JP2004084934A5 - - Google Patents

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JP2004084934A5
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【書類名】 明細書
【発明の名称】管継手
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソケット及び該ソケットに挿入連結されるプラグを有する管継手におけるソケットにおいて、
導管接続用の第1端部と、プラグ接続用の第2端部とを有する流体通路と、
該流体通路内に設けられ、同流体通路の第1端部側と第2端部側の間の流体の流れを許容する開位置と、流体の流れを阻止する閉位置との間で可動とされた開閉バルブと、
を有し、
開閉バルブには、上記閉位置にあるときに上記流体通路の上記第2端部側を当該管継手の外部と連通するとともに、上記開閉バルブが上記開位置にあるときに閉止されるパージ流路が設けられている
ことを特徴とするソケット。
【請求項2】
上記流体通路に交差するように設けられたバルブ設定孔と、
上記流体通路に整合連通された貫通孔を有するパッキンと、
を有し、
上記開閉バルブが、円柱状とされ、上記バルブ設定孔内に同軸状に設定されており、その中心軸線を中心にして上記開位置と閉位置との間で回動可能とされ、上記開位置と閉位置との間で回動するときに、上記パッキンに密封係合して摺動する外周面を有し、
上記パージ流路は、一端に上記開閉バルブの上記外周面に開口する内側開口を有し、他端に当該管継手の外部に連通される外側開口を有しており、上記内側開口は、上記開閉バルブが上記開位置にあるときに上記パッキンに密封係合して閉止され、上記開閉バルブが上記閉位置にあるときに上記パッキンとの密封係合から外され、上記流体通路の第2端部側に連通されるようにされている
ことを特徴とする請求項1に記載のソケット。
【請求項3】
上記バルブ設定孔が円形の断面とされ、上記流体通路と直交するように設定され、
上記バルブ設定孔の周壁面に、上記流体通路が交差して一対の開口が形成され、
上記パッキンが、その貫通孔が上記一対の開口のうちの一方と整合連通するようにされており、バルブ設定孔の軸線を中心にして円弧状とされた密封係合面を有し、
上記開閉バルブの上記外周面は、上記パッキンの密封係合面に密封係合して摺動する直径とされ、
該外周面と上記バルブ設定孔の周壁面との間には隙間が形成され、上記一対の開口のうちの他方は、該隙間に連通されており、
上記開閉バルブは、該開閉バルブの軸線に対して直角に直径方向に延びて当該開閉バルブを貫通し、同開閉バルブの上記外周面に開口するバルブ孔を有し、
該バルブ孔は、開閉バルブが上記開位置にあるときに、上記パッキンの貫通孔に連通され、開閉バルブが上記閉位置にあるときに、同貫通孔との連通が遮断されるようにされており、
パージ流路の上記内側開口は、上記開閉バルブが上記開位置にあるときに上記パッキンの密封係合面により閉止され、同開閉バルブが上記閉位置にあるときに上記パッキンの密封係合面との係合が外され、上記隙間に連通される位置に開口している
ことを特徴とする請求項2に記載のソケット。
【請求項4】
第2端部側の流体通路を画定している当該ソケットの周壁に半径方向で貫通して形成された孔と、
該孔内に設定されて当該ソケットの半径方向で可動で、
当該ソケット内に挿入されたプラグに係合して該プラグをソケットに対して固定する固定位置と、
プラグとの係合が解除されプラグがソケットとの固定を解除される固定解除位置と、
の間を変位可能とされた施錠子と、
ソケットの周壁の外周に摺動可能に設定されたスリーブで、
上記施錠子を半径方向内方に押圧して同施錠子を上記固定位置とする第1の位置と、
該第1の位置よりも上記開閉バルブの側で、上記施錠子の押圧を解除し、上記施錠子が上記固定解除位置となるのを許容する第2の位置との間で摺動可能とされたスリーブと、
該スリーブを上記第1の位置に向けて付勢するスプリングと、
開閉バルブに取り付けられたカムであって、プラグがソケット内に挿入され、上記スリーブが上記第1の位置にあるときに、上記開閉バルブが閉位置から開位置とされたときに、当該スリーブに係合して、同スリーブが第2の位置とされるのを阻止するようにしたカムと
を有する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のソケット。
【請求項5】
上記第2端部側の流体通路を画定している当該ソケットの周壁に半径方向で貫通して形成された第1の孔と、
該第1の孔内に設定されて当該ソケットの半径方向で可動で、当該ソケット内に挿入されたプラグに係合して該プラグをソケットに対して固定する固定位置と、
プラグとの係合が解除されプラグがソケットとの固定を解除される固定解除位置と、
の間を変位可能とされた施錠子と、
上記ソケットの周壁の外周に摺動可能に設定され、上記施錠子を半径方向内方に押圧して同施錠子を上記固定位置とする第1の位置と、該第1の位置よりも上記開閉バルブの側で、上記施錠子の押圧を解除し、上記施錠子が上記固定解除位置となるのを許容する第2の位置との間で摺動可能とされたスリーブと、
該スリーブを上記第2の位置に向けて付勢する第1のスプリングと、
ソケットの上記周壁に半径方向で貫通して形成された第2の孔と、
該第2の孔内に半径方向で可動に設定された固定子であって、
上記第2の位置にある該スリーブと係合し、同スリーブが上記第1の位置に動かされるのを阻止する固定位置と、
該固定位置から半径方向内側に動かされて上記スリーブが上記第1の位置に向けて動かされるのを許容する固定解除位置
