JP4227877B2 - 遊技機 - Google Patents

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この発明は、遊技機、さらに詳しくは、回転リールを着脱自在に形成したリールユニットを用いた遊技機に関する。
従来の遊技機、例えばスロットマシンに用いられているリールユニットは、複数のリール支持板を縦に並列固定したユニット枠と、各支持板に固定されるパルスモータ等の駆動装置と、各駆動装置に軸着されたリールドラムにリールテープを貼り付けてなる回転リールとを有し、前記ユニット枠を遊技機の筐体内部に固定してあった。そして、各駆動装置を駆動させることにより、リールテープに表示された図柄が筐体の正面側に設けられた図柄表示窓から縦方向に変動表示されるよう形成されていた。
ここで、各回転リールに表示される図柄は、遊技内容と密接に関わるものであり、遊技内容が変更されれば図柄のデザインやその配列も変更される。一般に、スロットマシンなどにおいては、遊技内容が変更されるまでの期間は2〜6か月と、モータなどの耐用年数よりも遙かに短いので、いわゆる「面替え」で撤去された遊技機のリールユニットは、再生工場にてリールテープのみ貼り替えて再利用される事が多い。このようにリールテープの貼り替えを行う場合には、ユニット枠からリール支持板を取り外し、駆動装置に固定された回転リールを取り外さなければならなかった。また、遊技場において、リールユニットの保守点検をしようとする場合にも、上記のような作業を行う必要があるが、ユニット枠を筐体内に固定したまま任意の回転リールのみを取り外すことは困難で、かかる作業は専門の業者に頼まざるを得なかった。
これらの問題点に鑑み、駆動装置及び回転リールが組み付いたリール支持板を、ユニット枠に着脱自在に取り付け可能としたリールユニットが考案されている。例えば、特許文献1に記載の発明は、リール支持板(リール保持板(51))をユニット枠(リールボックス(40))に回動可能に係合し、かつ着脱自在としたものであり、ユニット枠を筐体内に固定したままでも、各回転リールを個別に取り外せるようにしてある。
一方、「面替え」時の遊技機交換作業の軽減と費用の削減、資源の有効利用の観点から、遊技内容変更に最低限必要な構成部品のみ交換可能に形成した分離型スロットマシンが考案されている(特許文献2参照)。この分離型スロットマシンは、リールユニット及び主基板を交換ユニットとして一体的に筐体から着脱自在に形成してあるが、交換部分に占めるリールユニットの容量、重量が大きいにもかかわらず、リールユニットで実質的に交換が必要なのはリールテープのみであり、改善が求められている。
特開2002−058783号公報(図4) 特開2003−169879号公報
しかし、上記した従来の着脱式リールユニットでは、回転リールを取り外そうとする場合には、リール保持板ごとユニット枠から取り外さなければならない。また、リールテープを貼り替える場合には、リール保持板に回転リールが組み付いた状態で貼り替え作業を行うのは作業効率が悪く、リール保持板に固定されている駆動装置から回転リールを取り外すには、回転リールと駆動装置の駆動軸を固定しているネジ等を外さなければならない。
また、分離型スロットマシンにおいて、最も交換部品を少なくするには、リールユニットを筐体に固定したままリールテープのみ遊技場で交換可能に形成することが考えられるが、リールテープの貼り付けは図柄とインデックスを合わせるなどの細かい作業が必要となるので、現場で交換するのは適当でない。
そこで、各請求項記載の発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明は、遊技場において、個々の回転リールを個別に交換可能なリールユニットを備えた遊技機を提供することを目的とする。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、回転リールを交換する際にリール支持板の動きを補助するとともに、リール支持板を取り付けた状態でリール支持板を確実に固定し、さらに回転リールの着脱作業を容易にすることができる遊技機を提供することを目的とする。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、括弧内の符号及び図面番号は、発明の実施の形態において用いた符号及び番号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
すなわち、請求項1記載の発明は、複数のリール支持板(51,52)を取り付け可能なユニット枠(50)と、各リール支持板(51,52)の一方側に固定される駆動装置(70)と、各駆動装置(70)の駆動軸(71)に駆動軸の軸心方向に沿って着脱可能な回転リール(20)とを少なくとも有するリールユニット(2)を装着した遊技機に係る。
本発明は、例えばスロットマシンなどに使用されるリールユニットを備えた遊技機である。前記リール支持板(51,52)は、回転リール(20)を回転させるための駆動装置(70)を固定するとともに回転リール(20)を並列配置させるためのものであり、ユニット枠(50)は複数のリール支持板(51,52)を支持固定して一体的に取り扱うためのものである。回転リール(20)は、軸着部(23)を中心に回転する円筒状のドラム(22)を有し、このドラム(22)に図柄を表示したリールテープ(21)が貼付されるものである。
そして、本発明においては、前記複数のリール支持板(51,52)は、第1のリール支持板(51)と、第2のリール支持板(52)とを備え、前記第1のリール支持板(51)を前記ユニット枠(50)に固定し、前記第2のリール支持板(52)を前記ユニット枠の前方下端部に設けた軸支部を介して前後方向に回動可能に取り付けてある。
ここで、ユニット枠(50)の前方下端部に設けられた「軸支部」は、例えばヒンジ(55)とすることができ、前記少なくとも一のリール支持板(52)は、このヒンジ(55)に回動自在に固定されていても良いし、着脱自在に取り付けられていてもよい。前記リール支持板(52)は、「軸支部」を中心に手前側に回動させるとユニット枠(50)から露出するようになっていて、使用時(リールユニット作動時)には、ユニット枠(50)内に収納されている。
