JP6386245B2 - 圧縮気体用バルブおよびそれを有する管継手、圧縮気体携行装置 - Google Patents

圧縮気体用バルブおよびそれを有する管継手、圧縮気体携行装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6386245B2
JP6386245B2 JP2014066851A JP2014066851A JP6386245B2 JP 6386245 B2 JP6386245 B2 JP 6386245B2 JP 2014066851 A JP2014066851 A JP 2014066851A JP 2014066851 A JP2014066851 A JP 2014066851A JP 6386245 B2 JP6386245 B2 JP 6386245B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compressed gas
hole
flow path
supply
valve body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014066851A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015190517A (ja
Inventor
田口 博章
博章 田口
寛文 下井
寛文 下井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daisen Co Ltd
Original Assignee
Daisen Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daisen Co Ltd filed Critical Daisen Co Ltd
Priority to JP2014066851A priority Critical patent/JP6386245B2/ja
Publication of JP2015190517A publication Critical patent/JP2015190517A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6386245B2 publication Critical patent/JP6386245B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Taps Or Cocks (AREA)
  • Pipe Accessories (AREA)

Description

本発明は、圧縮気体の供給流路への供給を制御する圧縮気体用バルブおよびそれを有する管継手、圧縮気体携行装置に関する。
従来から、圧縮空気を使用する圧縮空気使用機器に供給される圧縮空気が通過する経路にはバルブが改装されている。このバルブを開状態にすることで圧縮空気使用機器に圧縮空気が供給され、このバルブを閉状態とすることで圧縮空気の供給が停止される。
このバルブとして、所定箇所に貫通孔が形成されたボール弁を有するボールバルブが採用される場合がある(特許文献1)。
更に、流体の供給流路を閉鎖する際に、供給側の残圧を外部に逃がす経路を備えたバルブが以下の特許文献2から特許文献4に記載されている。
特許文献2の図1およびこの説明箇所を参照すると、弁座パッキング8、9とを備えたケーシングCの中に、球形弁Bが収納されている。そして、操作ハンドル部Hによって、貫通孔10と前記出入口とを、ボール弁で連通及び遮断している。また、ケーシングに、前記出入口のいずれとも連通しない流体排出路16が設けられ、球形弁には、出入口と貫通孔とが非連通状態のとき、いづれか一方の出入口と前記流体排出路とを結ぶ連通路18が形成されている。
特許文献3の図1およびその説明箇所を参照すると、弁体9に、その非連通状態において、二次側開口部4と排出部18とを連通する第1の連通孔22と、二次側開口部4と弁体9のステム部の隙間16に連通する第2の連通孔23を形成している。これにより、隙間16を、弁体9の外周の隙間17を通じて排出部18へ連通させている。
特許文献4の図1およびその説明箇所を参照すると、ホース12とエア配管14との間に介装されたバルブ本体2にバルブ交換弁4が内蔵されている。バルブ交換弁4にはバルブ通路46と圧力逃がし孔48が形成されている。そして、供給流路を切換弁4で閉鎖すると、ホース12側の残圧が圧力逃がし孔48を介して外部に開放される。
特開2003−35374号公報 実開平5−71550号公報 特開平10−61790号公報 実開平1−94676号公報
