JP2004073531A - スロットマシン - Google Patents

スロットマシン Download PDF

Info

Publication number
JP2004073531A
JP2004073531A JP2002238914A JP2002238914A JP2004073531A JP 2004073531 A JP2004073531 A JP 2004073531A JP 2002238914 A JP2002238914 A JP 2002238914A JP 2002238914 A JP2002238914 A JP 2002238914A JP 2004073531 A JP2004073531 A JP 2004073531A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slide member
unit
sealing
slide
slot machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002238914A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004073531A5 (ja
Inventor
Hiroshi Koyama
小山 浩史
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympia KK
Original Assignee
Olympia KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympia KK filed Critical Olympia KK
Priority to JP2002238914A priority Critical patent/JP2004073531A/ja
Publication of JP2004073531A publication Critical patent/JP2004073531A/ja
Publication of JP2004073531A5 publication Critical patent/JP2004073531A5/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)

Abstract

【課題】安定した姿勢で交換作業を行うことができて、交換作業者の負担を抑えることができ、また、交換作業を確実且つ容易に行うことができるようにしたスロットマシンを提供する。
【解決手段】スロットマシン(S)は、本体キャビネット(1)の正面の手前側に向かってスライド可能なスライド部材(8)と、スライド部材(8)に固定されるとともに、スロットマシン(S)内部の交換を要する部品のうち少なくとも一つの部品からなる交換ユニット(9)とを少なくとも備えていることを特徴とする。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、交換ユニットの着脱が容易なスロットマシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のスロットマシンとしては、正面側に開口する筐形の本体キャビネットと、本体キャビネットの開口部を開閉自在に塞ぐ前扉とから成り、本体キャビネットの内部に、リールユニット、ホッパーユニット、遊技を司る制御回路基板や、電源ユニット等が固定設置され、全体が構成されていた。
【0003】
しかし、かかるスロットマシンでは、遊技内容を変更するための台交換の際、遊技を担当しないホッパーユニット等も同時に交換されることとなり、台交換に要する手間がかかるだけでなく、資源の無駄にもなるため、最近では、遊技を担当する部分のみを交換可能とする提案がなされている。すなわち、スロットマシンを、遊技性に直接関わる部分と、遊技性に直接関わらない部分とに分け、このうち遊技性に直接関わる部分、すなわちリールユニット及び主制御回路基板等を交換することにより、全体を交換することなく、新しいスロットマシンで遊技しているかのような印象を与えることができる分離型のスロットマシンである(例えば、特願2001−168958号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来のスロットマシンでは、本体キャビネット内部のほぼ中央の横方向に渡した中板の上に、回転リールや、その回転リールを回転駆動させるためのモーター等を有するリールユニット等の交換ユニットを固定していた。かかる交換ユニットの交換作業では、交換作業者がモーター等を有する重量のある交換ユニットを持ち上げて、本体キャビネットの奥側に差し込んで取り付けなければならなかった。かかる交換作業では、重量物を手で持った状態で、重量物を手前側から本体キャビネットの内部の奥方向に向かって移動させるという作業工程や、重量物を本体キャビネットの内部の奥側から手前方向に向かって移動させるという作業工程が必要となる。かかる作業工程は、重量物である交換ユニットを手で持って作業者の体から離した状態を維持しなければならず、人間工学的にも、不安定な姿勢で交換作業を行わなければならず、交換作業者に負担がかかる辛い作業になっていたという問題点があった。
【0005】
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、安定した姿勢で交換作業を行うことができて、交換作業者の負担を抑えることができ、また、交換作業を確実且つ容易に行うことができるようにしたスロットマシンを提供しようとするものである。
【0006】
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、交換ユニットを、取付手段を介して、スロットマシンに固定することができ、また、スロットマシンから取り外すことができるようにしたスロットマシンを提供しようとするものである。
【0007】
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、スライド部材が手前側に移動して落下するのを防止し、且つ、スライド部材を奥側の所定位置に停止させることができるようにしたスロットマシンを提供しようとするものである。
【0008】
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、スライド部材が本体キャビネットの所定位置から動かされて、スライド部材に固定した交換ユニットに不正行為が行われることを防止することができるようにしたスロットマシンを提供しようとするものである。
【0009】
(請求項5)
請求項5記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項5記載の発明は、交換ユニットがスライド部材から取り外されて、スライド部材に固定した交換ユニットに不正行為が行われることを防止することができるようにしたスロットマシンを提供しようとするものである。
【0010】
(請求項6)
請求項6記載の発明は、上記した請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項6記載の発明は、結線の取り付け及び取り外し作業を、手元で確実且つ容易に行うことができるようにしたスロットマシンを提供しようとするものである。
【0011】
(請求項7)
請求項7記載の発明は、上記した請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項7記載の発明は、上扉及び下扉とは別に、リールユニット及び主制御回路基板を容易に取り外すことができるようにしたスロットマシンを提供しようとするものである。
【0012】
(請求項8)
請求項8記載の発明は、上記した請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項8記載の発明は、交換作業において、上扉、リールユニット及び主制御回路基板の取り外し、また、取り付け作業を容易なものにすることができるようにしたスロットマシンを提供しようとするものである。
【0013】
(請求項9)
請求項9記載の発明は、上記した請求項8に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項9記載の発明は、前扉と、リールユニット及び主制御回路基板との間に手を容易に差し込むことができて、通常の点検作業を確実且つ容易にすることができるようにしたスロットマシンを提供しようとするものである。
【0014】
(請求項10)
請求項10記載の発明は、上記した請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項10記載の発明は、フック部と固定装置との係合状態の有無により、交換ユニットのスライド部材に対する取り付け、或いは取り外しを容易に行うことができるようにしたスロットマシンを提供しようとするものである。
【0015】
(請求項11)
請求項11記載の発明は、上記した請求項3に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項11記載の発明は、スライド当接片が、手前側当接部と、奥側当接片との間で、手前側と奥側との前後方向に移動することができるようにしたスロットマシンを提供しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
(特徴点)
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
【0017】
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものでない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
【0018】
すなわち、本発明に係るスロットマシン(S)は、正面側に開口する筺形の本体キャビネット(1)と、前記本体キャビネット(1)の正面側の開口部を開閉自在に塞ぐ前扉(3)と、複数の図柄が表示された回転リール(23)及びこの回転リール(23)を回転させるための駆動モータを有するリールユニット(22)と、遊技メダルを払い出すためのホッパーユニット(5)と、前記回転リール(23)及び前記ホッパーユニット(5)の作動を制御するための主制御回路基板(25)と、電源ユニット(4)とを少なくとも備えている。
【0019】
そして、本発明に係るスロットマシン(S)は、前記本体キャビネット(1)の正面の手前側に向かってスライド可能なスライド部材(8)と、前記スライド部材(8)に固定されるとともに、前記スロットマシン(S)内部の交換を要する部品のうち少なくとも一つの部品からなる交換ユニット(9)とを少なくとも備えていることを特徴とする。
【0020】
なお、ここで、「回転リール(23)」とあるのは、周囲に複数の図柄を表示したものが、実際に回転するようなものに限定されるものではなく、液晶画面に表示されるようなものも含まれるものである。具体的には、例えば、パチンコ機等の遊技盤面の中央に設けた液晶装置を使用することにより、周囲に複数の図柄を表示した回転リールが回転するような画像を当該液晶装置によって遊技者に向かって表示するものも含まれる。
【0021】
また、ここで、「前記本体キャビネット(1)の正面の手前側」とは、スロットマシン(S)の正面位置でスロットマシン(S)側を向いて座った場合の手前側の意味である。
また、ここで、「スライド可能」とは、具体的には、例えば、図1や図4に示すように、本体キャビネット(1)とスライド部材(8)との間に、スライド凸部(263)と、このスライド凸部(263)がはまり込んでスライドするスライド凹部(264)とを設けるようなものを含むものである。また、これに限らず、本体キャビネット(1)とスライド凸部(263)とのいずれか一方に回転可能なローラを配置し、本体キャビネット(1)とスライド凸部(263)との他方側にかかるローラが回転移動することができるようなローラ溝や、ローラレールを配置するようなものも含まれるものである。
【0022】
また、「前記スライド部材(8)に固定されるとともに、前記スロットマシン(S)内部の交換を要する部品のうち少なくとも一つの部品からなる交換ユニット(9)」とは、具体的には、スライド部材(8)が本体キャビネット(1)の高さ方向の途中のほぼ中央位置付近に設置するような場合は、以下のようなものを含むものである。例えば、交換ユニット(9)が、リールユニット(22)からなるものを含む。また、交換ユニット(9)が、リールユニット(22)及び主制御回路基板(25)の二個を一体に組み合わせたものを含む。また、交換ユニット(9)が、リールユニット(22)、主制御回路基板(25)及び電源ユニット(4)の三個を組み合わせたものを含む。また、交換ユニット(9)が、リールユニット(22)、主制御回路基板(25)、電源ユニット(4)及び前扉(3)の四個を一体に組み合わせたものを含む。
【0023】
そして、スライド部材(8)が本体キャビネット(1)の高さ方向の底板(15)付近の下部に設置するような場合は、以下のようなものを含むものである。例えば、交換ユニット(9)が、ホッパーユニット(5)からなるものを含む。また、交換ユニット(9)が、ホッパーユニット(5)及び電源ユニット(4)からなるものを含むものである。
【0024】
(作用)
本発明は、交換ユニット(9)を取り外す際には、スライド部材(8)を手前側に引き出して、手前側に引き出した状態のスライド部材(8)に対して交換ユニット(9)の交換作業をすることができる。そして、スライド部材(8)から交換ユニット(9)を取り外して上方に持ち上げるような場合にも、スライド部材(8)が手前側に引き出された位置で作業を行うことができるため、交換ユニット(9)を交換作業者の体の近くに引き寄せた状態で行うことができる。そして、新たな交換ユニット(9)を手前側に引き出したスライド部材(8)に固定した後は、そのまま、スライド部材(8)を奥側にスライドさせることで、交換ユニット(9)を本体キャビネット(1)内部の奥側に移動させることができる。
【0025】
