヘッド(乾燥促進液吐出部)58e,58f
とを備えている(図4参照)。これらヘッド58a〜5
8fの配置状態としては、インクヘッドキャリッジ51
がホームポジション(印字開始位置)にある場合におい
て、走査方向前側(図4における右側)から、第1の乾
燥促進液ヘッド58e、ブラックインクヘッド58d、
第2の乾燥促進液ヘッド58f、シアンインクヘッド5
8c、マゼンタインクヘッド58b、イエローインクヘ
ッド58aの順で配置されている。これら各インクヘッ
ド58a〜58dに形成されているノズルはそれぞれ複
数箇所に設けられており、用紙搬送方向(図4の矢印II
I方向)に沿って、同色のインクを吐出するためのノズ
ルが一直線上に配置されている。また、乾燥促進液を吐
出するために各乾燥促進液ヘッド58e,58fに形成
されているノズルも用紙搬送方向に沿って一直線上に配
置されている。各ノズル列は、それぞれ例えば64個の
ノズルから構成されており、600dpiの解像度とな
っている。
【0038】また、図2の如く、本カラーインクジェッ
トプリンタ1は各部を制御する制御装置6を有してい
る。尚、以下に説明するカラーインクジェットプリンタ
1での処理および動作は、特に断らない限り制御装置6
が制御するものとする。
【0039】−プリント動作の説明− 本カラーインクジェットプリンタ1のプリント動作が開
始されると、先ず、給紙トレイ3に載置されている記録
用紙Sの1枚が、ピックアップローラ11により取り出
され、給紙ローラ12により搬送路13に導かれる。そ
の後、この記録用紙Sは、PSローラ14によって画像
情報に対して用紙先端が位置合わせされて、インクヘッ
ド57に対向する画像形成位置16に搬送される。そし
て、記録用紙Sが画像形成位置16を通過する際に、記
録用紙Sの位置及び画像情報に基づいて各インクヘッド
58a〜58d及び乾燥促進液ヘッド58e,58fに
備えられた各ノズルから各色のインク滴及び乾燥促進液
滴が個別に吐出されることにより、記録用紙Sの上面に
対して画像形成が行われる。
【0040】この画像形成動作を具体的に説明すると、
記録用紙Sが画像形成位置16まで搬送されると、イン
クヘッドキャリッジ51がホームポジション(図3にお
ける左端位置)から図3の矢印I方向(主走査方向の往
路方向)に移動しながら、各ヘッド58a〜58fのノ
ズルから記録用紙Sに向かってインク及び乾燥促進液が
吐出され、これによって記録用紙Sへの画像形成を行っ
ていく(乾燥促進液の吐出タイミングについては後述す
る)。インクヘッドキャリッジ51が記録用紙Sの一端
部まで移動すると、記録用紙Sを所定量だけ移動(搬
送)させた後(図3に矢印IIIで示す副走査方向に移動
させた後)、停止させる。そして、インクヘッドキャリ
ッジ51が図3の矢印II方向(主走査方向の復路方向)
に移動しながら上記と同様にして画像形成が行われる。
このようにして、インクヘッドキャリッジ51の往復移
動による画像形成動作と、記録用紙Sの送り動作とが交
互に行われて記録用紙S全体への画像形成が行われる。
【0041】表面の略全域に画像が形成された記録用紙
Sは、排紙ローラ15によって排紙トレイ4に向かって
排出される。これにより、所定の画像形成が行われた記
録用紙Sが排紙トレイ4にフェースアップ状態(画像形
成面が上向きの状態)で排出される。
【0042】本形態の特徴とする動作は、記録用紙S上
に黒画素(ブラックドット)を形成する際の動作であ
る。この黒画素の形成に際しては、先ず、乾燥促進液を
記録用紙Sに付与した後、その上に重ねてブラックイン
クを付与するようにしている。
【0043】具体的には、インクヘッドキャリッジ51
がホームポジションから移動する際、つまり主走査方向
の往路方向に移動する場合において、ブラックインクヘ
ッド58dのノズルからブラックインクが記録用紙Sに
付与されるのに先立って、そのブラックインクを付与す
べき位置に、この往路方向の前側(図4の右側)に位置
する第1乾燥促進液ヘッド58eのノズルから乾燥促進
液を付与しておく。この乾燥促進液が付与された際、こ
の液は記録用紙Sに浸透し、その後に付与されるブラッ
クインクの記録用紙Sへの浸透及び乾燥を補助すること
になる。これにより、ブラックインクが付与された後の
このブラックインクの乾燥時間を短縮化することが可能
になる。
【0044】同様に、インクヘッドキャリッジ51が主
走査方向の復路方向に移動する場合においては、ブラッ
クインクヘッド58dのノズルからブラックインクが記
録用紙Sに付与される際、それに先立って、そのブラッ
クインクを付与すべき位置に、この復路方向の前側(図
4の左側)に位置する第2乾燥促進液ヘッド58fのノ
ズルから乾燥促進液を付与しておく。これによっても上
述の場合と同様にブラックインクの記録用紙Sへの浸透
及び乾燥が乾燥促進液によって補助され、ブラックイン
クの乾燥時間を短縮化することが可能になる。
【0045】また、上述したように、乾燥促進液はブラ
ックインクと混ざり合っても黒色の色相を変化させない
材料であるため、このように乾燥促進液とブラックイン
クとを重ねて記録用紙S上に付与しても黒色の再現性は
良好に確保されている。従来のようにカラーインクを下
地としてブラックインクを付与した場合には、黒色の色
相が変化してしまい所望の黒色が表現できない可能性が
あった。本形態では、この黒色の色相の変化が生じない
ため、所望の黒色を再現性良く表現することができる。