しかしながら、上記した特許文献2から特許文献4に記載された機構では、バルブ閉鎖時に必ずしも残圧を良好に外部に開放できない、という問題があった。
具体的には、特許文献2の図1を参照すると、残圧を開放するための流路が、弁座パッキング8と休憩弁Bに形成された連通溝18との間隙として形成されている。よって、樹脂等から成る弁座パッキング8に変形が生じると、残圧を逃がすための経路が適切に確保しがたい恐れがある。
特許文献3の図1を参照すると、残圧を抜くための複数の連通孔22、23が弁体9に形成されている。しかしながら、弁体9に設けられる連通孔22、23と流通孔21との相対的な位置関係によっては、弁体9を回転させて排出状態に移行させる際に、一次側の圧力が外部に流出してしまう恐れもあった。
特許文献4の図2を参照すると、バルブ切替弁4に、使用状況下にてエアが通過するバルブ通路46と、閉鎖時に圧力を逃がす圧力逃がし孔48が形成されている。しかしながら、図2を参照して、バルブ経路46の一部が残圧を逃がすための経路として機能するため、残圧を逃がすために最適な大きさの経路を設定することが困難な場合が有る。
本発明は、このような問題点を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、供給側に圧縮気体を供給する供給状態から、供給側の圧縮気体を外部に放出させる放出状態に、スムーズに切り替えできる圧縮気体用バルブを提供することに有る。
本発明の圧縮気体用バルブは、圧縮気体供給源から供給された圧縮気体が導入される導入流路と、導入された前記圧縮気体が被供給側に供給される供給流路と、前記供給流路に存在する前記圧縮気体を外部に放出する放出流路と、前記導入流路、前記供給流路および前記放出流路に接する位置に配置された略球状の弁体と、前記弁体の角度を操作する操作部と、を具備し、前記弁体には、前記弁体を貫通して設けられて前記導入流路から前記供給流路に流れる前記圧縮気体が通過する第1流通孔と、前記弁体の前記第1流通孔とは異なる領域を貫通して設けられて前記供給流路から前記外部に放出される前記圧縮気体が通過する第2流通孔と、が形成され、前記操作部が操作されることで、前記弁体の前記第1流通孔を経由して前記導入流路から前記供給流路に前記圧縮気体が流通する供給状態から、前記弁体の前記第2流通孔を経由して前記供給流路から前記放出流路に前記圧縮気体が流通する放出状態に切り替え可能であり、前記弁体の内部での前記第1流通孔と前記第2流通孔の位置および大きさは、前記供給状態から前記放出状態までの間の遷移状態で、前記弁体の前記第1流通孔を経由して前記導入流路から前記放出流路に前記圧縮気体が流入しないように設定され、前記第2流通孔は、第1孔部と、前記第1孔部と連通すると共に前記第1孔部とは異なる方向に延在する第2孔部と、を有し、前記放出状態の際に、前記第1孔部は前記供給流路と連通し、前記第2孔部は前記外部と連通し、前記操作部から前記弁体を見た場合、前記第1流通孔と前記第2流通孔とは全て重畳しない部分に形成される、ことを特徴とする。
本発明によれば、弁体の内部での第1流通孔と第2流通孔の位置および大きさが、供給状態から放出状態までの間の遷移状態で、弁体の第1流通孔を経由して導入流路から放出流路に圧縮気体が流入しないように設定される。よって、弁を回転させる遷移状態で、圧縮気体の外部への流出が防止されるので、弁を操作する際の安全性等が向上される。
本発明の管継手を示す図であり、(A)は管継手を示す斜視図であり、(B)は管継手を軸方向に沿って切断した場合を示す断面図である。 本発明の管継手を分解して示す断面図である。 本発明の圧縮気体用バルブに含まれる弁体等を示す斜視図であり、(A)は供給状態を示し、(B)は放出状態を示す。 本発明の圧縮気体用バルブに含まれる弁体を示す図であり、(A)は斜視図であり、(B)は上面から弁を見た図であり、(C)は断面図である。 本発明の圧縮気体用バルブの動作を示す図であり、(A)、(C)および(E)は各段階での操作部の状態を示す平面図であり、(B)、(D)および(F)は各段階での弁体の状態を示す平面図である。 本発明の圧縮気体携行装置を示す平面図である。
図1を参照して、本形態に係る管継手11の構成を説明する。図1(A)は本形態のバルブ10を含む管継手11を示す斜視図であり、図1(B)は管継手11を軸に沿って中央部分で切断した状態を示す断面図である。
以下の説明では、X方向、Y方向およびZ方向を用いて説明する場合もある。X方向およびY方向は管継手11の導管部分の半径方向を示し、Z方向は管継手の導管部分の軸方向を示す。本形態の管継手11では、圧縮空気は−Z方向から+Z方向に向かって流通する。本形態では、管継手11を流通する圧縮気体として圧縮空気が採用された場合を説明するが、圧縮気体としては空気以外が採用されても良い。