との間で可動とされた固定子と、
上記第2端部側の流体通路内に設定された固定子保持部材であって、
上記固定子を上記固定位置に保持する第1の位置と、
上記固定子が上記固定解除位置となるのを許容する、該第1の位置よりも上記開閉バルブの側の第2の位置と
の間で可動とされ、
上記ソケットに挿入されるプラグにより動かされて、該プラグが当該ソケットに接続される位置にきたときに、上記第2の位置とされる固定子保持部材と、
該固定子保持部材を上記第1の位置に付勢する第2のスプリングと、
を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のソケット。
【請求項6】
上記開閉バルブに取り付けられ、上記スリーブに係合されるカムを有し、該カムは
上記プラグがソケット内に挿入されて同ソケットと接続される位置にあるときに、
上記開閉バルブが上記閉位置から上記開位置に動かされるときに、上記第1のスプリングに抗して上記スリーブを上記第2の位置から第1の位置に動かし、
上記開閉バルブが上記開位置から上記閉位置に動かされるときに、上記第1のスプリングが上記スリーブを上記第1の位置から上記第2の位置に動かすようにし、
上記プラグがソケット内に挿入されていないときは上記スリーブとの係合によって、上記開閉バルブが上記閉位置から開位置に動くのを阻止するようにされている
ことを特徴とする請求項5に記載のソケット。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流量調整、残圧除去機能を備えた管継手であって、特に高圧な流体を供給する経路の着脱に適した管継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
流量調整、残圧除去機能を備え、特に高圧な流体を供給する経路の着脱に適した管継手として、手動により開閉する開閉バルブを内蔵し、該開閉バルブの開閉操作は、管継手を構成するソケット本体とプラグの接続を完了してから開操作し、開閉バルブの閉操作を完了してからソケット本体とプラグを分離するといった、操作手順が規制された管継手が多く使用されている。
【0003】
従来のこの種の管継手として、入口弁手段と通気弁手段と出口弁手段を構成する3つの開閉バルブが内部に直列に配列した構造のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特許第2694302号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような管継手では、内部に入口弁手段と通気弁手段と出口弁手段を構成する3つの開閉バルブが直列に配列された構造であるので、全長が長くなってしまい、圧力損失が大きくなり、結果として充填効率が悪くなる問題があった。また、前記開閉バルブの開閉操作を、ソケット本体とプラグの接続を完了してから開操作し、開閉バルブの閉操作を完了してからソケット本体とプラグを分離するといった、操作手順を規制する構造が複雑であり、また、前記のように内部に入口弁手段と通気弁手段と出口弁手段を構成する3つの開閉バルブが直列に配列された構造であるので、部品点数が多く、その構成が複雑となるので、管継手が大きくなる要因となり、またコストアップの要因ともなるといった問題があった。
【0006】
本発明は、上記のような従来の管継手の問題に鑑みてなされてものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、ソケット及び該ソケットに挿入連結されるプラグを有する管継手におけるソケットにおいて、
導管接続用の第1端部と、プラグ接続用の第2端部とを有する流体通路(以下に述べる実施形態の説明においては参照番号2、23で示すものに相当する)と、
該流体通路内に設けられ、同流体通路の第1端部側と第2端部側の間の流体の流れを許容する開位置と、流体の流れを阻止する閉位置との間で可動とされた開閉バルブ(3,24)と
を有し、
開閉バルブには、上記閉位置にあるときに上記流体通路の上記第2端部側を当該管継手の外部と連通するとともに、上記開閉バルブが上記開位置にあるときに閉止されるパージ流路(以下に説明する実施形態において流路3c、3d、45,46等により構成される残圧除去のための流路)が設けられている
ことを基本的特徴とするソケットを提供する。
【0008】
このソケットは、具体的には、
上記流体通路に交差するように設けられたバルブ設定孔(4、27)と、
上記流体通路に整合連通された貫通孔を有するパッキン(5、39)と、
を有し、
上記開閉バルブが、円柱状とされ、上記バルブ設定孔内に同軸状に設定されており、その中心軸線を中心にして上記開位置と閉位置との間で回動可能とされ、上記開位置と閉位置との間で回動するときに、上記パッキンに密封係合して摺動する外周面(「シール面3e」に相当)を有し、
上記パージ流路は、一端に上記開閉バルブの上記外周面に開口する内側開口を有し、他端に当該管継手の外部に連通される外側開口を有しており、上記内側開口は、上記開閉バルブが上記開位置にあるときに上記パッキンに密封係合して閉止され、上記開閉バルブが上記閉位置にあるときに上記パッキンとの密封係合から外され、上記流体通路の第2端部側に連通されるようにされる。
【0009】
