JP2009014153A - 定流量弁 - Google Patents

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啓一 田中
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Abstract

【課題】ピストンを素早く移動させ弁体を円滑に作動させ応答特性が良く急激に圧力変化に対しても設定流量を超過せず素早く流量制御できる定流量弁を提供すること。
【解決手段】ストップ弁型弁本体(5)は第一、二流路(2,3)の間に設けられた中空室(4)から第二流路側に向かって縮径された開口部(7)を有し、シリンダー(10)は中空室内に進退動可能で下端面が開口部周縁の弁座部に当接可能である。弁軸(12)の一端に開口部との間にオリフィスを形成可能な弁体(13)を有し、シリンダー内を進退動可能な鍔部(12a)が弁軸の他端に設けられ、鍔部とシリンダー部上部内周面とで鍔部上方空間(10c)が形成され、鍔部とシリンダー部下部内周面とで鍔部下方空間(10a)が形成され、鍔部上方空間と鍔部下方空間を連通する連通路が鍔部に少なくとも一つ設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は定量供給が必要とされる上下水、工業用水、農業用水、石油または化学薬液などの流体輸送配管に使用される定流量弁に関するものである。
従来では定流量弁として図9に示すような定流量弁の構造があった(例えば、特許文献1参照)。その構成は、流入口101を有する流入管102と流出口103を有する流出管104との間に、上端部を開口し、かつ内部105を有する主弁部106をそれぞれ一体的に形成した本体107と、輪郭面108を有する縮流管109と、帽蓋110およびシリンダー111とからなるものであった。シリンダー111は、その外部から内部に貫通している弁軸112の一端に固定したピストン113と、閉蓋114との間にコイルバネ115を内在するとともに、シリンダー111の外部の他端には弁体116を固定し、かつシリンダー111の側壁に穿つた流孔117にはストレーナ118を覆被したもので、本体107の上端部から、縮流管109を流出管104内に密接固定するとともに、シリンダー111を内部105に設置し、さらに帽蓋110はシリンダー111の端部に接圧して上端部を密閉したものであった。このとき、シリンダー111とピストン113間には隙間119が形成され、ピストン113がシリンダー111内を摺動可能となるように形成されており、ピストン113によってシリンダー111内部をピストン上方空間120とピストン下方空間121に区分され、弁体116の移動に応じてピストン113がシリンダー111内を移動する際には、流孔117からシリンダー111内に流入した流体が、両空間の体積変化に応じて隙間119を通って流動することでシリンダー111内の両空間の圧力を一定にするものであった。その効果は、定流量弁の主要作動部材の点検、修理、交換などが可能であり、縮流管109、弁体116のいずれかを交換することにより設定流量の変更が可能となるものであった。
特公平4−57914号公報
しかしながら、前記従来の定流量弁はピストン113がシリンダー111内を移動する際には、隙間119以外にシリンダー111内部の流体が流動できる箇所がないため、従来の定流量弁を流れる流体の圧力変化が緩やかであれば作動に問題はないものの、急激な流体の圧力変化が起こった場合の応答特性に問題があった。例えば従来の定流量弁の上流側の配管が閉止されてコイルバネ115によりピストン113がシリンダー111の上部端側に付勢されている状態から、上流側の配管が開放されて、本体107に流通されている流体の上流側圧力が高い圧力で急激に流れた場合、弁体116と輪郭面108で形成されるオリフィスの上流側と下流側に生じた圧力差により、弁体116を下流側へ急激に作動しようとして弁軸112を介してピストン113を下方へ急激に移動しようとする。しかし、シリンダー111とピストン113間の隙間119を通る流体の流動量は所定の量で上限となり、ピストン113の移動速度は追従できず、所定の速さ以上の移動速度が求められる急激な流体の圧力変化が起こった時には弁体119の作動によるオリフィス開口面積の制御が流体の流れに即応できない。そのため、ピストン113が移動して流量制御が対応できるようになるまでの間、設定流量を超過した流体が定流量弁から流出する恐れがあるという問題があった。また、何らかの原因でピストン113が急激に移動しようとする際にピストン113上方空間120が真空状態となり、ピストン113がシリンダー111天井面に吸い付いた状態となったり、急激に流れる流体が弁体116に当たることでピストン113がシリンダー111内周面に引っ掛ったりして、弁体116を下流側へ作動させることができなくなり、流量制御ができずに設定流量を超過した流体が定流量弁から流出したままになる恐れがあるという問題があった。