図1(A)を参照して、本形態の管継手11は、不図示の弁体を内蔵するバルブ10と、バルブ10の−Z側に接続するプラグ部14と、バルブ10の+Z側に接続されたソケット部12と、バルブ10に内蔵された弁体を回転させる操作部22を主に備えている。管継手11の機能は、バルブ10に内蔵された弁体等を経由してプラグ部14側からソケット部12に圧縮空気を通過させることにある。また、操作部22が所定方向に回転させることで弁体の向きを変えてこの供給を遮断することもできる。この際、ソケット部12の内部に残存する圧縮空気を外部に放出するための経路がバルブ10に備えられるが、この事項に関しては図4や図5等を参照して後述する。
プラグ部14は、不図示のソケットおよびホース等を介して、コンプレッサ等の圧縮空気発生手段に接続される。一方、ソケット部12は、不図示のプラグ等を経由して、人体の動きを補助するアクチュエータや釘打ち機等の圧縮空気使用装置に接続される。
図1(B)を参照して、管継手11の軸方向に於ける中央部分に配置されたバルブ10には弁体20が内蔵されている。そして、バルブ10を構成する筐体の下面に設けられた孔部から放出流路19が形成されている。この放出流路19は、操作部22を操作することで弁体20を回転させて圧縮空気が流通する経路を遮断した後に、気体流路の下流側であるソケット部12の内部に存在する圧縮空気を外部に放出させるものである。
プラグ部14の内部には、コンプレッサ等から供給された圧縮空気が導入される導入流路16が形成されている。また、ソケット部12の内部には、動作補助装置等の圧縮空気使用装置に供給される圧縮空気が流通する供給流路18が形成されている。導入流路16と供給流路18とは、上記した圧縮空気が使用装置側に供給されている供給状態では、弁体20を貫通する流通孔を経由して連通している。よって、圧縮空気は、弁体20を貫通する連通孔を経由して、導入流路16から供給流路18に流通する。
図2を参照して、上記した管継手11の構造を詳述する。この図では、管継手11を構成する各部品を離間させた断面を示している。管継手11を構成する各部品は、操作部22およびパッキン52等の樹脂製部品を除き、研削加工された金属材料から構成されている。
バルブ本体30は、管継手11の中央部分に配置されており、略立方体形状を有する本体部と、その本体部から連続して上方に突出する円筒開口を有している。バルブ本体30の本体部に弁体20が収納される。また、バルブ本体30の本体部の+Z側および−Z側の側面は、後述する基部23等が挿入可能な開口部が形成されている。更に、バルブ本体30の底面を貫通して、残圧を逃がすための放出経路となる孔部74が形成されている。
弁体20は、略球体を呈する本体部と、この本体部から上方に突出する突出部とを有し、バルブ本体30に収納されている。弁体20の突出する上端部は、バルブ本体30の上部に形成された円筒部分に収納される。
シャフト32は、金属材料から成る略円柱状の部材であり、操作部22の回転力を弁体20に伝達させる機能を有する。シャフト32の下端には弁体20の上部突出部分と嵌合する凹状部が形成される。また、シャフト32の上端部は略四角形形状を呈しており、この上端部が操作部22の内部に形成された凹状領域に嵌合する。これにより、操作部22の回転に同期して、シャフト32および弁体20が回転するように成る。
操作部22は、略円筒状の形状を呈する本体部分と、この本体部から側方に舌状に連続する舌状部分とを有している。この本体部分は、バルブ本体30の上部に形成された円筒状部分を塞ぐように配置される。そして、使用者が舌状部分を操作して操作部22を回転させることで、弁体20を回転させることができる。
挿入ピン48は操作部22の上方から挿入され、その先端部がシャフト32の上部に螺合する。これにより、操作部22とシャフト32とか締結される。また、挿入ピン48が挿入される部分の操作部22の凹状領域にはカバー50がはめ込まれる。
バルブ本体30の−Z側には、基部23、オリフィス28および先端基部26から成るプラグ部14が組み込まれる。基部23は、Z方向に伸びる軸を有する円筒状の部材であり、その+Z側の端部はバルブ本体30の−Z側の開口に接続される。この接続は、バルブ本体30に形成されたネジ溝に、基部23に形成されたネジ山を螺合させても良いし、両者の接続箇所に接着剤を塗布してもよいし、これらの接続構造が併用されても良い。この接続構造は、他の部材同士の接続箇所でも同様である。