更に具体的には、上記バルブ設定孔が円形の断面とされ、上記流体通路と直交するように設定される。上記バルブ設定孔の周壁面に、上記流体通路が交差して一対の開口が形成され、上記パッキンが、その貫通孔が上記一対の開口のうちの一方と整合連通するようにされており、バルブ設定孔の軸線を中心にして円弧状とされた密封係合面を有し、上記開閉バルブの上記外周面は、上記パッキンの密封係合面に密封係合して摺動する直径とされ、該外周面と上記バルブ設定孔の周壁面との間には隙間が形成され、上記一対の開口のうちの他方は、該隙間に連通されており、上記開閉バルブは、該開閉バルブの軸線に対して直角に直径方向に延びて当該開閉バルブを貫通し、同開閉バルブの上記外周面に開口するバルブ孔(3b、26)を有し、該バルブ孔は、開閉バルブが上記開位置にあるときに、上記パッキンの貫通孔に連通され、開閉バルブが上記閉位置にあるときに、同貫通孔との連通が遮断されるようにされており、パージ流路の上記内側開口は、上記開閉バルブが上記開位置にあるときに上記パッキンの密封係合面により閉止され、同開閉バルブが上記閉位置にあるときに上記パッキンの密封係合面との係合が外され、上記隙間に連通される位置に開口するようにされる。
【0010】
1つの具体的例としては、
第2端部側の流体通路を画定している当該ソケットの周壁に半径方向で貫通して形成された孔と、
該孔内に設定されて当該ソケットの半径方向で可動で、
当該ソケット内に挿入されたプラグに係合して該プラグをソケットに対して固定する固定位置と、
プラグとの係合が解除されプラグがソケットとの固定を解除される固定解除位置と、
の間を変位可能とされた施錠子(10)と、
ソケットの周壁の外周に摺動可能に設定されたスリーブ(9)で、
上記施錠子を半径方向内方に押圧して同施錠子を上記固定位置とする第1の位置と、
該第1の位置よりも上記開閉バルブの側で、上記施錠子の押圧を解除し、上記施錠子が上記固定解除位置となるのを許容する第2の位置との間で摺動可能とされたスリーブと、
該スリーブを上記第1の位置に向けて付勢するスプリング(11)と、
開閉バルブに取り付けられたカム(3f)であって、プラグがソケット内に挿入され、上記スリーブが上記第1の位置にあるときに、上記開閉バルブが閉位置から開位置とされたときに、当該スリーブに係合して、同スリーブが第2の位置とされるのを阻止するようにしたカムと
を有する。
【0011】
他の具体的例としては、
上記第2端部側の流体通路を画定している当該ソケットの周壁に半径方向で貫通して形成された第1の孔と、
該第1の孔内に設定されて当該ソケットの半径方向で可動で、当該ソケット内に挿入されたプラグに係合して該プラグをソケットに対して固定する固定位置と、
プラグとの係合が解除されプラグがソケットとの固定を解除される固定解除位置と、
の間を変位可能とされた施錠子(52)と、
上記ソケットの周壁の外周に摺動可能に設定され、上記施錠子を半径方向内方に押圧して同施錠子を上記固定位置とする第1の位置と、該第1の位置よりも上記開閉バルブの側で、上記施錠子の押圧を解除し、上記施錠子が上記固定解除位置となるのを許容する第2の位置との間で摺動可能とされたスリーブ(54)と、
該スリーブを上記第2の位置に向けて付勢する第1のスプリング(55)と、
ソケットの上記周壁に半径方向で貫通して形成された第2の孔と、
該第2の孔内に半径方向で可動に設定された固定子(57)であって、
上記第2の位置にある該スリーブと係合し、同スリーブが上記第1の位置に動かされるのを阻止する固定位置と、
該固定位置から半径方向内側に動かされて上記スリーブが上記第1の位置に向けて動かされるのを許容する固定解除位置
との間で可動とされた固定子と、
上記第2端部側の流体通路内に設定された固定子保持部材(「カラー61」に相当)であって、
上記固定子を上記固定位置に保持する第1の位置と、
上記固定子が上記固定解除位置となるのを許容する、該第1の位置よりも上記開閉バルブの側の第2の位置と
の間で可動とされ、
上記ソケットに挿入されるプラグにより動かされて、該プラグが当該ソケットに接続される位置にきたときに、上記第2の位置とされる固定子保持部材と、
該固定子保持部材を上記第1の位置に付勢する第2のスプリング(55)と、
を有する。
【0012】
更に、この具体的例では、上記開閉バルブに取り付けられ、上記スリーブに係合されるカム(44)を有し、該カムは
上記プラグがソケット内に挿入されて同ソケットと接続される位置にあるときに、
上記開閉バルブが上記閉位置から上記開位置に動かされるときに、上記第1のスプリングに抗して上記スリーブを上記第2の位置から第1の位置に動かし、
上記開閉バルブが上記開位置から上記閉位置に動かされるときに、上記第1のスプリングが上記スリーブを上記第1の位置から上記第2の位置に動かすようにし、
上記プラグがソケット内に挿入されていないときは上記スリーブとの係合によって、上記開閉バルブが上記閉位置から開位置に動くのを阻止するようにされる。

【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る流量調整機能、残圧除去機能を備えた管継手の実施形態を説明する。
図1乃至図6は本発明に係る管継手の実施形態の第1例を示すもので、図1は本例の管継手の平面図、図2はプラグが接続された状態の図1のA−A線断面図(開閉バルブが開状態の断面図)、図3は開閉バルブにパッキンを当接させた状態の左側面図、図4は図2のB−B線断面図、図5は図2に対応する断面図でプラグが接続された状態の開閉バルブが閉状態の断面図、図6は図5において開閉バルブとパッキンとを非断面とした断面図である。
【0020】
図面において、1はソケット本体であり、このソケット本体1は、その中央部に流路2が形成されており、ソケット本体1は図2に示すようにプラグを接続できる構成となっている。ソケット本体1は後述する開閉バルブ3の部分が図1に示すように外形が略四角形として構成されており、また開閉バルブ3の図中左右側は円筒状に形成されている。
【0021】