このため、交換作業者は、交換ユニット(9)を上下方向に移動させる作業工程だけで交換作業を行うことができ、交換ユニット(9)を手で持った状態で、手前側から本体キャビネット(1)内部の奥側に向かって移動させる作業工程や、交換ユニット(9)を手で持った状態で、本体キャビネット(1)の内部の奥側から手前方向に向かって移動させるような作業工程を回避することができる。これにより、作業工程中に、交換ユニット(9)を手で持って作業者の体から離した状態を維持するような腰や腕に負担のかかる不安定な姿勢をとる必要がなく、交換ユニット(9)を作業者の体に近づけた安定した姿勢で交換作業を行うことができ、交換作業者の負担を抑えることができる。そして、交換ユニット(9)を手元側に引き出した状態で、交換作業を行うことができるため、交換作業を手元で確実且つ容易に行うことができる。
【0026】
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記スロットマシン(S)は、前記スライド部材(8)に前記交換ユニット(9)を脱着可能に取り付けるための取付手段(10)を備えていることを特徴とする。
【0027】
また、ここで、「前記スライド部材(8)に前記交換ユニット(9)を脱着可能に取り付けるための取付手段(10)」は、具体的には、例えば、図4乃至図8に示すように、スライド部材(8)に固定されるとともにスライド部材(8)の上方に向かって延びるフック部(120)と、交換ユニット(9)に固定されるとともに前記フック部(120)に係合可能な固定装置(130)とを備えているようなものを含むものである。ここで、前記フック部(120)は、鉤状に形成され、前記固定装置(130)は、かかる鉤状のフック部(120)に引っかけて係合可能なものである。すなわち、鉤状の前記フック部(120)に引っかけて前記交換ユニット(9)の係合状態を維持すれば、両者は、固定され、交換ユニット(9)をスライド部材(8)に固定することができるものである。そして、鉤状の前記フック部(120)に引っかけて係合されている前記固定装置(130)の係合状態を解除すれば、両者は、取り外すことができて、交換ユニット(9)をスライド部材(8)から取り外すことができるものである。
【0028】
(作用)
本発明は、交換ユニット(9)をスライド部材(8)に脱着可能に取り付けるための取付手段(310)を有している。このため、交換ユニット(9)を、取付手段(310)を介して、スロットマシン(S)に固定することができ、また、スロットマシン(S)から取り外すことができる。
【0029】
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、本発明に係るスロットマシン(S)は、前記スライド部材(8)を手前側にスライドさせて引き出した位置で、前記スライド部材(8)が当接することにより、前記スライド部材(8)の手前側への移動を阻止可能な手前側停止手段(240)と、前記スライド部材(8)を奥側にスライドさせた奥位置で、前記スライド部材(8)が当接することにより、前記スライド部材(8)の奥側への移動を阻止可能な奥側停止手段(250)とを備えていることを特徴とする。
【0030】
また、ここで、「前記スライド部材(8)を手前側にスライドさせて引き出した位置で、前記スライド部材(8)が当接することにより、前記スライド部材(8)の手前側への移動を阻止可能な手前側停止手段(240)」とは、具体的には、例えば、前記スライド部材(8)に固定されるとともに前記スライド部材(8)から突出するスライド当接片(241)と、前記本体キャビネット(1)に固定されて前記スライド当接片(241)の移動経路の手前側の途中に突出する手前側当接部(242)とを備え、前記スライド当接片(241)が、前記スライド部材(8)を手前側にスライドさせて引き出した位置で、前記手前側当接部(242)に当接することにより、前記スライド部材(8)の手前側への移動を阻止可能なものを含む。
【0031】
また、ここで、「前記スライド部材(8)を奥側にスライドさせた奥位置で、前記スライド部材(8)が当接することにより、前記スライド部材(8)の奥側への移動を阻止可能な奥側停止手段(250)」とは、具体的には、例えば、前記スライド部材(8)に固定されるとともに前記スライド部材(8)から突出するスライド当接片(241)と、前記本体キャビネット(1)に固定されて前記スライド当接片(241)の移動経路の奥側の途中に突出する奥側当接片(251)とを備え、前記スライド当接片(241)が、前記スライド部材(8)を奥側にスライドさせた奥位置で、前記奥側当接片(251)に当接することにより、前記スライド部材(8)の奥側への移動を阻止可能なものを含む。
【0032】
(作用)
本発明は、手前側停止手段(240)を設けていることにより、スライド部材(8)を手前側の所定位置に停止させることができ、さらに、スライド部材(8)が手前側に移動して、落下することを防止することができる。
また、奥側停止手段(250)を設けていることにより、スライド部材(8)を本体キャビネット(1)内部の奥側の所定位置に停止させることができる。さらに、奥側の所定位置からスライド部材(8)が奥側に移動することを防止し、本体キャビネット(1)の周囲部材と交換ユニット(9)とが衝突するようなことを防止することができる。
【0033】
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記スロットマシン(S)は、前記スライド部材(8)を前記本体キャビネット(1)の奥側にスライドさせた所定位置で、前記スライド部材(8)と前記本体キャビネット(1)との間を封印し、前記スライド部材(8)を手前側にスライドさせる際には封印を解かれるスライド部材封印手段(151)を備えている。
【0034】
前記スライド部材封印手段(151)は、前記本体キャビネット(1)から本体キャビネット(1)内部に向かって突出するキャビネット突出部(221)に設けられたキャビネット側封印孔(222)と、前記スライド部材(8)に設けられたスライド部材側封印孔(224)と、前記キャビネット側封印孔(222)及び前記スライド部材側封印孔(224)の両方に通して、環状に閉じるように形成されたスライド部材封印具(225)とを備えている。
【0035】
そして、前記スライド部材封印具(225)は、曲折可能な長尺状の中間部(174)と、前記中間部(174)の一方の端部側に位置して、表面から突出する爪(175)を有する封印係合部(172)と、前記中間部(174)の他方の端部側に位置して、前記封印係合部(172)が差し込み可能な筒状であって、前記封印係合部(172)を一旦差し込むと前記爪(175)が筒状の周囲に引っかかるようにした封印被係合部(173)とを備えていることを特徴とする。
【0036】
本発明は、本体キャビネット(1)と、スライド部材(8)との間を、封印するものである。
また、ここで、「封印」とは、封印に係る両者(ここでは、本体キャビネット(1)及びスライド部材(8))が予定を越えて離されたり、位置関係を変えられたりすると、その痕跡が残って発見できるような状態を総称していう。封印した状態では、スライド部材(8)を本体キャビネット(1)の所定位置から移動させることができないものであって、スライド部材(8)を本体キャビネット(1)の所定位置から移動させるためには、一旦封印した状態を解かなければならず、いわゆる封印解除状態にしなければならず、その際には、封印解除した何らかの痕跡が残るように設定されているものである。
【0037】
また、ここで、「スライド部材封印具(225)」とは、具体的には、例えば、図9及び図10に示すような封印具(161)である。かかる封印具(161)は、全体が曲折可能な長尺状であって、その一方の端部に表面から突出する爪(175)を有する封印係合部(172)と、前記封印係合部(172)から伸びる中間部(174)と、前記中間部(174)の他方側の端部に前記封印係合部(172)が、差し込み可能な筒状の封印被係合部(173)と、表面に情報を表示可能な表示部(176)とを備え、前記封印係合部(172)を前記封印被係合部(173)に一旦差し込むと前記爪(175)が引っかかって、環状を形成し、前記中間部(174)を切断しない限り、環状を維持することを特徴とするようなものを含むものである。なお、ここで、「情報」とは、封印した年月日や、回数や、理由等の封印に関連するものを含むものである。また、この「情報」には、特定の企業を意味するデザインや、マークや、識別力を有する文字や模様や、複製が容易ではない複雑な模様や写真やホログラム等を含むようにしてもよいものである。かかる封印具(161)は、情報を表示可能な表示部(176)を備えている。このため、封印に関する日時や、識別力を有する模様等の種々の情報を書き込むことにより、或いは、書き込んだシール等を貼付することにより、かかる情報を表示することができる。これにより、封印内容の確認作業を容易に行うことができる。
【0038】
(作用)
本発明に係るスライド部材封印具(225)は、封印係合部(172)を本体キャビネット(1)から突出するキャビネット突出部(221)のキャビネット側封印孔(222)と、スライド部材(8)に設けられたスライド部材側封印孔(224)との両方に通して、筒状の封印被係合部(173)に差し込むだけで、爪(175)が封印被係合部(173)の筒状周囲に引っかかって、環状を形成することができ、簡単に封印状態を形成することができる。
【0039】
そして、封印係合部(172)を封印被係合部(173)に一旦差し込むと爪(175)が引っかかって、環状を形成し、前記中間部(174)を切断しない限り、環状を維持する。このため、スライド部材(8)を本体キャビネット(1)の奥側の所定位置から手前側に移動させるには、封印具(161)の中間部(174)を切断しなければならず、不正交換を防止することができる。そして、封印具(161)の中間部(174)が切断されずに封印具(161)が環状に閉じた状態を維持している場合には、かかる封印具(161)の取り付け以後、本体キャビネット(1)の奥側の所定位置からスライド部材(8)が移動していないこととなり、不正行為が行われていないことを担保することができる。
【0040】
すなわち、本発明は、かかるスライド部材封印手段(151)を備えているため、スライド部材(8)を本体キャビネット(1)の奥側の所定位置に封印することができる。これにより、スライド部材(8)が本体キャビネット(1)の所定位置から動かされて、スライド部材(8)に固定した交換ユニット(9)に不正行為が行われることを防止することができる。
【0041】
(請求項5)
請求項5記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記スロットマシン(S)は、前記交換ユニット(9)を前記スライド部材(8)に固定した際に、前記交換ユニット(9)と前記スライド部材(8)との間を封印し、前記交換ユニット(9)を取り外す際には封印を解かれる交換ユニット封印手段(152)を備えている。
【0042】
前記交換ユニット封印手段(152)は、前記スライド部材(8)に設けられたスライド部材側封印孔(224)と、前記交換ユニット(9)に設けられた交換ユニット側封印孔(232)と、前記スライド部材側封印孔(224)及び前記交換ユニット側封印孔(232)の両方に通して、環状に閉じるように形成された交換ユニット封印具(235)とを備えている。
【0043】
そして、前記交換ユニット封印具(235)は、曲折可能な長尺状の中間部(174)と、前記中間部(174)の一方の端部側に位置して、表面から突出する爪(175)を有する封印係合部(172)と、前記中間部(174)の他方の端部側に位置して、前記封印係合部(172)が差し込み可能な筒状であって、前記封印係合部(172)を一旦差し込むと前記爪(175)が筒状の周囲に引っかかるようにした封印被係合部(173)とを備えていることを特徴とする。
【0044】
本発明は、交換ユニット(9)と、スライド部材(8)との間を、封印するものである。
また、ここで、「封印」とは、封印に係る両者(ここでは、交換ユニット(9)及びスライド部材(8))が予定を越えて離されたり、位置関係を変えられたりすると、その痕跡が残って発見できるような状態を総称していう。封印した状態では、交換ユニット(9)をスライド部材(8)から取り外すことができないものであって、交換ユニット(9)をスライド部材(8)の所定位置から取り外すためには、一旦封印した状態を解かなければならず、いわゆる封印解除状態にしなければならず、その際には、封印解除した何らかの痕跡が残るように設定されているものである。
【0045】
また、ここで、「交換ユニット封印具(235)」とは、具体的には、例えば、図9及び図10に示すような封印具(161)であって、請求項2の手段で説明したスライド部材封印具(225)と同一形状のものであるため、説明を省略する。
(作用)
本発明に係る交換ユニット封印具(235)は、封印係合部(172)を封印被係合部(173)に差し込むだけで、爪(175)が封印被係合部(173)の筒状周囲に引っかかって、環状を形成することができ、簡単に封印状態を形成することができる。
【0046】
そして、封印係合部(172)を封印被係合部(173)に一旦差し込むと爪(175)が引っかかって、環状を形成し、前記中間部(174)を切断しない限り、環状を維持することができる。このため、交換ユニット(9)をスライド部材(8)から取り外すためには、封印具(161)の中間部(174)を切断しなければならず、不正交換を防止することができる。そして、封印具(161)の中間部(174)が切断されずに封印具(161)が環状に閉じた状態を維持している場合には、かかる封印具(161)の取り付け以後、交換ユニット(9)がスライド部材(8)から取り外されていないこととなり、不正行為が行われていないことを担保することができる。
【0047】
すなわち、本発明は、かかる交換ユニット封印手段(152)を備えているため、交換ユニット(9)をスライド部材(8)に固定した状態で封印することができる。これにより、交換ユニット(9)がスライド部材(8)から取り外されて、スライド部材(8)に固定した交換ユニット(9)に不正行為が行われることを防止することができる。