また、本形態の場合、黒画素の形成手法として、上述し
た乾燥促進液を使用した場合と使用しない場合とを混在
させた場合であっても、それぞれにおける黒色の色相は
同一となる。このため、記録用紙Sの全体において所望
の黒色を再現性良く表現することができ、高画質の画像
形成を行うことができる。
【0046】また、主走査方向の往路及び復路の両方に
おいて乾燥促進液による下地形成を予め行っておくこと
ができるため、往路と復路とで黒色の色相が異なるとい
ったこともなくなる。これによっても、記録用紙Sの全
体において所望の黒色を再現性良く表現することがで
き、高画質の画像形成を行うことができる。
【0047】更には、ブラックインクの乾燥に要する時
間を短縮するためにカラーインクを使用するといったこ
とを行わないので、カラーインクの消費量を大幅に削減
しながらもブラックインクの乾燥性の向上による高画質
化を図ることができる。特に、ファクシミリ印字を行う
際には、黒印字のみとなるため、従来のものではカラー
インクの消費量が極端に多くなってしまう不具合があっ
た。本形態では、この不具合を解消することができ、カ
ラーインクの消費量を大幅に削減して、カラーインクを
本来のカラー画像形成のために有効に利用することが可
能になる。
【0048】更に、カラーインクを重ね合わせて黒色を
表現する従来の手法では、往路と復路とで各カラーイン
クの重ね合わせの順序が異なって黒色の色相が異なって
しまう可能性があった。本形態のものは、カラーインク
を重ね合わせて黒色を表現する手法は採用していない。
従って、これによっても、記録用紙Sの全体において所
望の黒色を再現性良く表現することができ、高画質の画
像形成を行うことができる。また、これによってもカラ
ーインクの消費量を削減できる。
【0049】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態について説明する。本形態は、乾燥促進液の吐出形
態の変形例である。その他の構成及び動作は上述した第
1実施形態のものと同様である。従って、ここでは、乾
燥促進液の吐出形態についてのみ説明する。
【0050】図5は各インクヘッド58a〜58d及び
乾燥促進液ヘッド58eの配置状態を示している。この
図に示すように、本形態では、インクヘッド57がホー
ムポジションから往路方向へ移動する際の主走査方向の
最前部位置にのみ乾燥促進液ヘッド58eを設けてい
る。また、この乾燥促進液ヘッド58eは副走査方向の
長さ寸法(図中上下方向の長さ寸法)がブラックインク
ヘッド58dの副走査方向の長さ寸法の2倍に設定され
ている。具体的には、ブラックインクヘッド58dの側
方に位置する前側ヘッド部分(図5における領域A部
分)と、この前側ヘッド部分Aに連続して用紙搬送方向
の上流側(図中上側)に延びる後側ヘッド部分(図5に
おける領域B部分)とにより構成されている。つまり、
この乾燥促進液ヘッド58eは、インクヘッド57が主
走査方向の往路方向に移動している際に、この往路方向
移動時にブラックインクヘッド58dからのブラックイ
ンクによって黒画素が形成される部分への乾燥促進液の
付与と、その後の復路方向移動時にブラックインクヘッ
ド58dからのブラックインクによって黒画素が形成さ
れる部分への乾燥促進液の付与とが同時に行えるよう
に、他のインクヘッド58a〜58dに対して副走査方
向の寸法が長く形成されている。つまり、往路方向移動
時にブラックインクヘッド58dからのブラックインク
によって黒画素が形成される部分への乾燥促進液の付与
を前側ヘッド部分Aが行うと共に、復路方向移動時にブ
ラックインクヘッド58dからのブラックインクによっ
て黒画素が形成される部分への乾燥促進液の付与を後側
ヘッド部分Bが行うようになっている。これにより、イ
ンクヘッド57の往路方向移動時に、往路及び復路の下
地(乾燥促進液による下地)を同時形成するようになっ
ている。尚、各インクヘッド58a〜58dの配置順序
は上述した第1実施形態のものと同様である。
【0051】以下、本形態における黒画素の形成動作に
ついて説明する。先ず、インクヘッド57がホームポジ
ションから主走査方向の往路方向へ移動する際、ブラッ
クインクヘッド58dからのブラックインクが記録用紙
S上に付与されるのに先立ち、上記制御部6が往路及び
復路のそれぞれにおける黒画素の形成位置情報をメモリ
などの記憶装置から読み取る。そして、この読み取った
情報に基づき、復路の黒画素の印字順序を反転する処理
を行い、その処理後に復路の画像情報と往路の画像情報
とによる乾燥促進液ヘッド58eの乾燥促進液吐出制御
を行う。つまり、往路での画像形成時に、乾燥促進液ヘ
ッド58eの前側及び後側の各ヘッド部分A,Bから、
上記情報に基づいた2行分(往路分と復路分)の乾燥促
進液の吐出動作を行う。
【0052】その後、ブラックインクヘッド58dから
は、往路分のブラックインクが所定位置に付与されて往
路の画像形成動作が行われる。一方、その後の復路移動
時には、既に乾燥促進液が記録用紙S上に付与されてい
るため、これに重ね合わせるように、ブラックインクヘ
ッド58dから復路分のブラックインクが記録用紙S上
に付与されて復路の画像形成動作が行われる。このよう
な往路移動時の動作及び復路移動時の動作が交互に行わ
れて記録用紙S全体への画像形成が行われていく。
【0053】このように、本形態においても、ブラック
インクヘッド58dのノズルからブラックインクが記録
用紙Sに付与される際、それに先立って、そのブラック
