JP6106498B2 - 流量調整装置 - Google Patents

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    • F16K7/12Diaphragm valves or cut-off apparatus, e.g. with a member deformed, but not moved bodily, to close the passage ; Pinch valves with flat, dished, or bowl-shaped diaphragm

Description

本発明は、流量調整装置に関する。
従来、弁孔が設けられたボディと、弁孔に挿入されるニードル部を有する弁体部を備えた流量調整装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に開示された流量調整装置は、弁孔に挿入されるニードル部の位置を調整し、弁孔の内周面とニードル部の外周面との間に形成される隙間を調整することで、流体の流量を調整する装置である。特許文献1に開示された流量調整装置は、弁孔の周囲に設けられたニードル収容部の底面と、ニードル部の基端部に設けられた平面形状の部位とを接触させることにより、流体の流通を遮断する。
特開2006−153262号公報
特許文献1に開示された流量調整装置は、弁孔の近傍において、ニードル部の基端部に設けられた平面形状の部位がニードル収容部の底面(弁座部)と接触する。そのため、流体の流通の遮断(ニードル部と弁座部の接触)を繰り返すことにより、弁孔の近傍のニードル収容部の底面に接続された弁孔の径が、縮小あるいは拡大する方向に徐々に変形してしまう可能性がある。
従って、特許文献1に開示された流量調整装置では、弁孔の径が変形してしまい、流量調整が適切に行われない可能性がある。
また、特許文献1に開示された流量調整装置において、ニードル収容部は平面視円形の凹部となっているため、ニードル収容部の底面の外縁部分において、流体が滞留してしまったり、流体に含まれるパーティクル等が集積してしまったりする不具合が生じる可能性がある。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、弁孔の変形を抑制するとともに、流体の滞留や流体に含まれるパーティクル等の集積を抑制することができる流量調整装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
本発明に係る流量調整装置は、先端にニードル部が設けられた弁体部と、前記弁体部が収容され、平面視が円形状の弁室と、外部から流入した流体が流通する流入流路と、前記ニードル部が挿入可能となっており、前記流入流路と前記弁室とを連通させる弁孔と、全開時における前記弁孔に対する前記ニードル部の挿入量を調整して全開時に該弁孔の内周面と前記ニードル部の外周面との間の隙間から前記弁室に流入する流体の流量を調整する流量調整部と、前記弁室の中心軸方向に沿って前記弁孔から遠ざかるに従って、前記中心軸からの距離が一定の勾配で漸次長くなるテーパ形状の弁座部とを備え、前記弁孔から前記弁室への流体の流入が遮断される遮断状態において、前記弁体部と前記弁座部とが接触する接触位置が、前記弁孔と前記弁座部との境界となる弁孔縁部から離間していることを特徴とする。
本発明に係る流量調整装置では、弁孔から弁室への流体の流入が遮断される遮断状態において、弁体部と弁座部とが接触する接触位置が弁孔と弁座部との境界となる弁孔縁部から離間している。従って、接触位置において弁座部に生じる応力が弁孔縁部に直接的かつ最短距離で伝達することが防止され、弁孔が変形してしまう不具合が抑制される。
また、弁座部は、弁室の中心軸方向に沿って弁孔から遠ざかるに従って、中心軸からの距離が一定の勾配で漸次拡大するテーパ形状となっている。そのため、接触位置において弁座部に生じる応力の伝達方向が弁孔から遠ざかる方向となり、弁孔が変形してしまう不具合が抑制される。さらに、弁孔から流入した流体は、テーパ形状の弁座部に沿って円滑に流通するので、流体の滞留や流体に含まれるパーティクル等の集積が抑制される。
本発明の第1の態様の流量調整装置において、前記弁体部は、前記弁座部とともに前記弁室を画定するダイヤフラム部を備え、前記弁座部の一端が前記弁孔縁部に接続されており、前記弁座部の他端が前記ダイヤフラム部に接続されていることを特徴とする。
このようにすることで、弁座部の一端に接続された弁孔縁部から弁室に流入した流体が、弁座部の他端であるダイヤフラム部に至るまで、中心軸からの距離が一定の勾配で漸次拡大するテーパ形状の弁座部により円滑に導かれる。従って、流体の滞留や流体に含まれるパーティクル等の集積を、より確実に抑制することができる。
本発明の第2の態様の流量調整装置において、前記弁体部は、前記弁座部とともに前記弁室を画定するダイヤフラム部を備え、前記弁座部と前記ダイヤフラム部とを接続する接続部を備え、前記接続部は、前記中心軸に平行な方向の断面視が円弧形状となっていることを特徴とする。
