JP2004074461A - 樹脂モールド方法および樹脂モールド装置 - Google Patents

樹脂モールド方法および樹脂モールド装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004074461A
JP2004074461A JP2002234669A JP2002234669A JP2004074461A JP 2004074461 A JP2004074461 A JP 2004074461A JP 2002234669 A JP2002234669 A JP 2002234669A JP 2002234669 A JP2002234669 A JP 2002234669A JP 2004074461 A JP2004074461 A JP 2004074461A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
lower mold
cavity
resin
clamper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002234669A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4174263B2 (ja
JP2004074461A5 (ja
Inventor
Naoya Goto
後藤 直也
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Apic Yamada Corp
Original Assignee
Apic Yamada Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Apic Yamada Corp filed Critical Apic Yamada Corp
Priority to JP2002234669A priority Critical patent/JP4174263B2/ja
Publication of JP2004074461A publication Critical patent/JP2004074461A/ja
Publication of JP2004074461A5 publication Critical patent/JP2004074461A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4174263B2 publication Critical patent/JP4174263B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】樹脂にボイドがない等の高品質の圧縮成形を可能にする。
【解決手段】下型12に設けられたキャビティ凹部の内面がリリースフィルム50により被覆されキャビティ凹部にモールド用の樹脂52が供給された状態で、上型22と下型12とでクランプして圧縮成形する樹脂モールド方法において、金型にリリースフィルム50と樹脂52と被成形品40とをセットし、リリースフィルム50を下型12側からエア吸引してキャビティ凹部の内面にならってエア吸着し、上型22と下型12とを当接させて外部とエアシールしたキャビティを形成した状態で、前記キャビティに連通して設けた流路24aを介してエア吸引機構32によりキャビティから真空排気した後、前記上型22と下型12とを圧縮成形位置まで型締めし、樹脂52を硬化させて被成形品を圧縮成形する。
【選択図】     図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は樹脂モールド方法および樹脂モールド装置に関し、より詳細にはリリースフィルムを用いた圧縮成形による樹脂モールド方法および樹脂モールド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
樹脂モールド型の半導体装置を製造する方法に、多数個の半導体チップが搭載された基板、半導体ウエハあるいはリードフレーム等の被成形品を、被成形品の片面の略全面にわたって一括して樹脂モールドし、樹脂モールド後に、成形品を個片にダイシングして半導体装置とする方法がある。圧縮成形は、このように、被成形品を一括して樹脂モールドする際に、被成形品の樹脂モールド領域(キャビティ)に所定量の樹脂を供給し、金型をクランプする操作のみによって樹脂モールドする方法である。たとえば、特開2000−277551号公報には、下型と上型を樹脂と容易に剥離し、耐熱性と柔軟性を有するリリースフィルムにより被覆し、下型にセットした基板に液体状、ペースト状、粉体状あるいは顆粒状の樹脂を供給し、リリースフィルムを介して被成形品をクランプし圧縮成形によって樹脂モールドする方法が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、圧縮成形に限らず、樹脂モールド装置によって被成形品を樹脂モールドする際には、キャビティ内に残留するエアがボイドを発生させる原因になることから、キャビティを樹脂によって充填する際に、キャビティに残留しているエアを外部に逃がすようにする。一般的には、キャビティの外周の金型面にエアベントを設け、キャビティに樹脂が充填される際に、エアベントからキャビティ内のエアが外部に排出されるようにしている。リリースフィルムを用いた圧縮成形による場合も同様に、被成形品をクランプする金型面にエアベントを設けて、金型によって樹脂とともに被成形品をクランプして樹脂モールドする際に、エアベント部分からエアを逃がすようにしている。
【0004】
しかしながら、エアベントからキャビティ内のエアを逃がすようにした場合は、エアとともに樹脂もわずかに排出されるため、被成形品である基板上や金型に汚れが生じる。また、圧縮成形では、キャビティの中央部で山型に盛り上がるように樹脂を供給し、樹脂成形時にキャビティの中央部からキャビティの周辺に樹脂を流動させ、樹脂中にエアが巻き込まれないようにして樹脂モールドする方法もあるが、この場合にはワイヤスイープが生じたり、低粘度液材を使用することが難しかったり、樹脂が流動する際に樹脂にエアが混入したりするという問題がある。
【0005】
なお、リリースフィルムを用いた樹脂モールド方法において、ポットからキャビティに樹脂を圧送して樹脂モールドする場合に、金型内に残存しているエアを減圧排気して樹脂モールドする方法がある(特開2002−59453号公報)。この樹脂モールド方法は、リリースフィルムを介して被成形品をクランプすることにより金型内でエアが残存する領域から強制的にエアを排気して樹脂モールドするものであるが、エアの排気は従前と同様に金型に設けたエアベントから行うものであり、圧縮成形のように広い領域をキャビティとして樹脂モールドする場合にはそのまま適用することができない。
【0006】
本発明は、このように圧縮成形によって被成形品を樹脂モールドする際に、キャビティ内に残存するエアを確実に排気して樹脂モールドすることを可能とし、高品質で信頼性の高い圧縮成形を可能とする樹脂モールド方法および樹脂モールド装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため次の構成を備える。
すなわち、下型に設けられたキャビティ凹部の内面がリリースフィルムにより被覆され、キャビティ凹部にモールド用の樹脂が供給された状態で、上型と下型とで被成形品をクランプして圧縮成形する樹脂モールド方法において、金型にリリースフィルムとモールド用の樹脂と被成形品とをセットし、リリースフィルムを下型側からエア吸引してキャビティ凹部の内面にならってエア吸着し、上型と下型とを当接させて外部とエアシールしたキャビティを形成した状態で、前記キャビティに連通して設けた流路を介してエア吸引機構によりキャビティから真空排気した後、前記上型と下型とを圧縮成形位置まで型締めし、樹脂を硬化させて被成形品を圧縮成形することを特徴とする。なお、上型と下型とが当接させた状態とは、キャビティ凹部を外部から閉止されたキャビティを構成した状態であり、被成形品が樹脂によって封止されていない状態である。
【0008】