上記問題の対策案として、シリンダー111の内径を大きくしたりピストン113の外径を小さくして隙間119が大きくなるように形成し、流体を流動し易くする方法が考えられる。しかし、定流量弁は弁軸112がシリンダー111とピストン113間の摺動部と、弁軸112が貫通された閉蓋114の中央孔122と弁軸112間の摺動部とで各々保持されることにより、弁軸112をシリンダー111と略同一の軸線上に配置されている。そのため、隙間119が大きくなるとシリンダー111とピストン113間で弁軸112を保持できず、弁軸112の軸線がずれ易くなり、弁軸112の軸線がずれるとピストン113がシリンダー111内周面に引っ掛って動かなくなることで弁体116が作動しなくなり、流量制御ができなくなる恐れがあるという問題があった。
また、従来の定流量弁は縮流管109や弁体116を交換しないと設定流量の変更ができないため、設定流量を変更するには流体を一旦止めて部品を交換しなければならない問題や、流路の開閉を行う機構が設けられていないため、流路の開閉を行うには別途開閉弁を設ける必要があるという問題があった。
本発明は、以上のような従来技術の問題点に鑑みなされたもので、シリンダー内のピストンを素早く移動させることで弁体を円滑に作動させ、流量制御の応答特性を向上させることができ、急激に圧力変化が起こっても設定流量を超過した流体を流すことなく素早く流量制御することができ、流路の開閉を行うことができる定流量弁を提供することを目的とする。
本発明の定流量弁は、流路が区画された第一流路と第二流路を有し、前記両流路の間に位置し該第一流路と連通するように配された中空室を有するストップ弁型弁本体、前記弁本体内に設けられ前記第二流路と前記中空室とを連通し、かつその内周面が中空室側から第二流路側に向かって縮径された形状を有する開口部、前記弁本体上部に装着された蓋体及び前記弁本体に内包され、前記中空室内に進退動可能に装着され、かつその下端面が前記開口部周縁の弁座部に当接可能なシリンダー、該シリンダー内に遊嵌され前記開口部と略同一軸線上に配された弁軸、該弁軸の一端部に該開口部との間にオリフィスを形成することができるように装着された弁体、及び前記シリンダー内に配設されたスプリングとを具備してなる定流量弁において、該鍔部と該シリンダー部上部内周面とで鍔部上方空間が形成され、該鍔部と該シリンダー部下部内周面とで鍔部下方空間が形成され、該鍔部上方空間と該鍔部下方空間を連通する連通路が該鍔部に少なくとも一つ設けられたことを第一の特徴とする。
また、前記スプリングが前記弁体を前記開口部から離間させるように付勢することを第二の特徴とする。
また、前記連通路の開口面積が3mm2以上であることを第三の特徴とする。
また、前記連通路が、前記鍔部外周に設けられた直線溝、該鍔部を貫通する貫通孔、該鍔部外周に設けられた面取り部のいずれかであることを第四の特徴とする。
また、前記スプリングが異なったバネ定数で複数設けられ、流体圧力の変動に応じた伸縮作用の実質的開始時期が相互に時間差をもって行われるよう配設されたことを第五の特徴とする。
さらに、前記弁軸を軸線方向に貫通する貫通孔が形成されたことを第六の特徴とする。
本発明の定流量弁は以上のような構造をしており、以下の優れた効果が得られる。
(1)微少流量から大流量まで極めて広範囲に亘って応答性の良い流量制御を行うことができる。
(2)流体の上流側圧力が高い圧力で急激に流れても、流体を鍔部の隙間と連通路を通って流動させることで鍔部を素早く移動させると共に、弁体を円滑に作動させ、設定流量を超過した流体を流すことなく素早く流量制御を行うことができる。
(3)弁体の作動の応答性が良くなることで、より安定して精度の良い流量制御を行うことができる。
(4)流体を定流量に制御する機能、制御流量値を任意に設定できる機能、流体の流れを閉止する止水弁としての機能の3つを同時に具備している。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明するが、本発明が本実施形態に限定されないことは言うまでもない。
図1は本発明の定流量弁の第一の実施形態を示す縦断面図である。図2は流体の圧力バランス説明用の要部縦断面図である。図3は本発明の定流量弁の第二の実施形態を示す縦断面図である。図4は本発明の定流量弁の第三の実施形態を示す縦断面図である。図5は本発明の定流量弁の第四の実施形態を示す縦断面図である。図6は圧力差が0.06MPaの流体を流した時の流量の経時変化を示す流量特性図である。図7は圧力差が0.08MPaの流体を流した時の流量の経時変化を示す流量特性図である。図8は圧力差が0.10MPaの流体を流した時の流量の経時変化を示す流量特性図である。
本発明の第一の実施形態を図1を参照して説明する。