このようにすることで、中心軸に平行な方向の断面視が円弧形状の接続部に沿って流体が導かれるので、流体の滞留や流体に含まれるパーティクル等の集積を、より確実に抑制することができる。
本発明によれば、弁孔の変形を抑制するとともに、流体の滞留や流体に含まれるパーティクル等の集積を抑制することが可能な流量調整装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態の流量調整装置の正面図である。 本発明の第1実施形態の流量調整装置の背面図である。 図1に示される流量調整装置の全閉状態におけるA−A矢視断面図である。 図1に示される流量調整装置の全開状態におけるA−A矢視断面図である。 図3に示される流量調整装置の要部拡大図である。 図4に示される流量調整装置の要部拡大図である。 第2実施形態の流量調整装置の全閉状態における縦断面図である。 第2実施形態の流量調整装置の全開状態における縦断面図である。 図7に示される流量調整装置の要部拡大図である。 図8に示される流量調整装置の要部拡大図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態の流量調整装置100を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態の流量調整装置100の正面図である。図2は、本発明の第1実施形態の流量調整装置100の背面図である。図3は、図1に示される流量調整装置100の全閉状態におけるA−A矢視断面図である。図4は、図1に示される流量調整装置100の全開状態におけるA−A矢視断面図である。
図1に示される流量調整装置100は、半導体製造装置等に用いられる流体(薬液、純水等)の配管流路に設置される機器である。流量調整装置100は、ボディ1(本体部)と、ベース部2と、つまみ部3と、ロックナット4とを備える。ボディ1には、操作ポート36を備えたフロントボディ23が連結されている。流入流路31は、流量調整装置100の外部の上流側配管(不図示)から流入する流体を流量調整装置100の内部へ導く流路である。
図2に示されるように、流量調整装置100の背面には、流量調整装置100の内部の流体を下流側配管(不図示)に導くための流出流路35が設けられている。
図1および図2に示されるように、流量調整装置100は、設置面S上に設置されている。設置面Sに対してベース部2が固定されており、ベース部2に対してボディ1が着脱可能となっている。
次に、図3および図4を用いて流量調整装置100の内部構造について説明する。
図3には、図1に示される流量調整装置100を全閉状態とした場合のA−A矢視部分断面図が示されている。図4には、図1に示される流量調整装置100を全開状態とした場合のA−A矢視部分断面図が示されている。第1実施形態の流量調整装置100は、操作ポート36を介して圧力室37に圧縮空気が供給されない場合に閉状態となるノーマルクローズ型の空気圧操作弁である。
図3および図4に示されるボディ1は、ダイヤフラムニードル5(弁体部)を上下方向に移動させて弁座部33に当接または離間させる流量調整機構(流量調整部)を収納する樹脂製の部材である。ここで、流量調整機構とは、後述するピストン部7、移動体8、カバー部9、スクリューロッド10、及びスプリング11を含む機構をいう。流量調整機構は、弁孔32(図5および図6参照)に対するニードル部5a(図5および図6参照)の挿入量を調整して弁孔32から弁室30(図5および図6参照)に流入する流体の流量を調整するものである。
ダイヤフラムニードル5にはダイヤフラム部5c(図5および図6参照)が設けられており、ダイヤフラム5cによって流体の流路と他の部分とが隔離されている。図3に示されるように、流量調整機構がダイヤフラムニードル5を弁座部33に接触させた状態では、流入流路31から流れ込んだ流体が流出流路35に流通しない閉状態となる。一方、図4に示されるように、流量調整機構がダイヤフラムニードル5を弁座部33から離間させた状態では、流入流路31から流れ込んだ流体が流出流路35に流通する開状態となる。この開状態において、流出流路35に流れ込む流体は下流側配管(不図示)に流出する。
ダイヤフラムニードル5は締結ねじ22によってピストン部7に締結されており、ダイヤフラムニードル5の中心軸C方向にピストン部7と一体となって上下動する。ボディ1(本体部)は、内部に流入流路31および流出流路35が形成された樹脂製(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製)の部材であり、ピストン部7を収納するための円筒部分を備えている。ボディ1の円筒部分の内面にはダイヤフラム支持部6が固定されている。ダイヤフラム支持部6は、ピストン部7を中心軸C方向に移動可能とする部材である。ダイヤフラム支持部6の内周面の径は、ピストン部7の外周面の径と略同径となっている。
ダイヤフラム支持部6の外周面の径は、ボディ1の内周面の径と略同径となっている。ボディ1にダイヤフラムニードル5を挿入した後、ダイヤフラム支持部6をボディ1に圧入することにより、ダイヤフラムニードル5がボディ1に対して固定される。ダイヤフラムニードル5がボディ1に対して固定された後、回り止めピン12を挿入することにより、ボディ1に対する中心軸C周りのダイヤフラム支持部6の回転が防止される。