また、上型に設けられたキャビティ凹部の内面がリリースフィルムにより被覆され、下型にモールド用の樹脂と被成形品が供給された状態で、上型と下型とで被成形品をクランプして圧縮成形する樹脂モールド方法において、金型にリリースフィルムとモールド用の樹脂と被成形品とをセットし、リリースフィルムを上型側からエア吸引してキャビティ凹部の内面にならってエア吸着し、上型と下型とを当接させて、外部とエアシールしたキャビティを形成した状態で、前記キャビティに連通して設けた流路を介してエア吸引機構によりキャビティから真空排気した後、前記上型と下型とを圧縮成形位置まで型締めし、樹脂を硬化させて被成形品を圧縮成形することを特徴とする。
また、前記リリースフィルムに、金型外でモールド用の樹脂を供給し、リリースフィルムとともにモールド用の樹脂を金型内に搬入して樹脂モールドすることを特徴とする。
また、前記樹脂封止領域に合わせて凹部状にプリフォームしたリリースフィルムに、金型外でモールド用の樹脂を供給し、リリースフィルムとともにモールド用の樹脂を金型内に搬入して樹脂モールドすることを特徴とする。
また、前記上型と下型とを当接させて、外部とエアシールしたキャビティを形成する際に、キャビティの周囲に延在するリリースフィルムを金型によりクランプしてキャビティを外部からエアシールすることを特徴とする。
【0009】
また、下型に設けられたキャビティ凹部の内面がリリースフィルムにより被覆され、キャビティ凹部にモールド用の樹脂が供給された状態で、上型と下型とで被成形品をクランプして圧縮成形する樹脂モールド装置において、前記下型に、下型の側面を囲む枠体状に形成され、下型の側面との間でエアシールして型開閉方向に可動に支持され、常時は下型の樹脂成形面よりも上端面が突出するよう上型に向けて付勢された下型クランパを設け、前記上型に、上型の側面を囲む枠体状に形成され、上型の側面との間でエアシールして型開閉方向に可動に支持され、常時は上型の金型面よりも下端面が突出するよう下型に向けて付勢された上型クランパを設け、前記下型および/または下型クランパに、前記下型にセットされたリリースフィルムをキャビティ凹部の内面にならってエア吸引するためのエア吸引機構に連絡する流路を設け、前記上型クランパと下型クランパと上型のいずれかに、前記下型クランパと上型クランパとが当接して外部とエアシールして形成されたキャビティ連通する流路を設け、該流路を介してキャビティから真空排気するエア吸引機構を設けたことを特徴とする。
また、前記下型クランパと上型クランパとが当接して外部とエアシールしてキャビティが形成された際に、下型にセットされたリリースフィルムと離間して被成形品を支持する支持機構が設けられていることを特徴とする。
また、前記支持機構が、被成形品を支持する上型のクランプ面に開口して設けられたエア吸引孔と、該エア吸引孔に連通して設けられ、被成形品を前記クランプ面にエア吸着するエア吸引機構とを備えることを特徴とする。
また、前記支持機構が、下型のパーティング面から突出する向きに付勢して下型クランパに設けられ、被成形品をパーティング面から離間して支持する支持部材を備えることを特徴とする。
【0010】
また、下型に設けられたキャビティ凹部の内面がリリースフィルムにより被覆され、キャビティ凹部にモールド用の樹脂が供給された状態で、上型と下型とで被成形品をクランプして圧縮成形する樹脂モールド装置において、前記下型に、下型の側面を囲む枠体状に形成され、下型の側面との間でエアシールして型開閉方向に可動に支持され、常時は下型の樹脂成形面よりも上端面が突出するよう上型に向けて付勢された第1の下型クランパと、該第1の下型クランパの外側面を囲む枠体状に形成され、第1の下型クランパの外側面との間でエアシールして型開閉方向に可動に支持され、常時は第1の下型クランパの上端面よりも上端面が突出するよう上型に向けて付勢された第2の下型クランパとを設け、前記第1の下型クランパおよび/または下型に、前記下型にセットされたリリースフィルムをキャビティ凹部の内面にならってエア吸引するためのエア吸引機構に連絡する流路を設け、前記第2の下型クランパと上型と第1の下型クランパのいずれかに、上型に第2のクランパが当接して外部とエアシールして形成されたキャビティに連通する流路を設け、該流路を介してキャビティから真空排気するエア吸引機構を設けたことを特徴とする。
【0011】
また、上型に設けられたキャビティ凹部の内面がリリースフィルムにより被覆され、下型にモールド用の樹脂と被成形品が供給された状態で、上型と下型とで被成形品をクランプして圧縮成形する樹脂モールド装置において、前記下型に、下型の側面を囲む枠体状に形成され、下型の側面との間でエアシールして型開閉方向に可動に支持され、常時は下型のクランプ面よりも上端面が突出するよう上型に向けて付勢された下型クランパを設け、前記上型に、上型の側面を囲む枠体状に形成され、上型の側面との間でエアシールして型開閉方向に可動に支持され、常時は上型の樹脂成形面よりも下端面が突出するよう下型に付勢された上型クランパを設け、前記上型および/または上型クランパに、前記上型に供給されたリリースフィルムをキャビティ凹部の内面にならってエア吸引するためのエア吸引機構に連絡する流路を設け、前記下型クランパと下型と上型クランパのいずれかに、前記上型クランパと下型クランパとが当接して外部とエアシールして形成されたキャビティに連通する流路を設け、該流路を介してキャビティから真空排気するエア吸引機構を設けたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜4は本発明に係る樹脂モールド装置の一実施形態の主要部の構成と、樹脂モールド装置を用いて樹脂モールドする方法を示す説明図である。
まず、図1にしたがって本発明に係る樹脂モールド装置の特徴的部分である金型の構成について説明する。なお、金型を型開閉駆動するプレス装置は金型を支持する固定プラテンと可動プラテンを備え、油圧等によって駆動される通常のプレス装置である。
【0013】
図1で、10はプレス装置の固定プラテンに固設される下型ベース、12は下型ベース10に固定した下型、14は下型12の側面に摺接させて型開閉方向に可動に支持した下型クランパである。
下型クランパ14は樹脂モールド領域を規定する下型12の側面を囲む枠体状に形成される。本実施形態では樹脂モールド領域が平面形状で矩形状に形成され、下型クランパ14はしたがって矩形の枠体状に形成されている。このように下型クランパ14は樹脂モールド領域に合わせて形成するから、たとえば、半導体ウエハのように被成形品の樹脂モールド領域が円形状となるような場合は、下型クランパ14は円リング状に形成される。
【0014】
16は下型クランパ14を上型に向けて付勢する付勢手段としてのスプリングである。下型クランパ14は型開きした状態で上端面が下型12の樹脂成形面よりも上方に突出するようスプリング16によって付勢して設けられている。下型クランパ14が下型12の樹脂成形面よりも突出することにより、下型12の樹脂成形面と下型12の周囲が下型クランパ14によって囲まれたキャビティ凹部が形成される。
18は下型12の側面と下型クランパ14の内側面との間をエアシールするシールであり、下型12の側面の全周にわたって周設されている。なお、シール18は下型クランパ14が昇降移動する際に、常時下型クランパ14の内側面に摺接する位置に設けられている。
19は下型クランパ14の上端面に設けたシールである。このシール19は上型との間で樹脂モールド領域(キャビティ)を外部からエアシールするために設けられている。
【0015】
また、図1で20はプレス装置の可動プラテンに固設される上型ベースであり、22は上型ベース20に固定した上型、24は上型22の側面に摺接させて型開閉方向に可動に支持した上型クランパである。上型クランパ24も下型クランパ14と同様に、上型22の側面を囲む枠体状に形成される。
上型22は樹脂モールド時に被成形品を保持し、下型12との間で被成形品をクランプして樹脂モールドする。したがって、上型22も下型12とほぼ同形の平面形状に形成され、上型クランパ24も下型クランパ14と略同形状の枠体状に形成される。
【0016】
