以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。なお、以下では、本発明を遊技機の一種であるスロットマシンに適用した場合の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態におけるスロットマシン10の斜視図であり、図2は、前面扉12を開いた状態のスロットマシン10の斜視図である。
図1及び図2に示すように、スロットマシン10は、その外殻を形成する筐体11を備えている。図2に示すように、筐体11は、木製のパネルを組み合わせることにより、全体として前面が開放された箱状に形成されている。なお、筐体11は、木製のパネルを組み合わせて構成する以外に、合成樹脂製や金属製などのパネルを組み合わせて構成しても良く、或いは、合成樹脂材料や金属材料によって一体に形成しても良い。
筐体11の前面には、前面扉12が開閉可能に取り付けられている。即ち、図2に示すように、筐体11には、その正面から見て左側上下2か所に軸状の支軸13a,13bが設けられ、前面扉12には、支軸13a,13bが挿入される挿入孔(図示せず)を有する軸受部14a,14bが各支軸13a,13bと対応する位置に設けられており、各支軸13a,13bが各軸受部14a,14bの挿入孔に挿入されることにより、前面扉12が筐体11に対して両支軸13a,13bを結ぶ上下方向へ延びる開閉軸を中心として開閉可能に支持されている。
図2に示すように、前面扉12の裏面には、開閉軸と反対側に施錠装置15が設けられており、この施錠装置15によって前面扉12を筺体11に対して施錠可能に構成されている。また、前面扉12の前面には、その右側上部にキーシリンダ16が設けられており、キーシリンダ16に対する所定のキー操作によって、施錠装置15による前面扉12の施錠を解除可能に構成されている。
図1に示すように、前面扉12の中央部上寄りには、遊技者に遊技状態を報知する遊技パネル17が設けられている。遊技パネル17には、3つの表示窓18L,18M,18Rが横並びに形成されており、各表示窓18L,18M,18Rを通じてスロットマシン10の内部が視認可能となっている。なお、3つの表示窓18L,18M,18Rを1つにまとめて共通の表示窓としても良い。
図2に示すように、筐体11は、その内部が仕切り板11aによって上下2分割されており、仕切り板11aの上部には、リールユニット100が取り付けられている。リールユニット100は、円筒状に形成された左リール101L、中リール101M、右リール101Rを備えている。各リール101L,101M,101Rは、各表示窓18L,18M,18Rと対応する位置に配置されており、各リール101L,101M,101Rの外周面の一部が表示窓18L,18M,18Rを通じて視認可能となっている。また、各リール101L,101M,101Rは、その軸心を中心として回転可能に構成されており、各リール101L,101M,101Rの軸心は、略水平方向に延びる一直線上に位置している。なお、リールユニット100の詳細構成については、図3から図10を参照して後述する。
リールユニット100の上方には、遊技を統括管理する主制御装置50(図11参照)が取り付けられている。主制御装置50は、主たる制御を司るMPU(Micro Processing Unit)51、遊技プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)52、遊技の進行に応じた必要なデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)53、各種機器との連絡をとる入出力ポート54、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロック回路55等が主基板に実装されており、透明樹脂材料などによって形成される基板ボックス(図示せず)に主基板が収容されている。かかる基板ボックスは、開口部を有する箱状のボックスベースと、そのボックスベースの開口部を覆うボックスカバーとを備え、それらボックスベースとボックスカバーとが封印ユニットによって開封不能に連結されている。但し、ボックスベースとボックスカバーとを鍵部材などを用いて開封不能に連結する構成としても良い。
図1に示すように、遊技パネル17の下方左側には、遊技を開始する際に遊技者によって操作されるスタートレバー19が設けられている。スタートレバー19は、各リール101L,101M,101Rの回転を開始させるためのものであり、所定数のメダル(遊技媒体)が投入された状態でスタートレバー19が操作されると、各リール101L,101M,101Rの回転が開始される。
スタートレバー19の右側には、回転している各リール101L,101M,101Rを個別に停止させるためのストップスイッチ20,21,22が設けられている。各ストップスイッチ20,21,22は、停止対象となるリール101L,101M,101Rに対応する表示窓18L,18M,18Rの直下にそれぞれ配置されている。
表示窓18L,18M,18Rの下方右側には、メダルを投入するためのメダル投入口23が設けられている。メダル投入口23から投入されたメダルは、前面扉12の裏面に設けられたセレクタ24(図2参照)によって貯留用通路25又は排出用通路26のいずれかに導かれる。具体的には、図2に示すように、セレクタ24にはメダル通路切替ソレノイド27が設けられており、メダル通路切替ソレノイド27の非励磁時にはメダルが排出用通路26に導かれる一方、メダル通路切替ソレノイド27の励磁時にはメダルが貯留用通路25に導かれる。そして、貯留用通路25に導かれたメダルは、筐体11内に配置されたホッパ装置41に導かれる。一方、排出用通路26に導かれたメダルは、前面扉12の前面下部に設けられたメダル排出口28からメダル受け皿29に導かれ、遊技者に返還される。
メダル投入口23の下方には、ボタン状の返却スイッチ30が設けられている。メダル投入口23に投入されたメダルがセレクタ24内に詰まった場合には、この返却スイッチ30が操作されることにより、セレクタ24が機械的に連動して動作され、セレクタ24内に詰まったメダルがメダル排出口28から返却される。
スタートレバー19の左側には、精算スイッチ31が設けられている。本実施形態におけるスロットマシン10では、余剰の投入メダルや入賞時の払出メダルを仮想メダルとして所定数(メダル50枚分)まで貯留記憶するクレジット機能を有しており、仮想メダルが貯留記憶されている状態で精算スイッチ31が操作された場合には、仮想メダルが現実のメダルとしてメダル排出口28から払い出される。
表示窓18L,18M,18Rの下方左側には、仮想メダルを一度に3枚投入するための第1クレジット投入スイッチ32が設けられている。また、第1クレジット投入スイッチ32の左側には、第2クレジット投入スイッチ33及び第3クレジット投入スイッチ34が設けられている。第2クレジット投入スイッチ33は仮想メダルを一度に2枚投入するためのものであり、第3クレジット投入スイッチ34は仮想メダルを1枚投入するためのものである。
遊技パネル17の表示窓18L,18M,18Rの下方には、仮想メダル数を表示するクレジット表示部35と、ボーナス状態(特別遊技状態)が終了するまでに払い出される残りのメダル数を表示する残払出枚数表示部36と、入賞時に払い出したメダルの枚数を表示する払出枚数表示部37とが設けられている。これら各表示部35,36,37は7セグメント表示器によって構成されている。但し、各表示部35,36,37を液晶表示器などによって代替することは当然可能である。
前面扉12の上部には、遊技の進行に伴い点灯または点滅するランプ38と、種々の効果音を鳴らしたり遊技者に遊技状態を報知するスピーカ39と、遊技者に各種情報を与える補助表示部40とが設けられている。補助表示部40は、各種表示演出を実行したり電源投入時やエラー発生時にその状態を報知するためのものである。なお、図2に示すように、前面扉12の裏面上部には、ランプ38やスピーカ39、補助表示部40を駆動させるための表示制御装置60が取り付けられている。
図2に示すように、ホッパ装置41は、メダルを貯留する貯留タンク42と、メダルを遊技者に払い出す払出装置43とを備えている。払出装置43は、排出用通路26に設けられた開口26aにメダルを排出することにより、排出用通路26を通じてメダル受け皿29にメダルを払い出すように構成されている。また、ホッパ装置41の右側には、貯留タンク42から溢れるメダルを貯留する予備タンク44が設けられている。ホッパ装置41の貯留タンク42内には、貯留タンク42から予備タンク44にメダルを導く誘導プレート45が設けられており、誘導プレート45が設けられた高さ以上に貯留タンク42内にメダルが貯留された場合には、かかるメダルが予備タンク44に誘導される。
ホッパ装置41の左側には、電源ボックス46が設けられている。電源ボックス46は、その内部に電源装置70(図11参照)を収容するものであり、主制御装置50を始めとする各部に電源を供給するための電源スイッチ47や各種状態をリセットするためのリセットスイッチ48、遊技の設定状態(各入賞態様の当選確率の設定)を変更するための設定キーが挿入される設定キー挿入孔49等を備えている。