さらに、少なくとも1つの前記第1のリール支持板(51)に固定された前記駆動装置(70)に軸着された前記回転リール(20)は、前記第1のリール支持板(51)の前記回転リール(20)を前記駆動軸(70)の軸心に沿って外せる方向に位置する前記第2のリール支持板(52)を手前に回動させた状態においてのみ、着脱自在に形成したことを特徴とする。
(作用)
本発明に係るリールユニット(2)から回転リール(20)を取り外す場合には、まず第2のリール支持板(52)を手前側に引き出す。すると、第2のリール支持板(52)は「軸支部」を中心に回動し、第2のリール支持板(52)に固定された駆動装置(70)及び回転リール(20)がユニット枠(50)から露出する。
そして、第2のリール支持板を回動させたことにより生じる空間を利用して、第1のリール支持板(51)に固定された回転リール(20)を、この第1のリール支持板(51)に固定された駆動軸(70)の軸心に沿って取り外すことができる。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記ユニット枠(50)は、上板(50A)と、この上板から連続した背板(50C)と、この背板に連続した底板(50B)とからなるとともに、第2のリール支持板(52)の回動を補助するためのガイド部(53)を上板(50A)から前記背板(50C)にわたって備え、前記ガイド部(53)は、前記軸支部を中心とする円弧状のガイド溝(ガイド溝52a、ガイドスリット53b)を備え、前記第2のリール支持板(52)の上端を前記ガイド溝(52a,53b)の溝中に位置させるとともに、前記第2のリール支持板(52)の上端を前記ガイド溝(52a,53b)の円弧と一致する形状に形成し、前記第2のリール支持板(52)にストッパー(58)を設けるとともに前記ガイド溝(52a,53b)に前記ストッパー(58)が係止する係止部(53c)を設け、前記第2のリール支持板(52)を手前に回動させた状態において、前記ストッパー(58)と前記係止部(53c)とが係止し、前記第2のリール支持板(52)の回動が停止させられるように形成し、
前記ユニット枠(50)及び前記第2のリール支持板(52)に、前記第2のリール支持板(52)を前記ユニット枠(50)に装着させた状態で前記ユニット枠(50)に前記第2のリール支持板(52)を固定するための固定手段を設け、
前記固定手段として、前記ユニット枠に係合突起(56)を設けるとともに、前記第2のリール支持板に弾力性を有する係合爪(54)を設け、
前記第2のリール支持板(52)を前記ユニット枠(50)に装着させることにより前記係合突起(56)と前記係合爪(54)が固定されることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
ここで、前記「ガイド部」は、第2のリール支持板(52)が「軸支部」を中心に回動するとき、左右にぶれたりすることのないようその動きを補助するためのものであり、例えばユニット枠(50)に設けたガイド溝(52a,53b)と、このガイド溝(52a,53b)に係合可能な第2のリール支持板(52)に設けた係合部とすることができる。
そして、前記「固定手段」は、リール支持板(52)がユニット枠(50)内に収納されている状態で、リール支持板(52)の反軸支部側を固定するためのものであり、ユニット枠(50)に設けた係合突起(56)とリール支持板(52)に設けた係合爪(54)とする。
この「固定手段」と、前記「ガイド部」との双方により、リール支持板(52)をユニット枠(50)に確実に固定し、駆動装置(70)の振動などで騒音が発生しないようになっている。
(作用)
本発明によれば、ガイド部によってリール支持板を回動させることを補助し、ガイド部及び固定手段によってリール支持板を取り付けた状態でリール支持板を確実に固定することができる。さらにストッパーと係止部とによってリール支持板を手前に回動させた状態でリール支持板の回動が停止させられるように形成し、回転リールの着脱作業を容易にすることができる。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、遊技場において、個々の回転リールを個別に交換可能なリールユニットを備えた遊技機を提供することができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の効果に加えて、回転リールを交換する際にリール支持板の動きを補助するとともに、リール支持板を取り付けた状態でリール支持板を確実に固定し、さらに回転リールの着脱作業を容易にすることができる遊技機を提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態を、遊技機としてスロットマシンを例に、第一の実施の形態及び第二の実施の形態に分けて、図面に基づき説明する。
(第一の実施の形態)
(図面の説明)
図1乃至図14は、本発明の第一の実施の形態を示すものである。
図1及び図2はスロットマシンSの分解斜視図、図3及び図4はリールユニット2の斜視図、図5はリールユニット2の縦断面図、図6は筐体1の縦断面図である。また、図7及び図11はリールユニット2とリール支持板52との係合部58を示す断面図、図8及び図9はユニット枠50及びリール支持板52を示す分解斜視図である。また、図10はリールユニット2の他の例を示す図、図12はリールユニット2の正断面図、図13及び図14は回転リール20の軸着部23を示す斜視図である。
本実施の形態におけるスロットマシンSは、上扉30及び基板ユニット10及び回転リール20を交換可能に形成したものであり、図1に示すように、大きく分けて、正面側に開口部11を有する筐体1、筐体1内部に固定されるリールユニット2、筐体1内部に着脱自在に取り付けられる基板ユニット10、筐体1の開口部11を開閉可能に塞ぐ前扉3とから構成されている。そして、この前扉3は、筐体1の開口上部13を開閉可能に塞ぐ上扉30、筐体1の開口下部14を開閉可能に塞ぐ下扉40とに分割されている。
(筐体1)