なお、上型22のクランプ面は、型閉じした際に上型22の外周縁部が下型クランパ14に当接するように、下型12の樹脂モールド領域(外形形状)よりも若干大きく形成されている。また、上型クランパ24の下端面は平坦面に形成され、下型クランパ14の上端面に対向する配置となっている。上型クランパ24の下端面を平坦面とし、下型クランパ14と対向する配置としているのは、下型クランパ14に上型クランパ24が当接した際に、上型と下型とで囲まれるキャビティがシール19により外部からエアシールされるようにするためである。したがって、シール19は下型クランパ14に設けるかわりに上型クランパ24に設けるようにしてもよい。
なお、本実施形態ではシール19により上型クランパ24と下型クランパ14との間をエアシールしているが、下型12にセットするリリースフィルム50を上型クランパ24と下型クランパ14とでクランプされる領域まで覆う広幅に設け、上型クランパ24と下型クランパ14とでリリースフィルム50をクランプしてエアシールするようにすることもできる。
【0017】
26は上型クランパ24を常時下型側に向けて付勢する付勢手段としてのスプリングである。上型クランパ24は、スプリング26の付勢力により、常時は、その下端面が上型22のクランプ面よりも下方に突出するように設けられている。28は上型22の側面と上型クランパ24の内側面との間をエアシールするシールであり、上型22の側面の全周にわたって周設され、上型クランパ24が昇降移動する際に、常時上型クランパ24の内側面が摺接するように設けられている。
【0018】
本実施形態の樹脂モールド装置はリリースフィルムを用いて樹脂モールドするとともに、樹脂モールド時にキャビティから真空排気して樹脂モールドすることを特徴とする。
このため、下型クランパ14の内側面と下型12の側面との間からエアを吸引する流路14aと、リリースフィルムを下型クランパ14の上端面でエア吸着するための流路14bを設ける。30は流路14a、14bに連通して金型外に設けたエア吸引機構である。なお、下型クランパ14の内側面と下型12の側面との間には下型12側からリリースフィルムをエア吸引するための流路(隙間)が形成されている。この流路は下型12の側面と下型クランパ14の内側面の全面にわたって設ける必要はなく、部分的にリリースフィルムをエア吸引するための溝状の流路であってもよい。
【0019】
また、上型側には、上型クランパ24にキャビティ内からエアを排気するための流路24aを設ける。32は流路24aに連通して金型外に設けたエア吸引機構である。
なお、本実施形態の樹脂モールド装置の金型開閉動作は、上型22が可動側であるが、下型12を可動側とすることも可能である。
【0020】
続いて、本実施形態の樹脂モールド装置により、リリースフィルムを用いた圧縮成形によって樹脂モールドする方法を図1〜4にしたがって説明する。
図1は上型22に被成形品40を供給し、下型12にリリースフィルム50と液状樹脂52とを供給した状態を示す。
本実施形態では、上型22にフィンガ等の機械的に被成形品40を支持する支持機構を設け、上型22に被成形品40を保持して被成形品40をクランプするように構成している。
下型12にリリースフィルム50と液状樹脂52を供給する方法としては、下型12に下型クランパ14の上端面まで被覆する幅の長尺状のリリースフィルム50を供給し、下型12と下型クランパ14とによって形成されるキャビティ凹部の内面形状にならってリリースフィルム50をエア吸着してキャビティ凹部に液状樹脂52を供給する方法、下型12の樹脂封止領域に合わせた凹部状にプリフォームしたリリースフィルムに、金型外であらかじめ液状樹脂52を供給し、リリースフィルム50と液状樹脂52を金型内に搬入してセットする方法が可能であり、それほど流動性の高くない樹脂の場合には、あらかじめプリフォームされていないリリースフィルムにモールド用の樹脂を供給し、リリースフィルムと樹脂とを金型内に搬入してセットする方法も可能である。
【0021】
リリースフィルムは金型の加熱温度に耐える耐熱性、エア吸引によってキャビティ凹部の内面形状にならってエア吸着される伸縮性、樹脂との剥離性といった機能を備えるものを使用する。リリースフィルム50の柔軟性が高くプリフォームした形態がそのままで保持できない場合には、セット治具によってリリースフィルム50を支持して金型内に搬入して下型12にセットする。金型外でリリースフィルム50に液状樹脂52を供給した後、金型内に搬入して樹脂モールドする方法は、液状樹脂を正確に計量することが容易であること、金型内にリリースフィルム50とモールド用の樹脂をセットした時点から樹脂が加熱開始されるから、樹脂が均一に加熱できるという利点がある。
【0022】
図2は、被成形品40とリリースフィルム50および液状樹脂52とを金型内に供給した後、上型ベース20を上型クランパ24と下型クランパ14とが当接する位置まで下降させ、キャビティ60内のエアを真空排気している状態を示す。
上型ベース20が下降して上型クランパ24と下型クランパ14とが当接することにより、シール19を介して上型クランパ24と下型クランパ14との間がエアシールされ、型開きの状態で開放されていたキャビティ構成部分が外部からエアシールされたキャビティとなる。上型クランパ24に設けた流路24aは、キャビティの内部空間に連通する位置に設けられているから、流路24aからキャビティ内のエアを確実に排気することができる。
なお、本実施形態ではリリースフィルム50の周縁部が上型クランパ24と下型クランパ14とが当接する部位よりも内側に位置するようにしているが、リリースフィルム50は上型クランパ24と下型クランパ14とによってクランプされてもよく、リリースフィルム50は個片状のものに限らず、長尺状のものであっても使用できる。
【0023】
このようにキャビティ60を外部からエアシールした状態でエア吸引機構32から真空排気してキャビティ内からエアを排気する。リリースフィルム50は下型クランパ14にエア吸着されているから、キャビティ60からの排気は上型クランパ24に設けた流路24aからなされる。なお、エア吸引機構32によりキャビティ60から真空排気する際には、リリースフィルム50を下型12側に吸着支持しておくため、エア吸引機構30によって下型側からリリースフィルム50をエア吸引する。
キャビティ60からの排気は、図2に示すように、被成形品40が下型クランパ14の上端面に当接しない状態で行う。これによって、液状樹脂52の上方空間内から確実に排気することができる。この真空排気によって、キャビティ内の残留エアが排気され、液状樹脂52に混入されているエアも排気されて圧縮成形時に樹脂中にボイドが発生することを防止する。
【0024】
本実施形態では上型22に被成形品40を支持してキャビティ60から真空排気しているが、上型22に被成形品40を支持せずに、下型クランパ14に被成形品40をセットして真空排気するようにすることも可能である。
図5に下型12側に被成形品40をセットして樹脂モールドする例を示す。図5に示す樹脂モールド金型では下型クランパ14に型開閉方向に可動となる被成形品40の支持機構を設け、下型クランパ14に被成形品40をセットした際にリリースフィルム50と被成形品40とが密着しないよう離間して支持するように構成している。54が被成形品40を支持する支持部材としての支持アームであり、スプリング56によって常時はパーティング面から突出して被成形品40を支持するように設けられている。
【0025】
図3は、キャビティ60から真空排気した後、上型ベース20を更に下降させて被成形品40を下型クランパ14に当接させた状態である。実際には、下型クランパ14の上端面を被覆するリリースフィルム50に被成形品40(基板)が当接し、液状樹脂52が収容されているキャビティ60はリリースフィルム50と被成形品40とによってエアシールされた領域となる。このクランプ操作においても流路14aを介してエア吸引機構30により真空吸引し、下型12のキャビティ凹部の形状にならってリリースフィルム50がエア吸着されるようにする。
なお、上型クランパ24を付勢するスプリング26の付勢力は、下型クランパ14を付勢するスプリング16の付勢力よりも小さく設定されており、被成形品40が下型クランパ14の上端面に当接するまでは上型側のスプリング26が圧縮され、上型22が上型クランパ24に対して相対的に下動する。
【0026】