次に、リールユニット100の詳細構成について、図3から図10を参照して説明する。なお、以下では、リールユニット100を本発明の遊技機におけるリールユニットの第1実施形態として説明する。図3は、第1実施形態におけるリールユニット100の斜視図であり、図4は、リールユニット100の分解斜視図である。図5は、左リールユニットULの分解斜視図であり、図6は、中リールユニットUMの分解斜視図であり、図7は、右リールユニットURの分解斜視図である。図8は、図3のVIII−VIII線におけるリールユニット100の断面を模式的に示した断面図である。なお、図3から図7では、発明の理解を容易とするため、左リール101L、中リール101M、右リール101Rは骨格のみを図示している。
図3及び図4に示すように、リールユニット100は、左リール101L及び左リール用モータ102Lを有する左リールユニットULと、中リール101M及び中リール用モータ102Mを有する中リールユニットUMと、右リール101R及び右リール用モータ102Rを有する右リールユニットURと、それら各リールユニットUL,UM,URを横並びで一体に支持するフレーム105とを主に備えている。なお、各リールユニットUL,UM,URは、左リール用プレート103L、中リール用プレート103M、右リール用プレート103Rを介してフレーム105にそれぞれ取り付けられており、リールユニット100は、フレーム105を介して筺体11内の仕切り板11aに取り付けられている。
各リールユニットUL,UM,URは、各リール用モータ102L,102M,102Rの駆動によって、各リール101L,101M,101Rが独立して個別に回転駆動するように構成されている。各リール用モータ102L,102M,102Rは、例えば504パルスの駆動信号(以下「励磁パルス」と称す)が主制御装置50から入力されることにより1回転するように構成されており、励磁パルス数に基づいて各リール101L,101M,101Rの回転位置が制御される。また、各リールユニットUL,UM,URには、各リール101L,101M,101Rが1回転したことを検出するリールインデックスセンサ104(図5、図6、図7参照)が取り付けられており、リールインデックスセンサ104によって各リール101L,101M,101Rが1回転したことが検出された場合には、その都度、検出信号が主制御装置50に出力されるように構成されている。これにより、主制御装置50は、各リールインデックスセンサ104から入力される検出信号と、その検出信号が入力されるまでに各リール用モータ102L,102M,102Rに出力した励磁パルス数とに基づいて、各リール101L,101M,101Rの回転位置を1回転毎に確認すると共に補正することができる。
各リール101L,101M,101Rの外周面には、その周方向に複数(本実施形態では21個)の図柄(識別情報)が等間隔で付されており、これら複数の図柄のうち連続する3個の図柄が表示窓18L,18M,18Rの上段、中段、下段の各位置に視認可能に構成されている。従って、表示窓18L,18M,18Rの所定位置(上段、中段、下段)において、ある図柄から次の図柄へ図柄を切り替えるためには、主制御装置50から各リール用モータ102L,102M,102Rに24パルス(=504パルス÷21図柄)の励磁パルスの出力が必要とされる。また、主制御装置50は、各リールインデックスセンサ104の検出信号が入力されてから各リール用モータ102L,102M,102Rに出力した励磁パルス数に基づいて、表示窓18L,18M,18Rから視認可能な図柄を把握したり表示窓18L,18M,18Rから視認可能な位置に所定の図柄を停止させることができる。
ここで、各リール101L,101M,101Rの外周面に付されている図柄について、図9を参照して説明する。図9は、左リール101L、中リール101M、右リール101Rの外周面を展開した展開図である。図9に示すように、各リール101L,101M,101Rの外周面には、それぞれ21個の図柄が一列に付されている。なお、図9では、各図柄に対応して0〜20までの番号が付されているが、この番号は各リール101L,101M,101Rに実際に付されているわけではない。以下の説明では、かかる番号を使用して説明する。
各リール101L,101M,101Rの外周面に付される図柄としては、「7」図柄(例えば、左リール101Lの20番目)、「青年」図柄(例えば、左リール101Lの19番目)、「リプレイ」図柄(例えば、左リール101Lの18番目)、「チェリー」図柄(例えば、左リール101Lの17番目)、「ベル」図柄(例えば、左リール101Lの16番目)、「スイカ」図柄(例えば、左リール101Lの15番目)、「スター」図柄(例えば、中リール101Lの19番目)の6種類がある。また、各リール101L,101M,101Rにおいて各図柄の数や配置順序は全く異なっている。
なお、本実施形態におけるスロットマシン10では、表示窓18L,18M,18Rから視認可能な図柄に対して、左リール101Lの上段図柄、中リール101Mの上段図柄、右リール101Rの上段図柄を結んだラインL1と、左リール101Lの中段図柄、中リール101Mの中段図柄、右リール101Rの中段図柄を結んだラインL2と、左リール101Lの下段図柄、中リール101Mの下段図柄、右リール101Rの下段図柄を結んだラインL3と、左リール101Lの上段図柄、中リール101Mの中段図柄、右リール101Rの下段図柄を結んだラインL4と、左リール101Lの下段図柄、中リール101Mの中段図柄、右リール101Rの上段図柄を結んだラインL5との合計5本の組合せラインが設定されている(図1参照)。そして、有効化された組合せライン、即ち、有効ライン上に所定の組合せで図柄が停止した場合には、入賞成立として、メダルが所定数払い出される特典が付与されたり遊技状態が特別遊技状態へ移行される特典が付与される。
図5に示すように、左リール101Lは、右側面が開放された円筒状の左リール枠110によって骨格が形成されている。左リール枠110の外周面は、梯子状に形成されており、後述する左リール用バックライト106L(図6参照)の光を透過可能に構成されている。左リール枠110の中心部には、左リール用モータ102Lの回転軸が連結される連結部111が形成されている。連結部111は、左側面が開放されると共に左リール用モータ102Lの外形よりも内径が大きい円筒状に形成されており、その内部に左リール用モータ102Lを収容可能に構成されている。
左リール用モータ102Lは、左リール用プレート103Lに取り付けられており、左リール枠110の左側面から連結部111の内部に収容されている。これにより、左リール用モータ102Lを左リール枠110の枠内に配置できるので、左リール101Lと左リール用モータ102Lとを横並びに配置する場合と比較して、スペース上、左リール用モータ102Lを効率良く配置できる。また、左リール用モータ102Lを左リール枠110の左側面から枠内に配置することにより、左リール用モータ102Lをリールユニット100の外部へ向けて配置できるので(図8参照)、左リール用モータ102Lから発せられる熱を効率良く放熱できる。
左リール用プレート103Lは、左リール枠110の左側に配置されており、左リール枠110の開放された右側面が左リール用プレート103Lによって閉塞されない状態となっている。
図6に示すように、中リール101Mは、右側面が開放された円筒状の中リール枠120によって骨格が形成されている。中リール枠120の外周面は、幅方向右側に形成される外面部122と、幅方向左側に形成される被収容部123とにより左右2等分されている。なお、外面部122の外径および幅は、左リール枠110の外径および外周面の幅とそれぞれ等しくされている。一方、被収容部123は、その外径が左リール枠110の内径よりも小さくされており、左リール枠110の枠内に収容可能に構成されている。これにより、左リール101Lと中リール101Mとを隣り合って配置するにあたり、中リール枠120の被収容部123を左リール枠110の枠内に重ね合わせて配置できるので(図8参照)、左リール枠110及び中リール枠120の枠内に連続する一体的なスペースを確保できる。また、連続する一体的なスペースを確保できるので、各リール枠110,120の枠内に独立したスペースを確保する場合と比較して、より大きなスペースを確保できる。なお、このスペースには、後述するように中継基板80が収容されている。
外面部122は、梯子状に形成されており、後述する中リール用バックライト106Mの光を透過可能に構成されている。一方、被収容部123は、面状に形成されており、その周方向において後述する左リール用バックライト106Lの光を一様に透過可能に構成されている。
中リール枠120の中心部には、中リール用モータ102Mの回転軸が連結される収容部121が形成されている。収容部121は、左側面が開放されると共に左リール枠110の連結部111の外径よりも内径が大きい円筒状に形成されており、その内部に左リール枠110の連結部111を収容可能に構成されている。これにより、左リール101Lと中リール101Mとを隣り合って配置するにあたり、左リール枠110の連結部111を中リール枠120の収容部121に重ね合わせて配置できるので(図8参照)、左リール枠110に連結部111を有する構造にあっても、中リール枠120の被収容部123を左リール枠110の枠内に深く収容できる。よって、その分、中リール枠120の被収容部123を左リール枠110の枠内に大きく重ね合わせることができ、左リール枠110及び中リール枠120の枠内に大きなスペースを確保できる。