ダイヤフラム支持部6の外周面には、Oリング16が設けられている。ピストン部7の外周面には、Oリング17とパッキング18とが設けられている。Oリング16,17およびパッキング18は、通常のシール機能に加え、腐食性ガスが流量調整機構に侵入するのを防止する機能も備えている。腐食性ガスは、圧力室37へ供給された圧縮空気を封止し、フッ酸や硝酸などの薬液の一部がダイヤフラムニードル5のダイヤフラム部5cを透過することによって生じる。
ピストン部7には、スプリング11により、中心軸Cに沿ってピストン部7を設置面S側に押し付ける方向の付勢力が与えられている。操作ポート36には、外部の空気供給源(不図示)から圧縮空気が供給される。操作ポート36から流入した圧縮空気は、ピストン部7とダイヤフラム支持部6とボディ1とにより画定される圧力室37に供給される。
圧力室37に供給される空気が生成する空気圧は、空気供給源(不図示)により調整される。スプリング11の付勢力がピストン部7に与える下向きの力よりも、圧力室37の空気圧がピストン部7に与える上向きの力が小さい場合には、図3に示されるように、ダイヤフラムニードル5が弁座部33に接触した閉状態となる。
圧力室37の空気圧はピストン部7に作用し、ピストン部7を中心軸Cに沿って設置面Sから遠ざける方向の付勢力をピストン部7に与える。圧力室37の空気圧が高まり、ピストン部7を中心軸Cに沿って設置面Sから遠ざける方向の付勢力が、スプリング11により与えられる付勢力を上回ると、ピストン部7が中心軸Cに沿って設置面Sから遠ざかる方向に移動する。この移動により、ダイヤフラムニードル5が弁座部33から離間した状態となり、流入流路31から流れ込んだ流体が流出流路35に流通する開状態となる。
次に、流量調整装置100が図4に示される全開状態となる場合のダイヤフラムニードル5の開度の調整について説明する。流量調整装置100が図4に示される全開状態となる場合、ピストン部7の中央部に設けられた凹部の上面(締結ねじ22の上面)と移動体8の下面が接触する。従って、移動体8の下面の位置によって、流量調整装置100が図4に示される全開状態となる場合のダイヤフラムニードル5の開度が決定する。本実施形態では、移動体8の下面の位置を調整することにより、全開状態となる場合のダイヤフラムニードル5の開度が調整される。
移動体8は、ダイヤフラムニードル5と同軸上に配置される円筒状部材であり、内周面に雌ねじ部が設けられている。移動体8の外周面の2箇所には、中心軸Cと平行な方向に延在し、中心軸Cに直交する方向の断面視が半円形状の凹溝部が形成されている。2箇所の凹溝部には、それぞれ平行ピン21a,21b(平行ピン21)が接触した状態で配置されている。
ピストン部7の中央部に設けられた凹部の内周面の2箇所には、中心軸Cと平行な方向に延在し、中心軸Cに直交する方向の断面視が半円形状の凹溝部が形成されている。2箇所の凹溝部には、それぞれ平行ピン21a,21bが接触した状態で配置されている。平行ピン21a,21bによって、ピストン部7と移動体8とは、中心軸C周りに相対的に回転しないようになっている。
移動体8の内周面に設けられた雌ねじ部には、スクリューロッド10の第2雄ねじ部10cが締結されている。スクリューロッド10は、移動体8に締結される第2雄ねじ部10cの他に、第1雄ねじ部10bとロッド本体10aを備える。
ロッド本体10aの上端部には中心軸Cと直交する方向の貫通孔が設けられている。ロッド本体10aの上端部には、貫通孔に挿入されるスプリングロールピン13を介して、つまみ部3が固定されている。つまみ部3を中心軸C周りに回転させることにより、スクリューロッド10が中心軸C周りに回転する。
スクリューロッド10の第1雄ねじ部10bは、カバー部9の内周面に設けられた雌ねじ部に締結されている。カバー部9は、ダイヤフラムニードル5と同軸上に配置される円筒状部材であり、その外周面がボディ1の内周面と接触した状態で配置されている。カバー部9は、スプリングロールピン14によって、ボディ1に対して中心軸C周りに回転しないように固定されている。
次に、つまみ部3を1回転させた場合の移動体8の位置の変化について説明する。
つまみ部3は、前述したように、スクリューロッド10に固定されている。従って、つまみ部3を1回転させると、スクリューロッド10が1回転する。スクリューロッド10が1回転すると、第1雄ねじ部10bおよび第2雄ねじ部10cもそれぞれ1回転する。ここで、第1雄ねじ部10bと第2雄ねじ部10cのピッチ(1回転で軸方向に進む距離)は、それぞれAおよびBであり、A>Bの関係となっている。
第1雄ねじ部10bが中心軸Cに沿って下方向に移動するようにつまみ部3を1回転させると、第1雄ねじ部10bは中心軸Cに沿って下方向に距離Aだけ移動する。この際、第2雄ねじ部10cは第1雄ねじ部10bと一体の部材であるので、第1雄ねじ部10bと同様に中心軸Cに沿って下方向に距離Aだけ移動する。