筐体1は、底板15及び側板16及び天板17及び裏板18からなる正面側に開口する箱であり、高さ方向略中央部には、二つの側板16の間に水平方向に中板12が設けられている。そして、この中板12の下面には電源ユニット4が設けられ、底板15にはホッパーユニット5が設置されている。
前記電源ユニット4は、中板12の下面に、取り付け板等を介して取り付けられており、特に図示しないが電源装置が内装されていると共に、正面側には遊技店が種々の設定を行うためのスイッチ等を有している。
上記電源ユニット4及びホッパーユニット5は、遊技機交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、いわゆる面替え時には設置されたままにしておけるようになっているものである。
なお、本実施の形態においては、メダルを貯留すると共にメダルを払い出す払い出し装置としてホッパーユニット5を有するスロットマシンとしたが、遊技メダルを払い出すことのできる装置であれば、ホッパーユニット5以外の装置が代わりに設けられていてもよい。
また、側板16の正面左側には、前扉3(上扉30及び下扉40)を係合させ、回転自在に支持するための筐体係合部19が、上下方向に間隔をおいて二つずつ設けられている。
裏板18には、基板ユニット10を筐体内に設置するための基板取り付け枠60と、筐体1の開口下部14と開口上部13とに設置されている内部装置を電気的に接続するためのハーネスが収納されたハーネスカバー80が配置されている。
(リールユニット2)
リールユニット2は、図3及び図4に示すように、ユニット枠50と、三個の駆動装置70にそれぞれ軸着された三個の回転リール20からなり、回転リール20及び駆動装置70をユニット枠50に固定設置するためのリール支持板51,52を有している。そして、中央に設置されるリール支持板52は、ヒンジ55を中心に手前側に回動自在に形成されていると共に、各回転リール20は、各駆動装置70から着脱自在となっている。
(ユニット枠50)
ユニット枠50は、図3に示すように、正面及び側面が開口する断面略コ字状の薄板部材より成る枠体であり、上板50Aと底板50Bの間に、二枚のリール支持板51が縦方向に固定されている。このリール支持板51は、板面略中央部に駆動装置70が取り付けられており、一のリール支持板51は駆動装置70を左側に配置し、ユニット枠50の左側開口部を塞ぐように固定されている。他の一のリール支持板51は駆動装置70を左側に配置し、ユニット枠50の右側開口部よりほぼ三分の一程度内側に位置するよう固定されている。
また、二枚のリール支持板51の中間部分には、上板50Aから垂下するガイド部53が形成されており、ガイド部53に対応する底板50Bには、軸支部としてのヒンジ55が取り付けられている。ここで、ガイド部53は、図5及び図8に示すように、ユニット枠50の上板50Aの正面側から背板50Cにわたって前後方向に設けられた垂下片であり、その下端部には、ヒンジ55を中心とする円弧状のガイド溝53aが形成されている。ガイド溝53aの断面形状は、図5におけるI−I線断面を表す図7(A)に示したようになっている。
そして、前記ヒンジ55には、上端が前記ガイド溝53aの円弧と一致する形状で、上端部に前記ガイド溝53aと係合可能な係合片52aを有するリール支持板52が取り付けられている。リール支持板52は、ヒンジ55の部分でユニット枠50から着脱自在であってもよいし、ヒンジ55を介してユニット枠50に固定されていてもよい。前記リール支持板52は、ヒンジ55を支点として、前後方向に回動させることができるものであり、この際、ガイド溝53aと係合片52aが密着状態で係合し、前後方向の動きをガイドすると共に、左右のぶれを防止するようになっている。ここで、前記ガイド部53及び係合片52aは、図7(B)に示すように形成してもよい。すなわち、リール支持板52の上縁部52bが、二枚の垂下片の間に形成されたガイド溝53aと係合するようにしたものである(図9参照)。なお、ガイド部53及びリール支持板52の形態は、上記のものに限られず、リール支持板52をヒンジ55を支点として回動させたときに、リール支持板52がユニット枠50の上板50Aと干渉せず、かつ回動をガイドしてリール支持板52の横方向の移動を規制可能に形成されていれば、如何なる形態又は形状であっても構わない。
また、上板50Aの上面及びリール支持板52の正面側上端部には、リール支持板52とユニット枠50を固定するための係合部57が設けられている。係合部57は、上板50Aのガイド部53の上方外面に突設された係合突起56と、リール支持板52がユニット枠50の内部に設置された状態で、前記係合突起56に係合可能な鉤型の係合爪54からなる(図5参照)。係合爪54は弾力性を有し、爪部を上方に引き上げれば係合突起56から外すことができ、手前側に倒されたリール支持板52をユニット枠50に押し戻せば自動的に係合突起56に係止する。係合爪54が係合突起56と係合している場合には、リール支持板52は手前側に回動しない。なお、係合部57としては、上記のものに限られず、ユニット枠50とリール支持板52とを固定し、ユニット枠50内部に設置したリール支持板52が手前側に倒れるのを防止できるものであれば、如何なる形態又は形状であっても構わない。
(駆動装置70)
駆動装置70は、リール支持板51,52に取り付けられたステッピングモータであり、モータ本体から軸71が突出している。そして、この駆動軸71の先端部には、回転リール20を着脱自在に保持するためのリール係止手段7が設けられているが、これについては後述する。
(回転リール20)
回転リール20は、ドラム22にリールテープ21を貼付した円筒形の回転体であり、駆動装置70の駆動軸71に軸着され、図4に示すように、円筒面を正面側にして、ユニット枠50に縦に三個並列して設置されるものである。
リールテープ21は、プラスチックフィルムに複数の図柄(図示せず)を印刷等した帯状のテープであり、図柄が表面に表れるようドラム22に巻き付けて固定される。ドラム22は、図3及び図12に示すように、薄肉円柱状の軸着部23から放射状に張り出したスポーク28で円筒状の枠体を支持する構成となっており、軸着部23には、駆動軸71を挿通可能な軸孔25と、駆動軸71に回転リール20を着脱自在に保持させるためのリール係止手段7が設けられている。