中リール用モータ102Mは、中リール用プレート103Mに取り付けられており、中リール枠120の右側面から枠内に収容されている。中リール用プレート103Mは、中リール枠120の右側に配置されているが、その幅が中リール枠120の内径よりも小さくされており、開放された中リール枠120の右側面全域が中リール用プレート103Mによって閉塞されることなく一部が開放された状態となっている。
図7に示すように、右リール101Rは、左側面が開放された円筒状の右リール枠130によって骨格が形成されている。右リール枠130の外周面は、梯子状に形成されており、後述する右リール用バックライト105R(図6参照)の光を透過可能に構成されている。なお、右リール枠130の外径および外周面の幅は、左リール枠110の外径および外周面の幅とそれぞれ等しくされている。右リール枠130の中心部には、右リール用モータ102Rの回転軸が連結される連結部131が形成されている。連結部131は、右側面が開放されると共に右リール用モータ102Rの外形よりも内径が大きい円筒状に形成されており、その内部に右リール用モータ102Rを収容可能に構成されている。
右リール用モータ102Rは、右リール用プレート103Rに取り付けられており、右リール枠130の右側面から連結部131の内部に収容されている。これにより、右リール用モータ102Rを右リール枠130の枠内に配置できるので、右リール101Rと右リール用モータ102Rとを横並びに配置する場合と比較して、スペース上、右リール用モータ102Rを効率良く配置できる。また、右リール用モータ102Rを右リール枠130の右側面から枠内に配置することにより、右リール用モータ102Rをリールユニット100の外部へ向けて配置できるので(図8参照)、右リール用モータ102Rから発せられる熱を効率良く放熱できる。
右リール用プレート103Rは、右リール枠130の右側に配置されており、右リール枠130の開放された左側面が右リール用プレート103Rによって閉塞されない状態となっている。これにより、中リール101Mと右リール101Rとを隣り合って配置するにあたり、中リール101Mの開放された右側面と右リール101Rの開放された左側面とを互いに向かい合わせて配置できるので(図8参照)、中リール枠120及び右リール枠130の枠内に連続する一体的なスペースを確保できる。また、連続する一体的なスペースを確保できるので、各リール枠120,130の枠内に独立したスペースを確保する場合と比較して、より大きなスペースを確保できる。なお、このスペースには、後述するように中継基板80が収容されている。
なお、本実施形態における右リール枠130及び右リール用モータ102Rは、左リール枠110及び左リール用モータ102Lとそれぞれ同一部品が使用されている。これにより、部品の共通化を図り、その分、リールユニット100全体としての製造コストを低減できる。
各リール枠110,120,130の枠内に確保されたスペースには、各リール101L,101M,101Rの外周面に内側から光を照射する左リール用バックライト106L、中リール用バックライト106M、右リール用バックライト106Rが収容されている。図6に示すように、各リール用バックライト106L,106M,106Rは、中リール用プレート103Mに全て取り付けられており、各リール101L,101M,101Rの外周面と対応する位置に横並びに配置されている。これにより、各リール用バックライト106L,106M,106Rを一括して中リール用プレート103Mに取り付けできるので、各リール用バックライト106L,106M,106Rの電気配線(図示せず)を1か所に集約でき、各リール用バックライト106L,106M,106Rへの配線を簡素化できる。
各リール用バックライト106L,106M,106Rは、前面が開放された箱状に形成されている。各リール用バックライト106L,106M,106Rの内部は、上段、中段、下段に3分割されており、これら上段、中段、下段が各表示窓18L,18M,18Rの上段、中段、下段に位置するように構成されている。各リール用バックライト106L,106M,106Rの上段、中段、下段には、光を発する発光ダイオード(図示せず)が設けられており、各表示窓18L,18M,18Rの上段、中段、下段の位置において、各リール101L,101M,101Rの外周面に内側から光を照射可能に構成されている。ここで、上述したように、各リール枠110,120,130の外周面は、各リール用バックライト106L,106M,106Rの光を透過可能に構成されているので、各リール用バックライト106L,106M,106Rによって各リール101L,101M,101Rの外周面に内側から光が照射されると、各リール101L,101M,101Rの外周面を透過した光が表示窓18L,18M,18Rを通じて遊技者に視認される。これにより、例えば、各リール用バックライト106L,106M,106Rの上段に設けられた発光ダイオードによって各リール101L,101M,101Rの外周面に内側から光が照射されると、各表示窓18L,18M,18Rの上段に視認される図柄、即ち、ラインL1(図1参照)上の図柄を他の図柄よりも強調することができる。また、上述したように、中リール枠120の被収容部123は、面状に形成されており、その周方向において左リール用バックライト106Lの光を一様に透過可能に構成されているので、中リール101Mの回転時に、被収容部123を透過した左リール用バックライト106Lの光を一定の点灯した状態で遊技者に視認させることができる。即ち、中リール枠120の枠内であって被収容部123と対応する位置に配置された左リール用バックライト106Lによって左リール101Lの外周面に内側から光を照射する構造にあっては、例えば、被収容部123を梯子状に形成すると、中リール101Mの回転時に、左リール用バックライト106Lの光が被収容部123によって定期的に遮られ、かかる光が点滅しているかのように遊技者に視認される。これに対し、被収容部123を面状に形成して左リール用バックライト106Lの光を一様に透過可能に構成することにより、中リール101Mの回転時であっても、左リール用バックライト106Lの光を被収容部123によって遮ることなく、被収容部123を透過した左リール用バックライト106Lの光を一定の点灯した状態で遊技者に視認させることができる。
また、上述したように、各リール枠110,120,130の枠内に確保されたスペースには、主制御基板50から各リール用バックライト106L,106M,106Rへの配線を中継する中継基板80が収容されている。図6に示すように、中継基板80は、中リール用プレート103Mに取り付けられており、左リール枠110及び中リール枠120の枠内に確保されたスペースから右リール枠130の枠内に確保されたスペースに跨って配置されている(図8参照)。これにより、中継基板80を筺体11内の他のスペースに配置する場合と比較して、スペース上、中継基板80を効率良く配置できる。また、中継基板80を筺体11内の他のスペースに配置すると、その分、主制御装置50やホッパ装置41等の各種装置を配置するためのスペースが減少して、設計自由度が制約されてしまうところ、各リール枠110,120,130の枠内に中継基板80を配置することにより、筺体11内のスペースを確保して、設計自由度の向上を図ることができる。よって、遊技の更なる興趣向上を図るために各リール101L,101M,101Rの外周面に付された図柄の視認性を高めるべく、リールユニット100の大型化を図ることができる。
図3及び図4に示すように、リールユニット100には、各リール101L,101M,101Rの径方向への変位を規制するための第1規制部材107及び第2規制部材108が設けられている。各規制部材107,108は、フレーム105に取り付けられており、第1規制部材107は左リール101Lと中リール101Mとの間に、第2規制部材108は中リール101Mと右リール101Rとの間に、それぞれ配置されている。
第1規制部材107は、左リール101Lの径方向への変位を規制するためのものであり、左リール101Lの外周形状と対応する円環状に形成されている。第2規制部材108は、中リール101M及び右リール101Rの径方向への変位を規制するためのものであり、各リール101M,101Rの外周形状と対応する円環を略2等分した形状に形成されている。ここで、各規制部材107,108の断面形状について、図10を参照して説明する。図10(a)は、図4のXa−Xa線における第1規制部材107の断面図であり、図10(b)は、図4のXb−Xb線における第2規制部材108の断面図である。なお、発明の理解を容易とするため、図10(a)では左リール枠110の一部を、図10(b)では中リール枠120及び右リール枠130の一部を、それぞれ一点鎖線で図示している。
図10(a)に示すように、第1規制部材107は、左側面が開放されたコ字状の断面形状とされており、溝状の係合部107aが形成されている。なお、第1規制部材107の断面形状は、その周方向において一様とされている。係合部107aは、その間口が左リール枠110の外周面の厚みよりも大きくされており、左リール枠110の外周部を挿入可能に構成されている。これにより、係合部107aが左リール101Lの外周部と全周かつ径方向外側および径方向内側の両側で係合することにより、係合部107aによって左リール101Lの径方向への変位を規制できる。よって、回転時や回転の開始および停止時における左リール101Lの径方向への変位を第1規制部材107によって規制できるので、回転に伴う左リール101Lのぶれ(振れ)を抑制でき、スムーズに左リール101Lを回転させることができる。また、係合部107aは、径方向への変位が最大となる左リール101Lの外周部と全周かつ径方向外側および径方向内側の両側で係合するので、左リール101Lのぶれを効率良く且つ確実に抑制できる。