第2雄ねじ部10cが中心軸Cに沿って下方向に距離Aだけ移動する際、移動体8は、第1雄ねじ部10bのピッチAと第2雄ねじ部10cのピッチBの差分の距離(A−B)だけ、中心軸Cに沿って下方向に移動する。このように距離(A−B)だけ下方向に移動するのは、第2雄ねじ部10cのピッチBが第1雄ねじ部10bのピッチAよりも小さく、移動体8が平行ピン21によってピストン部7に対して中心軸C周りに回転しないようになっているからである。
同様に、第1雄ねじ部10bが中心軸Cに沿って上方向に移動するようにつまみ部3を1回転させると、第1雄ねじ部10bは中心軸Cに沿って上方向に距離Aだけ移動する。この際、第2雄ねじ部10cは第1雄ねじ部10bと一体の部材であるので、第1雄ねじ部10bと同様に中心軸Cに沿って上方向に距離Aだけ移動する。
第2雄ねじ部10cが中心軸Cに沿って上方向に距離Aだけ移動する際、移動体8は、第1雄ねじ部10bのピッチAと第2雄ねじ部10cのピッチBの差分の距離(A−B)だけ、中心軸Cに沿って上方向に移動する。このように距離(A−B)だけ上方向に移動するのは、第2雄ねじ部10cのピッチBが第1雄ねじ部10bのピッチAよりも小さく、移動体8が平行ピン21によってピストン部7に対して中心軸C周りに回転しないようになっているからである。
以上のように、スクリューロッド10にピッチの異なる第1雄ねじ部10bおよび第2雄ねじ部10cを設けることで、つまみ部3の回転に対する移動体8の移動量を小さくし、移動体8の移動量の微調整が可能となっている。そして、つまみ部3を回転させて移動体8の位置を調整することにより、ピストン部7の移動範囲が決定し、全開状態となる場合のダイヤフラムニードル5の開度が調整される。
つまみ部3を回転させることにより移動体8の位置を調整した後は、ロックナット4を締結して移動体8の位置を固定する。ロックナット4は、ロッド本体10aの外周面に設けられた雄ねじ部に締結される雌ねじ部を備えている。ロックナット4を回転させて、ロックナット4を中心軸C方向の下方(カバー部9に近づく方向)に移動させることにより、ロックナット4の下面とカバー部9の上面とが接触する。ロックナット4の下面とカバー部9の上面とが接触すると、つまみ部3が中心軸C周りに回転しないように固定される。
次に、図5および図6を用いて、ダイヤフラムニードル5および弁座部33の周辺の構造について説明する。
図5は、図3に示される流量調整装置100の要部拡大図であり、全閉状態におけるダイヤフラムニードル5の周辺を示す図である。図6は、図4に示される流量調整装置100の要部拡大図であり、全開状態におけるダイヤフラムニードル5の周辺を示す図である。
図5および図6に示されるように、ダイヤフラムニードル5は、ニードル部5a(突起部)と、基部5bと、ダイヤフラム部5cと、環状縁部5dとを備えている。ニードル部5aは、ダイヤフラムニードル5の先端に設けられた突起状の部材であり、ボディ1に設けられた弁孔32に挿入可能となっている。ニードル部5aを中心軸C方向に移動させ、ニードル部5aの外周面と弁孔32の内周面との隙間(距離)を調整することにより、流入流路31から弁室30に流入する流体の流量が調整される。ニードル部5aは、基部5bと一体的に成形されている。弁孔32は、流入流路31と弁室30とを連通させるものである。
基部5bには、ニードル部5aとダイヤフラム部5cとが連結されている。ダイヤフラム部5cは、基部5bの外周面に連結された平面視が円環形状の薄膜部材である。ダイヤフラム部5cの内周側縁部は基部5bの外周面に連結されており、ダイヤフラム部5cの外周側縁部は環状縁部5dに連結されている。ダイヤフラム部5cは、ニードル部5aおよび基部5bが中心軸C方向に移動するのに応じて変形する部材となっている。
環状縁部5dは、平面視が円環形状の部材である。環状縁部5dの外周側縁部の下方には周方向に延在する突起部が設けられており、ボディ1に設けられた平面視が円環形状の溝部に挿入されている。また、環状縁部5dの外周側縁部の上面は、ダイヤフラム支持部6と接触した状態となっている。環状縁部5dの外周側縁部の上面をダイヤフラム支持部6によって押さえつけることにより、環状縁部5dがボディ1に固定される。
ダイヤフラムニードル5の基部5bには、中心軸Cに直交する方向に貫通孔が設けられている。貫通孔には、円筒形状のダイヤフラムピン15が挿入されている。ダイヤフラムピン15の両端部は、ピストン部7に設けられた断面視が略U字形状の溝に係合するように配置されている。ダイヤフラムピン15により、基部5bとピストン部7とが相対的に中心軸C周りに回転しないように固定される。
弁室30は、中心軸Cに沿った平面視が円形状となっており、ニードル部5aと基部5bとを含むダイヤフラムニードル5が収容される。弁室30は、ダイヤフラムニードル5の流体接触面と、ボディ1の流体接触面である弁座部33によって画定される空間である。弁室30の中心軸は、ダイヤフラムニードル5の中心軸Cと一致している。
弁座部33は、弁室30の中心軸C方向に沿って弁孔32から遠ざかるに従って、中心軸Cからの距離が一定の勾配で漸次長くなるテーパ形状となっている。弁座部33の一端は弁孔32の端部である弁孔縁部32aに接続されており、弁座部33の他端はダイヤフラムニードル5の環状縁部5dおよびダイヤフラム部5cに接続されている。