【0048】
(請求項6)
請求項6記載の発明は、上記した請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記スライド部材(8)の表面には、前記スロットマシン(S)に使用する部品の結線を外方から接続可能とするための外方に向かって開口する差し込み口(153)を備えたことを特徴とする。
【0049】
なお、ここで、「差し込み口(153)」とは、いわゆるソケットやスロットと呼ばれるもので、制御機器や、部品から延びるケーブルの先端に設けられたコネクタが、差し込まれるものである。この差し込み口(153)の形状は、長方形型や丸型等、種々のものがあり、内部に複数のピンや、ピンが差し込まれる孔等を有し、メーカーや、使用される機器や、そのケーブルのコネクタの種類により、多種多様の形状のものが存在するものである。本発明に係る差し込み口(153)は、使用するリールユニット22や、主制御回路基板25等からのケーブルのコネクタに整合するように予め設定されているものである。
【0050】
ここで、「表面」とあるのは、必ずしもスライド部材(8)の上面に限定されるものではなく、裏面側や、側面側にも形成しても良いものである。
(作用)
本発明は、スライド部材(8)の表面に、スロットマシン(S)に使用する部品の結線を上方から接続可能とするための外方に向かって開口する差し込み口(153)を備えている。このため、スライド部材(8)を手前側に引き出した状態で、スロットマシン(S)に使用する部品からの結線の取り付け及び取り外し作業を、かかる差し込み口(153)を介して行うことができる。これにより、作業者は、手前側に引き出したスライド部材(8)に設けた差し込み口(153)を間近に見ながら、結線の取り付け及び取り外し作業を行うことができ、かかる作業を確実且つ容易なものにすることができる。
【0051】
(請求項7)
請求項7記載の発明は、上記した請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記前扉(3)は、前記本体キャビネット(1)の上側の開口上部を開閉自在に塞ぐ上扉(30)と、前記本体キャビネット(1)の下側の開口下部を開閉自在に塞ぐ下扉(40)とを備えている。
【0052】
そして、前記上扉(30)及び前記下扉(40)は、前記本体キャビネット(1)の左右のいずれか一方の縦枠を中心として回動可能に接合されている。
そして、前記交換ユニット(9)は、少なくとも前記リールユニット(22)及び前記主制御回路基板(25)を備えていることを特徴とする。
なお、ここで、「前記上扉(30)及び前記下扉(40)は、前記本体キャビネット(1)の左右のいずれか一方の縦枠を中心として回動可能に接合され」とは、上扉(30)及び下扉(40)が、本体キャビネット(1)の左右のいずれか一方の縦枠に取り付けられたヒンジ等によって、かかる縦枠に取り付けたヒンジ等を中心として、回動可能に形成されているようなものを含むものである。
【0053】
(作用)
本発明は、上扉(30)及び下扉(40)を本体キャビネット(1)の左右のいずれか一方の縦枠を中心として回動させることにより、上扉(30)及び下扉(40)を、左右のいずれか一方に開くことができる。そして、上扉(30)及び下扉(40)を開いた状態で、スライド部材(8)を手前側に引き出すことにより、スライド部材(8)に固定された交換ユニット(9)を、引き出すことができ、リールユニット(22)及び主制御回路基板(25)を、スライド部材(8)とともに手前側に引き出すことができる。これにより、上扉(30)及び下扉(40)とは別に、リールユニット(22)及び主制御回路基板(25)を容易に取り外すことができる。
【0054】
(請求項8)
請求項8記載の発明は、上記した請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記前扉(3)は、前記本体キャビネット(1)の上側の開口上部を開閉自在に塞ぐとともにスライド部材(8)に取り付けられた上扉(30)と、前記本体キャビネット(1)の下側の開口下部を開閉自在に塞ぐ下扉(40)とを備えている。
【0055】
そして、前記交換ユニット(9)は、少なくとも前記リールユニット(22)と、前記主制御回路基板(25)とを、前記スライド部材(8)に取り付けたものからなる。
そして、前記交換ユニット(9)と、前記上扉(30)とは、前記スライド部材(8)を介して一体に形成されていることを特徴とする。
なお、ここで、「前記交換ユニット(9)と、前記上扉(30)とは、前記スライド部材(8)を介して一体に形成されている」とは、具体的には、例えば、本体キャビネット(1)の高さ方向のほぼ中央を横方向に仕切るスライド部材(8)の手前側の上面に前扉(3)を設置し、スライド部材(8)の奥側に、リールユニット(22)及び主制御回路基板(25)からなる交換ユニット(9)を設置するようなものを含むものである。
【0056】
(作用)
本発明は、上扉(30)と、リールユニット(22)及び主制御回路基板(25)とは、スライド部材(8)を介して一体に形成されている。このため、スライド部材(8)を手前側に引き出すことにより、上扉(30)、リールユニット(22)及び主制御回路基板(25)も一緒に手前側に引き出すことができる。これにより、交換作業において、上扉(30)、リールユニット(22)及び主制御回路基板(25)の取り外し、また、取り付け作業を容易なものにすることができる。
【0057】
(請求項9)
請求項9記載の発明は、上記した請求項8に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記スライド部材(8)は、前記スライド部材(8)の手前側に位置して、前記前扉(3)が取り付けられる固定部(265)と、前記スライド部材(8)の奥側に位置して、前記リールユニット(22)及び前記主制御回路基板(25)が取り付けられるとともに、前記固定部(265)から離れる奥方向に移動可能な後退移動部(260)とを備えていることを特徴とする。
【0058】
なお、ここで、「前記固定部(265)から離れる奥方向に移動可能な後退移動部(260)」とは、具体的には、例えば、図19に示すように、固定部(265)と後退移動部(260)との間に、一方から他方に向かって突出する凸状の移動凸部(261)と、かかる移動凸部(261)がスライド可能にはまって支持することができる凹溝状の移動凹部(262)とを備えているようなものを含むものである。
【0059】
(作用)
本発明は、後退移動部(260)を固定部(265)から離れる奥方向に移動することにより、固定部(265)に取り付けた前扉(3)と、後退移動部(260)に取り付けた交換ユニット(9)との距離を離すことができ、両者の間隔をあけることが可能となる。これにより、前扉(3)と、リールユニット(22)及び主制御回路基板(25)との間に手を容易に差し込むことができ、通常の点検作業を確実且つ容易にすることができる。
【0060】
(請求項10)
請求項10記載の発明は、上記した請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記取付手段(10)は、前記スライド部材(8)に固定されるとともに前記スライド部材(8)の上方に向かって鉤状に延びるフック部(120)と、前記交換ユニット(9)に固定されるとともに前記フック部(120)に係合可能な固定装置(130)とを備えていることを特徴とする。
【0061】
本発明は、取付手段(10)を具体的に特定するものである。そして、「前記交換ユニット(9)に固定されるとともに前記フック部(120)に係合可能な固定装置(130)」とは、具体的には、例えば、図4乃至図8に示すようなものを含む。
(作用)
本発明は、固定装置(130)を鉤状のフック部(120)に係合することにより、固定装置(130)及びフック部(120)は、係合状態となる。このため、固定装置(130)が固定されている交換ユニット(9)と、フック部(120)が固定されているスライド部材(8)との両者を固定することができる。そして、鉤状のフック部(120)に係合されている固定装置(130)の係合状態を解除すれば、フック部(120)と固定装置(130)との固定状態は解除されて、スライド部材(8)と交換ユニット(9)との固定状態も解除され、スライド部材(8)から交換ユニット(9)を取り外すことができる。
【0062】
このように、フック部(120)と固定装置(130)との係合状態の有無により、交換ユニット(9)のスライド部材(8)に対する取り付け、或いは取り外しを容易に行うことができる。
(請求項11)
請求項11記載の発明は、上記した請求項3に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0063】
すなわち、前記手前側停止手段(240)は、前記スライド部材(8)に固定されるとともに前記スライド部材(8)から突出するスライド当接片(241)と、前記本体キャビネット(1)に固定されて前記スライド当接片(241)の移動経路の手前側の途中に突出し、且つ、前記スライド部材(8)を手前側にスライドさせて引き出した位置で前記スライド当接片(241)が当接することにより、前記スライド部材(8)の手前側への移動を阻止可能な手前側当接部(242)とを備えている。
【0064】
そして、前記奥側停止手段(250)は、前記スライド当接片(241)と、前記本体キャビネット(1)に固定されて前記スライド当接片(241)の移動経路の奥側の途中に突出し、且つ、前記スライド部材(8)を奥側にスライドさせた奥位置で前記スライド当接片(241)が当接することにより、前記スライド部材(8)の奥側への移動を阻止可能な奥側当接片(251)とを備えていることを特徴とする。
【0065】
(作用)
スライド部材(8)を手前側にスライドさせて引き出すと、スライド部材(8)から突出するスライド当接片(241)が、スライド当接片(241)の移動経路の手前側の途中に突出する手前側当接部(242)に当接し、スライド部材(8)のさらなる手前側への移動が阻止される。
【0066】
また、スライド部材(8)を奥側にスライドさせると、スライド当接片(241)が、スライド当接片(241)の移動経路の奥側の途中に突出する奥側当接片(251)に当接し、スライド部材(8)のさらなる奥側への移動が阻止される。
すなわち、スライド当接片(241)は、手前側当接部(242)と、奥側当接片(251)との間で、手前側と奥側との前後方向に移動可能な範囲となる。
【0067】
【発明の実施の形態】
(第一の実施の形態)
本発明の第一の実施の形態を図面に基づき説明する。
(図面の説明)
図1乃至図18は、本発明の第一の実施の形態を示すものである。
【0068】
図1は、交換ユニット及び本体キャビネットの分解斜視図、図2及び図3は上扉及び下扉からなる前扉の分解斜視図、図4は取付手段の外観正面図、図5は斜め下方から見た固定状態の取付手段の外観斜視図、図6は斜め下方から見た固定操作中の取付手段の外観斜視図、図7は固定装置の分解斜視図、図8は固定装置の外観側面図、図9は封印具の外観斜視図、図10は封印具の一部縦断面図、図11はスライド部材封印手段及び交換ユニット封印手段の外観斜視図、図12はスライド部材封印手段及び交換ユニット封印手段の縦断面図、図13(a)はスライド当接片が奥側当接片に当接している状態の概略断面図、図13(b)はスライド当接片が手前側当接部に当接している状態の概略断面図、図14はスライド当接片が奥側当接片に当接している状態の外観斜視図、図15はスライド当接片が手前側当接部に当接している状態の外観斜視図をそれぞれ示すものである。
【0069】
本実施の形態に係るスロットマシンSは、正面側に開口する筺形の本体キャビネット1と、前記本体キャビネット1の正面側の開口部を開閉自在に塞ぐ前扉3と、複数の図柄が表示された回転リール23及びこの回転リール23を回転させるための駆動モータを有するリールユニット22と、遊技メダルを払い出すためのホッパーユニット5と、前記回転リール23及び前記ホッパーユニット5の作動を制御するための主制御回路基板25と、電源ユニット4とを備えている。
【0070】
本実施の形態に係るスロットマシンSは、本体キャビネット1の正面の手前側に向かってスライド可能なスライド部材8と、スライド部材8に固定されるとともに、スロットマシンS内部の交換を要する部品のうち少なくとも一つの部品からなる交換ユニット9と、スライド部材8に交換ユニット9を脱着可能に取り付けるための取付手段10とを備えている。
【0071】
そして、本実施の形態に係るスロットマシンSは、スライド部材8を手前側にスライドさせて引き出した位置で、スライド部材8が当接することにより、スライド部材8の手前側への移動を阻止可能な手前側停止手段240と、スライド部材8を奥側にスライドさせた奥位置で、スライド部材8が当接することにより、スライド部材8の奥側への移動を阻止可能な奥側停止手段250とを備えている。
【0072】
前記前扉3は、本体キャビネット1の上側の開口上部を開閉自在に塞ぐ上扉30と、本体キャビネット1の下側の開口下部を開閉自在に塞ぐ下扉40とを備えている。
(本体キャビネット1)
上記本体キャビネット1は、底板15、側板13、上板11及び裏板17からなる正面側に開口する箱状の筺体である。そして、左右の側板13の内側の高さ方向略中央部には、スライド部材8をスライド可能に支持するためのスライド凸部263がそれぞれ形成されている。このスライド凸部263は、その縦断面形状が凸状であって、本体キャビネット1の内部方向に突出するように形成されている。そして、左右のスライド凸部263の奥側の側板13には、立方体状の奥側当接片251が形成されている。また、左右のスライド凸部263の手前側の側板13には、ねじからなる手前側当接部242がねじ込まれている。
【0073】