図10(b)に示すように、第2規制部材108は、左側面および右側面がそれぞれ開放されたH字状の断面形状とされており、溝状の係合部108a,108bが形成されている。なお、第2規制部材108の断面形状は、その周方向において一様とされている。係合部108aは、その間口が中リール枠120の外周面の厚みよりも大きくされており、中リール枠120の外周部を挿入可能に構成されている。これにより、係合部108aが中リール101Mの外周部と径方向外側および径方向内側の両側で係合することにより、係合部108aによって中リール101Mの径方向への変位を規制できる。よって、回転時や回転の開始および停止時における中リール101Mの径方向への変位を第2規制部材108によって規制できるので、回転に伴う中リール101Mのぶれ(振れ)を抑制でき、スムーズに中リール101Mを回転させることができる。また、係合部108aは、径方向への変位が最大となる中リール101Mの外周部と径方向外側および径方向内側の両側で係合するので、中リール101Mのぶれを効率良く且つ確実に抑制できる。
凹部108bは、その間口が右リール枠130の外周面の厚みよりも大きくされており、右リール枠130の外周部を挿入可能に構成されている。これにより、係合部108bが右リール101Rの外周部と径方向外側および径方向内側の両側で係合することにより、係合部108bによって右リール101Rの径方向への変位を規制できる。よって、係合部108aと同様に、回転時や回転の開始および停止時における右リール101Rの径方向への変位を第2規制部材108によって規制できるので、回転に伴う右リール101Rのぶれ(振れ)を抑制でき、スムーズに右リール101Rを回転させることができる。また、係合部108bは、径方向への変位が最大となる右リール101Rの外周部と径方向外側および径方向内側の両側で係合するので、右リール101Rのぶれを効率良く且つ確実に抑制できる。このように、第2規制部材108は、2の各リール101M,101Rの径方向への変位を2の係合部108a,108bによって規制できるので、1の第2規制部材108によって2の各リール101M,101Rのぶれを抑制できる。これにより、部品点数を削減して、リールユニット100全体としての製造コストの低減を図ることができる。また、第2規制部材108は、係合部108a,108bが各リール101M,101Rの外周部と径方向外側および径方向内側の両側で係合するので、係合部108a,108bを各リール101M,101Rの外周部の一部と係合させるだけで、各リール101M,101R全体の径方向への変位を抑制できる。よって、係合部108a,108bを各リール101M,101Rの外周部と全周で係合させる必要がなく、第2規制部材108を小型化できると共に、その分、設計自由度の向上を図ることができる。
次に、スロットマシン10の電気的構成について、図11を参照して説明する。図11は、スロットマシン10の電気的構成を示すブロック図である。
主制御装置50は、スロットマシン10に内蔵されるメイン基板としての機能を果たすものであり、演算処理手段であるMPU51を中心とするマイクロコンピュータが搭載されている。MPU51には、電源装置70の他に、所定周波数の矩形波を出力するクロック回路55や、入出力ポート54等が内部バスを介して接続されている。
主制御装置50の入力側には、各リール111,121,131が1回転したことを個別に検出するリールインデックスセンサ104、スタートレバー19の操作を検出するスタート検出センサ19a、各ストップスイッチ20,21,22の操作を個別に検出するストップ検出センサ20a,21a,22a、メダル投入口23から投入されたメダルを検出する投入メダル検出センサ23a、ホッパ装置41から払い出されるメダルを検出する払出検出センサ41a、各クレジット投入スイッチ32,33,34の操作を個別に検出するクレジット投入検出センサ32a,33a,34a、精算スイッチ31の操作を検出する精算検出センサ31a、リセットスイッチ48の操作を検出するリセット検出センサ48a、設定キー挿入孔49に設定キーが挿入されたことを検出する設定キー検出センサ49a等の各種センサが接続されており、これら各種センサからの信号は入出力ポート54を介してMPU51に出力されるように構成されている。
また、主制御装置50の入力側には、入出力ポート54を介して電源装置70が接続されている。電源装置70には、主制御装置50を始めとするスロットマシン10の各電子機器に駆動電力を供給する電源部70aや停電監視回路70b等が搭載されている。
停電監視回路70bは、電源の遮断状態を監視し、停電時はもとより、電源スイッチ47による電源遮断時に停電信号を生成するためのものである。このため、停電監視回路70bは、電源部70aから出力される例えば直流12ボルトの安定化駆動電圧を監視し、この駆動電圧が例えば10ボルト未満まで低下した場合に電源が遮断されたものと判断して、停電信号が出力されるように構成されている。停電信号はMPU51及び入出力ポート54のそれぞれに供給され、MPU51では、この停電信号を認識することにより停電時処理が実行される。また、この停電信号は、表示制御装置60にも供給されるように構成されている。
電源部70aは、出力電圧が例えば10ボルト未満まで低下した場合でも、主制御装置50等の制御系において駆動電圧として使用される例えば5ボルトの安定化電圧が出力されるように構成されている。この安定化電圧が出力される時間としては、主制御装置50による停電時処理を実行するに十分な時間が確保されている。
主制御装置50の出力側には、各リール111,121,131を回転駆動するための各リール用モータ102L,102M,102R、セレクタ24に設けられたメダル通路切替ソレノイド27、ホッパ装置41、クレジット表示部35、残払出枚数表示部36、払出枚数表示部37、表示制御装置60、ホール管理装置(図示せず)等に情報を送信するための外部集中端子板90等が入出力ポート54を介して接続されている。
表示制御装置60は、ランプ38やスピーカ39、補助表示部40を駆動させるための制御装置であり、MPU、画像コントローラ、各種メモリ等(いずれも図示せず)が実装された基板を備えている。そして、主制御装置50からの信号を受け取った上で、表示制御装置60が独自にランプ38、スピーカ39、補助表示部40を駆動制御する。従って、表示制御装置60は、遊技を統括管理するメイン基板たる主制御装置50との関係では補助的な制御を実行するサブ基板となっている。なお、各表示部35,36,37も表示制御装置60によって駆動制御される構成としても良い。
MPU51には、このMPU51によって実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM52、そのROM52に記憶されている制御プログラムを実行するにあたって各種のデータを一時的に記憶する作業エリアを確保するためのRAM53が内蔵されている。また、MPU51には、周知のように割込み回路を始めとしてタイマ回路、データ送受信回路などスロットマシン10において必要な各種の処理回路や、クレジット枚数をカウントするクレジットカウンタなどの各種カウンタ(いずれも図示せず)も内蔵されている。
ROM52及びRAM53は、記憶手段としてのメインメモリを構成するものであり、スロットマシン10における各種処理を実行するためのプログラムは、制御プログラムの一部としてROM52に記憶されている。RAM53は、スロットマシン10の電源が遮断された後においても電源装置70からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM53には、各種のデータを一時的に記憶するためのメモリやエリアの他に、バックアップエリアが設けられている。
バックアップエリアは、停電等の発生により電源が遮断された場合において、電源遮断時(電源スイッチ47の操作による電源遮断を含む)のスタックポインタの値を記憶しておくためのエリアであり、停電解消時(電源スイッチ47の操作による電源投入を含む)には、バックアップエリアの情報に基づいてスロットマシン10の状態が電源遮断前の状態に復帰できるようになっている。バックアップエリアへの書き込みは停電時処理によって電源遮断時に実行され、バックアップエリアに書き込まれた各値の復帰は電源投入時のメイン処理において実行される。
また、MPU51のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源遮断時に、停電監視回路70bからの停電信号が入力されるように構成されている。そして、電源遮断時には、停電フラグ生成処理としてのNMI割込み処理が即座に実行されるように構成されている。
次に、第2実施形態におけるリールユニット200について、図12を参照して説明する。なお、以下では、第1実施形態と同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。図12は、第2実施形態におけるリールユニット200の断面を模式的に示した断面図である。なお、図12は、第1実施形態におけるリールユニット100の図8に対応する。