また、基部23の+Zの端部と弁体20とは、パッキン54が改装されている。パッキン54は、円環状に成形された樹脂材料からなり、基部23の+Z側の端部に挿入された状態で組み込まれている。パッキン54の+Z側の半径方向で内側端部付近が、弁体20の球体部分に接触することで、弁体20と基部23とが接触する部分の摺動性と気密性が確保されている。
オリフィス28は、基部23に内蔵されており、Z方向に中心軸を有する円柱形状を呈している。オリフィス28の中心部分をZ方向に細長く貫通させて流通孔が形成されており、この流通孔を圧縮空気が通過することで供給量が一定以下に制限される。
先端基部26は、−Z側の側面に開口部が設けられた端部を有し、+Z側に端部は基部23に接続されている。
バルブ本体30の+Z側には、ソケット部12を構成する各部品が配置されている。
具体的には、−Z側から略円筒形状の基部24が配置されている。基部24の−Z側の端部にはパッキン52が嵌め込まれる。また、基部24の−Z側の端部はバルブ本体30の+Z側の側面に螺合されるなどして接続される。
パッキン52は、上記したパッキン54と同様に、球形状を呈する弁体20の+Z側の表面と接触し、これにより両者が接触する部分の摺動性と気密性が確保される。
弁38はソケット部12にプラグが挿入されていない際に供給流路18を閉鎖するための部材である。弁38は、バネ96により+Z方向に付勢力が与えられている。弁38は−Z側端部に拡径部を有し、+Z側が細い円柱形状を呈している。弁38の+Z側には円環形状の当接部40が配置されており、ソケットにプラグが挿入されていない状況下では、弁38の−Z側の拡径部が当接部40に接触することで気密性が確保されている。
隔壁部42は、当接部40の+Z側に配置された略円筒状の部位であり、基部24の内部と外部とを隔てる機能を有する。隔壁部42の+Z側の端部は拡径部とされており、この拡径部にバネ98の−Z側の端部が当接する。
内側押圧部44は−Z側の端部に拡径部を有し、この拡径部にバネ98が接触している。これにより、内側押圧部44にはバネ98からの+Z側への付勢力が与えられている。内側押圧部44の機能は、後述する先端基部36に収納される鋼球を内部から支持することにある。
先端基部36は、上記した基部24に接続される円筒形状の部材であり、+Z側の端部付近には、円周方向に沿って略等間隔に複数個の孔部102が形成されている。この孔部102に収納される鋼球は、ソケット部12に挿入されるプラグをラッチさせるためのものである。
外側押圧部46は、先端基部36の+Z側の端部付近を覆う部材である。外側押圧部46は、先端基部36の孔部102に収納される鋼球を外側から支持する機能を有する。また、外側押圧部46と先端基部36との間にはバネ100が配置されている。そして、使用状況下では、外側押圧部46を−Z側に移動させることにより、ソケット部12に挿入されているプラグと嵌合を解除することができる。
図3を参照して、上記した弁体20の構成を更に詳述する。図3は弁体20およびその付属部材を離間して示す斜視図であり、(A)は導入流路16と供給流路18とが弁体20の第1流通孔60を介して連通している状態を示し、(B)は両流路が連通していない状態を示している。
図3(A)を参照して、弁体20は、球形状を呈する弁本体21と、弁本体21の上端部から上方に突出する突出部56から構成されている。そして、弁体20の突出部56は、シャフト32の下端に形成された凹部58に嵌合しており、シャフト32の上端部は操作部22の内部に嵌合されている。これにより、操作部22を回転させると、その回転力はシャフト32を経由して弁体20に伝達するようになる。
上記したように、供給状態では、弁体20をZ方向に貫通する第1流通孔60を経由して、導入流路16から供給流路18に圧縮空気が供給される。また、弁体20の供給流路18側からは円環状のパッキン52が弁体20に接触している。弁体20とパッキン52とが接触する部分は、+Z方向から見て円形の接触円25として規定されるが、この図では接触円25を点線で示している。この事項は、パッキン54に関しても同様であり、弁体20の−Z側とパッキン54とが接触する部分も円形の接触円として規定される。
図3(B)を参照して、操作部22を平面視にて逆時計回りに約90度回転させると、シャフト32と弁体20も逆時計回りに回転する。これに伴い、弁体20の第1流通孔60は、パッキン52と接触円25の外側に移動する。これにより、導入流路16と供給流路18とは連通しなくなり、供給側への圧縮空気の供給は遮断される。
このように操作部22を回転させた遮断状態では、第2流通孔62の開口部が接触円25の内部に配置される。即ち、供給流路18は第2流通孔62とバルブ本体30の内部空間を経由して外部と連通している。これにより、供給流路18に滞留した圧縮空気を、これらの流路を介して外部に逃す事ができる。この事項に関しては、図5等を参照して後述する。