(リール係止手段7)
リール係止手段7は、駆動軸71に回転リール20を固定すると共に、駆動軸71から回転リール20をワンタッチで取り外し可能とするためのものであり、具体的には、図13に示すように、駆動軸71に設けられた張り出しピン72と、回転リール20の軸着部23に設けられた十字溝26及び脱着用レバー24からなる。
張り出しピン72は、駆動軸71の先端部に軸直方向に設けられたピン孔に嵌入させた円柱又は角柱状のピンである。十字溝26は、図13(A)に示すように、軸着部23の中央に設けられた軸孔25の周囲に形成されており、軸孔25に沿って軸着部23を貫通する貫通溝26aと、貫通溝26aと直交し軸着部23の片側のみに開口する係止溝26bからなる。従って、軸着部23の外側面(回転リール20を駆動軸71に取り付けたとき反駆動装置側となる面)では十文字が、軸着部23の内側面では一文字が表れるようになっている。そして、貫通溝26aは、駆動軸71を軸孔25に挿入する際、前記張り出しピン72を挿通可能な寸法に形成されており、さらに係止溝26bは、張り出しピン72を収納可能な寸法に形成されている。すなわち、駆動軸71及び張り出しピン72を軸孔25及び貫通溝26aから軸着部23の外側面に貫通させ、回転リール20を90度回転させてから係止溝26bに張り出しピン72を嵌め込むと、軸孔25から駆動軸71が抜けなくなるとともに、駆動軸71の回転が回転リールに20に伝達されるものである。このように、張り出しピン72と係止溝26bは、回転リール20と駆動軸71の回転方向の固定をするための回転固定手段としての機能を有している。
脱着用レバー24は、図13(A)に示すように、軸着部23の外側面にヒンジを介して回動自在に取り付けられた馬蹄形の板部材であり、特に図示しないがヒンジ部分に設けられたバネ(例えばコイルバネ)により、軸孔25及び十字溝26を閉じる方向(白矢印方向)に付勢されている。また、脱着用レバー24は、図13(B)に示すように、閉じられた状態で十字溝26を外側から覆い隠すように形成されており、係止溝26bに収納された張り出しピン72が外側に突出する(回転リール20と駆動軸71との係合が外れる)のを防ぐ役割も果たしている。そして、ヒンジのバネ力に抗して軸孔25及び十字溝26を開く方向に起こし(図13(A))、これを手掛かりとして回転リール20を駆動軸71から取り外すことができるものである。このように、脱着用レバー24は、回転リール20を着脱するためのつまみとしての機能と、回転リール20と駆動軸71の軸方向の固定を補助する軸固定手段としての機能の双方を有している。
ところで、リール係止手段7としては、上記形態に限られない。例えば図14に示すような構成とすることもできる。すなわち、図14(A)に示すように、駆動軸71の先端部には、つば状のフランジ73と、フランジ73よりも先端側の軸周にわたって溝74を設け、軸着部23の軸孔25には、軸着部23の外側面寄りに軸孔25よりも大きい内径を形成する段部27を設け、さらに、脱着用レバー24には駆動軸71を貫通可能な開口部を設ける。そして、この段部27にフランジ73を係止させて駆動軸71が軸孔25から抜け出て回転リール20が駆動装置70側に移動してしまうのを防ぐと共に、脱着用レバー24を倒して駆動軸71の溝74に引っ掛ける(図14(B)参照)ことにより、軸着部23と駆動軸71との係合が外れないようにしたものである。この場合、脱着用レバー24を弾力性のある部材で形成し、溝74に引っ掛けたとき駆動軸71の軸直方向に適度な引張力を与えるようにすると、軸着部23と駆動軸71をより効果的に係止することができる。このように形成した場合には、フランジ73と段部27は軸固定手段として機能し、脱着用レバー24と溝74は回転固定手段として機能するものとなる。
(回転リール20の脱着)
以上のように形成されたリールユニット2において、回転リール20を取り外す場合について説明する。
図4に示すように、ユニット枠50の右側は開口しているので、右側の回転リール20を取り外す場合には、この開口から取り外すことができる。図13に示すリール係止手段7の場合には、まず脱着用レバー24を起こし、回転リール20を適宜駆動装置70側に移動させて、係止溝26bから張り出しピン72を外側に突出させた後90度回転させると、張り出しピン72が貫通溝26aに挿入可能となる。そして、脱着用レバー24をつまんだまま回転リール20を右方向に移動させ、駆動軸71が軸孔25から抜けて軸着部23と駆動軸71との係合が解除されたら、回転リール20を手前側に取り出せばよい(図12参照)。
中央の回転リール20を取り外す場合には、まず、リール支持板52の係合爪54を上方に持ち上げて係合突起56との係合を解除し、それからリール支持板52の上部を手前側に引っ張って、リール支持板52をヒンジ55を中心に前方に回動させる。このとき、リール支持板52の係合片52aがガイド部53のガイド溝53aに沿って摺動するので、回動中にリール支持板52が左右にぶれることがない。リール支持板52を手前に引き出すことにより、図6に示すように、回転リール20がユニット枠50から外に露出する。そこで、リール支持板52を適当な位置に手で固定させておいて、上述した手順で回転リール20を取り外す。 左側の回転リール20を取り外す場合には、まずリール支持板52を上述した手順で手前に引き出してから、回転リール20を右方向に移動させ、駆動軸71と軸着部23との係合を解除して手前側に取り出せばよい。すなわち、リール支持板52を手前側に引き出すことにより、回転リール20の右側には十分な空間が生じるので、容易に回転リール20を取り外すことができるのである(図12参照)。
次に、駆動軸71に回転リール20を取り付ける場合には、脱着用レバー24を起こした状態で張り出しピン72を貫通溝26aに合わせて、駆動軸71を軸孔25に挿通させ、張り出しピン72が貫通溝26aより外側に突出したら、回転リール20を90度回転させる。そして、張り出しピン72を係止溝26bに合わせて、回転リール20を押し戻し、張り出しピン72が係止溝26b内に収納されたら、脱着用レバー24を倒す。脱着用レバー24は倒れる方向に付勢されているとともに、係止溝26bを外側から塞ぐように位置しているので、張り出しピン72が係止溝26bから外側に飛び出すのを防止することができる。