インクを付与すべき位置に乾燥促進液ヘッド58eのノ
ズルから乾燥促進液を付与している。このため、ブラッ
クインクの記録用紙Sへの浸透及び乾燥が補助され、ブ
ラックインクの乾燥時間を短縮化することが可能にな
る。
【0054】また、本形態では、1個の乾燥促進液ヘッ
ド58eを備えさせるのみで往路及び復路の両方におい
てブラックインクの付与に先立った乾燥促進液の付与を
行うことができる。このため、上述した第1実施形態の
ものに比べて、インクヘッド57の構成の簡素化を図る
ことができると共に、インクヘッド57の主走査方向の
長さ寸法を短くすることができる。
【0055】(第3実施形態)次に、本発明の第3実施
形態について説明する。本形態も、乾燥促進液の吐出形
態の変形例である。その他の構成及び動作は上述した第
1実施形態のものと同様である。従って、ここでも、乾
燥促進液の吐出形態についてのみ説明する。
【0056】図6はブラックインクヘッド58d及び乾
燥促進液ヘッド58eの配置状態を示している。この図
に示すように、各ヘッド58d,58eには複数のノズ
ル59d−a,59d−b,…、59e−s,59e−
t,…が形成されている。ブラックインクヘッド58d
に形成されている複数のブラックノズル59d−a,5
9d−b,…で成るノズル列と、乾燥促進液ヘッド58
eに形成されている複数の乾燥促進液ノズル59e−
s,59e−t,…で成るノズル列とはそれぞれ副走査
方向(図中上下方向)に延びて互いに平行である。
【0057】また、各乾燥促進液ノズル59e−s,5
9e−t,…の形成位置は、ブラックノズル59d−
a,59d−b,…に対して主走査方向(図中左右方
向)で対向しない位置に形成されている。具体的には、
各乾燥促進液ノズル59e−s,59e−t,…の形成
位置は、ブラックノズル59d−a,59d−b,…の
形成位置に対して、ブラックノズル59d−a,59d
−b,…のノズル間隔の半分の距離だけ副走査方向にず
れた位置に形成されていると共に、各乾燥促進液ノズル
59e−s,59e−t,…のノズル間隔はブラックノ
ズル59d−a,59d−b,…のノズル間隔の2倍に
設定されている。つまり、一つの乾燥促進液ノズル59
e−sが、隣接する2つのブラックノズル59d−a,
59d−bに対応し、この2つのブラックノズル59d
−a,59d−bのうち少なくとも一方からブラックイ
ンクが吐出される際、その下地としての乾燥促進液をこ
れに対応する乾燥促進液ノズル59e−sが吐出する構
成となっている。これにより、乾燥促進液ノズル59e
−s,59e−t,…の個数はブラックノズル59d−
a,59d−b,…の半分に設定されている。
【0058】本形態における黒画素の形成動作において
は、先ず、ブラックインクヘッド58dからのブラック
インクが記録用紙S上に付与されるのに先立ち、上記制
御部6が主走査方向のドットの並びを「m」、副走査方
向のドットの並びを「n」として、1つの行内の副走査
方向の1番目のドット{座標位置(2n−1、m)}と
2番目のドット{座標位置(2n、m)}との黒画素の
画像情報をメモリなどの記憶装置から読み取る。そし
て、この読み取った情報に基づいて、上記1番目のドッ
トと2番目のドットとの少なくとも一方にブラックイン
クを付与する場合には、1番目のドットを形成するブラ
ックインクノズル(図6中のノズル59d−a)と2番
目のドットを形成するブラックインクノズル(図6中の
ノズル59d−b)とを主走査方向から見たときにこれ
らの間に位置する1番目の乾燥促進液ノズル(図6中の
ノズル59e−s)から乾燥促進液を吐出する。
【0059】同様に、1つの行内の副走査方向の3番目
のドット{座標位置(2(n+1)−1、m)}と4番
目のドット{座標位置(2(n+1)、m)}との黒画
素の画像情報をメモリなどの記憶装置から読み取る。そ
して、この読み取った情報に基づいて、上記3番目のド
ットと4番目のドットとの少なくとも一方にブラックイ
ンクを付与する場合には、3番目のドットを形成するブ
ラックインクノズル(図6中のノズル59d−c)と4
番目のドットを形成するブラックインクノズル(図6中
のノズル59d−d)とを主走査方向から見たときにこ
れらの間に位置する2番目の乾燥促進液ノズル(図6中
のノズル59e−t)から乾燥促進液を吐出する。
【0060】以後、同様にして2n−1番目のドットと
2n番目のドットとの画像情報に基づいてn番目の乾燥
促進液ノズルから乾燥促進液を吐出するか否かを判定
し、必要に応じて乾燥促進液ノズル59eから乾燥促進
液を吐出していく。
【0061】本形態では、上述したように、乾燥促進液
ノズル59e−s,59e−t,…の個数はブラックノ
ズル59d−a,59d−b,…の半分に設定されてい
る。このため、インクヘッドの製造コストの削減を図る
ことができると共に、乾燥促進液の消費量の削減を図る
こともできる。
【0062】尚、本形態の構成は上述した第1実施形態
及び第2実施形態の両方に適用することが可能である。
また、第1実施形態に適用する場合、一方の乾燥促進液
ヘッドのみに適用してもよいし、両方の乾燥促進液ヘッ
ドに適用してもよい。
【0063】(第4実施形態)次に、本発明の第4実施
形態について説明する。本形態も、乾燥促進液の吐出形
態の変形例である。その他の構成及び動作は上述した第
1実施形態のものと同様である。従って、ここでも、乾
燥促進液の吐出形態についてのみ説明する。