図4を参照して、弁体20の構成を詳述する。図4(A)は弁体20を上方から見た斜視図であり、図4(B)は弁体20を上方から見た図であり、図4(C)は図4(B)のC−C線での断面図である。
図4(A)および図4(B)を参照して、弁体20は、研削加工された金属材料から一体的に成形されており、略球状を呈する弁本体21と、弁本体21の上端から上方に突出する略直方体形状の突出部56と、から構成されている。
弁本体21の中心部付近をZ方向(圧縮空気が流通する方向)に貫通して第1流通孔60が形成されている。第1流通孔60の役割は、通常の使用状況下にて、導入側から供給側に圧縮空気を流通させることに有る。第1流通孔60の直径は例えば1.0mm程度である。第1流通孔60は、導入側に開口66を有し、供給側に開口64を有する。また、開口64および開口66は、弁本体21の中心と同じ高さの部分に形成されている。
第2流通孔62は、弁本体21の内部において、第1流通孔60と交わらない箇所に形成された孔部である。第2流通孔62は、第1流通孔60の開口64と同じ高さに開口68を有し、下端に開口70を有する。第2流通孔62の役割は、使用状況下に於ける圧縮空気の供給を遮断した後に、供給側に残留した圧縮空気を外部に逃すことに有る。開口68が流入側であり、開口70が流出側である。第2流通孔62の直径は、第1流通孔60と同様に、例えば1.0mm程度である。
図4(C)を参照して、第2流通孔62は、弁本体21の側方端部に形成された開口68から弁体20の中心に向かって伸びる第1孔部62Aと、弁本体21の下部に形成された開口70から上方に伸びる第2孔部62Bと、から形成されており、両孔部は弁本体21の内部で連通している。また、第2流通孔62の開口70が形成される位置は、弁本体21の中央部下端ではなく、紙面上にて右方に偏った箇所である。このように、延在方向が異なる複数の孔部で第2流通孔62を構成することで、この加工性を向上させることができる。
図4(B)を参照して、第1流通孔60の流出側の開口66を通過する半径と、第2流通孔62の注入側の流入側の開口68を通過する半径とで形成される角度θは90度よりも大きく設定されており、一例として120度である。θをこのような角度とすることで、弁体20の周縁部に沿う両者の距離が大きくなり、後述するように、両流通孔を経由した圧縮空気の漏れが防止される。
更に、図4(B)を参照して、第2流通孔62の開口68の位置を換言すると、使用状況下では、紙面上にて下方から上方に圧縮空気の流れが形成されるが、第2流通孔62の開口68は、弁体20の中心よりも、この流れの上流側に配置されている。
図5を参照して、上記した弁体20の動作を説明する。先ず、紙面上にて左側に配置された図5(A)、図5(C)および図5(E)は管継手11を上方から見た平面図である。そして、紙面上にて右側に配置された図5(B)、図5(D)および図5(F)は弁体20の状況を上方から見た断面図である。また、同じ高さに配置された図(例えば図5(A)と図5(B)とは、同じタイミングでの状態を示している。
本形態の管継手(バルブ)では、圧縮空気を供給する供給状態と、遮断後に残圧を系外に逃す放出状態と、供給状態から放出状態に遷移する遷移状態の3つの状態が取られる。これらの各状態を以下にて説明する。
図5(A)および図5(B)を参照して、圧縮空気を供給する供給状態を説明する。通常の使用状況下では、操作部22は管継手11の軸方向を向いている。そのとき、管継手11に内蔵されている弁体20に形成されている第1流通孔60は、供給状態となっている。即ち、第1流通孔60の軸方向は、管継手11の軸方向と一致しており、第1流通孔60の開口66は導入流路16側に露出しており、反対側の開口64は供給流路18に露出している。図3(A)を参照して説明すると、この時、開口64はパッキン52と弁本体21との接触円の内側に配置され、開口66は、パッキン54と弁本体21との接触円の内側に配置されている。
よって、使用状況下では、コンプレッサなどの供給源から供給された圧縮空気は、導入流路16、開口66、第1流通孔60、開口64および供給流路18の順番で流通し、充填タンク等の供給先に供給される。
この時、第2流通孔62の開口68は、供給流路18側にも導入流路16側にも露出していない。よって、充填タンク等に供給予定の圧縮空気が第2流通孔62を経由して外部に漏出することはない。