5は弁本体であって、内部に設けられた隔壁1により、流路が湾曲された第一流路2と第二流路3およびこの第一流路2と第二流路3との間に位置する中空室4を有している。また、第一流路2の軸線に対し中空室4の軸線が50°の角度となるように第一流路2側に傾斜してY型の定流量弁を構成されるように形成されている。なお、本実施形態においては第一流路2の軸線に対する中空室4の軸線が50°の角度をもって構成されているが、40°〜60°に構成しても良く、90°になるように構成しても良い。
8は縮流管であって、その上部外周面にシール用の弁座部6を嵌合接着して設けてあり、かつ縮流管8の内部には上流側から下流側に向かって縮径された曲面形状を有する開口部7を有し、開口部7の軸線が中空室4の軸線とほぼ一致し、中空室4と第二流路3とを連通するよう、隔壁1および中空室4底部に位置する弁本体5の内壁に、前記弁座部6を挟み込むよう螺合接着されている。なお本実施形態では、開口部7は縮流管8の内部に設けたものを弁本体5内に螺合接着して設けられているが、中空室4底部に位置する弁本体5の内壁部および隔壁1に直接賦形させることによって設けてもよい。
17は下部が開口されたシリンダー状の蓋体であり、その上端中央部に蓋体17内部に連通する貫通孔17aを有し、その下端部外周面に設けた雄ネジ部を弁本体5の中空室4上部に設けた雌ネジ部に螺合して締めつけることにより、弁本体5上部に固定されている。蓋体17の貫通孔17aには、開口部7の軸線にその軸線をほぼ一致させたスピンドル9および、このスピンドル9に螺合されているスリーブ24が貫通孔17aに回動自在に保持されている。
10はシリンダーであって、蓋体17及び弁本体5に内包されており、スピンドル9の下端部に一体成形にて設けられている。シリンダー10の下部は開口されており、内部にシリンダー室を有している。このシリンダー10は、開口部7の軸線にその軸線をほぼ一致させ、その下方部分および下端シール面10bが弁本体5の中空室4内に、またその上方部分が蓋体17内に、それぞれ進退動自在に装着されている。シリンダー10の外周部には直径方向に相対して一対のガイド溝18、19が設けられ、蓋体17の下端内周面に固定された突起20、21と係合しており、したがって、シリンダー10は上下動のみが可能となっている。
12は中実の弁軸、すなわち内部に貫通孔を有しない弁軸であり、上端部にはピストン状の鍔部12aを有し、また下端部には円錐台状の弁体13が接着固定して設けられ、シリンダー10内のシリンダー室を進退動自在に移動できるよう装着されている。
シリンダー10内のシリンダー室は鍔部12aで区分され、鍔部12a上面とシリンダー10上部内周面とで鍔部上方空間10cを形成し、鍔部12a下面とシリンダー10下部内周面と後記スプリング座16上面とで鍔部下方空間10aを形成している。鍔部12a外周面とシリンダー10内周面の間には隙間25が設けらており、鍔部12aの外周には鍔部上方空間10cと鍔部下方空間10aとを連通する連通路26が直線溝で軸対照の位置に二条設けられている。
連通路26は鍔部上方空間10cと鍔部下方空間10aとを連通して設けられていれば良く、本実施形態の直線溝の他には鍔部12aを貫通する貫通孔や鍔部12a外周に設けられた面取り部などが好適なものとして挙げられる。また、貫通孔の場合、鍔部12aの弁軸から延設した箇所に貫通するように設けても良く、鍔部12a上面の中央付近から弁軸12の軸部12b内を通って弁軸12側面に連通する孔を貫通孔として設けても良い。ここで、面取り部とは円盤状の鍔部12a外周の一部を面取りすることで、鍔部上方空間10cと鍔部下方空間10aとを連通する間隙を形成し、この間隙を連通路とした箇所のことである。
また、鍔部12aに設けられる連通路26の数は特に限定されず、軸対照の位置や、外周に沿って等間隔の位置に設けられると良く、連通路26の開口面積の合計が3mm2以上になるように設けられることが好ましい。これは、流体が連通路26を流動性良く流れることで鍔部12aが素早く移動させるために連通路26の開口面積の合計が3mm2以上である必要がある。また、定流量弁の口径は10mm〜150mmの範囲で主に用いられており、口径に応じて連通路26の開口面積の合計が3mm2〜50mm2の範囲にすることがより好ましい。また、連通路26の開口面積は定流量弁の口径Dに対して0.2D〜0.4Dの範囲で形成することが望ましい。
弁体13は開口部7と略同一軸線上に位置しており、必要に応じて、開口部7との間にオリフィス11を形成できるよう配設されている。なお、弁体13の形状は円錐台状に限定されるものではなく円板状のものでも、逆円錐台状のものでも構わない。
