JP4775827B2 - 遊技機 - Google Patents
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該回転リールの配置の間違いを防止する付け間違い防止手段と、を備え、
前記付け間違い防止手段は、前記回転リールの前記円形フレームに設けた被検知部をセンサーで検出してインデックスとする被検知部とセンサーの組み合わせであって、
前記回転リールの中心から前記被検知部までの半径方向の距離を複数の各回転リールごとに異ならせ、一方、各回転リールの前記被検知部の位置に合わせて回転リール毎に前記センサーの位置を異ならせ、そうして各回転リールが正しく配置された場合には前記センサーと前記被検知部の位置が一致してインデックスが検出され、一方、間違って配置された場合には前記センサーと前記被検知部の位置が不一致になってインデックスが検出されないようにした遊技機を提供する。
該回転リールの配置の間違いを防止する付け間違い防止手段と、を備え、
前記付け間違い防止手段は、前記回転リールの前記円形フレームに設けた被検知部をセンサーで検出してインデックスとする被検知部とセンサーの組み合わせであって、
前記センサーの検知信号のパターンを個々の回転リールに固有のものとすべく前記被検知部の構成パターンを複数の各回転リールごとに異ならせるようになし、そうして各回転リールが正しく配置されたか間違って配置されたかを前記センサーから発せられる検知信号の固有のパターンで識別するようにした遊技機を提供する。
該回転リールの配置の間違いを防止する付け間違い防止手段と、を備え、
前記付け間違い防止手段は、前記駆動手段の力を前記回転リールへ伝達するための回転力伝達機構を歯車同士の組み合わせで形成し、複数の各回転リールごとに歯車のモジュールを異ならせ、そうして各回転リールが正しく配置された場合には歯車同士のモジュールが一致して円滑に回転し、一方、間違って配置された場合には歯車同士のモジュール不一致により円滑に回転しないようにした遊技機を提供する。
前記図柄表示装置4は外枠2の仕切板2e上に取り付けられており、装置ケース4aと、短円筒形でその外周面に複数の文字・図形等の図柄を表示してなる回転リール19と、その回転リール19を定位置で回転可能に支持するガイド手段20と、回転リール19に回転力を付与する駆動手段21で概略構成される。なお、実施形態の図柄表示装置4は、一つの回転リール19と一つのガイド手段20と一つの駆動手段21を一体化させて一つの表示ユニット400を構成し、その表示ユニット400を必要個数分だけ装置ケース4aに並べて形成したものである。
前記装置ケース4aは全体がほぼ金属製であって、四角いケース基板23の後半部上方に正面開口状のリールカバー24を形成し、そのリールカバー24の上部に把持部25を設けて持ち運びを可能とし、また、ケース基板23の前縁に下向き鍵状の縁掛け片26を延設してなる。そしてこの縁掛け片26を外枠2の仕切板2eの前縁に引っ掛けて位置決めし、さらに縁掛け片26及びケース基板23の適所にビス(図示せず)を通して仕切板2eに固定する。
図1は一つの表示ユニット400を示したものである。この表示ユニット400は、一枚のベース基板22の上にガイド手段20と駆動手段21と回転リール19を夫々一つずつ設けてなる。
前記回転リール19は、筒状に丸めたリールテープ27の左右両縁に合成樹脂製の円形フレーム28a,28bを接合して短円筒形にしたスポークレス構造である。そして、前記円形フレーム28a,28bの双方に外向き(円筒の外周方向)に突出する鍔状ガイド片29を突設し、また、一方の円形フレーム28aに内向き鍔状の内歯車30を形成してなる。この内歯車30には後述するセンサー31によりインデックスを検出するための被検知部32が一個形成してある。実施形態のセンサー31は発光素子と受光素子を組み合わせた公知のものであり、これに対応する被検知部32は小さな透孔である。また、前記リールテープ27は乳白色で透光性を有する合成樹脂で出来ており、その表面に複数(現在の標準は21個)の文字・図形等の図柄(図示せず)が印刷されている。
斯かる構成よりなる回転リール19は上記従来技術の項で説明したような軸受筒やスポーク部材が無いため非常に軽量である。
前記ガイド手段20は、回転リール19の円周縁に係合して当該回転リール19を定位置で回転可能に支持するものであって、四個の回転輪33と、その回転輪33を回転自在に支持すべく四角いベース基板22の四隅に立ち上げた軸受板34で構成される。四個の回転輪33は二個を一組として各組がそれぞれホイール軸35で一体に連結されており、そのホイール軸35の両端が軸受板34に遊嵌している。