上記本体キャビネット1の左右の側板13の内面側のスライド凸部263の手前側の上方には、縦断面形状が略L字状のキャビネット突出部221がねじにより固定されている。このキャビネット突出部221は、L字状の一片が側板13の内面から本体キャビネット1内部に向かって突出するように形成されている。そして、キャビネット突出部221は、その突出する一片に、鉛直の表裏に貫通するキャビネット側封印孔222が形成されている。このキャビネット側封印孔222は、スライド部材8と本体キャビネット1との間を封印するためのスライド部材封印手段151の一部となるものである。
【0074】
上記本体キャビネット1は、その底板15の上面に、遊技メダルを貯留し、或いは払い出すためのホッパーユニット5が設置されている。
上記本体キャビネット1の正面から向かって左側の側板13の手前側の端部には、前扉3を係合して、回動可能に支持するための上扉用被係合部60及び下扉用被係合部62が形成されている。この上扉用被係合部60は、上扉30を係合させ、回転自在に支持するためのものであって、本体キャビネット1の上部の上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。そして、下扉用被係合部62は、下扉40を係合させ、回転自在に支持するためのものであって、本体キャビネット1の下部の上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。上記上扉用被係合部60及び下扉用被係合部62は、いずれも上端側が自由端となるような円柱棒状の金属からなるものである。
【0075】
さらに、上扉用被係合部60の対向側の側板13、すなわち本体キャビネット1に正面から向かって右側の側板13には、上扉30を閉めた際、上扉30をロックするための縦方向に突出する四角薄板状の突出片90(上扉ロック機構7a)が、本体キャビネット1の上部の上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
さらに、下扉用被係合部62の対向側の側板13、すなわち本体キャビネット1に正面から向かって右側の側板13には、下扉40を閉めた際、下扉40をロックするための縦方向に突出する四角薄板状の突出片90(下扉ロック機構7b)が、本体キャビネット1の下部の上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
【0076】
(交換ユニット9)
上記交換ユニット9は、スライド部材8に固定されるとともに、スロットマシンS内部の交換を要する部品のうち、リールユニット22及び基板ユニット24を備えている。具体的には、交換ユニット9は、スロットマシンS内部の部品を設置あるいは固定するための四角枠状の部材を組み合わせた支持体21と、この支持体21に固定されたリールユニット22及び基板ユニット24とから形成されている。
【0077】
ここで、リールユニット22は、周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リール23と、特に図示しないが、回転リール23を回転させるための駆動モータを有している。また、前記基板ユニット24には、遊技及びスロットマシンの作動を制御するための主制御回路基板25と、各種演出を行うための副制御回路基板が含まれている。
【0078】
上記交換ユニット9の左右の側面には、取付手段10のうちの固定装置130がねじにより固定されている。
(スライド部材8)
上記スライド部材8は、本体キャビネット1の正面の手前側に向かってスライド可能なものである。具体的には、スライド部材8は、長方形の薄板状に形成されている。
【0079】
上記スライド部材8は、その左右両側端面に凹溝状のスライド凹部264が形成されている。このスライド部材8の左右のスライド凹部264の内部に、本体キャビネット1の左右の側板13に設けたスライド凸部263をはめ込むことにより、スライド部材8は、本体キャビネット1の内部で前後方向にスライド可能に保持することができる。なお、スライド部材8をスライド凹部264にはめ込む際には、手前側当接部242のねじを外した状態で行うことにより、かかる手前側当接部242が邪魔にならずに取り付けることができるものである。
【0080】
スライド部材8の上面には、スライド部材8に固定する部品の結線を上方から接続可能とするための上方に向かって開口する差し込み口153を備えている。具体的には、差し込み口153は、スライド部材8の上面の手前側に全部で4個、形成されているものである。この差し込み口153は、リールユニット22からの結線と、基板ユニット24からの結線とが差し込み可能に形成されている。
【0081】
スライド部材8の上面の左右両側端付近の奥側には、立法体状のスライド当接片241が上方に向かって突出するように形成されている。
そして、スライド部材8の上面の左右両側端付近の中央よりも少し手前側には、取付手段10のうちのフック部120が固定されている。
そして、スライド部材8の上面の左右両側端付近の手前側には、縦断面形状が略クランク状のスライド突出部223が固定されている。このスライド突出部223は、クランク状の一片に、鉛直方向の表裏に貫通するスライド部材側封印孔224が形成されている。このスライド突出部223のスライド部材側封印孔224は、スライド部材8と本体キャビネット1との間を封印するためのスライド部材封印手段151の一部を形成するものである。
【0082】
(上扉30)
上扉30は、正面開口部26の上部を塞ぐためのものであって、本体キャビネット1の上部に回転自在かつロック可能に形成されている板状の扉である。この上扉30は、略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側から見ることができる表示窓31を有し、周囲に飾り部33を設けてある。そして、種々の表示を行うための表示装置32が設けられているものである。
【0083】
ここで、前記飾り部33は、ランプ等により形成しても良く、入賞の報知その他の演出時にランプが点滅するようにしてもよい。また、前記表示装置32は、7セグメントLED等により数字を表示するものや、特に図示しないが、画像を表示するための液晶画面あるいはCRTなどとしてもよい。
さらに、図3に示すように、上扉30の裏面には、円柱棒状の前記上扉用被係合部60に係合可能な円筒状の上扉用係合部61が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、上扉用係合部61の左右方向の対向側には、ロック機構7が設けられている。このロック機構7は、上扉30を本体キャビネット1にロックするための上扉ロック機構7aである。かかる上扉ロック機構7aは、アンカー状のものが、本体キャビネット1の突出片90に引っかかることによりロック可能となっているものである。
【0084】
(下扉40)
下扉40は、正面開口部26の下部を塞ぐためのものであって、本体キャビネット1の下部に回転自在かつロック可能に形成されている板状の扉である。この下扉40は、上扉30よりも幅厚の扉である。
下扉40の上部は、スロットマシンSを作動させるための操作部41となっており、下扉40の上部は、閉扉時においては、上扉30よりも前側に突出するようになっている。また、下扉40の下部には払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け43が形成されており、下扉40の略中央部には、遊技内容その他の表示をするための前パネル50が嵌め込まれている。
【0085】
前記操作部41としては、下扉40の上面右端にはメダル投入口42及び上面左側に設けられたベットスイッチ、正面側にはスタートスイッチ及びストップスイッチ及び鍵穴44が設けられている。なお、ベットスイッチとは、貯留メダルをメダル投入に代えるためのものであり、スタートスイッチ及びストップスイッチは、回転リール23の回転を開始及び停止させるためのものである。また、鍵穴44は、前扉3を解錠するためのものであり、この穴に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉40の下扉ロック機構7bのロックが解除されるものである。
【0086】
さらに、図3に示すように、下扉40の裏面側には、前記メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクター48が設けられている。そして、下扉40の裏面下部の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ49が設けられている。
また、下扉40の裏面には、円柱棒状の前記下扉用被係合部62と係合可能な円筒状の下扉用係合部63が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、下扉用係合部63の左右方向の対向側には、下扉40のロック機構7である下扉ロック機構7bが設けられている。
【0087】
(手前側停止手段240)
上記手前側停止手段240は、スライド部材8を手前側にスライドさせて引き出した位置で、スライド部材8が当接することにより、スライド部材8の手前側への移動を阻止可能なものである。
具体的には、手前側停止手段240は、スライド部材8に固定されるとともにスライド部材8から突出するスライド当接片241と、本体キャビネット1に固定されてスライド当接片241の移動経路の手前側の途中に突出し、且つ、スライド部材8を手前側にスライドさせて引き出した位置でスライド当接片241が当接することにより、スライド部材8の手前側への移動を阻止可能な手前側当接部242とを備えている。
【0088】
上記スライド当接片241は、スライド部材8の上面の左右両側端付近の奥側から突出する略立方体状のものである。スライド部材8を奥側に移動すると、スライド当接片241の背面側が、奥側当接片251の正面に当接するように設定され、また、スライド部材8を手前側に移動すると、スライド当接片241の正面側が、手前側当接部242の背面側に当接するように設定されている。
【0089】
上記手前側当接部242は、本体キャビネット1の左右両側面の手前側からねじ込まれたねじからなるものである。そして、この手前側当接部242の取り付け位置は、スライド部材8のスライド位置の僅か上となるような位置であって、スライド部材8を手前側に引き出すと、スライド部材8のスライド当接片241の正面が当接するような位置に設定されている。
【0090】
手前側停止手段240は、上述したように形成されているため、スライド部材8を手前側にスライドさせて引き出すと、スライド部材8から突出するスライド当接片241が、スライド当接片241の移動経路の手前側の途中に突出する手前側当接部242に当接し、スライド部材8のさらなる手前側への移動を阻止することができる。
【0091】
(奥側停止手段250)
上記奥側停止手段250は、スライド部材8を奥側にスライドさせた奥位置で、スライド部材8が当接することにより、スライド部材8の奥側への移動を阻止可能なものである。
具体的には、奥側停止手段250は、上述したようなスライド当接片241と、本体キャビネット1に固定されてスライド当接片241の移動経路の奥側の途中に突出し、且つ、スライド部材8を奥側にスライドさせた奥位置でスライド当接片241が当接することにより、スライド部材8の奥側への移動を阻止可能な奥側当接片251とを備えている。
【0092】
上記奥側当接片251は、本体キャビネット1の左右の両側板13と裏板17とにより囲まれた角部に固定されている略立方体状のものである。この奥側当接片251は、スライド部材8の取り付け位置の僅か上の位置に取り付けられ、スライド部材8が奥側に移動した際、スライド部材8のスライド当接片241が当接可能となるような位置に設定されているものである。
【0093】
奥側停止手段250は、上述したように形成されているため、スライド部材8を奥側にスライドさせると、スライド当接片241が、スライド当接片241の移動経路の奥側の途中に突出する奥側当接片251に当接し、スライド部材8のさらなる奥側への移動を阻止することができる。
このように、スライド当接片241は、手前側当接部242と、奥側当接片251との間で、手前側と奥側との前後方向に移動可能な範囲となるものである。
【0094】
(取付手段10)
上記取付手段10は、スライド部材8に交換ユニット9を脱着可能に取り付けるためのものである。具体的には、取付手段10は、スライド部材8に固定されるとともにスライド部材8の上方に向かって鉤状に延びるフック部120と、交換ユニット9に固定されるとともにフック部120に係合可能な固定装置130とを備えている。
【0095】
前記フック部120は、スライド部材8の上面の左右両側端付近の中央よりも少し手前側にねじにより固定されている帯状の金属片からなるものである。このフック部120は、縦断面形状が略L字状であって、その横方向に延びる一片がねじによりスライド部材8に固定され、上方に延びる一片の先端がフック状に折り曲げられているものである。
【0096】
前記固定装置130は、交換ユニット9の左右の側面に固定されている。そして、この固定装置130は、上述したフック部120のフック状の先端部分を引っかけて固定可能なものである。
具体的には、固定装置130は、交換ユニット9の支持体21の左右の側面にねじより固定される縦断面形状が略コ字状の固定部材191と、この固定部材191の略コ字状間にわたされた円柱状の回転軸136と、この回転軸136に軸支されて回動可能である断面形状がコ字状の摺動レバー132とを備えている。そして、固定装置130は、摺動レバー132の途中にわたされた基端側ピン138を回転の中心として回転可能なピン移動体139を備えている。そして、このピン移動体139は、上述した基端側ピン138と、この基端側ピン138の両端からそれぞれ伸びるピン連結部133と、このピン連結部133の先端間に位置する先端側ピン131とからなるものである。そして、それぞれのピン連結部133は、固定装置130の内側に位置するとともに一端が基端側ピン138に回動可能に連結されている内側ピン連結部140と、固定装置130の外側に位置するとともに一端が先端側ピン131に回動可能に連結されている外側ピン連結部141とを備えている。そして、内側ピン連結部140及び外側ピン連結部141の連結されていない端部は、横方向に伸びたT字状に形成されている。そして、内側ピン連結部140及び外側ピン連結部141は、互いに重ねられて、ばね135の中を通している。すなわち、内側ピン連結部140及び外側ピン連結部141は、連結されている端部と、T字状の端部との間には、ばね135が挟み込まれているものである。そして、内側ピン連結部140及び外側ピン連結部141を、それらの長手方向に互いに逆方向に引っ張ると、それらのT字状頭部の間に挟まれたばね135が、弾性変形して縮むように形成されているものである。これにより、ピン連結部133を長手方向にばね135の付勢力に抗して延ばすことができ、結果として、基端側ピン138と先端側ピン131との間の距離を拡げると、ばね135の付勢力により、両者間の距離を小さくする方向に力を加えた状態にすることができる。