14、15は各々第一および第二スプリングであって、バネ定数は第一<第二となるよう、また自由長は第一>第二となるように設定してある。第一スプリング14は、前記弁軸12の軸部12bをその内部に挿入してあり、その上端部は前記ピストン状鍔部12aの下面に設けられた後記スプリング座用の溝12cに嵌入してあり、その下端面は後記スプリング座16に当接するよう装着されている。第一スプリング14によって鍔部12aを開口部7から離間する方向へ付勢し、弁体13を開口部7から離間させるように付勢している。第二スプリングは、その内部に第一スプリング14が挿入してあり、その上端面と下端面は本定流量弁の取り付け角度によって上端面が前記弁軸12の鍔部12a下端面にあるいは、下端面が後記スプリング座16に当接するよう前記シリンダー室内にフリーな状態で装着されている。なお、上記弁軸12の軸部12b、第一スプリング14、第二スプリング15およびシリンダー10の内周面は各々可及的に接触しないように構成されている。通常、これらのスプリングは金属製が使用されるが、耐食性が要求される場合には、金属製スプリングにフッ素樹脂等を完全被覆させた被覆スプリングを使用するとよい。
16は内部中央に円形の貫通孔を有するリング状のスプリング座であって、該貫通孔に前記弁軸12が摺動自在に嵌合され、かつ、シリンダー10内のシリンダー室への流体の出入が可能なように複数の圧力導入口16aを有している。スプリング座16はシリンダー10下部に嵌合され、ストップリング22によって固定されている。
23はスリーブ24に固定されているハンドルであり、スリーブ24を介してスピンドル9と係合している。ハンドル23を回転させるとそれに応じてスピンドル9およびシリンダー10は上下動される構造となっている。なお、ハンドル23の上部には、スピンドル9の回動に応じてシリンダー10の位置が表示される表示器を設けても良く、表示器の数値を調節することで設定流量に合わせることができる構成にしても良い。
本発明において、弁本体5、縮流管8、蓋体17、シリンダー10、弁軸12、スプリング座16、ハンドル23の材質は定流量弁として必要な物性を有していれば、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、ポリプロピレン、ポリビニリデンフルオライド、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレンなどの合成樹脂、鉄、銅、銅合金、真鍮、アルミニウム、ステンレスなどの金属、または磁器などのセラミック、いずれでも良い。
上記の構成からなる第一の実施形態の作動を図1及び図2を参照して説明する。第一の実施形態における流体の流れ方向は第一流路2から第二流路3に向かう方向(図1の矢印方向)である。
図1において、流体として水を流通させると、第一流路2を通って中空室4に達した流体は、開口部7と弁体13とで形成されるオリフィス11を通過し第二流路3へと流出する。中空室4の流体の一部はスプリング座16の圧力導入口16aを通ってシリンダー10内部の鍔部下方空間10aに流入し、鍔部下方空間10aから鍔部12aの隙間25及び連通路26を通って鍔部上方空間10cに流入する。流体がオリフィス11を通過すると、その上流側と下流側に圧力差ΔPが発生する。オリフィス11より上流側の流体圧力をP1、下流側の流体圧力をP2とすると、中空室4、鍔部下方空間10a、鍔部上方空間10cにはオリフィス11より上流側の流体が流入しているのでP1の圧力が加わっている。また、オリフィス11の下流側、すなわち弁体13の下面にP2の圧力が加わっている。
今、図2において、P1はオリフィス11よりも上流側の圧力を示している。P2はオリフィス11よりも下流側の圧力を示している。図中、31〜37および31’〜37’までの番号は弁軸12、鍔部12aおよび弁体13の受圧部を示している。P1は圧力導入口16aからシリンダー10内に導入され弁軸12の表面全体に作用するが、31と31’、32と32’、34と34’および35と35’は各々上面、下面からP1が作用するので圧力は相殺される。一方、36と36’、33と33’および37と37’には上面にP1、下面にP2が作用している。今、36、33および37の投影面積の総和をAとすると、A=37’+33’+37’となることは明確であるから、結果的に前記圧力差ΔP(=P1−P2)は弁軸12および弁体13表面において面積Aのみに作用していることになる。従って、図1において、弁軸12および弁体13はA×ΔP[Kgf]の荷重を受けて開口部7の軸線方向に作動する。
該圧力差ΔPおよびその変動が比較的僅少である場合には、弁軸12は第一スプリング14のみを圧縮付勢しながら開口部7方向へ、また逆に第一スプリング14の弾性反発力により付勢されながら開口部7から離間させられる方向へと作動するが、該圧力差ΔPおよびその変動が比較的大なる場合には、弁軸12はある一定区間第一スプリング14を圧縮付勢しながら作動したあとは、次に主として第二スプリング15からの強力な弾性反発力を受けながら開口部7方向へ、あるいはそれと逆の作用で、開口部7から離間させられる方向へと作動する。このような、圧力差ΔPの変動に応じた弁軸12およびそれに連動する弁体13の作動に従って開口部7と弁体13の間に形成されているオリフィス11は拡大または縮小される。