図12に示すように、第2実施形態におけるリールユニット200は、左リール101L及び左リール用モータ102Lを有する左リールユニットULと、中リール101M及び中リール用モータ102Mを有する中リールユニットUMと、右リール201R及び右リール用モータ102Rを有する右リールユニットURとを主に備えている。各リールユニットUL,UM,URは、リール用プレート203に全て取り付けられており、各リール101L,101M,201Rが横並びに配置されている。
左リール用モータ102Lは、リール用プレート203に取り付けられており、中リール枠120の枠内に配置されている。また、左リール用モータ102Lは、その回転軸が中リール枠120を貫通して左リール枠110の連結部111に連結されている。中リール用モータ102Mは、中リール101Mの軸心から偏心した位置においてリール用プレート203に取り付けられており、中リール枠120の枠内に配置されている。また、中リール用モータ102Mは、その回転軸が伝達機構209を介して中リール枠120の収容部121に連結されている。伝達機構209は、中リール用モータ102Mの駆動力を中リール枠120に伝達するものであり、歯車機構によって構成されている。但し、伝達機構209を他の機構(例えばベルト機構)によって代替することは当然可能である。リール用プレート203は、中リール枠120の右側に配置されているが、その幅が中リール枠120の内径よりも小さくされており、中リール枠120の開放された右側面全域がリール用プレート203によって閉塞されることなく一部が開放された状態となっている。
右リール201Rは、左側面が開放された円筒状の右リール枠230によって骨格が形成されている。これにより、中リール101Mと右リール201Rとを隣り合って配置するにあたり、中リール101Mの開放された右側面と右リール201Rの開放された左側面とを互いに向かい合わせて配置できるので、中リール枠120及び右リール枠230の枠内に連続する一体的なスペースを確保できる。また、連続する一体的なスペースを確保できるので、各リール枠120,230の枠内に独立したスペースを確保する場合と比較して、より大きなスペースを確保できる。
各リール枠110,120,230の枠内に確保されたスペースには、中継基板80が収容されている。中継基板80は、リール用プレート203に取り付けられており、左リール枠110及び中リール枠120の枠内に確保されたスペースから右リール枠230の枠内に確保されたスペースに跨って配置されている。これにより、第1実施形態の場合と同様に、筺体11内のスペースを確保して、設計自由度の向上を図ることができる。
右リール用モータ102Rは、リール用プレート203に取り付けられており、右リール枠230の枠内に配置されている。なお、右リール用モータ102Rは、その回転軸が右リール枠230の右側面に連結されている。また、リール用プレート203には、各リール用バックライト106L,106M,106Rが全て取り付けられており、各リール101L,101M,201Rの外周面と対応する位置に横並びに配置されている。
以上のように、第2実施形態におけるリールユニット200によれば、各リール用モータ102L,102M,102Rを一括してリール用プレート203に取り付けできるので、各リール用モータ102L,102M,102Rの電気配線(図示せず)を1か所に集約でき、各リール用モータ102L,102M,102Rへの配線を簡素化できる。また、各リール用モータ102L,102M,102Rと各リール用バックライト106L,106M,106Rとを一括してリール用プレート203に取り付けできるので、各リール用モータ102L,102M,102R及び各リール用バックライト106L,106M,106Rの電気配線をリール用プレート203の1か所に集約でき、各リール用モータ102L,102M,102R及び各リール用バックライト106L,106M,106Rへの配線を簡素化できる。
次に、第3実施形態におけるリールユニット300について、図13を参照して説明する。なお、以下では、上記各実施形態と同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。図13は、第3実施形態におけるリールユニット300の断面を模式的に示した断面図である。なお、図13は、第1実施形態におけるリールユニット100の図8に対応する。
図13に示すように、第3実施形態におけるリールユニット300は、第1実施形態におけるリールユニット100の左リールユニットUL及び中リールユニットUMを中リール用プレート103Mを中心として左右対称に配置して構成されている。これにより、中リール101Mを左右に隣り合って配置するにあたり、中リール101Mの開放された側面を互いに向かい合わせて配置できるので、左リール枠110及び中リール枠120の枠内に連続する一体的なスペースを確保できる。
各リール枠110,120の枠内に確保されたスペースには、中継基板80が収容されている。中継基板80は、中リール用プレート103Mに取り付けられており、左リール枠110及び中リール枠120の枠内に確保されたスペースに跨って配置されている。これにより、上記各実施形態の場合と同様に、筺体11内のスペースを確保して、設計自由度の向上を図ることができる。
以上のように、第3実施形態におけるリールユニット300によれば、第1実施形態におけるリールユニット100の左リールユニットUL及び中リールユニットUMを左右対称に配置することにより、第1実施形態におけるリールユニット100と比較して、より大きなスペースを確保できる。
次に、第4実施形態におけるリールユニット400について、図14を参照して説明する。なお、以下では、上記各実施形態と同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。図14は、第4実施形態におけるリールユニット400の断面を模式的に示した断面図である。なお、図14は、第1実施形態におけるリールユニット100の図8に対応する。
図14に示すように、第4実施形態におけるリールユニット400は、第2実施形態におけるリールユニット200の左リールユニットUL及び中リールユニットUMをリール用プレート203を中心として左右対称に配置して構成されている。これにより、中リール101Mを左右に隣り合わせて配置するにあたり、中リール101Mの開放された側面を互いに向かい合わせて配置できるので、左リール枠110及び中リール枠120の枠内に連続する一体的なスペースを確保できる。
各リール枠110,120の枠内に確保されたスペースには、中継基板80が収容されている。中継基板80は、リール用プレート203に取り付けられており、左リール枠110及び中リール枠120の枠内に確保されたスペースに跨って配置されている。これにより、上記各実施形態の場合と同様に、筺体11内のスペースを確保して、設計自由度の向上を図ることができる。
以上のように、第4実施形態におけるリールユニット400によれば、第2実施形態におけるリールユニット200の左リールユニットUL及び中リールユニットUMを左右対称に配置することにより、第2実施形態におけるリールユニット200と比較して、より大きなスペースを確保できる。
次に、第5実施形態におけるリールユニット500について、図15を参照して説明する。なお、以下では、上記各実施形態と同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。図15は、第5実施形態におけるリールユニット500の断面を模式的に示した断面図である。なお、図15は、第1実施形態におけるリールユニット100の図8に対応する。
図15に示すように、第5実施形態におけるリールユニット500は、左リール501L及び左リール用モータ102Lを有する左リールユニットULと、中リール501M及び中リール用モータ102Mを有する中リールユニットUMと、右リール201R及び右リール用モータ102Rを有する右リールユニットURとを主に備えている。各リールユニットUL,UM,URは、各リール501L,501M,201Rが横並びに配置されている。
左リール501Lは、右側面が開放された円筒状の左リール枠510によって骨格が形成されている。左リール用モータ102Lは、左リール用プレート503Lに取り付けられており、左リール枠510の枠内に配置されている。なお、左リール用モータ102Lは、その回転軸が左リール枠510の左側面に連結されている。中リール501Mは、右側面が開放された円筒状の中リール枠520によって骨格が形成されている。中リール用モータ102Mは、リール用プレート503Rに取り付けられており、中リール枠520の枠内に配置されている。なお、中リール用モータ102Mは、その回転軸が中リール枠520の左側面に連結されている。同様に、右リール用モータ102Rも、リール用プレートプレート503Rに取り付けられており、右リール枠230の枠内に配置されている。なお、右リール用モータ102Mは、その回転軸が右リール枠230の右側面に連結されている。
リール用プレート503Rは、中リール枠520の右側および右リール枠230の左側に配置されているが、その幅が中リール枠520の内径および右リール枠230の内径よりも小さくされており、中リール枠520の開放された右側面全域および右リール枠230の開放された左側面全域がリール用プレート503Rによって閉塞されることなく一部が開放された状態となっている。これにより、中リール501Mと右リール201Rとを隣り合って配置するにあたり、中リール501Mの開放された右側面と右リール201Rの開放された左側面とを互いに向かい合わせて配置できるので、中リール枠520及び右リール枠230の枠内に連続する一体的なスペースを確保できる。また、連続する一体的なスペースを確保できるので、各リール枠520,230の枠内に独立したスペースを確保する場合と比較して、より大きなスペースを確保できる。