ソケット本体1には前記流路2に交差するように開閉バルブ3取り付け用の円形状の孔4が形成されており、この孔4内に開閉バルブ3が嵌合できる構成となっている。流路2と交差する孔4の片側(本例では図中左側)には前記流路2に連通して開閉バルブ3との間のシール機能を持ったパッキン5を収納するパッキン収納部6が形成されている。前記パッキン収納部6に嵌合するパッキン5は中央にソケット本体1側の流路2と略同径の貫通孔7を備え、さらに後述する開閉バルブ3の外周面と当接する鍔5aを備えた形状として構成されており、鍔5aは平面視での断面は図4に示すように開閉バルブ3の外周面と当接する半円形状として形成され、図3に示すように角形となっている。
【0022】
また、前記開閉バルブ3は図2からも明らかなように上部につまみ3a、及びカム部3fを備えており、その下方はソケット本体1に形成した円形状の孔4に嵌合する円筒形状をしており、さらにその中央部には、流路3bが形成されている。また開閉バルブ3の下部には残圧を除去するために下方に向けた第1流路3cが形成されており、この第1流路3cに直交して連通する残圧除去用の第2流路3dが形成されている。第2流路3dは開閉バルブ3に形成した流路3bと略平行に形成され、その開放端は図2、図4に示すようにパッキン5に対応しており、開放端は開閉バルブ3を開状態とした時にこのパッキン5により閉じることができ、また開放端は開閉バルブ3を閉状態とした時にはパッキン5の鍔5aから外れ、プラグ接続側に形成したソケット本体1の流路2と接続できる構成とな
っている(図4参照)。
【0023】
なお、第2流路3dの開放端の位置、形状を変えることにより、開閉バルブ3を操作するだけで残圧除去を徐々に或いは急激に行うことができるようにすることもできる。また開閉バルブ3の外周にはパッキン5と当接しシール機能を持つシール面3eが形成されており、パッキン5を前記パッキン収納部6に収納した状態で開閉バルブ3を孔4内に嵌合すると、パッキン5及びパッキン5の鍔5aが開閉バルブ3の外周のシール面3eに当接してシールされた状態となる。更に前記開閉バルブ3の外周面の上下にはソケット本体1との間をシールするOリング8、8が配置されている。また、開閉バルブ3の下端には、該開閉バルブ3がソケット本体1から抜け出るのを防止するストップリング3gが装着されている。
【0024】
前記カム部3fは先述した従来の管継手が備えているカム手段と同様の機能を奏するものであり、開閉バルブ3を開状態とした時に、後述するプラグPを離脱するスリーブ9の後退を制限するものであり、開閉バルブ3を閉状態とした時にはスリーブ9の後退を許容する構成となっている。
【0025】
ソケット本体1の一方には従来公知のスリーブ9及び係止部材10からなるプラグ接離機構が配置され、このスリーブ9を操作することでプラグPを接離できることになるが、本発明の特徴ではないので、この接離機構の詳細な説明は省略する。なお、図中、Pはプラグ、9はスリーブ、10は係止部材、11はスプリング、12はシール部材、13はストップリングである。またソケット本体1の他方には配管やホース等が接続できる雄ネジ、雌ネジまたは竹の子ニップル等が形成されることはいうまでもない。
【0026】
以上の構成からなる本例の管継手の作動を説明する。
図2に示す状態のように、スプリング11の弾発力に抗してスリーブ9を左側に手で後退させて係止部材10の押圧を解除した状態で、プラグPをソケット本体1に挿入し、その後、スリーブ9から手を離し、該スリーブ9がスプリング11により前進して係止部材10を押圧してプラグPを接続した後、つまみ3aをソケット本体1内の流路2と平行となる位置に操作すると、開閉バルブ3に形成した流路3bによりソケット本体1内に形成した図中左右の流路2は連通することになる。この時、パッキン5は開閉バルブ3に形成した第2流路3dの開放端を閉じる位置(図4参照)になり、これによってプラグ側に流れる圧力が第2流路3dを通って除去されることがなくなる。こうして開閉バルブ3を開状態にすることにより、プラグ側に流体を円滑に流すことができる。また、開閉バルブ3が開状態の時には前記カム部3fによりスリーブ9の後退を制限しプラグPがソケット本体1から離脱する事態を防止する。このつまみ3aの回転角度により流量調整することができる。
【0027】
また、つまみ3aをソケット本体1の流路2と直角の位置に操作すると(図5参照)、開閉バルブ3に形成した流路3bはソケット本体1内に形成した図中左右の流路2とは非連通の状態となり、流路2を閉じることができる。この閉状態になると、開閉バルブ3に形成した第2流路3dの開放端はパッキン5の鍔5aから外れることになり(図4中点線位置)、プラグP側のソケット本体1の流路2は第2流路3d、第1流路3cを介して外部に連通し、残圧が外部へ放出されることになる。また、開閉バルブ3が閉状態の時には前記カム部3fによりスリーブ9の後退の制限が解除され、スリーブ9を後退することでプラグPをソケット本体1から離脱することができる。前記開閉バルブ3の第1流路3cの孔に図示しないが雌ネジを形成させておけば、ニップルをネジ込み、該ニップルにホース等を接続して残圧をソケット本体1から遠い位置で放出できるように構成できる。
【0028】
以上のように、本例の管継手では、ソケット本体1側に設けた開閉バルブ3を操作するだけで、ソケット本体1内の流路2の連通、遮断を行うことができ、また、開閉バルブ3を閉状態にするだけで残圧除去されるため、従来のように開閉機構部を閉状態にしてから保持部材を後退させることがなく、その時に保持部材と開放手段との間から残圧が噴出してプラグPを離脱する作業者の手を汚すことがなくなる。更に、ソケット本体1の外周面とスリーブの内周面とにドレンが入り込まないので、ドレンによりスリーブの動きが悪くなるといったことがない。