流量調整装置100は、図3に示される状態において、弁孔32から弁室30への流体の流入が遮断される遮断状態となる。この遮断状態において、ダイヤフラムニードル5と弁座部33とが接触する接触位置33aが、弁孔32と弁座部33との境界となる弁孔縁部32aが離間している。また、この遮断状態において、弁孔縁部32aとニードル部5aの外周面との間には微小な隙間が設けられた状態となっている。
このように、流量調整装置100の遮断状態において、弁孔縁部32aはダイヤフラムニードル5と接触しないので、ダイヤフラムニードル5の接触によって弁孔32が変形することが抑制される。また、この遮断状態において、ダイヤフラムニードル5と弁座部33とが接触する接触位置33aが弁孔縁部32aから離間している。従って、接触位置33aにおいて弁座部33に生じ応力が弁孔縁部32aに直接的かつ最短距離で伝達されることが防止され、弁孔32が変形してしまう不具合が抑制される。
ここで、遮断状態において、接触位置33aにおいて弁座部33が基部5bから受ける押圧力は、弁座部33のテーパ形状の面に直交する法線方向(図5中の矢印に示す方向)となる。従って、接触位置33aにおいて弁座部33に生じる応力の伝達方向が弁孔32から遠ざかる方向となる。よって、基部5bから受ける押圧力によって弁座部33に生じる応力は、弁孔縁部32aに伝達されにくくなり、弁孔32が変形してしまう不具合が抑制される。
図5に示す遮断状態から圧力室37に供給される空気圧を高めていくと、ダイヤフラムニードル5の基部5bが弁座部33から離間する。弁座部33から基部5bが離間すると、弁孔32から弁室30へ流体が流入する。弁室30に流入した流体は、弁室30に設けられた開口部30aを介して中間流路38に流入する。中間流路38に流入した流体は、流出流路35を経由して流量調整装置100の外部に流出する。
弁座部33がテーパ形状となっているため、弁孔32から弁室30へ流入した流体は、弁孔縁部32aから開口部30aに向けて円滑に移動する。そのため、弁室30内で流体が滞留することや、流体に含まれるパーティクル等が弁室30内に集積することが抑制される。
以上説明したように、本実施形態の流量調整装置100では、弁孔32から弁室30への流体の流入が遮断される遮断状態において、ダイヤフラムニードル5と弁座部33とが接触する接触位置33aが弁孔縁部32aから離間している。従って、接触位置33aにおいて弁座部33に生じる応力が弁孔縁部32aに直接的かつ最短距離で伝達されることが防止され、弁孔32が変形してしまう不具合が抑制される。
また、弁座部33は、弁室30の中心軸C方向に沿って弁孔32から遠ざかるに従って、中心軸Cからの距離が一定の勾配で漸次拡大するテーパ形状となっている。そのため、接触位置33aにおいて弁座部33に生じる応力の伝達方向が弁孔32から遠ざかる方向となり、弁孔32が変形してしまう不具合が抑制される。さらに、弁孔32から流入した流体は、テーパ形状の弁座部33に沿って円滑に流通するので、流体の滞留や流体に含まれるパーティクル等の集積が抑制される。
また、本実施形態の流量調整装置100において、ダイヤフラムニードル5は、弁座部33とともに弁室30を画定するダイヤフラム部5cを備え、弁座部33の一端が弁孔縁部32aに接続されており、弁座部33の他端がダイヤフラム部5cに接続されている。
このようにすることで、弁座部33の一端に接続された弁孔縁部32aから弁室33に流入した流体が、弁座部33の他端であるダイヤフラム部5cに至るまで、中心軸Cからの距離が一定の勾配で漸次拡大するテーパ形状の弁座部33により円滑に導かれる。従って、流体の滞留や流体に含まれるパーティクル等の集積を、より確実に抑制することができる。
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態の流量調整装置を図面に基づいて説明する。図7は、第2実施形態の流量調整装置200の全開状態における縦断面図である。図8は、第2実施形態の流量調整装置200の全閉状態における縦断面図である。図9は、図7に示される流量調整装置200の要部拡大図である。図10は、図8に示される流量調整装置200の要部拡大図である。
図7に示される流量調整装置200は、半導体製造装置が用いる薬液等の流体の配管流路に設置される機器である。流量調整装置200は、ボディ201(本体部)と、ベース部202と、つまみ部203と、ロックナット204とを備える。ボディ201は、第1ボディ部201aと、第2ボディ部201bと、第3ボディ部201cとを備える。流入流路231は、流量調整装置200の外部の上流側配管(不図示)から流入する流体を流量調整装置200の内部へ導く流路である。
次に、流量調整装置200の内部構造について説明する。
第2実施形態の流量調整装置200は、操作ポート236を介して圧力室237に圧縮空気が供給されない場合に閉状態となるノーマルクローズ型の空気圧操作弁である。