【0064】図7はブラックインクヘッド58d及び乾
燥促進液ヘッド58eの配置状態を示している。この図
に示すように、各ヘッド58d,58eには複数のノズ
ルが形成されている。ブラックインクヘッド58dに形
成されている複数のブラックノズル59d,59d,…
で成るノズル列と、乾燥促進液ヘッド58eに形成され
ている複数の乾燥促進液ノズル59e,59e,…で成
るノズル列とはそれぞれ副走査方向に延びて互いに平行
である。また、各乾燥促進液ノズル59e,59e,…
の形成位置は、ブラックノズル59d,59d,…に対
して主走査方向で対向する位置に形成されている。
【0065】本形態の特徴として、ブラックノズル列と
乾燥促進液ノズル列との間隔は、主走査方向の印字ドッ
トピッチをPとした場合、「(d+1/2)P」に設定
されている(dは1以上の整数)。
【0066】本実施形態では、主走査方向のブラックイ
ンクの2個のドットに対して、1個の乾燥促進液のドッ
トが対応して吐出される構成とし、更に乾燥促進液の消
費量を削減可能とするものである。
【0067】インクヘッド57が往路方向に移動してブ
ラックインクを吐出するのに先立ち、制御部6が1つの
行内の主走査方向の1番目のドットと2番目のドットの
黒画素の画像情報をメモリなどの記憶装置から読み取
る。そして、この読み取った情報に基づいて、1番目の
ドットと2番目のドットとの少なくとも一方にブラック
インクを付与する場合には、1番目のドットと2番目の
ドットとを形成するブラックインクノズルと同じ主走査
方向位置にある乾燥促進液ノズルから乾燥促進液を吐出
する。尚、この1番目のドットと2番目のドットとを形
成するブラックインクノズルは、同一のノズルであって
もよいし、個別のノズル(主走査方向に複数のブラック
インクノズルを配置した場合)であってもよい。
【0068】次に、インクヘッド57の全体が主走査方
向に1ピッチだけ移動してブラックインクノズル59d
から1番目のドットのブラックインクが吐出される。こ
のとき、ブラックドットは、その中心が乾燥促進液のド
ット中心と主走査方向に約半ピッチずれて形成される。
尚、上述した第3実施形態におけるノズル配置では、イ
ンクヘッド57が1ピッチ移動する毎に乾燥促進液が吐
出される構成になっていたが、本形態では、2回のピッ
チ移動毎に1回の乾燥促進液の吐出を行えばよい。その
後、更にインクヘッド57全体が主走査方向に1ピッチ
だけ移動してブラックインクノズルから2番目のドット
のブラックインクが吐出される。このとき、ブラックド
ットは、その中心が乾燥促進液のドット中心と主走査方
向に約半ピッチずれて形成される。
【0069】次に、制御部6が1つの行内の主走査方向
の3番目のドットと4番目のドットの黒画素の画像情報
をメモリなどの記憶装置から読み取る。そして、以降の
ドットに対しても、「2m−1」番目のドットと「2
m」番目のドットとの画像情報に基づいて乾燥促進液ノ
ズルから「m番目」の乾燥促進液を吐出するか否かを判
断して上記と同様の画像形成動作を行う。
【0070】このように、ブラックインクの主走査方向
の2個のドットに対して1個の乾燥促進液のドットが対
応した構成となっているため、更に乾燥促進液の消費量
を削減することができる。尚、本形態におけるノズル配
置は、上述した第1実施形態及び第2実施形態の両方に
適用することが可能である。また、第1実施形態に適用
する場合、一方の乾燥促進液ヘッドのみに適用してもよ
いし、両方の乾燥促進液ヘッドに適用してもよい。
【0071】(第5実施形態)次に、本発明の第5実施
形態について説明する。本形態も、乾燥促進液の吐出形
態の変形例である。具体的には、上述した第3実施形態
の構成と第4実施形態の構成とを併せもたせた構成とし
たものである。その他の構成及び動作は上述した第1実
施形態のものと同様である。従って、ここでも、乾燥促
進液の吐出形態についてのみ説明する。
【0072】図8はブラックインクヘッド58d及び乾
燥促進液ヘッド58eの配置状態を示している。この図
に示すように、各乾燥促進液ノズル59e,59e,…
の形成位置は、ブラックノズル59d,59d,…の形
成位置に対して、ブラックノズル59d,59d,…の
ノズル間隔の半分の距離だけ副走査方向にずれた位置に
形成されていると共に、各乾燥促進液ノズル59e,5
9e,…のノズル間隔はブラックノズル59d,59
d,…のノズル間隔の2倍に設定されている。つまり、
一つの乾燥促進液ノズル59eが、隣接する2つのブラ
ックノズル59d,59dに対応し、この2つのブラッ
クノズル59d,59dのうち少なくとも一方からブラ
ックインクが吐出される際、その下地としての乾燥促進
液をこの乾燥促進液ノズル59が吐出する構成となって
いる。
【0073】また、ブラックノズル列と乾燥促進液ノズ
ル列との間隔は、主走査方向の印字ドットピッチをPと
した場合、(d+1/2)Pに設定されている(dは1
以上の整数)。
【0074】つまり、主走査方向のブラックインクの2
個のドットに対して、1個の乾燥促進液のドットが対応
して吐出される構成となっている。
【0075】この構成により、主走査方向のブラックイ
ンクの2個のドットと副走査方向のブラックインクの2
個のドットとの合計4個のドットに対して、1個の乾燥
促進液のドットが対応して吐出される構成とし、乾燥促
進液の消費量を大幅に削減可能とするものである。
【0076】本形態における黒画素の形成動作において
は、先ず、ブラックインクヘッド58dからのブラック