回転輪33の周面中央には、前記回転リール19の鍔状ガイド片29が若干の遊びを持って緩やかに嵌る程度の幅と鍔状ガイド片29の突出量より浅い深さの溝36が設けられている。
また、ホイール軸35で連結されている回転輪33,33同士の間隔は、回転輪33の溝36,36同士の中心間距離と回転リール19の鍔状ガイド片29,29同士の中心間距離がほぼ一致するように設定されている。一方、二本のホイール軸35,35同士の中心間距離、つまり前後に並ぶ回転輪33,33同士の中心間距離は回転リール19の直径より小さく設定されている。
前記駆動手段21は、回転リール19の円周縁に内接して当該回転リール19に回転力を付与するものであって、モータ37と、そのモータ37の出力軸に固着した平歯車形態の回転原動部38と、モータ37を支持する支持部材39で構成され、前記回転原動部38が回転リール19の内歯車30に噛合してモータ37の回転力を回転リール19に伝達する。
なお、駆動手段21の他の実施形態として、図示しないが円形フレーム28aの鍔状ガイド片29の外周に平歯車を形成し、一方、前記ガイド手段20の回転輪33の一つを前記平歯車に噛合する平歯車形態の回転原動部に変更し、その回転原動部をモータで回転させるようにしてもよい。この場合の駆動手段は、回転リール19の円周縁に外接して当該回転リール19に回転力を付与するものとなる。
また、言うまでもなく駆動手段21の回転力伝達機構は歯車に限定されず、摩擦車など他の機械要素であってもよい。
前記支持部材39は、図1,図6に示したようにベース基板22の一角にある一つの軸受板34に自己の基端部を回動自在に接合させた揺動アーム40と、その揺動アーム40を付勢する付勢手段41で構成されており、この支持部材39の揺動アーム40の自由端側先端に前記モータ37が取り付けられている。揺動アーム40は、平面視クランク状に形成して自由端側を回転リール19内に収め且つ前記モータ37を回転リール19の中側に配置することにより、回転リール19の外側に対する駆動手段21のかさばりが最小限に抑えられるようにしてある。また、揺動アーム40の跳ね上げ方向の動きは、図9に示したように揺動アーム40の後端に突設した突片40aが軸受板34に突設した固定受片34aに当たって止まる。さらにまた、揺動アーム40には円形フレーム28aに設けた前記被検知部32を検出するためのセンサー31が設けられており、そのセンサー31が被検知部32を検出して回転リール19のインデックス情報を発信する。なお、センサー31の種類と取付場所はもちろん実施形態に限定されるものではない。
前記付勢手段41は例えば揺動アーム40と前記軸受板34の間に掛け渡した弾性材たるコイルスプリングであり、図6実線状態で揺動アーム40の中間位置と軸受板34の間にあって揺動アーム40の中間点を引っ張ることにより揺動アーム40の自由端側を回転リール19の円形フレーム28aに向けて付勢する。この付勢手段41の付勢によって回転リール19の内歯車30に回転原動部38が押し付けられるから噛合の確実性が増大する。なお、付勢手段41はコイルスプリングを例示したが、付勢手段41にはコイル形態以外のスプリングやゴム等をも含む。また、付勢手段41は弾性材に限定されるものでもなく、例えばモータ37の近くにバランスウェイトを設置するものであってもよい。もちろんモータ37の重量がバランスウェイトとして機能する場合にはモータ37自身も付勢手段41の一形態である。
「短円筒形でその外周面に複数の文字・図形等の図柄を表示してなる回転リールと、その回転リールの円周縁に回転原動部を内接又は外接させて当該回転リールに回転力を付与する駆動手段と、前記回転原動部に対して回転リールの円周縁を挟んで対向するように回転リールの円周縁に外接又は内接させた回転輪とからなり、回転原動部と回転輪の何れか一方又は双方を付勢して両者で回転リールの円周縁を挟み付けるようにした図柄表示装置。」
ここで回転原動部38の実施形態は上記のとおり平歯車であるが、もちろん回転原動部38には摩擦車なども含む。また、回転原動部38が回転リール19に内接するときは回転輪33が回転リール19に外接し、逆に回転原動部38が回転リール19に外接するときは回転輪33が回転リール19に内接する。また、回転原動部38は上記した付勢手段41によって付勢されているのであるが、例えば回転原動部38を固定すると共に回転輪33を移動可能にして回転リール19側に向けて付勢したり、或いは回転原動部38と回転輪33の双方を回転リール19側に向けて付勢するようにしてもよい。