【0029】
なお、本例の管継手ではソケット側に開閉バルブを設けているが、開閉バルブをプラグ側に設けることも可能である。また、スリーブを操作することによってソケットとプラグを接続する機構も同様の機能を他の構成を採用することができる。また、残圧除去のための流路の形状についても、上記本例に限定されることはない。また開閉バルブに形成する流路は必ずしもソケット本体側に形成する流路と同じ径である必要はなく、小径、或いは大径であってもよい。更にソケット本体の外形はこの本例以外に多角形等種々の形態(左右とも円筒形、左右とも多角形、多角形と円形の組み合わせ等)をとることができる。
【0030】
図7乃至図14は本発明に係る管継手の実施の形態の第2例を示したもので、図7は本例の管継手のソケット本体とプラグの接続前の状態の縦断面図、図8は図7のC−C線断面図、図9はソケット本体にプラグを接続可能位置まで挿入した状態を示す一部切欠平面図、図10(A)は図7の状態での本例の管継手での開閉バルブと筒状シール体との関係を示す縦断面図、図10(B)は横断面図、図11はカムの回転の過程で、ソケットとプラグは接続されるが開閉バルブは開いていない状態を示す一部切欠平面図、図12は図11の状態での本例の管継手での開閉バルブと筒状シール体との関係を示す弁孔の箇所での開閉バルブと筒状シール体との横断面図、図13はカムの回転によりソケットとプラグが接続し且つ開閉バルブが開いた状態を示す縦断面図、図14は図13の一部切欠平面図である。
【0031】
本例の管継手は、ソケット本体20と、このソケット本体20に着脱自在に接続するプラグ21とで構成されている。ソケット本体20は、筒状のソケット主筒体22を備え、その内部には流路23が形成されている。この流路23には、前記流路23を開閉する開閉バルブ24が組み込まれており、開閉バルブ24を挟んで流路23の一方を該流路23に流体が供給される1次側流路23a、他方を流路23からプラグ21側に流体を送り出す2次側流路23bとしている。
【0032】
前記開閉バルブ24にあっては、ボールバルブ、シャフトバルブが使用されるが、本例ではシャフトバルブが使用されている。本例のシャフトバルブからなる開閉バルブ24は、ソケット主筒体22を垂直に貫通する柱状のバルブ回転軸25の途中でソケット本体20の流路23に対応する部分にバルブ流路26を水平向きに貫通させた構造になっている。バルブ回転軸25の両端は小径部25a,25bとなっている。開閉バルブ24は、ソケット主筒体22に前記流路23と交差するように形成された孔27にその上部から挿入され、孔27の開放された上部には押え具28が螺着してソケット主筒体22に固定されている。バルブ回転軸25の両端の小径部25a,25bとその段部にはシールリング29が介在され、シールがなされている。また、ソケット主筒体22と押え具28との間にもシールリング30が介在され、シールがなされている。
【0033】
ソケット主筒体22の1次側には、内部を1次側流路23aとする固定筒体31がシールリング32を介して螺着されている。この固定筒体31の螺着に際して、この固定筒体31のフランジ部31aで抜け止めされて環状の取付け座33が該固定筒体31に嵌められて支持されている。フランジ部31aの外周と取付け座33との間には、シールリング34が介在され、シールがなされている。取付け座33と固定筒体31には、内部を1次側流路23aとするアダプタ35が固定筒体31との間にシールリング36を介して嵌合され、取付け座33の孔37に嵌められてアダプタ35に螺合されたネジ38で該アダプタ35が抜け止めされている。
【0034】
開閉バルブ24のバルブ流路26に対向する1次側流路23a内には、弾性を有する樹脂またはゴム等で形成された弁座を兼ねた筒状のパッキン39が、その先端開口部側を開閉バルブ24の外周面に接触させて配置されている。このパッキン39の後端側には、先端を前記パッキン39の後端外周に嵌合した筒状押圧体40が配置されている。前記パッキン39の外周とソケット主筒体22との間にはシールリング41が介在され、シールがなされている。1次側流路23a内には、固定筒体31と筒状押圧体40の間に介在したスプリング42が配置され、筒状押圧体40を介してパッキン39を押圧して開閉バルブ24の外周面に接触させている。
【0035】
開閉バルブ24の上端、即ちバルブ回転軸25には、該バルブ回転軸25をその軸心を中心に回転させるハンドル43が後述するカム44と一体となって固定されている。開閉バルブ24を構成するバルブ回転軸25には、開閉バルブ24が閉状態のとき、即ち、バルブ流路26とソケット本体20の流路23が不一致状態にあるとき、開となってプラグ21側の2次側流路23b内の残圧流体を除去する第1流路45と第2流路46が形成されている。
【0036】
前記第1流路45と第2流路46とは連通しており、前記第1流路45は前記バルブ流路26と同じ向きでバルブ回転軸25の外周面に開口しており、第2流路46はバルブ回転軸25の下端に開口し、バルブ流路26が閉のときソケット主筒体22に形成されている流体回収用通路47と連通するようになっている。
【0037】