このように、弁本体5を流れる流体の圧力が低圧の場合には第一スプリング14のみで流量制御を行い、流体の圧力が高圧の場合には第一、第二スプリング14、15によって流量制御を行うことができ、これより微小流量から大流量まで極めて広い範囲に亘って流量制御を行うことができる。なお、このような作用を効果的にするために、第一スプリング14のバネ定数は第二スプリング15のバネ定数よりも可及的に小とすることが必要である。
今、何らかの原因で弁本体5に流通されている流体の上流側圧力が、増大するかまたは下流側圧力が減少して流量が増大した場合、前記圧力差ΔPが大となる。それに伴って弁体13は、前記作用により自動的にオリフィス11を縮小するので、流量は瞬時に減少して予め設定された流量へと制御される。逆に何らかの原因で流体の上流側圧力が減少するかまたは下流側圧力が増大して流量が減少した場合、前記圧力差ΔPは小となる。それに伴って弁体13は前記作用によりオリフィス11を自動的に拡大するので、流量は瞬時に増大して予め設定された流量へと制御される。このような各部の作用により、弁本体5の上流側と下流側の圧力差が変動しても流量は一定に維持される。なお、開口部7は広い範囲での流量設定が可能になるように、また弁体13がどの位置から作動し始めても任意の定流量制御が可能になるように、なめらかに湾曲した形状であることが好適である。
このとき、弁体13の作動に合わせて鍔部12aはシリンダー10内のシリンダー室を移動するが、鍔部12aの移動により鍔部上方空間10cと鍔部下方空間10aの体積が変化するので、該空間の体積変化に合わせて流体が隙間25に加えて連通路26を通って流動することによりシリンダー室内の流体が鍔部12aの移動の妨げになることなく鍔部12aを素早く移動させることができ、応答特性の良い流量制御を行うことができる。ここで隙間25は、弁軸12を保持する関係で一定以上の大きさにすることができないため、連通路26を設けることで一度に大量の流体を流動させることができる。
今、何らかの原因で弁本体5に流通されている流体の上流側圧力が高い圧力で急激に流れた場合、前記圧力差ΔPにより弁体13を急激に開口部7方向へ作動させてオリフィス11を縮小しようとして、弁体13の作動に合わせて鍔部12aがシリンダー10内のシリンダー室を急激に移動しようとする。このとき鍔部上方空間10cと鍔部下方空間10aの急激な体積変化に合わせて流体が隙間25と連通路26を通って流動させ、高い圧力の流体が急激に流れるのに即応して鍔部12aを素早く移動させることで弁体13を円滑に作動させ、設定流量を超過した流体を流すことなく応答性良く流量制御することができる。さらに、弁本体5の上流側と下流側の圧力差が変動しても応答性良く流量は一定に維持され、より安定して精度の良い流量制御を行うことができる。
次に、ハンドル23を閉方向に回してスピンドル9およびシリンダー10を開口部7方向へ移動させ固定すると、それに従って弁体13も移動する。開口部7は下流側へ行く程縮径された形状となっているから、オリフィス11はそれに従って縮小される。この位置から弁体13が作動すると、オリフィス11は相対的に縮小された範囲内で変化して流体の制御をするように作用する。すなわち、弁体の初期作動位置が流体を相対的に小流量に制御できるよう変化する。逆にハンドル23を開方向に回してスピンドル9およびシリンダー10を開口部7から離間させる方向へ移動させ固定すると、上記と逆の作用でオリフィス11は拡大される。この位置から弁体13が作動すると、オリフィス11は相対的に拡大された範囲内で変化して、流体の制御に作用する。つまり、弁体13の初期作動位置が流体を相対的に大流量に制御できるように変化する。このように、スピンドル9およびシリンダー10の移動は、制御流量値を大小任意に変化させるよう作用する。このようにハンドルを回動して制御流量値を変化させた場合においても、本発明の構成により流体に対して応答性良く流量の制御を行うことができる。
さらに、スピンドル9およびシリンダー10を開口部7方向へ移動させ、ついにはシリンダー10の下端シール面10bが開口部7の弁座部6に当接し、押圧させるようにすると、中空室4と第二流路3との間が完全閉塞されるので、流体の流れは止められ、弁は完全な閉止状態となる。この弁の完全閉止状態において、開口部7が上流側から下流側に縮径されているため、オリフィスよりも上流側の高い流体圧力P1が外側から弁座部6に作用しシール部分をさらに密接に押圧するよう変形することでシール性を向上させ、漏れの発生を防止する。
次に、本発明の第二の実施形態を図3を参照して説明する。
第一スプリング41と第二スプリング42とが移動スプリング座43を介して直列に配置されているものである。他の構成は、第一の実施形態と同一のため説明を省略する。
第一のスプリング41は、その上端部が弁軸12のスプリング座用の溝12cに嵌入され、その下端部が移動スプリング座43の上面に当接するように配設され、第二のスプリング42は、その上端部が移動スプリング座43の下面に当接し、その下端部がスプリング座16に当接するよう配設されている。移動スプリング座43は、中央に開口部をもち、該開口部に弁軸12の軸部12bが接触しないように挿入され、かつ前記シリンダー10内周面に摺動自在に嵌合されている。