【0097】
前記固定部材191は、その回転軸136を設けた端部の反対側の端部に、表裏に貫通する固定側貫通孔192が形成されている。そして、摺動レバー132にも、その回転軸136と反対側の端部に、固定側貫通孔192と略同一の直径からなり、表裏に貫通する摺動側貫通孔193が形成されている。この固定側貫通孔192及び摺動側貫通孔193は、摺動レバー132を固定部材191に重ねた状態で、それらの孔の中心軸が同一方向に揃うように配置されている。そして、摺動レバー132は、その回転軸136と反対方向の端部近傍に、表裏に貫通する摺動側ねじ孔194が形成されている。そして、固定部材191にも、回転軸136を有する端部と反対方向の端部近傍に、表裏に貫通する固定側ねじ孔195が形成されている。この摺動側ねじ孔194及び固定側ねじ孔195も、摺動レバー132を固定部材191に重ねた状態で、それらの孔の中心軸が同一方向に揃うように配置されている。
【0098】
上記固定装置130の取り扱い手順を以下に示す。
先ず、交換ユニット9を取付手段10を介してスライド部材8に固定する場合、図6に示すように、摺動レバー132を下方側に開いた状態で、ピン移動体139の先端側ピン131を、スライド部材8のフック部120に引っかける。そして、先端側ピン131にフック部120を引っかけた状態のまま、摺動レバー132を遊技制御キャビネット8の上方に向かって閉じることにより、ばね135の付勢力により、フック部120と固定装置130との距離を縮める方向に力を加えた状態にすることができ、すなわち、固定装置130を下方側のスライド部材8側に引っ張った状態で維持することができるものである。これにより、フック部120及び固定装置130を介して、交換ユニット9を、スライド部材8に向かって引っ張りながら固定することができる。一方、交換ユニット9を取付手段10を介してスライド部材8から取り外す場合、上記手順を逆に行うことにより可能なものである。すなわち、摺動レバー132が閉じた状態(図5)から、摺動レバー132を下方側に向かって開く(図6)。なお、この際、封印具161は、取り外している状態とする。そして、摺動レバー132が開いた状態において、フック部120から先端側ピン131を取り外すことにより、かかるロック状態(固定状態)が解除されるものである。
【0099】
本実施の形態に係る取付手段10は、先端側ピン131をフック部120に引っかけて、摺動レバー132を閉じるだけで、簡単にフック部120を固定装置130に固定することができ、ロック状態にすることができるものである。また、逆に、摺動レバー132を開いて、先端側ピン131をフック部120から取り外すだけで、簡単にフック部120を固定装置130から外すことができ、ロック状態を解除することができるものである。これにより、交換ユニット9のスライド部材8への取り付け作業や、交換ユニット9のスライド部材8からの取り外し作業を、簡単なものにすることができるものである。
【0100】
そして、取付手段10は左右に2個形成されているが、向かって右側の取付手段10は、摺動レバー132を閉じた状態で、固定側貫通孔192及び摺動側貫通孔193の両方に固定装置封印具226を通して、環状に閉じることにより、固定装置封印具226を切断することなく、取付手段10の固定状態を解除することができないように設定している。これにより、取付手段10の固定状態を解除して交換ユニット9をスライド部材8から取り外すには、固定装置封印具226の切断を要することとなり、交換ユニット9をスライド部材8に封印することができるものである。
【0101】
(固定装置封印手段227)
上記固定装置封印手段227は、交換ユニット9をスライド部材8に固定した状態の固定装置130に通して、環状に閉じて、交換ユニット9とスライド部材8との間を封印し、交換ユニット9をスライド部材8から取り外す際には封印を解かれるものである。
【0102】
上記固定装置封印手段227は、交換ユニット9に固定される固定部材191の表裏に貫通する固定側貫通孔192と、固定部材191にはまりこむ摺動レバー132の表裏に貫通する摺動側貫通孔193と、固定側貫通孔192及び摺動側貫通孔193の両方に通して、環状に閉じることができ、一旦、環状に閉じると、その途中を切断しない限り、開くことができないようにした封印具161(具体的には、固定装置封印具226)とを備えている。
【0103】
交換ユニット9をスライド部材8から取り外す際には、摺動レバー132を固定部材191から引き離さなければならず、摺動側貫通孔193及び固定側貫通孔192を通って環状になった固定装置封印具226の途中を切断しなければならず、不正交換を防止することができる。そして、固定装置封印具226が環状に閉じた状態を維持している場合には、摺動レバー132が固定部材191から引き離されてなく、交換ユニット9がスライド部材8から取り外されていないこととなり、不正行為が行われていないことを担保することができるものである。
【0104】
すなわち、かかる固定装置封印手段227を備えているため、交換ユニット9をスライド部材8に固定した状態で封印することができる。これにより、交換ユニット9がスライド部材8から取り外されて、スライド部材8に固定した交換ユニット9に不正行為が行われることを防止することができる。
(スライド部材封印手段151)
上記スライド部材封印手段151は、スライド部材8を本体キャビネット1の奥側にスライドさせた所定位置で、スライド部材8と本体キャビネット1との間を封印し、スライド部材8を手前側にスライドさせる際には封印を解かれるものである。
【0105】
具体的には、スライド部材封印手段151は、本体キャビネット1から本体キャビネット1内部に向かって突出するキャビネット突出部221に設けられたキャビネット側封印孔222と、スライド部材8に設けられたスライド部材側封印孔224と、キャビネット側封印孔222及びスライド部材側封印孔224の両方に通して、環状に閉じることができ、一旦、環状に閉じると、その途中を切断しない限り、開くことができないようにした封印具161(具体的には、スライド部材封印具225)とを備えている。
【0106】
さらに、具体的には、キャビネット突出部221は、縦断面形状が略L字状に形成されている。そして、キャビネット突出部221の縦断面形状がL字状の一方の一片がねじにより、本体キャビネット1の側板の内面に固定されている。そして、キャビネット突出部221の縦断面形状がL字状の他方の一片が本体キャビネット1内部に向かって突出し、その一片の表裏に貫通するような上下方向にキャビネット側封印孔222が形成されているものである。
【0107】
上記スライド部材側封印孔224は、スライド部材8の上面の右側端部の手前側から、本体キャビネット1の内部に向かって突出するスライド突出部223に形成されているものである。
さらに、具体的には、スライド突出部223は、縦断面形状が略クランク状に形成されている。そして、スライド突出部223の縦断面形状がクランク状の一方の端の一片がねじにより、スライド部材8の上面に固定されている。そして、スライド突出部223の縦断面形状がクランク状の他方の端の一片が水平に配置され、その一片の略中央付近において上下方向の表裏に貫通するようなスライド部材側封印孔224が形成されているものである。
【0108】
図13(a)に示すように、スライド部材8を奥方向に移動させて、スライド部材8のスライド当接片241が、本体キャビネット1の奥側当接片251に当接した際、上記スライド部材側封印孔224と、キャビネット側封印孔222とは、上下方向に貫通可能に整合するような位置に形成されている。かかる位置において、両者の孔に封印具161であるスライド部材封印具225を通すことができるように設定されているものである。
【0109】
スライド部材8を本体キャビネット1の奥側にスライドさせた所定位置から手前側に移動させるには、環状になったスライド部材封印手段151の途中を切断しなければならず、不正交換を防止することができる。そして、スライド部材封印手段151が環状に閉じた状態を維持している場合には、スライド部材8が本体キャビネット1の奥側の所定位置から移動されていないこととなり、不正行為が行われていないことを担保することができるものである。
【0110】
すなわち、かかるスライド部材封印手段151を備えているため、スライド部材8を本体キャビネット1の奥側の所定位置に封印することができる。これにより、スライド部材8が本体キャビネット1の所定位置から動かされて、スライド部材8に固定した交換ユニット9に不正行為が行われることを防止することができる。
(封印具161(固定装置封印具226、スライド部材封印具225))
上述した固定装置封印具226と、スライド部材封印具225とは、いずれも同一形状のものからなる封印具161である。
【0111】
かかる封印具161は、図9及び図10に示すように、曲折可能な長尺状の中間部174と、前記中間部174の一方の端部側に位置して、表面から突出する爪175を有する封印係合部172と、前記中間部174の他方の端部側に位置して、前記封印係合部172が差し込み可能な筒状であって、前記封印係合部172を一旦差し込むと前記爪175が筒状の周囲に引っかかるようにした封印被係合部173と、表面に情報を表示可能な表示部176とを備えている。
【0112】
前記封印具161は、封印係合部172を封印被係合部173に一旦差し込むと爪175が引っかかって、環状を形成し、中間部174を切断しない限り、環状を維持するものである。このように、封印係合部172を封印被係合部173に差し込むだけで、爪175が封印被係合部173に引っかかって、環状を形成することができ、簡単に封印状態を形成することができるものである。そして、封印具161の封印係合部172と中間部174との間には、図10に示すように、直径が大きくなった極太部177が形成されている。この極太部177の直径は、封印被係合部173の筒状の内径よりも大きくなるように設定されている。この極太部177を設けたことにより、封印被係合部173の筒状内部に封印係合部172が、さらに奥深く挿入されることを防止して、封印係合部172を封印被係合部173の内部の所定位置にしっかりと固定することができ、封印係合部172と封印被係合部173との結合を確実なものにすることができるものである。
【0113】
なお、極太部177は、二個形成されているが、先端から二個目の極太部177は、指先による操作性を向上させるためのものであり、一個目の極太部177と二個目の極太部177との間を指先で摘んだ際、極太部177が指先表面に引っかかって、指先と封印具161との間の摩擦抵抗を大きくして、滑らないようにするためのものである。
【0114】
そして、この封印具161のうち、固定装置封印具226は、封印係合部172を封印被係合部173に差し込む前、すなわち環状を形成する前、スライド部材8のフック部120に先端側ピン131を引っかけて、摺動レバー132を閉じた状態の固定装置130の固定側貫通孔192及び摺動側貫通孔193に、その一端を通すものである。そして、この固定装置封印具226は、かかる状態の後、封印係合部172を封印被係合部173に差し込んで、環状を維持し、封印状態を形成するものである。
【0115】
また、この封印具161のうち、スライド部材封印具225は、封印係合部172を封印被係合部173に差し込む前、すなわち環状を形成する前、スライド部材8を奥方向に移動させて、スライド突出部223のスライド部材側封印孔224と、キャビネット突出部221のキャビネット側封印孔222とを上下方向に整合させた状態のスライド部材側封印孔224及びキャビネット側封印孔222に、封印具161の一端を通すものである。そして、このスライド部材封印具225は、かかる状態の後、封印係合部172を封印被係合部173に差し込んで、環状を維持し、封印状態を形成するものである。
【0116】
(差し込み口153)
上記差し込み口153は、スライド部材8の表面に形成されているものであって、スロットマシンSに使用する部品の結線を外方から接続可能とするための外方に向かって開口するものである。この差し込み口153は、いわゆるソケットやスロットと呼ばれるもので、制御機器や、部品から延びるケーブルの先端に設けられたコネクタが、差し込まれるものであって、内部に複数のピンや、ピンが差し込まれる孔等を有すものである。この差し込み口153のそれぞれの仕様は、使用するリールユニット22や、主制御回路基板25等からのケーブルのコネクタに整合するように予め設定されているものである。この差し込み口153の形状は、長方形状のものに描かれているが、特に、これに限定されるものではなく、丸型や、楕円等の他の形状のものでもよいものである。
【0117】
前記差し込み口153は、スライド部材8の上面に形成され、前扉3や、スライド部材8に固定する基板ユニット24や、リールユニット22等の部品の結線を上方から接続可能とするため、上方に向かって開口する上面側の差し込み口153と、特に図示していないが、スライド部材8の下面に形成され、電源ユニット4や、ホッパーユニット5等の部品の結線を、下方から接続可能とするため、下方に向かって開口する下面側の差し込み口153とを備えているものである。
【0118】
そして、スライド部材8の内部には、電源ユニット4からの電源ケーブルや、基板ユニット24からの制御ケーブルが、各部品に配線されるように、各差し込み口153の間にケーブルを介して、接続されているものである。