前記バルブ流路26と第1流路45及び第2流路46と流体回収用通路47との関係を詳細に説明すると、バルブ流路26が閉で第1流路45及び第2流路46が開の状態から、開閉バルブ24を構成するバルブ回転軸25を開閉バルブ24の開方向に回転させたとき、開閉バルブ24が開となる前に、即ちバルブ流路26が1次側流路23a内で開口する前に、第1流路45の入口が前記パッキン39により閉じられ、バルブ流路26が1次側流路23a内で開口しているときは、第1流路45の入口が前記パッキン39により閉じられた状態にあるとともに、第2流路46と流体回収用通路47とが連通しない状態が得られるようになっている。そして、バルブ流路26が開で第1流路45及び第2流路46が閉の状態からバルブ回転軸25を開閉バルブ24の閉方向に回転させたとき、バルブ流路26がパッキン39により閉じられた後に、第1流路45の入口が前記パッキン39の端部から外れ、開状態となるとともに、第2流路46と流体回収用通路47との連通する状態が得られるように位置設定されている(図12参照)。
【0038】
ソケット主筒体22の2次側には、内部を2次側流路23bとするソケット分割筒体48が螺着されている。ソケット分割筒体48の外周とソケット主筒体22との間にはシールリング49が介在され、シールがなされている。
【0039】
ソケット分割筒体48の外周には、該ソケット分割筒体48を介してソケット主筒体22と一体となってソケット本体20の先端部を構成する先端筒体50が螺着されている。この先端筒体50の先端部には、ソケット本体20とプラグ21を接続する施錠機構51を備えている。この施錠機構51にあっては、本例では、周方向にボール等からなる施錠子52を嵌合した複数の施錠子嵌合孔53を有し、そして、先端筒体50の外周には、前進して施錠子52を求心方向に押え、後退してその押えを解放するスリーブ54が軸方向に移動自在に嵌合され、該スリーブ54はスプリング55により後退方向に付勢されている。
【0040】
更に、施錠機構51は、スリーブ54を後退位置で固定し、ソケット本体20に挿入したプラグ21の外周に形成された後述するところの係合溝79が施錠子52の係合可能な位置に達したとき固定を解くスリーブ固定手段56を備えている。
【0041】
このスリーブ固定手段56は、本例では、次のように構成されている。ソケット本体20の先端筒体50に備えた施錠子52の後方に位置して、周方向にボール等からなる固定子57を求遠心方向に出没自在に嵌合した複数の固定子嵌合孔58が先端筒体50に設けられ、そして、前記スリーブ54の内周には、後退位置で遠心方向に移動した固定子57に係止可能な係止溝59が形成されている。そして、前記先端筒体50の内部には、スプリング60により前進方向に付勢されたカラー61が軸方向に移動自在に嵌合されており、ソケット本体20とプラグ21の接続時にプラグ21の先端で押されて後退するようになっている。このカラー61の外周に、カラー61が前進位置にあるときにその外周で固定子57の没入を阻止し遠心方向に移動させる押圧凸部62が設けられているとともに、プラグ21の挿入により後退し、プラグ21の係合溝79が施錠子52の係合可能な位置に達したときに固定子57の没入を可能にする解放凹部63が設けられた構造となっている。先端筒体50の内周には、カラー61が前進位置にあるときに押圧凸部62が当たる小内径部50aを備えている。
【0042】
カラー61の外周面に形成された押圧凸部62と解放凹部63は、カラー61の外径を大径部と小径部にすることにより形成されており、そして、大径部と小径部の間に形成される段部64が、カラー61の前進位置で先端筒体50の小内径部50aに係止されて、先端筒体50から前進方向への抜け出しが防止されるようになっている。
【0043】
前述のように構成される施錠機構51には、前記カム44の回転により前記スリーブ54を前進移動させ且つ後退の規制を受ける移動規制部65が設けられている。この移動規制部65にあっては、本例では次のように構成されている。
【0044】
ソケット主筒体22の先端外周と先端筒体50の外周に跨がって軸方向に摺動自在に嵌合された規制筒66の先端部がスリーブ54の基端に螺合されて一体に固定され、一体に軸方向に動くようになっている。前記スリーブ54を後退方向に付勢するスプリング55は、規制筒66と先端筒体50との間に介装されており、スプリング55の基端は先端筒体50の外周に設けられたワッシャを介してストップリング67によって支持されている。
【0045】
前記規制筒66には前記カム44の外周面に当接するカム当接部68が後方に突設されている。前記カム44は、前記スリーブ54を前進方向に移動させるとともにスリーブ54の後退を阻止するスリーブ押圧兼スリーブ後退規制凸部44aとスリーブ54の後退を可能にするとともに後退したスリーブ54に係止してカム44の回転を阻止するスリーブ押圧解放兼カム回転規制凹部44bとを備えている。
【0046】
そして、前記カム44のスリーブ押圧解放兼カム回転規制凹部44bがスリーブ54の後端の規制筒66のカム当接部68と対向位置にあるとき、前記スリーブ54が後退位置にあり且つスリーブ固定手段56で後退位置に固定された状態にあり、前記開閉バルブ24が閉状態にあるとともに前記2次側流路23b内の残圧を除去する第1流路45及び第2流路46が開状態にあり、(図7、図10)、カム44を回転させることにより、スリーブ押圧兼スリーブ後退規制凸部44aにより前記後退位置にある前記規制筒66のカム当接部68が押圧されスリーブ54が前進位置に移動したとき、先ず、カム44の回転と一体に回転する開閉バルブ24の閉状態を保ちながら前記2次側流路23b内の残圧を除去する第1流路45及び第2流路46が閉状態となり(図11、図12)、更なるカム44の回転により前記第1流路45及び第2流路46の閉状態を保ちながら開閉バルブ24が開状態となるように設定されている(図13、図14)。
【0047】
前記カム44は、本例では、円盤の一部が直線状にカットされた形状を呈し、バルブ回転軸25の中心からの半径が一定な円弧状外周端を前記スリーブ押圧兼スリーブ後退規制凸部44aとし、カットされた部分を前記スリーブ押圧解放兼カム回転規制凹部44bとしている。