上記の構成からなる第二の実施形態の作動については、弁軸12、弁体13、第一スプリング41、第二スプリング42および移動スプリング座43の関係についてのみ説明し、その他については第一の実施形態と同様であるから説明を省略する。第二の実施形態における流体の流れ方向は第一流路2から第二流路3に向かう方向(図3の矢印方向)である。
図3において、弁軸12および弁体13が、前記圧力差ΔPの変動によってA×ΔP[Kgf]の荷重を受けて開口部7方向へ移動する際、該ΔPおよびその変動が比較的僅少なる時は、ある一定区間主に第一スプリング41を圧縮付勢しながら、あるいは逆に主に第一スプリング41から付勢されながら移動するが、該ΔPおよびその変動が大なる時は、弁軸の鍔部12aが移動スプリング座43の筒状突起部44に当接した後は、主に第二スプリング42を圧縮付勢しながらあるいは逆に主に第二スプリング42から付勢されながら移動する。このように弁体13は圧力差ΔPの大小の変動に応じて作動し、弁体13と開口部7との間に形成されているオリフィス11を拡大または縮小するので、配管圧力の変動に起因する流量の増減を自動的に瞬時に設定値へと制御する。このとき、本発明の構成により流体に対して応答性良く流量の制御を行うことができる。また、このような作用を効果的にするために、第一のスプリング41は第二のスプリング42よりも可及的にバネ定数の小なるものを適用することが必要である。
次に、本発明の第三の実施形態を図4を参照して説明する。
弁軸45に軸線方向に貫通する貫通孔が設けられたものである。他の構成は、第一の実施形態と同一のため説明を省略する。
45は中空円筒状の弁軸、すなわち内部に貫通孔を有する弁軸であり、上端部にはピストン状の鍔部46を有し、また下端部には円錐台状の弁体47が接着固定して設けられ、鍔部46上面中央と弁体47下面中央に各々貫通孔の貫通口48、49が形成され、シリンダー10内のシリンダー室内を進退動自在に移動できるよう装着されている。
上記の構成からなる第三の実施形態の作動について説明する。第三の実施形態における流体の流れ方向は第一、第二の実施形態と異なり、第二流路3から第一流路2に向かう方向(図4の矢印方向)である。
図4において、流体として水を流通させると、第二流路3を通って開口部7に達した流体は、その一部が弁体47の貫通口49から貫通孔を通ってシリンダー10内の鍔部上方空間10cに流入し、他部は開口部7と弁体47とで形成されたオリフィス11を通過し、弁本体5の中空室4を経て第一流路2へと流出する。中空室4を通過する流体の一部はスプリング座16の圧力導入口16aを通ってシリンダー10内の鍔部下方空間10aに流入する。流体がオリフィス11を通過すると、その上流側と下流側に圧力差ΔPが発生する。オリフィス11より上流側の流体圧力をP1、下流側の流体圧力をP2とすると、鍔部上方空間10cにはオリフィス11より上流側の流体が流入しているのでP1の圧力が加わっており、オリフィスの上流側、すなわち弁体47の下面にP1の圧力が加わっている。また、中空室4、鍔部下方空間10aにはオリフィス11より上流側の流体が流入しているのでP2の圧力が加わっている。弁軸45の各部の上面、下面に作用する同一の圧力は相殺されるので、鍔部46下面に加わる圧力P2と、鍔部46下面に対応した鍔部46上面に加わる圧力P1による圧力差ΔPが生じる。鍔部46下面の投影面積の総和をBとすると、前記圧力差ΔPの変動によってB×ΔP[Kgf]の荷重を受けて開口部7の軸線方向へ作動する。
該圧力差ΔPおよびその変動が比較的僅少である場合には、弁軸45は第一スプリング14のみを圧縮付勢しながら開口部7方向へ、また逆に第一スプリング14の弾性反発力により付勢されながら開口部7から離間させられる方向へと作動するが、該圧力差ΔPおよびその変動が比較的大なる場合には、弁軸45はある一定区間第一スプリング14を圧縮付勢しながら作動したあとは、次に主として第二スプリング15からの強力な弾性反発力を受けながら開口部7方向へ、あるいはそれと逆の作用で、開口部7から離間させられる方向へと作動する。このような、圧力差ΔPの変動に応じた弁軸12およびそれに連動する弁体47の作動に従って開口部7と弁体13の間に形成されているオリフィス11は拡大または縮小される。このとき、本発明の構成により流体の流量の変化に対して鍔部46を即応させて素早く移動させることで弁体47を円滑に作動させて応答性良く流量制御を行うことができる。弁本体5に流通されている流体の流量が増大したり減少する場合の作動や、ハンドル23を回動した時の作動は第一の実施形態と同様なので説明を省略する。
次に、本発明の第四の実施形態を図5を参照して説明する。