なお、被成形品40の基板にエアベントを設けるか、下型クランパ14の被成形品40に当接する上端面にエアベントを設けることにより、被成形品40が下型クランパ14に当接した後も、エアベントを介してキャビティ60からエア吸引することも可能である。このようなエアベントを設けた場合は、圧縮成形位置まで型締めした際もキャビティからエア吸引することが可能であるが、被成形品40の基板表面におよび金型表面に樹脂が漏出することがあり、樹脂の漏出を避けたい場合にはエアベントを設けないようにするのがよい。
【0027】
図4は、上型22をさらに下降させて最終的に被成形品40を圧縮成形した状態を示す。圧縮成形は、被成形品40が下型クランパ14に当接した状態から上型ベース20をさらに圧縮成形位置まで下動させることによってなされる。下型クランパ14に被成形品40が当接した状態から上型22を押し下げることにより、下型クランパ14がスプリング16の付勢力に抗して押し下げられ、被成形品40が下型12と上型22とによってクランプされて樹脂成形される。上型22の下動は、下型12と上型22とによる型締力が所定値になったところで停止し、その状態でキャビティの全体に樹脂が充填されて圧縮成形される。
【0028】
圧縮成形位置で液状樹脂52が硬化するまで保持した後、型開きし、金型内から成形品を取り出しする。成形品は被成形品40の片面が一括して樹脂封止された形態に樹脂成形されたものとなる。被成形品40が基板に多数個の半導体チップが搭載された製品の場合は、圧縮成形された成形品をダイサーにより切断して個片の半導体装置を得ることができる。
【0029】
本実施形態の樹脂モールド装置では、下型12および下型クランパ14等の、樹脂モールド時に樹脂が接触する部位についてはリリースフィルム50によって被覆されているから、下型クランパ14の摺動部や流路14a、14bに樹脂が付着することがなく、下型クランパ14の動作等を阻害することなく樹脂モールドすることができる。
【0030】
また、本実施形態の樹脂モールド装置では、下型12に液状樹脂52を供給した後、キャビティ60を外部からエアシールし、キャビティ60に残留しているエアを真空排気して樹脂モールドするから、キャビティ内にエアが残留することによって成形樹脂中にボイドが発生することを確実に防止することが可能になる。とくに、下型クランパ14と上型クランパ24とによってキャビティを外部からエアシールした状態で、キャビティに連通させて設けた流路24aから強制的にキャビティを真空排気する構成としたことによって、被成形品40が大型の製品で樹脂封止領域が広範囲にわたっているような場合でも、確実に樹脂封止領域のキャビティ60から真空排気することが可能となる。また、被成形品や下型クランパ14にエアベントを設けずに的確に樹脂モールドができ、被成形品および金型を汚さずに樹脂モールドすることができるという利点がある。
【0031】
図6は、上述した樹脂モールド装置について、被成形品40を上型22に支持する支持機構の他の例としてエア吸着によって被成形品40を支持する構成と、下型クランパ14と上型クランパ24とを当接させて外部からエアシールして形成したキャビティ60から真空排気する他の方法を示す。
被成形品40を上型22のクランプ面で支持するため、上型22のクランプ面にエア吸引孔25aを開口させて設け、上型22に設けたエア流路25を介してエア吸引機構34に連通させて設けている。こうして、被成形品40は上型22のクランプ面にエア吸着して支持することができる。
【0032】
24bはキャビティ60から真空排気する流路として上型22に設けた流路である。前述した実施形態においては、キャビティ60に連通するように上型クランパ24に流路24aを設けているが、流路24bは上型クランパ24と上型22の側面との間の流路に連通させてキャビティ60に連通するように設けたものである。
また、24cは被成形品40を支持する上型22のクランプ面で開口するように上型22内に設けた流路である。被成形品40と干渉しない配置でキャビティ60に連通する流路を設けられる場合は、このようにクランプ面で開口する流路24cによりキャビティ60から真空排気することもできる。
24dはキャビティ60から真空排気する流路を、下型クランパ14の上端面に開口させて設けた例である。下型クランパ14の上端面にはリリースフィルム50をエア吸着するが、リリースフィルム50と干渉せず、かつキャビティ60と連通する配置に流路24dを開口させて設けることで、流路24dを介してキャビティ60から真空排気することができる。32cは流路24dに連通するエア吸引機構である。
このように、キャビティ60から真空排気する流路はキャビティ60に連通する位置であればどこに設けてもよく、複数の流路を選択して設けてもよい。
【0033】
なお、図6では、リリースフィルム50を下型側にエア吸引する際に、下型クランパ14に流路14aを設けるかわりに、下型12の内部に流路14cを設けてエア吸引する例も示している。流路14cを下型12の側面と下型クランパ14の内側面との隙間部分に開口させて設けたものである。このように、リリースフィルム50を下型12側にエア吸引する場合、キャビティの下側位置であれば、どこにエア吸引用の流路を設けても良い。
また、図6の左半部では、下型12を覆うリリースフィルム50を下型クランパ14と上型クランパ24とが当接する範囲まで被覆するように広幅に形成し、下型クランパ14と上型クランパ24とが当接してキャビティ60が形成される際に、リリースフィルム50がシール材として作用してキャビティ60が外部からエアシールされるようにする例を示す。
【0034】
図7は、本発明に係る樹脂モールド装置のさらに他の実施形態を示す。本実施形態の樹脂モールド装置では、下型12に第1の下型クランパ141と第2の下型クランパ142とを設け、上型22にはクランパを設けない構成としている。第1の下型クランパ141は下型12の側面を囲む枠体状に形成され、第2の下型クランパ142は第1の下型クランパ141の外周囲を囲む枠体状に形成され、ともに型開閉方向に摺動可能に設けられている。なお、第1の下型クランパ141と下型12との間はシール18aによってエアシールされ、第1の下型クランパ141と第2の下型クランパ142との間はシール18bによってエアシールされている。
【0035】
第1の下型クランパ141には下型12にセットされたリリースフィルム50をキャビティ凹部の内面形状にならってエア吸引するための流路14a、14bが設けられている。これらの流路14a、14bは第2の下型クランパ142に設けられた長孔142cに挿通されたエアホース142a、142bを介してエア吸引機構30a、30bに連通するように設けられている。エア吸引機構30aは流路14aに連通し、エア吸引機構30bは流路14bに連通する。142dは第2の下型クランパ142に設けた、キャビティ内を真空排気するための流路であり、エア吸引機構32に連通する。なお、リリースフィルム50を第1の下型クランパ141と下型12の樹脂成形面とによって形成されるキャビティ凹部の内面形状にならってエア吸引する流路は14cに示すように、下型12の内部を通過するように配置することも可能である。
また、第1の実施形態において説明したと同様に、キャビティ60から真空排気する場合、真空排気用の流路はキャビティ60に連通する配置であればどこに設けてもよい。図8は、第1の下型クランパ141の上端面にエア吸着したリリースフィルム50の外側に真空排気用の流路143を設けた例を示す。
【0036】
本実施形態の樹脂モールド装置では、型開きした状態で第1の下型クランパ141上にリリースフィルム50を供給し、流路14bからエア吸引して第1の下型クランパ141の上端面にリリースフィルム50をエア吸着し、次いで、流路14aからエア吸引して、キャビティ凹部の内面形状にならってリリースフィルム50をエア吸着する。
次に、キャビティに液状樹脂52を供給し、被成形品40を保持した上型22を降下させ、第2の下型クランパ142の上端面に上型22のパーティング面を当接させる。第2の下型クランパ142の上端面にはシール19が設けられており、これによって上型22と第2の下型クランパ142と第1の下型クランパ141と下型12とによって囲まれた領域が外部からエアシールされる。図7は、上型22のパーティング面を第2の下型クランパ142の上端面に当接させた状態で、本実施形態の樹脂モールド装置では、この状態でキャビティ60に連通する流路142dを介してエア吸引機構32によりキャビティ60内を真空排気する。