インクが記録用紙S上に付与されるのに先立ち、上記制
御部6が主走査方向のドットの並びを「m」、副走査方
向のドットの並びを「n」として、1つの行内の主走査
方向の1番目のドット{座標位置(2n−1、2m−
1)}と、2番目のドット{座標位置(2n−1、2
m)}と、主走査方向の1番目のドットと同じ副走査方
向列の2番目のドット(以下、3番目のドットと呼ぶ)
{座標位置(2n、2m−1)}と、主走査方向の2番
目のドットと同じ副走査方向列の2番目のドット(以
下、4番目のドットと呼ぶ){座標位置(2n、2
m)}との黒画素の画像情報をメモリなどの記憶装置か
ら読み取る。そして、この読み取った情報に基づいて、
上記1番目〜4番目のドットの少なくとも1つにブラッ
クインクを付与する場合には、1番目のドットを形成す
るブラックインクノズルと3番目のドットを形成するブ
ラックインクノズルとを主走査方向から見たときにこれ
らの間に位置する1番目の乾燥促進液ノズルから乾燥促
進液を吐出する。次に、インクヘッドの全体が主走査方
向に1ピッチだけ移動してブラックインクノズルから1
番目または3番目のドットのブラックインクが吐出され
る。その後、更に、インクヘッドの全体が主走査方向に
1ピッチだけ移動してブラックインクノズルから2番目
または4番目のドットのブラックインクが吐出される。
尚、上述した第3実施形態におけるノズル配置では、イ
ンクヘッドが1ピッチ移動する毎に乾燥促進液が吐出さ
れる構成になっていたが、本形態では、2回のピッチ移
動毎に1回の乾燥促進液の吐出を行えばよい。
【0077】そして、以降のドットに対しても、「4n
−3」番目のドット{座標位置(2n−1、2m−
1)}、「4n−2」番目のドット{座標位置(2n−
1、2m)}、「4n−1」番目のドット{座標位置
(2n、2m−1)}、「4n」番目のドット{座標位
置(2n、2m)}の画像情報に基づき乾燥促進液ノズ
ル59eから(n、m)番目の乾燥促進液を吐出するか
否かを判断して上記と同様の画像形成動作を行う。
【0078】本形態では、上述したように、ブラックイ
ンクの4個のドットに対して1個の乾燥促進液のドット
が対応した構成となっているため、乾燥促進液の消費量
の大幅な削減を図ることができる。また、ノズル数の削
減に伴いインクヘッドの製造コストの削減を図ることも
できる。尚、本形態におけるノズル配置は、上述した第
1実施形態及び第2実施形態の両方に適用することが可
能である。また、第1実施形態に適用する場合、一方の
乾燥促進液ヘッドのみに適用してもよいし、両方の乾燥
促進液ヘッドに適用してもよい。
【0079】(第6実施形態)次に、本発明の第6実施
形態について説明する。本形態は各インクヘッドの吐出
制御の変形例である。
【0080】上述した実施形態では、インクヘッド57
の主走査方向の操作制御は1ピッチずつインクヘッド5
7を機械的に送ることにより行っていた。本形態では、
インクヘッド57を主走査方向に連続して移動させなが
ら、クロック制御を行って、インク及び乾燥促進液の吐
出タイミングを制御しようとするものである。
【0081】図9(a)は、所定の基本クロックが規定
されている状態で、乾燥促進液吐出パルスとブラックイ
ンク吐出パルスとの時間的間隔が、インクヘッド57が
走査されて乾燥促進液とブラックインクとが吐出される
時間的間隔のL倍(Lは1以上の整数)に設定した態様
のタイミングチャートである。
【0082】一方、図9(b)は、所定の基本クロック
が規定されている状態で、乾燥促進液吐出パルスとブラ
ックインク吐出パルスとの時間的間隔は、インクヘッド
が走査されて乾燥促進液とブラックインクとが吐出され
る時間的間隔の(L+1/2)倍に設定した態様のタイ
ミングチャートである。
【0083】このような制御によって、走査機構の構成
を簡素化することができ、更にドット位置精度の高い制
御が可能になる。尚、本実施形態においては、図9
(a)、(b)の制御方法を任意に選択して種々多様な
制御を実施することが可能である。
【0084】−その他の実施形態− 上述した各実施形態では、黒画素の形成に関する乾燥促
進液の吐出形態について述べた。これは、特に、乾燥に
長い時間を要する顔料系のブラックインクを使用するも
のを例に挙げたためである。本発明は、これに限らず、
乾燥促進液を使用することによってカラーインクの乾燥
時間をも短縮させたい要求がある場合には、上記各実施
形態と同様の動作をカラーインクによる画像形成手法と
して適用してもよい。
【0085】
【発明の効果】以上のように、本発明では、インクジェ
ット画像形成装置に対して、インク滴の乾燥を促進させ
るための乾燥促進液を吐出する乾燥促進液吐出部を設
け、この乾燥促進液吐出部をインク吐出部の主走査方向
の両側に配置させることで、インク滴が付与されるべき
記録媒体上の所定位置に何れか一方の乾燥促進液吐出部
が乾燥促進液を吐出するようにしている。このため、イ
ンクの乾燥時間が短縮化されて、後続の記録媒体の接触
による画像の乱れが防止できると共に、単位時間当たり
の画像形成枚数の増加が図れ、インクジェット画像形成
装置の高性能化を図ることができる。また、往路と復路
とでは同一の画像形成動作が行われるため、画像形成手
段の走査方向によって画像の色相が異なるといったこと
もなく、高画質の画像形成を実現できる。更に、他の色
のインクを使用して乾燥に要する時間を短縮化するとい
った手法ではないので、他の色のインクの消費量を大幅