55は弁本体であり、内部に設けられた隔壁51により区画された第一流路52と第二流路53とを有し、かつ前記両流路の間に位置し該第一流路52と連通するように配された中空室54を有している。また、第一流路52の軸線に対し中空室54の軸線が90°(垂直)の角度となるように定流量弁を構成されるように形成されている。
71は縮流管であって、その上部外周面にシール用のゴム製弁座部60が嵌合接着して設けてあり、かつその内部には中空室54側から第二流路53側へ向かってカーブ状に縮径された開口部56を有し、該中空室54と第二流路53とを連通するよう隔壁51にゴム製弁座部60を挟み込んで螺合接着されている。なお、開口部56および弁座部60は、本実施形態の方法のほかに隔壁51に直接それらを賦形させることによって設けても構わない。
57は蓋体であり、その上部中央に貫通孔72を有しキャップナット73によって弁本体55に挟持固定されている。58はスピンドルであり、その軸線を開口部56の軸線にほぼ一致させ、蓋体57上部の貫通孔72に回動自在に保持されたスリーブ74に螺合されており、その下端部には後記シリンダー61が一体的に形成されている。またスリーブ74は、ハンドル75に係合固定されており、ハンドル75を回動させることにより回転運動のみが可能であるよう構成されている。また、ハンドル75の回動に応じてスピンドル58およびシリンダー61は上下動される構造となっている。
61は蓋体57及び弁本体55に内包されシリンダーである。シリンダー61の下部は開口されており、内部にシリンダー室を有している。このシリンダー61は、開口部56の軸線にその軸線をほぼ一致させ、その下方部分および下端シール面59が弁本体55の中空室54内に進退動自在になるように、キー76を介して蓋体57に移動自在に保持されている。
63は中実の弁軸、すなわち内部に貫通孔を有しない弁軸であり、上端部にはピストン状の鍔部62を有し、また下端部には円錐台状の弁体77が接着固定して設けられ、シリンダー61内のシリンダー室を進退動自在に移動できるよう装着されている。なお、弁軸63には鍔部63上面中央と弁体77下面中央に貫通口を形成するように貫通孔(図示せず)を設けても良い。これは、中空室54に流入した流体が貫通孔を通って鍔部上方空間68、隙間65及び連通路77、鍔部下方空間69、圧力導入口70を通って中空室54に流体が流れることになり、弁内部に滞留部が発生しないようにすることができる。
シリンダー61内のシリンダー室は鍔部62で区分され、鍔部62上面とシリンダー61上部内周面とで鍔部上方空間68を形成し、鍔部62下面とシリンダー61下部内周面と後記スプリング座78上面とで鍔部下方空間69を形成している。鍔部62外周面とシリンダー61内周面の間には隙間65が設けられており、鍔部62の外周には鍔部上方空間68と鍔部下方空間69とを連通する連通路77が直線溝で軸対照の位置に二条設けられている。
弁体66は、開口部56と略同一軸線上に位置しており、必要に応じて、開口部56との間にオリフィス64を形成できるよう配設されている。なお、弁体66の形状は円錐台状に限定されるものではなく円板状のものでも、逆円錐台状のものでも構わない。
67はスプリングであって、その上端部は鍔部62の下面に当接し、その下端面は後記スプリング座78に当接するよう装着されている。スプリング67によって鍔部62を開口部56から離間する方向へ付勢することにより、弁体66を開口部56から離間させるように付勢している。なお、本実施形態ではスプリングは1つであるが、第一の実施形態のように異なったバネ定数のスプリングを複数設けても良い。
78は内部中央に円形の貫通孔を有するリング状のスプリング座であって、該貫通孔に前記弁軸63が摺動自在に嵌合され、シリンダー61内のシリンダー室へ連通する圧力導入口70を有している。スプリング座78はシリンダー61下部に嵌合され、ストップリング79によって固定されている。
上記の構成からなる第四の実施形態の作動は、第一の実施形態と同様であるので説明を省略する。第四の実施形態における流体の流れ方向は第一流路52から第二流路53に向かう方向(図5の矢印方向)である。
本実施形態の構成は、第一流路52の軸線に対し中空室54の軸線が90°(垂直)の角度とすることで、弁本体55及び蓋体57を小さく設けることができ、定流量弁をコンパクトに設けることができ、特に小口径の定流量弁に好適である。
次に、図1に示した構造を有する口径80mmの定流量弁を使用して、以下の要領で試験を行った。
(試験手順)
(1)定流量弁の上流側と下流側に各々開閉弁を設置して配管接続した流量試験装置において、各開閉弁を開放して、定流量弁の設定流量を設定した状態で、配管に流体を流す。
(2)流体の流れを調節して定流量弁の上流側と下流側の圧力差を設定する。
(3)定流量弁の上流側の配管の開閉弁を閉止して、定流量弁内の圧力をゼロにする。
(4)定流量弁の上流側の配管の開閉弁を開放して、開閉弁を開放した後の流量の径時変化を測定する。
<実験例1>