【0048】
また、ソケット主筒体22の2次側流路23b内には、ソケット本体20とプラグ21の接続時にプラグ21の先端で押されて後退して2次側流路23bを開き、プラグ21の離脱により前進して2次側流路23bを閉じる可動弁69が軸方向に移動自在に設けられている。2次側流路23bは、開閉バルブ24側が大径に、先端側が小径に形成されている。可動弁69は、2次側流路23bの小径の部分を構成する前記ソケット分割筒体48内に摺動自在に嵌合されている。そして、2次側流路23b内には、開閉バルブ24と可動弁69との間に2次側空間70が形成されている。
【0049】
可動弁69は、前端が開口し後端が閉鎖された筒状体からなり、後端の閉鎖部を弁頭71とし、筒内を流体通路72とし、筒壁には後端側に筒内外を連通する連通孔73を形成した構成となっている。この可動弁69の外周には、前記カラー61の内周に摺動自在に嵌合している筒体74が嵌合している。そして、この筒体74は可動弁69の先端部外周に設けたストップリング(図示せず)に係止し、前進が阻止されており、この筒体74はソケット分割筒体48との間に介装されているスプリング75により前進方向に付勢され、可動弁69も筒体74を介してスプリング75により前進方向に付勢された状態にある。弁頭71には鍔部76が形成されており、この鍔部76が2次側流路23bの大径側にて大径と小径との境に形成された段部77に係止することにより、可動弁69の前進位置が規制されている。
【0050】
そして、可動弁69が前進位置にあるとき、2次側流路23bの小径側を構成するソケット分割筒体48の内壁に装着したシールリング78により、ソケット分割筒体48の内壁と可動弁69の弁頭71の外周との間がシールされて2次側流路23bが閉じられ、可動弁69が後退位置にあるとき、筒壁に形成された連通孔73が2次側流路23bの大径側に開口して、2次側流路23bの大径側と可動弁69の流体通路72が連通する、即ち2次側流路23bが開くようになっている。
【0051】
なお、前記シールリング29,30,32,36,41,49,78は、いずれもOリングとバックアップリングとから構成されている。
【0052】
このようなソケット本体20に接続されるプラグ21は、その先端外周に施錠子52が嵌合する係合溝79が形成されている。また、内部に形成されたプラグ流体通路80内には、スプリング81の付勢により前進してプラグ流体通路80を閉じ、ソケット本体20側から供給される圧力流体の流体圧により後退してプラグ流体通路80を開く可動弁82が設けられている。
【0053】
このように構成された本例の管継手は、ソケット本体20とプラグ21が接続されていないとき、前記カム44のスリーブ押圧解放兼カム回転規制凹部44bがスリーブ54の後端にある規制筒66のカム当接部68と対向位置にあり、前記スリーブ54はスプリング55に付勢されて後退位置にあり、そして、スリーブ固定手段56を構成するカラー61がスプリング60に付勢されて前進位置にあって、前記スリーブ54を後退位置で固定した状態にある。また、前記開閉バルブ24は閉状態にあるとともに前記2次側流路23b内の残圧を除去する前記第1流路45及び第2流路46が開状態にある。
【0054】
そして、この状態でハンドル43を操作してカム44を回転させようとしても、カム44に備えられているスリーブ押圧解放兼カム回転規制凹部44bが、前記後退位置に固定されているスリーブ54の規制筒66のカム当接部68に係止してカム44の回転が阻止され開閉バルブ24を開くことはできない(図7、図8、図10)。
【0055】
ソケット本体20とプラグ21の接続に際し、前記の状態から、ソケット本体20にプラグ21を挿入すると、前記カラー61及び可動弁69がプラグ21の先端に押されて後退し、挿入した前記プラグ21の前記係合溝79が前記施錠子52の真下に達したとき、前記後退するカラー61の外周に設けられている解放凹部63が固定子57の下位に達して遠心方向への押圧を解放し、前記スリーブ54を固定していた固定子57の求心方向への移動を可能にし、これによりスリーブ54の固定が解かれ、ここに至って初めてスリーブ54の前進方向への移動が可能となる(図9)。
【0056】
この状態から、ハンドル43を操作してバルブ回転軸25を介してカム44を回転させると、スリーブ押圧兼スリーブ後退規制凸部44aにより前記後退位置にある前記規制筒66のカム当接部68が押圧されて前記スリーブ54が前進位置に移動し、求心方向への没入が可能となった前記施錠子52が求心方向に押圧されて前記係合溝79に係合し、これによりソケット本体20とプラグ21が接続される(図11)。
【0057】
そして、ソケット本体20とプラグ21が接続されてから、先ず、前記カム44の回転と一体に回転する開閉バルブ24がパッキン39でシールされて閉状態を保ちながら前記2次側流路23b内の残圧を除去する第1流路45及び第2流路46のうちの第1流路45がパッキン39でシールされ閉状態となるとともに、第2流路46と流体回収用通路47との連通が遮断される(図12)。
【0058】
更にカム44を回転させると、前記第1流路45及び第2流路46の閉状態を保ちながら開閉バルブ24のバルブ流路26が1次側流路23aと連通し、開状態となる(図13)。この状態で、前記前進位置にあるスリーブ54はスリーブ押圧兼スリーブ後退規制凸部44aにより後退が阻止された状態にあり、ソケット本体20とプラグ21の分離操作はできない(図14)。
【0059】