リール支持板52を元の位置に戻す場合には、リール支持板52を上方向に回動させ、係合片52aの後端部をガイド溝53aに係合させて押し込めば、ガイド溝53aがリール支持板52を適正位置にガイドする。そして、係合爪54が係合突起56に当接したら、そのまま奥方向に押圧することにより、係合爪54が弾性変形して係合突起56に係合し、リール支持板52がユニット枠50に固定される。
このように、本実施の形態によるリールユニット2によれば、回転リール20をワンタッチで脱着することができると共に、中央のリール支持板52を回動可能に形成するだけで、どの回転リール20も個別に脱着することができる。すなわち、支持板52を回動可能に形成すると、単に支持板をユニット枠50に固定する場合よりも部品数が余計に必要となるが、中央のリール支持板52のみを回動可能とすることで、必要な部品数を極力少なくすることにより、製造コストの削減を図ることができるものである。また、ガイド部53は、ユニット枠50の正面側から背面側にわたって設けられているので、リール支持板52の回動時にはその移動を適正にガイドし、リール支持板52の収納時には左右の移動を規制することができる。そして、リール支持板52とユニット枠50とは、係合部57により前後方向の移動も規制されているので、駆動装置70の駆動に伴う振動で位置ずれが生じたり騒音を発したりすることがない。さらに、各回転リール20に設けられた脱着用レバー24は、回転リール20の取り付け取り外し時には「つまみ」として機能し、固定時には駆動軸71と軸着部23との係合が外れないように係止する役割も果たすので、部品数の節約に貢献するものである。
なお、図9に示すように、全てのリール支持板52を回動可能に形成してもよい。このようにすれば、例えばリールユニット2の右側に液晶表示装置などが設置されていて、右側の回転リール20を横に移動させる余裕がない場合でも、容易に回転リール20の取り外しが行える。さらに、特に図示しないが、左側のリール支持板51のみを固定し、残りの二つのリール支持板52を回動可能に形成してもよい。
(リールユニット2の他の例)
上述したリールユニット2では、リール支持板52を片手で支持したまま、回転リール20を片手で取り外すこともできるが、より着脱作業を容易に行うために、リール支持板52をユニット枠50から引き出した状態で手を離しても所定の位置に停止するよう回動を規制するストッパーを設けてもよい。その一例を図10に示す。
ユニット枠50は、上面及び背面が一体となって円弧状に湾曲して形成されており、リール支持板52は、扇形の板部材である。そして、ユニット枠50の湾曲部分には、正面側から背面側に向かって形成されたガイドスリット53bが設けられている。このガイドスリット53bは、図10(A)のII−II線断面を表す図11(A)に示すように、ヒンジ55を中心に回動可能に形成されたリール支持板52の円弧部53cを挟持する幅に形成されており、リール支持板52の回動をガイドし、左右の移動を規制するようになっている。一方、リール支持板52には、係合爪54及びストッパー58が設けられている。ストッパー58は、リール支持板52の円弧部52cの後端部に設けられた突起であり、図10(B)のIII−III線断面を表す図11(B)に示すように、前記ガイドスリット53b内を摺動可能な幅を有している。
このように形成されたリールユニット2において、リール支持板52を手前側に引き出すと、リール支持板52はヒンジ55を中心に回動し、図10(B)に示すように、ストッパー58がガイドスリット53bの正面側端部の係止部53cに当接して回動を停止する。このとき、回転リール20はユニット枠50から全部露出しているので、この位置で停止しても回転リール20の着脱の妨げにはならない。また、この位置でリール支持板52から手を離しても、駆動装置70の重みでリール支持板52の重心が手前側にあるため、リール支持板52が後方に戻ってしまうおそれもない。従って、両手を用いて回転リール20を取り外せるので、より着脱作業が容易に行えるとともに、リール支持板52から駆動装置70を取り外す作業も容易に行える。さらに、リール支持板52が駆動装置70の重みにより勢いよく下方に回動し、筐体内に設置されている装置、例えば電源ユニット4やホッパーユニット5に回転リール20が衝突して破損するといったトラブルを防ぐことができる。
上記した例の他にも、例えば、特に図示しないが、ヒンジ55に回転規制手段を設けたり、図6に二点差線で示したように中板12の正面側小口面にリール支持板52が当接する当接部を設けたり、特に図示しないが、ユニット枠50の底板50Bの正面側小口面にリール支持板52が当接する当接部を設けることにより、リール支持板52の回動を規制するようにすることができる。
(基板ユニット6)
基板ユニット6は、スロットマシンSの遊技動作等を制御するための主基板と、各種演出を行うための副基板とを、基板ケースに内装したものである。前記主基板、副基板は、スロットマシンの制御を司る制御装置として機能するものである。そして、基板ユニット6は、筐体1の裏板18に、基板取り付け枠60を介して着脱自在に取り付けられている。
ここで、基板取り付け枠60は、裏板18に設けられた軸受け64に回動可能に軸支されているものである。基板取り付け枠60は、図1に示すように、一方に開口するコ字形の枠材であり、相対向する収納溝62に基板ユニット6をスライドさせて収納可能になっている。基板ユニット6は、前記基板取り付け枠60に収納固定することにより、電源ユニット4その他の内部装置と電気的に接続される。また、基板取り付け枠60の反開口側両側端部には、横方向に突出する軸61が形成されており、この軸61を、筐体1の裏板18に固定された軸受け63の軸孔に係合させることにより、基板取り付け枠60が裏板18に取り付けられると共に、軸61を中心に回動可能となる。さらに、基板取り付け枠60は、裏板18又は天板17の下面に設けられた固定装置(図示せず)により、図2又は図5の二点差線で示す位置に固定される。このとき、基板ユニット6の正面が筐体の開口部11から視認可能となる。そして、固定装置を解除することにより手前側に回動可能となり、図5に示すように、収納溝62から基板ユニット6を引き出せるようになっている。