図5(C)および図5(D)を参照いて、供給状態から放出状態に切り替える遷移状態を説明する。操作部22を反時計回りに回転させると、それに同期して弁体20も反時計回りに回転する。そして、第1流通孔60の開口66が導入流路16から外れて露出しないようになり、その開口64が供給流路18から外れて露出しないように成る。これにより、圧縮空気の流通が遮断される。
本形態では、この遷移状態にて、第1流通孔60と第2流通孔62とが間接的に連通してしまうことがない。具体的には、仮に、第1流通孔60の開口66が導入流路16に露出しており、且つ、その開口64が供給流路18に露出している状態で、第2流通孔62の開口68が供給流路18に露出するとする。そうなると、一端は供給流路18に供給された圧縮空気の一部が開口68から第2流通孔62を経由して外部に漏出してしまうことになる。そこで本形態では、図4(B)を参照して上記したように、供給状態の際に、第2流通孔62の開口68を、弁体20の中心よりも圧縮空気の流れの上流側に配置している。これにより、第1流通孔60の各開口64、66が各流路に露出している状態にて、第2流通孔62の開口68が供給流路18に露出することが防止される。これにより、遷移状態に於いて、第2流通孔62を経由して圧縮空気が外部に露出することがない。
図5(E)および図5(F)を参照して、操作部22を更に反時計回りに反転することで、操作部22の向きを管継手11の軸方向に対して直角とする。これに伴い、弁体20の第1流通孔60の開口64は供給流路18の外部に移動し、その開口66は導入流路16の外部に移動する。
また、第1流通孔60の各開口64、66が各流路の外部に移動した後に、第2流通孔62の開口68は供給流路18に露出する。そして、供給流路18に残留した圧縮空気は、第2流通孔62の開口68および開口70を経由した後に、図2に示すバルブ本体30の孔部74を経由して外部に放出される。これにより、継手を安全に引きぬくことができる。
図6を参照して、上記した管継手11およびバルブが適用される圧縮気体携行装置80を説明する。
圧縮気体携行装置80は、例えば、介護作業等を行う作業者が背中に背負って携行するものであり、タンク82に圧縮空気が充填された状態で使用され、この圧縮空気を用いて作業者の動作を補助することができる。
タンク82の紙面上に於ける左側側面には、タンク82の内部と連通するプラグ84が設けられている。プラグ84は管継手11のソケット部12に挿入可能な形状を呈している。そして、プラグ84を管継手のソケット部12に挿入することで、管継手11の内部流路とプラグ84とが連通された状態となる。また、圧縮気体携行装置80のプラグ84から管継手11を離脱させる場合は、図1(A)に示すソケット部12を−Z方向に移動させる。操作部86は開閉可能なバルブであり、操作部86を開動作させることで、管継手11を経由してタンク82に圧縮空気を充填させることが可能となる。また、操作部86の近傍には、例えばラプチャーディスクから成る安全弁88が取り付けられている。
タンク82の紙面上に於ける右側側面には、タンク82の内部と連通する減圧弁92が形成されている。タンク82に貯留された圧縮空気の圧力が減圧弁92で低下された後に、アクチュエータ等の圧縮空気使用装置に供給される。また、減圧弁92とタンク82との間にも、圧縮空気の流路の開閉動作を行う操作部90が設けられる。
タンク82の上端にはドレインバルブ94が設けられており、このドレインバルブ94を操作することで、タンク82に充填された圧縮空気を外部に放出させることができる。
使用状況下では、先ず、管継手11をプラグ84に挿入した後に、管継手11を経由してコンプレッサ等の圧縮空気発生手段からタンク82に圧縮空気を供給する。この供給が終了した後に、操作部22を回転させて、圧縮空気の供給を遮断した後に、バルブ10よりも下流側(ソケット部12プラグ等)に残留した圧縮空気を外部に放出させる。更に、ソケット部12を操作することで、管継手11をプラグ84から離脱させる。
本形態では、管継手の弁体20に形成された第1流通孔60(図3(A))の直径を、オリフィス28(図2)に形成された孔部の直径と同等としている。これにより、弁体20に形成された第1流通孔60もオリフィスとして機能するので、コンプレッサから供給された高圧状態の圧縮空気をタンク内にゆっくりと充填でき、充填時の安全性が確保される。
その後、使用者がタンク82を背負うなどして圧縮気体携行装置80を携行して作業を行うことができる。
以上が本形態の圧縮気体用バルブ等に関する説明である。
10 バルブ
11 管継手
12 ソケット部
14 プラグ部
16 導入流路
18 供給流路
19 放出流路
20 弁体
21 弁本体
22 操作部
23 基部
24 基部
25 接触円
26 先端基部