【0037】
キャビティ内を真空排気した後、上型22をさらに降下させると第2の下型クランパ142とともに被成形品40が下降し、被成形品40が第1の下型クランパ141に当接する。そして、さらに上型22を圧縮成形位置まで下動させて圧縮成形する。なお、被成形品40が第1の下型クランパ141に当接した状態からは、第1の下型クランパ141と第2の下型クランパ142が上型22とともに下降する。
本実施形態の樹脂モールド装置では、型開き状態で第2の下型クランパ142の上端面の高さ位置が第1の下型クランパ141の上端面よりも上位に位置するようにし、上型22を第2の下型クランパ142に当接した際に、第1の下型クランパ141にエア吸着されているリリースフィルム50と被成形品40とを離間させ、外部からエアシールした状態としてキャビティ60から真空排気できるようにする。本実施形態の樹脂モールド装置の場合も、キャビティを強制的に真空排気することによって、高品質の樹脂成形が可能となる。
【0038】
なお、キャビティ60から真空排気する流路として、第2の下型クランパ142に設けた流路142dのかわりに、上型22に設けた流路24cによることも可能である。
また、図7では第2の下型クランパ142の上端面にシール19を設けて個片状のリリースフィルム50を使用して圧縮成形する例を示しているが、リリースフィルム50は必ずしも個片状のものを使用する方法に限るものではない。リリースフィルム50自体のシール作用を利用する場合は、シール19を使用せずにリリースフィルム50を介して第2の下型クランパ142と上型22とを当接させることによりキャビティ60が外部からエアシールできるから、この場合は、第2の下型クランパ142の上端面まで被覆する広幅のリリースフィルム50を使用することにより、長尺状のリリースフィルム50によって圧縮成形することができる。
【0039】
また、図7の樹脂モールド装置は、下型側にキャビティ凹部を有する形態のものであるが、上型側と下型側の各部材を上下逆にした配置として構成することも可能である。すなわち、下型ベース10、下型12、第1の下型クランパ141、第2の下型クランパ142を上型側に配置し、上型ベース20および上型22を下型側に配置して樹脂モールド装置を構成し、下型側に被成形品とモールド用の樹脂を供給することで、上述したと同様にキャビティを外部からエアシールした領域とし、キャビティから真空排気して樹脂モールドすることができる。
【0040】
図9、10は、樹脂モールド装置のさらに他の実施形態を示す。本実施形態の樹脂モールド装置は、下型12に被成形品40をセットして樹脂モールドする例である。上型クランパ24にはリリースフィルム50を上型22にエア吸着するための流路70a、70bを設け、下型クランパ14にはキャビティから真空排気するための流路72を設ける。なお、リリースフィルム50を上型22にエア吸着する流路70cを上型22の内部に設けるようにしてもよい。図9は、型開きした状態で、上型クランパ24の下端面に流路70bを介してエア吸引機構30bによりリリースフィルム50をエア吸着し、下型12に被成形品40をセットした状態を示す。ペースト状の樹脂のように流動性の低い樹脂を使用する場合は、このように下型12に被成形品40をセットした状態で樹脂74を被成形品40上に供給し、あるいは、あらかじめ被成形品40上に樹脂74を供給した状態で被成形品40と樹脂74とを下型12にセットして樹脂モールドすることができる。
【0041】
図10は上型22を下降させて上型クランパ24と下型クランパ14の端面を当接させた状態である。これによって、下型12、上型22、下型クランパ14、上型クランパ24によって囲まれた領域が、シール18、19、28によって外部からエアシールされる。この状態で、上述した実施形態と同様に、リリースフィルム50を上型22側からエア吸引するとともに、エア吸引機構32により流路72を介してキャビティ60内を真空排気する。真空排気した後、上型22を圧縮成形位置までさらに下降させ、被成形品40を圧縮成形する。なお、キャビティ60を真空排気する流路としては、図10に示すように下型12内を通過して下型12の側面と下型クランパ14との内側面との間に連通させた流路72a、あるいは下型12内を通過して下型12のクランプ面に開口させるように設けた流路72bを利用することができる。
【0042】
図11は、キャビティ60を真空排気する際に、下型クランパ14に設けた流路72から真空排気するかわりに、上型クランパ24に真空排気用の流路73を設けて真空排気するように構成した例である。流路73を上型クランパ24にリリースフィルム50をエア吸着する流路70bよりも外側に配置することによってキャビティ60から真空排気することができる。このように、キャビティ60に連通する位置であれば真空排気用の流路を適宜位置に設けることができる。
本実施形態のように、下型12に被成形品40をセットする方法によっても樹脂成形する領域内から真空排気して樹脂モールドすることができ、信頼性の高い高品質の樹脂モールドが可能になる。
【0043】
なお、上述した各実施形態においては、圧縮成形領域を被成形品40の略全域にわたる単一の領域に設定しているが、製品によっては、被成形品40に対して複数の圧縮成形領域に区分して樹脂モールドする場合がある。圧縮成形という場合は、このような複数の樹脂封止領域に区分して樹脂モールドする場合も含むものである。
【0044】
本実施形態の樹脂モールド装置のように、キャビティ内を強制的に真空排気して樹脂モールドする方法によれば、キャビティ内での樹脂の流動によるボイドの発生が問題にならないという利点がある。また、液状樹脂を使用することにより、樹脂の流動が抑えられてワイヤスイープ等を発生させず、キャビティに確実に樹脂を充填することが可能になる。もちろん、液状樹脂以外のペースト状樹脂や粉体状樹脂、顆粒状樹脂を使用することも可能である。
【0045】
【発明の効果】
本発明に係る樹脂モールド方法および樹脂モールド装置によれば、リリースフィルムを介して被成形品を上型と下型とでクランプして圧縮成形する際に、上型と下型を当接して外部からエアシールしたキャビティを形成し、キャビティを真空排気した後に樹脂モールドするから、キャビティ内に残留しているエアを確実に排気することができ、同時に樹脂中に含まれているエアを排気することができて、樹脂中にボイドのない高品質の圧縮成形をすることができる。また、本発明によれば、被成形品あるいはモールド金型にエアベントを設けずに樹脂モールドすることが可能となり、その際には、樹脂が金型に付着して型汚れが生じたり、被成形品に不要な樹脂が付着したりすることを防止することができる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る樹脂モールド装置の一実施形態について金型を型開きした状態を示す説明図である。
【図2】図1に示す樹脂モールド装置でキャビティから真空排気している状態を示す説明図である。
【図3】被成形品を上型と下型クランパとでクランプした状態を示す説明図である。
【図4】被成形品を圧縮成形している状態を示す説明図である。
【図5】被成形品を下型にセットする方法を示す説明図である。
【図6】樹脂モールド装置の他の構成を示す説明図である。
【図7】樹脂モールド装置のさらに他の構成を示す説明図である。
【図8】キャビティから真空排気する流路を第1の下型クランパに設けた例を示す説明図である。
【図9】樹脂モールド装置のさらに他の構成を示す説明図である。
【図10】図9に示す樹脂モールド装置でキャビティから真空排気している状態を示す説明図である。
【図11】キャビティから真空排気する流路を上型クランパに設けた例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 下型ベース
12 下型
14 下型クランパ
14a、14b 流路
16、26 スプリング
18、19、28 シール
20 上型ベース
22 上型
24 上型クランパ
24a 流路
30、30a、30b、32、34 エア吸引機構
40 被成形品
50 リリースフィルム
52 液体樹脂
60 キャビティ
70a、70b、72 流路
74 樹脂
141 第1の下型クランパ
142 第2の下型クランパ