かかる差し込み口153を有していることにより、スライド部材8を手前側に引き出した状態で、スロットマシンSに使用する部品からの結線の取り付け及び取り外し作業を、かかる差し込み口153を介して行うことができる。これにより、作業者は、手前側に引き出したスライド部材8に設けた差し込み口153を間近に見ながら、結線の取り付け及び取り外し作業を手元で確実に行うことができ、かかる作業を確実且つ容易なものにすることができる。
【0119】
(ロック機構7)
上記ロック機構7は、前扉3を本体キャビネット1に施錠するためのものである。
上記ロック機構7は、上扉30を本体キャビネット1に施錠するための上扉ロック機構7aと、下扉40を本体キャビネット1に施錠するための下扉ロック機構7bとからなるものである。ここで、上扉30及び下扉40のロック機構7の構造は、基本的には同様であり、下扉40のロック機構7である下扉ロック機構7bは、鍵穴44に所定の鍵を差し込んで解錠するようになっているが、上扉30のロック機構7である上扉ロック機構7aは外側から解錠することができず、下扉40が開いているときにロック解除可能となっている点が異なるものである。
【0120】
上記ロック機構7は、本体キャビネット1から突出する突出片90に、上扉30及び下扉40の裏面側が係合状態となることにより、上扉30又は下扉40と本体キャビネット1とをロックし、かかる係合状態が外れることにより、上扉30又は下扉40と本体キャビネット1とをロック解除する。
(台交換)
以上のように構成されたスロットマシンSについて、遊技内容変更のための台交換は、以下のように行うことができる。
【0121】
第一に、主制御回路基板25及びリールユニット22を有する交換ユニット9を取り替えることができる。
第二に、主制御回路基板25及びリールユニット22を有する交換ユニット9と、上扉30とを取り替えることができる。
第三に、上扉30と、主制御回路基板25及びリールユニット22を有する交換ユニット9と、前パネル50とを取り替えることができる。すなわち、上述した交換に加えて、下扉40から前パネル50を取り外し、新たな前パネル50を取り付けるものである。このような交換によれば、外観上前扉30及び前パネル50が変わることにより、最低限のパーツ交換であたかも全く異なるスロットマシンをホールに配置したような効果が得られる。
【0122】
第四に、上扉30と、主制御回路基板25及びリールユニット22を有する交換ユニット9と、前パネル50を有する下扉40とを取り替えることができる。すなわち、交換ユニット9及び上扉30だけを、繰り返し交換して使用していると、下扉40の損傷が激しくなるため、所定回数の交換のうち、1回は、下扉40も含めた交換を行うものである。かかる場合、遊技に直接関係のない電源ユニット4やホッパーユニット5をメダル制御キャビネット9内部に残して、あたかもスロットマシンを一新したかのような効果が得られる。
【0123】
このほか、外観のみを変化させたいときには上扉30と前パネル50のみを交換してもよいし、場合によっては前パネル50のみを交換することもできる。
なお、本実施の形態は、前扉が上下二分割されているものであったが、前扉3が一枚に形成されているものであってもよい。
(第二の実施の形態)
図16及び図17は、第二の実施の形態であって、図16は交換ユニット封印手段の外観斜視図、図17は交換ユニット封印手段の縦断面図をそれぞれ示すものである。
【0124】
(交換ユニット封印手段152)
上記交換ユニット封印手段152は、交換ユニット9をスライド部材8に固定した際に、交換ユニット9とスライド部材8との間を封印し、交換ユニット9を取り外す際には封印を解かれるものである。
上記交換ユニット封印手段152は、スライド部材8に設けられたスライド部材側封印孔224と、交換ユニット9に設けられた交換ユニット側封印孔232と、スライド部材側封印孔224及び交換ユニット側封印孔232の両方に通して、環状に閉じることができ、一旦、環状に閉じると、その途中を切断しない限り、開くことができないようにした交換ユニット封印具235とを備えているものである。
【0125】
上記スライド部材側封印孔224は、第一の実施の形態のスライド部材封印手段151のところで説明したものと同一であり、説明を省略する。
上記交換ユニット側封印孔232は、交換ユニット9の右側面の下部の手前側から、横方向に向かって突出する交換ユニット突出部231に形成されているものである。さらに、具体的には、交換ユニット突出部231は、縦断面形状が略L字状に形成されている。そして、交換ユニット突出部231の縦断面形状がL字状の一片がねじにより、交換ユニット9の側面に固定されている。そして、交換ユニット突出部231の縦断面形状がL字状の他方の一片が横方向に延びて、その一片の先端付近において上下方向の表裏に貫通するような交換ユニット側封印孔232が形成されているものである。
【0126】
スライド部材8を奥方向に移動させて、スライド部材8のスライド当接片241が、本体キャビネット1の奥側当接片251に当接した際、上記スライド部材側封印孔224と、交換ユニット側封印孔232とは、上下方向に貫通可能に整合するような位置に形成されている。かかる位置において、それらの孔に封印具161である交換ユニット封印具235を通すことができるように設定されているものである。
【0127】
本実施の形態では、図17に示すように、スライド部材側封印孔224と、交換ユニット側封印孔232と、キャビネット側封印孔222との三つの孔が、上下方向に貫通可能に整合するような位置に形成されている。かかる位置において、三つの孔に封印具161である交換ユニット封印具235を通すことができるように設定されているものである。したがって、本実施の形態に係る封印具161は、キャビネット側封印孔222及びスライド部材側封印孔224の両方にも通して環状に形成しているため、スライド部材封印具225としての役割も同時に果たしているものである。
【0128】
なお、ここで、封印具161である交換ユニット封印具235は、第一の実施の形態で説明したスライド部材封印具225や、固定装置封印具226等の封印具161と、同一形状のものである。
本実施の形態では、交換ユニット9を本体キャビネット1から取り外す際には、環状になった交換ユニット封印具235の途中を切断しなければならず、不正交換を防止することができる。そして、交換ユニット封印具235が環状に閉じた状態を維持している場合には、交換ユニット9がスライド部材8から取り外されていないこととなり、不正行為が行われていないことを担保することができるものである。
【0129】
すなわち、本発明は、かかる交換ユニット封印手段152を備えているため、交換ユニット9をスライド部材8に固定した状態で封印することができる。これにより、交換ユニット9がスライド部材8から取り外されて、スライド部材8に固定した交換ユニット9に不正行為が行われることを防止することができる。
さらに、本実施の形態では、交換ユニット封印具235を、スライド部材側封印孔224と、交換ユニット側封印孔232と、キャビネット側封印孔222との三つの孔に通している。このため、交換ユニット封印具235が環状に閉じた状態を維持している場合には、交換ユニット9がスライド部材8から取り外されてなく、且つ、スライド部材8が本体キャビネット1の奥側の所定位置から移動されていないこととなり、不正行為が行われていないことをより確実に担保することができるものである。
【0130】
(第三の実施の形態)
図18乃至図21は、本発明の第三の実施の形態であって、図18はスライド部材に前扉及び交換ユニットを固定した状態の外観斜視図、図19は後退移動部を後方に移動している状態の概略斜視図、図20(a)は後退移動部を後方に移動していない状態の概略側面図、図20(b)は後退移動部を後方に移動している状態の概略側面図、図21(a)は後退移動部を後方に移動している状態の概略平面図、図21(b)は後退移動部を後方に移動していない状態の概略平面図をそれぞれ示すものである。
【0131】
本実施の形態は、前扉3が、本体キャビネット1の上側の開口上部を開閉自在に塞ぐとともにスライド部材8に取り付けられた上扉30と、本体キャビネット1の下側の開口下部を開閉自在に塞ぐ下扉40とを備えている。そして、交換ユニット9は、少なくともリールユニット22と、主制御回路基板25とを、前記スライド部材8に取り付けたものからなるものである。そして、交換ユニット9と、上扉30とは、スライド部材8を介して一体に形成されていることを特徴とするものである。
【0132】
第一の実施の形態では、前扉3の裏面側の上扉用係合部61が、本体キャビネット1の上扉用被係合部60に、回動自在に係合されていたのに対して、本実施の形態では、上扉30が、直接、スライド部材8の上面に取り付けられていることが異なる。
本実施の形態は、上扉30と、リールユニット22及び主制御回路基板25とは、スライド部材8を介して一体に形成されている。このため、スライド部材8を手前側に引き出すことにより、上扉30、リールユニット22及び主制御回路基板25も一緒に手前側に引き出すことができる。これにより、交換作業において、上扉30、リールユニット22及び主制御回路基板25の取り外し、また、取り付け作業を容易なものにすることができる。
【0133】
さらに、スライド部材8は、スライド部材8の手前側に位置して、前扉3が取り付けられる固定部265と、スライド部材8の奥側に位置して、リールユニット22及び主制御回路基板25が取り付けられるとともに、固定部265から離れる奥方向に移動可能な後退移動部260とを備えていることを特徴とする。
前記固定部265は、平面形状が略コ字状に形成されている。そして、前記後退移動部260は、その平面形状が、その固定部265のコ字状の内部に、スライド可能にはまり込むような方形状に形成されている。後退移動部260の左右の側面には、左右の外側に向かって横方向に凸状に突出する移動凸部261が形成されている。そして、固定部265のコ字状内部の左右の内側側面には、後退移動部260の移動凸部261がスライド可能にはまり込む凹状の移動凹部262が形成されている。固定部265のコ字状内部の左右の内側側面に設けた移動凹部262の内部に、後退移動部260の移動凸部261がはまり込むことにより、後退移動部260が落下しないように支持されるとともに、前後方向にスライド可能な状態となる。そして、固定部265の手前側に前扉3の下部がねじ等により固定される。
【0134】
固定部265の左右には、第一の実施の形態で説明した取付手段10のフック部120がねじにより固定されている。そして、交換ユニット9の左右の両側面には、特に図示していないが、第一の実施の形態で説明した取付手段10の固定装置130がねじにより固定されている。これにより、後退移動部260を固定部265のコ字状内部の元に位置に戻した状態で、固定装置130をフック部120に引っかけて、交換ユニット9をスライド部材8に固定することができる。
【0135】
本実施の形態は、後退移動部260を固定部265から離れる奥方向に移動することにより、固定部265に取り付けた前扉3と、後退移動部260に取り付けた交換ユニット9との距離を離すことができ、両者の間隔をあけることが可能となる。これにより、前扉3と、リールユニット22及び主制御回路基板25との間に手を容易に差し込むことができ、通常の点検作業を確実且つ容易にすることができる。
【0136】
なお、本実施の形態では、交換ユニット9をスライド部材8に取り付けるための取付手段10のフック部120は、スライド部材8の固定部265にねじにより固定されてているが、かかるフック部120をスライド部材8の固定部265に固定せずに、フック部120も後退移動部260の上面に固定しても良いものである。これにより、交換ユニット9の取付手段10を、ロックした状態のまま、後退移動部260を固定部265から後方に移動させることができ、軽微なチェックや故障の場合に、いちいち取付手段10を外すことなく、作業を行うことが可能となる。
【0137】
上述した第一乃至第三の実施の形態では、交換ユニット9を、枠状の支持体21にリールユニット22及び基板ユニット24を取り付けたものに設定しているが、交換ユニット9に取り付ける部品の組み合わせは、かかるリールユニット22及び基板ユニット24に限定されるものではない。
具体的には、交換ユニット9は、リールユニット22だけを備え、基板ユニット24は、本体キャビネット1に固定するように設定しても良いものである。また、交換ユニット9は、リールユニット22、基板ユニット24及び電源ユニット4を、支持体21に一体となるように形成してもよいものである。また、交換ユニット9は、リールユニット22、基板ユニット24、前扉3を支持体21に一体となるように形成してもよいものである。また、交換ユニット9は、リールユニット22、基板ユニット24、前扉3及び電源ユニット4を一体となるように形成してもよいものである。
【0138】
また、上述した実施の形態では、奥側停止手段250と、手前側停止手段240とにおいて、スライド当接片241は、共通したものを使用しているが、奥側当接片251と、手前側当接部242とは、それぞれ別個に分離したものから形成されている。特にこのように分離したものに限定するものではなく、両者が一体となったものでも良いものである。例えば、スライド部材8から横方向に突出する突出部が、前後方向に所定の長さを有する溝内部をスライドするようなものでも良いものである。これにより、溝の手前側に突出部が当接することにより、手前側へのスライド部材8の移動を阻止し、溝の奥側に突出部が当接することにより、奥側へのスライド部材8の移動を阻止することができるものである。すなわち、かかる一体となった溝と突出部とにより、奥側停止手段250及び手前側停止手段240の役割を果たすことができるものである。
【0139】
(第四の実施の形態)
上述した第一乃至第三の実施の形態は、交換ユニット9を、本体キャビネット1の高さ方向の略中央に設けたスライド部材8に取り付けているものであったが、本実施の形態は、第一の実施の形態で説明したスライド部材8と、略同一構造のスライド部材308を本体キャビネット1の高さ方向の底板付近に設けたものである。