ソケット本体20とプラグ21の分離時に、ハンドル43を操作してバルブ回転軸25を介してカム44を回転させると、スリーブ押圧兼スリーブ後退規制凸部44aが前記スリーブ54を押圧して前進位置に移動させている状態を保持しながら、回転の途中で、先ず開閉バルブ24がパッキン39でシールされ閉状態となり、次いで第1流路45及び第2流路46のうちの第1流路45がパッキン39の端部から外れて開状態となるとともに、第2流路46と流体回収用通路47が連通し、前記2次側流路23b内の残圧が除去された後、更なるカム44の回転によりスリーブ押圧解放兼カム回転規制凹部44bがスリーブ54の後端と対向位置に移動し、これにより前進方向への押圧を解かれたスリーブ54はスプリング55に付勢されて後退し、前記ソケット本体20とプラグ21の施錠が解かれ、ソケット本体20とプラグ21を分離することができる。
【0060】
ソケット本体20とプラグ21を分離すると、前記プラグ21の先端により押圧され後退していたカラー56がスプリング57に付勢されて前進し、スリーブ固定手段56によって後退位置にあるスリーブ54が同位置に固定される。
【0061】
前記ソケット本体20とプラグ21の接続分離操作に際し、ソケット本体20とプラグ21の接続時には、ソケット本体20の2次側流路23b内の残圧を除去する第1流路45及び第2流路46が開状態にあるので、ソケット本体20とプラグ21の接続を容易に行うことができ、また、ソケット本体20とプラグ21の分離時には、分離の前に第1流路45及び第2流路46が開状態になりソケット本体20の2次側流路23b内の残圧を除去するので、ソケット本体20とプラグ21の分離を安全に行うこととができる。
【0062】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る管継手によれば、部品点数を抑えながら、確実に残圧除去を行うことができる。また本発明は、残圧はソケット本体から直接外部に放出する機構とするため、開閉弁を操作するだけで、残圧を除去することができ、特に高圧な流体を供給する経路に使用した場合であっても、ソケットとプラグの接続分離を安全に且つ容易に行うことができ、また、プラグ離脱時に手を汚すことがなく、また、不快な音等の発生もない。更には、構造が簡単なのでコンパクト化が可能となり、コストダウンをも図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明に係る管継手の実施の形態の第1例を示した平面図である。
【図2】
プラグが接続された状態の図1のA−A線断面図(開閉バルブが開状態の断面
図)である。
【図3】
開閉バルブにパッキンを当接させた状態の左側面図である。
【図4】
図2のB−B線断面図である。
【図5】
図2に対応する断面図でプラグが接続された状態の開閉バルブが閉状態の断面
図である。
【図6】
図5において開閉バルブとパッキンとを非断面とした断面図である。
【図7】
本発明に係る管継手の実施の形態の第2例を示したソケットとプラグの接続前
の状態の縦断面図である。
【図8】
図7のC−C線断面図である。
【図9】
ソケットにプラグを接続可能位置まで挿入した状態を示す一部切欠平面図であ
る。
【図10】
(A)は図7の状態での本例の管継手での開閉バルブと筒状シール体との関係
を示す縦断面図、(B)は横断面図である。
【図11】
カムの回転の過程で、ソケットとプラグは接続されるが開閉バルブは開いてい
ない状態を示す一部切欠平面図である。
【図12】
図11の状態での本例の管継手での開閉バルブと筒状シール体との関係を示す
弁孔の箇所での開閉バルブと筒状シール体との横断面図である。
【図13】
カムの回転によりソケットとプラグが接続し且つ開閉バルブが開いた状態を示
す縦断面図である。
【図14】
図13の一部切欠平面図である。
【符号の説明】
1 ソケット本体
2 流路
3 開閉バルブ
3a つまみ
3b 流路
3c 第1流路
3d 第2流路
3e シール面
3f カム部
3g ストップリング
4 孔
5 パッキン
5a 鍔
6 パッキン収納部
7 貫通孔
8 Oリング
9 スリーブ
10 係止部材
11 スプリング
12 シール部材
13 ストップリング
20 ソケット本体
21 プラグ
22 ソケット主筒体
23 流路
23a 1次側流路
23b 2次側流路
24 開閉バルブ
25 バルブ回転軸
25a,25b 小径部
26 バルブ流路
27 孔
28 押え具
29,30 シールリング
31 固定筒体
31a フランジ部
32 シールリング
33 取付け座
34 シールリング
35 アダプタ
36 シールリング
37 孔
38 ネジ
39 パッキン
40 筒状押圧体
41 シールリング
42 スプリング
43 ハンドル
44 カム
44a スリーブ押圧兼スリーブ後退規制凸部
44b スリーブ押圧解放兼カム回転規制凹部
45 第1流路
46 第2流路
47 流体回収用通路
48 ソケット分割筒体
49 シールリング
50 先端筒体
50a 小内径部
51 施錠機構
52 施錠子
53 施錠子嵌合孔
54 スリーブ
55 スプリング
56 スリーブ固定手段
57 固定子
58 固定子嵌合孔
59 係止溝
60 スプリング
61 カラー
62 押圧凸部
63 解放凹部
64 段部
65 移動規制部
66 規制筒
67 ストップリング
68 カム当接部
69 可動弁
70 2次側空間
71 弁頭
72 流体通路
73 連通孔
74 筒体
75 スプリング
76 鍔部
77 段部
78 シールリング
79 係合溝
80 プラグ流体通路
81 スプリング
82 可動弁
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