中リール枠520及び右リール枠230の枠内に確保されたスペースには、中継基板80が収容されている。中継基板80は、リール用プレート503Rに取り付けられており、中リール枠520の枠内に確保されたスペースから右リール枠230の枠内に確保されたスペースに跨って配置されている。これにより、上記各実施形態の場合と同様に、筺体11内のスペースを確保して、設計自由度の向上を図ることができる。また、リール用プレート503Rには、中リール用バックライト106M及び右リール用バックライト106Rが取り付けられており、中リール501M及び右リール201Rの外周面と対応する位置に横並びに配置されている。
以上のように、第5実施形態におけるリールユニット500によれば、中リール用モータ102M及び右リール用モータ102Rを一括してリール用プレート503Rに取り付けできるので、各リール用モータ102M,102Rの電気配線(図示せず)を1か所に集約でき、各リール用モータ102M,102Rへの配線を簡素化できる。また、各リール用モータ102M,102Rと各リール用バックライト106M,106Rとを一括してリール用プレート503Rに取り付けできるので、各リール用モータ102M,102R及び各リール用バックライト106M,106Rの電気配線をリール用プレート503Rの1か所に集約でき、各リール用モータ102M,102R及び各リール用バックライト106M,106Rへの配線を簡素化できる。
次に、第6実施形態におけるリールユニット600について、図16を参照して説明する。なお、以下では、上記各実施形態と同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。図16は、第6実施形態におけるリールユニット600の断面を模式的に示した断面図である。なお、図16は、第1実施形態におけるリールユニット100の図8に対応する。
図16に示すように、第6実施形態におけるリールユニット600は、左リール501L及び左リール用モータ102Lを有する左リールユニットULと、中リール501M及び中リール用モータ102Mを有する中リールユニットUMと、右リール101R及び右リール用モータ102Rを有する右リールユニットURとを主に備えている。各リールユニットUL,UM,URは、左リール用プレート503L,中リール用プレート603M,右リール用プレート103Rに独立して個別に取り付けられており、各リール501L,501M,101Rが横並びに配置されている。
中リール用プレート603Mは、中リール枠520の右側および右リール枠130の左側に配置されているが、その幅が中リール枠520の内径および右リール枠130の内径よりも小さくされており、中リール枠520の開放された右側面全域および右リール枠130の開放された左側面全域が中リール用プレート603Mによって閉塞されることなく一部が開放された状態となっている。これにより、中リール501Mと右リール101Rとを隣り合って配置するにあたり、中リール501Mの開放された右側面と右リール101Rの開放された左側面とを互いに向かい合わせて配置できるので、中リール枠520及び右リール枠130の枠内に連続する一体的なスペースを確保できる。また、連続する一体的なスペースを確保できるので、各リール枠520,130の枠内に独立したスペースを確保する場合と比較して、より大きなスペースを確保できる。
中リール枠520及び右リール枠130の枠内に確保されたスペースには、中継基板80が収容されている。中継基板80は、中リール用プレート603Mに取り付けられており、中リール枠520の枠内に確保されたスペースから右リール枠130の枠内に確保されたスペースに跨って配置されている。これにより、上記各実施形態の場合と同様に、筺体11内のスペースを確保して、設計自由度の向上を図ることができる。また、中リール用プレート603Mには、中リール用バックライト106M及び右リール用バックライト106Rが取り付けられており、中リール501M及び右リール101Rの外周面と対応する位置に横並びに配置されている。
以上のように、第6実施形態におけるリールユニット600によれば、各リールユニットUL,UM,URが左リール用プレート503L,中リール用プレート603M,右リール用プレート103Rに独立して個別に取り付けできるので、荷重の重い各リール用モータ102L,102M,102Rを分散して支持でき、リールユニット600全体としての強度を確保できる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。
上記各実施形態における構成の一部または全部を他の実施形態における構成の一部または全部と組み合わせることは当然可能である。例えば、上記第1実施形態におけるリールユニット100において、右リールユニットURを第2実施形態におけるリールユニット200の右リールユニットURによって構成しても良い。この場合には、右リール用モータ102Rを中リール用プレート103Mに取り付けることにより、中リール用モータ102M及び右リール用モータ102Rを一括して中リール用プレート103Mに取り付けできるので、各リール用モータ102M,102Rの電気配線を1か所に集約でき、各リール用モータ102M,102Rへの配線を簡素化できる。また、上記第5及び第6実施形態におけるリールユニット500,600において、左リールユニットULを第1実施形態におけるリールユニット100の左リールユニットULによって構成しても良い。この場合には、左リール用モータ102Lを左リール枠110の左側面から枠内に配置することにより、左リール用モータ102Lをリールユニット500,600の外部へ向けて配置できるので、左リール用モータ102Lから発せられる熱を効率良く放熱できる。
上記第1及び第2実施形態では、左リール101Lと中リール101Mとを重ね合わせて配置する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、各実施形態におけるリールユニット100,200を中リールユニットUMを中心として左右対称に配置することにより、中リールと右リールとを重ね合わせて配置しても良い。
また、上記第1及び第2実施形態では、中リール101Mと右リール101R,201Rとを互いに開放された側面を向かい合わせて配置すると共に、上記第5及び第6実施形態では、中リール501Mと右リール201R,101Rとを互いに開放された側面を向かい合わせて配置する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、各実施形態におけるリールユニット100,200,500,600を中リールユニットUMを中心として左右対称に配置することにより、左リールと中リールとを互いに開放された側面を向かい合わせて配置しても良い。
上記各実施形態では、各リール枠110,120,130,230,520の枠内に確保されたスペースに中継基板80を収容する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、中継基板80に代えて、或いは、中継基板80と共に、他の部品を収容することは当然可能である。他の部品としては、例えば、主制御装置50が例示される。この場合には、各リール枠110,120,130,230,520の枠内に確保されたスペースに主制御装置50を収容することにより、外部から主制御装置50への接触を困難にできるので、主制御装置50に対して行われる不正行為を防止できる。また、上記各実施形態では説明を省略したが、例えば、各種表示演出を実行して遊技者に各種情報を与える表示装置をかかるスペースに収容すると共に、その表示装置を各リール101L,101M,101R,201R,501Mの外周面を通じて視認可能に構成しても良い。この場合には、かかる表示装置で実行される各種表示演出によって、遊技の更なる興趣向上を図ることができる。
上記第1実施形態では、第1規制部材107及び第2規制部材108を専用部品とする場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、第1規制部材107の係合部107a及び第2規制部材108の係合部108a,108bに相当する係合部を、例えば、フレーム105、各リール用プレート103L,103M,103R,203,503L,503R,603Mに一体に形成しても良い。これにより、部品点数を削減して、製造コストの低減を図ることができる。なお、この場合には、フレーム105、各リール用プレート103L,103M,103R,203,503L,503R,603Mが規制手段に該当する。
或いは、第1規制部材107の係合部107a及び第2規制部材108の係合部108a,108bに相当する係合部を、例えば、各リール101L,101M,101Rに一体に形成しても良い。その詳細について、図17を参照して説明する。図17は、第7実施形態におけるリールユニット700の断面を模式的に示した断面図である。なお、図17は、第1実施形態におけるリールユニット100の図8に対応する。