図1の定流量弁の鍔部に開口面積の合計が28mm2となる連通路を形成し、流体に水を使用し、温度を25℃として、定流量弁の流量設定値を5m3/h、10m3/h、15m3/hに各々設定した場合において、定流量弁の上流側と下流側の圧力差を0.06MPaにしたときの流量特性を測定した。結果を図6に示す。
<実験例2>
実験例1の定流量弁の上流側と下流側の圧力差を0.08MPaにしたときの流量特性を測定した。結果を図7に示す。
<実験例3>
実験例1の定流量弁の上流側と下流側の圧力差を0.10MPaにしたときの流量特性を測定した。結果を図8に示す。
図6〜図8より、実験例1〜実験例3において精度は各設定値の±4〜±6%以内であり、流体が流れると応答性良く設定流量で流量制御を行うことができる。特に本発明の定流量弁は、実験例3のように定流量弁の上流側と下流側の圧力差が大きい状態で、上流側圧力が高い圧力で急激に流体が流れても、設定流量を超過した流体が流出することなく、圧力差が小さい実験例1や実験例2と同じように流量制御を行うことができる。
本発明の定流量弁の第一の実施形態を示す縦断面図である。 流体の圧力バランス説明用の要部縦断面図である。 本発明の定流量弁の第二の実施形態を示す縦断面図である。 本発明の定流量弁の第三の実施形態を示す縦断面図である。 本発明の定流量弁の第四の実施形態を示す縦断面図である。 圧力差が0.06MPaの流体を流した時の流量の経時変化を示す流量特性図である。 圧力差が0.08MPaの流体を流した時の流量の経時変化を示す流量特性図である。 圧力差が0.10MPaの流体を流した時の流量の経時変化を示す流量特性図である。 従来の定流量弁を示す縦断面図である。
符号の説明
1 隔壁
2 入口流路
3 出口流路
4 中空室
5 弁本体
6 弁座部
7 開口部
8 縮流管
9 スピンドル
10 シリンダー
10a 鍔部下方空間
10b 下端シール面
10c 鍔部上方空間
11 オリフィス
12 弁軸
12a 鍔部
13 弁体
14 第一スプリング
15 第二スプリング
16 スプリング座
17 蓋体
23 ハンドル
24 スリーブ
25 隙間
26 連通路
41 第一スプリング
42 第二スプリング
43 移動スプリング座
45 弁軸
46 鍔部
47 弁体
51 隔壁
52 入口流路
53 出口流路
54 弁室
55 弁本体
56 開口部
57 蓋体
58 スピンドル
59 下端シール面
60 弁座部
61 シリンダー
62 鍔部
63 弁軸
64 オリフィス
65 隙間
66 弁体
67 スプリング
68 鍔部上方空間
69 鍔部下方空間
70 圧力導入口
71 縮流管
74 スリーブ
74 ハンドル
77 連通路
78 スプリング座

Claims (6)

  1. 流路が区画された第一流路と第二流路を有し、前記両流路の間に位置し該第一流路と連通するように配された中空室を有するストップ弁型弁本体、
    前記弁本体内に設けられ前記第二流路と前記中空室とを連通し、かつその内周面が中空室側から第二流路側に向かって縮径された形状を有する開口部、
    前記弁本体上部に装着された蓋体及び前記弁本体に内包され、前記中空室内に進退動可能に装着され、かつその下端面が前記開口部周縁の弁座部に当接可能なシリンダー、
    該シリンダー内に遊嵌され前記開口部と略同一軸線上に配された弁軸、
    該弁軸の一端部に該開口部との間にオリフィスを形成することができるように装着された弁体、
    及び前記シリンダー内に配設されたスプリングとを具備してなる定流量弁において、
    該シリンダー内を進退動可能な鍔部が該弁軸の他端部に設けられ、
    該鍔部と該シリンダー部上部内周面とで鍔部上方空間が形成され、該鍔部と該シリンダー部下部内周面とで鍔部下方空間が形成され、該鍔部上方空間と該鍔部下方空間を連通する連通路が該鍔部に少なくとも一つ設けられたことを特徴とする定流量弁。
  2. 前記スプリングが前記弁体を前記開口部から離間させるように付勢することを特徴とする請求項1記載の定流量弁。
  3. 前記連通路の開口面積が3mm2以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定流量弁。
  4. 前記連通路が、前記鍔部外周に設けられた直線溝、該鍔部を貫通する貫通孔、該鍔部外周に設けられた面取り部のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の定流量弁。
  5. 前記スプリングが異なったバネ定数で複数設けられ、流体圧力の変動に応じた伸縮作用の実質的開始時期が相互に時間差をもって行われるよう配設されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の定流量弁。
  6. 前記弁軸を軸線方向に貫通する貫通孔が形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の定流量弁。
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