なお、特に図示しないが、基板ユニット6を筐体内に固定した後には、基板取り付け枠60と筐体内部(裏板18、側板16など)との間に封印(例えば封印シール、封印ピン)を施し、関係者以外が基板ユニット6に触れられないように、あるいは不正に動かそうとした痕跡を残すようにしておくのが好ましい。
(上扉30)
上扉30は、筐体1の開口上部13を塞ぐための板状の扉であり、筐体1の側板16の上側に回転自在かつロック可能に形成されている。そして、図1に示すように、略中央部に前記回転リール20の図柄を正面側から見ることができる表示窓31を有し、周囲に飾り部33や種々の表示を行うための表示装置32が設けられているものである。
ここで、前記飾り部33は、ランプ等により形成しても良く、入賞の報知その他の演出時にランプが点滅するようにしてもよい。また、前記表示装置32は、7セグメントLED等により数字を表示するものや、特に図示しないが、画像を表示するための液晶画面あるいはCRTなどとしてもよい。
さらに、図2に示すように、上扉30の裏面側端部には、前記筐体係合部19に係合可能な上扉係合部36が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、上扉係合部36の対向側には、ロック機構37が設けられている。ロック機構37は、筐体1の側板16に設けられた突出片(図示せず)に係止可能な鉤状の係止片を有するラッチ機構などにより構成されており、特に図示しないが解錠手段の操作により突出片との係止が外れ開扉することができるとともに、扉を閉めれば自動的にロックされるように形成されている。また、上扉30の裏面上部には、種々の音声を出力するためのスピーカ35が設けられている。
なお、上扉30は、筐体1に着脱自在に取り付けられている。すなわち、筐体係合部19と上扉係合部36の係合は、ネジ止めを外すなどの作業を行うことなく解除可能であり、側板16から上扉30を容易に取り外せるようになっている。いわゆる面替えの際には、遊技内容の変更に伴い、上扉30の形状やデザインも変える必要があるところ、上記のように形成すれば、上扉30のみを単独で、かつ容易に取り外すことができるものである。筐体係合部19と上扉係合部36の形態は、上扉30が筐体1の開口上部13を開閉自在に塞ぐことができ、かつ上扉30が着脱自在となるものであれば、図示したものに限られず、如何なる構成、形状であってもかまわない。
(下扉40)
下扉40は、筐体ユニット1の開口下部14を塞ぐための、上扉30よりも幅厚の扉であり、筐体1の側板16の下側に回転自在かつロック可能に形成されているものである。
下扉40の上部は、図1に示すように、スロットマシンを作動させるための操作部41となっており、下扉40の上面は、閉扉時においては、上扉30よりも前側に突出するようになっている。また、下部には払い出されたメダルを貯めておくためのメダル受け43が形成されており、下扉40の略中央部には、遊技内容その他の表示をするためのパネルユニット48が設けられている。パネルユニット48は、パネル枠にパネルを嵌め込んだものであり、下扉40に着脱自在に取り付けられている。
前記操作部41としては、下扉40の上面右端にはメダル投入口42及び上面左側に設けられたベットスイッチ、正面側にはスタートスイッチ及びストップスイッチ及び鍵穴44が設けられている。なお、ベットスイッチとは、貯留メダルをメダル投入に代えるためのものであり、スタートスイッチ及びストップスイッチは、回転リール23の回転を開始及び停止させるためのものである。また、鍵穴44は、前扉3を解錠するためのものであり、この穴に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉40のロックが解除されるものである。
さらに、図2に示すように、下扉40の裏面側には、前記メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクター45が設けられている。また、下扉40の裏面側端部には、前記筐体係合部19と係合可能な下扉係合部46が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、下扉係合部64の対向側には、ロック機構47が設けられている。下扉係合部46及びロック機構47の構成は、上扉30のものと基本的には同様である。そして、下扉40を解錠して開けないと上扉30の解錠手段が操作できないようになっている。
なお、下扉40は、遊技内容の変更の度に交換が必要となるわけではないので、上扉30のように筐体1に着脱自在に形成されていなくともよい。下扉40においては、遊技内容の変更に伴うスロットマシンの正面デザインの変更は、パネルユニット48を交換すれば足りるからである。
(交換部品の交換)
以上のように構成されたスロットマシンSにおいて、いわゆる「面替え」を行う場合の手順を説明する。
まず、下扉40を開錠し、上扉30を開けて上扉と筐体側の電気的接続を外し、上扉30を筐体ユニット1から取り外す。上扉30は、スロットマシンの正面デザインの変更に伴い交換する場合が多く、また交換しない場合であっても、上扉30を取り外しておいた方が作業が楽である。なおこのとき、基板ユニット6は、図2に示すように、基板ケースの正面側が正面に向くように、基板取り付け枠60に取り付けられている。またリールユニット2は、中板12上に固定されている。
次に、回転リール20を取り外し、新しい回転リール20をリール支持板51,52に取り付ける。取り外し及び取り付け方法は、(回転リール20の脱着)で述べたとおりである。
続いて、基板ユニット6を筐体内から取り出す。すなわち、基板取り付け枠60を手前側に引っ張って倒し、図5に示すように基板ユニット6がほぼ水平となる位置まで基板取り付け枠60を回動させる。それから基板ユニット6を手前側に引き出す。このとき、基板ユニット6の電気的接続が切断される。そして基板ユニット6を収納溝62から引き抜けば、基板ユニット6を筐体1から取り出すことができる。