図17に示すように、第1規制部材107の係合部107aに相当する係合部707は、中リール101Mと一体に構成されている。係合部707は、中リール枠120と一体に形成されており、左リール枠110の外周部と係合可能に構成されている。また、第2規制部材108の係合部108aに相当する係合部708は、右リール101Rと一体に構成されている。係合部708は、右リール枠130と一体に形成されており、中リール枠120の外周部と係合可能に構成されている。よって、中リール101Mに形成された係合部707によって左リール101Lの径方向への変位を規制できるので、左リール101Lのぶれを抑制するための専用部品を不要にできる。また、右リール101Rに形成された係合部708によって中リール101Mの径方向への変位を規制できるので、中リール101Mのぶれを抑制するための専用部品を不要にできる。これにより、部品点数を削減して、リールユニット100全体としての製造コストの低減を図ることができる。なお、この場合には、中リール101Mが左リール101Lの径方向への変位を規制する規制手段に該当し、右リール101Rが中リール101Mの径方向への変位を規制する規制手段に該当する。
上記第1実施形態では、第1規制部材107をコ字状の断面形状として係合部107aを形成すると共に、第2規制部材108をH字状の断面形状として係合部108a,108bを形成する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、L字状の断面形状として係合部を形成しても良い。また、上記第1実施形態では、第1規制部材107の係合部107aを左リール101Lの外周部と全周で係合させる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、係合部107aを左リール101Lの外周部の一部のみと係合させるように構成しても良い。
以下に、本発明の遊技機に加えて、上記各実施形態に含まれる各種発明の概念を示す。
円筒状に形成され軸心を中心として回転可能に構成される複数のリールと、それら複数のリールを独立して回転駆動する回転駆動手段とを有し、その回転駆動手段によって前記複数のリールを回転駆動することにより、前記複数のリールの外周面にそれぞれ付された複数の識別情報を動的表示するリールユニットを備えた遊技機において、前記複数のリールは、第1リール枠によって骨格が形成される第1リールと、第2リール枠によって骨格が形成され前記第1リールと隣り合って配置される第2リールとを備え、前記第1リール枠は、前記第2リール枠と対面する側面が開放されると共に、前記第2リール枠は、前記第1リール枠の内径よりも外径が小さくされ前記第1リール枠の枠内に収容可能に形成される被収容部を備えており、前記第1リール枠の開放された側面から前記第1リール枠の枠内に前記第2リール枠の被収容部が収容されることにより、前記第2リール枠の被収容部が前記第1リール枠の枠内に重ね合わされた状態で配置されることを特徴とする遊技機A1。
遊技機A1によれば、第1リール枠は、第2リール枠と対面する側面が開放されると共に、第2リール枠は、第1リール枠の内径よりも外径が小さくされ第1リール枠の枠内に収容可能に形成される被収容部を備えており、第1リール枠の開放された側面から第1リール枠の枠内に第2リール枠の被収容部が収容されることにより、第2リール枠の被収容部が第1リール枠の枠内に重ね合わされた状態で配置される。よって、第1リールと第2リールとを隣り合って配置するにあたり、第2リール枠の被収容部を第1リール枠の枠内に重ね合わせて配置できるので、第1リール枠および第2リール枠の枠内に連続する一体的なスペースを確保できる。また、連続する一体的なスペースを確保できるので、各リール枠の枠内に独立したスペースを確保する場合と比較して、より大きなスペースを確保できる。
その結果、第1リール枠および第2リール枠の枠内に確保されたスペースに各種部品を配置できるので、それら各種部品を機内の他のスペースに配置する場合と比較して、スペース上、各種部品を効率良く配置できる。また、各種部品を機内の他のスペースに配置すると、その分、制御装置や払い出し装置などの各種装置を配置するためのスペースが減少して、設計自由度が制約されてしまうところ、各リール枠の枠内に各種部品を配置することにより、機内のスペースを確保して、設計自由度の向上を図ることができる。よって、遊技の更なる興趣向上を図るために各リールの外周面に付された識別情報の視認性を高めるべく、リールユニットの大型化を図ることができる。
遊技機A1において、前記第2リール枠の枠内であって前記被収容部と対応する位置に配置され前記第1リールの外周面に内側から光を照射する第1照射手段を備え、前記第2リール枠は、前記被収容部が面状に形成され前記第1照射手段の光を一様に透過可能に構成されていることを特徴とする遊技機A2。
遊技機A2によれば、第2リール枠は、被収容部が面状に形成され第1照射手段の光を一様に透過可能に構成されているので、第2リールの回転時に、被収容部を透過した第1照射手段の光を一定の点灯した状態で遊技者に視認させることができる。即ち、第2リール枠の枠内であって被収容部と対応する位置に配置された第1照射手段によって第1リールの外周面に内側から光を照射する構造にあっては、例えば、被収容部を梯子状に形成すると、第2リールの回転時に、第1照射手段の光が被収容部によって定期的に遮られ、かかる光が点滅しているかのように遊技者に視認される。これに対し、被収容部を面状に形成して第1照射手段の光を一様に透過可能に構成することにより、第2リールの回転時であっても、第1照射手段の光を被収容部によって遮ることなく、被収容部を透過した第1照射手段の光を一定の点灯した状態で遊技者に視認させることができる。
遊技機A2において、前記第1照射手段が取り付けられる照射手段取付部材と、前記第2リール枠の枠内に配置され前記第2リールの外周面に内側から光を照射する第2照射手段とを備え、その第2照射手段は、前記第1照射手段と共に前記照射手段取付部材に取り付けられることを特徴とする遊技機A3。
遊技機A3によれば、第1照射手段と第2照射手段とを一括して照射手段取付部材に取り付けできるので、各照射手段の電気配線を照射手段取付部材の1か所に集約でき、各照射手段への配線を簡素化できる。
遊技機A1からA3のいずれかにおいて、前記回転駆動手段は、前記第1リールを回転駆動する第1モータを備え、前記第1リール枠は、前記第1モータの回転軸が連結される連結部が中心部に形成され、その連結部は、前記第2リール枠と対面する側面とは反対側の側面が開放されると共に前記第1モータの外形よりも大きい内部空間を有する中空状に形成され前記内部空間に前記第1モータを収容可能に構成されており、前記連結部の開放された側面から前記内部空間に前記第1モータが収容されることにより、前記第1モータが前記第1リール枠の枠内に配置されることを特徴とする遊技機A4。
遊技機A4によれば、第1モータを第1リール枠の枠内に配置できるので、第1リールと第1モータとを横並びに配置する場合と比較して、スペース上、第1モータを効率良く配置できる。また、第2リール枠と対面する側面とは反対側の側面から第1リール枠の枠内に第1モータを配置することにより、第1モータをリールユニットの外部へ向けて配置できるので、第1モータから発せられる熱を効率良く放熱できる。
遊技機A4において、前記第2リール枠は、収容部が中心部に形成され、その収容部は、前記第1リール枠と対面する側面が開放されると共に前記第1リール枠の連結部の外形よりも大きい内部空間を有する中空状に形成され前記内部空間に前記第1リール枠の連結部を収容可能に構成されており、前記第1リール枠の連結部が前記収容部の開放された側面から前記内部空間に収容されることにより、前記第1リール枠の連結部が前記第2リール枠の収容部に重ね合わされた状態で配置されることを特徴とする遊技機A5。
遊技機A5によれば、第1リールと第2リールとを隣り合って配置するにあたり、第1リール枠の連結部を第2リール枠の収容部に重ね合わせて配置できるので、第1リール枠に連結部を有する構造にあっても、第2リール枠の被収容部を第1リール枠の枠内に深く収容できる。よって、その分、第2リール枠の被収容部を第1リール枠の枠内に大きく重ね合わせることができ、第1リール枠および第2リール枠の枠内に大きなスペースを確保できる。
遊技機A1からA3において、前記回転駆動手段は、前記第2リール枠の枠内に配置され前記第1リールを回転駆動する第1モータと、前記第2リール枠の枠内に配置され前記第2リールを回転駆動する第2モータとを備え、前記第1モータは、回転軸が前記第2リール枠を貫通して前記第1リール枠に連結されると共に、前記第2モータは、前記第2リール枠に回転駆動力を伝達する伝達機構を介して回転軸が前記第2リール枠に連結されており、前記第1モータが取り付けられるモータ取付部材を備え、前記第2モータは、前記第2リールの軸心から偏心した位置において前記第1モータと共に前記モータ取付部材に取り付けられることを特徴とする遊技機A6。
遊技機A6によれば、第1モータと第2モータとを一括してモータ取付部材に取り付けできるので、各モータの電気配線をモータ取付部材の1か所に集約でき、各モータへの配線を簡素化できる。
円筒状に形成され軸心を中心として回転可能に構成される複数のリールと、それら複数のリールを独立して回転駆動する回転駆動手段とを有し、その回転駆動手段によって前記複数のリールを回転駆動することにより、前記複数のリールの外周面にそれぞれ付された複数の識別情報を動的表示するリールユニットを備えた遊技機において、前記複数のリールは、第2リール枠によって骨格が形成される第2リールと、第3リール枠によって骨格が形成され前記第2リールと隣り合って配置される第3リールとを備え、前記第2リール枠は、前記第3リール枠と対面する側面が開放されると共に、前記第3リール枠は、前記第2リール枠と対面する側面が開放されており、前記第2リール枠の開放された側面と前記第3リール枠の開放された側面とが互いに向かい合う状態で配置されることを特徴とする遊技機B1。