また、「上記技術的思想Aの回転原動部38と回転輪33を両者の中心間距離が最小になるように配置してなる図柄表示装置」が技術的思想Bとして把握でき、また、「上記技術的思想A又はBの何れか一つに記載の図柄表示装置であって回転原動部38及び/又は回転輪33に作用する付勢力の合力が回転輪33及び/又は回転原動部38の中心に向かうように設定した図柄表示装置」が技術的思想Cとして把握できる。なお、図6は回転原動部38と回転輪33の中心間距離を最小にした例が示されており、両者の中心同士を結ぶ直線Lの延長線上に回転リール19の中心がある。そして、この直線Lと付勢手段41の付勢力の合力を一致させるのが技術的思想Cである。
これら技術的思想A〜Cにより、回転リール19を殆ど歪ませることなく駆動手段21の回転力を回転リール19に確実に伝達することができる、という効果が得られる。また、技術的思想A〜Cによれば回転リール19を歪ませる力が殆ど作用しないから回転リール19の剛性は低くてもよく、従って回転リール19の思い切った軽量化が可能である。ちなみに回転原動部38と回転輪33の全てを回転リール19に外接させて周囲から押圧するようにすると、その外圧に耐え得る剛性を得るために円形フレーム28a,28bの肉厚を増したり金属化が必要になるから、回転リール19の高重量化という問題に突き当たる。
また、回転リール19が回転原動部38と回転輪33によって挟まれた状態で支持されるため、例えば図11に示したようにガイド手段20を垂直にしたり、或いは図12に示したようにガイド手段20を上方に配置して回転リール19を吊り下げるようにすることもできる。
技術的思想D 「短円筒形でその外周面に複数の文字・図形等の図柄を表示してなる回転リールと、その回転リールを回転可能に支持するガイド手段と、回転リールに回転力を付与する駆動手段の少なくとも三要素で表示ユニットを形成し、その表示ユニットを通常表示位置と着脱作業位置の間で移動可能なように遊技機に取り付けるようにした図柄表示装置」
なお、この技術的思想Dに対応するガイド手段は、上記ガイド手段20のように「回転リールの円周縁に係合して当該回転リールを定位置で回転可能に支持する」ものに限定されず、また、同じく回転リールもスポークレス構造に限定されない。すなわち回転リールにスポーク部材と軸受筒がありその軸受筒に駆動手段たるモータの出力軸を直結する場合のそのモータを支持するためのプレートもガイド手段の一形態に含まれる。また、表示ユニットも一つのガイド手段に複数の回転リールと駆動手段を備えた構成であってもよい。このような構造のガイド手段と回転リールと駆動手段で構成される表示ユニットも、通常表示位置から着脱作業位置に移動させれば、遊技機に取り付けたまま回転リールの着脱が可能になる作用・効果において異ならないからである。
技術的思想E 「前記表示ユニットを遊技機側の固定部位に対して固定する固定手段を、遊技機の前面カバーを開けた状態で遊技機の正面に立った者が固定・解除操作可能な位置に設けた前記技術的思想D記載の図柄表示装置」
ここで遊技機側の固定部位とは外枠2の仕切板2eや、その仕切板2eに固定的に取り付けられる装置ケース4aをいう。
次に以上の構成よりなる図柄表示装置4の作動・停止について説明する。
先ず、各表示ユニット400のモータ37を回転させるとその回転力が回転原動部38を介して回転リール19に伝わるため、ガイド手段20の回転輪33,33…上で回転リール19が回転する。なお、本発明の回転リール19は、スポークレス構造で軽いため回転の立ち上げが容易であり、従って”モータ37をゆっくり立ち上げる”というようなソフト面でのハード保護対策が不要である。
次に図柄表示装置4の回転リール19の着脱について説明する。
先ず図6二点鎖線のように駆動手段21の支持部材39を跳ね上げると、回転リール19の円形フレーム28aから回転原動部38が浮き上がり、また、それと一緒にガイド補助手段42も跳ね上がって回転リール19の円形フレーム28bから押圧輪45が浮き上がる。これにより回転リール19の拘束力が一挙に解除されるから、回転リール19を持ち上げて回転輪33から離し、そのままガイド補助手段42側に移動させるだけで回転リール19をガイド手段20から外すことができる。また、その逆の動作で回転リール19をガイド手段20に設置することができるため、極めて簡単に回転リール19を着脱することができる。