それから、新しい基板ユニット6を基板取り付け枠60に取り付ける。すなわち、基板取り付け枠60の開口部を正面側に向け、基板ユニット6は基板ケースの正面側が下側になるようにして、正面側から収納溝64に嵌め込み押入する。基板ユニット6が最奥まで押入されると、基板ユニット6とスロットマシンSの他の構成部品とが電気的に接続される。それから、基板取り付け枠60を上方向に回動させ、固定装置で裏板18に固定し、所定の封印を施す。このように基板取り付け枠60を正面側に回動させて基板ユニット6を収納するように形成すると、取り付け作業を筐体1の開口上部13の手前側で行うことができ、筐体の奥に手を入れての作業よりも効率よく取り付け作業を行うことができる。また、基板ユニット6を筐体奥側に固定させることにより、不正行為をされ難くすることができ、基板ユニット6の正面側が正面に向くように取り付けられるので、点検の際にも好適である。
最後に、下扉40のパネルユニット48を交換し、上扉30を取り付けて下扉40を閉め、施錠する。
以上のように、上扉30、回転リール20、基板ユニット6を別々に着脱可能としたことにより、交換に係る部品点数は従来よりも増えたものの、一つ一つの交換部品が軽量化するため、交換作業にかかる労力はかなり軽減されることになる。従って、例えば女性など体力の劣る作業員であっても楽に交換作業ができ、普通の作業員であっても重い物を不自然な体勢で持ち上げなくともよいので、腰痛などを起こす心配もない。
さらに、回転リール20を個別に着脱可能としたことにより、面替えのときばかりでなく、通常時の回転リール20の点検整備も容易に行うことができ、専門の技術者を呼んでリールユニット2を取り外して分解したりする手間を省くことができる。
(第二の実施の形態)
(図面の説明)
図15及び図16は、本発明の第二の実施の形態を示すものである。図15はリールユニット2及び筐体1の斜視図、図16はリールユニット2の正面図である。
第二の実施の形態におけるスロットマシンSは、前述した第一の実施の形態に加えて、リールユニット2を筐体1から着脱自在に形成したものである。すなわち、回転リール20のみを交換可能であるとともに、リールユニット2も交換可能としたものである。具体的には、筐体1にリールユニット2を着脱自在に取り付けるための固定装置90が設けてある。
なお、第一の実施の形態と重複する部分は説明を省略し、本実施の形態の特徴点のみ説明する。
(筐体1)
第二の実施の形態による筐体1には、図15に示すように、中板12の正面側から奥方向に向かって、一対のガイドレール10が敷設されていると共に、このガイドレール10の外側に固定装置90としてのフック92が二つ立設されている。ガイドレール10は、リールユニット2を開口上部13内に収納する際、及びリールユニット2を取り出す際に、前後方向の移動をガイドするものである。フック92は、鉤部を外側に相対向して設けられた鉤状の板部材であり、後述するリールユニット2に設けられたクリップ91と係合させることにより、リールユニット2を中板12上に固定するものである。
(リールユニット2)
第二の実施の形態によるリールユニット2のユニット枠50は、図15に示すように、の両側面をリール支持板51で塞いだ正面側に開口する箱体であり、図16に示すように、二枚のリール支持板51の内側には駆動装置70が相対向するように固定されている。また、二枚のリール支持板51の中間よりも右側よりには、上板50Aから垂下する円弧状のガイド部53が形成されており、ガイド部53に対応する底板50Bには、軸支部としてのヒンジ55が取り付けられている。そして、前記ヒンジ55には、上端が前記ガイド部53の円弧と一致する形状でかつガイド部53と係合可能であるリール支持板52が取り付けられている。リール支持板52は、ヒンジ55の部分でユニット枠50から着脱自在であってもよいし、ヒンジ55を介してユニット枠50に固定されていてもよい。前記リール支持板52は、ヒンジ55を支点として、前後方向に回動させることができるものである。さらにこのリール支持板52の右側面には、図16に示すように、駆動装置70が固定されている。
そして、ユニット枠50の両側面下方、すなわち二枚のリール支持板51の外側下方には、固定装置90としてのクリップ91が取り付けられている。クリップ91は、リール支持板51に固定される本体に、上下に回動自在かつ伸縮可能に形成された可動部を有し、可動部先端に設けられた引っ掛け部をフック92に引っ掛けて上方に回動させることにより、引っ掛け部がフック92に係止され、ユニット枠50を中板12に固定するようになっている。
さらに、ユニット枠50の底板50Bの底面両端部には、中板12に敷設されたガイドレール10と係合可能な収納ガイド部59が、前後方向にわたって設けられている。
このリールユニット2から回転リール20を取り外す場合には、図16に示すように、リール支持板52を前方に回動させてユニット枠50の中央に空間部を作り、左側及び中央の回転リール20は右方向に、右側の回転リール20は左側に、それぞれ移動させて手前側に抜き取る。回転リール20を取り付ける場合には、リール支持板52を前方に引き出した状態で、左側及び右側の回転リールを取り付け、さらに中央の回転リール20も取り付けた後に、リール支持板52を上側に回動させて元の位置に戻せばよい。
また、リールユニット2を筐体1内部から取り出す場合には、クリップ91とフック92との係合を外し、ユニット枠50を手前側に引き出して取り出す。リールユニット2を筐体1に取り付ける場合には、ユニット枠50の収納ガイド部59の後端部とガイドレール10の先端部を係合させてから、ユニット枠50を奥方向に押し込めば、リールユニット2は固定位置に誘導される。それから固定装置90にて固定すればよい。
なお、固定装置90としては、上記した形態に限られず、リールユニット2を筐体内部に着脱自在に固定することができるものであれば、如何なる形態であってもかまわない。また、ガイドレール10及び収納ガイド部59も、図示した形状に限られず、リールユニット2の前後方向の移動をガイド可能なものであれば、如何なる形態であっても構わない。
第二の実施の形態によれば、交換作業にかかる労力が軽減され、回転リール20の点検整備が容易にできると言う利点を有するほかに、駆動装置70を交換する必要がある場合には、リールユニット2全体を取り替えることもでき、多様な交換作業を行うことができる。