28 オリフィス
30 バルブ本体
32 シャフト
36 先端基部
38 弁
40 当接部
42 隔壁部
44 内側押圧部
46 外側押圧部
48 挿入ピン
50 カバー
52 パッキン
54 パッキン
56 突出部
58 凹部
60 第1流通孔
62 第2流通孔
62A 第1孔部
62B 第2孔部
64 開口
66 開口
68 開口
70 開口
74 孔部
80 圧縮気体携行装置
82 タンク
84 プラグ
86 操作部
88 安全弁
90 操作部
92 減圧弁
94 ドレインバルブ
96 バネ
98 バネ
100 バネ
102 孔部

Claims (5)

  1. 圧縮気体供給源から供給された圧縮気体が導入される導入流路と、
    導入された前記圧縮気体が被供給側に供給される供給流路と、
    前記供給流路に存在する前記圧縮気体を外部に放出する放出流路と、
    前記導入流路、前記供給流路および前記放出流路に接する位置に配置された略球状の弁体と、
    前記弁体の角度を操作する操作部と、を具備し、
    前記弁体には、前記弁体を貫通して設けられて前記導入流路から前記供給流路に流れる前記圧縮気体が通過する第1流通孔と、前記弁体の前記第1流通孔とは異なる領域を貫通して設けられて前記供給流路から前記外部に放出される前記圧縮気体が通過する第2流通孔と、が形成され、
    前記操作部が操作されることで、前記弁体の前記第1流通孔を経由して前記導入流路から前記供給流路に前記圧縮気体が流通する供給状態から、前記弁体の前記第2流通孔を経由して前記供給流路から前記放出流路に前記圧縮気体が流通する放出状態に切り替え可能であり、
    前記弁体の内部での前記第1流通孔と前記第2流通孔の位置および大きさは、前記供給状態から前記放出状態までの間の遷移状態で、前記弁体の前記第1流通孔を経由して前記導入流路から前記放出流路に前記圧縮気体が流入しないように設定され、
    前記第2流通孔は、第1孔部と、前記第1孔部と連通すると共に前記第1孔部とは異なる方向に延在する第2孔部と、を有し、
    前記放出状態の際に、前記第1孔部は前記供給流路と連通し、前記第2孔部は前記外部と連通し、
    前記操作部から前記弁体を見た場合、前記第1流通孔と前記第2流通孔とは全て重畳しない部分に形成される、ことを特徴とする圧縮気体用バルブ。
  2. 平面視にて、前記第2流通孔の前記供給流路側の開口と、前記第1流通孔の前記供給流路側の開口と、を通過する半径の作る中心角は、90度よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の圧縮気体用バルブ。
  3. 前記供給状態の際に、前記第2流通孔の前記供給流路側の開口は、前記弁体の中心よりも、前記圧縮気体の流れの上流側に配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧縮気体用バルブ。
  4. 請求項1から請求項の何れかに記載された前記圧縮気体用バルブと、
    前記圧縮気体用バルブの一端に接続されたソケット部と、
    前記圧縮気体用バルブの他端に接続されたプラブ部と、を備えたことを特徴とする管継手。
  5. 請求項1から請求項の何れかに記載された前記圧縮気体用バルブを介して前記圧縮気体が導入される導入部と、
    前記導入部を経由した前記圧縮気体が充填されるタンクと、
    前記タンクから圧縮気体使用機器に供給される前記圧縮気体が通過する圧縮気体供給部と、を具備することを特徴とする圧縮気体携行装置。
JP2014066851A 2014-03-27 2014-03-27 圧縮気体用バルブおよびそれを有する管継手、圧縮気体携行装置 Active JP6386245B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014066851A JP6386245B2 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 圧縮気体用バルブおよびそれを有する管継手、圧縮気体携行装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014066851A JP6386245B2 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 圧縮気体用バルブおよびそれを有する管継手、圧縮気体携行装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015190517A JP2015190517A (ja) 2015-11-02