図7および図8に示されるボディ201は、ダイヤフラムニードル205(弁体部)を上下方向に移動させて弁座部233に当接または離間させる流量調整機構(流量調整部)を収納する樹脂製(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE))の部材である。ここで、流量調整機構とは、後述するピストン部207、スクリューロッド210、及びスプリング211を含む機構をいう。流量調整機構は、後述する弁孔232に対するニードル部205aの挿入量を調整して弁孔232から後述する弁室230に流入する流体の流量を調整するものである。
ダイヤフラムニードル205には後述するダイヤフラム部205cが設けられており、ダイヤフラム205cによって流体の流路と他の部分とが隔離されている。図7に示されるように、流量調整機構がダイヤフラムニードル205を弁座部233に接触させた状態では、流入流路231から流れ込んだ流体が流出流路235に流通しない閉状態となる。一方、図8に示されるように、流量調整機構がダイヤフラムニードル205を弁座部233から離間させた状態では、流入流路231から流れ込んだ流体が流出流路235に流通する開状態となる。開状態において、流出流路235に流れ込む流体は下流側配管(不図示)に流出する。
ダイヤフラムニードル205に設けられた雄ねじ部205eは、ピストン部207に設けられた雌ねじ部207aに締結されている。従って、ダイヤフラムニードル205とピストン部207とは、中心軸C方向に一体となって上下動する。第3ボディ部201cは、内部に流入流路231および流出流路235が形成された樹脂製の部材である。第3ボディ部201cの上部には第2ボディ部201bが固定されている。
第2ボディ部201bは、ピストン部207を中心軸C方向に移動可能とする部材である。第2ボディ部201bの内周面の径は、ピストン部207の外周面の径と略同径となっている。第3ボディ201cにダイヤフラムニードル205を挿入した後、第3ボディ部201cに第2ボディ部201bを固定することにより、ダイヤフラムニードル205が第3ボディ部201cに対して固定される。
ピストン部207の外周面には、Xリング217,218が設けられている。Xリング217,218は、通常のシール機能に加え、腐食性ガスが流量調整機構に侵入するのを防止する機能も備えている。腐食性ガスは、圧力室237へ供給された圧縮空気を封止するとともに、フッ酸や硝酸などの薬液の一部がダイヤフラムニードル205のダイヤフラム部205cを透過することによって生じる。
ピストン部207には、スプリング211により、中心軸Cに沿ってピストン部207を設置面S側に押し付ける方向の付勢力が与えられている。操作ポート236には、外部の空気供給源(不図示)から圧縮空気が供給される。操作ポート236から流入した圧縮空気は、ピストン部207と第2ボディ部201bとにより画定される圧力室237に供給される。
圧力室237に供給される空気が生成する空気圧は、空気供給源(不図示)により調整される。スプリング211の付勢力がピストン部207に与える下向きの力よりも、圧力室237の空気圧がピストン部207に与える上向きの力が小さい場合には、図7に示されるように、ダイヤフラムニードル205が弁座部233に接触した閉状態となる。
圧力室237の空気圧はピストン部207に作用し、ピストン部207を中心軸Cに沿って設置面Sから遠ざける方向の付勢力をピストン部207に与える。圧力室237の空気圧が高まり、ピストン部207を中心軸Cに沿って設置面Sから遠ざける方向の付勢力が、スプリング211により与えられる付勢力を上回ると、ピストン部207が中心軸Cに沿って設置面Sから遠ざかる方向に移動する。この移動により、ダイヤフラムニードル205が弁座部233から離間した状態となり、流入流路231から流れ込んだ流体が流出流路235に流通する開状態となる。
次に、流量調整装置200が図8に示される全開状態となる場合のダイヤフラムニードル205の開度の調整について説明する。流量調整装置200が図8に示される全開状態となる場合、ピストン部207の上面とスクリューロッド210の下面が接触する。従って、スクリューロッド210の下面の位置によって、流量調整装置200が図8に示される全開状態となる場合のダイヤフラムニードル205の開度が決定する。本実施形態では、スクリューロッド210の下面の位置を調整することにより、全開状態となる場合のダイヤフラムニードル205の開度が調整される。
スクリューロッド210の上端部には中心軸C方向に延在する雌ねじ部が設けられている。この雌ねじ部に締結ネジ213を締結させることにより、スクリューロッド210に対してつまみ部203が固定される。従って、つまみ部203を中心軸C周りに回転させることにより、スクリューロッド210が中心軸C周りに回転する。スクリューロッド210の外周面には雄ねじ部が設けられており、第1ボディ部201aに設けられた雌ねじ部に締結されている。つまみ部203を中心軸C周りに回転させると、スクリューロッド210は、中心軸C方向に沿って上下動する。