ところで、上記した第二の実施の形態では、リールユニット2と基板ユニット6とは別々に交換することになっているが、リールユニット2と基板ユニット6を同時に交換可能に形成してもよい。例えば、図17に示すように、リールユニット2及び基板ユニット6を着脱自在に取り付け可能な支持体100を、筐体1の開口上部13内に着脱自在に取り付けるようにしたものである。この場合、支持体100に上扉30を取り付けるようにすれば、上扉30及びリールユニット2及び基板ユニット6を同時に交換できる。また、上扉30及びリールユニット2及び基板ユニット6を別々に交換することもでき、さらには、上扉30及び回転リール20及び基板ユニット6を別々に交換することもできる。
なお、本発明は、前扉3が上下に分割されていないスロットマシンに用いることができ、スロットマシン以外の遊技機に用いることもできる。
本発明の第一の実施の形態であって、スロットマシンの分解斜視図である。 本発明の第一の実施の形態であって、スロットマシンの本体から前扉3を外した分解斜視図である。 本発明の第一の実施の形態であって、リールユニット2の分解斜視図である。 本発明の第一の実施の形態であって、リールユニット2の斜視図である。 本発明の第一の実施の形態であって、スロットマシン上部の側断面図である。 本発明の第一の実施の形態であって、リール支持板52の動きを示すリールユニット2の断面図である。 本発明の第一の実施の形態であって、図5のI−I線断面図である。 本発明の第一の実施の形態であって、ユニット枠50の分解斜視図である。 本発明の第一の実施の形態であって、ユニット枠50の他の例を示す分解斜視図である。 本発明の第一の実施の形態であって、リールユニット2の他の例を示す断面図である。 本発明の第一の実施の形態であって、図10のII−II線断面図及びIII−III線断面図である。 本発明の第一の実施の形態であって、回転リール20の取り外しを示すリールユニット2の正面図である。 本発明の第一の実施の形態であって、リール係止手段7を示す斜視図である。 本発明の第一の実施の形態であって、リール係止手段7の他の例を示す斜視図である。 本発明の第二の実施の形態であって、筐体1の一部及びリールユニット2を示す斜視図である。 本発明の第二の実施の形態であって、回転リール20の取り外しを示すリールユニット2の正面図である。 本発明の他の実施の形態であって、スロットマシンの他の例を示す分解斜視図である。
符号の説明
S スロットマシン
1 筐体ユニット 2 リールユニット
3 前扉 4 電源ユニット
5 ホッパーユニット 6 基板ユニット
7 リール係止手段
10 ガイドレール 11 開口部
12 中板 13 開口上部
14 開口下部 15 底板
16 側板 17 天板
18 裏板 19 筐体係合部
20 回転リール 21 リールテープ
22 ドラム 23 軸着部
24 脱着用レバー 25 軸孔
26 十字溝 27 段部
28 スポーク
30 上扉 31 表示窓
32 表示装置 33 飾り部
35 スピーカ 36 上扉係合部
37 ロック機構
40 下扉 41 操作部
42 メダル投入口 43 メダル皿
44 鍵穴 45 メダルセレクター
46 下扉係合部 47 ロック機構
48 パネルユニット
50 ユニット枠 51 リール支持板
52 リール支持板 53 ガイド部
54 係合爪 55 ヒンジ
56 係合突起 57 係合部
58 ストッパー 59 収納ガイド部
60 基板取り付け枠 61 軸
62 収納溝 63 軸受け
70 駆動装置 71 駆動軸
72 張り出しピン 73 フランジ
74 溝
80 ハーネスカバー
90 固定装置 91 クリップ
92 フック
100 交換ユニット 110 支持体

Claims (2)

  1. 複数のリール支持板を取り付け可能なユニット枠と、
    各リール支持板の一方側に固定される駆動装置と、
    各駆動装置の駆動軸に駆動軸の軸心方向に沿って着脱可能な回転リールとを少なくとも有するリールユニットを装着した遊技機において、
    前記複数のリール支持板は、第1のリール支持板と、第2のリール支持板とを備え、
    前記第1のリール支持板を前記ユニット枠に固定し、前記第2のリール支持板を前記ユニット枠の前方下端部に設けた軸支部を介して前後方向に回動可能に取り付け、
    少なくとも1つの前記第1のリール支持板に固定された前記駆動装置に軸着された前記回転リールは、前記第1のリール支持板の前記回転リールを前記駆動軸の軸心に沿って外せる方向に位置する前記第2のリール支持板を手前に回動させた状態においてのみ、着脱自在に形成したことを特徴とするリールユニットを備えた遊技機
  2. 前記ユニット枠は、上板と、この上板から連続した背板と、この背板に連続した底板とからなるとともに、前記第2のリール支持板の回動を補助するためのガイド部を前記上板から前記背板にわたって備え、
    前記ガイド部は、前記軸支部を中心とする円弧状のガイド溝を備え、
    前記第2のリール支持板の上端を前記ガイド溝の溝中に位置させるとともに、前記第2のリール支持板の上端を前記ガイド溝の円弧と一致する形状に形成し、
    前記第2のリール支持板にストッパーを設けるとともに前記ガイド溝に前記ストッパーが係止する係止部を設け、前記第2のリール支持板を手前に回動させた状態において、前記ストッパーと前記係止部とが係止し、前記第2のリール支持板の回動が停止させられるように形成し、
    前記ユニット枠及び前記第2のリール支持板に、前記第2のリール支持板を前記ユニット枠に装着させた状態で前記ユニット枠に前記第2のリール支持板を固定するための固定手段を設け、
    前記固定手段として、前記ユニット枠に係合突起を設けるとともに、前記第2のリール支持板に弾力性を有する係合爪を設け、
    前記第2のリール支持板を前記ユニット枠に装着させることにより前記係合突起と前記係合爪が固定されることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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