Claims (11)

  1. 下型に設けられたキャビティ凹部の内面がリリースフィルムにより被覆され、キャビティ凹部にモールド用の樹脂が供給された状態で、上型と下型とで被成形品をクランプして圧縮成形する樹脂モールド方法において、
    金型にリリースフィルムとモールド用の樹脂と被成形品とをセットし、リリースフィルムを下型側からエア吸引してキャビティ凹部の内面にならってエア吸着し、
    上型と下型とを当接させて外部とエアシールしたキャビティを形成した状態で、前記キャビティに連通して設けた流路を介してエア吸引機構によりキャビティから真空排気した後、
    前記上型と下型とを圧縮成形位置まで型締めし、樹脂を硬化させて被成形品を圧縮成形することを特徴とする樹脂モールド方法。
  2. 上型に設けられたキャビティ凹部の内面がリリースフィルムにより被覆され、下型にモールド用の樹脂と被成形品が供給された状態で、上型と下型とで被成形品をクランプして圧縮成形する樹脂モールド方法において、
    金型にリリースフィルムとモールド用の樹脂と被成形品とをセットし、リリースフィルムを上型側からエア吸引してキャビティ凹部の内面にならってエア吸着し、
    上型と下型とを当接させて、外部とエアシールしたキャビティを形成した状態で、前記キャビティに連通して設けた流路を介してエア吸引機構によりキャビティから真空排気した後、
    前記上型と下型とを圧縮成形位置まで型締めし、樹脂を硬化させて被成形品を圧縮成形することを特徴とする樹脂モールド方法。
  3. リリースフィルムに、金型外でモールド用の樹脂を供給し、リリースフィルムとともにモールド用の樹脂を金型内に搬入して樹脂モールドすることを特徴とする請求項1記載の樹脂モールド方法。
  4. 樹脂封止領域に合わせて凹部状にプリフォームしたリリースフィルムに、金型外でモールド用の樹脂を供給し、リリースフィルムとともにモールド用の樹脂を金型内に搬入して樹脂モールドすることを特徴とする請求項1記載の樹脂モールド方法。
  5. 上型と下型とを当接させて、外部とエアシールしたキャビティを形成する際に、キャビティの周囲に延在するリリースフィルムを金型によりクランプしてキャビティを外部からエアシールすることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の樹脂モールド方法。
  6. 下型に設けられたキャビティ凹部の内面がリリースフィルムにより被覆され、キャビティ凹部にモールド用の樹脂が供給された状態で、上型と下型とで被成形品をクランプして圧縮成形する樹脂モールド装置において、
    前記下型に、下型の側面を囲む枠体状に形成され、下型の側面との間でエアシールして型開閉方向に可動に支持され、常時は下型の樹脂成形面よりも上端面が突出するよう上型に向けて付勢された下型クランパを設け、
    前記上型に、上型の側面を囲む枠体状に形成され、上型の側面との間でエアシールして型開閉方向に可動に支持され、常時は上型の金型面よりも下端面が突出するよう下型に向けて付勢された上型クランパを設け、
    前記下型および/または下型クランパに、前記下型にセットされたリリースフィルムをキャビティ凹部の内面にならってエア吸引するためのエア吸引機構に連絡する流路を設け、
    前記上型クランパと下型クランパと上型のいずれかに、前記下型クランパと上型クランパとが当接して外部とエアシールして形成されたキャビティ連通する流路を設け、該流路を介してキャビティから真空排気するエア吸引機構を設けたことを特徴とする樹脂モールド装置。
  7. 下型クランパと上型クランパとが当接して外部とエアシールしてキャビティが形成された際に、下型にセットされたリリースフィルムと離間して被成形品を支持する支持機構が設けられていることを特徴とする請求項6記載の樹脂モールド装置。
  8. 前記支持機構が、被成形品を支持する上型のクランプ面に開口して設けられたエア吸引孔と、該エア吸引孔に連通して設けられ、被成形品を前記クランプ面にエア吸着するエア吸引機構とを備えることを特徴とする請求項7記載の樹脂モールド装置。
  9. 前記支持機構が、下型のパーティング面から突出する向きに付勢して下型クランパに設けられ、被成形品をパーティング面から離間して支持する支持部材を備えることを特徴とする請求項7記載の樹脂モールド装置。
  10. 下型に設けられたキャビティ凹部の内面がリリースフィルムにより被覆され、キャビティ凹部にモールド用の樹脂が供給された状態で、上型と下型とで被成形品をクランプして圧縮成形する樹脂モールド装置において、
    前記下型に、下型の側面を囲む枠体状に形成され、下型の側面との間でエアシールして型開閉方向に可動に支持され、常時は下型の樹脂成形面よりも上端面が突出するよう上型に向けて付勢された第1の下型クランパと、
    該第1の下型クランパの外側面を囲む枠体状に形成され、第1の下型クランパの外側面との間でエアシールして型開閉方向に可動に支持され、常時は第1の下型クランパの上端面よりも上端面が突出するよう上型に向けて付勢された第2の下型クランパとを設け、
    前記第1の下型クランパおよび/または下型に、前記下型にセットされたリリースフィルムをキャビティ凹部の内面にならってエア吸引するためのエア吸引機構に連絡する流路を設け、
    前記第2の下型クランパと上型と第1の下型クランパのいずれかに、上型に第2のクランパが当接して外部とエアシールして形成されたキャビティに連通する流路を設け、該流路を介してキャビティから真空排気するエア吸引機構を設けたことを特徴とする樹脂モールド装置。
  11. 上型に設けられたキャビティ凹部の内面がリリースフィルムにより被覆され、下型にモールド用の樹脂と被成形品が供給された状態で、上型と下型とで被成形品をクランプして圧縮成形する樹脂モールド装置において、
    前記下型に、下型の側面を囲む枠体状に形成され、下型の側面との間でエアシールして型開閉方向に可動に支持され、常時は下型のクランプ面よりも上端面が突出するよう上型に向けて付勢された下型クランパを設け、
    前記上型に、上型の側面を囲む枠体状に形成され、上型の側面との間でエアシールして型開閉方向に可動に支持され、常時は上型の樹脂成形面よりも下端面が突出するよう下型に付勢された上型クランパを設け、
    前記上型および/または上型クランパに、前記上型に供給されたリリースフィルムをキャビティ凹部の内面にならってエア吸引するためのエア吸引機構に連絡する流路を設け、
    前記下型クランパと下型と上型クランパのいずれかに、前記上型クランパと下型クランパとが当接して外部とエアシールして形成されたキャビティに連通する流路を設け、該流路を介してキャビティから真空排気するエア吸引機構を設けたことを特徴とする樹脂モールド装置。
JP2002234669A 2002-08-12 2002-08-12 樹脂モールド方法 Expired - Lifetime JP4174263B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002234669A JP4174263B2 (ja) 2002-08-12 2002-08-12 樹脂モールド方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002234669A JP4174263B2 (ja) 2002-08-12 2002-08-12 樹脂モールド方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2004074461A true JP2004074461A (ja) 2004-03-11
JP2004074461A5 JP2004074461A5 (ja) 2005-11-04
JP4174263B2 JP4174263B2 (ja) 2008-10-29