遊技機B1によれば、第2リール枠は、第3リール枠と対面する側面が開放されると共に、第3リール枠は、第2リール枠と対面する側面が開放されており、第2リール枠の開放された側面と第3リール枠の開放された側面とが互いに向かい合う状態で配置される。よって、第2リールと第3リールとを隣り合って配置するにあたり、第2リール枠の開放された側面と第3リール枠の開放された側面とを互いに向かい合わせて配置できるので、第2リール枠および第3リール枠の枠内に連続する一体的なスペースを確保できる。また、連続する一体的なスペースを確保できるので、各リール枠の枠内に独立したスペースを確保する場合と比較して、より大きなスペースを確保できる。
その結果、第2リール枠および第3リール枠の枠内に確保されたスペースに跨って各種部品を配置できるので、それら各種部品を機内の他のスペースに配置する場合と比較して、スペース上、各種部品を効率良く配置できる。また、各種部品を機内の他のスペースに配置すると、その分、制御装置や払い出し装置などの各種装置を配置するためのスペースが減少して、設計自由度が制約されてしまうところ、各リール枠の枠内に各種部品を配置することにより、機内のスペースを確保して、設計自由度の向上を図ることができる。よって、遊技の更なる興趣向上を図るために各リールの外周面に付された識別情報の視認性を高めるべく、リールユニットの大型化を図ることができる。
遊技機B1において、前記第2リール枠の枠内に配置され前記第2リールの外周面に内側から光を照射する第2照射手段と、前記第3リール枠の枠内に配置され前記第3リールの外周面に内側から光を照射する第3照射手段と、前記第2照射手段が取り付けられる照射手段取付部材とを備え、その照射手段取付部材は、前記第2リール枠と前記第3リール枠との間に配置されると共に前記第2リール枠の外径および前記第3リール枠の外径よりも小さく形成されており、前記第3照射手段は、前記第2照射手段と共に前記照射手段取付部材に取り付けられることを特徴とする遊技機B2。
遊技機B2によれば、第2照射手段と第3照射手段とを一括して照射手段取付部材に取り付けできるので、各照射手段の電気配線を照射手段取付部材の1か所に集約でき、各照射手段への配線を簡素化できる。
遊技機B1又はB2において、前記回転駆動手段は、前記第2リールを回転駆動する第2モータと、前記第3リールを回転駆動する第3モータとを備え、前記第2モータが取り付けられるモータ取付部材を備え、そのモータ取付部材は、前記第2リール枠と前記第3リール枠との間に配置されると共に前記第2リール枠の外径および前記第3リール枠の外径よりも小さく形成されており、前記第3モータは、前記第2モータと共に前記モータ取付部材に取り付けられることを特徴とする遊技機B3。
遊技機B3によれば、第2モータと第3モータとを一括してモータ取付部材に取り付けできるので、各モータの電気配線をモータ取付部材の1か所に集約でき、各モータへの配線を簡素化できる。
遊技機B3において、前記モータ取付部材は、前記照射手段取付部材と同一の部材で構成されていることを特徴とする遊技機B4。
遊技機B4によれば、第2及び第3モータと第2及び第3照射手段とを一括して照射手段取付部材に取り付けできるので、各モータ及び各照射手段の電気配線を照射手段取付部材の1か所に集約でき、各モータ及び各照射手段への配線を簡素化できる。
遊技機B1又はB2において、前記回転駆動手段は、前記第3リールを回転駆動する第3モータを備え、前記第3リール枠は、前記第3モータの回転軸が連結される連結部が中心部に形成され、その連結部は、前記第2リール枠と対面する側面とは反対側の側面が開放されると共に前記第3モータの外形よりも大きい内部空間を有する中空状に形成され前記内部空間に前記第3モータを収容可能に構成されており、前記連結部の開放された側面から前記内部空間に前記第3モータが収容されることにより、前記第3モータが前記第3リール枠の枠内に配置されることを特徴とする遊技機B5。
遊技機B5によれば、第3モータを第3リール枠の枠内に配置できるので、第3リールと第3モータとを横並びに配置する場合と比較して、スペース上、第3モータを効率良く配置できる。また、第2リール枠と対面する側面とは反対側の側面から第3リール枠の枠内に第3モータを配置することにより、第3モータをリールユニットの外部へ向けて配置できるので、第3モータから発せられる熱を効率良く放熱できる。
円筒状に形成され軸心を中心として回転可能に構成されるリールと、そのリールを回転駆動する回転駆動手段とを有し、その回転駆動手段によって前記リールを回転駆動することにより、前記リールの外周面に付された複数の識別情報を動的表示するリールユニットを備えた遊技機において、前記リールと係合する係合部を有し、その係合部によって前記リールの径方向への変位を規制する規制手段を備えていることを特徴とする遊技機C1。
遊技機C1によれば、規制手段の係合部がリールと係合することにより、係合部によってリールの径方向への変位が規制される。よって、回転時や回転の開始および停止時におけるリールの径方向への変位を規制手段によって規制できるので、回転に伴うリールのぶれ(振れ)を抑制でき、スムーズにリールを回転させることができる。
遊技機C1において、前記規制手段の係合部は、前記リールの外周部と係合することを特徴とする遊技機C2。
遊技機C2によれば、規制手段の係合部は、径方向への変位が最大となるリールの外周部と係合するので、リールのぶれを効率良く抑制できる。
遊技機C1又はC2において、前記規制手段の係合部は、前記リールの外周形状と対応する円環状に形成され前記リールの外周部と全周で係合することを特徴とする遊技機C3。
遊技機C3によれば、規制手段の係合部は、径方向への変位が最大となるリールの外周部と全周で係合するので、リールのぶれを効率良く且つ確実に抑制できる。
遊技機C1からC3のいずれかにおいて、前記規制手段の係合部は、断面形状が溝状に形成され前記リールの外周部を挿入可能に構成されており、前記係合部に前記リールが挿入されることにより、前記係合部が前記リールの外周部と径方向外側および径方向内側の両側で係合することを特徴とする遊技機C4。
遊技機C4によれば、規制手段の係合部は、径方向への変位が最大となるリールの外周部と径方向外側および径方向内側の両側で係合するので、リールのぶれを効率良く且つ確実に抑制できる。また、係合部がリールの外周部と径方向外側および径方向内側の両側で係合するので、係合部をリールの外周部の一部と係合させるだけで、リール全体の径方向への変位を規制できる。よって、係合部をリールの外周部と全周で係合させる必要がなく、規制手段を小型化できると共に、その分、設計自由度の向上を図ることができる。
遊技機C1からC4のいずれかにおいて、隣り合って配置される2の前記リールを備え、前記規制手段は、前記2のリールの間に配置されると共に前記2のリールとそれぞれ係合する2の係合部を有し、それら2の係合部によって前記2のリールの径方向への変位を規制することを特徴とする遊技機C5。
遊技機C5によれば、規制手段は、2のリールの径方向への変位を2の係合部によって規制できるので、1の規制手段によって2のリールのぶれを抑制できる。これにより、部品点数を削減して、リールユニット全体としての製造コストの低減を図ることができる。
遊技機C1からC4のいずれかにおいて、隣り合って配置される2の前記リールを備え、前記規制手段の係合部は、前記2のリールのうちの一方のリールに形成され前記2のリールのうちの他方のリールと係合するものであり、前記一方のリールによって前記他方のリールの径方向への変位を規制することを特徴とする遊技機C6。
遊技機C6によれば、隣り合って配置される2のリールのうちの一方のリールに形成された係合部によって他方のリールの径方向への変位を規制できるので、かかる他方のリールのぶれを抑制するための専用部品を不要にできる。これにより、部品点数を削減して、リールユニット全体としての製造コストの低減を図ることができる。なお、この場合には、2のリールのうちの一方のリールが他方のリールの径方向への変位を規制する規制手段に該当する。
遊技機A1からA6、B1からB5、C1からC6のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする遊技機D1。中でも、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(ストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
遊技機A1からA6、B1からB5、C1からC6のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機であることを特徴とする遊技機D2。中でも、パチンコ遊技機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は作動口を通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
遊技機A1からA6、B1からB5、C1からC6のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機D3。中でも、融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。