なお、複数の穴部321は、図16(a)に示したように回転リール19の半径方向に真っ直ぐ並べるか、又は図16(b)に示したように周方向に適宜なズレを設けるようにするとよい。前者は、全穴部321が半径方向に一列に並んでいるためセンサー31によるインデックスの発生タイミングがどの穴部321でも同じになるから、インデックスの信号処理に関するソフトの負担を軽くすることができる。
一方、後者は、どの穴部321を開通させるかによってインデックスの発生タイミングにズレが生ずるため、インデックスの信号処理に関するソフト面の負担が増大するが、例えば穴部321を一列に並べるスペースが確保できないような場合に有利である。
また、図16(c)は、インデックスの検知態様の質的な要素を異ならせた図15(a)〜(c)の場合についても、穴部321と底蓋320と易除去手段322を組み合わせた上記手段が適用できることを示したものである。
19 …回転リール
21 …駆動手段
28a…円形フレーム
30 …歯車(内歯車)
31 …センサー
32 …被検知部
320 …底蓋
321 …穴部
38 …歯車(回転原動部)
Claims (4)
- 両端に円形フレームを有する短円筒形で外周面に複数の文字・図形等の図柄が表示され、夫々が着脱自在に装着されると共に夫々が駆動手段の力で回転して停止し得るようになっている複数の回転リールと、
該回転リールの配置の間違いを防止する付け間違い防止手段と、を備え、
前記付け間違い防止手段は、前記回転リールの前記円形フレームに設けた被検知部をセンサーで検出してインデックスとする被検知部とセンサーの組み合わせであって、
前記回転リールの中心から前記被検知部までの半径方向の距離を複数の各回転リールごとに異ならせ、一方、各回転リールの前記被検知部の位置に合わせて回転リール毎に前記センサーの位置を異ならせ、そうして各回転リールが正しく配置された場合には前記センサーと前記被検知部の位置が一致してインデックスが検出され、一方、間違って配置された場合には前記センサーと前記被検知部の位置が不一致になってインデックスが検出されないようにしたことを特徴とする遊技機。 - 両端に円形フレームを有する短円筒形で外周面に複数の文字・図形等の図柄が表示され、夫々が着脱自在に装着されると共に夫々が駆動手段の力で回転して停止し得るようになっている複数の回転リールと、
該回転リールの配置の間違いを防止する付け間違い防止手段と、を備え、
前記付け間違い防止手段は、前記回転リールの前記円形フレームに設けた被検知部をセンサーで検出してインデックスとする被検知部とセンサーの組み合わせであって、
前記センサーの検知信号のパターンを個々の回転リールに固有のものとすべく前記被検知部の構成パターンを複数の各回転リールごとに異ならせるようになし、そうして各回転リールが正しく配置されたか間違って配置されたかを前記センサーから発せられる検知信号の固有のパターンで識別するようにしたことを特徴とする遊技機。 - 前記センサーを発光素子と受光素子の組み合わせで形成すると共に該センサーの光を透過させ得る透孔により前記被検知部を形成し、
さらに該被検知部は、底蓋付きの穴部から底蓋を除去して透孔にしたものであって、
一つの回転リールに対し全回転リールの前記被検知部に対応する全ての位置に前記底蓋付きの穴部を所定数形成し、その底蓋付きの穴部から選択的に前記底蓋を除去するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。 - 両端に円形フレームを有する短円筒形で外周面に複数の文字・図形等の図柄が表示され、夫々が着脱自在に装着されると共に夫々が駆動手段の力で回転して停止し得るようになっている複数の回転リールと、
該回転リールの配置の間違いを防止する付け間違い防止手段と、を備え、
前記付け間違い防止手段は、前記駆動手段の力を前記回転リールへ伝達するための回転力伝達機構を歯車同士の組み合わせで形成し、複数の各回転リールごとに歯車のモジュールを異ならせ、そうして各回転リールが正しく配置された場合には歯車同士のモジュールが一致して円滑に回転し、一方、間違って配置された場合には歯車同士のモジュール不一致により円滑に回転しないようにしたことを特徴とする遊技機。
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