Family

ID=32019413

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002234669A Expired - Lifetime JP4174263B2 (ja) 2002-08-12 2002-08-12 樹脂モールド方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4174263B2 (ja)

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006027098A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Apic Yamada Corp 樹脂モールド方法および樹脂モールド装置
JP2006088692A (ja) * 2004-08-26 2006-04-06 Apic Yamada Corp 樹脂モールド金型
JP2007054972A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Apic Yamada Corp 樹脂モールド金型
JP2007190704A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Apic Yamada Corp 樹脂モールド方法および樹脂モールド装置
JP2007301950A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Sumitomo Heavy Ind Ltd 熱硬化性樹脂の成形方法及び成形装置
JP2008137390A (ja) * 2008-01-10 2008-06-19 Apic Yamada Corp 樹脂モールド方法および樹脂モールド装置
JP2008143186A (ja) * 2008-01-08 2008-06-26 Sumitomo Heavy Ind Ltd 樹脂封止方法
JP2009066903A (ja) * 2007-09-13 2009-04-02 Sumitomo Heavy Ind Ltd 樹脂封止金型
JP2009298096A (ja) * 2008-06-17 2009-12-24 Sumitomo Heavy Ind Ltd 圧縮成形金型に対する離型フィルム吸着方法および圧縮成形金型
JP2010161425A (ja) * 2010-04-26 2010-07-22 Panasonic Corp モジュールの製造方法と、その製造設備
JP2010179527A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Sumitomo Heavy Ind Ltd 樹脂封止装置及び樹脂封止方法
US7811491B2 (en) * 2004-04-26 2010-10-12 Towa Corporation Method for manufacturing optical electronic component
KR101015586B1 (ko) * 2008-07-23 2011-02-17 세크론 주식회사 전자 부품 몰딩 장치
US7985357B2 (en) 2005-07-12 2011-07-26 Towa Corporation Method of resin-sealing and molding an optical device
KR200460501Y1 (ko) * 2008-12-15 2012-05-25 타이완 네임 플레이트 컴퍼니 리미티드 도광판 제작을 위한 핫 프레스 장치
US8222059B2 (en) 2004-10-07 2012-07-17 Towa Corporation Method transparent member, optical device using transparent member and method of manufacturing optical device
JP2015082607A (ja) * 2013-10-23 2015-04-27 第一精工株式会社 樹脂封止金型およびこれを用いた樹脂封止装置、樹脂封止方法
JP2017212419A (ja) * 2016-05-27 2017-11-30 Towa株式会社 樹脂封止品製造方法及び樹脂封止装置
JP2019155664A (ja) * 2018-03-09 2019-09-19 Towa株式会社 樹脂成形装置、及び樹脂成形品の製造方法
JP2020019264A (ja) * 2018-08-03 2020-02-06 三井化学東セロ株式会社 樹脂モールド成形品の製造方法、樹脂モールド成形品、及びその用途。