に削減することが可能であり、且つこの他の色のインク
を本来の画像形成のために有効に利用することができ
る。
【0086】また、乾燥促進液吐出部をインク吐出部の
片側のみに配置して、往路及び復路においてインク滴が
付与されるべき記録媒体上の所定位置にその往路移動中
に乾燥促進液を吐出するようにした場合には、画像形成
手段の主走査方向の寸法を縮小でき、装置全体としての
コンパクト化に寄与できる。
【0087】また、乾燥促進液を、その上にインクが付
与された際に、そのインクの色相に変化を与えない色を
有するかまたは無色の液体で成した場合には、インクの
再現性を良好に確保することができ、インク乾燥時間の
短縮化と画像の高画質化とを両立できて、インクジェッ
ト画像形成装置の実用性の向上を図ることができる。
【0088】更に、乾燥促進液吐出部に形成された複数
の乾燥促進液ノズルを、インク吐出部に形成されたイン
クノズルに対して副走査方向に1/2ピッチだけずらせ
て配置させると共に、互いに隣り合う乾燥促進液ノズル
同士の間隔寸法をインクノズルの間隔寸法の2倍の長さ
に設定した場合には、乾燥促進液ノズルの数をインクノ
ズルの数の半分としながらも上記効果を奏することがで
き、画像形成手段の構成の簡素化を図ることができると
共に、乾燥促進液の消費量を削減することもできる。
【0089】加えて、乾燥促進液のノズル列の位置を、
インクノズルから、このインクノズルの主走査方向の走
査ピッチの(d+1/2)倍の距離を存した位置に配置
させた場合には、インクの2個のドットに対して1個の
乾燥促進液ドットが対応することになるため、これによ
っても乾燥促進液の消費量を削減することができる。
【0090】これら2つのノズルの配置構成を組み合わ
せれば、インクの4個のドットに対して1個の乾燥促進
液ドットを対応させることが可能となり、この乾燥促進
液の消費量を大幅に削減することができ、乾燥促進液の
補充頻度を低減できて装置のランニングコストの削減を
図ることができる。
【0091】インク及び乾燥促進液の吐出タイミングの
制御手法として、画像形成手段を主走査方向に移動さ
せ、クロック制御を行ってインク及び乾燥促進液の吐出
タイミングを制御するようにした場合には、走査機構の
構成を簡素化することができ、ドット形成の位置精度の
高い制御を行うことが可能になって、更なる高画質の画
像形成が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るカラーインクジェットプリンタ
の外観を示す斜視図である。
【図2】カラーインクジェットプリンタの内部構造を示
す図である。
【図3】インクジェット機構を示す斜視図である。
【図4】第1実施形態における各ヘッドの配置状態の概
略を示す図である。
【図5】第2実施形態における各ヘッドの配置状態の概
略を示す図である。
【図6】第3実施形態における各ヘッドのノズル配置状
態の概略を示す図である。
【図7】第4実施形態における各ヘッドのノズル配置状
態の概略を示す図である。
【図8】第5実施形態における各ヘッドのノズル配置状
態の概略を示す図である。
【図9】第6実施形態におけるブラックインクと乾燥促
進液との吐出タイミングを示すタイミングチャート図で
ある。
【符号の説明】
1 カラーインクジェットプリンタ(インクジェ
ット画像形成装置) 57 インクヘッド(画像形成手段) 58d ブラックインクヘッド(インク吐出部) 58e,58f 乾燥促進液ヘッド(乾燥促進液吐出
部) 59d ブラックノズル 59e 乾燥促進液ノズル S 記録用紙(記録媒体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 幹広 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平11−10856(JP,A) 特開 平11−268260(JP,A) 特開 平10−114061(JP,A) 特開2000−218772(JP,A) 特開2002−36517(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/01

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成手段からインク滴を吐出して記
    録媒体上に画像形成を行うインクジェット画像形成装置
    において、 上記画像形成手段には、インク滴を吐出するインク吐出
    部と、インク滴の乾燥を促進させるための乾燥促進液を
    吐出する乾燥促進液吐出部とが設けられており、 上記乾燥促進液吐出部はインク吐出部の主走査方向の両
    側に配置されていて、インク吐出部からインク滴が吐出
    される前に、そのインク滴が付与されるべき記録媒体上
    の所定位置に何れか一方の乾燥促進液吐出部が乾燥促進
    液を吐出する構成とされ 上記乾燥促進液吐出部に形成された複数の乾燥促進液ノ
    ズルは、インク吐出部に形成されたインクノズルに対し
    て副走査方向に1/2ピッチだけずらせて配置されてい
    ると共に、互いに隣り合う乾燥促進液ノズル同士の間隔
    寸法はインクノズルの間隔寸法の2倍の長さに設定され
    ていることを特徴とするインクジェット画像形成装置。
  2. 【請求項2】 画像形成手段からインク滴を吐出して記
    録媒体上に画像形成を行うインクジェット画像形成装置
    において、 上記画像形成手段には、インク滴を吐出するインク吐出