つまみ部203を回転させることによりスクリューロッド210の下面の位置を調整した後は、ロックナット204を締結してスクリューロッド210の位置を固定する。ロックナット204は、スクリューロッド210の外周面に設けられた雄ねじ部に締結される雌ねじ部を備えている。ロックナット204を回転させて、ロックナット204を中心軸C方向の下方(第1ボディ部201aに近づく方向)に移動させることにより、ロックナット204の下面と第1ボディ部201aの上面とが接触する。ロックナット204の下面と第1ボディ部201aの上面とが接触すると、つまみ部203が中心軸C周りに回転しないように固定される。
次に、図9および図10を用いて、ダイヤフラムニードル205および弁座部233の周辺の構造について説明する。
図9は、図7に示される流量調整装置200の要部拡大図であり、全閉状態におけるダイヤフラムニードル205の周辺を示す図である。図10は、図8に示される流量調整装置200の要部拡大図であり、全開状態におけるダイヤフラムニードル205の周辺を示す図である。
図9および図10に示されるように、ダイヤフラムニードル205は、ニードル部205a(突起部)と、基部205bと、ダイヤフラム部205cと、環状縁部205dとを備えている。ニードル部205aは、ダイヤフラムニードル205の先端に設けられた突起状の部材であり、第3ボディ部201cに設けられた弁孔232に挿入可能となっている。
ニードル部205aを中心軸C方向に移動させ、ニードル部205aの外周面と弁孔232の内周面との距離を調整することにより、流入流路231から弁室230に流入する流体の流量が調整される。ニードル部205aは、基部205bと一体的に成形されている。弁孔232は、流入流路231と弁室230とを連通させるものである。
基部205bには、ニードル部205aとダイヤフラム部205cとが連結されている。ダイヤフラム部205cは、基部205bの外周面に連結された平面視が円環形状の薄膜部材である。ダイヤフラム部205cの内周側縁部は基部205bの外周面に連結されており、ダイヤフラム部205cの外周側縁部は環状縁部205dに連結されている。ダイヤフラム部205cは、ニードル部205aおよび基部205bが中心軸C方向に移動するのに応じて変形する部材となっている。
環状縁部205dは、平面視が円環形状の部材である。環状縁部205dの外周側縁部の下方には突起部が設けられており、第3ボディ部201cに設けられた平面視が円環形状の溝部に挿入されている。また、環状縁部205dの外周側縁部の上面は、第2ボディ部201bと接触した状態となっている。環状縁部205dの外周側縁部の上面を第2ボディ部201bによって押さえつけることにより、環状縁部205dが第3ボディ部201cに固定される。
弁室230は、中心軸Cに沿った平面視が円形状となっており、ニードル部205aと基部205bとを含むダイヤフラムニードル205が収容される。弁室230は、ダイヤフラムニードル205の流体接触面と、第3ボディ部201cの流体接触面である弁座部233および接続部234によって画定される空間である。弁室230の中心軸は、ダイヤフラムニードル205の中心軸Cと一致している。
弁座部233は、弁室230の中心軸C方向に沿って弁孔232から遠ざかるに従って、中心軸Cからの距離が一定の勾配で漸次長くなるテーパ形状となっている。弁座部233の一端は弁孔232の端部である弁孔縁部232aに接続されており、弁座部233の他端は接続部234に接続されている。
接続部234は、弁座部233とダイヤフラムニードル205の環状縁部205dとを接続するものである。接続部234の一端は弁座部233に接続されており、接続部234の他端はダイヤフラムニードル5の環状縁部5dに接続されている。
図9および図10に示すように、接続部234は、中心軸Cに平行な方向の断面視が円弧形状となっている。
流量調整装置200は、図9に示される状態において、弁孔232から弁室230への流体の流入が遮断される遮断状態となる。この遮断状態において、ダイヤフラムニードル205と弁座部233とが接触する接触位置233aが、弁孔232と弁座部233との境界となる弁孔縁部232aが離間している。また、この遮断状態において、弁孔縁部232aとニードル部205aの外周面との間には微小な隙間が設けられた状態となっている。
このように、流量調整装置200の遮断状態において、弁孔縁部232aはダイヤフラムニードル205と接触しないので、ダイヤフラムニードル205の接触によって弁孔32が変形することが抑制される。また、この遮断状態において、ダイヤフラムニードル205と弁座部233とが接触する接触位置233aが弁孔縁部232aから離間しているので、弁孔232が変形することが抑制される。
ここで、遮断状態において、接触位置233aにおいて弁座部233が基部205bから受ける押圧力は、弁座部233のテーパ形状の面に直交する法線方向(図9中の矢印に示す方向)となる。従って、接触位置233aにおいて弁座部233に生じる応力の伝達方向が弁孔232から遠ざかる方向となる。よって、基部205bから受ける押圧力によって弁座部233に生じる応力は、弁孔縁部232aに伝達されにくくなり、弁孔232が変形してしまう不具合が抑制される。