【0140】
図22及び図23は、本発明の第四の実施の形態であって、図22はスロットマシンの下部に設けたスライド部材の上にホッパーユニットが固定されている状態の外観斜視図、図23はスロットマシンの下部に設けたスライド部材の上にホッパーユニットが固定されている状態の概略側面図をそれぞれ示す。
本実施の形態に係る上記スライド部材308は、その構造は第一の実施の形態で説明したスライド部材8と同様であって、その取り付け位置が、本体キャビネット1の底板15の僅か上にスライド可能に取り付けられている。そして、このスライド部材308は、その左右両側端面にスライド凹部364が形成されている。このスライド凹部364は、第一の実施の形態で説明したスライド凹部264と同一の形状であって、取り付け位置だけが第一の実施の形態と異なり、同様の作用及び効果を奏するものである。そして、本体キャビネット1の側板13の底板15付近には、かかるスライド凹部364がスライド可能にはめ込まれるスライド凸部363が形成されている。このスライド凸部363も、第一の実施の形態で説明したスライド凸部263と同一の形状であって、取り付け位置だけが異なり、同様の作用及び効果を奏するものである。
【0141】
そして、本実施の形態でも、第一の実施の形態で説明した手前側停止手段240と同様の効果を奏する手前側停止手段340を備えている。この手前側停止手段340は、スライド当接片341及び手前側当接部342を備えている。このスライド当接片341及び手前側当接部342は、第一の実施の形態で説明したスライド当接片241及び手前側当接部242と同様の形状であって、第一の実施の形態と比較して、取り付け位置だけが、スライド部材308及びその付近の本体キャビネット1であることが異なることを除いて、他は同様の作用及び効果を奏するものである。
【0142】
また、本実施の形態でも第一の実施の形態で説明した奥側停止手段250と同様の効果を奏する奥側停止手段350を備えている。この奥側停止手段350は、スライド当接片341及び奥側当接片351を備えている。このスライド当接片341及び奥側当接片351は、第一の実施の形態で説明したスライド当接片241及び奥側当接片251と同様の形状であって、第一の実施の形態と比較して、取り付け位置だけが、スライド部材308及びその付近の本体キャビネット1であることが異なることを除いて、他は同様の作用及び効果を奏するものである。
【0143】
また、本実施の形態でも第一の実施の形態で説明した取付手段10と略同様の構造からなる取付手段310を備えている。この取付手段310は、スライド部材308にホッパーユニット5を脱着可能に取り付けるためのものである。具体的には、取付手段310は、スライド部材308に固定されるとともにスライド部材308の上方に向かって鉤状に延びるフック部320と、ホッパーユニット5の側面に固定されるとともにフック部320に係合可能な固定装置330とを備えている。なお、フック部320及び固定装置330の詳細な構造は、第一の実施の形態で説明したものと同一であるため、説明を省略する。
【0144】
また、本実施の形態でも第一の実施の形態で説明した差し込み口153と略同様の構造からなる差し込み口353を備えている。この差し込み口353は、スライド部材308の表面に形成されているものであって、かかるスライド部材308に固定するホッパーユニット5等の結線を外方から接続可能とするため、外方に向かって開口するコネクターである。この差し込み口353も、第一の実施の形態で説明した差し込み口153と同様の作用及び効果を奏することができるものである。
【0145】
また、特に図示していないが、本実施の形態に係る取付手段310に第一の実施の形態で説明した固定装置封印手段227と同様のものを取り付けても、第一の実施の形態で説明した同様の作用及び効果を奏することができるものである。
また、特に図示していないが、本実施の形態のスライド部材308に、第一の実施の形態で説明したスライド部材封印手段151と同様のものを取り付けても、第一の実施の形態で説明した同様の作用及び効果を奏することができるものである。
【0146】
また、本実施の形態では、ホッパーユニット5だけを底板15付近に設けたスライド部材308に取り付けているが、かかるスライド部材308に、ホッパーユニット5及び電源ユニット4を、一体として、底板15付近に設けたスライド部材308に取り付けるようにしても良いものである。
また、本実施の形態では、スライド部材308を、第一の実施の形態と同様な構造の一枚ものの平板状の薄板から形成されているが、かかるスライド部材308を、第三の実施の形態で説明したものと同様に形成しても良いものである。すなわち、スライド部材308の手前側に下扉40を固定し、さらに、スライド部材308の内部には、後方に向かってスライドする第三の実施の形態で説明した後退移動部260と同一構造のものを形成しても良いものである。これにより、かかる後退移動部260にホッパーユニット5を取り付けることによって、スライド部材308の手前側に固定した下扉40と、後退移動部260に固定したホッパーユニット5との距離を離すことができ、両者の間隔をあけることが可能となる。これにより、下扉40とホッパーユニット5との間に手を容易に差し込むことができ、通常の点検作業を確実且つ容易にすることができる。これにより、第三の実施の形態で説明したものと同様の作用及び効果を奏することができる。
【0147】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
【0148】
すなわち、請求項1記載の発明によれば、安定した姿勢で交換作業を行うことができて、交換作業者の負担を抑えることができ、また、交換作業を確実且つ容易に行うことができるようにしたスロットマシンを提供することができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0149】
すなわち、請求項2記載の発明によれば、交換ユニットを、取付手段を介して、スロットマシンに固定することができ、また、スロットマシンから取り外すことができるようにしたスロットマシンを提供することができる。
(請求項3)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0150】
すなわち、請求項3記載の発明によれば、スライド部材が手前側に移動して落下するのを防止し、且つ、スライド部材を奥側の所定位置に停止させることができるようにしたスロットマシンを提供することができる。
(請求項4)
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0151】
すなわち、請求項4記載の発明によれば、スライド部材が本体キャビネットの所定位置から動かされて、スライド部材に固定した交換ユニットに不正行為が行われることを防止することができるようにしたスロットマシンを提供することができる。
(請求項5)
請求項5記載の発明によれば、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0152】
すなわち、請求項5記載の発明によれば、交換ユニットがスライド部材から取り外されて、スライド部材に固定した交換ユニットに不正行為が行われることを防止することができるようにしたスロットマシンを提供することができる。
(請求項6)
請求項6記載の発明によれば、上記した請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0153】
すなわち、請求項6記載の発明によれば、結線の取り付け及び取り外し作業を、手元で確実且つ容易に行うことができるようにしたスロットマシンを提供することができる。
(請求項7)
請求項7記載の発明によれば、上記した請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0154】
すなわち、請求項7記載の発明によれば、上扉及び下扉とは別に、リールユニット及び主制御回路基板を容易に取り外すことができるようにしたスロットマシンを提供することができる。
(請求項8)
請求項8記載の発明によれば、上記した請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0155】
すなわち、請求項8記載の発明によれば、交換作業において、上扉、リールユニット及び主制御回路基板の取り外し、また、取り付け作業を容易なものにすることができるようにしたスロットマシンを提供することができる。
(請求項9)
請求項9記載の発明によれば、上記した請求項8に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0156】
すなわち、請求項9記載の発明によれば、前扉と、リールユニット及び主制御回路基板との間隔をあけて、両者の間に手を容易に差し込むことができ、通常の点検作業を確実且つ容易にすることができるようにしたスロットマシンを提供することができる。
(請求項10)
請求項10記載の発明によれば、上記した請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0157】
すなわち、請求項10記載の発明によれば、フック部と固定装置との係合状態の有無により、交換ユニットのスライド部材に対する取り付け、或いは取り外しを容易に行うことができるようにしたスロットマシンを提供することができる。
(請求項11)
請求項11記載の発明によれば、上記した請求項3に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0158】
すなわち、請求項11記載の発明によれば、スライド当接片が、手前側当接部と、奥側当接片との間で、手前側と奥側との前後方向に移動することができるようにしたスロットマシンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態であって、交換ユニット及び本体キャビネットを示す分解斜視図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態であって、上扉及び下扉からなる前扉を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態であって、上扉及び下扉からなる前扉を示す分解斜視図である。
【図4】本発明の第一の実施の形態であって、取付手段を示す外観正面図である。
【図5】本発明の第一の実施の形態であって、斜め下方から見た固定状態の取付手段を示す外観斜視図である。
【図6】本発明の第一の実施の形態であって、斜め下方から見た固定操作中の取付手段を示す外観斜視図である。
【図7】本発明の第一の実施の形態であって、固定装置を示す分解斜視図である。
【図8】本発明の第一の実施の形態であって、固定装置を示す外観側面図である。
【図9】本発明の第一の実施の形態であって、封印具を示す外観斜視図である。
【図10】本発明の第一の実施の形態であって、封印具を示す一部縦断面図である。
【図11】本発明の第一の実施の形態であって、スライド部材封印手段及び交換ユニット封印手段を示す外観斜視図である。
【図12】本発明の第一の実施の形態であって、スライド部材封印手段及び交換ユニット封印手段を示す縦断面図である。
【図13】本発明の第一の実施の形態であって、(a)はスライド当接片が奥側当接片に当接している状態を示す概略断面図、(b)はスライド当接片が手前側当接部に当接している状態を示す概略断面図である。
【図14】本発明の第一の実施の形態であって、スライド当接片が奥側当接片に当接している状態を示す外観斜視図である。
【図15】本発明の第一の実施の形態であって、スライド当接片が手前側当接部に当接している状態を示す外観斜視図である。
【図16】本発明の第二の実施の形態であって、交換ユニット封印手段を示す外観斜視図である。
【図17】本発明の第二の実施の形態であって、交換ユニット封印手段を示す縦断面図である。
【図18】本発明の第三の実施の形態であって、スライド部材に前扉及び交換ユニットを固定した状態を示す外観斜視図である。
【図19】本発明の第三の実施の形態であって、後退移動部を後方に移動している状態を示す概略斜視図である。
【図20】本発明の第三の実施の形態であって、(a)は後退移動部を後方に移動していない状態を示す概略側面図、(b)は後退移動部を後方に移動している状態を示す概略側面図である。
【図21】本発明の第三の実施の形態であって、(a)は後退移動部を後方に移動している状態を示す概略平面図、(b)は後退移動部を後方に移動していない状態を示す概略平面図である。
【図22】本発明の第四の実施の形態であって、スロットマシンの下部に設けたスライド部材の上にホッパーユニットが固定されている状態を示す外観斜視図である。
【図23】本発明の第四の実施の形態であって、スロットマシンの下部に設けたスライド部材の上にホッパーユニットが固定されている状態を示す概略側面図である。
【符号の説明】
S スロットマシン         1  本体キャビネット
3  前扉                     4 電源ユニット
5  ホッパーユニット               7 ロック機構
7a 上扉ロック機構         7b 下扉ロック機構
8  スライド部材                 9 交換ユニット
10 取付手段            11 上板
13 側板              15 底板
17 裏板              21 支持体
22 リールユニット         23 回転リール
24 基板ユニット          25 主制御回路基板
26 正面開口部           30 上扉
31 表示窓             32 表示装置
33 飾り部             40 下扉
41 操作部             42 メダル投入口
43 メダル受け           44 鍵穴
48 メダルセレクター        49 スピーカ
50 前パネル            60 上扉用被係合部
61 上扉用係合部          62 下扉用被係合部