    部と、インク滴の乾燥を促進させるための乾燥促進液を
    吐出する乾燥促進液吐出部とが設けられており、 上記乾燥促進液吐出部はインク吐出部の主走査方向の両
    側に配置されていて、インク吐出部からインク滴が吐出
    される前に、そのインク滴が付与されるべき記録媒体上
    の所定位置に何れか一方の乾燥促進液吐出部が乾燥促進
    液を吐出する構成とされ 上記乾燥促進液吐出部に形成された複数の乾燥促進液ノ
    ズル及びインク吐出部に形成された複数のインクノズル
    は、副走査方向に沿って延びるノズル列をそれぞれ形成
    し、 乾燥促進液のノズル列の位置は、インクノズルから、こ
    のインクノズルの主走査方向の走査ピッチの(d+1/
    2)倍(dは1以上の整数)の距離を存した位 置に配置
    され ていることを特徴とするインクジェット画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 画像形成手段からインク滴を吐出して記
    録媒体上に画像形成を行うインクジェット画像形成装置
    において、 上記画像形成手段には、インク滴を吐出するインク吐出
    部と、インク滴の乾燥を促進させるための乾燥促進液を
    吐出する乾燥促進液吐出部とが設けられており、 上記乾燥促進液吐出部はインク吐出部の主走査方向の両
    側に配置されていて、インク吐出部からインク滴が吐出
    される前に、そのインク滴が付与されるべき記録媒体上
    の所定位置に何れか一方の乾燥促進液吐出部が乾燥促進
    液を吐出する構成とされ 上記乾燥促進液吐出部に形成された複数の乾燥促進液ノ
    ズル及びインク吐出部に形成された複数のインクノズル
    は、副走査方向に沿って延びるノズル列をそれぞれ形成
    し、 各乾燥促進液ノズルは、各インクノズルに対して副走査
    方向に1/2ピッチだけずらせて配置されていると共
    に、互いに隣り合う乾燥促進液ノズル同士の間隔寸法は
    インクノズルの間隔寸法の2倍の長さに設定されている
    一方、 乾燥促進液のノズル列の位置は、インクノズルから、こ
    のインクノズルの主走査方向の走査ピッチの(d+1/
    2)倍(dは1以上の整数)の距離を存した位置に配置
    され ていることを特徴とするインクジェット画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 画像形成手段からインク滴を吐出して記
    録媒体上に画像形成を行うインクジェット画像形成装置
    において、 上記画像形成手段には、インク滴を吐出するインク吐出
    部と、インク滴の乾燥を促進させるための乾燥促進液を
    吐出する乾燥促進液吐出部とが設けられており、 上記乾燥促進液吐出部は、画像形成手段がホームポジシ
    ョンから主走査方向に移動する際の移動方向のインク吐
    出部前側にのみ配置されていて、インク吐出部が主走査
    方向の往路と復路とにおいてインク滴が吐出される前
    に、この往路及び復路においてインク滴が付与されるべ
    き記録媒体上の所定位置にその往路移動中に乾燥促進液
    を吐出する構成とされ 上記乾燥促進液吐出部に形成された複数の乾燥促進液ノ
    ズルは、インク吐出部に形成されたインクノズルに対し
    て副走査方向に1/2ピッチだけずらせて配置されてい
    ると共に、互いに隣り合う乾燥促進液ノズル同士の間隔
    寸法はインクノズルの間隔寸法の2倍の長さに設定され
    ていることを特徴とするインクジェット画像形成装置。
  5. 【請求項5】 画像形成手段からインク滴を吐出して記
    録媒体上に画像形成を行うインクジェット画像形成装置
    において、 上記画像形成手段には、インク滴を吐出するインク吐出
    部と、インク滴の乾燥を促進させるための乾燥促進液を
    吐出する乾燥促進液吐出部とが設けられており、 上記乾燥促進液吐出部は、画像形成手段がホームポジシ
    ョンから主走査方向に移動する際の移動方向のインク吐
    出部前側にのみ配置されていて、インク吐出部が主走査
    方向の往路と復路とにおいてインク滴が吐出される前
    に、この往路及び復路においてインク滴が付与されるべ
    き記録媒体上の所定位置にその往路移動中に乾燥促進液
    を吐出する構成とされ 上記乾燥促進液吐出部に形成された複数の乾燥促進液ノ
    ズル及びインク吐出部に形成された複数のインクノズル
    は、副走査方向に沿って延びるノズル列をそれぞれ形成
    し、 乾燥促進液のノズル列の位置は、インクノズルから、こ
    のインクノズルの主走査方向の走査ピッチの(d+1/
    2)倍(dは1以上の整数)の距離を存した位置に配置
    され ていることを特徴とするインクジェット画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 画像形成手段からインク滴を吐出して記
    録媒体上に画像形成を行うインクジェット画像形成装置
    において、 上記画像形成手段には、インク滴を吐出するインク吐出
    部と、インク滴の乾燥を促進させるための乾燥促進液を
    吐出する乾燥促進液吐出部とが設けられており、 上記乾燥促進液吐出部は、画像形成手段がホームポジシ