JP6386245B2 true JP6386245B2 (ja) 2018-09-05

Family

ID=54425183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014066851A Active JP6386245B2 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 圧縮気体用バルブおよびそれを有する管継手、圧縮気体携行装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6386245B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54117944A (en) * 1978-03-06 1979-09-13 Nippon Reguri Kk Opening and shutting valve
JPS5589871U (ja) * 1978-12-13 1980-06-21
JPS55173790U (ja) * 1979-05-31 1980-12-12
US4548237A (en) * 1983-12-14 1985-10-22 General Signal Corporation Ball valve with improved vent structure
JPH0194676U (ja) * 1987-12-17 1989-06-22
JP3983713B2 (ja) * 2002-06-28 2007-09-26 日東工器株式会社 管継手
JP4619722B2 (ja) * 2004-08-11 2011-01-26 日本エア・リキード株式会社 容器バルブ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015190517A (ja) 2015-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10400903B2 (en) Fluid control assemblies and flow path inserts
US8550105B2 (en) Valve system of high pressure tank for vehicle
EP2150744B1 (en) Quick-coupling valve, particularly for pressurized fluids
JP2012241792A (ja) 管継手
JP2012007639A (ja) 逆止弁
WO2016194146A1 (ja) 容器バルブ
JP2015161337A (ja) 開閉操作弁の操作部固定具
JP7416314B2 (ja) 湯水混合水栓
JP6297255B2 (ja) 弁装置を有する分岐管及びその使用方法
JP2009022830A (ja) ブーム多頭噴管におけるノズル切り替えバルブ装置
JP6386245B2 (ja) 圧縮気体用バルブおよびそれを有する管継手、圧縮気体携行装置
JP6352659B2 (ja) 容器バルブ
US11639596B2 (en) Bathtub faucet
JP2008032202A (ja) ガス供給用接続具
JP6486797B2 (ja) 連結装置
JP6116259B2 (ja) 吐出器
JP7283728B2 (ja) 開閉弁
KR200476456Y1 (ko) 가스용기용 밸브
KR101597319B1 (ko) 압력 조절밸브 및 이를 갖는 필러튜브 조립체
JP6810358B2 (ja) 材料吐出装置及び弁部材
JP6106498B2 (ja) 流量調整装置
TW201530027A (zh) 球閥
JP6260928B2 (ja) シングルレバー水栓装置
JP2008298199A (ja) 止め輪及び止め輪を用いたストレーナ内蔵ボール弁装置。
JP7427165B2 (ja) 水栓装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170306

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180717

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180809

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6386245

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250