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7432925B2 (ja) * 2020-12-04 2024-02-19 アピックヤマダ株式会社 圧力監視装置、樹脂封止装置、及び圧力監視方法

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7811491B2 (en) * 2004-04-26 2010-10-12 Towa Corporation Method for manufacturing optical electronic component
US8696951B2 (en) 2004-04-26 2014-04-15 Towa Corporation Manufacturing method of optical electronic components and optical electronic components manufactured using the same
US8193558B2 (en) 2004-04-26 2012-06-05 Towa Corporation Optical electronic component
JP2006027098A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Apic Yamada Corp 樹脂モールド方法および樹脂モールド装置
JP2006088692A (ja) * 2004-08-26 2006-04-06 Apic Yamada Corp 樹脂モールド金型
US8222059B2 (en) 2004-10-07 2012-07-17 Towa Corporation Method transparent member, optical device using transparent member and method of manufacturing optical device
US8771563B2 (en) 2005-07-12 2014-07-08 Towa Corporation Manufacturing method of optical electronic components and optical electronic components manufactured using the same
US7985357B2 (en) 2005-07-12 2011-07-26 Towa Corporation Method of resin-sealing and molding an optical device
JP2007054972A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Apic Yamada Corp 樹脂モールド金型
JP2007190704A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Apic Yamada Corp 樹脂モールド方法および樹脂モールド装置
JP2007301950A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Sumitomo Heavy Ind Ltd 熱硬化性樹脂の成形方法及び成形装置
JP2009066903A (ja) * 2007-09-13 2009-04-02 Sumitomo Heavy Ind Ltd 樹脂封止金型
JP2008143186A (ja) * 2008-01-08 2008-06-26 Sumitomo Heavy Ind Ltd 樹脂封止方法
JP4551931B2 (ja) * 2008-01-08 2010-09-29 住友重機械工業株式会社 樹脂封止方法
JP4553944B2 (ja) * 2008-01-10 2010-09-29 アピックヤマダ株式会社 樹脂モールド方法および樹脂モールド装置
JP2008137390A (ja) * 2008-01-10 2008-06-19 Apic Yamada Corp 樹脂モールド方法および樹脂モールド装置
JP2009298096A (ja) * 2008-06-17 2009-12-24 Sumitomo Heavy Ind Ltd 圧縮成形金型に対する離型フィルム吸着方法および圧縮成形金型
KR101015586B1 (ko) * 2008-07-23 2011-02-17 세크론 주식회사 전자 부품 몰딩 장치
KR200460501Y1 (ko) * 2008-12-15 2012-05-25 타이완 네임 플레이트 컴퍼니 리미티드 도광판 제작을 위한 핫 프레스 장치
JP2010179527A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Sumitomo Heavy Ind Ltd 樹脂封止装置及び樹脂封止方法
JP2010161425A (ja) * 2010-04-26 2010-07-22 Panasonic Corp モジュールの製造方法と、その製造設備
JP2015082607A (ja) * 2013-10-23 2015-04-27 第一精工株式会社 樹脂封止金型およびこれを用いた樹脂封止装置、樹脂封止方法
JP2017212419A (ja) * 2016-05-27 2017-11-30 Towa株式会社 樹脂封止品製造方法及び樹脂封止装置
JP2019155664A (ja) * 2018-03-09 2019-09-19 Towa株式会社 樹脂成形装置、及び樹脂成形品の製造方法
JP2020019264A (ja) * 2018-08-03 2020-02-06 三井化学東セロ株式会社 樹脂モールド成形品の製造方法、樹脂モールド成形品、及びその用途。
JP7177623B2 (ja) 2018-08-03 2022-11-24 三井化学東セロ株式会社 樹脂モールド成形品の製造方法、樹脂モールド成形品、及びその用途。

Also Published As

Publication number Publication date
JP4174263B2 (ja) 2008-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004074461A (ja) 樹脂モールド方法および樹脂モールド装置
JP4268389B2 (ja) 電子部品の樹脂封止成形方法及び装置
KR100844668B1 (ko) 전자 부품의 수지 밀봉 방법 및 그것에 이용되는 금형
JP4262468B2 (ja) 樹脂モールド方法、樹脂モールド装置およびこれに用いる支持治具
US20020025352A1 (en) Method of resin molding and resin molding machine
JP2007307843A (ja) 樹脂モールド方法および樹脂モールド装置
JP4553944B2 (ja) 樹脂モールド方法および樹脂モールド装置
JP2005219297A (ja) 樹脂モールド方法および樹脂モールド装置
JP4215593B2 (ja) 樹脂モールド装置
JP5799422B2 (ja) 樹脂モールド方法および樹脂モールド装置
WO2020040111A1 (ja) モールド金型及びそれを備えた樹脂モールド装置
JP2006027098A (ja) 樹脂モールド方法および樹脂モールド装置
JP5364944B2 (ja) モールド金型
KR101667854B1 (ko) 수지 밀봉 방법 및 수지 밀봉 장치
JP3896274B2 (ja) 半導体樹脂封止装置
JP3569224B2 (ja) 樹脂封止方法及び樹脂封止装置
JP2004230707A (ja) 電子部品の樹脂封止成形方法及び装置
JP4011781B2 (ja) 半導体ウェーハの樹脂被覆方法
JP2004200269A (ja) 電子部品の樹脂封止成形方法及び装置
JP4206241B2 (ja) 樹脂モールド金型および樹脂モールド装置
JP3704461B2 (ja) 樹脂封止方法及び樹脂封止装置
JP7029342B2 (ja) モールド金型、樹脂モールド装置及び樹脂モールド方法
JP2005324341A (ja) 樹脂モールド方法および樹脂モールド装置
JP4164506B2 (ja) 樹脂モールド装置および樹脂モールド方法
JP2005225067A (ja) 樹脂モールド方法および樹脂モールド装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050818

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080812

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4174263

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110822

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140822

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140822

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term