    ョンから主走査方向に移動する際の移動方向のインク吐
    出部前側にのみ配置されていて、インク吐出部が主走査
    方向の往路と復路とにおいてインク滴が吐出される前
    に、この往路及び復路においてインク滴が付与されるべ
    き記録媒体上の所定位置にその往路移動中に乾燥促進液
    を吐出する構成とされ 上記乾燥促進液吐出部に形成された複数の乾燥促進液ノ
    ズル及びインク吐出部に形成された複数のインクノズル
    は、副走査方向に沿って延びるノズル列をそれぞれ形成
    し、 各乾燥促進液ノズルは、各インクノズルに対して副走査
    方向に1/2ピッチだけずらせて配置されていると共
    に、互いに隣り合う乾燥促進液ノズル同士の間隔寸法は
    インクノズルの間隔寸法の2倍の長さに設定されている
    一方、 乾燥促進液のノズル列の位置は、インクノズルから、こ
    のインクノズルの主走査方向の走査ピッチの(d+1/
    2)倍(dは1以上の整数)の距離を存した位置に配置
    され ていることを特徴とするインクジェット画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のうち何れか一つに記載の
    インクジェット画像形成装置において、 乾燥促進液は、その上にインクが付与された際に、その
    インクの色相に変化を与えない色を有するかまたは無色
    の液体で成っていることを特徴とするインクジェット画
    像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項4〜6のうち何れか一つに記載の
    インクジェット画像形成装置におけるインクジェット画
    像形成方法であって、 画像形成手段がホームポジションから主走査方向に移動
    する往路移動時にインク吐出部がインクを吐出するのに
    先立って、主走査方向の往路移動時及び復路移動時のそ
    れぞれにおける画像形成情報を取得し、 上記復路移動時の画像情報に対して、画像情報の反転処
    理を行い、 その後、往路移動時の画像情報と反転処理した復路移動
    時の画像情報とに基づいて、往路移動中に往路及び復路
    の2行分の乾燥促進液の吐出動作を乾燥促進液吐出部に
    行わせることを特徴とするインクジェット画像形成方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項1または4記載のインクジェット
    画像形成装置におけるインクジェット画像形成方法であ
    って、 画像形成手段が主走査方向に移動してインク吐出部がイ
    ンクを吐出するのに先立って、1つの行における副走査
    方向に並ぶ互いに隣り合う「2n−1」番目と「2n」
    番目のドットの対の画像情報を少なくとも一対読み取り
    (nは1以上の整数)、 上記画像情報に基づいて上記ドットの対の少なくとも一
    方に対してインクノズルからインクを吐出する際、上記
    ドットの対に対応する「n番目」乾燥促進液ノズルから
    乾燥促進液を吐出することを特徴とするインクジェット
    画像形成方法。
  10. 【請求項10】 請求項2または5記載のインクジェッ
    ト画像形成装置におけるインクジェット画像形成方法で
    あって、 画像形成手段が主走査方向に移動してインク吐出部がイ
    ンクを吐出するのに先立って、1つの行における主走査
    方向に並ぶ互いに隣り合う「2m−1」番目と「2m」
    番目のドットの対の画像情報を少なくとも一対読み取り
    (mは1以上の整数)、 上記画像情報に基づいて上記ドットの対の少なくとも一
    方に対してインクを吐出する際、画像形成手段の主走査
    方向への2ピッチ移動毎に上記ドットの対に対応する乾
    燥促進液ノズルから乾燥促進液を吐出することを特徴と
    するインクジェット画像形成方法。
  11. 【請求項11】 請求項3または6記載のインクジェッ
    ト画像形成装置におけるインクジェット画像形成方法で
    あって、 画像形成手段が主走査方向に移動してインク吐出部がイ
    ンクを吐出するのに先立って、特定位置の周囲で互いに
    隣接する4つのインクドットの画像情報を少なくとも読
    み取り、 上記画像情報に基づいて上記4つのインクドットのうち
    少なくとも一つにインクを吐出する際、上記4つのイン
    クドットの中央位置である上記特定位置に乾燥促進液を
    吐出することを特徴とするインクジェット画像形成方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項1〜6のうち何れか一つに記載
    のインクジェット画像形成装置におけるインクジェット
    画像形成方法であって、 画像形成手段を主走査方向に移動させ、クロック制御を
    行ってインク及び乾燥促進液の吐出タイミングを制御す
    ることを特徴とするインクジェット画像形成方法。
  13. 【請求項13】 請求項1〜7のうち何れか1つに記載
    のインクジェット画像形成装置において、 乾燥促進液に重ねて記録媒体上に付与されるインクは顔
    料系のブラックインクであることを特徴とするインクジ
    ェット画像形成装置。
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