図9に示す遮断状態から圧力室237に供給される空気圧を高めていくと、ダイヤフラムニードル205の基部205bが弁座部233から離間する。弁座部233から基部205bが離間すると、弁孔232から弁室230へ流体が流入する。弁室230に流入した流体は、弁室230に設けられた開口部230aを介して中間流路238に流入する。中間流路230に流入した流体は、流出流路235を経由して流量調整装置200の外部に流出する。
弁座部233がテーパ形状となっており、接続部234が円弧形状となっているため、弁孔232から弁室230へ流入した流体は、弁孔縁部232aから開口部230aに向けて円滑に移動する。そのため、弁室230内で流体が滞留することや、流体に含まれるパーティクル等が弁室230内に集積することが抑制される。
以上説明したように、本実施形態の流量調整装置200では、弁孔232から弁室230への流体の流入が遮断される遮断状態において、ダイヤフラムニードル205と弁座部233とが接触する接触位置233aが弁孔縁部232aから離間している。従って、接触位置233aにおいて弁座部233に生じる応力が弁孔縁部232aに直接的かつ最短距離で伝達されることが防止され、弁孔232が変形してしまう不具合が抑制される。
また、弁座部233は、弁室230の中心軸C方向に沿って弁孔232から遠ざかるに従って、中心軸Cからの距離が一定の勾配で漸次拡大するテーパ形状となっている。そのため、接触位置233aにおいて弁座部233に生じる応力の伝達方向が弁孔232から遠ざかる方向となり、弁孔232が変形してしまう不具合が抑制される。さらに、弁孔232から流入した流体は、テーパ形状の弁座部233に沿って円滑に流通するので、流体の滞留や流体に含まれるパーティクル等の集積が抑制される。
また、本実施形態の流量調整装置100において、ダイヤフラムニードル205は、弁座部233とともに弁室230を画定するダイヤフラム部205cを備える。また、流量調整装置100は、弁座部205とダイヤフラム部とを接続する接続部234を備え、接続部234は、中心軸Cに平行な方向の断面視が円弧形状となっている。
このようにすることで、中心軸Cに平行な方向の断面視が円弧形状の接続部234に沿って流体が導かれるので、流体の滞留や流体に含まれるパーティクル等の集積を、より確実に抑制することができる。
<他の実施形態>
第1実施形態および第2実施形態では、流体機器ユニットがノーマルクローズ型の空気圧操作弁であるものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、ノーマルオープン型の空気圧操作弁であってもよい。流体の流入口および流出口を備えるものであれば、空気圧操作弁以外の他の種類の流体機器ユニットであってもよい。
その他、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
1,201 ボディ(本体部)
5,205 ダイヤフラムニードル(弁体部)
5a,205a ニードル部(突起部)
5b,205b 基部
5c,205c ダイヤフラム部
5d,205d 環状縁部
7,207 ピストン部
8 移動体
10,210 スクリューロッド
11 スプリング
30,230 弁室
30a,230a 開口部
31,231 流入流路
32,232 弁孔
32a,232a 弁孔縁部
33,233 弁座部
33a,233a 接触位置
35,235 流出流路
100,200 流量調整装置
201a 第1ボディ部
201b 第2ボディ部
201c 第3ボディ部
234 接続部

Claims (3)

  1. 先端にニードル部が設けられた弁体部と、
    前記弁体部が収容され、平面視が円形状の弁室と、
    外部から流入した流体が流通する流入流路と、
    前記ニードル部が挿入可能となっており、前記流入流路と前記弁室とを連通させる弁孔と、
    全開時における前記弁孔に対する前記ニードル部の挿入量を調整して全開時に該弁孔の内周面と前記ニードル部の外周面との間の隙間から前記弁室に流入する流体の流量を調整する流量調整部と、
    前記弁室の中心軸方向に沿って前記弁孔から遠ざかるに従って、前記中心軸からの距離が一定の勾配で漸次長くなるテーパ形状の弁座部とを備え、
    前記弁孔から前記弁室への流体の流入が遮断される遮断状態において、前記弁体部と前記弁座部とが接触する接触位置が、前記弁孔と前記弁座部との境界となる弁孔縁部から離間していることを特徴とする流量調整装置。
  2. 前記弁体部は、前記弁座部とともに前記弁室を画定するダイヤフラム部を備え、
    前記弁座部の一端が前記弁孔縁部に接続されており、前記弁座部の他端が前記ダイヤフラム部に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の流量調整装置。
  3. 前記弁体部は、前記弁座部とともに前記弁室を画定するダイヤフラム部を備え、
    前記弁座部と前記ダイヤフラム部とを接続する接続部を備え、
    前記接続部は、前記中心軸に平行な方向の断面視が円弧形状となっていることを特徴とする請求項1に記載の流量調整装置。
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