63 下扉用係合部          90 突出片
120  フック部           130  固定装置
131  先端側ピン          132  摺動レバー
133  ピン連結部          135  ばね
136  回転軸            138  基端側ピン
139  ピン移動体          140  内側ピン連結部
141  外側ピン連結部        142  固定装置取り付けねじ
143  フック取り付けねじ      150  封印手段
151  スライド部材封印手段     152  交換ユニット封印手段
153  差し込み口          161  封印具
172  封印係合部          173  封印被係合部
174  中間部            175  爪
176  表示部            177  極太部
182  固定ねじ           191  固定部材
192  固定側貫通孔         193  摺動側貫通孔
194  摺動側ねじ孔         195  固定側ねじ孔
221  キャビネット突出部      222  キャビネット側封印孔
223  スライド突出部        224  スライド部材側封印孔
225  スライド部材封印具      226  固定装置封印具
227  固定装置封印手段       231  交換ユニット突出部
232  交換ユニット側封印孔     235  交換ユニット封印具
240  手前側停止手段        241  スライド当接片
242  手前側当接部         250  奥側停止手段
251  奥側当接片          260  後退移動部
261  移動凸部           262  移動凹部
263  スライド凸部         264  スライド凹部
265  固定部            308  スライド部材
310  取付手段           320  フック部
330  固定装置           340  手前側停止手段
341  スライド当接片        342  手前側当接部
350  奥側停止手段         351  奥側当接片
353  差し込み口          363  スライド凸部
364  スライド凹部

Claims (11)

  1. 正面側に開口する筺形の本体キャビネットと、
    前記本体キャビネットの正面側の開口部を開閉自在に塞ぐ前扉と、
    複数の図柄が表示された回転リール及びこの回転リールを回転させるための駆動モータを有するリールユニットと、
    遊技メダルを払い出すためのホッパーユニットと、
    前記回転リール及び前記ホッパーユニットの作動を制御するための主制御回路基板と、
    電源ユニットとを少なくとも備えたスロットマシンにおいて、
    前記スロットマシンは、
    前記本体キャビネットの正面の手前側に向かってスライド可能なスライド部材と、
    前記スライド部材に固定されるとともに、前記スロットマシン内部の交換を要する部品のうち少なくとも一つの部品からなる交換ユニットとを少なくとも備えていることを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記スロットマシンは、前記スライド部材に前記交換ユニットを脱着可能に取り付けるための取付手段を備えていることを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。
  3. 前記スロットマシンは、
    前記スライド部材を手前側にスライドさせて引き出した位置で、前記スライド部材が当接することにより、前記スライド部材の手前側への移動を阻止可能な手前側停止手段と、
    前記スライド部材を奥側にスライドさせた奥位置で、前記スライド部材が当接することにより、前記スライド部材の奥側への移動を阻止可能な奥側停止手段とを備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスロットマシン。
  4. 前記スロットマシンは、前記スライド部材を前記本体キャビネットの奥側にスライドさせた所定位置で、前記スライド部材と前記本体キャビネットとの間を封印し、前記スライド部材を手前側にスライドさせる際には封印を解かれるスライド部材封印手段を備え、
    前記スライド部材封印手段は、
    前記本体キャビネットから本体キャビネット内部に向かって突出するキャビネット突出部に設けられたキャビネット側封印孔と、
    前記スライド部材に設けられたスライド部材側封印孔と、
    前記キャビネット側封印孔及び前記スライド部材側封印孔の両方に通して、環状に閉じるように形成されたスライド部材封印具とを備え、
    前記スライド部材封印具は、
    曲折可能な長尺状の中間部と、
    前記中間部の一方の端部側に位置して、表面から突出する爪を有する封印係合部と、
    前記中間部の他方の端部側に位置して、前記封印係合部が差し込み可能な筒状であって、前記封印係合部を一旦差し込むと前記爪が筒状の周囲に引っかかるようにした封印被係合部とを備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスロットマシン。
  5. 前記スロットマシンは、前記交換ユニットを前記スライド部材に固定した際に、前記交換ユニットと前記スライド部材との間を封印し、前記交換ユニットを取り外す際には封印を解かれる交換ユニット封印手段を備え、
    前記交換ユニット封印手段は、
    前記スライド部材に設けられたスライド部材側封印孔と、
    前記交換ユニットに設けられた交換ユニット側封印孔と、
    前記スライド部材側封印孔及び前記交換ユニット側封印孔の両方に通して、環状に閉じるように形成された交換ユニット封印具とを備え、
    前記交換ユニット封印具は、
    曲折可能な長尺状の中間部と、
    前記中間部の一方の端部側に位置して、表面から突出する爪を有する封印係合部と、
    前記中間部の他方の端部側に位置して、前記封印係合部が差し込み可能な筒状であって、前記封印係合部を一旦差し込むと前記爪が筒状の周囲に引っかかるようにした封印被係合部とを備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスロットマシン。
  6. 前記スライド部材の表面には、前記スロットマシンに使用する部品の結線を外方から接続可能とするための外方に向かって開口する差し込み口を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のスロットマシン。
  7. 前記前扉は、
    前記本体キャビネットの上側の開口上部を開閉自在に塞ぐ上扉と、
    前記本体キャビネットの下側の開口下部を開閉自在に塞ぐ下扉とを備え、
    前記上扉及び前記下扉は、前記本体キャビネットの左右のいずれか一方の縦枠を中心として回動可能に接合され、
    前記交換ユニットは、少なくとも前記リールユニット及び前記主制御回路基板を備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のスロットマシン。
  8. 前記前扉は、
    前記本体キャビネットの上側の開口上部を開閉自在に塞ぐとともにスライド部材に取り付けられた上扉と、
    前記本体キャビネットの下側の開口下部を開閉自在に塞ぐ下扉とを備え、
    前記交換ユニットは、少なくとも前記リールユニットと、前記主制御回路基板とを、前記スライド部材に取り付けたものからなり、
    前記交換ユニットと、前記上扉とは、前記スライド部材を介して一体に形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のスロットマシン。
  9. 前記スライド部材は、
    前記スライド部材の手前側に位置して、前記前扉が取り付けられる固定部と、
    前記スライド部材の奥側に位置して、前記リールユニット及び前記主制御回路基板が取り付けられるとともに、前記固定部から離れる奥方向に移動可能な後退移動部とを備えていることを特徴とする請求項8に記載のスロットマシン。
  10. 前記取付手段は、
    前記スライド部材に固定されるとともに前記スライド部材の上方に向かって鉤状に延びるフック部と、
    前記交換ユニットに固定されるとともに前記フック部に係合可能な固定装置とを備えていることを特徴とする請求項2記載のスロットマシン。
  11. 前記手前側停止手段は、
    前記スライド部材に固定されるとともに前記スライド部材から突出するスライド当接片と、
    前記本体キャビネットに固定されて前記スライド当接片の移動経路の手前側の途中に突出し、且つ、前記スライド部材を手前側にスライドさせて引き出した位置で前記スライド当接片が当接することにより、前記スライド部材の手前側への移動を阻止可能な手前側当接部とを備え、
    前記奥側停止手段は、
    前記スライド当接片と、
    前記本体キャビネットに固定されて前記スライド当接片の移動経路の奥側の途中に突出し、且つ、前記スライド部材を奥側にスライドさせた奥位置で前記スライド当接片が当接することにより、前記スライド部材の奥側への移動を阻止可能な奥側当接片とを備えていることを特徴とする請求項3に記載のスロットマシン。
JP2002238914A 2002-08-20 2002-08-20 スロットマシン Withdrawn JP2004073531A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002238914A JP2004073531A (ja) 2002-08-20 2002-08-20 スロットマシン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002238914A JP2004073531A (ja) 2002-08-20 2002-08-20 スロットマシン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004073531A true JP2004073531A (ja) 2004-03-11
JP2004073531A5 JP2004073531A5 (ja) 2005-06-30

Family

ID=32022166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002238914A Withdrawn JP2004073531A (ja) 2002-08-20 2002-08-20 スロットマシン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004073531A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008149055A (ja) * 2006-12-20 2008-07-03 Fujishoji Co Ltd 遊技機
JP2010148926A (ja) * 2010-03-29 2010-07-08 Fujishoji Co Ltd 遊技機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008149055A (ja) * 2006-12-20 2008-07-03 Fujishoji Co Ltd 遊技機
JP4515443B2 (ja) * 2006-12-20 2010-07-28 株式会社藤商事 遊技機
JP2010148926A (ja) * 2010-03-29 2010-07-08 Fujishoji Co Ltd 遊技機
JP4606511B2 (ja) * 2010-03-29 2011-01-05 株式会社藤商事 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4133477B2 (ja) 遊技機
JP2004073531A (ja) スロットマシン
JP4080356B2 (ja) 遊技機の組立方法
JP4208748B2 (ja) 遊技機
JP4854592B2 (ja) 制御基板ユニット及び遊技機
JP2018183652A (ja) 遊技機
JP4227945B2 (ja) 遊技機
JP4321860B2 (ja) 遊技機
JP4504301B2 (ja) 遊技機
JP4227877B2 (ja) 遊技機
JP2002273001A (ja) パチンコ遊技機の基板収納ケースの着脱構造
JP4183258B2 (ja) スロットマシン
JP3699438B2 (ja) 遊技機
JP4227878B2 (ja) 遊技機
JP3699431B2 (ja) スロットマシン
JP4170190B2 (ja) スロットマシンの前扉用蝶番及びその前扉用蝶番を使用したスロットマシン
JP2004121457A (ja) 遊技機
JP2007130225A (ja) 遊技機
JP4933154B2 (ja) スロットマシン
JP5461949B2 (ja) 施解錠表示装置
JP2008207027A (ja) 遊技機
JP2008207028A (ja) 遊技機
JP4733564B2 (ja) 電子部品の挿入部装置
JP4987588B2 (ja) 遊技機
JP4008841B2 (ja) 分離型スロットマシン

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041022

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20041022

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20041216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050825

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20051005